Concrete wall or building material block, and purifying cement

申请号 JP34728799 申请日 1999-12-07 公开(公告)号 JP2001164535A 公开(公告)日 2001-06-19
申请人 Kanken:Kk; Makkusuton Kk; マックストン株式会社; 株式会社カンケン; 发明人 IMAIZUMI TAKASHI; MASUDA MASASHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a concrete wall or a building material block and a purifying cement which impart a soil rearing function (vegetative function) or a river protective function (purifying function) while exhibiting a function as a covering material for the natural soil (ground surface) and have a large contribution effect to the environmental conservation.
SOLUTION: There is provided an enzyme (or enzyme fermentation minerals) 3A, or an enzyme (or enzyme fermentation minerals) 3A and an oxygen fermentation agent 3B is contained in a concrete wall 1 or a building material block constituted of concrete or natural stones or a purifying cement including an enzyme (or enzyme fermentation minerals) 3A, or an enzyme (or enzyme fermentation minerals) 3A and an oxygen fermentation agent 3B in cement.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】コンクリート打設壁又はコンクリート製か自然石から成る建材ブロック中に酵素を含有することを特徴とするコンクリート打設壁又は建材ブロック。
  • 【請求項2】コンクリート打設壁又はコンクリート製か自然石から成る建材ブロック中に酵素で発酵させたミネラルを含有することを特徴とするコンクリート打設壁又は建材ブロック。
  • 【請求項3】コンクリート打設壁又はコンクリート製か自然石から成る建材ブロック中に酵素と酸素発生剤とを含有することを特徴とするコンクリート打設壁又は建材ブロック。
  • 【請求項4】コンクリート打設壁又はコンクリート製か自然石から成る建材ブロック中に酵素で発酵させたミネラルと酸素発生剤とを含有することを特徴とするコンクリート打設壁又は建材ブロック。
  • 【請求項5】上記コンクリート打設壁又はコンクリート製建材ブロックがコンクリート硬化前の水分により部分反応した上記酸素発生剤から発生した酸素放出による多数の通気通水孔を有することを特徴とする請求項3又は4記載のコンクリート打設壁又は建材ブロック。
  • 【請求項6】セメント中に酵素を含有することを特徴とする浄化セメント。
  • 【請求項7】セメント中に酵素で発酵させたミネラルを含有することを特徴とする浄化セメント。
  • 【請求項8】セメント中に酵素と酸素発生剤とを含有することを特徴とする浄化セメント。
  • 【請求項9】セメント中に酵素で発酵させたミネラルと酸素発生剤とを含有することを特徴とする浄化セメント。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は土壌養生機能と河川養生機能を富有させたコンクリート打設壁又は建材ブロック、並びにこれらコンクリート打設壁又は建材ブロック等の形成に用いる浄化セメントに関する。

    【0002】

    【従来の技術】擁壁や護岸壁或いは地面覆工壁は、コンクリート打設壁又は建材ブロック(コンクリート製ブロックか自然石ブロック)にて構築されているが、これらコンクリート打設壁又は建材ブロックは隠蔽性に優れ、
    耐候性に富み、構造材として有用である反面、自然環境を損なう問題を内在しており、その改善が模索されている。

    【0003】

    【課題を解決するための手段】本発明は本来土壌隠蔽を目的とするこれらコンクリート打設壁又は建材ブロック、これらを形成するセメントに既知の酵素(又は酵素発酵ミネラル)、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤の機能を取り込んで、土壌隠蔽材としての機能を発揮させつつ、土壌養生機能乃至河川養生機能を具有させることを目的とするものである。

    【0004】上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤はコンクリート中に混練してコンクリート打設壁を構築するか、上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤をコンクリート中に混練して建材ブロックを成形し、酵素による汚染物質分解作用を発揮せしめる。

    【0005】又コンクリートに浸透した分により酸素発生剤を活性化して酸素を発生せしめると同時に、この酸素と協働して酵素(又は酵素発酵ミネラル)による汚染物質分解作用を発揮せしめる。

    【0006】コンクリート打設壁又はコンクリート製建材ブロックには、上記コンクリート硬化前の水分により部分反応した上記酸素発生剤から発生した酸素放出による多数の通気通水孔を保有せしめて多孔構造にし、該通気通水孔を通じて水分を浸入させ、上記酸素発生剤による酸素発生を促進する。

    【0007】或いはコンクリート打設壁又は建材ブロック(コンクリート製ブロック又は自然石ブロック)に成形穴を設けるか、又は爾後的な穴穿け加工を施し、該穴内に酵素(又は酵素発酵ミネラル)、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤を保有せしめる。

    【0008】有用例として、上記コンクリート打設壁又は建材ブロックにより、常態において水と接する護岸壁を形成する。 又は常態において水と接する河川床コンクリート打設壁又は河川床敷設建材ブロック(コンクリート製ブロック又は自然石ブロック)を形成する。 本発明においてこの河川床コンクリート打設壁及び河川床敷設ブロックは上記護岸壁の範囲に含むものとする。

    【0009】又本発明はセメント中に酵素(又は酵素発酵ミネラル)、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤を含有する浄化セメントを提供する。

    【0010】上記浄化セメントは通常のポルトランドセメントと同様、粉体の状態で袋詰めし販売に供され、この浄化セメントに砂や砂利等の骨材を混練してコンクリートとして用いる。 即ちコンクリート打設壁を構築するか、又はコンクリート製ブロックを製造する。

    【0011】上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)、酸素発生剤は粗粒子の状態で上記コンクリート打設壁又は建材ブロックとこれを用いた護岸壁に保有せしめる。 又は顆粒状、粉末状で上記コンクリート打設壁又は建材ブロックとこれを用いた護岸壁に含有せしめる。

    【0012】上記コンクリート打設壁又は建材ブロックとこれを用いた護岸壁は、酵素(又は酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤と組み合わせることにより、本来の土壌(地面)隠蔽材としての機能を発揮しつつ、土壌養生機能(植物育成機能)乃至河川養生機能(浄化機能…バクテリア増殖機能)を具有させ、環境保全に資することができる。

    【0013】

    【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1乃至図9に基づいて説明する。

    【0014】本発明においてコンクリート4とは、ポルトランドセメントに代表されるセメントと砂と骨材(砂利等)の混練材、又はセメントと砂の混練材等を意味し、これら混練材を主体とし、これら混練材中に他の物質を混成することを妨げない。

    【0015】<コンクリート打設壁について>

    【0016】上記コンクリート4中に酵素3A又は酵素発酵ミネラル3Aを混合し、この混練材を現場に構築した型枠中に打ち込み、図3A,図7Aに示すようなコンクリート打設壁1を形成する。

    【0017】又は上記コンクリート4中に酵素3A又は酵素発酵ミネラル3Aと一緒に酸素発生剤3Bを混合し、この混練材を現場に構築した型枠中に打ち込み、図3A,図7Aに示すようなコンクリート打設壁1を形成する。

    【0018】図3Aはこのコンクリート打設壁1で擁壁1′を構築した具体例であり、図7Aは上記コンクリート打設壁1で擁壁1′の範疇に属する護岸壁1″を構築した具体例である。

    【0019】上記コンクリート打設壁1(擁壁1′、護岸壁1″)はコンクリート打設壁1中に酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと水反応性の酸素発生剤3Bを保有する。

    【0020】このコンクリート打設壁1中に含有せる酸素発生剤3Bは図1に示すように、コンクリート硬化前の水分により部分反応して酸素を発生し、該酸素はコンクリート母材中を通って外部へ放出され、これにより多数の通気通水孔5を形成せしめる。

    【0021】一例として、上記酸素発生剤3Bは反応速度の速いものと、反応速度の遅いものを混合して用い、
    反応速度の速い酸素発生剤3Bにより短時間に多量の酸素を発生せしめて、上記通気通水孔5の形成を確実にすることができる。

    【0022】又この通気通水孔5はコンクリート打設壁1の厚みに応じ、その表層部に形成し、中心部に埋在せる酸素発生剤3B及び酵素(酵素発酵ミネラル)3Aが機能しないことが予定される。

    【0023】上記酸素発生剤3Bの酸素放出によりコンクリート打設壁1に通気通水孔5を形成するほか、他例として図1Bに示すように、コンクリート打設壁1自体を酸素発生剤に依存しないポーラスコンクリート構造にし、このポーラスコンクリート構造のコンクリート打設壁1内に上記酵素(酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。

    【0024】ポーラスコンクリートは既知のものであり、例えば粗粒子(砕石の如き粒子)をセメントにて結合して層構造にして粗粒子間に通気通水孔を形成する例や、多気孔構造の発泡コンクリートが挙げられる。

    【0025】上記通気通水孔5は水分の浸入孔として機能し、水分はコンクリート打設壁1の表面から上記通気通水孔5を通して酸素発生剤3Bに確実に到達し、酸素の発生を促す。 コンクリート打設壁1の表層部に存する酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3B
    の一部はコンクリート打設壁1の表面に露出し、これらは通気通水孔5の存否に拘わらず活性に反応する。

    【0026】従ってコンクリート打設壁1の表面に露出する、或いは表面に近い表層部の酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bの反応にのみ依存することを妨げない。 この観点から、コンクリート打設壁1の表面に塗布等の方法により酵素含有層を形成する構成を採ることができる。

    【0027】上記通気通水孔5はコンクリート打設壁1
    の表面に開口するポーラス構造を形成し、これが植物の根張りや生物(バクテリア等の有用菌群)の繁殖に寄与する。

    【0028】又は上記通気通水孔5を有しないコンクリート打設壁1においては、コンクリート表層部への水分の自然浸透にて同表層に存する酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bの反応を促す。

    【0029】上記コンクリート打設壁1が擁壁1′である場合には、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Bによる汚染物質の分解作用と、有用菌群の賦活を旺盛にし、相乗して土壌改善機能を果たし、加えて擁壁1′で隠蔽される地山や堤の土壌6中に酸素を供給し、有用菌群の増殖と植物の育成効果を発揮する。

    【0030】上記コンクリート打設壁1で護岸壁1″を形成した場合には、河川の水12に対し酵素作用が働き、又水と接する外表面側から酸素を供給し、河川の浄化作用を果たす。即ちこの酵素作用と酸素供給によって水中の有用菌群の増殖と活動を促し、水12の浄化を図ると共に、魚や水中植物の育成を促す。

    【0031】酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3B
    をコンクリート打設壁1に保有させる他例として、図3
    B,図7Bに示すように、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを混入しないコンクリートにてコンクリート打設壁1を構築し、図2に示すように、該打設壁1に適数の穴7をコンクリート打設時に成形するか、又は打設後に穴穿け加工を施して設け、この穴7内に酵素(酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。

    【0032】上記コンクリート打設壁で擁壁1′を形成する場合には、土壌6と接する内表面側に上記穴7を設けて酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめると有効である。

    【0033】上記コンクリート打設壁1で護岸壁1″を形成する場合には、河川の水12と接する外表面側に上記穴7を設けて酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3B
    を保有せしめると有効である。

    【0034】この時酵素(又は酵素発酵ミネラル)3
    A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを穴込めした上で、穴7の開口部を透水を許容するモルタル又は複数の貫孔を有する栓等の目止め材8にて隠蔽することができる。

    【0035】<建材ブロックについて>

    【0036】上記コンクリート4中に酵素又は酵素発酵ミネラル3Aを混合し、この混練材を建材ブロック成形型内に充填する既知の方法で、一形態例として、図4A
    に示すようなコンクリート製擬石ブロック2′(建材ブロック2)を成形する。

    【0037】又は上記コンクリート4中に酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと一緒に酸素発生剤3Bを混合し、この混練材を建材ブロック成形型内に充填する既知の方法で、一形態例として、図4Aに示すようなコンクリート製擬石ブロック2′(建材ブロック2)を成形する。

    【0038】上記コンクリート製建材ブロック2は同ブロック2中に酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと水反応性の酸素発生剤3Bを保有する。 このコンクリート製建材ブロック2は河川敷や堤等の法面或いは平坦面等に敷設され、擬石形状による自然環境の醸成を図るための覆工ブロックである。

    【0039】又図3Aはコンクリート打設壁1によって擁壁1′を形成する場合について説明しているが、同時に同図に示す擁壁を工場にて生産される大形のL形擁壁コンクリートブロック(建材ブロック2)に置き換え、
    上記構成を採ることができる。

    【0040】上記各コンクリート製擬石ブロック2′に代表されるコンクリート製建材ブロック2は、同ブロック2中に含有せる酸素発生剤3Bが図1に示すように、
    コンクリート硬化前の水分により部分反応して酸素を発生し、該酸素はコンクリート母材中を通って外部へ放出され、多数の通気通水孔5を形成する。

    【0041】上記酸素発生剤3Bの酸素放出により建材ブロック2に通気通水孔5を形成するほか、他例として図1Bに示すように、建材ブロック2自体を酸素発生剤に依存しないポーラスコンクリート構造にし、このポーラスコンクリート構造の建材ブロック2内に上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。

    【0042】ポーラスコンクリートは既知のものであり、例えば粗粒子(砕石の如き粒子)をセメントにて結合して層構造にして粗粒子間に通気通水孔を形成する例や、多気孔構造の発泡コンクリートが挙げられる。

    【0043】上記通気通水孔5は水分の浸入孔として機能し、水分は建材ブロック2の表面から上記通気通水孔5を通して酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bに確実に到達し、酵素作用を促し、酸素の発生を促す。 建材ブロック2の表層部に存する酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bの一部は建材ブロック2の表面に露出し、これらは通気通水孔5の存否に拘わらず活性に反応する。

    【0044】従って建材ブロック2の表面に露出する、
    或いは表面に近い表層部の酵素(酵素発酵ミネラル)3
    Aと酸素発生剤3Bの反応にのみ依存することを妨げない。 この観点から、建材ブロック2の表面に塗布等の方法により酵素含有層を形成する構成を採ることができる。

    【0045】又図8は上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめた上記コンクリート製擬石ブロック2′から成る護岸ブロック2″を形成し、この護岸ブロック2″を用いて護岸壁1″を構築した場合を示している。

    【0046】擬石形状又は自然石形状の凹凸と護岸ブロック2″間の出入りは魚と植物の育成と水の自然の流れを生み出すのに有用であり、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bとの協働による効果が期待できる。

    【0047】同様に図9は上記コンクリート製擬石ブロック2′から成る建材ブロック2で河川床ブロック2″
    を形成し、該河川床ブロック2″を河川床に敷設した場合を示している。上記河川床ブロック2″で構築される河川床壁を護岸壁1″に含むものとする。

    【0048】酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3B
    を建材ブロック2に保有させる他例として、図4Bに示すように、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを混入しないコンクリートにて建材ブロック2を成形し、図2に示すように、該ブロック2に表面で開口する適数の穴7を設け、この穴7内に酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)
    3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。

    【0049】上記建材ブロック2が擁壁形成用ブロックである場合には、土壌6と接する内表面側に上記穴7を設けて酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを保有せしめると有効である。

    【0050】又上記建材ブロック2が図4Bに示す置き敷きされるコンクリート製擬石ブロック2′又は自然石ブロック2′から成る地面覆工ブロックである場合には、土壌6と接する底面側に上記穴7を設けて酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを保有せしめると有効である。

    【0051】この時酵素(又は酵素発酵ミネラル)3
    A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3
    Bを穴込めした上で、穴7の開口部を透水を許容するモルタル又は複数の貫通孔を有する合成樹脂製栓の如き目止め材8にて隠蔽することができる。 穴7は建材ブロック2のコンクリート成形時に成形するか、又はブロック2の成形後爾後的に穴穿け加工する。

    【0052】この穴7を設けて酵素(酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる建材ブロック2はコンクリート製建材ブロックである他、自然石ブロックである。

    【0053】水分は建材ブロック2の表面から上記穴7
    を通して酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bに確実に到達し、酵素作用を促し、酸素の発生を促す。

    【0054】上記建材ブロック2が図3等に示す擁壁形成用ブロックである場合には、擁壁で隠蔽される地山や堤の土壌6中に酵素(酵素発酵ミネラル)3Aが作用し、酸素発生剤3Bが酸素を供給し、又上記建材ブロック2が地面覆工ブロックである場合には、同様に同地面の土壌6中に酵素(酵素発酵ミネラル)3Aが作用し、
    酸素発生剤3Bが酸素を供給し、有用菌群の増殖と植物の育成効果を発揮する。

    【0055】図4A,Bに示す建材ブロック2の他例として、図5A,Bは上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)
    3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを混入したコンクリート、又は穴7に酵素(酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3A
    と酸素発生剤3Bを保有する自然石にて集合覆工ブロック2Aを構成した場合を示している。

    【0056】図示のように、金属製又は合成樹脂製の網材10を可撓性連結媒体として用い、この網材10の表面に、図4A,Bで説明したコンクリート製擬石ブロック2′又は自然石ブロック2′を複数結合して上記単一の集合覆工ブロック2Aを形成する。

    【0057】好ましくは上記コンクリート製擬石ブロック2′又は自然石ブロック2′の下面に引留具11を固装し、該引留具11を網材10の経線材又は/及び緯線材に引き通して上記集合覆工ブロック2Aを形成する。
    この集合覆工ブロック2Aは網材10を以って平坦面又は法面等に敷設され、個々のブロック2が保有する酵素作用と酸素発生剤3Bから発生した酸素にて植物育成作用を発揮し、又は河川床に敷設した場合には水浄化作用を発揮する。

    【0058】上記集合覆工ブロック2Aに、図1に示す如き通気通水孔5を具有せしめることができることについては前記の通りである。 又はコンクリート表層部への水分の自然浸透にて同表層に対する酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bの反応を促す。

    【0059】上記集合覆工ブロック2Aの穴7は土壌6
    と接する各ブロック2の下面に開口するように設け、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを保有させると有効である。

    【0060】図4A,Bに示す建材ブロック2の更に他例として、図6Aは上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)
    3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを混入したコンクリートにて一体成形型集合覆工ブロック2A(建材ブロック2)を成形した場合を示している。

    【0061】図示のように、コンクリート製ベース部9
    の上面に複数のコンクリート製擬石ブロック2′を一体にコンクリート成形して上記単一の集合覆工ブロック2
    Aを形成する。

    【0062】上記集合覆工ブロック2Aに、図1に示す如き通気通水孔5を具有せしめることができることについては前記の通りである。

    【0063】又図6Bは上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを混入しないコンクリート、又はコンクリートと自然石ブロック2′の組み合わせにて一体成形型集合覆工ブロック2A(建材ブロック2)を構成し、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(又は酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3B
    を保有せしめた例を示している。

    【0064】即ち図示のように、コンクリート製ベース部9の上面に複数のコンクリート製擬石ブロック2′を一体にコンクリート成形するか、自然石ブロック2′を埋め込み成形して上記単一の集合覆工ブロック2Aを形成し、この集合覆工ブロック2Aに、図2に示す如きブロック表面で開口する穴7を設け、この穴7内に酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A、又は酵素(酵素発酵ミネラル)3Aと酸素発生剤3Bを保有せしめる。 目止め材8を用いることができることは前記と同様である。

    【0065】上記穴7は土壌6と接するコンクリート製ベース部9の下面に開口するように設け、酵素(又は酵素発酵ミネラル)3A及び酸素発生剤3Bを保有させると有効である。

    【0066】<浄化セメントについて>

    【0067】本発明は上記コンクリート打設壁1や建材ブロック(コンクリート製ブロック)2等を形成する素材として供されるセメント(ポルトランドセメント)中に酵素3Aを含有する浄化セメントを提供する。

    【0068】又セメント(ポルトランドセメント)中に酵素で発酵させたミネラル3Aを含有させ、上記コンクリート打設壁1やコンクリート製ブロック2等の形成に供する。

    【0069】又セメント中に酵素3Aと酸素発生剤3B
    とを含有させ、上記コンクリート打設壁1やコンクリート製ブロック2等の形成に供する。

    【0070】又セメント中に酵素で発生させたミネラル3Aと酸素発生剤3Bとを含有させ、上記コンクリート打設壁1やコンクリート製ブロック2等の形成に供する。

    【0071】上記浄化セメントは通常のポルトランドセメントと同様、粉体の状態で袋詰めし販売に供され、この浄化セメントに砂や砂利等の骨材を混練してコンクリートとして用いる。 即ちコンクリート打設壁を構築するか、又はコンクリート製ブロックを製造する。

    【0072】<酵素及び酸素発生剤について>

    【0073】水質浄化、汚泥分解、脱臭に関する酵素の効果 効能の主役は脱水素酵素の一群から成っており、酵素は脱水素作用、脱塩素作用、脱炭酸作用、脱酸作用、脱アミノ酸作用に特に優れた働きがある。

    【0074】これらの強な脱作用により、酵素は分子の組み替え作用を平常温領域で行い、原因を元から分解除去する。

    【0075】又有用菌の初期賦活が旺盛となるのは、酵素が含糖分のブドウ糖化を急速に進行させ、且つリグニン等の高分子体を急速に解体して、自然回帰条件が揃ってくるからである。

    【0076】以上のような作用によって、先ず悪臭となるガスそのものの分子結合を瞬間的に切断する。 これが急速な脱臭効果を発揮する理由である。 同じメカニズムが汚濁水や汚泥内での分子結合の切断や、分子の組み替え作用を促進し、それらを分解方向に導くのである。

    【0077】同時に酵素存在箇所周辺では、前述のメカニズムにより有用菌郡が活発な活動を開始する為、酵素そのものによる汚泥分解と活性バクテリアによる分解とが相乗効果を発揮して、表記の水質浄化、汚泥分解、脱臭に強力な効果を発現するのである。

    【0078】セメントに練り込んだ酵素は、ブロック2
    又はコンクリート打設壁1内部において上記メカニズムを触媒する。

    【0079】酵素は大別して植物性酵素と動物性酵素に区分される。 人間を含め動物の生体内では様々な酵素活動が展開されているが、これを抽出して活用することは設備的な面を含め非常に難しい。

    【0080】酵素活動が最も頻繁に観察されるバクテリア酵素は、夫々のバクテリアを特定して培養することから始まるが、そこで抽出される酵素量は非常に微量であり、本件発明に使用する量、或いは土木的使用にはコスト面を含めて不適切であると言わざるを得ない。

    【0081】従ってここでは植物性酵素を使用する。 この植物性酵素の抽出は発酵によって行うが、この方法は既知の手法である。 使用する酵素剤はこうして抽出した原酵素に対し、ゼオライト等のミネラル分を混合して再度発酵、乾燥させた物である。

    【0082】ミネラル分は生命現象に深く関与すると同時に、酵素に対する補酵素としての働きを付与するため、酵素の活性を非常に強く引き出す効果がある。 この手法の場合、安価で大量の酵素剤製造が可能であるため、本発明の如き土木的使用、即ちコンクリート打設壁1や建材ブロック2に関しても低コストで良質の酵素剤が供給できる。

    【0083】次に上記コンクリート打設壁1の項や、建材ブロック2の項で述べている水反応性の酸素発生剤3
    Bは過酸化カルシウムを主成分とする長期持続性の固形酸素発生剤であり、例えば株式会社サンソが一番(大阪市北区梅田2丁目5番4号千代田ビル西館10F)で製造販売せる長期持続性固形酸素発生剤(商品名:サンソが一番)を用いることができる。

    【0084】上記コンクリート打設壁1及び建材ブロック2中に含有される上記酵素(又は酵素発酵ミネラル)
    3A及び酸素発生剤3Bは、粉末状又は顆粒状で保有せしめる。 好ましくは上記サンソが一番のような粗粒子の状態で保有せしめる。 図2に示す穴7には酸素発生剤3
    Bの粗粒子又は粉末を充填し、又粗粒子又は粉末状態の酵素発酵ミネラル3Aを充填し目止めしている。

    【0085】

    【発明の効果】本発明のコンクリート打設壁又は建材ブロック、並びに浄化セメントは、酵素作用、又は酵素作用と酸素発生剤の酸素供給作用とにより、本来の土壌(地面)隠蔽材としての機能を発揮しつつ、土壌養生機能(植物育成機能)乃至河川養生機能(浄化機能)を具有させ、環境保全に資する効果が大である。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】Aはコンクリート打設壁又は建材ブロックに保有させた酸素発生剤が形成する通気通水孔を示す拡大断面図、Bはポーラスコンクリート構造のコンクリート打設壁又は建材ブロックに酵素(酵素発酵ミネラル)と酸素発生剤を保有せしめた場合を示す拡大断面図。

    【図2】コンクリート打設壁又は建材ブロックに穴を設けて酵素(又は酵素発酵ミネラル)及び酸素発生剤を保有させた例を示す拡大断面図。

    【図3】Aは図1の構造を持つコンクリート打設壁又は建材ブロックにて擁壁を形成した例を示す断面図、Bは図2の構造を持つコンクリート打設壁又は建材ブロックにて擁壁を形成した例を示す断面図。

    【図4】Aは図1の構造を持つ建材ブロックで覆工ブロックを形成した例を示す断面図、Bは図2の構造を持つ建材ブロックで覆工ブロックを形成した例を示す断面図。

    【図5】Aは図4Aに示す建材ブロックにて集合覆工ブロックを形成した例を示す平面図、Bは同断面図。

    【図6】Aは図4Aに示す建材ブロックにて集合覆工ブロックを形成した他例を示す断面図、Bは図4Bに示す建材ブロックにて集合覆工ブロックを形成した他例を示す断面図。

    【図7】Aは図3Aに示すコンクリート打設壁又は建材ブロックにて護岸壁を形成した例を示す断面図、Bは図3Bに示すコンクリート打設壁又は建材ブロックにて護岸壁を形成した例を示す断面図。

    【図8】Aは図4A,図5,図6Aで示す建材ブロックにて護岸壁を形成した例を示す断面図、Bは図4B,図6Bで示す建材ブロックにて護岸壁を形成した例を示す断面図。

    【図9】図4,図5,図6で示した建材ブロックにて河川床ブロックを形成した例を示す断面図。

    【符号の説明】

    1 コンクリート打設壁 1′ 擁壁 1″ 護岸壁 2 建材ブロック 2′ コンクリート製擬石ブロック、自然石ブロック 2″ 護岸ブロック、河川床ブロック 2A 集合覆工ブロック 3A 酵素又は酵素発酵ミネラル 3B 酸素発生剤 4 コンクリート 5 通気通水孔 6 土壌 7 穴 8 目止め材 9 コンクリート製ベース 10 網材 11 引留具 12 水

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C02F 3/00 C02F 3/00 Z C12N 1/20 C12N 1/20 A (72)発明者 増田 昌志 静岡県富士市吉原1丁目11番8号 マック ストン株式会社内 Fターム(参考) 2D018 BA00 EA00 4B065 BB21 BC42 BD22 BD44 4D027 CA03 4G012 PB14

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