モアレ効果積層体及びその作製方法

申请号 JP2017523832 申请日 2015-11-05 公开(公告)号 JP2017535452A 公开(公告)日 2017-11-30
申请人 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー; ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー; 发明人 サラ、リン、ジョバンニ; ドナルド、キャロル、ロー; ジョン、リー、ハモンズ; ケリン、アン、アローラ; ティモシー、イアン、マラン; マシュー、スティーブン、リッター; ジル、マルレーネ、オール; ジェニファー、シュッテ; ジョン、ブライアン、シュトゥルーベ; アン、セシリア、タップ; レイチェル、エデン、バルター; アマンダ、マーガレット、ビッキング; ジェニファー、リン、デュソルド; マーガレット、エリザベス、ポーター;
摘要 積層体は、高い不透明度のゾーン内に 位置 する、低い不透明度の複数のゾーンを含む、第1の層を含むが提供される。低い不透明度の複数のゾーンは、第1のパターンを形成する。積層体は、第2のパターンを含む第2の層を含む。積層体は、少なくとも約20mmの寸法を有する第1及び第2の層の非接合スパンを含む。第2のパターンの第1の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第2の層に対して第1の位置にある場合、低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視である。第2のパターンの第2の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第1の層に対して第2の位置にある場合、低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視である。
权利要求

高い不透明度のゾーン内に位置する、低い不透明度の複数のゾーンを含む第1の層であって、前記低い不透明度の複数のゾーンが第1のパターンを形成する、第1の層と、 第2のパターンを含む第2の層と、を含む、積層体であって、 前記第1の層が、前記第2の層に断続的に接合されて前記積層体を形成し、前記積層体が、少なくとも20mmの寸法を有する前記第1及び第2の層の非接合スパンを含み、前記第2のパターンの第1の部分は、前記非接合スパン内の前記第1の層が、前記非接合スパン内の前記第2の層に対して第1の位置にある場合、前記低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視であり、前記第2のパターンの第2の部分は、前記非接合スパン内の前記第1の層が、前記非接合スパン内の前記第1の層に対して第2の位置にある場合、前記低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視である、積層体。前記第1の層が、前記非接合スパン内の前記第2の層に対して移動可能である請求項1に記載の積層体。前記低い不透明度の複数のゾーンが、複数の孔を含む、請求項1又は2に記載の積層体。前記第1の層が、前記非接合スパンにおける第1のパス長を有し、前記第2の層が、前記非接合スパンにおける第2のパス長を有し、前記第1及び第2のパス長が少なくとも2%異なる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層体。前記寸法が、20mm〜120mmの範囲である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層体。前記第2の層が、非有孔層である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層体。前記第2のパターンが、印刷されたパターン、エンボス加工されたパターン、又はパターン化された接着剤を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層体。前記第1のパターンが、前記第2のパターンとは異なる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層体。前記第1の層が、複数の接着剤又は機械的結合によって前記第2の層に断続的に接合され、前記結合が、互いに少なくとも20mm離れて離間している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層体。前記接着剤又は機械的結合は、連続又は不連続である、請求項9に記載の積層体。前記複数の孔が、本願における孔試験に従う孔間距離を有し、前記複数の孔の前記孔間距離が、平均値及び中央値を有する分布を有し、前記平均値が、前記中央値よりも少なくとも4%大きい、請求項3〜10のいずれか一項に記載の積層体。前記第2の層内の前記第2のパターンが、複数の孔を含む、請求項1〜6及び8〜12のいずれか一項に記載の積層体。前記第2のパターンが、前記第1の層とは異なる色を有する、あるいは前記第2のパターンが、前記第1の層及び前記第2の層とは異なる色を有する、請求項1に記載の積層体。前記第1の層が、不織布層を含み、前記第2の層が、フィルムを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の積層体を含む吸収体。前記第1の層が、不織布層を含み、前記第2の層が、フィルムを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の積層体を含む吸収体。

说明书全文

本開示は、概して、ウェブ、有孔ウェブ、パターン化有孔ウェブ、ゾーン状パターン化有孔ウェブ、積層体、予ひずみ状積層体、モアレ効果積層体、及びその作製方法に関する。このウェブ、有孔ウェブ、パターン化有孔ウェブ、ゾーン状パターン化有孔ウェブ、積層体、予ひずみ状積層体、及びモアレ効果積層体は、特に、おむつ、成人用失禁製品、トレーニングパンツ、女性用衛生製品、拭き取り布、ダスティング基材、クリーニング基材、及び任意の他の好適な消費者製品又は他の製品等の使い捨て吸収性物品における使用に適している。

有孔ウェブは、時として使い捨て吸収性製品及び他の消費者製品において有用である。これらの有孔ウェブは、典型的に、それらの領域全体で均一なサイズ及び形状の円形又は卵形の孔を有する。この円形又は卵型の孔は、互いに機械横方向及び機械方向に均一に離間することがある。これらの均一な孔パターンは、均一な円形又は卵形の孔設計のために、それらの領域全体で同量の流体貫通及び/又は吸収性を有するウェブを提供する。更に、これらの有孔ウェブ内のランド領域(すなわち、非有孔部分)は、典型的に、互いに同一のサイズ、形状、配向、及び間隔を有する。そのような均一な有孔ウェブは、いくつかの適用において望ましい場合がある一方、他の適用が、改善された有孔ウェブから利益を享受するであろう。更に、これらの有孔ウェブは、典型的に平坦であるが、一部の消費者は、三次元特徴部及び他の特徴部を所望する場合がある。

本開示のパターン化有孔ウェブは、異なるサイズ、形状、及び/又は絶対フェレットを有する不均質な孔のパターンを提供する。これは、ウェブが、より良い奥行感覚、均一サイズ及び形状の均質な孔を有する有孔ウェブに対して、改善された流体処理特性、及び/又は審美的に好ましい外観を有するのを可能にする。本開示の少なくとも1つの予ひずみ状層を有する積層体は、パターン化有孔ウェブ、有孔ウェブを含むか否かに関わらず、積層体に三次元特徴部を提供し、それにより、一実施例において、身体排出物を着用者又は使用者の皮膚に触れさせないようにすることができる、消費者に好ましい実行を提供する。モアレ効果積層体が提供されてもよい。吸収性物品の外側カバー及び他の構成要素もまた、本開示のこれらのパターン化有孔ウェブ、予ひずみ状積層体、モアレ効果積層体、及び他の非予ひずみ状積層体から利益を享受する。パターン化有孔ウェブ、モアレ効果積層体、及び予ひずみ状又は非予ひずみ状積層体の作製方法も提供される。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブを対象とする。このパターン化有孔ウェブは、パターン化有孔ウェブ内の複数のランド領域と、パターン化有孔ウェブ内に画定される複数の孔と、を含む。ランド領域のうちの少なくともいくつかは、孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。パターン化有孔ウェブは、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を有する。パターン化有孔ウェブは、本明細書における孔試験に従う複数の孔間距離を有する。この孔間距離は、中央値及び平均値を有する分布を有し、平均値は、中央値よりも大きい。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブを対象とする。このパターン化有孔ウェブは、パターン化有孔ウェブ内に複数のランド領域を含む。このランド領域のうちの少なくともいくつかは、少なくとも5mmの幅を有する。パターン化有孔ウェブは、パターン化有孔ウェブ内に画定される複数の孔を含む。ランド領域のうちの少なくともいくつかは、複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。複数の孔は、繰り返し単位内で不均質であり、それにより、孔のうちの少なくとも3つが、本明細書における孔試験に従い、異なるサイズ、異なる形状、又は異なる絶対フェレット角を有する。複数の孔は、本明細書における孔試験に従い、約0.3mm2〜約15mm2の範囲の有効孔面積を有する。パターン化有孔ウェブは、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を有する。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブを対象とする。このパターン化有孔ウェブは、パターン化有孔ウェブ内の複数のランド領域と、パターン化有孔ウェブ内に画定される複数の孔と、を含み、ランド領域のうちの少なくともいくつかが、孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。複数の孔は、繰り返し単位内で不均質であり、それにより、孔のうちの少なくとも3つが、異なるサイズ又は異なる形状を有する。パターン化有孔ウェブは、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を有する。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブ内に第1のゾーンを形成する複数の第1の配列を含む、パターン化有孔ウェブを対象とする。これらの第1の配列のうちの少なくともいくつかは、第1の複数のランド領域と、第1の複数の孔と、を含む。第1の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第1の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。第1のゾーン内の第1の複数の孔は、本明細書における孔試験に従う複数の孔間距離を有する。第1のゾーンの孔間距離は、第1の平均値及び第1の中央値を有する第1の分布を有する。第1の平均値は、第1の中央値よりも少なくとも4%大きい。第1の配列は、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を含む。パターン化有孔ウェブは、第2のゾーンを形成する複数の第2の異なる配列を含む。これらの第2の配列のうちの少なくともいくつかは、第2の複数のランド領域と、第2の複数の孔と、を含む。第2のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第2の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。第2のゾーン内の第2の複数の孔は、本明細書における孔試験に従う複数の孔間距離を有する。第2のゾーンの孔間距離は、第2の平均値及び第2の中央値を有する第2の分布を有する。第2の平均値は、第2の中央値よりも大きい。第2の配列は、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を含む。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブを対象とする。パターン化有孔ウェブは、パターン化有孔ウェブ内に第1のゾーンを形成する複数の第1の配列を含む。これらの第1の配列のうちの少なくともいくつかは、第1の複数のランド領域と、第1の複数の不均質な孔と、を含む。第1の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第1の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。第1の複数の孔は、本明細書における孔試験に従い、約20度より大きい平均絶対フェレット角を有する。第1の配列は、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を含む。パターン化有孔ウェブは、パターン化有孔ウェブ内に第2のゾーンを形成する複数の第2の異なる配列を含む。これらの第2の配列のうちの少なくともいくつかは、第2の複数のランド領域と、第2の複数の不均質な孔と、を含む。第2の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第2の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。第2の配列は、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を含む。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブを対象とする。パターン化有孔ウェブは、複数の孔と、複数のランド領域と、を含む、層を含む。複数の孔は、第1のゾーン内の第1の孔の組と、第2のゾーン内の第2の孔の組と、を含む。第1のゾーン内の第1の孔の組は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有する。第1の孔の組の孔間距離は、第1の平均値及び第1の中央値を有する第1の分布を有する。第1の平均値は、第1の中央値とは異なる。第2のゾーン内の第2の孔の組は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有する。第2の孔の組の孔間距離は、第2の平均値及び第2の中央値を有する第2の分布を有する。第2の平均値は、第2の中央値とは異なる。第1及び第2の孔の組は、異なるパターンを有する。

ある形態において、本開示は、一部には、積層体を対象とする。この積層体は、高い不透明度のゾーン内に位置する、低い不透明度の複数のゾーンを含む、第1の層を含む。低い不透明度の複数のゾーンは、第1のパターンを形成する。積層体は、第2のパターンを含む第2の層を含む。第1の層は、第2の層に断続的に接合されて積層体を形成する。積層体は、少なくとも約20mmの寸法を有する第1及び第2の層の非接合スパンを含む。第2のパターンの第1の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第2の層に対して第1の位置にある場合、低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視である。第2のパターンの第2の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第1の層に対して第2の位置にある場合、低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視である。

ある形態において、本開示は、一部には、積層体を含む吸収性物品を対象とする。この積層体は、高い不透明度のゾーン内に位置する、低い不透明度の複数のゾーンを含む、第1の不織布層を含む。低い不透明度の複数のゾーンは、第1のパターンを形成する。積層体は、第2のパターンを含む第2の層を含む。第1の層は、第2の層に断続的に接合されて積層体を形成する。積層体は、少なくとも約20mmの寸法を有する第1及び第2の層の非接合スパンを含む。第2のパターンの第1の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第2の層に対して第1の位置にある場合、低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視である。第2のパターンの第2の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第1の層に対して第2の位置にある場合、低い不透明度の複数のゾーンのうちの少なくともいくつかを通して可視である。

ある形態において、本開示は、一部には、積層体を含む吸収性物品を対象とする。積層体は、第1のパターンの複数の孔を含む第1の不織布層と、第2の異なるパターンを含む第2の層と、を含む。第1の層は、第2の層に断続的に接合されて積層体を形成する。積層体は、少なくとも約30mmの寸法を有する第1及び第2の層の非接合スパンを含む。第2のパターンの第1の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第2の層に対して第1の位置にある場合、複数の孔のうちの少なくともいくつかを通して可視である。第2のパターンの第2の部分は、非接合スパン内の第1の層が、非接合スパン内の第1の層に対して第2の位置にある場合、複数の孔のうちの少なくともいくつかを通して可視である。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブの製造方法を対象とする。この方法は、中心長手方向軸を有するウェブを提供することを含む。ウェブは、中心長手方向軸に実質的に平行に延びる複数の過剰結合部を含む。この方法は、ウェブの中心長手方向軸の延び方向に実質的に平行である機械方向にウェブを運ぶことを含む。この方法は、機械方向に実質的に垂直である機械横方向にウェブを伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつかを、少なくとも部分的に破裂させ、ウェブ内にパターン化孔を少なくとも部分的に形成させることを含む。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、少なくとも約20度の絶対フェレット角を有する。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、約2:1〜約6:1の範囲のアスペクト比を有する。

ある形態において、本開示は、一部には、ウェブ内にパターン化孔を形成する方法を対象とする。この方法は、中心長手方向軸を有するウェブを提供することと、中心長手方向軸に実質的に平行である機械方向にウェブを運ぶことと、ウェブ内に複数の過剰結合部を作成することと、を含む。過剰結合部は、ウェブの中心長手方向軸に実質的に平行である中心長手方向軸を有する。この方法は、機械方向に実質的に垂直である機械横方向にウェブを伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつかにおいて、ウェブ内にパターン化孔を少なくとも部分的に形成することを含む。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、少なくとも約20度の絶対フェレット角を有する。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、約2:1より大きいアスペクト比を有する。

ある形態において、本開示は、一部には、パターン化有孔ウェブの製造方法を対象とする。この方法は、中心長手方向軸を有するウェブを提供することを含む。ウェブは、中心長手方向軸に実質的に平行に延びる複数の過剰結合部を含む。この方法は、ウェブの中心長手方向軸の延び方向に実質的に平行である機械方向にウェブを運ぶことを含む。この方法は、機械方向に実質的に垂直である機械横方向にウェブを伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつかを、少なくとも部分的に破裂させ、ウェブ内にパターン化孔を少なくとも部分的に形成させることを含む。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、少なくとも約25度の絶対フェレット角を有する。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、約2:1〜約6:1の範囲のアスペクト比を有する。孔のうちの少なくとも3つは、不均質である。

ある形態において、本開示は、一部には、複数の孔を含む第1の不織布層と、第2の不織布層と、を含む、積層体を対象とする。第1及び第2の不織布層のうちの一方は、予ひずみ状層であり、かつ第1及び第2の不織布層のうちの他方に接合される。第1及び第2の不織布層のうちの他方は、非予ひずみ状層である。予ひずみ状層及び非予ひずみ状層は共に、三次元積層体を形成する。

ある形態において、本開示は、一部には、複数の孔を含むパターン化有孔ウェブを含む第1の不織布層と、第2の不織布層と、を含む、積層体を対象とする。第1及び第2の不織布層のうちの一方は、予ひずみ状層であり、かつ第1及び第2の不織布層のうちの他方に接合される。第1及び第2の不織布層のうちの他方は、非予ひずみ状層である。予ひずみ状層及び非予ひずみ状層は共に、三次元積層体を形成する。複数の孔は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有する。この孔間距離は、平均値及び中央値を有する分布を有し、平均値は、中央値よりも大きい。

ある形態において、本開示は、一部には、複数の孔を含むパターン化有孔ウェブを含む第1の不織布層と、第2の不織布層と、を含む、積層体を対象とする。第1及び第2の不織布層のうちの一方は、予ひずみ状層であり、かつ第1及び第2の不織布層のうちの他方に接合される。第1及び第2の不織布層のうちの他方は、非予ひずみ状層である。予ひずみ状層及び非予ひずみ状層は共に、三次元積層体を形成する。第1の不織布層又は第2の不織布層は、第1の不織布層又は第2の不織布層とは異なる色を有する表示部又はパターン化接着剤を含む。複数の孔は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有する。この孔間距離は、平均値及び中央値を有する分布を有する。平均値は、中央値よりも大きい。積層体は、いかなる弾性ストランド又は弾性フィルムも含まない。

ある形態において、本開示は、一部には、吸収性物品を対象とする。この吸収性物品は、吸収性物品の着用者に面する側面上の液体透過性トップシートと、吸収性物品の衣類に面する側面上の衣類に面する積層体と、を含む。衣類に面する積層体は、第1の不織布層と、第1の不織布層に接合された第2の層と、を含む。第1の不織布層は、複数の孔を含む。繰り返し単位内の複数の孔のうちの少なくとも3つは、本明細書における孔試験に従い、異なるサイズ、異なる形状、又は異なる絶対フェレット角を有する。吸収性物品は、液体透過性トップシートと衣類に面する積層体との中間に少なくとも部分的に配設された吸収性コアを含む。

ある形態において、本開示は、一部には、吸収性物品を対象とする。この吸収性物品は、吸収性物品の着用者に面する側面上の液体透過性トップシートと、吸収性物品の衣類に面する側面上の衣類に面する積層体と、を含む。衣類に面する積層体は、第1の不織布層又は第2の層が、予ひずみ状態にある場合、及び第1の不織布層又は第2の層のうちの他方が、非予ひずみ状態にある場合、第1の不織布層と、第1の不織布層に接合された第2の層と、を含み、三次元材料を形成する。第1の不織布層は、複数の孔を含む。吸収性物品は、液体透過性トップシートと衣類に面する積層体との中間に少なくとも部分的に配設された吸収性コアを含む。

ある形態において、本開示は、一部には、吸収性物品を対象とする。この吸収性物品は、吸収性物品の着用者に面する側面上の液体透過性トップシートと、吸収性物品の衣類に面する側面上の衣類に面する層と、を含む。衣類に面する層は、複数の過剰結合部を含む第1のゾーンと、複数の孔を含む第2のゾーンと、を含む。繰り返し単位内の複数の孔のうちの少なくとも3つは、本明細書における孔試験に従い、異なるサイズ、異なる形状、又は異なる絶対フェレット角を有する。吸収性物品は、液体不透過性バックシートと、液体透過性トップシートとバックシートとの中間に少なくとも部分的に配設された吸収性コアと、を含む。

ある形態において、本開示は、一部には、吸収性物品を対象とする。この吸収性物品は、吸収性物品の着用者に面する側面上の液体透過性トップシートと、吸収性物品の衣類に面する側面上の衣類に面する積層体と、を含む。衣類に面する積層体は、第1の不織布層と、第1の不織布層に接合された第2の不織布層と、を含む。第1の不織布層は、複数の孔を含む。吸収性物品は、液体透過性トップシートと衣類に面する積層体との中間に少なくとも部分的に配設された吸収性コアを含む。

ある形態において、本開示は、一部には、吸収性物品のための三次元積層体を形成する方法を対象とする。この方法は、第1の不織布層を提供することと、第2の不織布層を提供することと、第1の不織布層又は第2の不織布層に予ひずみを加えることと、を含む。この方法は、第1の不織布層又は第2の不織布層が予ひずみ状態にある間に、第1の不織布層を第2の不織布層に接合することと、予ひずみ力を解放して三次元積層体を形成することと、を含む。

ある形態において、本開示は、一部には、吸収性物品のための三次元積層体を形成する方法を対象とする。この方法は、第1の層を提供することと、別個の第2の層を提供することと、第1の層又は第2の層に予ひずみ力を加えることと、を含む。この方法は、第1の層又は第2の層が予ひずみ状態にある間に、第1の層及び第2の層を過剰結合して第1の層及び第2の層を接合することと、予ひずみ力を解放して三次元積層体を形成することと、を含む。

ある形態において、本開示は、一部には、吸収性物品のための三次元積層体を形成する方法を対象とする。この方法は、第1の層を提供することと、別個の第2の不織布層を提供することと、第1の不織布層に対して、又は第2の不織布層に対して実質的な機械方向に予ひずみ力を加えることと、を含む。この方法は、第1の層又は第2の層が予ひずみ状態にある間に、第1の層及び第2の層を過剰結合して第1の層及び第2の層を接合することを含む。この方法は、第1及び第2の不織布層を、実質的な機械横方向に伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつかを、少なくとも部分的に破裂させ、第1及び第2の不織布層内に、少なくとも部分的に孔を形成することと、予ひずみ力を解放して、三次元積層体を形成することと、を含む。三次元積層体は、弾性ストランド又は弾性フィルムを含まない。

本明細書は、本発明を構成すると見なされる主題を具体的に指摘しかつ明確に主張する特許請求の範囲を結論とするが、本発明は、添付の図面と関連してなされた以下の説明によって更に理解されると考えられ、添付の図面において参照符号が、実質的に同一の要素を示すために用いられている。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブの部分の写真である。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブの部分の写真である。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブの部分の写真である。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブの部分の写真である。

本開示による、一方の層がパターン化孔を有し、他方の層が非有孔である、2つの層を有するパターン化有孔ウェブの断面図の概略表示である。

本開示による、両方の層がパターン化孔を有し、層内のそれらの孔が整列された、2つの層を有する、パターン化有孔ウェブの断面図の概略表示である。

本開示による、両方の層がパターン化孔を有し、一方の層内のそれらの孔が、他方の層内のランド領域によって完全に重なる、2つの層を有する、パターン化有孔ウェブの断面図の概略表示である。

本開示による、両方の層がパターン化孔を有し、一方の層内のそれらの孔が、他方の層内のランド領域によって部分的に重なる、2つの層を有する、パターン化有孔ウェブの断面図の概略表示である。

本開示による、第1のパターン化有孔層及び第2の非有孔層を有し、それらの層のうちの一方に印刷又はインクを有する、2つの層を有する、パターン化有孔ウェブの断面図の概略表示である。

本開示による、第1のパターン化有孔層及び第2の非有孔層を有し、それらの層のうちの一方に、又はそれらの層の中間に位置する色付き接着剤を有する、2つの層を有する、パターン化有孔ウェブの断面図の概略表示である。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブである。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブである。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブである。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブである。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブである。

本開示による、本開示のパターン化有孔ウェブを製造するための例示の方法の概略表示である。

本開示による、図16のウェブ薄化配列の斜視図である。

本開示による、図17の薄化配列のローラー110として使用され得る、例示のローラーの写真である。

本開示による、パターン化有孔ウェブを製造するために使用される、図17のローラー110のための例示の過剰結合パターンである。

本開示による、パターン化有孔ウェブを製造するために使用される、図17のローラー110のための例示の過剰結合パターンである。

本開示による、パターン化有孔ウェブを製造するために使用される、図17のローラー110のための例示の過剰結合パターンである。

本開示による、パターン化有孔ウェブを製造するために使用される、図17のローラー110のための例示の過剰結合パターンである。

本開示による、パターン化有孔ウェブを製造するために使用される、図17のローラー110のための例示の過剰結合パターンである。

本開示による、図16の方法の増分伸張システムの斜視図である。

本開示による、図24の増分伸張システムの歯の詳細を示す拡大図である。

本開示による、図16の方法の例示の機械横方向引張装置の斜視図である。

本開示による、中間部分に対して非拡張であり、かつ、非有角である位置に外側長手方向部分を有する、例示の機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。

本開示による、中間部分に対して長手方向に拡張した位置に外側長手方向部分を有する、図27の機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。

本開示による、中間部分に対して有角であり、かつ、拡張した位置に外側長手方向部分を有する、図27の機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。

本開示による、中間部分に対して有角位置に固定された外側長手方向部分を有する、機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。

本開示による、図17のローラー110のための例示の過剰結合パターンである。

本開示による、図31の過剰結合パターンを使用して製造され、図26に例示される装置を使用して25%横断方向の伸張に供された例示のパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、図31の過剰結合パターンを使用して製造され、図26に例示される装置を使用して35%横断方向の伸張に供された例示のパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、図31の過剰結合パターンを使用して製造され、図26に例示される装置を使用して45%横断方向の伸張に供された例示のパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、図31の過剰結合パターンを使用して製造され、図26に例示される装置を使用して55%横断方向の伸張に供された例示のパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、1つ又は2つ以上のパターン化有孔ウェブを含み得る下層構造を明らかにするために部分を切り取った、例示の使い捨て吸収性物品の平面図であり、この吸収性物品の内側表面は、観察者に面している。

いくつかの層が部分的に取り去られた吸収性物品の例示の吸収性コアの上面図であり、吸収性コアは、本開示による、1つ又は2つ以上のチャネルを含む。

本開示による、図37の線38−−38に沿った吸収性コアの断面図である。

本開示による、図37の線39−−39に沿った吸収性コアの断面図である。

下層構造を明らかにするために部分を切り取った、本開示の吸収性物品の上面図であり、本開示による、生理用ナプキンである。

本開示による、基材に塗布されたパターン化接着剤の上面図である。

本開示による、基材に塗布された別のパターン化接着剤の上面図である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、様々なパターン化有孔ウェブ内のパターン化孔及びランド領域の概略図を表し、孔が黒色部分であり、ランド領域が白色部分である。

本開示による、機械方向に実質的に平行である中心長手方向軸を有する過剰結合部を有する、例示の過剰結合パターンの概略図を表す。

本開示による、図53の過剰結合パターンを有する過剰結合ロールを使用して製造されたパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、孔を取り囲む融合又は溶融した部分を含む、パターン化有孔ウェブの一部分の写真である。

本開示による、ウェブ内に過剰結合部のパターンを作成するために使用される、例示の過剰結合ローラーパターンの概略図を示す。

本開示による、ウェブ内に過剰結合部のパターンを作成するために使用される、例示の過剰結合ローラーパターンの概略図を示す。

本開示による、ウェブ内に過剰結合部のパターンを作成するために使用される、例示の過剰結合ローラーパターンの概略図を示す。

本開示による、ウェブ内に過剰結合部のパターンを作成するために使用される、例示の過剰結合ローラーパターンの概略図を示す。

本開示による、ウェブ内に過剰結合部のパターンを作成するために使用される、例示の過剰結合ローラーパターンの概略図を示す。

本開示による、ウェブ内に過剰結合部のパターンを作成するために使用される、例示の過剰結合ローラーパターンの概略図を示す。

本開示による、層のうちの1つが、他の層のうちの少なくとも1つに接合される前に予ひずみ状態にある、パターン化有孔ウェブの概略図である。

本開示による、層のうちの少なくとも1つが、他の層のうちの少なくとも1つに接合される前に予ひずみ状態にある、パターン化有孔ウェブの一部分の写真である。

本開示による、層のうちの少なくとも1つが、他の層のうちの少なくとも1つに接合される前に予ひずみ状態にある、パターン化有孔ウェブの断面図である。

本開示による、いかなる予ひずみ状層も含まない過剰結合ウェブの写真である。

本開示による、予ひずみ状層を有する、図64の過剰結合ウェブの写真である。

本開示による、いかなる予ひずみ状層も含まない、過剰結合ウェブの写真である。

本開示による、予ひずみ状層を有する、図66の過剰結合ウェブの写真である。

本開示による、いかなる予ひずみ状層も含まない、パターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、予ひずみ状層を有する、図68のパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、いかなる予ひずみ状層も含まない、パターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、予ひずみ状層を有する、図70のパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、様々なウェブの層の概略表示である。

本開示による、様々なウェブの層の概略表示である。

本開示による、様々なウェブの層の概略表示である。

本開示による、様々なウェブの層の概略表示である。

本開示による、吸収性物品、観察者に面する衣類に面する表面の平面図である。

本開示による、吸収性物品、観察者に面する衣類に面する表面の平面図である。

本開示による、吸収性物品、観察者に面する衣類に面する表面の平面図である。

本開示による、吸収性物品、観察者に面する衣類に面する表面の平面図である。

本開示による、過剰結合部のうちの一部のみが破裂して孔を形成する、ウェブの写真である。

本開示による、過剰結合部のうちの一部のみが破裂して孔を形成する、ウェブの写真である。

本開示による、女性用衛生製品のためのパターン化有孔ウェブの写真であり、このウェブの外側部分は、エンボス領域を有する。

本開示による、例示のパターン化有孔ウェブの写真である。

本開示による、第2の層に対して第1の位置にある第1の層を有する、例示のモアレ効果積層体の写真であり、第2の層の第2のパターンの第1の部分が、第1の層の第1のパターンの第1の部分を通して少なくとも部分的に可視である。

本開示による、第2の層に対して第2の位置にある第1の層を有する、図84の例示のモアレ効果積層体の写真であり、第2のパターンの第2の部分が、第1のパターンの第2の部分を通して少なくとも部分的に可視である。

本開示による、第2の層に対して第3の位置にある第1の層を有する、図84の例示のモアレ効果積層体の写真であり、第2のパターンの第3の部分が、第1のパターンの第3の部分を通して少なくとも部分的に可視である。

本開示による、第2の層に対して第4の位置にある第1の層を有する、図84の例示のモアレ効果積層体の写真であり、第2のパターンの第4の部分が、第1のパターンの第4の部分を通して少なくとも部分的に可視である。

本開示による、結合部又は接合部分が、それらの結合部又は接合部分の位置を示すために取り去られた例示の吸収性物品である。

本開示による、結合部又は接合部分が、それらの結合部又は接合部分の位置を示すために取り去られた例示の吸収性物品である。

本開示による、結合部又は接合部分が、それらの結合部又は接合部分の位置を示すために取り去られた例示の吸収性物品である。

本開示による、第2の層とは異なるパス長を有する第1の層を有する、本開示のモアレ効果積層体又は他の積層体の例示の図である。

本開示による、第1のパターンのモアレ効果積層体を有する、第1の層の例である。

本開示による、第2のパターンのモアレ効果積層体を有する、第2の層の例である。

本開示による、モアレ効果積層体を形成するために図93の第2の層上に重ね合わされた図92の例示の第1の層であり、第1の層は、第2の層に対して第1の位置にある。

本開示による、モアレ効果積層体を形成するために図93の第2の層上に重ね合わされた図92の例示の第1の層であり、第1の層は、第2の層に対して第2の位置にある。

本開示による、第1のパターンのモアレ効果積層体を有する、第1の層の例である。

本開示による、第2のパターンのモアレ効果積層体を有する、第2の層の例である。

本開示による、モアレ効果積層体を形成するために図97の第2の層上に重ね合わされた図96の例示の第1の層であり、第1の層は、第2の層に対して第1の位置にある。

本開示による、モアレ効果積層体を形成するために図97の第2の層上に重ね合わされた図96の例示の第1の層であり、第1の層は、第2の層に対して第2の位置にある。

モアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の断面図であり、第1の層は、第2の層に対して第1の位置にあり、第2のパターンの第2の層の第1の部分は、第1のパターンの第1の層を通して可視である。

本開示による、図100のモアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の断面図であり、第1の層は、第2層に対して第2の位置に移動しており、第2のパターンの第2の部分は、第1のパターンを通して可視である。

モアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の断面図であり、第1の層は、第2の層に対して第1の位置にあり、第2のパターンの第2の層の第1の部分は、第1のパターンの第1の層を通して可視である。

本開示による、図102のモアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の断面図であり、第1の層は、第2層に対して第2の位置に移動しており、第2のパターンの第2の部分は、第1のパターンを通して可視である。

本開示による、様々なゾーンを有する吸収性物品上のパターン化有孔ウェブを例示し、

本開示による、様々なゾーンを有する吸収性物品上のパターン化有孔ウェブを例示し、

本開示による、様々なゾーンを有する吸収性物品上のパターン化有孔ウェブを例示し、

本開示による、様々なゾーンを有する吸収性物品上のパターン化有孔ウェブを例示し、

本開示による、吸収性物品のパッケージの側面図である。外側表面は、明確にする目的で透明に図示されている。

本明細書に開示する、モアレ効果積層体の構造、機能、製造、及び使用の原理、並びにその作製方法についての全体的な理解を提供するため、本開示の各種非限定的な形態について以下に記載する。これらの非限定的な形態のうちの1つ又は2つ以上の実施例を添付の図面に示す。当業者であれば、本明細書に具体的に記載し添付図面に例示する、モアレ効果積層体及びその作製方法が非限定的な例示の形態であり、本開示の各種非限定的な形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。1つの非限定的な形態に関して図示又は説明される特徴は、他の非限定的な形態の特徴と組み合わせることができる。そのような修正及び変形は本開示の範囲に含まれることが意図されている。

本明細書で使用するとき、用語「不織布材料」、「不織布」、又は「不織布層」は通常の意味で使用され、かつ、具体的には、規則的に繰り返してではなく、間に挿入される個々の繊維又は糸の構造体を有するウェブを指す。不織布材料、不織布、又は不織布層は、従来、例えば、メルトブロープロセス、スパンボンドプロセス、及び結合カードウェブプロセス等の様々なプロセスによって形成されてきた。

本明細書で使用するとき、用語「マイクロファイバー」は、約100ミクロンを超えない平均直径を有する小径繊維を指す。

本明細書で使用するとき、用語「ナノファイバー」は、約1ミクロン未満の平均直径を有する極小径繊維を指す。

本明細書で使用するとき、用語「メルトブロー」は、溶融熱可塑性材料を溶融糸又はフィラメントとして、複数の微細で通常は円形のダイキャピラリーを通して高速ガス(例えば、空気)流中に押し出すことにより形成される繊維を指し、この高速ガス流は、溶融熱可塑性材料のフィラメントを減衰してマイクロファイバー直径までであり得る直径を減少させる。その後、メルトブロー繊維は、高速ガス流によって梳かれ、収集面上に堆積し無作為に分散されたメルトブロー繊維のウェブを形成する。

本明細書で使用するとき、用語「スパンボンド」は、溶融熱可塑性材料を、フィラメントとして、複数の微細で通常は円形のキャピラリーから押し出すことによって形成され、次いで、押し出されたフィラメントの直径を、例えば、リダクティブドローイング、又は、他の良く知られているスパンボンド機序によって急速に減少させた、小径繊維を指す。

本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」には、一般にホモポリマー、コポリマー(例えば、ブロック、グラフト、ランダム、及び交互性コポリマーなど)、ターポリマーなど、並びにこれらの混合物及び修飾物が含まれるが、これらに限定されない。更に特に限定しない限り、用語「ポリマー」には、材料のあらゆる可能な幾何学的形態が含まれるものとする。これらの形態としては、これらに限定されるものではないが、アイソタクチック、シンジオタクチック、及びランダム対称が挙げられる。

本明細書で使用するとき、用語「接合する」、「接合された」、「接合」、「結合する」、「結合された」、「結合」、「取り付ける」、「取り付けられた」、又は「取り付け」とは、ある要素を直接別の要素に締着させることによって、ある要素がもう一方の要素に直接固定される構成、及びある要素を中間部材に締着させ、続いてその中間部材をもう一方の要素に締着させることによって、ある要素がもう一方の要素に間接的に固定される構成を包含する。

本明細書で使用するとき、用語「弾性」は、付勢力を加えた際に、破裂又は破断することなく、その弛緩した元の長さの少なくとも約110%の延伸長まで伸張させることができ(即ち、10%まで伸張させることができ)、加えられた力の解放時にその延伸の少なくとも約40%を回復する、任意の材料を指す。例えば、100mmの初期長を有する材料は、少なくとも110mmまで延伸でき、力を除くと、106mmの長さまで収縮することになる(40%の回復率)。「弾性」は、単一の材料を指し得るか、又は物品内に積層体を形成する材料の組み合わせを指し得る。弾性材料は、弾性でないか、又は積層体の弾性材料のうちの1つ又は2つ以上よりも弾性の低い積層体に組み込まれてもよい。

本明細書で使用するとき、用語「非弾性」は、上記の「弾性」の定義に該当しない任意の材料を指す。

本明細書で使用するとき、用語「延伸性」は、付勢力の印加時に、少なくとも突発故障を経験することなく、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約50%延伸可能である、任意の材料を指す。延伸の回復は必要ではないが、少なくとも部分的に起こり得る。

本明細書で使用するとき、用語「溶融安定化した」は、不織布材料の繊維を安定化したフィルム状の形態に実質的に強化するために局所加熱及び/又は局所圧力を受けた不織布材料の部分を指す。

本明細書で使用するとき、用語「吸収性物品」は、身体排出物(例えば、便、尿、血液)を吸収し収容する装置を指し、より具体的には、着用者の身体に当てて又は着用者の身体に近接して配置されて、身体から排泄された様々な身体排出物を吸収し収容する装置を指す。用語「吸収性物品」には、おむつ、パンツ、トレーニングパンツ、成人用失禁製品、生理用ナプキン、タンポン、拭き取り布、及びおりものシートが含まれるが、これらに限定されない。用語「吸収性物品」は、いくらかの吸収性を有するクリーニング又はダスティングパッド又は基材を包含してもよい。

用語「機械方向」(MD)は、本明細書において、材料、帯状基材、又はプロセスを通しての物品の流れ、の主要な方向を指すために使用される。

用語「横断方向」(CD)は、本明細書において、機械方向に対して概ね垂直な方向を指すために使用される。

本明細書で使用するとき、用語「孔アスペクト比」は、単一の孔の長軸:短軸の比である。

本明細書で使用するとき、用語「予ひずみ」又は「予ひずみ状」は、その元(すなわち、ひずみ状になる前)の寸法のうちの1つの少なくとも105%まで延伸され、次いで、延伸力を取り除いた後に少なくとも部分的な回復が可能である、材料を意味する。

パターン化有孔ウェブ 本開示のパターン化有孔ウェブは、本明細書に記載されるように、従来の有孔トップシートを超える多くの利点を提供する。パターン化有孔ウェブ10の4つの例を、図1〜4に例示する。例示されるように、パターン化有孔ウェブ10は、多くの構成を取り得る。孔は12と表示され、ランド領域(非有孔領域)は14と表示される。パターン化有孔ウェブの追加の例を、後続の図に示す。パターン化有孔ウェブのうちのいくつかは、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、少なくとも約4mm、少なくとも約5mm、少なくとも約6mm、少なくとも約7mm、少なくとも約8mm、少なくとも約9mm、少なくとも約10mm、又は約4mm〜約15mmの範囲のランド領域幅を有し得る。これらのランド領域幅は、NIST追跡可能な/公認の定規を使用して、1つの孔の外周から別の孔の外周まで任意の方向に測定され得る。例として、図2は、別個の孔パターン(例えば、他の孔パターンから区別される)を示す。

層 本開示の有孔ウェブは、単一の有孔層(図1〜4を参照されたい)又は複数の層(有孔若しくは非有孔)、例えば、2つ、3つ、若しくは4つの層を含み得る。用語「層」は、自立型ウェブ(例えば、不織布又はフィルム)、及び非自立型ウェブ(例えば、SMMS不織布のスパンボンド層)を意味する。したがって、スパンボンド−メルトブロー−メルトブロー−スパンボンド(SMMS)不織布材料は、フィルムが単一層と見なされるように、本開示の目的で単一層と見なされる。パターン化有孔ウェブは、開孔プロセスを受けていないが、単に材料の形成において作成された孔(本開示の目的での孔ではない)を有する、1つ又は2つ以上の非有孔層を含み得る。2つの有孔層がパターン化有孔ウェブ内に提供される場合、各層は、同一開孔パターン又は異なる開孔パターンを有し得る。

図5を参照すると、2つの層を含むパターン化有孔ウェブ10の例示の断面図の概略図が示されている。図5〜10のパターン化有孔ウェブの例は、複数の層を含むが、本開示のパターン化有孔ウェブは、1つの層のみを有し得る(例えば、図1〜4を参照されたい)。パターン化有孔ウェブ10は、パターン化有孔層16及び非有孔層18を含み得る。パターン化有孔層16は、例えば、本明細書に開示される様々な孔パターンのうちのいずれかを含み得る。パターン化有孔層16は、非有孔層18と組み合わされるか、それに結合されるか、それに接着剤で接合されるか、又はそれに接合されて積層体を形成し得る。パターン化有孔層16は、孔と、それらの孔を少なくとも部分的に又は完全に取り囲むランド領域と、を有し得る。

多層パターン化有孔ウェブの両方又は全ての層が有孔である場合、それらの孔は、Z方向に整列する若しくは重なるか、整列しない若しくは重ならないか、又は部分的に整列する若しくは部分的に重なり得る。例えば、1つの層の孔は、第2の層の孔とZ方向に100%整列するか又は重なり得、したがってパターン化有孔ウェブの両方の層を通る孔を形成する。そのような例において、両方の層を共に過剰結合して層を接合し、次いで、過剰結合部を破裂させて層の両方(又は2つより多い層)に孔を形成することによって、孔が形成され得る。他の例において、孔は、Z方向に100%未満整列するか又は重なり得る。換言すれば、1つの層の孔は、CD、MD、若しくは他の方向にオフセットされ得るか、又は異なるパターンの孔が各層に形成されて孔の誤整列を生じ得る。そのような例において、1つの層の孔の領域は、別の層の孔の領域とZ方向に、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.5%増分を含め、10%〜90%、10%〜100%、10%〜80%、25%〜75%、25%、50%、又は75%重なり得る。

パターン化有孔ウェブのうちの複数の層が孔を含む例において、孔は、Z方向に一致し得る、すなわち、両方の層を貫通し得る。ある形態において、これは、2つ又はそれ以上の層を共に結合、接合、及び/又は積層した後に孔を形成することによって達成され得る。あるいは、1つの層の孔が、第2の層の孔とは異なるパターン、サイズ、及び/若しくは形状を有し得る、並びに/又は異なる方向に配向され得る。ある形態において、これは、2つ又は層を積層構造に組み合わせる前に各層に孔を形成することによって達成され得る。有孔層及び非有孔層を有するパターン化有孔ウェブを含む吸収性物品形態において、有孔層は、パターン化有孔ウェブの着用者に面する側面上又はパターン化有孔ウェブの衣類に面する側面上で配向され得る。更に他の形態において、パターン化有孔層は、2つの非有孔層の中間に位置し得るか、又は1つ若しくは2つ以上の非有孔層の下に位置し得る。更に別の形態において、2つのパターン化有孔層は、パターン化有孔ウェブの1つ又は2つ以上の非有孔層を挟むことができる。

パターン化有孔ウェブの第1の層は、同じパターン化有孔ウェブの別の層と同一又は異なる親性を有し得る。両方の層は、親水性又は疎水性であり得るが、1つが、より高い親水性又は疎水性であってもよい。例として、パターン化有孔ウェブの着用者に面する層は、疎水性であり得るが、パターン化有孔ウェブの衣類に面する層は、親水性であり、孔及び吸収性コアへの流体の吸い上げを助けることができる。別の例として、パターン化有孔ウェブの第1の層は、孔を有する疎水性トップシートであり得、パターン化有孔ウェブの第2の層は、親水性捕獲層又は材料であり得る。これは、吸収性コアへの流体の吸い上げ又は排出を促進し、奥行感覚を提供する。

ある例において、図5を再び参照すると、パターン化有孔層16は、非有孔層18とは異なる色を有してもよく、それにより層16の孔は、使用者に対して容易に可視であるか、又はより容易に明らかである。パターン有孔層16の孔パターンは、着用者側にパターン化有孔ウェブ10を含む吸収性物品の正しい配向を示し得る、表示部を形成することもできる。そのような表示部は、例えば、ハート形、顔、建物、文字又は数字、車等の一般に理解される垂直配向を有する任意の物体又は形状を含んでもよい。これは、どれだけ多くの有孔層又は非有孔層が提供されるかに関わらず、本明細書に記載される他のパターン化有孔ウェブに適用することもできる。

本明細書に記載されるパターン化有孔ウェブのうちのいずれかは、そのウェブを含む製品のどの側面が上であり、どの側面が下であるかを示すため、又は吸収性物品の奥行を示すため、又は強調された奥行感覚をもたらすために、色の勾配を有してもよい。

本開示のパターン化有孔ウェブの層は、同一の坪量又は異なる坪量を有してもよい。ある例において、図5を再び参照すると、層16は、層18より高い坪量を有し得る。これは、層16の表面(例えば、赤ちゃんの皮膚に接触するトップシート)により良い柔軟性をもたらし得る一方、層16の孔による高い流体貫通ももたらす。本開示のパターン化有孔ウェブの様々な層は、材料組成、密度、キャリパー、不透明度、ローション濃度、又は不織布材料の任意の他の特性が同一でも異なっていてもよい。

パターン化有孔ウェブ、又はその層の坪量は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1gsm増分を含め、約6gsm〜約200gsm、約10gsm〜約100gsm、約10gsm〜約50gsm、又は約10gsm〜約40gsmの範囲であり得る。坪量は、本明細書における坪量試験に従い測定される。

多層有孔ウェブの層における繊維の優勢な繊維配向は、同一でも異なっていてもよい。ある例において、優勢な繊維配向は、機械方向に対して、例えば、約45度〜約135度軸外しであり得るが、別の層は、機械方向に実質的に沿って、又は機械方向から+/−約10〜約20度の優勢な繊維配向を有し得る。異なる優勢な繊維配向を有するパターン化有孔ウェブに異なる層を提供することは、2つ又はそれ以上の層が共に接合又は結合されたとき、パターン化有孔ウェブの引裂に対して増加した強度及び耐性をもたらし得る。

図6を参照すると、別のパターン化有孔ウェブ10の例示の断面図の概略図が示される。パターン化有孔ウェブ10は、第1のパターン化有孔層20及び第2のパターン化有孔層22を含み得る。図6における第1のパターン化有孔層20の孔は、第2のパターン化有孔層22の孔とZ方向に(矢印Zで表示される)、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成される全ての範囲内の全ての0.5%増分を含め、約80%、約85%、約90%、約95%、約80%〜約100%、又は約100%整列し得る。第1のパターン化有孔層20は、第2のパターン化有孔層22と組み合わされるか、それに結合されるか、又はそれに接合されて積層パターン化有孔ウェブを形成し得る。図6のパターン化有孔ウェブ10、又は本開示の他のパターン化有孔ウェブのうちのいずれかは、非有孔又は有孔であり得る第3の層21(又は3つより多くの層)を含んでもよい。第2のパターン化有孔層22は、第3の非有孔層21と組み合わされるか、それに結合されるか、又はそれに接合され得る。

図6を再び参照すると、第2のパターン化有孔層22の孔は、第1のパターン化有孔層20の孔より小さくてもよい(例えば、約10%少ない面積、約20%少ない面積、約30%少ない面積等)。そのような特徴は、第1の層20を通るBMの貫通を可能にし得る一方で、第2の層22を通る適切な液体身体排出物(例えば、尿及び月経血)の流体裏抜け、又は第2の非有孔層と比較して第1の層からの再湿潤をもたらし得る。

図7を参照すると、別のパターン化有孔ウェブ10の例示の断面図の概略図が示される。パターン化有孔ウェブ10は、第1のパターン化有孔層24及び第2のパターン化有孔層26を含み得る。第1のパターン化有孔層24の孔は、第2のパターン化有孔層26の非有孔部分又は「ランド領域」とZ方向(矢印Zで表示される)に完全に重なり得る。第1のパターン化有孔層24は、第2のパターン化有孔層26と組み合わされるか、それに結合されるか、又はそれに接合されて積層パターン化有孔ウェブを形成し得る。

図8を参照すると、別のパターン化有孔ウェブ10の例示の断面図の概略図が示される。パターン化有孔ウェブ10は、第1のパターン化有孔層28及び第2のパターン化有孔層30を含み得る。第1のパターン化有孔層28の孔は、第2のパターン化有孔層30の非有孔部分又は「ランド領域」とZ方向(矢印Zで表示される)に部分的に重なり得る。第1のパターン化有孔層28は、第2のパターン化有孔層30と組み合わされるか、それに結合されるか、又はそれに接合されて積層パターン化有孔ウェブを形成し得る。第1のパターン化有孔層28の孔の領域と、第2のパターン化有孔層の孔の領域との重なりは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.5%増分を含め、約5%〜約95%、約10%〜約90%、約20%〜約80%、約25%〜約75%の範囲、約25%、約50%、又は約75%であり得る。

図8の例示のパターン化有孔ウェブ10は、第1及び第2のパターン化有孔層28及び30の中間に、少なくとも部分的に着色された基材(完全連続層)又は着色されたパターン化基材29を含んでもよい。この概念はまた、図5〜10における例又は本明細書における他の例のうちのいずれにも適用することができる。着色された基材は、層28及び30のいずれに位置してもよい。着色された基材又は着色されたパターン化基材29は、グラフィック、インク、着色された接着剤、又は他の着色された基材を含んでもよく、パターン化有孔ウェブ10のいずれの側面からも孔の重なり領域を通して可視であり得る。ある形態において、着色された基材又は着色されたパターン化基材29は、第2のパターン化有孔層30の下に位置してもよく、第1のパターン化有孔層28から見たときに、依然として孔の重なり領域を通して可視であり得る。第1のパターン化有孔層28、第2のパターン化有孔層30、及び着色された基材又は着色されたパターン化基材29は、同一の色であり得るか、又はそれぞれ異なる色であり得る。あるいは、パターン化有孔層28及び30は、着色された基材又は着色されたパターン化基材29と異なる色を有してもよい。そのような形態は、例えば、エンボス加工等により、パターン化有孔ウェブ10を実際に三次元にすることなく、三次元の外観がパターン化有孔ウェブ10に提供されるのを可能にする。

材料 本明細書に記載されるパターン化有孔ウェブの層のうちのいずれかは、不織布、織布、セルロース材料、フィルム、弾性材料、非弾性材料、嵩高材料、及び/又は発泡体を含むが、これらに限定されない、当該技術分野において既知の任意の材料を含み得る。パターン化有孔ウェブは、例えば、1つ若しくは2つ以上の不織布材料、1つ若しくは2つ以上のフィルム、異なる不織布材料の組み合わせ、異なるフィルムの組み合わせ、1つ若しくは2つ以上のフィルムと1つ若しくは2つ以上の不織布材料との組み合わせ、又は1つ若しくは2つ以上の異なる材料の組み合わせを含んでもよい。同一又は同様の材料の1つ又は2つ以上の層を有するパターン化有孔ウェブもまた、本開示の範囲内である。様々な層中の様々な材料の坪量、色、不透明度、親水性、平均孔間距離、平均絶対フェレット角、有効孔面積、有効開口面積、又は他のパラメータ若しくは特性は、同一でも異なっていてもよい。

パターン化有孔ウェブのいくつかの前駆体ウェブ材料は、PE/PPバイコンポーネント繊維スパンボンドウェブを含み得る。他の好適な前駆体ウェブは、カレンダー(熱点)結合又は通気結合を介して結合された並列けん縮繊維(例えば、PE/PP又はPP/PP)を含む、スパンボンドウェブを含み得る。他の好適な前駆体ウェブは、PE/PP又はPE/PET繊維を含む、カード、通気結合又は樹脂結合(嵩高)不織布を含み得る。前駆体ウェブは、マイクロファイバー及び/又はナノファイバーを、任意に他の繊維と共に含み得る。いくつかの状況において、多層ウェブは、増加した均一性/不透明度、及び異なる特性を有するウェブを組み合わせる能力に起因して、(同じ坪量であっても)単一層ウェブよりも所望され得る。例えば、延伸性スパンボンド不織布キャリア層は、柔軟な嵩高不織布(スパンボンド又はカード)と組み合わされて、柔軟かつ強力な有孔ウェブを作成することができる。これらの層は、同一又は異なる表面エネルギーを有し得る。例えば、上層は疎水性であり得、下層は、親水性であり得る。これらの層は、異なる透過性/毛管現象を有してよく、例えば、毛管勾配を設定し、流体が吸収性物品の表面(又はトップシート)から離れて吸収性物品の吸収性コアへと動くのを助けるために、上層は、高い透過性を有し得、下層は、高い毛管現象を有し得る。

前駆体ウェブ材料の繊維は、任意の好適な熱可塑性ポリマーを含み得る。例示の熱可塑性ポリマーは、溶融し、その後冷却されると結晶化又は硬化するが、更に加熱すると再溶融し得るポリマーである。好適な熱可塑性ポリマーは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.5℃増分を含め、約60℃〜約300℃、又は約80℃〜約250℃、又は100℃〜約215℃の溶融温度(凝固温度とも呼ばれる)を有し得る。また、熱可塑性ポリマーの分子量は、ポリマー分子間のもつれを可能にするのに十分に高く、更に溶融紡糸可能にするのに十分に低くてもよい。

熱可塑性ポリマーは、再生可能な資源(任意の生物を原料とした材料及び再生材料)、化石鉱物及び油、並びに/又は生分解性材料を含む)好適な材料に由来し得る。いくつかの好適な熱可塑性ポリマーの例としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、これらのコポリマー、及びこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの例示のポリオレフィとしては、低密度、高密度、線状低密度、又は超低密度ポリエチレンを含む、ポリエチレン又はそのコポリマーが挙げられ、それにより、ポリエチレン密度は、例えば、1立方センチメートル当たり約0.90グラム〜1立方センチメートル当たり約0.97グラム、又は1立方センチメートル当たり約0.92グラム〜1立方センチメートル当たり約0.95グラムの範囲である。ポリエチレンの密度は、分枝の数及び種類で決定されてもよく、重合技術及びコモノマーの種類に依存する。アタクチックポリプロピレンを含むポリプロピレン及び/又はポリプロピレンコポリマー、イソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、及びこれらの組み合わせが使用されてもよい。ポリプロピレンコポリマー、特にエチレンを使用して、溶融温度を低下させ、特性を向上させることができる。これらのポリプロピレンポリマーは、メタロセン及びチーグラー・ナッタ触媒系を使用して製造することができる。これらのポリプロピレン及びポリエチレン組成物を組み合わせて、最終用途特性を最適化することができる。ポリブチレンもまた有用なポリオレフィンであり、いくつかの形態で使用され得る。他の好適なポリマーとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66等のポリアミド又はそれらのコポリマー;無水マレイン酸ポリプロピレンコポリマー、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル又はそれらのコポリマー;エチレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/マレイン酸コポリマー、エチレン/メタクリル酸コポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、又はこれらの組み合わせ等のオレフィンカルボン酸コポリマー;ポリアクリレート、ポリメタクリレート、及びポリ(メチルメタクリレート)等のそれらのコポリマーが挙げられる。

熱可塑性ポリマー構成要素は、単一のポリマー種、又は2つ又はそれ以上の熱可塑性ポリマー、例えば、2つの異なるポリプロピレン樹脂であり得る。実施例として、パターン化有孔ウェブの第1の不織布層の繊維は、ポリプロピレン等のポリマー、及びポリプロピレンとポリエチレンとのブレンドを含み得、一方でパターン化有孔ウェブの第2の不織布層は、ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレンブレンド、及びポリエチレン/ポリエチレン蓋レートブレンドから選択される繊維を含み得る。いくつかの形態において、第2の不織布層は、セルロースレーヨン、木綿、その他の親水性繊維材料、又はこれらの組み合わせから選択される繊維を含んでもよい。繊維はまた、ポリアクリレートなどの超吸収性材料、又は好適な材料のいかなる組み合わせをも含み得る。

パターン化有孔ウェブの層の繊維は、モノコンポーネント繊維、バイコンポーネント繊維、及び/又は二成分、円形又は非円形(例えば、毛管路繊維)を含むことができ、0.1ミクロン〜約500ミクロンの範囲の主要横断面寸法(例えば、円形繊維の場合には直径)を有することができる。これらの繊維は、化学(例えば、ポリエチレン及びポリプロピレン)、コンポーネント(モノ及びバイ)、デニール(マイクロデニール及び>2デニール)、形状(すなわち、毛管及び円形)等のような特性の点で異なる、異なる繊維型の混合物でもあり得る。これらの繊維は、約0.1デニール〜約100デニールの範囲であり得る。

例示の材料は、第1の複数の繊維及び/又は第2の複数の繊維が、それらの構成成分の化学に加えて添加剤を含むものと想到される。例えば、好適な添加剤として、着色、静電気防止特性、潤滑、柔軟性、親水性、疎水性等、及びこれらの組み合わせのための添加剤が挙げられる。これらの添加剤、例えば着色用の二酸化チタンは、一般的に約5重量%未満、より典型的には約2重量%以下の量で存在し得る。

本明細書で使用するとき、用語「モノコンポーネント繊維(複数可)」とは、1種又は2種以上のポリマーを使用して1つの押出成形機から形成される繊維を指す。これは、1種類のポリマーから形成されているが、着色、静電気防止特性、潤滑、親水性などを付与するために少量の添加剤が添加された繊維を除外するものではない。

本明細書で使用するとき、用語「バイコンポーネント繊維(複数可)」とは、別々の押出成形機から押し出された少なくとも2種の異なるポリマーを合わせて紡糸し、1本の繊維として形成した繊維を指す。バイコンポーネント繊維はまた、複合繊維又は多成分繊維と呼ばれることもある。複数個のポリマーは、バイコンポーネント繊維の横断面にわたって実質的に連続的に位置する別個ゾーンに配置され、バイコンポーネント繊維の長さに沿って連続して延びる。そのようなバイコンポーネント繊維の構成は、例えば、1種のポリマーが別のポリマーによって包囲されるシース/コア配置であってもよく、又は並列配置、パイ型配置、若しくは「海島型」配置であってもよい。第1の不織布層に使用することができる繊維のいくつかの具体的な例として、ポリエチレン/ポリプロピレン並列バイコンポーネント繊維が挙げられる。別の例は、ポリエチレンがシースとして構成され、ポリプロピレンがシース内部のコアとして構成されるポリプロピレン/ポリエチレンバイコンポーネント繊維である。更に別の例は、2種類の異なるポリプロピレンポリマーが並列型配置で構成されるポリプロピレン/ポリプロピレンバイコンポーネント繊維である。加えて、形態は、不織布層の繊維がけん縮されているものと想到される。

バイコンポーネント繊維は、2つの異なる樹脂、例えば、第1のポリプロピレン樹脂及び第2のポリプロピレン樹脂を含み得る。これらの樹脂は、異なるメルトフロー速度、分子量、又は分子量分布を有し得る。2つの異なるポリマーの比は、約50/50、60/40、70/30、80/20、又はこれらの比内の任意の比であり得る。この比は、けん縮の量、不織布層の強度、柔軟性、結合等を制御するように選択され得る。

本明細書で使用するとき、用語「二成分繊維(複数可)」とは、同じ押出成形機から配合物として押し出される少なくとも2種のポリマーから形成されている繊維を指す。二成分繊維は、繊維の断面領域にわたって比較的絶え間なく置かれた別個のゾーンに配置される様々なポリマー構成成分を有さず、様々なポリマーは、通常、繊維の全長に沿って連続しておらず、その代わり、通常、ランダムに開始し終端するフィブリルを形成している。二成分繊維はまた、多成分繊維と称される場合もある。他の実施例において、バイコンポーネント繊維は、多成分コンポーネントを含み得る。

本明細書で使用するとき、用語「非円形繊維(複数可)」は、円形でない断面を持つ繊維を記述しており、「形作られた繊維」及び「毛管路繊維」を包含する。そのような繊維は中実又は中空であり得、それらは、3葉形、デルタ形であり得、外側表面上に毛管路を有する繊維であり得る。毛管路は、「U字形」、「H字形」、「C字形」及び「V字形」などの様々な断面形状のものであり得る。1つの実用的な毛管路繊維はT−401であり、4DG繊維と呼ばれ、Fiber Innovation Technologies(Johnson City,TN)から入手可能である。T−401繊維は、ポリエチレンテレフタレート(PETポリエステル)である。

パターン化有孔ウェブのための他の例示の不織布材料は、例えば、スパンボンド材料、カード材料、メルトブロー材料、スパンレース材料、ニードルパンチ材料、ウェットレイド材料、又はエアレイド材料を含み得る。

本開示のパターン化有孔ウェブの少なくとも1つの層のためのいくつかの他の例示の材料は、約100%より大きい、約120%より大きい、又は約150%より大きい機械横方向の延伸が可能であるものである。これは、ウェブが伸張時に延伸するのを可能にし、孔間の破断した繊維及び/又は引裂の数を最小限にする。このウェブ型の1つの実施例は、シース内のポリエチレンと、コア内のポリプロピレンとのシース/コアバイコンポーネント繊維を含む、スパンボンドウェブである。ある例は、Fitesa(Washougal,WA)から入手可能な50/50ポリエチレン/ポリプロピレン比を有する2.8デニール/フィラメントの繊維を含む、25gsmの不織布であり得る。

個々の前駆体材料、又はパターン化孔ウェブ内の層のうちの少なくとも1つが、およそ次の量のいずれか以上、ピーク張力に達したとき又は達する前で、100%(つまり、未伸張の長さの倍)、約110%、約120%、又は約130%〜最大約200%、又はそれ以上の延伸に耐えることが可能であることが望ましい場合がある。また前駆体材料は、不織布積層体がその前の構成を回復するか又はこれに戻る傾向がないようにするため、変形の構造が定位置に確実に「固定」されるよう、可塑性変形に耐える能力があることが望ましい場合がある。しかしながら、けん縮繊維スパンボンド層の例では、これらの特定の層(複数可)のための前駆体材料が、処理中に可塑性変形を経験しないか、又は最小の可塑性変形を経験することが可能であることが望ましい場合がある。

スパンボンド不織布層とは対照的に、けん縮繊維スパンボンド不織布層の構成繊維は、典型的に、処理されると非コイル状になる、及び/又は変位する。けん縮繊維は、ある程度コイル状になる傾向があるため、この処理は、けん縮繊維を延伸させるのではなく、典型的に、けん縮繊維を変位させる/非コイル状にする。

不織布層の延伸性は、構成繊維間を結合することによって影響され得る。これは、スパンボンド不織布層及びけん縮繊維スパンボンド不織布層の両方にとって真である。例えば、不織布層の延伸性を増加させるために、不織布層が、処理前に最適に結合されるのではなく、過小結合されることが望ましい場合がある。熱的に結合された不織布ウェブの引張特性は、結合温度を変えることで修正することができる。ウェブは、最適に又は理想的に結合、過小結合、又は過剰結合され得る。最適に又は理想的に結合されたウェブは、引張ピーク時の最も高いピーク引張強度及び延伸と、引張ピーク後の強度の急速な低下とを特徴とする。ひずみを受ける際、結合箇所は損なわれ、少量の繊維が結合箇所から引き出される。よって、最適に結合された不織布では、不織布ウェブがある点を超えて引っ張られたとき、繊維が伸張され、結合箇所の周囲で破断する。多くの場合、熱点結合箇所を取り巻く区域内の繊維直径に小さな減少が存在する。過小結合されたウェブは、最適に結合されたウェブと比べた場合、引張ピーク時に低いピーク引張強度及び延伸を有し、引張ピーク後の強度はゆっくり低下する。ひずみを与えられると、いくつかの繊維が熱点結合箇所から抜けることになる。よって、過小結合された不織布では、繊維のうちの少なくともいくつかを結合箇所からから容易に分離することができ、繊維が結合箇所から引き抜かれ、材料がひずんでいるときに再配置することを可能にする。過剰結合されたウェブはまた、最適に結合されたウェブと比べた場合、引張ピーク時に低下したピーク引張強度及び延伸を有し、引張ピーク後の強度は急速に低下する。結合箇所は、フィルムのような見た目であり、ひずみを受ける際、結合箇所の完全な破損につながる。

層の接合 複数の層が特定のパターン化有孔ウェブに提供される場合、これらの層は、接着剤結合、パターン化接着剤コーティング、超音波結合、熱的結合、機械的結合、又はこれらの結合方法の任意の組み合わせ等の、当業者に既知の任意の結合方法を使用して共に結合され得る。あるいは、様々な層が、孔の外周において、又は部分的に孔の外周において、過剰結合プロセスを通して共に結合され得る。この結合は、結合のパターン又は結合の配列で行われてもよい。このパターンは、規則的で均質かつ均一なパターン、又は不規則的で不均一かつ不均質なパターンであり得る。結合パターンは、実質的に連続した結合パターンを含み得るか、又は別個の結合点で形成され得る。別個の結合点は、パターンを形成し得る。結合点のパターンは、均質又は不均質であり得る。パターン化有孔ウェブの1つの区域における結合パターンは、パターン化有孔ウェブの別の区域における結合パターンとは異なり得る。例えば、この結合パターンは、パターン化有孔ウェブ積層体の機械方向又は機械横方向に異なり得る。パターン化有孔ウェブを含む吸収性物品は、吸収性物品の前側区域対後側区域、中心区域対側方区域、股区域対腰部区域、又はトップシート若しくは外側カバーの第1の部分及び第2の部分において、異なる結合パターンを有し得る。パターン化有孔ウェブにおける結合は、典型的に、パターン化有孔ウェブの様々な層のランド領域を接合することによって達成される。結合プロセスにおいて接着剤が使用される場合、接着剤は、ティント、着色、及び/又はパターン化され、1つ又は2つ以上の孔パターンと比較して、相補性又はコントラストパターンを作成することができる。

色/印刷/接着剤 パターン化有孔ウェブの層のうちのいずれかは、層が有孔であるか、又は非有孔であるかに関わらず、パターン化有孔ウェブの別の層と同一又は異なる色を有し得る。例えば、2層パターン化有孔ウェブにおいて、第1の層は青色であり得、第2の層は白色であり得るか、又は第1の層は濃い青色であり得、第2の層は青色であり得る。層のうちの少なくともいくつかの間に、デルタE色差が存在し得る。層は、以下で更に詳細に説明されるように、同一の不透明度又は異なる不透明度を有してもよい。単一層パターン化有孔ウェブも、色を有し得る。

色付きの様々な層に加えて、又はその代わりに、図9を参照すると、本開示のパターン化有孔ウェブ10の層のうちの1つ又は2つ以上は、例えば、インク又は着色若しくは色付きパターンを有する印刷32を含み得る。単一層パターン化有孔ウェブは、インク又は着色若しくは色付きパターンを含んでもよい。インクは、フレキソ印刷及びデジタルインクジェット印刷を含むが、これらに限定されない、当該技術分野において既知の任意の印刷プロセスを介して堆積されてもよい。印刷は、グラフィック又は他の表示部を形成し得る。印刷は、パターン化有孔ウェブ10の第1の層34の外表面上、パターン化有孔ウェブ10の第1の層34と第2の層36(例示される)との間に存在し得るか、又はパターン化有孔ウェブ10の第2の層36の下の表面上に存在し得る。印刷は、パターン化有孔ウェブが、2つより多くの層を有する場合(例えば、層のうちのいずれかの表面上)、任意の好適な場所に位置してもよい。印刷は、パターン化有孔ウェブ若しくはその層のゾーン内、及び/又はパターン化有孔ウェブ若しくはその層全体のパターン内に堆積されてもよい。印刷は、パターン化有孔ウェブ又はその層の異なるゾーンにおいて異なっていても同一であってもよい。印刷が層のうちの1つ(例えば、層34)によって被覆される場合、被覆層(例えば、層34)は、印刷の視覚的外観を強調するために、比較的低い不透明度を有し得る。印刷の密度(例えば、明瞭度及びコントラスト)は、メルトブロー繊維、マイクロファイバー、及びナノファイバーを含むが、これらに限定されない小デニール繊維を印刷層に含めることによって強調され得る。ある例では、印刷は、着用者上の吸収性物品の適切な配向(例えば、前/後)を示すことができる。印刷は、本明細書に開示されるパターン化有孔ウェブの様々な形態及び構成のうちのいずれかと共に使用することができる。いくつかの形態では、例えば、印刷の複数の型又は色が、単一パターン化有孔ウェブ又はその層に使用されてもよい。追加の層が、1つ又は2つ以上の印刷を有するパターン化有孔ウェブに提供されてもよい。

色付き及び/若しくは印刷を有する様々な層に加えて、又はその代わりに、図10を参照すると、パターン化有孔ウェブは、着色された接着剤38又は他の着色された基材(以下、「色付き接着剤」)を含んでもよい。着色された接着剤38は、例えば、染料を含み得る。色付き接着剤は、ある形態では、パターン化有孔ウェブ10の第1の層40と第2の層42との間に位置し得る。色付き接着剤は、1つ又は2つ以上の層40における孔パターンに対応する、整合する、一致するか、又は対応しない、整合しない、若しくは一致しないパターンで形成されてもよい。印刷は、本明細書に開示されるパターン化有孔ウェブの様々な形態及び構成のうちのいずれかと共に使用することができることが理解されるであろう。いくつかの形態では、複数の色付き接着剤が、単一パターン化有孔ウェブにおいて使用されてもよい。着色された接着剤は、パターン化有孔ウェブが、2つより多くの層を有する場合(例えば、層のうちのいずれかの表面上又はそれらの中間)、任意の好適な場所に位置してもよい。着色された接着剤は、パターン化有孔ウェブ若しくはその層のゾーン内及び/又はパターン化有孔ウェブ若しくはその層全体のパターン内に堆積されてもよい。着色された接着剤は、パターン化有孔ウェブ又はその層の異なるゾーンにおいて異なっていても同一であってもよい。着色された接着剤は、2つの層40、42の中間に位置し得るか、又は層40、42の任意の他の表面上に位置し得る。追加の層が、1つ又は2つ以上の色付き接着剤を有するパターン化有孔ウェブに提供されてもよい。

ある例において、色付き接着剤は、パターン化有孔ウェブを形成する2つの低坪量材料(例えば、約15gsm以下、約10gsm以下)の間に位置し得、それにより、色付き接着剤は、パターン化有孔ウェブのいずれの側面からも可視であり得る。トップシートの状況において、これは、向上した柔軟性を達成するために、高坪量多層トップシートを提供することができ、一方で依然としてパターン化有孔ウェブのいずれの側面からも色付き接着剤を見るという利点を保持する。

例示のパターン化有孔ウェブ パターン化有孔ウェブ10の追加の例を、図11〜15に示す。

不透明度 パターン化有孔ウェブの層のうちの少なくとも1つの不透明度は、パターン化有孔ウェブの他の層のうちの少なくとも1つの不透明度とは異なり得る。不透明度は、本明細書における不透明度試験に従い測定される。いくつかの例では、外部観察者に最も近いパターン化有孔ウェブの層は、層間の観察可能なコントラスト差を最大化するため及び/又は印刷若しくは色付き接着剤を観察するために、下層より低い不透明度を有し得る。あるいは、外部観察者に最も近いパターン化有孔ウェブの層は、身体排出物(例えば、尿、月経血、若しくはBM)をより効果的にマスクするか、又は下の層との優れた色コントラストを提供するために、下層より高い不透明度を有してもよい。パターン化有孔ウェブが流体透過性トップシートとして使用されるとき、外部観察者に最も近い層は、着用者に面する表面となる。パターン化有孔ウェブが、吸収性物品の外表面上に位置する、ある形態では(例えば、外部カバー、締着システム要素、伸張、生理用ナプキンの羽根部、ベルト、又はサイドパネル)、外部観察者に最も近い層は、衣類に面する表面となる。例えば、非有孔層の不透明度は、吸収性物品におけるパターン化有孔ウェブの特定の配向に応じて、パターン化有孔層の不透明度より低くても、その逆であってもよい。

不織布ウェブは、高い不透明度を有し得る。これにより、孔パターンをより容易に区別することができ、下にある任意の色及び材料とのコントラストを提供し、おむつトップシート又は生理用ナプキントップシートの場合では、吸収性コア内に収容された体液の存在をマスクし、着用者により清潔な外観をもたらす。この利点を達成するために、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約40%〜約100%、又は約50%〜約90%の範囲の不透明度が所望され得る。不透明度の増加は、充填剤(例えば、TiO2)、繊維形状(例えば、三葉対円形)、より小さい繊維直径(マイクロファイバー及び/又はナノファイバーを含む)等を含む、任意の既知の機序を介して達成され得る。そのようなウェブの一例は、SMS構成を有し得る。別の例は、溶融フィルム繊維化(例えば、米国特許第8,487,156号及び米国特許出願公開第2004/0266300号)によって製造されるもの等のナノファイバーを含む不織布である。

吸収性物品の構成要素 本開示のパターン化有孔ウェブは、吸収性物品の構成要素として使用され得る。複数のパターン化有孔ウェブが、単一の吸収性物品において使用されてもよい。そのような状況において、パターン化有孔ウェブは、トップシート;トップシート及び捕獲層;生理用ナプキンの一部分、生理用ナプキンの羽根部、トップシート及び分配層;トップシート、捕獲層、及び分配層(及びトップシートと吸収性コアとの中間にある任意の他の層、例えば、2015年9月3日出願の米国特許出願第14/844,037号(P&G整理番号13971MQ)に開示される、分配層のためのキャリア層、捕獲層及び分配層;外側カバー;パターン化有孔ウェブのフィルム(非有孔層)がバックシートを形成し、不織布材料が外側カバーを形成する、外側カバー及びバックシート;レッグカフ;耳又はサイドパネル;締着具;ウエストバンド;ベルト若しくはその部分;又は吸収性物品の任意の他の好適な部分の少なくとも一部分を形成し得る。パターン化有孔ウェブは、吸収性物品又は他の製品におけるそれらの特定の用途に応じて、ランド領域及び孔領域の異なる構成及びパターンを取り得る。パターン化有孔ウェブにおける層の数は、パターン化有孔ウェブの特定の用途によって判定されてもよい。

上で参照されるように、本開示のパターン化有孔ウェブのうちのいずれかは、吸収性物品の外表面(すなわち、外側カバー又は衣類に面する表面)上に配設され得る。そのような例において、そのパターン化孔又は特性は、外表面の異なる区域において同一でも異なっていてもよい。外側カバーの実施例において、有効孔面積及び有効開口面積は、より良い通気性のために、外側カバーの股区域よりも腰部区域において高い場合がある。別の外側カバー形態において、腰部区域は、本開示のパターン化孔を含み得る一方、股区域は、より均一な孔パターンを含むか、又は孔を含まない。これらの形態のそれぞれにおいて、有効孔面積及び有効開口面積、又は孔は、股区域よりも腰部区域において高い気孔性をもたらし得、きつく閉塞された腰部領域においてより多くの汗蒸発及びより良い通気性を可能にする。

女性用衛生製品 パターン化有孔ウェブは、生理用ナプキン(又はその羽根部)、おりもの用シート、及びタンポンを含む女性用衛生製品等の吸収性物品の構成要素として使用されてもよい。複数のパターン化有孔ウェブは、単一の女性用衛生製品において使用されてもよい。生理用ナプキンの状況において、パターン化有孔ウェブは、トップシート;トップシート及び捕獲層;トップシート及び分配層;トップシート及び二次トップシート;外側カバー;外側カバー及びバックシート;羽根部;羽根部及びトップシート又はバックシート;タンポンのための外側カバー;又は女性用衛生製品の任意の他の好適な部分の少なくとも一部分を形成し得る。パターン化有孔ウェブは、女性用衛生製品におけるそれらの特定の用途に応じて、ランド領域及び孔領域の異なる構成及びパターンを取り得る。パターン化有孔ウェブにおける層の数は、パターン化有孔ウェブの特定の用途によって判定されてもよい。

他の消費者製品 パターン化有孔ウェブは、クリーニング基材、ダスティング基材、及び/又は拭き取り布等の吸収性物品の構成要素として使用されてもよい。複数のパターン化有孔ウェブは、単一のクリーニング若しくはダスティング基材、及び/又は単一の拭き取り布において使用されてもよい。パターン化有孔ウェブは、クリーニング基材、ダスティング基材、及び/又は拭き取り布におけるそれらの特定の用途に応じて、ランド領域及び孔領域の異なる構成及びパターンを取り得る。パターン化有孔ウェブにおける層の数は、パターン化有孔ウェブの特定の用途によって判定されてもよい。

物理的特性 本開示のパターン化有孔ウェブは、吸収性物品、女性用衛生製品、クリーニング基材、ダスティング基材、拭き取り布、又は他の消費者製品におけるそれらの意図された用途又は所望の用途に応じて、異なる物理的特性を取り得る。例えば、密度、坪量、孔パターン、ランド領域パターン、キャリパー、不透明度、三次元性、及び/又は弾性という特性は、例えば、パターン化有孔ウェブの所望の用途に応じて変化し得る。複数のパターン化有孔ウェブは、ある特定の設計基準のいくつかの例において、他の類似又は異なるパターン化有孔ウェブと組み合わされてもよい。

作製方法 本開示のパターン化有孔ウェブは、1997年5月13日に付与された「Method for Selectively Aperturing a Nonwoven Web」という名称の米国特許第5,628,097号、及び2003年1月20日公開の「High Elongation Apertured Nonwoven Web and Method of Making」という名称の米国特許出願公開第2003/0021951号 に概して記載されるプロセスを使用することによって、一般に作製されてもよい。このプロセスは、以下でより詳細に説明される。パターン化有孔ウェブは、カードウェブをハイドロフォーミングするか、レーザー切断するか、パターン化ロールで打ち抜くか、又は他の好適な方法によって作製されてもよい。

図16を参照すると、本開示のパターン化有孔ウェブを形成するための1つのプロセスが、100において概略的に示される。

第1に、前駆体材料102が、出発材料として供給される。この前駆体材料102は、別個のウェブ、例えば、バッチ処理用材料のシート、パッチ等として供給することができる。しかしながら、商用処理については、前駆体材料102は、ロールストックとして供給され得、この点を踏まえると、有限の幅及び無限の長さを有すると考えることができる。この状況において、長さは、機械方向(MD)で測定される。同様に、幅は、機械横方向(CD)で測定される。

前駆体材料102は、1つ若しくは2つ以上の不織布材料(同一若しくは異なる)、1つ若しくは2つ以上のフィルム(同一若しくは異なる)、1つ若しくは2つ以上の不織布材料及び1つ若しくは2つ以上のフィルム、又は任意の他の好適な材料、又はそれらの組み合わせであってもよい。前駆体材料102は、供給元から購入され、パターン化有孔ウェブが形成される場所に出荷され得るか、又は前駆体材料102は、パターン化有孔ウェブが製造される場所と同じ場所で形成される。

前駆体材料102は、延伸性でも、弾性でも、非弾性であってもよい。更に、前駆体材料102は、単一層材料又は多層材料であり得る。ある例において、前駆体材料102は、ポリマーフィルムに接合されて積層体を形成し得る。

前駆体材料102は、モノコンポーネント、バイコンポーネント、多成分ブレンド、又は1つ若しくは2つ以上の熱可塑性ポリマーを含むマルチコンポーネント繊維を含み得るか、又はこれらの繊維で作製され得る。実施例において、本開示のバイコンポーネント繊維は、ポリプロピレンコア及びポリエチレンシースで形成されてもよい。バイコンポーネント又はマルチコンポーネント繊維及びその作製方法に関する更なる詳細は、2009年4月23日に公開された米国特許出願公開第2009/0104831号、2012年7月24に付与された米国特許第8,226,625号、2012年7月31日に付与された米国特許第8,231,595号、2013年3月5日に付与された米国特許第8,388,594号及び2012年7月24日に付与された米国特許第8,226,626号に見出され得る。様々な繊維は、シース/コア、並列、海島型、又は他の既知の構成の繊維であってもよい。繊維は、円形、中空であり得るか、又は三葉、リボン、毛管路繊維(例えば、4DG)等の形状であってもよい。繊維は、マイクロファイバー又はナノファイバーを含み得る。

前駆体材料102は、供給ロール104から解かれ、供給ロール104が、それに付随の矢印で示されている方向に回転すると、それに付随の矢印で示されている方向に移行することができる。前駆体材料102は、ローラー110及び112によって形成された薄化ローラー(又は過剰結合)構成108のニップ106を通過し、それにより、薄化前駆体材料を形成する。薄化前駆体材料102は、ニップを通過した後、あるパターンの過剰結合部、又は緻密化され、薄化された領域を有する。これらの過剰結合部のうちの少なくともいくつか又は全てを使用して、前駆体材料102に孔を形成する。したがって、過剰結合部は、前駆体材料102に作成された孔のパターンに概して相関する。

図17を参照すると、前駆体材料薄化ローラー構成108は、パターン化カレンダーローラー110と、滑らかなアンビルローラー112とを含むことができる。パターン化カレンダーローラー110及び滑らかなアンビルロール112の一方又は両方を加熱してよく、これらの2つのロールの間の圧力を、既知の技術によって調節して、所望の温度(該当する場合)、並びに、複数の場所202で前駆体材料102を同時に薄化及び溶融安定化するための圧力をもたらすことができる。カレンダーローラー110(若しくはその部分)及び/又は滑らかなアンビルローラー112(若しくはその部分)の温度は、周囲温度であり得るか、又は特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.5℃増分を含め、約100℃〜約300℃、約100℃〜約250℃、約100℃〜約200℃、約100℃〜約150℃の範囲であり得る。カレンダーロール110と滑らかなアンビルローラー112との間の圧力は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.02N/mm(0.1pli)増分を含め、約350N/mm〜約1,751N/mm(約2,000pli(1線形インチ当たりのポンド)〜約10,000pli)、約525N/mm〜約1,401N/mm(約3,000pli〜約8,000pli)、又は約788N/mm〜約1,138N/mm(約4,500〜約6,500pli)の範囲であり得る。以下で更に詳細に論じられるように、前駆体材料102が、薄化ローラー構成108を通過した後、前駆体材料102は、CDに、又は概ねCDに、横断方向引張力によって伸張され得、複数の薄化、溶融安定化した場所202を少なくとも部分的に、又は完全に破裂させ、それにより、複数の薄化、溶融安定化した場所202と一致する前駆体材料102において複数の少なくとも部分的に形成された孔を作成する。

パターン化カレンダーローラー110は、円筒形表面114と、その円筒形表面114から外側に延びる複数の突出部又はパターン要素116とを有するように構成される。パターン要素116は、パターン化カレンダーローラー110の簡略化した例として示されるが、本開示のパターン化有孔ウェブを製造するために使用することができる、より詳細なパターン化カレンダーローラーは、後続の図面に示される。突出部116は、所定のパターンで配設されてもよく、突出部116のそれぞれは、前駆体材料102内に薄化、溶融安定化した場所を沈降させるように構成及び配設されて、前駆体材料102内に所定のパターンの薄化、溶融安定化した場所202をもたらす。突出部116は、前駆体材料102内の溶融安定化した場所のパターンに1対1の対応を有し得る。図17に示すように、パターン化カレンダーローラー110は、表面114の外周全体の周りに延びる突出部116の反復パターンを有し得る。あるいは、突出部116は、表面114の外周の1つ又は複数の部分の周りに延びていてもよい。また、単一のパターン化カレンダーローラーは、様々なゾーン(すなわち、第1のゾーン、第1のパターン、第2のゾーン、第2のパターン)に複数のパターンを有することができる。突出部116は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.05mm増分を含め、約0.1mm〜約10mm、約0.1mm〜約5mm、約0.1mm〜約3mm、約0.15mm〜約2mm、約0.15mm〜約1.5mm、約0.1mm〜約1mm、約0.1mm〜約0.5mm、又は約0.2〜約0.5mmの範囲の断面幅を有し得る。突出部116は、例えば、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1.5:1、又は約1.1:1の範囲のアスペクト比を有し得る。突出部116の他のアスペクト比も、本開示の範囲内である。突出部116は、いくつかの形態において、いずれかの側面で機械方向に対して、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1度増分を含め、約60度〜約1度、約50度〜約2度、約45度〜約2度、約45度〜約5度、約40度〜約5度、又は約35度〜約5度の範囲の角度を有し得る。隣接した突出部116間の任意の方向の間隔は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約0.5mmより大きい、約0.6mmより大きい、約0.7mmより大きい、約0.8mmより大きい、約0.9mmより大きい、約1mmより大きい、約1.1mmより大きい、約1.2mmより大きい、約1.3mmより大きい、約1.4mmより大きい、約1.5mmより大きい、約2mmより大きい、約3mmより大きくあり得るか、又は約0.7mm〜約20mm、又は約0.8〜約15mmの範囲であり得る。

本開示のパターン化有孔ウェブを製造するために図16のプロセス100においてパターン化カレンダーローラー110として使用され得る例示のローラーの写真を図18に示す。図18におけるローラー上の突出部116のパターンは、図17の溶融安定化した場所202のように、前駆体ウェブ102に形成される。

突出部116は、表面114から外側に放射状に延び、遠位端表面117を有し得る。アンビルローラー112は、鋼、ゴム、又は他の材料の滑らかな表面の直円柱であってよい。アンビルローラー112及びパターン化カレンダーローラー110は、位置が切り替えられても(すなわち、アンビルが上)、同一結果を達成することができる。

材料102は、薄化ローラー構成108から、互いに少なくともある程度相補的であり得る三次元表面を有する対向圧力付加器を用いる漸増伸張システム132によって形成されたニップ130を通過する。

図17のローラー110の突出部116の追加の例示のパターンを、図19〜23に示す。機械方向「MD」のパターンが示される。図22のパターンを使用して、図3のパターン化有孔ウェブを製造した。

図24をここで参照すると、2つの漸増伸張ローラー134及び136を備える漸増伸張システム132の断片拡大図が示されている。漸増伸張ローラー134は、ローラー134の円周全体に沿い得る複数の歯160と、対応する溝161とを含み得る。漸増伸張ローラー136は、複数の歯162及び複数の対応する溝163を含み得る。ローラー134上の歯160は、ローラー136の溝163と噛み合うか、又はそれと係合し得る一方、ローラー136の歯162は、ローラー134の溝161と噛み合うか、又はそれと係合し得る。歯162及び/又は溝163の間隔及び/又はピッチは、前駆体材料102内の複数の薄化、溶融安定化した場所202のピッチ及び/又は間隔に一致し得るか、又はより小さくても大きくてもよい。薄化、溶融安定化した場所202を有する前駆体材料102が、漸増伸張システム132を通過すると、前駆体材料102には、CDの張力が加えられ、材料102はCDに又は概ねCDに延ばされる(又は作動される)。追加として、材料102は、MDに又は概ねMDに引張され得る。材料102上に加えられたCD引張力は、それが薄化、溶融安定化した場所202を少なくとも部分的に又は完全に破裂させるように調節され、それにより、材料102内の薄化、溶融安定化した場所202と一致する複数の部分的に形成された、又は形成された孔204を作成する。しかしながら、材料102の結合部(非過剰結合領域内)は、引張中に破裂しないほど十分に強力にし、それにより、薄化、溶融安定化した場所が破裂しても、材料102を凝集状態に保持する。しかしながら、緊張中に結合断裂の一部を有することが望ましいであろう。

図25を参照すると、ローラー134及び136の歯160及び162、並びに溝161及び163のより詳細な図が示されている。用語「ピッチ」は、隣接した歯の頂点間の距離を指す。ピッチは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.03mm(0.001インチ)増分を含め、約0.51mm〜約7.62mm(約0.02インチ〜約0.30インチ)であり得るか、又は約1.27mm〜約3.81mm(約0.05インチ及び約0.15インチ)であり得る。歯の高さ(又は深さ)は、歯の底部から歯の頂点まで測定され、全ての歯について等しくても等しくなくてもよい。歯の高さは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.3mm(0.01インチ)増分を含め、約0.25mm(約0.010インチ)〜約23mm(約0.90インチ)であり得るか、又は約0.64mm(約0.025インチ)〜約13mm(約0.50インチ)であり得る。1つのロール内の歯160は、他のロール内の歯162からピッチの約半分だけオフセットしてもよく、それにより、1つのロールの歯(例えば、歯160)は、嵌合ロール内の歯の間の谷部(例えば、溝163)において噛み合う。オフセットは、ロールが「係合」しているか、又は互いに噛み合う操作位置にあるとき、2つのロールの噛合を可能にする。それぞれのロールの歯は、いくつかの例において、部分的に噛み合うだけであり得る。対向するロール上の歯が噛み合う程度は、本明細書では、歯の「係合深さ」又は「DOE」と呼ばれる。DOEは、一定でも一定でなくてもよい。図25に示すように、「E」と示されるDOEは、それぞれのロールの歯の頂点が同一面内にある(係合0%)面P1によって示される位置と、1つのロールの歯の頂点が、対向するロールの溝に向けて面P1を越えて内側に延びる面P2により示される位置との間の距離である。特定の積層体ウェブのための最適な又は効果的なDOEは、歯の高さ及びピッチ並びに/又は材料の構造に依存し得る。いくつかの例示のDOEは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.03mm(0.001インチ)増分を含め、約0.3mm〜約13mm(約0.01インチ〜約0.5インチ)、約0.8mm〜約5mm(約0.03インチ〜約0.2インチ)、約1mm〜約2mm(約0.04インチ〜約0.08インチ)の範囲、約1mm(約0.05インチ)、又は約2mm(0.06インチ)であり得る。

薄化した、溶融安定化した場所202を有する材料102が、漸増ウェブ伸張装置132を通過すると、材料102は、機械横方向、又は実質的な機械横方向の引張を受け、それにより、不織布ウェブ102を機械横方向に延伸させる。材料102上に加えられる引張力は、ピッチ、DOE、又は歯のサイズを変えることによって調節することができ、それにより、漸増伸張は、薄化、溶融安定化した場所202を少なくとも部分的に、又は完全に破裂させるのに十分にし、それにより、材料102内の薄化、溶融安定化した場所202と一致する複数の孔204を作成するか、又は少なくとも部分的に作成する。

材料102が漸増ウェブ伸張装置132を通過した後、ウェブ102は、機械横方向引張装置132’に向かって、少なくとも部分的にその周りを進行し得る(例えば、図16及び26を参照されたい)。機械横方向引張装置132’は、例えば、ウェブを、2つのアイドラー133及び135又は固定バーの周りを部分的に走行させることによって、主要処理線からオフセットし得る。他の例では、機械横引張装置132’は、主要処理線を有する線に位置し得る。機械横方向引張装置132’は、ロールの中間部分に対してロールの長手方向軸Aに沿って延びる少なくとも1つの外側長手方向部分を含むロールを備え、材料102を機械横方向に伸張及び/又は拡張することができる。ロールの長手方向軸Aに沿って拡張する代わりに、又はそれに加えて、外側長手方向部分は、ロールの長手方向軸Aに対して、ロールを越えて進行する材料102から離れる方向に角度を有し、材料102を機械横方向に、又は概ね機械横方向に伸張させることができる。ある例では、ロールは、それぞれが全体的にロールの長手方向軸Aに沿って反対方向に拡張し得る、2つの外側長手方向部分を含み得る。2つの外側部分の両方は、ロールを越えて進行する材料102から離れる方向で下方に角度を有し得る。ロールの外側長手方向部分のこの移動又は位置は、材料102の概ね機械横方向の引張を可能にし、複数の薄化場所202を破裂させる、及び/又は更に画定するか、若しくは孔204に形成される。

ロールの外側長手方向部分は、真空の低粘着接着性、高摩擦係数の材料又は表面(例えば、ゴム)、並びに/又は他の機序及び/若しくは材料を含み、ロールの中間部分に対して、1つ又は2つ以上の外側長手方向軸部分の移動中にロールの外側横部分に対して材料102を保持することができる。真空の低粘着接着性、高摩擦係数の材料又は表面、並びに/又は他の機序及び/若しくは材料は、材料の外側横部分を機械横方向に、又は概ね機械横方向に伸張させる間に、材料102の部分がロールの長手方向軸Aに対して滑動するのを防ぐか、又は少なくとも阻害することができる。

図26は、例示の機械横方向引張装置132’の上面斜視図である。この機械横方向引張装置132’は、中間部分2000と、この中間部分2000のいずれかの端部に位置する2つの外側長手方向部分2020と、を含むロールを備え得る。ロールは、駆動シャフト2040上のその長手方向軸Aの周りを回転し得る。ロールは、当業者に認識されるように、駆動シャフト2040に対して、又は駆動シャフト2040と連動して回転し得る。材料102は、中間部分2000の機械横方向の幅全体及び外側長手方向部分2020の機械横方向の幅の少なくとも一部分にわたって進行し得る。材料102は、ロールの円周の少なくとも約5%〜最大約80%にわたって進行することができ、それにより、機械横方向の伸張が行われ得る。

図27は、中間部分2000に対して非拡張及び非有角位置に外側長手方向部分2020を有する、例示の機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。図28は、中間部分2000に対して長手方向に拡張した位置に外側長手方向部分2020を有する、図27の機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。図29は、中間部分2000に対して有角であり、拡張した位置に外側長手方向部分2020を有する、図27の機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。図29に関して、外側長手方向部分2020は、機械横方向の引張力を材料102に加えるように、ロールを越える材料の機械方向に対して概ね垂直方向に移動又は摺動するだけであり得る。図30は、機械横方向の引張力を材料102に加えるように、中間部分2000に対して有角位置に固定された外側長手方向部分2020を有する、機械横方向引張装置の正面図の概略表示である。そのような形態において、中間部分2000及び外側長手方向部分2020のそれぞれは、別個のロールを備え得る。

外側長手方向部分2020の一方又は両方が、中間部分2000に対して移動する、摺動する、回転される、固定される、及び/又は拡張されるかに関わらず、外側長手方向部分2020と中間部分2000との間のこの相対運動又は位置は、材料102を機械横方向に伸張させて、材料102内の薄化場所2020を更に破裂させるか、又は更に画定するか、又は複数の孔2040を材料102に更に形成する。機械横方向引張装置132’によって加えられる機械横方向引張力は、例えば、10〜25グラム又は15グラムであり得る。ある例において、機械横方向引張装置は、機械横方向の引張力を加えるように、漸増伸張装置132と同様でも同一であってもよい。更に他の例において、任意の好適な機械横方向引張装置を使用して、機械横方向の引張力を材料102に加えることができる。

所望される場合、本明細書に記載される漸増伸張工程又は機械横方向伸張工程は、上昇した温度で行われ得る。例えば、材料102及び/又はロールは、加熱されてもよい。伸張工程において熱を用いることは、材料を軟化させる働きをし得、破断することなく繊維を伸張させるのを助けることができる。

図16を再び参照すると、材料102は、巻き取りロール180に巻き取って保管してもよい。あるいは、吸収性物品又は他の消費者製品の一部分を形成するために使用される製造ラインに材料102を直接供給してもよい。

図16及び17に例示される過剰結合工程が、材料供給元によって行われ得、次いで、材料を消費者製品製造元に出荷して工程132を行うことができることに留意することが重要である。実際に、過剰結合工程を不織布製造プロセスにおいて使用して、過剰結合部を形成することができ、これは一次結合に加えて、又はその代わりに、不織布製造プロセスにおいて形成され得る。あるいは、材料供給元は、図16に例示される工程を完全に行うことができ、次いで、材料は、消費者製品製造元に出荷されてもよい。消費者製品製造元は、不織布材料製造元から不織布材料を入手した後、図16における工程の全てを行うこともできる。

当業者は、完成した製品の様々な所望の特性に応じて、材料102に複数の漸増伸張プロセスを受けさせることが有利であり得ることを認識するであろう。第1及び任意の更なる漸増伸張は、両方とも、オンライン又はオフラインで行うことができる。更に、当業者は、最終的な所望の特性に応じて材料の面積全体にわたって、又は特定の区域においてのみ行うことができることを認識するであろう。

ここで図11〜15に戻ると、漸増伸張システム132及び機械横方向引張装置132’によって加えられた引張力を受けた後の例示のパターン化有孔ウェブの写真が示されている。図11〜15の写真に見られるように、ここでパターン化有孔ウェブは、ローラー110によって作製された薄化、溶融安定化した場所と一致する(様々なパターンを有する)複数の孔204を含む。孔204の一部の円周縁部の一部分は、溶融安定化した場所の残り205を含む場合がある。特に材料が吸収性物品又は別の消費者製品の一部分として使用されるとき、この残り205が、材料の更なる引張に耐えるのを助けると考えられている。

CD伸張率% 材料102がCDに伸張される程度は、孔のサイズ、形状及び面積に対して相関を有し得る。一般に、孔は、より大きい面積を有し、より開いていてもよく、材料102が、機械横方向引張装置132’によってCD方向に更に伸張される。そのようにして、製造元は、材料内の溶融安定化したパターンが同じときでも、材料に加えられるCD引張の量に基づいて孔パターンを更に変化させることができる。実施例として、図31は、漸増伸張工程132及び機械横方向引張工程132’の前の、材料102における過剰結合パターンを示す。複数の溶融安定化した場所は、202として示される。次いで、材料は漸増伸張工程132及び機械横方向引張装置132’を通る。機械横方向引張装置132’は、漸増伸張装置132を出た後に、材料102をそのCD幅「W」の100%超まで、例えば、Wの125%、135%、145%、155%まで延びるように設定され得る。他の例において、材料102は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.5%増分を含め、Wの約110%〜約180%、Wの約120%〜約170%の範囲で機械横方向に伸張され得る。図32は、図31の過剰結合パターンを有し、Wの125%まで伸張する材料102の実施例を示す。図33は、図31の過剰結合パターンを有し、Wの135%まで伸張する材料102の実施例を示す。図34は、図31の過剰結合パターンを有し、Wの1245%まで伸張する材料102の実施例を示す。図35は、図31の過剰結合パターンを有し、Wの155%まで伸張する材料102の実施例を示す。例示されるように、CD伸張の量は、製造されるパターン化有孔ウェブ上の重要な要素であり得る。

吸収性物品 本明細書に記載されるように、本開示のパターン化有孔ウェブは、吸収性物品の1つ又は2つ以上の構成要素として使用されてもよい。例示の吸収性物品は、以下に記載される。図36は、平らに展開した非収縮状態にある(すなわち、弾性によって収縮する部分を引き伸ばした)おむつ520である、例示の吸収性物品の平面図であり、おむつ520の構造をより明確に見せるために構造の一部を切り取るとともに、おむつ520の着用者に面する部分、すなわち、内面540を観察者の方に向けている。おむつ520は、液体透過性トップシート524と、トップシートに接合した液体不透過性バックシート26と、トップシート24とバックシート26との間に少なくとも部分的に位置する吸収性コア528と、を備える、シャーシ522を含み得る。おむつ520は、弾性化したサイドパネル530と、弾性化したレッグカフ532と、弾性化したウエストバンド534と、1対の固定部材537及びランディング部材又はランディング区域を、衣類に面する表面又は外面542に含んでもよい締着装置536を備え得る。おむつ520は、本開示のパターン化接着剤ウェブのうちの1つ又は2つ以上を含み得る、外側カバー533を含んでもよい。外側カバー533は、不織布材料及び/又はフィルムを含み得る。

おむつ520は、内面540(図36の観察者に面する)と、内面540に対向する外面542と、後側腰部区域544と、後側腰部区域544に対向する前側腰部区域546と、後側腰部区域544と前側腰部区域546との間に位置する股区域548と、おむつ520の外周又は縁部によって画定される周辺部と、を有するように示され、長手方向縁部が550で示され、端縁部が552で示される。おむつ520の内側表面540は、使用中に着用者の身体に隣接して配置されるおむつ520の部分を概ね含む(即ち、内側表面540は、トップシート524の少なくとも一部分と、トップシート524に接合された他の構成要素とによって形成される)。外面542は、着用者の体から離れて配置されるおむつ520の一部分を備える(すなわち、外面542は、概して、バックシート526及びバックシート526に接合された他の構成要素の少なくとも一部分によって形成される)。背側腰部区域544及び前側腰部区域546は、周辺部の端縁部552から股区域548まで延びる。

おむつ520は、2つの中心線、即ち長手方向中心線590及び横断方向中心線592も有する。本明細書で使用するとき、用語「長手方向」は、おむつ520を着用する場合に、直立着用者を左半身と右半身に二分する垂直平面に概ね一直線に並ぶ(例えば、およそ平行になる)、おむつ520の平面内の線、軸、又は方向を指す。本明細書で使用するとき、「横断方向」と「横方向」は互換可能であり、長手方向にほぼ垂直であるおむつの平面(着用者を前半身、及び後半身に分ける)の内部に存在する線、軸線、又は方向を指す。

おむつ520のシャーシ522は、図36において、おむつ520の本体を含むものとして示される。収容アセンブリ522は、少なくともトップシート524、バックシート526、及び/又は吸収性コア528を含んででもよい。吸収性物品520が別個のホルダー及びおりものシートを含むとき、シャーシ522は、ホルダーとおりものシートとを含み得る(即ち、シャーシ522は、ホルダーを画定するために材料の1つ又は2つ以上の層を含み、一方、おりものシートは、トップシート、バックシート及び吸収性コア等の吸収性複合物を含む。)一体型吸収性物品(又はワンピース)については、シャーシ522は、複合おむつ構造体を形成するために付加された他の特徴を有するおむつの本体構造を含む。このように、おむつ520のためのシャーシ522は一般に、トップシート524と、バックシート526と、吸収性コア528とを含む。

図36は、シャーシ522の形態を示しており、ここでトップシート524及びバックシート526は、吸収性コア528のものよりも通常大きい長さ及び幅の寸法を有する。トップシート524及びバックシート526は、吸収性コア528の縁部を越えて延びて、それによっておむつ520の周辺部を形成する。トップシート524、バックシート526、及び吸収性コア528は、当業者には周知の様々な構成で組み立てられてよい。

吸収性コア528は、概して、圧縮性で、適合性があり、着用者の皮膚を刺激せず、尿及び他の身体排出物などの液体を吸収し保持することが可能な任意の吸収部材であってもよい。図36に示されるように、吸収性コア528は、衣類に面する側面と、身体に面する側面と、1対の側縁部と、1対の腰縁部と、を有する。吸収性コア528は、多種多様のサイズ及び形状(例えば、方形、砂時計形、「T」字形、非対称形など)で、しかも一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプのように、使い捨ておむつ類及びその他の吸収性物品類に通常使用されている多種多様の液体吸収性材料類から、製造することができる。吸収性コアは、高吸収性ポリマー(SAP)と、15%未満、10%未満、5%未満、3%未満、又は1%未満のエアフェルトを含み得るか、又は、完全にエアフェルトを含まなくてもよい。他の好適な吸収性材料の例としては、縮みセルロース詰め物、コフォームを含有するメルトブローポリマー、化学的に剛化、修飾若しくは架橋されたセルロースファイバー、ティッシュラップ及びティッシュの積層体を含むティッシュ、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材料、又はあらゆる同等の材料若しくは材料の組み合わせが挙げられる。吸収性コアは、任意の好適な範囲のSAP及びエアフェルトを含んでもよい。

吸収性コア528の構成及び構造は変化してもよく(例えば、吸収性コアは、変化するキャリパーゾーン、親水性勾配、超吸収性勾配、又は低い平均密度及び低い平均坪量の捕捉ゾーンを有し得るか、又は1つ若しくは2つ以上の層又は構造を含み得る)。その上、吸収性コア528のサイズ及び吸収能力も、乳幼児から成人までに及ぶ着用者に適応するように変化してもよい。しかしながら、吸収性コア528の総合吸収能力は、おむつ520の設計負荷及び意図された用途に適合すべきである。

図37〜39を参照すると、吸収性物品の吸収性コア528は、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つのチャネルなど、1つ又は2つ以上のチャネル626、626’、627、627’(627及び627’は、図36ではダッシュ記号で示す)を含み得る。吸収性コア528は、前側280と、後側282と、前側280及び後側282を接合する2つの長手方向側284、286とを含むことができる。吸収性コア528は、1つ又は2つ以上の吸収性材料を含み得る。吸収性コア528の吸収性材料628は、前側280の方には、後側282の方よりも高い量で分散され得、より多くの吸収性が、特に吸収性物品において吸収性コア528の前部にて必要であり得るからである。前側280は、吸収性物品の前部腰領域において全体的に配置され得、後側282は、吸収性物品の後部の腰領域において全体的に配置され得る。

コアラップ(即ち、吸収性コア528の吸収性材料を封入する層)は、2つの不織布材料と、基材と、積層体、フィルム、又は他の材料616、616’によって形成され得る。コアラップは、前側280、後側282、及び/又は吸収性コア528の2つの長手方向側284、286に沿って少なくとも部分的に封止され得、実質的に吸収性材料はコアラップを出ることができないようになっている。ある形態において、コアラップは、単一の材料のみ、即ち、基材、積層体、又は、コアラップ自体に少なくとも部分的に巻回された他の材料を含み得る。第1の材料、基材、又は、不織布616は、図37に一例として例示するように、コアラップを形成するために、第2の材料、基材、又は、不織布116’の一部を少なくとも部分的に取り囲み得る。第1の材料616は、第1及び第2の側縁部284及び286及び/又は前側に280及び後側282に近接する第2の材料616’の一部を取り囲み得る。本開示のパターン化有孔ウェブは、例えば、トップシート、着用者に面する積層体、外側カバー、及び/又は衣類に面する積層体におけるパターン化孔が、コアチャネル(例えば、図37のチャネル626及び626’)のうちの少なくともいくつかに重なるパターン化孔のみを有し得る形態を有し得る。他の例において、トップシート、着用者に面する積層体、外側カバー、及び/又は衣類に面する積層体におけるパターン化孔は、コアチャネルが介護者又は着用者に強調表示されるような方法で、コアチャネルと整合し得るか、又は補完し得る。この概念は、コアチャネルを有する生理用ナプキンにも適用し得る。

本開示の吸収性コア528は、例えば、SAP又は他の吸収性材料をコアラップ内に固定する一助になるために、及び/又は、特にコアラップが2つ又はそれ以上の基材で作製されるときにコアラップの完全性を確保するために1つ又は2つ以上の接着剤を含み得る。コアラップは、吸収性材料を収容するのに必要とされるより大きい領域まで延在し得る。

様々なコア設計による相対的に高い量のSAPを含む吸収性コアが、Goldmanらの米国特許第5,599,335号、Busamらの欧州特許第1,447,066号、Tanzerらの国際公開第95/11652号、Hundorfらの米国特許出願公開第2008/0312622A1号、及びVan Malderenの国際公開第2012/052172号に開示されている。

吸収性材料は、中に配置された吸収性材料をほとんど又は全く(例えば、0.1%〜10%)を有していないチャネルを有するコアラップ内に存在する1つ又は2つ以上の連続層を含み得る。他の形態において、吸収性材料は、コアラップ内で個々のポケット又はストライプとして形成され得る。第1の事例では、吸収性材料は、吸収性材料がないか又は実質的にないチャネルを除いては、例えば、吸収性材料の連続層の塗布によって取得され得る。吸収性材料の、特にSAPの連続層(複数可)は、不連続的な吸収性材料の適用パターンを有する2つの吸収性層を組み合わせることによっても得ることができ、結果として得られる層は、例えば米国特許公開第2008/0312622A1号(Hundorfら)で開示されるように、吸収性粒状ポリマー材料領域にわたって実質的に連続的に分布している。吸収性コア528は、第1の吸収層と、少なくとも第2の吸収層とを含み得る。第1の吸収層は、第1の材料616と、吸収性材料の第1の層661とを含み得、第1の層161は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.5%増分を含め、85%〜100%のSAP、90%〜100%のSAP、又は、更には95%〜100%のSAPなどSAPの100%又はそれ未満であり得る。第2の吸収層は、第2の材料616’と、吸収性材料の第2の層662とを含み得、また、(先に明記した範囲を含め)100%以下のSAPであり得る。吸収性コア528はまた、吸収性材料661、662の各層をそれぞれの材料616、616’に少なくとも部分的に結合する繊維熱可塑性接着材料651を含み得る。これを一例として図38及び図39に例示するが、第1及び第2のSAP層は、組み合わされる前にそれぞれの基材上の所望の吸収性材料蒸着領域と同じ幅を有する、横ストライプ又は「ランド領域」として塗布されたものである。ストライプは、コア528の長手方向軸580’に沿ってプロファイルを有する秤量を提供するために異なる量の吸収性材料(SAP)を含み得る。

繊維熱可塑性接着材料651は、ランド領域において吸収性材料661、662と少なくとも部分的に接触し、チャネル626、626’において材料616及び616’と少なくとも部分的に接触し得る。これによって、それ自体は長さ方向及び幅方向の寸法に比べると相対的に厚さの薄い、本質的に二次元構造である熱可塑性接着剤材料651の繊維層に、本質的三次元構造が付与される。それによって、繊維熱可塑性接着材料651は、吸収性材料をランド領域において覆うための空洞を提供し得、それによって、この吸収性材料を固定し、吸収性材料は、(先に明記した範囲を含め)SAPの100%又はそれ未満であり得る。

チャネル626、626’は、連続又は不連続であり得、例えば、長さL’及び幅Wc、又は任意の他の好適な長さ若しくは幅を有し得る。チャネル626、626’、627、及び627’は、横方向のベクトル成分と、長手方向のベクトル成分とを有し得るか、又は、完全に長手方向に又は完全に横方向に延在し得る。チャネルは、それぞれ1つ又は2つ以上の円弧部分を有し得る。1つ又は2つ以上のチャネルは、吸収性コア528の横軸若しくは長手方向軸580’、又はその両方にわたって延在し得る。

図38を参照すると、チャネル626及び626’が吸収性材料を含まないことがわかる。他の例において、チャネル626及び626’は、(吸収性コア528の残りにおける吸収性材料の量と比較して)相対的に少量の吸収性材料を含み得る。チャネル内の相対的に少量の吸収性材料は、特に指定の範囲及び該範囲内で形成される全ての範囲内の全ての0.1%増分を含め、0.1%〜20%の範囲にあり得る。

図37を再び参照すると、吸収性コア528は、1つ又は2つ以上のポケット650(ダッシュ記号で示す)を含み得る。1つ又は2つ以上のポケット650は、1つ若しくは2つ以上のチャネルに加えて、又は、1つ若しくは2つ以上のチャネルの代わりに設けられ得る。ポケット650は、SAPなど吸収性材料がないか又は実質的にない(先に明記した範囲を含む)吸収性コア528内の領域であり得る。ポケット650は、長手方向軸580’に重なり得、かつ、前側280、後側282に近接して位置し得るか、又は、前側280と後側282との間で長手方向に中央に又は概ね長手方向に中央になど、前側280と後側282との中間の場所に位置し得る。

吸収性コア内にSAP等の吸収性材料がないか又は実質的にないチャネル及びポケットに関する他の形態、及び更なる詳細は、米国特許出願第2014/0163500号、同第2014/0163506号、及び同2014/0163511号で更に詳細に論じられており、これらの全ては、2014年6月12日に公開されたものである。

おむつ520は、前側腰部区域546の中に耳を有するが、後側腰部区域544では概ね矩形形状である、非対称の変形T字状の吸収性コア528を有し得る。本開示の吸収性コア528として使用するための例示の吸収性構造は、1986年9月9日にWeismanらに付与された「High−Density Absorbent Structures」という名称の米国特許第4,610,678号、1987年6月16日にWeismanらに付与された「Absorbent Articles With Dual−Layered Cores」という名称の米国特許第4,673,402号、1989年12月19日にAngstadtに付与された「Absorbent Core Having A Dusting Layer」という名称の米国特許第4,888,231号、及び1989年5月30日にAlemanyらに付与された「High Density Absorbent Members Having Lower Density and Lower Basis Weight Acquisition Zones」という名称の米国特許第4,834,735号に記載される広い支持を得た。吸収性コアは、1993年8月10日にAlemanyらに付与された「Absorbent Article With Elastic Waist Feature and Enhanced Absorbency」という名称の米国特許第5,234,423号、及び1992年9月15日にYoungらに付与された「High Efficiency Absorbent Articles For Incontinence Management」という名称の米国特許第5,147,345号に詳説されるように、吸収剤貯蔵コア上に位置する、化学的に剛性化された繊維の捕獲/分配コアを含有する二重コア系を更に備えてもよい。

バックシート526は、吸収性コア528の衣類に面する表面に隣接して配置され、当該技術分野において周知の取り付け方法(図示せず)によって、そこに接合されてもよい。例えば、バックシート526は、均一な連続層の接着剤、パターン層の接着剤、又は独立した線、螺旋、若しくは点の配列の接着剤によって、吸収性コア528に固定されてもよい。あるいは、取り付け方法は、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、又は当該技術分野で既知の他のいかなる好適な取り付け方法、若しくはこれら取り付け方法の組み合わせを含んでもよい。吸収性コアが前側腰部区域546及び後側腰部区域544においてより大きな延伸性を提供するためにバックシート526、トップシート524、又は、その両方に接合されない本開示の形態も企図されている。

バックシート526は、液体に対して不透過性、又は実質的に不透過性であってもよく、薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料も使用されてもよい。本明細書で使用するとき、用語「可撓性」は、順応性があり、人体の一般的な形状及び輪郭に容易に適合する材料を指す。バックシート526は、吸収性コアに吸収及び含有された排出物の、おむつ520と接触するベッドシートや下着類などの物品を濡らすことを防止、又は少なくとも阻止することができるが、バックシート526は吸収性コア528から蒸気が漏れること(すなわち、通気性)を許し得る。したがって、バックシート526は、ポリエチレン若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどの高分子フィルムを含む場合がある。好適なバックシート526は、約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有する熱可塑性フィルムである。

トップシート524は、吸収性コア528の身体に面する表面に隣接して配置され、当該技術分野において周知であるような取り付け方法(図示せず)によって、吸収性コアの身体に面する表面及びバックシート526に接合されてもよい。バックシート526の吸収性コア528への接合に関して好適な取り付け方法が説明される。トップシート524及びバックシート526を、おむつの周辺部で互いに直接的に接合され得、かつ取り付け方法(図示せず)によってこれらを吸収性コアに直接的に接合することによって、共に間接的に接合されてもよい。

トップシート524は、柔軟であり、ソフトな感触を有し、着用者の皮膚に対して刺激性がないようにすることができる。更に、トップシート524は、液体(例えば、尿)がその厚さを容易に貫通できるように、液体透過性であってよい。好適なトップシート524は、1つ又は2つ以上の層を形成する本開示のパターン化有孔ウェブのうちの1つ又は2つ以上を含み得る。本明細書に記載されるように、本開示のパターン化有孔ウェブは、吸収性物品又は例示のおむつ520の任意の他の好適な構成要素又はその部分、例えば、外側カバー、外側カバー及びバックシート、キャリア層(上で参照される)、耳パネル、捕獲材料、分配材料、捕獲材料及びトップシート、分配材料及びトップシート、第1の捕獲材料、第2の捕獲材料、第1の捕獲又は分配材料、及び第2の捕獲又は分配材料、トップシート、第1の捕獲又は分配材料、及び第2の捕獲又は分配材料、トップシート、トップシートに接合されるか又はその上に位置するパッチ、並びにトップシート及び二次トップシート等を形成し得る。孔は、例えば、これらの材料のうちのいずれか又は全てを通して形成され得る。実施例において、有孔又はパターン化有孔トップシートは、エンボス加工され得るか、又は他の方法で捕獲材料に、捕獲材料及び分配材料に、若しくは捕獲材料、分配材料及びキャリア層に接合され得る。

パターン化有孔ウェブの例において、第1の層は、トップシートを含み得、第2の層は、捕獲材料又は層を含み得る。捕獲材料又は層は、長さ及び/若しくは幅がトップシートほどでないか、又はトップシートと同一サイズであり得る、別個のパッチであり得る。第1の層及び/又は第2の層は、本明細書に記載される特徴のうちのいずれかを有するパターン化孔を有し得る。層のうちのいずれかは、本明細書に記載されるように、他の層に接合される前に予ひずみ状であり得、それにより、トップシート/捕獲材料積層体において三次元特徴を作成する。トップシートを第1の層として含み、捕獲材料を第2の層として含む、パターン化有孔ウェブを提供することによって、捕獲材料の相対的に高い坪量に起因して、吸収性物品の向上した流体捕獲、並びに向上した奥行感覚が達成され得る。女性用保護の状況において、捕獲材料は、二次トップシートであり得る。

生理用ナプキン 図40を参照すると、吸収性物品は、生理用ナプキン310であってもよい。生理用ナプキンのトップシート、二次トップシート、羽根部、又は別の部分は、本開示のパターン化孔有孔ウェブのうちの1つ又は2つ以上を含み得る。生理用ナプキン310は、液体透過性トップシート314と、液体透過性、又は、実質的に液体透過性のバックシート316と、トップシート314とバックシート316との中間に配置された吸収性コア318と、を含み得る。吸収性コア318は、吸収性コア28に関して本明細書に記載される特徴のうちのいずれか又は全てを有し得、一部の形態では、先に開示した捕獲層(複数可)の代わりに二次トップシートを有し得る。生理用ナプキン310は、生理用ナプキン310の長手方向軸380に対して外側に延在する羽根部320を含んでもよい。生理用ナプキン310はまた、横方向軸線390を含み得る。羽根部320は、トップシート314、バックシート316、及び/又は吸収性コア318に接合されていてもよい。生理用ナプキン310はまた、前縁部322と、前縁部322と長手方向で対向する後縁部324と、第1の側縁部326と、第1の側縁部326と長手方向で対向する第2の側縁部328と、を含み得る。長手方向軸線380は、前側腰部縁部322の中点から後縁部324の中点まで延在し得る。横軸は、第1の側縁部328の中点から第2の側縁部328の中点まで延在してもよい。生理用ナプキン310には、当該技術分野において既知の通り、生理用ナプキンに一般的に見出される追加の特徴も提供されてもよい。

パターン化接着剤 本開示のパターン化有孔ウェブ及び/若しくは吸収性物品のうちのいずれか、又はその部分は、該物品に塗布されたか、又は、該物品上に印刷された1つ又は2つ以上のパターン化接着剤を含み得る。パターン化接着剤は、パターン化有孔ウェブの上又はパターン化有孔ウェブの下に存在し得、それにより、パターン化接着剤の少なくとも一部分を、孔又は非有孔領域のいずれかによって、パターン化有孔ウェブを通して見ることができる。パターン化接着剤は、吸収性物品又はその部分に特定のパターン、可視パターン及び/又は特定のテクスチャを与えるために特定のパターンでパターン化有孔ウェブの1つ又は2つ以上の層に、又はその層の間に塗布される接着剤である。

図41及び42は、本開示のパターン化有孔ウェブと共に使用され得る、接着剤又は着色された接着剤の例示のパターンを示す。例えば、これらの接着剤パターンは、図15の例示のパターン化有孔ウェブパターンと共に使用されてもよい。これらのパターン化接着剤は、過剰結合部又はエンボス加工部を有する非有孔層と共に使用することもできる。パターン化接着剤は、エンボス加工部又は過剰結合部を有する、パターン化有孔ウェブ又はパターン化ウェブの1つ又は2つ以上の有孔又は非有孔層上に印刷され得る。任意の好適な構成を有する他の接着性パターンも、本開示の範囲内である。パターン化接着剤は、パターン化有孔ウェブの任意の好適な層上に印刷され得るか、若しくは別の方法で塗布され得るか、又はそれらの上若しくは下に塗布され得る。接着剤印刷によってパターン化接着剤を層又は基材に塗布する方法は、例えば、2012年5月29日に付与された、Brownらの米国特許第8,186,296号、及び2014年5月29日に公開された、Brownらの米国特許出願公開第2014/0148774号に開示されている。当業者に既知の基材にパターン化接着剤を塗布する他の方法も、本開示の範囲内である。

パターン化接着剤は、パターン化有孔ウェブの少なくとも1つの層と同一色又は異なる色を有し得る。いくつかの例において、パターン化接着剤は、パターン化有孔ウェブの両方又は全ての層と同一の色又は異なる色を有し得る。いくつかの例において、パターン化有孔ウェブの少なくとも1つの層における孔パターンは、パターン化接着剤のパターンと整合して、視覚的に三次元の外観をもたらし得る。有孔パターンは、パターン化接着剤のパターンと同一でも異なっていてもよい。

ある例において、パターン化有孔ウェブは、複数の孔及び複数のランド領域を含む第1の層と、複数の孔及び複数のランド領域を含む第2の層と、を含み得る。インク又はパターン化接着剤等の、パターン化されて着色された基材は、第1の層と第2の層との中間に少なくとも部分的に位置してもよい。パターン化されて着色された基材は、第1の層及び/又は第2の層のランド領域上に位置してもよい。第1の層の複数の孔は、第2の層の複数の孔と少なくとも部分的に整列し得る(例えば、図8を参照されたい)。パターン化されて着色された又は色付きの基材(例えば、図8の29)は、第1の層又は第2の層のうちの1つの孔を通して少なくとも部分的に可視であり得る。

パターン パターン化有孔ウェブの少なくとも1つの層の孔は、離間した孔の配列に分類され得る(例えば、図1〜4及び43を参照されたい)。図43は、「A」と表示される、例示の孔の配列を示す。孔配列は、孔配列間の距離よりもはるかに近い間隔を有する、2つ若しくはそれ以上、又は3つ若しくはそれ以上の孔を含み得る。配列と他の孔との間の距離は、その配列の孔間の最大距離の少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、又は少なくとも約3倍であり得る。孔配列は、ハート形、多角形、楕円、矢印、山形、及び/又はパターン技術分野において既知の他の形状等の規則的又は認識可能な形状を形成し得る。孔配列は、パターン化有孔ウェブの1つの部分において、パターン化有孔ウェブの別の部分と比較して異なり得る。吸収性物品の状況において、孔配列は、吸収性物品の1つの区域において、吸収性物品の別の区域と比較して異なり得る。孔配列は、凹状、凸状の外周を有し得るか、又は凹部及び凸部を含み得る。孔配列は、より高次の構造を有する「マクロ配列」に組織化され得る。例えば、図43及び44を参照すると、パターン化有孔ウェブ1000は、連続の相互接続されたランド領域パターン1004によって分離され得る、孔配列1002と共に示されている。そのような例において、ランド領域パターン1004は、流体分配経路として機能し得、孔配列1002は、流体「排路」として機能し得、それにより、下層吸収性材料又は吸収性コアへの流体アクセスを促進する。孔配列の形状は、その配列が身体排出物(すなわち、尿、流動性BM、月経血)等の流体を管理する能力を強化し得る。例えば、吸収性物品内の流体侵襲場所に面する凹部を含む孔配列は、流体が凹部内の「ランド領域」に沿って、凹部が終了する点まで移行し得るため、流体収集「トラップ」として機能し得る。この場所において、流体がいずれかの横方向に曲がる場合、流体経路の方向の孔又は凹部のいずれかの側部の孔に進入し得る。凹部を有する例示の孔配列形状としては、いくつかの例として、ハート形、星形、いくつかの多角形、月形、及び山形が挙げられる。

ある例において、図45〜47を参照すると、パターン化有孔ウェブ1000内の孔又はそれらの配列は、1つ又は2つ以上の連続又は半連続パターン1006を形成し得、結果として別個の「マクロ」ランド領域1008をもたらす。そのような例において、この別個のマクロランド領域1008は、流体堆積区域として機能する。別個のマクロランド領域1008から任意の方向に動く流体は、連続又は半連続パターン1006の孔に吸収され得る。

ある例において、図48〜52を参照すると、パターン化有孔ウェブ1000内の孔又はそれらの孔配列は、連続又は半連続ランド領域1112と交互に線形パターン1110を形成し得る。パターン化有孔ウェブは、一方向又は多方向(及び交差する)孔又は孔配列パターンを含み得る。線形の孔又は配列パターンは、長手方向軸若しくは横軸に対して平行に、又は特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.5度増分を含め、長手方向軸又は横軸のいずれかから0〜90度の間の角度で配向され得る。線形の孔又は配列パターンは、1つの方向において、別の方向と比較して大きい程度でパターン化有孔ウェブに沿った流体移動を制限するように機能し得る。

パターン化有孔ウェブにおける孔パターンは、例えば、パターン化有孔ウェブの下又はパターン化有孔ウェブ内に位置する、グラフィック、表示部、印刷、インク、色、及び/又はパターン化接着剤と整合し得る。ある例において、パターン化有孔ウェブは、トップシート、外側カバー、耳、生理用ナプキンの羽根部、又は吸収性物品の他の部分で使用されてもよい。

パターン化有孔ウェブにおける孔パターンは、結合箇所、材料縁部、チャネル、及び/又は変色した若しくは色付きの材料等の、その下の特徴と整合し得る。これらの特徴と整合することによって、パターン化有孔ウェブを使用してこれらの特徴を強調するか、又は遮断/隠すことができることを意味する。パターン化有孔ウェブの孔パターンを使用して、吸収性物品又は他の消費者製品の正しい前後、左右の配向を示すこともできる。

パターン化有孔ウェブが吸収性物品の外側カバー(衣類に面する層)の一部又は全てとして使用される場合、1つ又は2つ以上の孔パターンは、例えば、ある特定の区域(例えば、腰部、股関節)において高い通気性、又は吸収性コアの上の領域において低い通気性をもたらし得る。外側カバーとして使用されるパターン化有孔ウェブにおける1つ又は2つ以上の孔パターンは、外側カバーのある特定の区域に、強調されたテクスチャ及び/又はシグナルをもたらすこともできる。そのようなテクスチャ及び/又はシグナルは、例えば、グラフィック又は審美性を強調するために、他の機能の中で、吸収性物品を適切に適用する方法、吸収性物品を把持する場所、及び/又は吸収性物品を締着する場所/方法に関する直観的指示を提供し得る。

パターン化有孔ウェブが、吸収性物品のレッグカフの一部分として使用される場合、レッグカフのパターン化有孔ウェブの有孔パターンは、全体的な機能をシグナルするために、その吸収性物品のトップシート及び/又は外側カバーとして使用されるパターン化有孔ウェブの孔パターンと整合し得る。

パターン化有孔ウェブが、吸収性物品の締着具(例えば、テープ付き締着具)の一部分として使用される場合、締着具のパターン化有孔ウェブの有孔パターンは、締着具を把持して締着させる方法を示し、かつ、それが適切に締着されているか否かを示し得る。締着具又はその部分として使用されるパターン化有孔ウェブの有孔パターンは、全体的な機能をシグナルするために、同一吸収性物品のトップシート及び/又は外側カバーとして使用されるパターン化有孔ウェブの孔パターンと整合し得る。

トップシートとしてパターン化有孔ウェブを含む吸収性物品、並びに/又はトップシート及び捕獲システムにおける身体排出物捕獲速度と再湿潤との最適なバランスは、パターン化有孔ウェブの孔の直径、形状又は面積、奥行又は厚さの組み合わせ、並びにパターン化有孔ウェブ内の様々な孔又は孔配列間の間隔に由来し得る。

パターン化有孔ウェブをトップシートとして含む吸収性物品、並びに/又はトップシート及び捕獲システムは、図36の590の長手方向軸のような長手方向軸を含み得る。パターン化有孔ウェブにおける孔の配列は、長手方向軸に対して、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての1度増分を含め、約20度〜約160度の角度を有する線に沿って、それ自体が繰り返し得る。追加として、線に沿って複数の孔サイズ、形状、又は領域が存在し得るか、又は孔間の間隔は、漏出を回避するのを助けるために、吸収性物品又はその吸収性コアの好ましい領域に液体身体排出物を送り込む目的で、線に沿った全ての孔の間で同じでなくてもよい。

パターン化有孔ウェブにおける孔パターンは、例えば、ハート又は水滴等の認識可能な資格要素を形成し得る。吸収性物品のトップシート又は外側カバーとして使用されるパターン化有孔ウェブに1つ又は2つ以上の水滴形状を形成する孔パターンを使用して、吸収性及び/又は湿潤性の連動を助けることができる。そのような特徴は、吸収性物品の湿潤性表示部と組み合わされてもよい。

様々な一般に理解される形状が、パターン化有孔ウェブに作成されてもよい。これらの形状は、例えば、ハート等の一般に理解される適切な配向を有する形状であってもよい。ある例は、外側カバー又はおむつの前側腰部区域及び/又は後側腰部区域のトップシート上の1つ又は2つ以上のハートの使用である。介護者は、ハートの配向に関する一般知識のために、着用者の脚の方にハートの先を向けて着用者におむつを当てると理解するであろう。

ある例において、パターン化有孔ウェブは、色を有するパターンを含む第1の非有孔層と、孔のパターンを含む第2のパターン化有孔層と、を含み得る。第1の非有孔層上のパターンは、例えば、層上に印刷されてもよく、グラフィック又は他の表示部を形成し得る。第1の非有孔層上のパターンの少なくとも50%〜100%は、第2のパターン化有孔層における孔のパターンと整列して、孔に注意を引くことができる。第1の層上の孔のパターンの、第2の層の色を有するパターンとの整列又は部分的整列は、パターン化有孔ウェブが吸収性物品上に提供される場合、着用者上で製品を整列させるのを助けることができる。

ゾーン パターン化有孔ウェブの任意の状況において、特に吸収性物品の状況において、パターン化有孔ウェブは、ゾーン様式で用いられ得る。例えば、吸収性物品のトップシート又は外側カバーの第1のゾーンは、第1のパターンを有する第1のパターン化有孔ウェブを有し得、一方で吸収性物品のトップシート又は外側カバーの第2のゾーンは、第2の異なるパターンを有する第2のパターン化有孔ウェブを有し得る。トップシートの状況において、例えば、異なるゾーンにおけるパターンは、ある特定の身体排出物を受容するか、又はそれらの流動を任意の所望の方向に阻害若しくは促進するように構成されてもよい。例えば、第1のパターンは、尿の流れを受容及び/又は誘導するようにより良く構成され得、一方で第2のパターンは、流動性BMの流れを受容及び/又は誘導するようにより良く構成され得る。パターン化有孔ウェブが、吸収性物品のトップシートとして使用される他の例では、第1のパターンを有する第1のパターン化有孔ウェブは、身体排出物の激しい噴出を受容するように構成され得、一方で第2の異なるパターンを有する第2のパターン化有孔ウェブは、身体排出物の横流を任意の所望の方向に制限するように構成され得る。第1のパターンは、例えば、吸収性物品の中間、又は股区域に位置し得、一方で第2のパターンは、吸収性物品の前側及び後側腰部区域、又は外側周辺トップシート区域内に位置し得る。

パターン化有孔ウェブにおけるゾーンは、機械方向、横断方向に位置し得るか、又は同心であり得る。吸収性物品等の製品が、機械方向に2つの異なるゾーンを有する場合、これらのゾーンは、加工を容易にするために、同一又は類似の横断方向幅(例えば、+/−2mm)を有し得る。ゾーンのうちの1つ又は2つ以上は、曲線若しくは直線の境界、又は部分的境界を有し得る。

2つより多くの異なる又は同一のパターン化有孔ウェブを含む任意の好適なゾーンは、本開示の範囲内で想定される。様々なゾーンが、上述されるトップシート内に存在し得るが、例えば、外側カバー、バリアレッグカフ、又は吸収性物品若しくは他の製品の任意の他の部分上に存在してもよい。いくつかの例では、パターン化有孔ウェブの同一又は異なるパターンのゾーンを、着用者に面する表面(例えば、トップシート)及び衣類に面する表面(例えば、外側カバー)上で使用されてもよい。

ある例では、吸収性物品のトップシート又は他の部分は、パターン化有孔ウェブに2つ又はそれ以上のゾーンを有し得る。パターン化有孔ウェブの第1のゾーンは、第2のゾーンとは異なる孔パターンを有し得る。第1のゾーン及び第2のゾーンは、異なる孔パターンに起因する異なる機能性を有し得る。第1のゾーンの機能性は、液体身体排出物(パターン化有孔ウェブ上を移動する流体)の分配をもたらすことであり得、一方で第2のゾーンの機能性は、液体身体排出物(パターン化有孔ウェブを貫通する流体)の捕獲をもたらすことであり得る。そのようなゾーン化されたパターン化有孔ウェブの利点は、吸収性コアのより良い使用、及び吸収性コア内のより有効な液体身体排出物の分配であり得る。

ある例では、吸収性物品は、第1の部分と、その第2の異なる部分とを形成する、パターン化有孔ウェブを含み得る。パターン化有孔ウェブの各部分の孔パターンは、同一でも、実質的に類似していても、異なっていてもよい。別の例では、吸収性物品は、吸収性物品の第1の部分を含むパターン化有孔ウェブを含み得、吸収性物品の第2の部分は、グラフィック、印刷、パターン化接着剤、又はパターン化有孔ウェブにおける孔パターンと同様であるか、実質的に同様であるか、それと整合するか、又は異なるパターンを形成する他の表示部を有する。

ある例では、パターン化有孔ウェブは、複数のゾーンを有し得る。第1のゾーンは、第1の角度(孔の中心長手方向軸対MD)、第1のサイズ、及び/又は第1の形状を有する少なくともいくつかの孔を有し得、一方で第2のゾーン(又は第3若しくは第4のゾーン等)は、第2の異なる角度(孔の中心長手方向軸対MD)、第2の異なるサイズ、及び/又は第2の異なる形状を有する孔を有し得る。

視覚的テクスチャ 孔、パターン化孔、孔配列、三次元要素、印刷、パターン化接着剤、又はこれらの「テクスチャ要素」の任意の組み合わせは、パターン化有孔ウェブに可変の視覚的に観察されるテクスチャを付与することができる。観察可能なテクスチャの変化は、心理学的及び神経学的科学において広範囲に研究されてきた。いくつかの小さいテクスチャ要素は、その他よりもはるかに容易に(「直ちに」)ヒトの視覚認知によって検出される。同様の「二次」(イソ双極子)統計を有する大部分のテクスチャパターンは、短い「フラッシュ」観察で区別することができない。しかしながら、これに対する例外(すなわち、容易に区別されるイソ双極子テクスチャ要素)が定義され、文献において「テクストン」として知られている。テクストン形状を形成するテクスチャ要素を含むパターン化有孔ウェブは、積層体上又は吸収性物品内に、容易に認識可能な「ゾーン」を作成する方法を提供し、異なる機能を有する区域をシグナリングし、及び/又は着用者上の製品の配向を訂正するように(例えば、前/後)、強力な合図を提供する。本開示のパターン化有孔ウェブの形態は、準共線性、コーナー特徴、及び局所特徴の閉鎖を含む、テクストン形状を形成するテクスチャ要素を含み得る。参照文献は、Julesz,B.,et al,Visual Discrimination of Textures with Identical Third−Order Statistics,Biological Cybernetics vol.31,1978,pp.137〜140)である。

有効開口面積 パターン化有孔ウェブは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、約3%〜約50%、約5%〜約50%、約5%〜約40%、約10%〜約40%、約10%〜約35%、約10%〜約30%、又は約15%〜約30%の有効開口面積を有し得る。全ての有効開口面積率は、本明細書に記載される孔試験を使用して判定される。高い有効開口面積を有するパターン化有孔ウェブは、吸収性物品においてトップシート又は捕獲層若しくはシステムとして実用性を有し得(吸収性身体排出物に対してより機能的)、一方で低い有効開口面積を有するパターン化有孔ウェブは、吸収性物品の外側カバーとして(より装飾的又は通気性の目的で)実用性を有し得る。

有効孔面積 パターン化有孔ウェブは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.05mm増分を含め、約0.3mm2〜約15mm2、0.3mm2〜約14mm2、0.4mm2〜約12mm2、0.3mm2〜約10mm2、0.5mm2〜約8mm2、又は1.0mm2〜約8mm2の範囲の有効孔面積を有する孔を有し得る。全ての有効孔面積は、本明細書に記載される孔試験を使用して判定される。パターン化有孔ウェブにおける複数の孔は、有効孔面積が異なってもよい。パターン化有孔ウェブにおける有効孔面積の相対標準偏差は、例えば、少なくとも約50%、又は少なくとも約55%、又は少なくとも約60%であり得る。

孔アスペクト比 本開示のパターン化有孔ウェブの孔は、本明細書における孔試験に従い、例えば、1より大きい、2より大きい、3より大きい、5より大きい、又は10より大きいが、典型的には、15未満のアスペクト比を有し得る。パターン化有孔ウェブの孔パターンは、1より大きいアスペクト比、例えば、2つ又はそれ以上の別個の集団を有するか、又はゼロより大きい傾斜を有するアスペクト比の実質的に連続する分布を有する孔を含み得る。加えて、パターン化有孔ウェブの孔パターンは、2つ又はそれ以上の別個の集団として、又はゼロより大きい傾斜を有する孔面積の分布として、2つより多くの有効孔面積を有する孔を含み得る。パターン化有孔ウェブにおける孔アスペクト比の相対標準偏差は、少なくとも約30%、少なくとも約40%、又は少なくとも約45%であり得る。

孔密度 本開示のパターン化孔ウェブの孔は、本明細書における孔試験に従い、例えば、少なくとも約150、少なくとも約175、少なくとも約200、又は少なくとも約300の孔密度を有し得る。

方法 パターン化有孔ウェブの製造方法が提供される。この方法は、中心長手方向軸を有するウェブを提供することを含み得る。ウェブは、中心長手方向軸に対して実質的に平行に、又は平行に延びる複数の過剰結合部を含み得る。実質的に平行とは、+/−5度又は+/−3度以下を意味する。この方法は、ウェブを機械方向に運ぶことを含み得る。機械方向は、ウェブの中心長手方向軸の延び方向に対して実質的に平行又は平行であり得る。この方法は、機械方向に実質的に垂直である(+/−5度又は+/−3度以下)機械横方向にウェブを伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつか、大部分、又は全てを少なくとも部分的に破裂させるか、又は完全に破裂させ、ウェブ内にパターン化孔を少なくとも部分的に形成させるか、又は形成させることを含む。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1度増分を含め、少なくとも約10度、少なくとも約15度、少なくとも約20度、少なくとも約25度、少なくとも約30度、少なくとも約35度、少なくとも約40度、少なくとも約45度、又は約10度〜約45度、又は約15度〜約35度の範囲の絶対フェレット角を有し得る。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分(例えば、1.6:1、1.7:1、1.8:1)を含め、約1.5:1より大きい、約1.8:1より大きい、約2:1より大きい、約2.5:1より大きい、約3:1より大きい、又は約1.5:1〜約10:1、約2:1〜約6:1、約2:1〜約5:1、又は約2:1〜約4:1の範囲のアスペクト比を有し得る。過剰結合部は、例えば、図16、17、及び24〜30に関して例示及び説明されるプロセスを使用して、少なくとも部分的に破裂されるか、又は完全に破裂され、パターン化孔を形成することができる。

パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、約0度〜約5度の範囲、又は約0度(すなわち、+/−2度)の絶対フェレット角を有し得る。したがって、パターン化孔のうちのいくつかは、機械方向に対して角度を有してもよいが、その他は有していなくてもよい。パターン化孔は、第1の複数のパターン化孔と、第2の複数のパターン化孔と、を含み得る。第1の複数のパターン化孔の中心長手方向軸は、機械方向に対して第1の方向に延び得る。第2の複数の孔の中心長手方向軸は、機械方向に対して第2の異なる方向に延び得る。第2の異なる方向は、特に、第1の方向とは異なる、上で指定される範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1度増分を含め、少なくとも約5度、少なくとも約10度、少なくとも約15度、少なくとも約20度、少なくとも約30度、少なくとも約40度、少なくとも約50度、少なくとも約60度、少なくとも約70度、少なくとも約80度、少なくとも約90度、又は約10度〜約90度、若しくは約20度〜約70度の範囲であり得る。第1の方向は、機械方向に対して正の傾斜を有し得、第2の方向は、機械方向に対して負の傾斜を有し得る。他の例において、第1の方向及び第2の方向は、両方が正の傾斜を有し得るか、又は両方が負の傾斜を有し得る。複数の過剰結合部のうちの少なくともいくつかは、ウェブにダイヤモンド形状又はダイヤモンド様パターンを形成し得る。ランド領域は、複数の過剰結合部又はパターン化孔のうちの少なくともいくつかの周囲に、少なくとも部分的に又は完全に形成され得る。パターン化孔のうちの少なくともいくつか、例えば、2つ若しくはそれ以上、3つ若しくはそれ以上、又は4つ若しくはそれ以上は、不均質であり得、それらが異なるサイズ、形状、本明細書における孔試験に従う絶対フェレット角、及び/又は本明細書における孔試験に従うアスペクト比を有するように設計されることを意味する。

ウェブにおけるパターン化孔の形成方法が提供される。この方法は、中心長手方向軸を有するウェブを提供することと、中心長手方向軸に対して実質的に平行である機械方向にウェブを運ぶことと、ウェブに複数の過剰結合部を作成することと、を含み得る。過剰結合部は、ウェブの中心長手方向軸に対して実質的に平行である中心長手方向軸を有し得る。この方法は、機械方向に実質的に垂直であるか、又は垂直である機械横方向にウェブを伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつか、又は大部分、又は全てにおいて、パターン化孔を少なくとも部分的に形成するか、又は完全に形成することを含み得る。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、少なくとも約20度(並びに上に記載される他の数値及び範囲)の絶対フェレット角を有し得る。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、少なくとも約2:1より大きい(並びに上に記載される他の数値及び範囲)アスペクト比を有し得る。パターン化孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、少なくとも約30度(並びに上に記載される他の数値及び範囲)の絶対フェレット角を有し得る。パターン化孔は、第1の複数のパターン化孔と、第2の複数のパターン化孔と、を含み得る。第1の複数のパターン化孔の中心長手方向軸は、第1の方向に延び得る。第2の複数のパターン化孔の中心長手方向軸は、第2の異なる方向に延び得る。第2の異なる方向は、第1の方向とは少なくとも約10度又は少なくとも約30度(並びに上に記載される他の数値及び範囲)異なり得る。

パターン化有孔ウェブの製造方法が提供される。この方法は、中心長手方向軸を有するウェブを提供することを含み得る。ウェブは、中心長手方向軸に対して実質的に平行に、又は平行に延びる複数の過剰結合部を含み得る。この方法は、ウェブの中心長手方向軸の延び方向に対して実質的に平行であるか、又は平行である機械方向にウェブを運ぶことを含み得る。この方法は、機械方向に対して実質的に垂直であるか、又は垂直である機械横方向にウェブを伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつか、大部分、又は全てを少なくとも部分的に破裂させるか、又は完全に破裂させ、孔をウェブ内に少なくとも部分的に形成させるか、又は形成させることを含み得る。孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、少なくとも約25度(並びに上に記載される他の数値及び範囲)の絶対フェレット角を有する。孔のうちの少なくともいくつかは、本明細書における孔試験に従い、約2:1〜約6:1の範囲(並びに上に記載される他の比及び範囲)のアスペクト比を有する。孔のうちの少なくとも2つ、3つ、4つ、又は5つが不均質であり得る。

異なる絶対フェレット角を有する孔を有するパターン化有孔ウェブは、例えば、パターン化有孔ウェブが吸収性物品のトップシートとして使用されるとき、液体身体排出物を扱う際の利点をもたらし得る。例えば、絶対フェレット角のうちの全てが、約0度でないが、0度より大きい、例えば、約15度、約20度、約30度、約45度、又は更には約90度であるとき、孔は、液体身体排出物をより容易に捕獲することができるため、吸収性物品の前側又は後側の流体流出が低減され得る。したがって、パターン化有孔ウェブの表面に沿って流れる液体身体排出物を最も効果的に獲得し、流出及び衣類の汚れを防ぐか、又は少なくとも阻害するために、異なる絶対フェレット角を有する孔を有することが望ましい場合がある。

本開示のいくつかの例示のパターン化有孔ウェブにおいて、それぞれが単に機械方向又は実質的な機械方向(すなわち、機械方向から+/−5度、+/−3度以下)である、過剰結合部のパターンを使用して、絶対フェレット角を有する孔、又は全てが機械方向に配向されていないか、換言すれば、機械方向に対して5度より大きい角度を有するか、又は5度より大きい、10度より大きい、15度より大きい、25度より大きい、若しくは30度より大きい絶対フェレット角を有する、中心長手方向軸を有するパターン化有孔ウェブを作成することができる。図53を参照すると、単独で機械方向に配向された過剰結合部「O」を有する例示の過剰結合パターンが示されている。図53の過剰結合パターンを使用して、例えば、図53Aのパターン化有孔ウェブ10を製造することができる。図53Aのパターン化有孔ウェブ10は、中心長手方向軸Lを有するいくつかの孔12を有し得、機械方向に対する角度、又は5度より大きい絶対フェレット角を有する。絶対フェレット角は、上に記載される数値又は範囲のうちのいずれかであり得る。パターン化有孔ウェブ10における孔12のうちのいくつかは、機械方向に平行に、又は実質的に平行に延びる(例えば、+/−5度未満)中心長手方向軸、L1、又は約0度〜約5度の範囲の絶対フェレット角を有する孔12を有してもよい。本明細書に記載される1つ又は2つ以上の横断方向伸張工程を使用して、孔を作成し、孔のうちの少なくともいくつかの中心長手方向軸、Lを、機械方向に平行でないか、又は実質的に平行でない方向に配向することができる。機械方向に平行でないか、又は実質的に平行でない中心長手方向軸を有するパターン化有孔ウェブの孔のうちの少なくともいくつかは、機械方向に対して第1の方向に延びる中心長手方向軸を有する第1の複数の孔と、機械方向に対して第2の異なる方向に延びる中心長手方向軸を有する第2の複数の孔と、を有し得る。当業者であれば、機械方向に対する他の角度も本開示の範囲内にあることを認識するであろう。

機械方向に対して角度を有し、機械方向過剰結合部によって製造された中心長手方向軸を有するパターン化有孔ウェブの孔は、過剰結合部が、機械方向に対してある角度(5度以上)で配向されていた場合よりも開いている(すなわち、低いアスペクト比を有する)ことがある。機械方向に対してある角度で配向された過剰結合部は、典型的に、横断方向伸張後に、高いアスペクト比を有する孔を生成し、それらはあまり開いていない。

融合部分 図54を参照すると、本開示のパターン化有孔ウェブにおける孔12の少なくとも一部分を取り囲む領域は、1つ又は2つ以上の融合部分5000を含み得る。これらの融合部分5000は、孔12を少なくとも部分的に取り囲み得るか、又は孔12を完全に取り囲み得る。融合部分5000は、孔12の外周の少なくとも25%〜孔12の外周の約100%まで取り囲み得る。いくつかの例において、融合部分5000は、孔12の先端縁及び後端縁上ではなく、孔12の横側部に形成され得る(図54におけるMD及びCDを参照されたい)。融合部分5000は、過剰結合工程中に形成されると考えられ、パターン化有孔ウェブに強度を付加すると考えられる。

パターン化有孔ウェブの例示の過剰結合パターン 図16のローラー110のような過剰結合ローラー上で使用され得る追加の過剰結合パターンのいくつかの例示の概略表示は、図55〜60に示される。当業者であれば、例示されるパターンの変形と共に、他の好適な過剰結合パターンも本開示の範囲内であることを認識するであろう。

孔間距離及び平均孔間距離 パターン化有孔ウェブ又はそれらの層は、本明細書における孔試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約3.5mm未満、約3mm未満、約2.5mm未満、約2mm未満、約1.5mm未満、約1mm未満、約1mm〜約3.5mmの範囲、約1mm〜約3mmの範囲、約1mm〜約2.5mmの範囲、又は約3.5mm〜約10mmの範囲の平均孔間距離を有する孔を有し得る。

パターン化有孔ウェブは、本明細書における孔試験に従い計算された孔間距離を有し得る。この孔間距離は、平均値及び中央値を有する分布を有し得る。平均値は、中央値より大きくても、異なっていても、小さくてもよい。平均値は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、例えば、約3%〜約25%、約4%〜約25%、約5%〜約20%、約8%〜約20%、又は約4%〜約15%の範囲で中央値より大きくても、異なっていても、小さくてもよい。パターン化有孔ウェブの第1のゾーンは、孔間距離を有し得る。第1のゾーンの孔間距離は、第1の平均値及び第1の中央値を有する第1の分布を有し得る。第1の平均値は、このパラグラフで上に記載される範囲で、第1の中央値より大きくても、異なっていても、小さくてもよい。パターン化有孔ウェブの第2のゾーンは、孔間距離を有し得る。第2のゾーンの孔間距離は、第2の平均値及び第2の中央値を有する第2の分布を有し得る。第2の平均値は、このパラグラフで上に記載される範囲だけ、第2の中央値より大きくても、異なっていても、小さくてもよい。パターン化有孔ウェブの第3のゾーンは、孔間距離を有し得る。第3のゾーンの孔間距離は、第3の平均値及び第3の中央値を有する第3の分布を有し得る。第3の平均値は、このパラグラフで上に記載される範囲だけ、第3の中央値より大きくても、異なっていても、小さくてもよい。第1、第2、及び第3の平均値は、同一でも異なっていてもよい。第1、第2、及び第3の中央値は、同一でも異なっていてもよい。第1、第2、及び第3のゾーンは、吸収性物品又は他の消費者製品のトップシート、トップシート層、捕獲層、外側カバー、外側カバー層、又は任意の他の構成要素内にあり得る。

他の例において、吸収性物品又は他の消費者製品の第1の部分は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有する第1のパターン化有孔ウェブを有し得る。第1の部分の孔間距離は、第1の分布を有する。吸収性物品又は他の消費者製品の第2の部分は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有する第2のパターン化有孔ウェブを有し得る。第2の部分の孔間距離は、第2の分布を有する。吸収性物品又は他の消費者製品の第3の部分は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有する第3のパターン化有孔ウェブを有し得る。第3の部分の孔間距離は、第3の分布を有する。第1、第2、及び第3の分布は、同一でも異なっていてもよい。第1の分布は、第1の平均値及び第1の中央値を有し得る。第1の平均値は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、例えば、約3%〜約25%、約4%〜約25%、約5%〜約20%、約8%〜約20%、又は約4%〜約15%の範囲で第1の中央値より大きくても、小さくても、異なっていてもよい。第2の分布は、第2の平均値及び第2の中央値を有し得る。第2の平均値は、このパラグラフで上に記載される範囲で、第2の中央値より大きくても、異なっていても、小さくてもよい。第3の分布は、第2の平均値及び第2の中央値を有し得る。第2の平均値は、このパラグラフで上に記載される範囲で、第2の中央値より大きくても、異なっていても、小さくてもよい。第1、第2、及び第3の平均値は、同一でも異なっていてもよい。第1、第2、及び第3の中央値は、同一でも異なっていてもよい。パターン化有孔ウェブの孔間距離の相対標準偏差は、少なくとも約50%又は少なくとも約55%であり得る。所定のパターン化有孔ウェブにおける最大孔間距離は、例えば、少なくとも約8mm、又は少なくとも約10mmであり得る。

平均絶対フェレット角及び絶対フェレット角 パターン化有孔ウェブは、本明細書における孔試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1度増分を含め、少なくとも約15度、少なくとも約18度、少なくとも約20度、少なくとも約22度、少なくとも約25度、少なくとも約30度、少なくとも約35度、少なくとも約40度、又は約15度〜約80度の範囲、約20度〜約75度の範囲、約20度〜約70度の範囲、又は約25度〜約65度の範囲の絶対フェレット角を有する、1つ又は2つ以上の孔を有し得る。

パターン化有孔ウェブは、本明細書における孔試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1度増分を含め、少なくとも約15度、少なくとも約18度、少なくとも約20度、少なくとも約22度、少なくとも約25度、少なくとも約30度、少なくとも約35度、少なくとも約40度、又は約15度〜約80度の範囲、約20度〜約75度の範囲、約20度〜約70度の範囲、又は約25度〜約65度の範囲の平均絶対フェレット角を有する、複数の孔を有し得る。これらの孔は全て、パターン化有孔ウェブの単一繰り返し単位内にあってもよい。パターン化有孔ウェブにおける絶対フェレット角の相対標準偏差は、少なくとも約30%、又は少なくとも約40%、又は少なくとも約50%であり得る。繰り返し単位は、完全孔パターン又は配列を有すると特定され得る、パターン化有孔ウェブ内の領域である。複数の繰り返し単位が、パターン化有孔ウェブ内に存在してもよく、1つの完全孔パターン又は配列が、各繰り返し単位内に存在する。

パターン化有孔ウェブ又はパターン化有孔ウェブの繰り返し単位内の少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、又は少なくとも10個の孔はそれぞれ、本明細書における孔試験に従い、異なる絶対フェレット角を有してもよい。他の例において、孔のうちのいくつかは、同一の絶対フェレット角を有し得る一方、他の孔は、異なる絶対フェレット角を有し得る。異なる絶対フェレット角を有することに加えて、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、又は少なくとも10個の孔は、異なるサイズ及び/又は形状を有してもよい。少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、又は少なくとも10個の孔のうちの少なくともいくつかは、同一サイズ及び/又は形状を有し得る一方、異なる絶対フェレット角を有する。繰り返し単位内の孔のうちの少なくともいくつかの絶対フェレット角は、例えば、少なくとも約5度、少なくとも約10度、少なくとも約15度、少なくとも約20度、少なくとも約25度、又は少なくとも約30度だけ異なり得る。

予ひずみ状積層体 積層体の1つ又は2つ以上の層は、1つ又は2つ以上の予ひずみ状層を含み得る。予ひずみ状層は、有孔又は非有孔であり得る。積層体の他の層は、有孔又は非有孔であり得る。有孔層(複数可)は、均一サイズ及び均一に離間した孔を有し得るか、又は本明細書に記載される様々なパターン化孔パターン等の不均質なパターン化孔を有し得る。パターン化孔は、本明細書に記載される特徴又はパラメータのうちのいずれかを有し得る。層は、不織布、フィルム、セルロースウェブ、発泡体、又は他の材料を含み得る。いくつかの例において、非有孔層は、あるパターンで配置された複数の過剰結合部を含み得る。予ひずみ状層又は層は、非予ひずみ状層又は層に接合され、予ひずみの解放時に三次元積層体を形成することができる。予ひずみ状層は、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、それらの長さ若しくは幅の約5%〜それらの長さ若しくは幅の約40%、又はそれらの長さ若しくは幅の約5%〜それらの長さ若しくは幅の約20%の量で予ひずみ状であり得る。他の例において、予ひずみ状層は、例えば、約5%、約10%、約15%、又は約20%の量で予ひずみ状であり得る。予ひずみ状層は、非予ひずみ状層に三次元特徴を作成するために、非予ひずみ状層に接合された後に少なくとも部分的に回復する必要がある。

ある例において、図61を参照すると、積層体7000の例示の概略断面図は、第1の層7002及び第2の層7004を含み得る。第2の層7004は、第1の層7002に接合される前に予ひずみ状であり、それにより、積層体の弛緩時に第1の層7002に三次元特徴7006をもたらした。第1の層7002及び第2の層7004のいずれか又は両方は、均一かつ均質の孔、不均質パターンの孔、過剰結合部(均質若しくは不均質のいずれか)、又はエンボス加工部を含み得る。第1の層7002及び/又は第2の層7004(又は任意の追加の層)は、表示部7008を含んでもよい。表示部7008は、例えば、パターン化接着剤、パターン化されて着色された接着剤、印刷されたインク、又は印刷されて着色されたインクであってもよい。表示部7008は、積層体7000の1つの層の孔若しくはパターン化孔を通して、又は積層体7000の非有孔層を通して少なくとも部分的に可視であり得る。表示部7008は、第1の層7002及び/又は第2の層7004とは異なる色であり得る。例えば、表示部はティール色であり得、第2の層は白色であり得る。第1の層7002及び第2の層7004は、異なるか又は同一の色又は不透明度を有し得る。例示の積層体7000は、2層形態で説明されるが、任意の好適な数の層を有する積層体が本開示の範囲内であることを理解されたい。そのような例において、任意の好適な数の層は、表示部、孔、パターン化孔、エンボス加工部、過剰結合部を含み得、及び/又は予ひずみ状であり得る。実施例として、破線で示される第3の層7010は、第1の層7002に接合されてもよい。第3の層7010は、例えば、第2の層7004に接合されてもよい。第3の層7010は、有孔でも非有孔であってもよい。

予ひずみ状積層体の上面図の例を図62に示す。図62の予ひずみ状積層体の断面図を図63に示す。積層体は、有孔領域7012と、非有孔領域7014とを有する。積層体は、1つの予ひずみ状層7016と、1つの非予ひずみ状層7018とを有する。予ひずみ状層7016の予ひずみ力の解放時に、三次元特徴7020が、非予ひずみ状層7018に形成される。

図61を再び参照すると、三次元特徴7006を有する第1の層7002は、予ひずみ状であった第2の層7004より長いパス長を有し得る。パス長は、材料の第1縁部7001と、材料の第2縁部7003との間を移行した距離である(図61において左から右に材料を追う)。第3の層7010が、第1の層7002又は第2の層7004に取り付けられる場合、第3の層は、第1の層7002又は第2の層7004とは異なるパス長又は同一パス長を有し得る。

ある例において、第1の層7002及び第2の層7004はそれぞれ、複数の孔又はパターン化孔を有し得る。第1の層7002の孔のうちの少なくともいくつかは、第2の層7004の孔のうちの少なくともいくつかと少なくとも部分的に、又は完全に整列し得る。他の例において、孔の全て又は大部分が整列し得るか、又は少なくとも部分的に整列し得る。そのような構成において、第1の層7002の少なくともいくつかの孔の外周の部分又は全ては、第2の層7004の少なくともいくつかの孔の外周の部分又は全てに(例えば、機械的に又は接着剤で)結合され得る。他の構成において、第1の層7002及び第2の層7004は、複数の機械的若しくは接着剤結合部、及び/又はそれらのパターンによって接合され得る。

第1の層7002は、第2の層7004及び/又は第3の層7010とは異なる材料で形成されてもよい。ある例において、第1の層7002は、第1の不織布材料で形成されてもよく、第2の層7004及び/又は第3の層7010は、例えば、異なる不織布材料、又はフィルム等の他の材料で形成されてもよい。

層のうちのいずれかのパターン化孔は、本明細書に記載される絶対フェレット角、平均絶対フェレット角、孔間距離、有効孔面積、及び/又は平均孔間距離を有し得る。更に、例えば、約5%〜約50%の範囲の、本明細書において指定される有効開口面積を有し得る。

吸収性物品は、これらの予ひずみ状積層体のうちの1つ又は2つ以上を含み得る。上述される例示の吸収性物品は、他の特徴の中で、液体透過性トップシート、液体不透過性バックシート、及び外側カバー不織布材料、並びに吸収性コアを含み得る。予ひずみ状積層体は、例えば、トップシート、外側カバー、外側カバー不織布材料/バックシート積層体、吸収性物品の衣類に面する表面の部分、吸収性物品の着用者に面する表面の部分、ベルトの部分、股関節領域、腰部領域、及び/又はバリアレッグカフの部分として使用され得る。これらの予ひずみ状積層体は、例えば、クリーニング基材、ダスティング基材、拭き取り布、医療用機材、及び/又は任意の他の好適な製品若しくは消費者製品において使用されてもよい。

予ひずみ状積層体のいくつかの例を以下に示す。

チャート1及び2で使用される材料を以下に指定する。

材料A:Fitesa Nonwovens(Washougal,WA)から入手可能な1フィラメント当たり2.8デニールの平均繊維サイズを有する、50/50 PE/PPシース/コアバイコンポーネント繊維を含む、25gsmスパンボンド不織布材料。

材料B:Xiamen Yanjan Industries,Incから入手可能な2.0dpf PE/PETを含む、24gsmカード、通気結合不織布材料。

以下のチャート1及び2における全ての例において、層2は、示される%だけ機械方向に予ひずみ状であり、次いで、2つの層を、図16に関して本明細書に記載される過剰結合プロセスを使用して、共に過剰結合した。切り込みロールの速度を、図16のロール112及び114の速度に対して0%(すなわち、予ひずみなし)、5%、10%、又は15%(チャートに従う)だけ減少させることによって予ひずみ力を加えた。次いで、層2の予ひずみを解放した。過剰結合部が破裂していない例は、実施例1〜8及び図64〜67である。過剰結合部の破裂を有する例は、実施例9〜16及び図68〜71である。後者において、過剰結合部は破裂して、図15に関して本明細書に記載される(図23〜29を考慮して記載される追加の詳細と共に)工程並びに機器132及び132’を使用して、両方の層に孔を形成する。実施例9〜16の場合、係合深さ(例えば、図24を参照されたい)は、1.7ミリメートル(0.065インチ)であり、ライン速度は、5メートル/秒(1,000フィート/分)であった。

層2上の予ひずみの量が増加するにつれて、結果として得られる予ひずみ状積層体のキャリパーも、予測される坪量の増加を超える量だけ増加し得る。予ひずみ状層を有する図65、67、69、及び71の例示の基材は、図64、66、68、及び70非予ひずみ状例と比較して著しい皺寄せ又は三次元性を示す。

予ひずみ状積層体の様々な製造方法について、ここで考察する。例えば、2つの非有孔層が提供され得る。1つの層は、CD又はMD方向に予ひずみ状であってよい。次いで、これらの層は、過剰結合されて(例えば、過剰結合については図16及び関連した開示を参照されたい)、それらを共に接合し得るか、又は共に接合された後に過剰結合され得る。次いで、予ひずみ力は、解放されて非予ひずみ状層又は両方の層に複数の三次元特徴を作成し得る。任意に、過剰結合部のうちの少なくともいくつか、大部分、又は全てを、次いで、破裂させて第1及び第2の層に孔を作成することができる。そのような破裂は、第1及び第2の層をCD又はMD方向に伸張させることによって行われ得る(例えば、例示の過剰結合破裂については図23〜29を参照されたい)。いくつかの例において、予ひずみ力は、孔が破裂するまで解放されないことがある。少なくとも第3の層が、積層体に組み合わされてもよい。この少なくとも第3の層は、有孔又は非有孔、予ひずみ状又は非予ひずみ状であり得る。これらの層のうちの少なくとも1つは、残りの層とは異なる材料で形成されてもよい(例えば、フィルム/不織布、第1の不織布/第2の不織布、又は第1のフィルム/第2のフィルム)。

ある例において、1つの有孔層が、1つの非有孔層と組み合わされ得るか、又は2つの有孔層が、機械的結合又は接着剤結合を使用して組み合わされ得る。孔は、例えば、ニードルパンチング等の任意の好適な開孔技法を使用して、1つ又は複数の層に形成されてもよい。層のいずれかが、それらの層を接合する前に予ひずみ状であってもよい。予ひずみ力の解放時に、三次元特徴が、予ひずみ状でない層又は両方の層において形成されてもよい。少なくとも第3の層が、積層体に組み合わされてもよい。少なくとも第3の層は、有孔又は非有孔、予ひずみ状又は非予ひずみ状であり得る。これらの層のうちの少なくとも1つは、残りの層とは異なる材料で形成されてもよい(例えば、フィルム/不織布、第1の不織布/第2の不織布、又は第1のフィルム/第2のフィルム)。

ある例において、1つの過剰結合層が、1つの非有孔層又は有孔層と組み合わされ得るか、又は2つの過剰結合層が、機械的結合又は接着剤結合を使用して組み合わされ得る。層のいずれかが、それらの層を接合する前に予ひずみ状であってもよい。予ひずみ力の解放時に、三次元特徴が、予ひずみ状でない層又は両方の層において形成されてもよい。少なくとも第3の層が、積層体に組み合わされてもよい。少なくとも第3の層は、過剰結合又は非過剰結合、有孔又は非有孔、予ひずみ状又は非予ひずみ状であり得る。これらの層のうちの少なくとも1つは、残りの層とは異なる材料で形成されてもよい(例えば、フィルム/不織布、第1の不織布/第2の不織布、又は第1のフィルム/第2のフィルム)。

ある例において、吸収性物品のための三次元積層体を形成する方法が提供される。この方法は、第1の層及び第2の層(及び任意に追加の層)を提供することを含み得る。第1の層と第2層は、同一でも異なっていてもよい。例えば、層は、同一の不織布材料、同一のフィルム材料、2つの異なる不織布材料、2つの異なるフィルム材料、又はフィルム材料及び不織布材料を含み得る。いくつかの例において、これらの層のうちのいずれもが、有孔又は非有孔、過剰結合又は非過剰結合であってよい。孔パターン又は過剰結合部パターンは、均質でも不均質であってもよい。方法は、予ひずみ力を第1の層又は第2の層に加えることを含み得る。予ひずみ力は、任意の好適な方向に、例えば、実質的な機械方向又は実質的な機械横方向等に加えられてもよい。これらの層は、次いで、接着剤若しくは機械的結合によって、又は層を接合する他の好適な方法によって接合されてもよい。第1の層又は第2の層のうちの少なくとも1つが、有孔又は過剰結合でない場合、この接合する工程は、過剰結合する工程(例えば、過剰結合については図16及び関連した開示を参照されたい)又はエンボス加工を含み得る。第1の層及び第2の層は、互いに接合され得る一方、第1の層又は第2の層は、予ひずみ状態又は条件のままである。所望される場合、接合前又は接合後に、好適な接着剤、パターン化接着剤、着色されたパターン化接着剤、着色されて印刷されたインク、又は印刷されたインクが第1の層又は第2の層に塗布されてもよい。過剰結合する工程が使用される場合、これらの層は、接合後に、実質的な機械横方向又は実質的な機械方向等の好適な方向に伸張して、過剰結合部のうちの少なくともいくつか、大部分、又は全てを少なくとも部分的に破裂させるか、又は完全に破裂させ、それにより、層に孔を少なくとも部分的に形成するか、又は形成することができる(例えば、そのような破裂については図23〜29を参照されたい)。次いで、予ひずみ力は、解放されて積層体に複数の三次元特徴を形成し得る。複数の三次元特徴は、非予ひずみ層に又は層の両方に(予ひずみ状層を含む)形成されてもよい。

少なくとも1つの層が予ひずみ状である積層体のうちのいずれも、弾性ストランド又は弾性フィルムを含まなくてよい。

これらの方法は、予ひずみ力を、層のうちの1つに実質的な機械方向、機械方向、又は他の方向に加えること(前層接合)を含み得る。この予ひずみ力は、予ひずみ状である層を、予ひずみ力が加えられる方向に、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、約5%〜約40%の範囲、又は約5%〜約20%の範囲で延伸させる。予ひずみ力は、切り込みロールが過剰結合ロール又は出力ロールよりも低速で回転している、予ひずみ状積層体の連続ウェブを供給することによって加えられ得る。

予ひずみ状積層体の1つの層又は複数の層が、複数の過剰結合部を有する場合、過剰結合部は、第1の過剰結合部、第2の過剰結合部、及び少なくとも第3の過剰結合部を含み得る。第1、第2、及び少なくとも第3の過剰結合部は全て、サイズ、形状、フェレット角、及び/又は配向が異なっていてもよい。あるいは、第1、第2、及び第3の過剰結合部のうちの少なくとも2つは、サイズ、形状、フェレット角、及び/又は配向が異なっていてもよい。

積層体の1つ又は2つ以上の層(予ひずみ状層又は非予ひずみ状層)は、第1の方向に延びる中心長手方向軸を有する第1の過剰結合部と、第2の方向に延びる中心長手方向軸を有する第2過剰結合部と、第3の方向に延びる中心長手方向軸を有する第3の過剰結合部と、を有し得る。第1、第2、及び第3の方向のうちの少なくとも2つ又は全てが異なっていてもよい。第1、第2、及び第3の方向のうちの少なくとも2つ又は全ては、少なくとも約5度、少なくとも約10度、少なくとも約15度、少なくとも約20度、互いに離れていてもよい。他の例において、第1、第2、及び第3の方向のうちの少なくとも2つ又は全ては、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1度増分を含め、約5度〜約40度、約5度〜約30度、又は約10度〜約25度の範囲で互いに異なっていてもよい。中心長手方向軸を有する3つより多くの過剰結合部が提供されてもよい。3つより多くの過剰結合部の中心長手方向軸は、本パラグラフに記載されるように、第1、第2、及び第3の中心長手方向軸とは異なる方向に延びてもよい。

吸収性物品のための三次元積層体を形成する別の方法が提供される。この方法は、第1の層を提供することと、別個の第2の層を提供することと、を含み得る。これらの層は、例えば、材料、坪量、及び/又は特性が同一でも異なっていてもよい。この方法は、予ひずみ力を第1の層又は第2の層に加えることと、第1の層及び第2の層を過剰結合することと、を含み得るが、第1の層又は第2の層は、予ひずみ状態にあり、第1の層及び第2の層を接合する。この方法は、予ひずみ力を解放して三次元積層体及び三次元特徴を非予ひずみ状層に形成することを更に含み得る。予ひずみ力が解放される前又は後に、この方法は、第1の層及び第2の層を伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつか、大部分、又は全てを、少なくとも部分的に破裂させて、第1の層及び第2の層に孔を少なくとも部分的に形成させるか、又は形成させることを含み得る。この伸張は、実質的な(例えば+/−1度、+/−3度、又は+/−5度)機械横方向であり得る一方、予ひずみ力は、実質的な機械方向(例えば、+/−1度、+/−3度、又は+/−5度)であり得る。他の例において、この伸張は、実質的な機械方向であり得る一方、予ひずみ力は、実質的な機械横方向であり得る。

吸収性物品のための三次元積層体を形成する別の方法が提供される。この方法は、第1の不織布層を提供することと、別個の第2の不織布層を提供することと、を含み得る。この方法は、実質的な機械方向の予ひずみ力を、第1の不織布層又は第2の不織布層に加えることと、第1の層及び第2の層を過剰結合することと、を含み得るが、第1の層又は第2の層は、予ひずみ状態にあり、第1の層及び第2の層を接合する。この方法は、第1及び第2の不織布層を、実質的な機械横方向に伸張させて、過剰結合部のうちの少なくともいくつか、大部分、又は全てを少なくとも部分的に破裂させ、第1及び第2の不織布層に孔を少なくとも部分的に形成させるか、又は形成させることを含み得る。この方法は、予ひずみ力を解放して三次元積層体を形成し、非予ひずみ状層に三次元特徴を形成することを含み得る。三次元積層体は、弾性ストランド又は弾性フィルムを含まなくてよい。

衣類に面する層/衣類に面する積層体 本開示の吸収性物品は、衣類に面する層、又は少なくとも1つの有孔若しくはパターン化有孔層を含む衣類に面する積層体を含み得る。この吸収性物品は、吸収性物品の着用者に面する側面上の液体透過性トップシートと、吸収性物品の衣類に面する側面上の衣類に面する積層体又は衣類に面する層と、を含む。衣類に面する積層体は、第1の層又は第1の不織布層と、不織布層に接合された第2の層と、を含み得る。第1の層又は第1の不織布層は、複数の孔を含み得る。いくつかの例において、繰り返し単位内の孔のうちの少なくとも3、少なくとも5、又は少なくとも10個は、本明細書における孔試験に従い、異なるサイズ、異なる形状、又は異なる絶対フェレット角のうちの1つ又は2つ以上を有する。第1の不織布層の複数の孔のうちの少なくとも3、少なくとも5、又は少なくとも10個は、繰り返し単位内の不均質な孔であり得る。衣類に面する層は、衣類に面する積層体の第1の層又は第1の不織布層の特徴を有する単一層のみを含み得る。吸収性物品は、液体透過性トップシートと、衣類に面する積層体又は衣類に面する層との中間に少なくとも部分的に配設された収性コアを含み得る。衣類に面する積層体の第1の層又は第2の層のいずれかは、本明細書に記載されるように予ひずみ状であり、非予ひずみ状層又は両方の層に三次元特徴を作成し得る。予ひずみ状である第1の層又は第2の層は、孔を含まなくてもよい。

衣類に面する積層体の第2の層は、第2の不織布層であり得る。第2の不織布層は、衣類に面する表面の最も外側の表面上、又は第1の不織布層と液体不透過性バックシートとの中間に位置し得る。第2の不織布層が、最も外側の表面上に位置する場合、孔又はパターン化孔を含む第1の不織布層は、第2の不織布層を通して可視であり得る。ある例において、第2の不織布層は、パターン化孔が本明細書に記載されるように、孔又はパターン化孔を含み得る。第2の不織布層は、非有孔であってもよい。他の例において、衣類に面する積層体の第2の層は、液体不透過性バックシートフィルムを含み得る。パターン化接着剤、着色されたパターン化接着剤、印刷されたインク、又は着色されて印刷されたインク(共に「表示部」)は、バックシートフィルム上に存在し得、それにより、この表示部は、第1の層及び/若しくは第2の層を通して、並びに/又はこれらの層のうちの1つの孔若しくはパターン化孔を通して可視である。この表示部は、他の例において、第1の不織布層又は第2の不織布層上に存在してもよい。ある例において、表示部の第1の部分は、第1の不織布層上に存在し得、表示部の第2の部分は、第2の層上に存在し得る。

第1の不織布層は、パターン化結合又は機械的結合又は接着剤結合によって第2の層又は第2の不織布層に接合されてもよい。他の例において、第1の不織布層は、パターン化接着剤又は着色されたパターン化接着剤によって第2の層又は第2の不織布層に接合されてもよい。パターン化接着剤又は着色されたパターン化接着剤は、第1の不織布層又は第2の層又は不織布層の色とは異なる第1の色を有し得る。例えば、接着剤はティール色であり得るが、第1の層及び第2の層は白色である。第1の層及び第2の層は、異なる色を有してもよい。

図72〜75は、衣類に面する積層体の例示の層化を示す。図72の実施例において、第1の層8002は、液体不透過性バックシートであり得、第2の層8004は、有孔又は非有孔である、不織布材料等の材料であり得、第3の層8006は、有孔又は非有孔である、不織布材料等の材料であり得る。これらの層のうちのいずれかが非有孔である場合、それらは、エンボス加工部又は過剰結合部を含み得る。層8002、8004、及び8006のうちの1つ又は2つ以上は、他の層に接合される前に予ひずみ状であってよい。いくつかの例において、第1の層8002は、不織布材料であってもよい。層のうちのいずれか又は全ては、有孔であり得るか、又はパターン化孔を有し得る。いくつかの例において、特に第1の層8002が液体不透過性バックシートフィルムである場合、第2の層8004及び/又は第3の層8006は、有孔であり得るか、又はパターン化孔を有し得る。他の例において、第2の層8004及び第3の層8006のうちの1つのみが、孔又はパターン化孔を有し得、他の層は、非有孔である。ある例において、孔又はパターン化孔を有する第2の層8004のみを有することが望ましい場合があり、第3の層は、吸収性物品に滑らかな衣類に面する表面を提供するために非有孔である。層8006は、吸収性物品の衣類に面する表面の一部分を形成し得る。

図73は、図72の衣類に面する積層体を示すが、表示部8008が、層、この例では、第1の層8002又は第2の層8004のうちの1つに位置する。表示部8008は、第1の層8002と第2の層8004との中間に位置してもよい。表示部8008は、例えば、パターン化接着剤、着色されたパターン化接着剤、印刷されたインク、及び/又は着色されて印刷されたインクであり得る。図74の例に示されるように、第1の表示部8008は、第1の層8002及び第2の層8004上に位置し得るか、又は第1の層8002と第2の層8004との中間に位置し得る。第2の表示部8008’は、第2の層8004及び第3の層8006上に位置し得るか、又は第2の層8004と第3の層8006との中間に位置し得る。第2の表示部8008’は、パターン化接着剤、着色されたパターン化接着剤、印刷されたインク、及び/又は着色されて印刷されたインクであってもよい。いくつかの例において、第2の表示部のみが提供されてもよい。第1の表示部8008は、第2の表示部8008’と同一でも異なっていてもよい。図73及び74において、第1の層8002、第2の層8004、及び第3の層8006は、図72に関して記載されるものと同一であってもよい。2つ又はそれ以上の不織布材料が、層のうちの2つ又はそれ以上として提供される場合、不織布材料は、同一でも異なっていてもよい(すなわち、坪量、材料、製造方法、特性、有効開口面積が異なる)。第3の層8006は、吸収性物品の衣類に面する表面の一部分を形成し得る。

図75は、2層の衣類に面する積層体を示す。第1の層8002及び第2の層8004は、同一でも異なっていてもよい。これらの層のうちの少なくとも1つは、不織布材料であり得る。いくつかの例において、第1の層8002は、液体不透過性バックシートを含み得る一方、第2の層8004は、吸収性物品の衣類に面する表面を含み得る。そのような例において、第1の層8002は、非有孔であり得る一方、第2の層8004は、有孔であり得るか、パターン化孔を有し得るか、又は複数の過剰結合部若しくはエンボス加工部を含み得る。第1の層8002及び第2の層8004のいずれかは、共に接合される前に予ひずみ状であり、三次元積層体を作成することができる。表示部は、第1の層8002又は第2の層8004上に位置し得るか、又は第1の層8002と第2の層8004との中間に配置され得る。表示部は、図73に関して上述されるものと同一であってもよい。

第1の不織布層又は第2の層又は第2の不織布層の複数の孔、パターン化孔、過剰結合部、又はエンボス加工部は、第1の領域に第1のパターン、及び第2の異なる領域に第2の異なるパターンを有し得る。第1の領域は、腰部区域、股関節区域、ベルト部分、股区域、前側区域、後側区域、及び/又は臀部区域のうちの1つ又は2つ以上を含み得る。第2の領域は、腰部区域、股関節区域、ベルト部分、股区域、前側区域、後側区域、及び/又は臀部区域のうちの異なる1つ又は2つ以上を含み得る。第1のパターンは、例えば、サイズ及び形状、形状及び頻度、又はサイズ及び頻度が第2の異なるパターンとは異なり得る。

図76及び77を参照すると、吸収性物品8010上の例示の衣類に面する積層体又は衣類に面する層が示されている。衣類に面する積層体又は層は、上述されるものと同一の構成であり得るが、異なるゾーンを有してもよい。吸収性物品8010は、第1のゾーン8012と、第2のゾーン8014と、第3のゾーン8016と、を有し得る。第1のゾーン8012及び第2のゾーン8014は、吸収性物品8010の腰部又は股関節部分(又は前側若しくは後側区域)を形成し得、一方で第3のゾーン8016は、吸収性物品8010の股部及び/又は臀部部分を形成し得る。任意の好適な数のゾーンが、衣類に面する積層体又は層に提供されてもよい。ゾーン8012、8014、8016のうちの少なくともいくつかは、孔又はパターン化孔を有し得る。いくつかの例において、ゾーン8012、8014、及び8016、又はそれらの部分のうちの2つ以上は、孔又はパターン化孔を有し得る。更に他の例において、1つ又は2つ以上のゾーンは、孔を有し得、他のゾーンは、パターン化孔を有し得る。更に他の例において、1つ又は2つ以上のゾーンは、以下で更に詳述されるように、破裂していない過剰結合部を有し得るか、又は部分的に破裂した過剰結合部を有し得る。これらのゾーンのうちの1つ又は2つ以上が、エンボス加工部を含んでもよい。孔又はパターン化孔は、異なるゾーン内で同一でも異なっていてもよい。ある例において、第1のゾーン8012及び第2のゾーン8014は、同一パターンの孔若しくはパターン化孔、過剰結合部、又はエンボス加工部を有し得る一方、第3のゾーン8016は、異なるパターンの孔若しくはパターン化孔、過剰結合部、又はエンボス加工部を有し得る。ゾーンのうちのいずれかは、本明細書に記載される表示部を含んでもよい。表示部は、様々なゾーン内で同一でも異なっていてもよい。

図78は、第1のゾーン8012’、第2のゾーン8014’、第3のゾーン8016’及び第4のゾーン8018を有する、例示の吸収性物品8010’を示す。第1のゾーン8012’、第2のゾーン8014’、第3のゾーン8016’、及び第4のゾーン8018は、有孔であり、パターン化孔を有し、並びに/又は過剰結合部及び/若しくはエンボス加工部を含み得る。これらの孔、パターン化孔、過剰結合部、及び/又はエンボス加工部は、様々なゾーン内で同一でも異なっていてもよい。ある例において、少なくとも2つのゾーンは、同一パターンの孔、パターン化孔、過剰結合部、及び/又はエンボス加工部を有し得る。ゾーンのうちのいずれかは、本明細書に記載される表示部を含んでもよい。ある例において、第1のゾーン8012’及び第2のゾーン8014’は、同一パターンの孔、パターン化孔、エンボス加工部、及び/又は過剰結合部を有し得る一方、第3のゾーン8016’又は第4のゾーン8018は、異なるパターンの孔、パターン化孔、エンボス加工部、及び/又は過剰結合部を有し得る。

図79は、衣類に面する層又は積層体内にゾーンを有する吸収性物品8020の別の例である。第1のゾーン8022及び第2のゾーン8024は、複数の孔8026又はパターン化孔を含む一方、第3のゾーン8029は、あるパターンの開口していない過剰結合部8028又はエンボス加工部を含む。つまり、第1のゾーン8022及び第2のゾーン8024は、複数の破裂した過剰結合部8026を含む一方、第3のゾーン8029は、複数の破裂していない過剰結合部8028を含む。そのような構造を作成するために、材料を過剰結合してもよく、次いで、ある特定の区域(例えば、第1のゾーン8022及び第2のゾーン8024)を伸張させて(例えば、機械横方向に)、過剰結合部を少なくとも部分的に、又は完全に破裂させ、他の区域は伸張させない(例えば、第3のゾーン8029)。そのような構成において、衣類に面する層又は積層体は、腰部、股関節、又はベルト部分(すなわち、第1のゾーン8022及び第2のゾーン8024(孔又はパターン化孔を有する))が通気性である一方、第3のゾーン8029(過剰結合部又はエンボス加工部のみを有する)が、吸収性及び/又は性能のために設計されることを意味する。破裂した過剰結合部(又は孔)及び破裂していない過剰結合部は、任意の好適なゾーン内に位置し得る。

図80は、第1の区分(又はゾーン)8030(左側)に孔を形成する破裂した過剰結合部と、第2の区分8032(又はゾーン)(右側)に破裂していない過剰結合部と、を有する、不織布材料又は積層体の写真である。図80はまた、第1の区分8030と第2の区分8032との中間に位置する第3の移行区分8034を示す。第3の移行区分8034において、過剰結合部のうちの少なくともいくつかは、部分的に破裂する。そのような材料は、図79の衣類に面する積層体の一部分として使用され得る。

図81は、第1の区分8036に過剰結合部又はエンボス加工部を有する不織布積層体の写真である。第1の区分(又はゾーン)8036は、別の層に接合される前に予ひずみ状であった層を有してもよく、それにより、三次元特徴を製造する。第2の区分(又はゾーン)8038は、予ひずみ状層の有無に関わらず、複数の孔又は複数のパターン化孔を含み得る。第1の区分8036は、衣類に面する積層体内の第1のゾーンを表し得、第2の区分8038は、衣類に面する積層体内の第2のゾーンを表し得る。

吸収性物品は、吸収性物品の着用者に面する側面上の液体透過性トップシートと、吸収性物品の衣類に面する側面上の衣類に面する積層体と、を含み得る。衣類に面する積層体は、第1の層又は第2の層が予ひずみ状態にある場合、及び第1の層若しくは第1の不織布層又は第2の層若しくは第2の不織布層が非予ひずみ状態にある場合、第1の層又は第1の不織布層、及び第1の層に接合された第2の層又は第2の不織布層を含み、三次元材料を形成することができる。予ひずみ状層、及び予ひずみ状層を含む積層体の詳細は、上に記載される。第1の不織布層は、本明細書に記載される、複数の孔又は複数のパターン化孔を含み得る。これらの孔のうちの少なくとも3、少なくとも5、又は少なくとも10個は、不均質な孔であってもよい。第2の層は、フィルムを含み得るか、又はバックシートフィルムを含み得る。積層体は、本明細書に記載される1つ又は2つ以上のパターン化接着剤及び/又は印刷されたインクを含んでもよい。吸収性物品は、液体透過性トップシートと衣類に面する積層体との中間に少なくとも部分的に配設された吸収性コアを含み得る。

吸収性物品は、吸収性物品の着用者に面する側面上の液体透過性トップシートと、吸収性物品の衣類に面する側面上の衣類に面する層と、を含み得る。衣類に面する層は、不織布材料を含んでもよい。衣類に面する層は、複数の過剰結合部を含む第1のゾーンと、複数の孔又はパターン化孔を含む第2のゾーンと、を含み得る。第2のゾーンは、吸収性物品の腰部区域、股関節区域、又はベルト部分を少なくとも部分的に形成し得、第2のゾーンは、吸収性物品の股区域を少なくとも部分的に形成し得る。繰り返し単位内の複数の孔のうちの少なくとも3、少なくとも5、又は少なくとも10個は、本明細書における孔試験に従い、異なるサイズ、異なる形状、及び/又は異なる絶対フェレット角を有し得る。吸収性物品は、液体不透過性バックシートと、液体透過性トップシート及びバックシートの中間に少なくとも部分的に配設された吸収性コアと、を含み得る。

図82は、その中心区域9004にパターン化孔9002、及びその外側部分9008にエンボス加工領域9006を有する、例示のパターン化有孔ウェブ9000である。パターン化有孔ウェブ9000は、女性用衛生製品において、例えば、トップシートとして使用され得るか、又は他の吸収性物品に使用され得る。

図83は、別の例示のパターン化有孔ウェブ9010である。

モアレ効果積層体及びその作製方法 本開示は、モアレ効果を提供する積層体も想定する。モアレ効果は、第1の材料における1つのパターンが、第2の材料における別のパターンの上に重畳される一方、1つのパターンが、他のパターンに対して変位又は移動するときに顕著な視覚画像である。2つより多くの材料が、任意に、追加のパターンと共に使用されてもよい。消費者製品又は吸収性物品の様々な層においてモアレ効果をもたらすことは、その製品又は物品の興味を起こさせる外観に起因して、高く消費者に所望される。吸収性物品の状況において、モアレ効果をもたらすことは、消費者に奥行の印象、吸収性、品質、向上した吸い上げ、及び/又は及び空気流を提供することができる。

モアレ効果をもたらすパターン化有孔不織布材料のいくつかの実施例が、図84〜87に示される。図84において、第1の層1100は、第2の層1102に対して第1の位置にある。第1の層1100は、複数のパターン化孔1104(本明細書に記載される)を有し、第2の層1102は、複数の均一に離間した均質の孔1106を有する。図85は、第2の層1102に対して第2の位置にある第1の層1100を示す。図86は、第2の層1102に対して第3の位置にある第1の層1100を示す。図87は、第2の層1102に対して第4の位置にある第1の層1100を示す。図84〜87をあわせて見ると、モアレ効果が示される。これは、第1の層1100と第2の層1102との間に非結合スパンを有することによって達成されてもよい。第1の層及び第2の層に非結合スパンを有することによって、第1の層及び第2の層が、少なくとも断続的に積層体へと共に接合される場合でも、第1の層及び第2の層は、互いに移動し得る。第1の層及び第2の層が互いに移動しない場合でも、観察者が積層体に対して移動するとモアレ効果が現れ得る。図84〜87は、モアレ効果の単なる例であり、更なる形態が以下で考察される。

モアレ効果積層体は、2つ又はそれ以上の層を有し得る。第1の層は、不織布、セルロース材料、コフォーム材料、織布、フィルム、任意の他の好適な材料、又はこれらの組み合わせを含み得る。第2の層もまた、不織布、セルロース材料、コフォーム材料、織布、フィルム、任意の他の好適な材料、又はこれらの組み合わせを含み得る。第1の層又は第2の層は、本明細書に記載される孔(均一かつ均質)又はパターン化孔を含み得る。他の例において、これらの層のうちの1つのみが、孔又はパターン化孔を含んでもよい。更に他の例において、どの層も孔又はパターン化孔を含まない場合がある。

これらの層のうちの1つは、高い不透明度のゾーン内に位置するパターンに、複数の低い不透明度のゾーンを含み得る。つまり、第1の不透明度(高い不透明度)を有する材料は、低減した不透明度(低い不透明度)を有する、ある特定のゾーンを有し得る。低い不透明度のゾーンは、特に、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm2増分を含め、少なくとも約1mm2、少なくとも約2mm2、少なくとも約3mm2、少なくとも約4mm2、少なくとも約5mm2、少なくとも約6mm2、少なくとも約7mm2、少なくとも約8mm2、又は約1mm2〜約20mm2、約1mm2〜約15mm2、約2mm2〜約10mm2の範囲の領域を有する必要がある。これらの低い不透明度のゾーンは、いくつかの例において、孔によって少なくとも部分的に、又は完全に形成され得る。高い不透明度のゾーン内に位置する、低い不透明度のゾーンは、低い不透明度のゾーンを有する材料の後ろのパターンの一部分を見ることができるようにし得る。つまり、低い不透明度のゾーンは、本質的に材料に「窓」を作成し、それにより、材料の後ろのパターンが、少なくとも部分的に見えるようにする。

高い不透明度のゾーンは、本明細書における不透明度試験に従い、低い不透明度のゾーンの不透明度より少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、又は少なくとも約3倍高い不透明度を有し得る。あるいは、高い不透明度のゾーンは、本明細書における不透明度試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.1増分を含め、低い不透明度のゾーンより約1.1倍〜約5倍の範囲で高い不透明度を有し得る。また、高い不透明度のゾーンは、本明細書における不透明度試験に従い、低い不透明度のゾーンの不透明度より少なくとも約3パーセンテージ点、少なくとも約5パーセンテージ点、少なくとも約10パーセンテージ点、少なくとも約15パーセンテージ点、少なくとも約20パーセンテージ点、又は少なくとも約25パーセンテージ点高い不透明度を有し得る。あるいは、高い不透明度のゾーンは、本明細書における不透明度試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.1パーセンテージ点増分を含め、約3パーセンテージ点〜約20パーセンテージ点の範囲で高い不透明度を有し得る。低い不透明度のゾーンが孔である場合、それらの不透明度は、本明細書における不透明度試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.1増分を含め、0%若しくは約0%、又は約0%〜5%となる。

高い不透明度のゾーンは、本明細書における光透過率試験に従い、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、又は少なくとも約3倍低い光透過率を有し得る。あるいは、高い不透明度のゾーンは、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.1増分を含め、本明細書における光透過率試験に従い、低い不透明度のゾーンより約1.1倍〜約5倍の範囲で低い光透過率を有し得る。また、高い不透明度のゾーンは、本明細書における光透過率試験に従い、低い不透明度のゾーンの光透過率より少なくとも約3パーセンテージ点、少なくとも約5パーセンテージ点、少なくとも約10パーセンテージ点、少なくとも約15パーセンテージ点、少なくとも約20パーセンテージ点、又は少なくとも約25パーセンテージ点低い光透過率を有し得る。あるいは、高い不透明度のゾーンは、本明細書における光透過率試験に従い、低い不透明度のゾーンの光透過率より約3パーセンテージ点〜約20パーセンテージ点の範囲で低い光透過率を有し得る。低い不透明度のゾーンが孔である場合、それらの光透過率は、本明細書における不透明度試験に従い、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、約95%〜100%である。

モアレ効果積層体の層は、同一の材料又は異なる材料を含み得る。異なるとは、層が、例えば、坪量、不透明度、繊維の組成、繊維の種類、繊維のサイズ、製造方法、キャリパー、及び/又は色において異なり得る。いくつかの例において、第1の層は、不織布材料であり得、第2の層は、異なる種類の不織布材料又はフィルムであり得る。

いくつかの例において、モアレ効果積層体の第1の層の第1のパターンは、印刷されたパターン、印刷された接着剤、均質かつ均一な孔のパターン、パターン化孔(本明細書に記載される)、高い不透明度のゾーン内に位置する低い不透明度のゾーン、及び/又はエンボス加工部のパターンであってもよい。同様に、モアレ効果積層体の第2の層の第2のパターンは、印刷されたパターン、印刷された接着剤、均質かつ均一な孔のパターン、パターン化孔、高い不透明度のゾーン内に位置する低い不透明度のゾーン、エンボス加工部のパターン、又はこれらの組み合わせであってもよい。第1の層及び第2の層の第1のパターン及び第2のパターンはそれぞれ、例えば、サイズ、寸法、形状、面積、色、及び/又は配向が同一でも異なっていてもよい。更なる実施例として、第1の層の第1のパターンは、パターン化孔を含み得、第2の層の第2のパターンは、印刷されたパターン又は印刷された接着剤を含み得る。別の実施例として、第1の層の第1のパターンは、高い不透明度のゾーン内に位置する低い不透明度のゾーンを含み得、第2の層の第2のパターンは、印刷されたパターン又は印刷された接着剤を含み得る。更に別の実施例として、第1の層の第1のパターンは、高い不透明度のゾーン内に位置する低い不透明度のゾーンを含み得、第2の層の第2のパターンは、孔、パターン化孔、及び/又はエンボス加工部のパターンを含み得る。第1の層は、観察者に面する層であり得るが、第2の層も同様であり得る。

上で参照されるように、モアレ効果積層体内の層の色は、同一でも異なっていてもよい。実施例として、第1の層は白色であり得、第2の層は青色であり得る。別の実施例として、第1の層は薄青色であり得、第2の層は、濃い青色であり得る。層のうちのいずれかは、印刷されたインク又はパターン化接着剤のパターンと同一又は異なる色であり得る。

ある例において、モアレ効果積層体の第1の層は、衣類に面する不織布層を含み得、第2の層は、バックシートフィルム又は他のフィルムを含み得る。衣類に面する不織布層は、孔、パターン化孔(本明細書に記載される)、又は高い不透明度のゾーン内の低い不透明度のゾーンを有し得る。これらの孔、パターン化孔、又は低い不透明度のゾーンは、第1の層の第1のパターンを形成し得る。第1の層は、1つ又は2つ以上の基材を積層体として含んでもよい。バックシートフィルム又は他のフィルムを含む第2の層は、孔、パターン化孔、印刷されたインク、パターン化接着剤、及び/又はエンボス加工部のパターンを含む、第2のパターンを含んでもよい。第2のパターンは、第1の層の第1のパターンを通して少なくとも部分的に可視であり得る。

モアレ効果積層体の第1の層は、任意の好適な種類の接合又は結合を使用して、モアレ効果積層体の第2の層(又は追加の層)に断続的に接合又は結合され得る。好適な接合又は結合の例としては、例えば、超音波結合若しくは接合、接着剤結合若しくは接合、機械的結合若しくは接合、1つの層の、別の層への相互貫通、機械的もつれ、及び/又は熱的接合又は結合が挙げられる。結合部又は接合部分は、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25m、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約40mm、少なくとも約45mm、又は少なくとも約50mm離れて配置され得る。他の例において、結合部又は接合部分は、特に、上で参照される範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約15mm〜約150mm離れて、約20mm〜約140mm離れて、約20mm〜約120mm離れて、約30mm〜約100mm離れて位置してもよい。より大きな製品において、結合部又は接合部分は、特に、上で参照される範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約25mm〜約1000mm離れて、約100mm〜約750mm離れて、約100mm〜約500mm離れて位置し得る。

図88〜90を参照すると、例示の結合部又は接合部分1108は、理解を容易にするために、過度に単純化した図で示されている。結合部又は接合部分1108は、モアレ効果積層体の第1の層と第2の層(又は追加の層)との間にあってもよい。図88〜90において、例示の吸収性物品1110は、結合部又は接合部分の位置を示すように、衣類に面する表面(又は第1の層)が取り除かれて示されるが、結合又は接合の概念は、吸収性物品又は別の消費者製品において使用されるかどうかに関わらず、いかなるモアレ効果積層体にも適用する。例えば、モアレ効果積層体は、トップシート、トップシート及び捕獲層、トップシート及び分配層、腰部バンド、外側カバー、レッグカフ、ベルト、締結システム、拭き取り布として、又は使用時に自然な動きを有する(例えば、耳)消費者製品若しくは吸収性物品の任意の他の構成要素として使用され得る。結合部又は接合部分1108は、例えば、別個の(図88を参照されたい)、線状かつ連続的(図89及び90を参照されたい)、不連続的かつ線状、又は不連続的であってもよい。様々な例において、結合部又は接合部分は、任意の好適な又は所望のパターンを形成し得る。

上に記載される結合部又は接合部分の間隔を考慮して、図88〜90を再び参照すると、非接合スパン1112が、モアレ効果積層体の結合部又は接合部分1108の中間に存在し得る。これらの非接合スパン1112は、第1の層が、第2の層(又はモアレ効果積層体に提供される場合、追加の層)に接合又は結合されていない領域である。それらは、非結合スパンとも称され得る。非結合スパンは、結合部又は接合部分の間で任意の好適な方向に延び得る。非接合スパン1112内の第1の層及び第2の層は、モアレ効果を可能にするために、たとえほんの僅かであっても、互いに移動可能であり得る。非接合スパンは、例えば、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mm、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約40mm、少なくとも約45mm、又は少なくとも約50mmの範囲の距離を有し得る。他の例において、非接合スパンは、特に、上で参照される範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約15mm〜約150mm離れて、約20mm〜約140mm離れて、約20mm〜約120mm離れて、約30mm〜約100mm離れて位置してもよい。より大きい製品において、非接合スパンは、特に、上で参照される範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約25mm〜約1000mm離れて、約100mm〜約750mm離れて、約100mm〜約500mm離れて位置し得る。

いくつかの例において、非接合又は非結合スパンにおけるパス長は、モアレ効果積層体の層のうちの1つにおいて、層のうちの別の1つに対し、より長くても、より短くても、同一でも異なっていてもよい。図91を参照すると、第1の層1100は、非接合スパン1112において第2の層1102のパス長P2より長いパス長P1を有し得る。パス長は、1つの結合部又は接合部分1108から別の部分へと表面上を動くときに移行した距離である。図に見られるように、移行した距離は、第2の層1102より第1の層1100に対して長くなる。つまり、第1の層1100は、非接合スパンにおいて第2の層1102より長い。第2の層1102のパス長が、第1の層1100より長いという逆もまた真であり得る。2つの層が異なるパス長を有する、2つの層を有する積層体を提供することは、本明細書においてより詳細に記載されるように、1つの層を別の非予ひずみ状層に接合する前にその層を予ひずみ状にすることによって提供されてもよい。このパス長差を提供することによって、モアレ効果積層体は、少なくとも1つの層に三次元特徴を提供し得、一方で1つの層が、非接合又は非結合スパン1112内の別の層に対して更に動くことが可能になるため、モアレ効果の視覚的重要性をも高め得る。図91の実施例において、第1の層1100は、第1のパターンの孔、パターン化孔、又は低い不透明度のゾーンを有し得、第2の層1102は、第1の層の孔、パターン化孔、又は低い不透明度のゾーンを通して少なくとも部分的に可視である、印刷されたパターン、印刷されたインク、印刷された接着剤、孔、及び/又はパターン化孔を有し得る。第1の層のパス長は、特に、指定の範囲及び該範囲において形成された全ての範囲内での全ての0.1%増分を含め、少なくとも約0.5%、約1%、約1.5%、約2%、約2.5%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、又は約0.5%〜約40%の範囲で、モアレ効果積層体内の第2の層のパス長より長くても異なっていてもよい。

非接合スパンにおける層間の異なるパス長がないとしても、非接合スパン内の第1の層及び第2の層は、依然として互いに移動することができ得る。これにより、モアレ効果を観察することができる。非結合スパン又はスパンにおける第1の層と第2の層との間の移動は、吸収性物品の着用者の動き及び/又はモアレ積層体がその一部である消費者製品の動きによって引き起こされ得る。

図92は、第1のパターン1004を有するモアレ効果積層体の第1の層1100の例を示す。第1のパターンは、高い不透明度のゾーン内に位置する孔、パターン化孔、又は低い不透明度のゾーンを含み得る。図93は、第2のパターン1106を有するモアレ効果積層体の第2の層1102の例を示す。第2のパターン1106は、例えば、孔、パターン化孔、印刷されたインク、パターン化接着剤、及び/又はエンボス加工部を含み得る。図94は、非接合スパン内の第2の層1102に対して第1の位置にある第1の層1100を示す。図95は、同一非接合スパン内の第2の層1102に対して第2の位置にある第1の層1100を示す。図に見られるように、第2のパターン1106の第1の部分は、第1の層1100が第1の位置にあるとき、第1のパターン1104を通して可視であり、第2のパターン1106の第2の部分は、第1の層1102が第2の位置にあるとき、第1のパターン1104を通して可視である。第1のパターン1104及び第2のパターン1106は、同一サイズ及び形状であり得る。

図96は、第1のパターン1104を有するモアレ効果積層体の別の第1の層1100の例を示す。第1のパターンは、高い不透明度のゾーン内に位置する孔、パターン化孔、又は低い不透明度のゾーンを含み得る。図97は、第2のパターン1106を有するモアレ効果積層体の第2の層1102の例を示す。第2のパターン1106は、例えば、孔、パターン化孔、印刷されたインク、パターン化接着剤、及び/又はエンボス加工部を含み得る。図98は、非接合スパン内の第2の層1102に対して第1の位置にある第1の層1100を示す。図99は、同一非接合スパン内の第2の層1102に対して第2の位置にある第1の層1100を示す。図に見られるように、第2のパターン1106の第1の部分は、第1の層1100が第1の位置にあるとき、第1のパターン1104を通して可視であり、第2のパターン1106の第2の部分は、第1の層1102が第2の位置にあるとき、第1のパターン1104を通して可視である。第1のパターン1104及び第2のパターン1106は、異なるサイズ及び形状であり得る。

図100は、モアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の断面図を示し、第1の層1100は、第2の層1102に対して第1の位置にあり、第2のパターン1106の第1の部分は、第1のパターン1104を通して可視である。そのような実施例において、第1のパターン1104は、複数の孔又はパターン化孔であり、第2のパターン1106は、複数の孔又はパターン化孔である。

図101は、図100のモアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の別の断面図を示し、第1の層1100は、第2の層1102に対して第2の位置にあり、第2のパターン1106の第2の部分は、第1のパターン1004を通して可視である。

図102は、モアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の断面図を示し、第1の層1100は、第2の層1102に対して第1の位置にあり、第2のパターン1106の第1の部分は、第1のパターン1104を通して可視である。そのような実施例において、第1のパターン1104は、高い不透明度のゾーン内の複数の低い不透明度のゾーンであり、第2のパターン1106は、複数の孔又はパターン化孔である。

図103は、図101のモアレ効果積層体の非接合スパンの一部分の別の断面図を示し、第1の層1100は、第2の層1102に対して第2の位置にあり、第2のパターン1106の第2の部分は、第1のパターン1004を通して可視である。

本明細書に開示されるモアレ効果積層体のいずれかが、例えば、孔間距離及び平均絶対フェレット角等の、本明細書に記載されるパターン化孔の任意のパラメータを有するパターン化孔によって形成された孔を有し得る。

モアレ効果積層体の製造方法が提供される。この方法は、高い不透明度のゾーン内に位置する複数の低い不透明度のゾーンを含む(不透明度の差は、上述される)、第1の層、第1の不織布層、又は第1のフィルム層を提供することを含み得る。低い不透明度のゾーンは、孔を含み得るか、又は孔であり得る。低い不透明度の複数のゾーンは、第1のパターンを形成し得る。この方法は、第2のパターンを含む、第2の層、第2の不織布層、又は第2のフィルム層を提供することと、第1の層を第2の層と対面関係で位置することと、を含み得る。この方法は、第1の層を第2の層に断続的に接合して、第1の層及び第2の層の少なくとも1つの非接合スパンを形成することを含み得、それにより、第1の層の少なくとも一部分は、非接合スパン内の第2の層の一部分に対して可動である。非接合スパンは、少なくとも20mmの寸法(又は非接合若しくは非結合スパンについて上記の寸法のうちのいずれか)を有し得る。第2のパターンの部分は、非接合スパン内の第1のパターンの部分と整列し得るか、又は部分的に整列し得る。第2のパターンの一部分及び第1のパターンの一部分は、非接合スパンに存在し得る。第1のパターンは、例えば、サイズ、形状、及び/又は配向が、第2のパターンと同一でも異なっていてもよい。非接合スパンの第1の層内の第1のパス長は、上に開示されるパーセンテージのうちのいずれかによって非接合スパンの第2の層内の第2のパス長とは異なっていても、それより長くても短くてもよい。

吸収性物品における光干渉パターンの製造方法が提供される。この方法は、第1の層(不織布又はフィルム)を、吸収性物品の第1の構成要素として提供することを含み得る。第1の層は、高い不透明度のゾーン内に位置する、低い不透明度の複数のゾーンを含み得る(不透明度の差は、上述される)。低い不透明度の複数のゾーンは、第1のパターンを形成し得る。低い不透明度のゾーンは、孔を含み得る。この方法は、第2の層(不織布又はフィルム)を、吸収性物品の第2の構成要素として提供することを含み得る。第2の層は、第2のパターンを含み得る。第1の層、又はその一部分は、第2の層と対面関係にあってもよく、第2の層に断続的に接合され、それにより少なくとも1つの非接合スパンを形成する。この方法は、非接合スパン内の第1の層の一部分を、非接合スパン内の第2の層の一部分に対して移動させて光学干渉パターンを生成することを含み得る。非接合スパン内の第2のパターンの第1の部分は、第1の層の該部分が第2の層の該部分に対して第1の位置にあるとき、第1のパターンの一部分を通して可視であり得る。非接合スパン内の第2のパターンの第2の部分は、第1の層の該部分が第2の層の該部分に対して第2の位置にあるとき、第1のパターンの一部分を通して可視であり得る。吸収性物品の第1の構成要素は、トップシート、捕獲層、又は任意の他の好適な構成要素であってもよい。吸収性物品の第2の構成要素は、二次トップシート、捕獲層、又は任意の他の好適な構成要素であってもよい。

ゾーン状パターン化有孔ウェブ 図104〜107を参照すると、ゾーン状パターン化有孔ウェブの態様が例示されている。様々なゾーンは、Z1、Z2等として表され、ゾーン1、ゾーン2等を意味する。ゾーン状パターン化有孔ウェブは、図104〜107において、衣類に面する層若しくは積層体、又は着用者に面する層若しくは積層体として示されるが、ゾーン状パターン化有孔ウェブが、1つの層を含むか、又は複数の層を含むかに関わらず、吸収性物品又は他の消費者製品の任意の部分に使用されてもよい。例えば、ゾーン状パターン化有孔ウェブは、耳パネル、拭き取り布、及び/又はバリアレッグカフの一部として使用されてもよい。ゾーン状パターン化有孔ウェブは、本明細書に記載される、予ひずみ状であり、非予ひずみ状層に接合される1つ又は2つ以上の層を有し得る。

図104を参照すると、第1のゾーン、Z1は、吸収性物品の前側部分を表す一方、第2のゾーン、Z2は、吸収性物品の後側部分を表す。第1のゾーン及び第2のゾーンは、単一層又は複数の層であり得る、パターン化有孔ウェブ内に形成される。パターン化有孔ウェブ1300は、第1のゾーン、Z1を形成する複数の第1の配列を含み得る。これらの第1の配列のうちの少なくともいくつかは、第1の複数のランド領域と、第1の複数の孔と、を含み得る。第1の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第1の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。第1のゾーン、Z1は、本明細書における孔試験に従う複数の孔間距離を有し得る。第1のゾーン、Z1の孔間距離は、第1の平均値及び第1の中央値を有する第1の分布を有し得る。第1の平均値は、例えば、第1の中央値より少なくとも4%、又は8%等の他のパーセンテージだけ大きくても、小さくても、異なっていてもよい。第1のゾーン、Z1の第1配列は、本明細書における孔試験に従い、本明細書において指定される任意の他の範囲も含め、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を有し得る。第1のゾーン、Z1を形成し得る第1配列の実施例は、ランド領域14及び孔12と共に図1に示される。本開示の他のパターン化有孔ウェブのうちのいずれかは、第1のゾーン、Z1の全て又は一部を形成することもできる。

複数の第2の異なる配列は、パターン化有孔ウェブ1300内に第2のゾーン、Z2を形成し得る。これらの第2の配列のうちの少なくともいくつかは、第2の複数のランド領域と、第2の複数の孔と、を含み得る。第2のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第2の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲み得る。第2のゾーン、Z2は、本明細書における孔試験に従う複数の孔間距離を有し得る。第2のゾーン、Z2の孔間距離は、第2の平均値及び第2の中央値を有する第2の分布を有し得る。第2の平均値は、例えば、第2の中央値より少なくとも4%、又は8%等の他のパーセンテージだけ大きくても、小さくても、異なっていてもよい。第2のゾーン、Z2の第2の配列は、本明細書における孔試験に従い、本明細書において指定される任意の他の範囲も含め、約5%〜約50%の範囲の有効開口面積を有し得る。第2のゾーン、Z2を形成し得る第2の配列の例は、ランド領域14及び孔12と共に図2に示される。本開示の他のパターン化有孔ウェブのうちのいずれかは、第2のゾーン、Z2の全て又は一部を形成することもできる。

ゾーン、Z1又はZ2のいずれかにおけるパターン化有孔ウェブは、1つ又は2つ以上の層を含み得るか、又は単一層のみを含み得る。1つ又は2つ以上の層は、フィルム、不織布材料、又は本明細書において指定される他の材料のうちのいずれかを含み得る。多層パターン化有孔ウェブにおいて、これらの層は、同一材料又は異なる材料を含んでもよく、これらの層のうちの少なくとも1つが、パターン化孔を有する。これらの層は、同一又は異なる色を有し得る。第1のゾーン、Z1の第1の複数の孔は、第2のゾーン、Z2の複数の孔と同一でも異なっていてもよい。第1の配列の第1の複数の孔又は第2の配列の第2の複数の孔は、実質的な連続パターン、別個のパターン、又は線形パターンを形成し得る。第1の配列の第1の複数のランド領域又は第2の配列の第2の複数のランド領域は、実質的な連続パターン、別個のパターン、又は線形パターンを形成し得る。

第1のゾーン、Z1又は第2のゾーン、Z2は、着用者上の吸収性物品の正しい配向を示し得る。パターン化有孔ウェブ1300は、ポリエチレン/ポリプロピレンバイコンポーネントスパンボンド材料、ナノファイバー、及び/又はけん縮繊維を含み得る。

パターン化有孔ウェブ(単一層又は多層)は、パターン化有孔ウェブ1300内に第1のゾーン、Z1を形成する複数の第1の配列を含み得る。これらの第1の配列のうちの少なくともいくつかは、第1の複数のランド領域と、第1の複数の不均質な孔と、を含み得る。第1の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第1の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲み得る。第1の複数の孔は、本明細書における孔試験に従い、約20度より大きい(又は本明細書に記載される他の角度)平均絶対フェレット角を有し得る。第1の配列は、本明細書における孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲(又は本明細書において指定される他のパーセンテージ若しくは範囲)の有効開口面積を有し得る。複数の第2の異なる配列は、パターン化有孔ウェブ内に第2のゾーン、Z2を形成し得る。第2の配列のうちの少なくともいくつかは、第2の複数のランド領域及び第2の複数の不均質な孔を含み、第2の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかが、第2の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲む。第2の配列は、孔試験に従い、約5%〜約50%(又は本明細書において指定される他のパーセンテージ若しくは範囲)の有効開口面積を有し得る。第2の複数の孔は、本明細書における孔試験に従い、約20度より大きい平均絶対フェレット角を有してもよい。

パターン化有孔ウェブ(単一層又は多層に関わらず)は、パターン化有孔ウェブ内に第1のゾーン、Z1を形成する複数の第1の配列を含み得る。第1の配列のうちの少なくともいくつかは、少なくとも5mm、少なくとも8mm、又は少なくとも10mmより大きい幅と、第1の複数の孔とを有する、第1の複数のランド領域を含み得る。第1の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第1の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲み得る。第1のゾーン、Z1は、本明細書における孔試験に従う複数の孔間距離を有し得、第1のゾーン、Z1の孔間距離は、第1の平均値及び第1の中央値を有する第1の分布を有し得る。第1の平均値は、例えば、第1の中央値より少なくとも4%又は少なくとも8%だけ大きくても、小さくても、異なっていてもよい。第1の配列は、孔試験に従い、約5%〜約50%の範囲(又は本明細書において指定される他のパーセンテージ若しくは範囲)の有効開口面積を有し得る。複数の第2の配列は、パターン化有孔ウェブ1300内に第2のゾーン、Z2を形成し得る。第2の配列のうちの少なくともいくつかは、少なくとも5mm、少なくとも8mm、又は少なくとも10mmより大きい幅と、第2の複数の孔とを有する、第2の複数のランド領域を含み得る。第2の複数のランド領域のうちの少なくともいくつかは、第2の複数の孔のうちの少なくともいくつかを取り囲み得る。第2のゾーン、Z2は、本明細書における孔試験に従う複数の孔間距離を有し得る。第2のゾーン、Z2の孔間距離は、第2の平均値及び第2の中央値を有する第2の分布を有し得る。第2の平均値は、第2の中央値より少なくとも4%若しくは少なくとも8%、又は約4%〜約25%の範囲で大きくても、小さくても、異なっていてもよい。第2の配列は、約5%〜約50%の範囲(又は本明細書において指定される他のパーセンテージ若しくは範囲)の有効開口面積を有し得る。

パターン化有孔ウェブは、複数の孔と、複数のランド領域と、を含む、層を含み得る。複数の孔は、第1の孔の組と、第2の孔の組と、を含み得る。第1の孔の組は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有し得る。第1の孔の組の孔間距離は、第1の平均値及び第1の中央値を有する第1の分布を有し得る。第1の平均値は、第1の中央値より大きくても、小さくても、異なっていてもよい。第2の孔の組は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有し得る。第2の孔の組の孔間距離は、第2の平均値及び第2の中央値を有する第2の分布を有し得る。第2の平均値は、第2の中央値より大きくても、小さくても、異なっていてもよい。第1及び第2の孔の組は、異なるパターンを有し得る。パターン化有孔ウェブ1300は、第3の孔の組を含み得る。第3の孔の組は、第1及び第2の孔の組と異なっていてもよい。第3の孔の組は、本明細書における孔試験に従う孔間距離を有し得る。第3の孔の組の孔間距離は、第3の平均値及び第3の中央値を有する第3の分布を有し得る。第3の平均値は、第3の中央値より大きくても、小さくても、異なっていてもよい。パターン化有孔ウェブ1300は、1つ又は2つ以上の層を有し得る。これらの層のうちの1つ又は2つ以上は、有孔であり得る。他の例において、これらの層のうちの1つ又は2つ以上は、有孔でなくてもよい。パターン化有孔ウェブの第1の層は、有孔であり得、パターン化有孔ウェブの第2の層は、有孔でなくてもよい。他の例において、パターン化有孔ウェブの第1の層は、有孔であり得、パターン化有孔ウェブの第2の層は、有孔であり得る。これらの層は、本明細書に記載されるように、異なる親水性を有し得る。第1の層の一部分若しくは全て、又は第2の層の一部分若しくは全ては、ポリエチレン/ポリプロピレンバイコンポーネントスパンボンド材料、ナノファイバー、及び/又はけん縮繊維を含み得る。

図105を参照すると、パターン化有孔ウェブ1301は、第1のゾーン、Z1と、第2のゾーン、Z2と、を有し得る。第1のゾーン、Z1及び第2のゾーン、Z2は、パターン化有孔ウェブ1300及び図104に関して上記の特徴のうちのいずれかを有し得る。これは、図106のパターン化有孔ウェブ1302にも適用する。図106において、第1のゾーン、Z1は、第1のパターン化有孔ウェブであり得、第2のゾーン、Z2は、第2のパターン化有孔ウェブであり得る。第1のパターン化有孔ウェブは、第2のパターン化有孔ウェブを取り囲み得るか、又は第2のパターン化有孔ウェブは、第1のパターン化有孔ウェブ上に配置されるか、又はそれに接合されたパッチであり得る。

図107を参照すると、パターン化有孔ウェブ1303は、第1のゾーン、Z1と、第2のゾーン、Z2と、第3のゾーン、Z3と、第4のゾーン、Z4と、を有し得る。第1、第2、第3、及び第4のゾーン、Z1〜Z4は、パターン化有孔ウェブ1300及び図104に関して上記の特徴のうちのいずれかを有し得る。

図104〜107のゾーンのうちの少なくともいくつかは、いくつかの例において、パターン化孔又は孔を有しなくてもよい。

パッケージ 本開示の吸収性物品は、パッケージ内に配置されてもよい。パッケージは、高分子フィルム及び/又は他の材料を含んでよい。吸収性物品の特性に関するグラフィック及び/又は表示部が、パッケージの外側部分に形成され、印刷され、位置し、及び/又は配置されてよい。それぞれのパッケージは、複数の吸収性物品を含んでよい。吸収性物品は、パッケージのサイズを縮小するように圧縮下で梱包されて、なお、1パッケージ当たり妥当な量の吸収性物品を提供することができる。吸収性物品を圧縮下でパッケージ化することにより、介護者は容易にパッケージを扱い、保管することができると同時に、パッケージのサイズによる流通コストの削減を製造者にもたらし得る。

したがって、本開示の吸収性物品のパッケージは、本明細書に記載されるバッグ内スタック高さ試験に従い、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約110mm未満、約105mm未満、約100mm未満、約95mm未満、約90mm未満、約85mm未満、約80mm未満、約78mm未満、約76mm未満、約74mm未満、約72mm未満、又は約70mm未満のバッグ内スタック高さを有し得る。あるいは、本開示の吸収性物品のパッケージは、本明細書に記載されるバッグ内スタック高さ試験に従い、指定の範囲及び該範囲において又は該範囲によって形成された全ての範囲内での全ての0.1mm増分を含め、約70mm〜約110mm、約70mm〜約105mm、約70mm〜約100mm、約70mm〜約95mm、約70mm〜約90mm、約70mm〜約85mm、約72mm〜約80mm、約74mm〜約78mmのバッグ内スタック高さを有し得る。

図108は、複数の吸収性物品1004を含む例示のパッケージ1000を示す。パッケージ1000は、複数の吸収性物品1004が位置する内部空間1002を画定する。複数の吸収性物品1004は、1つ又は2つ以上のスタック1006に配置される。

過剰結合部を含む材料/積層体 過剰結合部を含む材料及び/又は積層体もまた、本開示の範囲内である。これらの材料は、単一自立型ウェブであり得、一方で積層体は、共に接合される1つ又は2つ以上の単一自立型ウェブであり得る。積層体の状況において、1つの層のみが過剰結合部を含み得るか、又は全ての層が過剰結合部を含み得る。過剰結合部が、積層体の複数の層に提供される場合、それらは、同一パターン又は異なるパターンを有し得る。積層体の層のうちのいずれかは、予ひずみ状であり得る。これらのウェブは、フィルム、不織布、任意の他の好適な材料、及び/又は本明細書に記載される任意の他の材料であり得る。過剰結合部は、例えば、図19〜23、31、53、及び55〜60のパターン等の任意の好適なパターンで配置され得る。過剰結合部は、不織布供給元又は不織布製造元において(機械横方向伸張工程(複数可)を行うことなく)適用され得るか、又は機械横方向伸張工程(複数可)も行われる現場で適用され得る。機械横方向伸張工程の実施例は、図16及び24〜30を参照して本明細書に記載される。過剰結合材料及び/又は積層体を使用して、本開示のパターン化有孔ウェブを製造することができる。

試験方法 坪量試験 パターン化有孔ウェブの坪量は、いくつかの利用可能な技術によって判定され得るが、単純な代表的技術では、吸収性物品又は他の消費者製品を取り、存在し得る一切の弾性を除去して、吸収性物品又は他の消費者製品をその全長まで伸張させることを伴う。その後、45.6cm2の面積を有する打抜き型を使用して、吸収性物品又は他の消費者製品のほぼ中心から、存在し得る任意の他の層にパターン化有孔ウェブを締着するために使用され得る一切の接着剤を、可能な限りの範囲で、かつ、パターン化有孔ウェブを他の層から(必要であればCyto−Freeze、Control−Company、Houston、Texas等の低温スプレーを使用して)除去することを回避する場所において、パターン化有孔ウェブ(例えば、トップシート、外側カバー)の小片を切り取る。その後、サンプルを秤量して打抜き型の面積で割ると、パターン化有孔ウェブの秤量が得られる。結果を0.1cm2に最も近い5つのサンプルの平均として報告する。

孔試験 他の測定値の中で、孔寸法、有効孔面積、有効開口面積%、孔間距離測定値が、フラットベッドスキャナを使用して捕獲された試料画像から得られる。このスキャナは、反射モードで6400dpi及び8ビットグレースケールで走査することができる(好適なスキャナは、Epson America Inc.,Long Beach CAからのEpson Perfection V750 Pro又は相当物である)。このスキャナを、画像解析プログラムを実行するコンピュータと接続する(好適なプログラムは、National Institute of Health,USAのImageJ v.1.47又は相当物である)。試料画像は、NIST公認の定規の捕獲画像に対して較正された距離にある。鋼製フレームを使用して試料を載せ、次いで、試料画像を捕獲する前に黒色ガラスタイル(P/N11−0050−30、HunterLab,Reston,VAから入手可能)で裏当てする。次いで、結果として得られた画像を、閾値に設定し、開口孔区域を試料材料区域から分離し、画像解析プログラムを使用して解析する。全ての試験は、約23±2℃及び約50±2%の相対湿度に維持された調湿室内で行われる。

サンプルの調製: 試料を得るために、吸収性物品を、平坦構成の剛性平坦表面にテープで貼る。あらゆる脚部の弾性体(leg elastics)を、物品の平らな配置を促進するために切り落とすことができる。直線鋼製フレーム(100mm平方、1.5mm厚、60mm平方の開口部を有する)を使用して試料を載せる。鋼製フレームを取って、内部開口を取り囲む底面上に両面接着テープを貼る。テープの剥離紙を取り去り、物品の有孔層に鋼製フレームを接着させる。このフレームを、有孔層の機械方向(MD)に平行かつ機械横方向(CD)に垂直であるように整列させる。かみそり刃を使用して、有孔層を物品の下層から、フレームの外縁部に沿って切り取る。長手方向及び横方向の延びが維持されて、孔の変形を回避するように、試料を丁寧に取り去る。必要であれば、低温スプレー(Cyto−Freeze,Control Company,Houston TX等)を使用して、試料を下層から取り去ることができる。5つの実質的に同様の物品から取得された5つの複製試験片を分析に備えて準備する。関心対象の有孔層が小さすぎて鋼製フレームを収容できない場合、フレーム寸法を、孔の変形なしに試料を取り去る目的を達成し、一方で有孔層の重要な部分を走査することを可能にするのに十分なサイズの開口部を残すために適宜低減する。同一加工条件下で、及び吸収性物品に使用する場合と同じ程度で、それを延伸させるか又は活性化し、次いで、その延伸状態で、試験のためにそれを上記の鋼製フレームに接着することによって、試験用の有孔又はパターン化有孔基材原材料を調製する。試験前に約2時間掛けて約23℃±2℃及び約50%±2%の相対湿度で、サンプルを調整する。

画像の捕獲 定規をスキャナベッドに置き、スキャナガラスの側面に平行に配向して蓋を閉じる。反射モードで6400dpiの解像度(約252ピクセル/mm)及び8ビットグレースケールで定規の構成画像を捕獲し、その視野は、鋼製フレームの内部の寸法に対応する。較正画像を圧縮前のTIFF書式ファイルとして保存する。蓋を持ち上げて定規を取り除く。較正画像を取得した後、全ての試料を同じ条件下で走査して同じ較正ファイルに基づいて測定する。次に、フレーム付きの試料を平らに置かれたスキャナベッドの中心に、試料の外側に面する表面をスキャナのガラス面に向けて置く。試料を、フレームの側部がスキャナのガラス面と平行及び垂直に整列するように配向し、それにより、結果として得られる試料画像は、上から下へと垂直に走るMDを有する。黒のガラスタイルを、試料を覆うフレーム上に置き、蓋を閉じて、走査画像を取得する。残りの4つの複製物も同様に走査する。必要な場合、有孔領域の周囲を囲む矩形視野に対する全ての画像を捕獲し、ファイルを再保存する。

有効開口面積%の計算 画像解析プログラムの較正画像ファイルを開き、撮像された定規を使用して直線距離較正を実施する。この距離較正スケールは、解析前に全ての後続の試料画像に適用される。画像解析プログラムの試料画像を開き、距離スケールを設定する。8ビットヒストグラム(0〜255、1GL当たり1ビン)を見て、開孔部の暗画素ピークと試料材料のより明画素ピークとの間に位置する最小母集団のグレーレベル(GL)値を特定する。画像の閾値を最小グレーレベル値に設定して2値画像を生成する。2値画像において、孔は黒色で現れ、GL値255を有し、試料は白色で現れ、GL値0を有する。

画像解析プログラムを使用して、別個の孔区域のそれぞれを解析する。画像の縁部に沿った部分的孔を含め、最も近い0.01mm2まで個々の孔面積の全てを測定して記録する。0.3mm2未満の面積を有する任意の孔は「効果的でない」として破棄する。残りの面積(全部及び部分の孔を含む)を合計して、画像内に含まれた総面積で割り、100を掛ける。この値を有効開口面積%として、最も近い0.01%まで記録する。

同様に、残りの4つの試料画像を解析する。5つの複製について、平均有効開口面積%の値を、最も近い0.01%まで計算し、記録する。

有効孔寸法の測定 画像解析プログラムで較正画像(定規を含む)ファイルを開く。元の画像の解像度を、バイキュービック補間を使用して、6400dpiから640dpi(およそ25.2画素/mm)にリサイズする。画像化定規を使用して、線形距離較正を行う。この距離較正スケールは、解析前に全ての後続の試料画像に適用される。画像解析プログラムで試料画像を開く。元の画像の解像度を、バイキュービック補間を使用して、6400dpiから640dpi(およそ25.2画素/mm)にリサイズする。距離スケールを設定する。8ビットヒストグラム(0〜255、1GL当たり1ビン)を見て、開孔部の暗画素ピークと試料材料のより明画素ピークとの間に位置する最小母集団のグレーレベル(GL)値を特定する。画像の閾値を最小グレーレベル値に設定して2値画像を生成する。2値画像において、孔は黒色で現れ、GL値255を有し、試料は白色で現れ、GL値0を有する。次に、2つの形態学的操作を2値画像上で行う。第1に、クロージング(拡大操作に続いて浸食操作、反復=1、画素数=1)、開口孔内の浮遊繊維を除去する。第2に、オープニング(浸食操作に続いて拡大操作、反復=1、画素数=1)、単離された黒色画素を除去する。浸食工程中の画像の縁部をパッドして、黒色境界画素が、走査中に維持されるのを保証する。最後に、黒色孔区域内に封入された任意の残りの空隙を充填する。

画像解析プログラムを使用して、別個の孔区域のそれぞれを解析する。解析中に画像の縁部に沿った部分的孔の測定を除き、完全孔のみを測定する。個々の有効孔面積、外周、0〜180度の対応する配向の角度と共にフェレット径(孔の長さ)、及び最小フェレット径(孔の幅)の全てを測定し、記録する。個々の要素面積(最も近い0.01mm2まで)、外周及びフェレット径(長さ及び幅)(最も近い0.01mmまで)、及び角度(最も近い0.01度まで)のそれぞれについて測定値を記録する。0.3mm2未満の面積を有する任意の孔は「効果的でない」として破棄する。残りの孔の数を記録し、画像の面積で割って、孔密度値として記録する。MDと整列した孔の配向の角度(画像において垂直)は、90度の角度を有する。左から右に増加する正の傾斜を有する孔は、0〜90度の角度を有する。左から右に減少する負の傾斜を有する孔は、90〜180度の角度を有する。個々の孔角度を使用して、元の配向角から90度を差し引くことによって絶対フェレット角を計算し、その絶対値を取る。これらの測定値に加えて、孔長さをその幅で割ることによって各個々の孔のアスペクト比を計算する。残りの4つの複製画像のそれぞれについて、この解析を繰り返す。複製から記録された孔値の全てを使用して、有効孔寸法、絶対フェレット角、及びアスペクト比測定のそれぞれについて、統計的平均及び標準偏差を計算し、報告する。個々の絶対フェレット角測定値の平均を、平均絶対フェレット角の値として記録する。標準偏差を平均値で割り、100を掛けることによって、孔寸法、絶対フェレット角、及びアスペクト比測定値のそれぞれについて、相対標準偏差(RSD)%を計算し、報告する。

孔間距離の測定: 孔間の平均、標準偏差、中央値、及び最大距離は、孔寸法測定値について解析された2値画像を更に解析することによって測定することができる。第1に、形態学的操作に従い、画像解析プログラムを使用してリサイズ2値画像の複製コピーを入手し、ボロノイ操作を行う。これは、2つの最も近いパターンの孔の境界に対して等距離を有する画素の線によって境界が引かれたセルの画像を生成し、画素値が2値画のユークリッド距離マップ(EDM)からの出力である。2値画像における各孔間画素が、最も近いパターン孔からの画素の距離に等しい孔と置き換えられるとき、EDMが生成される。次に、バックグラウンドゼロを除去して、距離値の統計解析を可能にする。これは、画像計算器を使用して、ボロノイセル画像をそれ自体で割り、32ビット浮遊点画像を生成することによって達成され、セルラインの全ては、値1を有し、画像の残りの部分は、非数(NaN)として特定される。最後に、画像計算器を使用して、この画像に元のボロノイセル画像を掛けて、セルラインに沿った距離値はそのままであり、0値の全てはNaNと置き換えられた32ビット浮遊点画像を生成する。次に、画像内の値に画像の画素解像度(およそ0.04mm/画素)を掛けることによって、画素距離値を実際の孔間距離に変換し、次いで、値は孔間の中間距離を表すため、画像に再び2を掛ける。画像の平均値、標準偏差、及び最大孔間距離を、最も近い0.01mmまで測定し、記録する。この手順を全ての複製画像に繰り返す。標準偏差を平均値で割り、100を掛けることによって孔間距離の相対標準偏差(RSD)%を計算する。

不透明度試験 コントラスト比測定値による不透明度は、標準CIE L*a*b色測定に好適な0°/45°分光光度計(例えば、Hunterlab Labscan XE分光光度計、Hunter Associates Laboratory Inc.,Reston VA又は相当物)を使用して作製される。器具の測定ポートの直径は、関心対象の区域のみが測定ポート内に含まれるように選択される必要がある。解析は、約23℃±2℃及び相対湿度約50%±2%で制御された室内で行う。サンプルは、試験前に2時間、同一実験室の条件で調整された。

供給メーカーによって提供される標準黒白板を使用し、供給メーカーの指示に従って機器の較正をする。CIE XYZ色空間を使用するために、D65標準照明及び10°観察者を有する分光光度計を設定する。試料が物品の層である場合、定温スプレー及びはさみを使用して、試験のために試料を物品から慎重に切り取り、そうでなければ試験のために十分のサイズの材料の代表的サンプルから試料を入手する。外側に面する表面を分光光度計の測定ポート及びそのポート内の関心対象の区域に向けて、試料を器具に対して平らに置く。引裂、穴、又は孔が測定ポート内に存在しないことを確認する。白色標準タイルを、試料の反対表面に置き、それにより測定ポートを完全に被覆する。XYZの読み取り値を取り、0.01単位まで記録する。試料を動かすことなく、白色プレートを取り去り、それを黒色標準プレートで置き換える。XYZの第2の読み取り値を取り、0.01単位まで記録する。合計10の複製試料について、対応する箇所でこの手順を繰り返す。

黒色タイルを裏材として使用して測定したY値を、白色タイルを裏材として使用して測定されたY値で割り、その比率に100を掛けることによって不透明度を計算する。不透明度値を最も近い0.01%まで記録する。不透明度を10個の複製について計算し、平均不透明度を最も近い0.01%まで報告する。

光透過試験 光透過試験は、試料の特定区域を透過する光の平均量を測定する。フラットベッドスキャナを用いることで、較正された光透過画像が得られる。バイナリーマスクを生成して、別個の孔領域を取り囲むランド領域から分離する。次いで、バイナリーマスクを光透過画像に対して位置合わせし、それを使用して、光透過画像において、ランド領域から孔を除外する。これにより、計算されるべきランド領域についての平均光透過率値が得られる。

サンプルの調製:試料を得るために、吸収性物品を、平坦構成の剛性平坦表面にテープで貼る。あらゆる脚部の弾性体(leg elastics)を、物品の平らな配置を促進するために切り落とすことができる。直線鋼製フレーム(100mm平方、1.5mm厚、60mm平方の開口部を有する)を使用して試料を載せる。鋼製フレームを取って、内部開口を取り囲む底面上に両面接着テープを貼る。テープの剥離紙を取り去り、物品の有孔層に鋼製フレームを接着させる。このフレームを、有孔層の機械方向(MD)に平行かつ機械横方向(CD)に垂直であるように整列させる。かみそり刃を使用して、有孔層を物品の下層から、フレームの外縁部に沿って切り取る。長手方向及び横方向の延びが維持されて、孔の変形を回避するように、試料を丁寧に取り去る。低温スプレー(Cyto−Freeze,Control Company,Houston TX等)を使用して、必要であれば、試料を下層から取り去ることができる。5つの実質的に同様の物品から取得された5つの複製試験片を分析に備えて準備する。関心対象の孔層が小さすぎて鋼製フレームを収容できない場合、フレーム寸法を、孔の変形なしに試料を取り去る目的を達成し、一方で有孔層の重要な部分を走査することを可能にするのに十分なサイズの開口部を残すために適宜低減する。同一加工条件下で、及び吸収性物品に使用する場合と同じ程度で、それを延伸させるか又は活性化し、次いで、その延伸状態で、試験のためにそれを上記の鋼製フレームに接着することによって、試験用の有孔基材原材料を調製する。試験前に約2時間掛けて約23℃±2℃及び約50%±2%の相対湿度で、サンプルを調整する。

光透過画像 光透過の測定は、CIE L*a*b*表色系(CIELAB)に基づく。800dpiで24ビットカラーの最小値を走査することが可能であり、カラーマネジメントの手動制御機能を有する、フラットベッドスキャナ(好適なスキャナは、Epson America Inc.,Long Beach CA USA製のEpson Perfection V750 Pro又は相当物である)を使用して、画像を取得する。スキャナは、カラーマネジメントソフトウェアを実行するコンピュータと連動させる(好適なカラーマネジメントソフトウェアは、X−Rite Grand Rapids,MI USAから入手可能なMonacoEZColor又は相当物である)。スキャナは、カラーマネジメントソフトウェアを用いて、カラー透過ターゲット及びANSI方法IT8.7/1−1993に準拠する、対応する参照ファイルに対して較正して、較正されたカラープロファイルを構築する。結果として得られた、較正されたスキャナプロファイルを使用して、CIE L*a*b*におけるサンプリングをサポートする画像解析プログラム内で試験試料からの画像を色補正する(好適なプログラムは、Adobe Systems Inc.,San Jose,CA USAから入手可能なPhotoshop S4又は相当物である)。全ての試験は、約23±2℃及び約50±2%の相対湿度に維持された調湿室内で行われる。

較正前の30分間、スキャナの電源をオンにする。スキャナソフトウェアに含まれる場合がある、あらゆる自動的色補正又はカラーマネジメントオプションの選択を解除する。自動カラーマネジメントを無効にすることができない場合、そのスキャナは、この用途には不適である。IT8ターゲット面を下に向けてスキャナガラス上に置き、スキャナの蓋を閉じ、200dpi及び24ビットカラーで画像を取得し、IT8ターゲットを取り外す。カラーマネジメントソフトウェアの入ったコンピュータで、画像ファイルを開く。カラーマネジメントソフトウェア内の推奨される工程に従って、較正されたカラープロファイルを作成及びエクスポートする。これらの工程には、走査画像が正しく配向及びトリミングされていることを確認することが含まれ得る。較正されたカラープロファイルは、画像解析プログラムと互換性がなければならない。カラーマネジメントソフトウェアは、取得した画像を使用して、含まれている参照ファイルと比較して較正されたカラープロファイルを作成及びエクスポートする。プロファイルが作成された後、試験試料用の走査解像度(dpi)は変更可能であるが、他の全ての設定は、試料の撮像中、一定に保たれる必要がある。

スキャナの蓋を開け、外側に面する表面をガラスに向けて、スキャナガラスに対して平らに試料を置く。フレームの内部内の試料区域の走査を、透過モードにおいて、24ビットカラー及び800dpiで画像解析ソフトウェアに取得し、インポートする。必要な場合、有孔区域の周囲を囲む矩形視野に対する全ての画像を捕獲する。透過モードは、片側から試料を照射し、センサが反対側から画像を捕捉する。画像に、較正されたカラープロファイルを割り当て、色空間モードをCIE L*a*b*規格に対応するL*a*b*カラーに変更する。これにより、解析用の色補正された画像が作成される。この色補正された画像を、TIFFファイル等の非圧縮形式で保存する。

ランド領域のマスク 有孔領域とランド領域との境界は、L*チャネル画像を閾値化することによって特定されて2値画像を生成し、有孔領域を取り囲むランド領域から分離する。次いで、この2値画像を、対応する光透過画像に対するマスクとして使用して、ランド領域のみの平均光透過値を測定する。

これを行うために、最初に、色補正された光透過画像を画像解析ソフトウェアで開く。ランド領域マスクを作成するために、まずL*、a*、及びb*チャネルを分離し、解析用にL*チャネルのみを選択する。L*チャネルは画像の「明度」を表し、0〜100の範囲の値を有する。L*チャネル画像を値90の閾値に設定して2値画像を生成する。上に記載されるレベルに閾値を設定することで、バイナリーマスク画像が作成され、別個の孔領域には1つの値が割り当てられ、周囲のランド領域には異なる値が割り当てられる。例えば、不連続な孔領域は黒い外観であってもよく、周囲のランド領域は白い外観であってもよい。このバイナリーマスク画像を、TIFFファイル等の非圧縮形式で保存する。

光透過画像の解析 画像解析ソフトウェアで、色補正された光透過画像及び対応するバイナリーマスク画像の両方を開く。試料の光透過画像を解析するために、まずL*、a*、及びb*チャネルを分離し、L*チャネルのみを解析用に選択する。光透過画像及びバイナリーマスク画像を互いに登録する。バイナリーマスクを使用して、孔を光透過画像から取り除き、残った周囲のランド領域についての平均L*値(光透過率値)を計算する。この値を、ランド領域光透過率値として0.1単位で記録する。同様に、複製試料の全てに対してこの手順を繰り返す。5つの個々のランド領域光透過率値の平均を、最も近い0.1単位で計算し、報告する。

バッグ内スタック高さ試験 吸収性物品のパッケージのバッグ内スタック高さは、以下のとおりに判定される。

機器 平坦な剛性の水平スライディングプレートを備えた厚さテスタが使用される。厚さテスタは、水平スライディングプレートが、平坦な剛性の水平ベースプレートの上で直接水平配向に常に維持された状態で、水平スライディングプレートが垂直方向に自由に移動するように構成される。厚さテスタは、水平スライディングプレートと水平ベースプレートとの間の間隙を、±0.5mm以内まで測定するために好適なデバイスを含む。この水平スライディングプレート及び水平ベースプレートは、各プレートに接触する吸収性物品パッケージの表面より大きく、すなわち、各プレートは、吸収性物品パッケージの接触面を越えて全ての方向に延びる。水平スライディングプレートは、吸収性物品パッケージに下方への力8.3N(850±1重量グラム)を加えるが、これはスライディングプレートの合計質量に付加重量を足して850±1グラムとなるように、水平スライディングプレートのパッケージに接触しない上面の中央に好適な重しを置くことによって達成し得る。

試験手順 吸収性物品パッケージを、測定前に、23±2℃及び50±5%の相対湿度で平衡化する。

水平スライディングプレートを上げ、パッケージ内の吸収性物品が水平配向になるように、吸収性物品パッケージを水平スライディングプレートの下の中央に配置する(図108を参照のこと)。プレートのいずれかに接触するパッケージの表面の任意のハンドル又は他のパッケージング機構を、パッケージの表面に対して平坦に折り重ねることで、測定に対する影響を最小限にする。水平スライディングプレートを、パッケージの上面に接触するまでゆっくり下げてから、解放する。水平スライディングプレートを解放してから10秒後に、水平プレート間の間隙を±0.5mm以内で測定する。5つの同じパッケージ(同一サイズのパッケージ及び同一の吸収物品数)を測定し、相加平均をパッケージ幅として報告する。「バッグ内スタック高さ」=(パッケージ幅/1スタック当たりの吸収性物品数)×10を算出し、±0.5mm以内で報告する。

本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に制限されると理解されるべきでない。それよりむしろ、別途指定されない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図されている。

相互参照される又は関連するあらゆる特許、特許公開、又は特許出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、それが本願で開示若しくは特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを認めるものでも、又はその文献が単独で、若しくは任意のその他の参照文献との任意の組み合わせにおいて、かかる発明のいずれかを参照、教示、示唆、若しくは開示することを認めるものでもない。更に、本文書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により援用される文書中の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中のその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。

本開示の特定の形態について例示し記載してきたが、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を成し得ることを認識するであろう。したがって、本開示の範囲内にある、そのような変更及び修正の全てを添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

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