Transport conveying method |
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申请号 | JP2005185707 | 申请日 | 2005-06-24 | 公开(公告)号 | JP4664747B2 | 公开(公告)日 | 2011-04-06 |
申请人 | 豊田スチールセンター株式会社; | 发明人 | 伸明 伊藤; 宏之 坂山; 孝一 鶴田; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 一対のジャッキ具を、シャーシ上の輸送容器の開口端側の側方から該輸送容器の開口端側の左右の隅金具に向ってそれぞれ移動させて、該左右の隅金具に設けられた係止孔に、前記一対のジャッキ具に昇降可能に設けられた係止ピンを挿入し、その挿入された該係止ピンを昇降させて該輸送容器の高さを調整する第1工程と、 その高さ調整された前記輸送容器の開口端側に対してステージの一端側を近接させると共に、該輸送容器及び該ステージの床面レベルを一致させる第2工程と、 その床面レベルが一致された前記輸送容器及び前記ステージの床面上を、搬送物を載置した搬送具を走行移動させて、該輸送容器及び該ステージの間で搬送物を搬送する第3工程と、を備え 、 前記第1工程では、前記ジャッキ具に設けられたジャッキ機構を構成する流体圧シリンダの軸端面側と、該流体圧シリンダの軸端面側を支持する支持部との間に、前記シャーシ高さに応じてスペーサ部材が設けられており、 前記第3工程は、前記一対のジャッキ具及び前記ステージが連繋部材により連繋された状態で前記搬送物を搬送する工程であることを特徴とする搬送物搬送方法。 前記ジャッキ具は、床面上を走行するための走行手段を有するジャッキ具本体と、前記輸送容器の隅金具に形成された係止孔に挿入可能な係止ピンを有する昇降体と、前記ジャッキ具本体に設けられ且つ前記昇降体を昇降させるジャッキ機構と、前記ジャッキ具本体に上下方向に延びて設けられ且つ前記昇降体を昇降自在に案内するガイド部と、を備え、 前記ジャッキ機構は、前記昇降体に連結されるラムを摺動自在に支持してなる前記流体圧シリンダと、該流体圧シリンダに流体圧を供給するためのポンプと、該ポンプを作動させるための作動操作部と、該流体圧シリンダから流体圧を排出するための排出用バルブと、を有し、 前記ジャッキ具本体には、前記流体圧シリンダの軸端面側を支持する前記支持部が設けられており、該流体圧シリンダの軸端面側と前記支持部との間には前記スペーサ部材を介装可能である請求項1記載の搬送物搬送方法。 前記ジャッキ機構は手動式である請求項2記載の搬送物搬送方法。 前記第2工程は、前記ステージを、その高さ調整された前記輸送容器の開口端側の前方から該輸送容器の開口端側に向って移動させて、該輸送容器の開口端側と該ステージの一端側とを近接させると共に、前記ステージに設けられた高さ調整手段により該ステージを高さ調整して、前記輸送容器及び前記ステージの床面レベルを一致させる工程である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の搬送物搬送方法。 前記ステージは、該ステージに設けられたエアベアリングにより走行移動される請求項4記載の搬送物搬送方法。 前記シャーシ上には、該シャーシの長手方向長さより短い長手方向長さを有する前記輸送容器が搭載されており、 前記第2工程は、前記シャーシ上の前記輸送容器の開口端側において該輸送容器が搭載されていない部位に前記ステージを搭載して、該輸送容器の開口端側に対して該ステージの一端側を近接させると共に、該輸送容器及び該ステージの床面レベルを一致させる工程である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の搬送物搬送方法。 前記第3工程は、前記ステージ上に待機する前記搬送具を前記輸送容器内に進入させ、その進入された該搬送具を、該輸送容器の床面上に載置された搬送物を積載したパレットの下部開放空間内に進入させ、その進入された該搬送具に昇降可能に設けられた載置体を上昇させて該載置体上に前記パレットを移載させ、その後、該搬送具を該ステージ上に戻して、該輸送容器から搬送物を搬出する工程である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の搬送物搬送方法。 前記搬送具に設けられた膨縮部材にエアを供給して該膨縮部材を膨張させて前記載置体を上昇させる請求項7記載の搬送物搬送方法。 前記搬送具を前記ステージ上に戻す際に、該ステージ上に設けられたストッパ部材に該搬送具に設けられたエア排出用バルブを当接させて、前記膨縮部材に供給されたエアを排出して該膨縮部材を収縮させて前記載置体を下降させ、該ステージ上に前記パレットを移載する請求項8記載の搬送物搬送方法。 前記第3工程は、前記ステージ上に待機し且つ昇降可能に設けられた載置体上に搬送物を積載したパレットが載置された前記搬送具を、前記輸送容器内に進入させ、その進入された該搬送具の該載置体を降下させて該パレットを該輸送容器の床面上に移載させ、その後、該搬送具を該ステージ上に戻して、該輸送容器に搬送物を搬入する工程である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の搬送物搬送方法。 前記搬送具に設けられた膨縮部材に供給されたエアを排出して該膨縮部材を収縮させて前記載置体を降下させる請求項10記載の搬送物搬送方法。 前記搬送具を前記輸送容器内に進入させた際に、該搬送具に設けられたエア排出用バルブを操作して、前記膨縮部材に供給されたエアを排出して該膨縮部材を収縮させて前記載置体を降下させ、該輸送容器の床面上に前記パレットを移載する請求項11記載の搬送物搬送方法。 |
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说明书全文 | 本発明は、搬送物搬送方法に関し、さらに詳しくは、シャーシ上の輸送容器に対して搬送物を簡易且つ安価に搬送できる搬送方法に関する。 従来一般に、トラック、鉄道車両、船等による貨物の輸送方法としてコンテナ輸送が知られている。 このコンテナは用途等によって多くの種類が選択できるが、一番保有数が高く、安価であり、確保も容易であるのがドライコンテナである。 しかし、ドライコンテナは、その一端面側にのみ開口部が形成されているので、重量貨物、長尺貨物、嵩張る貨物等のドライコンテナへの積込み作業や積降し作業が極めて困難なものであった。 尚、フラットコンテナ、オープントップコンテナ等の特殊コンテナは、ドライコンテナに比べて高価であり、流通量が少ないために確保が容易でない。 そこで、上記問題を解決するために、本出願人により、シャーシ上のコンテナに対してパレットを介して搬送物を搬送する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 しかし、上記特許文献1では、水平方向に出没自在に支持された係止ピンには極めて大きな荷重のかかるため、その支持構造を高強度に構成する必要があり、係止ピンの支持構造、ひいてはジャッキ具が複雑で且つ高価なものとなっていた。 さらに、ステージにジャッキ具を一体的に設けているので、ステージが大型となり持ち運び等の取り扱いが煩雑であった。 その結果、設備費用及び取り扱い等を含めて高コストな搬送方法となっていた。 特に、多品種少ロットの貨物を取扱う場所(例えば、海外での貨物の受け手側等)では、物流コストを抑えるためにより簡易且つ安価な搬送方法の出現が望まれている。 また、上記特許文献1では、所定の高さのシャーシに対応するステージが開示されているが、海外等において著しく高さの異なるシャーシに対応させる場合には、上記ステージの大幅な高さ調整を必要とし迅速に対応できないことが現実であった。 本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、シャーシ上の輸送容器に対して搬送物を簡易且つ安価に搬送できる搬送方法を提供することを目的とする。 本発明は、以下の通りである。 本発明の搬送物搬送方法によると、一対のジャッキ具が、シャーシ上の輸送容器の開口端側の両側方からこの輸送容器の開口端側の左右の隅金具に向ってそれぞれ移動されて、その左右の隅金具に設けられた係止孔に、一対のジャッキ具に昇降可能に設けられた係止ピンが挿入され、その挿入された係止ピンが昇降されて輸送容器の高さが調整される。 次に、その高さ調整された輸送容器の開口端側に対してステージの一端側が近接されると共に、輸送容器及びステージの床面レベルが一致される。 次いで、その床面レベルが一致された輸送容器及びステージの床面上を、搬送物を載置した搬送具が走行移動されて輸送容器及びステージの間で搬送物が搬送される。 このように、一対のジャッキ具によってシャーシ上の輸送容器の高さを調整して輸送容器を所定の高さ位置に保持するようにしたので、輸送容器及びステージの床面の間における大きな段差の発生を防止したり、輸送容器の幅方向や長手方向の大きな傾きを防止したりできる。 その結果、シャーシ上の輸送容器に対して搬送物(特に、4t以上の超重量物)を円滑且つ安全に搬送することができる。 また、ステージとは別体である一対のジャッキ具の移動によって、輸送容器の隅金具の係止孔に係止ピンを挿入するようにしたので、ジャッキ具を簡易且つ安価な構造とすることができ、その結果、コストを抑えて搬送物を搬送できる。 特に、多品種少ロットの貨物を取扱う場所での搬送物の搬送に好適に利用され得る。 さらに、ステージ及び一対のジャッキ具を別々に持ち運ぶことができる。 さらに、特殊コンテナ(フラットラックコンテナ等)から標準コンテナ(ドライコンテナ)を用いた輸送が可能となり、物流コストを大幅に抑制できる。 なお、他の実施形態の搬送物搬送方法によると、一対のジャッキ具が、シャーシ上の輸送容器の開口端側の両側方からこの輸送容器の開口端側の左右の隅金具に向ってそれぞれ移動されて、その左右の隅金具に設けられた係止孔に、一対のジャッキ具に昇降可能に設けられた係止ピンが挿入され、その挿入された係止ピンが昇降されて輸送容器の高さが調整される。 次に、その高さ調整された輸送容器の床面上を、搬送物を載置した搬送具が走行移動されて輸送容器に対して搬送物が搬送される。 このように、一対のジャッキ具によってシャーシ上の輸送容器の高さを調整して輸送容器を所定の高さ位置に保持するようにしたので、輸送容器の幅方向や長手方向の大きな傾きを防止できる。 その結果、シャーシ上の輸送容器に対して搬送物(特に、4t以上の超重量物)を円滑且つ安全に搬送することができる。 また、ステージとは別体である一対のジャッキ具の移動によって、輸送容器の隅金具の係止孔に係止ピンを挿入するようにしたので、ジャッキ具を簡易且つ安価な構造とすることができ、その結果、コストを抑えて搬送物を搬送できる。 特に、多品種少ロットの貨物を取扱う場所での搬送物の搬送に好適に利用され得る。 さらに、ステージ及び一対のジャッキ具を別々に持ち運ぶことができる。 さらに、特殊コンテナ(フラットラックコンテナ等)から標準コンテナ(ドライコンテナ)を用いた輸送が可能となり、物流コストを大幅に抑制できる。 なお、他の実施形態のジャッキ具によると、走行手段によりジャッキ具本体を走行移動させることによって、係止ピンが輸送容器の隅金具に形成された係止孔に挿入され、その挿入状態で、ジャッキ機構によって、昇降体と共に係止ピンが昇降されて、輸送容器が高さ調整されて所定の高さ位置に保持される。 これにより、輸送容器及びステージの床面の間における大きな段差の発生を防止したり、輸送容器の幅方向や長手方向の大きな傾きを防止したりできる。 その結果、シャーシ上の輸送容器に対して搬送物(特に、4t以上の超重量物)を円滑且つ安全にさらにコストを抑えて搬送することができる。 また、ステージとは別体である一対のジャッキ具の移動によって、輸送容器の隅金具の係止孔に係止ピンを挿入するようにしたので、ジャッキ具を簡易且つ安価な構造とすることができ、その結果、コストを抑えて搬送物を搬送できる。 特に、多品種少ロットの貨物を取扱う場所での搬送物の搬送に好適に利用され得る。 さらに、ステージ及び一対のジャッキ具を別々に持ち運ぶことができる。 さらに、特殊コンテナ(フラットラックコンテナ等)から標準コンテナ(ドライコンテナ)を用いた輸送が可能となり、物流コストを大幅に抑制できる。 1. 搬送物搬送方法 本発明に係る搬送物搬送方法は、以下に述べる第1工程、第2工程及び第3工程を備えている。 この搬送物搬送方法は、後述するジャッキ具、搬送具及びステージを用いてシャーシ上の輸送容器に対して搬送物を搬送する方法である。 なお、上記「輸送容器」の構造、大きさ、材質等は特に問わない。 この輸送容器としては、例えば、ドライコンテナ、リーファコンテナ、オープントップコンテナ、フラットコンテナ等を挙げることができる。 これらのうちドライコンテナ及びリーファコンテナであることが好ましい。 一番流通しており、安価でしかも確保が容易なためである。 上記「第1工程」は、上記一対のジャッキ具を、シャーシ上の上記輸送容器の開口端側の側方から輸送容器の開口端側の左右の隅金具に向ってそれぞれ移動させて、左右の隅金具に設けられた係止孔に、上記一対のジャッキ具に昇降可能に設けられた係止ピンを挿入し、その挿入された係止ピンを昇降させて輸送容器の高さを調整する工程である。 なお、上記「隅金具」とは、シャーシと輸送容器の固定、船中での輸送容器同士の固定、並びにクレーン及びガントリクレーン等による吊り上げ等のために使用される、輸送容器の各頂点(上下)に設置されている金具である。 上記第1工程では、通常、輸送容器の開口端側の下側頂点の左右の隅金具の係止孔に係止ピンが挿入される。 上記第1工程では、各係止孔に対する各係止ピンの挿入は、同時に行われてもよいし、異なるタイミングで行われてもよい。 また、上記各係止孔に挿入された各係止ピンの昇降は、異なるタイミングで行われてもよいが、通常、同時に行われる。 上記第1工程における輸送容器の高さ調整形態としては、例えば、(1)隅金具の係止孔に係止された上記係止ピンを上昇させて、輸送容器の開口端側を持ち上げて輸送容器の高さを調整する形態、(2)隅金具の係止孔に係止された上記係止ピンを下降させて、輸送容器の開口端側を押し下げて輸送容器の高さを調整する形態等を挙げることができる。 これらのうち、より確実且つ簡易に輸送容器の高さを調整できるといった観点から、(1)形態であることが好ましい。 上記第1工程では、例えば、上記ジャッキ具に設けられたジャッキ機構を構成する流体圧シリンダの軸端面側と、該流体圧シリンダの軸端面側を支持する支持部との間に前記シャーシ高さに応じてスペーサ部材が設けられていることができる。 これにより、特に海外等において、著しく高さの異なるシャーシが使用されていても、スペーサ部材の大きさ、形状、個数等を適宜変更すれば、その高さ寸法の異なるシャーシに迅速に対応できる。 上記「第2工程」は、上述の第1工程において高さ調整された上記輸送容器の開口端側に対してステージを近接させると共に、輸送容器及びステージの床面レベルを一致させる工程である。 上記第2工程は、例えば、上記ステージを、上述の第1工程において高さ調整された上記輸送容器の開口端側の前方から輸送容器の開口端側に向って移動させて、輸送容器の開口端側とステージの一端側とを近接させると共に、ステージに設けられた高さ調整手段によりステージを高さ調整して、輸送容器及びステージの床面レベルを一致させる工程であることができる。 上記第2工程では、輸送容器及びステージの近接と、輸送容器及びステージの床面レベルの一致とは、同時に行われてもよいが、通常、異なるタイミングで行われる。 異なるタイミングで行われる場合、輸送容器及びステージを近接させ、その後、両者の床面レベルを一致させることが好ましい。 両者の床面レベルをより簡易且つ確実に一致させることができるためである。 上記第2工程は、例えば、上記シャーシ上に、該シャーシの長手方向長さより短い長手方向長さを有する輸送容器が搭載されている場合において、シャーシ上の輸送容器の開口端側において該輸送容器が搭載されていない部位にステージを搭載して、該輸送容器の開口端側に対して該ステージの一端側を近接させると共に、輸送容器及びステージの床面レベルを一致させる工程であることができる(図39等参照)。 上記「第3工程」は、上述の第2工程において床面レベルが一致された上記輸送容器及び上記ステージの床面上を、搬送物を載置した搬送具を走行移動させて、該輸送容器及び該ステージの間で搬送物を搬送する工程である。 なお、上記「パレット」は、搬送物を積載し得る限り、その構造、大きさ、材質等は特に問わない。 このパレットは、例えば、輸送容器の床面の長手方向の長さを基準にしてモジュール化(規格化)されていることができる。 これにより、輸送容器に対するパレットの固定・解除作業を必要最小限(基本的には零)とすることができる。 上記第3工程は、例えば、上記ステージ上に待機する搬送具を輸送容器内に進入させ、その進入された該搬送具を、該輸送容器の床面上に載置された搬送物を積載したパレットの下部開放空間内に進入させ、その進入された該搬送具に昇降可能に設けられた載置体を上昇させて該載置体上に前記パレットを移載させ、その後、該搬送具を該ステージ上に戻して、該輸送容器から該搬送物を搬出する工程であることができる。 上記第3工程は、例えば、上記ステージ上に待機し且つ昇降可能に設けられた載置体上に搬送物を積載したパレットが載置された前記搬送具を、前記輸送容器内に進入させ、その進入された該搬送具の該載置体を降下させて該パレットを該輸送容器の床面上に移載させ、その後、該搬送具を該ステージ上に戻して、該輸送容器に該搬送物を搬入する工程であることができる。 上記第3工程は、例えば、各ジャッキ具及びステージが連繋部材(例えば、チェーン、ワイヤ等)により連繋された状態で搬送物を搬送する工程であることができる。 これにより、搬送物の搬送中に、ステージの不慮の移動を防止でき、搬送の安全性を向上させることができる。 上記「ジャッキ具」は、シャーシ上の輸送容器の高さを調整するためのものである限り、その構造、種類等は特に問わない。 上記ジャッキ具は、例えば、床面上を走行するための走行手段を有するジャッキ具本体と、前記輸送容器の隅金具に形成された係止孔に挿入可能な係止ピンを有する昇降体と、前記ジャッキ具本体に設けられ且つ前記昇降体を昇降させるジャッキ機構と、を備えることができる。 このジャッキ具は、例えば、上記ジャッキ具本体に上下方向に延びて設けられ且つ前記昇降体を昇降自在に案内するガイド部を更に備えることができる。 上記走行手段としては、例えば、転動ボール、走行ローラ、エアベアリング等を挙げることができる。 上記「搬送具」は、上記輸送容器内に収容可能な搬送物を搬送するためのものである限り、その構造、種類等は特に問わない。 上記搬送具は、例えば、ベース部材と、該ベース部材の下面側に設けられ且つ床面を走行可能な走行手段と、前記ベース部材に昇降自在に設けられ且つ前記パレットを下方より支持可能なパレット支持部材と、前記ベース部材と該パレット支持部材との間に設けられ且つエアの供給により膨張すると共にエアの排出により収縮する膨縮部材と、を備えることができる(図11、図35及び図42等参照)。 上記「ステージ」は、上記搬送具を待機させるためのものである限り、その構造、形状、大きさ等は特に問わない。 上記ステージは、例えば、上記搬送具を搭載可能なステージ本体と、該ステージ本体の高さを調整する高さ調整手段と、を備えることができる。 この高さ調整手段は、例えば、上記輸送容器の開口端側に近接される一端側寄りに設けられる第1ジャッキ機構と、他端側寄りに設けられる第2ジャッキ機構と、からなることができる。 これにより、搬送物の搬送方向に沿ってステージ本体を傾斜させることができ、シャーシ上の輸送容器の開口端側(後部)が持ち上がった状態にも容易に対応できる。 2. 他の搬送物搬送方法 本発明に係る他の搬送物搬送方法は、以下に述べる第1工程及び第2工程を備えている。 この搬送物搬送方法は、後述するジャッキ具及び搬送具を用いてシャーシ上の輸送容器に対して搬送物を搬送する方法である。 上記「第1工程」は、上記一対のジャッキ具を、シャーシ上の上記輸送容器の開口端側の側方から輸送容器の開口端側の左右の隅金具に向ってそれぞれ移動させて、左右の隅金具に設けられた係止孔に、上記一対のジャッキ具に昇降可能に設けられた係止ピンを挿入し、その挿入された係止ピンを昇降させて輸送容器の高さを調整する工程である。 上記「第2工程」は、その高さ調整された前記輸送容器の床面上を、搬送物を載置した搬送具を走行移動させ、該輸送容器及び該ステージの間で搬送物を搬送する工程である。 上記第2工程は、例えば、輸送容器内に収納された搬送物を積載したパレットのうちの輸送容器の開口端側の床面上に載置されたパレットを、荷役手段(例えば、フォークリフト等)により輸送容器の外部に移送し、次に、搬送具を、荷役手段により輸送容器の開口端側の床面上に移送し、その後、搬送具を、輸送容器の床面上を開口端側から奥方側に向って走行移動させて、輸送容器の奥方側の床面上に載置されたパレットの下部開放空間に進入させ、次に、搬送具に昇降可能に設けられた載置体を上昇させて載置体上にパレットを移載させ、次いで、搬送具を、輸送容器の床面上を奥方側から開口端側に向って走行させ、その後、その搬送具の載置体を降下させてパレットを輸送容器の開口端側の床面上に移載して、次に、その移載されたパレットを、荷役手段により輸送容器の外部に移送して、輸送容器から搬送物を搬出する工程であることができる。 上記第2工程は、例えば、荷役手段(例えば、フォークリフト等)によって、搬送具及び搬送物を積載したパレットを、輸送容器の開口部側の床面上に移送し、次いで、搬送具をパレットの下部開放空間に進入させた状態で、搬送具に昇降可能に設けられた載置体を上昇させて載置体上にパレットを移載し、その後、その搬送具を、輸送容器の床面上を開口端側から奥方側に向って走行移動させ、次に、載置体を下降させてパレットを輸送容器の奥方側の床面上に移載して、輸送容器内に搬送物を搬入する工程であることができる。 以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。 (実施例1) 先ず、上記一対のジャッキ具2a,2bについて説明する。 なお、各ジャッキ具2a,2bは同じ構成であるため一方についてのみ説明する。 上記ジャッキ具本体6の上面には、図2及び図3に示すように、手動油圧式のジャッキ機構17が設けられている。 このジャッキ機構17は、ラム18を上下方向に摺動自在に支持してなる油圧シリンダ19(本発明に係る「流体圧シリンダ」として例示する。)を備えている。 このラム18の上端部は、上記第1昇降体12に連結されている。 上記油圧シリンダ19には、ポンプ20が配管接続されている。 このポンプ20の手動操作部21を上下に揺動操作することによって、油圧シリンダ19内に油圧が供給されると共に、排出用バルブ22を釦操作することによって、油圧シリンダ19内から油圧が排出されるようになっている。 上記ジャッキ機構17では、図4に示すように、油圧シリンダ19の軸端面側と、この油圧シリンダ19の軸端面側を支持する支持部24との間には、所定の厚み(例えば、50mm)を有する円盤状のスペーサ部材25が介装され、このスペーサ部材25の使用枚数に応じて係止ピン15の高さ位置を調整可能とされている。 このスペーサ部材25の使用枚数(零枚も含む。)は、シャーシの高さに応じて適宜選択される。 具体的には、シャーシ高さが1120〜1350mmである場合にはスペーサ部材25を使用せず、シャーシ高さが1170〜1400mmである場合にはスペーサ部材25を1枚使用し、シャーシ高さが1220〜1450mmである場合にはスペーサ部材25を2枚使用し、シャーシ高さが1270〜1500mmである場合にはスペーサ部材25を3枚使用し、シャーシ高さが1320〜1550mmである場合にはスペーサ部材25を4枚使用し、シャーシ高さが1370〜1600mmである場合にはスペーサ部材25を5枚使用するように設定されている。 上記ジャッキ具本体6の上面の4隅部にはアイボルト26(図1参照)が固定されている。 これらアイボルト26にスリング、ワイヤ等の連繋部材を繋げて、天井クレーン、フォークリフト等の荷役手段によってジャッキ具2a,2bが移送される。 また、これらアイボルト26にチェーン47のフック部47aを係止してジャッキ具2a,2b及びステージ3が連繋されるようになっている(図10参照)。 次に、上記ステージ3について説明する。 上記各脚部材29a〜29dの下端側には、エアベアリング33が設けられている。 図7に示すように、このエアベアリング33を構成する袋状部材34に供給されるエアを噴射孔より床面に向かって噴射することによって、脚部材29a〜29dを浮上させるようになっている。 また、図8に示すように、上記ステージ本体28にはコンテナCに近接される一端側に、渡り板36が蝶番(図示せず)を介して揺動自在に支持されている。 また、ステージ本体28の他端側には、支持部材37を介してウインチ38(図5及び6参照)が設けられている。 さらに、ステージ本体28には、防護棚39、はしご(図示せず)、防護壁41等が設けられている(図1参照)。 上記ステージ本体28の上面には、図5及び図6に示すように、上記搬送具4の走行領域に対応して一対のストッパ部材42が設けられている。 このストッパ部材42には、搬送具4の後述するエア排気用バルブが当接される(図9参照)。 また、上記ステージ本体28の側面には、チェーン47を係止可能な係止金具43(図10参照)が設けられている。 さらに、ステージ本体28の上面の4隅部には、アイボルト44が固定されている。 これらアイボルト44にスリング、ワイヤ等の連繋部材を繋げて、天井クレーン、フォークリフト等の荷役手段によってステージ3が移送されるようになっている。 また、ステージ本体28の下面側には、フォークリフトのフォーク部が挿入される挿入部材45が設けられている。 さらに、ステージ本体28のコンテナC寄り側の側面には、左右の隅金具Nに当接する一対のゴム部材46が設けられている。 次に、上記搬送具4について説明する。 なお、本実施例1では、図17に示すように、本発明に係る「搬送物」としてコイル状鋼材Aを例示する。 また、本発明に係る「パレット」として、パレット本体P1と、このパレット本体P1の上側に設けられ且つコイル状鋼材Aを横置き状態で載置可能な載置部P2と、下部開放空間Sが形成され且つ床面に接地する脚体部P3と、を有するパレットPを例示する。 さらに、本実施例1では、図19に示すように、本発明に係る「輸送容器」として、その長手方向の一端側に開口部が形成された20フィートのドライコンテナC(以下、単にコンテナとも記載する。)を例示する。 上記搬送具4は、図11に示すように、所定の間隔でもって並設される左右一対の昇降ユニット48a,48bを備えている。 両昇降ユニット48a,48bの両端側は、板状の連結部材49a,49bによって連結され一体物とされている。 各昇降ユニット48a,48bは、図13及び図14に示すように、縦断面略U字状のベース部材50を有している。 このベース部材50の内部には、その長手方向に沿って所定間隔でもって多数の回転ローラ51が軸支されている。 また、このベース部材50には、上記パレットPを下方より支持する縦断面略U字状の載置体52が昇降自在に支持されている。 上記ベース部材50及び載置体52の間には、圧縮空気の給排により膨縮するチューブ状の膨縮部材53が配設されている。 この膨縮部材53の一端開口部には、コンプレッサ(図示せず)が配管接続されている。 また、上記連結部材49aの外面側には、上述のストッパ部材42に当接して上記膨縮部材53に供給されたエアを排気させるエア排気用当接バルブ62が固定されている(図9参照)。 また、連結部材49aの外面側には、ワイヤ等の連繋部材が連繋されるアイボルト54が固定されている。 上記連結部材49a,49bの間には、図12に示すように、縦断面略U字状の補強部材55が設けされている。 この補強部材55には、図15に示すように、支持機構56を介して係合バー57が収納位置58と作用位置59との間で変位自在に支持されている。 そして、作用位置59の係合バー57には、フォークリフトのフォーク部が係合されるようになっている(図12参照)。 さらに、上記支持機構56には、図16に示すように、係合バー57を、パレット支持面より僅かに上方に突出した係合位置60に位置保持させる操作部61が設けられている。 そして、係合位置60に位置する係合バー57と、支持されたパレットPの脚体部P3との係合によって、パレットPの搬送方向の位置決めが行われ得るようになっている。 (2)搬送システムの作用 先ず、上記搬送システム1による搬送物の搬出作用について説明する。 次に、図19に示すように、コンテナCの開口端側の扉を半開き状態とし、その状態でトラックTの後輪に輪止め65をセットし、次いで、トラックTのランディングギア66の脚を下ろして床面に固定する。 その後、図20及び21に示すように、コンテナCの開口端側の左右の隅金具Nのツイストロックを解除した状態で、一対のジャッキ具2a,2bを、人手によりボールベアリング7を介して床面上をコンテナCの各隅金具Nに向かって走行移動させて、各隅金具Nの係止孔Naに係止ピン15を挿入する。 このとき、各ジャッキ具2a,2bにおいて、油圧シリンダ19及びその支持部24の間にはシャーシTCの高さに応じた枚数のスペーサ部材25が介装されており、また必要に応じて人手により作動操作部21が操作されて係止ピン15の高さが隅金具Nの係止孔Naの高さに一致されている。 次に、図22に示しように、各ジャッキ具2a,2bを人手により同時にジャッキアップして、コンテナCの開口端側を上昇させる。 このとき、水平方向に対するコンテナCの長手方向の傾斜角度が所定の範囲(例えば、±5度)となると共に、水平方向に対するコンテナCの短手方向の傾斜角度が所定の範囲(例えば、±1度)となるようにする。 次いで、図23に示すように、コンプレッサ67に接続される各エアベアリング33を作動させてステージ3を床面より浮上させつつ、ステージ3を、人手により各エアベアリング33を介してコンテナCの開口端側に向かって走行移動させる。 このとき、ステージ3において、必要に応じて人手により各スクリュウジャッキ機構30,31が操作されてコンテナCの床面レベルに対してステージ3の床面レベルが略一致されている。 その後、図24に示すように、コンテナCの各隅金具Nにステージ3の一対のゴム部材46が当接され、コンテナCの開口端側にステージ3の一端側が近接される。 この状態より、人手により各スクリュウジャッキ機構30,31を操作して、ステージ3の高さが微調整され、コンテナC及びステージ3の床面レベルが一致される。 次に、渡り板36を倒して、コンテナC及びステージ3が連結される(図8参照)。 次いで、各ジャッキ具2a,2bのアイボルト26及びステージ3の係止金具43にチェーン47が係止され、各ジャッキ具2a,2b及びステージ3が連結される(図10参照)。 次いで、人手により搬送具4をステージ3及びコンテナCの床面上を走行移動させて、コンテナC内に収容された搬送物が積載されたパレットPの下部開放空間S内に位置させる。 その後、人手により係止バー57を係止位置60に上昇させてパレットPを搬送具4に係止させる(図16参照)。 次に、膨縮部材53にエアを供給して載置体52と共にパレットPをコンテナCの床面上より浮上させる。 次いで、ステージ3のウインチ38のワイヤロープを搬送具4に連結する。 その後、図25に示すように、人手によりウインチ38を操作して、搬送具4をコンテナC及びステージ3の床面上を走行移動させる。 そして、この搬送具4の走行によって、搬送具4のエア排出用バルブ62がステージ3のストッパ部材42に当接すると(図9参照)、膨縮部材53に供給されたエアが排気され、載置体52と共にパレットPが下降されて、パレットPがステージ3の所定の搬出位置に載置される。 次に、図26に示すように、ステージ3上の搬送物が積載されたパレットPが天井クレーンによって、床面上の仮置き場に仮置きされる。 次いで、上述の作用を繰り返し行って、コンテナC内に収容された全て(図面上3個)の搬送物が積載されたパレットPが搬出される。 その後、図27に示すように、チェーン47を取り外して各ジャッキ具2a,2b及びステージ3の連結を解除して、各ジャッキ具2a,2bにおいて、図28に示すように、人手により排出用バルブ22を同時に操作して、係止ピン15と共にコンテナCの開口端部を下降させ、コンテナCをシャーシTC上に再びセットする。 次に、図29に示すように、コンテナCの開口端側の各隅金具Nのツイストロックを閉じ、シャーシTCのランディングギア66の脚を上げ、コンテナCの開口端側の扉を閉じ、渡り板36を上げた状態とし、その状態より、トラックTを移動させて、一連の搬出作業が終了されることとなる。 次に、上記搬送システム1による搬送物の搬入作用について説明する。 なお、この搬入作業では、上述の搬出作業で全ての搬送物積載パレットPの搬出を終了したコンテナCに対して返却パレットPa(空パレットの積重ね物)を搬入するものとする。 先ず、図30に示すように、搬送具4をコンテナCの床面上に移動させた状態で、フォークリフト、クレーン等の適宜搬送手段によって、返却パレットPaをステージ3の床面上に移載する。 このとき、当て決め冶具69を用いて返却パレットPaをステージ3上の所定の搬入位置に位置決めさせる。 次に、図31に示すように、搬送具4をステージ3に向かって走行移動させ、この搬送具4を返却パレットPaの下部開放空間S内に位置させる。 その状態より、上述の搬出作業と同様にして、搬送具4において載置体52と共に返却パレットPaをステージ3の床面上より上昇させる。 次いで、図32に示すように、人手により搬送具4と共に返却パレットPaをコンテナC内に押し込んで、返却パレットPaをコンテナC内に所定の搬入位置に位置させる。 その後、図33に示すように、搬送具4のエア排出用バルブ62を操作して返却パレットPaをコンテナCの床面上に載置してから、搬送具4をステージ3に向かって走行移動させ、上述の作用を繰り返し行って、図34に示すように、コンテナC内に隙間なく4列分の返却パレットPaが搬入されることとなる。 (実施例2) (2)搬送システムの作用 先ず、図36に示すように、上記実施例1と略同様にして、一対のジャッキ具2a,2bによってシャーシTC上のコンテナCの開口端側が持ち上げられると共に、コンテナCの開口端側にステージ3'の一端側が近接されてコンテナC及びステージ3'の床面レベルが一致されている。 次に、ステージ3'上の搬送具4'を、コンテナC内を走行移動させて、搬送物が積載されたパレットPの下部開放空間S内に位置させ、その搬送具4'において膨縮部材53にエアを供給して載置体52と共にパレットPを上昇させる。 次いで、図37に示すように、ウインチ38により搬送具4'と共にパレットPがステージ3'に向かって移動される。 その後、図38に示すように、ステージ3'上に引き出されたパレットPに積載された搬送物がクレーン等によって仮置き場に仮置きされる。 (実施例3) (2)搬送システムの作用 本実施例3に係る搬送作用では、トラックTのシャーシTC(例えば、40フィート用のシャーシ)上の運転部側(前方側)には、このシャーシTCの全長より短い長手方向長さを有するコンテナC(例えば、20フィート用のドライコンテナ)が搭載されている。 そして、シャーシTC上の反運転部側(後方側)には、コンテナCが搭載されていない部位Qが存在している。 先ず、上記実施例1と略同様にして、一対のジャッキ具2a,2bによってシャーシTC上のコンテナCの開口端側が持ち上げられる。 次に、シャーシTC上の部位Qに、搬送具4が載置されたステージ3"が搭載されて、コンテナCの開口端側にステージ3"の一端側が近接されてコンテナC及びステージ3"の床面レベルが一致さる。その状態より、実施例1と同様にして、ステージ3"上の搬送具4を、コンテナC内に走行移動させて、搬送物が積載されたパレットPの下部開放空間S内に位置させ、その搬送具4において膨縮部材53にエアを供給して載置体52と共にパレットPを上昇させる。 次いでウインチ等により搬送具4と共にパレットPをステージ3"に向かって移動させ、その後、ステージ3"上に引き出されたパレットPに積載された搬送物がクレーン等によって仮置き場に仮置きされる。 次いで、上述の作用を繰り返し行って、コンテナC内に収容された全て(図面上3個)の搬送物が積載されたパレットPが搬出される。 (実施例の効果) また、本実施例1〜3では、各ジャッキ具2a,2bのジャッキ機構17を構成する油圧シリンダ19の軸端面側及びその支持部24の間に、シャーシTC高さに応じた枚数のスペーサ部材25を設けるようにしたので、海外等において様々な高さ寸法の異なるシャーシに迅速に対応することができる。 また、本実施例1及び2では、ステージ3(3')を、人手によりエアベアリング33を介してコンテナCの開口端側に向って走行移動させて、コンテナC及びステージ3(3')を近接させるようにしたので、一対のジャッキ具2a,2bによって高さ調整済みのコンテナCにステージ3(3')を近接させることができ、コンテナC及びステージ3(3')の床面レベルをより簡易且つ確実に一致させることができる。 即ち、従来(上記特許文献1)のように、コンテナ及びステージを近接させた後に、コンテナの高さ調整をする場合には、通常、渡り板をコンテナの床面に確実に載せるために、ステージ本体の高さを予め最大高さとした状態で、ステージ及びコンテナを近接させ、その後、ステージ本体を大幅に降下させる必要があるが、本実施例1及び2ではその必要がない。 また、本実施例1〜3では、搬送物が積載されたパレットPの下部開放空間Sに進入可能であり且つパレットPを下方より持ち上げ支持可能な載置体52を有する搬送具4(4')を用いて搬送物を搬送するようにしたので、比較的小型な重量物(例えば、コイル鋼材)、比較的大型な重量物(例えば、金型等)、長尺物、嵩張る貨物(多数の小型貨物の集合体も含む。)等の各種搬送物をシャーシTC上のコンテナCに対して搬送できる。 また、本実施例3では、40フィート用のシャーシTC上に20フィートコンテナCが搭載されており、シャーシTC上のコンテナCが搭載されていない部位Qにステージ3"を搭載して、コンテナC及びステージ3"の床面レベルを一致させるようにしたので、より簡易且つ安価なステージ3"を用いることができ、さらにコストを抑えて搬送物を搬送できる。 尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。 即ち、上記実施例1〜3では、コンテナの床面上を直接的に走行する搬送具4(4')を例示したが、これに限定されず、例えば、図41に示すように、コンテナCの床面上に敷設される案内具70上を走行する搬送具71を用いてもよい。 これにより、搬送物を良好な直進性を保って搬送物を搬送できる。 また、上記実施例2及び3では、シャーシ上のコンテナからの搬送物の搬出作用についてのみ説明したが、これに限定されず、例えば、シャーシ上のコンテナへの搬送物の搬入作用としてもよい。 また、上記実施例1〜3では、ステージ3(3'、3")を用いる搬送システムについて説明したが、これに限定されず、例えば、ステージを用いずにジャッキ具2a,2b及び搬送具4(4')を用いる搬送システムとしてもよい。即ち、この搬送システムによると、先ず、上述の実施例1と同様にして、一対のジャッキ具2a,2bによって、シャーシTC上のコンテナCの高さ調整が行われ、このコンテナCの開口端側の高さが所定の高さ位置に保持される(図18〜図22参照)。次いで、図44に示すように、コンテナCの開口端側の床面上に載置された搬送物を積載したパレットPを、フォークリフトFによって、コンテナCの外部の所望の位置まで移送される。その後、図45に示すように、フォークリフトFによって、搬送具4をコンテナCの開口端側の床面上まで移送する。次いで、図46に示すように、作業者によって、搬送具4がコンテナCの床面上を奥方側に向って押し込まれ、次に搬出する搬送物を積載したパレットPの下部開放空間S内に進入される。その後、搬送具4において載置体52を上昇して、この載置体52上にパレットPを移載する。次に、図47に示すように、搬送具4及びフォークリフトFをワイヤロープ80で連繋した状態で、フォークリフトFをコンテナCから遠ざかる方向に走行させて、搬送具4及びパレットPをコンテナCの床面上を奥方側から開口端側に向って走行移動させる。そして、その搬送具4の走行中に、エア排気用バルブ62がコンテナCの開口端側に固定されたストッパ部材42に当接して、膨縮部材53に供給されたエアが排気されて膨縮部材53が収縮して載置体52が降下され、この載置体52に載置されたパレットPがコンテナCの開口端側の床面上に載置される。その後、図48に示すように、搬送具4がコンテナCの奥方側に押し込まれた状態で、フォークリフトFによって、コンテナCの開口端側の床面上に載置されたパレットPが所望の位置まで移送される。その後。上述の作用を繰返し行って、コンテナC内の残りの搬送物積載パレットPを搬出して、一連の搬送物の搬出作用が終了されることとなる。 シャーシ上の輸送容器に対して搬送物を搬出入する技術として利用される。 2a,2b;ジャッキ具、3,3',3";ステージ、4,4';搬送具、6;ジャッキ具本体、7;ボールベアリング、11;ガイド部、14;第2昇降体、15;係止ピン、17;ジャッキ機構、18;ラム、19;油圧シリンダ、20;ポンプ、21;手動操作部、22;排出用バルブ、24;支持部、25;スペーサ部材、33;エアベアリング、42;ストッパ部材、52;載置体、53;膨縮部材、62;エア排出用バルブ、P;パレット、S;下部開放空間、C;コンテナ、T;トラック、TC;シャーシ、N;隅金具、Na;係止孔。 |