車両用取付部品固定構造

申请号 JP2016061208 申请日 2016-03-25 公开(公告)号 JP6412894B2 公开(公告)日 2018-10-24
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 山口 隆志; 厚地 道雄; 中川 英亮;
摘要
权利要求

車両(10)を構成する柱状部材(34)の側壁に車両用取付部品(40)を位置決め固定する車両用取付部品固定構造であって、 前記柱状部材(34)が挿通される挿通孔(54)が形成された環状部(46)と、前記環状部(46)から前記側壁の外方に向かって突出し且つ互いに対向する被緊締部(48a、48b)と、前記被緊締部(48a、48b)に連なり、前記車両用取付部品(40)の平坦な背面の一部を支持し且つ前記被緊締部(48a、48b)に比して幅広な背面支持部(50)とを一体的に有する単一の部材からなるステー(44)と、 前記被緊締部(48a、48b)を緊締して前記ステー(44)を前記柱状部材(34)に取り付ける緊締部材(68、70)と、 を備え、 前記ステー(44)は、さらに、前記車両用取付部品(40)が変位することを規制する変位規制部(52a、52b、74a、74b)を有し、 前記変位規制部(52a、52b、74a、74b)は、前記車両用取付部品(40)の側面を挟持する1組の爪部(52a、52b)と、前記1組の爪部(52a、52b)から折り返されて前記車両用取付部品(40)の前面に当接する1組の折り返し部(74a、74b)とを有することを特徴とする車両用取付部品固定構造。請求項1記載の固定構造において、前記車両用取付部品(40)は、前記背面支持部(50)に向かって突出する柱状突出部(84)を背面に備え、前記被緊締部(48a、48b)は、前記柱状突出部(84)を挟み込むことを特徴とする車両用取付部品固定構造。請求項2記載の固定構造において、前記柱状突出部(84)と前記ステー(44)は剛性が相違する素材からなり、前記柱状突出部(84)と前記ステー(44)の中の剛性が大きな一方に噛合部(86)が設けられていることを特徴とする車両用取付部品固定構造。請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定構造において、前記柱状部材(34)の側壁に凸部(42)が設けられるとともに、前記環状部(46)に、前記凸部(42)が進入する凹部(58)が形成されていることを特徴とする車両用取付部品固定構造。請求項1〜4のいずれか1項に記載の固定構造において、前記車両用取付部品(40)は、光を反射するリフレクタ(40)であることを特徴とする車両用取付部品固定構造。

说明书全文

本発明は、車両を構成する柱状部材の側壁に車両用取付部品を位置決め固定する車両用取付部品固定構造に関する。

自動二輪車や自転車等のいわゆる鞍乗型車両では、夜間等において他者からの視認性を向上させるべく、リフレクタと指称される反射板が設けられることがある。すなわち、他者は、リフレクタからの反射光を視認することにより、反射位置に車両が存在することを認識することができる。

リフレクタは、例えば、フロントフォーク等にステーを介して位置決め固定される。この種のステーとして、特許文献1に記載のものが知られている。このステーは、柱状のハンドルステムが挿通される挿通孔が形成されたブラケットと、該ブラケットから突出して互いに対向する2個のフランジ部とを有し、フランジ部同士がボルトで締め付けられることでハンドルステムに取り付けられている。

そして、リフレクタの背面には、周縁部に偏倚して突起部が設けられる。この突起部に貫通孔が形成されるとともに、該貫通孔に前記ボルトが通される。すなわち、ボルトは、ステーのフランジ部を締め付けるとともに、ステーにリフレクタを保持する機能を営む。

実開平4−1088号公報

特許文献1記載の固定構造では、リフレクタに対し、ボルトの回転方向に沿う方向の外が作用したとき、ボルトが弛緩してリフレクタがボルトを中心として回動することが想定される。すなわち、リフレクタが位置ズレを起こした状態となってしまう懸念がある。

本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、リフレクタ等の取付部品が位置ズレを起こすことを回避し得る車両用取付部品固定構造を提供することを目的とする。

前記の目的を達成するために、本発明は、車両(10)を構成する柱状部材(34)の側壁に車両用取付部品(40)を位置決め固定する車両用取付部品固定構造であって、 前記柱状部材(34)が挿通される挿通孔(54)が形成された環状部(46)と、前記環状部(46)から前記側壁の外方に向かって突出し且つ互いに対向する被緊締部(48a、48b)と、前記被緊締部(48a、48b)に連なり、前記車両用取付部品(40)の平坦な背面の一部を支持し且つ前記被緊締部(48a、48b)に比して幅広な背面支持部(50)とを一体的に有する単一の部材からなるステー(44)と、 前記被緊締部(48a、48b)を緊締して前記ステー(44)を前記柱状部材(34)に取り付ける緊締部材(68、70)と、 を備え、 前記ステー(44)は、さらに、前記車両用取付部品(40)が変位することを規制する変位規制部(52a、52b、74a、74b)を有し、 前記変位規制部(52a、52b、74a、74b)は、前記車両用取付部品(40)の側面を挟持する1組の爪部(52a、52b)と、前記1組の爪部(52a、52b)から折り返されて前記車両用取付部品(40)の前面に当接する1組の折り返し部(74a、74b)とを有することを特徴とする。

なお、本発明においていう「柱状」には、中実であるものと中空であるものの双方が含まれる。すなわち、筒状のものであっても「柱状」に含まれるものとする。

上記したように、本発明においては、車両用取付部品を保持する部位を、柱状部材に緊締される被緊締部とは別個に設けるようにしている。しかも、ステーに、変位規制部をさらに設けている。このため、部品点数を増加させることなく、車両用取付部品が変位することを回避することが可能となる。すなわち、車両用取付部品が位置ズレを起こすことが回避される。

車両用取付部品(40)が、背面支持部(50)に向かって突出する柱状突出部(84)を背面に有するものである場合、被緊締部(48a、48b)によって柱状突出部(84)を挟み込むことが好ましい。

これにより、車両用取付部品がステーから離脱し難くなるとともに、位置ズレを一層起こし難くなる。被緊締部が緊締部材によって緊締されたときに柱状突出部が被緊締部から押圧されることで挟持されるからである。

柱状突出部(84)とステー(44)が、剛性が相違する素材からなる場合、該柱状突出部(84)と該ステー(44)の中の剛性が大きな一方に噛合部(86)を設けることが好ましい。

この場合、被緊締部が緊締部材によって緊締されたとき、剛性が大きな方に設けられた噛合部が、剛性が小さな方を押圧する。その結果、剛性が小さな方に、噛合部の形状に対応する変形が生じる。すなわち、噛合部が食い込んで噛合する。これにより、車両用取付部品がステーから離脱することを一層有効に防止し得る。換言すれば、車両用取付部品に対する保持力が大きくなる。

変位規制部(52a、52b、74a、74b)の好適な一例としては、車両用取付部品(40)の周縁部の少なくとも一部を挟持する爪部(52a、52b)が挙げられる。該爪部(52a、52b)は、被緊締部(48a、48b)が緊締されることに伴って互いに接近する位置に設けられることが好ましい。

例えば、車両用取付部品が回動しようとするときには、爪部に干渉する。このため、車両用取付部品が回動する(位置ズレを起こす)ことが阻止される。

被緊締部(48a、48b)が、変位規制部の役割を兼ねるものであってもよい。

例えば、柱状突出部を多形形状体とする一方、被緊締部に、柱状突出部に対応する形状の挿入溝を形成する。この場合、柱状突出部の頂点が挿入溝の頂点に干渉する。このことによっても、車両用取付部品が回動する(位置ズレを起こす)ことが阻止される。

以上の構成において、柱状部材(34)の側壁に凸部(42)を設けるとともに、環状部(46)に、前記凸部(42)が進入する凹部(58)を形成することが好ましい。すなわち、凸部(42)が凹部(58)に係合する。

この係合により、ステーが回転する方向に外力が作用したときや、柱状部材に沿って上昇又は下降する方向に外力が作用したときであっても、ステーが回転したり、上昇又は下降したりすることが困難となる。すなわち、ステーが変位することも困難となる。従って、車両用取付部品が位置ズレを起こすことをさらに防止することができる。

また、車両用取付部品(40)の好適な例としては、光を反射するリフレクタ(40)が挙げられる。

この場合、他者がリフレクタによる反射光を視認することが容易となる。上記したように、リフレクタが位置ズレを起こすことが回避されるからである。従って、他者が、車両が存在することを認識することが容易である。

本発明によれば、ステーの、車両用取付部品を保持する部位を、柱状部材に緊締される被緊締部とは別個に設けるとともに、該ステーに変位規制部をさらに設けるようにしている。このため、部品点数を増加させることなく、車両用取付部品が変位すること、換言すれば、位置ズレを起こすことを回避することが可能となる。

本発明の実施の形態に係る車両用取付部品固定構造が適用された自動二輪車の概略側面図である。

図1中の左フロントフォークの要部拡大背面図である。

車両用取付部品固定構造を構成するステーの概略全体斜視図である。

前記ステーが前記左フロントフォークに取り付けられたときの要部拡大背面図である。

前記ステーが前記左フロントフォークに取り付けられたときの要部縦断面図である。

車両用取付部品であるリフレクタの背面側斜視図である。

前記ステーが前記左フロントフォークに取り付けられたときの要部概略斜視図である。

別の実施の形態に係る車両用取付部品固定構造を構成するリフレクタの背面側斜視図である。

以下、本発明に係る車両用取付部品固定構造につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、車両としてスクータ型の自動二輪車を例示する。また、前後、上下及び左右は、自動二輪車に着座した運転者を基準とする。

図1は、本実施の形態に係る車両用取付部品固定構造が適用された自動二輪車10の概略側面図である。はじめに、この自動二輪車10につき概略説明する。

自動二輪車10は、車体フレームを覆う車体カバー12と、操輪である前輪14と、前輪14を操舵するハンドル16と、駆動輪である後輪18と、運転者が着座するシート20と、スイングユニット22とを備える。

車体カバー12は、車体フレームの前方部分を覆うフロントカバー24と、フロントカバー24の上方に位置するヘッドカバー26と、車体フレームの後方部分を覆うリアカバー28とを有する。ヘッドカバー26には、車両前方に向けて光を照射するヘッドランプ30と、左ブレーキレバー32、図示しない右ブレーキレバーとが設けられている。

前輪14は、左フロントフォーク34と図示しない右フロントフォークを介してハンドル16に連結される。従って、運転者がハンドル16を進行方向に対して左方又は右方に転蛇すると、前輪14が左方又は右方に傾斜する。これにより、自動二輪車10の走行方向が変化する。

ここで、左フロントフォーク34には、車両用取付部品としてのリフレクタ40(反射板)が位置決め固定されている。次に、左フロントフォーク34にリフレクタ40を位置決め固定した構成、すなわち、本実施の形態に係る車両用取付部品固定構造につき説明する。

左フロントフォーク34は、長手方向に直交する方向の断面が略真円の円環形状をなす中空の柱状部材である。すなわち、長手方向に直交する方向は直径方向である。また、図2に示すように、側壁の右フロントフォークを臨む背面には、直径方向外方に向かって突出するとともに、該側壁の周回方向に沿って延在する凸部42が設けられている。

左フロントフォーク34には、図3に示すステー44が取り付けられる。後述するように、リフレクタ40はステー44を介して左フロントフォーク34に位置決め固定される。

ステー44は、環状部46と、被緊締部48a、48bと、背面支持部50と、変位規制部としての爪部52a、52bとを有する。この中の環状部46は、内方に挿通孔54が形成されて略円環形状をなす。また、環状部46には、厚み方向に沿って貫通した2個の窓部56a、56bが形成される。環状部46の内壁側では、窓部56a、56b同士の間に凹部58が形成される。従って、凹部58が形成された部位の肉厚は、他の部位に比して小さくなっている。図4及び図5に示すように、ステー44が左フロントフォーク34に取り付けられたとき、前記凸部42が凹部58に進入する。

環状部46の一部は若干切り欠かれており(図3参照)、この切り欠かれた部位から、左フロントフォーク34の直径方向外方に向かって被緊締部48a、48bが突出する。被緊締部48a、48bは、互いに対向するとともに、緊締がなされない状態では、若干ではあるが互いに離間する。被緊締部48a、48bの対向面には、断面略半円形状の挿入溝60a、60bが形成される。

被緊締部48a、48bには、通過孔62a、62bがそれぞれ形成される。被緊締部48bの通過孔62bの開口近傍には、該通過孔62bに比して幅広で且つ断面六角形状をなす六角穴64が連通する。このため、通過孔62bと前記六角穴64との境界に段差が形成される。通過孔62a、62bには、ボルト68(緊締部材)が通され、該ボルト68には六角ナット70(緊締部材)が螺合する。この螺合に伴って被緊締部48a、48bが緊締され、互いに近接する。六角ナット70は、六角穴64に進入して前記段差に着座する。

被緊締部48a、48bには、幅広の背面支持部50が連なる。すなわち、背面支持部50は、被緊締部48aから車体前方に向かって延在した前方側壁部72aと、被緊締部48bから車体後方に向かって延在した後方側壁部72bとを有する。被緊締部48a、48bが離間しているため、前方側壁部72aと後方側壁部72bとの間にクリアランスが形成される。前記挿入溝60a、60bは、このクリアランスで開口する。

背面支持部50の終端部からは、車体の左方外方に向かうように略垂直に屈曲して爪部52a、52bがそれぞれ突出する。爪部52a、52bは、背面支持部50から最も離間した先端部が折り返された折り返し部74a、74bとなっている。該折り返し部74a、74bと背面支持部50との間には、リフレクタ40が縦長(起立姿勢)となるように介装される(図7参照)。すなわち、折り返し部74a、74bはリフレクタ40の前面に当接する。これにより、リフレクタ40の車幅方向の変位が抑制される。このように、折り返し部74a、74bは、リフレクタ40の車幅方向の変位を規制する変位規制部である。

以上のように構成されるステー44は、好適には樹脂からなる。この場合、ステー44が大きな弾性を示す。

リフレクタ40は、この場合、図6に示すように、短辺側部80a、80bと長辺側部82a、82bを有する長方形形状である。リフレクタ40は、インサート成形によって成形された本体83に、樹脂製の反射材と金属製(例えば、ステンレス鋼)の図示しない板状ブラケットとが埋め込まれて構成される。板状ブラケットには円柱体形状の柱状突出部84が設けられ、該柱状突出部84は、本体83の背面で突出する。柱状突出部84の側壁には、雄ネジ86(噛合部)が刻設されている。柱状突出部84が金属からなるので、該雄ネジ86はステー44に比して剛性が大である。

本実施の形態に係る車両用取付部品固定構造は、上記ステー44及び上記リフレクタ40によって、以下のようにして構成される。

いわゆる先付けの場合、ステー44の挿通孔54に予め左フロントフォーク34が通される。この状態の左フロントフォーク34が、自動二輪車10に組み付けられる。又は、いわゆる後付けであってもよい。この場合、被緊締部48a、48b同士が互いに一層離間するように、例えば、爪部52a、52bを把持して引っ張る。上記したようにステー44が十分な弾性を有するので、被緊締部48a、48b同士が破断することなく開く。すなわち、被緊締部48a、48b同士の間のクリアランスが大きくなるので、左フロントフォーク34を挿通孔54まで通すことが容易となる。

いずれの場合においても、左フロントフォーク34の側壁に形成された凸部42が、ステー44の環状部46の裏面に形成された凹部58に進入して両者が係合する。凸部42の周回方向端部は、ステー44に形成された窓部56a、56bの周回方向端部に係止される。その結果、図4及び図5に示す状態となる。

さらに、リフレクタ40の柱状突出部84(雄ネジ86)を、背面支持部50に形成された開口から挿入溝60a、60bに挿入する。その後、被緊締部48a、48bを引張力から解放すれば、被緊締部48a、48b同士が弾性によって元の位置に戻り、互いに近接する。リフレクタ40の背面は、背面支持部50(前方側壁部72a及び後方側壁部72b)に当接する。また、長辺側部82a、82bが、背面支持部50と折り返し部74a、74bの間に位置するとともに、折り返し部74a、74bの内面がリフレクタ40の前面に当接する。

次に、被緊締部48aの通過孔62aにボルト68を挿入する。該ボルト68の胴部は、被緊締部48bの通過孔62bから突出する。この突出した胴部に、六角ナット70を螺合する。螺合の進行に伴い、被緊締部48a、48b同士がさらに近接するように緊締する。すなわち、緊締方向は車両の前後方向である。この緊締により、環状部46の内壁が左フロントフォーク34の側壁を押圧する。

六角ナット70は、六角穴64の底面である前記段差に着座する。六角穴64の寸法が六角ナット70の寸法に対応しているので、六角ナット70が六角穴64内で回転することが阻止される。六角ナット70と六角穴64の頂点同士が干渉するからである。換言すれば、六角ナット70の回り止めがなされている。このため、六角ナット70が弛緩し難い。

このことと、左フロントフォーク34に設けられた凸部42が環状部46の内壁の凹部58に進入して該凹部58に係合していることとが相俟って、ステー44が左フロントフォーク34に堅牢に位置決め固定される。

すなわち、六角ナット70がたとえ弛緩して環状部46による左フロントフォーク34の側壁への押圧力が低下した場合であっても、ステー44を回転させる方向の外力が作用したときには、左フロントフォーク34に形成された凸部42の周回方向端部が窓部56a、56bの周回方向端部に係止される。これにより、ステー44のそれ以上の回転が阻止される。さらに、前記凸部42が環状部46の内壁に形成された凹部58に進入しているので、ステー44を左フロントフォーク34に沿って上昇又は下降させる方向の外力が作用したときであっても、凸部42が凹部58ないし窓部56a、56bを乗り越えることは困難である。従って、ステー44が左フロントフォーク34に沿って上昇又は下降することも阻止される。

ここで、上記の緊締に伴い、リフレクタ40の柱状突出部84が被緊締部48a、48b同士に堅牢に挟持される。金属からなる柱状突出部84は、樹脂からなるステー44に比して剛性が大きい。このため、ステー44を構成する被緊締部48a、48bに形成された挿入溝60a、60bの壁面が、雄ネジ86の形状に対応する形状に変形する。その結果、雄ネジ86が挿入溝60a、60bの壁面に噛合する。すなわち、雄ネジ86は、被緊締部48a、48b同士に挟持された状態で該被緊締部48a、48bに噛合する。このため、リフレクタ40がステー44から離脱することは困難である。

しかも、緊締に伴って爪部52a、52b同士が接近するので、図7に示すように、リフレクタ40の長辺側部82a、82bが爪部52a、52bに堅牢に挟持される。リフレクタ40が雄ネジ86を中心として回動しようとするときには、長辺側部82a、82bが爪部52a、52bに干渉する。その結果、リフレクタ40が回動することが阻止される。すなわち、爪部52a、52bにより回り止めがなされ、リフレクタ40が回動する方向に変位することが規制される。

また、折り返し部74a、74bがリフレクタ40の前面に当接していることから、該リフレクタ40が堰止される。このため、リフレクタ40の柱状突出部84が挿入溝60a、60bから車幅方向(左右方向)外方に変位することを抑制することができる。

このように、本実施の形態によれば、ステー44自体の位置ズレが起こり難い。加えて、リフレクタ40を保持する部位をステー44に設け、且つ変位規制部として機能する爪部52a、52bを設けたことにより、リフレクタ40が位置ズレを起こすことを防止することもできる。従って、他者がリフレクタ40による反射光を視認し、これにより車両の存在を認識することが容易である。

しかも、リフレクタ40の柱状突出部84の雄ネジ86が被緊締部48a、48bの挿入溝60a、60bの壁面に噛合するとともに、ステー44の折り返し部74a、74bがリフレクタ40の前面に当接している。以上により、リフレクタ40がステー44から脱落することが困難となる。

結局、上記の構成を採用することにより、部品点数を増加させることなく、ステー44及びリフレクタ40の位置ズレを防止することができるとともに、リフレクタ40のステー44からの脱落を回避することができる。

本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

例えば、図8に示すように、多角形形状(図7では四角柱形状)の柱状突出部90を設けるようにしてもよい。この場合、被緊締部48a、48bに形成する挿入溝60a、60bの形状を、柱状突出部90の形状に対応させる。

この形態では、柱状突出部90の頂点が挿入溝60a、60bの頂点に合致する。従って、柱状突出部90が回転することが阻止される。これによりリフレクタ40の回り止めがなされ、結局、位置ズレ防止がなされる。すなわち、この形態においては、被緊締部48a、48bが変位規制部としての役割を兼ねる。従って、ステー44に爪部52a、52bを設ける必要は特にない。

この構成は、特に、平面視で略円形状をなすリフレクタ92を位置決め固定するときに有効である。

また、上記の実施の形態では、ステー44にリフレクタ40、92を保持する場合を例示しているが、リフレクタ40、92以外の部品であってもよいことは勿論である。

さらに、車両は、自転車や三輪車等であってもよいし、ステー44の取付対象も左フロントフォーク34に限定されるものではなく、柱状部材であればよい。

10…自動二輪車 34…左フロントフォーク 40、92…リフレクタ 42…凸部 44…ステー 46…環状部 48a、48b…被緊締部 50…背面支持部 52a、52b…爪部 56a、56b…窓部 58…凹部 60a、60b…挿入溝 62a、62b…通過孔 64…六角穴 68…ボルト 70…六角ナット 72a…前方側壁部 72b…後方側壁部 74a、74b…折り返し部 84、90…柱状突出部 86…雄ネジ

QQ群二维码
意见反馈