System for opening the sealed package, tape supply device and tape

申请号 JP2002530216 申请日 2001-09-26 公开(公告)号 JP2004509820A 公开(公告)日 2004-04-02
申请人 アスコム ハスラー メーリング システムズ インコーポレイテッド; 发明人 エプスタイン ハーベイ; デミュンダ ジョン ダブリュ; ハーバート ロバート ジェイ; ホワイト フィリップ エル; レイ ロジャー エフ;
摘要 封止されたパッケージを容易に開封するシステム(10)。
このシステムは、テープ供給装置(14)とテープ(100A)とを含む。 テープは、パッケージ(A)の継ぎ目を封止すべく用いられる。 テープは、テープ供給装置から送られ得る大きさ及び形状を有する。 テープ供給装置から排出されたテープは、カッターによって切断される所定長を有する。 所定長テープは、自己接着部を含む第1面を有し、この自己接着部は、パッケージに所定長テープを接着する。 所定長テープは、同様に、非接着部と、テープ断片の第1面に設けられたリボン(104A)とを含む。 所定長テープは、リボンによって規定される剥離片と、前記第1面の非接着部とを一体となって有する。 剥離片は、所定長テープに沿って長手方向に延長している。 剥離片は、プルタブ(120B)形状の終端を有し、剥離片を引き上げてパッケージに貼付された所定長テープを開封する。
权利要求
  • 封止されたパッケージを開封するシステムであって、
    カッターを内部に有するテープ供給装置と、パッケージの継ぎ目を封止するテープと、を含み、
    前記テープは、前記テープ供給装置から供給され得る大きさと形状を有し、前記テープ供給装置から排出された前記テープは、前記カッターによって切断された所定長を有しており、
    所定長テープは、前記パッケージと前記所定長テープが接着する自己接着部を含む第1面と、非接着部と、前記第1面に積層されたリボンとを有し、
    前記所定長テープは、前記リボンと前記第1面の非接着部とが一体になって規定され、かつ前記所定長テープの長手方向に沿って延長する剥離片を有し、前記剥離片は、終端がプルタブとなっており、前記剥離片を引き上げて前記パッケージに貼付された所定長テープを開封する、ことを特徴とするシステム。
  • 前記リボンは、前記所定長テープの第1面と前記パッケージとの間に位置し、前記所定長テープは、前記パッケージに貼付されていることを特徴とする請求項1記載のシステム。
  • 前記プルタブは、前記テープが前記テープ供給装置から排出される際に形成されることを特徴とする請求項1記載のシステム。
  • 前記テープは、粘着性テープであることを特徴とする請求項1記載のシステム。
  • 前記プルタブは、前記テープを切断する前記カッターによって形成されることを特徴とする請求項1記載のシステム。
  • 前記所定長テープの前記第1面に設けられた前記非接着部は、前記自己接着部を縦にほぼ二分するように設けられており、前記リボンは、前記所定長テープの前記非接着部に積層されていることを特徴とする請求項1記載のシステム。
  • 前記剥離片は、所定長テープの第1端部から所定長テープの第2端部まで延長していることを特徴とする請求項1記載のシステム。
  • 前記テープ供給装置は、前記テープの不活性状態の接着剤を活性化する接着剤活性部を含み、前記接着剤活性部は、前記テープ供給装置から排出される前記テープに湿気を与える与湿部を有し、前記所定長テープの前記第1面における前記自己接着部を形成することを特徴とする請求項1記載のシステム。
  • 前記テープ供給装置は、前記与湿部を覆うシールド片を有し、前記テープ供給装置から排出される前記テープの断片に湿気が供給されるのを防止して前記所定長テープの前記第1面における前記非接着部を形成することを特徴とする請求項8記載のシステム。
  • 第1基部層及び補強細線を含む第2基部層を有するテープ基部材料と、前記第1基部層の外側面に長手方向に積層されたリボンと、を含み、
    前記補強細線は、第1及び第2の基部層の間に挟まれており、前記第1基部層は、湿気活性型接着剤層を積層する前記外側面を有することを特徴とする粘着性テープ。
  • 前記リボンは、ほぼ平坦な形状を有し、プラスチックで作られていることを特徴とする請求項10記載の粘着性テープ。
  • 前記リボンは、前記第1基部層の前記外側面の湿気活性型接着剤層に積層されることを特徴とする請求項10記載の粘着性テープ。
  • 前記リボンは、前記テープのほぼ長手方向中心線にわたって配置されていることを特徴とする請求項10記載の粘着性テープ。
  • 前記第1基部層及び前記第2基部層は、紙で作られており、前記補強細線は、ガラス繊維で作られていることを特徴とする請求項10記載の粘着性テープ。
  • 前記リボンは、少なくとも1つの単軸方位ポリプロピレン材料、又は双軸方向ポリプロピレン材料から作られていることを特徴とする請求項10記載の粘着性テープ。
  • 前記湿気活性型接着剤層は、活性部と非活性部とを有し、前記活性部は、目標物の表面に前記テープを貼付する自己接着部を提供し、前記リボンは、前記テープが前記目標物の表面に貼付される際に前記非活性部に設けられることを特徴とする請求項10記載の粘着性テープ。
  • 前記目標物の表面に貼付される際に、前記粘着性テープは、前記第1及び第2の基部層の断片によって形成される剥離片と、同時に、前記リボンと協同する前記湿気活性型接着剤層の前記不活性部とを有し、前記リボンは、前記不活性部に設けられており、前記リボンを引き上げることで、前記剥離片が前記粘着性テープから引き剥がされることを特徴とする請求項16記載の粘着性テープ。
  • 少なくとも一部分が開封されると、前記剥離片は、封止されたパッケージがいたずら等で開封されていたことを指示することを特徴とする請求項17記載の粘着性テープを含む封止パッケージ保安システム。
  • 前記リボンは、少なくとも一方の面に設けられた自己接着剤を有し、前記自己接着剤は、前記リボンを前記粘着性テープの前記第1基部層に接着することを特徴とする請求項10記載の粘着性テープ。
  • 粘着性テープ供給装置であって、前記装置は、
    粘着性テープを収納する収納部を含み、前記粘着性テープが排出される出口部を有するフレームと、
    前記粘着性テープを、前記収納部から前記出口部へと送る前記フレームに結合された送り機構と、
    前記粘着性テープの一方の面を湿らせて前記粘着性テープの前記一方の面に塗布された湿気活性型接着剤を活性化するフレームに結合された与湿システムと、を含み、
    前記与湿システムは、前記与湿システムの一部を覆うシールドを有して前記粘着性テープの前記一方の面の一部が湿らされるのを防止し、一方で、前記粘着性テープが前記送り機構によって前記与湿システムを通過して送られる際に、前記粘着性テープの前記一方の面の隣接する部分が前記与湿システムによって湿らされることを特徴とする装置。
  • 前記与湿システムは、接着剤活性化用流体の液槽に設けられた与湿ブラシを含み、前記粘着性テープは、前記湿気活性型接着剤を有する面を含んで前記与湿ブラシを通って送られ、前記湿気活性型接着剤は、前記与湿ブラシの流体で湿気を含む頂部と接触していることを特徴とする請求項20記載の粘着性テープ供給装置。
  • 前記シールドは、前記与湿ブラシの頂部を覆って延長し、かつ平坦な細い片部材を用いて前記粘着性テープの前記一方の面が前記与湿ブラシの頂部と接触するのを防止することを特徴とする請求項21記載の粘着性テープ供給装置。
  • 前記シールドは、金属からプレス加工された単一部材であり、前記シールドは、基部材とシールド部材から懸吊する平坦な細い片部材とを含むことを特徴とする請求項21記載の粘着性テープ供給装置。
  • 前記シールドの前記基部材は、前記液槽と液槽中の前記与湿ブラシを保持するタブの面に取り付けられ、前記平坦な細い片部材は、テープの送り方向に前記与湿ブラシの頂部を覆って延長していることを特徴とする請求項23記載の粘着性テープ供給装置。
  • 前記平坦な細い片部材は、前記与湿ブラシの頂部に対して傾けられ、前記粘着性テープの前記一方の面から離れて前記与湿ブラシの頂部を押圧することを特徴とする請求項24記載の粘着性テープ供給装置。
  • 前記供給装置は、前記フレームに取り付けられた切断部を更に含み、前記切断部は、前記出口部を通って送られる前記粘着性テープを断片に切断する切断刃を有し、前記切断刃は、粘着性テープの前記断片の各々の終端にタブを形成するための形状を有する切断刃端を有することを特徴とする請求項20記載の粘着性テープ供給装置。
  • 前記切断刃端によって形成された前記タブは、略V字形状または略半円形状のうちの少なくとも1つの形状を有することを特徴とする請求項26記載の粘着性テープ供給装置。
  • 粘着性テープ供給装置であって、前記装置は、
    粘着性テープを収納する収納部を含み、前記粘着性テープが排出される出口部を有するフレームと、
    前記粘着性テープを、前記収納部から前記出口部へと送る前記フレームに結合された送り機構と、
    前記出口部を通って送られる前記粘着性テープを断片に切断する切断刃端を有し、前記フレームに結合された切断部と、
    前記粘着性テープの一方の面を湿らせて前記粘着性テープの前記一方の面に塗布された湿気活性型接着剤を活性化するフレームに結合された与湿システムと、を含み、
    前記切断刃は、前記テープを横切って横方向切断を行う第1切断刃端を有し、前記切断刃は、前記切断刃によって切断された各々の断片にスロットを切るべく前記切断刃から突出する1組の第2切断刃端を有し、前記スロットは、前記横方向切断に対してある角度を有することを特徴とする装置。
  • 前記切断刃は、前記切断刃の一方の面から突出するタブを有し、前記タブは、前記切断刃が前記粘着性テープを切断する際に、ほぼテープ送り方向に整列される前記切断刃に設けられた一対の壁部材を有し、各々の前記壁部材は、対応する1つの一対の第2切断刃を有することを特徴とする請求項28記載の粘着性テープ供給装置。
  • 前記切断刃は、前記切断刃より突出するタブを有し、前記タブは、略U字形状を有して前記切断刃の前記1組の第2切断刃端を有することを特徴とする請求項28記載の粘着性テープ供給装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、封止されたパッケージを素早く開封するためのシステムに関し、特に、テープ供給装置及び該供給装置から供給されて剥離片を有する粘着性テープを含み封止されたパッケージを開封するシステムに関する。
    【0002】
    【先行技術(発明の背景)】
    パッケージの開いた継ぎ目を封止するための多くの方法が、先行技術として知られて現存している。 例えば、それはエンベロープすなわち包装体及びカートンすなわち段ボール箱であり、収納及び輸送を容易にし、同時にパッケージ内部の品物の安全を確保すべく用いられる。 いくつかの方法は、包装物の継ぎ目を封止するため又は段ボール箱を閉じたフラップすなわち上部はね蓋を封止するために粘着性紙テープを用いる。 これらの方法は、粘着性紙テープで形成される封止部の頑強さ及び粘稠度を確保するために粘着性紙テープを用いる。 しかしながら、先行技術においては、このように、粘着性紙テープを用いて封止された段ボール箱すなわちパッケージの開封が求められる際に、封止部の強さのためにいくつかの道具すなわち器具が用いられ、封止部のテープを破って段ボール箱のフラップを開放することになる。 この道具とは、ナイフ、ごく普通のドアキー、ペンもしくは指の爪の場合もある。 段ボール箱を開封することは、大抵のエンドユーザによって、不便であると考えられており、ユーザにケガを負わせたり、道具によって段ボール箱の中身を傷つけてしまうことすらある。 この道具は、深く切り込み過ぎて中身を切ってしまうもしくは傷物にしてしまうのである。
    【0003】
    本発明は、以下により詳細に説明される如く、先行技術の問題点を克服する。
    【0004】
    【発明の概要】
    本発明の第1の実施例によって、封止されたパッケージを開封するシステムが提供される。 このシステムは、テープ供給装置及びテープを含む。 テープ供給装置は、内部にカッターを有している。 テープは、パッケージの継ぎ目を封止するために用いられる。 このテープは、前記テープ供給装置から供給され得る大きさと形状と有している。 テープ供給装置から供給されたテープは、カッターによって切断された所定の長さを有している。 この所定長テープは、テープの所定長だけパッケージと接着する自己接着部を伴う第1面を有する。 また、該所定長テープは、非接着部と、該第1面に積層されたリボンとを有する。 該所定長テープは、リボンとともに該第1面の非接着部とによって規定される剥離片を有する。 この剥離片は、所定長テープに沿って長手方向に伸長している。 剥離片は、プルタブ状の端部となっており、引っ張ることで剥離片を剥がし、パッケージと接着する所定長テープの接着部を開口する。
    【0005】
    本発明の第2の実施例によって、粘着性テープが提供される。 この粘着性テープは、テープ基材及びリボンを有する。 テープ基材は第1基材層及び第2基材層を含む。 また、テープ基材は、第1及び第2の基材層の間に挟まれた補強線条を有する。 第1基材層は、湿気活性型粘着層が積層された外部面を有する。 リボンは、前記第1基材層の外部面に長手方向に積層されている。
    【0006】
    本発明の第3の実施例によって、粘着性テープ供給装置が提供される。 この粘着テープ供給装置は、フレームと、送り機構と、与湿システムとを含む。 フレームは、内部に粘着性テープを収納する収納部を有する。 また、フレームは、粘着性テープが貫通する出口部を有する。 送り機構は、フレームと結合されている。 また、送り機構は、粘着性テープを収納部から出口部へと送る。 与湿システムは、フレームと結合され、粘着性テープの一面を湿らせて粘着性テープの当該面の湿気活性型接着剤を活性化する。 また、与湿システムは、該システムの一部を覆うシールドを有し、粘着面の一部が湿るのを防ぐ。 一方、粘着性テープが送り機構によって与湿システムを通過して送られるとき、粘着性テープの粘着面と隣接する部分は、与湿システムにより湿らされる。
    【0007】
    本発明の第4の実施例によって、粘着性テープ供給装置が提供される。 この粘着性テープ供給装置は、フレームと、送り機構と、切断部と与湿システムとを含む。 フレームは、内部に粘着性テープを収納する収納部を含んでいる。 また、フレームは、出口部を有し、この出口部を通って粘着性テープが供給される。 送り機構は、フレームと結合されている。 また、送り機構は、フレームの収納部から出口部へと粘着性テープを送る。 切断部は、フレームに取り付けられている。 また、切断部は、粘着性テープを切断する切断刃を有し、切断はフレームの出口部を通る部分で行われる。 与湿システムは、フレームと結合され、粘着性テープの一面を湿らせて粘着性テープの粘着面の湿気活性型接着剤を活性化する。 切断刃は、第1の切断刃端を有し、テープを横切る交叉切断を行う。 また、切断刃は、切断刃本体から突出した一対の第2の切断刃端を有し、切断刃によって切断された各々の部分にスリットすなわち切り込みを入れる。 このスリットは、該交叉切断に対して斜めの度を有する。
    【0008】
    前述の概要及び本発明の他の特徴は、以下の詳細な説明で記述される。 この説明は、添付の図面に関してなされる。
    【0009】
    【発明の実施の形態】
    図1を参照すると、本発明の特徴を含むシステム10、及びパッケージAの分解斜視図が示されている。 本発明は、図面に示されている1つの実施例に関して説明されているが、本発明が実施例の多くの代替形態によって具現化し得ることは理解されるべきである。 更に、任意の大きさ、形状又は要素もしくは材料のタイプが、本発明で用いられ得る。
    【0010】
    パッケージAが、一例を示すために図1で示されており、これは、六面体の形状を有する段ボール箱である。 パッケージAは、パッケージの少なくとも1面Dに少なくとも2つのほぼ矩形のフラップすなわち上部はね蓋B及びCを有する。 2つのフラップB及びCが折畳されて閉じられるとき、それらフラップの間に継ぎ目E'が形成される。 また、折畳されたフラップB及びCと、パッケージの1以上の近接するには側面Eとの間には、継ぎ目B'及びC'が形成される。 代替実施例では、パッケージは、任意の別の適当なタイプもしくは配置をも採り得る。 例えば、それは、適当な形状や大きさの突合せた包装物、又は任意の適当な形状の任意の適当なコンテナもしくは段ボール箱であり、これらは、封止可能な継ぎ目を形成する複数のフラップを有する。
    【0011】
    本発明によれば、システム10は、テープ供給装置12及びテープ100を含んでいる。 テープ100は、テープ供給装置12から供給されるようになっている。 テープ100は、好ましくは、接着性裏面102有する粘着性紙テープである。 テープ100は、接着性裏面102に貼付された平坦リボン104を有し、このリボン104は、テープの長手方向に沿って伸長している。 粘着性テープ100上の接着剤は、まず初めは不活性状態に置かれている。 以下により詳細に説明される如く、テープ100は、テープ供給装置12に収納され、この装置から供給される。 テープ100は、例えば、100A及び100Bのような断片に、テープ供給装置12によって切断される。 これらの部分の所望長は、パッケージの継ぎ目を封止するために用いられる長さである。
    【0012】
    テープ上の接着剤は、テープ供給装置12によって活性化され、切断された断片100A及び100Bは、接着可能となる。 テープ供給装置12は、この装置から供給されたテープの断片100A及び100Bの細長い片106、106A及び106Bに沿う接着剤を活性化しない。 テープの断片100A及び100Bの部分がフラップB及びC間の継ぎ目E'を封止すべく用いられると、活性化された接着剤を有するテープの断片は、パッケージAに貼付され、これによってパッケージは封止される。 テープの断片100Bのリボン104B及び細長い片106Bは、断片100B上で協して働き、パッケージAに貼付されるテープの断片で剥離片108Bを形成する。 テープの断片100Bの剥離片108Bは、テープ供給装置12によって切断された開始タブすなわちプルタブ120Bを有して設けられる。 テープ断片100Bが、パッケージAに貼着されているとき、剥離片108B及びプルタブ120Bは、パッケージAとは接着しない。 よって、ユーザがテープ断片100Bで封止されたパッケージの継ぎ目を開封したいと考えたとき、ユーザは、開始タブ120Bを引張り、そして持ち上げて、パッケージAを封止しているテープ断片100Bから剥離片108Bを引き剥がし始める。 剥離片108Bは、テープ断片によって形成される封止部を開封するときに引っ張られるのである。
    【0013】
    より詳細には、図2を参照すると、テープ供給装置12は、フレーム11と、フレーム11で規定されるテープ収納部14と、テープ送り機構16と、切断部(カッター)18と、与湿システム20とを含んでいる。 送り機構16、切断部18及び与湿システム20は、フレーム11に取り付けられている。 ハウジング21が、フレーム11を覆っている。 テープ供給装置12は、出口部26を有し、これを通ってテープ100が供給される。 テープは、テープ収納部14に収納される。 送り機構16は、収納部からテープを引き出し、切断部18及び与湿システム20を通過させて、テープが装置から出て行く出口部26へと送る。 テープは、切断部18において切断される。 与湿システム20は、以下に更に詳細に説明されるが如く、テープを湿らせて湿気活性型接着剤を活性化する。 好ましくは、装置12は、プログラム可能なコントローラ22を含み、このコントローラ22は、装置12の送り機構16、切断部18及び与湿システム20と制御可能に接続されている。 ユーザインターフェース24は、ユーザがコントローラ22で調整可能とすべく設けられる。 好適な実施例では、ユーザインターフェース24は、ユーザによってコマンド、例えば”スタート又はストップ”等の入力に用いられるファンクションキー24Aを有し、供給されたテープ長さを識別してコントローラ22へデータを送る。 代替実施例では、ユーザインターフェースは、コントローラにコマンドを入力するために、タッチディスプレイ又はPCキーボード等の任意の別の入力手段を用い得る。
    【0014】
    テープ収納部14は、フレーム11の後部8に向かって配置される。 好適な実施例では、テープ収納部14は、テープ100をロール形態で保持できる大きさと形状を有している。 このロールは、フレームに垂直に配置されている。 代替実施例では、テープは、収納部で任意の別の適当な形態で収納され得る。 テープ収納部14は、支持ローラ28を有して設けられており、この支持ローラは、テープロールを支持して収納する。 図2で示されているローラ形態は、単なる例示的なものに過ぎず、支持ローラは、任意の別の適当な形態で配置され得る。 送り機構16が、テープを収納部14から引き出すとき、複数の支持ローラ28は、テープロールが比較的円滑に回転し得るように設けられる。
    【0015】
    送り機構16は、アイドラーローラすなわち遊びローラ30、ガイドトレイ32、送りローラ34、ピンチローラ36及び駆動モータ15を含んでいる。 複数のアイドラーローラ30(一例を表すために、図2では1つのアイドラーローラのみが示されている)が、テープ収納部14と送りローラ36との間に設けられている。 アイドラーローラ30は、テープを支持し、送り方向(矢印Xで示される)に送りローラ34へ導く。 図2に示される如く、1以上のガイドトレイ32が、送りローラ34に近接してフレーム11に設けられている。 ガイドトレイは、所定の形状と方向を有し、これによって、ガイドトレイ32上を搬送されるテープは、送り機構16の送り方向Xに正確に方向づけられて、送りローラ34に対して精密に調整される。 このことは、テープが送りローラ34によって送られる際に、曲がりや捻れを起こすことを防ぐ。 送りローラ34は、好ましくは装置12の前部7に向かって配置される。 送りローラ34は、電気モータ15と駆動可能に結合されており、その結合は、ベルト又はチェーン駆動の如き適当な伝達手段(図示せず)によって行われる。 電気モータ15がコントローラ22の制御下で通電されると、モータは送りローラ34を適当な方向(例えば反時計回り)に回転させ、テープが送り機構の送り方向Xに搬送される。 送りローラ34とテープとの間の摩擦接触は、送りローラが回転する際にテープを動かす。 好適な実施例では、テープと送りローラ34との間の摩擦接触は、ピンチローラ36によって強められる。 このピンチローラは、テープを挟んで送りローラ34とは反対側に配置される(図2参照)。 図2に示される作動位置のとき(ピンチローラは開放位置も有するが、これについては以下で説明する)、ピンチローラ36は、テープを送りローラ34に押し付けて、ローラとテープの間の摩擦力を増加させる。 送りローラ34から、テープは装置12の切断部18、与湿システム20及び出口部26へと搬送される。 好適な実施例では、送りローラ34は、送りローラの回転数を示すカウンタ35と接続されており、よって、テープの送り量がコントローラ15に送られる。 上述されかつ図1及び2で示される送り機構16は、本発明のテープ供給装置で用いられ得る適切な送り機構の単なる一例に過ぎない。 本発明は、例えば手動操作送り機構等の任意の別の適切な送り機構を有する供給装置に対しても、等しく適用可能である。
    【0016】
    図3Cを参照すると、装置12の切断部18は、切断機構38を有している。 切断機構38は、支持トレイ46、切断刃40、ばね荷重型ソレノイド42及びピボットリンクすなわち旋回リンク44を含み、コントローラ22によって切断部18を通過して送られたテープを切断すべく動作する。 切断刃40は、より詳細に図3A及び3Bに示されている。 切断刃40は、好ましくは、フレーム部材48及び刃部材52を含む。 刃部材52は、ほぼ平面であり切断刃端54を有する。 刃部材タブ56が、刃部材52の一方の面58に取り付けられている。 好適な実施例では、刃部材タブ56は、適当な金属板からプレス打抜き又は切出された単一部材である。 刃部材タブ56は、略U字形状を有しており、2つの側壁60及び61が、下壁62によって連結されている。 その代わりとして、刃部材タブは、任意の別の適当な形状、例えばV字形状等を採り得る。 好適な実施例では、側壁60は、側壁61より短くなっている。 各々の側壁60及び61は、対応する取付タブ63及び64を有し、取付タブから片持ち梁の如く突出している(図3A参照)。 各々の側壁60及び61の自由端は、切断刃端65及び66を形成すべく鋭利に加工されている。 好適な実施例では、刃部材タブ56は、取付タブ63及び64を刃部材52の面58に嵌め込み及びスポット溶接又はろう付けによって取り付けられる。 図3Aに示されるように、刃部材タブ56は、その切断刃端65及び66を同方向に向けて(すなわち下向きに)刃部材52に取り付けられている。 この方向は、刃部材の切断刃端54の向きと同じである。
    【0017】
    刃部材タブ56を刃部材52に取り付けることで、切断刃端65及び66は、刃部材の切断刃端54よりやや突出し、かつ刃部材52の切断刃端54からほぼ垂直に突出するように配置される。 代替実施例では、刃部材及び刃部材タブは、任意の別の適当な態様にて結合され得る。 例えば、刃部材タブ及び刃部材は、刃部材を所望の形状に鋳造又は鍛造することによって、一体ユニットとして形成し得る。 図3A〜3Bに示される如く、刃部材52は、フレーム部材48の一面に取り付けられる。 刃部材は、スポット溶接、ろう付け、機械的接合又は任意の別の適当な方法によってフレーム部材48に接合され得る。 刃部材及び刃部材タブの切断刃端54、65及び66は、フレーム部材48の内側開口部50に露出している。 刃部材52は、切断刃端54がギロチンの如く開口部50にある角度を成して位置するように、フレーム部材48に取り付けられる。 フレーム部材48は、その下部から懸吊された下側アーム部材68を有する。 下側アーム部材68は、スリーブ状の終端を有している。
    【0018】
    図2及び3Cに見られるように、切断刃40は、2つのガイドレール72によって滑動自在にフレーム11に支持されている。 ガイドレール72は、上昇位置(図2参照)と下降位置(図示せず)との間で、切断刃40を矢印Zで示される方向に滑動せしめる。 好適な実施例では、切断刃40は、テープに対してほぼ直角に横切って配置され、テープは、送り機構16によって切断刃40を通過するように送られる。 例えば、切断刃40は、支持体46に対してほぼ垂直を成している。 更に、切断刃40は、切断刃40が上昇位置にあるときには、テープがフレーム部材48の開口部50を通って送られるようにフレーム11に配置されており、切断刃が下降位置にあるときには、切断刃端54は、テープを完全に切断する。 支持トレイ46は、カットアウトすなわち切り抜き部74を有し、テープを支持して切断刃の下降ストローク中におけるテープの座屈を防止する。 切り抜き部74は、刃部材タブ56の切断刃端65及び66が支持トレイ46を貫通することを可能とし、これによってテープが切断される。 図2から理解できるように、好適な実施例では、切断刃40は、刃部材タブ56とともにフレーム11に取り付けられており、刃部材タブ56は、切断刃の刃部材52から前方すなわち出口部側に突出している。
    【0019】
    切断刃40の下側アーム部材68は、ピンを用いてピボットリンク44の一端に結合されている。 ピボットリンク44は、フレーム11の中間部に回動自在に取り付けられている。 ピボットリンク44の他端は、ばね荷重型ソレノイド42と結合されており、ソレノイドが開閉すると上下運動を行う。 ソレノイド42の上下動は、ピボットリンク44によって切断刃40へと伝達され、よって、切断刃は、コントローラ22の制御下で上下に動作する(図1参照)。 一例として、好適な実施例では、切断刃40は、初めは下降位置にあり(図示せず)、ソレノイド42は開放している。 ソレノイド42が駆動すると、コントローラ22からの適当なコマンドを受けて、ソレノイド42は閉鎖し、切断刃40が図2で示される上昇位置へ動くようにピボットアーム44を回転させる。 ソレノイド42への電力供給を遮断すると、ばね荷重型ソレノイド42は開放位置に復帰し、ピボットリンク44を介して切断刃40を下降位置に戻す。
    【0020】
    図2に示されているように、送り機構16のピンチローラ36が、ピボットリンク44から離れるように取り付けられており、ソレノイド42が駆動すると、ピンチローラ36は上方向に動いて送りローラにテープを押圧する。 また、ソレノイド42が駆動停止すると、ピンチローラ36は下方向に動いてテープを開放する(図示せず)。 代替実施例では、切断刃は、任意の別の適当な手段によって上下動作可能である。 例えば、その手段は、圧縮空気又は流体によるピストンを用いて刃を直接駆動させる方法等である。
    【0021】
    好適な実施例では、装置12は、フレーム11で切断刃40を手動で上下させるリフトアーム76を有して提供される。 リフトアーム76は、フレーム11に回動自在に結合されており、アームは、下側位置と上側位置との間で回転し得る(アーム76は、一例として図2に上側位置の場合が示されている)。 アーム76は、一端でクランク部材78と結合されている。 クランク部材78は、リンク80を介してピボットリンク44の一端82と結合されており、この一端82は、切断刃40が結合されている端部とピボットリンクの回転軸に対して同じ側である。 よって、切断刃40は、リフトアーム76が上昇及び下降することによって、手動で上下の動作が可能となる。 一例として、切断刃40が下降位置にあるとき(図示せず)、これは、装置に通電が行われていないときに切断刃が初期位置にあるときであり、リフトアームは下側位置にある(図示せず)。 装置に通電を行わずに刃を上昇させるために、リフトアーム76は、図2の矢印Rの方向にアームを回転させることによって上側位置に上げられる。 この動作によって、切断刃40が結合されているピボットリンク44の一端82が(リンク80を介して)持ち上げられ、これによって、切断刃が図2の上昇位置へと滑動せしめられる。 代替実施例では、テープ供給装置は、切断刃を手動で動かす任意の別の適当な手段を含み得る。
    【0022】
    図1〜2及び4Cを参照すると、好適な実施例では、装置12の与湿システム20は、流体貯蔵器又はボトル82、液溜め又はトレイ84、与湿ブラシ86及び湿気シールド88を含んでいる。 トレイ84は、フレーム11の前部7に取り付けられており、その上部は開放している。 与湿システム20のトレイ84は、例えば、装置から供給されるテープの湿気活性型接着剤を活性化する等の適当な流体を保持している。 ボトル82は、予備の流体を保持している。 ボトル82は、予備の流体をトレイ84に供給すべくハウジング21に外付けされており、適当な割合で流体をトレイに補給する。 好適な実施例では、予備ボトル82は、着脱可能である。 これによって、ボトルが適当な時点で取り外し可能となり、テープ供給装置の動作を中断することなく再充填可能となる。
    【0023】
    与湿ブラシ86が、トレイ84内部に配置されている。 ブラシ86の頂部90は、トレイ84の縁より突出している(図4C参照)。 ブラシ86の底部は、トレイ84中の流体に浸るように置かれている。 ブラシ86は、適当な材料で製造され、毛管現象によって、流体溜まりからブラシの荒毛に沿って流体を吸い上げることを可能にする。 この流体溜まりでは、ブラシの底部がブラシ84の頂部90まで浸されている。 ブラシ86の荒毛の密度は、ブラシの頂部90に確実な与湿表面92を与えるのに十分なものである。 ブラシ86は、トレイ84内部に配置され、このとき、ブラシの与湿表面92がテープ100の底面とほぼ同一位置すなわち同一高さに達して、テープが供給装置の出口部26を通って供給される(図2及び4C参照)。 よって、送り機構16によって送られるテープが供給装置の出口部26を通って供給されるとき、テープの底面は、与湿システム20の与湿表面92と接触し、テープは湿らされる。
    【0024】
    好適な実施例では、装置12は、加熱要素94を有して提供される(図1〜2参照)。 加熱要素94は、好ましくは与湿表面92を覆って設けられた加熱板である。 加熱板96の位置は、加熱板が与湿表面92と接触するように垂直方向に調整し得る。 よって、加熱板は与湿表面92を直接加熱し、その後、ブラシ86の湿った荒毛を介した伝熱によってトレイ84の流体溜まりを加熱する。 テープ100が供給装置から供給されかつ与湿表面92によって湿らされるとき、加熱板96は、与湿表面92から離れて持ち上げられても良い。 この場合、トレイ84の流体溜まりの温度慣性は、与湿表面92が所定時間加熱されるよう保持する。 代替実施例では、トレイを把持する与湿システム内の流体は、任意の別の適当な手段によって加熱され得る。
    【0025】
    図2及び4Cに見られるように、与湿システム20は、装置12から供給されるテープの底部を選択的に湿らすためのシールド88を有している。 図4A及び4Bを参照すると、好適な実施例では、シールド88は、適当な板材料から作られた一体部材である。 板材料は、プラスチックを含む任意の別の材料を用いても良いが、例えばステンレス鋼である。 シールド88は、基部材87及び基部材から懸吊するタブ又はアーム89を有している。 代替実施例では、シールドは、任意の別の適当な形態を採り得る。 例えば、基部材から懸吊されたアームは、平面でなくても良く、V字又はU字断面、もしくは任意の別の適当な断面形状を採り得る。 シールド88は、トレイ84に取り付けられている。 シールド88の基部材87は、トレイ84の奥側の面85に接して設けられている。 代替実施例では、シールドは、トレイの任意の別の面にも取り付けられ得る。 すなわち、シールドは、供給装置のフレームから離れて取り付けられ得る。 基部材87は、トレイ84にクランプされるか、又は任意の別の適当な手段(図示せず)によって固定される。 シールド88のアーム89は、トレイ84内のブラシ86の頂部90に対して傾いている。 この傾きが、ブラシの頂部90の細い一部分93を与湿表面92の下に押し下げる。 シールド88は、トレイ84の上側に位置し、アーム89は、与湿表面92をほぼ二分している。 テープが装置12から供給されているとき、テープの底面は与湿システム92と接触して送られ、そうでない部分は、シールドアーム89によって、ブラシの頂部の細い一部分93との接触を妨げられる。 よって、テープの底部がブラシの頂部90を横切って通過すると、テープの底部はテープの中央部に沿って湿っていない細い一部分を有することになる。 一方、中央部を挟むテープ底部の両領域は、以下により詳細に説明する如く、与湿システムによって湿らされる。
    【0026】
    図5A及び5Bを参照すると、本発明によるテープ100の分解斜視図及び平面図が、それぞれ示されている。 テープの表記は、テープ100と特に表示するが、テープの断片100A及び100Bという表示も、ほぼ同様に扱う。 上述の指摘の通り、プラスチックテープを含む任意の別の適当なタイプのテープも用い得るが、テープ100は、好ましくは補強された粘着性紙テープである。 好適な実施例では、テープは、表面層110、圧力接触層112、補強ストランド(補強繊維)114A〜114C、底面層116及びリボン104を有している。 表面層110及び底面層116は、適当な紙でできている。 それらの紙は、任意の別の適当な紙を用い得るが、例えば、新品のクラフト紙すなわち連量で24ポンドの重さの高張力紙である。 代替実施例では、表面及び底面紙層は、異なる材質の紙から作られても良い。 例えば、表面層は底面層よりも重い紙であり、もしくはその逆の構成でも良い。 表面及び底面層110、116は、ほぼ同じ厚さである。 表面及び底面層の幅は、好ましくは約60mmであるが、本発明は、任意の幅及び長さの粘着性テープに対しても等しく適用可能である。 圧力接触層112は、好ましくは非アスファルト系のアモルファスポリプロピレンラミネート(薄膜積層)材料であり、例えば、ハンツマンケミカル(Huntsman Chemical)社によって作られるものがあるが、任意の別の適当な圧力接触材料をも使用し得る。 圧力接触層112は、好ましくは可撓性及び耐水性を有する非着色層である。 圧力接触層112は、好ましくは約180°F〜200°Fの軟化点温度を含む高い融点指数を有する。
    【0027】
    好適な実施例では、テープ100は、補強ストランド114A〜114Cのアレイを3次元に有している。 代替実施例では、粘着性テープは、任意の方向数に対して補強され得る、すなわち粘着性テープは、補強ストランドを用いて補強されなくても良い。 補強ストランド114A〜114Cは、ガラス繊維、もしくはプラスチック又は有機物繊維(例えば綿)を含む適当な引張強度を有する任意の別の適当なストランド素材から作られ得る。 個別のストランド114Aは、好ましくは150デニールの太さのガラス繊維フィラメントから作られる。 個別のストランド114B及び114Cは、好ましくは450デニールの太さのガラス繊維フィラメントから作られる。 テープ100のリボン104は、双軸方位ポリプロピレン(BOPP)、または単軸方位ポリプロピレン(MOPP)材料のいずれかより作られ得る。 代替実施例では、粘着性テープのリボンは、任意の別の適当な材料で作られ得る。 例えば、それらの材料は、金属製リボン、非金属カーボン繊維又は有機物繊維である。 リボン104は、好ましくはおよそ2.5〜3mmの幅と、およそ26〜40ミクロンの厚さとを有するが、リボンは任意の別の適当な幅及び厚さを有しても良い。 リボン104は、一方の面102に適当な自己硬化接着剤を用いられる。
    【0028】
    好適な実施例では、テープ100は、以下の如く製造される。 表面層110は、圧力接触層112、補強ストランド114A〜114C、底面層116及びリボン104とともに積層され、一体として加圧成形される。 補強ストランド114A〜114Cは、表面層110と底面層116との間に挟まれる。 圧力接触層112は、表面層110の下面側に積層され(図5A参照)、その後、表面層110及び底面層116が、一体として加圧成形される。 圧力接触層112は、ホットメルト法(高温溶融法)を用いて層110に積層されても良い。 このとき、アモルファスポリプロピレン材料は溶融し、その後、適切な厚さの層として表面層110の下面側に適当な手段(図示せず)によって塗布される。 表面層110に塗布されると、圧力接触層112は、接着剤部を形成する。 また、圧力接触層112は接着可能状態にあり、底面層116に対して加圧成形されるときに、接着剤部を形成する。
    【0029】
    補強ストランド114A〜114Cは、表面層110と底面層116との間に配置され、その後、表面層及び底面層は、圧力接触層と一体に接着積層される。 図5Bに示されるように、補強ストランド114A〜114Cは、3方向の補強を成すべく整列される。 好適な実施例では、4本のストランド114Aが用いられるが、任意の別の適当な本数が、テープの長手方向すなわち供給装置の供給方向に整列して用いられ得る。 長手方向のストランド114Aは、テープの幅方向に等間隔で配置されている。 補強ストランド114B、114Cは、およそ42°の角度でテープを斜めに横切る方向を有しているが、任意の別の適当な角度が用いられ得る。 補強ストランド114Bが、上述の斜め方向のうちいずれか一方を取り、補強ストランド114Cがもう一方の方向を取ることで、ストランド114Cはストランド114Bと交叉するパターンを形成する。 各々の方向に交叉するストランド114B、114Cは、およそ50〜60mmの間隔を空けて設けられているが、任意の別の適当な間隔を交叉するストランドの間で採り得る。
    【0030】
    テープ複合体は、複数のローラ(図示せず)等の任意の適当な手段によって一体加工成形され得る。 圧力とともに、熱が適切な手段(図示せず)によって加えられ、必要であれば、圧力接触層112を硬化せしめ、表面層110と底面層116との間に接着剤層を形成する。 よって、補強ストランド114A〜114Cは、表面層110と底面層116との間に挟まれて、その後、圧力接触層112とのセットで形成されたマトリックスすなわちアレイ配列で固着される。 図5Aに見られるように、好適な実施例では、底面層116の下面102には、接着剤が積層されている。 代替実施例では、接着剤は、テープが製造された後に又はテープの製造中に、テープの底面に積層される。 接着剤は、好ましくは湿気活性型接着剤である。 例えば、それらの接着剤は、改良型コーンスターチ(でんぷんのり)、平滑塗膜、高粘着性調合物を有する有機無毒な接着剤等であるが、任意の別の適当な有機または無機接着剤も用いられ得る。 接着剤は、スプレー、ロール塗布、又はブラシ塗布などの任意の適当な手段によって、底面層116に積層される。 テープ100の底面層116の下面102に塗布された接着剤は、テープが製造されたときには、不活性状態(すなわち活性化されていない状態)にある。 接着剤面102は、その後、以下に詳細に説明される如く、熱と湿気を与えられることによって活性化される。
    【0031】
    リボン104は、テープ100が製造されるときに、好ましくは底面層116の面102に加圧成形される。 代替実施例では、リボンは、テープの製造前に、もしくは製造後であっても、テープの底面層の下面に積層され得る。 リボン104は、面117に対して自己接着面105を有して底面層116に設けられている。 よって、面105に設けられた自己接着部は、リボン104をテープの下面102と貼付する。 リボンは、好ましくはテープ100の中心線にほぼ沿って配置される。 リボンは、テープの中心線に沿ってほぼ中心を有する正弦曲線形状(図示せず)で設けられており、テープがロール形状に巻回されるのを容易にする。 この正弦曲線形状は、およそ6〜12インチの周期とおよそ1/16インチの振幅とを有する浅い正弦曲線である。 代替実施例では、リボンはほぼ一直線に設けられる。 よって、テープ100は、例えば500フィート以上の任意の適当な長さに製造され、テープ供給装置12に用いるためにロール形状に巻回される。
    【0032】
    図1、4C及び5Bを参照すると、ユーザは、テープ100を供給装置12から以下の如く得ることができる。 上述の指摘の如く、テープ100は、収納部14にロール形態で装填されている。 水が与湿システム20に加えられている。 ユーザは、コントローラ22で開始される装置12を起動する。 ユーザインターフェース24を用いて、ユーザは、コントローラ22にプログラムを組み込み、所望の長さの断片100Aの如き断片にテープを切断供給する。 その後、コントローラ22は、ばね荷重型ソレノイド42を開放し、送りシステムモータ15を駆動させる。 ソレノイド42が開放されると、初期状態で下がっている切断刃40が、リンク44によって上昇位置へと移動する(図2参照)。 また、リンク44はピンチローラ36を持ち上げ、送りローラ34にテープ100を押圧する。 送りシステム16は、テープ100を切断刃40の開口部50(図3A参照)を貫通して送るべく動作する。 このとき切断刃は上昇位置にある。 テープ100は、与湿システム20に向けて送り方向(図2において矢印Xで示される方向)へ送り続けられる。 テープは、装置12の収納部14に配置され、テープ100が与湿システム20のトレイ84に到達したとき、テープの下面102(表面に湿気活性型接着剤を有する)が、与湿ブラシ86の頂部90と対面して接触する(図4C参照)。 シールド88は、テープ100のリボン104とほぼ一直線に配置される。 アーム89は、ほぼリボン104を覆い隠す広さを有する。 テープ100が送られると、ブラシ86の与湿表面92は、シールドアーム89の近傍を除いて、テープ100の面102をブラシで湿らせる。 シールドアーム89は、テープの下面102の一部がブラシ86と接触するのを妨げる。 このことにより、テープ100に湿っていない面102の如き細長い片106が形成される(図4C参照)。 テープ100のリボン104は、この細長い片106の位置に配置されている。 テープ100に与えられる与湿表面92からの湿気は、細長い片106の部分を除いたテープの湿気活性型接着剤を活性化する。 必要であれば、加熱要素94が、トレイ84及びブラシ86の水を所望温度まで加熱すべく予め駆動している。 これは、細長い片106の部分を除くテープの面102の接着剤の活性化を高める。 細長い片106にある湿気活性型接着剤は、乾燥及び不活性状態に保持される。 コントローラ22が、カウンタ35から、所望長のテープが供給されたことを検知すると、コントローラは、ばね荷重型ソレノイド42の駆動を停止させる。 このことで、切断刃40は下降位置に下げられ、テープ100は断片100Aの如き断片に切断される(図5B参照)。
    【0033】
    切断刃40は、テープを横切るように切断して、テープ断片100Aを形成するとともに、テープの断片100Aの終端124Aで開始タブ120Aを形成する。 開始タブ120Aは、切断刃の刃端66、65によって形成され(図3A参照)、これらの刃端は、図5Bに示される如く、テープ断片の端部124Aに2つのほぼ平行なスリット122Aを切る。 スリット122Aは、細長い片106Aの両側に形成され、タブ120Aは、不活性状態の接着剤を有して細長い片106A内部に位置する。 テープの切断片100Aは、その後、パッケージに貼付され、パッケージの継ぎ目を封止する。
    【0034】
    テープの断片100Aは、封止されるパッケージの継ぎ目とほぼ一直線に配置され、好ましくは細長い片106Aを有してパッケージに貼付される。 この細長い片は、リボン104Aとともに不活性状態の接着剤を有している。 一例として、図1では、パッケージAに既に貼付された状態で示されているテープ断片100Bは、細長い片106Aとほぼ同様の細長い片106Bがテープ断片100Bで封止される継ぎ目E'とほぼ一直線に配置されるように用いられる。 装置12は、折畳機構もしくは折り目形成機構(図示せず)を有して提供され、装置から供給されるテープ断片に略V字形状(図示せず)を形成する。 この略V字形状は、V字の底部に配された細長い片(テープ断片100Aの細長い片106Aと同等物)を有している。 この形状は、テープの長手方向の剛性を増加させることによって、供給装置から出る際にテープに自己支持をもたらし、活性化された接着剤を伴うテープが、装置を固定する台又はテーブルの上面(図示せず)に垂れ下がるのを防止する。 更に、V字形状は、テープ断片100Aが貼付されるパッケージの継ぎ目と、テープ断片に設けられた細長い片106Aとを一直線に配置するのを容易にする。 一度継ぎ目と一直線に配置されると、テープ断片は再度パッケージに押圧され、テープの面102Aの活性化された接着剤がテープをパッケージに接着せしめて継ぎ目を封止する。 乾燥した不活性状態の接着剤とリボン104Aとを有する細長い片106Aは、パッケージAとは接着されない。 一度テープ断片がパッケージと接着されると、例えば、テープ断片100B、細長い片106B及びリボン104Bは、パッケージAに貼付されたテープ断片に剥離片108Bを一体となって形成する。 このとき、開始タブ120Bは、剥離片108の一方の端部に位置する。
    【0035】
    図1に示される如く、パッケージAの継ぎ目E'を開封しようとする際に、ユーザは、単にテープ断片100Bの開始タブ120Bを引き上げれば良い。 開始タブ120Aは、接着されていない細長い片106Bの一部であり、同様にパッケージAにも接着されておらず、このため、ユーザによって容易に引き上げられ得る。 タブ120Bは、図1の矢印Yで示される方向に引き上げられる。 リボン104Bの一部を含む開始タブ120Bを引っ張ると、細長い片106Bのリボン104Bが引き上げられ、これによってテープ100Bの剥離片108Bが剥がされるとともに継ぎ目E'が開封される。 剥離片108Bは、剥離片108Bを形成する細長い片106Bがパッケージと接着していないため、容易に剥がされる。 これにより、ユーザによって加えられる引き上げ力が、テープを剥離する、むしろテープをパッケージAに貼付されたテープ100Bを固定する接着剤に対して引き上げる際に、部分的に伝達されるのを可能とする。 更に、細長い片106Bに配されたリボン104Bは、パッケージから外れて持ち上げ可能であり、テープ100Bの複数の補強ストランド(図5Bにおけるストランド114B、114Cについても同様に)を破壊する機械的優位を与える。
    【0036】
    図1に見られる如く、パッケージAに貼付されたテープ断片100Bから剥離片108Bを引き剥がすことは、好ましくは恒久的で明瞭な損傷を持ち上げられていないテープ断片100Bと、引き剥がされた剥離片108Bとにもたらす。 従って、この明瞭な損傷は、パッケージAを受領したユーザに対する証拠となる。 つまり、パッケージAがいたずら等で開封されていたか否かを示し得る。 よって、このことは、本発明の目的であるパッケージに対するセキュリティ(保安)システムを提供することの範囲内にある。 このとき、パッケージAに適用された前述のテープ100Bは、明瞭にわかる剥がされた剥離片108Bによって、パッケージAがいたずら等で開封されていたかの証拠をユーザに提供する。 一度剥離片108Bが引き剥がされると、テープの断片は元の状態すなわち封止状態への修復は不可能となり、剥がされた証拠が、ユーザに対して明瞭に残留する。
    【0037】
    図6を参照すると、本発明の第2の好適な実施例に従って切断されるテープの断片100'の平面図が示されている。 テープ100'は、前述の図1、5A及び5Bで示されたテープ100とほぼ同様のものである。 従って、前述の符号と特徴は一致する。 テープ100'は、テープ供給装置(図示せず)から排出された時に切断され、切断片100A'の終端124'は、端部124'から突出する開始タブ120'を有している。 開始タブ120'は、ほぼ半円の形状を有するが、代替例では、テープの断片の切断終端部から突出する開始タブは、任意の別の適当な形状を有し得る。 図7は、本発明の第3の好適な実施例に従って切断されるテープの断片100”に対する更に別の平面図が示されている。この実施例では、切断片100”の終端部124”は、ほぼV字形状を有している。V字形状の頂点は、テープ100”におけるリボン104A”の位置とほぼ一致している。
    【0038】
    前述の説明が本発明の単なる例証に過ぎないことは、理解されるべきである。 様々な代替物及び変更が、発明の範囲を逸脱することなく、当業者によって考案され得る。 よって、本発明は、かかる代替物、変更及び変化を包含することを意図されており、これらの代替物、変更及び変化は、添付した特許請求の範囲に含まれる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】
    封止されたパッケージを容易に開封するために、本発明の特徴を一体化したシステム、及びパッケージの概略を示す斜視図である。
    【図2】
    図1で示されたシステムにおけるテープのロールを有するテープ供給装置の概略を示す正面図である。
    【図3A】
    図2で示されたテープ供給装置における切断刃の正面図である。
    【図3B】
    図2で示されたテープ供給装置における切断刃の側面図である。
    【図3C】
    テープ供給装置に取り付けられた切断刃の部分平面図である。
    【図4A】
    図2で示されたテープ供給装置の湿気シールドを示す側面図である。
    【図4B】
    図2で示されたテープ供給装置の湿気シールドを示す背面図である。
    【図4C】
    テープ供給装置によって供給されるテープに関して装置の湿気シールドと水トレイとの配置を示すテープ供給装置の部分斜視図である。
    【図5A】
    図1で示されたシステムで用いられるテープの断片の分解斜視図である。
    【図5B】
    本発明の第1の好適な実施例に従って、テープ供給装置から供給されるテープの断片の平面図である。
    【図6】
    本発明の第2の好適な実施例に従って、テープ供給装置から供給されるテープの断片に対する別の平面図である。
    【図7】
    本発明の第3の好適な実施例に従って、テープ供給装置から供給されるテープの断片に対する更に別の平面図である。

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