Products manufactured by the manufacturing method and the method of laminating sheet

申请号 JP2007527431 申请日 2005-05-18 公开(公告)号 JP2008500212A 公开(公告)日 2008-01-10
申请人 シーエフシー インターナショナル, インク.; 发明人 シャノン, ケー. クロフォード−テイラー,; スウィト (ジョン) サングカラタナ,; ウィリアム, エー. ヘリング,;
摘要 本発明は、梱包、標識、展示物、取引カード、IDカード等の改良型ラミネートシート/カードの製造方法に関する。 本方法は、平坦なシートをフィルムに見当合わせすること、次いで、接着剤により概ね平坦な個々のシートにフィルムをラミネートするか又はフィルム上のコーティング材を転写することを含む。 フィルム又はコーティング材は、セキュリティ、機能及び/又は装飾に関する層状化された特徴を含むことができる。
权利要求
  • シート又はカードをラミネートする方法であって、
    基板シートとフィルムとを見当合わせするステップ、及び フィルムをシートにラミネートするステップを含む方法。
  • フィルムが一以上のコーティング材を含み、見当合わせした状態で基板シートに対してコーティング材を完全に又は部分的に転写する、請求項1に記載の方法。
  • シートが概ね平坦なシートである、請求項1に記載の方法。
  • 概ね平坦なシートはシートスタックから取り出したものである、求項3に記載の方法。
  • フィルムが、セキュリティ、機能及び/又は装飾に関する少なくとも1つの特徴又は層を含む、請求項1に記載の方法。
  • セキュリティ上の特徴が、壁紙模様又は特別に見当を合わせしたカスタマイズ画像のホログラフィー図形であり、ホログラフィー図形は、真空蒸着した金属又は他の化合物の選択的な脱金属化領域又は高屈折率領域を有することができるか、或いはモーフィングホログラム、バーコード、機械で読み取り可能な画像又はアレーである、請求項5に記載の方法。
  • セキュリティに関する特徴が、UV蛍光性、光輝性、燐光材、IR吸収/反射性、色彩シフト(OVI、OVD)性、熱変色性又は光互変性の要素、或いは識別用添加材、マーカー、トレーサー、磁性インク、バーコード、可読画像、アレー又は不正加工検出材要素を含むインク又は添加剤である、請求項5に記載の方法。
  • 機能に関する特徴が、熱、薬品、UV及び/又は磨耗に対する耐性のうちの少なくとも一つ、或いは摩擦係数又は帯電防止特性を変化させるコーティング又は処理である、請求項5に記載の方法。
  • 装飾に関する特徴が、ぼかしコーティング、織地コーティング、グラフィック、証印、木目模様、銀白模様、石又はマーブル模様のうちの少なくとも一つである、請求項5に記載の方法。
  • ラミネートするステップが、水又は溶剤ベースであるか、ヒートシール式、ホットメルト式、又は照射硬化型の接着剤を使用することを含む、請求項1に記載の方法。
  • 基板がスプリットコア又はモノコアである、請求項1に記載の方法。
  • 基板が、PVC共重合体、PVCホモポリマー、PET、APET、PETG、PC、PS、ABS、PBT、アクリル、PE/PP、HIPS、紙、又は板材を含む、請求項1に記載の方法。
  • フィルムが、PET、APET、PETG、PBT、OPP、他のオレフィン、PVC、アクリル、HIPS、PS、PC、又は共押出しフィルムを含む、請求項1に記載の方法。
  • フィルムが、少なくとも一つの識別用マーク又は図形を含み、見当合わせするステップが、少なくとも一つの識別マーク又は図形とシート上の選択位置とを整列させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
  • 請求項1に記載の方法によって製造された製品。
  • フィルムが一以上のコーティング材を含み、見当合わせした状態で基板シートに対してフィルム及びコーティング材の全てをラミネートする、請求項1に記載の方法。
  • セキュリティに関する特徴が、真空蒸着された金属表面であって、連続的であるか、脱金属化されているか又はブラシ処理されているか、或いは他の装飾又はセキュリティに関する画像又は効果を有し、且つUVコンポーネント、IRコンポーネント、又は光学的に変化するコンポーネントを組み込むことが可能な表面である、請求項5に記載の方法。
  • フィルム又はフォイルに対し、セキュリティ、機能及び/又は装飾に関する一以上の特徴又は層を選択的に適用するステップ、
    セキュリティ、機能及び/又は装飾に関する特徴を選択的に適用したフィルム又はフォイルを、ラミネート用間隙に搬送するステップ、
    基板をラミネート用間隙に搬送するステップ、
    基板とフィルム又はフォイルとを見当合わせするステップ、及び 基板とフィルム又はフォイルとを見当合わせした状態でラミネートするステップを含むラミネート方法。
  • フィルム又はフォイルの少なくとも一方の側を、ホログラフィー処理、金属化処理、ブラシ処理、コーティング処理、又は印刷処理する、請求項18に記載のラミネート方法。
  • ラミネート用接着剤でフィルム又はフォイルをコーティングするステップ、及び 接着剤を架橋結合するステップを更に含む請求項18に記載のラミネート方法。
  • 说明书全文

    本開示内容は、図形を見当合わせしたか又はしていないラミネートシートの製造方法の改良と、本方法により製造される製品に関し、特に、取引カード(クレジットカードなど)、免許証/身分証明書等に使用されるラミネートシートの製造方法に関する。 本発明によるラミネートシートは、包装、標識、表示等の用途にも使用される。 具体的には、本発明は、基板層にフィルム又はフォイル層を被せてラミネート材のシートを製造する方法に関する。

    発明の背景 ラミネートシート及びカードは、多くの業界で様々な用途に使用されている。 ラミネートシートの代表的な用途には、梱包、バナー広告、装飾/情報表示、POP広告等がある。 ラミネートシートから製造されるラミネートカードの代表的な用途には、クレジットカード、免許証、IDカード、テレフォンカード、ギフトカード、ロイアリティカード、ゲームカード、カードキー等がある。 これらのラミネートシート及びカードは、プラスチック又は紙をベースにした基板と、ホログラフィー加工、金属化、又は印刷加工されたフィルム又はフォイルか、或いは透明なフィルム又はフォイルと、接着剤及びコーティング材から構成される多層構造体である。 これらのラミネートカードは通常、印刷、グラフィック、及び/又はセキュリティ要素等の他の特徴も有している。
    このようなラミネートカードとその製造方法に関しては、2002年10月29日発行のCorcoran等による米国特許第6471128(「128特許」)に記載がある。 128特許を参照文献として本明細書に包含する。

    ラミネートカードの製造は、ピール強度又は層間剥離耐性等に関する一定の規格に最終的に合わせなければならないという点で困難である。 更に、ラミネートカードには、層間の気泡又は皺、完成品におけるたわみ、巻き癖、反り等の欠点が、製造工程中或いは完成後に発生する場合がある。 たわみは、ロール方式のラミネート工程において、各層を構成するロール状の材料が、ロールを解かれ、コーティングされ、ラミネート工程に供給される際に張のバランスがくずれて、互いに付着することにより生じ得る。 更に、ロール対ロール方式のラミネート法は、膨大な巻上げ用のプラスチック材を必要とし、これによりロール状の巻き癖が付く(即ち、コイル状に巻上げられた形状記憶)。
    完成品カードの巻き癖又は反りを防止するためには、バランスの良い対称的な構造が重要である。 従って、カードの片面だけに、ラミネートフィルム、例えば、金属化フィルム又は回折面を必要とする場合も、同じフィルム(透明、印刷加工済み、金属化済み等)をこの複合構造の反対側にも使用しなければならない。 従って、このような既知のラミネートカードは、厚さ12ミル(300ミクロン)の二枚の隣接する白色PVC共重合体の芯材から成るスプリットコア型基板を有している。 二つのPVCスプリットコアの片面に、ホログラフィー加工、金属化処理、ブラシ加工、コーティング加工、又は印刷加工を施したか、或いは透明な、厚さ0.75ゲージ(19ミクロン)又は0.92ゲージ(19ミクロン)のPETフィルムが、タイコート付きで又は無しでラミネートされている。 フィルムの金属化された表面と接着剤との結合を良くするためにタイコート又は下塗り剤を使用することができる。 このラミネーション法では、活性温度(T act )250°Fの性脂肪族ポリエステルウレタン接着剤を使用してロール−ロール方式のラミネーションを行う。

    出来上がったラミネートカードは、次に別のラインにおいてシート化され、この工程において、所望の長さ、例えば24インチx28.5インチに切断され、次いで裁断機又は他の切断法を用いて四辺形にされる。 ホログラフィー図形のシートへの見当合わせは、制御された装置又は自動的な装置によっては行われない。 次いでこれらのシートは印刷加工され、次に、二次的且つ最終的ステップとして、接着材を塗布した厚さ2ミル(50ミクロン)の二枚のPVCを上と下に被せることによりシートを背中合わせに溶着して外皮を形成する。 この最終ステップは、通常カード製造業者によって行われる。 印刷処理されたシートは、次いで本分野で既知の種々の方式を用いてカードサイズに縮小される。 サインパネル、ホログラム及び/又は装飾フォイルのような特徴が、多くの場合必要性又は希望に応じて個別のカードに適用される。 次いでこれらのカードは標準的な個人化装置でエンボス加工される。
    前述のラミネートカード及びその製造方法には、例えば、耐熱性ホログラフィー及び金属化、鮮明化ホログラフィー、安定した方向性のPET、層間剥離を防ぐようなPETへのコーティング材の強力な結合力、及び金属と接着剤との結合を高めるための金属へのタイコート塗布等、多くの利点がある。 しかしながら、前述のラミネートカード及びその製造方法には多くの欠点も存在する。 例えば、ロール状のPVCには、その巻き癖により、シートの反り及び波状のギザギザがシートの端部に生じ、故にロール状のPVCは、ある種の製品の構造を限定する場合がある。 ロール−ロール方式によるラミネート方法においては、見当の合った図形を形成するための特別なシートが必要であり、外観上の欠点を生む可能性のある大量の接着剤を必要とし、接着剤を活性化して通常の最終用途に求められるピール強度、例えばANSI/ISO規格などを満たすために、最終ラミネーション工程を必要とする。

    しかしながら、本発明によるラミネートシート及びカード、並びにその製造方法は、先行技術によるラミネートカード及びシート、並びにその製造方法の問題点及び欠点を克服する。 本開示内容は、既知の先行技術によるラミネートシート及びカードの機能及び特徴を改良し、コスト効率が良く、且つ時間を節約できるラミネートカード製造方法を提供する。

    発明の概要 ここに開示する一実施形態の方法は、概ね平坦なシート状の基板を準備するステップ、及びこの概ね平坦なシートをラミネーションを行うエリアに搬送し、そこでこの概ね平坦なシートに対し、フィルム又はフォイル層の見当合わせ及び貼り付けを行うことにより、改良型のラミネートシートを生産し、この改良型シートから、取引カード、免許証、IDカード、テレフォンカード、ギフトカード、ロイアリティカード、ゲームカード、カードキー等を製造するステップを含む。 尚、この改良型のラミネートシートは、梱包用、標識用、展示物用等にも使用することができる。 ここに開示する実施形態のラミネートシートは、前述の巻き癖又は反りに関するものを含め、既知の先行技術より優れた特徴と利点を示し、本明細書に開示する方法によってこれら欠点を最小化又は除去することができる。 フィルムは、セキュリティ、機能及び/又は装飾に関する層状化された多様な特徴を含むことができるが、それら特徴を含まなくてもよい。 これらの特徴は、ラミネート加工の前に、又はラミネート加工中に、フィルム又はフォイルに適用又は組み込まれる。
    従って、本明細書に開示する実施形態の主たる目的は、取引カード、免許証、IDカード、テレフォンカード、ギフトカード、ロイアリティカード、ゲームカード、カードキー等用の改良型ラミネートシートの製造方法を提供することである。 更に、このような改良されたラミネートシートは、梱包用、標識用、展示用等にも使用することができる。

    本明細書に開示する実施形態の更なる目的は、取引カード、免許証、IDカード、テレフォンカード、ギフトカード、ロイアリティカード、ゲームカード、カードキー等に使用される、改良されたラミネートカードを提供することである。 更に、このような改良されたラミネートシートは、梱包用、標識用、展示物用等にも使用することができる。
    本明細書に開示する実施形態の更なる目的は、フィルム又はフォイル層を、プラスチック又は紙ベースの基板からなる概ね平坦なシート上にラミネートすることによって、ラミネートカードのシートを製造する方法を提供し、これによって改良されたラミネートシート又はカードを製造することである。

    本明細書に開示する実施形態の更なる目的は、先行技術によるラミネートシート又はカード、及びラミネートシート又はカードの製造方法の問題点及び欠点を克服し、従来技術より優れた特徴と利点を実現することである。
    開示された実施形態の他の多くの特徴及び利点は、詳細な説明、請求の範囲及び添付図面から容易に明らかになる。 尚、図中、類似の部品は類似の参照番号で示す。

    添付図面を参照することにより、これまでの記載を更に良く理解することができるであろう。
    開示される実施形態の詳細な説明 本明細書に開示される方法、及び本方法によって製造される製品は、多種多様な実施形態で実施可能であるが、添付図面及び本明細書では、複数の好適な実施形態を詳細に説明する。 しかしながら、本開示内容は、本発明の原理の例示であり、本発明の概念及び範囲、及び/又は例示された実施形態に関する特許請求の範囲を何ら制限するものでない。

    図1は、開示する実施形態の方法を示す概略図である。 本方法は概して、フィルム又はフォイル層を、基板又はコア層からなる個々のシート上に積層することを含む。 フィルム又はフォイル層の少なくとも一方の側は、タイコートを含むか又は含まない、ホログラフィー加工、金属化処理(金属又は他の化合物の蒸着)、ブラシ処理、コーティング加工、又は印刷加工を施したフィルムか、或いは透明なフィルムを有することができる。 加えて、フィルム又はフォイルには、ラミネート加工の前又はラミネート加工中に、セキュリティ、機能及び/又は装飾に関する層状化された多様な特徴を選択的に適用することができる。
    従って、本実施形態では、セキュリティ、機能、及び/又は装飾に関する層状化された多様な特徴(図5参照)が適用されたフィルムロール1のロールを解き、次いでコーティング装置2に通す際に、フィルム1にラミネート用接着剤をライン上で塗布する。 このコーティングされたフィルムは、次にオーブン11内の加熱ドラム3の周囲を回り、そこで接着材が塗布されたフィルムを乾燥する。 或いは、コーティング装置を使用せず、フィルムに予めヒートシール接着剤を塗布し、次いでオーブン又は加熱ドラムによって活性化する。 別の実施形態においては、接着剤は照射硬化性とすることができ、接着剤をオーブン内で乾燥させる代わりに、ラミネーションの前又は後で接着剤を紫外線7に晒すことにより、又はラミネーションの後でシートに電子ビーム(「EB」)8を照射することにより、接着剤を架橋結合させる。 また別の実施形態においては、ホットメルト/押し出しダイ9を用いて、ホットメルト接着剤をライン上でフィルムに塗布することができる。

    逆転ローラ5は、オーブンと加熱ドラムの近くに配置され、ラミネート用のロール間隙を形成する。 基板又は芯材のシート4を積み重ねた概ね平らな束は、逆転ローラ5の近くに適切に保持される。 シート4は、シート供給の分野で既知の何らかの適切なシート供給機構及び/又は搬送システム(図示せず)によりラミネート用の間隙に供給される。 シートがラミネート用の間隙に供給されると、見当合わせユニット12は、シート4とフィルム1の見当合わせを行う。
    フィルム1は、図2に示すような識別マーク、図形、及び/又は走行ラインを有することが好ましい。 見当合わせユニット12は、図形、見当合わせマーク又はラインを読み込み、シートの供給と間隙内へのフィルムの通過を同期させることによって、シート4のそれぞれにフィルムを見当合わせする。 具体的には、フィルム1のドラム3の周りの回転に合わせて、コンベアでシート4をラミネート用間隙(ドラム3と逆転ローラ5の間)に搬送する。 見当合わせユニット12がフィルム1上の目印又は図形を検出し、シート4の位置合わせを調節するようにとの駆動信号を送ることにより、見当合わせマークがシート4の前縁、又は他の所望の繰り返し地点に配置される。

    図2に、フィルムロール上の見当合わせ用目印及び走行ラインの配置例を示す。 目印又は図形、或いは走行ラインには、例えば、研磨法(エンボスシム内を磨く又は研ぐ)、散乱法(エンボスシムに物理的に傷を付けるか、化学的にエッチングするか、又はサンドブラストする)、回折法(エンボスシム上に光を(虹状に)屈折させるマーク/ラインを付ける)、又は印刷法(フィルム上に印刷する)によるものがある。
    見当合わせユニット12は、識別マーク(目印又は走行ライン)又は図形(ロゴ、絵等)と、近接する背景との間のコントラスト、例えば、ホログラフィー加工された背景とその上の滑らかに研磨された目印の対比、ホログラフィー加工又は金属化されたエリアとそれに隣接する散乱又は回折マークの対比、エンボス加工された画像とその背景の対比、或いは隣接エリアと濃度の異なるインクで印刷された目印又は走行ラインを光学的に検知する。 更に、見当合わせユニット12は、ウェブ方向に垂直に移動できるので、フィルム全体に亘る識別マークを読み取ることもできる。

    見当合わせを行った後、シート4が見当合わせ装置の間隙を通過するときにフィルム1がシート4上にラミネートされることにより、改良されたラミネートシート又はカード6が生成される。 次いでシート又はラミネートカード6は、例えば隣接するシートが重なり合う部分を可動刃により切断するか又はそこに切り込みを入れることにより分離されるか、或いは穿孔ホイールを用いてフィルムに切り込みを入れ、裂け目又は切れ目を広げることにより分離される。 次いで、これらを積み上げる。 この切り離しには、従来技術に既知のあらゆる適切な切断装置及び/又は分離装置を使用できる。 好適には、フィルムは、タイコートを含むか又は含まない、ホログラフィー加工、又は金属化処理(金属又は他の化合物を蒸着)、ブラシ処理、コーティング加工、又は印刷加工を施した面に、接着剤が塗布されるようにラミネートされる。 しかしながら、フィルムは、前述の特徴を有する面が上を向くようにラミネートすることができるか、又はラミネートされるフィルムの両面が前述の特徴を有することもできる。
    別の実施形態では、フィルムは、ホットスタンプ又はコールド転写品である。 接着剤を(全面に、部分的に、又はパターン状に)塗布し、前述の方法のいずれか一つを用いて硬化する。 次いでシートの見当合わせを行い、ラミネート用間隙に、フィルムと同期させて供給する。 この場合、接着剤は、フィルムから、選択した部分又はコーティング箇所又はコーティング材の全てを剥ぎ取り、見当合わせ装置内において、コーティング材又はコーティング材の選択部分をシートに効果的に転写する。 コーティング材又はコーティング材の部分の転写が終了したら、使用済みのフィルムはシートから剥ぎ取られ、再巻取りドラム10に巻き取られる。 ラミネート加工/装飾を施されたシートは、次いで切り離され、収集され、積み上げられる。

    図3に、ラミネートシート及びカードの構造の一実施形態を示す。 C、D、D'及び、C'で示す、前述の方法を使用して製造されたラミネートシート又はカードは、追加の層A、B、B'及びA'と積層されて複合体を形成しており、ここでD及びD'はシート4であり、C及びC'はフォイル1である。 この複合体は次に切断又は打ちぬきによって種々のサイズ及び形状を有する個々のユニットに切り離される。 図3に示す実施形態の各層を次のように定義する。
    コンポーネントAは、保護用のオーバーレイであり、通常PVC(ポリ塩化ビニル)又はPETG(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート)であるが、他の材料でもよい。 或いは、コンポーネントAは使用しなくともよい。

    コンポーネントBは、コンポーネントCの表面上に在り、通常グラフィック印刷及び証印を有する複数の層である。 或いは、コンポーネントBは使用しなくともよい。
    コンポーネントCは、通常、機能、装飾及び/又はセキュリティに関する層状化された特徴の一つ、又はこれらの組み合わせを含むPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムであるが、APET(非晶性ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブタジエンテレフタレート)、PETG、OPP(配向ポリプロピレン)及び他のオレフィン、PVC、アクリル、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレンターポリマー)、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)、PS(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネート)、共押出しフィルム等でもよい。

    コンポーネントDは、通常PVC又はPETGであるが、APET、PC、PS、ABS、アクリル、PE(ポリエチレン)及びPP(ポリプロピレン)等のオレフィン、HIPS、紙、板材等でもよい。
    コンポーネントD'は、通常PVC又はPETGであるが、APET、PC、PS、ABS、アクリル、PE及びPP等のオレフィン、HIPS、紙、板材等でもよい。 コンポーネントD'は使用しなくてもよい。

    コンポーネントC'は、通常、機能、装飾及び/又はセキュリティに関する層状化された特徴の一つ、又はこれらの組み合わせを含むPETフィルムであるが、、APET、PBT、PETG、OPP及び他のオレフィン、PVC、アクリル、ABS、HIPS、PS、PC、共押出しフィルム等でもよい。
    コンポーネントB'は、コンポーネントC'の表面に印刷され、通常、証印、又は画像印刷を含む。 コンポーネントB'は使用しなくともよい。
    コンポーネントA'は、保護用のオーバーレイであり、通常、PVC又はPETGであるが、他の材料でもよい。 或いは、コンポーネントA'は使用しなくともよい。

    図4は、ラミネートシート及びカードの構造の別の実施形態を示す。 前述の方法を用いて製造された、C、D及びD'で示すラミネートシート及びカードは、追加の層A、B、B'、B''及びA'と積層されて複合体を形成しており、ここで、D及びD'はシート4であり、Cはフォイル1である。 この複合体は、次いで切断又は打ち抜きによって種々のサイズ及び形状を有する個々のユニットに切り離される。 図4に示す実施形態の各層を次のように定義する。
    コンポーネントAは保護用のオーバーレイであり、通常、PVCであるが、他の材料でもよい。 或いは、コンポーネントAは使用しなくともよい。

    コンポーネントBはコンポーネントDの表面に在り、通常、グラフィック又は証印の印刷を含む。 或いは、コンポーネントBは使用しなくともよい。
    コンポーネントDは、通常PVC又はPSであるが、PETG、APET、PC、ABS、アクリル、PE及びPPなどのオレフィン、HIPS、紙、板材等でもよい。

    コンポーネントCは、通常、機能、装飾及び/又はセキュリティに関す層状化された特徴の一つ又はこれらの組み合わせを含むPETフィルムであるが、APET、PBT、PETG、OPP及び他のオレフィン、PVC、アクリル、ABS、HIPS、PS、PC、共押出しフィルム等でもよい。
    コンポーネントB'は、コンポーネントCの表面上に在り、通常、グラフィック又は証印の印刷を含む。 或いは、コンポーネントB'は使用しなくともよい。

    コンポーネントD'は、通常PVC又はPSであるが、PETG、APET、PC、ABS、アクリル、PE及びPPなどのオレフィン、HIPS、紙、板材等でもよい。
    コンポーネントB''は、コンポーネントD'の表面に在り、通常、グラフィック又は証印の印刷を含む。 或いは、コンポーネントB''は、使用しなくともよい。

    コンポーネントA'は保護用オーバーレイであり、通常PVCであるが、他の材料でもよい。 或いはコンポーネントA'は使用しなくともよい。
    ベースフィルム(コンポーネントC又はC')は、ここに述べたいずれの材料でもよく、セキュリティ、機能、又は装飾に関する特徴の少なくとも一つ又はこれらの組み合わせを選択的に含むことができる。 これらの特徴は、フィルム上に層状化されてこの構造内に埋め込まれ、この複合体の完全性はシートのラミネート加工工程を通して維持される。 このラミネートシート又はカードは、特定の最終用途に必要な製品仕様を達成するため、次いで第二次高温ラミネート処理まで保管される。

    装飾に関する特徴の複数の例は、ぼかしコート、織地コート、或いはフィルム上に印刷されたグラフィック、木目調又はマーブル模様などで、これらの加工は、水性又は溶剤ベースの熱可塑性インク、放射線硬化型インク、昇華型インク等を使用して、既知の多数の印刷方法−輪転グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷及びデジタル印刷等によって行われる。 更に、フィルムに真空蒸着(金属又は他の化合物の)を、ぼかしコートと共に、又は単独で行うことができる。 また、装飾に関する特徴は、ホットスタンプするか、又は別の工程によりフィルムへ転写することができる。
    機能に関する特徴の複数の例は、耐熱、耐薬品性、耐紫外線、耐磨耗性、及びIR吸収性を付与する種々の性能コーティング、並びに摩擦係数(スリップコート)又は対静電気属性の変更などである。 このようなコーティングは、本明細書に記載のいずれかの方法により塗布又は適用することができる。

    本明細書に記載のセキュリティに関する特徴の一つ又はそれらの組み合わせをフィルムに加えることもできる。 壁紙模様又は特別に見当合わせした画像のホログラフィー図形を、既知のエンボス技術を用いて、耐熱性又は通常のホログラフィー用のコーティング材にエンボス加工することができる。 エンボス加工したフィルムは、真空蒸着した金属又は他の化合物(酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン)でコーティングすることができ、その結果、一般に金属化された製品又は高い屈折率を有する製品に分類される製品が製造される。 また、フィルムは光学的に変化するコーティング材でコーティングすることもできる。 更に、これら製品には、脱金属化処理を選択的に行うこともでき、この脱金属化は直接方式(金属化された表面に金属除去溶液を直接プリントする)、又は間接方式(特定のエリアをマスクしてフィルムを脱金属化溶液中に通過させることにより、そのエリアの金属を残す)によって行われる。 これにより、エンボス加工したホログラフィー図形に見当合わせされた金属層が真空蒸着された部分が除去される。 この拡張として、結果として得られた脱金属化層を透明な層又はぼかし層でコーティングしてエンボス加工した画像を指定し、その後再金属化することが可能である。 この結果、色彩の異なるエンボス加工されていない金属化層とホログラフィー図形との組み合わせが得られる。 また、エンボス加工、金属化、脱金属化、抽出、再金属化の工程の順番は固定的なものではない。 また、エンボス加工される画像は、二次元又は三次元、或いはモーフィングホログラムとすることができるか、マイクロテキスト、バーコード、又は機械読取可能な特徴を含むことができる。 最終的に、見当合わせしたシート材へのラミネーションに先立って、上記フィルムのいずれかに見当合わせして本明細書に特定したようなセキュリティインクを印刷することができる。 セキュリティインクは可視でも非可視でもよい。 セキュリティインクは通常、UV蛍光性、燐光性、真珠光沢性、暗部発光性、IR吸収/反射性、カラーシフティング(OVI)性、熱変色性、光互変性、磁性、又は標識剤/マーカー/トレーサーを含む物、或いは不正加工検出材に分類される。 インクは、バーコード、可読画像、アレー等のパターンに印刷することができる。

    図5は、ラミネートシート及びカードに選択的に組み込むことのできる種々の特徴を示す。 これにより、ラミネートシート及びカードのカスタマイズが可能となる。
    取引カード用のシート材4は、好ましくは12ミルのPVC共重合体である。 しかしながら、特に他の種類のカード、例えばIDカード、テレフォンカード、ギフトカード、ロイアリティカード、カジノカード等を製造するための他のシート材は、約5〜30ミルであってよい。 シート材は、透明、半透明、又は色つきとすることができる。 また、例えば、PVCホモポリマー、PET、APET、PETG、PC、PS、ABS、アクリル、PE/PP等のオレフィン、HIPS、紙及び板材などの、他の材料も使用可能である。 カードは、スプリットコア(二枚のシート)又はモノコア(一枚のシート)を有することができる。 PVCホモポリマーは、通常スプリットコアを使用したラミネーションには使用されないが、モノコアのラミネーションには適している。

    フィルム1は、好ましくは12〜23umの透明度の低い、熱的に安定し、印刷処理された二軸性配向PETである。 しかし、フィルムは約10−50umのものでもよい。 また、例えば、APET、PETG、PBT、OPP、PVC、アクリル、PC、PS、ABS、HIPS及び共押出しフィルムなどの代替フィルム材料が使用可能である。 ラミネーション後の後処理を必要としないか、又はANSI/ISO性能を必要とする一部の用途にはオレフィン系フィルム(PP、メタロセン触媒処理されたもの等)も使用可能である。 以下に説明するように、フィルムには、セキュリティに関する所望の機能、性能及び外観を得るために、特定の機能的及び審美的な特殊コーティングを施すことができる。 フィルムは、金属化(金属又は他の化合物の蒸着)、ホログラフィー加工、ブラシ処理、印刷処理(例えば、グラフィック、ロゴ、証印、マーブル模様、木目調模様等)、ぼかし処理を施したものか、又は透明とすることでき、更に以下に述べるようなセキュリティに関する層状化された特徴を含むことができる。
    フィルムのセキュリティに関する特徴は、層状化可能で、多数の異なる形態で実行することができ、可視でも非可視でもよい。 例えば、フィルムは、カスタマイズされたホログラフィー図形を含むことができ、この図形は壁紙模様か、或いはシート又は最終カードに特別に見当合わせされた図形とすることができる。 ホログラムの元となるものは、マイクロテキスト、二次元又は三次元画像、或いはモーフィングホログラム等の一以上を含むことができる。 フィルムは、選択的脱金属化部分を含むことができるか、又はエンボス加工されたフィルムの場合、ホログラフィー画像が指定されていてもされていなくともよい。 フィルムは、真空蒸着された金属又は他の化合物の層、或いは高屈折率の層を有することができる。 フィルムには、光学的に変化する物質を塗布又は印刷することができる。

    更に、フィルム上のコーティング材の上又は中に、インク又は添加剤を使用することができる。 このようなインク又は添加剤の例には、UV蛍光インク、燐光性インク、真珠光沢インク、IR吸収/反射インク、色彩シフト(OVI)インク、熱変色インク、光互変インク、識別添加剤、マーカー剤、トレーサー剤、磁性インク、模様(バーコード、可読画像、又はアレー等)、或いは不正加工検出材が含まれる。
    セキュリティに関するこれらの特徴、インク又は添加剤は、様々な方式でフィルムに適用できる。 例えば、全浴コーティング(フィルム全体に塗布する)、連続模様コーティング(壁紙模様状に)、見当合わせした印刷模様を用いたコーティングが可能であり、或いは機械的に可読な特徴/印刷物をコーティングできる。

    使用する接着剤の種類、接着剤の適用方法、或いはコーティング材はフィルムとラミネートさせてシートにラミネートするのか、フィルムから転写するのかは、通常、ラミネートシート又はカードに組み込む特徴、製造コスト、適用する性能基準等の要因に応じて選択する。
    接着剤をコーティング装置で塗布する場合、その接着剤は、100%溶剤フリーの水性ラミネーション用接着剤であることが好ましい。 このような接着剤は、ANSI/ISO 7810標準による、最低要件を上回るピール強度、及び適切な耐水性と耐薬品性とを有している。 接着剤がフィルムにプレコーティングされている場合、ヒートシール接着剤を使用することが好ましい。 ヒートシール接着剤は、水又は溶剤ベースであるか、又は押出しコーティングされる。 いずれの場合も、接着剤は、シート材への接着を最適化し、あらゆる最終性能要件を満たすように、シート材毎にカスタム調合される。 フィルム/コーティング材とシート材の間の結合を改善するため、フィルムにはタイコートを使用してもしなくともよい。

    このように、本明細書に開示した方法及び本方法により製造される製品は、シート及びカードのラミネート工程に多数の改良点及び長所を有しており、それらは例えば、巻き癖が無いこと、モノコアの基板が使用できること、PVCの代替プラスチックであること、及び大きなピール強度を有することである。 更に、本明細書に開示するラミネートシート及びカードは、二次的な(最終的な)ラミネーション加工を行うことなしに、ANSI/ISO規格に適合する。 更に、フィルム上に、ホログラフィー加工、脱金属化領域及び印刷処理された図形を、シート又はカード材に見当合わせしてラミネートすることができる。 加えて、シートをラミネートした後、このラミネートシート上のフィルム図形にダウンストリームでの印刷アートワークを見当合せすることができる。 例えば、前者の場合、フィルム上にホログラフィー加工又は脱金属化されたパターンにフィルムを見当合わせの上印刷することができる。 後者の場合、シート全体に亘って一連の図形を有する個々のラミネートシートを、様々な種類のシート供給印刷工程を用いて見当合わせの上印刷することができる。
    本明細書に記載の実施形態は、本発明の原理の単なる例示である。 当業者であれば、請求の範囲に規定される概念又は範囲を逸脱すること無く、様々な変形が可能である。

    開示する実施形態による方法を示す概略図である。

    フィルム上の見当合わせマークの配置の一実施形態を示す。

    ラミネートシート及びカードの一実施形態を示す。

    ラミネートシート及びカードの別の実施形態を示す。

    ラミネートシート及びカードの構造に選択的に組み込むことができる種々のコンポーネントを要約したチャートである。

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