Plastic fuel tank

申请号 JP2009291883 申请日 2009-12-24 公开(公告)号 JP4977750B2 公开(公告)日 2012-07-18
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 一武 小山; 豊 田端; 正浩 米村; 照幸 齊藤;
摘要
权利要求
  • 燃料の透過を防ぐエチレンビニルアルコール層の一方の面及び他方の面に、接着性樹脂層を介してポリエチレン層が各々積層され 、タンク本体から給油口の開口までが一体成形されている樹脂製燃料タンク であって、
    この樹脂製燃料タンクの最外層に配置された前記ポリエチレン層は、高密度ポリエチレンにカーボンブラック粉末を混入してなる黒色の高密度ポリエチレン層であり、
    前記樹脂製燃料タンクの最内層に配置された前記ポリエチレン層は、白色又は無着色のポリエチレン層であり、
    前記最外層と前記最内層の間の少なくとも一つの層に配置される前記ポリエチレン層は、無着色の再生ポリエチレン層である樹脂製燃料タンクにおいて、
    前記給油口に出っ張るように前記タンク本体の一部を凹ませ、上方から前記給油口を覗いたときに、出っ張り部が目視できるようにしたことを特徴とする樹脂製燃料タンク。
  • 前記タンク本体は、汎用エンジンの上部に備えられていることを特徴とする請求項 項記載の樹脂製燃料タンク。
  • 说明书全文

    本発明は、燃料の透過を防ぐエチレンビニルアルコール層の両面に接着性樹脂層を介してポリエチレン層を積層した樹脂製燃料タンクに関する。

    近年、汎用エンジン等では樹脂製燃料タンクが使用されるものもあり、環境汚染の観点から、樹脂製燃料タンクにも対策が求められている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。

    この特許文献1の技術を図面に基づいて以下に説明する。
    図5に示すように、樹脂製燃料タンク100には、タンク本体101に継ぎ手部材102が取り付けられている。 タンク本体101は、燃料の透過を防ぐエチレンビニルアルコール共重合体からなるバリア層103と、このバリア層103の内側に積層されポリエチレンからなる最内層104と、バリア層103の外側に積層されポリエチレンからなる最外層105とからなる。 燃料は、タンク本体101内から外部へ透過しようとするが、バリア層103により遮断される。

    ところで、エチレンビニルアルコール共重合体は紫外線が長時間照射されると、劣化することが知られている。 例えば汎用エンジンに使用される樹脂製燃料タンク100は、長い時間紫外線に晒されることがあり、紫外線によりエチレンビニルアルコール共重合体からなるバリア層103が劣化する。 すなわち、燃料の透過を防止し且つ紫外線等に対する耐候性を有する樹脂製燃料タンクが求められている。

    特開2004−52659公報

    本発明は、燃料の透過を防止し且つ耐候性を有する樹脂製燃料タンクを提供することを課題とする。

    請求項1に係る発明は、燃料の透過を防ぐエチレンビニルアルコール層の一方の面及び他方の面に、接着性樹脂層を介してポリエチレン層が各々積層され、タンク本体から給油口の開口までが一体成形されている樹脂製燃料タンクであって、この樹脂製燃料タンクの最外層に配置された前記ポリエチレン層は、高密度ポリエチレンにカーボンブラック粉末を混入してなる黒色の高密度ポリエチレン層であり、前記樹脂製燃料タンクの最内層に配置された前記ポリエチレン層は、白色又は無着色のポリエチレン層であり、前記最外層と前記最内層の間の少なくとも一つの層に配置される前記ポリエチレン層は、無着色の再生ポリエチレン層である樹脂製燃料タンクにおいて、前記給油口に出っ張るように前記タンク本体の一部を凹ませ、上方から前記給油口を覗いたときに、出っ張り部が目視できるようにしたことを特徴とする。

    請求項に係る発明は、タンク本体は、汎用エンジンの上部に備えられていることを特徴とする。

    請求項1に係る発明では、樹脂製燃料タンクの最外層に配置されたポリエチレン層は高密度ポリエチレン層であり、紫外線の透過を抑制するよう着色した高密度ポリエチレン層である。 最外層のポリエチレン層は、紫外線の透過を抑制するので、エチレンビニルアルコール層等の劣化を防止することができ、耐候性を高めることができる。 結果、燃料の透過を防止し且つ耐候性を有する樹脂製燃料タンクを提供することができる。

    加えて、樹脂製燃料タンク内への紫外線透過を抑制するので、燃料の劣化を防止することができる。 特に、燃料としてのガソリンの種類によっては、紫外線透過により変色することがあるが、本発明によれば、燃料が変色することを防ぐことができ、樹脂製燃料タンク内側の見栄えを良くすることができる。

    加えて、請求項に係る発明では、樹脂製燃料タンクの最内層に配置されたポリエチレン層は、白色又は無着色である。 給油キャップを取り外して給油口から樹脂製燃料タンク内を見ると、給油口から差し込む光が、白色又は無着色の内面で反射してタンク内が明るくなるので、液面を確認することができる。

    加えて、請求項に係る発明では、高密度ポリエチレン層は、黒色である。 黒色であるので、紫外線透過の抑制に優れ、樹脂製燃料タンクの耐候性を向上させることができる。

    加えて、請求項に係る発明では、高密度ポリエチレン層にカーボンブラック粉末を混入することで着色が為されている。 高密度ポリエチレン層にカーボンブラック粉末を混入するだけであるので、容易に製造することができる。

    加えて、請求項に係る発明では、最外層より内側の少なくとも一つの層が無着色の再生ポリエチレン層である。 再生ポリエチレン材は安価であるので、樹脂製燃料タンクのコストダウンを図ることができる。

    加えて、請求項に係る発明では、樹脂製燃料タンクのタンク本体から給油口の開口まで一体的に成形されている。 タンク本体と給油口の間に繋ぎ目がないので、燃料が繋ぎ目から出る心配がない。
    加えて、給油口の部品を別途作成する必要がないので、樹脂製燃料タンク全体のコストダウンを図ることができる。
    さらに、樹脂製燃料タンク内を覗くと中が明るく、樹脂製燃料タンクの内側に出っ張っている出っ張り部が目視でき、燃料の液面を確認することができる。 出っ張り部は、樹脂製燃料タンクが潰れ難くするための補強の役割も果たしている。

    請求項に係る発明では、タンク本体は、汎用エンジンの上部に備えられている。 タンク本体が汎用エンジンの上部にあると、汎用エンジンを地面に置いた状態では樹脂製燃料タンクを上から覗くことになる。 本発明によれば、樹脂製燃料タンクの上部にある燃料キャップを外し、給油口からタンク内の燃料の液面を確認するので、タンク本体が汎用エンジンの上部にあっても、容易に残存燃料を確認することができる。

    本発明に係る樹脂製燃料タンクの使用例を説明する図である。

    本発明に係る樹脂製燃料タンクの平面図である。

    図2の3部拡大図である。

    本発明に係る樹脂製燃料タンクの作用図である。

    従来の樹脂製燃料タンクの要部断面図である。

    本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。 なお、図面は符号の向きに見るものとする。

    本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
    図1に示されるように、汎用エンジン10は、エンジン本体11と、このエンジン本体11の側部に設けられ外気をエンジン本体11に送る吸気部12と、エンジン本体11の側部に設けられエンジン本体11からの排気を外部に排出する排気部13と、エンジン本体11の下部に設けられエンジン本体11を始動させるリコイルスタータ14と、このリコイルスタータ14を覆うリコイルスタータカバー15とを備える。

    また、汎用エンジン10は、エンジン本体11の上部に燃料を貯留する樹脂製燃料タンク16を備えている。 樹脂製燃料タンク16は、燃料を貯留するタンク本体17と、タンク本体17に一体的に成形され燃料を取り入れる給油口18と、給油口18に取り付けられ給油口18を塞ぐ給油キャップ21とからなる。

    次に樹脂製燃料タンク16の形状について説明する。
    図2に示されるように、樹脂製燃料タンク16のタンク本体17は、中央前方に大きく窪んだ大凹部22と、給油口18の一部に食い込むように小凹部23を有している。 この小凹部23は、給油口18から樹脂製燃料タンク16内を見たときに目視確認できる形態を呈している。
    なお、大凹部22及び小凹部23は、樹脂製燃料タンク16が潰れ難くするための補強の役割も果たしている。

    給油口18には、ねじ部24が設けられており、このねじ部24に給油キャップ(図1、符号21)が留められる。 また、樹脂製燃料タンク16のタンク本体17から給油口18の開口25まで一体的に成形されている。
    なお、給油口18は樹脂製燃料タンク16の上部に設けられ、汎用エンジン(図1、符号10)を地面に置いた状態で、開口25が上方を向くように配置されている。

    本発明の樹脂製燃料タンク16は、複数の層を積層することで製造される。 積層構造を次に説明する。
    図3に示されるように、樹脂製燃料タンク16は、燃料の透過を防ぐエチレンビニルアルコール層31と、このエチレンビニルアルコール層31の上面32に積層されている上側の接着性樹脂層33と、この上側の接着性樹脂層33に積層され無着色の再生ポリエチレン材からなるポリエチレン層34と、このポリエチレン層34に積層され最外層となるポリエチレン層35と、エチレンビニルアルコール層31の下面36に積層されている下側の接着性樹脂層37と、この下側の接着性樹脂層37に積層され最内層となるポリエチレン層38とからなる。

    最外層のポリエチレン層35は、紫外線の透過を抑制するよう黒色に着色した高密度ポリエチレン層35である。 また、最内層のポリエチレン層38は、樹脂製燃料タンク16内に入った光を反射するよう白色又は無着色となっている。
    なお、最内層のポリエチレン層38は、白色、無着色以外に、反射率の高い淡色であれば差し支えない。
    なお、黒色に着色した高密度ポリエチレン層35は、カーボンブラック粉末を混入することで着色が施されている。

    以上に述べた樹脂製燃料タンク16の作用を次に述べる。
    図4(a)は比較例の樹脂製燃料タンクを説明する図であり、比較例の樹脂製燃料タンク110は、樹脂製燃料タンク110の最外層(外側)111及び最内層(内側)112共に黒色に着色されている。
    給油口113から樹脂製燃料タンク110内を覗いても中が暗いため、小凹部114も見えず、燃料の液面を確認し難い。

    市販のガソリンは、薄い赤茶色に着色されている。
    仮に、樹脂製燃料タンク110の最内層112が黒色であれば、黒地に赤茶色が重なるため、赤茶色が黒色に一体化し、視認性があまり良くない。
    また、給油口113から差し込む外の光が、赤茶色のガソリンを貫通して底に到達するが、この光は黒色に吸収される。 反射光は期待できない。 そのため、ガソリンの視認性があまり良くない。

    一方、図4(b)は実施例の樹脂製燃料タンクを説明する図であり、樹脂製燃料タンク16の最外層(外側)35は黒色に着色され、最内層(内側)38は無着色である。
    樹脂製燃料タンク16の最内層38は無着色であり、無着色地にガソリンの赤茶色が重なると、赤茶色が無着色に一体化しないので、視認性が良い。
    また、給油口18から差し込む外の光が、赤茶色のガソリンを貫通して底に到達し、無着色地で反射する。 そのため、樹脂製燃料タンク16内を覗くと中が明るく、小凹部23が樹脂製燃料タンク16の内側に出っ張っている出っ張り部41が目視でき、燃料の液面42を確認することができる。

    加えて、最内層38が透明であれば、外の光が透明な層を通過して、樹脂製燃料タンク16内部へ進入する。 すなわち、透明な層が導光路の役割を果たす。 結果、樹脂製燃料タンク16の内部に外の光が供給されて、樹脂製燃料タンク16の内部が明るくなる。 結果、給油口18からガソリンが良く見える。

    上記の図1〜図3に示したように、燃料の透過を防ぐエチレンビニルアルコール層31の一方の面32及び他方の面36に、接着性樹脂層33を介してポリエチレン層34、35、38が各々積層されている樹脂製燃料タンク16において、この樹脂製燃料タンク16の最外層35に配置されたポリエチレン層35は高密度ポリエチレン層35であり、紫外線の透過を抑制するよう着色した高密度ポリエチレン層35である。

    この構成により、最外層35のポリエチレン層35は、紫外線の透過を抑制するので、エチレンビニルアルコール層31等の劣化を防止することができ、耐候性を高めることができる。 結果、燃料の透過を防止し且つ耐候性を有する樹脂製燃料タンク16を提供することができる。
    加えて、樹脂製燃料タンク16内への紫外線透過を抑制するので、燃料の劣化を防止することができる。 特に、燃料としてのガソリンの種類によっては、紫外線透過により変色することがあるが、本発明によれば、燃料が変色することを防ぐことができ、樹脂製燃料タンク16内側の見栄えを良くすることができる。

    上記の図1〜図4に示したように、樹脂製燃料タンクの最内層に配置されたポリエチレン層は、白色又は無着色である。
    この構成により、樹脂製燃料タンク16の最内層38に配置されたポリエチレン層38は、白色又は無着色である。 給油キャップ21を取り外して給油口18から樹脂製燃料タンク16内を見ると、給油口18から差し込む光が、白色又は無着色の内面で反射してタンク16内が明るくなるので、液面42を確認することができる。

    上記の図3に示したように、高密度ポリエチレン層35は、黒色である。
    この構成により、黒色であるので、紫外線透過の抑制に優れ、樹脂製燃料タンク16の耐候性を向上させることができる。

    上記の図3に示したように、高密度ポリエチレン層35にカーボンブラック粉末を混入することで着色が為されている。
    この構成により、高密度ポリエチレン層35にカーボンブラック粉末を混入するだけであるので、容易に製造することができる。

    上記の図5に示したように、最外層35より内側の少なくとも一つの層が無着色の再生ポリエチレン層34である。
    この構成により、再生ポリエチレン材は安価であるので、樹脂製燃料タンク16のコストダウンを図ることができる。
    また、再生ポリエチレン層34の再生ポリエチレン材は、接着性樹脂や紫外線抑制物質が混在していてもよく、再生ポリエチレンを主成分として再生材であれば差し支えない。

    上記の図1、図2に示したように、樹脂製燃料タンク16のタンク本体17から給油口18の開口25まで一体的に成形されている。
    この構成により、タンク本体17と給油口18の間に繋ぎ目がないので、燃料が繋ぎ目から出る心配がない。 加えて、給油口18の部品を別途作成する必要がないので、樹脂製燃料タンク16全体のコストダウンを図ることができる。

    上記の図1に示したように、タンク本体17は、汎用エンジン10の上部に備えられている。
    この構成では、タンク本体17が汎用エンジン10の上部にあると、汎用エンジン10を地面に置いた状態では樹脂製燃料タンク16を上から覗くことになる。 本発明によれば、樹脂製燃料タンク16の上部にある燃料キャップ21を外し、給油口18からタンク16内の燃料の液面42を確認するので、タンク本体17が汎用エンジン10の上部にあっても、容易に残存燃料を確認することができる。

    尚、本発明の樹脂製燃料性タンク16は、実施の形態では汎用エンジンに適用したが、発電機、耕耘機等にも適用可能であり、燃料を使用する一般の機械や燃料タンクそのものに適用することは差し支えない。

    本発明の樹脂製燃料タンクは、燃料の透過を防ぐエチレンビニルアルコール層の両面を接着性樹脂層を介してポリエチレン層を積層した樹脂製燃料タンクに好適である。

    10…汎用エンジン、16…樹脂製燃料タンク、17…タンク本体、18…給油口、25…開口、31…エチレンビニルアルコール層、32…上面、33…上側の接着性樹脂層、34…ポリエチレン層(再生ポリエチレン層)、35…ポリエチレン層(最外層の高密度ポリエチレン層)、36…下面、37…下側の接着性樹脂層、38…ポリエチレン層(最内層)、42…液面。

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