Storage part structure for saddle-riding type vehicle

申请号 JP2005286148 申请日 2005-09-30 公开(公告)号 JP2007091140A 公开(公告)日 2007-04-12
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 INOUE YOSHIHIRO; NAKAJIMA ATSUSHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a storage part structure for a saddle-riding type vehicle capable of avoiding the dispersion of mass caused by a storage box. SOLUTION: A grab rail 30 has a pair of right and left side rails 31 arranged at both sides of a rear seat 13B so as to be spaced in a vehicle body width direction and the side rail 31 has a long hole 50 extending in its longitudinal direction. A support plate 65 of the storage box 14 has a plurality of long holes 67, 68 extending in the vehicle body width direction and crossing the long hole 50, the long holes 67, 68 of the support plate 65 are communicated with the long hole 50 of the side rail 31 and a bolt 52 is inserted to the communication hole to bolt-fasten the support plate 65 and the side rail 31. Thereby, the storage box 14 can be supported at an arbitrary position between a rear seat upper position of the occupant seat 13 and a position behind the occupant seat 13. COPYRIGHT: (C)2007,JPO&INPIT
权利要求
  • 運転者が乗る前席と同乗者が乗る後席とを有するシートの後方に収納部を備えた鞍乗り型車両の収納部構造において、
    前記収納部は、後席の上方位置とその後方位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両の収納部構造。
  • 前記収納部の前面は、前席の前端と後席の後端との略中間位置まで移動可能であることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の収納部構造。
  • 前記収納部は、車体に設けられたグラブレールに支持されていることを特徴とする請求項1又は2記載の鞍乗り型車両の収納部構造。
  • 前記グラブレールは、左右一対のサイドレールを備え、このサイドレールには、略前後方向に延びる第1ピン挿通部が形成されると共に、前記収納部には、前記第1ピン挿通部に連通して、略左右方向に延びる第2ピン挿通部が形成され、第1、第2ピン挿通部にピン部材を挿通させて、前記収納部を前記サイドレールに連結したことを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の収納部構造。
  • 前記収納部は、揺動部材により支持されて、後席の上方位置とその後方位置との間を揺動することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の収納部構造。

  • 说明书全文

    本発明は、前席と後席とを有するシートと、車体後方に設けられる収納部とを有する鞍乗り型車両の収納部構造に関する。

    従来より、前席と後席とを有するシートの後方に、収納箱取付用ステーを設け、この取付用ステーに収納箱(いわゆるトップボックス又はトランク)を取り付けた自動二輪車の収納部構造が知られている。 この種のものには、取付用ステーに車体前後方向に延在する長孔を設け、この長孔の長さ範囲内で収納箱を前後に移動自在に構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。

    特開昭58−145271号公報

    しかし、従来のものは、シートの後方に取り付けた収納箱取付用ステーに収納箱を支持するため、収納箱を収納箱取付用ステーよりも前方に移動することができなかった。 このため、一人乗車の際には、運転者と収納箱との間に空間ができてしまい、重量物である収納箱の分だけマスが分散化されていた。
    本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、収納箱によるマスの分散化を回避可能な鞍乗り型車両の収納部構造を提供することにある。

    上述課題を解決するため、本発明は、運転者が乗る前席と同乗者が乗る後席とを有するシートの後方に収納部を備えた鞍乗り型車両の収納部構造において、前記収納部は、後席の上方位置とその後方位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする。 この発明によれば、収納部を、後席の上方位置とその後方位置との間を移動可能に設けたので、前席に運転者が着座しただけの場合(一人乗車の場合)には、収納部をシートの後席上方位置に移動することにより、収納部を車体中央寄りに配置してマスの集中化を図ることができる。

    この場合において、収納部の前面を、前席の前端と後席の後端との略中間位置まで移動可能にすることが好ましい。 この構成によれば、一人乗車の際に、収納部の前面を運転者の背後に近接配置でき、運転者のバックレストとして利用することができる。

    また、前記収納部を、車体に設けられたグラブレールに支持してもよい。 この構成によれば、収納部を支持するための別部材を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。 この場合、前記グラブレールが、左右一対のサイドレールを備え、このサイドレールには、略前後方向に延びる第1ピン挿通部が形成されると共に、前記収納部には、前記第1ピン挿通部に連通して、略左右方向に延びる第2ピン挿通部が形成され、第1、第2ピン挿通部にピン部材を挿通させて、前記収納部を前記サイドレールに連結するように構成してもよい。 この構成によれば、平行でないサイドレールにも収納部を移動可能に設けることができるので、グラブレールの形状の自由度を向上させることができる。

    また、前記収納部を、揺動部材により支持されて、後席の上方位置とその後方位置との間を揺動するように構成してもよい。 この構成によれば、揺動部材の長さを変更するだけで収納部の前後の移動量を変更することができ、様々な車種に容易に適用することができる。

    本発明では、収納部を、後席の上方位置とその後方位置との間を移動可能に設けたので、収納部によるマスの分散化を回避することができる。 また、収納部の前面を、前席の前端と後席の後端との略中間位置まで移動可能にしたので、収納部の前面を運転者のバックレストとして利用することができる。 また、収納部を、車体に設けられたグラブレールに支持したので、収納部を支持するための別部材を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。 また、グラブレールが、左右一対のサイドレールを備え、このサイドレールには、略前後方向に延びる第1ピン挿通部が形成されると共に、収納部には、前記第1ピン挿通部に連通して、略左右方向に延びる第2ピン挿通部が形成され、第1、第2ピン挿通部にピン部材を挿通させて収納部をサイドレールに連結したので、平行でないサイドレールにも収納部を移動可能に設けることができ、グラブレールの形状の自由度が向上する。 また、収納部を、揺動部材により支持されて後席の上方位置とその後方位置との間を揺動させたので、揺動部材の長さを変更するだけで収納部の前後の移動量を変更でき、様々な車種に容易に適用することができる。

    以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。 なお説明中、前後及び左右といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
    (1)第1実施形態 図1は、第1実施形態に係る自動二輪車の全体構成の側面図を示している。 この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前端部に回動可能に支持された左右一対のフロントフォーク3と、これらフロントフォーク3の上端部に取り付けられて車体前部の上部に配置された操用のハンドル4と、フロントフォーク3に回転自在に支持された前輪5と、車体フレーム2に支持されたエンジン6と、エンジン6の前方に配置されたラジエータ7と、エンジン6に排気管8を介して連結された排気マフラー9と、車体フレーム2の後端部に上下に揺動自在に支持されたリアフォーク10と、このリアフォーク10の後端部に回転自在に支持された後輪11と、車体フレーム2の上部に配置された燃料タンク12と、この燃料タンク12の後方に配置された乗員用シート13と、車体後部の上方位置に配置される収納ボックス(収納部)14とを備え、車体のほぼ全体が車体カウル15によって覆われている。

    乗員用シート13は、燃料タンク12の後方に延出して運転者M1が着座する前席13Aと、この前席13Aの後方に一段高く形成されて同乗者M2が着座する後席13Bとを一体に備えた一体型シートである。 なお、一体型シートに限らず、前席と後席とを別体のシートで構成した2分割シートを適用してもよい。
    車体カウル15は、車体前部を覆うフロントカウル16と、車体後部を覆うリアシートカウル17とを備え、リアシートカウル17は、乗員用シート13の下方及び後方の車体側部を覆うと共に、左右一対のサイドトランク18を一体的に備えている。 なお、この自動二輪車1は、リアフォーク10内にプロペラシャフトが挿通され、このプロペラシャフトを介してエンジン6の動が後輪11に伝達されるシャフトドライブ駆動方式が採用されている。

    車体フレーム2は、前端のヘッドパイプ20と、このヘッドパイプ20から左右にわかれて車体後方に延びる左右一対のメインフレーム21と、メインフレーム21の後端に連結されてリアフォーク10の前端部を揺動自在に支持する左右一対のピボットプレート22と、ピボットプレート22及びメインフレーム21の後部上方に設けられた連結板21Aに連結されて後方斜め上方に延びる左右一対のシートレール23とを備えている。
    このシートレール23は、連結板21Aに連結されて後方斜め上方に延びる左右一対のアッパーパイプ24と、ピボットプレート22に連結されてアッパーパイプ24の下方を後方斜め上方に延びる左右一対のロワーパイプ25とを有しており、アッパーパイプ24及びロワーパイプ25は後端部が互いに溶接されている。

    図2に示すように、左右一対のアッパーパイプ24の略中間部と後端部には、前部ブラケット26と後部ブラケット27とが各々取り付けられ、これらブラケット26、27にはグラブレール30が支持されている。
    グラブレール30は、乗員用シート13の後席13Bに着座した同乗者M2が把持するレールであり、図3に示すように、車体幅方向に離間して後席13B両側に配置される左右一対のサイドレール31を有している。

    サイドレール31は、アルミ合金等の金属又はABS樹脂等の剛性材料から形成され、図2に示すように、前方斜め下方に延出する前部連結部34と、前部連結部34から車体後方に延出するレール部35と、レール部35から下方に突出する後部連結部36とを一体的に備えている。 前部連結部34と後部連結部36とには、上方が開口するボルト挿入穴37、38が設けられ、各ボルト挿入穴37、38にはボルト39、40が各々挿入されて、各ボルト39、40が、ボルト挿入穴37、38の底部を貫通して前部ブラケット26及び後部ブラケット27に締結されることにより、サイドレール31がアッパーパイプ24に固定される。

    上記レール部35は、車体側面視で、乗員用シート13の後席13Bの前端部13BFから車体後端部に設けられたテールランプ42の位置まで延在すると共に、図3に示すように、車体上面視で、車体後方にいくに従って車体の左右中心面C1(以下、車体中心面C1という)に向かって傾斜している。
    このように、左右一対のサイドレール31が、後席13Bの前端部13BFから後席13Bの後端部13BRより更に後方に延出するため、後席13Bに着座した同乗者M2がどのような体格であっても、或いは、後席13Bの上で前後に移動しても、同乗者M1の左右側方に必ずサイドレール31が位置し、同乗者M2は左右いずれかの手或いは両手でサイドレール31を把持することができると共に、同乗者M2がサイドレール31を把持する把持位置の自由度が向上する。
    また、左右一対のサイドレール31が、車体後方にいくに従って車体中心面C1に近づくので、車体後方における車体側方への張り出し量を抑えることができる。
    なお、図3においては、乗員用シート13の前席13Aに着座した運転者M1が足を乗せる左右一対のメインステップ43と、後席13Bに着座した同乗者M2が足を乗せる左右一対のピリオンステップ44とを示しており、ピリオンステップ44については、同乗者M2が着座しない場合に図中符号αで示すように、車体側に折り畳み自在に構成されている。

    本実施形態では、図4に示すように、グラブレール30の左右一対のサイドレール31に、その長手方向に沿って延在する長孔(第1ピン挿通部)50が形成されている。
    収納ボックス14は、図2に示すように、ボックス本体61と、このボックス本体61の上部開口を開閉する蓋体62と、この蓋体62が閉じた状態にロックするロック部63と、ボックス本体61の前面に取り付けられるバックレスト64と、ボックス本体61の底に連結される支持板65とを備えている。
    この支持板65は、図4に示すように、車体上面視で、左右一対のサイドレール31の長孔50の最大離間距離Lmaxより幅広な平板形状を有し、この支持板65には、ボックス本体61の底板に形成された図示せぬ貫通孔に連通する複数のボルト締結孔66が形成され、このボルト締結孔66とボックス本体61の貫通孔とが連通された状態で、ボックス本体61側から挿通されたボルトがボルト締結孔66に締結されることにより、この支持板65にボックス本体61が連結される。

    また、この支持板65には、車体幅方向に延在する左右一対の長孔(第2ピン挿通部)67、68が前後に間隔を空けて形成されている。 この前側の左右一対の長孔67は、支持板65をその左右中心を車体中心面C1に揃えてサイドレール31の前側位置Fに配置した際に、各長孔67の外側端部67Aが、サイドレール31の長孔50の前端部50Fと各々連通し、かつ、支持板65をその左右中心を車体中心面C1に揃えてサイドレール31の後側位置Rに配置した際に、その内側端部67Bが、サイドレール31の長孔50と各々連通する長孔に形成されている。
    また、後側の左右一対の長孔68は、支持板65を上記前側位置Fに配置した際に、各長孔68の外側端部68Aが、サイドレール31の長孔50と各々連通し、かつ、支持板65を上記後側位置Rに配置した際に、その内側端部68Bが、サイドレール31の長孔50の後端部50Rと各々連通する長孔に形成されている。
    すなわち、支持板65の4つの長孔67、68は、当該支持板65を上記前側位置Fと後側位置Rとの間に移動した際に、その移動範囲内で、支持板65がいずれの位置にあってもサイドレール31の長孔50と交差する孔に形成されている。

    支持板65とサイドレール31との間には、図5に示すように、円筒形状の複数(本例では4つ)のカラー51が各々配置され、このカラー51により、支持板65がサイドレール31の上方位置に配置され、この支持板65上に連結される収納ボックス14の高さが調整されている。
    また、サイドレール31の上部には、図5に示すように、上記カラー51が載置されるカラー載置部55が設けられ、このカラー載置部55は、サイドレール31に沿って延在する凹部55Aを有し、この凹部55Aが、カラー51の端面が面接触してカラー51をサイドレール31に安定して載置できるようにすると共に、この凹部55Aに載置されるカラー51をその中央孔51Aが長孔50に連通する位置に略位置決めしている。

    上記構成により、サイドレール31のカラー載置部55の上に複数のカラー51を載置し、このカラー51の上に、各カラー51の中央孔51Aに支持板65の長孔67、68が各々連通するように支持板65を載置することにより、カラー51の中央孔51Aを介して、支持板65の長孔67、68とサイドレール31の長孔50とが連通し、かつ、カラー51の上下端面が支持板65及びカラー載置部55の凹部55Aとに面接触して支持板65がカラー載置部55に安定支持される。 そして、図5及び図2に示すように、上記支持板65の長孔67、68とサイドレール31の長孔50との連通孔に、支持板65側からボルト(ピン部材)52を挿通し、このボルト52に、サイドレール31の長孔50の下方でナット(固定具)53を締結することにより、支持板65をサイドレール31に固定することができ、収納ボックス14をグラブレール30に連結することができる。
    この場合、上記ボルト52がサイドレール31の上方から挿入されてサイドレール31の下方でナット53により固定されるので、ボルト52及びナット53からなる固定部材がサイドレール31の左右方向に突出することがない。

    本構成では、グラブレール30が、車体幅方向に離間して後席13B両側に配置される左右一対のサイドレール31を有し、このサイドレール31が、その長手方向に沿って延在する長孔50を有すると共に、収納ボックス14の支持板65が、車体幅方向に延在して上記長孔50と交差する複数の長孔67、68を有するので、平行ではない左右一対のサイドレール31の前側位置Fから後側位置Rの間のいずれの位置に支持板65を載置しても、支持板65の長孔67、68とサイドレール31の長孔50とが連通し、この連通孔にボルト52を挿通して支持板65とサイドレール31とをボルト止めすることが可能になる。
    これにより、収納ボックス14を、サイドレール31の前側位置F上方とサイドレール31の後側位置R上方との間、つまり、乗員用シート13の後席上方位置と乗員用シート13の後方位置との間の任意の位置で支持することができる。
    この場合、例えば、上記ボルト52に締結されるナット53を緩めると、ボルト52が、支持板65のサイドレール31の長孔50に沿った移動をガイドするガイド部材として機能し、これにより、支持板65をサイドレール31に沿って容易に前後移動させることができ、収納ボックス14を容易に前後にスライド移動させることが可能になる。

    このように、本構成では、収納ボックス14をサイドレール31上の任意の位置に前後移動できるので、図2及び図3に示すように、乗員用シート13に運転者M1と同乗者M2とが着座した状態(2人乗車)の場合には、同図に実線で示すように収納ボックス14を乗員用シート13の後方位置(本例ではテールランプ42の上方位置)に固定して収納ボックス14を同乗者M2に邪魔にならない位置に配置することができる。 また、乗員用シート13に運転者M1のみが着座した状態(一人乗車)の場合には、同図に二点鎖線で示すように、収納ボックス14を乗員用シート13の後席上方位置に固定して収納ボックス14を車体中央寄りに配置してマスの集中化を図ることが可能になる。
    しかも、本構成では、収納ボックス14の前面が、乗員用シート13の前席13Aの前端と後席13Bの後端との略中間位置まで移動可能なため、2人乗車の際には、収納ボックス14の前面を同乗者M2の背後に近接配置させて収納ボックス14のバックレスト64を同乗者のバックレストとして利用可能であり、また、一人乗車の際には、収納ボックス14の前面を運転者M1の背後に近接配置させて、バックレスト64を運転者M1のバックレストとしても利用可能である。 なお、サイドレール31の長孔50の前端部50Fの位置は、上記バックレスト64を小柄の運転者M1がバックレストに利用可能な位置に設定されている。

    また、本構成では、収納ボックス14の支持板65に、サイドレール31の長手方向に延在する長孔50と交差して連通する長孔67、68を設けるので、上面視で互いに近接又は離間する任意の形状のサイドレール31に収納ボックス14を連結させることができ、グラブレール30の形状の自由度が向上する。
    例えば、図6に示すように、サイドレール31の後部を、その間隔を車体幅方向に離間させた形状にすることにより、収納ボックス14をシート後方位置に配置した際に、より安定支持することが可能になる。
    また、本構成では、グラブレール30に収納ボックス14を支持させるので、収納ボックス14を支持するための別部材を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。 また、グラブレール30の長さを変更するだけで収納ボックス14の前後の移動量を変更できるので、この収納部構造を様々な車種に容易に適用することができる。

    なお、上記実施形態において、収納ボックス14をサイドレール31に連結するボルト52を止めるナット53は、可能な範囲で大径のナットが好ましい。 このナット53を大径にすることにより、例えば工具を使用しなくてもナット53を回すことが可能となり、収納ボックス14の移動作業や着脱作業を容易にすることができる。 また、ナット53に代えて、図7に示すように、上記ボルト52の先端に回動自在なレバー(固定具)53Xを設け、このレバー53Xを倒すと、レバー53Xがレール部35の下面を押してボルト52を下方に引っ張るように構成してもよい。 この構成によれば、レバー53Xを倒すだけで、収納ボックス14をサイドレール31に固定することができ、これとは逆に、レバー53を起こすだけで、収納ボックス14を移動可能にすることができる。

    また、上記実施形態では、サイドレール31に上下に貫通する長孔50を設けると共に、支持板65に上記長孔50と交差する長孔67、68を設ける場合について例示したが、図8に示すように、長孔50、67及び68に代えて、サイドレール31の側方に、その長手方向に沿って延在する案内溝50Xを設けると共に、支持板65に、上記案内溝50X内に進入して当該支持板65を案内溝50Xに沿って車体前後方向に移動自在にするガイド部67Xを設け、サイドレール31の両側側から左右一対のサイドレール31の側壁に向けてボルト52Xを各々締結することによって、支持板65をサイドレール31に固定してもよい。
    この場合、図8に示すように、サイドレール31の上面を平らにしてこの上面で支持板65を支持すると共に、このサイドレール31の案内溝50Xの内面で支持板65のガイド部67Xの下面を支持することにより、重量物である収納ボックス14を広い面で支えることができ、収納ボックス14の安定度が向上する。

    (2)第2実施形態 図9及び図10は第2実施形態を示している。
    第2実施形態では、図9及び図10に示すように、シートレール23の側方に左右一対のリンク支持板70をボルト71により連結し、このリンク支持板70と収納ボックス14とを、前側リンク(揺動部材)72と後側リンク(揺動部材)73とで連結している。 また、乗員用シート13の後席13Bの両側には、シートレール23に支持されるグラブレール80を設けている。
    なお、上記リンク支持板70、前側リンク72及び後側リンク73は、各々左右一対で設けられているが、これら部材は左右とも同一部材であるため、以下、一方のリンク支持板70、前側リンク72及び後側リンク73について説明する。

    リンク支持板70は、金属又は樹脂等の剛性材料で形成され、このリンク支持板70には、車体前後方向に間隔を空けて、前側リンク72及び後側リンク73の一端がボルト74を介して回動自在に連結されており、これら前側リンク72及び後側リンク73の他端は、収納ボックス14のボックス本体61の下部側面にボルト75を介して回動自在に連結されている。

    詳述すると、前側リンク72は、リンク支持板70との連結軸を基準に、その先端部が、乗員用シート13の後席13Bの前端部13BFの上方位置と、後席13Bの後端部13BRの上方位置との間を回動するようにリンク支持板70に連結されており、その先端部が、ボックス本体61の下部前端に連結されることにより、ボックス本体61の下部前端が、後席13Bの前端部上方位置と後席13Bの後端部上方位置との間を移動自在に支持される。
    また、後側リンク73は、リンク支持板70との連結軸を基準に、その先端部が、乗員用シート13の後席13Bの後部上方位置と、乗員用シート13の後方位置との間を回動するようにリンク支持板70に連結されており、その先端部が、ボックス本体61の下部後端に連結されることにより、ボックス本体61の下部後端が、乗員用シート13の後席13Bの後部上方位置と、乗員用シート13の後方位置との間を移動自在に支持される。

    また、上記後側リンク73の中間部には、中間リンク77の一端が回動自在に連結され、この中間リンク77の他端は、前側リンク72の長手方向に形成された溝72Aに沿って移動自在に前側リンク72に連結され、この中間リンク77によって後側リンク73と前側リンク72とが連結されている。
    これらにより、本構成では、図10に示すように、上記前側リンク72及び後側リンク73により、収納ボックス14を、乗員用シート13の後席上方位置(図中2点差線で示す)と、乗員用シート13の後方位置(図中実線で示す位置)との間を移動自在に支持することができる。

    また、上記リンク支持板70には、後側リンク73に係止して後側リンク73の回動を規制する2つの係止部78、79が固定されており、一方の係止部78は、収納ボックス14が乗員用シート13の後席上方位置に移動した際の後側リンク73に係止して収納ボックス14を該位置に固定し、また、他方の係止部78は、収納ボックス14が乗員用シート13の後方位置に移動した際の後側リンク73に係止して収納ボックス14を該位置に固定する。
    従って、上記2つの係止部78、79により、収納ボックス14を、乗員用シート13の後席上方位置と、乗員用シート13の後方位置との各々の位置に簡易かつ確実に固定することができる。

    このように、本構成では、収納ボックス14を、車体垂直面内で揺動自在に支持された前側リンク72及び後側リンク73に支持させたので、収納ボックス14を取り付けたまま収納ボックス14の位置を容易に変更することができる。 また、上記リンク72、73の長さを変更するだけで収納ボックス14の前後の移動量を変更できるので、この収納部構造を様々な車種に容易に適用することができる。

    (3)第3実施形態 図11及び図12は第3実施形態を示している。
    第3実施形態では、図11に示すように、シートレール23の後端にブラケット81を設け、このブラケット81に、左右一対のサイドレール(揺動部材)82をボルト83により連結し、この左右一対のサイドレール82の上に、収納ボックス14をボルト85により連結している。
    上記ブラケット81は、サイドレール82が載置されるレール載置部81Aを有し、このレール載置部81Aの上面には、サイドレール82の一端側に形成された連結部88が載置され、この連結部88の上方が開口するボルト挿入穴88Aからボルト83が挿入され、このボルト83がボルト挿入穴88Aの底部を貫通してブラケット81のレール載置部81Aに締結されることにより、サイドレール82がブラケット81に片持ち支持される。
    サイドレール82は、上記連結部88の上端から車体前後方向に延出するレール部87を有し、このレール部87には、図12に示すように、その長手方向に間隔を空けて上下に貫通する複数(本例では3つ)のボルト締結孔87Bが設けられている。

    本構成では、上記ボルト83を緩めることにより、図12に符号βで示すように、左右一対のサイドレール82を、上記ボルト83の軸LBを中心にして車体平面に沿って各々揺動させることができる。 また、上記サイドレール82のレール部87が、図11に示すように、レール部87の端部87Aを車体後方向きに揃えた場合に(図中、実線で示す)、その端部87Aがテールランプ42の後方上部に位置し、端部87Aを車体前方向きに揃えた場合に(図中、二点差線で示す)、その端部87Aが乗員用シート13の後席13Bの前端部13BFの上方に位置する長さに形成されている。

    このため、左右一対のサイドレール82を車体後方向きに揃えた状態でサイドレール82をブラケット81に固定し、これらサイドレール82のボルト締結孔87Bに収納ボックス14の下部に設けられた支持板90をボルト85でボルト止めすることにより、収納ボックス14を乗員用シート13の後方位置に固定することができる。
    また、左右一対のサイドレール82を車体前方向きに揃えた状態でサイドレール82をブラケット81に固定し、これらサイドレール82のボルト締結孔87Bに収納ボックス14の下部に設けられた支持板90をボルト85でボルト止めすることにより、収納ボックス14を乗員用シート13の後席上方位置に固定することができる。

    このように、本構成では、収納ボックス14が連結される左右一対のサイドレール82を車体後方向き或いは車体前方向きに揺動して収納ボックス14の位置を変更するので、サイドレール82の長さを収納ボックス14の前後長程度に短くすることができ、サイドレール82の収納ボックス14前後からの張り出しを回避することができ、同乗者M2がグラブレール80を把持する際にサイドレール82が邪魔になることがない。
    また、サイドレール82の長さを変更したり、上記ボルト締結孔87Bの数を増やすことにより、収納ボックス14の前後の移動量を容易に変更することができ、この収納部構造を様々な車種に容易に適用することができる。

    以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでないことは明らかである。 例えば、上記各実施形態では、任意の物品を収納する収納ボックスを前後に移動自在に構成する場合について説明したが、これに限らず、運転者と他者との間で対話を可能にする通信ユニット等の所定の物品を収納する収納部を前後に移動自在に構成する場合に広く適用することが可能である。
    また、上記各実施形態では、自動二輪車の収納部構造について説明したが、これに限らず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両等を含む鞍乗り型車両の収納部構造に広く適用することが可能である。

    第1実施形態に係る自動二輪車の側面図である。

    収納ボックスの取付構造を示す側面図である。

    収納ボックスの取付構造を示す上面図である。

    収納ボックスの取付構造の説明に供する上面図である。

    収納ボックスの取付構造の説明に供する断面図である。

    変形例の説明に供する上面図である。

    変形例の説明に供する上面図である。

    変形例の説明に供する上面図である。

    第2実施形態に係る収納ボックスの取付構造を示す側面図である。

    収納ボックスの取付構造の説明に供する側面図である。

    第3実施形態に係る収納ボックスの取付構造を示す側面図である。

    収納ボックスの取付構造の説明に供する上面図である。

    符号の説明

    1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
    2 車体フレーム 13 乗員用シート 13A 前席 13B 後席 14 収納ボックス(収納部)
    21 メインフレーム 23 シートレール 30、80 グラブレール 31 サイドレール 50 長孔(第1ピン挿通部)
    52 ボルト(ピン部材)
    53 ナット(固定具)
    53X レバー(固定具)
    61 カラー 61 ボックス本体 62 蓋体 63 ロック部 64 バックレスト 65、90 支持板 67、68 長孔(第2ピン挿通部)
    70 リンク支持板 72 前側リンク(揺動部材)
    73 後側リンク(揺動部材)
    78、79 係止部 82 サイドレール(揺動部材)
    M1 運転者 M2 同乗者

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