How to get for the composite material containing a fiber-reinforced material, geopolymer matrix of aluminosilicate alkali, and the matrix |
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申请号 | JP52733796 | 申请日 | 1996-03-13 | 公开(公告)号 | JP4160114B2 | 公开(公告)日 | 2008-10-01 |
申请人 | ミッシェル ダヴィドヴィクス; ジョセフ ダヴィドヴィッツ; | 发明人 | ミッシェル ダヴィドヴィクス; ジョセフ ダヴィドヴィッツ; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 脱水後に酸化物に関して表される組成がyM 2 O:Al 2 O 3 :xSiO 2 (式中、xは6.5〜70の値であり、yは0.95〜9.50の値であり、MはNa、K、またはNaとKとの混合物である)である、繊維強化材を含んだ複合材料のためのアルミノケイ酸アルカリの ジオポリマーマトリックスであって、 a)1ミクロン未満 の直径を有するナノ球体で構成される第1の 球状シリカ含有相;およびb)少なくとも1つ又は幾つかのシアレートブリッジ(-Si-O-Al-O-)架橋部位を有するポリ(アルミノケイ酸)アルカリ で構成される第2のポリマー相 [このとき前記架橋部位は、アルミノケイ酸アルカリにおいて、比(SiO 2 ):(AlO 4 )が3.5より大きくなるよ うM p Si q AlO r (式中、pは2〜4の値であり、qは2〜4の値であり、rは10〜16の値である)の実験式を有する ] ; を含めた少なくとも2つの相を含むナノ複合材料で構成されており、 29 SiのMAS-NMRスペクトルが3つの共鳴:-87±5ppm;-98±5ppm;および-107±5ppm;を示す、前記 ジオポリマーマトリックス。 前記第2のポリマー相において、シアレートブリッジ(-Si-O-Al-O-)架橋部位がM 4 Si 2 AlO 10に等しい実験式を有しており、70±5ppmでの 27 AlのMAS-NMRスペクトルによって確認することができ、このことは、アルミニウムの配位が、 という分子式(MはKである)を有するAlQ 4 (2Si)タイプのAlO 4であることを示しており、このとき ジオポリマーの用語法において、前記架橋部位はしたがってカリウムオリゴ(アルミネート-ジシロキソ)K 4 -( A2S )またはK 4 :AlO 4 :2SiO 3である、請求の範囲第1項に記載の ジオポリマーマトリックス。 前記第2のポリマー相において、シアレートブリッジ(-Si-O-Al-O-)架橋部位がM 3 Si 3 AlO 13に等しい実験式を有しており、65±5ppmでの 27 AlのMAS-NMRスペクトルによって確認することができ、このことは、アルミニウムの配位が、 という分子式(MはKである)を有するAlQ 4 (3Si)タイプのAlO 4であることを示しており、このとき ジオポリマーの用語法において、前記架橋部位はしたがってカリウムオリゴ(アルミネート-トリロキソ)K 3 -( A3S )またはK 3 :AlO 4 :3SiO 3である、請求の範囲第1項に記載の ジオポリマーマトリックス。 前記第2のポリマー相において、シアレートブリッジ(-Si-O-Al-O-)架橋部位がM 2 Si 4 AlO 16に等しい実験式を有しており、55±5ppmでの 27 AlのMAS-NMRスペクトルによって確認することができ、このことは、アルミニウムの配位が、 という分子式(MはKである)を有するAlQ 4 (4Si)タイプのAlO 4であることを示しており、このとき ジオポリマーの用語法において、前記架橋部位はしたがってカリウムオリゴ(アルミネート-テトラシロキソ)K 2 -( A4S )またはK 2 :AlO 4 :4SiO 3である、請求の範囲第1項に記載の ジオポリマーマトリックス。 前記ナノ複合材料が、60〜95重量%の前記 球状シリカ含有相と5〜40重量部の前記ポリマー相を含む、請求の範囲第1項に記載の、複合材料のためのアルミノケイ酸アルカリの ジオポリマーマトリックス。 請求の範囲第1〜5項のいずれか一項に記載の ジオポリマーマトリックスと繊維強化材とを含む複合材料。 前記繊維強化材が炭素繊維またはグラファイトを含有し、前記複合材料が最高1000℃まで酸化に耐える、請求の範囲第6項に記載の複合材料。 SiO 2 とAlO 2 のモル比が2:1から34:1の間である組成を有するアルミノシリケート酸化物と、ケイ酸アルカリの水溶液とで構成される反応混合物を、酸化物に関して表示される反応生成物のモル比がK 2 O/SiO 2 0.08〜0.145 SiO 2 /Al 2 O 3 6.50〜70 K 2 O/Al 2 O 3 0.95〜9.50 となるように調製して静置する工程、およびケイ酸アルカリ水溶液を硬化させるのに使用されるいかなる物質も加えることなく60〜200℃の温度で硬化させる工程からなる、請求の範囲第1〜5項のいずれか一項に記載の ジオポリマーマトリックスの製造法。 前記アルミノシリケート酸化物が SiO 2 とAlO 2 のモル比が24:1から34:1の間である組成を有するとき、100重量部の前記ケイ酸アルカリ水溶液と、0〜40重量部 のA lカチオンが配位した状態(AlO 6 )の水和アルミノシリケートを加える、請求の範囲第8項に記載の製造法。 強化用繊維および請求の範囲第1項に記載の ジオポリマーマトリックスで構成される耐熱性複合材料の製造法であって、 (a) SiO 2 とAlO 2 のモル比が2:1から34:1の間である組成を有するアルミノ-シリケート酸化物を主として含有する粉末;および(b)ケイ酸アルカリ水溶液; を酸化物に関して表示される反応生成物のモル比がK 2 O/SiO 2 0.08〜0.145 SiO 2 /Al 2 O 3 6.50〜70 K 2 O/Al 2 O 3 0.95〜9.50 となるようにミキシングすることによって得られる反応混合物を前記強化用繊維に含浸させる工程、およびケイ酸アルカリ溶液を硬化させるのに使用されるいかなる物質も加えることなく、60〜200℃の温度でハイドロサーマルポリ縮合にてこの含浸物を処理する工程からなり、 このときポリ縮合後において、前記 ジオポリマーマトリックスの 27 Alに関するMAS-NMRスペクトルにより、アルミニウムの配位がAlQ 4 (2Si)タイプおよび/またはAlQ 4 (3Si)タイプおよび/またはAlQ 4 (4Si)タイプのAlO 4であることがわかる、前記製造法。 強化用繊維および請求の範囲第1項に記載の ジオポリマーマトリックスで構成される耐熱性複合材料の製造法であって、 (a) SiO 2 とAlO 2 のモル比が24:1から34:1の間である組成を有するアルミノ-シリケート酸化物を主として含有する粉末;および(b)100重量部のケイ酸アルカリ水溶液と、0〜40重量部 のA lカチオンが配位した状態(AlO 6 )の水和アルミノ-シリケートとを加えることによって得られる液体; を酸化物に関して表示される反応生成物のモル比がK 2 O/SiO 2 0.097〜0.11 SiO 2 /Al 2 O 3 10〜55 K 2 O/Al 2 O 3 0.97〜6.10 となるようにミキシングすることによって得られる反応混合物を前記強化用繊維に含浸させる工程、およびケイ酸アルカリ溶液を硬化させるのに使用されるいかなる物質も加えることなく、60〜200℃の温度でハイドロサーマルポリ縮合にてこの含浸物を処理する工程からなり、 このとき 29 SiのMAS-NMRスペクトルが広がっていて、-87±5ppm、-98±5ppm、および-107±5ppmにおいて3つの主要な共鳴を示す、前記製造法。 |
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说明书全文 | 発明の背景 ジオポリマーマトリックスは、脱水後において、下記のように酸化物に関して表される組成を有する。
2 O:Al 2 O 3 :xSiO 2
ジオポリマーマトリックスはナノ複合材料(nanocomposite)で構成されている。 ナノ複合材料は少なくとも2種の成分を含有した材料であり、その少なくとも1種の成分が顕微鏡で視認可能であって、数千ナノメートルのオーダーの寸法を有する。 本発明によるナノ複合材料は、下記の相を含む少なくとも2つの相を含有する。
球状シリカ含有相(nodular siliceous phase)。
で構成される第2のポリマー相、このとき前記架橋部位は、このポリ(アルミノケイ酸)アルカリにおいて、Si(O 4 ):Al(O 4 )が>3.5(好ましくは>5)であるよう、 M p Si q AlO r (式中、pは2〜4の値であり、qは2〜4の値であり、rは10〜16の値である)の実験式を有する。 ジオポリマーは、一般にはX線に対して非晶質であり、X線回折法は、 ジオポリマーマトリックスを特性決定するのに使用することができない。 従来技術によれば、最良の方法は、核磁気共鳴分光分析法を 29 Siと 27 Alの固相MAS-NMRにおいて使用することである。 ジオポリマーマトリックスにおいては、 29 Siの核磁気共鳴スペクトルMAS-NMRは3つの共鳴ゾーンを有する。 すなわち、タイプQ 2 (2Si,2OH)のSiO 4 〔すなわち、直鎖状の水和ポリ(シリケート)〕に対応した、-87±5ppmにおける第1の共鳴ゾーン;タイプQ 3 (3Si,10H)のSiO 4 〔すなわち、水和した枝分かれポリ(シリケート)〕、およびさらにQ 4 (3Si,1Al)のSiO 4 〔すなわち、三次元ポリ(アルミノシリケート)〕に対応した、-98±5ppmにおける第2の共鳴ゾーン(この共鳴は、ナノ複合材料の第2のポリマー相に関係している);ならびにタイプQ 4 (4Si)のSiO 4 〔すなわちポリケイ酸(SiO 2 ) n 〕に対応した、-107±5ppmにおける第3の共鳴ゾーン(この共鳴は、ナノ複合材料の第1の 球状シリカ含有相に関係している);である。
球状シリカ含有相のナノ球体の表面との間の結合部位と考えることができる。 シアレートブリッジ密度または架橋部位密度は、比Si(O 4 ):Al(O 4 )で表すことができる。 後者が3.5未満であるときは、本発明の ジオポリマーマトリックスは従来技術のマトリックスと同様であると考えられる(本発明の範囲では、この比は3.5以上である)。 好ましい比は5以上であり、70に達することもある。 シアレートブリッジ架橋部位は、M 4 Si 2 AlO 10 、M 3 Si 3 AlO 13 、及びM 2 Si 4 AlO 16の間で変わる実験式を有する。 本発明の ジオポリマーマトリックスにおいては、 27 Alの核磁気共鳴スペクトルは第2の相に帰属される。 これは、70±5ppm、65±5ppm、および55±5ppmの間で変わる共鳴を有し、アルミニウムの配位がそれぞれ、タイプAlQ 4 (2Si)、AlQ 4 (3Si)、およびAlQ 4 (4Si)のAlO 4であることがわかる。 好ましい実施態様の説明
ジオポリマーマトリックスは、60〜95重量部の 球状シリカ含有相と5〜40重量部のポリ(アルミノシリケート)のポリマー相を含んだナノ複合材料である。
ジオポリマーマトリックスを使用することにより得られる極めて驚くべき結果は、本発明の ジオポリマーマトリックスが、最高1000℃までの空気中における酸化や分解に対して繊維を保護する、ということである。 さらに驚くべきことは、こうした特性を得るのに、炭素繊維またはグラファイトに特別な処理を施す必要ないという事実である。 本発明においては、酸化に対する炭素繊維の保護は2つの現象の結果であると仮定される。 第一に、300〜600℃の温度にて組成物中の残留水の放出のためにマトリックスが膨張し、したがって周囲酸素の浸透を防止する。 同時に、シリカ含有相が炭素繊維の表面と反応して、炭化ケイ素を含有した界面が形成されると共に、二酸化炭素CO 2が放出され、このことがさらに酸化を防止する、と仮定される。 膨張の程度が、ポリマー相中の架橋密度〔すなわち、ポリ(シリケート)鎖およびシリカ含有ナノ球体の表面と一緒に繋がっているシアレートブリッジ(-Si-O-Al-O-)の数〕の関数であることは明らかである。 しかしながら、ポリマー相の完全な架橋は避けなければならない。 なぜなら、従来技術から知られているように、 ジオポリマーが、Si(O 4 ):Al(O 4 )=3.5または<3.5にて三次元的に完全に架橋しているときは、炭素繊維はもはや酸化に対して保護されないからである。 ジオポリマーマトリックスを造り上げているナノ複合材料は、直径が1ミクロン未満(好ましくは500nm未満)のナノ球体で構成された第1の 球状シリカ含有相からなる。 これらのナノ球体は、2000℃以上の温度で生成されるSiO蒸気とAlO蒸気を凝縮・冷却することによって得られる、非晶質のアルミノシリケート化合物である。 使用する原料と製造法によれば、アルミノシリケート酸化物粉末は、Al 2 O 3の非晶質構造とは全く異なった非晶質構造を有する酸化アルミニウムを幾分多い量にて含有する。 この特殊な構造を表示するのに、我々はアルミノシリケートの式を、たとえば(24SiO 2 ,AlO 2 )のように書く。 本発明の ジオポリマーマトリックスを得るのに使用されるアルミノシリケートの1つの例は、従来技術において“サーマルシリカ”として知られているアルミノシリケートである。 このように、ヨーロッパ特許公開第0 518 980号公報の3ページの46〜53行(米国特許第5,342,595号明細書の第3欄22〜29行)には、「本発明の好ましい例においては、サーマルシリカヒューム(thermal silica fume)はジルコンサンドの電気融解(electro-fusion)によって製造される。得られるサーマルシリカヒュームは、多くとも10重量%のAl 2 O 3及び少なくとも90重量%のSiO 2を含有する。サーマルシリカヒュームは、(13SiO 2 ,AlO 2 )と(16SiO 2 ,AlO 2 )との間で構成される実験式を有しており、これは、Alが配位していて(IV)、さらなる非晶質シリカSiO 2を含んだ状態のアルミノシリケート酸化物を示している」と述べられている。 非晶質シリカをよりはっきりした形で考慮するために、我々は、 SiO 2 とAlO 2 のモル比が24:1から34:1の間に存在する実験式をサーマルシリカヒューム中に含める。 アルミノシリケート酸化物の他の例は、シリカとアルミナを含有した粉末を2300〜2500℃で処理することによって得られるものである。 たとえば65重量%のSiO 2と23重量%のAl 2 O 3を含有したアルミニウムシリケート粉末をプラズマトーチ炉中に噴射すると、高温にて粉末が揮発し、SiO蒸気とAlO蒸気が、冷却された壁面に非晶質構造を有するナノ球体の形で凝縮する。 このとき実験式は、 SiO 2 とAlO 2 のモル比が2:1から6:1の間にある。 シリカとアルミナの割合を変えることによって、 SiO 2 とAlO 2 のモル比が2:1から34:1の間で変わる実験式を有する非晶質アルミノシリケートナノ球体を製造することができる。 電気融解またはプラズマトーチ炉によって製造されるナノ球体はいずれも、同じ特殊性を示す。 すなわち、これらのナノ球体をアルカリ溶液(たとえばKOH溶液)中に入れると、このアルカリ溶液はアルミニウム原子が多く存在するようになり、可溶性のアルミン酸カリウムが形成される。 しかしながら、溶解するAlO 2の量は、ナノ球体中に存在する量より少なくとも50%少ない。 AlO 2の一部は依然としてナノ球体の内部に存在するか、あるいはナノ球体の表面に存在する可能性がより高い(したがって反応性が高い)。 本発明の反応混合物においては、反応性のアルミン酸カリウムは、ナノ球体中のAlO 2の初期濃度にしたがって、ナノ球体の表面あるいは既に溶液中に存在する。 シアレートブリッジ(-Si-O-Al-O-)と架橋部位がポリマー相中に造り出されるのは、このアルミン酸カリウムを介してである。
3 -Si-O-Al(OH) 3 }〕の微細分散溶液を加えるのが有利であることが多い。 アルカリオリゴ-シアレートは、ケイ酸アルカリの溶液中に水和アルミノシリケート〔たとえば、アルミニウムを配位状態にて(AlO 6 )含んだカオリナイト(2SiO 2 ,Al 2 O 3 ,2H 2 O)〕を分散させることによって得られる。 従来技術による ジオポリマーの製造に使用されるアルミノシリケート酸化物〔たとえば、Alカチオンが配位(IV-V)している(Si 2 O 5 ,Al 2 O 2 )〕は、本発明においては適切ではない。 この酸化物(Si 2 O 5 ,Al 2 O 2 )は、ナノ球体よりAlを2倍多く含有している。 さらに、KOH溶液への従来の溶解試験においては、Alのほとんど全てが溶解する。 したがって、極めて反応性が高いために殆ど直ちに反応する。 高温での酸化に対して炭素繊維を保護しないことから、本発明に関して記載の架橋部位とは全く異なる三次元網状構造が直ちに形成されている。 一方、本発明のアルカリオリゴ-シアレート溶液は、時間の経過に対して安定な懸濁液の形態をとっており、本発明の ジオポリマーマトリックスは酸化に対して炭素繊維を保護する。 ジオポリマーマトリックスを製造するための好ましい方法は、 SiO 2 とAlO 2 のモル比が2:1から34:1の間である組成を有するアルミノシリケート酸化物と、ケイ酸アルカリ水溶液とで構成される反応混合物を、以下のように酸化物に関して表示される反応生成物のモル比で調製して静置すること、
2 O/SiO 2 0.08〜0.145
2 /Al 2 O 3 6.50〜70
2 O/Al 2 O 3 0.95〜9.50
SiO 2 とAlO 2 のモル比が24:1から34:1の間である組成を有するときは、100重量部の前記ケイ酸アルカリ水溶液に、0〜40重量部(好ましくは5〜30重量部)の、Alカチオンが配位(AlO 6 )した状態の水和アルミノシリケートを、酸化物に関して表示される反応生成物のモル比が以下のようになるように加える。
2 O/SiO 2 0.097〜0.11
2 /Al 2 O 3 10〜55
2 O/Al 2 O 3 0.97〜6.1
ジオポリマーマトリックスは、脱水後においては、
2 O:Al 2 O 3 :xSiO 2
4 Si 2 AlO 10とM 3 Si 3 AlO 13とM 2 Si 4 AlO 16との間で変わる実験式を有する。 ジオポリマーマトリックスにおいては、 27 Alの核磁気共鳴スペクトルMAS-NMRは第2の相に帰属される。
ジオポリマーに対する標準的な用語法にしたがって、実験式M 4 Si 2 AlO 10の架橋部位は、AlO 4 :2SiO 3 :M 4 〔すなわち、アルカリ(M 4 )ジシロキソ−(2SiO 3 )アルミネート(AlO 4 )〕と書くことができる。 70±5ppmにて共鳴を示し、このことは、アルミニウムの配位がタイプAlQ 4 (2Si)のAlO 4であることを示している。 したがって、実験式がM 4 Si 2 AlO 10の化合物は、次のような構造(MがKである)
4 -( A2S )と略記する。
3 Si 3 AlO 13の架橋部位は、AlO 4 :3SiO 3 :M 3 〔すなわち、アルカリ(M 3 )ジシロキソ−(3SiO 3 )アルミネート(AlO 4 )〕と書くことができる。 65±5ppmにて共鳴を示し、このことは、アルミニウムの配位がタイプAlQ 4 (3Si)のAlO 4であることを示している。 したがって、実験式がM 3 Si 3 AlO 13の化合物は、次のような構造(MがKである)
3 -( A3S )と略記する。
2 Si 4 AlO 16の架橋部位は、AlO 4 :4SiO 3 :M 2 〔すなわち、アルカリ(M 2 )ジシロキソ−(4SiO 3 )アルミネート(AlO 4 )〕と書くことができる。 55±5ppmにて共鳴を示し、このことは、アルミニウムの配位がタイプAlQ 4 (32Si)のAlO 4であることを示している。 したがって、実験式がM 2 Si 4 AlO 16の化合物は、次のような構造(MがKである)
2 -( A4S )と略記する。
実施例1:
2 O:3.5モル、K 2 O:0.276モル、SiO 2 :2.509モル、及びAl 2 O 3 :0.039モルを含有した245gの反応混合物を作製する。 Al 2 O 3は、天然アルミノシリケートの電気融解によって製造される非晶質アルミノシリケート酸化物から得られるものであり、その平均的な 組成はSiO 2 とAlO 2 のモル比が2:1から34:1との間にある。 SiO 2は、アルミノシリケート酸化物とケイ酸カリウム溶液から得られるものであり、モル比K 2 O/SiO 2は1に近い。 K 2 Oはケイ酸カリウムから得られるものである。 反応酸化物のモル比は次の通りである。
2 O/SiO 2 0.11
2 /Al 2 O 3 64.33
2 O/Al 2 O 3 7.07
ジオポリマーマトリックスの引張強さに適合させる。 後者も、温度が増大するにつれて減少する。 27 AlのNMRスペクトルは、55±5ppmにて共鳴を示す。 マトリックスのシアレートブリッジ架橋部位(-Si-O-Al-O-)はK 2 -( A4S )タイプであり、M 2 Si 4 AlO 16という実験式を有する。 ジオポリマーマトリックスがほぼ50%も膨張するのは、ポリマー相のポリシリケート鎖がほとんど架橋しておらず、シアレートブリッジ架橋の大部分がナノ球体の表面に存在している、という事実によるものである。 このナノ複合材料は、70重量部の 球状シリカ含有相と30重量部のポリ(アルミノシリケート)ポリマー相を含む。 29 SiのMAS-NMRスペクトルは3つの共鳴を示す:-87±5ppm, -98±5ppm,及び-107±5ppm 実施例2:
2 O:3.5モル;K 2 O:0.276モル;SiO 2 :2.671モル;Al 2 O 3 :0.1207モル;を含有した266gの反応混合物を得る。
2 O/SiO 2 0.103
2 /Al 2 O 3 22.129
2 O/Al 2 O 3 2.286
27 AlのNMRスペクトルは、65±5ppmおよび55±5ppmにて共鳴を示す。
2 -( A4S )およびK 3 -( A3S )タイプであり、M 2 Si 4 AlO 16およびM 3 Si 3 AlO 13という実験式を有する。 ジオポリマーマトリックスが25%膨張するということは、ポリマー相のポリシリケート鎖が架橋しており、シアレートブリッジ架橋がナノ球体の表面に、そしてさらにポリ(シリケート)鎖間に存在していることを示している。 このナノ複合材料は、65重量部の 球状シリカ含有相と35重量部のポリ(アルミノシリケート)ポリマー相を含む。 29 SiのMAS-NMRスペクトルは広がった3つの共鳴を示す:-87±5ppm, -98±5ppm,及び-107±5ppm 実施例3:
2 O:28.14モル;K 2 O:2.64モル;SiO 2 :23.69モル;及びAl 2 O 3 :0.67モルを含有した2259gの反応混合物を作製する。
2 O 3は、天然アルミノシリケートを使用して2400℃でのプラズマトーチによって製造される非晶質アルミノシリケート酸化物から得られるものであり、その平均的な式は(13SiO 2 ,AlO 2 )と(16SiO 2 ,AlO 2 )との間にある。 SiO 2は、アルミノシリケート酸化物とケイ酸カリウム溶液から得られるものであり、モル比K 2 O/SiO 2は1に近い。 K 2 Oはケイ酸カリウムから得られるものである。 反応酸化物のモル比は次の通りである。
2 O/SiO 2 0.11
2 /Al 2 O 3 35.35
2 O/Al 2 O 3 3.94
実施例4:
実施例5:
2 O:4.22モル;K 2 O:0.276モル;SiO 2 :2.833モル;およびAl 2 O 3 :0.2827モル;を含有する297gの反応混合物を得る。 反応酸化物のモル比は次の通りである。
2 O/SiO 2 0.097
2 /Al 2 O 3 10.02
2 O/Al 2 O 3 0.976
27 AlのNMRスペクトルは、70±5ppm、65±5ppm、および-55±5ppmにて共鳴ピークを示す。 マトリックスのシアレートブリッジ架橋部位(-Si-O-Al-O-)は、のK 2 -( A4S )、K 3 -( A3S )、およびK 4 -( A2S )のタイプである。 ジオポリマーマトリックスの膨張が少ないということは、ポリマー相中のポリシリケート鎖が高度に架橋していて、シアレートブリッジ架橋が、ナノ球体の表面およびポリ(シリケート)鎖間に存在していることを示している。 このナノ複合材料は、60重量部の 球状シリカ含有相と40重量部のポリ(アルミノ-シリケート)ポリマー相を含有する。
ジオポリマー樹脂から造られている。
ジオポリマー複合材料の製造法の利点が容易に理解できよう。 従来技術の方法を使用して最高1000℃までの温度に対して安定な複合材料を得るためには、炭素繊維を気相付着法(炭化ケイ素蒸気又は窒化ケイ素蒸気)によって特殊処理しなければならなかったか、あるいはSiC繊維強化材(たとえば、ニカロンタイプのもの)を使用しなければならなかった。 現在、SiC繊維と特殊処理には多くのコストがかかり、したがって利用が限定されている。 比較すると、同等の機械的特性を得ようとした場合、炭素繊維のコストはニカロンSiCの20分の1である。 このように、本発明の方法の経済的利点は明らかである。 当然のことながら、本発明の ジオポリマーマトリックスは、他のあらゆる繊維強化材、および複合材料を製造するための他の多くの強化材と組み合わせて使用することもできる。 1つの例はマイカおよび類似の粒子であり、これらと組み合わせると、高温で安定な複合材料を製造することができる。
ジオポリマーマトリックスおよび方法に対する種々の変形を導き出すことができるが、これらも本発明の範囲内であることは言うまでもない。 |