巻回装置

申请号 JP2014518151 申请日 2012-05-30 公开(公告)号 JPWO2013179420A1 公开(公告)日 2016-01-14
申请人 不二精工株式会社; 不二商事株式会社; 发明人 誠明 野村; 誠明 野村;
摘要 巻回装置は、結束紐(S)を保持した状態で、周方向に送られる環状のビードリング(B)の内側及び外側を通って回転し、それにより、結束紐(S)をビードリング(B)に巻回する回転体(24)を備える。回転体(24)には、結束紐(S)をビードリング(B)に弾性的に押圧する押圧部材(28)が設けられている。
权利要求

結束紐を保持した状態で、周方向に送られる環状のビードリングの内側及び外側を通って回転し、それにより、結束紐をビードリングに巻回する回転体を備え、その回転体には、前記結束紐をビードリングに弾性的に押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする巻回装置。前記回転体を支持する装置フレームに設けられて前記結束紐の始端を解放可能に把持する把持部材と、その把持部材よりもビードリングの送り方向の下流側の位置に結束紐を規制するための規制ローラとをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の巻回装置。

说明书全文

この発明は、ワイヤを巻取ってビードリングを製造する際に、ワイヤの巻始め端部及び巻終り端部を結束するために、ビードリングに結束紐を巻回するようにした巻回装置に関するものである。

従来、この種の巻回装置としては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この従来構成の巻回装置は、ワイヤの巻取りにより形成された環状のビードリングを周方向に送るための送りローラと、ビードリングの内側及び外側を通って回転する回転体とを備えている。回転体上には結束紐を誘導するための案内ローラが設けられている。回転体の側方には結束紐の始端を解放可能に保持するための保持部が設けられている。保持部は、回転体の回転中心付近の位置に接近及び離間可能である。

そして、結束紐の始端を保持した保持部を回転体の回転中心付近の位置に接近して配置させた状態で、回転体を回転させるとともに、ビードリングを送りローラにより周方向に送る。これにより、結束紐が回転体上の案内ローラにより案内誘導されてビードリングに巻回され、ワイヤの巻始め端部及び巻終り端部が巻戻らないように結束される。

特開2000−355056号公報

ところが、この従来の巻回装置においては、回転体の回転に伴う案内ローラによる案内誘導のみにより、結束紐がビードリングに巻回されるようになっている。このため、ビードリングの断面形状が四形等の多角形である場合には、結束紐がビードリングに密着した状態で巻回されない。すなわち、ビードリング断面における互いに隣接する隅角部間の辺部においては結束紐が湾曲してビードリングに密着しない。このため、ワイヤの巻始め端部及び巻終り端部を緩みなく固く結束することができないおそれがある。

この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ビードリングの断面形状が多角形である場合でも、結束紐をビードリングに密着した状態で巻回することができて、ワイヤの巻始め端部及び巻終り端部を緩みなく固く結束することができる巻回装置を提供することにある。

上記の目的を達成するために、この発明は、結束紐を保持した状態で、周方向に送られる環状のビードリングの内側及び外側を通って回転し、それにより、結束紐をビードリングに巻回する回転体を備え、その回転体には、前記結束紐をビードリングに対して弾性的に押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする巻回装置を提供する。

従って、この発明の巻回装置においては、回転体の回転に伴って、結束紐が押圧部材によりビードリングに押圧されながら巻回される。このため、ビードリングの断面形状が四角形等の多角形である場合でも、結束紐をビードリングに対して離れることなく密着した状態で巻回することができる。よって、ワイヤの巻始め端部及び巻終り端部を緩みなく固く結束することができる。

以上のように、この発明によれば、ビードリングの断面形状が多角形である場合でも、結束紐をビードリングに密着した状態で巻回することができて、ワイヤの巻始め端部及び巻終り端部を緩みなく固く結束することができるという効果を発揮する。

この発明の一実施形態の巻回装置の要部正面図。

図1の巻回装置の要部側面図。

図1の3−3線における部分断面図。

図1の4−4線における部分断面図。

ビードリングに結束紐を巻回する動作を説明するための図1の巻回装置の要部正面図。

結束紐の巻回時において押圧部材により結束紐を押圧する状態を説明するための図1の巻回装置の部分拡大正面図。

結束紐の巻回時において押圧部材により結束紐を押圧する状態を説明するための図1の巻回装置の部分拡大正面図。

以下に、この発明を具体化した巻回装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。

図2及び図5に示すように、ビードリングBは、ワイヤWを複数列及び複数段に整列するように巻き取ることにより、環状でかつ断面略四角形状等の断面多角形状に形成されている。

図2に示すように、装置フレーム21には、ビードリングBを周方向に送るための送りローラ22,23が支持されている。ビードリングBは、送りローラ22,23間にクランプされた状態で、送りローラ22,23の回転に従って図2の反時計方向に送られる。

装置フレーム21には、ビードリングBに結束紐Sを螺旋状に巻回するための円板状の回転体24が支持されている。回転体24は、自身の中心周りを一方向に回転可能である。回転体24は、回転体24の外周に接触する複数の支持ローラ(図示しない)によって支持されている。図1に示すように、回転体24の側面にはリング状の歯車24dが固定されており、この歯車24dに噛合する歯車(図示しない)を介して回転体24に回転が付与される。

回転体24には、回転体24の径方向に延びる挿入溝24aが設けられている。挿入溝24aにビードリングBを挿入させることにより、回転体24はビードリングBを跨ぐようにして配置される。挿入溝24aは、回転体24の外周部から回転体24の中心を越える位置まで延びている。従って、回転体24の中心は挿入溝24a内に位置しており、回転体24はビードリングBの内側及び外側を通って自身の中心周りを一方向に回転する。換言すれば、回転体24は、ビードリングBの送り方向に沿って延びる軸線を中心に一方向に回転する。図5に示すように、歯車24dとは反対側の回転体24の側面には、挿入溝24aに連なるほぼH字形の凹部24bが形成されている。

図2に示すように、装置フレーム21には一対の把持片25aよりなる把持部材25が支持されている。把持部材25は、回転体24よりもビードリングBの送り方向の上流側でかつ回転体24及びビードリングBの近傍に設けられている。把持部材25は結束紐Sの始端を解放可能に把持する。

図1に示すように、回転体24の挿入溝24a内には、板バネ材よりなる押圧部材28が配置されている。押圧部材28は、挿入溝24aの延長方向(図1の左右方向)に移動可能である。図2に示すように、押圧部材28は、ビードリングBの送り方向に関して把持部材25とは異なる位置、より具体的には、把持部材25よりもビードリングBの送り方向の下流側(図2において把持部材25よりも左側)に設けられている。図3及び図4に示すように、押圧部材28は、ビードリングBに接触する板状の押圧部28aを有している。押圧部28aの両側には支持部28bが突設されている。支持部28bは、回転体24の凹部24b内に位置しており、凹部24b内を移動可能である。

凹部24b内には一対のコイルバネ29が配置されている。コイルバネ29は、押圧部材28の支持部28bに接触して押圧部28aをビードリングBに向けて移動付勢する。そのため、押圧部材28は、回転体24の回転に伴ってビードリングBに巻回された結束紐SをビードリングBに弾性的に押圧する。なお、回転体24の凹部24bに押圧部材28及びコイルバネ29を収容させた状態で、凹部24bの開口を覆うように、回転体24の側面には蓋体(図示しない)がネジを使って取り付けられている。

図1に示すように、回転体24の側面には、ビードリングBの周囲において結束紐Sを周回させるための3つの規制ローラ33が軸34を介して支持されている。各ローラ33には、把持部材25よりもビードリングBの送り方向の下流側の位置に結束紐Sを規制するための小径部33aが形成されている。

次に、前記のように構成された巻回装置の作用を説明する。

この巻回装置を用いてビードリングBに結束紐Sを巻回する際には、図示しない供給源から結束紐Sが緊張状態を維持しながら巻回装置に供給される。図2及び図5に示すように、結束紐Sの始端は、把持部材25によって把持される。従って、結束紐Sの始端は、図2に示すように回転体24よりもビードリングBの送り方向の上流側に位置している。そして、ワイヤWの巻き取りにより形成されたビードリングBを回転体24の挿入溝24a内に挿入する。このとき、図2に示すように、ビードリングBにおけるワイヤWの巻始め端部Wa及び巻終り端部Wbを含んだ部分の両側を送りローラ22,23の間でクランプする。

この状態で、回転体24を図5の時計方向に回転させる。また同時に、送りローラ22,23を回転させることによりビードリングBを図2の反時計方向に送る。これにより、結束紐Sは、規制ローラ33の小径部33aにより位置規制された状態、より具体的には、把持部材25により把持されている結束紐Sの始端よりもビードリングBの送り方向の下流側に位置するように規制された状態で、ビードリングBに巻回され始める。従って、ビードリングBに対する結束紐Sの巻回は、把持部材25よりもビードリングBの送り方向の下流側の位置から開始される。そして、回転体24をさらに回転させることにより、結束紐Sは緊張状態でビードリングBに巻回されていく。

このとき、図6及び図7に示すように、押圧部材28は、バネ29の付勢を受けることにより、小径部33aによる結束紐Sの前記規制位置よりもビードリングBの送り方向のわずかに下流側の位置おいて結束紐SをビードリングBに押圧する。そしてその状態で、押圧部材28は、回転体24の回転に伴ってビードリングBの周りを回転する。このため、結束紐SはビードリングBに対して離れることなく密着した状態で巻回される。

こうして回転体24を所定の数(1回転程度)だけ回転させると、結束紐Sの始端が把持部材25から外れる。すると、把持部材25から外れた結束紐Sの始端Saは、ビードリングBの送り移動及び回転体24の回転に伴って、図2中に鎖線で示すように、ビードリングB上で結束紐Sの内側に巻き込まれる。回転体24の回転(例えば10回転)に伴って結束紐Sの供給長さが所定値に達した時点で、図示しないカッターにより結束紐Sを切断する。

その後、回転体24をさらに回転させることにより、結束紐Sが押圧部材28によって押圧されながら切断端までビードリングBに巻回される。これにより、ワイヤWの巻始め端部Wa及び巻終り端部Wbが跳ね出したり動いたりしないように結束されることになる。この状態で、回転体24の回転を停止し、ビードリングBの送り移動も停止することにより、結束紐Sの巻回動作は終了する。その後、送りローラ22,23によるビードリングBのクランプを解除することによって、ビードリングBは次工程に送られる。

従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。

(1) この実施形態の巻回装置は、結束紐Sを保持した状態で、周方向に送られる環状のビードリングBの内側及び外側を通って回転し、それにより、結束紐SをビードリングBに巻回する回転体24を備えている。回転体24には、結束紐SをビードリングBに弾性的に押圧する押圧部材28が設けられている。このため、回転体24の回転時には結束紐Sが押圧部材28によりビードリングBに押圧されながら巻回される。よって、ビードリングBの断面形状が四角形等の多角形状である場合でも、結束紐SをビードリングBに対して離れることなく密着した状態で巻回することができて、ワイヤWの巻始め端部Wa及び巻終り端部Wbを隙間なくかつ緩みなく固く結束することができる。

(2) この巻回装置の把持部材25は、ローラ33による結束紐Sの案内位置よりもビードリングBの送り方向の上流側に配置されている。従って、把持部材25によって把持された結束紐Sの始端よりもビードリングBの送り方向の下流側の位置で結束紐Sの巻回は行なわれる。このため、巻回動作の途中で把持部材25から外れた結束紐Sの始端は、押圧部材28によりビードリングBに押圧されることにより、ビードリングB上で結束紐Sの内側に巻き込まれることになる。よって、結束紐Sの始端の巻戻りを防止することができる。

(変更例) なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。

・ 規制ローラ33の個数を変更してもよい。

・ ビードリングBの径に応じて送りローラ22,23の位置を調節する機構を設けてもよい。

21…装置フレーム、24…回転体、25…把持部材、28…押圧部材、28a…押圧部、B…ビードリング、W…ワイヤ、S…結束紐。

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