Trunk locking device for a vehicle

申请号 JP2008253373 申请日 2008-09-30 公开(公告)号 JP5086219B2 公开(公告)日 2012-11-28
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 義明 竹内; 勝久 山田; 嗣人 一力; 弘 西島; 孝一 野添;
摘要
权利要求
  • 無線通信によって車体側との認証が行われる携帯キーを備えた車両のトランク施錠装置において、
    トランクの閉状態を維持または解除する開閉ラッチと、
    前記開閉ラッチを開方向に駆動するオープンレバーと、
    前記開閉ラッチの開方向への駆動を禁止してトランクを施錠状態にするロック位置と、前記開閉ラッチの駆動を許可してトランクを解錠状態に作動するアンロック位置とに切り換え可能なロックノブと、
    前記ロックノブをロック位置およびアンロック位置に切り換えるアクチュエータとを具備し、
    前記トランクの施錠状態において、オープンレバーが操作されると、携帯キーの認証を実行し、該認証が正常に行われると、前記ロックノブがアンロック位置に駆動されるように構成されており、
    前記ロックノブが、車体外方に露出し、その作動状態が目視可能に配設されていることを特徴とする車両のトランク施錠装置。
  • 前記ロックノブは、前記アンロック位置からロック位置への手動切り換えが可能とされる一方、前記ロック位置からアンロック位置への切り換えは前記アクチュエータによってのみ実行可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のトランク施錠装置。
  • 前記携帯キーには、前記トランクを解錠状態に切り換えるための解錠ボタンが設けられ、
    前記トランクの施錠状態において、携帯キーの解錠ボタンを操作すると、携帯キーの認証を実行し、該認証が正常に行われると前記ロックノブをアンロック位置に駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のトランク施錠装置。
  • 前記携帯キーを用いてトランクを解錠した後の所定時間内に、前記オープンレバーが操作されない場合は、前記ロックノブを再度ロック位置に駆動すると共に、車両に設けられた警告手段を作動させて警告することを特徴とする請求項3に記載の車両のトランク施錠装置。
  • 前記ロックノブが、アンロック位置からロック位置に操作されると、携帯キーの認証を実行し、
    前記認証が正常に行われた場合には前記ロックノブを前記ロック位置に保持する一方、前記認証が正常に行われなかった場合には、前記アクチュエータによって前記ロックノブをアンロック位置に切り換えるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両のトランク施錠装置。
  • 前記ロックノブをアンロック位置に切り換えると共に、車両に設けられた警告手段を作動させて警告することを特徴とする請求項5に記載の車両のトランク施錠装置。
  • 前記ロックノブは、アンロック位置にあるときにその取付面から突出すると共に、ロック位置にあるときには前記取付面に没入するボタンであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車両のトランク施錠装置。
  • 前記車両が、自動二輪車であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の車両のトランク施錠装置。
  • 前記トランクは、前記自動二輪車の後輪の上部に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の車両のトランク施錠装置。
  • 说明书全文

    本発明は、車両のトランク施錠装置に係り、特に、車両に固有の携帯キーとの認証を実行して、施錠・解錠状態を切り換えるようにした車両のトランク施錠装置に関する。

    従来から、車両のイグニッションキーに無線通信機能を備え、車体側に設けられたキー孔にキーを差し込むことなく、無線通信によってドアやトランク等の施錠および解錠を可能とした構成が知られている。

    特許文献1には、携帯キーの解錠・施錠ボタンによってトランクの解錠・施錠状態を切り換える施錠装置を備えた自動二輪車のトランクが開示されている。 このトランクでは、手動操作用のオープンレバーが設けられており、トランクが解錠状態にあるときにオープンレバーを操作することで開けることができる。

    特開2001−279976号公報

    しかしながら、特許文献1に記載された構成では、トランクの施錠・解錠状態を車体外方から判別する手段を持たないため、例えば、車両から離れる際に施錠状態を再確認するには、オープンレバーを操作してみる必要があった。

    また、このような課題に対応するものとして、特開平9−21258号公報には、赤および青の発光ダイオードを有する表示器を備え、携帯キーで施錠・解錠操作を行った際に、発光ダイオードの点灯によって施錠・解錠状態への切り換えを確認することができる4輪車のドア用ロック装置が開示されている。 しかしながら、このドア用ロック装置は、無線操作での施錠・解錠状態の切り換えを想定するものであり、手動で施錠・解錠を切り換える際の使い勝手等に関しては、あまり検討されていなかった。

    本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、車体外方から施錠・解錠状態を容易に判別でき、かつ手動での施錠操作を可能とするロックノブを備えた車両のトランク施錠装置を提供することにある。

    前記目的を達成するために、本発明は、無線通信によって車体側との認証が行われる携帯キーを備えた車両のトランク施錠装置において、トランクの閉状態を維持または解除する開閉ラッチと、前記開閉ラッチを開方向に駆動するオープンレバーと、前記開閉ラッチの開方向への駆動を禁止してトランクを施錠状態にするロック位置と、前記開閉ラッチの駆動を許可してトランクを解錠状態に作動するアンロック位置とに切り換え可能なロックノブと、前記ロックノブをロック位置およびアンロック位置に切り換えるアクチュエータとを具備し、前記トランクの施錠状態において、オープンレバーが操作されると、携帯キーの認証を実行し、該認証が正常に行われると、前記ロックノブがアンロック位置に駆動されるように構成されており、前記ロックノブが、車体外方に露出し、その作動状態が目視可能に配設されている点に第1の特徴がある。

    また、前記ロックノブは、前記アンロック位置からロック位置への手動切り換えが可能とされる一方、前記ロック位置からアンロック位置への切り換えは前記アクチュエータによってのみ実行可能に構成されている点に第2の特徴がある。

    また、前記携帯キーには、前記トランクを解錠状態に切り換えるための解錠ボタンが設けられ、前記トランクの施錠状態において、携帯キーの解錠ボタンを操作すると、携帯キーの認証を実行し、該認証が正常に行われると前記ロックノブをアンロック位置に駆動するように構成されている点に第3の特徴がある。

    また、前記携帯キーを用いてトランクを解錠した後の所定時間内に、前記オープンレバーが操作されない場合は、前記ロックノブを再度ロック位置に駆動すると共に、車両に設けられた警告手段を作動させて警告する点に第4の特徴がある。

    また、前記ロックノブが、アンロック位置からロック位置に操作されると、携帯キーの認証を実行し、前記認証が正常に行われた場合には前記ロックノブを前記ロック位置に保持する一方、前記認証が正常に行われなかった場合には、前記アクチュエータによって前記ロックノブをアンロック位置に切り換えるように構成されている点に第5の特徴がある。

    また、前記ロックノブをアンロック位置に切り換えると共に、車両に設けられた警告手段を作動させて警告する点に第6の特徴がある。

    また、前記ロックノブは、アンロック位置にあるときにその取付面から突出すると共に、ロック位置にあるときには前記取付面に没入するボタンである点に第7の特徴がある。

    また、前記車両が、自動二輪車である点に第8の特徴がある。

    さらに、前記トランクは、前記自動二輪車の後輪の上部に配置されている点に第9の特徴がある。

    第1の特徴によれば、ロック位置とアンロック位置とに切り換わるロックノブが車体外方に露出して配設されているので、トランクの閉状態において、トランクが施錠状態または解錠状態にあることを、車体外方から目視で確認することができる。 また、トランクの施錠状態でオープンレバーが操作されると、携帯キーの認証が実行されて、該認証が正常に行われると、ロックノブがアンロック位置に駆動されるので、トランクの施錠状態から、オープンレバーの操作のみでトランクを開けることができる。

    第2の特徴によれば、ロックノブは、アンロック位置からロック位置への手動切り換えが可能とされる一方、ロック位置からアンロック位置への切り換えはアクチュエータによってのみ実行可能に構成されているので、携帯キーを所持しない者がロックノブをアンロック位置に切り換えることを防ぐことができる。

    第3の特徴によれば、携帯キーには、トランクを解錠状態に切り換えるための解錠ボタンが設けられ、トランクの施錠状態において、携帯キーの解錠ボタンを操作すると、携帯キーの認証を実行し、該認証が正常に行われるとロックノブをアンロック位置に駆動するように構成されているので、携帯キーで予めロックノブを解錠状態とした後に、オープンレバーを操作してトランクを開けることができる。

    第4の特徴によれば、携帯キーを用いてトランクを解錠した後の所定時間内に、オープンレバーが操作されない場合は、ロックノブを再度ロック位置に駆動すると共に、車両に設けられた警告手段を作動させて警告するので、携帯キーでトランクを解錠したことを忘れたときに、トランクが解錠されたままとなることを防止できる。 また、警告手段によって警告されることで、再度、施錠状態に戻されたことを認識することができる。

    第5の特徴によれば、ロックノブが、アンロック位置からロック位置に操作されると、携帯キーの認証を実行し、認証が正常に行われた場合にはロックノブをロック位置に保持する一方、認証が正常に行われなかった場合には、アクチュエータによってロックノブをアンロック位置に切り換えるように構成されているので、携帯キーを所持しない者がトランクを施錠することを防止できる。 また、携帯キーを所持していないときに誤ってトランクを施錠してしまうことも防止できる。

    第6の特徴によれば、ロックノブをアンロック位置に切り換えると共に、車両に設けられた警告手段を作動させて警告するので、携帯キーの認証が正しく実行されなかったことを操作者に警告することができる。

    第7の特徴によれば、ロックノブは、アンロック位置にあるときにその取付面から突出すると共に、ロック位置にあるときには取付面に没入するボタンであるので、手動操作によって解錠状態に切り換えることを防止できるロックノブを、簡単な構成によって得ることができる。 また、ロックノブの状態が目視で判断できるので、ロックノブに触れることなく、そのロック/アンロック状態を容易に認識することが可能となる。

    第8の特徴によれば、車両が自動二輪車であるので、トランクが車体外部に露出する自動二輪車において、使い勝手に優れたトランク施錠装置を得ることができる。

    第9の特徴によれば、第三者の目に触れやすい自動二輪車の後輪の上部に配置されているリヤトランクのセキュリティ性を一層高めることができる。

    以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。 図1は、本発明の一実施形態に係るトランク施錠装置が適用された自動二輪車1の側面図である。 車体フレーム2の前方には、不図示のステアリングステムが回動自在に軸支されており、このステアリングステムの上下に、操向ハンドル5および左右一対のフロントフォーク4が固定されている。 フロントフォーク4の下端には前輪WFが回転自在に軸支されている。 車体フレーム2の下方には、動源としてのエンジン3が懸架されており、エンジン3の上方はサイドカウル6で覆われている。 サイドカウル6の前方には左右2灯式のヘッドライト8が設けられ、その上部にフロントカウル7が配置されている。 操向ハンドル5の前方の車体中央部にはメータユニット10が配設されており、その前方上方に無色透明の樹脂からなる防風スクリーン9が取り付けられている。

    前記操向ハンドル5の後方側の車幅方向中央には、給油口の開閉式リッド11が設けられ、その後方にシート12が配設されている。 後輪WRを回転自在に軸支するスイングアーム(付図示)は、車体フレーム2の後端部のピボット13で上下揺動自在に軸支されている。 前記スイングアームの車幅方向外側には、左右一対の消音器14が取り付けられている。 消音器14の上部には、左右一対のサドルバッグ15が取り付けられており、その上方の車幅方向中央には、トランク30が取り付けられている。 トランク30は、ケース32の開口部に開閉式の蓋31を取り付けた構成とされている。 ケース32の後端部には左右一対の尾灯装置33が設けられており、また、ケース32の前方上部には後部座席の背もたれ16が設けられている。

    図2,3は、自動二輪車1の一部拡大斜視図である。 図2はトランク30の閉状態を示し、図3は開状態を示している。 前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。 本実施形態に係るトランク30は、ケース32の前端部に設けられたヒンジ(不図示)によって蓋31を開閉自在に軸支している。 図4の拡大図を併せて参照して、蓋31の車体外方には、開閉ラッチ41を駆動するオープンレバー40と、トランク30の施錠・解錠状態に応じて突没動作するボタン式のロックノブ50が取り付けられている。

    トランク30が閉状態でかつ解錠状態にあるときに、オープンレバー40を操作すると、開閉ラッチ41が駆動されてケース32側のフック(不図示)との係合が外れて、蓋31が開く。 一方、トランク30が施錠状態にあるときには、オープンレバー40を操作しても開閉ラッチ41が駆動されず、蓋31が開かないように構成されている。 また、蓋31を閉じるときは、オープンレバー40を使う必要はなく、蓋31の上部を下方へ押すことで、フックと開閉ラッチ41とが係合して閉状態が維持される。

    円柱状のロックノブ50は、トランク30の解錠状態において、取付面から大きく突出したアンロック位置(図示実線)にある。 他方、トランク30の施錠状態においては、その突出量が大幅に低減されて取付面まで没入したロック位置(図示二点鎖線)に切り換わるように構成されており、これにより、自動二輪車1の乗員は、ロックノブ50を目視することでトランク30の施錠・解錠状態を知ることができる。

    また、ロック位置は、ロックノブ50の円底状の操作面が取付面と同等またはこれより低い位置まで没入するように構成しているので、アンロック位置にあるときは押下げ操作によってロック位置への切り換えが可能であるし、ロック位置にあるときはロックノブ50を把持できないので、ロック位置からアンロック位置への手動操作による切り換えを不能にすることができる。

    なお、オープンレバーおよびロックノブの形状や配置は、本実施形態に限られず種々の変形が可能である。 例えば、オープンレバーおよびロックノブをケース側に設けると共に、開閉ラッチもケース側に設ける構成としてもよい。 また、オープンレバーおよびロックノブを、ケースの下面や側面に配設したり、さらに、この両者を互いに離間した別々の箇所に設けることも可能である。

    図5は、本発明の一実施形態に係るトランク施錠装置およびその周辺構成を示すブロック図である。 前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。 前記したように、トランク30には、開閉ラッチ41を駆動するためのオープンレバー40と、施錠状態において開閉ラッチ41の駆動を禁止するロックノブ50とが設けられている。 また、トランク30は、ロックノブ50を駆動するロックノブアクチュエータ66、開閉ラッチ41を駆動する開閉ラッチアクチュエータ42、オープンレバー40が操作されたことを検知するレバー操作検知手段67とを有する。 レバー操作検知手段67は、レバーが初期位置から移動したことを検知するオンオフ式のスイッチセンサ等で構成できる。

    図10を参照して、ソレノイドやモータ等からなるロックノブアクチュエータ66の揺動軸80には、揺動アーム82が取り付けられている。 この揺動アーム82には、駆動ロッド83が連結されており、駆動ロッド83の先端にロックノブ50が取り付けられている。 このような構成によれば、ロックノブアクチュエータ66を駆動することでロックノブ50のロック位置とアンロック位置との切り換えが可能となる。 また、ロックノブ50が取付面84から突出したアンロック位置にあるときは、ロックノブ50を外部から押し込むことで、揺動軸80を図示反時計回りに回転させながら、ロックノブ50が取付面84に没入するロック位置(図示二点鎖線)に切り換えることができる。 なお、ロックノブ50がロック位置またはアンロック位置にあることを検知する位置センサ81の出力信号は、後述する通信認証部61に伝達される。

    図5に戻って、本実施形態に係るトランク30は、乗員が所持する携帯キー70によって施錠・解錠・自動オープンの操作ができるように構成されている。 携帯キー70には、施錠ボタン71、解錠ボタン72、ポップアップ(自動オープン)ボタン73のほか、携帯キー70の電源ボタン74、動作確認用の発光ダイオード75が設けられている。 トランク30からの通信可能範囲は、例えば、半径2メートル内に設定される。

    ECU60には、前記ロックノブアクチュエータ66および開閉ラッチアクチュエータ42に駆動信号を与えるアクチュエータ駆動制御部62と、通信アンテナ64の受信電波に基づいて携帯キー70が当該自動二輪車1に対応する携帯キーであるか否かの認証処理を行う通信認証部61と、通信認証部61の認証結果やロックノブ50の状態等の情報に基づいて乗員に警告が必要か否かを判断する要警告状態判断部63とを含む。

    通信認証部61における携帯キー70の認証処理は、受信電波に含まれる暗号コード信号の照合等によって実行される。 また、要警告状態判断部63は、警告が必要であると判断されると、尾灯装置33およびホーン68からなる警告手段を作動させる。 なお、警告手段は、ヘッドライトやウインカ装置、ナビゲーション装置のディスプレイやオーディオ装置のスピーカ等、種々の変形が可能である。

    以下、本実施形態に係るトランク30の施錠・解錠動作の流れを、図6ないし9のフローチャートを用いて説明する。 図6は、携帯キー70を使用してトランク30を解錠する場合の制御の流れを示すフローチャートである。 ステップS1では、携帯キー70の解錠ボタン72が押されたか否かが判定される。 この判定は、ECU60内の通信認証部61が、解錠指令を含む携帯キー70からの電波を受信したか否かを判定することと同義である。 ステップS1で肯定判定されると、ステップS2へ進んで、携帯キー70の認証が開始される。 なお、ステップS1で否定判定されるとステップS1の判定に戻る。

    ステップS3では、認証が正常に完了したか否かが判定され、肯定判定されるとステップS4に進む。 ステップS4では、前記ロックノブアクチュエータ66によってロックノブ50がアンロック位置に駆動される。 なお、ステップS3で否定判定されると、そのまま制御を終了する。 続くステップS5では、アンロック位置に駆動してから所定時間内にオープンレバー40が操作されたか否かが判定され、肯定判定されると一連の制御を終了する。 トランク30は、オープンレバー40の操作によって開く。 なお、前記ステップS5の判定は、ECU60内のタイマ(不図示)および前記レバー操作検知手段67の出力信号に基づいて実行される。 また、トランク30が閉状態または開状態にあることは、蓋31とケース32との接合面に設けられて、蓋31が閉状態から移動したことを検知するオンオフ式のスイッチセンサ等で検知できる。

    一方、ステップS5で否定判定される、すなわち、携帯キー70を用いてトランク30を解錠状態としたにも関わらず、所定時間内にトランク30を開く動作が実行されなかった場合には、ステップS6に進む。 ステップS6では、ロックノブアクチュエータ66によってロックノブ50がロック位置に戻され、続くステップS7において、警告手段による警告を実行して、一連の制御を終了する。

    上記したようなオープン時制御によれば、予め携帯キー70を用いてトランク30を解錠してから、オープンレバー40を用いてトランク30を開けることができる。 また、携帯キー70によって解錠したことを乗員が忘れる等によって、トランク30が開かれずに解錠状態が維持されることを防止できる。 また、ロックノブ50をロック位置に戻す際の警告により、ロックノブ50の状態を乗員に知らせることができる。

    図7は、携帯キー70を使用してトランク30を施錠する場合の制御の流れを示すフローチャートである。 ステップS10では、トランク30が閉じられたか否かが判定され、肯定判定されるとステップS11に進み、携帯キー70の施錠ボタン71が押されたか否かが判定される。 ステップS11で肯定判定されるとステップS12に進む。 なお、ステップS10,11で否定判定されると、それぞれステップS10,11の判定に戻る。

    ステップS12では、携帯キー70の認証が開始される。 続くステップS13では、認証が正しく完了したか否かが判定され、肯定判定されるとステップS14に進む。 ステップS14では、ロックノブアクチュエータ66によってロックノブ50がロック位置に駆動されて、施錠状態への切り換えが完了する。 なお、ステップS13で否定判定されると、携帯キー70からの正規の施錠信号が受信されていないとして、ロックノブ50のアンロック位置を維持したまま一連の制御を終了する。

    上記したようなロック時制御によれば、トランク30を閉じた後、携帯キー70の施錠ボタン71を押すことでトランク30を施錠状態に切り換えることができる。 このとき、ロックノブ50が、アンロック位置からロック位置へ駆動されるので、これを目視することでトランク30の施錠状態を簡単に確認することが可能となる。

    図8は、手動操作によってトランク30を開く場合の制御の流れを示すフローチャートである。 ステップS20では、オープンレバー40が操作されたか否かが判定され、肯定判定されると、ステップS21に進んで携帯キー70の認証が開始される。 なお、ステップS20で否定判定されると、ステップS20の判定に戻る。 続くステップS22では、認証が正しく完了したか否かが判定され、肯定判定されるとステップS23に進む。 ステップS23では、ロックノブアクチュエータ66によってロックノブ50がアンロック位置に駆動されて、一連の制御が終了する。 トランク30は、オープンレバー40の操作によって開く。 なお、ステップS22で否定判定される、すなわち、認証が正しく完了しないことにより、オープンレバー40の操作者が携帯キー70を所持していないと判定された場合には、ロック位置を保持したまま一連の制御を終了する。

    上記したような手動オープン時制御によれば、携帯キー70を所持している乗員ならば、ロックノブ50に触れることなくオープンレバー40を操作するだけで、ロックノブ50がアンロック位置に駆動されてトランク30を開くことが可能となる。

    図9は、手動操作によってトランク30を施錠する場合の制御の流れを示すフローチャートである。 ステップS30では、トランク30が閉じられたか否かが判定され、肯定判定されるとステップS31に進む。 ステップS31では、ロックノブ50がロック位置に操作されたか否かが判定され、肯定判定されるとステップS32に進んで携帯キー70の認証が開始される。 なお、ステップS30,31で否定判定されると、それぞれステップS30,31の判定に戻る。

    ステップS33では、認証が正しく完了したか否かが判定され、肯定判定されるとステップS34に進んでロック位置を保持し、一連の制御を終了する。 一方、ステップS33で否定判定される、すなわち、携帯キー70を所持しない者がロックノブ50を押したと判定されると、ステップS35に進む。 ステップS35では、ロックノブアクチュエータ66によってロックノブ50をアンロック位置に戻し、ステップS36において警告手段による警告を実行する。

    上記したような手動ロック時制御によれば、乗員がロックノブ50を押下げ操作することでトランク30を施錠状態に切り換えることができるので、施錠操作を行ったことを乗員が実感しやすく、施錠状態を再確認する頻度を低減することが可能となる。 また、ロックノブ50をアンロック位置に戻す際の警告により、携帯キー70を所持しない操作者に警告を発することが可能となる。

    上記したように、本発明に係るトランク施錠装置によれば、トランクの閉状態において車体外方から目視可能な位置に配設されて、ロック位置とアンロック位置とで状態が変化するロックノブを具備するので、トランクが施錠状態または解錠状態にあることを、車体外方から目視で確認することができる。 また、車体に固有の携帯キーを認証する機能と、ロックノブを駆動するアクチュエータを備えており、ロックノブがアンロック位置からロック位置に手動操作された場合に、携帯キーとの認証に異常が生じると、アクチュエータでアンロック位置に戻すように構成されているので、携帯キーを所持しない第三者がトランクを施錠することを防ぐことができる。

    なお、ロックノブおよびオープンレバーの構造や配設位置、各アクチュエータやセンサの構造や形態等は、上記した実施形態に限られず、種々の変更が可能である。 例えば、警告装置による警告は、ロック時やアンロック時等の動作パターンに応じて、灯火器の点滅回数やホーンの吹鳴時間等を変更することが可能である。 また、上記実施形態では、後輪の上部に配設されるリヤトランクのみを示したが、サドルバッグ等の他の収納部に同様の構成を適用してもよい。 本発明に係るトランク施錠装置は、自動二輪車に限られず、三輪車や四輪車等に適用してもよい。

    本発明の一実施形態に係る車両のトランク施錠装置が用された自動二輪車の側面図である。

    自動二輪車の一部拡大図(トランク閉状態)である。

    自動二輪車の一部拡大図(トランク開状態)である。

    オープンレバーおよびロックノブの拡大斜視図である。

    本発明の一実施形態に係るトランク施錠装置およびその周辺構成を示すブロック図である。

    携帯キーを使用してトランクを解錠する場合の制御の流れを示すフローチャートである。

    携帯キーを使用してトランクを施錠する場合の制御の流れを示すフローチャートである。

    手動操作によってトランクを開く場合の制御の流れを示すフローチャートである。

    手動操作によってトランクを施錠する場合の制御の流れを示すフローチャートである。

    ロックノブおよびロックアクチュエータの構造説明図である。

    符号の説明

    1…自動二輪車(車両)、30…トランク、31…蓋、32…ケース、33…尾灯装置(警告手段)、40…オープンレバー、41…開閉ラッチ、42…開閉ラッチアクチュエータ、50…ロックノブ、60…ECU、61…通信認証部、62…アクチュエータ駆動制御部、63…要警告状態判断部、64…通信アンテナ、66…ロックノブアクチュエータ、67…レバー操作検知手段、68…ホーン(警告手段)、70…携帯キー、71…施錠ボタン、72…解錠ボタン、73…ポップアップボタン、84…取付面

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