Bookbinding apparatus and image forming system

申请号 JP2007182603 申请日 2007-07-11 公开(公告)号 JP2009018493A 公开(公告)日 2009-01-29
申请人 Nisca Corp; ニスカ株式会社; 发明人 TANDA HIROYUKI; YAMAKAWA TAKEHIRO; KONDO ATSUSHI; TAKAGI KATSUMASA; HARADA TAKESHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bookbinding apparatus which is capable of feeding a variety of paper sheets when feeding cover sheets into a prescribed mounting position and, moreover, does not cause fouling on a cover surface, a friction track or a press track upon the mounting formation.
SOLUTION: The bookbinding apparatus comprises: a sheet carry-in path for carrying-in sheets on which images are successively formed; a collecting tray means which collects the sheets from the sheet carry-in path and makes up into a bundle shape; a bookmaking processing path for transferring a sheet bundle from the collecting tray means to a cover fastening position; and a cover feeding path for feeding the cover sheet to the cover fastening position. A protective paper housing tray which supplies the cover sheets is attached to the cover feeding path, and a conveying means which superimposes the cover sheet from the protective paper housing tray on the fed cover sheet and feeds the superimposed sheets to the cover fastening position is disposed on the cover feeding path.
COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • 画像形成されたシートを束状に積載支持する集積トレイ手段と、
    上記集積トレイ手段からのシート束を所定の表紙綴じ位置に案内する製本処理経路と、
    上記表紙綴じ位置に表紙シートを給送する表紙給送経路と、
    上記表紙給送経路にカバーシートを供給する保護紙収納トレイと、
    を備え、
    上記表紙給送経路には、給送された表紙シートに上記保護紙収納トレイからのカバーシートを重ね合わせて上記表紙綴じ位置に重送する搬送手段が配置されていることを特徴とする製本装置。
  • 前記保護紙収納トレイは、表紙シートを前記表紙給送経路に給送する給紙ユニットに配置され、
    上記表紙給送経路には上記給紙ユニット又は画像形成装置から選択的に表紙シートが給送されることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  • 前記保護紙収納トレイは前記表紙給送経路に表紙シートを給送する給紙ユニットに配置され、
    この給紙ユニットには表紙シートを収納する第1のトレイ部材と、カバーシートを収納する第2のトレイ部材が併設されていることを特徴とする請求項2に記載の製本装置。
  • 前記表紙給送経路に配置される搬送手段は、前記保護紙収納トレイからのカバーシートを一時的に待機させて表紙シートと重ね合わせるレジスト手段を有し、
    このレジスト手段は表紙シートの背表紙側に上記カバーシートを重ね合わせるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかの項に記載の製本装置。
  • 前記製本処理経路には、
    前記表紙綴じ手段の下流側に断裁手段と、
    この断裁手段からの製本シートを収納するスタック手段と、
    が配置され、
    上記断裁手段は表紙綴じ処理されたシート束の周縁を断裁揃えするのと同時に前記カバーシートを断裁するように構成され、
    上記スタック手段は上記断裁手段で断裁揃えされたシート束とカバーシートを収納するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の製本装置。
  • 順次シート上に所定の画像を形成する画像形成装置と、
    上記画像形成装置の排紙口に連接され、画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴じ合わせる製本装置と、から構成され、
    上記製本装置は請求項1乃至5の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  • 说明书全文

    本発明は複写機、プリンタなどから搬出されるシートを束状に部揃えして表紙シートで表装する製本装置に係わり、表紙シートに中綴じシート束をくるみ綴じする際の表紙シート送り機構の改良に関する。

    一般にこの種の製本装置は、画像形成装置から搬出されたシートを集積トレイに束状に集積して部揃えし、このシート束の背部に接着剤を塗布する。 一方表紙シートは画像形成装置又は集積トレイの上流側に配置したインサータユニット(給紙装置)から接着剤塗布位置の下流側に配置された表紙綴じ位置に給送される。 そしてこの表紙綴じ位置で接着剤を塗布したシート束を表紙シートの中央部に逆T字状に接合し、この表紙シートを背折りして綴じ合わせる(くるみ製本)が知られている。

    従来このような装置は、例えば特許文献1に開示されている。 同文献には画像形成装置の排紙口に連設され、画像形成されたシートを集積トレイ上に積載する。 この束状に部揃えしたシート束の背部に接着剤を塗布した後、下流側の表紙綴じ位置に移送する。 そして表紙綴じ位置には集積トレイにシートを送るシート搬入経路から分岐して表紙供給経路が設けられ、この表紙供給経路から表紙綴じ位置に表紙シートを給送セットするようになっている。

    そして同文献には開示されていないが、画像形成装置と表紙シート綴じ位置(ステージ)との間にインサータユニット(給紙ユニット)を配置し、表紙シートをこのインサータユニットと画像形成装置から選択的に給送する装置構成も既に知られている。

    特開2005−305822号公報(図1)

    上述のように表紙綴じ位置(製本ステージ)に表紙シートを自動的に供給する際に、従来は製本装置に連結されている画像形成装置のスタッカから供給するか、若しくは製本装置に付設されたインサータ装置のスタッカから供給している。 この場合にはスタッカから画像形成機構を介して給送するか、又は製本装置の外側に配置されたスタッカから製本装置内を経由して綴じ位置に給送する構成となる。 従って製本装置にはスタッカ位置から所定の綴じ位置に表紙シートを搬送するシートガイド、搬送ローラなどの搬送機構が設けられている。

    一方、製本装置では表紙シートとして多様の紙葉が使用される。 例えば表面を光沢剤でコーティングした光沢紙、表面を布地コーティングした表装紙、或いはタイトル表記部を開口した窓付き紙などの特殊シートが使用されている。 このような特殊シートではローラベルトなどの搬送機構、シートガイドで表面コーティング層が剥がれる問題がある。 従って従来の装置構成では表紙シートとして特殊紙を用いることは出来ないとされている。

    つまり、表紙シートとして上述した特殊紙を使用すると、表面コーティング紙或いは布地コーティング紙では、搬送ローラによる摩擦痕、擦傷痕、或いは汚損が生じ、また窓付きシートでは開口縁がペーパガイドなどでジャム(紙詰まり)を引き起こす問題がある。

    上記の問題と同時に、表紙シートは表紙綴じ位置に給送された後、これに中綴じシート束をくるみ綴じする際に、プレス部材で背折り成形される。 このとき表紙シートはプレス部材で折曲げられ、挟圧成形される際に、その表紙面にプレス痕が残り、表装品位を損なう問題がある。

    そこで本発明者は特殊な表紙シートをスタッカから所定の綴じ位置に搬送する際に、この表紙シートに搬送用の保護紙を重ね合わせて搬送することによって摩擦痕、擦傷痕、或いは紙詰まりを防止することが出来るとの着想に至った。

    本発明は、表紙シートをスタッカから所定の表装位置に給送する際に多様の紙葉を給送することができ、しかも表紙面に汚損、摩擦痕或いは表装成形時のプレス痕などが生ずることのない製本装置の提供をその主な課題としている。

    本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。 本発明に係わる製本装置は、画像形成されたシートを束状に積載支持する集積トレイ手段と、上記集積トレイ手段からのシート束を所定の表紙綴じ位置に案内する製本処理経路と、上記表紙綴じ位置に表紙シートを給送する表紙給送経路と、上記表紙給送経路にカバーシートを供給する保護紙収納トレイとを備える。 そして上記表紙給送経路には、給送された表紙シートに上記保護紙収納トレイからのカバーシートを重ね合わせて上記表紙綴じ位置に重送する搬送手段を配置する。

    前記保護紙収納トレイは、表紙シートを前記表紙給送経路に給送する給紙ユニットに配置され、上記表紙給送経路には上記給紙ユニット又は画像形成装置から選択的に表紙シートが給送するように構成する。

    前記保護紙収納トレイを前記シート搬入経路に表紙シートを給送する給紙ユニットに配置する。 この給紙ユニットには表紙シートを収納する第1のトレイ部材と、カバーシートを収納する第2のトレイ部材を併設する。

    前記シート搬入経路又は前記表紙給送経路に配置する搬送手段は、前記保護紙収納トレイからのカバーシートを一時的に待機させ、前記シート搬入経路からの表紙シートと重ね合わせるレジスト手段を設ける。 このレジスト手段は表紙シートの背表紙側に上記カバーシートを重ね合わせるように構成する。

    前記製本処理経路には前記表紙綴じ手段の下流側に断裁手段を配置し、この断裁手段は表紙綴じ処理されたシート束の周縁を断裁揃えするように構成する。 この断裁手段は上記断裁揃えと同時に前記カバーシートを断裁する。 また、上記断裁手段の下流側には製本シートを収納するスタック手段を設け、このスタック手段は上記断裁手段で断裁揃えされたシート束とカバーシートを収納するように構成する。

    本発明に係わる画像形成システムは、順次シート上に所定の画像を形成する画像形成装置と、上記画像形成装置の排紙口に連接され、画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴じ合わせる製本装置とから構成し、上記製本装置は上述の構成を備える。

    本発明は、製本装置の表紙搬送経路にカバーシートを収納する保護紙収納トレイを付設し、表紙シートを所定の綴じ位置に搬送する際に、この表紙シートにカバーシートを重ね合わせて搬送するようにしたものであるから次の効果を奏する。

    表紙シートは表紙搬送経路を搬送される際にカバーシートで覆われているため、搬送過程で搬送ローラなどによる擦傷痕、摩擦痕が残ること、或いはローラなどで汚損されることがない。 またタイトルなどの開口を有する表紙シートがローラ、ペーパガイドなどでジャムする恐れがない。 この場合に表紙シートの表紙面側にカバーシートを重ね合わせることによって製本後の表装品位を損なう問題を解消することが出来る。

    更に、本発明は製本装置に給紙ユニットを付設し、このユニットに表紙シートの収納トレイとカバーシートの収納トレイを併設し、表紙シートを表紙綴じ位置に繰り出す際にカバーシートを重ね合わせて給送するように構成することによって簡単で安価な構造で汚損、擦傷、ジャムなどの問題を解決することが出来る。

    以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。 図1は、本発明に係わる製本装置と、これを用いた画像形成システムの全体構成の説明図であり、図2は製本装置の詳細説明図である。 図5は図2の要部拡大説明図であり表紙シートの給送経路を示す。 図6はその表紙シート搬送状態の説明図である。

    本発明に係わる画像形成システムは図1に示すように、順次シート上に画像形成する画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの排紙口14に連接され画像形成されたシートを束状に部揃えして製本綴じした後、この製本シート束を切断処理する製本装置Bとから構成されている。 そしてこの製本装置Bには表紙シートを収納する第1給紙トレイ手段26aとカバーシートを収納する第2給紙トレイ手段26bが備えられている。 また図1の装置は更に製本装置Bの下流側に後処理装置Cが備えられている。 各装置の詳細構成は後述する。

    [表紙給紙方法の説明]
    まず本発明に関する給紙方法を図5及び図6(a)(b)の概略図に従って説明する。 本発明に係わる製本装置Bは、画像形成装置Aから順次搬出されるシートを搬入する搬入経路31を備える。 この搬入経路31からのシートは後述するように中綴じシートSnを部揃えする集積トレイ手段(後述の集積トレイ41)と、表紙シートShを表紙綴じ位置Fに給送するように構成される。

    そこで本発明は上述の搬入経路(表紙搬送経路の一部を構成している)31に保護紙収納トレイ(第2給紙トレイ26b)を付設することを特徴としている。 このため、搬入経路31には保護紙収納トレイ26bと、このトレイからカバーシートを搬入経路31に搬送する給紙経路27が連設されている。

    上記保護紙収納トレイ26bは搬入経路31に表紙シートShを給送するインサータユニット(給紙装置)26に併設することが好ましい。 この場合インサータユニット26は製本装置Bに内蔵するか、若しくは製本装置とは別のハウジング内に別装置として構成する。 図示の装置は製本装置Bに一体に内蔵され、表紙シートShを収納する第1給紙トレイ手段26aと第2給紙トレイ手段26bが上下に併設されている。 このように本発明は後述する表紙綴じ位置(製本ステージ)Fに表紙シートShを画像形成装置A又はインサータユニット26から選択的に給送することを特徴としている。

    そこで本発明は上記画像形成装置A又はインサータユニット26から送られた表紙シートShと上記保護紙収納トレイ26aからのカバーシートScとを重ね合わせて表紙綴じ位置Fに給送し、この位置で両シートを同時に重ね合わせた状態で製本綴じすることを特徴としている。 このカバーシートScと表紙シートShの重ね合わせについて(1)インサータユニット26から表紙シートShを給送する場合と、(2)画像形成装置Aから表紙シートShを給送する場合について説明する。

    (1)インサータユニット26から表紙シートShを給送する場合を説明する。
    この場合には図5に示すように搬入経路31に連なる位置にインサータユニット26を配置する。 このインサータユニット26には第1給紙トレイ手段26aと第2給紙トレイ手段26bを上下に併設する。 そして各トレイにはキックローラ26kと分離手段(ローラ、ベルトなど)26sを配置する。 またこの分離手段26sの下流側には搬送経路31に連なる給紙経路27を設ける。 このような構成で給紙経路27に第1、第2給紙トレイ手段26a、26bからのシートを重ね合わせる整合手段27aを設ける。 この整合手段27aは、例えばゲートストッパ、レジストローラ対などで給紙経路27にそれぞれ同時に送られた表紙シートShとカバーシートScの先端を係止して両者を重ね合わせる機構で構成する。 尚、本発明にあってカバーシートを収納する第2給紙トレイ手段26bには、図示のように複数枚のシートをセットして分離給送するか、このトレイにカバーシートを1枚ずつ手差しセットする(図示せず)ように構成する。

    図6(a)に整合手段27aをゲートストッパで構成する場合を示す。 このゲートストッパ27aは図示しない作動ソレノイドで経路27から退避した退避位置(図示破線)に移動するように後述するよう構成してある。 そしてこの整合手段27aで先端を係止して重ね合わされた2枚のシートを下流側の搬送ローラ27bで搬入経路31に給送する。 このように構成することによって搬入経路31に給送された表紙シートShとカバーシートScは後述する表紙搬送経路34から所定の表紙綴じ位置Fに送られることとなる。

    次に(2)画像形成装置Aから表紙シートShを給送する場合を説明する。
    図5に示すようにインサータユニット26の第2給紙トレイ手段26bからカバーシートScのみを給紙経路27に送り、この経路から搬入経路31にカバーシートScを搬送する。 そこでこの搬入経路31にカバーシートScを一時的に待機させるバッファ路34tを設ける。 図示のものは搬送経路31に配置された搬送ローラ31bの下流側にバッファ路34tが配置されている。 このバッファ路34tは後述する表紙搬送経路34に配置され、この経路には表紙シートShを整合するアライニング機構35と、そのアライニングのための正逆転ローラ35rが配置されている。 図示35aはアライニングの為のニップ爪であり、35bは搬送直交方向にシートを幅寄せ整合する整合部材である。 そこで搬入経路31から正逆転ローラ35rに送られたカバーシートScを、正逆転ローラ35rの逆転でスイッチバックさせる。 するとカバーシートScは搬送ローラ31bの直下でバッファ路34tに待機される。

    このような状態で図6(b)に示すように搬入経路31に画像形成装置Aから表紙シートShを給送する。 このとき表紙搬送経路34の搬送ローラ34aと正逆転ローラ35rは表紙搬送経路から上方に退避するように構成されている。 従って搬入経路31に送られた表紙シートShはバッファ路34tに一時的に待機しているカバーシートScの上に移送され、両者は上下に重ね合わされる。 その後、この両シートは後述するアライニング機構35で整合され下流側の表紙綴じ位置Fに給送される。

    [画像形成装置の構成]
    画像形成装置Aは、図1に示すように複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。 この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。 給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。 この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。

    印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。 そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。 この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。 排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。 尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスイッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。 このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。

    尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。 その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。 また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。

    [製本装置の構成]
    次に、図2に基づいて画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。 この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。

    [搬送経路の構成]
    各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙搬送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。 そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙搬送経路34には後処理経路38が連設されている。 製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙搬送経路34は略々平方向に装置を横断する方向に配置されている。

    上記製本経路33と表紙搬送経路34とは互いに交差(直交)し、その交差部に後述する表紙綴じ手段60が配置されるようになっている。 以上のように構成された搬入経路31は前記画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートを受入れる。 この場合画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)Snと表紙カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(表紙シート)Shとが搬出される。 このように搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙搬送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分け搬送することとなる。

    一方、上記搬入経路31にはインサータユニット26が連結してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートShを第1給紙トレイ手段26aから1枚ずつ分離して搬入経路31に供給するように構成してある。 このインサータユニット26は前述したように第1給紙トレイ手段26aと第2給紙トレイ手段26bが上下に併設され、第1トレイ26aに表紙シートShを、第2トレイ26bにカバーシートScを収納するように構成されている。 この各トレイにはキックローラ26kと分離手段26sが配置され、キックローラ26kでトレイ上のシートを繰り出し、分離ローラ26sで1枚ずつに分離して下流側に搬出する。 そしてこの分離手段26sの下流側には搬送経路31に連なる給紙経路27が設けられている。 そこで本発明はこの給紙経路27に第1、第2給紙トレイ手段26a、26bから同時又は相前後して搬出されたシートを重ね合わせる整合手段27aが設けられている。

    そこで上記搬入経路31には搬送ローラ31bが、中紙搬送経路32には搬送ローラ32aが、製本経路33にはグリップ搬送手段47と後述する束姿勢偏向手段64と排紙ローラ(排紙手段)66が配置されている。 また表紙搬送経路34には搬送ローラ34aが、後処理経路38には搬送ローラ38aがそれぞれ配置され、それぞれ駆動モータに連結されている。

    表紙搬送経路34の構成について図4及び図5に基づいて説明すると、この経路は搬入経路31から分岐して製本経路33と交差するように配置され、この交差部に表紙綴じ位置(製本ステージ)Fが配置されている。 製本経路33には表紙シートShを搬送する搬送ローラ34aと、アライニング機構35が配置されている。 またこの表紙搬送経路34を形成する経路ガイドは表紙綴じ位置Fの上流側と下流側でガイド姿勢と退避姿勢との間で上下動可能な可動ガイド34gで構成されている。 これは表紙綴じ位置Fに表紙シートShを案内するときはガイド姿勢(図2の状態)に位置し、表紙シートShを背折りするときには退避姿勢(図4の状態)にシフトさせる為である。

    上記アライニング機構35は、表紙搬送経路34に設けられ、表紙シートShの後端を係止するニップ爪35aと、このニップ爪で把持した表紙シートShを搬送直交方向にオフセットする整合部材35bと、表紙搬送経路34に送られた表紙シートShをニップ爪35aに突き当てるためにスイッチバックさせる正逆転ローラ35rで構成されている。 そして正逆転ローラ35rは表紙シートShから上方に退避した待機位置に昇降可能に構成されている。

    従って表紙搬送経路34に搬入された表紙シートShはその後端がアライニング機構35を通過したタイミングの後、正逆転ローラ35rの逆転でスイッチバック搬送される。 するとシート後端はニップ爪35aに突き当てられスキュ(斜行)修正される。 この状態でニップ爪35aがシート後端を把持し、このニップ爪35aを搭載した整合部材35bを搬送直交方向に幅寄せ移動する。 これによって表紙シートShは前後方向のスキュ修正と、幅方向の位置修正(サイド位置補正)されることとなる。 このようにアライニング修正された表紙シートShは正逆転ローラ35rで下流側の表紙綴じ位置Fに向けで搬送セットされる。 この表紙綴じ位置Fへの給送セットはアライニング位置から表紙シートShを所定量搬送することによって行われる。 尚本発明は上記表紙シートのアライニング修正を表紙シートShにカバーシートScを重ね合わせた状態で行う。

    [集積部の構成]
    前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。 図2に示すように集積トレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。 そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bで集積トレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。 この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図2右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。 また集積トレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。 このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。

    上記集積トレイ41には図示しないシート束厚さ識別手段が配置され、トレイ上に集積されたシート束の厚さを検出するようになっている。 その構成は例えばトレイ上に最上シートと接する紙触片を設け、この紙触片の位置をセンサで検出することによってシート束の厚さを識別することが出来る。 この他シート束厚さ識別手段としては例えば排紙センサSe3から集積トレイ上に搬出されるシートを検出し、このセンサからの信号を計数するカウンタを設け、画像形成装置Aからのジョブ終了信号で計数したシートの総枚数に平均的な紙厚さを乗ずることによってシート束の厚さを識別することが出来る。

    [シート束搬送手段の構成]
    前記製本経路33には上記集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。 このグリップ搬送手段47は図2に示すように集積トレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。 このため、集積トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。

    [接着剤塗布部の構成]
    前記製本経路33の接着剤塗布位置Eには接着剤塗布手段55が配置されている。 この接着剤塗布手段55は図3(a)に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。 糊容器56は液状接着剤収容室(以下液剤収容室という)56aと固形接着剤収容室(以下固形剤収容室という)56bに区割され、液剤収容室56aには塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。 また液剤収容室56aには接着剤の残量を検出する糊センサ56S(図2参照)が配置されている。 図示の糊センサ56Sは接着剤の温度センサを兼用し、液剤収容室56a内の液化した接着剤の温度を検出するのと同時に接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出する。 また、糊容器56には電熱ヒータなどの加熱手段50が埋設してある。 そしてこの糊センサ56Sと加熱手段50は後述する制御CPU75に結線され、液剤収容室56a内の接着剤を所定の溶融温度に温度調整する。 また上記塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、糊を含侵してロール周囲に糊の層が盛り上がるように構成されている。

    上述のように構成された糊容器56はシート束に沿って往復駆動する。 図3(b)にその概念図を示すが、シート束の下端縁(製本時の背表紙部)S1に対し糊容器56は短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール57と伴にシート束の下端縁S1に沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。 そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられたタイミングベルト53に連結され、このタイミングベルト53には駆動モータMSが連結してある。

    そこで糊容器56はホームポジションHPと、シート束に沿って復動作を開始するリターン位置RPとの間で前記駆動モータMSによって往復動する。 そして各位置は図3(b)に示す位置関係に設定され、リターン位置RPはシート幅のサイズ情報によって設定される。 また、装置電源投入時(イニシャル時)にはホームポジションHPに設定され、先行する例えば前記グリップ搬送手段47に設けたグリップセンサSgのシートグリップ信号から所定時間後(シート束が接着剤塗布位置Eに到達する見込み時間)にホームポジションHPからリターン位置RPに向けて移動する。 この移動と同時に塗布ロール57はロール回転モータMRで回転を開始する。 尚図示SPは上記糊容器56のホームポジションセンサである。 このように構成された接着剤塗布手段55は駆動モータMSの回転で、糊容器56はガイドレール52に沿って図3(b)左側から右側に移動を開始する。 この往路では塗布ロール57はシート束に圧接してシート端部をバラけさせ、リターン位置RPからホームポジションHPに戻る復路ではシート端と所定のギャップを形成して接着剤を塗布するように、前述のグリップ搬送手段47の送り量を図示しない昇降モータで調整するようになっている。

    [表紙綴じ手段の構成]
    上記製本経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置されている。 この表紙綴じ手段60は図4に示すように背当プレート61と背折プレート62と折ロール63で構成される。 この表紙綴じ位置Fには前述の表紙搬送経路34が配置され、画像形成装置A又はインサータユニット26から表紙シートShを給送する。 そこで背当プレート61は表紙シートShをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。 この背当プレート61に支持された表紙シートShに中綴じシート束Snが逆T字状に接合される。 そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成形するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。 また上記折ロール63は背折り成型されたシート束を挟圧して折り仕上げする一対のローラで構成されている。
    尚本発明は上記表紙シートの背折り成形を表紙シートShにカバーシートScを重ね合わせた状態で折り処理する。 このときカバーシートScは上記背当プレート61と背折プレート62と折ロール63にそれぞれ接する側に配置されている。 従って背折り処理の過程で表紙シートShがこれらのプレス部材と当接して汚損、破損されることがない。

    [束姿勢偏向手段の構成]
    上記折ロール63の下流側に位置する断裁位置Gにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。 上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Eから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。 また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。 このため束姿勢偏向手段64は前記折ロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。 図4に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム64xに設けられている。 このユニットフレーム64xに製本経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。 そして各回転テーブル64a、64bには製本経路33内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータMt1、Mt2が設けられている。 また可動側の回転テーブル64bには図4左右方向に移動するグリップモータMgが装備されている。

    [断裁手段の構成]
    上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。 この断裁手段65は図4に示すようにシート束の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。 上記断裁縁プレスユニット部材65bは製本経路33に配置した刃受け部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。 上記断裁刃ユニット65cは平刃状の切断刃65xと、これを駆動するカッタモータMcとから構成されている。 このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。

    上記断裁位置Gの下流側には排紙ローラ(排紙手段)66と収納スタッカ67が配置されている。 この収納スタッカ67は図2に示すようにシート束を立位姿勢で収納するようになっている。 そしてこの収納スタッカ67は図1に示すようにケーシング30に引き出し状に配置され、装置フロント側(図1紙面手前側)に引き出し可能に構成され、装置フロント側に引き出した状態で上面方向から使用者が視認できるようになっている。 尚図示67Sfは満杯検出センサであり、収納スタッカ67に収納されるシート束の満杯状態を検出して、オペレータにその除去を警告する。

    尚本発明は上記シート束の断裁処理時にシート束は表面の表紙シートShの上にカバーシートScで覆われた状態で断裁処理される。 従って断裁仕上げの過程で表紙シートShが回転テーブル64a、64b及び断裁縁プレス手段65bと直接当接して汚損或いは破損されることがない。

    [後処理装置の構成]
    上述の製本装置Bには後処理装置Cが配置され、この後処理装置Cは前記表紙搬送経路34に連なる後処理経路38が設けられ、この後処理経路38にステップルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成装置Aからの印刷シートを、表紙搬送経路34を介して受け取り、この印刷シートにステップル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。 また、このような後処理を施すことのない画像形成装置Aからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。

    [制御手段の構成]
    次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図7に基づいて説明する。 同図は制御ブロック図であり、図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。 そして製本装置Bの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。

    またこの制御CPU75には画像形成装置Aの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、シートサイズ情報その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。 一方前記搬入経路31、製本経路33、表紙搬送経路34には搬送するシート(シート束)を検出するシートセンサSe1乃至Se6が図2にそれぞれ図示する位置に配置されている。 そこで制御CPU75には各シートセンサSe1乃至Se6の検出信号が伝達され、制御CPU75は「集積部制御部75a」「接着剤塗布手段制御部75b」「表紙綴じ手段制御部75c」「断裁手段制御部75d」「スタック制御部75e」と「接着剤温度制御部79」をそれぞれ備えている。

    本発明に係わる製本装置を備えた画像形成システムの全体構成図。

    図1のシステムにおける製本装置の詳細説明図。

    図2の装置に於ける接着剤塗布手段の構成を示し、(a)は糊容器の構成図であり、(b)は接着剤塗布の態様を示す説明図。

    図2の装置に於ける表紙綴じ手段及び束姿勢偏向手段と断裁手段の構成を示す説明図。

    図2の要部拡大説明図であり表紙シートの給送経路を示す。

    図2の装置に於ける表紙シート搬送状態の説明図であり、(a)はインサータユニットから表紙シートが給送される場合を示し、(b)は画像形成装置から給送される場合を示す。

    図2の装置における制御手段の構成を示すブロック図。

    符号の説明

    A 画像形成装置B 製本装置C 後処理装置F 表紙綴じ位置(製本ステージ)
    Sn 中綴じシートSh 表紙シートSc カバーシート14 排紙口26 インサータユニット(給紙装置)
    26a 第1給紙トレイ手段26b 第2給紙トレイ手段(保護紙収納トレイ)
    26k キックローラ26s 分離手段27 給紙経路27a 整合手段31 搬入経路31b 搬送ローラ32 中紙搬送経路34 表紙搬送経路34a 搬送ローラ34t バッファ路34g 可動ガイド35 アライニング機構35a ニップ爪35b 整合部材35r 正逆転ローラ40 集積部41 集積トレイ47 グリップ搬送手段55 接着剤塗布手段60 表紙綴じ手段61 背当プレート62 背折プレート63 折ロール64 束姿勢偏向手段65 断裁手段66 排紙ローラ67 収納スタッカ70 制御CPU(画像形成装置)
    75 制御CPU(製本装置)

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