自動二輪車用テールライト装置

申请号 JP2016563365 申请日 2014-12-11 公开(公告)号 JPWO2016092682A1 公开(公告)日 2017-08-31
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 エカウィット ブンスック; エカウィット ブンスック;
摘要 外観の見えやすい 位置 に設けられるクリアレンズに入射される光線に対し、クリアレンズに入射される前に所望の色彩に光線を変化させ、漏れ光を認識させないようにすることができる自動二輪車用テールライト装置を提供する。車両の後部に設けられ、赤色レンズ(1)とテールライトバルブ(B1)を備えるテールライトユニット(Y1)と、テールライトユニット(Y1)の左右上部に設けられ、クリアレンズ(2)と左右のウィンカーバルブ(B2)を有するウィンカーユニット(Y2)とを具備した自動二輪車用テールライト装置において、クリアレンズ(2)の下部とテールライトユニット(Y1)の上部とを連結する連結部(P)を有し、クリアレンズ(2)は、当該連結部(P)において赤色レンズ(1)の内側に入り込む内側入り込み部(2a)が形成されるとともに、赤色レンズ(1)は、テールライトバルブ(B1)からの直接光が内側入り込み部(2a)に入射されるのを遮る遮光部(4)が形成されたものである。
权利要求

車両の後部に設けられ、赤色レンズとテールライトバルブを備えるテールライトユニットと、 該テールライトユニットの左右上部に設けられ、クリアレンズと左右のウィンカーバルブを有するウィンカーユニットと、を具備した自動二輪車用テールライト装置において、 前記クリアレンズの下部と前記テールライトユニットの上部とを連結する連結部を有し、前記クリアレンズは、当該連結部において前記赤色レンズの内側に入り込む内側入り込み部が形成されるとともに、前記赤色レンズは、前記テールライトバルブからの直接光が前記内側入り込み部に入射されるのを遮る遮光部が形成されたことを特徴とする自動二輪車用テールライト装置。前記クリアレンズの内側入り込み部は、前記テールライトユニットの上半部に形成され、前記遮光部が遮光する範囲以外の前記内側入り込み部は、リフレクタ壁により前記テールライトバルブからの直接光を遮ることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記遮光部が遮光する範囲には、前記リフレクタ壁に切欠き部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の自動二輪車用テールライト装置。前記遮光部は、前記赤色レンズの内周面から前記テールライトバルブの上方に向かって突出形成されたリブから成ることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記クリアレンズは、前記内側入り込み部の下端部を車両後方に屈曲させてフック部が形成されるとともに、前記赤色レンズの上部が前記フック部に保持されて連結されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記テールライトユニット及びウィンカーユニットが取り付けられるランプケースを具備するとともに、当該ランプケースの上部には、前記クリアレンズの上端部中央に形成された突出部を突き当てて当該クリアレンズを保持可能な凹部が形成されたことを特徴とする請求項5記載の自動二輪車用テールライト装置。前記クリアレンズの両側には、ピン状に形成された結合部が形成されるとともに、当該結合部を前記ランプケースに形成された溝部に合致させることにより当該ランプケースにクリアレンズを位置決めしつつ組み付け可能とされたことを特徴とする請求項6記載の自動二輪車用テールライト装置。前記赤色レンズの下部には、車両のライセンスプレートを臨ませる透明な窓部が形成されるとともに、前記ランプケースは、当該窓部の縁部近傍まで延設した突出部が形成されたことを特徴とする請求項6記載の自動二輪車用テールライト装置。前記赤色レンズは、その下部に外部の光を反射可能な反射部が形成されるとともに、前記テールライトバルブの光を乱反射させ得る段部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。

車両の後部に設けられ、赤色レンズとテールライトバルブを備えるテールライトユニットと、 該テールライトユニットの左右上部に設けられ、クリアレンズと左右のウィンカーバルブを有するウィンカーユニットと、 を具備した自動二輪車用テールライト装置において、 前記クリアレンズの下部と前記テールライトユニットの上部とを連結する連結部を有し、前記クリアレンズは、当該連結部において前記赤色レンズの内側に入り込む内側入り込み部が形成されるとともに、前記赤色レンズは、前記テールライトバルブからの直接光が前記内側入り込み部に入射されるのを遮る遮光部が形成され、且つ、前記クリアレンズの内側入り込み部は、前記テールライトユニットの上半部に形成され、前記遮光部が遮光する範囲以外の前記内側入り込み部は、リフレクタ壁により前記テールライトバルブからの直接光を遮ることを特徴とする自動二輪車用テールライト装置。(削除)前記遮光部が遮光する範囲には、前記リフレクタ壁に切欠き部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の自動二輪車用テールライト装置。前記遮光部は、前記赤色レンズの内周面から前記テールライトバルブの上方に向かって突出形成されたリブから成ることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記クリアレンズは、前記内側入り込み部の下端部を車両後方に屈曲させてフック部が形成されるとともに、前記赤色レンズの上部が前記フック部に保持されて連結されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記テールライトユニット及びウィンカーユニットが取り付けられるランプケースを具備するとともに、当該ランプケースの上部には、前記クリアレンズの上端部中央に形成された突出部を突き当てて当該クリアレンズを保持可能な凹部が形成されたことを特徴とする請求項5記載の自動二輪車用テールライト装置。前記クリアレンズの両側には、ピン状に形成された結合部が形成されるとともに、当該結合部を前記ランプケースに形成された溝部に合致させることにより当該ランプケースにクリアレンズを位置決めしつつ組み付け可能とされたことを特徴とする請求項6記載の自動二輪車用テールライト装置。前記赤色レンズの下部には、車両のライセンスプレートを臨ませる透明な窓部が形成されるとともに、前記ランプケースは、当該窓部の縁部近傍まで延設した突出部が形成されたことを特徴とする請求項6記載の自動二輪車用テールライト装置。前記赤色レンズは、その下部に外部の光を反射可能な反射部が形成されるとともに、前記テールライトバルブの光を乱反射させ得る段部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。車両の後部に設けられ、赤色レンズとテールライトバルブを備えるテールライトユニットと、 該テールライトユニットの左右上部に設けられ、クリアレンズと左右のウィンカーバルブを有するウィンカーユニットと、 を具備した自動二輪車用テールライト装置において、 前記クリアレンズの下部と前記テールライトユニットの上部とを連結する連結部を有し、前記クリアレンズは、当該連結部において前記赤色レンズの内側に入り込む内側入り込み部が形成されるとともに、前記赤色レンズは、前記テールライトバルブからの直接光が前記内側入り込み部に入射されるのを遮る遮光部が形成され、且つ、前記クリアレンズの内側入り込み部は、前記テールライトユニットの上半部に形成され、前記遮光部が遮光する範囲以外の前記内側入り込み部は、リフレクタ壁により前記テールライトバルブからの直接光を遮ることを特徴とする自動二輪車用テールライト装置。前記遮光部が遮光する範囲には、前記リフレクタ壁に切欠き部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記遮光部は、前記赤色レンズの内周面から前記テールライトバルブの上方に向かって突出形成されたリブから成ることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記クリアレンズは、前記内側入り込み部の下端部を車両後方に屈曲させてフック部が形成されるとともに、前記赤色レンズの上部が前記フック部に保持されて連結されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。前記テールライトユニット及びウィンカーユニットが取り付けられるランプケースを具備するとともに、当該ランプケースの上部には、前記クリアレンズの上端部中央に形成された突出部を突き当てて当該クリアレンズを保持可能な凹部が形成されたことを特徴とする請求項4記載の自動二輪車用テールライト装置。前記クリアレンズの両側には、ピン状に形成された結合部が形成されるとともに、当該結合部を前記ランプケースに形成された溝部に合致させることにより当該ランプケースにクリアレンズを位置決めしつつ組み付け可能とされたことを特徴とする請求項5記載の自動二輪車用テールライト装置。前記赤色レンズの下部には、車両のライセンスプレートを臨ませる透明な窓部が形成されるとともに、前記ランプケースは、当該窓部の縁部近傍まで延設した突出部が形成されたことを特徴とする請求項5記載の自動二輪車用テールライト装置。前記赤色レンズは、その下部に外部の光を反射可能な反射部が形成されるとともに、前記テールライトバルブの光を乱反射させ得る段部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置。

说明书全文

本発明は、車両の後部に設けられ、赤色レンズとテールライトバルブを備えるテールライトユニットと、該テールライトユニットの左右上部に設けられ、クリアレンズと左右のウィンカーバルブを有するウィンカーユニットとを具備した自動二輪車用テールライト装置に関するものである。

従来の自動二輪車用テールライト装置として、例えば特許文献1にて開示されているように、テールライトレンズの外側にライセンスライトレンズ(クリア)を透過した光を遮光するリブ(15)を備えたものが提案されている。かかる従来技術によれば、リブ15によって、テールライトユニットの下側におけるライセンスライトの光漏れを防止することができる。

特許第4420836号公報

しかしながら、上記従来構造は、ライセンスライトの光漏れを防止する構造であり、テールライトユニットの下側であって外観から見えにくい位置の光の進行を妨げるものであるので、テールライトの発光のような外観から見えやすい場所での光の方向を調整するものではない。したがって、テールライトの発光のような外観から見えやすい場所での発光を上記従来技術のリブで調整しようとすると、外観に見えやすい位置にリブが設けられることになり、見た目が悪くなったり、ライトユニットが大型化するといった不都合が生じる虞がある。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、外観の見えやすい位置に設けられるクリアレンズに入射される光線に対し、クリアレンズに入射される前に所望の色彩に光線を変化させ、漏れ光を認識させないようにすることができる自動二輪車用テールライト装置を提供することにある。

請求項1記載の発明は、車両の後部に設けられ、赤色レンズとテールライトバルブを備えるテールライトユニットと、該テールライトユニットの左右上部に設けられ、クリアレンズと左右のウィンカーバルブを有するウィンカーユニットとを具備した自動二輪車用テールライト装置において、前記クリアレンズの下部と前記テールライトユニットの上部とを連結する連結部を有し、前記クリアレンズは、当該連結部において前記赤色レンズの内側に入り込む内側入り込み部が形成されるとともに、前記赤色レンズは、前記テールライトバルブからの直接光が前記内側入り込み部に入射されるのを遮る遮光部が形成されたことを特徴とする。

請求項2記載の発明は、請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記クリアレンズの内側入り込み部は、前記テールライトユニットの上半部に形成され、前記遮光部が遮光する範囲以外の前記内側入り込み部は、リフレクタ壁により前記テールライトバルブからの直接光を遮ることを特徴とする。

請求項3記載の発明は、請求項2記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記遮光部が遮光する範囲には、前記リフレクタ壁に切欠き部が形成されたことを特徴とする。

請求項4記載の発明は、請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記遮光部は、前記赤色レンズの内周面から前記テールライトバルブの上方に向かって突出形成されたリブから成ることを特徴とする。

請求項5記載の発明は、請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記クリアレンズは、前記内側入り込み部の下端部を車両後方に屈曲させてフック部が形成されるとともに、前記赤色レンズの上部が前記フック部に保持されて連結されることを特徴とする。

請求項6記載の発明は、請求項5記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記テールライトユニット及びウィンカーユニットが取り付けられるランプケースを具備するとともに、当該ランプケースの上部には、前記クリアレンズの上端部中央に形成された突出部を突き当てて当該クリアレンズを保持可能な凹部が形成されたことを特徴とする。

請求項7記載の発明は、請求項6記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記クリアレンズの両側には、ピン状に形成された結合部が形成されるとともに、当該結合部を前記ランプケースに形成された溝部に合致させることにより当該ランプケースにクリアレンズを位置決めしつつ組み付け可能とされたことを特徴とする。

請求項8記載の発明は、請求項6記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記赤色レンズの下部には、車両のライセンスプレートを臨ませる透明な窓部が形成されるとともに、前記ランプケースは、当該窓部の縁部近傍まで延設した突出部が形成されたことを特徴とする。

請求項9の発明は、請求項1記載の自動二輪車用テールライト装置において、前記赤色レンズは、その下部に外部の光を反射可能な反射部が形成されるとともに、前記テールライトバルブの光を乱反射させ得る段部が形成されたことを特徴とする。

請求項1の発明によれば、テールライトユニットの上部に左右ウィンカーのクリアレンズが連結されるので、特徴的なデザインを提供することができるとともに、上下方向にクリアレンズと赤色レンズが結合される連結部では、クリアレンズが内側に入り込むので後方からの見た目が良いものになる。すなわち、赤色レンズが内側に入り込むと上方のクリアレンズを通して赤色レンズの内側入り込みが見えるので、見た目が悪いのであるが、本発明の如く、クリアレンズが内側に入り込むようにすることにより、見た目を良くすることができるのである。

さらに、赤色レンズに遮光部が形成され、クリアレンズに入射される前に遮光部を透過した光が、白色のテールライトバルブの光を赤色光に変光させるので、クリアレンズが内側に入り込む構成であっても、テールライトバルブからクリアレンズに入る光が白色の漏れ光のように見えることがない。よって、外観の見えやすい位置に設けられるクリアレンズに入射される光線に対し、クリアレンズに入射される前に所望の色彩に光線を変化させ、漏れ光を認識させないようにすることができる。

請求項2の発明によれば、クリアレンズの内側入り込み部は、テールライトユニットの上半部に形成され、遮光部が遮光する範囲以外の内側入り込み部は、リフレクタ壁によりテールライトバルブからの直接光を遮るので、遮光部を必要最小限の幅寸法にすることができる。

請求項3の発明によれば、遮光部が遮光する範囲には、リフレクタ壁に切欠き部が形成されたので、遮光部が遮光する範囲にもリフレクタ壁を設ける場合に比べ、自動二輪車用テールライト装置の高さ寸法を小さくすることができる。

請求項4の発明によれば、遮光部は、赤色レンズの内周面からテールライトバルブの上方に向かって突出形成されたリブから成るので、より簡易な構成により所望の色彩に光線を変化させ、漏れ光を認識させないようにすることができる。

請求項5の発明によれば、クリアレンズは、内側入り込み部の下端部を車両後方に屈曲させてフック部が形成されるとともに、赤色レンズの上部がフック部に保持されて連結されるので、クリアレンズと赤色レンズとの連結をより確実且つ容易に行わせることができる。

請求項6の発明によれば、テールライトユニット及びウィンカーユニットが取り付けられるランプケースを具備するとともに、当該ランプケースの上部には、クリアレンズの上端部中央に形成された突出部を突き当てて当該クリアレンズを保持可能な凹部が形成されたので、クリアレンズのフック部に対する赤色レンズの上部の保持と、ランプケースの凹部に対するクリアレンズの突出部の突き当てとの協働保持を生じさせることができ、クリアレンズを容易且つ確実に保持させることができる。

請求項7の発明によれば、クリアレンズの両側には、ピン状に形成された結合部が形成されるとともに、当該結合部をランプケースに形成された溝部に合致させることにより当該ランプケースにクリアレンズを位置決めしつつ組み付け可能とされたので、クリアレンズのランプケースに対する組み付けをネジ等の締結部材を用いることなく容易に行わせることができる。

請求項8の発明によれば、赤色レンズの下部には、車両のライセンスプレートを臨ませる透明な窓部が形成されるとともに、ランプケースは、当該窓部の縁部近傍まで延設した突出部が形成されたので、ランプケースの下部におけるテールライトバルブの好ましくない位置での光の漏れを防止しつつライセンスプレートに光を確実に照射させることができる。

請求項9の発明によれば、赤色レンズは、その下部に外部の光を反射可能な反射部が形成されるとともに、テールライトバルブの光を乱反射させ得る段部が形成されたので、テールライトバルブの光の透過を妨害することなく反射部において外部の光を反射させることができ、且つ、段部による乱反射によってテールライトバルブの光を外部に伝達する際の美観を向上させることができる。

本発明の自動二輪車用テールライト装置が適用される車両の後部を示す側面図

同車両の後部を示す背面図

同自動二輪車用テールライト装置を示す分解斜視図

同自動二輪車用テールライト装置を示す斜視図

同自動二輪車用テールライト装置におけるランプケースを示す正面

同自動二輪車用テールライト装置におけるクリアレンズを示す斜視図

同自動二輪車用テールライト装置における赤色レンズを示す斜視図

図2におけるVIII−VIII線断面図

同自動二輪車用テールライト装置におけるクリアレンズとテールライトユニットとの連結部(範囲A)及びその周辺を示す断面図であって、図11におけるIX−IX線断面図

同自動二輪車用テールライト装置におけるクリアレンズとテールライトユニットとの連結部(範囲B)及びその周辺を示す断面図であって、図11におけるX−X線断面図

同自動二輪車用テールライト装置を示す正面図

以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。 本実施形態に係る自動二輪車用テールライト装置は、図1、2に示すように、自動二輪車の後部に取り付けられた電装部品から成るもので、適用される自動二輪車は、着座可能なシート6と、センターカバー7と、ローサイドカバー8と、レッグシールド9と、サイドカバー10と、エアクリーナー11と、リアクッション12と、リアグリップ13と、リアカバー14と、リアフェンダー15と、ライセンスプレート16と、マフラー17と、メインスタンド18と、ベルトコンバータカバー19と、レアブレーキキャリパー20と、リアホイール21とを有して構成されている。

本実施形態に係る自動二輪車用テールライト装置は、リアフェンダー15におけるライセンスプレート16より上方に取り付けられるもので、図4、11に示すように、車両の後部に設けられ、赤色レンズ1とテールライトバルブB1を備えるテールライトユニットY1と、該テールライトユニットY1の左右上部に設けられ、クリアレンズ2と左右のウィンカーバルブB2を有するウィンカーユニットY2と、テールライトユニットY1及びウィンカーユニットY2が取り付けられるランプケース3とが一体的に組み付けられた構成とされている。

テールライトユニットY1における赤色レンズ1は、テールライトバルブB1の光(白色光)を透過させ得る赤色に着色した樹脂成形品から成るもので、その上端部1a(図7参照)が後述するクリアレンズ2のフック部2b(図8、9参照)に差し込まれるとともに、下端部1bがランプケース3の取付溝3hに差し込まれて組み付けられるよう構成されている。また、赤色レンズ1は、図3に示すように、ネジ挿通部1cが形成されており、当該ネジ挿通部1cとランプケース3に形成されたネジ穴3iにネジs1を挿通して螺合させることにより、ランプケース3に赤色レンズ1が固定されるようになっている。

しかして、テールライトバルブB1が点灯して白色の光が照射されると、その光が赤色レンズ1を透過して赤色光に変光された後、外部に照射されることとなる。また、赤色レンズ1の下部には、図8、9に示すように、車両のライセンスプレート16を臨ませる透明な窓部5が形成されており、テールライトバルブB1から照射された光のうち窓部5を透過した光によって、ライセンスプレート16を照らし得るようになっている。

さらに、赤色レンズ1は、その下部に外部の光を反射可能な反射部1eが形成されるとともに、テールライトバルブB1の光を乱反射させ得る段部1dが形成されている。なお、これにより、テールライトバルブB1の光の透過を妨害することなく反射部1eにおいて外部の光を反射させることができ、且つ、段部1dによる乱反射によってテールライトバルブB1の光を外部に伝達する際の美観を向上させることができる。

ウィンカーユニットY2におけるクリアレンズ2は、左右のウィンカーバルブB2の光を透過させ得る透明又は半透明な樹脂成形品から成るもので、その両側には、図3に示すように、ピン状に形成された結合部F1が形成されるとともに、図4に示すように、当該結合部F1をランプケース3に形成された溝部F2に合致させることにより当該ランプケースにクリアレンズを位置決めしつつ組み付け可能とされている。

ランプケース3は、テールライトユニットY1及びウィンカーユニットY2が取り付けられるもので、図5に示すように、テールライトバルブB1を挿通して取付可能な取付孔3aと、左右のウィンカーバルブB2をそれぞれ挿通して取付可能な取付孔3bと、ランプケース3を車両のリアフェンダー15に固定させるネジを挿通可能なネジ孔3c、3j、と、車両のリアフェンダー15にランプケース3の下部を固定可能な取付部3dと、赤色レンズ1の下端部1bを差し込み可能な取付溝3hと、車両のサイドカバー10を取付可能な取付部3kとを有して構成されている。

さらに、ランプケース3は、赤色レンズ1の下部に形成された窓部5の縁部近傍まで延設した突出部F3が形成されている。これにより、ランプケース3の下部におけるテールライトバルブB1の好ましくない位置での光の漏れを防止しつつライセンスプレート16に光を確実に照射させることができる。なお、ランプケース3の上部には、ネジs2によって車両のリアカバー14が組み付けられるようになっている。

ここで、本実施形態においては、図8〜10に示すように、クリアレンズ2の下部とテールライトユニットY1の上部(具体的には、赤色レンズ1の上部)とを連結する連結部Pを有しており、クリアレンズ2は、当該連結部Pにおいて赤色レンズ1の内側に入り込む内側入り込み部2aが形成されている。なお、図9は、自動二輪車用テールライト装置の中央位置(左右のウィンカーバルブB2の中間位置)における断面図(範囲A内の断面図)、図10は、他の位置における断面図(範囲B内の断面図)をそれぞれ示している。

また、本実施形態に係る赤色レンズ1は、テールライトバルブB1からの直接光L1(図9参照)が内側入り込み部2aに入射されるのを遮る遮光部4が形成されている。かかる遮光部4は、赤色レンズ1に一体成形されて赤色レンズ1と同じ赤色に着色された部位であり、赤色レンズ1の内周面からテールライトバルブB1の上方に向かって突出形成されたリブから成るものである。

特に、本実施形態に係るクリアレンズ2の内側入り込み部2aは、テールライトユニットY1の上半部(図11中、範囲A及び範囲Bに亘る部位)に形成され、遮光部4が遮光する範囲A以外(すなわち、範囲B)の内側入り込み部2aは、ランプケース3に形成されたリフレクタ壁3f(図5、10参照)によりテールライトバルブB1からの直接光L1を遮るよう構成されている。一方、遮光部4が遮光する範囲A(自動二輪車用テールライト装置の中央に位置する範囲)には、リフレクタ壁3fに切欠き部3g(図5、9参照)が形成されており、当該切欠き部3gに左右のウィンカーバルブB2の中間に位置する内側入り込み部2aが形成されている。

すなわち、図9に示すように、ランプケース3におけるテールライトバルブB1の収容空間の上部Mをβの位置に設定すれば、テールライトバルブB1の直接光L1がクリアレンズ2の内側入り込み部2aに入射されるのを防止できるが、その場合、テールライトバルブB1の周囲に設定された範囲α(耐熱上、ランプケース3の一部を配設できない範囲)に上部Mが入ってしまい採用できない。

そこで、ランプケース3の上部Mを上方に設定して、図9に示す位置とすると、当該上部Mが範囲αの外側に位置するものの、テールライトバルブB1の直接光L1がクリアレンズ2の内側入り込み部2aに入射されてしまう。なお、クリアレンズ2の位置を更に上方に設定すれば、テールライトバルブB1の直接光L1がクリアレンズ2の内側入り込み部2aに入射するのを回避できるが、その場合、自動二輪車用テールライト装置全体が大型化してしまい、デザインを変更する必要が生じてしまう。そこで、本発明においては、遮光部4を具備することによって、テールライトバルブB1からの直接光が内側入り込み部2aに入射されるのを遮るよう構成されているのである。

さらに、本実施形態に係るクリアレンズ2は、内側入り込み部2aの下端部を車両後方(図8〜10中、右側)に屈曲させてフック部2b(図6参照)が形成されるとともに、赤色レンズ1の上部における上端部1aがフック部2bに保持されて連結されるよう構成されている。かかるフック部2bが形成された部位において、ランプケース3の後端部Maと赤色レンズ1の上端部1aとの間にクリアレンズ2の内側入り込み部2aが位置することとなる。

またさらに、本実施形態に係るランプケース3の上部には、クリアレンズ2の上端部中央に形成された突出部2cを突き当てて当該クリアレンズ2を保持可能な凹部3eが形成されている。この凹部3e内には、シール部材Nが充填されており、クリアレンズ2の突出部2cを突き当てることにより、シール可能とされている。なお、クリアレンズ2の突出部2cにおける所定位置には、凸部2dが形成されており、当該突出部2cを凹部3eに突き当てた際、凸部2dが凹部3eの開口縁部に当接し、それ以上の挿通を規制し得るようになっている。

しかして、本実施形態に係る自動二輪車用テールライト装置を組み付ける際、図3、4に示すように、クリアレンズ2の結合部F1をランプケース3の溝部F2に合致させることにより当該ランプケース3にクリアレンズ2を位置決めしつつ組み付けると同時に、ランプケース3の凹部3eにクリアレンズ2の突出部2cを突き当てて保持させる。そして、赤色レンズ1をランプケース3に近づけ、その上端部1aをクリアレンズ2のフック部2bに保持させつつ下端部1bをランプケース3の取付溝3hに差し込んだ後、ネジs1にて固定させる。このようにして、ランプケース3にテールライトユニットY1及びウィンカーユニットY2が取り付けられた後、車両後部に固定されることとなる。

上記実施形態によれば、テールライトユニットY1の上部に左右ウィンカーのクリアレンズ2が連結されるので、特徴的なデザインを提供することができるとともに、上下方向にクリアレンズ2と赤色レンズ1が結合される連結部Pでは、クリアレンズ2が内側に入り込むので後方からの見た目が良いものになる。すなわち、赤色レンズ1が内側に入り込むと上方のクリアレンズ2を通して赤色レンズ1の内側入り込みが見えるので、見た目が悪いのであるが、本発明の如く、クリアレンズ2が内側に入り込むようにすることにより、見た目を良くすることができるのである。

さらに、赤色レンズ1に遮光部4が形成され、クリアレンズ2に入射される前に遮光部4を透過した光が、白色のテールライトバルブB1の光を赤色光に変光させるので、クリアレンズ2が内側に入り込む構成であっても、テールライトバルブB1からクリアレンズ2に入る光が白色の漏れ光のように見えることがない。よって、外観の見えやすい位置に設けられるクリアレンズ2に入射される光線に対し、クリアレンズ2に入射される前に所望の色彩に光線を変化させ、漏れ光を認識させないようにすることができる。

また、クリアレンズ2の内側入り込み部2aは、テールライトユニットY1の上半部に形成され、遮光部4が遮光する範囲A以外の内側入り込み部2aは、リフレクタ壁3fによりテールライトバルブB1からの直接光L1を遮るので、遮光部4を必要最小限の幅寸法にすることができる。さらに、遮光部4が遮光する範囲Aには、リフレクタ壁3fに切欠き部3gが形成されたので、遮光部4が遮光する範囲Aにもリフレクタ壁3fを設ける場合に比べ、自動二輪車用テールライト装置の高さ寸法を小さくすることができる。

特に、本実施形態に係る遮光部4は、赤色レンズ1の内周面からテールライトバルブB1の上方に向かって突出形成されたリブから成るので、より簡易な構成により所望の色彩に光線を変化させ、漏れ光を認識させないようにすることができる。なお、本実施形態に係る遮光部4は、赤色レンズ1に一体成形されたリブから成るものであるが、赤色レンズ1とは別体の遮光部を当該赤色レンズ1の内周面に接着等にて固定させるものとしてもよい。

さらに、本実施形態に係るクリアレンズ2は、内側入り込み部2aの下端部を車両後方に屈曲させてフック部2bが形成されるとともに、赤色レンズ1の上部がフック部2bに保持されて連結されるので、クリアレンズ2と赤色レンズ1との連結をより確実且つ容易に行わせることができる。加えて、ランプケース3の上部には、クリアレンズ2の上端部中央に形成された突出部2cを突き当てて当該クリアレンズ2を保持可能な凹部3eが形成されたので、クリアレンズ2のフック部2bに対する赤色レンズ1の上部の保持と、ランプケース3の凹部3eに対するクリアレンズ2の突出部2cの突き当てとの協働保持力を生じさせることができ、クリアレンズ2を容易且つ確実に保持させることができる。

またさらに、クリアレンズ2の両側には、ピン状に形成された結合部F1が形成されるとともに、当該結合部F1をランプケース3に形成された溝部F2に合致させることにより当該ランプケース3にクリアレンズ2を位置決めしつつ組み付け可能とされたので、クリアレンズ2のランプケース3に対する組み付けをネジ等の締結部材を用いることなく容易に行わせることができる。

以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば遮光部4は、テールライトバルブB1からの直接光L1が内側入り込み部2aに入射されるのを遮るものであれば、赤色に代えて、漏れ光を認識させない他の所望の色彩としてもよい。また、連結部Pにおいて赤色レンズ1の内側に入り込む内側入り込み部2aがクリアレンズ2に形成されたものであれば、テールライトユニットY1及びウィンカーユニットY2のランプケース3に対する取付構造を他の構造としてもよい。さらに、赤色レンズ1及びクリアレンズ2の形状は、他の形状であってもよく、赤色レンズ1に段部1dや反射部1eが形成されないものであってもよい。

クリアレンズの下部とテールライトユニットの上部とを連結する連結部を有し、クリアレンズは、当該連結部において赤色レンズの内側に入り込む内側入り込み部が形成されるとともに、赤色レンズは、テールライトバルブからの直接光が内側入り込み部に入射されるのを遮る遮光部が形成された自動二輪車用テールライト装置であれば、外観形状が異なるもの、或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。

1 赤色レンズ 1d 段部 1e 反射部 2 クリアレンズ 2a 内側入り込み部 2b フック部 3 ランプケース 4 遮光部 5 窓部 P 連結部 Y1 テールライトユニット Y2 ウィンカーユニット B1 テールライトバルブ B2 ウィンカーバルブ

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