鞍乗車両および鞍乗車両用追加収納ボックス

申请号 JP2014200202 申请日 2014-09-30 公开(公告)号 JP6113129B2 公开(公告)日 2017-04-12
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 木下 延昭;
摘要
权利要求

内部にロック機構(62)とこのロック機構(62)を作動させる電装部品(61)とを有する追加収納ボックス(60)と、 前記電装部品(61)に接続されるハーネス(63)と、 前記追加収納ボックス(60)を着脱自在に搭載可能なキャリア(50)と、 前記キャリア(50)を車体フレーム(1f)側に固定するキャリア固定部材(51)と、 を有する鞍乗車両であって、 前記キャリア(50)は前記追加収納ボックス(60)と対向するキャリア側対向部(52)と、前記ハーネス(63)を通線可能な通線路(53)とを備え、 前記追加収納ボックス(60)は、該追加収納ボックス(60)を前記キャリア(50)に固定する、該追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)と、前記キャリア側対向部(52)と対向するボックス側対向部(64)とを備え、 前記キャリア(50)は、前記追加収納ボックス(60)をキャリア(50)から取り外した場合にのみ操作可能となるキャリア固定部材(51)によって車体フレーム(1f)側に固定され、 前記キャリア(50)の通線路(53)は、キャリア(50)のキャリア側対向部(52)において、前記ボックス側対向部(64)側に向かって開口する凹溝状の通線路(53)であり、前記キャリア(50)に前記追加収納ボックス(60)を固定したとき、ボックス側対向部(64)によって、ハーネス(63)への操作が不能なように覆われることを特徴とする鞍乗車両。請求項1において、 前記電装部品(61)に給電可能な車両側バッテリ(B)と、この車両側バッテリ(B)により駆動され、リモコンキー(100)の操作により前記追加収納ボックス(60)を解錠可能な制御部(CU)を備え、前記ロック機構(62)は、外部から入される電力により動作する電装部品(61)によって作動し、前記制御部(CU)は、前記リモコンキー(100)からの信号を受信した場合に、前記電装部品(61)に電力を供給してロック機構(62)を解錠状態とすることを特徴とする鞍乗車両。請求項1または2において、 前記車体フレーム(1f)側に固定される車体カバー(1c)と、 前記ハーネス(63)に接続され、車両側バッテリ(B)からの電力を前記電装部品(61)に供給する車両側ハーネス(1h)と、 前記車体カバー(1c)の内側で前記ハーネス(63)と車両側ハーネス(1h)とを接続する接続カプラ(42)とをさらに有し、 前記車体カバー(1c)は、前記追加収納ボックス(60)をキャリア(50)から取り外した場合にのみ操作可能となる車体カバー固定部材(51)によって車体フレーム(1f)側に固定されることを特徴とする鞍乗車両。請求項1〜3のうちいずれか一項において、 前記ハーネス(63)の端部には前記キャリア(50)の通線路(53)に配置されるキャリア側コネクタ(55)が設けられ、 前記追加収納ボックス(60)のボックス側対向部(64)には、追加収納ボックス(60)のキャリア(50)への取り付け動作に伴って前記キャリア側コネクタ(55)と接続される追加収納ボックス側コネクタ(66)が設けられていることを特徴とする鞍乗車両。内部にロック機構(62)とこのロック機構(62)を作動させる電装部品(61)とを有し、外部に前記電装部品(61)に接続されるハーネス(63)を有する追加収納ボックス(60)を選択的かつ着脱自在に搭載可能なキャリア(50)と、 前記キャリア(50)を車体フレーム(1f)側に固定するキャリア固定部材(51)と、 を有する鞍乗車両であって、 前記キャリア(50)は、前記追加収納ボックス(60)が搭載された場合に該追加収納ボックス(60)のボックス側対向部(64)と対向するキャリア側対向部(52)と、このキャリア側対向部(52)に設けられ、前記ハーネス(63)を通線可能な通線路(53)と、前記キャリア側対向部に設けられ、前記追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)との結合部(50n)とを備え、 前記通線路(53)は、前記キャリア(50)のキャリア側対向部(52)において、前記ボックス側対向部(64)側に向かって開口する凹溝状の通線路(53)であり、 前記キャリア固定部材(51)および通線路(53)は、キャリア(50)に前記追加収納ボックス(60)が固定されたとき、追加収納ボックス(60)がキャリア(50)と対向するボックス側対向部(64)によって、キャリア固定部材(51)およびハーネス(63)への操作が不能なように覆われることを特徴とする鞍乗車両。請求項1〜5のうちいずれか一項において、 前記キャリア(50)の通線路(53)は、キャリア(50)に前記追加収納ボックス(60)が搭載されないとき、通線路カバー(54)によって閉じられることを特徴とする鞍乗車両。内部にロック機構(62)とこのロック機構(62)を作動させる電装部品(61)とを有し、鞍乗車両のキャリア(50)に着脱可能に搭載可能な追加収納ボックス(60)であって、 前記鞍乗車両が備える車両側ハーネス(1h)と接続されることで前記電装部品(61)に給電可能なハーネス(63)と、 前記キャリア(50)と対向するボックス側対向部(64)とを備え、 前記ハーネス(63)を通線可能な、前記キャリア(50)に設けられた、前記ボックス側対向部(64)側に向かって開口する凹溝状の通線路(53)を、該キャリア(50)への搭載時に閉塞する通線路閉塞部(67)を備えたことを特徴とする鞍乗車両用追加収納ボックス。請求項7において、 前記キャリア(50)への固定は、当該追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)によって行われることを特徴とする鞍乗車両。

说明书全文

本発明は、鞍乗車両および鞍乗車両用追加収納ボックスに関するものである。

従来、例えば特許文献1に見られるように、車両からトランクの内部に導かれる電線を、トランクの内壁部材と外壁部材の隙聞に通線させる構造が知られている。 このような構造によれば、電線が外部に露出しにくいので、第三者による外部からの電線への不正介入が行われにくいが、更なる改善が求められている。

特開2013−189116号公報

本発明が解決しようとする課題は、第三者による外部からの電線への不正介入が極めて行われにくい鞍乗車両および鞍乗車両用追加収納ボックスを提供することである。

上記課題を解決するために本発明の鞍乗車両は、 内部にロック機構(62)とこのロック機構(62)を作動させる電装部品(61)とを有する追加収納ボックス(60)と、 前記電装部品(61)に接続されるハーネス(63)と、 前記追加収納ボックス(60)を着脱自在に搭載可能なキャリア(50)と、 前記キャリア(50)を車体フレーム(1f)側に固定するキャリア固定部材(51)と、 を有する鞍乗車両であって、 前記キャリア(50)は前記追加収納ボックス(60)と対向するキャリア側対向部(52)と、前記ハーネス(63)を通線可能な通線路(53)とを備え、 前記追加収納ボックス(60)は、該追加収納ボックス(60)を前記キャリア(50)に固定する、該追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)と、前記キャリア側対向部(52)と対向するボックス側対向部(64)とを備え、 前記キャリア(50)は、前記追加収納ボックス(60)をキャリア(50)から取り外した場合にのみ操作可能となるキャリア固定部材(51)によって車体フレーム(1f)側に固定され、 前記キャリア(50)の通線路(53)は、キャリア(50)のキャリア側対向部(52)において、前記ボックス側対向部(64)側に向かって開口する凹溝状の通線路(53)であり、前記キャリア(50)に前記追加収納ボックス(60)を固定したとき、ボックス側対向部(64)によって、ハーネス(63)への操作が不能なように覆われることを特徴とする。

この鞍乗車両によれば、キャリア(50)の通線路(53)は、キャリア(50)に前記追加収納ボックス(60)を固定したとき、ボックス側対向部(64)によって、ハーネス(63)への操作が不能なように覆われるので、外部にハーネス(63)が露出することがなくなる。また、追加収納ボックス(60)は、該追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)でキャリア(50)に固定されているので、追加収納ボックス(60)の施錠が解除されない限り、取り外すことが極めて困難である。 したがって、この鞍乗車両によれば、第三者による外部からの電線(63)への不正介入が極めて行われにくくなる。

この鞍乗車両においては、 前記電装部品(61)に給電可能な車両側バッテリ(B)と、この車両側バッテリ(B)により駆動され、リモコンキー(100)の操作により前記追加収納ボックス(60)を解錠可能な制御部(CU)を備え、前記ロック機構(62)は、外部から入される電力により動作する電装部品(61)によって作動し、前記制御部(CU)は、前記リモコンキー(100)からの信号を受信した場合に、前記電装部品(61)に電力を供給してロック機構(62)を解錠状態とする構成とすることができる。 このように構成すると、リモコンキー(100)からの信号を受信するための受信部を必要としない安価な追加収納ボックスを取り付けることが可能となる。

この鞍乗車両においては、 前記車体フレーム(1f)側に固定される車体バー(1c)と、 前記ハーネス(63)に接続され、車両側バッテリ(B)からの電力を前記電装部品(61)に供給する車両側ハーネス(1h)と、 前記車体バー(1c)の内側で前記ハーネス(63)と車両側ハーネス(1h)とを接続する接続カプラ(42)とをさらに有し、 前記車体カバー(1c)は、前記追加収納ボックス(60)をキャリア(50)から取り外した場合にのみ操作可能となる車体カバー固定部材(51)によって車体フレーム(1f)側に固定される構成とすることができる。

このように構成すると、追加収納ボックス(60)側のハーネス(63)を車両側ハーネス(1h)に接続カプラ(42)で接続できるので、容易に接続することが可能となる。 そして、接続カプラ(42)は車体カバー(1c)のうち側に配置されており、車体力バー(1c)は、追加収納ボックス(60)をキャリア(50)から取り外した場合にのみ操作可能となる車体カバー固定部材(51)によって車体フレーム(1f)側に固定され、かつ、追加収納ボックス(60)は、該追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)でキャリア(50)に固定されているので、追加収納ボックス(60)の施錠が解除されない限り、カバー(1c)を取り外すことが極めて困難である。 したがって、この鞍乗車両によれば、第三者による外部からの接続カプラ(42)への不正介入も極めて行われにくくなる。

この鞍乗車両においては、 前記ハーネス(63)の端部には前記キャリア(50)の通線路(53)に配置されるキャリア側コネクタ(55)が設けられ、 前記追加収納ボックス(60)のボックス側対向部(64)には、追加収納ボックス(60)のキャリア(50)への取り付け動作に伴って前記キャリア側コネクタ(55)と接続される追加収納ボックス側コネクタ(66)が設けられている構成とすることができる。 このように構成すると、追加収納ボックス(60)をキャリア(50)に取り付けるだけで、追加収納ボックス(60)内の電装部品(61)が車両側ハーネスに接続されることとなる。

また上記課題を解決するために本発明の鞍乗車両用は、 内部にロック機構(62)とこのロック機構(62)を作動させる電装部品(61)とを有し、外部に前記電装部品(61)に接続されるハーネス(63)を有する追加収納ボックス(60)を選択的かつ着脱自在に搭載可能なキャリア(50)と、 前記キャリア(50)を車体フレーム(1f)側に固定するキャリア固定部材(51)と、 を有する鞍乗車両であって、 前記キャリア(50)は、前記追加収納ボックス(60)が搭載された場合に該追加収納ボックス(60)のボックス側対向部(64)と対向するキャリア側対向部(52)と、このキャリア側対向部(52)に設けられ、前記ハーネス(63)を通線可能な通線路(53)と、前記キャリア側対向部に設けられ、前記追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)との結合部(50n)とを備え、 前記通線路(53)は、前記キャリア(50)のキャリア側対向部(52)において、前記ボックス側対向部(64)側に向かって開口する凹溝状の通線路(53)であり、 前記キャリア固定部材(51)および通線路(53)は、キャリア(50)に前記追加収納ボックス(60)が固定されたとき、追加収納ボックス(60)がキャリア(50)と対向するボックス側対向部(64)によって、キャリア固定部材(51)およびハーネス(63)への操作が不能なように覆われることを特徴とする。

この鞍乗車両によれば、追加収納ボックス(60)が搭載された場合、キャリア(50)の通線路(53)は、ボックス側対向部(64)によって、ハーネス(63)への操作が不能なように覆われるので、外部にハーネス(63)が露出することがなくなる。また、追加収納ボックス(60)は、該追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)でキャリア(50)に固定されているので、追加収納ボックス(60)の施錠が解除されない限り、取り外すことが極めて困難である。 したがって、この鞍乗車両によれば、追加収納ボックス(60)が搭載された場合、第三者による外部からの電線(63)への不正介入が極めて行われにくくなる。

この鞍乗車両においては、 前記キャリア(50)の通線路(53)は、キャリア(50)に前記追加収納ボックス(60)が搭載されないとき、通線路カバー(54)によって閉じられる構成とすることができる。 このように構成すると、追加収納ボックス(60)を搭載しない場合でも、通線路(53)が露出することがなくなる。

また上記課題を解決するために本発明の鞍乗車両用追加収納ボックス(60)は、 内部にロック機構(62)とこのロック機構(62)を作動させる電装部品(61)とを有し、鞍乗車両のキャリア(50)に着脱可能に搭載可能な追加収納ボックス(60)であって、 前記鞍乗車両が備える車両側ハーネス(1h)と接続されることで前記電装部品(61)に給電可能なハーネス(63)と、 前記キャリア(50)と対向するボックス側対向部(64)とを備え、 前記ハーネス(63)を通線可能な、前記キャリア(50)に設けられた、前記ボックス側対向部(64)側に向かって開口する凹溝状の通線路(53)を、該キャリア(50)への搭載時に閉塞する通線路閉塞部(67)を備えたことを特徴とする。

この鞍乗車両用追加収納ボックス(60)によれば、ハーネス(63)のためにキャリア(50)に設けられた通線路(53)が、キャリア(50)に追加収納ボックス(60)を固定したとき、追加収納ボックス(60)の通路閉塞部(67)によって閉塞されるので、外部にハーネス(63)が露出することがなくなる。 したがって、第三者による外部からの電線(63)への不正介入が極めて行われにくくなる。

この鞍乗車両追加収納ボックスにおいては、 前記キャリア(50)への固定は、当該追加収納ボックス(60)の内側からのみ操作可能なボックス固定部材(65)によって行われる構成とすることができる。 このように構成すると、追加収納ボックス(60)の施錠が解除されない限り、追加収納ボックス(60)をキャリア(50)から取り外すことが極めて困難である。 したがって、第三者による外部からの電線(63)への不正介入が一層行われにくくなる。

本発明に係る鞍乗車両および鞍乗車両用追加収納ボックスの一実施の形態を示す斜視図。

同じく部分拡大側面図。

追加収納ボックスを取り外した状態のキャリアの斜視図。

(a)はキャリアおよび追加収納ボックス底部の断面図(図3の4−4断面図に相当する図)、(b)はカバーを取り付けた状態のキャリアの断面図。

追加収納ボックスの斜視断面図。

他の実施の形態の部分省略側面図。

以下、本発明に係る鞍乗車両および鞍乗車両用追加収納ボックスの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い、必要に応じて図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。

図1に示す鞍乗車両1は、スクータ型自動二輪車である。この車両1の前部には、図示しない車体フレームに回動自在に支持されるハンドル2が配置される。ハンドル2の周囲は、計器類3が配置されたパネル4で覆われている。パネル4は縦パネル5を介してフロア部6に接続される。パネル4の前部(車両前方部分)は図示しない前照灯や方向指示器7を有するフロントカウル8で覆われる。パネル4とフロントカウル8で覆われたスペースには、ハンドルロックモジュール9が収納される。ハンドルロックモジュール9は、パネル4上に操作部つまりノブ41が露出したエンジン始動用スイッチ(単に「ノブスイッチ」ともいう)40を備えている。

リヤカウル12の上部には、シート13が配置される。シート13はリヤカウル12で覆われたヘルメットなどの収納ボックスと燃料タンク(いずれも図示せず)等を覆う蓋を兼用する。シート13の下部にはバッテリBが配置される。シート13は、蓋としての機能を果たすために開閉自在であり、ソレノイドで作動する電動式のロック装置14を備える。

図1〜図3に示すように、この鞍乗車両1は、追加収納ボックス60を着脱自在に搭載可能なキャリア50と、キャリア50を車体フレーム1f(図2)に固定するキャリア固定部材51(図3)と、車体フレーム1fに固定される車体力バー1cと、追加収納ボックス60に車両側バッテリBからの電力を供給するハーネス63と、車両側バッテリBおよびその他の電装部品が接続される車両側ハーネス1h(図2)と、車体カバー1cの内側で車両側ハーネス1hとハーネス63とを接続する接続カプラ42とを有している。

キャリア50は追加収納ボックス60と対向するキャリア側対向部52と、ハーネス63を通線可能な通線路53とを備えている。 図5に示すように、追加収納ボックス60は、内部に電装部品61とロック機構62が設けられており、前記キャリア側対向部52と対向するボックス側対向部64を有している。 図2,図4に示すように、追加収納ボックス60は、該追加収納ボックス60の内側からのみ操作可能なボックス固定部材65でキャリア50に固定される。

この実施の形態では、キャリア固定部材51は車体カバー1cを車体フレーム1fに固定する車体カバー固定部材を兼ねている。 このキャリア固定部材(車体カバー固定部材)51は、追加収納ボックス60がキャリア50に取り付けられているときは追加収納ボックス60で完全に覆われた状態となっているため、追加収納ボックス60をキャリア50から取り外した場合にのみ操作可能となる。

図4(a)にも示すように、キャリア50の通線路53は、キャリア50に追加収納ボックス60を固定したとき、ボックス側対向部64によって、ハーネス63への操作が不能なように覆われている。

この鞍乗車両1によれば、キャリア50の通線路53は、キャリア50に追加収納ボックス60を固定したとき、ボックス側対向部64によって、ハーネス63への操作が不能なように覆われるので、外部にハーネス63が露出することがなくなる。 また、追加収納ボックス60は、該追加収納ボックス60の内側からのみ操作可能なボックス固定部材65でキャリア50に固定されているので、追加収納ボックス60の施錠が解除されない限り、取り外すことが極めて困難である。 したがって、この鞍乗車両1によれば、第三者による外部からの電線63への不正介入が極めて行われにくくなる。

また、追加収納ボックス60を始めて搭載する際、追加収納ボックス60側のハーネス63を車両側ハーネス1hに接続カプラ42で接続できるので、容易に接続することが可能となる。 そして、接続カプラ42は車体カバー1cのうち側に配置されており、車体力バー1cは、追加収納ボックス60をキャリア50から取り外した場合にのみ操作可能となる車体カバー固定部材51によって車体フレーム1f側に固定され、かつ、追加収納ボックス60は、該追加収納ボックス60の内側からのみ操作可能なボックス固定部材65でキャリア50に固定されているので、追加収納ボックス60の施錠が解除されない限り、カバー1cを取り外すことが極めて困難である。 したがって、この鞍乗車両によれば、第三者による外部からの接続カプラ42への不正介入も極めて行われにくくなる。

図2,図3に示すように、この実施の形態では、車体カバー固定部材およびキャリア固定部材51はボルトで構成されている。このボルト51とナット51nとで車体カバー1cおよびキャリア50が車体フレーム1fへ共締めにより締結固定される。 ボックス固定部材65もボルトで構成される。図3において、50nはボルト65との結合部としての、キャリア50に形成された雌ネジ穴である。この雌ネジ穴50nはキャリア側対向部52以外には露出していない。

図1に示すように、この鞍乗車両1は車両側バッテリBにより駆動され、リモコンキー100の操作により追加収納ボックス60を解錠可能な制御部(コントロールユニット)CUを備えている。 図5に示すように、ロック機構62は、外部から入力される電力により動作する電装部品61によって作動し、前記制御部CUは、前記リモコンキー100からの信号を受信した場合に、前記電装部品61に電力を供給してロック機構62を解錠状態とする。 このように構成すると、リモコンキー100からの信号を受信するための受信部を必要としない安価な追加収納ボックス60を取り付けることが可能となる。 電装部品61は例えばソレノイドで構成することができ、ロック機構52はソレノイドで作動する公知のロック機構で構成することができる。

スマートキーシステムのようにコントロールユニットCUにLFアンテナ及びRFアンテナを内蔵し、リモコンキー100との間でID照合を行うことにより、ハンドルロック解除、シート13の開操作、追加収納ボックス60の開操作をそれぞれ単独で行うようにすることもできる。 例えば、前記ノブスイッチ40の押し込み操作でID照合が開始され、ID照合成立を条件にシートオープンスイッチ40sの押し操作でシート13を開けることができるようにすることができる。 また例えば、図1に示すように、シート13の取っ手13hの近くにID照合開使用のスイッチ13sを設け、該スイッチ13sのON操作後、ID照合成立を条件にシートのロック装置14が解錠されるように構成しても良い。同様に、追加収納ボックス60の取っ手60hの近くにID照合開使用のスイッチ60sを設け、該スイッチ60sのON操作後、ID照合成立を条件に追加収納ボックスのロック機構62が解錠されるように構成しても良い。 また、例えば、ハンドル2に設けられているスタータスイッチSTを、追加収納ボックス60を開くためのID照合開使用のスイッチとして利用することもできる。

図4(b)に示すように、キャリア50の通線路53は、キャリア50に追加収納ボックス60が搭載されないとき、通線路カバー54によって閉じられる構成とする。 このように構成すると、追加収納ボックス60を搭載しない場合でも、通線路53が露出することがなくなる。

図2〜図4(a)に示すように、ハーネス63の端部にはキャリア50の通線路53に配置されるキャリア側コネクタ55が設けられている。 一方、追加収納ボックス60のボックス側対向部64には、追加収納ボックス60のキャリア50への取り付け動作に伴ってキャリア側コネクタ55と接続される追加収納ボックス側コネクタ66が設けられている。 このように構成すると、追加収納ボックス60をキャリア50に取り付けるだけで、追加収納ボックス60内の電装部品61が車両側車両側ハーネス1hに接続されることとなる。

より詳しく説明すると、追加収納ボックス60を始めて車両1に取り付ける際には、キャリア50のカバー54を外し、通線路53にハーネス63を配置し、ハーネス63の一端を通線路53の端部に設けた挿通穴53h(図3,図4(a))から車体カバー1c内へと通し、該一端に設けたキャリア側接続カプラ42cを車両側接続カプラ42bに接続する。

一方、ハーネス63の他端に設けられたキャリア側コネクタ55を通線路53の一端部に固定する。 図5に示すように、追加収納ボックス側コネクタ66は予め、ボックス内ハーネス63iにて電装部品(ソレノイド)61に接続しておく。

そして上記のように、追加収納ボックス60をキャリア50に取り付けることにより、キャリア側コネクタ55と追加収納ボックス側コネクタ66とが接続され、車両のバッテリBから電装部品61に給電可能および電装部品61を制御部CUで制御可能な状態となる。

以上の説明からも分かるように、鞍乗車両は、 内部に電装部品61とロック機構62を有し、外部に前記電装部品61に接続されるハーネス63を有する追加収納ボックス60を選択的かつ着脱自在に搭載可能なキャリア50と、 キャリア50を車体フレーム1f側に固定するキャリア固定部材51と、を有する鞍乗車両であって、 キャリア50は、追加収納ボックス60が搭載された場合に該追加収納ボックス60と対向するキャリア側対向部52と、このキャリア側対向部52に設けられ、ハーネス63を通線可能な通線路53と、キャリア側対向部52に設けられ、追加収納ボックス60の内側からのみ操作可能なボックス固定部材65との結合部50nとを備え、 キャリア固定部材51および通線路53は、キャリア50に追加収納ボックス60が固定されたとき、追加収納ボックス60がキャリア50と対向するボックス側対向部64によって、キャリア固定部材51およびハーネス63への操作が不能なように覆われることを特徴としている。

この鞍乗車両によれば、追加収納ボックス60が搭載された場合、キャリア50の通線路53は、ボックス側対向部64によって、ハーネス63への操作が不能なように覆われるので、外部にハーネス63が露出することがなくなる。また、追加収納ボックス60は、該追加収納ボックス60の内側からのみ操作可能なボックス固定部材65でキャリア50に固定されているので、追加収納ボックス60の施錠が解除されない限り、取り外すことが極めて困難である。 したがって、この鞍乗車両によれば、追加収納ボックス60が搭載された場合、第三者による外部からの電線63への不正介入が極めて行われにくくなる。

また、以上の説明からも分かるように、鞍乗車両用追加収納ボックス60は、内部に電装部品61とロック機構62を有し、鞍乗車両1のキャリア50に着脱可能に搭載可能な追加収納ボックス60であって、鞍乗車両1が備える車両側ハーネス1hと接続されることで電装部品61に給電可能なハーネス63を備え、このハーネス63のために前記キャリア50に設けられた通線路53を、該キャリア50への搭載時に閉塞する通線路閉塞部67(図5)を備えている。この実施の形態では、通線路閉塞部67は前記ボックス側対向部(ボックスの底部)64で構成されている。

この鞍乗車両用追加収納ボックス60によれば、ハーネス63のためにキャリア50に設けられた通線路53が、キャリア50に追加収納ボックス60を固定したとき、追加収納ボックス60の通路閉塞部67によって閉塞されるので、外部にハーネス63が露出することがなくなる。 したがって、第三者による外部からの電線への不正介入が極めて行われにくくなる。

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。 例えば、本発明は、図6に示されるように、キャリア50の側部に着脱可能に取り付けられる追加収納ボックス60に対しても適用可能である。

B:車両側バッテリ、CU:制御部、1c:車体力バー、1f:車体フレーム、1h:車両側ハーネス、42:接続カプラ、50:キャリア、51:車体カバー固定部材(キャリア固定部材)、52:キャリア側対向部、53:通線路、54:通線路カバー、55:キャリア側コネクタ、60:追加収納ボックス、61:電装部品、62:ロック機構、63:ハーネス、64:ボックス側対向部、65:ボックス固定部材、66:追加収納ボックス側コネクタ、67:通線路閉塞部、100:リモコンキー。

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