刃物用弾性ハンドル

申请号 JP2016534120 申请日 2016-01-19 公开(公告)号 JP2018512286A 公开(公告)日 2018-05-17
申请人 ダブリューケイアイ・ホールディング・カンパニー・インコーポレイテッド; WKI Holding Company,Inc.; 发明人 パット ケルリス; カール ルードマン; ランディ ソイベル; ビング ツォング;
摘要 刃部と弾性ハンドルを有する刃物器具を開示する。刃部は、基端と、その反対側の末端と、切断部と、背部とを有する。背部は刃部の上側に配置され、おおむね切断部とは反対の側にある。刃物器具はさらに、刃部の末端に近い部分で刃部と連結されるハンドルを備える。ハンドルはハンドル上部とハンドル下部とを有する。ハンドル上部は刃部の背部、またはその近辺に配置され、ハンドル下部はハンドル上部に連結される。ハンドル上部とハンドル下部のいずれかは、弾性ポリマー材料から形成され、他方はおおむね剛性の材料から形成される。ハンドル下部とハンドル上部の間には、ゲルを内包する空洞が画成される。
权利要求

基端と、その反対側の末端と、切断部と、前記切断部とはおおむね反対側にあって、刃部の上側に配置される背部とを有する前記刃部と、 前記刃部の前記末端の近辺で前記刃部と連結されるハンドルとを備える刃物器具であって、 前記ハンドルが、 前記刃部の前記背部の近辺に配置されるハンドル上部と、前記ハンドル上部に連結されるハンドル下部と、 前記ハンドル下部と前記ハンドル上部との間に画成され、ゲルを内包する空洞を備え、 前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のいずれか一つが、弾性ポリマー材料で形成され、前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のうちの他方が、おおむね剛性の材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具はさらに、前記ハンドルに配置され、前記空洞と流体連通する注入口を備えることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部と一体的に形成されることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部に対して溶接により連結されることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記弾性ポリマー材料がシリコーンであることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記空洞に内包される前記ゲルがシリコーンゲルであることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部がステンレス鋼で形成され、前記ハンドル下部が弾性ポリマー材料で形成されることを特徴とする刃物器具。基端と、その反対側の末端と、切断部と、前記切断部とはおおむね反対側にあり、刃部の上側に配置される背部とを有する前記刃部と、 前記刃部の前記末端の近辺で前記刃部と連結されるハンドルとを備える刃物器具であって、 前記ハンドルが、 前記刃部の前記背部の近辺に配置されるハンドル上部とハンドル下部と、 前記ハンドル上部と前記ハンドル下部との間に配置される中間アセンブリと、 前記ハンドル下部と前記中間アセンブリとの間に画成され、ゲルを内包する空洞を備え、 前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のうちのいずれか一つの一部分が、弾性ポリマー材料から形成され、前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のうちの他方の一部分が、おおむね剛性の材料から形成されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具はさらに、前記ハンドルに配置され、前記空洞と流体連通する注入口を備えることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、 前記中間アセンブリは、前記ハンドル上部の内面の近辺に配置される上部フレームと、内部フレームと、前記上部フレームと前記内部フレームとの間に配置されるガスケットと、ハンドルコアとを備え、 前記空洞が、前記ハンドルコアの外面と前記ハンドル下部の内面との間に画成されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部の全体がおおむね剛性の材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記ハンドル下部の全体が弾性ポリマー材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部がステンレス鋼で形成され、前記ハンドル下部が弾性ポリマー材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記弾性ポリマー材料がシリコーンであることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記中間アセンブリの前記ガスケットがシリコーンから形成されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部と一体的に形成されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部に対して溶接によって連結されることを特徴とする刃物器具。請求項6に記載の刃物器具であって、前記空洞に内包される前記ゲルがシリコーンゲルであることを特徴とする刃物器具。刃物器具の組み立て方法であって、 基端と、その反対側の末端と、切断部と、前記切断部とはおおむね反対側にあり、刃部の上側に配置される背部とを有する前記刃部を用意するステップと、 おおむね剛性の材料から形成されるハンドル上部と、弾性ポリマー材料から形成されるハンドル下部と、中間アセンブリとを備えるハンドルを組み立てるステップとを備え、 前記中間アセンブリが、上部フレームと、内部フレームと、ハンドルコアと、前記上部フレームと前記内部フレームとの間に配置されるガスケットとを備え、 前記ハンドルコアの外面と前記ハンドル下部の内面との間には空洞が画成され、 前記空洞に対してゲルを注入するステップと、 前記ハンドルを前記刃部の前記基端において前記刃部に取り付けるステップとを備えることを特徴とする刃物器具の組み立て方法。請求項15に記載の方法であって、前記空洞に対する前記ゲルの注入に先立って、前記ハンドルの一部分が、前記刃部に取り付けられることを特徴とする方法。請求項15に記載の方法であって、前記ハンドルが前記刃部に対して溶接によって取り付けられることを特徴とする方法。

基端と、その反対側の末端と、切断部と、前記切断部とはおおむね反対側にあって、刃部の上側に配置される背部とを有する前記刃部と、 前記刃部の前記末端の近辺で前記刃部と連結されるハンドルとを備える刃物器具であって、 前記ハンドルが、 前記刃部の前記背部の近辺に配置されるハンドル上部と、前記ハンドル上部に連結されるハンドル下部と、前記ハンドル下部と前記ハンドル上部との間に画成されてゲルを内包する空洞とを備え、 前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のいずれか一つが、弾性ポリマー材料で形成され 、前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のうちの他方が、おおむね剛性の材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具はさらに、前記ハンドルに配置され、前記空洞と流体連通する注入口を備えることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部と一体的に形成されることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部に対して溶接により連結されることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記弾性ポリマー材料がシリコーンであることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記空洞に内包される前記ゲルがシリコーンゲルであることを特徴とする刃物器具。請求項1に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部がステンレス鋼で形成され、前記ハンドル下部が弾性ポリマー材料で形成されることを特徴とする刃物器具。基端と、その反対側の末端と、切断部と、前記切断部とはおおむね反対側にあり、刃部の上側に配置される背部とを有する前記刃部と、 前記刃部の前記末端の近辺で前記刃部と連結されるハンドルとを備える刃物器具であって、 前記ハンドルが、 前記刃部の前記背部の近辺に配置されるハンドル上部とハンドル下部と、 前記ハンドル上部と前記ハンドル下部との間に配置される中間アセンブリと、 前記ハンドル下部と前記中間アセンブリとの間に画成されてゲルを内包する空洞とを備え、 前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のうちのいずれか一つの一部分が、弾性ポリマー材料から形成され、前記ハンドル上部と前記ハンドル下部のうちの他方の一部分が、おおむね剛性の材料から形成されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具はさらに、前記ハンドルに配置され、前記空洞と流体連通する注入口を備えることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、 前記中間アセンブリは、前記ハンドル上部の内面の近辺に配置される上部フレームと、内部フレームと、前記上部フレームと前記内部フレームとの間に配置されるガスケットと、ハンドルコアとを備え、 前記空洞が、前記ハンドルコアの外面と前記ハンドル下部の内面との間に画成されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部の全体がおおむね剛性の材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記ハンドル下部の全体が弾性ポリマー材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部がステンレス鋼で形成され、前記ハンドル下部が弾性ポリマー材料で形成されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記弾性ポリマー材料がシリコーンであることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記中間アセンブリの前記ガスケットがシリコーンから形成されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部と一体的に形成されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記ハンドル上部が前記刃部に対して溶接によって連結されることを特徴とする刃物器具。請求項8に記載の刃物器具であって、前記空洞に内包される前記ゲルがシリコーンゲルであることを特徴とする刃物器具。刃物器具の組み立て方法であって、 基端と、その反対側の末端と、切断部と、前記切断部とはおおむね反対側にあり、刃部の上側に配置される背部とを有する前記刃部を用意するステップと、 おおむね剛性の材料から形成されるハンドル上部と、弾性ポリマー材料から形成されるハンドル下部と、中間アセンブリとを備えるハンドルを組み立てるステップとを備え、 前記中間アセンブリが、上部フレームと、内部フレームと、ハンドルコアと、前記上部フレームと前記内部フレームとの間に配置されるガスケットとを備え、 前記ハンドルコアの外面と前記ハンドル下部の内面との間には空洞が画成され、 前記空洞に対してゲルを注入するステップと、 前記ハンドルを前記刃部の前記末端において前記刃部に取り付けるステップと を備えることを特徴とする刃物器具の組み立て方法。請求項19に記載の方法であって、前記空洞に対する前記ゲルの注入に先立って、前記ハンドルの一部分が、前記刃部に取り付けられることを特徴とする方法。請求項19に記載の方法であって、前記ハンドルが前記刃部に対して溶接によって取り付けられることを特徴とする方法。

说明书全文

関連出願

本出願は、2015年3月6日出願の米国特許仮出願第62/129,599号と、2015年9月17日出願の米国特許出願第14/857,506号の優先権を主張する。上記の出願の全体が本出願に組み込まれる。

本発明は一般に刃物器具用のハンドル、特に刃物器具用の弾性ハンドルに関する。

本発明によれば、刃部と弾性のある柄(以下ハンドルという)を有する刃物器具が提供される。刃部は、基端と、その反対側の末端と、切断部と、背部とを有する。背部は刃部の上側にあって、おおむね切断部とは反対の側にある。刃物器具はさらに、刃部の末端に近い部分で刃部と連結されるハンドルを有する。ハンドルはハンドル上部とハンドル下部とを有する。ハンドル上部は刃部の背部、またはその近辺にあり、ハンドル下部はハンドル上部に連結されている。ハンドル上部とハンドル下部のいずれかは、弾性ポリマー材料で形成され、ハンドル下部はおおむね剛性の材料で形成される。ハンドル下部とハンドル上部の間には、ゲルを内包する空洞が画成されている。

また、刃部とハンドルを有する別の刃物器具も開示される。刃部は、基端と、その反対側の末端と、切断部と、背部とを有する。背部は刃部の上側にあって、おおむね切断部とは反対の側にある。ハンドルは、刃部の末端、またはその近辺において刃部と連結されている。ハンドルは、ハンドル上部と、中間アセンブリと、ハンドル下部とを有する。ハンドル上部は刃部の背部、またはその近辺にある。ハンドル上部とハンドル下部のいずれか一つの少なくとも一部、またはその両方の一部分は、弾性ポリマー材料で形成され、それら二つのうちの他の方の少なくとも一部は、おおむね剛性の材料で形成されている。中間アセンブリは、ハンドル上部とハンドル下部との間に配置される。中間アセンブリは、ハンドル上部の内面の近辺に配置される上部フレームと、内部フレームと、上部フレームと内部フレームとの間に配置されるガスケットと、ハンドルコアとを有する。ハンドルコアの外面とハンドル下部の内面との間には、ゲルを内包する空洞が画成されている。

また、刃物器具の組み立て方法も提供される。この方法は、基端と、その反対側にある末端と、切断部と、背部とを有する刃部を用意するステップを有する。背部は、刃部の上側にあり、おおむね切断部とは反対の側にある。この方法はさらに、おおむね剛性の材料で形成されるハンドル上部と、弾性ポリマー材料で形成されるハンドル下部と、中間アセンブリとを備えるハンドルを組み立てるステップを有する。中間アセンブリは、上部フレームと、内部フレームと、それら2つのフレームの間に配置されるガスケットとを有する。ハンドル下部と中間アセンブリとの間には、空洞が画成されている。空洞内にはゲルが注入される。ハンドルは、刃部の基端、またはその近辺に取り付けられる。

本発明の他の特徴や利点は、下記の詳細な説明と添付の図面から明らかになるであろう。

添付図面は、本開示内容のいくつかの態様を説明するためのもので、排他的な実施形態としてみなされるべきではない。開示内容は、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの修正、変更、組み合わせ、形状や機能上の均等物を可能とする。

図1は、本発明による刃物器具の側面図である。

図2は、図1に示す刃物器具の上面図である。

図3は、図2に示す刃物器具の線2−2における断面図である。

図4は、図1に示す刃物器具の分解後方斜視図である。

図中の部品は必ずしも正確な縮尺ではないが、本発明の原理を明確にすることを主眼に置いている。

発明の詳細な説明

本発明では様々な形の実施形態が可能であるが、添付図面や本明細書で詳細に説明されるのは、本発明の好ましい実施形態である。本開示は本発明の原理の例証であり、本発明の広い範囲を例証される実施形態に限定するものではない。

以下、弾性ハンドルアセンブリを含む刃物器具10の様々な実施形態と、その組み立て方法を説明する。図1乃至図4に示すように、刃物器具10は、刃部12とハンドルアセンブリ14を有する。なお、図1乃至図4で示されている刃物器具10は調理用ナイフであるが、ここで開示される原理が他の刃物器具にも応用できることは当業者に理解されよう。例えば、弾性ハンドルアセンブリ14は、肉切り包丁、三徳包丁、果物ナイフ、フィレナイフ、スライスナイフ、ステーキナイフ、ボーニングナイフ、パン切りナイフなどの調理用ナイフと共に使用してもよい。図1に示すように、刃部12は、基端16(つまり、刃部の先端)と、その反対側の末端18と、切断部と、背部とを有する。切断部はおおむね、ナイフの基端16から刃部12の末端18にある踵部に渡る。背部は刃部12の上側に沿っておおむね延在し、おおむね切断部とは反対の側にある。

ハンドルアセンブリ14は、ハンドル上部24と、中間アセンブリ26と、ハンドル下部28とを有する。ハンドル上部24は、刃部12の背部、もしくはその近辺に配置される。ハンドル上部24またはハンドル下部28のいずれかの少なくとも一部分は、弾性ポリマー材料で形成され、それら二つのうちの他の方の少なくとも一部は、おおむね剛性の材料で形成されている。図1乃至図4に示した本発明の一実施形態においては、ハンドル上部24はおおむね剛性材料で形成され、ハンドル下部28はおおむね弾性ポリマー材料で形成されている。なお、剛性材料は、ステンレス鋼、セラミック、ポリマー、ポリマー複合材料、木材などであってもよいし、その他の刃物器具に適した剛性、半剛性材料であってもよい。

ハンドルアセンブリ14は、刃部12の末端18、もしくはその近辺において刃部12と連結される。一つの実施形態においては、ハンドル上部24が刃部12の末端18に対して溶接により取り付けられている。しかしながら、ハンドル上部24が刃部12と一体的に形成されることも考えられる。

中間アセンブリ26は、ハンドル上部24とハンドル下部28との間にある。中間アセンブリ26は、上部フレーム30と、内部フレーム32と、ガスケット34と、ハンドルコア36とを有する。好ましい一実施形態においては、上部フレーム30と内部フレーム32のそれぞれがABS(acrylonitrile butadiene styrene)で形成され、ガスケット34がシリコーン材料で形成されている。しかしながら、上部フレーム30と内部フレーム32は、他の適切な材料で形成されてもよく、例としては、高い衝撃耐性や、剛性、熱耐性を呈するポリマー材料が挙げられる。

図4に示すよう、上部フレーム30は、ハンドル上部24の内面38の近辺に配置される。ガスケット34は、上部フレーム30と内部フレーム32との間に配置される。ハンドルコア36は、内部フレーム32の下に配置され、共働する。一実施形態においては、中間アセンブリ26の上部フレーム30が、ハンドルアセンブリ14のハンドル上部24の内面38に対して、複数の留め具46によって連結される。同様に、中間アセンブリ26の内部フレーム32が、ハンドルコア36に対して留め具46によって連結される。ガスケット34は上部フレーム30と内部フレーム32との間に配置され、上部フレーム30の内側棚42と内部フレーム32の外側棚44との間で摩擦係合するオーバーハング部40を有することができる。また、他の適切な機構を使って、ガスケット34を上部フレーム30と内部フレーム32との間で連結することもできる。例としては、接着材や、留め具、Oリングなどが挙げられる。

図4にあるように、ハンドルコア36は内部フレーム32とハンドル下部との間に配置される。一実施形態においては、留め具46が、内部フレーム32とハンドルコア36の開口部48を貫通し、ハンドル下部28の開口部におけるボスに挿入されるが、これらの部品は、他の適切な接続方法や接続機構を使って組み立てることもできる。

組み立てが完了すると、ハンドルコア36の外面とハンドル下部28の内面56の間に空洞52が画成される。空洞52の中にはゲル材料、好ましくはシリコーンポリマーが含まれている。しかしながら、空洞52内に含まれている材料は他の材料であってもよく、可逆圧縮によって元の形状に戻るような「記憶」効果を有するグリップ面を、ハンドル下部の少なくとも一部分に沿って形成することができる材料であればどのようなものでもよい。代替的に、ゲル材料の粘性は、ハンドル下部がグリップされた時の形状を維持するようなものでよい。一実施形態においては、ハンドルアセンブリ14が、空洞52と流体連通する少なくとも一つの注入口58を有する。ゲル材料は、この注入口58を通して空洞52内に注入され、その後密封される。

他の実施形態においては、エラストマーが中間アセンブリ26に対して射出成形される。その後、そのエラストマーを、より高い耐久性の別のエラストマーで形成される外層でカバーする。この実施形態では、エラストマーが、可逆圧縮によって元の形状に戻るような「記憶」効果を作り出す。すなわち、エラストマーは、グリップされた時の形状を維持できるような粘弾性を有する。

さらに、刃物器具10の組み立て方法を説明する。まず、基端16と、その反対側に位置する末端18と、切断部と、背部とを有する刃部12を用意するステップがある。なお、背部は刃部12の上側にあって、おおむね切断部とは反対の側にあるようにする。組み立て方法はさらに、おおむね剛性の材料で形成されるハンドル上部24と、弾性ポリマー材料で形成されるハンドル下部28と、中間アセンブリ26とを備えるハンドルアセンブリ14を組み立てるステップを含む。中間アセンブリ26は、上部フレーム30と、内部フレーム32と、その2つの間に配置されるガスケット34とを有する。ハンドル下部と中間アセンブリ26との間には空洞52が画成される。空洞52内にはゲルが注入される。ハンドルアセンブリ14は、刃部12の基端16、またはその近辺に取り付けられる。

該方法の一実施形態においては、ハンドルアセンブリ14、つまりハンドル上部24が、空洞52に対するゲル注入に先立って刃部12に対して取り付けられるが、ハンドルアセンブリ14を刃部12に取り付けるステップは、特定の順序に限定されるわけではない。それ故、空洞52内へのゲル注入後に、ハンドルアセンブリ14(つまり、ハンドル上部24)を刃部12に対して取り付けることも考えられる。刃部12に対するハンドルアセンブリ14の取り付けは、溶接や留め具によって行うことができ、またその他にも、ハンドルアセンブリ14や刃部12を構成するそれぞれの材料を互いに適切に結合する方法であればどのようなものでもよい。

開示された器具と方法は、上述の目的と利点や、その他それらに付随するものを達成するために適したものである。本開示の教示内容は、修正することや、教示を得た当業者には明らかな別の同様な方法で実施することができるため、上述の実施形態は単に説明を目的としたものとして理解されたい。また、添付の請求項の範囲を除いて、提示した構成や設計の詳細に対しては限定を意図していない。よって、上に開示された特定の実施形態は、明らかに変更、組み合わせ、又は修正が可能であり、全てのそのような変更も本開示の範囲に含まれる。また、説明的に開示された器具と方法は、ここで開示されていない構成要素、およびまたは、開示された任意の構成要素がなくとも、適切に実施可能である。

方法の説明で、部品やステップを「備える」、「含む」、「有する」などという表現を使ったが、その構成物や方法が、それら様々な部品やステップから「実質的に成る」または「成る」と言い換えてもよい。また、開示した数値や範囲はある程度異なっていてもよい。下限と上限を有する数値の範囲を開示する場合、その範囲にある数値や、その範囲に含まれる別の範囲が明確に開示される。特に、ここに開示される数値の範囲(例えば「およそaからおよそb」、又は同様に、「おおよそaからb」、又は同様に、「おおよそa−b」という形の範囲)は、より広い数値の範囲に包括される数値や範囲を定めるものとする。また、請求項の範囲で使われる用語は、特許権保有者によって特に明言されない限り、一般的な意味合いを持つ。また、請求項の範囲で使われる不定冠詞「a」と「an」は、そのあとに続く構成要素が、一つ、または一つ以上存在することを意味する。また、用語や名称の使い方について、本明細書と参照によって組み込んだ一つもしくは複数の特許文書や他の文書の間で不一致があった場合、本明細書と合致する定義が採用されるべきである。

また、本明細書で使われるように、複数の項目の前の「少なくとも一つの」という表現や、それら項目の間に置かれる「と」や「または、もしくは」という言葉は、その項目リストの個々の項目を修飾するのではなく、その項目リスト全体を修飾するものである。「少なくとも一つの」という表現は、「それらの項目の中の少なくともいずれか一つ」、または「それら項目の中から選ばれる少なくともいずれか一つの組み合わせ」、または「その項目の中のそれぞれが一つずつ」、またはそれら3つ全てを意味する。例えば、「少なくともAとBとCのうちのいずれか一つ」又は「少なくともA、B、又はCのうちいずれか一つ」という表現は、「Aのみ、またはBのみ、またはCのみ」、及び又は、「AとBとCのうちから選ばれるいずれかの組み合わせ」、及び又は、「AとBとCのそれぞれが一つずつ」という意味がある。

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