How the sodium and potassium ion exchange separation

申请号 JP88390 申请日 1990-01-05 公开(公告)号 JPH0621031B2 公开(公告)日 1994-03-23
申请人 科学技術庁無機材質研究所長; 发明人 KOMATSU MASARU; FUJIKI YOSHINORI; SASAKI TAKAYOSHI;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】ナトリウム及びカリウムを含む水溶液中からこれら金属を分離するに際し、チタン酸カリウムを脱カリウム処理して得られたチタニア水和物(TiO 2・n
    2 O、但し、n=1〜2)を用いて、pH2〜4の範囲の水溶液中のナトリウム及びカリウムを選択的にイオン交換させ、更に25〜80℃で反応させて脱着・高純度化することを特徴とするナトリウムとカリウムをイオン交換分離する方法。
  • 【請求項2】チタン酸カリウムは、少なくともTiO 2
    及びK 2 O又はK 2 CO 3を含む原料混合物を、溶融・冷却して得られたものである請求項1に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ナトリウムとカリウムのイオン交換及び分離を行う方法に係り、例えば中のカリウムイオンを選択的に回収する方法に適しており、多量のナトリウム
    (0.6モル)を含む海水から効率よくカリウムを回収できる。

    (従来の技術及び解決しようとする課題) 従来、アルカリ金属間の分離は、イオン半径の違いを利用して、例えば、アンチモン酸によるリチウムの分離、
    チタン酸によるセシウムの分離等で好結果が得られている。 一方、隣接するナトリウムとカリウムの分離では、
    良い結果が得られていない。

    このため、従来、多量のナトリウム(0.6モル)を含む海水からカリウムを回収する方法としては、海水中に溶存する金属(カリウムなど)の塩化物を一括して採取し、
    その後、有機イオン交換樹脂等を用いて分離を行い、カリウムを回収するものである。

    しかし、この方法は、海水中からカリウムなどを直接、
    選択的に回収するのではないので、高純度のカリウムが得難いという問題があった。

    本発明は、従来技術の欠点を解消し、イオン交換分離によってナトリウムとカリウムを効率的に且つ高純度で分離回収できる方法を提供することを目的とするものである。

    (課題を解決しようとする手段) 前記目的を達成するため、本発明者らは、ナトリウム及びカリウムを効率的に分離可能なイオン交換物質について研究を重ねた結果、ここに本発明をなしたものである。

    すなわち、本発明は、ナトリウム及びカリウムを含む水溶液中からこれら金属を分離するに際し、チタン酸カリウムを脱カリウム処理して得られたチタニア水和物(T
    iO 2・nH 2 O、但し、n=1〜2)を用いて、pH2〜
    4の範囲の水溶液中のナトリウム及びカリウムを選択的にイオン交換させ、更に25〜80℃で反応させて着脱・高純度化することを特徴とするナトリウムとカリウムをイオン交換分離する方法を要旨とするものである。

    以下に本発明を更に詳細に説明する。

    (作用) 本発明者らは、まず、TiO 2 、K 2 O、K 2 MoO 4からなるチタン酸カリウム原料混合物(ここで、K 2 MoO 4
    は繊維状にするためのもの)の溶融物から繊維状チタン酸カリウムK 2 O・nTiO 2 (但し、n=1〜5)を作り、これを脱カリウム処理することによって得られたチタニア水和物{TiO 2・nH 2 O(n=0.5〜2)}は、
    水によって膨潤し、この膨潤特性によって、水素イオンよりもイオン半径の大きい、例えばカリウムイオンなどを安定的にイオン交換し得られることを究明した。

    更に研究の結果、このイオン交換能は高温においても低下せず、アルカリ金属イオン間では分離能に関しても低下しないことを究明し得た。 この知見に基づいて本発明を完成したものである。

    本発明において使用するチタン酸カリウム(K 2 O・nT
    iO 2 、但し、n=1〜5)は、少なくともTiO 2及びK 2 O又はK 2 CO 3を含む原料混合物を、溶融、冷却して得られるものである。 このチタン酸カリウムは、結晶質であれば、粉状物、粒状物、繊維状のいずれであっても良い。 取扱いが容易である点で繊維状であることが好ましい。 繊維状にするためにはK 2 MoO 4を原料に加える。

    このチタン酸カリウムを脱カリウム処理すると、チタニア水和物(TiO 2・nH 2 O、但し、n=1〜2)が得られる。

    チタニア水和物は、ナトリウム及びカリウムとイオン交換すると、チタン酸ナトリウム(Na 2 O・nTiO 2・mH 2 O)及びチタン酸カリウム(K 2 O・nTiO 2・mH 2 O)となる。 そのイオン交換量は、ナトリウム及びカリウムの濃度、反応時間、
    反応温度等によって変化する。

    このチタニア水和物は、高温(100〜500℃)においては、層状構造からアナターゼ構造に変化するが、25
    〜80℃においては、層状構造が保たれ、再利用することも可能である。 しかも、水によって膨潤するという膨潤特性を有し、水素イオンよりもイオン半径が大きいカリウムとナトリウムは温度の上昇によってもイオン交換分離能が低下しない。 しかし、アルカリ土類金属の場合は温度の上昇によってイオン交換分離能が低下する。

    ナトリウム及びカリウムを含むpH2〜4の範囲の水溶液とチタニア水和物を反応させる際に、弱酸性にすればナトリウムイオンのみが水溶液中に溶出し、酸性度を上げるとカリウムイオンも回収できる。

    例えば、海水中からナトリウム及びカリウムを回収するには、海水のpHが8付近であることから、まず、ナトリウムとカリウムを同時にイオン交換すると、この時すでにカリウムがある程度濃縮されており、更に脱着の際にpHを調節することによりナトリウムのみを選択的に脱着することができる。 また、この脱着の際に反応温度依存性のあるアルカリ土類金属イオンとの分離は、温度を選ぶことにより容易になり、効果的に分離を行い、純粋金属を得ることができる。

    次に本発明の実施例を示す。

    (実施例) まず、TiO 2 、K 2 CO 3及びK 2 MoO 4の粉末をモル比で3:1:7の割合で混合した。 該混合物45gを白金るつぼに充填し、1150℃まで加熱溶融し、4℃/
    minで950℃まで冷却し、繊維状に結晶化させた。 得られた繊維状結晶物をカラムに充填し、約10の水を通すことにより、K 2 MoO 4を除去した。

    更に約10の1モル塩酸を通す(1/日)ことによって脱カリウム処理し、過剰の塩酸を水洗により除去した。

    得られた繊維は、チタニア水和物(TiO 2・nH 2 O、
    但し、n=0.5〜2)の組成であって、直径0.01m
    m束状で、平均1mmの長さのものであった。

    付いで、ナトリウム又はカリウムを1×10 -5モル及び弱塩酸を含むpH2〜4の水溶液と、前記のチタニア水和物繊維0.1gを25〜80℃の温度範囲でイオン交換反応させた。

    その際、25〜80℃の温度範囲では、1×10 -3モルのNaCl又はKCl水溶液10mlに対し、0.1g
    の割合でチタン酸水和物繊維を3日間浸漬し、毎日手でゆるやかに撹拌した。 反応後、固−液分離し、水溶液中のナトリウム及びカリウムの濃度を原子吸光法により測定し、両相の濃度を算出した。 その結果は第1表に示す。

    第1表から明らかなように、pHを調整することにより、ナトリウム及びカリウムが高効率で分離できることがわかる。 従来のイオン交換樹脂では使用不能とされていた60℃以上の温度領域においても、25℃の場合と殆ど変わらぬイオン交換能を示している。

    (発明の効果) 以上記述したように、本発明によれば、チタニア水和物を用いて酸性領域でイオン交換させ、更に25〜80℃


    で反応させて脱着するので、ナトリウム及びカリウムを含む水溶液から効率的に高純度のナトリウム及びカリウムを回収することができ、しかも、チタニア水和物を再利用することもできる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 5識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01D 3/16 M

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