貨物配達用アセンブリ

申请号 JP2016575970 申请日 2015-04-01 公开(公告)号 JP6140378B1 公开(公告)日 2017-05-31
申请人 ドイチェ ポスト エージー; 发明人 オーグルビー、トーマス; プルスキー、マテウス; ベンツ、ラミン;
摘要 本発明は、貨物(2)を配達するための無人運搬装置(1)と移動装置(4)とを備えるアセンブリに関する。上記移動装置(4)は、貨物(2)を無人運搬装置(1)から収容コンテナ(3)に下す、貨物を収容コンテナ(3)から運搬装置(1)に持ち上げる、及び/又は、上記貨物を運搬装置(1)と収容コンテナ(2)との間で移動させるよう設計される。それぞれの場合で、貨物は移動装置(4)によって誘導される。
权利要求

貨物を配達するための自律的な無人運搬装置と収容コンテナと移動装置とを備え、 前記移動装置は、前記貨物を前記無人運搬装置から前記収容コンテナに下すこと、前記貨物を前記収容コンテナから前記運搬装置に持ち上げること、及び、前記貨物を前記運搬装置と前記収容コンテナとの間で移動させることのうちの少なくとも1つを行うよう設計され、それぞれの場合において、前記貨物は前記移動装置によって誘導され、前記収容コンテナは、前記貨物を収容するための郵便ボックス、小包用ボックス、郵便及び小包用ボックス、並びに、配達及び集荷ステーションのうちの少なくとも1つとして具体化される、アセンブリ。前記移動装置は、鉛直方向、平方向、又は鉛直及び水平方向に調節可能な持ち上げ台として、鉛直方向、水平方向、又は鉛直及び水平方向に調節可能なリフトとして、鉛直方向、水平方向、又は鉛直及び水平方向に調節可能なプラットフォームとして、鉛直方向、水平方向、又は鉛直及び水平方向に調節可能なグリップアームとして、ケーブルウィンチとして、並びに、自走方式のうちの少なくとも1つで具体化される、請求項1に記載のアセンブリ。前記移動装置は前記運搬装置上に配置され、前記移動装置は、前記貨物を吸引するための、更には前記貨物を下すこと及び持ち上げることのうちの少なくとも1つを行うための吸引装置として具体化される、請求項1又は2に記載のアセンブリ。前記貨物を下すこと、持ち上げること、及び移動させることのうちの少なくとも1つを行う間、前記移動装置は、前記貨物を誘導するよう設計された誘導装置を有する、請求項1から3の何れか一項に記載のアセンブリ。前記収容コンテナはコンテナ内部及び閉鎖可能な開口部を有し、前記貨物は、前記開口部を通して前記運搬装置と前記収容コンテナとの間で前記移動装置を用いて移動させられ得、前記移動装置は、前記移動装置が、前記開口部が閉じている場合は前記コンテナ内部の内に配置され、前記貨物を移動させるべく開いた前記開口部を通じて延伸できるようにコンテナ内部に配置され、具体化される、請求項1から4の何れか一項に記載のアセンブリ。前記運搬装置は、前記貨物を収容するための収容装置、特にはボックス及びケースのうちの少なくとも1つを有し、前記移動装置は、前記貨物を前記収容装置の中に移動させる、前記収容装置から移動させる、又は、前記収容装置の中へ移動させ、かつ前記収容装置から移動させるよう設計される、請求項1から5の何れか一項に記載のアセンブリ。前記収容装置は、それぞれが少なくとも1つの貨物を収容するための少なくとも2つの段、少なくとも2つのチャンバ、又は少なくとも2つの段及び少なくとも2つのチャンバを有し、前記移動装置は、前記貨物を全ての段、全てのチャンバ、又は全ての段及び全てのチャンバに移動させるよう設計される、請求項6に記載のアセンブリ。前記収容装置は、前記収容装置を備える前記運搬装置が前記収容コンテナ上に、特には接触状態で着陸できるように、前記運搬装置上に配置され、飛行可能である、請求項6又は7に記載のアセンブリ。前記無人運搬装置は、飛行機械として、特には航空機として、UAVとして、ドローンとして、パーセルコプタとして、ヘリコプタとして、マルチコプタとして、クアッドコプタとして、ティルトウィング航空機として、車両として、又は浮遊物体として具体化される、請求項1から8の何れか一項に記載のアセンブリ。前記移動装置は前記運搬装置上に配置され、前記移動装置は、前記貨物が移動されたことを人によって知らせるための電子的受取確認装置を有し、前記受取確認装置は、前記受取確認装置が前記運搬装置から離れて下され得る、前記運搬装置に向かって持ち上げられ得る、又は、前記運搬装置から離れて下され、かつ前記運搬装置に向かって持ち上げられ得るように前記移動装置上に配置される、請求項1から9の何れか一項に記載のアセンブリ。

说明书全文

本発明は、貨物配達用無人運搬装置と移動装置とを備えるアセンブリに関する。本発明はまた、無人運搬装置と収容コンテナとの間で貨物を移動させるための方法にも関する。

船便又は航空便でのトラック輸送又はコンテナ輸送、並びに、例えばeコマース及びオンラインでの通信販売サービスを使用した小包の輸送による一般貨物及びグループ別貨物(grouped cargo)の出荷などの貨物輸送の増加の結果、運送中の物品数、及び特に小包の貨物数が著しく増加した。従来の開店時間とは関係なく注文が成され得る一方、注文は依然として、例えば、郵便配達員によって、又は、小包の貨物の場合は電動化された配達車両によって、従来の配達手順で貨物として発注者に配達されなければならない。貨物を発注者に配達する試みは、一般的に一日に一回だけである。

例えば、発注者が勤め人として出勤中であったために配達を試みた時間に発注者が在宅でない場合、別の時間に貨物を配達する、又は、発注者が収集するよう貨物を配送業者の支店に保管するという試みの何れかが成される。これまでかなりの間、DHL Packstation又はアマゾンロッカー(Amazon Locker)などの自動小包受取機械などの収集地点に貨物を配達することが可能であったが、これらの収集地点は、一般的に貨物の発注者又は名宛人の家の住所の直近の地域には配置されず、従って、名宛人の近隣の処分地域には配置されていない。

従って、ここ最近は、無人運搬装置、例えば、パーセルコプタ、飛行運搬装置、又はドローンとも称される無人飛行機械を用いた貨物の配達が試されている。これらの試みの場合では、貨物を受け取るべく、名宛人の処分地域に配置された収容コンテナが設けられることが多く、無人飛行機械が上記収容コンテナに貨物を配達することができる、又は、無人飛行物体が上記収容コンテナから貨物を集荷することができる。例えば名宛人の家の前庭に設置された収容コンテナに貨物が無人飛行物体によって配達され次第、名宛人は収容コンテナから貨物を取り去ることができる。

しかしながら、上記の試みの場合、実際に貨物を無人飛行機械から収容コンテナに配達することは極めて困難であることが証明された。第1の課題は、次に貨物を移動できるよう、無人飛行機械は収容コンテナ上に正確に着陸しなければならないという事実にある。無人飛行機械から収容コンテナ上への貨物の「投下」は実行不可能であることが証明された。なぜなら、貨物の中に含まれる壊れ物が結果的に損傷を受けることが多いからである。他の場合では、無人飛行装置は、地理的又は構造的状況のせいで収容コンテナ上に着陸できず、従って、貨物は、収容コンテナ付近に着陸した無人飛行機械と収容コンテナとの間の距離2mを越えて配達されなければならない。無人飛行機械の他、自動操車両又は船などの更なる複数の無人運搬装置も存在し、それらも同様の課題に直面する。まとめると、無人運搬装置と収容コンテナとの間のいわゆる「ラストメートル(last metre)」を越えた貨物の移動は大きな課題をもたらす。

この状況から始め、本発明の目的は、無人運搬装置から収容コンテナへ安全に、すなわち、特に、貨物の内容が「ラストメートル」を越えて移動させられるときに無傷のままであるように、貨物を移動させる可能性を特定することである。

本発明の目的は、複数の独立請求項の特徴によって実現される。複数の従属請求項において複数の有利な実施形態が特定される。

従って、貨物を配達するための無人運搬装置と移動装置とを備えるアセンブリによって当該目的は実現される。当該移動装置は、貨物を無人運搬装置から収容コンテナに下す、貨物を収容コンテナから運搬装置に持ち上げる、及び/又は、上記貨物を運搬装置と収容コンテナとの間で移動させるよう設計される。それぞれの場合において、当該貨物は移動装置によって誘導される。

従って、本発明の重要な点は、貨物が無人運搬装置から「投下されたままになる」のではなく、移動中移動装置によって誘導されるという点である。これは、貨物を下す、持ち上げる、及び/又は移動させる間、運搬装置及び/又は収容コンテナに対する貨物の位置が、それぞれの場合において、移動装置の実施形態のおかげで移動装置によって、好ましくは専用のやり方で、誘導されることを意味する。一方、例として、無人運搬装置としての無人飛行機械が収容コンテナに向けて飛行し、収容コンテナの上方1メートルの距離に留まる場合、貨物が飛行機械から収容コンテナに落下させられたままであるとき、貨物の移動装置による専用の誘導はない。

提案されるアセンブリを用いることによって、貨物としての壊れ物は、貨物を損傷する恐れなく、特に、貨物を下し又は持ち上げて無人運搬装置と収容コンテナとの間で安全に移動させられ得る。故に、特に、開店時間に関係なく、無人運搬装置を用いて発注者又は名宛人に卵又はヨーグルトなどの脆い生活物資を容易かつ安全に配達することが可能である。

貨物は、例えば、郵便物として、小包として、記録付き郵便物として、手紙として、若しくは他の運搬可能物として原理上任意に具体化され得、例として、コンテナ、ケース、及び/又はボックス内に配置され得る。収容コンテナは、貨物の名宛人又は貨物を注文した発注者の処分地域(area of disposition)内、例として、家の前庭及び/又は家の屋根の上に配置されるのが好ましく、それにより、運搬装置が無人飛行機械である場合は、運搬装置は特に単純な方式で収容コンテナに向かって飛行し得る。運搬装置と収容コンテナとの間の距離が、5m、3m、2m、1m、0.5m、若しくは0.25mより短い場合、又は、例えば無人飛行機械のときは、当該飛行機械が収容コンテナ上に着陸したとき、運搬装置が接触状態で収容コンテナに支えられている場合、貨物は、運搬装置と収容コンテナとの間で下される、持ち上げられる、及び/又は移動させられるのがより好ましい。貨物は、例えば、1m/s、0.5m/s、0.2m/s、又は0.1m/sという一定の速度で下される、持ち上げられる、及び/又は移動させられるのがより好ましい。

移動装置の実施形態として、原理上様々な可能性が存在する。しかしながら、好適な発展形態に従って、移動装置は、鉛直方向及び/又は平方向に調節可能な持ち上げ台として、特にはハサミ型持ち上げ台として、鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能なリフトとして、鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能なプラットフォームとして、鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能なグリップアームとして、ケーブルウィンチとして、及び/又は、自走方式で具体化されるようになっている。上記手段は、少なくとも0.2m、0.5m、1m、2m、又は5mの距離にわたって鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能であるのが好ましい。当該手段は、運搬装置に、及び/又は収容コンテナに固定された形で接続され得る。運搬装置及び収容コンテナの両方が、それぞれ例としてグリップアームを有することもまた可能である。グリップアームは、いくつかの貨物を隔てるよう設計され、x‐方向及びy‐方向に移動可能な構造物として飛行運搬装置の下に配置されるのがより好ましい。グリップアームは、上記方向に移動可能な機械的、油圧式、及び/又は空圧式装置によって形成されるのがより好ましい。

飛行運搬装置が無人運搬装置の形態のとき、運搬装置が、ボックスとして形成された収容コンテナ上に着陸、すなわち、運搬装置の複数のスキッドを介してボックスに接触した場合、例示的な実施形態の持ち上げ台は、持ち上げ台の表面が、運搬装置の下に固定された貨物に接触状態で支えられるようになるまで貨物に向かって鉛直方向に移動し得る。次に、貨物が飛行機械から放たれた場合、従来技術から既知の実施形態とは対照的に、貨物は運搬装置から収容コンテナ上へ落下しない。次に、持ち上げ台は運搬装置から離れ収容コンテナに向かって下され、それにより、例として、貨物は次に、発注者が収集できるよう準備が整った収容コンテナの内部に保管される。

しかしながら、貨物の移動のために、例えば収容コンテナから1メートル未満という短い距離だけ移動した自動運転車両として無人運搬装置が具体化された場合、移動装置は、貨物を移動させるべく、水平方向移動を行う。この目的のために、移動装置は、例えば、水平方向に調節可能なプラットフォームとして具体化され得る。当該プラットフォームは、貨物を移動させるべく、例えば水平方向に調節可能なプラットフォームの形態で収容コンテナに向かって水平方向に移動する。自走の移動装置の実施形態の場合、移動装置は、貨物を移動させるべく、運搬装置と収容コンテナとの間の領域内で、自動操舵で、自走で、及び/又は自律的に移動できることが好ましい。この場合、移動装置は駆動装置及び複数の車輪、又は同様の手段を有し得る。

ケーブルウィンチの場合では、ケーブルウィンチは、飛行機械が収容コンテナ上に着陸する場合、又は、飛行中ですら、ケーブルウィンチを用いて、貨物が収容コンテナに向かってウィンチで下され得る、及び/又は、収容コンテナから運搬装置に向かってウィンチで持ち上げられ得るように飛行運搬装置上に配置されるのが好ましい。移動装置の上記実施形態は、何れの場合でも、貨物が運搬装置と収容コンテナとの間を誘導によって移動させられ得る技術的手段をもたらす。ここで貨物は、移動中、対応する手段に接触状態で支えられるのが好ましい。持ち上げ台、リフト、プラットフォーム、グリップアーム、及び/又はケーブルウィンチはそれぞれグリッパ装置を有するのがより好ましい。グリッパ装置を用いることで貨物は移動装置に固定され得、それにより、貨物は移動中に移動装置から意図せず落下したり滑り落ちたりすることがない。

更なる好適な実施形態に従って、移動装置は運搬装置上に配置され、移動装置は、貨物を吸引するための、及び、貨物を下す及び/又は持ち上げるための吸引装置として具体化される。吸引装置は、真空手段又はそれと同等な手段として具体化されるのが好ましい。それにより、貨物は、吸引装置によって生み出される負圧により吸引装置によって吸引され得、故に、例えば、収容コンテナ上に着陸した飛行運搬装置から誘導によって下され得る、又は持ち上げられ得る。吸引装置を用いて実装されたこのタイプの「ノズル機能」によって特に安全かつ制御された方式で、貨物は運搬装置と収容コンテナとの間で移動させられ得る。

更に別の好適な実施形態に従って、移動装置は、貨物を下す、持ち上げる、及び/又は移動させる間、貨物を誘導するよう設計された誘導装置を有する。誘導装置はレールによって形成され得る。レールを用いて、貨物は移動中誘導され、意図せずに落下することがなくなる。誘導装置はまた、貨物を下す、持ち上げる、又は移動させる間、貨物を固定するためのクリップ又は固定装置として具体化され得る。誘導装置の結果として、貨物は、移動中、規定された位置又は専用の位置に留まり、意図せずに落下又は滑り落ちた結果損傷することがない。

別の好適な発展形態に従って、アセンブリは収容コンテナを備える。収容コンテナはコンテナ内部及び閉鎖可能な開口部を有し、貨物は閉鎖可能な開口部を通して移動装置を用いて運搬装置と収容コンテナとの間で移動させられ得る。移動装置は、移動装置が、開口部が閉じている場合はコンテナ内部の内に配置され、開いた開口部を通じて貨物を移動すべく延伸可能であるようにコンテナ内部に配置され、具体化される。移動装置は、この実施形態の結果として、複数の天候の影響から保護された態様でコンテナ内部の内に配置される。

収容コンテナは、運搬装置と通信すべく、運搬装置に接続された近接センサ及び/又は通信装置を有するのがより好ましい。ここで、貨物を移動させるべく、例えば無線による及び/又は有線による通知の受信によって、運搬装置が収容コンテナに接近中であると収容コンテナが判断した場合、開口部を通して移動装置を用いて貨物が移動させられ得るように開口部が開くのが好ましい。「貨物の移動」と言う概念は、この点で、持ち上げる又は下すと同義であると理解されるべきである。

原理上、貨物は運搬装置によって、複数の天候の影響から保護された態様で、例えば、グリッパ装置を用いて飛行運搬装置に固定された態様で運搬され得る。特に好適な実施形態に従って、運搬装置は、貨物収容用の収容装置、特にボックス及び/又はケースを備える。移動装置は、収容装置の中に及び/又は収容装置から、貨物を移動させるよう設計される。収容装置は耐天候性、耐湿性、及び/又は耐衝撃性の材料から形成されるのが好ましい。当該材料は、収容装置内で運搬される貨物が、運搬装置を用いた運搬中に、例えば雨による損傷から保護されるという利点を提供する。収容装置は、ポリスチレンフォーム又は他の硬質フォームから形成されるのがより好ましい。当該フォームは軽量なので飛行運搬装置の場合には有利である。

収容装置は、閉鎖可能であるのがより好ましい、例えば、ケースを閉じることができる蓋の付いたケースとして2つの部分で形成されるのがより好ましい。移動装置は、例えば下すこと又は持ち上げることによって収容装置の内部へと貨物を移動させるよう、及び/又は、収容装置の内部から貨物を取り去るよう設計されるのがさらにより好ましい。更なる実施形態に従って、収容装置は、それぞれが少なくとも1つの貨物を収容するための少なくとも2つの段及び/又はチャンバを有し、移動装置は全ての段及び/又はチャンバに貨物を移動させるよう設計される。この実施形態の利点は、いくつかの貨物が収容装置内に収容され、運搬装置で同時に運搬され得るということである。特定の貨物が、移動装置によって取り去られ、収容コンテナに移動させられ得る。このタイプの設計を有せば、無人飛行運搬装置としての運搬装置は、連続していくつかの収容コンテナまで飛行し得、移動装置を用いた移動によって複数の貨物を収容コンテナから収集及び/又は収容コンテナへ配達し得る。次に、上記複数の貨物は、収容装置内の対応する段又はチャンバ内に収容される、又は収容装置内の対応する段又はチャンバから取り去られる。

更に別の好適な実施形態に従って、収容装置を備える飛行運搬装置が収容コンテナに、特には接触状態で着陸できるように、収容装置は運搬装置上に配置及び具体化される。故に、収容装置は、収容コンテナと直接接触し、そのことが移動装置を用いた貨物の移動を更に容易にする。なぜなら、例えば、飛行運搬装置が収容コンテナ上に着陸せず、その代わりに収容コンテナの上方1mの距離で飛行したまま貨物を移動させる場合よりも、はるかに短い、運搬装置と収容コンテナとの間の距離を越えて貨物が移動させられるはずだからである。

特に好適な実施形態に従って、無人運搬装置は、飛行機械として、特に航空機として、UAVとして、パーセルコプタとして、ドローンとして、車両として、すなわち自動操舵車両として、及び/又は浮遊物体として具体化される。ここで、UAVは、無人の、搭乗者のいない、又はパイロットなしの航空機(unmanned,uninhabited or unpiloted aerial vehicle)の略である。無人飛行機械又はUAVの考えられる実施形態は、ごくわずかな可能性を挙げると、ヘリコプタ、マルチコプタ、例えばクアッドコプタ、又はティルトウィング航空機が挙げられ得る。本発明の範囲内で飛行機械又はドローンに言及する場合、上記において特定されたような全ての考えられる実施形態、更にはUAV等も故に意図される。

無人運搬装置は、機械特性及び/又は以下で「インテリジェンス」と称されるIT特性を有するのがより好ましく、これにより、無人運搬装置が独立して収容コンテナに到達できるようにする。インテリジェンスは、好ましくは運搬装置の自律的挙動を可能にするよう、マイクロプロセッサとして、制御装置として、及び/又はメモリ‐プログラマブルコントローラとして具体化され得る。さらに運搬装置は、複数の環境信号を解釈すべく、光学的、音響的、嗅覚的、及び/又はデータ信号に基づいた識別を可能にする複数のセンサを有し得る、及び/又は、収容コンテナに向かう、及び/又は収容コンテナから離れた空間での自律的及び/又は自動的な動きのため、及び貨物の移動及び/又は引き継ぎのために必要な複数のコンポーネントを含む複数の機械的コンポーネントを有し得る。最後に、運搬装置は、セントラルサーバ装置及び/又は収容コンテナとの通信のために、セントラルサーバ装置及び/又は収容コンテナに接続されるべく通信装置を有し得る。

収容コンテナは、原理上任意に具体化され得、筐体を有するのが好ましい。当該筐体上には1又は複数のドアが設けられ、(1又は複数の)ドアを通じて、貨物の名宛人又は貨物を注文した発注者は、貨物にアクセスし得、及び/又は運搬装置による収集のために、収容コンテナに貨物を保管し得る。しかしながら、収容コンテナは、貨物収容用の、郵便ボックス、小包用ボックス、郵便及び小包用ボックス、及び/又はPackstation(配達及び集荷ステーション)として具体化されるのが特に極めて好ましい。

更に別の好適な実施形態に従って、移動装置は運搬装置上に配置される。移動装置は貨物が移動させられたことを人によって知らせるための電子的受取確認装置を有し、受取確認装置は、受取確認装置が運搬装置から離れて下され得、及び/又は運搬装置に向かって持ち上げられ得るように移動装置上に配置される。受取確認装置はタッチパッドとして具体化されるのが好ましく、それにより、人、好ましくは貨物を注文した発注者、又は貨物の名宛人は、署名を提供することによって貨物の受け取りを容易に確認(confirm)又は受取確認(acknowledge)できる。

発明によって取り組まれる目的はまた、無人運搬装置と収容コンテナとの間で貨物を移動させるための方法によって実現される。当該方法は以下の段階を有する: 移動装置に誘導されて、無人運搬装置から収容コンテナに貨物を下す段階、 移動装置に誘導されて、無人運搬装置と収容コンテナとの間で貨物を移動させる段階、及び/又は、 移動装置に誘導されて、収容コンテナから運搬装置に貨物を持ち上げる段階。

提案された方法を用いて、貨物は無人運搬装置と収容コンテナとの間で特に容易に移動させられ得、貨物は、移動の間ずっと移動装置によって誘導され、この点で、貨物は、意図せず落下して、その結果損傷を受けるということがない。上述されたアセンブリとの類推から、当該方法の有利な実施形態が当業者にとって明らかとなるであろう。

本発明は、添付の図面を参照して、好適な実施形態に基づき以下でより詳細に説明される。

本発明の好適な例示的実施形態によるアセンブリの概略図を示す。

図1は、本発明の好適な例示的実施形態によるアセンブリの概略図を示し、無人運搬装置1を備える。無人運搬装置1は、本例では、飛行運搬装置として、すなわちドローン又はパーセルコプタとして形成される。運搬装置1は、本例では小包の貨物である貨物2を、本例では小包用ボックスとして形成される収容コンテナ3に配達するよう設計される。

貨物2を移動させるべく移動装置4が提供される。移動装置4は、本例示的実施形態に従って運搬装置1上に配置される。移動装置4は、貨物2を運搬装置1から収容コンテナ3に下すことによって上記貨物を収容コンテナ3に移動させるよう設計される。貨物2は移動中移動装置4によって誘導される。誘導のために、レールとして具体化された誘導装置5が提供される。誘導装置5は、貨物2を運搬装置1から収容コンテナ3に下す間、誘導装置5に沿って接触状態で貨物2を誘導する。

移動装置4は本例ではグリップアームとして形成される。移動装置4は、x‐軸及びy‐軸からなる構造物上で飛行運搬装置1の下に配置され、x‐方向及びy‐方向に移動可能である。グリップアーム4は、ケーブルウィンチを介し、機械式油圧駆動装置を用いて、z‐方向に、すなわち、収容コンテナ3に向かって、更には運搬装置1の方向に移動可能である。故に、貨物2は、運搬装置1から収容コンテナ3に下され得、例えば、収容コンテナ3の閉鎖可能な開口部6を通して収容コンテナ3のコンテナ内部7に入れられ得る。

運搬装置4はまた収容装置8も備える。収容装置8は本例では貨物2収容用のボックスとして形成され、それにより、運搬装置1を用いた運搬中、貨物2は複数の天候の影響から保護される。いくつかの段9又はチャンバ9が収容装置8内に設けられ、それにより、いくつかの異なる寸法の貨物2が収容装置8内に運ばれ得る。収容装置8の寸法は、まず収容装置8がタッチダウンして、飛行運搬装置1が収容コンテナ3上に着陸できるように選択される。収容装置8は、x‐軸及びy‐軸構造物より長さにおいて短く、グリップアーム4は収容装置8に固定されている。

最後に、移動装置4はまた受取確認装置10を有する。受取確認装置10はタッチパッドとして形成され、それにより、貨物の名宛人又は貨物2を注文した発注者は、署名によってタッチパッド上で貨物2を受け取ったことを知らせることができる。受取確認装置10は、運搬装置4から離れて下され得る、又は、運搬装置4に向かって持ち上げられ得る。 [項目1] 貨物を配達するための無人運搬装置と移動装置とを備え、 上記移動装置は、上記貨物を上記無人運搬装置から収容コンテナに下す、上記貨物を上記収容コンテナから上記運搬装置に持ち上げる、及び/又は、上記貨物を上記運搬装置と上記収容コンテナとの間で移動させるよう設計されており、それぞれの場合において、上記貨物は上記移動装置によって誘導される、 アセンブリ。 [項目2] 上記移動装置は、鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能な持ち上げ台として、鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能なリフトとして、鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能なプラットフォームとして、鉛直方向及び/又は水平方向に調節可能なグリップアームとして、ケーブルウィンチとして、及び/又は自走方式で具体化される、項目1に記載のアセンブリ。 [項目3] 上記移動装置は上記運搬装置上に配置され、上記移動装置は、上記貨物を吸引するための、更には上記貨物を下す及び/又は持ち上げるための吸引装置として具体化される、項目1又は2に記載のアセンブリ。 [項目4] 上記貨物を下す、持ち上げる、及び/又は移動させる間、上記移動装置は、上記貨物を誘導するよう設計された誘導装置を有する、項目1から3の何れか一項に記載のアセンブリ。 [項目5] 上記収容コンテナを備え、上記収容コンテナはコンテナ内部及び閉鎖可能な開口部を有し、上記貨物は、上記開口部を通して上記運搬装置と上記収容コンテナとの間で上記移動装置を用いて移動させられ得、上記移動装置が、上記開口部が閉じている場合は上記コンテナ内部の内に配置され、上記貨物を移動させるべく開いた上記開口部を通じて延伸できるように、上記移動装置は上記コンテナ内部に配置され、具体化される、項目1から4の何れか一項に記載のアセンブリ。 [項目6] 上記運搬装置は、上記貨物を収容するための収容装置、特にはボックス及び/又はケースを有し、上記移動装置は、上記貨物を上記収容装置の中に、及び/又は上記収容装置から移動させるよう設計される、項目1から5の何れか一項に記載のアセンブリ。 [項目7] 上記収容装置は、それぞれが少なくとも1つの貨物を収容するための少なくとも2つの段及び/又はチャンバを有し、上記移動装置は、上記貨物を全ての段及び/又はチャンバに移動させるよう設計される、項目6に記載のアセンブリ。 [項目8] 上記収容装置は、上記収容装置を備える上記運搬装置が上記収容コンテナ上に、特には接触状態で着陸できるように、上記運搬装置上に配置され、飛行可能である、項目6又は7に記載のアセンブリ。 [項目9] 上記無人運搬装置は、飛行機械として、特には航空機として、UAVとして、ドローンとして、パーセルコプタとして、ヘリコプタとして、マルチコプタとして、クアッドコプタとして、ティルトウィング航空機として、車両として、又は浮遊物体として具体化される、項目1から8の何れか一項に記載のアセンブリ。 [項目10] 上記収容コンテナを備え、上記収容コンテナは、上記貨物の収容用の、郵便ボックス、小包用ボックス、郵便及び小包用ボックス、及び/又は配達及び集荷ステーションとして具体化される、項目1から9の何れか一項に記載のアセンブリ。 [項目11] 上記移動装置は上記運搬装置上に配置され、上記移動装置は、上記貨物が移動されたことを人によって知らせるための電子的受取確認装置を有し、上記受取確認装置が上記運搬装置から離れて下され得る、及び/又は、上記運搬装置に向かって持ち上げられ得るように、上記受取確認装置は上記移動装置上に配置される、項目1から10の何れか一項に記載のアセンブリ。 [項目12] 無人運搬装置と収容コンテナとの間で貨物を移動させるための方法であって、 移動装置によって誘導されて、上記無人運搬装置から上記収容コンテナへ上記貨物を下す段階と、 上記移動装置に誘導されて、上記無人運搬装置と上記収容コンテナとの間で上記貨物を移動させる段階と、及び/又は、 上記移動装置に誘導されて、上記収容コンテナから上記運搬装置に上記貨物を持ち上げる段階と、 を有する方法。

[参照符号のリスト] 運搬装置1 貨物2 収容コンテナ3 移動装置4 誘導装置5 開口部6 コンテナ内部7 収容装置8 段、チャンバ9 受取確認装置10

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