Rear structure of vehicle

申请号 JP2013050942 申请日 2013-03-13 公开(公告)号 JP2014177151A 公开(公告)日 2014-09-25
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 KISHI TOSHIAKI; PETERSSON MARTIN;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a technique capable of enhancing the appearance of a vehicle for a rear structure thereof detachably mounted with a saddle bag.SOLUTION: A motorcycle comprises: a rear fender 17 covering a rear wheel 31; a rear cowl 75 covering the rear part of the vehicle; and a saddle bag 111L detachably mounded to the rear cowl 75 and the rear fender 17. Saddle bag fitting holes 121L, 122L, 123L are provided in the rear cowl 75 and the rear fender 17. When the saddle bag 111L is not mounted on the vehicle, movable members 100 cover the saddle bag fitting holes 121L, 122L. The movable members 100 are a step for passenger 58L and a grab rail 112L.
权利要求
  • 車体の後部に配置するリヤフレーム(19)と、このリヤフレーム(19)の下方に設けられ後輪を覆うリヤフェンダ(17)と、前記リヤフレーム(19)の側方に設けられこのリヤフレーム(19)を覆うリヤカウル(75)と、前記リヤフェンダ(17)の上方に設けられ運転者と同乗者とが前後に座ることができる乗員シート(15)と、前記リヤフレーム(19)、前記リヤカウル(75)及び/又は前記リヤフェンダ(17)に着脱自在に取付けられる物入れとしてのサドルバッグ(111L、111R)と、を備える車両の後部構造において、
    前記リヤフレーム(19)、前記リヤカウル(75)及び/又は前記リヤフェンダ(17)に、前記サドルバッグ(111L、111R)を取付けるサドルバッグ取付穴(121L、122L、123L、121R、122R、123R)が設けられ、
    前記サドルバッグ(111L、111R)に、前記サドルバッグ取付穴(121L、122L、123L、121R、122R、123R)に係合して前記サドルバッグ(111L、111R)を取付ける爪部(131L、132L、133L、131R、132R、133R)が設けられ、
    前記サドルバッグ(111L、111R)が車両に非装着のときには、車両に設けられる可動部材(100)によって、前記サドルバッグ取付穴(121L、122L、121R、122R)が覆われ、
    前記可動部材(100)は、前記サドルバッグ取付穴(121L、122L、121R、122R)を覆う以外の機能を持つ車体構成部材であることを特徴とする車両の後部構造。
  • 前記可動部材(100)は、前記同乗者が足を置く同乗者用ステップ(58L、58R)であって、
    この同乗者用ステップ(58L、58R)は、前記リヤフレーム(19)に回動自在に取付けられ、
    前記同乗者用ステップ(58L、58R)が前記リヤカウル(75)に格納されたときに、前記同乗者用ステップ(58L、58R)が前記サドルバッグ取付穴(121L、121R)を覆うようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両の後部構造。
  • 前記同乗者用ステップ(58L、58R)は、アーム部(90L、90R)と、このアーム部(90L、90R)の先に設けられ前記同乗者が足を置く足置部(91L、91R)とからなり、
    前記アーム部(90L、90R)の基部は、リヤフレーム(19)に回動自在に支持され、
    前記同乗者用ステップ(58L、58R)が前記リヤカウル(75)に格納されたときに、前記足置部(91L、91R)が前記サドルバッグ取付穴(121L、121R)を覆うようにしたことを特徴とする請求項2記載の車両の後部構造。
  • 前記可動部材(100)は、前記運転者又は前記同乗者がつかむことができるグラブレール(112L、112R)であって、
    これらのグラブレール(112L、112R)は、前記リヤカウル(75)の上部にて上位置と下位置の間でスライド自在に設けられ、
    前記グラブレール(112L、112R)が上位置にあるときに、前記サドルバッグ取付穴(122L、122R)が露出し、
    前記グラブレール(112L、112R)が下位置にあるときに、前記サドルバッグ取付穴(122L、122R)を覆うようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両の後部構造。
  • 前記グラブレール(112L、112R)は、前記リヤカウル(75)の一部を構成し、
    前記グラブレール(112L、112R)が前記下位置から前記上位置にスライドする向きは、車幅方向外方斜め上方向きであって、
    前記グラブレール(112L、112R)が前記上位置にあるときに、前記サドルバッグ取付穴(122L、122R)は、前記グラブレール(112L、112R)の外側に露出することを特徴とする請求項4記載の車両の後部構造。
  • 前記サドルバッグ取付穴(121L、122L、123L、121R、122R、123R)は、前記リヤフェンダ(17)に左右各1か所設けられ、前記リヤカウル(75)又は前記リヤフレーム(19)に左右各2か所設けられ、
    前記リヤカウル(75)又は前記リヤフレーム(19)に設けられる左右各2か所の前記サドルバッグ取付穴(121L、122L、121R、122R)は、前記可動部材(100)によって覆われていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両の後部構造。
  • 前記リヤカウル(75)に設けられる左右各2か所の前記サドルバッグ取付穴(121L、122L、121R、122R)のうちの少なくとも左右いずれか一方側の前記サドルバッグ取付穴(121L、122L、121R、122R)は、車両平面視で、前記乗員シート(15)に隠れていることを特徴とする請求項6記載の車両の後部構造。
  • 说明书全文

    本発明は、車両の後部構造の改良に関する。

    車体の後部に、サドルバッグを着脱可能に備えた車両の後部構造が知られている(例えば、特許文献1(図14)参照。)。

    特許文献1の図14に示すように、車両としての自動二輪車の後部において、リヤフェンダ(17)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)に、サイドバッグ取付穴(113f、113r、113f、113r)が設けられる。 車両平面視で、サイドバッグ取付穴(113f、113f)は、リヤフェンダ(17)の下方に設けられ、サイドバッグ取付穴(113r、113r)は、リヤランプユニット(116)の下方に設けられる。 すなわち、サイドバッグ取付穴(113f、113r、113f、113r)の上方に、リヤフェンダ(17)又は、リヤランプユニット(116)を設けることで、サイドバッグ取付穴(113f、113r、113f、113r)を目立たなくし、サドルバッグを取外した場合でも、車両の外観性が損なわれ難いようにした。

    ところで、特許文献1の技術では、車両平面視で、サイドバッグ取付穴(113f、113r、113f、113r)を隠すことはできるが、例えば、車両斜め上方から見たときに、露出することになるため、外観性の点で改良の余地があった。

    特開2010−47164公報

    本発明は、サドルバッグが着脱可能に設けられている車両の後部構造において、車両の外観性を高めることができる技術を提供することを課題とする。

    請求項1に係る発明は、車体の後部に配置するリヤフレームと、このリヤフレームの下方に設けられ後輪を覆うリヤフェンダと、リヤフレームの側方に設けられこのリヤフレームを覆うリヤカウルと、リヤフェンダの上方に設けられ運転者と同乗者とが前後に座ることができる乗員シートと、リヤフレーム、リヤカウル及び/又はリヤフェンダに着脱自在に取付けられる物入れとしてのサドルバッグと、を備える車両の後部構造において、リヤフレーム、リヤカウル及び/又はリヤフェンダに、サドルバッグを取付けるサドルバッグ取付穴が設けられ、サドルバッグに、サドルバッグ取付穴に係合してサドルバッグを取付ける爪部が設けられ、サドルバッグが車両に非装着のときには、車両に設けられる可動部材によって、サドルバッグ取付穴が覆われ、可動部材は、サドルバッグ取付穴を覆う以外の機能を持つ車体構成部材であることを特徴とする。

    請求項2に係る発明では、可動部材は、同乗者が足を置く同乗者用ステップであって、
    この同乗者用ステップは、リヤフレームに回動自在に取付けられ、同乗者用ステップがリヤカウルに格納されたときに、同乗者用ステップがサドルバッグ取付穴を覆うようにしたことを特徴とする。

    請求項3に係る発明では、同乗者用ステップは、アーム部と、このアーム部の先に設けられ同乗者が足を置く足置部とからなり、アーム部の基部は、リヤフレームに回動自在に支持され、同乗者用ステップがリヤカウルに格納されたときに、足置部がサドルバッグ取付穴を覆うようにしたことを特徴とする。

    請求項4に係る発明では、可動部材は、運転者又は同乗者がつかむことができるグラブレールであって、これらのグラブレールは、リヤカウルの上部にて上位置と下位置の間でスライド自在に設けられ、グラブレールが上位置にあるときに、サドルバッグ取付穴が露出し、グラブレールが下位置にあるときに、サドルバッグ取付穴を覆うようにしたことを特徴とする。

    請求項5に係る発明では、グラブレールは、リヤカウルの一部を構成し、グラブレールが下位置から上位置にスライドする向きは、車幅方向外方斜め上方向きであって、グラブレールが上位置にあるときに、サドルバッグ取付穴は、グラブレールの外側に露出することを特徴とする。

    請求項6に係る発明では、サドルバッグ取付穴は、リヤフェンダに左右各1か所設けられ、リヤカウル又はリヤフレームに左右各2か所設けられ、リヤカウル又はリヤフレームに設けられる左右各2か所のサドルバッグ取付穴は、可動部材によって覆われていることを特徴とする。

    請求項7に係る発明では、リヤカウルに設けられる左右各2か所のサドルバッグ取付穴のうちの少なくともいずれか一方の左右各1カ所のサドルバッグ取付穴は、車両平面視で、乗員シートに隠れていることを特徴とする。

    請求項1に係る発明では、サドルバッグは、リヤフレーム、リヤカウル及び/又はリヤフェンダに、着脱自在に取付けられており、サドルバッグが取付けられるサドルバッグ取付穴は、サドルバッグが車両に非装着のときは、可動部材によって覆われている。 サイドバッグを装着しないときに、サドルバッグ取付穴を可動部材で覆うことで、サドルバッグ取付穴は露出しなくなる。 結果、車両の外観性を高めることができる。
    また、可動部材は、他の機能を持つ車体構成部材であるため、サドルバッグ取付穴を覆うために別部材を設定する必要はない。 結果、部品点数を削減することができる。

    請求項2に係る発明では、可動部材となる同乗者用ステップは、リヤフレームに回動自在に取付けられており、同乗者用ステップが格納されたときに、サドルバッグ取付穴は、同乗者用ステップによって覆われている。 サイドバッグを装着しないときに、サドルバッグ取付穴を同乗者用ステップで覆ったので、サドルバッグ取付穴の露出はなくなる。 結果、車両の外観性を高めることができる。

    請求項3に係る発明では、同乗者用ステップは、足置部を有し、同乗者用ステップがリヤカウルに格納されたときに、サドルバッグ取付穴は、同乗者ステップの足置部で覆われている。 この足置部でサドルバッグ取付穴を覆ったので、サドルバッグ取付穴の露出はなくなる。 結果、車両の外観性を高めることができる。

    請求項4に係る発明では、可動部材となるグラブレールは、リヤカウルにスライド自在に設けられており、グラブレールが下位置にあるときに、サドルバッグ取付穴は、グラブレールによって覆われている。 サドルバッグを装着しないときに、サドルバッグ取付穴をグラブレールで覆ったので、サドルバッグ取付穴は露出しなくなる。 結果、車両の外観性を高めることができる。

    請求項5に係る発明では、グラブレールは、リヤカウルの一部を構成するようにした。 すなわち、リヤカウルの一部をグラブレールとして用いたので、部品点数を削減することができる。

    また、グラブレールが、車幅方向外方斜め上方向きにスライドした上位置にあるときに、サドルバッグ取付穴は、グラブレールの外側に露出する。 グラブレールの外方にサドルバッグ取付穴が位置するので、サドルバッグの取付作業は行い易い。

    請求項6に係る発明では、リヤカウル又はリヤフレームに設けられる左右各2か所のサドルバッグ取付穴は、可動部材によって覆われている。 少なくとも左右各2か所のサドルバッグ取付穴は、可動部材によって覆われるので、覆われるサドルバッグ取付穴の数が増える。 結果、車両の外観性を一層高められる。

    請求項7に係る発明では、車両平面視で、少なくとも一方の左右各1カ所のサドルバッグ取付穴は、乗員シートに隠れている。 乗員シートに、サドルバッグ取付穴の一部が隠れているため、車両の外観性を一層向上させることができる。

    本発明に係る自動二輪車の左側面図である。

    図1の要部拡大図(サドルバッグが装着可能な状態)である。

    サドルバッグが取外されたときの車両後部の側面図である。

    本発明に係る自動二輪車の要部平面図である。

    図4の5−5線断面図である。

    図4の6−6線断面図である。

    図6においてサドルバッグのロック機構の構造及び作用説明図である。

    図4の8−8線断面図である。

    グラブレールロック機構の構造及び作用説明図である。

    図8の作用説明図である。

    ピリオンステップの回動機構を説明する斜視図である。

    図11の12−12線断面図である。

    以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。 図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。

    本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
    図1に示すように、車両としての自動二輪車10は、車体フレーム11を備え、この車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方に延出されエンジン13を支持するメインフレーム14と、このメインフレーム14の後端上部から後方に延ばし乗員シート15を支持し、バッテリ16などの電装部品などを取付け、且つ、リヤフェンダ17を含む車体後部18を支持するリヤフレーム19(図4参照)とからなる。 メインフレーム14には、このメインフレーム14の後端部に設けられスイングアーム28を支持するピボットプレート22L、22R(手前側の符号22Lのみ示す。以下同じ。)を含む。

    ピボットプレート22L、22Rに、ピボット軸27が設けられ、このピボット軸27から後方にリヤスイングアーム28(スイングアーム28)が延ばされ、このスイングアーム28とメインフレーム14の間に衝撃を吸収するリヤクッションユニット29が設けられ、スイングアーム28の先端部に、後輪31が取付けられる。 後輪31は、エンジン13と後輪31との間をつなぐ図示せぬドライブシャフトによって駆動される。

    ヘッドパイプ12に、フロントフォーク24が設けられ、このフロントフォーク24の下端部に、前輪25が取付けられ、フロントフォーク24の上端部に、前輪25を操する操舵ハンドル26が設けられる。

    メインフレーム14には、エンジン13(V型4気筒エンジン13)が搭載されている。 エンジン13は、メインフレーム14及びピボットプレート22L、22Rによって支持される。 エンジン13の各気筒から排気管66が延びており、これらの排気管66は触媒管68に接続され、この触媒管68から車両後方へ集合排気管67が延びており、この集合排気管67の先は、車両前から後へ延びる消音器69の前端に接続される。

    図中、51はエンジン13を冷却するラジエータユニット、52L、52R(手前側の符号52Lのみ示す。以下同じ。)は、フロントフォークに設けたフロントデイスクブレーキキャリパ、53L、53R(手前側の符号53Lのみ示す。以下同じ。)は前輪25に設けられフロントデイスクブレーキキャリパ52L、52Rによって挟持されるフロントデイスクプレート、54は操舵ハンドルに設けたフロントマスタシリンダ、56はメインフレーム14に取付けた燃料タンクを覆い後述するカウル部70を兼ねる燃料タンクカバー、57L、57R(手前側の符号57Lのみ示す。以下同じ。)はメインフレーム14に取付けた運転者用ステップ、58L、58R(手前側の符号58Lのみ示す。以下同じ。)はリヤフレーム19に取付けた同乗者用ステップ、59はヘッドライト、60はフロントフェンダ、61L、61R(手前側の符号61Lのみ示す。以下同じ。)はミラー、62はリヤデイスクブレーキキャリパ、63は後輪31に設けられリヤデイスクブレーキキャリパ62によって挟持されるリヤデイスクプレート、65はメインスタンド、116はリヤランプユニットである。

    以下、自動二輪車10の主に外観部を構成するカウル部70について説明を行う。
    カウル部70は、車体フレーム11の前方を覆うフロントカウル72と、このフロントカウル72に連続して設けられ車両の側方を覆うサイドカウル73と、エンジン13の下方に設けるアンダカウル74と、このアンダカウル74の後方且つ上方で車両後部を覆うリヤカウル75とが備えられており、風よけや車両の外観性を高めること等を目的とする。

    フロントカウル72は、ヘッドライト59の上方を覆うアッパセンタカウル76と、このアッパセンタカウル76の上方に延びているウインドスクリーン77と、メインフレーム14の側方を覆うミドルカウル78L、78R(図手前側の符号78Lのみ示す。以下同じ。)が取付けられウインドスクリーン77の左右を支持するフロントアッパサイドカウル79L、79R(図手前側の符号79Lのみ示す。以下同じ。)の一部とを含む。

    サイドカウル73は、ウインドスクリーン77の左右を支持するフロントアッパサイドカウル79L、79Rと、ヘッドパイプ12およびメインフレーム14の側方を覆うミドルカウル78L、78Rと、燃料タンクカバー56の下方を覆い運転中に運転者の脚部によって挟まれるニーカバー81L、81R(図手前側の符号81Lのみ示す。以下同じ。)と、これらのニーカバー81L、81Rの下方に設けられメインフレーム14の構成要素であるピボットプレート22L、22Rの外側面を覆うピボットプレートカバー82L、82R(図手前側の符号82Lのみ示す。以下同じ。)とを含む。

    リヤカウル75は、車体後部18を構成するリヤフレーム19を外方から覆うものである。 リヤフレーム19の下方に後輪31を覆うリヤフェンダ17が設けられ、このリヤフェンダ17の上方に乗員が着座する乗員シート15が設けられ、リヤカウル75に物入れとしてのサドルバッグ111L、111R(図手前側の符号111Lのみ示す。)が取付けられている。 車体後部18のリヤフレーム19に、乗員が把持することができるグラブレール112が設けられている。
    なお、本実施例では、サドルバッグは、リヤカウル75に取付られているが、リヤフレームでも良い。 また、リヤフェンダに取付けるようにしても差し支えない。

    次に、車両後部において、サドルバッグ111L、111Rの裏側に、サドルバッグ取付穴が設けられる点について説明する。
    図2に示すように、車両後部において、リヤカウル75に第1サドルバッグ取付穴121L、121R(図手前側の符号121Lのみ示す。以下同じ。)が設けられ、これらの第1サドルバッグ取付穴121L、121Rの車両後方で且つ上方にて、リヤカウル75に第2サドルバッグ取付穴122L、122R(図手前側の符号122Lのみ示す。以下同じ。)が設けられ、第2サドルバッグ取付穴122L、122Rの車両後方で且つ下方にて、リヤフェンダ17に第3サドルバッグ取付穴123L、123R(図手前側の符号123Lのみ示す。以下同じ。)が設けられている。

    このとき、同乗者用ステップ58L、58Rは、リヤカウル75へ格納される上位置(格納位置)にはなく、同乗者用ステップ58L、58Rの足置部91L、91R(手前側の符号91Lのみ示す。以下同じ。)が、同乗者が足を置くことができる下位置(使用位置)にある。 詳細は後述する。

    また、グラブレール112L、112R(手前側の符号112Lのみ示す。以下同じ。)は、図矢印sに示すように、上下にスライド可能に設けられている。 グラブレール112L、112Rは、乗員がつかむことができる把持部92L、92R(手前側の符号92Lのみ示す。以下同じ。)と、把持部92L、92Rを、各々、支持する柱部93L、93R(手前側の符号93Lのみ示す。以下同じ。)とを有する。

    図中、グラブレール112L、112Rの把持部92L、92Rは、上方にスライドした上位置にある。 グラブレール112L、112Rの柱部93L、93Rには、荷掛用フック取付孔99L、99R(手前側の符号99Lのみ示す。以下同じ。)が設けられ、これらの荷掛用フック取付孔99L、99Rは、把持部92L、92Rが上位置にあるときに外に現れる。

    なお、本実施例では、第1サドルバッグ取付穴及び第2サドルバッグ取付穴は、リヤカウルに設けられているが、リヤフレーム又はリヤフェンダに設けることは差し支えない。 また、第3サドルバッグ取付穴は、リヤフェンダに設けられているが、リヤカウル又はリヤフレームに設けることは差し支えない。

    次に、サドルバッグ111L、111Rが取外されたときに、第1サドルバッグ取付穴121L、121R及び第2サドルバッグ取付穴122L、122Rが可動部材100によって覆われる点について説明する。

    図3に示すように、可動部材100のうちの1つは、同乗者が足を置くことができる同乗者用ステップ58L、58Rであって、この同乗者用ステップ58L、58Rは、リヤフレーム19(図4参照)に回動自在に取付けられ、同乗者用ステップ58L、58Rがリヤカウル75に格納されたときに、同乗者用ステップ58L、58Rが第1サドルバッグ取付穴121L、121R(図2参照)を覆うようにした。 同乗者用ステップ58L、58Rの詳細については後述する。

    可動部材100のうちの他の1つは、運転者又は同乗者がつかむことができるグラブレール112であって、このグラブレール112は、リヤカウル75の上部にて上位置と下位置の間でスライド自在に設けられている。 図2に示すように、グラブレール112が上位置にあるときに、第2サドルバッグ取付穴122L、122R(図手前側の符号122Lのみ示す。以下同じ。)が露出し、図3に示すように、グラブレールが下位置にあるときに、第2サドルバッグ取付穴122L、122Rを覆うようにした。

    すなわち、可動部材100としての同乗者用ステップ58L、58R及びグラブレール112は、第1及び第2のサドルバッグ取付穴121L、121R、122L、122Rを覆うこと以外の機能を持っている車体構成部材であって、サドルバッグ111L、111Rが車両に非装着のときには、可動部材100によって、第1及び第2のサドルバッグ取付穴121L、121R、122L、122Rが覆われるようにした。

    図4に示すように、車両後部を上から見たとき、リヤフレーム19に、このリヤフレーム19の側方を覆うようにリヤカウル75が設けられ、このリヤカウル75に、グラブレール112L、112Rが上方から取付けられている。 これらのグラブレール112L、112Rは、リヤカウル75の一部を構成する部材である。 このリヤカウル75に、左右の第1サドルバッグ取付穴121L、121Rが設けられると共に、これらの左右の第1サドルバッグ取付穴121L、121Rの後方に、左右の第2サドルバッグ取付穴122L、122Rが設けられている。 左右の第2サドルバッグ取付穴122L、122Rの車両後方にて、リヤフェンダ17に、左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123Rが設けられている。

    これらの左右の第1〜第3サドルバッグ取付穴121L〜123L、121R〜123Rに各々係合して、サドルバッグ111L、111Rに、これらのサドルバッグ111L、111Rが取付けられる左右の第1〜第3爪部131L〜133L、131R〜133Rが設けられている。 リヤカウル75に設けられる左右の第1〜第2サドルバッグ取付穴121L、122L、121R、122Rは、車両平面視で、乗員シート15に隠れている。

    また、グラブレール112L、112Rの柱部93L、93Rに各々設けられている荷掛用フック取付孔99L、99Rは、車両平面視で、視認することができるので、荷掛用フック取付孔99L、99Rに、荷掛用フックを取付ける際に、取付は容易である。

    なお、リヤフェンダ17の上面に、バッテリ16が設けられ、このバッテリ16の左側方に、リレー・ヒューズ箱94が設けられ、リレー・ヒューズ箱94の後方に、物入れ98が設けられている。

    次に、左右の第1サドルバッグ取付穴121L、121R及びその周辺部の構造について説明する。
    図5に示すように、リヤフレーム19の外方にリヤカウル75が設けられ、このリヤカウル75の下端の間に渡されるように、リヤフェンダ17が配置され、リヤフレーム19の上方に乗員シート15が配置される。 リヤカウル75に左右の第1サドルバッグ取付穴121L、121Rが設けられ、これらの左右の第1サドルバッグ取付穴121L、121Rに、左右のサドルバッグ111L、111R側に設けられる左右の第1爪部131L、131Rが係合されている。 左右の第1サドルバッグ取付穴121L、121Rとの係合部にて、左右の第1爪部131L、131Rに、各々、サドルバッグ111L、111Rへかかる振動を緩和する弾性部材139が各々設けられている。

    次に、車両後端のリヤフェンダ17に設けられる左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123R及びその周辺部の構造について説明する。
    図6に示すように、リヤフェンダ17の車幅方向に、左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123Rが設けられ、これらの左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123Rに、左右のサドルバッグ111L、111R側に設けられる左右の第3爪部133L、133Rが係合されている。 左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123Rとの係合部にて、左右の第3爪部133L、133Rに、各々、サドルバッグ111L、111Rへかかる振動を緩和する弾性部材139が各々設けられている。

    リヤフェンダ17の下方にて、リヤフェンダ17に、左右のサドルバッグ111L、111Rが第3のサドルバッグ取付穴123L、123Rから外れないように保持するロック機構140が設けられている。 ロック機構140の構造については、次図で説明する。

    図7(a)は、左右のサドルバッグのロック機構140の構造を説明する図及びロック状態を説明する作用図であり、図7(b)は、左右のサドルバッグのアンロック状態を説明する作用図である。

    図7(a)に示すように、左右のサドルバッグのロック機構140は、車両平面視で、キーシリンダ141と、このキーシリンダ141から前後に突出する前後の第1腕部142F、142Rと、これらの前後の第1腕部の先142Ft、142Rtから車幅方向左右に延びる左右の連結棒143L、143Rと、これらの左右の連結棒143L、143Rの先に緩衝用のばね144を介して係止され、各々、左右の回動軸145L、145Rを軸として回動可能に設けられる前後の第2腕部146F、146Rと、これらの前後の第2腕部146F、146Rと一体で回動する左右のカム147L、147Rとを主要素とする。 左右のカム147L、147Rは、左右の第3爪部133L、133Rを上方から各々当接可能に規制するものであり、これらの規制により、左右の第3爪部133L、133Rは、左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123Rから外れることなく、各々、左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123R(図6参照)に保持される。

    図7(b)に示すように、キーシリンダ141を図反時計回りに回動させると、回動に伴って、前後の第1腕部142F、142Rは、図反時計回りに回動する。 前後の第1腕部142F、142Rの先から延びている左右の連結棒143L、143Rは、各々、車幅方向外方に延び、それに伴って、前後の第2腕部146F、146Rが、各々、左右の回動軸145L、145Rを中心に、反時計回りに回動し、これらの左右の回動軸145L、145Rに各々一体となっている左右のカム147L、147Rが回動し、左右の第3爪部133L、133Rへの上方からの規制を解除する。 この状態で、左右の第3爪部133L、133Rは、左右の第3サドルバッグ取付穴123L、123Rから外すことができる。 ロックするときは、キーシリンダ141を時計回りに回動すれば良い。 以上で、サドルバッグのロック及びアンロックに係る一連の作用が説明された。

    図4を併せて参照し、キーシリンダ141を左向きに回動することで、サドルバッグ111L、111Rのアンロックを可能にしたが、キーシリンダ141を右向きに回動することで、乗員シート15のアンロックを可能にし、乗員シート15を移動させ、車両後部を開放させることができる。 また、グラブレール112L、112Rに、荷掛用フック取付孔99L、99Rが設けられており、図2に示されているように、把持部92L、92Rが上位置にあるときに、外に現れるようにした。 なお、グラブレール112L、112R及びその周辺部の詳細については次図以降で説明する。

    次に、リヤカウル75に上下スライド可能に設けられている左のグラブレール112L及びその周辺部の構造について説明する。 なお、右のグラブレール112R及びその周辺部の構造については、車幅方向中心線に対し左右対称な構造であり、説明を省略する。

    図8に示すように、グラブレール112Lは、乗員が把持することができる把持部92Lを支える柱部93Lの下端に、グラブレール112Lを伸縮可能に支持する伸縮機構94Lを有する。

    この伸縮機構94Lは、リヤフレーム19(図4参照)に支持される。 従って、グラブレール112Lは、リヤフレーム19に支持される。 リヤカウル75に、グラブレール112Lの柱部93Lがスライド可能に挿入されるグラブレール支持孔102Lが設けられ、このグラブレール支持孔102Lへ上からグラブレール112Lの柱部93Lが挿入され、この柱部93Lを含むグラブレール112Lは、伸縮機構94Lによって下方から伸縮可能に支持される。

    グラブレール112Lが下位置から上位置にスライドする向きは、車幅方向外方斜め上方向きであって、グラブレール112Lが上位置にあるときに、サドルバッグ取付穴122Lは、グラブレール112Lの外側に露出するようにした。 詳細には、グラブレール112Lは、鉛直線Vに対し、度Θで車両斜め上外方へ傾斜して配置されている。

    グラブレール112Lが嵌る位置にてリヤカウル75の上面に、左の凹部103Lが形成され、この左の凹部103Lの車幅方向外端部に、左の第2サドルバッグ取付穴122Lが設けられている。

    伸縮機構94Lは、ケース体160と、このケース体160に収納されるピストン161aを含む油圧ダンパ部161及びスプリング95と、ピストン161aから伸び柱部93Lの下端に連結されるロッドとしてのスライダー部162とを主要素とする。 ピストン161aに、オリフィス163が設けられ、ケース体160にオイルが満たされている。

    上記構成により、グラブレール112Lは、リヤカウル75に対し、柱部93Lの軸方向に移動可能に支持される。 図中、スプリング95が開放され、伸縮機構94Lが伸びている状態にあり、このとき、グラブレール112Lは、上位置にあり、乗員はグラブレール112Lを把持することができる。 加えて、第2サドルバッグ取付穴122にサドルバッグの第2爪部132Lが係合している。 併せて、柱部93Lに設けられている荷掛用フック取付孔99Lが外に現れている。 なお、柱部93Lの下端93Lbは、グラブレールロック機構170によりスライド不能に支持されている。

    次に、グラブレール112Lを上位置(使用位置)又は下位置(格納位置)にロック・保持するグラブレールロック機構170の構造及び作用について説明する。
    図9(a)は、グラブレールロック機構の構造とロック状態を説明する作用図であり、後述する図10のカムストッパ172の位置に対応するものである。 図9(b)は、アンロック状態を説明する作用図である。

    図9(a)において、グラブレールロック機構170は、リヤカウルの下面75bに取付けられる軸部171と、この軸部171に対し回動可能に設けられるカムストッパ172と、軸部171に挿嵌されカムストッパ172を、軸部171を中心に、図α方向となるロック方向に付勢するばね173と、カムストッパ172の軸部171から離間した位置174に取付けられるワイヤー176とを主要素とする。 このワイヤー176は、連結棒143L、143R(図7参照)とは別系統で前述したキーシリンダー141(図7参照)に接続される。 すなわち、キーシリンダー141の回動により、カムストッパ172を回動可能にした。

    図9(b)において、キーシリンダー141を回動させ、ワイヤー176を図β方向に引張ることで、軸部171を中心に、カムストッパ172を、図γ方向となるアンロック方向に回動させ、グラブレールロック機構170がロック位置からアンロック位置に移行しつつある。 ワイヤー176を図β方向に引張る引張を抜くと、ばね173の作用によって、図9(a)の位置に戻るようにした。

    次に、左右の第2サドルバッグ取付穴122Lから左の第2爪部132Lを取外し、グラブレール112Lを下位置にロックするときの作用について説明する。
    図10に示すように、左の第2爪部132Lを取外した後、左の凹部103Lにグラブレール112Lの把持部92Lを下方にスライドさせ、下位置にすることで、左の第2サドルバッグ取付穴122Lが塞がれる。 このとき、グラブレールロック機構170のカムストッパ172が、柱部93Lに形成した凹部180に係合することで、グラブレール112Lは下位置のままリヤカウル75に保持される。 左の第2爪部132Lを取付けるときは、図9で説明したグラブレールロック機構170をアンロック操作するだけで、グラブレール112Lは、スプリング95の作用により、上位置に移動することができる。 以上で、グラブレールに係るスライド機構の一連の作用が説明された。

    図8にて、左の第2サドルバッグ取付穴122Lから左の第2爪部132Lを取付けるときに、左の第2サドルバッグ取付穴122Lは、グラブレール112Lの外側に露出しているので、サドルバッグ側に設けられる左の第2爪部132Lの着脱に係る作業性を高めることができる。 加えて、グラブレール112Lに設けられている荷掛用フック取付孔99Lは、グラブレール112Lが上位置にあるときのみ外に現れ、使用しないときは、グラブレール112Lを下位置にすることで、外から見えなくすることができる。 結果、車両後部の外観性が高まる。

    次に、第1サドルバッグ取付穴121Lを塞ぐことができる同乗者ステップ58Lの回動構造について説明する。 以下説明では、車幅方向左側の同乗者用ステップ58L及びその周辺部を説明するが、車幅方向右側の同乗者用ステップ58R(図4参照)及びその周辺部の構造は、車幅方向中心線に対し対称な構造であり、説明を省略する。

    図11に示すように、同乗者用ステップ58Lは、リヤフレーム19の外側面に突出形成された取付突起151へ取付けられている。 同乗者用ステップ58Lが図矢印m方向に回動し、同乗者用ステップ58Lがリヤカウル75(図1参照)に格納(収納)されるときに、同乗者が足を置く足置部91Lがサドルバッグ取付穴121Lを覆うようにした。 同乗者用ステップ58Lは、アーム部90Lと、このアーム部90Lの先に設けられる足置部91Lとからなり、アーム部90Lの基部は、リヤフレーム19の取付突起151に回動自在に支持される。

    次に、リヤフレーム19に設けた取付突起151及びその周辺部の詳細な構造について説明する。
    図12に示すように、取付突起151に、回動軸となるボルト153及びナット154を介して、アーム部90Lの基部90Lbが回動可能に設けられている。 アーム部90Lの基部90Lbは、取付突起151を挟むように設けられ対向する一対のボス部155F、155Rを有する。 ボス部155F、155Rには、板状のロックプレート156が一体的に回動するように設けられ、ロックプレート156の一部にロック溝157が形成され、このロック溝157に取付突起151側に設けられるロックボール158が嵌合することにより、上位置(収納位置)及び下位置(使用位置)で、同乗者用ステップ58Lを所定角度でロック可能に構成した。 159はボルト153と取付突起151間に挿嵌されるカラー部材である。

    ロックボール158は、コイルばね等のばね手段149でロック方向へ突出付勢され、ロック溝157がロックボール158の上へ移動するとロック溝157内に突出してロックするようにした。 ロックプレート156において、ロック溝157は、使用位置及び収納位置に対応する角度に形成され、所定トルク以上のトルクを付加することで、同乗者用ステップ58Lを保持可能に回動させるようにした。

    以上に述べた車両の後部構造の作用を次に述べる。
    図2〜4にて、サドルバッグ111L、111Rは、リヤフレーム19、リヤカウル75及び/又はリヤフェンダ17に、着脱自在に取付けられており、サドルバッグ111L、111Rが取付けられるサドルバッグ取付穴121L、121R、122L、122Rは、サドルバッグ111L、111Rが車両に非装着のときは、可動部材100によって覆われている。 サドルバッグ111L、111Rを装着しないときに、サドルバッグ取付穴121L、121R、122L、122Rを可動部材100で覆うことで、サドルバッグ取付穴121L、121R、122L、122Rを隠すことができる。 結果、車両の外観性を高めることができる。

    また、可動部材100は、他の機能を持つ車体構成部材であるので、サドルバッグ取付穴121L、121R、122L、122Rを覆うための別部材を設定する必要はない。 結果、部品点数を削減することができる。

    具体的には、可動部材100の構成要素である同乗者用ステップ58L、58Rは、リヤフレーム19に回動自在に取付けられており、同乗者用ステップ58L、58Rが格納されるときに、サドルバッグ取付穴121L、121Rは、同乗者用ステップ58L、58Rによって覆われている。 サドルバッグ111L、111Rを装着しないときに、サドルバッグ取付穴121L、121Rを同乗者用ステップ58L、58Rで覆ったので、サドルバッグ取付穴121L、121Rを隠すことができる。 結果、車両の外観性を高められる。

    また、同乗者用ステップ58L、58Rは、足置部91L、91Rを有し、同乗者用ステップ58L、58Rがリヤカウル75に格納されたときに、サドルバッグ取付穴121L、121Rは、同乗者用ステップ58L、58Rの足置部91L、91Rで覆われている。 これらの足置部91L、91Rでサドルバッグ取付穴121L、121Rを覆ったので、サドルバッグ取付穴121L、121Rの露出はなくなる。 結果、車両の外観性を高めることができる。

    図4にて、車両平面視で、左右各2カ所のサドルバッグ取付穴121L、122L、121R、122Rは、乗員シート15に隠れている。 乗員シート15に、第1サドルバッグ取付穴121L、121R及び第2サドルバッグ取付穴122L、122Rが隠れているため、車両の外観性を向上させることができる。

    図8〜10にて、可動部材100となるグラブレール112L、112Rは、リヤカウル75にスライド自在に設けられており、グラブレール112L、112Rが下位置にあるときに、サドルバッグ取付穴122L、122Rは、グラブレール112L、112Rによって覆われている。 サドルバッグ111L、111Rを装着しないときに、サドルバッグ取付穴122L、122Rをグラブレール112L、112Rで覆ったので、サドルバッグ取付穴122L、122Rを隠すことができる。 結果、車両の外観性を高めることができる。

    さらに、グラブレール112L、112Rは、リヤカウル75の一部を構成するようにした。 すなわち、リヤカウル75の一部をグラブレール112L、112Rとして用いたので、部品点数を削減することができる。 また、グラブレール112L、112Rが、車幅方向外方斜め上方向きにスライドした上位置にあるときに、サドルバッグ取付穴122L、122Rは、グラブレール112L、112Rの外側に露出する。 グラブレール112L、112Rの外方にサドルバッグ取付穴122L、122Rが位置するので、サドルバッグ111L、111Rの取付に係る作業性が高められる。

    図2〜3にて、リヤカウル75に設けられる左右各2か所のサドルバッグ取付穴121L、122L、121R、122Rは、可動部材100によって覆われている。 左右各2か所の第1及び第2のサドルバッグ取付穴121L、122L、121R、122Rは、各々、可動部材100によって覆われるので、覆われるサドルバッグ取付穴121L、122L、121R、122Rの数が増える。 結果、車両の外観性を一層高められる。

    尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。

    本発明は、車両後部にサドルバッグが装着可能な構造をもつ自動二輪車に好適である。

    10…車両(自動二輪車)、15…乗員シート、17…リヤフェンダ、19…リヤフレーム、31…後輪、58L、58R…同乗者用ステップ、75…リヤカウル、90L、90R…アーム部、91L、91R…足置部、100…可動部材、111L、111R…左右のサドルバッグ、112L、112R…左右のグラブレール、120…サドルバッグ取付穴、121L、121R…左右のサドルバッグ取付穴(左右の第1サドルバッグ取付穴)、122L、122R…左右のサドルバッグ取付穴(左右の第2サドルバッグ取付穴)、123L、123R…左右のサドルバッグ取付穴(左右の第3サドルバッグ取付穴)、131L、131R…左右の爪部(左右の第1爪部)、132L、132R…左右の爪部(左右の第2爪部)、133L、133R…左右の爪部(左右の第3爪部)。

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