Motorcycle

申请号 JP2004125505 申请日 2004-04-21 公开(公告)号 JP2005035526A 公开(公告)日 2005-02-10
申请人 Yamaha Motor Co Ltd; ヤマハ発動機株式会社; 发明人 TOYOFUKU AKIYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a motorcycle wherein specific air resistance of a windshield device positioned above a headlight is minimized, and its rigidity is improved. SOLUTION: This motorcycle 1 comprises: a pair of rearview mirrors 14 respectively supported by a pair of rearview mirror supporting portions 13a of a stay 13 arranged at prescribed intervals in the cross direction of a motorcycle body; a headlight 11 formed so as to extend more outwards than the pair of rearview mirror supporting portions 13a; and the windshield device 12 disposed so as to surround the headlight 11. The headlight 11 includes an upper edge portion 21b on the front surface side formed so as to extend more outward than the pair of rear mirror supporting portions 13a. The windshield device 12 includes a screen 23 and the screen 23 includes a lower edge portion 23a disposed so as to be adjacent substantially wholly over the upper edge portion 21b of the headlight 11. COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI
权利要求
  • 車体の幅方向に所定の間隔を隔てて配置された一対のバックミラー支持部によってそれぞれ支持される一対のバックミラーと、
    前記一対のバックミラー支持部よりも外側にまで延びるように形成されたヘッドライトと、
    前記ヘッドライトを取り囲むように配置された風防装置とを備え、
    前記ヘッドライトは、前記一対のバックミラー支持部よりも外側にまで延びるように形成された前面側の上縁部を含み、
    前記風防装置は、スクリーンを含むとともに、前記スクリーンは、前記ヘッドライトの上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置された下縁部を有する、自動二輪車。
  • 前記ヘッドライトは、前記車体の幅方向の中央部に対して左右にそれぞれ延びるように配置された第1光源部を有する第1ヘッドライト部および第2光源部を有する第2ヘッドライト部を含み、
    前記上縁部は、前記第1ヘッドライト部および前記第2ヘッドライト部のそれぞれの前面側の上縁部を含み、
    前記スクリーンの下縁部は、前記第1ヘッドライト部の上縁部および前記第2ヘッドライト部の上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置されている、請求項1に記載の自動二輪車。
  • 車体の幅方向の中央部に対して左右にそれぞれ延びるように配置された第1光源部を有する第1ヘッドライト部および第2光源部を有する第2ヘッドライト部を含むヘッドライトと、
    前記第1ヘッドライト部および前記第2ヘッドライト部を取り囲むように配置された風防装置とを備え、
    前記第1ヘッドライト部および前記第2ヘッドライト部は、それぞれ、前面側の上縁部を含み、
    前記風防装置は、スクリーンを含むとともに、前記スクリーンは、前記第1ヘッドライト部の上縁部および前記第2ヘッドライト部の上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置された下縁部を有する、自動二輪車。
  • 前記車体の幅方向における前記スクリーンの実質的に中央部に位置する前記下縁部は、前記第1ヘッドライト部と前記第2ヘッドライト部との境界部近傍において、車体フレーム側に固定されている、請求項2または3に記載の自動二輪車。
  • 前記第1ヘッドライト部と前記第2ヘッドライト部とは、少なくとも前記車体の前面側において、前記車体の幅方向の中央部近傍で分離されており、
    前記スクリーンの実質的に中央部に位置する前記下縁部は、前記第1ヘッドライト部と前記第2ヘッドライト部とが分離された領域を通過して下方に延びるとともに、前記車体フレーム側に固定されている、請求項4に記載の自動二輪車。
  • 前記スクリーンの実質的に中央部に位置する前記下縁部は、後方に屈曲された屈曲部を含み、前記屈曲部が前記車体フレーム側に固定されている、請求項5に記載の自動二輪車。
  • 前記風防装置は、フロントカウリングを含み、
    前記スクリーンの実質的に中央部に位置する前記下縁部は、前記フロントカウリングを介して前記車体フレーム側に固定されている、請求項5または6に記載の自動二輪車。
  • 前記風防装置は、前記ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、
    前記ヘッドライトの外端部の外側方において、前記スクリーンの下縁部と、前記フロントカウリングの上縁部とが接合されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  • 前記風防装置は、前記ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、
    前記フロントカウリングと一体的に形成され、前記フロントカウリングの上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、前記スクリーンの後方に配置される遮蔽板をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  • 前記風防装置は、前記ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、
    前記フロントカウリングと一体的に形成され、前記フロントカウリングの上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、前記スクリーンの後方に配置される遮蔽板をさらに備え、
    前記スクリーンは、前記一対のバックミラー支持部の近傍において、前記遮蔽板に固定されている、請求項1または2に記載の自動二輪車。
  • 前記バックミラーは、前記バックミラーの下部を覆うように装着されるブーツを含み、
    前記スクリーンの前記遮蔽板に対する固定部分は、前記ブーツによって覆われている、請求項10に記載の自動二輪車。
  • 前記スクリーンは、前記バックミラーの下部に着脱可能に嵌め込まれる切り欠き部を含む、請求項1または2に記載の自動二輪車。
  • 前記バックミラーは、前記バックミラーの下部を覆うように装着されるブーツを含み、
    前記ブーツは、前記スクリーンの切り欠き部を覆うように装着されている、請求項12に記載の自動二輪車。
  • 前記スクリーンの切り欠き部の後方において、車体フレームに固定されたパネル部をさらに備え、
    前記ブーツの後部の下端部は、前記パネル部の前記車体フレームに対する固定部分を覆うように、下方に延びて形成されている、請求項13に記載の自動二輪車。
  • 前記切り欠き部は、前記切り欠き部の縁部から上方に向かって突出するように形成された第1リブを含む、請求項12に記載の自動二輪車。
  • 前記バックミラーは、前記バックミラーの下部を覆うように装着されるブーツを含み、
    前記ブーツの下端部の内面は、前記切り欠き部の第1リブの外面に沿うように装着されている、請求項15に記載の自動二輪車。
  • 前記ヘッドライトは、レンズ部を有するハウジングを含み、
    前記ハウジングの前記レンズ部の上縁部近傍には、凹状の係合部が設けられており、
    前記風防装置のスクリーンの下縁部は、前記凹状の係合部に係合されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  • 前記ハウジングは、前記凹状の係合部の一部を構成する第2リブを含む、請求項17に記載の自動二輪車。
  • 前記風防装置は、前記ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、
    前記フロントカウリングと一体的に形成され、前記フロントカウリングの上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、前記スクリーンの後方に配置される遮蔽板をさらに備え、
    前記遮蔽板は、前記凹状の係合部の一部を構成する第3リブを含む、請求項17に記載の自動二輪車。
  • 前記凹状の係合部は、前記レンズ部の上縁部の後方に配置されており、
    前記スクリーンの下縁部は、後方に屈曲された係合部を含み、前記後方に屈曲された係合部は、前記凹状の係合部に係合されている、請求項17に記載の自動二輪車。
  • 说明书全文

    本発明は、自動二輪車に関し、特に、スクリーンを含む風防装置を備えた自動二輪車に関する。

    従来、スクリーンを含む風防装置を備えた自動二輪車が知られている(たとえば、特許文献1参照)。 この特許文献1には、車体の幅方向に長く延びるように形成されたヘッドライトと、そのヘッドライトを取り囲むように配置された風防装置とを備えた自動二輪車が開示されている。 この特許文献1による自動二輪車の風防装置は、ウィンドシールド(スクリーン)とカウリング(フロントカウリング)とから構成されている。 そして、そのスクリーンは、車体の幅方向に長く延びるように形成されたヘッドライトの中央部の上方にのみ配置されている。 また、フロントカウリングは、ヘッドライトの中央部の上方を除いて、ヘッドライトを取り囲むように形成されているとともに、ヘッドライトの中央部の上方にスクリーンを取り付けるための開口部を有する。 そして、上記したヘッドライトの中央部の上方でスクリーンの外縁部が、フロントカウリングの開口部の内縁部に2つのネジにより接合されている。

    上記特許文献1による風防装置では、自動二輪車の走行時に、ヘッドライトの前面に衝突した走行風の一部は、ヘッドライトの前面から上方に向かって流動される。 この上方に向かう走行風は、ヘッドライトの上方に位置するスクリーンとフロントカウリングとからなる風防装置の前面に沿って流動されるとともに、風防装置の後方に案内される。 また、特許文献1では、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の前面に沿って走行風が流動されるときに、その走行風は、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分に沿っても流れる。

    特開2002−166870号公報

    しかしながら、上記特許文献1では、ヘッドライトの上方に位置するスクリーンとフロントカウリングとの接合部分の表面に、2本のネジの頭部が露出しているため、その分、ヘッドライトの上方に位置する風防装置が走行風から受ける空気抵抗が大きくなるという問題点がある。 また、スクリーンの上面とフロントカウリングの上面との接合部分(境界部分)に、空気抵抗が増加する原因となる段差部が形成されるので、これによっても、ヘッドライトの上方に位置する風防装置が走行風から受ける空気抵抗が大きくなるという問題点がある。

    また、上記特許文献1では、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分が、ヘッドライトの上方全体に延びるように形成されているため、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の剛性が低下するという問題点もある。

    この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の空気抵抗を小さくするとともに、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の剛性を向上させることが可能な自動二輪車を提供することである。

    課題を解決するための手段および発明の効果

    上記した目的を達成するために、この発明の第1の局面による自動二輪車は、車体の幅方向に所定の間隔を隔てて配置された一対のバックミラー支持部によってそれぞれ支持される一対のバックミラーと、一対のバックミラー支持部よりも外側にまで延びるように形成されたヘッドライトと、ヘッドライトを取り囲むように配置された風防装置とを備えている。 そして、ヘッドライトは、一対のバックミラー支持部よりも外側にまで延びるように形成された前面側の上縁部を含み、風防装置は、スクリーンを含むとともに、そのスクリーンは、ヘッドライトの上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置された下縁部を有する。

    この第1の局面による自動二輪車では、上記のように、風防装置のスクリーンを、ヘッドライトの上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置された下縁部を有するように形成することによって、ヘッドライトの上縁部の上方に位置する風防装置の全体がスクリーンのみで構成されることになる。 これにより、ヘッドライトの上縁部の上方に位置する風防装置に、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在しないので、ヘッドライトの上縁部の上方に位置する風防装置に、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分に起因する空気抵抗の増加が発生しない。 その結果、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の空気抵抗を小さくすることができる。 特に、この第1の局面では、スクリーンの下縁部が隣接して配置されるヘッドライトの上縁部を、機能上車体の前部の最外部に配置されるバックミラーを支持するバックミラー支持部よりも外側にまで延びるように形成することによって、車体の前部の最外部近傍まで、ヘッドライトの上方に位置する風防装置に、空気抵抗の増加の原因となるスクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在しないようにすることができるので、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の空気抵抗をより小さくすることができる。 また、第1の局面では、上記のように、ヘッドライトの上縁部の上方に位置する風防装置の全体をスクリーンのみで構成することができるので、ヘッドライトの上縁部の上方に位置する風防装置にスクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在する場合に比べて、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の剛性を向上させることができる。 特に、第1の局面では、上記のように、車体の前部の最外部近傍まで、ヘッドライトの上方に位置する風防装置に、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在しないようにすることができるので、ヘッドライトの上方に位置する風防装置の剛性をより向上させることができる。

    上記第1の局面による自動二輪車において、好ましくは、ヘッドライトは、車体の幅方向の中央部に対して左右にそれぞれ延びるように配置された第1光源部を有する第1ヘッドライト部および第2光源部を有する第2ヘッドライト部を含み、上縁部は、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部のそれぞれの前面側の上縁部を含み、スクリーンの下縁部は、第1ヘッドライト部の上縁部および第2ヘッドライト部の上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置されている。 このように構成すれば、容易に、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置の空気抵抗を小さくすることができるとともに、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置の剛性を向上させることができる。

    この発明の第2の局面による自動二輪車は、車体の幅方向の中央部に対して左右にそれぞれ延びるように配置された第1光源部を有する第1ヘッドライト部および第2光源部を有する第2ヘッドライト部を含むヘッドライトと、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部を取り囲むように配置された風防装置とを備えている。 そして、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部は、それぞれ、前面側の上縁部を含み、風防装置は、スクリーンを含むとともに、スクリーンは、第1ヘッドライト部の上縁部および第2ヘッドライト部の上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置された下縁部を有する。

    この第2の局面による自動二輪車では、上記のように、風防装置のスクリーンを、第1ヘッドライト部の上縁部および第2ヘッドライト部の上縁部の実質的に全体に渡って隣接するように配置された下縁部を有するように形成することによって、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上縁部の上方に位置する風防装置の全体がスクリーンのみで構成されることになる。 これにより、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上縁部の上方に位置する風防装置に、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在しないので、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上縁部の上方に位置する風防装置に、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分に起因する空気抵抗の増加が発生しない。 その結果、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置の空気抵抗を小さくすることができる。 また、車体の幅方向の中央部に対して左右にそれぞれ延びるように配置された2つの第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上縁部に隣接するようにスクリーンの下縁部を配置することによって、単一の光源部を有する単一のヘッドライト部の上縁部に隣接するようにスクリーンの下縁部を配置する場合に比べて、車体の前部のより最外部側の領域まで、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置に、空気抵抗の増加の原因となるスクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在しないようにすることができる。 これにより、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置の空気抵抗をより小さくすることができる。 また、第2の局面では、上記のように、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上縁部の上方に位置する風防装置の全体をスクリーンのみで構成することができるので、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上縁部の上方に位置する風防装置にスクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在する場合に比べて、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置の剛性を向上させることができる。 また、上記のように、単一の光源部を有する単一のヘッドライト部の上縁部に隣接するようにスクリーンの下縁部を配置する場合に比べて、車体の前部のより最外部側の領域まで、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置に、スクリーンとフロントカウリングとの接合部分が存在しないようにすることができるので、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置する風防装置の剛性をより向上させることができる。

    上記第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部を有する構成において、好ましくは、車体の幅方向におけるスクリーンの実質的に中央部に位置する下縁部は、第1ヘッドライト部と第2ヘッドライト部との境界部近傍において、車体フレーム側に固定されている。 このように構成すれば、車体の幅方向におけるスクリーンの実質的に中央部に位置する下縁部が、第1ヘッドライト部と第2ヘッドライト部との境界部近傍の下方にまで延びて形成される場合にも、その下方に延びた下縁部が車体フレーム側に固定されるので、下方に延びた下縁部に起因してスクリーンの剛性が低下するのを抑制することができる。

    上記スクリーンの下縁部が車体フレーム側に固定される構成において、第1ヘッドライト部と第2ヘッドライト部とは、少なくとも車体の前面側において、車体の幅方向の中央部近傍で分離されており、スクリーンの実質的に中央部に位置する下縁部は、第1ヘッドライト部と第2ヘッドライト部とが分離された領域を通過して下方に延びるとともに、車体フレーム側に固定されていてもよい。 このように構成すれば、第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の下方で、スクリーンの下縁部を車体フレーム側に固定することができるので、スクリーンの下縁部の車体フレーム側に対する固定部分に起因して第1ヘッドライト部および第2ヘッドライト部の上方に位置するスクリーン(風防装置)の空気抵抗が増加するのを防止することができる。

    この場合、好ましくは、スクリーンの実質的に中央部に位置する下縁部は、後方に屈曲された屈曲部を含み、その屈曲部が車体フレーム側に固定されている。 このように構成すれば、スクリーンの下縁部の車体フレーム側に対する固定部分がスクリーンの前面に位置するのを抑制することができるので、走行風はスクリーンの前面を円滑に流動することができる。 これにより、スクリーンの下縁部を車体フレーム側に固定した場合にも、スクリーンの前面の空気抵抗が増加するのを抑制することができる。 また、スクリーンの下縁部の車体フレーム側に対する固定部分がスクリーンの前面に位置するのを抑制することができるので、外観上の見栄えを向上させることができる。

    また、上記スクリーンの下縁部が車体フレーム側に固定される構成において、好ましくは、風防装置は、フロントカウリングを含み、スクリーンの実質的に中央部に位置する下縁部は、フロントカウリングを介して車体フレーム側に固定されている。 このように構成すれば、スクリーンの実質的に中央部に位置する下縁部を容易に車体フレーム側に固定することができる。

    上記第1または第2の局面による自動二輪車において、好ましくは、風防装置は、ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、ヘッドライトの外端部の外側方において、スクリーンの下縁部と、フロントカウリングの上縁部とが接合されている。 このように構成すれば、スクリーンの下縁部とフロントカウリングの上縁部との接合部を、走行風による圧が低い領域であるヘッドライトの外端部の外側方に配置することができるので、スクリーンの下縁部とフロントカウリングの上縁部との接合部に起因する空気抵抗の増加を有効に抑制することができる。

    上記第1または第2の局面による自動二輪車において、好ましくは、風防装置は、ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、フロントカウリングと一体的に形成され、フロントカウリングの上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、スクリーンの後方に配置される遮蔽板をさらに備える。 このように構成すれば、遮蔽板により、前方からスクリーンを通してメータなどが見えるのを防止することができる。 また、遮蔽板をフロントカウリングと一体的に形成することによって、遮蔽板とフロントカウリングとの一体感を生じさせることができる。 これらにより、外観上の見栄えを向上させることができる。 また、遮蔽板をフロントカウリングと一体的に形成することによって、遮蔽板がフロントカウリングの補強材として機能するので、フロントカウリングの剛性を向上させることができる。

    上記第1の局面による自動二輪車において、好ましくは、風防装置は、ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、フロントカウリングと一体的に形成され、フロントカウリングの上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、スクリーンの後方に配置される遮蔽板をさらに備え、スクリーンは、一対のバックミラー支持部の近傍において、遮蔽板に固定されている。 このように構成すれば、スクリーンは、機能上車体の前部の最外部に配置されるバックミラーを支持する一対のバックミラー支持部の近傍で、遮蔽板に固定されるので、スクリーンの遮蔽板に対する固定部分を、車体の幅方向の両側の最外部近傍に配置することができる。 これにより、スクリーンの遮蔽板に対する固定部分間の間隔を大きくすることができるので、スクリーンの遮蔽板に対する固定部分間の間隔が小さい場合に比べて、スクリーンおよび遮蔽板を強固に支持することができる。

    この場合、バックミラーは、バックミラーの下部を覆うように装着されるブーツを含み、スクリーンの遮蔽板に対する固定部分は、ブーツによって覆われている。 このように構成すれば、スクリーンの遮蔽板に対する固定部分が露出されている場合に比べて、走行風からスクリーンが受ける空気抵抗を減少させることができるとともに、外観上の見栄えを向上させることができる。

    上記第1の局面による自動二輪車において、好ましくは、スクリーンは、バックミラーの下部に着脱可能に嵌め込まれる切り欠き部を含む。 このように構成すれば、バックミラー支持部にバックミラーを装着した状態で、スクリーンの着脱作業を行うことができるので、スクリーンの着脱時の作業性を向上させることができる。

    上記スクリーンが切り欠き部を含む自動二輪車において、好ましくは、バックミラーは、バックミラーの下部を覆うように装着されるブーツを含み、そのブーツは、切り欠き部を覆うように装着されている。 このように構成すれば、切り欠き部が露出されている場合に比べて、走行風からスクリーンが受ける空気抵抗を減少させることができるとともに、外観上の見栄えを向上させることができる。

    上記切り欠き部を覆うブーツを含む自動二輪車において、好ましくは、スクリーンの切り欠き部の後方において、車体フレームに固定されたパネル部をさらに備え、ブーツの後部の下端部は、パネル部の車体フレームに対する固定部分を覆うように、下方に延びて形成されている。 このように構成すれば、容易に、ブーツの後方の下端部により、パネル部の車体フレームに対する固定部分を覆うことができるので、外観上の見栄えを向上させることができる。

    上記スクリーンが切り欠き部を含む自動二輪車において、好ましくは、切り欠き部は、切り欠き部の縁部から上方に向かって突出するように形成された第1リブを含む。 このように構成すれば、第1リブにより、切り欠き部を補強することができるので、スクリーンに切り欠き部を設けた場合にも、スクリーンの剛性が低下するのを抑制することができる。

    この場合、バックミラーは、バックミラーの下部を覆うように装着されるブーツを含み、そのブーツの下端部の内面は、切り欠き部の第1リブの外面に沿うように装着されている。 このように構成すれば、第1リブにより、ブーツの下端部を、所定の位置に位置決めすることができるとともに、ブーツの下端部を所定の形状に保持することができるので、車体の外観上の見栄えを向上させることができる。

    上記第1または第2の局面による自動二輪車において、好ましくは、ヘッドライトは、レンズ部を有するハウジングを含み、ハウジングのレンズ部の上縁部近傍には、凹状の係合部が設けられており、風防装置のスクリーンの下縁部は、凹状の係合部に係合されている。 このように構成すれば、ヘッドライトのハウジングのレンズ部の上縁部に隣接するように、スクリーンの下縁部を固定することができるので、容易に、ヘッドライトのハウジングに対するスクリーンの取り付けを行うことができる。 また、ヘッドライトのハウジングは、一般的に箱形形状を有するので、剛性が高い。 このため、剛性の高いヘッドライトのハウジングにスクリーンを取り付けることによって、スクリーンの剛性をより向上させることができる。

    上記凹状の係合部が設けられた自動二輪車において、好ましくは、ハウジングは、凹状の係合部の一部を構成する第2リブを含む。 このように構成すれば、第2リブは、補強リブとしても機能するので、第2リブにより、凹状の係合部の一部を構成しながら、ヘッドライトのハウジングを補強することができる。

    上記凹状の係合部が設けられた自動二輪車において、好ましくは、風防装置は、ヘッドライトの下方に配置されたフロントカウリングを含み、フロントカウリングと一体的に形成され、フロントカウリングの上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、スクリーンの後方に配置される遮蔽板をさらに備え、遮蔽板は、凹状の係合部の一部を構成する第3リブを含む。 このように構成すれば、第3リブは、補強リブとしても機能するので、第3リブにより、凹状の係合部の一部を構成しながら、遮蔽板を補強することができる。

    上記凹状の係合部が設けられた自動二輪車において、好ましくは、凹状の係合部は、レンズ部の上縁部の後方に配置されており、スクリーンの下縁部は、後方に屈曲された係合部を含み、その後方に屈曲された係合部は、凹状の係合部に係合されている。 このように構成すれば、スクリーンの下縁部の係合部と凹状の係合部との係合部分が前方から見えにくくなるので、外観上の見栄えを向上させることができる。

    以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

    図1は、本発明の一実施形態による自動二輪車の部分正面図であり、図2は、本発明の一実施形態による自動二輪車の前部側面図であり、図3は、本発明の一実施形態による自動二輪車の前部の分解斜視図である。 図4〜図15は、本発明の一実施形態による自動二輪車の詳細構造を説明するための図である。 以下、図1〜図15を参照して、本実施形態による自動二輪車について説明する。 なお、図中、矢印Fは、自動二輪車1の進行方向の前方を示している。

    まず、本実施形態による自動二輪車1では、図1に示すように、車体フレーム2のフレーム本体3の前端部に一対のフロントフォーク4が回動可能に取り付けられている。 このフロントフォーク4には、前車輪5が回転可能に取り付けられている。 また、フロントフォーク4の上部(図示せず)には、ハンドル6が取り付けられている。 また、フレーム本体3の前端部近傍には、車体フレーム2の前部を構成するステー13が取り付けられている。 また、図2に示すように、車体フレーム2のフレーム本体3には、走行駆動用エンジン7および燃料タンク8が取り付けられている。

    また、本実施形態による自動二輪車1は、図1〜図3に示すように、ヘッドライト11と、ヘッドライト11の回りを取り囲むように配置されたスクリーン23およびフロントカウリング24からなる風防装置12と、車体の幅方向の両側の最外部近傍に配置され、ステー13の一対のバックミラー支持部13aにより支持される一対のバックミラー14と、スクリーン23の後方に配置されたメータ15(図7参照)と、メータ15などのためのパネル16(図2および図3参照)とを備えている。 また、車体フレーム2の前部を構成するステー13には、図3に示すように、固定孔13fおよび13gを有する一対のバックミラー支持部13aと、バックミラー支持部13aの後端部に設けられたパネル支持部13bと、ヘッドライト支持部13cおよび13dと、メータ支持部13eとが設けられている。 なお、ステー13のメータ支持部13eには、図3および図8に示すように、2つの固定部材31によりメータ15が取り付けられている。 また、ステー13のパネル支持部13bには、図3および図15に示すように、2つの固定部材40によりパネル16が取り付けられている。

    ヘッドライト11は、図1および図4に示すように、一対のレンズ部21aを有する樹脂製の箱形形状のハウジング21と、一対のレンズ部21aの内部にそれぞれ収納された光源としての一対のバルブ22とを含んでいる。 なお、ヘッドライト11の一対のレンズ部21aは、それぞれ、本発明の「第1ヘッドライト部」および「第2ヘッドライト部」の一例であり、一対のバルブ22は、それぞれ、本発明の「第1光源部」および「第2光源部」の一例である。 ヘッドライト11のハウジング21は、図3、図7および図8に示すように、ステー13のヘッドライト支持部13cおよび13dに、4つの固定部材32により取り付けられている。

    ここで、本実施形態では、図1に示すように、ヘッドライト11の一対のレンズ部21aは、それぞれ、車体の幅方向の中央部60から左右のバックミラー支持部13aよりも外側にまで延びるように配置されている。 また、一対のレンズ部21aの上縁部21bは、それぞれ、車体の幅方向の中央部60から左右に斜め上方に向かって延びる上に凸のアーチ形状を有する。 また、レンズ部21aの上縁部21bの後方には、図4および図10に示すように、凹状係合部50が設けられている。 この凹状係合部50の上部は、所定の間隔を隔てて複数形成されたリブ21cにより構成されている。 このリブ21cは、補強リブとしても機能するので、リブ21cにより、凹状係合部50の上部を構成しながら、ヘッドライト11のハウジング21を補強することが可能になる。 なお、リブ21cは、本発明の「第2リブ」の一例である。 また、ヘッドライト11のハウジング21には、図4に示すように、固定部21dおよび21eと、固定部21fと、一対のレンズ部21aを分離するように形成された溝部21gとが設けられている。

    また、風防装置12を構成するスクリーン23は、無色または淡く着色された透明な樹脂材料により形成されている。 このスクリーン23は、図3および図5に示すように、下縁部23aと、下縁部23aの後方に屈曲されるとともに、ハウジング21側の凹状係合部50に係合される係合部23bと、下縁部23aの幅方向の中央部に位置するとともに、後方に屈曲された屈曲部23cと、一対のバックミラー14(図1参照)のミラーステー14bに嵌め込まれる一対の切り欠き部23dと、一対の切り欠き部23dの縁部の一部から上方に向かって突出するように形成されたリブ23eと、2つの固定孔23fとを含んでいる。 なお、リブ23eは、本発明の「第1リブ」の一例である。

    ここで、本実施形態では、図1に示すように、スクリーン23の下縁部23aは、バックミラー支持部13aよりも外側にまで延びるように配置された一対のレンズ部21aの上縁部21bの全体に渡って隣接するように配置されている。 つまり、本実施形態では、一対のレンズ部21aの上縁部21bの上方に位置する風防装置12は、スクリーン23のみにより構成される。

    また、風防装置12を構成するフロントカウリング24は、不透明な樹脂材料により形成されている。 このフロントカウリング24は、図7に示すように、ハウジング21の固定部21dおよび21eに4つの固定部材35により固定されている。 このフロントカウリング24は、図3および図6に示すように、ヘッドライト11の一対のレンズ部21aを露出させるための一対の開口部24aと、フロントカウリング24と一体的に形成され、フロントカウリング24の上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、スクリーン23の後方に配置される遮蔽板24bと、遮蔽板24bのバックミラー支持部13aに対応する部分に設けられた固定孔24eおよび24fを有する固定部24cと、開口部24aの上縁から下方に露出するように遮蔽板24bに設けられた複数のリブ24dと、固定部24g、24hおよび24iとを含んでいる。 なお、リブ24dは、本発明の「第3リブ」の一例である。

    ここで、本実施形態では、図1に示すように、フロントカウリング24の上縁部と、スクリーン23の下縁部23aとは、ヘッドライト11のレンズ部21aの外端部の外側方において接合されている。 すなわち、フロントカウリング24の上縁部と、スクリーン23の下縁部23aとは、バックミラー支持部13aよりも外側で接合されている。

    また、遮蔽板24bは、図7および図15に示すように、メータ15およびパネル16を前方から覆うように配置されている。 また、遮蔽板24bに設けられたリブ24dは、図3および図11に示すように、凹状係合部50の上部を構成する。 なお、リブ24dは、補強リブとしても機能するので、リブ24dにより、凹状係合部50の上部を構成しながら、遮蔽板24bを補強することが可能になる。 つまり、本実施形態では、図4および図10に示したハウジング21の複数のリブ21cと、図3および図11に示した遮蔽板24bの複数のリブ24dとによって、凹状係合部50の上部が構成されている。

    ここで、本実施形態では、図10および図11に示すように、スクリーン23の下縁部23aの後方に屈曲する係合部23bが、レンズ部21aの上縁部21bの後方に設けられた凹状係合部50に、ゴム製の弾性部材51を介して圧入されている。 これにより、スクリーン23の下縁部23aが、ヘッドライト11のハウジング21に対して固定されている。 なお、ゴム製の弾性部材51を介してスクリーン23の係合部23bを凹状係合部50に圧入することによって、樹脂成形時に凹状係合部50とスクリーン23の係合部23bとに寸法誤差が発生した場合にも、その寸法誤差をゴム製の弾性部材51により吸収することが可能である。

    また、スクリーン23の下縁部23aの中央部下端に位置する後方に屈曲された屈曲部23cは、図3、図7および図13に示すように、一対のレンズ部21aの間の溝部21gを通過して下方に延びるとともに、フロントカウリング24の中央部下端の固定部24iに固定部材36により固定されている。 また、図7、図14および図15に示すように、バックミラー支持部13aの近傍の固定部24cにおいて、スクリーン23が、遮蔽板24bに固定されている。 すなわち、スクリーン23の2つの固定孔23f(図5および図15参照)と、遮蔽板24bの2つの固定孔24e(図6および図15参照)とに、固定部材37を嵌め込むことによって、スクリーン23と遮蔽部24bとが固定されている。

    また、遮蔽板24bは、図3、図14および図15に示すように、遮蔽板24bの固定部24cの固定孔24fと、ステー13のバックミラー支持部13aの固定孔13gとに固定部材38を嵌め込むことにより、バックミラー支持部13aに固定されている。 このように、フロントカウリング24と一体的に形成される遮蔽板24bが、車体フレーム2の前部を構成するステー13のバックミラー支持部13aに固定されているので、フロントカウリング24に固定されるスクリーン23の下縁部23aの屈曲部23cは、間接的にステー13に固定されていることになる。 なお、スクリーン23の下縁部23aの屈曲部23cを、直接、車体フレーム2の前部を構成するステー13に固定するようにしてもよい。

    また、図7に示すように、遮蔽板24bの固定部24gには、固定部材33によりパネル16(図2参照)が固定されている。 また、遮蔽板24bの固定部24hは、図7および図12に示すように、遮蔽板24bの幅方向の中央部60において、固定部材34によりハウジング21の固定部21fに固定されている。

    バックミラー14は、図1に示すように、ミラー本体14aと、ミラー本体14aを支持するミラーステー14bと、ミラーステー14bの下端部を覆うように装着されるゴム製のブーツ14cとを含んでいる。 また、ミラーステー14bの下端部には、図3に示すように、2つのネジ部14dが設けられている。 また、ブーツ14cの後部の下端部は、図15に示すように、パネル16のステー13のパネル支持部13bに対する固定部分を覆うことが可能なように、下方に延びて形成されている。 また、バックミラー14のミラーステー14bの2つのネジ部14dは、車体フレーム2を構成するステー13のバックミラー支持部13aの2つの固定孔13fに挿入されるとともに、裏側からナット39により固定されている。

    また、バックミラー14のブーツ14cは、スクリーン23と遮蔽部24bとの固定部分(図15参照)と、遮蔽部24bとステー13のバックミラー支持部13aとの固定部分と、パネル16とステー13のパネル支持部13bとの固定部分と、スクリーン23の切り欠き部23d(図14参照)とを覆うように装着されている。 また、切り欠き部23dのリブ23eの外面に対して押圧した状態で接触するように、ゴム製のブーツ14cの下端部の内面が装着されている。 なお、この場合、ブーツ14cの下端部およびリブ23eにそれぞれ係合部を設けるとともに、それぞれの係合部を用いて、リブ23eに対してブーツ14cの下端部を着脱可能に係合するようにしてもよい。

    本実施形態では、上記のように、風防装置12のスクリーン23の下縁部23aを、ヘッドライト11(一対のレンズ部21a)の上縁部21bの実質的に全体に渡って隣接するように配置することによって、ヘッドライト11の上縁部21bの上方に位置する風防装置12の全体がスクリーン23のみで構成されることになる。 これにより、ヘッドライト11の上縁部21bの上方に位置する風防装置12に、スクリーン23とフロントカウリング24との接合部分が存在しないので、ヘッドライト11の上縁部21bの上方に位置する風防装置12に、スクリーン23とフロントカウリング24との接合部分に起因する空気抵抗の増加が発生しない。 その結果、ヘッドライト11の上方に位置する風防装置12の空気抵抗を小さくすることができる。 特に、本実施形態では、スクリーン23の下縁部23aが隣接するように配置されるヘッドライト11の上縁部21bを、車体の前部の最外部に配置されるバックミラー14を支持するバックミラー支持部13aよりも外側にまで延びるように形成することによって、車体の前部の最外部近傍まで、ヘッドライト11の上方に位置する風防装置12に、空気抵抗の増加の原因となるスクリーン23とフロントカウリング24との接合部分が存在しないようにすることができるので、ヘッドライト11の上方に位置する風防装置12の空気抵抗をより小さくすることができる。

    また、本実施形態では、上記のように、ヘッドライト11の上縁部21bの上方に位置する風防装置12の全体をスクリーン23のみで構成することができるので、ヘッドライト11の上縁部21bの上方に位置する風防装置12にスクリーン23とフロントカウリング24との接合部分が存在する場合に比べて、ヘッドライト11の上方に位置する風防装置12の剛性を向上させることができる。 特に、本実施形態では、上記のように、車体の前部の最外部近傍まで、ヘッドライト11の上方に位置する風防装置12に、スクリーン23とフロントカウリング24との接合部分が存在しないようにすることができるので、ヘッドライト11の上方に位置する風防装置12の剛性をより向上させることができる。

    また、本実施形態では、上記のように、スクリーン23の下縁部23aの幅方向の中央部に後方に屈曲した屈曲部23cを設けるとともに、その屈曲部23cを、フロントカウリング24の固定部24iに固定することによって、スクリーン23の下縁部23aのフロントカウリング24に対する固定部分がスクリーン23の前面に位置するのを抑制することができるので、走行風はスクリーン23の前面を円滑に流動することができる。 これにより、スクリーン23の下縁部23aをフロントカウリング24に固定した場合にも、スクリーン23の前面の空気抵抗が増加するのを抑制することができる。 また、スクリーン23の下縁部23aのフロントカウリング24に対する固定部分がスクリーン23の前面に位置するのを抑制することができるので、外観上の見栄えを向上させることができる。 また、スクリーン23の下縁部23aの屈曲部23cを、一対のレンズ部21aの間の溝部21gを通過して下方に延びるように形成することによって、スクリーン23の屈曲部23cのフロントカウリング24に対する固定部分を一対のレンズ部21aの下方に配置することができるので、スクリーン23の屈曲部23cのフロントカウリング24に対する固定部分に起因して、一対のレンズ部21aの上方に位置するスクリーン23の空気抵抗が増加するのを防止することができる。 これにより、一対のレンズ部21aの上方に位置するスクリーン23(風防装置12)の空気抵抗の増加をより抑制することができる。 また、スクリーン23の下縁部23aの屈曲部23cをフロントカウリング24に固定することによって、スクリーン23の下縁部23aの幅方向の中央部を下方に延びるように形成した場合にも、スクリーン23の剛性が低下するのを抑制することができる。

    また、本実施形態では、上記のように、スクリーン23の下縁部23aとフロントカウリング24の上縁部とを、ヘッドライト11(一対のレンズ部21a)の外端部の外側方において接合することによって、スクリーン23の下縁部23aとフロントカウリング24の上縁部との接合部を、走行風による圧力が低い領域であるヘッドライト11の外端部の外側方に配置することができるので、スクリーン23の下縁部23aとフロントカウリング24の上縁部との接合部に起因する空気抵抗の増加を有効に抑制することができる。

    また、本実施形態では、上記のように、フロントカウリング24の上縁部から後方かつ上方に向かって延びるとともに、スクリーン23の後方に配置される遮蔽板24bを設けることによって、遮蔽板24bにより、前方からスクリーン23を通してメータ15などが見えるのを防止することができる。 また、遮蔽板24bをフロントカウリング24と一体的に形成することによって、遮蔽板24bとフロントカウリング24との一体感を生じさせることができる。 これらにより、外観上の見栄えを向上させることができる。 また、遮蔽板24bをフロントカウリング24と一体的に形成することによって、遮蔽板24bがフロントカウリング24の補強材として機能するので、フロントカウリング24の剛性を向上させることができる。

    また、本実施形態では、上記のように、機能上車体の前部の両側の最外部に配置されるバックミラー14を支持する一対のバックミラー支持部13aの近傍で、スクリーン23を遮蔽板24bに固定することによって、スクリーン23の遮蔽板24bに対する固定部分を、前部の両側の最外部近傍に配置することができる。 これにより、スクリーン23の遮蔽板24bに対する固定部分間の間隔を大きくすることができるので、スクリーン23の遮蔽板24bに対する固定部分間の間隔が小さい場合に比べて、スクリーン23および遮蔽板24bを強固に支持することができる。

    また、本実施形態では、上記のように、スクリーン23に、バックミラー14のミラーステー14bに嵌め込まれる切り欠き部23dを設けることによって、バックミラー支持部13aにバックミラー14を装着した状態で、スクリーン23の着脱作業を行うことができるので、スクリーン23の着脱時の作業性を向上させることができる。

    また、本実施形態では、スクリーン23の切り欠き部23dと、スクリーン23の遮蔽板24bに対する固定部分とを、バックミラー14のブーツ14cにより覆うことによって、走行風からスクリーン23が受ける空気抵抗を減少させることができるとともに、外観上の見栄えを向上させることができる。 また、パネル16のパネル支持部13bに対する固定部分を覆うように、ブーツ14cの後部の下端部を下方に延びるように形成することによって、容易に、ブーツ14cの後方の下端部により、パネル16のパネル支持部13bに対する固定部分を覆うことができるので、外観上の見栄えを向上させることができる。

    また、本実施形態では、上記のように、スクリーン23の切り欠き部23dの縁部から上方に向かって突出するようにリブ23eを形成することによって、リブ23eにより、切り欠き部23dを補強することができるので、スクリーン23に切り欠き部23dを設けた場合にも、スクリーン23の剛性が低下するのを抑制することができる。 また、切り欠き部23dのリブ23eの外面に対して押圧した状態で接触するように、ゴム製のブーツ14cの下端部の内面を装着することによって、リブ23eにより、ブーツ14cの下端部を、所定の位置に位置決めすることができるとともに、所定の形状に保持することができるので、外観上の見栄えを向上させることができる。

    また、本実施形態では、上記のように、スクリーン23の下縁部23aの係合部23bを、ハウジング21のレンズ部21aの上縁部21bの近傍に設けられた凹状係合部50に弾性部材51を介して圧入することによって、ハウジング21のレンズ部21aの上縁部21bに隣接するように、スクリーン23の下縁部23aを固定することができるので、容易に、ヘッドライト11のハウジング21に対するスクリーン23の取り付けを行うことができる。 また、ヘッドライト11のハウジング21は、剛性が高い箱形形状を有するので、その剛性の高いハウジング21にスクリーン23を取り付けることによって、スクリーン23の剛性をより向上させることができる。 また、スクリーン23の下縁部23aに、後方に屈曲する係合部23bを設けるとともに、その係合部23bを凹状係合部50に係合することによって、スクリーン23の下縁部23aの凹状係合部50に対する係合部分が前方から見えにくくなるので、外観上の見栄えを向上させることができる。

    なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。 本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

    たとえば、上記実施形態では、本発明を、2つの光源部(バルブ)を有する2つのヘッドライト部(レンズ部)が左右のバックミラー支持部の外側まで延びる構造に適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、2つの光源部(バルブ)を有する2つのヘッドライト部(レンズ部)が、左右のバックミラー支持部の外側までは延びていない構造にも適用可能である。

    また、上記実施形態では、本発明を、2つの光源部(バルブ)を有する2つのヘッドライト部(レンズ部)が中央部で分割されるとともに左右に延びる構造に適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、2つの光源部(バルブ)を有する2つのヘッドライト部(レンズ部)が中央部で分割されずに連結されるとともに、左右に延びる構造にも適用可能である。

    本発明の一実施形態による自動二輪車の部分正面図である。

    本発明の一実施形態による自動二輪車の前部側面図である。

    本発明の一実施形態による自動二輪車の前部の分解斜視図である。

    本発明の一実施形態による自動二輪車のヘッドライトを示した斜視図である。

    本発明の一実施形態による自動二輪車の風防装置を構成するスクリーンを示した正面図である。

    本発明の一実施形態による自動二輪車の風防装置を構成するフロントカウリングを示した正面図である。

    図1に示した本発明の一実施形態による自動二輪車の部分拡大図である。

    図7において風防装置を取り外した状態を示した部分拡大図である。

    図7に示した自動二輪車の100−100線に沿った断面図である。

    図7に示した自動二輪車の200−200線に沿った断面図である。

    図7に示した自動二輪車の300−300線に沿った断面図である。

    図7に示した自動二輪車の400−400線に沿った断面図である。

    図7に示した自動二輪車の500−500線に沿った断面図である。

    図2に示した自動二輪車の矢印A方向から見たバックミラー支持部近傍の部分拡大図である。

    図14に示したバックミラー支持部近傍の部分の600−600線に沿った断面図である。

    符号の説明

    1 自動二輪車 2 車体フレーム 3 フレーム本体 11 ヘッドライト 12 風防装置 13 ステー(車体フレーム)
    13a バックミラー支持部 13b パネル支持部 14 バックミラー 14c ブーツ 21 ハウジング 21a レンズ部(第1ヘッドライト部、第2ヘッドライト部)
    21b 上縁部 21c リブ(第2リブ)
    22 バルブ(第1光源部、第2光源部)
    23 スクリーン 23a 下縁部 23b 係合部 23c 屈曲部 23d 切り欠き部 23e リブ(第1リブ)
    24 フロントカウリング 24b 遮蔽板 24d リブ(第3リブ)
    50 凹状係合部 51 弾性部材

    QQ群二维码
    意见反馈