Delivery box for Kiyariya

申请号 JP7058191 申请日 1991-08-08 公开(公告)号 JPH0513892U 公开(公告)日 1993-02-23
申请人 株式会社ホンダアクセス; 发明人 俊介 村井;
摘要 (57)【要約】 【目的】 出前箱の取扱作業を容易にする。 【構成】 懸架フロア1から上方へ延出する揺動アーム2の上端部を揺動自在に支持する懸架アーム3と、荷台側へ固定される固定アーム5とを不等長リンク4を介して連結するとともに、クッション6で連結して懸架アーム3の上下動を緩衝する。 懸架アーム3の上下動は不等長リンク4とクッション6によるプログレッシブ特性で支持されるため、懸架フロア1の上下ストローク量は従来より小さくなり、それだけ無負荷時の 位置 を低くできる。
权利要求 【実用新案登録請求の範囲】
  • 【請求項1】 出前箱を乗せるための懸架フロアと、懸架フロアから上方へ延びる揺動アームと、この揺動アームを揺動自在に吊下げ支持するための支持アームとを備えた出前箱用キャリヤにおいて、前記支持アームを上方の懸架アームと下方の固定アームとに分離し、この懸架アームを固定アームへ不等長リンクを介して上下動自在に連結するとともに、懸架アームの上下動を緩衝するためのクッションを固定アームの間に連結したことを特徴とする出前箱用キャリヤ。
  • 说明书全文

    【考案の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】

    この考案は、自動2輪車の荷台の上等へ出前箱を浮動支持するための出前箱用 キャリヤに関する。

    【0002】

    【従来の技術】

    このような出前箱用キャリヤは公知であり、一般的には、一端が自動2輪車等 の車体(荷台)へ支持され他端側が上方へ立ち上がって延びる支持アームと、上 端部が支持アームの上部にクッション部材を介して上下動自在に吊下げ支持され た揺動アームと、この揺動アームの下端に支持された出前箱を乗せるための懸架 フロアとを備えたものである。

    【0003】

    【考案が解決しようとする課題】

    ところで上記従来構造の場合、クッション部材の全伸時であっても底突しない ようにするため、出前箱を乗せた状態(以下、負荷時という)の懸架フロアを荷 台等から上方へかなり離しておかなければならず、それだけ無負荷の懸架フロア を比較的高い位置に支持しなければならない。 しかし、重い出前箱を乗せたり降 ろしたりする作業を考慮すると、無負荷時も懸架フロア位置をできる限り低くし て、出前箱を扱う作業を容易にすることが望まれる。 本考案の目的は、係る要望 を満足させるためのものである。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】

    上記課題を解決するため本考案に係る出前箱用キャリヤは、支持アームを上方 の懸架アームと下方の固定アームとに分離し、この懸架アームを固定アームへ不 等長リンクを介して上下動自在に連結するとともに、懸架アームの上下動を緩衝 するためのクッションを固定アームの間に連結したことを特徴とする。

    【0005】

    【作用】 揺動アームを支持する懸架アームは固定アームに対して不等長リンクを介して 上下動し、かつこの上下動はクッションにより緩衝される。 このとき、懸架フロ アは揺動アームを介して懸架アームと一体に上下動し、その上下ストロークは不 等長リンクによりプログレッシブ特性になる。 すなわち、クッションが縮んで懸 架フロアが下方へ移動する程、その縮み量及び下方移動量の割合が小さくなるプ ログレッシブ特性になる。 ゆえに、懸架フロアが上方にあるときクッションは比較的スムーズに伸縮し、 懸架フロア上の出前箱を柔らかく支持する。 一方、懸架フロアが下方にあるとき は伸縮量が小さくなり、懸架フロアは底突しにくくなる。 このため、懸架フロア の全上下ストローク量は従来と比べて短くなり、それだけ無負荷時の懸架フロア 位置が低くなる。

    【0006】

    【実施例】

    図1乃至図5に本考案の一実施例を示す。 図1は出前箱用キャリヤの側面外観 形状を、図2は図1の左方から見た正面外観形状を、図3は一部を切欠いた平面 外観形状をそれぞれ示す。 これらの図において、出前箱用キャリヤは懸架フロア1、この懸架フロア1か ら上方へ延びる揺動アーム2、この揺動アーム2を揺動自在に吊下げ支持するた めの懸架アーム3、懸架アーム3と不等長リンク4を介して連結する固定アーム 5を備える。 不等長リンク4と固定アーム5はクッション6で連結され、懸架ア ーム3は固定アーム5に対して上下動自在に支持されている。 なお、懸架アーム3、不等長リンク4及び固定アーム5により本考案の支持ア ームが構成されている。

    【0007】 懸架アーム3は上下方向に配された一本の部材であり、その先端には操作レバ ー7の後端が上下方向へ回動自在に連結されている。 操作レバー7は前後方向に 配された単一のアーム部材であり、その中間部に上下方向に延びる連結プレート 8の上端部が回動自在に連結されている。 連結プレート8の下端には板状の押圧 部材9が取付けられ、さらに押圧部材9と揺動アーム2とはリンクロッド10に それぞれ回動自在に連結されている。 また、操作レバー7と懸架アーム3との間 には反転スプリング11が張設され、その死点を通る線Lを境にして操作レバー 7が上下いずれか方向へ回動付勢される。 なお、操作レバー7の上方回動限界位 置で押圧部材9が当接するストッパー12が懸架アーム3の先端部近傍に設けら れている。

    【0008】 懸架フロア1は出前箱13を乗せるための台部分であり、出前箱13の上部に 設けられた把手部分14は操作レバー7を押し下げたとき押圧部材9により圧接 固定される。 なお、押圧部材9にはゴム等の弾性部材15が取付けられており、 これを介して把手部分14を圧接するようになっている。 後述するように、懸架フロア1は前後方向(図1の矢示A)・上下方向(図1 の矢示B)及び左右方向(図2の矢示C)の計3個の揺動支点により、固定アー ム5側に対して揺動自在に支持されている。

    【0009】 揺動アーム2の上端部は、図2及び図3に明らかなように、揺動アーム2の前 後方向における揺動支点をなす軸受16を介して懸架アーム3の中間部から前方 へ突出する一対の左右アーム17の各先端部へ回動自在に連結されている。 左右 アーム17は懸架アーム3からまず左右へ張り出し、次いで互いに平行に懸架フ ロア1の上方へ張り出すよう前方へ延出している部材である。 軸受16は図3に明らかなように、揺動アーム2の先端に回動中心軸18を挿 通し、この回動中心軸18の回りにニードルベアリング19(図4参照)を介し て左右アーム17の先端に設けられた筒部20が相対回動自在になっている。 回 動中心軸18は軸方向を左右方向へ配設されるため、揺動アーム2は左右アーム 17に対して前後方向へ揺動自在に吊下げ支持される。

    【0010】 図1に明らかなように、揺動アーム2の上方肩部には斜めに上方へ延出するス テー21が設けられ、これと押圧部材9の左右両端部中央から上方へ切り起し状 に形成されたステー22の間にリンクロッド10が連結される。 一方、図2及び図3に明らかなように、連結プレート8の上部は操作レバー7 の中間部に対して軸受16と同様構造の軸受23を介して連結されている。 ゆえ に、懸架アーム3、操作レバー7、連結プレート8、押圧部材9、リンクロッド 10、揺動アーム2、左右アーム17及び懸架アーム3の間で一種のリンク機構 が形成されている(図1)。

    【0011】 図3に最も明らかなように、操作レバー7の後端部と懸架アーム3の先端部と は、軸受23と同様の軸受24を介して回動中心軸25で連結され、操作レバー 7が上下方向へ回動自在になっている。 懸架アーム3の軸受25近傍部分には左 右両方向へ突出するクロス部材26が形成され、その一端部にはスプリング支持 部27が形成されている。 なお、クロス部材26の他端側は前方へ湾曲し、その 先端に略平に前方へ延出する平板状のストッパー12が取付けられている。

    【0012】 スプリング支持部27と対応する前方部分には操作レバー7から側方へ突出す るスプリング支持部材28が設けられ、両者間に反転スプリング11が張設され ている。 なお、スプリング支持部27及び28はそれぞれ軸受23及び24より 後方に位置し、回動中心軸25とスプリング支持部27を結ぶ線L(図1)は反 転スプリング11の死点を通っている。

    【0013】 図1に最も明らかなように、懸架アーム3の下端部は左右方向の揺動支点をな す軸受30を介して不等長リンク4を構成するリンクレバー31に連結されてい る。 軸受30と固定アーム5の上端部間は上下の不等長かつ平行なリンクアーム 32、33で連結されている。 図4はこの部分の構造を拡大した断面で示してい る。 図4において、懸架アーム3の下端に設けられたブラケット34は軸受30 とその回動中心軸35で連結され、軸受30は左右のリンクレバー31間に架け 渡されたチャンネル状の支持部材36に取付けられている。 軸受30は軸受16 等と同様に支持部材36と固着された外筒37と回動中心軸35の間をニードル ベアリング38を介して連結し、ブラケット34すなわち懸架アーム3を回動中 心軸35の回りに回動自在としたものである。 なお、回動中心軸35は軸方向を 前後方向へ向けてあるため、懸架アーム3は左右方向へ回動可能である。

    【0014】 リンクレバー31の下端にはクッション6の上端部39が軸40により連結さ れ、クッション6の下端41は図2に明らかなように、左右の固定アーム5の下 部間に架け渡されたクロスパイプ42に設けられたブラケット43に軸44で連 結されている。 ゆえに、懸架アーム3は上下方向へも移動可能であり、かつクッ ション6により上下方向の衝撃が吸収される。

    【0015】 なお、リンクアーム32、33の各端部は軸受45乃至48を介してリンクレ バー31又は固定アーム5へ連結されている。 これらの軸受45乃至48の構造 はこれまで述べてきた他の軸受16、23、24及び30のものと基本的に同様 のものであり、横断面構造も同様である。

    【0016】 次に、本実施例の作用を説明する。 図5は懸架フロア1の上下ストロークとク ッション6の荷重との関係を示す特性曲線図である。 すなわち、縦軸に荷重比( 懸架荷重/クッション荷重)をとり、横軸にストローク量をとってある。 この図 より明らかなように、ストロークが大きくなるに従って、荷重比が著しく増大す るプログレッシブ特性となっている。 これは懸架アーム3と固定アーム5の間を 不等長リンク4で連結したためであり、出前箱13が比較的軽量でクッション6 が比較的伸びた側にあるとき、クッション6は大きなストロークのスムーズな動 きで懸架フロア1の上下動を緩衝できる。 一方、出前箱13が比較的重くクッシ ョン6が比較的縮んだ側にあるとき、クッション6は小さなストロークで懸架フ ロア1の上下動を緩衝し、底突を防止することを意味する。 ゆえに、出前箱13の上下ストローク量は、従来例と比べて遥かに短くなる。 したがって、この分だけ無負荷時の懸架フロア1を低い位置に支持できるので、 出前箱13を乗せたり降ろしたりする作業が容易になる。

    【0017】 なお、図1に明らかなように、左右方向の揺動支点である回動中心軸35の位 置が出前箱13の上部より下方にあるので、重心位置と回動中心軸35間の距離 が短くなる。 したがって、従来のように回動中心軸35に相当する揺動支点が出 前箱13よりも上方にある支点位置の高いものと比べた場合、同じ揺動であれ ばそれだけ重心位置の振幅が小さくなり、懸架フロア1並びにその上に乗せた出 前箱13の左右方向への揺れが少なくなる。 さらに、本実施例では、クッション6を懸架フロア1に近い比較的低い位置に 設けてあるので、全体の重心が低くすることができる。

    【0018】

    【考案の効果】

    本考案の出前箱用キャリヤは、支持アームを上方の懸架アームと下方の固定ア ームとに分離し、この懸架アームを固定アームへ不等長リンクを介して上下動自 在に連結するとともに、懸架アームの上下動を緩衝するためのクッションを固定 アームの間に連結した。 このため、懸架フロアの上下ストロークは不等長リンク によりプログレッシブ特性になり、懸架フロアが下方へ移動する程ストローク量 の割合が小さくなるため、懸架フロアは底突しにくくなる。 ゆえに、懸架フロアの全上下ストローク量を従来と比べて短くでき、それだけ 無負荷時の懸架フロア位置を低くできるので、出前箱を乗せたり降ろしたりする 作業を容易にできる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】実施例の側面図

    【図2】実施例の正面図

    【図3】実施例の一部切欠き平面図

    【図4】実施例の要部拡大断面図

    【図5】作用を説明するための特性曲線図

    【符号の説明】

    1 懸架フロア 2 揺動アーム 3 懸架アーム 4 不等長リンク 5 固定アーム 6 クッション 7 操作レバー 13 出前箱

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