Of the coil spring supporting device

申请号 JP4836093 申请日 1993-09-06 公开(公告)号 JPH0718043U 公开(公告)日 1995-03-31
申请人 株式会社東海理化電機製作所; 发明人 昭二 木村; 智之 柴田; 善己 野呂;
摘要 (57)【要約】 【目的】 コイルばねを自動供給する際に絡み合うことを防止すると共に、左右対称な形状に構成することを容易に可能にし、また、製造時の工程数を少なくする。 【構成】 本考案のコイルばねの支持装置は、両端部分に巻径寸法が小さい径小部13を設けて構成された引張りコイルばね11を備えると共に、この引張りコイルばね11を取付ける機器のばね取付部位に、引張りコイルばね11の二つの径小部13に挟むように嵌合して引張りコイルばね11を支持する二つの係合部14を設けたものである。 この場合、各係合部14を、一対の円柱状をなす支持柱部15及び15から構成した。
权利要求 【実用新案登録請求の範囲】
  • 【請求項1】 コイルの巻径寸法を他の部分よりも小さくして形成される径小部を両端部分に設けて構成されたコイルばねと、 このコイルばねを取付けるばね取付部位に設けられ、前記コイルばねの二つの径小部に挟むように嵌合して前記コイルばねを支持する二つの係合部とを備えて成るコイルばねの支持装置。
  • 说明书全文

    【考案の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】

    本考案は、コイルばねを自動組付けする際に好適するコイルばねの支持装置に 関する。

    【0002】

    【従来の技術】

    コイルばねとして例えば引張りコイルばねを、機器に取付ける場合には、図3 に示すように、引張りコイルばね1の両端部に形成されたフック部2を、機器の ばね取付部位に突設されたばね掛け凸部に引っ掛けて取付けるように構成されて いる。

    【0003】

    【考案が解決しようとする課題】

    しかしながら、上記従来構成の引張りコイルばね1を自動組付けしようとして 、自動部品供給装置内へ収容すると、引張りコイルばね1にフック部2があるた めに引張りコイルばね1が互いに絡み合ってしまい、部品供給が正常に行われな いという問題点があった。 また、両端部のフック部2を正確に左右対称な形状に 形成することが製造上かなり困難であると共に、自動組付け時に非対称の引張り コイルばね1をチャックすることがかなり困難であるので、やはり、フック部2 を有する引張りコイルばね1は自動組付けに適していなかった。 加えて、上記引 張りコイルばね1を製造する場合、コイルばね用の素線をコイル状に巻回形成す る1次加工の工程と、このコイル状に巻回したばねの端部にフック部2を形成す る2次加工の工程とが必要になり、工程数が多くなるという欠点もあった。

    【0004】 そこで、本考案の目的は、コイルばねを自動供給する際に絡み合うことを防止 できると共に、左右対称な形状にすることが容易に可能であり、また、ばね製造 時の工程数を少なくし得るコイルばねの支持装置を提供するにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】 本考案のコイルばねの支持装置は、コイルの巻径寸法を他の部分よりも小さく して形成される径小部を両端部分に設けて構成されたコイルばねを備えると共に 、このコイルばねを取付けるばね取付部位に設けられ、前記コイルばねの二つの 径小部に挟むように嵌合して前記コイルばねを支持する二つの係合部を備えたと ころに特徴を有する。

    【0006】

    【作用】

    上記手段によれば、コイルばねの両端部分に径小部を設けるだけで、フック部 を設けることがないので、コイルばねを自動供給する際に絡み合うことがなくな る。 また、径小部を設けるに際しては、コイルばね用の素線をコイル状に巻回形 成するときに両端部分の巻径を変えるだけであるから、ほとんど正確に左右対称 な形状に構成することが容易に可能であると共に、素線をコイル状に巻回形成す る1次加工の工程だけでコイルばねを製造することができる。

    【0007】

    【実施例】

    以下、本考案の一実施例につき図1及び図2を参照しながら説明する。 まず、 図1において、引張りコイルばね11は、コイルばね用の素線12を円筒コイル 状に巻回形成することにより構成されている。 上記引張りコイルばね11の両端 部分には、コイルの巻径寸法を他の部分よりも小さくして成る径小部13及び1 3が設けられている。 これら径小部13は、具体的には、コイルの軸方向(図1 中左右方向)に沿って巻径寸法を他の部分よりも漸次小さくした後、最小部13 aを過ぎると、反対に巻径寸法を漸次大きくしており、外周面の断面形状がほぼ 円弧状を成すように構成されている。

    【0008】 また、上記引張りコイルばね11を取付ける機器のばね取付部位には、上記二 つの径小部13、13に対応して二つの係合部14、14が設けられている。 各 係合部14は、例えば一対の支持柱部15及び15から構成されている。 これら 支持柱部15及び15は、それぞれ例えばほぼ円柱状をなしており、引張りコイ ルばね11の径小部13を挟むように嵌合することが可能な配置関係になるよう に上記ばね取付部位に突設されている。

    【0009】 この構成の場合、引張りコイルばね11を機器のばね取付部位に取付ける際に は、引張りコイルばね11の両端部の径小部13を、ばね取付部位の支持柱部1 5間に嵌合させて挟持させることにより、取付が完了するものである。 そして、 このように取付けられた引張りコイルばね11に対して伸長方向の荷重が作用し て、引張りコイルばね11が伸長すると、図2に示すように、径小部13のうち の破線で囲む部分、即ち、接触部分13bと支持柱部15との接触点にて矢印A で示す方向に作用する荷重を支えることになる。 ここで、上記荷重をWとしたと き、引張りコイルばね11について、次に示す一般式が成立する。

    【0010】 W=K・δ (1) (但し、Kはばね定数、δはたわみ量である) そして、

    【数1】

    (但し、Gは横弾性係数、dは線径、Naは有効巻数、Dは中心径である) この式(2)から次のことがわかる。 即ち、中心径Dについて、引張りコイル ばね11の中間部分(本体部分)の中心径よりも、支持柱部15と嵌合する径小 部13の中心径を小さく設定しているので、径小部13部分のばね定数Kが大き くなる。 このため、径小部13部分は、荷重Wを小さなたわみ量δで受けること ができる。

    【0011】 一方、ねじり応τについては、次の一般式が成立する。

    【0012】

    【数2】

    (但し、kは応力修正係数である) 上記式(3)から次のことがわかる。 即ち、中心径Dを小さくすると、ねじり 応力τが小さくなり、引張りコイルばね11の中間部分(本体部分)よりも、径 小部13部分の方が、大きい荷重に耐えることができる。 従って、径小部13を 支持柱部15間に嵌合して引張りコイルばね11を支持する構成としても、十分 な支持強度を得ることが可能なことがわかる。

    【0013】 このような構成の本実施例によれば、引張りコイルばね11の両端部分に径小 部13を設けるだけで、従来構成(図3参照)のフック部2を設けることがない ので、引張りコイルばね11を自動部品供給装置を使用して自動供給する際にも 引張りコイルばね11が互いに絡み合うことを確実に防止できる。 また、径小部 13を設けるに際しては、コイルばね用の素線12をコイル状に巻回形成すると きに両端部分の巻径を変えるだけで済むから、正確に左右対称な形状に構成する ことが容易に可能であると共に、素線12をコイル状に巻回形成する1次加工の 工程だけで引張りコイルばね11を製造することが可能になる。 この結果、引張 りコイルばね11を自動組付けすることが十分可能になると共に、引張りコイル ばね11を製造する際の工程数を減らすことができる。

    【0014】

    【考案の効果】

    本考案は以上の説明から明らかなように、径小部を両端部分に設けて構成され たコイルばねを備えると共に、このコイルばねの二つの径小部に挟むように嵌合 してコイルばねを支持する二つの係合部をばね取付部位に設ける構成としたので 、コイルばねを自動供給する際に絡み合うことを防止できると共に、左右対称な 形状にすることができ、また、製造時の工程数を少なくし得るという優れた効果 を奏する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本考案の一実施例を示すもので、引張りコイルばねを係合部に取付けた状態を示す断面図

    【図2】作用説明用の引張りコイルばね及び係合部の部分断面図

    【図3】従来構成を示す引張りコイルばねの部分斜視図

    【符号の説明】

    11は引張りコイルばね、12は素線、13は径小部、
    14は係合部、15は支持柱部を示す。

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