Storage box structure

申请号 JP2005103845 申请日 2005-03-31 公开(公告)号 JP4425821B2 公开(公告)日 2010-03-03
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 善裕 井上; 郁夫 原; 雅之 太齋; 健一 見崎;
摘要
权利要求
  • シート(22)下方で車体フレーム(25)の側方を覆う左右一対のシートカウル(80,80)と、
    前記シートカウル(80,80)に車幅方向外側に膨出成形され、車両(10)外側に開閉自在な蓋(82,82)を有する収納ボックス(81,81)と、からなる収納ボックス(81,81)構造において、
    前記収納ボックス(81,81)は、車体中心に向って突出する突出部(83,83)を有し、前記突出部(83,83)は、前記収納ボックス(81,81)内部に連通された開口部(84,84)を有するとともに、一方の突出部(83)と他方の突出部(83)が嵌合され、前記開口部(84)は、左右の収納ボックス(81,81)内部を連通することを特徴とする収納ボックス(81,81)構造。
  • 前記突出部(83,83)は、前記収納ボックス(81,81)後部に配置されていることを特徴とする請求項1記載の収納ボックス(81,81)構造。
  • 前記一方の突出部(83)に凹部(95)、前記他方の突出部(83)に凸部(98)を設け、前記凹部(95)と前記凸部(98)を嵌合することを特徴とする請求項1又は2記載の収納ボックス(81,81)構造。
  • 前記一方の突出部(83)に爪部(99)、前記他方の突出部(83)に爪係合部(96)を設け、前記凹部(95)と前記凸部(98)の嵌合に伴って係合することを特徴とする請求項3記載の収納ボックス(81,81)構造。
  • 前記爪部(99)と前記爪係合部(96)は、前記各突出部(83,83)の上部に設けられるとともに、前記各突出部(83,83)の下部は、締結部材(100)により締結されることを特徴とする請求項4記載の収納ボックス(81,81)構造。
  • 说明书全文

    本発明は、例えば自動2輪車の車体内部に物品を収納するのに用いる収納ボックス構造に関する。

    収納ボックス構造の一例として、スクータ型車両において、長尺物品を収納するために、シート下の収納ボックスと車体側方のサイド収納ボックスとを連通させたものが知られている。 このような収納ボックス構造では、着座シート下方のリヤボディー内部に、有底容器状の物品収納室が設けられているとともに、リヤボディーの左右側面に、車幅方向外側に膨出された左右一体のサイド収納室が設けられており、各サイド収納室と物品収納室との3つの収納室が連通部によって互いに連通されている(例えば、特許文献1参照)。

    特開2001−287678号公報

    ところが、上記特許文献1では、各サイド収納室と物品収納室とを連通させるための連通部が各収納室とは別構成の部品であるために、部品点数の増加をまねく虞がある。 また、左右の収納室が実質的に連結されないので、各収納室は単独で剛性を確保する必要がある。 また、取付け作業の際に左右収納室の各々上下位置を合わせなければならない。

    本発明の目的は上記課題を解消することに係り、部品点数の削減を図れるとともに剛性の向上を図れ、さらに取付精度の向上を図ることができる収納ボックス構造を提供することである。

    上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シート下方で車体フレームの側方を覆う左右一対のシートカウルと、前記シートカウルに車幅方向外側に膨出成形され、車両外側に開閉自在な蓋を有する収納ボックスと、からなる収納ボックス構造において、前記収納ボックスは、車体中心に向って突出する突出部を有し、前記突出部は、前記収納ボックス内部に連通された開口部を有するとともに少なくとも一方の収納ボックスの突出部に嵌合され、前記開口部は、左右の収納ボックス内部を連通することを特徴とする。

    請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記突出部は、前記収納ボックス後部に配置されていることを特徴とする。
    請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の構成に加えて、前記一方の突出部に凹部、前記他方の突出部に凸部を設け、前記凹部と前記凸部を嵌合することを特徴とする。
    請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に加えて、前記一方の突出部に爪部、前記他方の突出部に爪係合部を設け、前記凹部と前記凸部の嵌合に伴って係合することを特徴とする。
    請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、前記爪部と前記爪係合部は、前記各突出部の上部に設けられるとともに、前記各突出部の下部は、締結部材により締結されることを特徴とする。

    請求項1記載の収納ボックス構造によれば、収納ボックスに設けた突出部により左右の収納ボックスを連通させて結合させたために、従来のものように、連通させるための別部材を必要としないので、部品点数を削減できる。 また、左右の収納ボックスを一体的に結合することで、収納ボックスが形成される左右別体のシートカウルの剛性を上げることができる。 さらに、左右の収納ボックスの上下左右の位置を容易に合わせることができるので、周辺の部品の取付精度に影響を与えることがなく、周辺部品の取り付けにおける作業効率を上げることができる。

    請求項2記載の収納ボックス構造によれば、突出部が、収納ボックス後部で左右の収納ボックスを結合させることで剛性が向上しており、それにより、比較的重量がある車体構成部品を収納ボックスに直接取付けることができるので、車体構成部品のためのステー等の補助部品を廃止し、部品点数の削減及び重量増加の抑制を図ることができる。 また、収納ボックス後部は連結により剛性が高いため、車体フレームへの取付け箇所は収納ボックスの前部と上部とだけでよく、後部を取付けるためのステー等の補助部材を車体フレームから延出させる必要がなくなり、同様にして、部品点数の削減及び重量増加の抑制を図ることができる。 さらに、突出部は、リヤフェンダの後下がりになっている部分の上部においてその部分に沿うように配置されるために、車体の後部が高くなることを防止するとともに車体の前後長が長くなることを防止して意匠面を向上させることができる。
    請求項3記載の収納ボックス構造によれば、左右の収納ボックスの締結部材の使用箇所を減らし、部品点数を削減して重量増加を抑止することができる。
    請求項4記載の収納ボックス構造によれば、左右の収納ボックスの締結部材の使用箇所をさらに減らすことができ、部品点数を一層削減して重量増加をさらに抑止することができる。
    請求項5記載の収納ボックス構造によれば、突出部上方に重量物である車両構成部を配置した場合、その構成部の荷重の集中する下部に締結部材を用いることで、締結部材の使用箇所を減らしつつ、左右の収納ボックスを強固に連結することができる

    以下、本発明に係る収納ボックス構造の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
    図1乃至図5は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は本発明に係る収納ボックス構造を搭載した自動2輪車の斜め前方から見た外観斜視図、図2は図1に示した自動2輪車の斜め後方から見た外観斜視図、図3は図1に示した自動2輪車の左側面図、図4は図1に示した自動2輪車に用いられる右シートカウルの単体側面図、図5は図1に示した自動2輪車に用いられる左右シートカウルの組み立て手順を説明する分解斜視図、図6は図5の組立状態の外観斜視図、図7は図6における突出部周り縦断面図、図8は図7の要部拡大図である。

    図1〜図3に示すように、自動2輪車10は、フレーム11と、フレーム11の前端部に有するヘッドパイプ12に取付けられたフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上部に結合されたハンドル14と、フロントフォーク13の下部に取付けられた前輪15と、フレーム11の前下部に取付けられたエンジン17とトランスミッション18とからなるパワーユニット16と、フレーム11の後下部に取付けられたスイングアーム19と、スイングアーム19に取付けられた後輪20と、フレーム11の後部上部にシートレール21を介して取付けられたタンデムシート22と、シートレール21下方に取付けられたリヤフェンダ23と、から主として構成されており、パワーユニット16にて後輪20を駆動するようにした車両である。

    また、自動二輪車10は、フレーム11の前部下方にラジエータ24を備え、車体の前部を覆うフロントセンターカウル50と、車体の前両側部を覆い、左,右ミドルカウル61,61を有する左,右アウターカウル60,60とを備えている。 また、ラジエータ24を囲むラジエータカバー71を一体に有して左,右アウターカウル60,60の内側に取付けられた左,右インナーカウル70,70と、蓋82,82が開閉自在に組み付けられた左,右収納ボックス81,81を有して車体の後両側部を覆う左,右シートカウル80,80とを備える。 フロントセンターカウル50と、左,右アウターカウル60,60と、左,右インナーカウル70,70と、左,右シートカウル80,80とは、軽量なFRP等の合成樹脂を素材として成形される。

    フレーム11は、例えばアルミニウム合金の鋳造により略U字形状に形成されており、後下方へ向けて左右一対で延びるメインフレーム25を有し、このメインフレーム25の前端部に円筒形状のヘッドパイプ12を有する。 また、メインフレーム25の前端部に結合されヘッドパイプ12の後方に向けて後ろ下がりに延びるダウンチューブ26と、ヘッドパイプ12の前方に略L字形状に上方に向けて延出されたフロントブラケット27と、メインフレーム25の下方後端部に配置され後ろ上がりに延びるシートレール21の前端部が結合されたピボットプレート28と、を有する。

    パワーユニット16は、エンジン17が冷4ストロークV型であってトランスミッション18を一体に内蔵しており、メインフレーム25とピボットプレート28とダウンチューブ26とによって支持されている。 パワーユニット16の上部には、エアクリーナ(不図示)上にフューエルタンク29が取付けられている。 エンジン17は、前気筒側シリンダヘッド17a及び後気筒側シリンダヘッド17bの吸気ポートにキャブレータ(不図示)が接続され、前気筒側シリンダヘッド17aの排気パイプ30及び後気筒側シリンダヘッド17bの排気パイプ31がエンジン17の下部で集合管32に接続され、集合管32からマフラー33に接続されている。 トランスミッション18の出は、側部に取り出されてからチェーン(不図示)を介して後輪20に固定されたスプロケット(不図示)に伝達される。

    フロントフォーク13には、コイルばねとダンパとからなるフロントショックアブソーバ(不図示)が内蔵されているとともに、前輪15に固定された一対のディスクロータ34に制動力を与えるキャリパ35が組み付けられており、前輪15の上部を覆うフロントフェンダ36が取付けられている。

    スイングアーム19は、ピボットプレート28によって揺動自在に支持されており、フレーム11との間に配置されたコイルばねとダンパとからなるリヤショックアブソーバ(不図示)によって緩衝される。 後輪20には、前輪15と同様にしてディスクロータ37及びキャリパ(不図示)が取付けられている。

    ラジエータ24は、前輪15の後方で、エンジン17の前気筒側シリンダヘッド17aの前方においてダウンチューブ26にボルト止めされており、左右インナーカウル70,70の下方に形成されたラジエータカバー71によって側部の周囲が覆われている。

    フロントセンターカウル50は、前面先端にヘッドライトユニット38が取付けられているとともに、ヘッドライトユニット38の下方にセンターエアインレット50aが設けられており、センターエアインレット50aの両側に左右対称のサイドエアインレット50b,50bが設けられている。

    フロントセンターカウル50は、左,右アウターカウル60,60の前方先端で両者に挟まれて配置され、フロントブラケット27にボルト止めされる。 センターエアインレット50aは、前端部中央で前輪15の上方に配置されているために、走行中に正面から空気を導入してエアクリーナに空気を供給する。 サイドエアインレット50b,50bは、前端部両側部で前輪15の上方に配置されているために、走行中に走行風の一部を導入して左,右ミドルカウル61,61方向に流す。

    フロントセンターカウル50の上方には、ウインドスクリーン39が固定されており、フロントセンターカウル50の内側には、フロントブラケット27に固定されたメーターユニット(不図示)が配置されている。 フロントセンターカウル50は、左,右アウターカウル60,60と組み合わされることで、走行中の走行風を前方から受けて前輪15にダウンフォースを与えて操安定性を向上する。

    左,右アウターカウル60,60は左右対称形状に形成されているために、ここでは左アウターカウル60についてのみ説明する。 アウターカウル60は、ヘッドパイプ12の側部と、メインフレーム25の前方側部と、エンジン17の両シリンダヘッド17a,17bの側部とを覆って配置されている。

    アウターカウル60には、前端上部に配置されたサイドウインカー用切欠60aと、ミドルカウル用切欠60bと、ミドルカウル61の下方に配置された突出部60cと、が設けられている。

    サイドウインカー用切欠60aには、フロントブラケット27にボルト止めされたサイドウインカー40が組み付けられる。

    ミドルカウル用切欠60bには、メインフレーム25にボルト止めされたミドルカウル61が取付けられる。 ミドルカウル61は、フロントセンターカウル50のサイドエアインレット50bを指向したスリット状の開口部61aを有するために、両サイドエアインレット50bから導入された走行風が開口部61aから放出されて車体側面に沿って後方へ流れる。

    突出部60cは、車体側面視逆三形状にして、前方から後方に向けて翼形状に形成されて、ラジエータ24の後方側の位置で車体外側に向けて膨出する。 この突出部60cは、上部を形成する上部面が略水平に配置され、下部前方を形成する下部面が後方下がりに配置されている。

    左,右インナーカウル70,70は左右対称形状に形成されているために、ここでは左インナーカウル70についてのみ説明する。 インナーカウル70は、アウターカウル60の内側に中空部を介して一体構成されることで、カウル全体の剛性向上及び軽量化を図る機能をもつ。

    インナーカウル70は、外部に露出しない殻部70aと、ラジエータカバー71と、から構成されている。 殻部70aは上方に配置されており、メインフレーム25とヘッドパイプ12とにボルト止めされる。 下方に配置されたラジエータカバー71がラジエータ24とともにダウンチューブ26にボルト止めされる。

    ラジエータカバー71は、ラジエータ24の側面から下端部までを覆う形状に形成されており、下端部に膨出部71aを有する。 膨出部71aは、ラジエータカバー71におけるアウターカウル60の下方へ突出する下端部で、前方から後方に渡って半水滴形状に膨出しており、車両側面視で後方斜め上がりに形成されている。 また、ラジエータカバー71は後方に開口部71bを有する。

    左,右シートカウル80,80は、リヤフェンダ23を跨いで左右対称形状に形成されており、上部にタンデムシート22を取付け、後方にリヤコンビネーションランプ41,マッドガード42を取付けている。 そして、左,右シートカウル80,80の後方寄りに、車幅方向外側に膨出して成形されていて車両外側に開閉自在な蓋82,82を有する収納ボックス81,81を有する。

    次に、図4〜図8を参照して、左,右シートカウル80,80について詳細に説明する。

    左,右収納ボックス81,81を有する左,右シートカウル80,80の第1の特徴は、車体中心に向って突出する突出部83,83を有しており、突出部83,83が左,右収納ボックス81,81内部に連通された開口部84,84を有するとともに左,右収納ボックス81,81の突出部83,83に嵌合されることで、開口部84,84が左,右収納ボックス81,81内部を連通することである。

    また、左,右シートカウル80,80の第2の特徴は、突出部83,83が左,右収納ボックス81,81の後部に配置されていることである。

    図4に示すように、右シートカウル80は、右収納ボックス81が車幅方向外側に膨出して成形されている。 そして、右収納ボックス81における車体中心側の側板85に、シートレール21(図3参照)への取付用のボルト孔86,86と、リヤコンビネーションランプ41取付用のボルト孔87,87と、マッドガード42取付用のボルト孔88,88,88と、リヤフェンダ23への取付用のボルト孔89と、ピボットプレート28後方のステップホルダ43(図1参照)への取付用のボルト孔90と、が設けられている。 また、外側に、サブフレーム45側への取付用のボルト孔91,91が設けられている。 なお、右収納ボックス81の開口下部には、上開きの蓋82開閉用のヒンジ92,92(図7参照)の取付部93,93が設けられており、開口上部には、蓋82ロック用のキャッチャ94,94が設けられている。

    そして、右収納ボックス81の後方側に、略六角形の筒形状に形成された突出部83が側板85から車体中心位置まで突出形成されており、突出先端部に環状の凹形状に形成された凹部である右シートカウル側嵌合部95(図7,図8参照)を有するとともに、上部に爪係合部96を有する。 突出部83は筒形状に形成されているために、内側に予め定められた比較的大きい内径の開口部84を有している。 ここで、突出部83の上方には、コンビネーションランプ41等の比較的重量の重い車体構成部品が配置されるために、下方側に連結用の締結部材であるボルト100により締め付けることで、力が集中しやすい下部の結合強度を高めることができる。

    図5に示すように、左シートカウル80は、右シートカウル80と対称形状に形成されているため、重複した説明は省略するが、左収納ボックス81の後方側に、側板85から車体中心位置まで突出形成された突出部83を有するとともに、突出部83の突出先端部に、環状の凸形状に形成された凸部である左シートカウル側嵌合部98(図7,図8参照)を有し、上部に右シートカウル80の爪係合部96に係合する爪部99を有する。
    なお、本実施形態では、左収納ボックス81の突出部83に凸形状の嵌合部98と爪部99を設け、右収納ボックス81の突出部83に凹形状の嵌合部95と爪係合部96を設けたが、各々嵌合部95と嵌合部98、及び各々爪係合部96と爪部99の設ける位置は左右逆側に設けても良い。

    組付けに際し、右シートカウル80と左シートカウル80とは、両突出部83,83の左,右シートカウル側嵌合部95,98の凹凸を合わせながら、爪係合部96を爪部99に係合させる。 爪係合部96に爪部99が係合されることで、両嵌合部95,98の結合力が増すので、締結部材の使用箇所を減らして部品点数の削減及び重量増加の抑制を図ることができる。 具体的な部品の組付け手順は、一方のシートカウル80にリヤコンビネーションランプ41、マッドガード42を組付けた後に、リヤフェンダ23に組付け、その後他方のシートカウル80を連結する。 これにより、左,右シートカウル80,80を支えながら作業をする必要がないので作業性を飛躍的に向上させることができる。

    そして、図6及び図7に示すように、両シートカウル80,80は、左,右シートカウル80,80の両シートカウル側嵌合部95,98で締結部材であるボルト(図8参照)100により締め付けられ、シートレール21への取付用のボルト孔86,86がボルト止めされ、リヤコンビネーションランプ41取付用のボルト孔87,87にリヤコンビネーションランプ41がボルト止めされる。 また、マッドガード42取付用のボルト孔88,88にマッドガード42がボルト止めされ、リヤフェンダ23への取付用のボルト孔89,89がリヤフェンダ23にボルト止めされ、ステップホルダ43取付用のボルト孔90がステップホルダ43にボルト止めされ、サブフレーム25側への取付用のボルト孔91,91がサブフレーム25側へボルト止めされる。 そして、両シートカウル80,80の間及び周辺に、タンデムシート22や電装部品(不図示)等の周辺部品が取付けられる。

    図7に示すように、両シートカウル80,80がリヤフェンダ23上で合体することで、両開口部84,84が連通接続されるために、左,右収納ボックス81,81の横方向に長い収納スペースが創生され、そこに長尺の物品、例えば、釣竿、杖、傘等を容易に収納することができる。

    以上説明した左,右収納ボックス81,81構造では、左,右収納ボックス81,81に設けた突出部83,83により左,右収納ボックス81,81を連通させて結合させたため、連通させるための別部材を必要としないので、部品点数を削減できる。 また、左,右収納ボックス81,81を一体的に結合することで、左,右収納ボックス81,81が形成される左,右シートカウル80,80の剛性を上げることができる。 さらに、左,右収納ボックス81,81の上下左右の位置を容易に合わせることができるので、周辺の部品の取付精度に影響を与えることがなく、周辺部品の取り付けにおける作業効率を上げることができる。

    また、上記収納ボックス構造では、突出部83,83が、左,右収納ボックス81,81後部で左,右収納ボックス81,81を結合させることで剛性が向上しており、比較的重量があるリヤコンビネーションランプ41等の車体構成部品を直接取付けることができるので、車体構成部品のためのステー等の補助部品を廃止し、部品点数の削減及び重量増加の抑制を図ることができる。 また、メインフレーム25への取付け箇所を前部と上部とだけにでき、後部を取付けるためのステー等の補助部材を車体フレームから延出させる必要がなくなり、部品点数の削減及び重量増加の抑制を図ることができる。 さらに、突出部83,83は、リヤフェンダ23の後下がりになっている部分の上部においてその部分に沿うように配置されるために、車体の後部が高くなることを防止するとともに車体の前後長が長くなることを防止して意匠面を向上させることができる。

    本発明に係る収納ボックス構造を搭載した自動2輪車の斜め前方から見た外観斜視図である。

    図1に示した自動2輪車の斜め後方から見た外観斜視図である。

    図1に示した自動2輪車の左側面図である。

    図1に示した自動2輪車に用いられる右シートカウルの単体側面図である。

    図1に示した自動2輪車に用いられる左右シートカウルの組み立て手順を説明する分解斜視図である。

    図5の組立状態の外観斜視図である。

    図6における突出部周り縦断面図である。

    図7の要部拡大図である。

    符号の説明

    10 自動2輪車(車両)
    22 タンデムシート(シート)
    25 メインフレーム(車体フレーム)
    80 左,右シートカウル(シートカウル)
    81 左,右収納ボックス(収納ボックス)
    82 蓋 83 突出部 84 開口部

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