Composite material comprising a cross-linked thermoplastic plastic and tpv show layer

申请号 JP2007533751 申请日 2005-09-27 公开(公告)号 JP2008514457A 公开(公告)日 2008-05-08
申请人 クーパー−スタンダード・オートモーティブ・インコーポレーテッド; 发明人 キム,ヘンリー; コスラン,リゲット; ポーリ,ティモシー・エヌ;
摘要 車両のウェザーストリップとして用いるための複合材料およびそれによって形成される製品の形成方法であって、本体部分が弾性ポリマーから形成され、そして架橋性熱可塑性ポリオレフィンと熱可塑性加硫ゴムのブレンドを含む耐磨耗性装飾層がその上に施される方法を開示する。 架橋性熱可塑性ポリオレフィンは架橋性オレフィンホモポリマーを含むのが好ましい。 材料が湿分の存在下で架橋できるように、オレフィンホモポリマーはグラフトシラン官能基を含んでいるのが好ましい。 本体部分が硬化される前または後、および耐磨耗性装飾層の架橋性ポリオレフィンが架橋される前または後に、耐磨耗性装飾層は押出しまたは他の方法で本体部分へ施される。 耐磨耗性装飾層の材料はシート状に押出され、本体部分へ積層されうる。
权利要求
  • 車両のウェザーストリップとして用いるのに適した複合材料の形成方法であって、
    弾性ポリマーを準備すること;
    ウェザーストリップ本体部分を弾性ポリマーから形成すること;
    架橋性ポリオレフィンおよび熱可塑性加硫ゴムのブレンドを準備すること;
    耐磨耗性装飾層をブレンドから形成すること;
    耐磨耗性装飾層を本体部分と接触させること;および ブレンドの架橋性熱可塑性ポリオレフィンを少なくとも部分的に架橋し、それによって複合材料押出し物を形成することの工程を含む方法。
  • ブレンドを準備する工程が、架橋エラストマーおよびポリオレフィンを含む湿分架橋性オレフィンホモポリマーおよび熱可塑性加硫ゴムのブレンドを準備することによって行われ、そしてさらに、熱可塑性ポリオレフィンを少なくとも部分的に架橋する工程が、耐磨耗性装飾層を水浴または蒸気浴に浸すことによって行われる、請求項1に記載の方法。
  • 湿分架橋性オレフィンホモポリマーがシラングラフトポリエチレンである、請求項2に記載の方法。
  • ブレンドが、約75〜約87重量%のTPVおよび約9〜約15重量%の架橋性ポリオレフィンを含む、請求項2に記載の方法。
  • 弾性ポリマーが熱硬化性弾性ゴムである、請求項1に記載の方法。
  • 熱硬化性弾性ゴムがEPDMゴムである、請求項5に記載の方法。
  • 本体部分の弾性ポリマーを少なくとも部分的に硬化する工程をさらに含む、請求項5に記載の方法。
  • ウェザーストリップ本体を形成する工程が弾性ポリマーを押出すことによって行われ、そして耐磨耗性装飾層を形成する工程がブレンドを押出すことによって行われる、請求項1に記載の方法。
  • 本体部分を押出す工程が約110℃の押出し温度を用いて行われる、請求項8に記載の方法。
  • 耐磨耗性装飾層を形成する工程が約200〜約260℃の押出し温度を用いて行われる、請求項8に記載の方法。
  • 弾性ポリマーを少なくとも部分的に硬化する工程が約180〜約270℃の温度を用いて行われる、請求項7に記載の方法。
  • 耐磨耗性装飾層を本体部分と接触させる工程が、弾性ポリマーが少なくとも部分的に硬化される後に行われる、請求項7に記載の方法。
  • 弾性ポリマーを押出す工程およびブレンドを押出す工程が、弾性ポリマーおよびブレンドを共通の押出しダイを通して同時に押出すことによって行われる、請求項8に記載の方法。
  • 弾性ポリマーを少なくとも部分的に硬化する工程をさらに含み、そしてさらに、耐磨耗性装飾層の架橋性熱可塑性ポリオレフィンを少なくとも部分的に架橋する工程および本体部分の弾性ポリマーを少なくとも部分的に硬化する工程が、弾性ポリマーおよびブレンドを共通の押出しダイに通して同時に押出す工程の後に行われる、請求項13に記載の方法。
  • 装飾層を形成する工程がブレンドをシート部分として押出すことによって行われる、請求項1に記載の方法。
  • 積層工程をさらに含み、シート部分がエンボス車輪の使用によって本体部分に積層される、請求項15に記載の方法。
  • 耐磨耗性装飾層の厚さが約0.1〜約1.5mmである、請求項1に記載の方法。
  • 耐磨耗性装飾層の厚さが約0.5mmである、請求項17に記載の方法。
  • ブレンドがスリップ剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • スリップ剤がシロキサンスリップ剤である、請求項19に記載の方法。
  • シロキサンスリップ剤がブレンド中に約2〜5重量%の量で存在する、請求項20に記載の方法。
  • 複合材料の静摩擦係数が1.2〜1.6である、請求項19に記載の方法。
  • 複合材料の動摩擦係数が1.8〜2.1である、請求項19に記載の方法。
  • 車両のウェザーストリップとして用いるのに適した複合材料押出し物の形成方法であって、
    熱硬化性弾性ゴムを準備すること;
    ウェザーストリップ本体部分を熱硬化性弾性ゴムから約110℃の温度で形成すること;
    約30〜約50のショアーA硬度を有する架橋性オレフィンホモポリマーを含む熱可塑性ポリオレフィンおよび熱可塑性加硫ゴムのブレンドを準備すること;
    1.2〜1.6の摩擦係数を有する耐磨耗性装飾層を湿分架橋性熱可塑性ポリオレフィンから約200〜約260℃の温度で形成すること;
    耐磨耗性装飾層を本体部分と接触させること;
    耐磨耗性装飾層を水浴または蒸気浴に約60〜約110℃の温度で曝すことによって、オレフィンホモポリマーを少なくとも部分的に架橋すること;そして 本体部分を熱硬化性弾性ゴムの少なくとも硬化温度に加熱することによって熱硬化性弾性ゴムを少なくとも部分的に硬化し、それにより複合材料押出し物を形成することの工程を含む方法。
  • 耐磨耗性装飾層が少なくとも部分的に架橋されたポリオレフィンおよび熱可塑性加硫ゴムのブレンドを含み、耐磨耗性装飾層が弾性ポリマー本体部分のすぐ隣に結合および配置されている、耐磨耗性装飾層を含む車両のウェザーストリップとして用いるのに適した耐磨耗性複合材料。
  • 架橋性ポリオレフィンが湿分架橋性シラングラフトポリエチレンである、請求項25に記載の複合材料。
  • ブレンドが、約75〜約87重量%のTPVおよび約9〜約15重量%の架橋性ポリオレフィンを含む、請求項25に記載の複合材料。
  • 弾性ポリマーが熱硬化性弾性ゴムである、請求項25に記載の複合材料。
  • 熱硬化性弾性ゴムがEPDMゴムである、請求項28に記載の複合材料。
  • 耐磨耗性装飾層がシート部分である、請求項25に記載の複合材料。
  • シート部分が本体部分に積層および結合されている、請求項30に記載の複合材料。
  • 耐磨耗性装飾層の厚さが約0.1〜約1.5mmである、請求項25に記載の複合材料。
  • 耐磨耗性装飾層の厚さが約0.5mmである、請求項32に記載の複合材料。
  • 耐磨耗性装飾層がスリップ剤を含む、請求項25に記載の複合材料。
  • スリップ剤がポリシロキサンである、請求項25に記載の複合材料。
  • 層の動的摩擦係数が1.8〜2.1である、請求項35に記載の複合材料。
  • 少なくとも部分的に硬化された熱硬化性弾性ゴム本体部分へ結合された、架橋された熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性加硫ゴムおよびスリップ剤のブレンドを含む耐磨耗性装飾層を含む、車両のウェザーストリップとして用いるのに適した耐磨耗性複合材料であって、耐磨耗性装飾層の静的摩擦係数が1.2〜1.6である耐磨耗性複合材料。
  • スリップ剤がポリシロキサンを含む、請求項37に記載の耐磨耗性複合材料。
  • 说明书全文

    本発明は2001年7月24日付け米国特許出願第09/912,099号の一部係属出願である。
    背景
    本発明の態様例は、成形または押出し複合材料の形成方法およびそれによって形成される製品、特に自動車のウェザーストリップに関する。 それらは、弾性ポリマー並びに熱可塑性加硫ゴムおよび架橋熱可塑性ポリオレフィンを含む車両のウェザーストリップに関連して特に用いられることが分かっており、特にこれに関して記載する。 しかしながら、この態様例が他の同様な用途にも用いられることは認められるはずである。

    自動車業界では、特定の熱硬化性高分子物質から押出しまたは成形することによって、自動車の各種部品用の装飾的耐磨耗性部分を作ることは一般的である。 そのような方法によって製造される一般的な耐磨耗性部分の例には、着色されたウェザーストリップがある。 これらのウェザーストリップは自動車のドアー表面上にまたは自動車のドアーの周辺に沿って取り付けられて、ドアと車体との間を密閉し、さらに、それらが互いに接触するとき、ドアーおよび外部物体の両者を保護する。 ウェザーストリップは一般に成形または押出され、接着テープによってまたはクリンピングもしくはファスナーの使用によるような機械的手段によって取り付けられる。

    各種熱硬化性弾性ゴム材料、例えばエチレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)、スチレン‐ブタジエンコポリマー(SBR)およびクロロプレンゴムは、これらのウェザーストリップの形成に一般に用いられてきた。 これらの材料は、熱可塑性プラスチックに比べて比較的安価であり、効果的な密閉をもたらすのに必要な望ましい柔軟性および許容される耐候性の両方を一般に示すので、製造業者に好まれる。 しかしながら、これらのエラストマーは、ウェザーストリップの寿命延長のために外部との接触点で必要とされる低摩擦性、耐磨耗性および耐候性に一般に欠ける。 さらに、望ましい表面の色および光沢をそのような材料に与えるのは困難である。

    従って、製造業者は弾性シール部分の耐磨耗性、感覚的美しさおよび他の性質を改善する様々な解決策を試みてきた。 ウェザーストリップの1つの戦略は、弾性ウェザーストリップの選択された表面に、特に外部に曝される領域に沿って、低摩擦ポリマーの第2層を適用することであった。 第2層に組み込まれるのは、ウェザーストリップの表面が車両の色に調和するような各種顔料または染料である。

    ウェザーストリップ本体の組成に応じて、この第2層はポリ塩化ビニル(PVC)または未硬化非極性熱可塑性エラストマー、例えばポリプロピレンまたはポリエチレンからしばしば形成される。 これらの第2層はウェザーストリップ表面へ、積層によりまたは溶媒系スプレーとして通常直接施されるか、あるいはプライマーまたは接着剤層のエラストマーへの適用後に施される。 しかしながら、これらの方法は完全に満足のいくものではない。 加工時間がより長くなりそして材料コストが加わる上に、エラストマーと表面被覆との間に満足な結合を得るのが困難である。 被覆上へ噴霧されたものは亀裂を生じやすく、接着された層は剥がれやすい。

    第2層の押出されたウェザーストリップへの接着に製造業者が用いた別の方法は、耐磨耗性熱可塑性プラスチックの層をウェザーストリップへ密着結合することである。 いくつかの技術がこれを行うために開発された。 1つの方法によると、弾性ゴムおよび第2層が同時押出しされる。 得られる複合材料はその後、オーブンに通され、そこで、弾性ゴムは硬化され、そして第2層とゴムとの間の境界面は、第2層が部分的に溶融して、それがゴムと接着結合するような程度に加熱される。 あるいは、ゴムがまず押出され、オーブンを通過し、そこで、少なくとも部分的に硬化される。 次に、溶融熱可塑性プラスチックは加硫ゴム上に押出される。 オーブンから現れるにつれてゴムの残留熱は二層間の境界面において二つの層の相互拡散を促して、二つの材料を結合する。

    しかしながら、一つには熱可塑性プラスチックの非架橋性のため、第2層がこの技術で溶融される程度を正確に調整することは難しい。 第2層が溶融しすぎると、それがもたらす耐磨耗性は損なわれることになるかもしれず、そしてその美しい外観は減じる。 従って、従来技術の欠点および制限を解消する車両の新規なウェザーストリップ複合材料が求められている。

    発明の概要
    第1の態様では、耐磨耗性装飾層が架橋性ポリオレフィンおよび熱可塑性加硫ゴムのブレンドを含む、弾性ポリマーの本体部分および耐磨耗性装飾層を含む車両のウェザーストリップ複合材料を形成する方法を提供する。

    架橋性TPOの使用により、製造業者は、熱可塑性プラスチックと関連した望ましい特性を維持し、同時に溶融のより大きな調整を行い、かつ関係する他の処理を軽減することが可能となる。 架橋性ポリオレフィンはグラフトシラン官能基を含みうる。 湿分の存在で、はシランを加水分解する。 触媒の作用の下で、得られるシラノール基は縮合して、分子内架橋部位を形成する。 熱硬化性弾性ゴムは硫黄または過酸化物剤によって硬化される。

    第2の態様では、少なくとも部分的に架橋した弾性ポリマー本体部分のすぐ隣に結合および配置された、架橋性オレフィンポリマーおよび熱可塑性加硫ゴムを含む耐磨耗性装飾層を含む、車両のウェザーストリップとして用いるのに適した耐磨耗性複合材料を提供する。

    耐磨耗性装飾層の融通性によって、それは弾性部分に様々な方法で適用することができる。 第1の好ましい方法では、オレフィンポリマー/TPVブレンドは未硬化熱硬化性弾性ゴム本体部分と同時押出しし、次に、水に曝してオレフィンポリマーを架橋する。 得られる複合材料はその後、オーブンに通して、熱硬化性弾性ゴム本体部分を加硫する。 第2の好ましい方法では、オレフィンポリマー/TPVブレンドは予め硬化されたまたは部分的に硬化された熱硬化性弾性ゴム本体部分上に段階押出しする。 ブレンド中の架橋性オレフィンポリマーは、水浴に浸漬することによってあるいは湿分に曝すことによって架橋する。 第3の好ましい方法では、オレフィンポリマー/TPVブレンドはシートまたはテープに押出して、予め硬化されたまたは部分的に硬化された熱硬化性弾性ゴム本体部分に積層する。 得られる複合材料はその後、水浴に浸漬しあるいは湿分に曝してオレフィンポリマーのグラフトシラン基を架橋する。 あるいは、エラストマー部分および/またはオレフィンポリマー/TPVブレンドを互いに成形熱結合させる。

    全ての方法は受け入れられる結果を生じるが、オレフィンポリマー/TPVブレンドを本体部分の硬化前に弾性本体へ施すならば、オレフィンポリマーは弾性本体部分を硬化する前に架橋するのが好ましい。 これによって、装飾層はその後の加熱の間、過度に溶融することはない。

    好ましい態様の詳細な説明
    本発明は、車両のための様々なシーリングストリップ、ウェザーストリップ、ガラスの溝等を提供する。 ここで用いるように、用語「ウェザーストリップ」は、自動車または他の乗り物に一般に用いられるそのようなストリップを広く意味する。 簡単に言うと、ウェザーストリップは、それぞれが特定の材料から形成され、そして特有の断面形態を有する、少なくとも2つの構成部分を含むのが好ましい。 好ましいウェザーストリップは、本技術分野で一般的ないくつかの形を有する弾性ポリマー本体部分を含む。

    ウェザーストリップはまた、本体部分の外に面した表面上に配置された耐磨耗性物質も含む。 以下でさらに詳しく説明するように、層は湿分架橋性オレフィンポリマーおよび熱可塑性加硫ゴムを含むのが好ましい。

    図1に、本発明による車両のための好ましい態様のウェザーストリップの断面を示す。 好ましい態様のウェザーストリップは、ウェザーストリップ用途に適した本技術分野で公知の1種以上の弾性ポリマーから製造された本体部分2、および耐磨耗性装飾層4で構成されている。

    本体部分に用いるのに適した弾性ポリマーには、そのような目的に用いられるどのような一般的な物質も含まれる。 例えば、弾性ゴム、並びに熱可塑性加硫ゴム(TPV)および他の弾性ポリマーである。

    本体部分に用いるのに適した弾性ゴム組成物には、限定されないが、エチレン‐α‐オレフィン‐非共役ジエンゴム(EODM)、スチレン‐ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル‐ブタジエンゴム、天然または合成イソプレンゴムおよびクロロプレンゴムが含まれる。 EODMゴムは酸素、オゾンおよび天候に耐性であるため好ましい。 適したα‐オレフィンには、限定されないが、プロピレン、1‐ブテン、1‐ペンテン、1‐ヘキセン、1‐オクテンおよび1‐デセンが含まれる。 好ましいα‐オレフィンはプロピレンである。 本発明に適したEODM化合物の好ましいグループはエチレン‐プロピレン‐ジエンターポリマー(EPDM)である。 適した非共役ジエンには、限定されないが、1,4‐ヘキサジエン、ジシクロペンタジエンおよび5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンが含まれる。 本発明のウェザーストリップ本体部分用の好ましいEODMは、エチレン‐プロピレン‐エチリデン‐ノルボルネンターポリマーまたはエチレン‐プロピレン‐ジシクロペンタジエンターポリマーである。 高密度のエラストマーおよびそれほど高密度ではないスポンジエラストマーを含む様々なグレードの弾性熱硬化性ゴムが本発明で用いられる。

    本体部分のエラストマーには、配合物の性質に悪影響を与えない濃度の本技術分野で公知の各種添加剤をさらに含めることができる。 そのような添加剤には、限定されないが、加硫剤、カーボンブラック、潤滑剤、可塑剤、充填剤、スリップ剤、プロセス油および酸化防止剤が含まれる。 これらの添加剤は、本体部分の形成前にエラストマーに加えられる。

    1つの好ましい態様(図1)では、外周上の領域8で長軸に沿って接線壁10に結合した中空管6を有する本体部分2が形成されている。 接線壁の1つの末端に保留スプール12が結合している。 接線壁の反対の端には第2壁14が結合している。 第2壁14は接線壁10に対してそれらの間の接点で実質的に垂直であるが、第2壁14が接線壁10から延びるにつれて接線壁に対してゆるやかに反り返る。 第2壁14は図1に示すように遠位端16で終わる。 接線壁10および第2壁14の接点と第2壁の遠位端16とのほぼ中間に、接線壁10に対して実質的に平行な第3壁18が第2壁14から延びている。 接線壁10、第2壁14および第3壁18は共に内室20を定める。 中空管6とは反対側の接線壁10から突き出ているのは、複数のシーリングリップ22であり、これらはそれから内室20へ向かって内側および上方へ延びている。 第3壁18の遠位端24に結合しかつ内室20へ向かって内側および上方へ突き出ているのは大きなシーリングリップ26である。 ウェザーストリップの機能、自動車の構造、シャシおよびドアフレームの形状に応じて、多くの別の態様が考えられる。

    本体部分の厳密な形状に関係なく、本体部分2の第2壁14の外面(番号は付いていない)に、架橋性オレフィンポリマーおよび熱可塑性加硫ゴムを含む耐磨耗性装飾層4が塗布されている。 この耐磨耗性装飾層4は本体部分に沿って、ドア、車両のフレームまたは外部物体(図示されていない)に接触するこれらの領域に施されて、これらの位置におけるウェザーストリップの耐磨耗性および感覚的美しさを改善する。 さらに、耐磨耗性装飾層4は、保護および耐擦り傷性を加えるためにこれらの物体に接触する本体部分2の他の領域、例えば、内室20に露出しているおよび面している本体部分の様々な表面(番号は付いていない)に施してもよい。

    熱可塑性加硫ゴム(TPV)は熱硬化性エラストマーが一般に均質に分布している、好ましくは結晶質の、ポリオレフィンマトリックスである。 熱可塑性加硫ゴムの例は、結晶質ポリオレフィンマトリックス中に分布したEPMおよびEPDM熱硬化性物質である。 望ましい耐候性、柔軟性および強度を有するどのような一般的なTPVも本発明で用いることができる。 限定するつもりはないが、本発明で用いるのに適したTPVの例は、例えば、Hertの米国特許第4,990,566号に記載のようなオレフィン熱可塑性プラスチックおよびエチレンコポリマーまたはターポリマーをブレンドすることによって製造されたもの、あるいはAldred等の米国特許第4,591,615号に記載のようなニトリルゴムである(いずれも参照することによってここに記載されたものとする)。

    商業的なTPVは、フェノール樹脂、硫黄または過酸化物硬化系を用いて、熱可塑性マトリックス中で(一般に激しく)混合する間にゴムが架橋される方法である動的加硫によりジエン(またはより一般的にはポリエン)コポリマーゴムが加硫、すなわち、架橋される加硫ゴムに一般に基づく。 本発明の態様ではどのような硬化系も考えられるが、過酸化物はポリプロピレンまたはポリエチレン熱可塑性プラスチック並びにゴムを分解および/または架橋するので、過酸化物遊離基またはフェノール樹脂硬化系よりも硫黄が一般に好ましい。 これは、全混合物が分解または架橋し、もはや熱可塑性プラスチックではなくなる前に、生じうるゴムの架橋の程度を制限する。 一方フェノール硬化系は最終製品を黄色に変色させる。

    好ましい商業的なTPVの2つの例は、アドバンスド・エラストマー・システムズ社製造のSANTOPRENE(登録商標)熱可塑性ゴム、およびDSMエラストマーズ社から入手しうるSARLINK(登録商標)であり、いずれも架橋EPDM粒子の結晶質ポリプロピレンマトリックス中の混合物である。 これらの物質は、加硫ゴムを用いた多くの用途、例えばホース、ガスケット等に有用である。 TPVは、加硫ゴムのすぐれたレジリエンスおよび圧縮永久歪み性を保持しながら、熱可塑性プラスチックとしての加工性が指摘される。

    本技術分野における当業者に公知の熱可塑性加硫ゴムの好ましい製造法は、非架橋弾性ポリマーおよびポリオレフィン樹脂および硬化剤の混合物を形成することである。 次に、混合物を加硫温度で混練する。 非架橋弾性ポリマーおよびポリオレフィンは硬化剤を加える前に均質に混合するのが好ましい。 多段練ロール機、バンバリーもしくはブラベンダーミキサーまたは混合押出し機のような一般的な混合装置で製造するとき、これは「ツーパス」サイクルとして知られている。 さらなる添加物、例えば、限定されないが、TPO層について上で記した充填剤、難燃剤、安定剤、顔料および酸化防止剤を加えてもよい。

    各種充填剤および加工材料並びに他の成分を本発明で用いるTPVに加えてもよい。 そのような充填剤の例は、限定されないが、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー、シリカ等である。 加工材料については、物質の加工を改善すると考えられる各種プロセス油、ワックス等をTPOの性質を有意に損なわない濃度で含有させうる。

    ポリマーは適切な耐候性を得るために安定剤、顔料および酸化防止剤と配合してもよい。 さらに、アルミニウム三水和物(ATH)、三酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、雲母、タルク、またはガラスのような難燃充填剤を加えてもよい。 1つの態様では、充填剤のレベルは0〜約30重量%である。

    一般的なTPVはポリオレフィンプラスチック、一般にはプロピレンポリマーと、架橋オレフィンコポリマーエラストマー(OCE)、一般にはエチレン‐プロピレンゴム(EPM)若しくはエチレン‐プロピレン‐ジエンゴム(EPDM)のメルトブレンドまたは反応器ブレンドである。 EPDMから製造されたこれらのTPVでは、EPDMターポリマーの形成に用いられるジエンモノマーは非共役ジエンであるのが好ましい。 用いうる非共役ジエンの例は、ジシクロペンタジエン、アルキルジシクロペンタジエン、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘプタジエン、2−メチル‐1,5−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、1,4−オクタジエン、1,7−オクタジエン、5−エチリデン‐2−ノルボルネン、5−n−プロピリデン‐2−ノルボルネン、5−(2−メチル‐2−ブテニル)−2−ノルボルネン等である。

    ここで詳しく説明したように、ドアまたは窓アセンブリーへ組み込みまれるような最終複合材料押出し物では、耐磨耗性装飾層を形づくる少なくとも2種のポリマー成分はいずれも少なくとも部分的に架橋される(TPV中の弾性ゴムおよび架橋性オレフィンポリマー)。 従って、ここでの多くの説明は架橋性ポリマー物質(上記のような)を含む耐磨耗性装飾層に関するものであるが、その好ましい最終的な製造形態では、本発明の複合材料押出し物は、少なくとも部分的に架橋された物質を含む耐磨耗性装飾層を用いることが理解されるであろう。

    耐磨耗性装飾層4の第2成分は架橋性オレフィンポリマーである。 これには、ホモポリマー、オレフィンコポリマー(ポリオレフィンと別のポリオレフィンまたは他のポリマーとのコポリマー)、あるいはそのようなポリマーのブレンドが含まれる。 好ましい態様では、架橋性オレフィンポリマーは、架橋性オレフィンホモポリマー、特にポリエチレンである。 好ましい架橋性オレフィンホモポリマーは、シラングラフトによって架橋することができるものである。 電子ビーム輻射線架橋は高価なので好ましくない。 同様に、過酸化物架橋は伴う加工問題のため好ましくない。 しかしながら、本発明のウェザーストリップおよび関連の方法は架橋のためにそのような技術を用いることができると考えられる。 好ましい架橋性オレフィンポリマーはシランでグラフトされたポリエチレンであり、これを本発明の説明における例として用いる。

    耐磨耗性装飾層中のTPVと共に用いるのに適した他のオレフィンホモポリマーには、シラングラフトポリプロピレンおよび高級オレフィンホモポリマーが含まれる。 ホモポリマーは様々な重合系(例えば、メタロセン触媒および一般的な触媒系)により製造することができ、ある範囲の分子量および他の特性を有する。 1つの好ましい態様では、ホモポリマーは、M が約20,000〜100,000、M が約50,000〜200,000および分子量分布が約2.5〜4.0のポリエチレンである。

    一段法シラン架橋には、触媒を加えたポリマー樹脂とシラン濃縮物との直接混合物の押出しが含まれる。 押出し物はその後、水を存在させて架橋する。 二段法架橋では、公知の反応によりシランをまずポリマー分枝鎖に結合して、シラングラフトコポリマーを得る。

    その後、シラングラフトコポリマーをシラノール縮合触媒と混合し、そして水に曝して二段階反応でコポリマーを架橋する。 最初に、水はシランを加水分解してシラノールを生成する。 次に、シラノールは縮合して分子間、不可逆Si−O−Si架橋部位を形成する。

    架橋シラン基の量、および従って最終ポリマーの性質は、触媒使用量を含めた製造工程を調整することによって調節することができる。 ゲル試験(ASTM D2765)を用いて、架橋の量を測定する。 1つの態様ではおよび架橋する前では、ポリエチレンまたは他のオレフィンポリマーは、ASTM D−1238により測定したメルトフローインデックスが190℃および2.16kg負荷で約0.5〜20g/10分、ショアーA硬度が約50〜90であるのが好ましい。 メルトフローインデックスが190℃および2.16kg負荷で約0.7〜1.2g/10分、ショアーA硬度が約70、そして密度が約0.8〜1.2g/cm であるのが最も好ましい。

    触媒は、多くの金属カルボキシレートおよび脂肪酸を含めたシラノール縮合触媒として作用することが知られている高範囲のどのような物質でもよい。 好ましい触媒はジブチルスズジラウレートである。

    1つの態様では、耐磨耗性装飾層は好ましくは、約75〜約87重量%のTPVおよび約9〜約15重量%の架橋性オレフィンポリマーを含む。 耐磨耗性装飾層は、慣用の添加剤、例えば、有機および無機充填剤、可塑剤、スリップ剤、UV安定剤、酸化防止剤、および前述のように、約30%以下の、より好ましくは約2〜5%の着色剤(ただし以上には限定されない)を含有してもよい。

    1つの態様では、スリップ剤または他の潤滑剤は加工前にブレンドへ加える。 どのような一般的なスリップ剤も用いうる。 好ましいスリップ剤には本技術分野で公知のポリシロキサンスリップ剤が含まれる。 そのようなスリップ剤を使用すると得られるショーレイヤーの摩擦係数を減じ、それによって別のスリップ被覆を最終製品の表面に使用する必要はなく、結果として労働および経費を減じることになる。 そのようなスリップ剤は一般的には約0.1〜20.0重量%、より一般的には2.0〜8.0重量%の量で存在させうる。

    さらに、ブレンドに着色剤を用いることにより、最終ウェザーストリップの表面の色を注文通りに、車両またはその内部の色に合わせたり、補足させることができる。 ブレンドが色および光沢を保持する能は、慣用の弾性ゴムのそれらよりもすぐれている。

    TPVおよび架橋性オレフィンポリマーは弾性本体部分上に置く前に予備ブレンドするのが好ましい。 従って、1つの態様では、TPVおよび架橋性オレフィンポリマーは予備ブレンドし、そしてペレット形に押出される。 材料は乾燥して、オレフィンポリマーの架橋工程を開始しうる湿分を除去するのが好ましい。 次に、予備ブレンドした混合物は、弾性本体部分上へ押出す前に、適量(例えば、2〜7重量%)の架橋触媒と混合する。

    その後、耐磨耗性装飾層4をいくつかの異なる工程の1つで本体部分2へ施すことができる。 説明を簡単にするために、異なる方法は、耐磨耗性装飾層4としてのTPVおよび熱硬化性弾性ゴム本体部分2としてのEPDMとブレンドした2段階架橋性シラングラフトポリエチレンホモポリマーを用いて説明する。 しかしながら、本発明は、耐磨耗性装飾層4に他の架橋性オレフィンポリマーおよび本体部分2に他のエラストマーを用いることが考えられる。

    上記のように、弾性本体部分および耐磨耗性装飾層は本技術分野で知られた様々な方法で押出し、成形または他の加工を行いうる。 いくつかの異なる押出し法を以下で説明する。 しかしながら、これらは限定を意味するのではなく、最終複合材料を製造する他の方法、例えば、圧縮または射出成形も考えられる。

    本発明は、未硬化EPDM本体部分、例えば図1の2、および未架橋シラングラフトポリエチレン/TPV耐磨耗性装飾層、例えば図1の4を、押出しダイを通して同時押出しすることによって複合材料押出し物を製造するための第1の好ましい技術を提供する。 図5は、この第1の好ましい方法における好ましい加工段階を示す略図である。 簡単に説明すると、未硬化EPDMゴムおよび架橋性ポリエチレン/TPVブレンドが提供される(500、502)。 EPDMゴムおよびPE/TPVブレンドは同時押出しされ(504)、それぞれ本体部分および耐磨耗性装飾層を形成する。 その後、ブレンド中のポリエチレンは少なくとも部分的に架橋される(506)。 本体部分のEPDMゴムは少なくとも部分的に硬化され(508)、その後、アセンブリーは加工ラインから取り出される(510)。

    図2を参照してさらに詳しく説明する。 シラングラフト架橋性ポリエチレンおよびTPVのブレンドを加工するための第1押出し機50、スポンジEPDMを加工するための第2押出し機52、および密なEPDMを加工するための第3押出し機54は、押出しダイ56と通じる状態に置かれる。 用語「スポンジEPDM」は発泡剤を含むEPDMを指す。 用語「密なEPDM」は発泡剤を含まないEPDMを指す。 説明を簡単にするために、製造段階は密な押出し機54を用いて説明するが、実際には、用途により両方を一般に同時に用いる。 その後の押出しのためにEPDM配合物の十分な流れを確実にするため、EPDM押出し機54は約70〜約85℃に維持するのが好ましい。 同じ理由で、PE/TPV押出し機50は約130〜約210℃に維持するのが好ましい。 押出しダイ56はEPDM側では約110℃に、そしてPE/TPVダイ側60では約200〜約260℃に維持するのが好ましい。 押出し機の2つの側間にある断熱材(図示されてない)により、この温度の違いの達成はさらに容易になる。 密なEPDMの場合、EPDMは約2000〜約5000psi、最も好ましくは約4000psiの圧力で押出される。 スポンジEPDMの場合、EPDMは約1000〜約3000psi、最も好ましくは約2500psiの圧力で押出される。 PE/TPVおよびEPDMは、PE/TPV層が分枝鎖相互拡散およびからみ合いによりEPDMと機械的に結合するように同時押出しされる。 得られるPE/TPV層の厚さは、好ましくは約0.1〜約1.5mm、一般には約0.5mmである。

    図2を参照すると、EPDMおよびPE/TPVを含む複合材料押出し物(図示されてない)を次に蒸気浴62に通して、PE/TPV層中のポリエチレンを架橋する。 蒸気浴62は約100〜約110℃に維持するのが好ましい。 EPDMを硬化するために、複合材料を次に、本体部分2に用いるEPDMのグレードにより、約180〜約270℃のオーブン64または他の硬化装置に通す。 特に好ましい態様では、複合材料押出し物は約15〜約50秒間、約200℃で開始し、約45秒〜約2.4分間、約220℃に上がり、そして約15〜約50秒間、約210℃に下がるオーブン64中のいくつかの温度帯域を通過し、その後、オーブン64を出る。 合計のオーブン硬化時間は約1〜約4分であるのが好ましい。 次に、複合材料押出し物は水または約30〜90℃、最も好ましくは約60℃の空冷槽66で冷却され、その後、複合材料押出し物は製造ラインを出る。

    本発明による第2の好ましい方法では、EPDMが少なくとも部分的に硬化された後、未硬化PE/TPVを本体部分上に押出す。 図6は、第3の好ましい方法での加工段階の略図である。 簡単に説明すると、EPDMゴムおよび架橋性PE/TPVが提供される(600、602)。 EPDMゴムは本体部分に押出され(604)、その後、本体部分は少なくとも部分的に硬化される(606)。 PE/TPVは耐磨耗性装飾層として本体部分上に押出しされる(608)。 PE/TPV耐磨耗性装飾層のPEは架橋され(610)、その後、加工ラインからアセンブリーが取り出される(612)。

    図3を参照してさらに詳しく説明する。 スポンジEPDMのための押出し機52および密なEPDMのための押出し機54は第1押出しダイ70と通じる状態に置かれる。 説明を簡単にするために、製造工程を密な押出し機54のみを用いて説明するが、実際には両方が同じ部品の異なる部分の同時製造に一般に用いられる。 EPDMはゴム押出し機54から第1ダイ70を通して押出されて、本体部分(図示されてない)を形成する。 本体部分は次にオーブン64を通過してEPDMを硬化する。 オーブン64から出ると、上記PE/TPVを含む耐磨耗性装飾層(図示されてない)が、プラスチック押出し機50によって供給される第2ダイ72から本体部分上に押出されて、複合材料押出し物を形成する。 EPDM本体部分の残留熱は拡散によりPE/TPVをこれと機械的に結合する。 エンボス車輪74はEPDMのPE/TPVへの結合を、2層を共にプレスすることによって助ける。 さらに、エンボス車輪74は表面パターンを複合材料押出し物にプリントするのに用いうる(例えば、「レザーのような」感触)。 複合材料押出し物は水冷浴62を通過して複合材料を冷却し、そしてPE/TPVのポリエチレンを架橋し、その後、製造ラインから取り出される。 第2の方法の温度および圧力は、第1ダイ70が約100〜約120℃、第2ダイ72が約200〜約220℃である以外は全て、第1の方法で用いたものと同様であるのが好ましい。 さらに、一般には独立して加熱されないが、押出し物および隣接押出し機からの残留熱により、エンボス車輪74は約170〜約210℃、一般には約195℃である。

    第3の方法では、未硬化PEおよびTPVブレンドがシートに押出され、次に、硬化EPDM本体部分に積層される。 図7は、この第3の好ましい方法での加工段階の略図である。 簡単に説明すると、熱硬化性弾性ゴムおよび上記PE/が提供される(700、702)。 EPDMゴムは本体部分に押出され(704)、PE/TPVは耐磨耗性装飾シート層に押出される(706)。 本体部分は少なくとも部分的に硬化され(708)、シート層は本体部分に積層される(710)。 次に、シート層のPEは少なくとも部分的に架橋され(712)、その後、得られたアセンブリーは冷却され、加工ラインから取り出される(714)。

    図4を参照してさらに詳しく説明する。 スポンジEPDMのための押出し機52および密なEPDMのための押出し機54は第1押出しダイ70と通じる状態に置かれる。 前に述べたように、説明を簡単にするために、製造工程を密な押出し機54を用いて説明するが、実際には両方が同時に一般に用いられる。 ゴム押出し機54からのEPDMは第1ダイ70を通して本体部分(図示されてない)に押出される。 本体部分はオーブン64を通過してそれを硬化する。 PE/TPVは第2押出し機50から第2ダイ82を通って押出されて、シート80の形状に耐磨耗性装飾層を形成する。 エンボス車輪74は次に未硬化PE/TPVシート80を本体部分に結合して複合材料押出し物(図示されてない)を形成する。 複合材料押出し物は水冷浴62を通過してPE/TPVブレンドのポリエチレン成分を架橋し、そして複合材料を冷却し、その後、ライン76から取り出される。 第3の方法の温度および圧力は、第1ダイ70が約100〜約120℃、第2ダイ82が約200〜約220℃であり、そして積層車輪が約170〜約210℃、好ましくは約185℃である以外は全て、第1の方法で用いたものと同様であるのが好ましい。

    本発明の範囲を逸脱することなく上記の方法を様々に変更しうるが、記載の第1の好ましい方法に関しては、複合材料押出し物をオーブンに通す前に、PE/TPVブレンドのポリエチレンを架橋するのが好ましい。

    実施例
    次の実施例は特定の好ましい態様をさらに詳しく説明するためのものである。 それらは本発明の範囲を限定するものではない。 上記の態様により様々な試料を準備した。 これら試料用の耐磨耗性装飾層の配合は表1に示す。

    表1

    (1)アドバンスド・エラストマー・システムズ社から入手しうるEPDM/PP TPV
    (2)クリーブランドのポリワン社から入手しうる湿分架橋性シラングラフトポリエチレン(3)ルイジアナ州ハーンビルのクロンプトン社から入手しうるUV安定剤 材料はWerner Pfleiderer25mm2軸スクリューで145℃にてブレンドし、ペレット形に加工した。 次に材料を204℃(400°F)の押出しダイに通して1インチ幅の連続ストリップとして押出した。 試料1の材料の性質は次の通りである。

    表2

    さらに、本発明の装飾層の摩擦係数はそのような用途に用いられる従来の被覆よりもずっと低い。 そのため、従来の自動車の複合材料は摩擦係数(「COF」)を望ましい範囲に減じるために完成品にスリップ被覆上へのスプレーを加える必要があるが、本発明の装飾層はシロキサンを配合物に加えることによって、別個のスリップ被覆を加えることなく、受け入れられるCOF値を達成することができる。 証明するために、6つの配合物(配合物A〜F)を準備した。 AおよびBは、着色剤を加えた車両のウェザーストリップ用のショーレイヤーとして慣用の熱可塑性エラストマーを含有する慣用の配合物である。 それらは、スリップ被覆上へのスプレーがBへ加えられていることのみが異なる。 配合物C〜Eは様々な量のシロキサンを含有する本発明の態様である。 各試料の配合は以下に示す。

    表3

    スリップ被覆上へのスプレーは配合物Bの完成品へ加えられた。 本発明の態様の組成物は重量%の値で表4に示す。
    表4

    ポリワン社から入手しうる湿分硬化性ポリエチレン
    湿分硬化性PEのための触媒マスターバッチ 静的および動的COF値を全ての完成品についてASTM D1894により測定した。 結果は表5に示す。

    表5

    明らかに、本発明の配合物により製造された未被覆部品は未被覆の従来技術部品よりもずっと低いCOFを有する。 従って、シロキサン添加剤のショーレイヤーの組成物への使用により、静的COFは約1.2以下に低下し、一般に1.2〜1.6の値が得られる。 同様に、そのような層の動的COF値は約1.9以下に低下し、一般に1.9〜2.1となるに。 一般にスリップ被覆部品ほど低くないが、本発明の態様で得られるCOF値は、さらなるスリップ被覆を必要とすることなく、一般的な車両の用途に受け入れられる。

    本発明を様々な好ましい態様を参照して説明してきた。 明細書を読み、理解した上で、変更しうることは明らかである。 請求の範囲およびそれに相当するものの範囲内でのそのような変更は本発明に含まれる。 従って、例えば、車両のウェザーストリップに加えて他の部品(例えば、車両のガラスの溝)のための複合材料押出し物を、本発明の方法によって製造することができる。

    本発明による車両のための好ましい態様のウェザーストリップの断面である。

    車両のウェザーストリップとして用いるのに適した複合材料押出し物を製造するための、本発明の第1の好ましい方法を示すものである。

    車両のウェザーストリップとして用いるのに適した複合材料押出し物を製造するための、本発明の別の好ましい方法を示すものである。

    車両のウェザーストリップとして用いるのに適した複合材料押出し物を製造するための、本発明の別の好ましい方法を示すものである。

    図2に記載した本発明の第1の好ましい方法における主要処理工程を示すフローチャートである。

    図3に記載した本発明の第1の好ましい方法における主要処理工程を示すフローチャートである。

    図4に記載した本発明の第1の好ましい方法における主要処理工程を示すフローチャートである。

    符号の説明

    2 本体部分4 耐磨耗性装飾層6 中空管10 接線壁14 第1壁20 内室18 第3壁22および26 シーリングリップ

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