自転車用撮影装置およびその制御装置

申请号 JP2016078248 申请日 2016-04-08 公开(公告)号 JP2017188849A 公开(公告)日 2017-10-12
申请人 株式会社シマノ; 发明人 米虫 崇; 石坂 徳彦; ダシュハイマー ピート; ファンヘンデ イワン;
摘要 【課題】動作状態の変更に係る操作の煩わしさが低減された自転車用撮影装置およびその制御装置を提供する。 【解決手段】自転車用撮影装置70の制御装置100は、少なくとも第1の状態および前記第1の状態と異なる第2の状態で動作可能な自転車のコンポーネントに関する情報を取得する受信部102と、前記受信部が取得した情報に基づいて第1の撮影部90を制御する制御部92とを備える。第2の撮影部120は、レンズ、マイク、および、通信インタフェースを備え、撮影した映像を撮影装置70に送信する機能を有する。制御部104は、第2の撮影部が撮影した映像と、第1の撮影部が撮影した映像とを結合する。 【選択図】図3
权利要求

少なくとも第1の状態および前記第1の状態と異なる第2の状態で動作可能な自転車のコンポーネントに関する情報を取得する受信部と、 前記受信部が取得した情報に基づいて第1の撮影部を制御する制御部と、を備える自転車用撮影装置の制御装置。前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられる変速機を含み、 前記受信部は、前記変速機に関する情報を取得する、請求項1に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられるサスペンションを含み、 前記受信部は、前記サスペンションに関する情報を取得する、請求項1または2に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられるアジャスタブルシートポストを含み、 前記受信部は、前記アジャスタブルシートポストに関する情報を取得する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられる電動補助動ユニットを含み、 前記受信部は、前記電動補助動力ユニットに関する情報を取得する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記受信部は、前記自転車の走行状態に関する情報および前記自転車の走行環境に関する情報の少なくとも一方をさらに取得する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記受信部は、前記自転車のケイデンス、前記自転車に入力される人力駆動力、前記自転車に設けられるホイールの回転速度、前記自転車に加えられる圧力、前記自転車のコンポーネントに加えられる圧力、前記自転車の傾斜度、および、前記自転車の地理的な位置のうちの少なくとも1つを取得する、請求項6に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記受信部は、前記自転車のライダーに関する情報をさらに取得する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記受信部は、前記ライダーの心拍、前記ライダーの体温、前記ライダーの発汗、および、前記ライダーの動作のうちの少なくとも1つを取得する、請求項8に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記受信部が取得した情報が、少なくとも1つの撮影開始条件を満たす場合、前記第1の撮影部の動作モードを、映像を撮影する撮影モードに切り替える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記受信部が取得した情報が、少なくとも1つの撮影停止条件を満たす場合、前記第1の撮影部の動作モードを、映像を撮影しない停止モードに切り替える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記撮影開始条件を変更するための入力を受け付け、受け付けた入力に基づいて前記撮影開始条件を変更する、請求項10に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記撮影停止条件を変更するための入力を受け付け、受け付けた入力に基づいて前記撮影停止条件を変更する、請求項11に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づき、前記第1の撮影部が撮影した映像を記録媒体に記録するか否かを判断する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づき、前記制御部または前記第1の撮影部の手ぶれ補正処理を有効にするか否かを判断する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づき、前記第1の撮影部の画角を変更するか否かを判断する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づいて第2の撮影部を制御可能であり、前記第1の撮影部が撮影した映像と前記第2の撮影部が撮影した映像とを結合する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。前記受信部は、有線通信または無線通信によって情報を取得する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置。自転車に入力される人力駆動力に関する情報を取得する受信部と、 前記受信部が取得した情報に基づいて第1の撮影部を制御する制御部と、を備える自転車用撮影装置の制御装置。自転車のコンポーネントを含む自転車とともに使用されるカメラの制御装置であって、 少なくとも第1の状態および前記第1の状態と異なる第2の状態で動作可能な前記自転車のコンポーネントに関する1つ以上のデータセットを受信すべく、有線または無線データリンクを通して前記自転車のコンポーネントと通信するように構成されるインタフェースと、 前記インタフェースおよび前記カメラの第1の撮影部と直接的にまたは間接的に接続され、前記1つ以上のデータセットに応じて前記第1の撮影部を制御するように構成されるプロセッサと、を備える制御装置。請求項1〜20のいずれか一項に記載の自転車用撮影装置の制御装置を含む、自転車用撮影装置。

说明书全文

本発明は自転車用撮影装置およびその制御装置に関する。

自転車の走行中に周囲の景色等を撮影する自転車用撮影装置が知られている。この撮影装置は、自転車またはライダーに取り付けられる。特許文献1はその一例として、ライダーの死を撮影し、ヘッドマウントディスプレイに表示する自転車用撮影装置を開示している。

特開2007−288440号公報

特許文献1の自転車用撮影装置を使用するライダーは、自転車の走行中に自転車用撮影装置の動作状態を変更したい場合、装置の操作部を操作する必要がある。このため、上記自転車用撮影装置は、ライダーに煩わしさを感じさせるおそれがある。

〔1〕本発明に従う自転車用撮影装置の制御装置の一形態は、少なくとも第1の状態および前記第1の状態と異なる第2の状態で動作可能な自転車のコンポーネントに関する情報を取得する受信部と、前記受信部が取得した情報に基づいて第1の撮影部を制御する制御部と、を備える。

〔2〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられる変速機を含み、前記受信部は、前記変速機に関する情報を取得する。

〔3〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられるサスペンションを含み、前記受信部は、前記サスペンションに関する情報を取得する。

〔4〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられるアジャスタブルシートポストを含み、前記受信部は、前記アジャスタブルシートポストに関する情報を取得する。

〔5〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記自転車のコンポーネントは、前記自転車に設けられる電動補助動ユニットを含み、前記受信部は、前記電動補助動力ユニットに関する情報を取得する。

〔6〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記受信部は、前記自転車の走行状態に関する情報および前記自転車の走行環境に関する情報の少なくとも一方をさらに取得する。

〔7〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記受信部は、前記自転車のケイデンス、前記自転車に入力される人力駆動力、前記自転車に設けられるホイールの回転速度、前記自転車に加えられる圧力、前記自転車のコンポーネントに加えられる圧力、前記自転車の傾斜角度、および、前記自転車の地理的な位置のうちの少なくとも1つを取得する。

〔8〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記受信部は、前記自転車のライダーに関する情報をさらに取得する。 〔9〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記受信部は、前記ライダーの心拍、前記ライダーの体温、前記ライダーの発汗、および、前記ライダーの動作のうちの少なくとも1つを取得する。

〔10〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記受信部が取得した情報が、少なくとも1つの撮影開始条件を満たす場合、前記第1の撮影部の動作モードを、映像を撮影する撮影モードに切り替える。

〔11〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記受信部が取得した情報が、少なくとも1つの撮影停止条件を満たす場合、前記第1の撮影部の動作モードを、映像を撮影しない停止モードに切り替える。

〔12〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記撮影開始条件を変更するための入力を受け付け、受け付けた入力に基づいて前記撮影開始条件を変更する。

〔13〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記撮影停止条件を変更するための入力を受け付け、受け付けた入力に基づいて前記撮影停止条件を変更する。

〔14〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づき、前記第1の撮影部が撮影した映像を記録媒体に記録するか否かを判断する。

〔15〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づき、前記制御部または前記第1の撮影部の手ぶれ補正処理を有効にするか否かを判断する。

〔16〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づき、前記第1の撮影部の画角を変更するか否かを判断する。 〔17〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づいて第2の撮影部を制御可能であり、前記第1の撮影部が撮影した映像と前記第2の撮影部が撮影した映像とを結合する。

〔18〕前記自転車用撮影装置の制御装置の一例によれば、前記制御部は、前記受信部が取得した情報に基づいて第2の撮影部を制御可能であり、前記第1の撮影部が撮影した映像と前記第2の撮影部が撮影した映像とを結合する。

〔19〕本発明に従う自転車用撮影装置の制御装置の一形態は、自転車に入力される人力駆動力に関する情報を取得する受信部と、前記受信部が取得した情報に基づいて第1の撮影部を制御する制御部と、を備える。

〔20〕本発明に従う自転車用撮影装置の制御装置の一形態は、自転車のコンポーネントを含む自転車とともに使用されるカメラの制御装置であって、少なくとも第1の状態および前記第1の状態と異なる第2の状態で動作可能な前記自転車のコンポーネントに関する1つ以上のデータセットを受信すべく、有線または無線データリンクを通して前記自転車のコンポーネントと通信するように構成されるインタフェースと、前記インタフェースおよび前記カメラの第1の撮影部と直接的にまたは間接的に接続され、前記1つ以上のデータセットに応じて前記第1の撮影部を制御するように構成されるプロセッサと、を備える。

〔21〕本発明に従う自転車用撮影装置の一形態は、自転車用撮影装置の制御装置を含む。

本発明は、動作状態の変更に係る操作の煩わしさが低減された自転車用撮影装置およびその制御装置をライダーに提供する。

実施形態の自転車用撮影装置を搭載した自転車の正面図。

図1の自転車用撮影装置を示す図。

図1の自転車用撮影装置等のブロック図。

撮影処理の一例を示すフローチャート。

設定モード処理の一例を示すフローチャート。

停止モード処理の一例を示すフローチャート。

撮影モード処理の一例を示すフローチャート。

割込処理の一例を示すフローチャート。

図1に示されるように、電動アシスト自転車(以下では「自転車10」)は、自転車本体12、前輪14、後輪16、ハンドル18、クランク20、スプロケット24、チェーン26、自転車バッテリ28、自転車のコンポーネント(以下では「コンポーネント30」)、自転車センサ40、ライダーセンサ60、および、自転車用撮影装置(以下では「撮影装置70」)を備える。自転車本体12は、フレーム12Aおよびフロントフォーク12Bを含む。

前輪14はホイール14Aを含む。後輪16は、ホイール16Aおよびハブ16Bを含む。前輪14および後輪16は、フレーム12Aに対する回転が可能な状態でフレーム12Aにより支持される。ハンドル18は、グリップ18Aを含み、前輪14の進行方向を変更できるようにフレーム12Aにより支持される。

クランク20は、クランク軸20A、右クランク20B、および、左クランク(図示略)を含む。クランク軸20Aは、フレーム12Aに対する回転が可能な状態でフレーム12Aにより支持される。右クランク20Bおよび左クランクは、クランク軸20Aに結合される。スプロケット24は、フロントスプロケット24Aおよびリアスプロケット24Bを含む。フロントスプロケット24Aは、右クランク20Bと結合される。リアスプロケット24Bは、後輪16のホイール16Aと結合される。チェーン26は、フロントスプロケット24Aおよびリアスプロケット24Bに巻き掛けられる。

クランク20はライダーにより自転車10に加えられる人力駆動力により回転する。人力駆動力は自転車10の動力およびクランク20のトルクを含む。クランク20とともに回転するフロントスプロケット24Aの回転がチェーン26によりリアスプロケット24Bに伝達され、リアスプロケット24Bおよび後輪16のホイール16Aが回転する。

自転車バッテリ28は、フレーム12Aに取り付けられ、コンポーネント30に電力を供給する。コンポーネント30は、電動補助動力ユニット32、変速機34、サスペンション36、アジャスタブルシートポスト38、および、操作部Mを含む。操作部Mは、第1の操作部M1、第2の操作部M2、第3の操作部M3、および、第4の操作部M4を含む。コンポーネント30は、少なくとも第1の状態、および、第1の状態と異なる第2の状態で動作可能である。コンポーネント30の状態は、操作部Mの操作に応じて切り替わる。

第1の操作部M1は、電動補助動力ユニット32を操作するためのインタフェースであり、ハンドル18に直接的または間接的に取り付けられる。電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1は、有線通信または無線通信によりデータリンクを確立可能である。データリンクの方法が有線通信である場合、電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1はそれぞれ入出力ポート(図示略)を含む。自転車10は、電動補助動力ユニット32の入出力ポートと第1の操作部M1の入出力ポートとを接続する通信線路(図示略)を含む。データリンクの方法が無線通信である場合、電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1はそれぞれ送受信回路を含む。電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1は、確立されたデータリンクを通してデータセットを送受信する。データセットの例は、電動補助動力ユニット32の状態を表す情報および電動補助動力ユニット32の制御のための情報である。

第2の操作部M2は、変速機34を操作するためのインタフェースであり、ハンドル18に直接的または間接的に取り付けられる。変速機34と第2の操作部M2とはデータセットを送受信できるようにデータリンクを確立可能である。データリンクの方法およびそれを実現するハードウェアは、電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1と同様である。

第3の操作部M3は、サスペンション36を操作するためのインタフェースであり、ハンドル18に直接的または間接的に取り付けられる。サスペンション36と第3の操作部M3とはデータセットを送受信できるようにデータリンクを確立可能である。データリンクの方法およびそれを実現するハードウェアは、電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1と同様である。

第4の操作部M4は、アジャスタブルシートポスト38を操作するためのインタフェースであり、ハンドル18に直接的または間接的に取り付けられる。アジャスタブルシートポスト38と第4の操作部M4とはデータセットを送受信できるようにデータリンクを確立可能である。データリンクの方法およびそれを実現するハードウェアは、電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1と同様である。

電動補助動力ユニット32は、アシストモータ(図示略)を含み、アシストモータによりクランク20の回転をアシストする。アシストモータの一例は電気モータである。アシストモータの回転は、減速機(図示略)を介してフロントスプロケット24Aに伝達される。一例では、アシストモータとフロントスプロケット24Aとの間にワンウェイクラッチが設けられることがある。このワンウェイクラッチは、クランク20に入力されたトルクがアシストモータに伝達されることを回避するために設けられる。

電動補助動力ユニット32は、複数のモードを有する。一例では、複数のモードは、ノーマルモードおよびエコモードを含む。電動補助動力ユニット32がどのモードで動作するかは、第1の操作部M1の操作に応じて切り替えられる。第1の操作部M1の操作によりノーマルモードが指示された場合、アシストモータの出力の上限は、エコモードが指示された場合よりも増加する。第1の操作部M1の操作によりエコモードが指示された場合、アシストモータの出力の上限は、ノーマルモードが指示された場合よりも減少する。

変速機34は、後輪16のハブ16Bに設けられる内装変速機であり、リアスプロケット24Bに入力された回転を変速してホイール16Aに伝達する。変速機34に内蔵される遊星歯車機構(図示略)を構成する歯車(図示略)の連結状態は、ライダーの手の力を伝達するケーブル(図示略)、または、電気的に駆動されるアクチュエータ(図示略)により変更される。ライダーが第2の操作部M2にシフトアップ指示を入力すると、変速機34は、自転車10の変速比を大きくするように変速する。ライダーが第2の操作部M2にシフトダウン指示を入力すると、変速機34は、自転車10の変速比を小さくするように変速する。なお、変速機34は、内装変速機に限られず、外装変速機およびギアボックスであってもよい。変速機34が外装変速機である場合、フロントスプロケット24Aおよびリアスプロケット24Bの少なくとも1つは、径が異なる複数のスプロケット24を含む。変速機34は、チェーン26が巻き掛けられるスプロケット24を変更することにより自転車10の変速比を切り替える。また、変速機34は2種類以上の変速比を切り替えてもよい。

サスペンション36は、フロントフォーク12Bに設けられ、フロントフォーク12Bに対する前輪14の位置を変化可能に支持するフロントサスペンションである。サスペンション36は、弾性体(図示略)を含み、前輪14に加えられた衝撃を弾性エネルギーに変換することにより吸収する。弾性体の例は、ばね、空気、油、および、磁性流体等を含む流体が封入されたシリンダである。サスペンション36に内蔵される弾性体の状態は、ライダーの手の力を伝達するケーブル(図示略)、または、電気的に駆動されるアクチュエータ(図示略)により変更される。ライダーが第3の操作部M3にロックアウト指示を入力すると、サスペンション36は、フロントフォーク12Bに対する前輪14の位置を変化不能に支持する。ライダーが第3の操作部M3にオープン指示を入力すると、サスペンション36は、フロントフォーク12Bに対する前輪14の位置を変化可能に支持する。ライダーが第3の操作部M3に減衰率アップ指示を入力すると、サスペンション36は、前輪14に加えられた衝撃の減衰率が高い状態に設定される。ライダーが第3の操作部M3に減衰率アップ指示を入力すると、サスペンション36は、減衰率が低い状態に設定される。ライダーが第3の操作部M3にロングストローク指示を入力すると、サスペンション36は、ストロークが長い状態に設定される。ライダーが第3の操作部M3にショートストローク指示を入力すると、サスペンション36は、ストロークが短い状態に設定される。サスペンション36は、リアサスペンションであってもよい。この場合、サスペンション36は、後輪16付近に設けられ、前輪14に対する操作と同様の操作が実施される。サスペンション36は、フロントサスペンションおよびリアサスペンションの一方を含んでもよいし、両方を含んでもよい。また、サスペンション36は2種類以上の減衰率を切り替えてもよい。

アジャスタブルシートポスト38は、フレーム12Aに設けられ、フレーム12Aに対する位置が変化可能に支持される。アジャスタブルシートポスト38の一部はフレーム12Aの内部に挿入される。アジャスタブルシートポスト38のフレーム12Aに対する位置は、ライダーの手の力を伝達するケーブル(図示略)、または、電気的に駆動されるアクチュエータ(図示略)により変更される。ライダーが第4の操作部M4に上昇指示を入力すると、フレーム12Aに対するアジャスタブルシートポスト38の位置が高く変化する。ライダーが第4の操作部M4に加工指示を入力すると、フレーム12Aに対するアジャスタブルシートポスト38の位置が低く変化する。ライダーは、アジャスタブルシートポスト38を少なくとも2種類以上の位置に設定できる。

自転車センサ40は、ケイデンスセンサ42、角速度センサ44、傾斜センサ46、位置センサ47、圧力センサ48、および、人力駆動力センサ50を含む。人力駆動力センサ50は、トルクセンサ52およびパワーメータ54を含む。

ケイデンスセンサ42は、右クランク20Bまたは左クランクに取り付けられ、クランク軸20Aの1分間あたりの回転数(以下では「ケイデンス」)を測定する。一例では、ケイデンスセンサ42は、クランク20に取り付けられる磁石を検出することにより、ケイデンスを測定する。

角速度センサ44は、フレーム12Aまたは電動補助動力ユニット32に取り付けられ、後輪16に設けられた磁石44Aを検出することによりホイール16Aの回転速度を検出する。ホイール16Aの回転速度および後輪16の周長により自転車10の車速を算出する。磁石44Aが前輪14に取り付けられてもよい。この場合、角速度センサ44が前輪14のホイール14Aの回転速度を検出し、自転車10の車速を算出できる。

傾斜センサ46は、フレーム12Aまたは電動補助動力ユニット32に設けられ、フレーム12Aのピッチ角度を検出する。ピッチ角度は、自転車10の左右方向に沿う所定のピッチ軸まわりの回転角度である。傾斜センサ46は、一例として、ピッチ角度の角速度を検出可能であり、ピッチ軸まわりの角速度を積分した値をピッチ角度として算出する。

位置センサ47は、フレーム12Aまたは電動補助動力ユニット32に取り付けられ、自転車10の現在位置を検出する。一例として、位置センサ47はGPS(Global Positioning System)通信機を含む。位置センサ47は衛星からの電波を受信し、自転車10の現在位置を検出する。また、位置センサ47は、赤外線等を利用した通信機を含んでもよい。

圧力センサ48は、自転車10またはコンポーネント30に加えられる圧力を測定する。圧力センサ48は、サスペンション圧力センサ48A、シートポスト圧力センサ48B、および、ハンドル圧力センサ48Cを含む。サスペンション圧力センサ48Aは、サスペンション36に設けられ、コンポーネント30の一部であるサスペンション36が路面から受ける衝撃の大きさを測定する。シートポスト圧力センサ48Bは、アジャスタブルシートポスト38に設けられ、ライダーがコンポーネント30の一部であるアジャスタブルシートポスト38に座っているときの圧力を測定する。ハンドル圧力センサ48Cは、ハンドル18のグリップ18Aに設けられ、ライダーが自転車10の一部であるグリップ18Aを握る強さを測定する。

人力駆動力センサ50は、トルクセンサ52およびパワーメータ54を含み、自転車10に入力される人力駆動力を検出する。トルクセンサ52は、クランク20に加えられるトルクを検出する。トルクセンサ52は、クランク軸20A、クランク軸20Aからフロントスプロケット24Aまでの間の駆動経路、フロントスプロケット24A、右クランク20B、および、左クランクのいずれかに設けられてもよい。トルクセンサ52は、例えば、歪センサ、磁歪センサ、または、光学センサ等を用いて実現することができ、クランク20に加えられるトルクに応じた信号を出力するセンサであればよい。

パワーメータ54は、自転車10に加えられる動力を測定する。動力は、トルクおよびクランク軸20Aの回転速度の積で算出できる。パワーメータ54は、一例として、フロントスプロケット24Aの回転時のチェーン26の回転速度を検出するセンサ、および、フロントスプロケット24Aの回転時のチェーン26の振動数を測定するセンサを含む。チェーン26の張力は、チェーン26の振動数に基づいて算出される。動力は、チェーン26の張力とチェーン26の回転速度との積により算出される。また、パワーメータ54は、クランク軸20Aおよび後輪16のハブ16Bに設けられてもよい。

ライダーセンサ60は、ライダーの体に取り付けられてライダーに関する情報を測定する。ライダーセンサ60は、心拍計62、体温計64、発汗計66、および、モーションセンサ68を含む。心拍計62はライダーの心拍を測定する。体温計64はライダーの体温を測定する。発汗計66はライダーの発汗を測定する。モーションセンサ68はライダーの動作を測定する。

心拍計62は、一例として、ライダーの胸部に取り付けられ、ライダーの心電図を測定する。心拍計62は、心電図の変化から心拍を検出し、心拍の間隔から心拍数を算出する。また、心拍計62は、ライダーの手首に取り付けられ、ライダーの脈波を検出することにより心拍数を算出してもよい。

体温計64は、一例として、ライダーのに取り付けられ、ライダーの体の表面から発せられる赤外線を検出する。体温計64は、発せられる赤外線の強度に基づいてライダーの体温を算出する。体温計64は、ライダーの体温を測定できる機器であればよく、例えば、熱により抵抗値が変化するサーミスタを用いてもよい。

発汗計66は、一例として、ライダーの手に取り付けられ、ライダーの体の表面から発せられる分を検出する湿度センサを含む。発汗計66は、湿度センサにより検出された湿度に基づいて、ライダーの発汗量を算出する。

モーションセンサ68は、一例として、ライダーの腕または脚に取り付けられ、ライダーの腕または脚の加速度を検出する3軸加速度センサを含む。モーションセンサ68は、3軸加速度センサにより検出された加速度に基づいて、ライダーの動作量を算出する。

図2および図3を参照して、撮影装置70について構成を説明する。撮影装置70は、ハウジング72、表示部74、ボタン76、バッテリ77、バス78、記録媒体80、撮影部90、および、制御装置100を備える。ボタン76は、電源ボタン76A、撮影ボタン76B、停止ボタン76C、および、設定ボタン76Dを含む。撮影部90は、撮影制御部92、レンズ94、レンズプロテクタ94A、および、マイク96を含む。制御装置100は、受信部102、制御部104、および、記録インタフェース106を備える。受信部102は、Wi−Fiインタフェース102A、ANT+インタフェース102B、および、ケーブルインタフェース102Cを含む。

ハウジング72は、撮影装置70の各構成要素を格納する。表示部74、電源ボタン76A、撮影ボタン76B、停止ボタン76C、設定ボタン76D、および、マイク96は、ハウジング72の上面72Aに設けられる。表示部74は、液晶ディスプレイを含み、撮影装置70の状態に関する情報を液晶ディスプレイに表示する。撮影装置70は、切り替え可能な複数の状態を含む。複数の状態は、少なくとも電源オンモードおよび電源オフモードを含む。電源オンモードは、少なくとも設定モード、撮影モード、および、停止モード含む。設定モードは、撮影装置70による撮影に関する項目を含む各種の項目の内容を設定するモードである。撮影モードは、映像を撮影するモードである。停止モードは、映像を撮影しないモードである。

電源ボタン76Aは、撮影装置70の状態を切り替える機能を有する。一例では、撮影装置70の状態が電源オフモードの場合に電源ボタン76Aが長押しされたとき、表示部74が点灯し、撮影装置70の状態が電源オンモードに移行する。撮影装置70の状態が電源オンモードの場合に電源ボタン76Aが長押しされたとき、表示部74が消灯し、撮影装置70の状態が電源オフモードに移行する。

撮影ボタン76Bは、電源オンモードにおいて有効なモードを設定モードまたは停止モードから撮影モードに切り替える機能を有する。一例では、設定モードまたは停止モードが有効である場合に撮影ボタン76Bが押し下げられたとき、撮影モードを示すマークが表示部74に点灯し、有効なモードが撮影モードに移行する。このため、撮影装置70は映像を撮影する。

停止ボタン76Cは、電源オンモードにおいて有効なモードを設定モードまたは撮影モードから停止モードに切り替える機能を有する。一例では、設定モードまたは撮影モードが有効である場合に停止ボタン76Cが押し下げられたとき、停止モードを示すマークが表示部74に点灯し、有効なモードが停止モードに移行する。このため、撮影装置70は映像を撮影しない。

設定ボタン76Dは、電源オンモードにおいて有効なモードを撮影モードまたは停止モードから設定モードに切り替える機能、または、設定モードから停止モードに切り替える機能を有する。一例では、撮影モードまたは停止モードが有効である場合に設定ボタン76Dが押し下げられたとき、設定モードを示すマークが表示部74に点灯し、有効なモードが設定モードに移行する。設定モードにより設定可能な項目の例は、撮影装置70とコンポーネント30との接続、タイヤ周長、時刻、映像の画素数、および、感度である。

マイク96は、撮影装置70の周囲の音を収集し、電気信号に変換する。マイク96は、一例として、ハウジング72の上面72Aに数10mmの距離をあけて2個設けられ、ステレオ録音を可能とするように撮影装置70の周囲の音を収集する。

ハウジング72の前面72Bには、レンズ94が設けられる。レンズ94は、ハウジング72の前方からの光をハウジング72の内部に取り込む機能を有する。レンズプロテクタ94Aは、レンズ94の前方を覆い、レンズ94を保護している。一例では、レンズプロテクタ94Aは、透明な樹脂で形成され、平坦な形状である。レンズプロテクタ94Aは、中心部が前方に向けて突出した形状であってもよい。

ハウジング72の右側面72Cおよび左側面72Dには、一例として、波板状の突起72Gが形成されている。突起72Gは、ライダーがハウジング72を掴みやすくし、ライダーの手から撮影装置70が落下しにくくする効果を有している。

ハウジング72の背面72Eには、蓋を有する開口部(いずれも図示略)が設けられている。バッテリ77および記録媒体80が、蓋が取り外された開口部に挿入される。バッテリ77は、撮影装置70を動作させるための電源であり、一例として、リチウムイオン電池である。記録媒体80は、レンズ94により取り込まれた映像、マイク96が収集した音、および、動作に必要な情報を記録する不揮発性メモリであり、一例としては、カード型のメモリデバイスである。

ハウジング72の底面72Fには、固定穴(図示略)が設けられている。固定穴は、雌ねじ形状を有し、外部の固定具(図示略)に設けられる雄ねじと噛み合うことによりハウジング72を固定する。外部の固定具は、ライダーのヘルメットおよび自転車10のハンドル18等に設けられる。このように、撮影装置70は、ライダーの頭部またはハンドル18等に取り付けられる。

リモートコントローラ112およびスマートフォン114は、撮影装置70の設定および操作を行う機能を有する。ライダーは、リモートコントローラ112の操作またはスマートフォン114のタッチパネルの操作により、撮影装置70の動作に必要な情報を入力することができる。

第2の撮影部120は、レンズ、マイク、および、通信インタフェースを備え、撮影した映像を撮影装置70に送信する機能を有する。第2の撮影部120は、例えば、ライダーのヘルメット、ハンドル18、自転車競技会会場の別場所に設置され、自転車10の後方、ライダーの表情、ライダーによる操作部Mの操作動作、および、遠い視点から見た自転車10の動作等を撮影する。第2の撮影部120として、別の撮影装置70を使用してもよい。

図3に示されるとおり、撮影装置70は、撮影部90および制御装置100を備える。制御装置100は、受信部102、制御部104、および、記録インタフェース106を備える。一例では、受信部102、制御部104、および、記録インタフェース106は半導体チップであり、制御装置100はそれらを支持する基板である。また、別の一例では、制御装置100は半導体チップであり、受信部102、制御部104、および、記録インタフェース106は半導体チップの一角を占めるモジュールである。表示部74、ボタン76、撮影部90、制御部104、および、記録インタフェース106は、バス78を介して電気的に接続されている。バス78は、一例として、PCI−Expressであり、接続された各構成要素間において情報を伝達する。

撮影部90は、レンズ94およびマイク96を用いて、撮影装置70の前方の映像および周囲の音を撮影する機能を有する。撮影制御部92は、イメージセンサを含み、レンズ94が取り込んだ光を電気信号に変換する。そして、静止画情報、または、マイク96に入力された音の電気信号とともに動画情報に変換する。静止画情報の一例は、JPEGである。動画情報の形式の一例はMPEG−4である。撮影部90は、静止画情報または動画情報をバス78に送信する。

受信部102は、電動補助動力ユニット32、変速機34、サスペンション36、アジャスタブルシートポスト38、自転車センサ40、ライダーセンサ60、リモートコントローラ112、スマートフォン114、および、第2の撮影部120とデータリンクを確立可能なインタフェースである。データリンクの方法およびそれを実現するハードウェアは、電動補助動力ユニット32および第1の操作部M1と同様である。受信部102は、これらから送信されるデータセットのうちの1つ以上を受信し、バス78に送信する。第2の撮影部120から送信された情報は、無線通信または有線通信により受信部102に入力される。Wi−Fiインタフェース102AおよびANT+インタフェース102Bは、無線通信の例であるWi−FiおよびANT+の電波を受信する。受信部102は、Bluetooth(登録商標)インタフェースを備えていてもよい。ケーブルインタフェース102Cは、コンポーネント30と電気ケーブルを介して接続され、電気ケーブルを伝わる電気信号を受信する。

受信部102が取得した情報は、コンポーネント30に関する情報または人力駆動力に関する情報を含む。コンポーネント30に関する情報は、電動補助動力ユニット32に関する情報、変速機34に関する情報、サスペンション36に関する情報、および、アジャスタブルシートポスト38に関する情報を含む。さらに、受信部102が取得した情報は、自転車10の走行状態に関する情報、自転車10の走行環境に関する情報、および、ライダーに関する情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。自転車10の走行状態に関する情報は、自転車10のケイデンス、自転車10に入力される人力駆動力、前輪14のホイール14A、後輪16のホイール16Aの回転速度、自転車10の傾斜角度、自転車10に加えられる圧力、および、コンポーネント30に加えられる圧力のうちの少なくとも1つを含む。自転車10の走行環境に関する情報は、自転車10の地理的な位置を含む。ライダーに関する情報は、ライダーの心拍、ライダーの体温、ライダーの発汗、および、ライダーの動作のうちの少なくとも1つを含む。

また、受信部102は、スマートフォン114および第2の撮影部120に情報を送信できる。例えば、スマートフォン114の画面への映像の表示、および、第2の撮影部120の動作の制御が可能である。

制御部104は、受信部102が取得した情報をバス78から取得し、その情報に基づいて撮影部90および記録インタフェース106を制御する機能を有する。また、撮影部90が撮影した映像情報および記録インタフェース106から撮影に必要な情報を受信する機能をさらに有する。制御部104は、一例として、プロセッサを含み、上記制御に加えて画像処理機能、例えば、手ぶれ補正機能、画角変更機能、および、複数の映像の結合機能を有する。手ぶれ補正機能および画角変更機能は、プロセッサが実行するソフトウェアに限られず、ハードウェアにより実現されてもよい。制御部104と、受信部102および第1の撮影部は、バス78を介して接続される形態に限られない。例えば、有線または無線で直接的に接続されてもよいし、別のインタフェースや構成要素を介して間接的に接続されてもよい。

記録インタフェース106は、撮影装置70が撮影した映像を記録する機能を有し、一例として、記録媒体80に接続なコネクタを有し、バス78から受信した情報を電磁気的な方法により記録媒体80に記録する。上記の記録は、記録媒体80への記録に限られず、撮影装置70の外部への通信でもよい。例えば、受信部102が撮影装置70の外部に映像情報を送信してもよい。

図4〜図8を参照して、制御装置100により実行される制御の一例について説明する。図4に示される撮影処理の開始条件は、制御装置100が電源オフモードから電源オンモードに変化したことである。図5に示される設定モード処理の開始条件は、図4のステップS12または図8のステップS64が実行されたことである。図6に示される停止モード処理の開始条件は、図5のステップS24、図7のステップS49、または、図8のステップS67が実行されたことである。図7に示される撮影モード処理の開始条件は、図5のステップS25、図6のステップS35、または、図8のステップS62が実行されたことである。図8に示される割込処理の開始条件は、図6に示される停止モード処理、または、図7に示される撮影モード処理が開始されたことである。

図4に示される撮影処理のステップS11において、制御部104は、電源ボタン76Aが所定の時間押し下げられたか否かを判定する。所定の時間の一例は、0.5秒である。肯定判定の場合、制御部104は、撮影装置70の状態が電源オンモードであると判定し、ステップS12を実行する。否定判定の場合、制御部104は、撮影装置70の状態が電源オフモードであると判定し、ステップS11を再び実行する。

ステップS12において、制御部104は、初回起動であるか否かを判定する。具体的には、制御部104は、撮影のための情報が記録媒体80に記録されているか否かを判定する。肯定判定の場合、制御部104は、初回起動であると判定し、ステップS13を実行する。否定判定の場合、制御部104は、初回起動でないと判定し、ステップS14を実行する。

ステップS13において、制御部104は、撮影部90、受信部102、および、記録インタフェース106をバッテリ77と電気的に接続し、設定モードを有効なモードとして設定する。これにより、図5の設定モード処理が開始される。

ステップS14において、制御部104は、撮影部90、受信部102、および、記録インタフェース106をバッテリ77と電気的に接続し、停止モードを有効なモードとして設定する。これにより、図6の停止モード処理が開始される。

図5に示される設定モード処理のステップS21において、制御部104は、リモートコントローラ112、スマートフォン114、または、ボタン76から撮影のための情報を設定するための信号を受信した場合、その信号の内容に応じて情報を変更し、情報を変更したことを示すフラグを記録媒体80に記録する。ライダーは、例えば、電源ボタンおよび停止ボタンを用いて各項目を選択し、決定することにより、上記情報を変更する。撮影のための情報の一例は、撮影開始条件(図6参照)、撮影終了条件(図7参照)、記録中断条件(図7参照)、手ぶれ補正条件(図7参照)、画角変更条件(図7参照)、および、映像結合条件(図7参照)である。各項目は初期値を有する。これらの情報は、自転車10の使用目的、例えば、ツーリングおよびスプリント等に応じた撮影条件を設定することに寄与する。

撮影開始条件は、撮影部90に撮影を開始させるための条件である。撮影開始条件を変更することで、よりライダーの好みに合ったタイミングで、映像の撮影を開始することができる。撮影終了条件は、撮影部90による撮影を終了させるための条件である。撮影終了条件を変更することで、よりライダーの好みに合ったタイミングで、映像の撮影を終了することができる。記録中断条件は、記録媒体80に新たな情報を記録することを中断させるための条件である。手ぶれ補正条件は、撮影部90に搭載される手ぶれ補正機能を有効な状態に設定するため、または、制御部104による手ぶれ補正処理を有効な状態に設定するための条件である。

ステップS22において、制御部104は、撮影ボタン信号または設定ボタン信号を受信したか否かを判定する。肯定判定の場合、制御部104はステップS23を実行する。否定判定の場合、制御部104はステップS21を実行する。

ステップS23において、制御部104は、ボタン信号の種類を判定する。撮影装置70の設定ボタン76D、リモートコントローラ112、または、スマートフォン114の設定ボタン信号である場合、制御部104はステップS24を実行する。撮影装置70の撮影ボタン76B、リモートコントローラ112、または、スマートフォン114の撮影ボタン信号である場合、制御部104はステップS25を実行する。ステップS24において、制御部104は、停止モードを有効なモードとして設定する。これにより、図6の停止モード処理が開始される。ステップS25において、制御部104は、撮影モードを有効なモードとして設定する。これにより、図7の撮影モード処理が開始される。

図6に示される停止モード処理のステップS31において、制御部104は、受信部102が受信した情報を受信する。サスペンション36、アジャスタブルシートポスト38、変速機34、自転車センサ40、および、ライダーセンサ60は、それぞれの電源がオンの場合、受信部102に信号を送信し続ける。受信部102は、電源オンモードのときに信号を受信し、受信した信号をバス78に送信し続ける。制御部104はバス78から信号を受信する。

ステップS32において、制御部104は、ステップS21で設定された撮影開始条件に変更がないか否かを判定する。撮影開始条件は、撮影部90に撮影を開始させるための条件である。肯定判定の場合、制御部104はステップS33を実行する。否定判定の場合、制御部104は、ステップS34を実行する。

ステップS33において、制御部104は、ステップS21で変更された撮影開始条件を記録媒体80から読み出し、変更された撮影開始条件を以後のステップで使用する。 ステップS34において、制御部104は、受信部102が取得した情報が撮影開始条件を満たすか否かを判定する。ライダーや視聴者が興奮するような場面が撮影されることが好ましい。撮影開始条件の例は、変速機34の変速比が最大値をとること、サスペンション36の減衰率が最大値をとること、アジャスタブルシートポスト38の位置が最高位置であること、および、電動補助動力ユニット32のアシストモータの出力が最大値であることである。撮影開始条件の別の例は、ケイデンスセンサ42が検出したケイデンス、パワーメータ54が検出した自転車10の動力、角速度センサ44が検出したホイール16Aの回転速度、ホイール16Aの回転速度に基づいて算出した自転車10の速度、傾斜センサ46が検出したピッチ角度、位置センサ47が検出した自転車10の地理的な位置、および、圧力センサ48が検出する自転車10またはコンポーネント30に加えられる圧力に基づく条件である。撮影開始条件のさらなる別の例は、ライダーに関する情報、例えば、心拍計62が検出したライダーの心拍、体温計64か検出したライダーの体温、発汗計66が検出したライダーの発汗、および、モーションセンサ68が検出したライダーの動作に基づく条件である。これらのうちの少なくとも1つ、または、その組み合わせを撮影開始条件として使用することができる。肯定判定の場合、制御部104はステップS35を実行する。否定判定の場合、制御部104はステップS31を実行する。

ステップS35において、制御部104は、撮影装置70を撮影モードに設定する。そして、制御部104はステップS41を実行する。 ステップS41において、制御部104は、受信部102からの情報を、バス78を介して受信する。ステップS41は、ステップS31と同じ動作である。

ステップS42において、制御部104は撮影制御部92に撮影を開始するように信号を送信する。撮影制御部92は、その信号を受信し、レンズ94により取り込んだ映像およびマイク96により収集された音を、動画情報または静止画情報に変換し、バス78に送信する。制御部104は、動画情報または静止画情報を受信し、記録インタフェース106に送信する。記録インタフェース106は、動画情報または静止画情報を記録媒体80に記録する。なお、撮影制御部92が行う動画情報または静止画情報への変換は、制御部104のプロセッサが実施してもよい。

ステップS43において、制御部104は、受信部102が取得した情報が、ステップS21で取得した記録中断条件を満たすか判定する。記録中断条件は、撮影部90が撮影した映像を、記録媒体80に記録するか否かを判定する条件である。肯定判定の場合、制御部104はステップS44を実行する。否定判定の場合、制御部104はステップS45を実行する。

映像を記録したくない時間帯が短い場合、撮影部90に撮影を終了させるとすぐに記録を再開できないおそれがある。このため、撮影部90に撮影を継続させたままで記録媒体80へ記録しないことにより、映像を記録したくない時間帯が短い場合でも確実に映像を記録することができる。

ステップS44において、制御部104は、記録インタフェース106に記録媒体80への記録を行わないように設定する。 ステップS45において、制御部104は、記録インタフェース106に記録媒体80への記録を行うように設定する。

ステップS46において、制御部104は、ステップS21で設定された撮影終了条件に変更があるか否かを判定する。撮影開始条件は、撮影部90に撮影を終了させるための条件である。肯定判定の場合、制御部104はステップS47を実行する。否定判定の場合、制御部104はステップS48を実行する。

ステップS47において、制御部104は、ステップS21で変更された撮影終了条件を記録媒体80から読み出し、変更された撮影終了条件を以後のステップで使用する。 ステップS48において、制御部104は、受信部102が取得した情報が撮影終了条件を満たすか否かを判定する。撮影することに適さない場面となったときには、撮影部90は撮影を終了することが好ましい。例えば、記録した映像をソーシャルネットワークにアップロードする場合、ファイルサイズに限界がある。また、撮影時の消費電力および記録媒体80の容量の要因も考えられる。撮影を終了させる条件は、例えば、撮影開始条件を満たさなくなったことでもよいし、さらに別の条件でもよい。肯定判定の場合、制御部104はステップS49を実行する。否定判定の場合、制御部104はステップS50を実行する。

ステップS49において、制御部104は、撮影装置70を停止モードに設定する。そして、制御部104はステップS31を実行する。 ステップS50において、制御部104は、受信部102が取得した情報が手ぶれ補正条件を満たすか否かを判定する。ライダーまたはフレーム12Aの揺れが激しいときに、制御部104が手ぶれ補正を実施すると視聴者が見やすい映像となる。肯定判定の場合、制御部104はステップS51を実行する。否定判定の場合、制御部104はステップS52を実行する。また、手ぶれ補正量の大小を判定することも可能である。

ステップS51において、制御部104は、撮影部90が撮影した映像に対して手ぶれ補正を実施し、以後のステップでも継続して実施する。 ステップS52において、制御部104は、受信部102が取得した情報が画角変更条件を満たすか否かを判定する。景色のよい場所を走行するときに画角を変更することにより、より好ましい映像を撮影することができる。肯定判定の場合、制御部104はステップS53を実行する。否定判定の場合、制御部104は、ステップS54を実行する。また、画角補正量の大小を判定することも可能である。

ステップS53において、制御部104は、撮影部90が撮影した映像に対して画角の変更を実施し、以後のステップでも継続して実施する。 ステップS54において、制御部104は、受信部102が取得した情報が映像結合条件を満たすか否かを判定する。第2の撮影部120は、自転車10の後方、ライダーの表情、ライダーによる操作部Mの操作動作、および、遠い視点から見た自転車10の動作等を撮影可能である。第2の撮影部120が撮影した映像と、撮影部90が撮影した映像とを結合することにより、より刺激的な映像を作成することができる。肯定判定の場合、制御部104はステップS55を実行する。否定判定の場合、制御部104はステップS41を実行する。

ステップS55において、制御部104は、第2の撮影部120が撮影した映像と、撮影部90が撮影した映像とを結合する。撮影部90が撮影した映像の一部の領域に第2の撮影部120が撮影した映像を結合してもよいし、その逆でもよい。また、撮影部90が撮影した映像の所定の時間帯に第2の撮影部120が撮影した映像を結合してもよいし、その逆でもよい。

停止モード時および撮影モード時、すなわち、ステップS31〜S35およびS41〜S49において、ボタン76が押下されると割込処理が行われる。 ステップS61において、制御部104は、ボタン信号の種類を判定する。撮影ボタン信号であった場合、制御部104はステップS62を実行する。設定ボタン信号であった場合、制御部104はステップS63を実行する。電源ボタン信号であった場合、制御部104はステップS65を実行する。停止ボタン信号であった場合、制御部104はステップS67を実行する。

ステップS62において、制御部104は、撮影装置70を撮影モードに設定し、ステップS41を実行する。 ステップS63において、制御部104は、現在のモードが停止モードか否かを判定する。肯定判定の場合、制御部104はステップS64を実行する。否定判定の場合、制御部104は、ステップS62を実行する。

ステップS64において、制御部104は、撮影装置70を設定モードに設定し、ステップS21を実行する。 ステップS65において、制御部104は、電源ボタン76Aが、所定の時間押下されたか否かを判定する。所定の時間の一例は4秒である。肯定判定の場合、制御部104はステップS66を実行する。否定判定の場合、制御部104は、ステップS67を実行する。

ステップS66において、制御部104は、撮影装置70を電源オフモードに設定し、撮影処理を終了する。 ステップS67において、制御部104は、撮影装置70を停止モードに設定し、ステップS31を実行する。

(変形例) 上記実施の形態に関する説明は本発明に従う自転車用撮影装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う自転車用撮影装置は実施の形態以外に例えば以下に示される上記実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。

・撮影装置70を構成する要素は、任意に変更可能である。第1の例では、撮影装置70は2つの撮影部90を備える。2つの撮影部90により、3次元映像を記録することができる。第2の例では、撮影装置70は表示部74を備えない。撮影装置70に表示部74が含まれないため、バッテリ77の消費電力が少なくなり、撮影装置70の動作時間が長くなる。ライダーは、撮影された映像等をスマートフォン114により確認できる。

10…自転車、16A…ホイール、30…コンポーネント、32…電動補助動力ユニット、34…変速機、36…サスペンション、38…アジャスタブルシートポスト、70…撮影装置、80…記録媒体、90…撮影部、100…制御装置、102…受信部、104…制御部、120…第2の撮影部。

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