部品供給装置

申请号 JP2016546252 申请日 2014-09-03 公开(公告)号 JPWO2016035177A1 公开(公告)日 2017-06-15
申请人 富士機械製造株式会社; 发明人 政利 藤田; 政利 藤田;
摘要 部品供給装置(10)では、部品受け台(30)上で部品(P)の先端が検出されるときには、 角 部(23)にて台紙(12)から一部が剥離された状態で、その部品(P)の一部が角部(23)と載置面(30a)とに載置される。このように、部品(P)は、添付媒体からその一部が剥離された状態であっても、その先端側は部品受け台の載置面で、より安定に支持される。また、この装置では、搬送部(20)の搬送停止という簡単な制御で、角部(23)にて台紙(12)から一部が剥離された状態で、その部品(P)の一部が載置面(30a)に載置される。
权利要求

部品が貼付された貼付媒体を搬送方向に移動させ、部にて前記部品の少なくとも一部を前記貼付媒体から剥離させる搬送部と、 載置面を有し、前記剥離された部品が前記搬送部の角部にあり且つ前記剥離された前記部品の少なくとも一部が該載置面に載置されるよう前記搬送方向における前記角部の前方に配設された部品受け台と、 前記搬送方向における前記部品受け台上で前記部品の先端を検出する検出部と、 を備えた部品供給装置。前記検出部は、前記部品受け台に埋め込まれて配設されている、請求項1に記載の部品供給装置。請求項1又は2に記載の部品供給装置であって、 前記部品受け台を前記搬送方向にスライドさせるガイドと、前記ガイドの範囲内で前記部品受け台を固定及び固定解除可能な固定部とを有する位置調整部、を備えた部品供給装置。前記位置調整部は、前記部品受け台を上下方向に移動させて固定及び固定解除可能である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の部品供給装置。前記部品受け台は、前記部品を載置する載置面が前記搬送される貼付媒体の表面と同じ平面上になるよう配設されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の部品供給装置。前記部品受け台は、前記部品を採取して配置する部材に比して粘着性の低い低粘着性材質により前記載置面が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の部品供給装置。請求項1〜6のいずれか1項に記載の部品供給装置であって、 前記検出部が前記部品の先端を検出すると前記搬送部による前記貼付媒体の搬送を停止する制御部、を備えた部品供給装置。前記制御部は、前記検出部による前記部品の先端の検出が解除されると前記搬送部による前記貼付媒体の搬送を行う、請求項7に記載の部品供給装置。請求項1〜8のいずれか1項に記載の部品供給装置であって、 前記搬送部の角部と前記部品受け台との両方にかかっている部品を採取する採取装置、を備えた部品供給装置。前記搬送部は、前記検出部により前記部品の先端が検出されるたびに前記貼付媒体の搬送を停止し、 前記採取装置は、前記搬送部の搬送状態にかかわらず前記部品の採取処理を繰り返し実行する、請求項9に記載の部品供給装置。前記採取装置は、前記貼付媒体に一部が粘着している部品を傾斜した状態で引き剥がして採取する、請求項9又は10に記載の部品供給装置。前記検出部は、遮光に基づいて前記部品の先端を検出する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の部品供給装置。部品が貼付された貼付媒体を搬送方向に移動させ、角部にて前記部品の少なくとも一部を前記貼付媒体から剥離させる搬送部と、 載置面を有し、前記搬送方向における前記角部の前方に配設され、前記剥離された前記部品の少なくとも一部を該載置面に載置する部品受け台と、 前記部品受け台に埋め込まれて配設され、前記搬送方向における前記部品受け台上で前記部品の先端を検出する検出部と、 前記部品受け台を前記搬送方向にスライドさせるガイドと、前記ガイドの範囲内で前記部品受け台を固定及び固定解除可能な固定部とを有し、前記剥離された部品が前記搬送部の角部と前記部品受け台との両方にかかる位置に前記部品受け台を固定する位置調整部と、 前記検出部が前記部品の先端を検出すると前記搬送部による前記貼付媒体の搬送を停止する制御部と、 を備えた部品供給装置。

说明书全文

本発明は、部品供給装置に関し、より詳しくは、貼付媒体に貼付された部品を供給する部品供給装置に関する。

従来、ラベル台紙に貼付された粘着ラベルを供給する供給装置としては、例えば、ラベル保持テープの引出端をスリットに通過させ、ラベル保持テープを湾曲した状態でスプロケットにより送るものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、湾曲部分で剥がされたラベルが、受け部材に受けられ、吸着ヘッドにより吸着されてプリント基板に貼り付けられる。また、部品搬送ベルト上に配置された部品を供給する供給装置としては、部品搬送ベルトを分離板と螺旋状回転軸との隙間(分離間隔)に送り、この隙間により部品搬送ベルトから分離した部品を、複数の螺旋状回転軸の上に載置するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この装置では、部品を自動で分離することができるとしている。

特開平11−11446号公報

特開2013−229604号公報

しかしながら、この特許文献1に記載された装置では、スプロケットによりラベル保持テープを搬送するものであり、ラベル保持テープにはスプロケットの歯が挿入される穴が形成されていることを要した。また、スプロケットの駆動制御により、ラベル保持テープの搬送を停止するものであった。また、特許文献2の装置では、複数配列された螺旋状回転軸にて分離した部品を受けるものであるため、部品の位置によっては、不安定な状態にもなり得た。

本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、貼付媒体に貼付された部品を供給する際において、より簡素な構成で、より安定的に部品を剥がして供給することができる部品供給装置を提供することを主目的とする。

本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。

本発明の部品供給装置は、 部品が貼付された貼付媒体を搬送方向に移動させ、部にて前記部品の少なくとも一部を前記貼付媒体から剥離させる搬送部と、 載置面を有し、前記剥離された部品が前記搬送部の角部にあり且つ前記剥離された前記部品の少なくとも一部が該載置面に載置されるよう前記搬送方向における前記角部の前方に配設された部品受け台と、 前記搬送方向における前記部品受け台上で前記部品の先端を検出する検出部と、 を備えたものである。

この部品供給装置では、部品受け台上で部品の先端が検出されるときには、角部にて貼付媒体から一部が剥離された状態で、その部品の一部が搬送部の角部と部品受け台の載置面とに載置される。このように、部品は、添付媒体からその一部が剥離された状態であっても、その先端側は部品受け台の載置面で、より安定に支持される。また、この装置では、搬送部の搬送停止という簡単な制御で、角部にて貼付媒体から一部が剥離された状態で、その部品の一部が部品受け台の載置面に載置される。したがって、この装置では、より簡素な構成で、より安定的に部品を剥がして供給することができる。ここで、「貼付媒体」は、柔軟性を有する媒体であれば特に限定されないが、例えば、台紙などを含む。また、「部品」は、貼付媒体に粘着されるのもであれば特に限定されず、例えば、柔軟性を有する緩衝材や電子部品などを含む。なお、貼付媒体と部品とを粘着する粘着剤は、貼付媒体に形成されていてもよいし、部品に形成されていてもよい。また、「角部」とは、貼付媒体の搬送方向を変更して部品を剥離可能であればよく、鋭角であってもよいし、曲面であってもよい。また、搬送部は、前記貼付媒体を巻き取ることにより搬送するものとしてもよい。

本発明の部品供給装置において、前記検出部は、前記部品受け台に埋め込まれて配設されているものとしてもよい。この装置では、例えば、部品受け台を移動することにより、部品先端の位置検出と、部品先端の支持位置とを同時に調整することができる。

本発明の部品供給装置は、前記部品受け台を前記搬送方向にスライドさせるガイドと、前記ガイドの範囲内で前記部品受け台を固定及び固定解除可能な固定部とを有する位置調整部、を備えたものとしてもよい。この装置では、位置調整部によって、部品の支持位置の調整を行いやすい。このとき、前記部品受け台は、前記位置調整部により、前記剥離された部品が前記搬送部の角部と前記部品受け台との両方にかかる位置に固定されているものとしてもよい。この装置では、部品の一部を添付媒体から剥がした状態で、より確実に支持することができる。また、前記位置調整部は、前記部品受け台を上下方向に移動させて固定及び固定解除可能であるものとしてもよい。この装置では、上下方向の支持位置の調整をも行いやすい。この装置において、前記部品受け台を上下方向にスライドさせるガイドと、該ガイドの範囲内で前記部品受け台を固定及び固定解除可能な固定部とを有するものとしてもよい。

本発明の部品供給装置において、前記部品受け台は、前記部品を載置する載置面が前記搬送される貼付媒体の表面と同じ平面上になるよう配設されているものとしてもよい。この装置では、部品の一部を添付媒体から剥がした状態で、より確実に支持することができる。

本発明の部品供給装置において、前記部品受け台は、前記部品を採取して配置する部材に比して粘着性の低い低粘着性材質により前記載置面が形成されているものとしてもよい。この装置では、部品が載置面に粘着してしまうのをより抑制可能であるため、更に安定的に部品を剥がして供給することができる。低粘着性材質としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンに代表されるフッ素樹脂などが挙げられる。

本発明の部品供給装置は、前記検出部が前記部品の先端を検出すると前記搬送部による前記貼付媒体の搬送を停止する制御部、を備えたものとしてもよい。この装置では、制御部によって、より確実に部品の少なくとも一部を部品受け台に載置させた状態で停止することができる。このとき、前記制御部は、前記検出部による前記部品の先端の検出が解除されると前記搬送部による前記貼付媒体の搬送を行うものとしてもよい。

本発明の部品供給装置は、前記搬送部の角部と前記部品受け台との両方にかかっている部品を採取する採取装置、を備えたものとしてもよい。こうすれば、採取装置により部品を採取することができる。この採取装置としては、例えば、X−Y軸方向に採取ヘッドが移動するXYロボットや、多関節アーム機構のロボットなどが挙げられる。このとき、前記搬送部は、前記検出部により前記部品の先端が検出されるたびに前記貼付媒体の搬送を停止し、前記採取装置は、前記搬送部の搬送状態にかかわらず前記部品の採取処理を繰り返し実行するものとしてもよい。この装置では、例えば、貼付媒体の停止のタイミングに合わせて採取処理を行うよう調整すれば、搬送部と採取装置とを連動制御することなく、部品の採取が可能である。このため、この装置では、装置制御を煩雑にすることなく安定的に部品を供給することができる。また、前記採取装置は、前記貼付媒体に一部が粘着している部品を傾斜した状態で引き剥がして採取するものとしてもよい。この装置では、一部が貼付媒体上に粘着している状態にある部品であっても、より採取しやすい。

本発明の部品供給装置において、前記検出部は、遮光に基づいて前記部品の先端を検出するものとしてもよい。即ち、前記検出部は、非接触式センサとしてもよい。あるいは、前記検出部は、前記部品の先端への接触に基づいて前記部品の先端を検出するものとしてもよい。即ち、前記検出部は、接触式センサとしてもよい。

あるいは、本発明の部品供給装置は、 部品が貼付された貼付媒体を搬送方向に移動させ、角部にて前記部品の少なくとも一部を前記貼付媒体から剥離させる搬送部と、 載置面を有し、前記搬送方向における前記角部の前方に配設され、前記剥離された前記部品の少なくとも一部を該載置面に載置する部品受け台と、 前記部品受け台に埋め込まれて配設され、前記搬送方向における前記部品受け台上で前記部品の先端を検出する検出部と、 前記部品受け台を前記搬送方向にスライドさせるガイドと、前記ガイドの範囲内で前記部品受け台を固定及び固定解除可能な固定部とを有し、前記剥離された部品が前記搬送部の角部と前記部品受け台との両方にかかる位置に前記部品受け台を固定する位置調整部と、 前記検出部が前記部品の先端を検出すると前記搬送部による前記貼付媒体の搬送を停止する制御部と、 を備えたものとしてもよい。

この装置では、部品は、添付媒体からその一部が剥離された状態であっても、その先端側は部品受け台の載置面で、より安定に支持される。また、この装置では、搬送部の搬送停止という簡単な制御で、角部にて貼付媒体から一部が剥離された状態で、その部品の一部が部品受け台の載置面に載置される。したがって、この装置では、より簡素な構成で、より安定的に部品を剥がして供給することができる。また、この装置では、例えば、部品受け台を移動することにより、部品先端の位置検出と、部品先端の支持位置とを同時に調整することができる。また、この装置では、制御部によって、より確実に部品の少なくとも一部を部品受け台に載置させた状態で停止することができる。なお、この装置において、上述した部品供給装置の態様を採用してもよいし、上述した部品供給装置の機能を発現する構成を備えるものとしてもよい。

部品供給装置10の概略説明図。

部品P1を供給する搬送ユニット15の斜視図。

部品P2を供給する搬送ユニット15の斜視図。

部品供給装置10の電気的な接続関係を表すブロック図。

搬送処理ルーチンの一例を示すフローチャート。

採取処理ルーチンの一例を示すフローチャート。

部品Pを供給、採取する部品供給装置10の動作の説明図。

部品供給装置10Bの概略説明図。

別の位置調整部32Bの説明図。

本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本発明の部品供給装置の一例である部品供給装置10の概略説明図である。図2は、部品P1を供給する搬送ユニット15の斜視図である。図3は、部品P2を供給する搬送ユニット15の斜視図である。図4は、部品供給装置10の電気的な接続関係を表すブロック図である。本実施形態の部品供給装置10は、貼付媒体である台紙12に貼付(粘着)された部品Pを供給し、台紙12から剥離した部品Pを部材Mの目標位置へ貼り付ける装置である。部品供給装置10は、搬送ユニット15と、採取装置40と、制御部50と(図4参照)、を備えている。

部品供給装置10が供給する部品Pは、例えば、台紙12に貼り付けられた状態で部品供給装置10に提供される。この部品Pとしては、貼付媒体に貼付されるのもであれば特に限定されず、例えば、フィルム状のラベルや、柔軟性を有するスポンジなどの緩衝材や、ゴムなどの滑止め材、樹脂などの固定部材のほか、電子部品などが挙げられる。特に、部品Pとしては、部品側に粘着剤が形成され、のちに部材Mに貼り付ける作業を要するものなどが好適である。また、部材Mとしては、特に限定されないが、パソコン(PC)など電子機器の筐体、HDDの筐体、電子機器の内部部材などのほか、基板などが挙げられる。電子機器としては、例えば、ノートPCやタブレットなどの情報処理機器、スマートフォンや携帯電話などの通信機器、デジタルカメラやビデオカメラ、テレビなどの映像機器、冷蔵庫や洗濯機などの家電機器、携帯型及び据え置き型のゲーム機器などが挙げられる。なお、貼付媒体は、ここでは、台紙12として説明するが、柔軟性を有する媒体であれば特に材質は限定されず、例えば、不織布やフィルム、金属箔などを含む。また、貼付媒体と部品とを粘着する粘着剤は、貼付媒体側に形成されていてもよいし、部品P側に形成されていてもよい。

搬送ユニット15は、搬送部20と、部品受け台30と、検出部31と、位置調整部32とを備えている。搬送部20は、供給リール21と、巻取りリール22と、角部23と、搬送モータ24(図4参照)とを備えている。この搬送部20は、部品Pが貼付された台紙12を搬送方向に移動させ、角部23にて部品Pの少なくとも一部を台紙12から剥離させる機能を備えている。供給リール21は、部品Pが貼り付けられた台紙12が巻き付けられたものである。巻取りリール22は、部品Pのない台紙12を巻き取ったものである。搬送部20では、供給リール21から巻きほどかれた台紙12が角部23を介して巻取りリール22で巻き取られる。角部23は、台紙12の搬送方向を変更して部品Pを剥離するものである。この角部23は、曲面に形成されているが、台紙12の搬送方向を変更して部品Pを剥離可能であればよく、鋭角に形成されていてもよい。搬送モータ24は、巻取りリール22を回転駆動することにより、台紙12を搬送方向に搬送する。供給リール21は、引き出された台紙12へ所定の張がかかるように、台紙12の搬送方向に対して逆回転方向に付勢されている。

部品受け台30は、角部23で剥離された部品Pの少なくとも一部を載置面30aに載置する平板状の部材である。部品受け台30は、部品Pを採取して配置する部材Mに比して粘着性の低い低粘着性材質により載置面30aが形成されている。低粘着性材質としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンに代表されるフッ素樹脂などが挙げられる。支持部材30は、その上面に低粘着性材質のフィルムや板を貼り付けたものとしてもよいし、その全体が低粘着性材質で形成されていてもよい。この部品受け台30は、少なくとも一部が剥離された部品Pが搬送部の角部23にあり、且つ剥離された部品の少なくとも一部が載置面30aに載置されるよう、搬送方向における角部23の前方に配設されている。ここでは、部品受け台30は、位置調整可能な位置調整部32により固定されている。また、部品受け台30は、部品Pを載置する載置面30aが、搬送される台紙12の表面と同じ平面上になるよう、即ち面一に配設されている。作業者は、部品Pの形状、材質及び大きさに応じて、部品受け台30の固定位置を変更したり、別の部品受け台に交換したりする。

検出部31は、搬送方向における部品受け台30の上で部品Pの先端を検出するセンサである。検出部31は、遮光に基づいて部品Pの先端を検出する非接触式の遮光センサである。この検出部31は、遮光されると、即ち部品Pによりその表面を覆われると、所定の信号を出力する。なお、検出部31は、赤外線センサなど、他の非接触式センサとしてもよいし、部品Pの先端への接触に基づいて部品の先端を検出する接触式センサとしてもよい。この検出部31は、部品受け台30に埋め込まれて配設されている。検出部31の埋め込み位置は、部品Pの大きさや形状などにより任意に決めればよく、例えば、載置面30aの中央位置としてもよいし、角部23に近い位置としてもよい。なお、搬送ユニット15では、検出部31を1つ備えるものとしたが、2以上備えるものとしてもよい。

位置調整部32は、部品受け台30の固定位置の変更を行う機構である。位置調整部32は、図2、3に示すように、部品Pの搬送方向の前後に部品受け台30をスライドさせるガイド33と、ガイド33のスライド範囲内で部品受け台30を固定及び固定解除可能な固定部34とを有する。位置調整部32は、角部23で剥離された部品Pが、角部23と部品受け台30との両方にかかる位置に部品受け台30を固定可能である。ガイド33は、L字状(段状)に形成された部材であり、その段部分に形成された固定面33aの上に部品受け台30を載置する。固定面33aは、部品Pの搬送方向と平行になるよう形成されている。また、ガイド33には、搬送方向に沿う長穴であり、固定ネジ37が挿入されるガイド穴33bがその側面に形成されている。ガイド穴33bは、固定ネジ37の頭部よりも狭い幅で形成されている。部品受け台30の左右に配設された壁部25には、部品受け台30を上下方向にスライドさせるガイドであるガイド穴35と、ガイド穴33bに挿入される固定ネジ37を露出させる矩形状の窓部26と、が形成されている。ガイド穴35は、上下方向に沿って形成された長穴であり、固定ネジ36の頭部よりも狭い幅で形成されている。固定部34は、ガイド穴35に挿入されガイド穴35の範囲内でガイド33を固定及び固定解除可能な固定ネジ36と、ガイド穴33bを介してネジ穴38(図1参照)に挿入されガイド穴33bの範囲内で部品受け台30を固定及び固定解除可能な固定ネジ37とにより構成されている。位置調整部32では、固定ネジ37を緩めると部品受け台30が前後方向に移動可能となり、固定ネジ37を締めると部品受け台30がガイド33の前後方向の所定位置で固定される。また、位置調整部32では、固定ネジ36を緩めるとガイド33が上下方向に移動可能となり、固定ネジ36を締めるとガイド33が上下方向の所定位置で固定される。位置調整部32では、検出部31が埋め込まれた部品受け台30を移動及び固定することにより、部品先端の位置検出と、部品先端の支持位置とを同時に調整することができる。例えば、図2,3に示すように、角柱状の部品P1と平板状の部品P2とで、異なる位置に部品受け台30を固定することができる。ここでは、作業者の作業により、部品受け台30は、角部23で剥離された部品Pが、角部23と部品受け台30との両方にかかる位置に固定されている。なお、この部品Pの位置は、採取装置40による採取位置に該当する。

採取装置40は、図1に示すように、搬送部20の角部23と部品受け台30との両方にかかっている状態の部品Pを採取する装置である。採取装置40は、部材Mを搬送及び固定する搬送部41と、多関節のアーム機構42と、部品Pを把持して採取する部品把持部44とを備えている。この採取装置40では、アーム機構42により、様々な角度で部品Pを把持することができる。採取装置40では、機械的に部品Pを把持して採取する部品把持部44のほか、部品Pを吸着して採取する部品吸着部に取り替え可能である。

制御部50は、部品供給装置10の全体を制御するものである。制御部50は、図4に示すように、CPU51を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM52、各種データを記憶するHDD53、作業領域として用いられるRAM54、外部装置と電気信号のやり取りを行う入出力インタフェース55などを備えている。この制御部50は、搬送モータ24、検出部31及び採取装置40などと電気的に接続されており、これらの機器と信号をやりとりする。この制御部50は、検出部31が部品Pの先端を検出すると搬送部20による台紙12の搬送を停止し、検出部31による部品Pの先端の検出が解除されると搬送部20による台紙12の搬送を行うよう設定されている。また、制御部50は、搬送部20の搬送処理と採取装置40の採取処理とを別々に行い、連動制御しないよう設定されている。

次に、こうして構成された本実施形態の部品供給装置10の動作、特に搬送部20の部品Pの搬送処理及び採取装置40の部品Pの採取処理について説明する。図5は、搬送処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。図6は、採取処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。図7は、部品Pを供給、採取する部品供給装置10の動作の説明図であり、図7(a)が初期、図7(b)が部品Pの検出、図7(c)が部品Pの把持、図7(d)が部品Pの採取の説明図である。搬送処理ルーチン及び採取処理ルーチンは、制御部50のHDD53に記憶され、作業者による作業開始指示に応じて、CPU51により別々に実行される。

搬送処理ルーチンが開始されると、CPU51は、搬送モータ24を駆動し、供給リール21から引き出された台紙12を搬送方向へ搬送させる(ステップS100,図7(a))。次に、CPU51は、検出部31の信号に基づいて部品Pの先端が検出されたか否かを判定し(ステップS110)、部品Pの先端が検出されていないときには、搬送モータ24の駆動を継続する。一方、部品Pの先端が検出されたとき、即ち検出部31が遮光されたときには、CPU51は、搬送モータ24を停止する(ステップS120)。このとき、部品Pは、一部が台紙12から剥離した状態、且つ一端が角部23側に、他端が載置面30a側にかかった状態(採取位置)で停止する(図7(b))。続いて、CPU51は、部品Pの先端検出が解除されたか否かを検出部31からの信号に基づいて判定し(ステップS130)、部品Pの先端検出が解除されていないときには、部品Pが部品受け台30上に存在するものとみなし、搬送モータ24の停止を継続する。一方、部品Pの先端検出が解除されたときには、CPU51は、部品Pが部品受け台30から採取されたものとみなし、ステップS100以降の処理を実行する。即ち、CPU51は、搬送モータ24を駆動して、台紙12を供給リール21から引き出す。このように、CPU51は、検出部31からの信号に基づいて搬送モータ24の駆動を制御する。

次に、採取装置40の部品Pの採取処理について説明する。採取処理ルーチンは、搬送処理ルーチンの実行後、所定時間を経過したのち開始される。この所定時間は、部品Pが搬送ユニット15の採取位置に搬送されるまでに十分な時間として設定されている。また、採取装置40が部材Mを搬送し部品Pを採取して部材Mに配置する時間は、次の部品Pが搬送部20により採取位置に搬送されるよりも長いものとして説明する。この採取処理ルーチンを開始すると、CPU51は、搬送部41により部材Mを部品Pの配置位置まで搬送させ(ステップS200)、アーム機構42を部品Pの採取位置へ移動させる(ステップS210)。次に、CPU51は、部品把持部44により部品Pを把持すると共に(図7(c))、傾斜状態で採取する(ステップS220,図7(d))。即ち、採取装置40は、台紙12に一部が粘着している部品Pを傾斜した状態で引き剥がして採取する。続いて、CPU51は、採取した部品Pを部材Mの所定位置に配置させ(ステップS230)、ステップS200以降の処理を繰り返す。このように、部品供給装置10では、搬送部20は、検出部31により部品Pの先端が検出されるたびに台紙12の搬送を停止し、採取装置40は、搬送部20の搬送状態にかかわらず部品Pの採取処理を繰り返し実行するのである。この部品供給装置10では、搬送部20と採取装置40とを連動制御することなく部品Pの搬送及び採取処理を行うことができる。

ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の搬送部20が搬送部に相当し、部品受け台30が部品受け台に相当し、検出部31が検出部に相当し、採取装置40が採取装置に相当し、制御部50が制御部に相当し、位置調整部32が位置調整部に相当する。

以上説明した本実施形態の部品供給装置10では、部品受け台30上で部品Pの先端が検出されるときには、角部23にて台紙12から一部が剥離された状態で、その部品Pの一部が角部23と載置面30aとに載置される。このように、部品Pは、添付媒体からその一部が剥離された状態であっても、その先端側は部品受け台の載置面で、より安定に支持される。また、この装置では、搬送部20の搬送停止という簡単な制御で、角部23にて台紙12から一部が剥離された状態で、その部品Pの一部が載置面30aに載置される。したがって、この装置では、より簡素な構成(構造や制御)で、より安定的に部品Pを台紙12から剥がして供給することができる。また、この装置では、検出部31が部品受け台30に埋め込まれて配設されているため、部品受け台30を移動することにより、部品先端の位置検出と、部品先端の支持位置とを同時に調整することができる。

また、この装置では、ガイド33と固定部34とを有する位置調整部32を備えるため、部品の支持位置の調整及び部品先端の検出位置とを調整しやすい。更に、この装置では、搬送される台紙12の表面と載置面30aとが同じ平面上になるよう配設されているため、部品Pの一部を添付媒体から剥がした状態で、部品Pをより確実に支持することができる。更にまた、載置面30aが低粘着性材質により形成されているため、部品Pが載置面30aに粘着してしまうのをより抑制可能であり、更に安定的に部品Pを剥がして供給することができる。そして、この装置では、搬送部20と採取装置40とを連動制御することなく部品Pの採取が可能であるため、装置制御を煩雑にすることなく安定的に部品Pを供給することができる。そしてまた、この装置では、部品Pを傾斜した状態で引き剥がすため、一部が台紙12上に粘着している状態にある部品Pであっても、採取しやすい。

また、この装置では、部品受け台30を搬送方向(前後)に可動式にし、あるいは、部品受け台30を上下方向に可動式にすることによって、形状、大きさなどの異なる部品Pを用いる際にも、部品受け台30の位置調整を行うだけで部品供給装置10を共通して使用することができる。更に、様々な台紙12(貼付媒体)を用いる際にも、台紙12の粘着性により微妙に異なる部品Pの最適な剥離量を、部品受け台30の位置調整を行うことによってより簡単に調整することができる。

なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。

例えば、上述した実施形態では、検出部31は、部品受け台30に埋め込まれて配設されているものとしたが、部品受け台30上で部品Pの端部を検出可能であれば特にこれに限定されない。例えば、検出部31は、壁部25に配設されているものとしてもよいし、部品受け台30の上方に配設されているものとしてもよい。このとき、検出部31は、遮光センサ以外のセンサであるものとしてもよい。この態様の装置においても、より簡素な構成で、より安定的に部品Pを台紙12から剥がして供給することができる。

上述した実施形態では、ガイド33及び固定部34を有する位置調整部32により、部品受け台30を固定及び固定解除するものとして説明したが、部品受け台30を移動及び固定可能であれば、特にこれに限定されない。例えば、位置調整部は、部品受け台30の下面に配設された支柱を固定する機構としてもよい。あるいは、位置調整部32を省略しても構わない。

上述した実施形態では、載置面30aが台紙12の表面と面一であるものとして説明したが、同一の平面上になくてもよい。この場合において、載置面30aは、台紙12の表面より低い位置であることが好ましい。また、載置面30aは、低粘着性材質により形成されているものとしたが、これを省略してもよい。

上述した実施形態では、搬送部20と採取装置40とを連動制御しないものとしたが、特にこれに限定されず、搬送部20と採取装置40とを連動制御するものとしてもよい。具体的には、CPU51は、搬送モータ24を停止したのちにアーム機構42を移動する処理を行うものとすればよい。こうすれば、より確実に部材M上に部品Pを配置することができる。

上述した実施形態では、採取装置40は、台紙12に一部が粘着している部品Pを傾斜した状態で引き剥がして採取するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、部品Pを平状態で採取するものとしてもよい。

上述した実施形態では、採取装置40はアーム機構42を備えたものとしたが、部品Pを採取可能であれば特にこれに限定されない。図8は、別の部品供給装置10Bの概略説明図である。部品供給装置10Bは、搬送部41Bと、X軸スライダ及びY軸スライダを有するXYロボット機構42Bと、吸着ノズル45が装着された実装ヘッド44Bとを有する採取装置40Bを備えている。この採取装置40Bでは、XYロボット機構42Bにより、X−Y軸方向に実装ヘッド44Bが移動し、吸着ノズル45により部品Pを吸着して採取する。こうしても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。

上述した実施形態では、L字状のガイド33を有する位置調整部32を備えるものとして説明したが、特にこれに限定されない。図9は、別の位置調整部32Bの説明図である。図9に示すように、位置調整部32Bは、部品Pの搬送方向の前後に部品受け台30をスライドさせるガイド33Bと、ガイド33Bのスライド範囲内で部品受け台30を固定及び固定解除可能な固定部34Bとを有する。ガイド33Bは、逆さのL字状アングルであり、L字の底面にあたる固定面33aの上に部品受け台30を載置する。固定面33aは、部品Pの搬送方向と平行になるよう形成されている。また、ガイド33Bには、搬送方向に沿う長穴であり固定ネジ37が挿入されるガイド穴33bが固定面33aに形成されている。壁部25には、ガイド33Bを上下方向にスライドさせるガイドであるガイド穴35が形成されている。固定部34Bは、ガイド穴35に挿入されガイド穴35の範囲内でガイド33を固定及び固定解除可能な固定ネジ36と、ガイド穴33bに挿入されガイド穴33bの範囲内で部品受け台30を固定及び固定解除可能な固定ネジ37とにより構成されている。この位置調整部32Bでは、固定ネジ37が下面側から挿入されるため、上記窓部26は形成されていない。このような位置調整部32Bにおいても、上述した実施形態と同様に、部品に応じてより容易に、部品受け台30を前後及び上下に移動及び固定することができる。なお、位置調整部32Bでは、装置側面及び下方からのネジ操作が必要であるため、装置側面でのネジ操作のみでよい位置調整部32の方が好ましい。

上述した実施形態では、部品受け台30を前後及び上下に移動及び固定可能な位置調整部32を備えるものとして説明したが、特にこれに限定されない。例えば、部品供給装置は、ガイド穴35を省略し、搬送方向(前後方向)にだけ部品受け台30を移動及び固定可能な位置調整部を備えるものとしてもよい。あるいは、部品供給装置は、ガイド穴33bを省略し、上下方向にだけ部品受け台30を移動及び固定可能な位置調整部を備えるものとしてもよい。部品受け台30の移動方向は、用いる部品の種類(形状、大きさ、材質)などに応じて適宜設定すればよい。

上述した実施形態では、部品受け台30を移動して固定するものとして説明したが、特にこれに限定されず、部品受け台30を移動不能に固定し、搬送部20側、例えば角部23を移動して固定するものとしてもよい。あるいは、部品供給装置では、搬送部20及び部品受け台30の両方を、移動及び固定可能に構成してもよい。こうしても、貼付媒体から一部剥離された部品が角部と部品受け台30とに支持される状態とすることができる。更に、部品供給装置では、部品受け台30を移動不能に固定するものとしてもよい。この装置でも、搬送部20における角部23にて台紙12から一部が剥離された状態で、その部品Pの一部が角部23と載置面30aとに載置されるものとすれば、より簡素な構成で、より安定的に部品Pを台紙12から剥がして供給することはできる。

上述した実施形態では、制御部50や採取装置40を備えた部品供給装置10としたが、これらを有しないものとしてもよい。例えば、制御部50をあとから組み込んだり、採取装置40を別装置としてもよい。この態様の装置においても、部品Pは、その先端側が部品受け台の載置面でより安定に支持されるため、より簡素な構成で、より安定的に部品Pを台紙12から剥がして供給することができる。

本発明は、部品を採取、配置する装置の技術分野に利用可能である。

10,10B 部品供給装置、12 台紙、15 搬送ユニット、20 搬送部、21 供給リール、22 巻取りリール、23 角部、24 搬送モータ、25 壁部、30 部品受け台、30a 載置面、31 検出部、32,32B 位置調整部、33,33B ガイド、33a 固定面、33b ガイド穴、34,34B 固定部、35 ガイド穴、36,37 固定ネジ、38 ネジ穴、40,40B 採取装置、41,41B 搬送部、42 アーム機構、42B XYロボット機構、44 部品把持部、44B 実装ヘッド、45 吸着ノズル、50 制御部、51 CPU、52 ROM、53 HDD、54 RAM、55 入出力インタフェース、M 部材、P,P1,P2 部品。

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