Floating support structure of Cd changer

申请号 JP2002229926 申请日 2002-08-07 公开(公告)号 JP3669697B2 公开(公告)日 2005-07-13
申请人 本田技研工業株式会社; 株式会社ホンダアクセス; 发明人 治 佐藤; 隆行 島崎; 英雄 落合;
摘要
权利要求
  • CD挿脱用の開口部(33)を前面に有するCDチェンジャー(26)の両側にそれぞれ取付けられる取付け板(39)が、車体(B)に固定されてCDチェンジャー(26)の両側にそれぞれ配置されるベース板(66)に浮動支持されるCDチェンジャーの浮動支持構造において、
    前記両取付け板(39)に外側からそれぞれ対向する一対の内側支持板(41)および前記両取付け板(39)の前後2箇所ずつが、両内側支持板(41)に対する鉛直面内での両取付け板(39)の変位を緩衝する 第1ダンパ(42)でそれぞれ連結され、前記両内側支持板(41)に外側からそれぞれ対向して前記両ベース板(66)に支持される一対の外側支持板(43)および前記両内側支持板(41)の前後2箇所ずつが、両外側支持板(43)に対する鉛直面内での両内側支持板(41)の変位を緩衝する 第2ダンパ(44)でそれぞれ連結され、 前記両取付け板(39)および両外側支持板(43)間には、 CDチェンジャー(26)の重量に対抗するばね力を発揮する吊下げばね(45)が、 前記両内側支持板(41)及び各ダンパ(42,44)とは並列にそれぞれ設けられ 、前記両内側支持板(41)は連結板(46)で相互に連結されることを特徴とする、CDチェンジヤーの浮動支持構造。
  • 各々の内側支持板(41)には、前記第1及び第2ダンパ(42,44)の上下方向中間において段差部が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のCDチェンジヤーの浮動支持構造。
  • 前記吊下げばね(45)は、前側の第1及び第2ダンパ(42,44)と、後側の第1及び第2ダンパ(42,44)との間に位置していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のCDチェンジヤーの浮動支持構造。
  • 各々の内側支持板(41)にそれぞれ連結される前側の第1及び第2ダンパ(42,44)が互いに上下方向に並ぶと共に後側の第1及び第2ダンパ(42,44)が互いに上下方向に並ぶことを特徴とする、請求項1,2又は3に記載のCDチェンジヤーの浮動支持構造。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、乗用車や自動二輪車等の車両に搭載されるCDチェンジャーを浮動支持するためのCDチェンジャーの浮動支持構造の改良に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来、このようなCDチェンジャーの浮動支持構造は、特開2002−93137号公報等で既に知られており、このものでは、CDチェンジャーの両側にそれぞれ取付けられる取付け板と、車体に支持されてCDチェンジャーの両側にそれぞれ配置されるベース板との間に、前後一対ずつのダンパと、前後一対ずつのばねとが設けられている。
    【0003】
    【発明が解決しようとする課題】
    ところが、上記従来の浮動支持構造では、前後一対ずつのダンパおよび前後一対ずつのばねによる緩衝作用が不充分であり、車体に比較的大きな衝撃が作用したときには車体側からの衝撃が充分に緩衝されずにCDチェンジャーに伝達され、音飛びの発生を確実に防止することができなかった。
    【0004】
    本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車体側からの振動を充分に減衰するようにして、CDチェンジャーでの音飛びの発生を確実に防止し得るようにしたCDチェンジャーの浮動支持構造を提供することを目的とする。
    【0005】
    【課題を解決するための手段】
    上記目的を達成するために、 請求項1の発明は、CD挿脱用の開口部を前面に有するCDチェンジャーの両側にそれぞれ取付けられる取付け板が、車体に固定されてCDチェンジャーの両側にそれぞれ配置されるベース板に浮動支持されるCDチェンジャーの浮動支持構造において、前記両取付け板に外側からそれぞれ対向する一対の内側支持板および前記両取付け板の前後2箇所ずつが、両内側支持板に対する鉛直面内での両取付け板の変位を緩衝するダンパでそれぞれ連結され、前記両内側支持板に外側からそれぞれ対向して前記両ベース板に支持される一対の外側支持板および前記両内側支持板の前後2箇所ずつが、両外側支持板に対する鉛直面内での両内側支持板の変位を緩衝するダンパでそれぞれ連結され、 前記両取付け板および両外側支持板間には、 CDチェンジャーの重量に対抗するばねを発揮する吊下げばねが、 前記両内側支持板及び各ダンパとは並列にそれぞれ設けられ、前記両内側支持板は連結板で相互に連結されることを特徴とし、また請求項2の発明は、請求項1の前記特徴を加えて、各々の内側支持板には、前記第1及び第2ダンパの上下方向中間において段差部が形成されることを特徴とし、また請求項3の発明は、請求項1又は2の前記特徴に加えて、前記吊下げばねが、前側の第1及び第2ダンパと、後側の第1及び第2ダンパとの間に位置していることを特徴とし、また請求項4の発明は、請求項1,2又は3の前記特徴に加えて、各々の内側支持板にそれぞれ連結される前側の第1及び第2ダンパが互いに上下方向に並ぶと共に後側の第1及び第2ダンパが互いに上下方向に並ぶことを特徴としている
    【0006】
    このような構成によれば、車体に支持された一対のベース板からの振動は、前後一対ずつ2組のダンパの緩衝作用により減衰されて両外側支持板から両内側支持板に伝達され、さら前後一対ずつ2組のダンパの緩衝作用により減衰されて両内側支持板からCDチェンジャーに伝達されることになり、片側4個ずつ合計8個のダンパによる大きな減衰力および吊下げばねによる減衰力で車体からの振動がCDチェンジャーに伝わるのを極力抑制することができる。 したがって車体に作用する衝撃が大きくてもその衝撃を緩和してCDチェンジャーでの音飛びの発生をより確実に防止し、衝撃の作用によってCDチェンジャーにダメージが及ぶことも確実に防止することができる。
    【0007】
    【発明の実施の形態】
    以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
    【0008】
    図1〜図20は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の側面図、図2は開放状態にあるトランクの斜視図、図3は図2の3矢視拡大図、図4はCDチェンジャーを突出位置に回動した状態での図2に対応した斜視図、図5は図3の5−5線拡大断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7は蓋板を取外した状態でのCDチェンジャー支持装置の側面図、図8は図7の8−8線矢視図、図9は図8の要部拡大図、図10は蓋板を取付けた状態での図7の10−10線に沿う断面図、図11はCDチェンジャー支持装置の分解斜視図、図12はCDチェンジャーを取付ける前のCDチェンジャー支持装置の側面図、図13は図12の13−13線拡大断面図、図14は図13の14−14線断面図、図15は図5の15−15線拡大断面図、図16は図8の16−16線拡大断面図、図17は図8の17−17線拡大断面図、図18は蓋板を係合解除位置にスライドさせたときの図8に対応した図、図19は蓋板を係合解除位置にスライドさせたときの図15に対応した図、図20はCDチェンジャーを突出位置とするように支持枠が回動したときの図19に対応した図である。
    【0009】
    先ず図1〜図4において、大型の自動二輪車Vの車体Bには、その後輪WRの上方に位置するようにして乗員を座乗せしめるためのメインシート21と、該メインシート21よりも後方側で同乗者を載せるためのピリオンシート22と、後輪WRの左右にそれぞれ配置されるサイドバッグ23,23と、前記後輪WRの上方であって前記ピリオンシート22の後方に配置されるトランク24とが設けられる。
    【0010】
    トランク24は、上部を開放可能として形成されるとともに後輪WRを上方から覆うリヤフェンダ29のさらに上方に配置されるものであり、該トランク24の上部を開閉可能に閉じるトランクリッド25がトランク24の上部にヒンジ結合される。 このトランク24にはCDチェンジャー26が収納されており、メインシート21に座乗して操向ハンドル27を握ったドライバは、その手元操作により前記CDチェンジャー26での選曲、音量および音質の調節をしつつ、カウリング28等に設けられたスピーカ(図示せず)もしくはヘルメットに設けられたインターコム(図示せず)等により音楽を聞くことができ、ピリオンシート22の同乗者も音楽を楽しむことができる。
    【0011】
    図5および図6を併せて参照して、トランク24は、平な底壁30を有して上部を開放した箱形に形成されるトランク主部24aと、トランク主部24aの前方下部から下方に突出される突部24bとで構成される。 前記トランク主部24aは荷室31を形成するものであり、トランク主部24aを構成する壁の一部である底壁30に開口する収納凹部32が前記突部24b内に形成される。
    【0012】
    CDチェンジャー26は、その前面にCD挿脱用の開口部33及び各種スイッチ類34を有して前後に長い箱形に構成されるものであり、前記開口部33及び各種スイッチ類34を自動二輪車Vの前後方向に沿う後方側に向けるとともに自動二輪車Vの幅方向中央部に配置されるCDチェンジャー26を、前記収納凹部32に収納することができる。
    【0013】
    図7〜図11をさらに併せて参照して、CDチェンジャー26はCDチェンジャー支持装置35で支持されており、このCDチェンジャー支持装置35は、車体B側からの振動がCDチェンジャー26に極力及ばないように該CDチェンジャー26を浮動支持する浮動支持手段36と、CDチェンジャー26の前面の開口部33および各種スイッチ類34を前記底壁30の内面から荷室31内に突出させる突出位置(図4で示す位置)ならびにCDチェンジャー26を収納凹部32内に収納させる収納位置(図2および図3で示す位置)間で前記CDチェンジャー26を回動させ得る回動支持手段37と、CDチェンジャー26が前記収納位置にある状態では収納凹部32の開口端を塞いで底壁30の内面と面一となるようにしてCDチェンジャー26を覆う合成樹脂製の蓋板38とを備える。
    【0014】
    CDチェンジャー26の両側面には、その前後方向に距離をあけた2箇所の取付け箇所が設定されており、内側面を該CDチェンジャー26の両側面に対向させた一対の取付板39,39が、前記取付け箇所に、例えばねじ部材40,40…により取付けられる。
    【0015】
    浮動支持手段36は、前記両取付板39,39の外側面に対向して配置される一対の内側支持板41,41と、両内側支持板41,41に一対ずつ装着されて前記両取付板39,39をそれぞれ支持する第1ダンパ42,42…と、前記両内側支持板41,41に外側からそれぞれ対向するように配置される一対の外側支持板43,43と、両外側支持板43,43に一対ずつ装着されて前記両内側支持板41,41をそれぞれ支持する第2ダンパ44,44…と、前記両取付け板39,39および両外側支持板43,43間にそれぞれ一対ずつ設けられてCDチェンジャー26の重量に対抗するばね力を発揮する吊下げばね45,45…とを備える。
    【0016】
    前記ダンパ42…,44…は、たとえばゴム等の弾性材により円盤状に形成される袋体内にグリース等の粘性の高い液体が封入されて成る従来周知のものであり、内側支持板41,41に対する取付板39,39の鉛直面内での相対移動が各第1ダンパ42…で緩衝され、外側支持板43,43に対する内側支持板41,41の鉛直面内での相対移動が各第2ダンパ44…で緩衝される。 各々の内側支持板41には、第1及び第2ダンパ42,44の上下方向中間において段差部が形成されており、その段差部の下側に第1ダンパ42が、またその上側に第2ダンパ44がそれぞれ配置される。 また各々の内側支持板41にそれぞれ連結される前側の第1及び第2ダンパ42,44が互いに上下方向に並ぶと共に後側の第1及び第2ダンパ42,44が互いに上下方向に並んでいる。 また前記吊下げばね45は、前側の第1及び第2ダンパ42,44と、後側の第1及び第2ダンパ42,44との間に位置している。
    【0017】
    左右一対の内側支持板41,41の上部は、前後に間隔をあけた一対の連結板46,46で相互に連結され、それらの連結板46,46で内側支持板41,41相互の間隔が保持される。 また左右一対の外側支持板43,43は、外側方に張り出す取付け鍔部43a,43aを上端部に有して略L字状の横断面形状を有するように形成されており、各取付け鍔部43a,43aは、前後に間隔をあけた3つの連結板47,48,49で相互に連結される。 さらに左右一対の外側支持板43,43の前後方向中間部に、上下に延びる縦枠板50,50の上部が締結されており、両縦枠板50,50の下部には略L字状の横断面形状を有して前後に延びる横枠板51,51の中間部が固着され、さらに横枠板51,51の前後両端が連結板52,52で相互に連結される。
    【0018】
    このような外側支持板43,43、連結板47〜49,52,52、縦枠板50,50および横枠板51,51で、CDチェンジャー26を囲む支持枠53が構成され、CDチェンジャー26が該支持枠53で浮動支持される。
    【0019】
    ところで、取付け板39をCDチェンジャー26に取付けるためのねじ部材40,40を支持枠53の外方側から操作するための操作用開口部54が支持枠53における内側支持板41および外側支持板43間に形成されており、両ねじ部材40,40の一方を側方から覆う位置に配置されている縦枠板50には、前記一方のねじ部材40に対応した操作用開口部55が設けられる。
    【0020】
    また連結板47,49には、CDチェンジャー26の前後両端部上面にそれぞれ対向するスポンジ等の弾性部材56,56…が一対ずつ取付けられ、連結板52,52にはCDチェンジャー26の前後両端部下面にそれぞれ対向するスポンジ等の弾性部材57,57…が一対ずつ取付けられ、急激な荷重の作用によるCDチェンジャー26の連結板47,49,52…との衝接がそれらの弾性部材56…,57…で緩和される。 また横枠板51,51の下部上面には、急激な荷重の作用による内側支持板39,39およびダンパ42…の横枠板51,51との衝接を緩和するためのスポンジ等の弾性部材58,58が取付けられる。
    【0021】
    CDチェンジャー26を覆う蓋板38は、前記支持枠53における外側支持板43,43の取付け鍔部43a,43aに、たとえば複数のねじ部材59…と、それらのねじ部材59…に対応して取付け鍔部43a,43aに固着されるウエルドナット60…とで取付けられる。
    【0022】
    ところで、CDチェンジャー支持装置35にCDチェンジャー26を取り付ける前には、両取付け板39,39の位置が定まらず、CDチェンジャー26の両側に取付け板39,39を取り付ける際の位置合わせが難しくなる。
    【0023】
    そこで、CDチェンジャー26の取外し状態では、支持枠53において両外側支持板41,41の上部間を連結する連結板48と、両内側支持板41,41との間に、図11で示すようにストッパ61…がそれぞれ着脱可能にセットされる。
    【0024】
    図12〜図14において、連結板48に対応する位置で取付け板39の上部には外側方に張出す鍔部39aが一体に設けられ、該鍔部39aには位置決め孔62が設けられる。
    ストッパ61は、前記鍔部39aおよび連結板48間に挿入されるようにして連結板48に着脱可能に締結されるものであり、連結板48の下面にねじ部材63により締結される取付け板部61aと、該取付け板部61aの外端から下方に延びて前記鍔部39aの上面に当接する間隔保持部61bと、前記位置決め孔62に挿入されるようにして間隔保持部61bの下端から突出される位置決め突部61cと、連結板48の前後いずれかから上方に突出するようにして間隔保持部61bに連設される部61dとを一体に備えるものであり、位置決め突部61cが取付け板39の上部外面に対向して位置決め孔62に挿入されることにより取付け板39の鉛直姿勢が保持され、またばね45…で上方に付勢されている取付け板39の上下位置は間隔保持部61bが鍔部41aの上面に当接することにより一定に保持される。
    【0025】
    また耳部61dは、ストッパ61のセット時には連結板48よりも上方に突出するので、ストッパ61がセットされているか否かを容易に見分けることができる。 しかも左右一対の取付け板39,39に対して同一形状のストッパ61…が用いられるので、耳部61d…は、一対の取付け板39,39の一方側では連結板48の後方側に配置されるのに対して両取付け板39,39の他方側では連結板48の前方側に配置されることになる。
    【0026】
    前記ねじ部材63…の締付けにより、各ストッパ61…を連結板48および取付け板39,39間にセットすると、支持枠53に対する取付け板39,39の3次元相対位置を一定に保持することが可能となり、これにより、CDチェンジャー26の両側の取付け板39,39を内側支持板41,41に取り付ける際の位置合わせが容易となる。 またCDチェンジャー支持装置35の運搬時に各ストッパ61…をセットしておくことにより、CDチェンジャー26が振動しないように固定、保持することができる。
    【0027】
    支持枠53は、CDチェンジャー26および支持枠53の両側に配置される一対のベース板66,66に回動支持手段37を介して回動自在に支承されるものであり、両ベース板66,66は、車体Bの一部である車体フレームFがその後部に備えてトランク24の両側下方に配置される横断面矩形状のシートレール67,67に固定される。
    【0028】
    図5および図6に注目して、トランク24におけるトランク主部24aの左右両側には、前記両シートレール67,67の上方に配置される支持段部68,68が形成されており、前記ベース板66,66は,前記支持枠53における両外側支持板43,43の取付け鍔部43a,43aの下方であって前記支持段部68,68の上方に配置される。
    【0029】
    前記支持段部68,68の下方でシートレール67,67の上部にはベース支持枠69,69が被せられ、シートレール67…の周方向に沿うベース支持枠69,69の一端に一端が係合されるバンド70,70の他端が、シートレール67…の周方向に沿うベース支持枠69,69の他端にボルト71…及びウエルドナット72…で締結される。 即ち、ベース支持枠69…はトランク24の支持段部68,68の下方でシートレール67…に固着されるものであり、これらのベース支持枠69…には、前記支持段部68…を貫通して上方に延びる円筒状の支持脚73,73…の下端がそれぞれ一対ずつ固着される。
    【0030】
    各支持脚73,73…の上端はベース板66,66の下面に当接するものであり、ベース板66,66にそれぞれ一対ずつ挿通されるねじ部材74,74…が下記支持脚73,73…の上部に螺合される。 すなわち各ねじ部材74,74…を締めつけることにより、ベース板66,66は支持脚73,73…を介して車体フレームFのシートレール67,67に固定されることになる。
    【0031】
    またベース板66,66と、トランク24の支持段部68,58との間には下記支持脚73,73…を貫通させるスペーサ75,75が介装される。
    【0032】
    図15において、回動支持手段37は、前記支持枠53における外側支持板43の後端部と、前記ベース板66の後端部に一体に設けられて外側支持板43の後端部に対向する支持板部66aとの間に設けられるものであり、支持板部66aを貫通して外側支持板43に固定されるボルト76と、ベース板66および外側支持板43間に設けられるねじりばね77とを備える。
    【0033】
    ベース板66の支持板部66aおよび外側支持板43間には第1カラー79が介装されており、第1カラー79との間に支持板部66aを挟む鍔部80aを備える第2カラー80が第1カラー79に同軸に当接するようにして支持板部66aに装着され、さらに前記鍔部88aに一端が同軸に当接される第3カラー81の他端部には鍔部81aが一体に設けられる。 而してボルト76は、その拡径頭部76aおよび外側支持板43間にワッシャ78を介在するようにして、外側支持板43および第1〜第3カラー79〜81に挿通され、ボルト76の第3カラー81からの突出部に螺合されるナット82を、第3カラー81の鍔部81aに当接するまで締め付けることによりボルト76が外側支持板43に固定され、外側支持板43は、ボルト76を介してベース板66に回動可能に支承されることになる。 またねじりばね77は、第3カラー81を囲繞するようにしてベース板66および外側支持板43間に設けられる。
    【0034】
    このような回動支持手段37,37により、CDチェンジャー26の前面を底壁30の内面から荷室31内に突出させる突出位置ならびにCDチェンジャー26を収納凹部32内に収納させる収納位置間での回動を可能とするとともに、突出位置側にばね付勢されるようにして、両外側支持板43,43すなわち支持枠53がベース板66,66に支承されることになる。
    【0035】
    ところで、蓋板38は、CDチェンジャー26の前後に沿う前方側の係合位置および後方側の係合解除位置間でのスライドを可能として支持枠53の両外側支持板43,43に取付けられるものであり、蓋板38を両外側支持板43,43に取付けるためのねじ部材59…は、外側支持板43,43に対する前記係合位置および係合解除位置間での蓋板38のスライドを可能とするために、前後方向に長く延びて蓋板38に設けられた長孔83…に挿通される。
    【0036】
    蓋板38の前後方向中間部両側には、上方に隆起して前後に延びる隆起部38a,38aが一体に形成されており、両端を隆起部38a,38a内に臨ませるようにして蓋板38の幅方向に延びるプレート84が一対のねじ部材85,85で蓋板38の内面に締結され、該プレート84の両端には、CDチェンジャー26の左右方向に延びる係合部86,86として機能する棒材が固着される。 すなわち蓋板38の両側に係合部86,86が設けられている。
    【0037】
    一方、ベース板66…の前端には、蓋板38が係合位置にあるときには前記係合部86…を下方から係合させてCDチェンジャー26の収納位置を維持する係止部87…が一体に形成され、これらの係止部87…は前記蓋板38の隆起部38a…内に収納される。 しかも係止部87…は、蓋板38が係合位置から係合解除位置にスライドしたときには、前記係合部86…との係合を解除するものでり、係止部87…および係合部86…の係合が解除されたときに、回動支持手段37におけるねじりばね77のばね力によって蓋板38は突出位置側に回動することになる。
    【0038】
    また蓋板38が係合解除位置および係合位置間でスライドするときに係合部86…を乗り換えさせるクリックばね88…が支持枠53に設けられる。 このクリックばね88…は、中間部を上方に彎曲させた板ばねから成るものであり、CDチェンジャー26が収納位置にある状態で前記係止部87…に前方から対向するようにして、支持枠53の前端における連結板47の両端に取付けられる。
    【0039】
    また蓋板38の後端には、可撓性を持たせるために薄肉とされた舌部38bが、トランク24の底壁30に摺接するようにして一体に形成される。
    【0040】
    図16および図17を併せて参照して、蓋板38および支持枠53間には、蓋板38を係合位置でロックするとともにそのロック状態を手動操作によって解除し得るロック機構89が設けられる。
    【0041】
    このロック機構89は、支持枠53側に固定される板ばね90と、蓋板38が係合位置にあるとときに前記板ばね90の一部を弾発係合させるようにして蓋板38に設けられる係合孔91とで構成される。
    【0042】
    支持枠53が前端上部に備える連結板47の幅方向中央部には、連結板47から前方に延びる平板状のばね支持板92が固着されており、前記板ばね90の前端が該ばね支持板92に、たとえば一対のリベット93,93等によって固着される。 板ばね90の後部には、上方に隆起した弾発係合部90aが形成されており、ばね支持板92には該弾発係合部90aを挿通させる透孔94が設けられる。
    【0043】
    前記弾発係合部90aは、蓋板38が係合位置にあるとときに該蓋板38の係合孔91に係合可能であり、弾発係合部90aの係合孔91への係合状態では蓋板38が係合位置に保持される。 而して弾発係合部90aを上方から押し込むことによって係合孔91との係合を解除すると、図18および図19で示すように、蓋板38はその内面に前記弾発係合部90aを摺接させながら係合解除位置側に前進スライドすることができ、その前進スライドにより、係合部86…および係止部87…の係合が解除されることになる。
    【0044】
    而して係合部86…および係止部87…の係合が解除されるのに応じて、支持枠53は、回動支持手段37におけるねじりばね77…のばね力により、図20で示すように上方にはね上げられることになり、それにより支持枠53で浮動支持されたCDチェンジャー26が突出位置となる。 この際、支持枠53の突出位置側への回動端を規制するために、支持枠53における縦枠板50…には、ベース板66…に下方から係合する規制突部95…が一体に突設される。 また支持枠53の突出位置への回動に応じて蓋板38の舌部38bは図20で示すように収納凹部32の後端縁に接触したまま屈曲することになる。
    【0045】
    前記係合孔91の側方で蓋板38には窓96が設けられており、支持枠53に固着されたばね支持板92には、蓋板38が係合位置および係合解除位置間でスライドするのに応じて前記窓96に臨む部分の表示を異ならせるようにしたインジケータ97が設けられる。
    【0046】
    インジケータ97は、たとえばラベルをばね支持板92の上面に接着することにより形成されるものであり、蓋板38が係合位置にあるときに前記窓96に臨む第1表示部98と、蓋板38が係合解除位置にあるとときに前記窓96に臨む第2表示部99とを備える。 而して第1表示部98が、たとえば緑色に着色されるのに対し、第2表示部99は、たとえば赤色に着色される。
    【0047】
    次にこの実施例の作用について説明すると、CDチェンジャー26の両側にそれぞれ取付けられる取付け板39,39を、車体Bに固定されてCDチェンジャー26の両側にそれぞれ配置されるベース板66、66に浮動支持するための浮動支持手段36は、両取付け板39,39に外側からそれぞれ対向する一対の内側支持板41,41と、両内側支持板41…に対する鉛直面内での両取付け板39…の変位を緩衝するようにして内側支持板41…および取付け板39…の前後2箇所ずつを連結するダンパ42,42…と、両内側支持板41…に外側からそれぞれ対向して両ベース板66…に支持される一対の外側支持板43,43と、外側支持板43…に対する鉛直面内での内側支持板41…の変位を緩衝するようにして外側支持板43…および内側支持板41…の前後2箇所ずつを連結する第2ダンパ44,44…と、CDチェンジャー26の重量に対抗するばね力を発揮するようにして両取付け板39…および両外側支持板43…間にそれぞれ一対ずつ設けられる吊下げばね45…とで構成される。
    【0048】
    このような浮動支持手段36の構成によれば、車体Bの車体フレームFに支持された一対のベース板66,66からの振動は、前後一対ずつ2組の第2ダンパ44,44…の緩衝作用により減衰されて両外側支持板43,43から両内側支持板41,41に伝達され、さら前後一対ずつ2組のダンパ42,42…の緩衝作用により減衰されて両内側支持板41,41からCDチェンジャー26に伝達されることになり、片側4個ずつ合計8個のダンパ42,42…;44,44…による大きな減衰力および吊下げばね45…による減衰力で車体からの振動がCDチェンジャーに伝わるのを極力抑制することができる。 したがって車体Bに作用する衝撃が大きくてもその衝撃を緩和してCDチェンジャー26での音飛びの発生をより確実に防止し、衝撃の作用によってCDチェンジャー26にダメージが及ぶことも確実に防止することができる。
    【0049】
    また前記両ベース板66,66は、CDチェンジャー26の両側で車体フレームFに一対ずつ固着された支持脚73,73…の上部に固着されており、車体フレームF側からの振動を減衰する浮動支持手段36を介してCDチェンジャー26が両ベース板66,66に支持されるので、車体フレームFの振動がトランク24に伝達されてもトランク24からCDチェンジャー26に振動が伝わることはなく、車体フレームFの振動が浮動支持手段36で減衰されてCDチェンジャー26に伝わることになるので、CDチェンジャー26に作用する振動を抑制することができる。
    【0050】
    さらにCDチェンジャー26の前後に沿う前方側の係合解除位置および後方側の係合位置間でのスライドを可能として支持枠53に蓋板38が取付けられており、この蓋板38に設けられた係合部86,86を該蓋板38が係合位置にある状態で係合せしめてCDチェンジャー26の収納位置を維持する係止部87,87が、蓋板38の係合解除位置へのスライドに応じて係合部86…との係合を解除してCDチェンジャー26を突出位置に回動させるようにして両ベース板66…に設けられ、蓋板38および支持枠53間には、蓋板38を係合位置でロックするとともにそのロック状態を手動操作に応じて解除し得るロック機構89が設けられている。
    【0051】
    したがってCDチェンジャー26を収納位置から突出位置に回動するには、ロック機構89を手動操作によってロック解除状態とした後に、蓋板38を係合位置から係合解除位置にスライド操作する必要があり、車体Bの振動に伴ってCDチェンジャー26が不所望に突出位置に回動してしまうことを確実に防止し、必要なときだけにCDチェンジャー26を突出位置に回動させるようにすることができる。
    【0052】
    しかも蓋板38の係合解除位置および係合位置間でのスライド時に係合部86…の乗り越えを強制するクリックばね88…が、支持枠53に設けられるので、蓋板38を係合位置および係合解除位置間でスライド操作する際にクリック感を得ることができ、蓋板38のスライド操作時に操作者が確実な操作感を得ることができる。
    【0053】
    また係合部86…CDチェンジャー26の左右方向に延びるようにして蓋板38の内面に設けられ、係止部87…は、係合部86…を下方から係合させるようにして両ベース板66…の前端に設けられ、板ばねから成るクリックばね88…は、CDチェンジャー26が収納位置にある状態で係止部87…に前方側から対向するようにして支持枠53に固定されているので、クリック感を得るための構造によって支持枠53が厚み方向に大型化することを回避し、トランク24に設けられる収納凹部32が深くならないようにすることができる。
    【0054】
    さらに蓋板38に窓96が設けられ、蓋板38が係合位置および係合解除位置間でスライドするのに応じて窓96に臨む部分の表示を異ならせるようにしたインジケータ97が支持枠53のばね支持板92に設けられるので、蓋板38のスライド位置を操作者に確実に認識させることができる。
    【0055】
    以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
    【0056】
    【発明の効果】
    以上のように本発明によれば、 CDチェンジャーの両側にそれぞれ取付けられベース板に浮動支持される一対の取付け板に外側からそれぞれ対向する一対の内側支持板、および両取付け板の前後2箇所ずつが、両内側支持板に対する鉛直面内での両取付け板の変位を緩衝するダンパでそれぞれ連結され、両内側支持板に外側からそれぞれ対向して両ベース板に支持される一対の外側支持板、および両内側支持板の前後2箇所ずつが、両外側支持板に対する鉛直面内での両内側支持板の変位を緩衝するダンパでそれぞれ連結され、両取付け板および両外側支持板間には、CDチェンジャーの重量に対抗するばね力を発揮する吊下げばねが、両内側支持板及び各ダンパとは並列にそれぞれ設けられるので、片側4個ずつ合計8個のダンパおよび吊下げばねによる大きな減衰力で車体からの振動がCDチェンジャーに伝わるのを極力抑制することができ、車体に作用する衝撃が大きくてもその衝撃を緩和してCDチェンジャーでの音飛びの発生をより確実に防止し、衝撃の作用によってCDチェンジャーにダメージが及ぶことも確実に防止することができる。 また上記両内側支持板は連結板で相互に連結される。
    【0057】
    また特に請求項2の発明によれば、各々の内側支持板には、前記第1及び第2ダンパの上下方向中間において段差部が形成され、また請求項3の発明によれば、吊下げばねが、前側の第1及び第2ダンパと、後側の第1及び第2ダンパとの間に位置しており、また請求項4の発明によれば、各々の内側支持板にそれぞれ連結される前側の第1及び第2ダンパが互いに上下方向に並ぶと共に後側の第1及び第2ダンパが互いに上下方向に並んでいる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 自動二輪車の側面図【図2】 開放状態にあるトランクの斜視図【図3】 図2の3矢視拡大図【図4】 CDチェンジャーを突出位置に回動した状態での図2に対応した斜視図【図5】 図3の5−5線拡大断面図【図6】 図5の6−6線断面図【図7】 蓋板を取外した状態でのCDチェンジャー支持装置の側面図【図8】 図7の8−8線矢視図【図9】 図8の要部拡大図【図10】 蓋板を取付けた状態での図7の10−10線に沿う断面図【図11】 CDチェンジャー支持装置の分解斜視図【図12】 CDチェンジャーを取付ける前のCDチェンジャー支持装置の側面図【図13】 図12の13−13線拡大断面図【図14】 図13の14−14線断面図【図15】 図5の15−15線拡大断面図【図16】 図8の16−16線拡大断面図【図17】 図8の17−17線拡大断面図【図18】 蓋板を係合解除位置にスライドさせたときの図8に対応した図【図19】 蓋板を係合解除位置にスライドさせたときの図15に対応した図【図20】 CDチェンジャーを突出位置とするように支持枠が回動したときの図19に対応した図【符号の説明】
    26・・・CDチェンジャー33・・・開口部39・・・取付け板41・・・内側支持板4 ・・・第1ダンパ43・・・外側支持板
    44・・・第2ダンパ
    45・・・吊下げばね
    46・・・連結板
    66・・・ベース板B・・・車体

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