トレイ供給装置およびトレイ供給方法

申请号 JP2015210906 申请日 2015-10-27 公开(公告)号 JP2017081683A 公开(公告)日 2017-05-18
申请人 パナソニックIpマネジメント株式会社; Panasonic Ip Management Corp; 发明人 KISHIMOTO MASAKI; KAMEDA AKIRA; KAKITA NOBUYUKI;
摘要 【課題】トレイの交換時間を短縮して作業効率を向上させることができるトレイ供給装置を提供する。【解決手段】トレイ17の供給及び回収を行うトレイ供給装置1において、供給側トレイ収納部3Aと、回収側トレイ収納部3Bと、トレイ17が載置される第1のトレイ載置部9Aおよび第2のトレイ載置部9Bと、これらのトレイ載置部を供給側トレイ収納部3Aと回収側トレイ収納部3Bとの間でそれぞれ移動させる第1の載置部移動手段および第2の載置部移動手段とを備え、第1の載置部移動手段の第1の移動軸2Aと第2の載置部移動手段の第2の移動軸2Bとを平行に配置し、さらに第1のトレイ載置部9Aおよび第2のトレイ載置部9Bを昇降させる昇降手段を備え、載置部移動手段相互の干渉が生じないようにした。【選択図】図1
权利要求
  • 基板に実装される部品を収納したトレイの供給及び回収を行うトレイ供給装置において、
    前記トレイを収納する供給側トレイ収納部と、
    前記部品の供給が行われた前記トレイを回収する回収側トレイ収納部と、
    前記トレイが載置される第1のトレイ載置部および第2のトレイ載置部と、
    前記第1のトレイ載置部および第2のトレイ載置部を前記供給側トレイ収納部と前記回収側トレイ収納部との間でそれぞれ移動させる第1の載置部移動手段および第2の載置部移動手段とを備え、
    前記第1の載置部移動手段が前記第2のトレイ載置部を移動させる移動軸と前記第2の載置部移動手段が前記第2のトレイ載置部を移動させる移動軸とが平行して配置される、トレイ供給装置。
  • 前記第1の載置部移動手段および第2の載置部移動手段は、載置された前記トレイを昇降させる昇降手段を有し、
    前記第1の載置部移動手段または第2の載置部移動手段のいずれか一方の載置部移動手段は、回収側トレイ収納部に前記トレイを渡した後に、前記第1の載置部移動手段または第2の載置部移動手段のいずれか他方の載置部移動手段に干渉しないように、前記第1の載置部移動手段または第2の載置部移動手段のいずれか一方のトレイ載置部を昇降させて前記供給側トレイ収納部の方向に移動させる、請求項1に記載のトレイ供給装置。
  • 基板に実装される部品を収納したトレイを収納する供給側トレイ収納部から、前記トレイを第1のトレイ載置部および第2のトレイ載置部に受け渡して、部品供給が行われた前記トレイが載置された前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部を移動させて、回収側トレイ収納部に回収させるトレイ供給方法において、
    前記部品の供給が行われ、回収側トレイ収納部に前記トレイを回収させた前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部のいずれか一方のトレイ載置部が前記供給側トレイ収納部に移動する際に、前記部品の供給が行われている前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部のいずれか他方のトレイ載置部と干渉しないように、前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部のいずれか一方のトレイ載置部を昇降させて前記供給側トレイ収納部の方向に移動させる、トレイ供給方法。
  • 说明书全文

    本発明は、ICチップやFPC等の複数の部品が整列配置されたトレイを部品供給位置に供給するトレイ供給装置およびトレイ供給方法に関するものである。

    基板にICチップやFPC等の部品を実装して表示パネルを組み立てる組立装置では、複数の部品が整列配置されたトレイからワーク移載機構によって部品を取り出して組立装置に供給するトレイ供給装置が用いられる。 このようなトレイ供給装置においては、供給側トレイ収納部より一枚のトレイが取り出されてトレイ載置部へと受け渡され、トレイ載置部によりこのトレイが部品供給位置に位置決めされる。 その後、部品供給位置に位置決めされたトレイからワーク移載機構によって部品が順次取り出され、トレイ内に収納されている部品が無くなると、トレイ載置部により空トレイが移動されて回収側トレイ収納部に受け渡されて空トレイが回収される。 その後、再び供給側トレイ収納部より新たな別の一枚のトレイが供給側トレイ収納部より取り出されてトレイ載置部へと受け渡される。 この新たな別のトレイは、トレイ載置部により部品供給位置に位置決めされて、ワーク移載機構への部品の供給が再開される。

    この種のトレイ供給装置として、基板の取り出しのためワーク移載機構を簡略化し、装置のコンパクト化と移載動作の高速化を図る構成の装置が知られている(例えば特許文献1参照)。 この特許文献例に示す先行技術では、トレイを第1の段積み部、第2の段積み部の間でY方向に移動させることにより、移載ヘッド移動機構による移載ヘッドの移動をX方向のみとすることができる。 これにより、XY2次元の位置決め機構を必要としていた従来技術と比較して、機構の簡略化・コンパクト化および移載動作の高速化を実現している。

    特開2007−103979号公報

    しかしながら、上述の先行技術には、移載動作の高速化は可能であるものの、トレイの交換方式に起因して交換動作に時間を要し、作業効率の向上が困難であるという課題があった。 すなわち、部品を収納した1つのトレイが空になると、このトレイを第2の段積み部に積層収納した後に、第1の段積み部に積層収納された新たなトレイを取り出して部品供給位置に位置決めする必要があった。 このため、トレイの交換の都度待機時間が発生し、作業効率の向上を阻害する要因となっていた。

    そこで本発明は、トレイの交換時間を短縮して作業効率を向上させることができるトレイ供給装置を提供する。

    本発明のトレイ供給装置は、基板に実装される部品を収納したトレイの供給及び回収を行うトレイ供給装置において、前記トレイを収納する供給側トレイ収納部と、前記部品の供給が行われた前記トレイを回収する回収側トレイ収納部と、前記トレイが載置される第1のトレイ載置部および第2のトレイ載置部と、前記第1のトレイ載置部および第2のトレイ載置部を前記供給側トレイ収納部と前記回収側トレイ収納部との間でそれぞれ移動させる第1の載置部移動手段および第2の載置部移動手段とを備え、前記第1の載置部移動手段が前記第2のトレイ載置部を移動させる移動軸と前記第2の載置部移動手段が前記第2のトレイ載置部を移動させる移動軸とが平行して配置される。

    本発明のトレイ供給方法は、基板に実装される部品を収納したトレイを収納する供給側トレイ収納部から、前記トレイを第1のトレイ載置部および第2のトレイ載置部に受け渡して、部品供給が行われた前記トレイが載置された前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部を移動させて、回収側トレイ収納部に回収させるトレイ供給方法において、前記部品の供給が行われ、回収側トレイ収納部に前記トレイを回収させた前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部のいずれか一方のトレイ載置部が前記供給側トレイ収納部に移動する際に、前記部品の供給が行われている前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部のいずれか他方のトレイ載置部と干渉しないように、前記第1のトレイ載置部または第2のトレイ載置部� ��いずれか一方のトレイ載置部を昇降させて前記供給側トレイ収納部の方向に移動させる。

    本発明によれば、トレイの交換時間を短縮して作業効率を向上させることができる。

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置の全体構成の構成説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置におけるトレイ載置部の構成説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置におけるトレイ載置テーブルの構成説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置において使用されるトレイの構成説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置におけるトレイ装着状態の説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置によるトレイ供給方法を示す動作説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置によるトレイ供給方法を示す動作説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置によるトレイ供給方法を示す動作説明図

    本発明の一実施の形態のトレイ供給装置によるトレイ供給方法を示す動作説明図

    次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 まず図1を参照して、トレイ供給装置1の全体構成を説明する。 トレイ供給装置1は、液晶パネルなどの基板に実装されるFPCなどの部品を収納したトレイの供給および回収を行う機能を有するものである。

    図1(a)に示すように、トレイ供給装置1は平面視してX方向に配置された第1の移動軸2A、第2の移動軸2Bを備えており、第1の移動軸2A、第2の移動軸2BはX方向に直交するY方向に所定の間隔を隔てて平行に配置されている。 第1の移動軸2A、第2の移動軸2Bは下面側に配設された構造部材(図示省略)によって保持されており、第1の移動軸2A、第2の移動軸2Bの間には供給側トレイ収納部3A、回収側トレイ収納部3Bが、部品取り出しステージ4を挟んで直列に配置されている。

    供給側トレイ収納部3Aは、部品18を規則配列(図4参照)で収納したトレイ17を積層状態で供給する機能を有している。 回収側トレイ収納部3Bは、部品18の供給が行われて空となったトレイ17を積層状態で回収する機能を有している。 部品取り出しステージ4は供給側トレイ収納部3Aと回収側トレイ収納部3Bとの間に位置して設けられ、Y方向に延出する移動テーブル31および移動テーブル31によって移動する移載ヘッド32を備えている。 供給側トレイ収納部3Aから取り出されたトレイ17は、部品取り出しステージ4に搬送されて部品取り出しの対象となる。 すなわちトレイ17に収納された部品18は移載ヘッド32によってピックアップされ、パネル組立装置などの作業設備33に設定された部品受渡し位置34に受け渡される。

    図1(b)に示すように、供給側トレイ収納部3A、回収側トレイ収納部3Bはいずれも昇降機構15によって昇降する供給側トレイ積層部16A、回収側トレイ積層部16Bを備えている。 供給側トレイ収納部3Aにおいては、供給側トレイ積層部16Aの上面に部品18を規則配列(図4参照)で収納したトレイ17が積層状態で収納される。 また回収側トレイ収納部3Bにおいては、回収側トレイ積層部16Bの上面に部品18が取り出されて空となったトレイ17が積層状態で収納される。

    供給側トレイ収納部3A、回収側トレイ収納部3Bの上方には、それぞれトレイ供給ヘッド11A、トレイ回収ヘッド11Bが配設されている。 トレイ供給ヘッド11A、トレイ回収ヘッド11Bはいずれも複数の吸着ツール14が装着された吸着保持ユニット13を、昇降シリンダ12によって昇降させる構成となっている。

    トレイ供給ヘッド11Aは、供給側トレイ収納部3Aの供給側トレイ積層部16A上に積層されたトレイ17、すなわち部品18が収納された状態のトレイ17を吸着ツール14によって吸着保持して取り出し、以下に説明する第1のトレイ載置部9A、または第2のトレイ載置部9Bに載置する機能を有している。 またトレイ回収ヘッド11Bは、部品取り出しステージ4において部品18がピックアップされて空状態となったトレイ17を、第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bから吸着ツール14によって吸着保持して取り出し、回収側トレイ収納部3Bの回収側トレイ積層部16B上に積層収納して回収する機能を有している。

    第1の移動軸2A、第2の移動軸2Bの機能および構成を説明する。 第1の移動軸2A、第2の移動軸2Bを構成する第1のベース部材5A、第2のベース部材5Bの上面には、それぞれガイドレール6が略全長にわたって配設されている。 それぞれのガイドレール6にスライド自在に嵌合したスライダ6aは、対向姿勢で配列された第1の移動ブラケット8A、第2の移動ブラケット8Bに固着されている(図2(a)も参照)。 第1の移動ブラケット8A、第2の移動ブラケット8Bは、図2にて説明する昇降手段を介してそれぞれ第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bを内側方向に延出した片持ち状態で保持している。 第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bは、それぞれ第1の移動軸2A、第2の移動軸2Bによって個別に平移動することができるようになっている。

    第1のベース部材5A、第2のベース部材5Bの一方側の端部には、それぞれ第1のモータ7A、第2のモータ7Bが配設されており、第1のモータ7A、第2のモータ7Bの回転軸には、駆動プーリ7aが装着されている。 第1のベース部材5A、第2のベース部材5Bの他方側の端部には従動プーリ7bが配設されており、駆動プーリ7aと従動プーリ7bにはベルト7cが調帯されている。 ベルト7cは第1のベース部材5A、第2のベース部材5Bの上面において第1の移動ブラケット8A、第2の移動ブラケット8Bと結合されており(図2(a)も参照)、第1のモータ7A、第2のモータ7Bを回転駆動させることにより、ベルト7cは第1のベース部材5A、第2のベース部材5B上でX方向に水平走行する。 これにより、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bを供給側トレイ収納部3A、回収側トレイ収納部3Bおよび部品取り出しステージ4の上方でX方向に移動させることができる。

    この構成において、第1のモータ7A、駆動プーリ7a、従動プーリ7b、ベルト7cより成る駆動機構およびガイドレール6およびスライダ6aより成るガイド機構によって移動する第1の移動ブラケット8Aは、第1のトレイ載置部9Aを供給側トレイ収納部3Aと回収側トレイ収納部3Bとの間で移動させる第1の載置部移動手段となっている。 同様に、第2のモータ7B、駆動プーリ7a、従動プーリ7b、ベルト7cより成る駆動機構およびガイドレール6およびスライダ6aより成るガイド機構によって移動する第2の移動ブラケット8Bは、第2のトレイ載置部9Bを供給側トレイ収納部3Aと回収側トレイ収納部3Bとの間で移動させる第2の載置部移動手段となっている。 そして第1の載置部移動手段が第1のトレイ載置部9Aを移動させる第1の移動軸2Aと、第2の載置部移動手段が第2のトレイ載置部9Bを移動させる第2の移動軸2Bとが、平行して配置される形態となっている。

    部品18が収納されたトレイ17をトレイ供給ヘッド11Aによって取り出した状態で、第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bを供給側トレイ収納部3Aに移動させ、この状態でトレイ供給ヘッド11Aの吸着保持ユニット13を下降させることにより、第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bに、部品18が収納された状態のトレイ17を載置することができる。 トレイ17が載置された第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bが部品取り出しステージ4に位置している状態において、トレイ17の端部は押さえ部材10(図2(a)、図5(c)参照)によって上面側から押さえ込まれ、トレイ17の浮き上がりが防止される。

    また、空のトレイ17が載置された状態の第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bを回収側トレイ収納部3Bへ移動させ、この状態でトレイ回収ヘッド11Bの吸着保持ユニット13を下降させることにより、空のトレイ17を第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bから取り出して、トレイ回収ヘッド11Bによって吸着保持することができる。 そして第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bを回収側トレイ収納部3Bから待避させた状態で、トレイ回収ヘッド11Bの吸着保持ユニット13を下降させることにより、空のトレイ17は回収側トレイ積層部16B上に積層されて回収される。

    図2(a)は、図1(a)におけるA−A断面を示している。 第1のベース部材5A、第2のベース部材5Bは連結部材20によって連結されており、第1のベース部材5A、第2のベース部材5Bの外側の端部には、上方に延出した逆L字形状のカバー部材5aが設けられている。 それぞれのカバー部材5aの内側の端部には、図1(a)に示す押さえ部材10が装着されている。 なお、図1(a)においては、カバー部材5aの図示を省略している。

    第1の移動軸2A、第2の移動軸2Bにおいてスライダ6aに固着された第1の移動ブラケット8A、第2の移動ブラケット8Bは、上方に直立した縦プレート8aを有するL字形状部材である。 それぞれの縦プレート8aには、ガイドレール21、スライダ21aより成る上下方向のガイド機構を介して第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bが結合されている。 第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bはいずれも上端部から内側水平方向に延出した結合プレート22aを有する逆L字形状の部材であり、それぞれの結合プレート22aの上面には、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bが対向姿勢で固着されている。 縦プレート8aにはシリンダ23がロッド23aを上向きにした姿勢で結合されており、シリンダ23を駆動してロッド23aを凸没させることにより、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bを昇降させることができるようになっている。

    図2(b)に示すように、縦プレート8aに固定されたスライダ21aにスライド自在に嵌合したガイドレール21は、第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bに結合されている。 ここでB−B矢視に示すように、第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bは所定の間隔で配設された2条のガイド機構(スライダ21aおよびガイドレール21)を介して縦プレート8aと結合されており、第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bもこれらのガイド機構の位置に応じて2分割された形状となっている。 縦プレート8aにおいて所定の間隔で配設された2つのスライダ21aの間には、シリンダ23を保持するためのブラケット24が結合されている。 ブラケット24は2分割された第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bの間を内側に延出して、シリンダ23を保持している。

    上述の構成において、シリンダ23を作動させることにより、図2(c)に示すように、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bを第1の高さレベルL1、第2の高さレベルL2の2位置の間で昇降させることができる。 すなわちロッド23aを突出させることにより、第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bは上昇して、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bは第1の高さレベルL1に位置する。

    第1の高さレベルL1は、供給側トレイ収納部3A、回収側トレイ収納部3Bにおいてトレイ供給ヘッド11A、トレイ回収ヘッド11Bとの間でトレイ17の受け渡しを行い、また部品取り出しステージ4にてトレイ17をピックアップするための高さレベルである。 またロッド23aを没入させることにより、第1の昇降ブラケット22A、第2の昇降ブラケット22Bは下降して第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bは第1の高さレベルL1よりも所定高さ、すなわち前述の第1の載置部移動手段と第2の載置部移動手段との間で位置的な干渉が生じない高さ寸法だけ下方の第2の高さレベルL2に位置する。 すなわち、シリンダ23は、前述の第1の載置部移動手段および第2の載置部移動手段に設けられ、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bを昇降させることにより、載置されたトレイ17を昇降させる昇降手段となっている。

    このような昇降手段を備えた構成により、第1の載置部移動手段または第2の載置部移動手段のいずれか一方の載置部移動手段は、回収側トレイ収納部3Bにトレイ17を渡した後に、第1の載置部移動手段または第2の載置部移動手段のいずれか他方の載置部移動手段に干渉しないように、第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bのいずれか一方のトレイ載置部を昇降させて、2つのトレイ載置部相互の干渉を生じることなく、供給側トレイ収納部3Aの方向に移動させることが可能となっている。

    次に図3、図4を参照して、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bおよびトレイ17の構成について説明する。 図3(a)に示すように、第1のトレイ載置部9A、第2のトレイ載置部9Bはトレイ17(図4参照)が載置される載置テーブル9aを主体としており、図2(a)に示す結合プレート22aの上面にねじ締結により固定される。 図4(a)に示すように、トレイ17に設定された部品保持枠17aには、FPCなどの部品18が格子状の規則配列で平面収納される。 図4(b)に示すように、トレイ17の各コーナ近傍には、下面側に突出する位置決め凸部17bが設けられており、外周には外側に張り出した張り出し縁部17cが形成されている。

    載置テーブル9aには複数の開口部9bが設けられており、さらに第1の移動ブラケット8A、第2の移動ブラケット8B側の縁部には、それぞれ1対の位置決め部25および吸着保持部26が設けられている。 図3(b)に示すように、位置決め部25は嵌合孔25bが形成された位置決め部材25aを、載置テーブル9aに嵌着した構成となっている。 また吸着保持部26は、吸着面を上向きにした姿勢の吸着パッド26bを内包した吸着ユニット26aを載置テーブル9aに嵌着した構成となっている。 吸着パッド26bは吸引管26cを介して真空給引源27に接続されている。

    図5(a)は、トレイ17を載置テーブル9aに載置した状態を示しており、トレイ17は一方側の先端部が載置テーブル9aから部分的にはみ出した、いわゆるオーバーハング状態で載置される。 このとき、図5(b)に示すように、トレイ17に形成された位置決め凸部17b(図4参照)が嵌合孔25bに嵌合することにより、載置テーブル9aにおけるトレイ17の位置決めが行われる。 そして吸着保持部26においては、吸着パッド26bがトレイ17の下面に当接した状態で真空給引源27(図3参照)から真空吸引することにより、トレイ17は吸着パッド26bによって吸着保持される。 これにより、載置テーブル9aにおけるトレイ17の位置固定が行われる。 さらにトレイ17の両端部は、第1のベース部材5Aに配置された押さえ部材10によって張り出し縁部17cが上面側から押さえ込まれ、移載ヘッド32によるピックアップ動作時にトレイ17が吸引されて浮き上がる不具合が防止される。

    本実施の形態に示すトレイ供給装置1は上述のように構成されており、以下トレイ供給装置1によるトレイ供給方法について、図6〜図9を参照して説明する。 このトレイ供給方法は、基板に実装される部品18を収納したトレイ17を収納する供給側トレイ収納部3Aから、トレイ17を第1のトレイ載置部9Aおよび第2のトレイ載置部9Bに受け渡して、作業設備33への部品供給が行われたトレイ17が載置された第1のトレイ載置部9Aおよび第2のトレイ載置部9Bを移動させて、回収側トレイ収納部3Bに回収させるものである。

    図6(a)は、トレイ供給動作開始時の状態を示している。 すなわちこの状態においては、供給側トレイ収納部3Aにおいて部品18を収納した複数枚のトレイ17が供給側トレイ積層部16A上に積層収納され、回収側トレイ収納部3Bにおいて回収側トレイ積層部16B上にはトレイ17が存在しない。 そして部品取り出しステージ4においては、第1のトレイ載置部9Aが第1の高さレベルL1に、また第2のトレイ載置部9Bが第2の高さレベルL2に位置している。 なお、トレイ供給動作開始前の第1のトレイ載置部9Aと第2のトレイ載置部9Bの配置によっては、上述した位置関係が逆の状態でもよい。

    トレイ供給作業が開始されると、図6(b)に示すように、まず供給側トレイ収納部3Aにおいて部品18を収納したトレイ17をトレイ供給ヘッド11Aによってピックアップする。 次いで図6(c)に示すように、第1の高さレベルL1に位置する第1のトレイ載置部9Aを部品取り出しステージ4から供給側トレイ収納部3Aの上方、すなわちトレイ供給ヘッド11Aに吸着保持されたトレイ17の下方に移動させる。 そしてトレイ供給ヘッド11Aにトレイ移載動作を行わせることにより、図6(d)に示すように、第1のトレイ載置部9A上に部品18を収納したトレイ17が載置される。

    次に、図7(a)に示すように、部品18を収納したトレイ17が載置された第1のトレイ載置部9Aを部品取り出しステージ4に移動させ、移動テーブル31によって移動する移載ヘッド32によってトレイ17から部品18を取り出して、作業設備33の部品受渡し位置34(図1参照)に受け渡す部品供給動作が開始される。 移載ヘッド32は次の部品18を取り出す動作するためにY方向に移動し、トレイ17のY方向に整列配置される部品18を順番に取り出していく。 第1のトレイ載置部9Aは、トレイ17のY方向の所定列の部品18が無くなると、所定列から回収側トレイ収納部3B側に1列移動する。 その後、移載ヘッド32は再びトレイ17から部品を取り出して、作業設備33の部品受渡し位置34に受け渡す部品供給動作をする。 そしてこの部品供給動作が実行されている間に、図7(b)に示すように、供給側トレイ収納部3Aにおいて部品18を収納した新たなトレイ17をトレイ供給ヘッド11Aによってピックアップする。

    次いで図7(c)に示すように、第2の高さレベルL2に位置する第2のトレイ載置部9Bを、部品取り出しステージ4から供給側トレイ収納部3Aの上方、すなわちトレイ供給ヘッド11Aに吸着保持された新たなトレイ17の下方に移動させる。 そして図7(d)に示すように、第2のトレイ載置部9Bを第2の高さレベルL2から第1の高さレベルL1に上昇させ(矢印a)、次いでトレイ供給ヘッド11Aにトレイ移載動作を行わせることにより、第2のトレイ載置部9B上に部品18を収納した新たなトレイ17を載置する。 この新たなトレイ17の載置動作は、部品取り出しステージ4においてトレイ17を対象とした部品供給動作が終了してトレイ17が空状態となる前に行われる。

    この後、図8(a)に示すように、空状態となったトレイ17が載置された第1のトレイ載置部9Aを、部品取り出しステージ4から回収側トレイ収納部3Bへ移動させる。 その移動とともに、供給側トレイ収納部3Aにおいて第1の高さレベルL1に位置した第2のトレイ載置部9B、すなわち部品18を収納した新たなトレイ17が載置された第2のトレイ載置部9Bを、部品取り出しステージ4に移動させる。 そして部品取り出しステージ4においては、第2のトレイ載置部9Bに載置されたトレイ17を対象とする部品供給動作が開始されるとともに、回収側トレイ収納部3Bにおいては、第1のトレイ載置部9Aに載置された空のトレイ17を、トレイ回収ヘッド11Bによってピックアップする。 部品18を収納した新たなトレイ17が載置された第2のトレイ載置部9Bを、部品取り出しステージ4に移動させる際に、部品取り出しステージ4に近接した位置で待機させておくことで、空状態のトレイ17から新たなトレイ17への交換時間を短縮させることが出来る。

    そして部品取り出しステージ4において部品供給動作が実行されている間に、図8(b)に示すように、回収側トレイ収納部3Bにおいて第1のトレイ載置部9Aを第1の高さレベルL1から第2の高さレベルL2に下降させ(矢印b)、次いで図8(c)に示すように、第1のトレイ載置部9Aを第2の高さレベルL2に位置させたまま部品取り出しステージ4に移動させる。 次いで図8(d)に示すように、回収側トレイ収納部3Bにおいて、トレイ回収ヘッド11Bに保持された空のトレイ17を、回収側トレイ積層部16B上に下降させて回収させる。 このとき、部品取り出しステージ4においては、第2のトレイ載置部9Bに載置されたトレイ17を対象として部品供給動作が実行されている。

    次に、図9(a)に示すように、供給側トレイ収納部3Aにおいて部品18を収納したトレイ17を、トレイ供給ヘッド11Aによってピックアップする。 次いで図9(b)に示すように、第2の高さレベルL2に位置する第1のトレイ載置部9Aを、部品取り出しステージ4から供給側トレイ収納部3A、すなわちトレイ供給ヘッド11Aに吸着保持されたトレイ17の下方に移動させる。 そして図9(c)に示すように、第1のトレイ載置部9Aを第2の高さレベルL2から第1の高さレベルL1に上昇させ(矢印c)、次いでトレイ供給ヘッド11Aにトレイ移載動作を行わせることにより、第1のトレイ載置部9A上に部品18を収納した新たなトレイ17を載置する。 この新たなトレイ17の載置動作は、部品取り出しステージ4においてトレイ17を対象とした部品供給動作が終了してトレイ17が空状態となる前に行われる。

    上記説明したように、本実施の形態に示すトレイ供給方法では、部品18の供給が行われ、回収側トレイ収納部3Bにトレイ17を回収させた第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bのいずれか一方のトレイ載置部が供給側トレイ収納部3Aに移動する際に、部品18の供給が行われている第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bのいずれか他方のトレイ載置部と干渉しないように、第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bのいずれか一方のトレイ載置部を、第1の載置部移動手段および第2の載置部移動手段が備える昇降手段によって昇降させて、供給側トレイ収納部3Aの方向に移動させるようにしている。

    これにより、供給側トレイ収納部3Aに第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bが移動した後に、直ちに新たなトレイ17を載置してスタンバイ状態とすることができる。 したがって、部品取り出しステージ4においてトレイ17を対象とした部品供給動作が完了した後、待機時間を要することなく直ちに次の新たなトレイ17が載置された第1のトレイ載置部9Aまたは第2のトレイ載置部9Bを、供給側トレイ収納部3Aから部品取り出しステージ4に移動させることができ、トレイ17の交換に要する時間を極短縮して作業効率を向上させることが可能となっている。

    本発明のトレイ供給装置およびトレイ供給方法は、トレイの交換時間を短縮して作業効率を向上させることができるという効果を有し、トレイに収納された部品を取り出して基板に実装する分野において有用である。

    1 トレイ供給装置 2A 第1の移動軸 2B 第2の移動軸 3A 供給側トレイ収納部 3B 回収側トレイ収納部 4 部品取り出しステージ 7A 第1のモータ 7B 第2のモータ 9A 第1のトレイ載置部 9B 第2のトレイ載置部 17 トレイ 18 部品

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