Apparatus for removing ruthenium from solution containing platinum group |
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申请号 | JP2006266166 | 申请日 | 2006-09-29 | 公开(公告)号 | JP2008081824A | 公开(公告)日 | 2008-04-10 |
申请人 | Nikko Kinzoku Kk; 日鉱金属株式会社; | 发明人 | NAGAI TOUBUN; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a distillation apparatus which effectively removes ruthenium when removing ruthenium from a solution containing a platinum group by oxidation distillation. SOLUTION: This removing apparatus is directed at selectively removing ruthenium by adding an oxidizing agent into a solution containing ruthenium and a platinum group to convert ruthenium into ruthenium tetroxide. The removing apparatus has air-blowing pipes installed such that the lowest part of the blowing outlet of at least one pipe can be set at a height of 5 to 20 mm from the bottom of a reaction tank. The removing method includes decompressing the inner part of the reaction tank and blowing air into the reaction tank. Then, the blown air can effectively stir the solution without allowing ruthenium tetroxide having large specific gravity to stay in the bottom, and ruthenium can be easily removed. COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT | ||||||
权利要求 | ルテニウムおよび白金、パラジウム、ロジウム、イリジウムの内から1種類以上の白金族を含む溶液に酸化剤を加えてルテニウムを四酸化ルテニウムに変換して除去する装置において、 反応槽内を減圧して空気を吹き込むことで撹拌し、少なくとも1ヶ所以上の空気吹き込み口最下部の高さが反応槽の底部から5〜20mmとすることにより選択的にルテニウムを前記溶液から除去することを特徴とするルテニウムの除去装置。 |
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说明书全文 | 本発明は、白金族を含有する溶液、例えば、銅電解スライムの浸出後液から選択的にルテニウムを除去する装置に関する。 ルテニウムを分離回収する方法としては四酸化ルテニウム(RuO 4 )の揮発性を利用した酸化蒸留方法が知られている。 例えば文献 日本原子力学会誌28巻 493ページから500ページ(非特許文献1)のように、白金族を含む残渣に酸化剤を加えたアルカリ融解で溶解した液に塩素を通じて流出した四酸化ルテニウムを回収する方法、ルテニウムを含む沈殿物を硝酸で溶解した液に過マンガン酸カリウムを加えて空気を吹き込み苛性ソーダ溶液中に四酸化ルテニウムを回収する方法が示された。 ここではマントルヒーターで加熱したフラスコ内にガスの導入管を差込み、ガスを導入する。 また、特開2004-332041号(特許文献1)のように白金族を含む溶液かに、酸化剤として例えば臭素酸ナトリウム(NaBrO 3 )を用い四酸化ルテニウムとして蒸留しルテニウムを分離回収する方法がある。 また、特願2004-353480号(特許文献2)では四酸化ルテニウム蒸気を塩酸溶液中に導いて塩化ルテニウムに変換して回収するが、効率的に回収するために空気を流しながら蒸留すると、蒸留液に空気を吹き込むと有害な四酸化ルテニウムの蒸気が連結部から漏出したり、閉塞が生じると加圧になって連結部が外れたり破裂するといった問題がある。 このため装置内を吸引ポンプにて減圧にして、吸い込んだ空気を流して四酸化ルテニウムを反応槽から塩酸溶液中に移す方法を開示した。 さらに、臭素酸ナトリウムが四酸化ルテニウムに変換できるpH領域が0.5〜2.5の範囲であること、酸化剤の分解によりpHが上がる前に効率的にルテニウムを四酸化ルテニウムに変換するためには十分な濃度の酸化剤が必要であることを開示した。 渡利一夫、他 著「日本原子力学会」誌 1986年 116巻484ページから492ページ 本発明では上記の欠点を解決するためになされたもので、白金族を含む溶液からルテニウムを酸化蒸留で選択的に除去する際に、効率的にルテニウムを除去する方法を提供することを目的とする。 ルテニウムおよび白金、パラジウム、ロジウム、イリジウムの内から1種類以上の白金族を含む溶液からルテニウムを選択的に除去する装置において、溶液中のルテニウムを四酸化ルテニウムに変換し、これを除去するために反応槽に導入する空気で槽内を撹拌して、比重の大きい四酸化ルテニウムを分散することで、蒸留の効率を改善する方法を検討した。 その結果、四酸化ルテニルムを効率的に蒸留するためには、反応槽の底部から5〜20mmの位置から空気を流しながら蒸留することが重要であることを見出した。 すなわち本発明は、 本発明の方法及び装置を用いて、白金族を含む溶液からルテニウムを分離回収することで、 本発明の詳細について述べる。 本発明の目的は白金族を含む溶液からルテニウムを効率的に除去することである。 一方で、反応槽内の白金溶液中に少量のルテニウムが残留することがある。 四酸化ルテニウムは沸点が約130℃であり、水の沸点よりも高く、反応槽内では四酸化ルテニウムの一部が液体状になっている。 このため比重が大きい四酸化ルテニウムが反応槽の底に凝集して溜まり、ルテニウムが反応槽内に残りやすい問題があった。 反応槽で揮発した四酸化ルテニウムを塩化ルテニウムにて回収する吸収槽に移すが、効率的に四酸化ルテニウムを回収するためには、空気を流しながら蒸留することが望ましい。 このように、吸引ポンプを用いて減圧下で空気を流して反応槽を撹拌する場合に、気泡の通り道に当たる部分は十分に撹拌できるが、気泡が通らない部分の撹拌力が弱い問題がある。 望ましい反応槽から空気の吹き込み口の最下部の高さが反応槽の底部から5〜20mmである理由を述べる。 1回の蒸留で四酸化ルテニウムを十分に除去するためには、反応槽の底部まで十分に撹拌されることが必要であり、少なくとも反応槽の底部の直近まで気泡が到達することが望ましい。 空気吹き込み口の形状は、生成する気泡の大きさと撹拌力に影響するが、開口部を小さくして気泡を小さくすると撹拌力が弱くなること、吹き込み口に塩が析出して閉塞しやすくなる。 また、開口部が大きくなると気泡が大きくなり、液面に異常振動をもたらすことがある。 適正な開口部の内径は反応槽の液量と空気量に依存するが、内径が5〜30mm程度である。 以下に本発明の実施例を説明する。 実施例は図1に示した蒸留装置を用いて行なった。 図2に示した反応槽内の空気導入管の先端を、反応槽の底部から5mmの高さに調節した。 表1に実施例1の液組成、液量、分配比の結果を示す。 実施例1は、反応槽の空気吹き込み口最下部の高さが反応槽の底部から5mmであるが、蒸留後の反応槽中ルテニウム濃度は0.001g/L未満であり、反応槽からルテニウムを除去できた。 以下実施例2を表2に実施例2の液組成、液量、分配比の結果に基づき説明する。 実施例2は、反応槽内の空気導入管の先端を、反応槽の底部から20mmの高さに調節したこと以外は実施例1と同じ装置、手順で実施した。 加えた臭素酸ナトリウムの量は14kgで、空気を毎分70Lで流しながら、液温80℃で2時間の蒸留を行った。 以下比較例1を説明する。 比較例1は反応槽内の空気導入管の先端を、反応槽の底部から30mmの高さに調節したこと以外は実施例と同じ装置、手順で実施した。 表3に比較例1の液組成、液量、分配比の結果を示す。 加えた臭素酸ナトリウムの量は14kgで、空気を毎分70Lで流しながら、液温80℃で2時間の蒸留を行った。 以下比較例2を説明する。 比較例2は反応槽内の空気導入管の先端を、反応槽の底部から3mmの高さに調節したこと以外は実施例と同じ装置で実施した。 反応槽に液を70L入れ、空気を毎分70Lで流したところ、空気導入管が振れてガラス同士が接触したため、試験を中断した。 空気導入管の先端と反応槽底部の間隔が狭いため、空気の流れが妨げられ、気泡によって空気導入管が振動するようになり、反応槽と接触した。 反応槽および空気導入管に破損の恐れがあり、不適当である。 図3は実施例および比較例の結果を、反応槽の底部から空気導入管の最下部までの高さと蒸留後に反応槽の溶液中ルテニウム濃度との関係である。 最下部までの高さが5〜20mmの範囲では反応槽の溶液中ルテニウム濃度が低く、ルテニウムを効率的に除去できることがわかる。 |