鞍乗型車両

申请号 JP2017017088 申请日 2017-02-01 公开(公告)号 JP2018122756A 公开(公告)日 2018-08-09
申请人 川崎重工業株式会社; コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング; Continental Automotive GmbH; 发明人 岩本 太郎; 渡部 寛之; 冨永 淳; 衣畑 昌範; デリク ブラース;
摘要 【課題】電源供給部が接続される箇所を 水 から保護し易い車両用メータ装置を備える鞍乗型車両を提供する。 【解決手段】自動二輪車は、アナログ表示部40と、 液晶 表示部52と、メータ 基板 53と、通信部54と、筐体30と、メータハーネス60と、を備える。アナログ表示部40は、目盛り板及び指針を有する。液晶表示部52は、車両情報を表示するディスプレイである。メータ基板53は、液晶表示部52の表示内容を電子制御する。通信部54は、外部の通信端末100と無線通信する。筐体30は、メータ基板53及び通信部54が内部に配置されている。メータハーネス60は、少なくとも、アナログ表示部40、液晶表示部52、メータ基板53、及び通信部54へ電源を供給しており、筐体30の外部において電源導通経路が共通である。 【選択図】図4
权利要求

外部に露出されており、目盛り板及び指針を有するアナログ表示部と、 外部に露出されており、車両情報を表示するディスプレイを含む電子表示部と、 前記電子表示部の表示内容を電子制御する表示制御部と、 外部の通信端末と無線通信する通信部と、 前記表示制御部及び前記通信部が内部に配置されており、前記アナログ表示部の一部及び前記電子表示部の一部を含んで構成されている筐体と、 少なくとも、前記アナログ表示部、前記電子表示部、前記表示制御部、及び前記通信部へ電源を供給しており、前記筐体の外部において電源導通経路が共通である電源供給部と、 を備える車両用メータ装置を備えることを特徴とする鞍乗型車両。請求項1に記載の鞍乗型車両であって、 運転者が座るための座部を含む運転者シートを備え、 前記車両用メータ装置の上下方向の位置が、前記座部の上下方向の位置よりも上方であることを特徴とする鞍乗型車両。請求項1又は2に記載の鞍乗型車両であって、 運転者が操縦するために握る2つのグリップを含むステアリングハンドルを備え、 前記車両用メータ装置の左右方向の位置が2つの前記グリップの内側にあるか、前記車両用メータ装置の前後方向の位置が2つの前記グリップより前方にあるか、の少なくとも一方が成立していることを特徴とする鞍乗型車両。請求項1から3までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、 フレームに回動可能に支持されるステアリングシャフトを介して取り付けられるアッパーブラケットを備え、 前記車両用メータ装置の前後方向の位置が前記アッパーブラケットの前後方向の位置より前方であるか、前記車両用メータ装置の上下方向の位置が前記アッパーブラケットの上下方向の位置より上方であるか、の少なくとも一方が成立していることを特徴とする鞍乗型車両。請求項4に記載の鞍乗型車両であって、 前記アッパーブラケットの後方に配置される燃料タンクを備え、 前記燃料タンクの上端は、前記アッパーブラケットの上端よりも上方であり、 前記車両用メータ装置の前後方向の位置は、前記アッパーブラケットの前後方向の位置よりも前方であり、かつ前記車両用メータ装置の上下方向の位置は、前記アッパーブラケットの上下方向の位置よりも上方にあることを特徴とする鞍乗型車両。請求項1から5までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、 ステアリングハンドルを回動可能に支持する部分に前記車両用メータ装置が取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。

说明书全文

本発明は、主として、鞍乗型車両に関する。

従来から、車両用メータ装置を備える鞍乗型車両が知られている。特許文献1に示すように、鞍乗型車両では、車両用メータ装置は外部に露出するように配置される。また、特許文献1に示す車両用メータ装置は、目盛り板上の指針を動かすことで走行速度等を表示する構成である。また、特許文献2に示す車両用メータ装置は、液晶ディスプレイ上に走行速度等を表示する構成である。

実用新案登録第3085211号公報

特許第4730880号公報

鞍乗型車両では、車両用メータ装置が外部に露出しているため雨等のが掛かることがある。従って、鞍乗型車両の車両用メータ装置には耐水性が要求される。また、車両用メータ装置には電源を供給するための電源供給部(電線等)が接続される。従って、電源供給部が接続される箇所を水から保護する必要がある。しかし、特許文献1及び2では、車両用メータ装置の具体的な構造が開示されていない。

本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、電源供給部が接続される箇所を水から保護し易い車両用メータ装置を備える鞍乗型車両を提供することにある。

本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。

本発明の観点によれば、以下の構成の鞍乗型車両が提供される。この鞍乗型車両は、アナログ表示部と、電子表示部と、表示制御部と、通信部と、筐体と、電源供給部と、を備える。前記アナログ表示部は、外部に露出されており、目盛り板及び指針を有する。前記電子表示部は、外部に露出されており、車両情報を表示するディスプレイを含む。前記表示制御部は、前記電子表示部の表示内容を電子制御する。前記通信部は、外部の通信端末と無線通信する。前記筐体は、前記表示制御部及び前記通信部が内部に配置されており、前記アナログ表示部の一部及び前記電子表示部の一部を含んで構成されている。前記電源供給部は、少なくとも、前記アナログ表示部、前記電子表示部、前記表示制御部、及び前記通信部へ電源を供給しており、前記筐体の外部において電源導通経路が共通である。

筐体が外部に露出されている車両用メータ装置には耐水性が求められる。この点、本発明では、アナログ表示部、電子表示部、表示制御部、及び通信部の4つの構成部品が、少なくとも筐体の外部において共通の電源導通体から電源の供給を受けているため、別々の電源導通体を用いる場合と比較して、4つの構成部品を水から保護し易くなる。更に、筐体の外部の電源導通経路がシンプルになる。

本発明によれば、電源供給部が接続される箇所を水から保護し易い車両用メータ装置を備える鞍乗型車両を提供できる。

本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図。

ステアリングハンドル及びメータ装置の近傍における自動二輪車の平面図。

メータ装置の外観斜視図。

メータ装置の電源供給及び電気信号の流れを示す説明図。

走行中の表示内容を示すメータ装置の正面図。

通信端末との接続処理を行う際の表示内容を示すメータ装置の正面図。

変形例に係る自動二輪車のステアリングハンドル及びメータ装置の平面図。

次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、自動二輪車1の概要について図1及び図2を参照して説明する。図1は、自動二輪車1の側面図である。図2は、ステアリングハンドル25及びメータ装置24の近傍における自動二輪車1の平面図である。以下の説明では、自動二輪車1が前進する方向を前として、前後左右の方向を定義する。また、鉛直方向上側及び下側を上側及び下側と定義する。

図1に示す鞍乗型車両としての自動二輪車1は、車体11と、前タイヤ13と、後タイヤ14と、を備える。

前タイヤ13及び後タイヤ14は、車体11に回転可能に支持されている。具体的には、車体11が備えるメインフレーム15の前端部には、ヘッドパイプ16が接続されている。ヘッドパイプ16には、ステアリングシャフト17及びアッパーブラケット18等を介して、フロントフォーク19が支持されている。前タイヤ13は、このフロントフォーク19を介して回転可能に支持されている。

また、メインフレーム15の後端部には、スイングアームブラケット20が一体的に形成されている。スイングアームブラケット20には、スイングアーム21が揺動可能に支持されている。後タイヤ14は、このスイングアーム21を介して回転可能に支持されている。

メインフレーム15の上方には、燃料タンク22が配置されている。燃料タンク22は、メインフレーム15の下方に配置されたエンジン23に供給する燃料を蓄える。エンジン23は、自動二輪車1の後タイヤ14を回転させる駆動を発生させる。

燃料タンク22の前方であって、アッパーブラケット18の前方には、メータ装置(車両用メータ装置)24が配置されている。また、メータ装置24は、ヘッドパイプ16に支持されたメータブラケットを介して取り付けられている。メータ装置24は、車速及びエンジン回転速度等を表示する。なお、メータ装置24の詳細な構造及び配置については後述する。

メータ装置24の後方には、ステアリングハンドル25が配置されている。ステアリングハンドル25は、運転者が操を行うための部品(操作具)である。ステアリングハンドル25は、左グリップ26と、右グリップ(スロットルグリップ)27と、を備えている。運転者は、左グリップ26及び右グリップ27を握って自動二輪車1を操舵するとともに、右グリップ27を回転操作することによって、エンジン23の出力を調整する。また、左グリップ26と右グリップ27の車幅方向の内側には、各種の操作を行うための複数のスイッチが備え付けられている。

メータ装置24の後方には、運転者が着座するための座部28aを備える運転者シート28が配置されている。座部28aは、運転者が臀部を載せるための部分である。なお、本実施形態の運転者シート28は、背もたれを有してないが、運転者シートが座部と背もたれを含んで構成されていても良い。運転者シート28は、燃料タンク22の後方(燃料タンク22の一部が運転者シート28の下方に位置していても良い)に配置されている。運転者は、運転者シート28(座部28a)に着座し、ステアリングハンドル25を握りつつ、周囲及びメータ装置24を見ながら自動二輪車1の操縦を行う。このとき、運転者は、燃料タンク22を膝で挟むことによって、下半身を安定させるとともに、重心を左右に移動させて操舵の一部を行う。

次に、図3及び図4を参照して、メータ装置24の機械的構造及び電気的構成について説明する。なお、メータ装置24において、表示面(後述のアナログ表示部40及び液晶表示部52等の表面)に垂直な方向から当該表示面を見ることを正面視と称する。

図3に示すように、メータ装置24は、筐体30と、アナログ表示部40と、通知ランプ51と、液晶表示部(電子表示部)52と、メータ基板(表示制御部)53と、通信部54と、メータハーネス(電源供給部)60と、を備える。

筐体30は、メータ装置24の外表面を構成する部材である。筐体30は、少なくとも正面視で見える部分(表示面を含む部分)は、運転者がメータ装置24に表示される表示物を視認できるように、自動二輪車1の外部に露出されている。メータ装置24は、内部空間を有しており、この内部空間にメータ装置24を構成する各部材が収容される。また、筐体30は、円形部31と、矩形部33と、から構成されている。なお、円形部31と矩形部33は一体的に成形されている。

円形部31は、正面視で円形(正確には一部が欠けた円形、つまり扇形、以下同様)の部分である。円形部31の表面には、正面視で円形に開口している円形開口部32が形成されている。円形開口部32には、アナログ表示部40及び通知ランプ51が配置される。このように、アナログ表示部40及び通知ランプ51は、筐体30の一部(詳細には、正面視で円形の部分)を構成している。

矩形部33は、正面視で矩形の部分である。上述のように円形部31は一部が欠けた円形であり、矩形部33は、この欠けている部分に重なるように形成されている。矩形部33の表面には、正面視で矩形に開口している矩形開口部34が形成されている。矩形開口部34には、液晶表示部52が配置されている。このように、液晶表示部52は、筐体30の一部(詳細には、正面視で矩形の部分)を構成している。

アナログ表示部40は、機械的な構成でエンジン回転速度を表示する部分である。具体的には、アナログ表示部40は、目盛り板41と、指針42と、を備えている。目盛り板41は円形の板状の部材であり、エンジン回転速度を示す図略の目盛りが記載されている。指針42は目盛り板41上でエンジン回転速度に応じて回転可能に構成されており、指針42が目盛り板41の目盛りを指すことで、エンジン回転速度が示される。なお、アナログ表示部40は、目盛り板41及び指針42を覆うように配置された図略の透明板(アクリル板等)を備える。

通知ランプ51は、円形の目盛り板41の外側に円形に並べて配置されている円状のランプである。通知ランプ51は、自動二輪車1に関する様々な事象を通知するランプである。通知ランプ51が通知する内容としては、例えば、方向指示器が動作していること、バッテリー71の電圧が低下していること、ヘッドランプの照射状態、燃料残量、冷却水温度が高いこと、変速機の変速状態がニュートラルであること等である。通知ランプ51は、通知する内容に応じたアイコンが記載された表示板と、当該表示板の奥側(筐体30の内部側)に配置されており当該表示板を光らせるランプと、から構成されている。

液晶表示部52は、ドットマトリクス形式の電子表示装置(液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等)を含んで構成されている。液晶表示部52は、自動二輪車1に関する情報である車両情報(具体的には、走行速度、走行距離、燃料残量等)を表示する。また、液晶表示部52は、運転者等が所持する通信端末から受信した情報を表示可能である(詳細は後述)。なお、液晶表示部52は、ドットマトリクス形式に限られず、セグメント形式であっても良い。

上述のように、アナログ表示部40、通知ランプ51、及び液晶表示部52は、筐体30の一部を構成しているため、外部に露出されている。

メータ基板53は、筐体30の内部空間に配置されている。メータ基板53は、メータ装置24に関する様々な制御を行う。例えば、図4に示すように、自動二輪車1に配置される各種のセンサ72が検出した内容は、ECU73を介して、メータ基板53に入力される。なお、センサ72がメータ基板53へ直接的に検出結果を出力しても良い。メータ基板53は、センサの検出結果に基づいて、アナログ表示部40に所定の電気信号を出力して指針42を回転させたり、通知ランプ51に所定の電気信号を出力して点灯させたり、液晶表示部52に画像データを送って液晶表示部52に表示させたり、通信部54に通信させたりする。

通信部54は、筐体30の内部空間、具体的にはメータ基板53上に配置されているが、筐体30の内部空間の中に配置されているのであれば、メータ基板53上以外に配置されていても良い。通信部54は、運転者等が所持する通信端末100との間で無線通信を行うことができる。具体的には、通信部54は、運転者等の指示又はメータ基板53の制御に応じて、通信端末100へ無線で所定の情報(例えば、過給圧、燃料残量、走行距離、車両姿勢情報等)を送信したり、通信端末100から所定の情報を受信したりする。通信端末100から受信する所定の情報としては、設定変更、ナビゲーション情報、及び通信端末100の通信状態に関する情報(具体的には、メール受信状況、電話着信状況、通信端末100に予めインストールしてあるアプリケーションの状況)等がある。自動二輪車1と運転者等は比較的近い距離にいるため、自動二輪車1と通信端末100の通信には、例えば通信距離が10m以下、10m程度、又は、100m以下の通信規格を用いた通信(近距離無線通信)を用いることができる。通信規格の例としては、Bluetooth(登録商標)を挙げることができる。また、メータ装置24と通信端末100の通信は、屋外で行われることが想定されるため、メータ装置24と通信端末100とを互いに登録して認証処理を行った後に通信が可能となる通信規格であることが好ましい。

メータハーネス60は、メータ装置24の各部を駆動させるための電力(電源)を供給している。メータハーネス60は、バッテリー71に直接又は他の電線等を介して接続されている。メータハーネス60は、メータ装置24の各部に電力を供給するための導体を有する。導体は、筐体30の外側においては、一系統であるため、電源導通経路は共通である。また、メータ基板53の一部は、筐体30から外側に露出するように構成されており、この露出している部分に基板側コネクタが配置されている。メータハーネス60(詳細にはメータハーネス60の端部のハーネス側コネクタ)は、この基板側コネクタに接続されている。なお、メータ側コネクタとハーネス側コネクタの接続箇所には、水等の浸入を防止するための防護体(これらのコネクタを覆うカバー等)が備えられている。メータハーネス60は、筐体30の内部において複数系統に分岐し、アナログ表示部40、通知ランプ51、液晶表示部52、メータ基板53、及び通信部54へ個別に電源を供給する。このように、筐体30の内部において、電源導通経路が分岐されている。なお、メータハーネス60は、複数の電線を束ねた構成としても良い。この場合、筐体30の外側においては複数の電線が束ねられていることで電源導通経路が共通である。そして、筐体30の内部において電線を分岐させることで、電源導通経路が分岐される。

なお、本実施形態では、電気信号を伝達する電線は、筐体30の外側においてはメータハーネス60と同じ経路である。そして、電気信号を伝達する電線は、メータハーネス60と同様に、メータ基板53に接続されている。

ここで、メータ装置24は外部に露出されていることにより雨等の水が掛かることがあるため、耐水性が要求される。従って、メータ装置24の外部から内部にハーネスを導く場合、上述のように、メータ側コネクタとハーネス側コネクタの接続箇所に防護体を設ける必要がある。この点、本実施形態では、筐体30の外部において電源導通経路が共通である。従って、この防護体を設ける数を減らすことができるため、水から保護し易くなる。更に、メータハーネス60の取回し性を向上させることができるので、配線作業が容易となる。特に、メータハーネス60をコネクタを用いてメータ装置24に接続することで、メータハーネス60の接続作業も容易となるため、組立ての作業効率を向上させることができる。

次に、自動二輪車1の各部の位置に対するメータ装置24の相対位置について図1及び図2を参照して説明する。なお、以下の説明において、上下方向の位置関係については、自動二輪車1を水平面に配置したときにおける位置関係を意味する。また、AよりもBが上方にあるとは、Aの上端部よりもBの下端部が上方にあれば良く、前後方向及び左右方向の位置関係は関係ない。上方以外についても同様である。

本実施形態のメータ装置24は、内部に通信部54を備え、運転者が所持する通信端末100と通信を行う構成である。また、自動二輪車1の車体11には一般的には金属が使われることが多いため、通信端末100と通信部54の通信環境を良好にするために、通信端末100と通信部54の間に車体11が位置しないことが好ましい。以下、具体的に説明する。

図1に示すように、メータ装置24は、運転者シート28の座部28aよりも上方にある。一般的に、通信端末100は運転者の上半身又はその近傍に位置していることが多いと考えられる。そのため、メータ装置24を少なくとも座部28aよりも上方に配置することで、通信環境が良好になり易い。

また、図1及び図2に示すように、メータ装置24は、左グリップ26及び右グリップ27の間に配置される(左グリップ26の右方に配置されるとともに、右グリップ27の左方に配置される)。更に、メータ装置24は、左グリップ26及び右グリップ27よりも前方に配置される。これにより、左グリップ26及び右グリップ27、更に運転者の腕が通信の邪魔になりにくいため、通信環境が良好になり易い。なお、本実施形態では、左グリップ26及び右グリップ27の間かつ前方にメータ装置24が配置されているが、何れか一方のみが成立していても良い。

また、図1及び図2に示すように、メータ装置24は、アッパーブラケット18の前方に配置されるとともに、アッパーブラケット18の上方に配置される。これにより、アッパーブラケット18が通信の邪魔になりにくいため、通信環境が良好になり易い。なお、本実施形態では、アッパーブラケット18の前方かつ上方にメータ装置24が配置されているが、何れか一方のみが成立していても良い。

更に、このアッパーブラケット18の後方には燃料タンク22が配置されており、燃料タンクの上端はアッパーブラケット18の上端よりも上方にある。つまり、燃料タンク22の位置が相対的に高いため、燃料タンク22が通信の邪魔となり易い。この点、本実施形態では、上述のようにメータ装置24がアッパーブラケット18の前方かつ上方にあるため、通信環境の低下を軽減できる。

以上のように本実施形態では、通信環境が良好となるようにメータ装置24を配置している。なお、通信環境を考慮した場合、本質的には、メータ装置24の全体の位置ではなく、通信部54の位置が重要となる。従って、上記で説明した例において、メータ装置24を通信部54に置き換えた条件が成立していても、同様の効果を発揮できる。

次に、液晶表示部52に表示される内容の詳細について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、走行中の表示内容を示すメータ装置24の正面図である。図6は、通信端末100との接続処理を行う際の表示内容を示すメータ装置24の正面図である。

図5に示すように、液晶表示部52は、速度表示領域52aと、モード表示領域52bと、ナビゲーション情報表示領域52cと、連絡情報表示領域52dと、を含んでいる。これらの表示領域の表示内容は、メータ基板53の制御により変更される。

速度表示領域52aには、自動二輪車1の走行速度が表示される。モード表示領域52bには、自動二輪車1の走行モードが表示される。走行モードとは、運転者の操作に応じた自動二輪車1の特性を切り替えるためのものである。走行モードを変化させることで、例えば最高出力が変化したり、アクセル開度に対するレスポンスが変化したりする。走行モードは、運転者が所定のスイッチ等を操作することで切り替えられる。また、通信端末100を介して、運転者がメータ装置24に所定の信号を送ることで、走行モードの変更を指示できても良い。なお、運転者は、通信端末100を介して、走行モード以外の変更(例えば、メータ装置24に表示する情報の変更、メータ装置24のレイアウトの変更、その他、自動二輪車1に関する設定)を指示できても良い。

ナビゲーション情報表示領域52cには、通信端末100から受信したナビゲーション情報が表示される。通信端末100は、ナビゲーション機能を有するアプリケーションがインストールされている。上述のようにメータ装置24は、通信端末100と通信可能であるため、次に曲がる方向と曲がる箇所までの距離を通信端末100から受信して表示する。なお、ナビゲーション情報表示領域52cは、更に別の情報(例えば周囲の施設の位置、注意すべき道路標識、又は周囲の地図等)を表示しても良い。

連絡情報表示領域52dには、通信端末100に着信があったこと、及び、通信端末100がメッセージを受信したことのうち少なくとも一方を含む連絡情報が表示される。メータ装置24は、通信端末100から連絡情報を受信した場合、連絡情報の種類に応じたアイコンを連絡情報表示領域52dに表示する。このようにアイコンを用いることで、運転者は瞬時に連絡情報の種類を把握できる。なお、連絡情報のメッセージとしては、電子メール、SMS(ショートメッセージサービス)、アプリケーションを用いたメッセージ等を含む概念である。また、連絡情報表示領域52dには、通話又はメッセージの送信元を示す情報(電話番号、電子メールアドレス等)を合わせて表示しても良い。

また、上述したように、メータ装置24と通信端末100とは、互いに登録して認証処理を行った後に通信が可能となることが好ましい。この認証処理に液晶表示部52を活用できる。具体的には、図5に示すように、液晶表示部52の認証関連情報表示領域52eには、メータ装置24と通信端末100の間の認証処理を実行可能であることを表示できる。例えば、メータ装置24側で設定されるパスコードを通信端末100側で入力することが必要な場合は、このパスコード及びパスコードを入力すれば認証が完了する旨を認証関連情報表示領域52eに表示できる。

このように、本実施形態では、メータ装置24は、通信端末100から受信した様々な情報を液晶表示部52に表示する。なお、液晶表示部52が表示する情報は上記で示した例に限られない。メータ装置24は、当該メータ装置24に表示すべき情報を通信端末100から受信して表示することができる。

次に、メータ装置24がアナログ表示部40及び液晶表示部52の両方を備える効果について説明する。本実施形態のメータ装置24は、1つの筐体30を用いて、アナログ表示部40及び液晶表示部52の両方を用いて自動二輪車1に関する情報を表示している。ここで、アナログ表示部40は、視認性に優れるが、表示される内容をあまり変更できないため表示する情報の内容(種類)が限られ易い。一方で、液晶表示部52は、視認性が低くなる可能性があるが、制御により表示される内容を容易に変更可能であるため上述のように様々な内容(種類)の情報を表示できる。なお、液晶表示部52は、表示可能な情報の内容の数だけでなく、表示可能な情報の情報量についても、アナログ表示部40より優れている。

このように、アナログ表示部40及び液晶表示部52は、互いに反する長所と短所を有するため、表示する車両情報に応じてアナログ表示部40と液晶表示部52を使い分けることで、好適な表示を実現できる。本実施形態では、自動二輪車1の運転者が頻繁に確認する必要があるエンジン回転速度をアナログ表示部40に表示する。一方で、通信端末100から受信した情報及び走行モード等の頻繁に変更される情報を液晶表示部52に表示する。

更に、本実施形態では、通知ランプ51を備える。通知ランプ51は、ある事象の有無を表示するだけであるため、様々な情報を表示することはできない。しかし、通知ランプ51は、通常は消灯している部分が点灯して通知を行うため、運転者は通知ランプ51による通知に気付き易い。従って、本実施形態では、異常等を知らせる警告情報を通知ランプ51を用いて通知する。

また、本実施形態のメータ装置24は、筐体30の内部に通信部54が配置されている。そのため、通信部54を配置する空間が必要になる。この点、本実施形態のように、アナログ表示部40と液晶表示部52で同じ筐体を用いる場合、内部空間を広くすることができるので、通信部54を配置する空間を確保し易い。具体的には、アナログ表示部40は、指針42と、指針42を動かすモータを備えており、液晶表示部52は、液晶パネルと液晶支持部を備えている。そして、アナログ表示部40のモータは、液晶表示部52の液晶パネルよりも、メータの幅方向の長さ(表示面に垂直な方向の長さ、厚み方向の長さ)が長い。しかし、運転者が視認し易いように、アナログ表示部40と液晶表示部52は表示面の厚み方向の位置が略同じである。従って、アナログ表示部40のモータの方が液晶パネルよりも厚みが大きい分、液晶支持部はその差を補うように構成される。液晶支持部が差を補う部分には空間が生じるので、筐体30の内部空間が広くなり、通信部54を配置する空間が確保し易い。

以上に説明したように、本実施形態のメータ装置24は、アナログ表示部40と、液晶表示部52と、メータ基板53と、通信部54と、筐体30と、メータハーネス60と、を備える。アナログ表示部40は、自動二輪車1の外部に露出されており、目盛り板41及び指針42を有する。液晶表示部52は、自動二輪車1の外部に露出されており、自動二輪車1に関する情報である車両情報を表示するディスプレイを含む。メータ基板53は、液晶表示部52の表示内容を電子制御する。通信部54は、外部の通信端末100と無線通信する。筐体30は、メータ基板53及び通信部54が内部に配置されており、アナログ表示部40の一部及び液晶表示部52の一部を含んで構成されている。メータハーネス60は、少なくとも、アナログ表示部40、液晶表示部52、メータ基板53、及び通信部54へ電源を供給しており、筐体30の外部において電源導通経路が共通である。

本実施形態では、アナログ表示部40、液晶表示部52、メータ基板53、及び通信部54の4つの構成部品が、少なくとも筐体30の外部において共通のメータハーネス60から電源の供給を受けているため、別々の電線等を用いる場合と比較して、4つの構成部品を水から保護し易くなる。更に、筐体30の外部の電源導通経路がシンプルになるので、メータ装置24とメータハーネス60の組立て作業の効率が向上する。

また、本実施形態の自動二輪車1では、運転者が座るための座部28aを含む運転者シート28を備える。メータ装置24の上下方向の位置が、座部の上下方向の位置よりも上方である。

これにより、比較的上方にメータ装置24(詳細には、通信部54)が配置されることとなるため、通信部54と通信端末100の通信環境を良好にすることができる。特に、通信端末100は運転者の上半身又はその近傍に位置していることが多いため、メータ装置24と通信端末100とがともに高い位置に配置され易くなり、通信環境を特に良好にすることができる。

また、本実施形態の自動二輪車1では、運転者が操縦するために握る2つのグリップ(左グリップ26及び右グリップ27)を含むステアリングハンドル25を備える。メータ装置24の左右方向の位置が2つのグリップの内側にあるか、メータ装置24の前後方向の位置が2つのグリップより前方にあるか、の少なくとも一方が成立している。

これにより、メータ装置24と通信端末100の間に2つのグリップ及び運転者の腕の少なくとも何れかが位置しにくくなるため、通信環境を良好にすることができる。

また、本実施形態の自動二輪車1は、メインフレーム15に回動可能に支持されるステアリングシャフト17を介して取り付けられるアッパーブラケット18を備える。メータ装置24の前後方向の位置がアッパーブラケット18の前後方向の位置より前方であるか、メータ装置24の上下方向の位置がアッパーブラケット18の上下方向の位置より上方であるか、の少なくとも一方が成立している。

これにより、メータ装置24と通信端末100の間にアッパーブラケット18が配置されにくくなるため、通信環境を良好にすることができる。

また、本実施形態の自動二輪車1は、アッパーブラケット18の後方に配置される燃料タンク22を備える。燃料タンク22の上端は、アッパーブラケット18の上端よりも上方である。メータ装置24の前後方向の位置は、アッパーブラケット18の前後方向の位置よりも前方であり、かつメータ装置24の上下方向の位置は、アッパーブラケット18の上下方向の位置よりも上方にある。

これにより、燃料タンク22の位置がアッパーブラケット18の位置よりも高いため、燃料タンク22が通信の邪魔になり易いが、メータ装置24がアッパーブラケット18よりも前方かつ上方にあるため、通信環境の低下を抑えることができる。

また、本実施形態の自動二輪車1では、ステアリングハンドル25を回動可能に支持する部分(ヘッドパイプ16)にメータ装置24が取り付けられている。

これにより、車体に対する通信部54の位置を固定できるので、ステアリングハンドル25の回動にかかわらず無線信号を送受信する向きが一定となるため、通信環境の変化を防止できる。

次に、上記実施形態の変形例を説明する。図7は、変形例に係る自動二輪車のステアリングハンドル及びメータ装置の平面図である。なお、本変形例の説明においては、メータ装置24の構成は同じであるため、説明を省略する。

本変形例では、上記実施形態と同様に、アッパーブラケット91に、ステアリングシャフト92及びフロントフォーク93が取り付けられている。また、本変形例では、このアッパーブラケット91に取付ブラケット94が取り付けられている。取付ブラケット94には、ハンドルバー95が取り付けられる。具体的には、取付ブラケット94のうちアッパーブラケット91の上方の位置において、ハンドルバー95が取り付けられている。また、取付ブラケット94のうち前方に延びる部分において、メータ装置24が取り付けられる。この構成により、本変形例においても、メータ装置24はアッパーブラケット91より前方かつ上方に位置しているため、良好な通信環境を実現できる。

以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。

上記で説明したメータ装置24の構造は一例であり、上記と異なる構造であっても良い。例えば、通知ランプ51を省略して、警告情報等を液晶表示部52に表示しても良い。また、上記実施形態では、アナログ表示部40が液晶表示部52の左に配置されているが、液晶表示部52の右、上、下等の異なる方向に配置されていても良い。また、メータ装置24の筐体30は、上記実施形態と異なる形状であっても良い。例えば、アナログ表示部40は円形以外の形状(例えば矩形)であっても良い。同様に、液晶表示部52が円形(具体的には、欠けの無い円形又は欠けがある円形)であっても良い。また、筐体30は、正面視で、1つの円形となっている、又は、1つの矩形となっている形状であっても良い。また、筐体30は、正面視で、中心が互いに等しい2つの円弧を上下に並べて配置し円弧の端部同士を直線で接続した形状であっても良い。また、筐体30は、正面視で、2つの円形を間隔をあけて左右に並べて配置し、これらの2つの円形を接続する部分がある形状であっても良い。また、筐体30は、正面視で、円形と矩形が重なるように配置されており、円形の一部(例えば、上部と下部のように互いに180度異なる部分、対向する部分)が矩形よりも外側に位置している形状であっても良い。また、筐体30は、正面視で、略矩形であり、対向する2辺(例えば運転者から遠い側の辺と近い側の辺)が、左右方向中央に近づくに従って互いにはなれるように湾曲している形状であっても良い。

上記で説明したメータ装置24の位置関係は一例であり、上記と異なる位置関係であっても良い。例えば、鉛直方向上側から見たときにメータ装置24とアッパーブラケット18とが重なるように配置されていても良い。また、メータ装置24が燃料タンク22より上方に配置されていても良い。また、メータ装置24が燃料タンク22上に(燃料タンク22の表面に)取り付けられていても良い。

本発明は、自動二輪車に限られず、他の鞍乗型車両に適用することができる。特に鞍乗型車両では、メータ装置が外部に露出する。従って、ハーネス等の電源供給部が接続される箇所を水から保護し易いという効果は、他の鞍乗型車両においても有効に発揮できる。なお、鞍乗型車両としては、主としてオフロードを走行するための全地形対応車(ATV、All Terrain Vehicle)、水上オートバイ(PWC、Personal Water Craft)等を挙げることができる。

1 自動二輪車(鞍乗型車両) 24 メータ装置 40 アナログ表示部 51 通知ランプ 52 液晶表示部(電子表示部) 53 メータ基板(表示制御部) 54 通信部 60 メータハーネス(電源供給部)

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