鞍乗型車両

申请号 JP2016053585 申请日 2016-02-05 公开(公告)号 JPWO2017134833A1 公开(公告)日 2018-10-25
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 野添 孝一; 菊池 裕; 渋谷 寛昭; 山田 勝久;
摘要 鞍乗型車両(1)は、車体フレーム(2)と、車体フレーム(2)に支持され車幅方向に開口するケース部(40a)とケース部(40a)に対し開閉可能に取り付けられた蓋部(40b)とを備え、内部に収納空間(40S)を有する物品収納部(40)と、ケース部(40a)に対し蓋部(40b)を係止するロックユニット(38)と、電波を受信するアンテナユニット(60)と、を備え、物品収納部(40)の収納空間(40S)には、ケース部(40a)の上部にトレー部材(30)が設けられ、トレー部材(30)に、ロックユニット(38)及びアンテナユニット(60)が収容されている。
权利要求

車体フレーム(2)と、 前記車体フレーム(2)に支持され車幅方向に開口するケース部(40a)と、該ケース部(40a)に対し開閉可能に取り付けられた蓋部(40b)と、を備え、内部に収納空間(40S)を有する物品収納部(40)と、 前記ケース部(40a)に対し前記蓋部(40b)を係止するロックユニット(38)と、 電波を受信するアンテナユニット(60)と、を備えた鞍乗型車両(1)において、 前記物品収納部(40)の前記収納空間(40S)には、前記ケース部(40a)の上部にトレー部材(30)が設けられ、 前記トレー部材(30)に、前記ロックユニット(38)及び前記アンテナユニット(60)が収容されていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項1に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記トレー部材(30)は、下方に窪む凹部(30d)が設けられ、 前記凹部(30d)に、前記ロックユニット(38)及び前記アンテナユニット(60)が配置されていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項1または2に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記アンテナユニット(60)は、前記ロックユニット(38)を支持する金属製のステイ部材(35)に支持されていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記ケース部(40a)は、第1内壁部材(41a)と第2内壁部材(42a)とを有し、 前記第1内壁部材(41a)と前記第2内壁部材(42a)とが係合する合わせ面(40af)は、上方を収納部トップカバー部材(40t)に覆われていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項4に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記蓋部(40b)が閉じた状態において、前記蓋部(40b)と前記収納部トップカバー部材(40t)と前記ケース部(40a)との間に設けられた隙間(SP)にて排路(40sd)が構成され、 前記排水路(40sd)は、前記トレー部材(30)の車幅方向外側へ延びていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。

車体フレーム(2)と、 前記車体フレーム(2)に支持され車幅方向に開口するケース部(40a)と、該ケース部(40a)に対し開閉可能に取り付けられた蓋部(40b)と、を備え、内部に収納空間(40S)を有する物品収納部(40)と、 前記ケース部(40a)に対し前記蓋部(40b)を係止するロックユニット(38)と、 電波を受信するアンテナユニット(60)と、を備えた鞍乗型車両(1)において、 前記物品収納部(40)の前記収納空間(40S)には、前記ケース部(40a)の上部にトレー部材(30)が設けられ、 前記トレー部材(30)に、前記ロックユニット(38)及び前記アンテナユニット(60)が収容され、 前記アンテナユニット(60)は、前記ロックユニット(38)を支持する金属製のステイ部材(35)に支持されていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項1に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記トレー部材(30)は、下方に窪む凹部(30d)が設けられ、 前記凹部(30d)に、前記ロックユニット(38)及び前記アンテナユニット(60)が配置されていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。(削除)請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記ケース部(40a)は、第1内壁部材(41a)と第2内壁部材(42a)とを有し、 前記第1内壁部材(41a)と前記第2内壁部材(42a)とが係合する合わせ面(40af)は、上方を収納部トップカバー部材(40t)に覆われていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項4に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記蓋部(40b)が閉じた状態において、前記蓋部(40b)と前記収納部トップカバー部材(40t)と前記ケース部(40a)との間に設けられた隙間(SP)にて排水路(40sd)が構成され、 前記排水路(40sd)は、前記トレー部材(30)の車幅方向外側へ延びていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。車体フレーム(2)と、 前記車体フレーム(2)に支持され車幅方向に開口するケース部(40a)と、該ケース部(40a)に対し開閉可能に取り付けられた蓋部(40b)と、を備え、内部に収納空間(40S)を有する物品収納部(40)と、 前記ケース部(40a)に対し前記蓋部(40b)を係止するロックユニット(38)と、 電波を受信するアンテナユニット(60)と、を備えた鞍乗型車両(1)において、 前記物品収納部(40)の前記収納空間(40S)には、前記ケース部(40a)の上部にトレー部材(30)が設けられ、 前記トレー部材(30)に、前記ロックユニット(38)及び前記アンテナユニット(60)が収容され、 前記アンテナユニット(60)は、前記ロックユニット(38)を支持する金属製のステイ部材(35)に支持されていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項1に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記トレー部材(30)は、下方に窪む凹部(30d)が設けられ、 前記凹部(30d)に、前記ロックユニット(38)及び前記アンテナユニット(60)が配置されていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記ケース部(40a)は、第1内壁部材(41a)と第2内壁部材(42a)とを有し、 前記第1内壁部材(41a)と前記第2内壁部材(42a)とが係合する合わせ面(40af)は、上方を収納部トップカバー部材(40t)に覆われていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。請求項3に記載の鞍乗型車両(1)において、 前記蓋部(40b)が閉じた状態において、前記蓋部(40b)と前記収納部トップカバー部材(40t)と前記ケース部(40a)との間に設けられた隙間(SP)にて排水路(40sd)が構成され、 前記排水路(40sd)は、前記トレー部材(30)の車幅方向外側へ延びていることを特徴とする鞍乗型車両(1)。

说明书全文

本発明は、自動二輪車などの鞍乗型車両に関する。

従来、自動二輪車等の鞍乗型車両においては、車両側方にサドルバッグを配置し、車両内側のケース部に対して車幅方向外側の蓋部を車幅方向外側に開いて物品を出し入れする構造が知られている。例えば、特許文献1には、盗難対策装置を設ける場合、ケース部内部の上方に中間部材を取り付け、中間部材に回動可能にトレー部材を取り付け、中間部材上にケース部に対し蓋部を係止するロックユニットを配置するとともに、トレー部材上に盗難対策装置を配置する構造が開示されている。

日本国特開2012-30612号公報

しかしながら、特許文献1に開示された構造は、サドルバッグの収納空間内に中間部材と中間部材の下方にトレー部材を設けるので、構造が複雑化するだけでなく物品の収納空間が狭められてしまっていた。また、トレー部材が回動するように設けられているので、このトレー部材に電装品を設ける場合、トレー部材の回転移動を考慮してワイヤーハーネスを長くする必要があった。また、トレー部材に通信用のアンテナを含む電装品が配置される場合は、電装品を雨から守り電波受信を良好にする構造が望まれていた。

本発明は、ロックユニット及びアンテナユニットが収容される物品収納部の部品点数を抑えつつ、物品収納部の収納空間の容積を大きくすることができると共に雨水に対するアンテナを含む電装品の保護機能を向上できる鞍乗型車両を提供する。

本発明は以下の態様を提供するものである。 第1態様は、 車体フレームと、 前記車体フレームに支持され車幅方向に開口するケース部と、該ケース部に対し開閉可能に取り付けられた蓋部と、を備え、内部に収納空間を有する物品収納部と、 前記ケース部に対し前記蓋部を係止するロックユニットと、 電波を受信するアンテナユニットと、を備えた鞍乗型車両において、 前記物品収納部の収納空間には、前記ケース部の上部にトレー部材が設けられ、 前記トレー部材に、前記ロックユニット及び前記アンテナユニットが収容されていることを特徴とする。

第2態様は、第1態様において、 前記トレー部材は、下方に窪む凹部が設けられ、 前記凹部に、前記ロックユニット及び前記アンテナユニットが配置されていることを特徴とする。

第3態様は、第1態様または第2態様において、 前記アンテナユニットは、前記ロックユニットを支持する金属製のステイ部材に支持されていることを特徴とする。

第4態様は、第1態様から第3態様の何れかにおいて、 前記ケース部は、第1内壁部材と第2内壁部材とを有し、 前記第1内壁部材と前記第2内壁部材とが係合する合わせ面は、上方を収納部トップカバー部材に覆われていることを特徴とする。

第5態様は、第4態様において、 前記蓋部が閉じた状態において、前記蓋部と前記収納部トップカバー部材と前記ケース部との間に設けられた隙間にて排水路が構成され、 前記排水路は、排水を前記トレー部材の車幅方向外側へ延びていることを特徴とする。

第1態様によれば、物品収納部の収納空間には、ケース部の上部にトレー部材が設けられ、トレー部材に、ロックユニット及びアンテナユニットが収容されているので、複数部品を一つの空間に集約して収容できる。したがって、従来のように物品収納部内に中間部材を設けると共にその下方にトレー部材を設ける必要がなくなり、構造も簡素化できる。この結果、物品収納部内の部品点数を少なくすることができるとともに、収納空間の容積を大きくすることができる。さらに、アンテナユニットを雨水から守り、電波を良好に受信することができる。

第2態様によれば、トレー部材は、下方に窪む凹部が設けられ、ロックユニット及びアンテナユニットがトレー部材の凹部に配置されているので、凹部周辺部を上方に隆起させた構造とすることができる。したがって、隆起分だけトレー部材の収納空間に対する占有容積を少なくできるので、物品を収納する収納空間を大きくすることができる。

第3態様によれば、金属製のステイ部材が、アンテナユニットを支持するので、アンテナユニットへの接地をステイ部材が担うことができる。したがって、アース線を別途設けることなくアンテナユニットに流れるノイズを解消することができる。よって、電波を良好に受信することができる。

第4態様によれば、ケース部材は、第1内壁部材と第2内壁部材とを有し、第1内壁部材と第2内壁部材とが係合する合わせ面は、上方を収納部トップカバー部材に覆われているので、アンテナユニットが設けられるトレー部材内へ雨水等が浸入することを防ぐことができる。したがって、アンテナユニットが水によって濡れることを防ぐことができ、アンテナユニットにノイズが発生しにくいすることができる。よって、電波を良好に受信することができる。

第5態様によれば、蓋部が閉じた状態において、蓋部と収納部トップカバー部材とケース部との間に設けられた隙間にて排水路が構成され、排水路は、トレー部材の車幅方向外側へ延びているので、アンテナユニットが設けられるトレー部材内へ雨水等が浸入することを防ぐことができる。したがって、アンテナユニットが濡れることを防ぐことができ、アンテナユニットにノイズが発生しにくいすることができる。よって、電波を良好に受信することができる。

本発明に係る鞍乗型車両の一実施形態である自動二輪車の左側面図である。

図1に示す自動二輪車の後部を左後方から見た斜視図である。

図1に示すA−A線に沿って切断した断面図であって後面図である。

図8に示すB−B線に沿って切断した断面図であって左側面図る。

左側のトレー部材の拡大斜視図である。

ロックユニット及びアンテナユニットを収容した左側のトレー部材の斜視図である。

図3の拡大図である。

図7の拡大図である。

左側の物品収納部におけるケース部の分解斜視図である。

左側の物品収納部における蓋部の分解斜視図である

右側のトレー部材の拡大斜視図である。

ロックユニット及びアンテナユニットを収容した右側のトレー部材の斜視図である。

右側の物品収納部の断面図であって、図3に示すC−C線に沿って切断した右側面図である。

図13における要部拡大図である。

図1に示すD−D線に沿って切断した断面図であって上面図である。

以下、本発明の鞍乗型車両の一実施形態である自動二輪車について、図1〜図15を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い記載し、また、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。

図1に示すように、自動二輪車1における骨格部である車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から後ろ下方へ延びる左右一対のメインフレーム4と、メインフレーム4から下方へ延びる一対のピボットフレーム5と、ヘッドパイプ3から下方へ延びた後に、後方へ延び、ピボットフレーム5の下部と接続する一対のロアフレーム6と、ピボットフレーム5から後方斜め上方に向かって延出された一対のシートフレーム7と、シートフレーム7を下側から支持する一対のリヤロアフレーム8と、リヤロアフレーム8の後方側で後述するサドルバッグ40等を支持するバッグフレーム9と、を有している。

ヘッドパイプ3は、前輪FWを操可能に取り付けるフロントフォーク12のトップブリッジ12tに取り付けられるとともに、トップブリッジ12tにはステアリングハンドル18が取り付けられている。車体フレーム2には、その下部で車両前後方向の略中央において、車両駐車時に車体を支えるサイドスタンド10が左側にのみ設けられており、サイドスタンド10よりも後方側にメインスタンド39が取り付けられている。また、サイドスタンド10の直ぐ前方には、運転者の足を乗せるメインステップ20が左右両側に張出すように取り付けられている。

メインフレーム4の間には燃料タンク16が配置され、燃料タンク16の後上方には運転手が着座する乗車シート17と添乗員が着座するパッセンジャーシート17pが前後方向で段差を有するようシートフレーム7に支持されている。また、図2にも示すように、パッセンジャーシート17pの後方にはトランクボックス41が設けられている。また、トランクボックス41には、後方側にトランクボックス開閉スイッチ41swが設けられている。

エンジンEは、メインフレーム4、ピボットフレーム5及びロアフレーム6に囲まれる空間に取り付けられている。エンジンEから後方斜め下方に延びる排気管55は、後方に向かってさらに延出されマフラー50に繋がっている。また、後輪RWは、図示しないスイングアームやクッションユニット等を介して車体フレーム2に適宜支持されている。後輪RWの左右両側で添乗員が握るリアグリップ17gの下方側には、物品収納部であるサドルバッグ40(左側が40L、右側が40R)が設けられており、サドルバッグ40の下側には、後輪RWを挟むようにマフラー50が設けられている。

車両外面はカバー部材にて適宜覆われている。車両前部には、中央にヘッドライトHLが設けられ、このヘッドライトHLの上下左右を覆うようにフロントカウル46が設けられており、フロントカウル46の上方には、フロントスクリーン47が設けられている。

フロントカウル46の後方には、燃料タンク16及び乗車シート17の下側を覆い運転手の脚部前方にスリット孔48sを有するサイドカバー48が設けられ、また、燃料タンク16を覆うようにトップカバー70が設けられている。さらに、フロントカウル46の下方には、エンジンEの側面等を覆うヘッドカバー54等が設けられている。

排気管55の後部及びマフラー50は排気管カバー56で覆われ、排気管カバー56には、開口部から突出するガード体13を覆うガード体カバー13kが設けられている。また、前輪FWはフロントフェンダ19fに、後輪RWはリヤフェンダ19rにそれぞれ上方が覆われている。なお、図1〜図3中、符号57はパーキングレバー、符号70aはフューエルリッド、符号TLはテールライトユニット、符号21はブレーキディスク、符号22はブレーキパッド、符号23はブレーキキャリパである。

以下、サドルバッグ40及びその内部構造について説明するが、サドルバッグ40は、車体を挟んでサドルバッグ40L及びサドルバッグ40Rが左右対称構造となっているので、主に車両左側に取り付けられるサドルバッグ40Lの構造について図3〜図10を参照して説明し、車両右側に取り付けられるサドルバッグ40Rの構造については、左側と相違する部分を中心に図11〜図15を参照して説明する。また、サドルバッグ40の内部に設けられるトレー部材30、アンテナユニット60については、サドルバッグ40Lの内部に設けられるものをトレー部材30L、アンテナユニット60Lとそれぞれ図示し、サドルバッグ40Rの内部に設けられるものをトレー部材30R、アンテナユニット60Rとそれぞれ図示する。

サドルバッグ40Lは、図3、図9及び図10に示すように、車体に固定される車幅方向内側(車体側)のケース部40aとケース部40aに対して開閉する車幅方向外側(左側)の蓋部40bにて収納空間40Sが構成されている。詳細には、ケース部40aは、車幅方向外側(左側)に開口する開口部40mを有し、蓋部40bがケース部40aの下部に設けられたヒンジ部40hを介して開口部40mを開閉するようにケース部40aに回動可能に取り付けられている。

サドルバッグ40Lの収納空間40Sには、図3〜図6に示すように、ケース部40aの上部にトレー部材30Lが設けられている。このトレー部材30Lは、内部上面に設けられた複数のトレー取付部42atに吊り下げられた状態で固定されている。また、トレー部材30Lの上部には、ケース部40aに対し蓋部40bを係止するロックユニット38、GPS用の電波を受信するアンテナユニット60L、その他の電装品61、62等が収容されている。

トレー部材30Lは、図5に示すように、矩形状のトレー底部30b、トレー底部30bの前部に立上ったトレー前壁部30f、トレー底部30bの後部に立上ったトレー後壁部30r、トレー底部30bの左端部に立上ったトレー横壁部30wにて収容部品を囲む構造となっている。トレー底部30bには、下方に窪む凹部30dが設けられている。この凹部30dは、前方側の前側凹部30fd及び後方側の後側凹部30rdからなり、トレー横壁部30wには、前側凹部30fdと後側凹部30rdに対応した位置にスリット状開口30sがそれぞれ設けられている。

ロックユニット38は、図6に示すように、金属製のステイ部材35に取り付けられたモータ38aと、モータ38aに接続され水平方向に揺動する第一駆動機構38bと、第一駆動機構38bに連結ロッド38dを介して接続され第一駆動機構38bと連動するように水平方向に揺動する第二駆動機構38cと、を有している。ロックユニット38のモータ38a及び第一駆動機構38bは前側凹部30fdに配置され、第二駆動機構38cは後側凹部30rdに配置されている。

また、第一及び第二駆動機構38b、38cは、係止部38e(図4参照)がスリット状開口30sに対応するように配置されており、蓋部40bが閉じられた状態で、蓋部40bに設けられた前後二つの係合金具37を係止する。ロックユニット38は、モータ38aを制御する開閉スイッチ45に連動して、係止部38eが係合金具37の係止を解除することで蓋部40bを開放するように構成されている。

また、アンテナユニット60Lは、ロックユニット38を支持する金属製のステイ部材35にボルト88を介して固定支持されて、モータ38a及び第一駆動機構38bとともに前側凹部30fd内に配置されている。したがって、アンテナユニット60Lは、ステイ部材35に常時接地された状態となっている。

ここで図9を参照して、サドルバッグ40Lのケース部40aについて説明する。 ケース部40aは、主に、第1内壁部材41aと、第2内壁部材42aと、ケース後カバー部材40rと、ケース後底カバー部材40dと、収納部トップカバー部材40tと、を有している。

第1内壁部材41aは、車幅方向内側(車体側)で略鉛直方向に沿ったケース縦壁部41ac、ケース縦壁部41acの下部に略水平に車幅方向外側(左側)に延びたケース下壁部41ad、ケース縦壁部41acの上部に略水平に車幅方向外側(左側)に延びたケース上壁部41au、ケース縦壁部41acの前部に車幅方向外側(左側)に延びたケース前壁部41aj、ケース縦壁部41acの後部に車幅方向外側(左側)に延びたケース後壁部41arと、を有し、車幅方向外側(左側)に開口する有底筒状構造である。第1内壁部材41aの開口縁は、第2内壁部材42aと接する第1内壁部材側合わせ部41afをなしている。第1内壁部材41aは、例えば、ケース上壁部41auから延びる取付部41at等を介して車体フレーム2に適宜固定される。

第2内壁部材42aは、第1内壁部材41aの車幅方向外側(左側)に取り付けられてケース部40aの開口部40mを構成する環状の部材である。詳細には、第1内壁部材41aのケース下壁部41adの左側に連結される第2下壁部42ad、ケース上壁部41auの左側に連結される第2上壁部42au、ケース前壁部41ajの左側に連結される第2前壁部42aj、ケース後壁部41arの左側に連結される第2側壁部42asと、を有し、車両両側に開口する筒状構造である。これら第2下壁部42ad、第2上壁部42au、第2前壁部42aj、及び第2側壁部42asの車幅方向外側(左側)に開口する開口縁は開口部40mをなし、車幅方向内側(車体側)に開口する開口縁は第1内壁部材41aと接する第2内壁部材側合わせ部42afをなしている。第1内壁部材側合わせ部41afと第2内壁部材側合わせ部42afとの接合部分が後述する合わせ面40fを構成する。

ケース部40aの開口部40mを構成する第2内壁開口縁42aeには、シール部材42pが装着される。これによって、ロック状態でケース部40aと蓋部40bとの密閉性を確保できる。また、第2内壁開口縁42aeの上部には、前後方向に適宜間隔を空けて上方へ突出するとともに車幅方向に延びるリブ42avが、例えば3個設けられている。このリブ42avは、後述する排水路40sdを形成するために設けられている。第2下壁部42adには、蓋部40bの開閉動作を可能にするヒンジ部40hの一部分が設けられている。

ケース後壁部41arのさらに後側には、ケース後カバー部材40rが設けられている。このケース後カバー部材40rは、ケース後壁部41arの後側を覆う後部壁部40rrと、ケース縦壁部41acの後方且つ車幅方向内側(車体側)を覆う後部内壁部40raと、ケース下壁部41adの後方下側を覆う後部下壁部40rdと、を有する。後部下壁部40rdのさらに下側には、後部下壁部40rdの下側を覆うケース後底カバー部材40dが設けられている。

ケース上壁部41au及び第2上壁部42auの両部材の上側には、ケース上壁部41au及び第2上壁部42auを覆う収納部トップカバー部材40tが設けられている。この収納部トップカバー部材40tには、前方側に操作部40j(図2参照)のスイッチケース40jcを装着する操作部用開口40thが設けられるとともに、後方側に開閉スイッチ45(図2参照)を取付けるスイッチ用開口40tmが設けられている。車両左の操作部40j(図6参照)には、シートヒータスイッチ40jhs、通話オン・オフ用スイッチ40jts等が設けられている。なお、車両右側の操作部40jには、例えば音楽の再生、トラック送り、早送り、戻し等のオーディオ操作スイッチやオーディオ音源切替スイッチ等(不図示)が設けられている。

収納部トップカバー部材40tは、図7及び図8に示すように、第1内壁部材41aと第2内壁部材42aとが組み合わされた状態において、第1内壁部材側合わせ部41afと第2内壁部材側合わせ部42afとが係合する合わせ面40fを上方から覆い雨水の浸入を防いでいる(図9参照)。

収納部トップカバー部材40tの車幅方向外側のカバー外側縁部40teは、段差部40tdが設けられることで他の部分よりも低く構成され、蓋部40bを閉じた状態で外蓋部材44aの外蓋上壁部44auが所定の隙間SPを介して被さるように構成されている。また、収納部トップカバー部材40tの前方側は、サイドカバー48の後端部に接続され、サイドカバー48の後端部が車幅方向外側(左側)に張り出すことで、第1内壁部材41aのケース前壁部41aj及び第2内壁部材42aの第2前壁部42ajを覆うように構成されている。

次に図10を参照して、サドルバッグ40の蓋部40bについて説明する。 蓋部40bは、内蓋部材43aと、内蓋部材43a車幅方向外側(左側)を覆うように取り付けられる外蓋部材44aと、外蓋部材44aの車幅方向外側(左側)の下部のみを覆うように取り付けられる外蓋アンダーカバー部材44dと、を有している。

内蓋部材43aは、収納空間40Sを形成すべく車幅方向外側(左側)に凹む内蓋凹部43cを有している。内蓋部材43aの下端部には、前掲のケース部40a側に設けられたヒンジ部40hの一部分と組み合わされて蓋部40bの開閉動作を可能にするヒンジ部40hの一部分が設けられている。

外蓋部材44aは、車幅方向外側(左側)で略鉛直方向に沿った外蓋縦壁部44aw、外蓋縦壁部44awの下部に略水平に車幅方向内側(車体側)に延びた外蓋下壁部44ad、外蓋縦壁部44awの上部に略水平に車幅方向内側(車体側)に延びた外蓋上壁部44au、外蓋縦壁部44awの前部に車幅方向内側(車体側)に延びた外蓋前壁部44af、外蓋縦壁部44awの後部に車幅方向内側(車体側)に延びた外蓋後壁部44arと、を有し、車幅方向内側(車体側)に開口する有底筒状構造である。

このように構成されたケース部40aと蓋部40bにおいては、図7及び図8に示すように、蓋部40bを閉じた状態で、蓋部40bの外蓋部材44aと収納部トップカバー部材40tのカバー外側縁部40teとの間に隙間SPが形成され、更に、この隙間SPに連続するように、蓋部40bの内蓋部材43aとケース部40aの第2内壁開口縁42aeとの間にもシール部材42pに沿う隙間SPが形成されている。この隙間SPは、前掲したように、第2内壁開口縁42aeの上部に突設されたリブ42avによって確保されている。すなわち、第2内壁部材42aの第2内壁開口縁42aeに対して、内蓋部材43aの内蓋縁43aeがリブ42avに当接することによって第2内壁開口縁42aeの上部に隙間SPが確保される。この隙間SPによって排水路40sdがトレー部材30Lの車幅方向外側(左側)へ延びるように形成されている。したがって、カバー外側縁部40teの上面から隙間SPに流れ込んだ雨水等の排水Rfは、が排水路40sdを介してトレー部材30Lの車幅方向外側(左側)に導かれて、シール部材42pの上面に沿って車両前後方向(図8における紙面の垂直方向)に流れてから、当該シール部材42pに沿ってサドルバッグ40Lの下方(外部)に排出される。

なお、排水Rfをトレー部材30Lの車幅方向外側(左側)に導く排水路40sdとは別に、車幅方向内側(車体側)にも排水路40sdが設けられている。この車幅方向内側(車体側)の排水路40sdは、図7に示すように、スイッチケース40jcと第1内壁部材41aのケース上壁部41auとの間、及び収納部トップカバー部材40tとシートフレーム7との間からケース部40aのケース縦壁部41acとシートフレーム7との間を通るように形成されている。したがって、収納部トップカバー部材40tと操作部40jとの間、及び収納部トップカバー部材40tとシートフレーム7との間から浸入した雨水等の排水Rfは、排水路40sdを介してトレー部材30Lの車幅方向内側(右側)に導かれてサドルバッグ40Lの下方(外部)に排出される。

このように形成された車幅左右方向の両排水路40sdは、図7及び図8に示すように、トレー部材30Lを挟んで両側に排水Rfを導くので、排水Rfがトレー部材30を迂回して外部に排出される。

図11〜図15を参照して、車両右側のトレー部材30R及びその周辺構造について説明する。なお、前掲の車両左側の構造と同じ構成部材については、同符号を付して説明を適宜省略する。 トレー部材30Rは、図11に示すように、左側のトレー部材30Lと同様に、トレー底部30b、トレー前壁部30f、トレー後壁部30r、トレー横壁部30wにて収容部品を囲む構造となっているが、凹部30dの形状が左側のトレー部材30Lとは若干異なる形状となっている。すなわち、トレー部材30Rにおける凹部30dは、前方側の前側凹部30fdと後方側の後側凹部30rdとが、例えば連続した構造となっている。これは、図12〜図15に示すように、トレー横壁部30wに沿うように設けられるアンテナユニット60R(60)に対応する構造となっている。このアンテナユニット60Rとしては、例えば、ラジオ用のユニットが配置されている。なお、ロックユニット38等の他の構造については、車両左側のものと同様に構成されている。

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変形することができる。 上記実施形態では、トレー部材30における凹部30dの形状は、例えば、アンテナユニット60やロックユニット38の形状に対応して適宜変更することができる。また、ロックユニット38の構造についても、上記実施形態の構造に限るものではなく適宜変更可能である。また、ケース部40a及び蓋部40bの構造についても、図示の形態に何ら制限されるものではない。 また、上記実施形態においては、自動二輪車について説明したが、本発明は、他の三輪車や四輪の鞍乗型車両に適用可能である。

1 自動二輪車(鞍乗型車両) 2 車体フレーム 30(30L,30R) トレー部材 30d 凹部 35 ステイ部材 38 ロックユニット 40(40L,40R) サドルバッグ(物品収納部) 40a ケース部 40b 蓋部 40f 合わせ面 40h ヒンジ部 40S 収納空間 40sd 排水路 40t 収納部トップカバー部材 41a 第1内壁部材 42a 第2内壁部材 60 アンテナユニット E エンジン SP 隙間

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