菓子組成物、そのための方法、および関連する菓子物品

申请号 JP2015509067 申请日 2013-04-23 公开(公告)号 JP2015514436A 公开(公告)日 2015-05-21
申请人 インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー; インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー; 发明人 キショール カブセ,; キショール カブセ,;
摘要 従来の調理なしで菓子組成物を形成する方法を開示する。前記方法は、特定の量のポリグルシトールと 水 とを約50℃から約85℃の 温度 でブレンドして菓子組成物を形成する工程を含む。前記方法を用いて調製された菓子組成物および菓子物品もまた開示する。前記菓子組成物は、例えば、ソフトキャンディーまたはハードキャンディーであってもよい。菓子組成物の形成方法であって、約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール、および約5から約13重量パーセントの水を含む成分を、約50℃から約85℃の温度でブレンドして菓子組成物を形成する工程を含み;前記菓子組成物が、前記水の少なくとも90パーセントを保持し;およびすべての重量パーセントが、別の基準の 指定 がない限り、前記菓子組成物の重量に基づく、方法。
权利要求

菓子組成物の形成方法であって、 約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール、および 約5から約13重量パーセントの を含む成分を、約50℃から約85℃の温度でブレンドして菓子組成物を形成する工程を含み; 前記菓子組成物が、前記水の少なくとも90パーセントを保持し;および すべての重量パーセントが、別の基準の指定がない限り、前記菓子組成物の重量に基づく、方法。前記ポリグルシトールが、構造 を有し、ここで、nは、少なくとも1である、請求項1に記載の方法。前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われる、請求項1または2に記載の方法。前記菓子組成物を形成する工程全体が、約90から約110キロパスカルの圧で行われる、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物がアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンを実質的に含まない、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物が、10重量パーセント以下のソルビトールを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物が、前記ポリグルシトールの重量に基づき20重量パーセント以下のソルビトールを含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物が、20重量パーセント以下のマルチトールを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物が、前記ポリグルシトールの重量に基づき30重量パーセント以下のマルチトールを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールと前記ポリグルシトールとの合計の少なくとも50重量パーセントである、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、約70から約95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含む、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。前記ポリグルシトールの約30から約70重量パーセントが、粉末状ポリグルシトール組成物の形態で供給され、前記粉末状ポリグルシトール組成物は、前記粉末状ポリグルシトール組成物の重量に基づき約50から約99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水とを含み;そして 前記ポリグルシトールの約30から約70重量パーセントが、液体ポリグルシトール組成物の形態で供給され、前記液体ポリグルシトール組成物は、前記液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき約30から約80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと約20から約40重量パーセントの水とを含む、 請求項1〜12のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、約35から約50重量パーセントの前記ポリグルシトールを含み;そして 前記ブレンドした成分が、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオールをさらに含む、 請求項1〜13のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、 約0.3から約3重量パーセントの炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、またはこれらの組み合わせ;および 約0.3から約2.5重量パーセントの食品グレードの酸 をさらに含む、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、約1から約5重量パーセントの起泡剤をさらに含む、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、約0.5から約10重量パーセントの親水コロイドをさらに含む、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われ; 前記ブレンドした成分が、約70から約95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含み; 前記菓子組成物が、10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含み; 前記菓子組成物が、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいマルチトールを含み; 前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールとの合計の少なくとも60重量パーセントであり; 前記ブレンドした成分が、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含み;そして 前記ブレンドした成分がアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンを実質的に含まない、 請求項1〜18のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われ; 前記ポリグルシトールが、ブレンドの形態で供給され、前記ブレンドが、 約30から約70重量パーセントの粉末状ポリグルシトール組成物であって、前記粉末状ポリグルシトール組成物の重量に基づき約50から約99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水を含む、粉末状ポリグルシトール組成物と、 約30から約70重量パーセントの液体ポリグルシトール組成物であって、前記液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき約30から約80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび約20から約40重量パーセントの水を含む、液体ポリグルシトール組成物と のブレンドであり; 前記ブレンドした成分が、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオールをさらに含み;そして 前記ブレンドした成分が、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 請求項1〜19のいずれかに記載の方法。請求項1〜20のいずれかに記載の方法によって調製された菓子組成物。約70から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと、 約5から約10重量パーセントの水と を含む、菓子組成物。前記菓子組成物が、10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含み; 前記菓子組成物が、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいマルチトールを含み; 前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールとの合計の少なくとも60重量パーセントであり;そして 前記菓子組成物が、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 請求項22に記載の菓子組成物。約35から約50重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール; ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオール;ならびに 約5から約10重量パーセントの水 を含み、 約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 菓子組成物。チューインガム組成物を含む第一の層と、 前記第一の層上に配置された第二の層と を含む菓子物品であって、 前記第二の層が菓子組成物を含み、前記菓子組成物が、前記菓子組成物の重量に基づき、 約35から約95重量パーセントのポリグルシトール;および 約5から約10重量パーセントの水 を含む、菓子物品。ガムベースと、 請求項1〜20のいずれかに記載の方法によって調製された菓子組成物と を含む、チューインガム組成物。ガムベースと、 菓子組成物と を含むチューインガム組成物であって、 前記菓子組成物が、 約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと、 約5から約10重量パーセントの水と を含み、 前記ガムベースと前記菓子組成物とが互いに均質に混合されている、 チューインガム組成物。前記菓子組成物が、ハードキャンディー、ソフトキャンディー、チューイーキャンディー、ロゼンジ、トフィー、ファッジ、フォンダン、ゼリー、グミ、パスティーユ、キャラメル、タフィー、ヌガー、チューインガム、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1〜20のいずれかに記載の方法。

菓子組成物の形成方法であって、 35から95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール、および 5から13重量パーセントの水 を含む成分を、50℃から85℃の温度でブレンドして菓子組成物を形成する工程を含み; 前記菓子組成物が、前記水の少なくとも90パーセントを保持し;および すべての重量パーセントが、別の基準の指定がない限り、前記菓子組成物の重量に基づく、方法。前記ポリグルシトールが、構造 を有し、ここで、nは、少なくとも1である、請求項1に記載の方法。前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われる、請求項1または2に記載の方法。前記菓子組成物がアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンを実質的に含まない、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、70から95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、0.5から2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。前記ポリグルシトールの30から70重量パーセントが、粉末状ポリグルシトール組成物の形態で供給され、前記粉末状ポリグルシトール組成物は、前記粉末状ポリグルシトール組成物の重量に基づき50から99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水とを含み;そして 前記ポリグルシトールの30から70重量パーセントが、液体ポリグルシトール組成物の形態で供給され、前記液体ポリグルシトール組成物は、前記液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき30から80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと20から40重量パーセントの水とを含む、 請求項1〜6のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、35から50重量パーセントの前記ポリグルシトールを含み;そして 前記ブレンドした成分が、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、35から55重量パーセントのポリオールをさらに含む、 請求項1〜7のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、1から10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、 0.3から3重量パーセントの炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、またはこれらの組み合わせ;および 0.3から2.5重量パーセントの食品グレードの酸 をさらに含む、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、1から5重量パーセントの起泡剤をさらに含む、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。前記ブレンドした成分が、0.5から10重量パーセントの親水コロイドをさらに含む、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われ; 前記ブレンドした成分が、70から95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含み; 前記菓子組成物が、10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含み; 前記菓子組成物が、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいマルチトールを含み; 前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールとの合計の少なくとも60重量パーセントであり; 前記ブレンドした成分が、0.5から2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含み;そして 前記ブレンドした成分がアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンを実質的に含まない、 請求項1〜12のいずれかに記載の方法。前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われ; 前記ポリグルシトールが、ブレンドの形態で供給され、前記ブレンドが、 30から70重量パーセントの粉末状ポリグルシトール組成物であって、前記粉末状ポリグルシトール組成物の重量に基づき50から99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水を含む、粉末状ポリグルシトール組成物と、 30から70重量パーセントの液体ポリグルシトール組成物であって、前記液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき30から80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび20から40重量パーセントの水を含む、液体ポリグルシトール組成物と のブレンドであり; 前記ブレンドした成分が、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、35から55重量パーセントのポリオールをさらに含み;そして 前記ブレンドした成分が、1から10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 請求項1〜13のいずれかに記載の方法。請求項1〜14のいずれかに記載の方法によって調製された菓子組成物。70から95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと、 5から10重量パーセントの水と を含み、 前記菓子組成物が、10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含み; 前記菓子組成物が、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいマルチトールを含み; 前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールとの合計の少なくとも60重量パーセントであり;そして 前記菓子組成物が、0.5から2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 菓子組成物。35から50重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール; ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、35から55重量パーセントのポリオール;ならびに 5から10重量パーセントの水 を含み、 1から10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 菓子組成物。前記菓子組成物が、ハードキャンディー、ソフトキャンディー、チューイーキャンディー、ロゼンジ、トフィー、ファッジ、フォンダン、ゼリー、グミ、パスティーユ、キャラメル、タフィー、ヌガー、チューインガム、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。

说明书全文

発明の背景 ハードキャンディーおよびチューイーキャンディー(chewy candy)をはじめとする多種多様な菓子組成物は、過剰なを含む配合成分をブレンドする工程、その後、その得られたブレンドを、添加した水の相当な割合を追い出す条件下で調理する工程によって調製される。その過程で、典型的に、結晶性配合成分は、非結晶性「ガラス状」物質に転換される。簡単に言うと、多くのキャンディーは、調理されたキャンディーである。その調理工程は、エネルギーを大量に消費し、時間もかかる。前記調理工程は、多くの熱感受性配合成分との相性も悪い。したがって、前記調理工程を縮小または排除するキャンディー製造プロセスが望まれている。

調理チューイーキャンディーは、典型的に、砂糖およびポリオールのような結晶性配合成分とコーンシロップのような非結晶性配合成分を水に溶解することによって製造される。前記結晶性および非結晶性甘味料の溶解に使用される水の初期量は、全チューイーキャンディー組成物の30重量パーセント以上ほどもの高量であることがある。甘味料の溶解後、水を蒸発させて、または沸騰除去して、含水量をチューイーキャンディー組成物の約6から12重量パーセントに低減させる。

一部の非調理キャンディーおよび関連した方法は公知である。例えば、Cherukuriらの米国特許第5,587,198号明細書(Cherukuri’198)には、積極的水和工程により、かつ調理を必要とせずに、菓子塊、特に、ヌガーを製造する方法が記載されている。しかし、Cherukuri’198は、高温および高剪断の使用を伴うフラッシュ−フロープロセスを要する。高剪断力は、繊細な成分の構造を破壊することがあり、および高温は、温度感受性成分の腐敗を生じさせることがある。

もう1つの例は、Cherukuriらの米国特許第6,482,465号明細書(Cherukuri’465)であり、これには、糖質系成分と水和された水素結合成分(hydrobinding component)を併せる工程が記載されている。しかし、Cherukuri’465は、繊細な成分には望ましくない高剪断混合を要する。また、Cherukuri’465は、チョークのような食感を有する、大量の炭酸カルシウムを使用する。

もう1つの例は、Chauらの米国特許第6,517,886号明細書(「Chau」)であり、これには、糖質系成分と、水和された水素結合成分と、脂成分とを併せる工程が記載されている。しかし、Chauのプロセスおよび組成物は、Cherukuriのものに類似している。Chauの組成物は、非常に大量の炭酸カルシウムを含有し、チョークのような食感を有する。Cherukuri’198、Cherukuri’465、およびChauはすべて、それの最終製品がざらざらした食感を有する原因となる顆粒状成分を使用する。したがって、これらの参考資料は、味、食感および感触が調理キャンディーに似ている非調理キャンディーを提供するという問題を解決しない。

調理工程を縮小または排除し、その上、公知の非調理方法の欠点を回避する、キャンディー製造プロセスが依然として必要とされている。

米国特許第5,587,198号明細書

米国特許第6,482,465号明細書

米国特許第6,517,886号明細書

発明の実施形態の簡単な説明 1つの実施形態は、菓子組成物の形成方法であり、この方法は、約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール(polyglucitol)および約5から約13重量パーセントの水を含んでなる成分を約50℃から約85℃の温度でブレンドして菓子組成物を形成する工程を含んでなり;前記菓子組成物は、添加された水の少なくとも90パーセントを保持し;およびすべての重量パーセントは、別の基準の指定がない限り、前記菓子組成物の重量に基づく。

もう1つの実施形態は、約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと約5から約10重量パーセントの水とを含んでなる菓子組成物である。

さらにもう1つの実施形態は、チューインガム組成物を含んでなる第一の層と、前記第一の層上に配置された第二の層とを含んでなる菓子物品であって、前記第二の層が菓子組成物を含み、前記菓子組成物が、その菓子組成物の重量に基づき約35から約95重量パーセントのポリグルシトールおよび約5から約10重量パーセントの水とを含んでなる、菓子物品である。

もう1つの実施形態は、ガムベースと菓子組成物とを含んでなるチューインガム組成物であって、前記菓子組成物が、約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと、約5から約10重量パーセントの水とを含んでなる、チューインガム組成物である。

これらおよび他の実施形態を下で詳細に説明する。

発明の詳細な説明 本発明は、ハードキャンディーおよびチューイーキャンディーをはじめとする糖菓を形成するための非調理方法を提供する。前記方法は、高温も高剪断力も要さない。前記方法はまた、水和された水素結合成分、およびチョークのような食感を生じさせる成分の必要を回避する。さらに、本発明は、エネルギーを大量に消費する工程、例えば、菓子配合成分を水に溶解する工程、および水を沸騰除去して菓子を形成する工程を排除する。

本明細書において用いる場合、用語「菓子組成物」は、甘味成分を含んでなる食用製品を意味する。菓子組成物は、砂糖、シロップまたは蜂蜜を用いて製造された医薬製剤、および甘い食品、例えばキャンディーまたはペストリーを含む。適する菓子組成物は、当該技術分野において周知であり、それらには、「砂糖菓子」、例えば、ハードキャンディー(例えば、非晶質糖ガラスを含む)、トフィー、ファッジ、フォンダン、ゼリー、グミ、パスティーユ、キャラメル、タフィー、ヌガーおよびチューインガムはもちろん、「油脂性菓子」、例えば、チョコレート(例えば、ミルクチョコレート、ダークチョコレートおよびセミスイートチョコレートを含む)、およびコーティング(例えば、チョコレートコンパウンドコーティング、パステルコンパウンドコーティング、例えばホワイトチョコレート、およびこれらに類するものを含む)が挙げられる。

本明細書において用いる場合、用語「バブルガム」および「チューインガム」は、同義的に用いており、両方とも、任意のガム組成物を含むことを意図したものである。

ハードキャンディー、ハードスイーツまたはボイルドスイーツとしても公知の、ハードボイルドキャンディーは、炭水化物シロップの大々的脱水によって得られる、固形物および本質的に非晶質の菓子製品である。ハードボイルドキャンディーは、砂糖を主体としたものである場合もあり、または無糖である場合もある。典型的に、ハードボイルドキャンディーは、ガラス状の外観を有する。

チューイー菓子(chewy confectioneries)は、一般に、1分より長い咀嚼期間にわたって弾力性のある噛み心地を消費者に経験させる、可溶性成分を有する糖菓であると考えられる。チューイー糖菓(chewy confections)は、バルク甘味料、ゲル化剤および脂を含む。それらは、噛み心地を改良するために噛み心地改良剤を場合により含むことがある。

本明細書において用いる場合、用語「調理」は、成分を少なくとも100℃までの温度に加熱することを指す。旧来の菓子形成方法は、配合成分を調理して、その糖菓形成方法の間に添加した水を沸騰除去する工程を伴う。

本明細書において用いる場合、用語「ポリグルシトール」は、水素化多糖類を指す。一部の実施形態において、ポリグルシトールは、式(I)の構造

を有し、この構造中のnは、少なくとも1である。一般に、前記ポリグルシトールは、n+2の重合度を有する。したがって、ポリグルシトールが、少なくとも3の重合度を有すると記載されているとき、nは少なくとも1である。一部の実施形態において、前記重合度は、重量平均ベースで、少なくとも約4、または少なくとも約5、または少なくとも約6である。一部の実施形態において、前記重合度は、平均で、3から約20、特に約4から約15、さらに特に約5から約12、さらにいっそう特に約5から約10である。

少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールはじめとするポリグルシトールの生成方法は、当該技術分野において公知であり、例えば、Conradの米国再発行特許第26,959号明細書;Verwaerdeらの米国特許第4,279,931号、同第4,346,116号および同第4,445,938号明細書;Strozの米国特許第4,457,921号明細書;Yangらの米国特許出願公開第2003/0131757号A1明細書;1999年3月25日に出願された米国特許出願第09/276,014号明細書;ならびにBarresiらの国際特許出願公開番号国際公開第99/036442号パンフレットに記載されている。必要に応じて、液体クロマトグラフィーなどの従来の分離方法を用いて、所望の重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールを有する生成物を得、同時に、ソルビトール、マルチトールおよび他の水素化多糖類の重量パーセント値を低下させるまたは別様に管理することができる。

一部の実施形態では、菓子組成物の形成方法を提供し、この方法は、約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび約5から約13重量パーセントの水を含んでなる成分を約50℃から約85℃の温度でブレンドして菓子組成物を形成する工程を含んでなり;前記菓子組成物は、添加された水の少なくとも90パーセントを保持し;およびすべての重量パーセントは、別の基準の指定がない限り、前記菓子組成物の重量に基づく。約35から約95重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約40から約90重量パーセント、特に約50から約85重量パーセント、さらに特に約60から80重量パーセントであることができる。約5から約13重量パーセントの範囲内で、前記水量は、約6から約12重量パーセント、および特に約7から約11重量パーセントであることができる。

驚くべきことに、上記菓子形成方法は、調理工程を排除し、その上、菓子を形成することが判明した。調理工程が排除されるので、前記方法が菓子組成物を形成するために要するエネルギーは有意に少なく、熱感受性成分をその菓子組成物に組み込むことができる。さらに、前記方法は、旧来の製造方法と比較して、菓子の製造に必要とされる工程の数を低減させ、その結果、プロセスの工業的自動化が簡単になる。言い換えると、前記方法は、調理を必要とする旧来の菓子形成方法に付随する欠点を低減させるまたは回避する。また、前記方法は、味、食感および感触の点で調理キャンディーと実質的に同様である菓子組成物を生じさせる。

一部の実施形態において、前記方法は、前記ポリグルシトールと水を約50℃から約85℃でブレンドする工程を含んでなる。50℃から85℃の範囲内で、前記ブレンドする工程を、約55℃から約85℃、特に約60℃から約85℃で行うことができる。一部の実施形態では、前記菓子組成物形成工程全体を、約85℃未満または85℃に等しい温度で、特に約80℃未満または80℃に等しい温度で行う。これらの同じ実施形態では、前記菓子組成物形成工程全体を、場合により、約90から約110キロパスカルの圧力で行うことができる。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、その菓子の形成中に添加された水の少なくとも90パーセントを保持する。一部の他の実施形態において、前記菓子組成物は、添加された水の少なくとも95パーセント、または添加された水の少なくとも98パーセントを保持する。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、その菓子組成物の重量に基づき、10重量パーセント以下、8重量パーセント以下、6重量パーセント以下、または4重量パーセント以下のソルビトールを含んでなる。一部の他の実施形態において、前記菓子組成物は、ポリグルシトールの重量に基づき、20重量パーセント以下、15重量パーセント以下、10重量パーセント以下、または5重量パーセント以下のソルビトールを含んでなる。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、その菓子組成物の重量に基づき、20重量パーセント以下、15重量パーセント以下、10重量パーセント以下、または5重量パーセント以下のマルチトールを含んでなる。一部の他の実施形態において、前記菓子組成物は、ポリグルシトールの重量に基づき、30重量パーセント以下、25重量パーセント以下、20重量パーセント以下、15重量パーセント以下、10重量パーセント以下、または5重量パーセント以下のマルチトールを含んでなる。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールの合計に基づき、少なくとも50重量パーセント、少なくとも60重量パーセント、少なくとも70重量パーセント、少なくとも80重量パーセント、少なくとも90重量パーセント、または少なくとも95重量パーセントのポリグルシトールを含んでなる。

一部の実施形態において、菓子組成物の前記形成方法は、硬質菓子組成物の形成方法である。前記硬質菓子組成物は、例えば、ハードキャンディーまたはロゼンジであり得る。一部のハードキャンディー実施形態において、前記菓子組成物には、親水コロイド、例えば、アラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンが実質的にない。

一部の硬質菓子実施形態において、前記菓子組成物は、その菓子組成物の重量に基づき、約70から約95重量パーセントのポリグルシトールを含んでなる。約70から約95重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約75から約90重量パーセント、特に約80から約90重量パーセント、およびさらに特に約85から約90重量パーセントであることができる。

一部の硬質菓子実施形態では、ポリグルシトールおよび水に加えて、前記ブレンドした成分は、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなる。約0.5から約2重量パーセントの範囲内で、前記食用の脂または油の量は、約0.7から1.6重量パーセント、特に約0.9から約1.3重量パーセントであることができる。

前記食用の脂または油は、動物性または植物性の任意の適する脂または油であることができる。一部の実施形態において、前記食用の脂または油は、水素添加パーム油、水素添加パーム核油、水素添加大豆油、水素添加落花生油、水素添加綿実油、水素添加ヤシ油、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。

他の適する食用の脂または油としては、部分または完全水素添加植物油、部分または完全水素添加動物脂、グリセリド、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態において、前記部分または完全水素添加油または脂は、ヤシ油、トウモロコシ油、パーム核油、落花生油、大豆油、ゴマ油、綿実油、ココアバター、乳脂肪、脂、ラード、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。一部の実施形態において、前記油または脂は、部分または完全水素添加ヤシ油である。

前記脂は、数ある中でも、ココアバター、代用ココアバター、ココアバターリプレーサ、ココアバター改良剤、またはココアバター等価物であり得る。代用ココアバターは、パーム核油の分別および/または水素添加によって得られる、ヤシの実の核から得られるラウリン系脂である。それは、約55%ラウリン酸、約20%ミリスチン酸、および約7%オレイン酸を含んでなる。ココアバター等価物は、ココアバターと同様の化学的および物理的特性を有する植物脂であり、これらは他の脂の種々の画分をブレンドすることによってまたはエステル交換反応によって得られ、および任意のレシピでココアバターと交換可能に使用することができる。ココアバターリプレーサは、ココアバターと混合してもよいが限られた比率でしかできない非ラウリン系植物脂によって形成される:それらは、ココアバターと同様の物理的特性を有するが、同様の化学的特性を有さない。ココアバターリプレーサは、ココアマスまたはココアバターにある程度基づいてレシピに使用することができる。ココアバター改良剤は、より硬質であり;ココアバター等価物、これらは、それらの適合性が等価であるばかりでなく、ココアバターのより柔らかい品質の一部についての硬度を改質しもする。

一部の実施形態において、前記脂または油は、10以下のヨウ素価を有する。一部の他の実施形態において、前記脂または油は、約45から約55のヨウ素価を有する。一部の実施形態において、前記脂または油は、約30から約65℃の融点を有する。30から65℃の範囲内で、前記融点は、約35から約60℃、特に約40から55℃であることができる。

一部の実施形態において、菓子組成物の前記形成方法は、チューイー菓子の形成方法である。一部のチューイー菓子実施形態において、前記ポリグルシトールの約30から約70重量パーセントは、粉末状ポリグルシトール組成物であって、その粉末状ポリグルシトール組成物の重量に基づき約50から約99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水とを含んでなる粉末状ポリグルシトール組成物の形態で供給され;および前記ポリグルシトールの約30から約70重量パーセントは、液体ポリグルシトール組成物であって、その液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき約30から約80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと約20から約40重量パーセントの水とを含んでなる液体ポリグルシトール組成物の形態で供給される。

一部のチューイー菓子実施形態において、前記ブレンドした成分は、約35から約50重量パーセントの前記ポリグルシトールを含んでなり;および前記ブレンドした成分は、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオールをさらに含んでなる。35から約50重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約35から約45重量パーセント、特に約35から40重量パーセントであることができる。約35から約55重量パーセントの範囲内で、前記ポリオール量は、約40から約50重量パーセントであることができる。一部の実施形態において、前記ポリオールは、ソルビトールを含んでなる。前記ソルビトールは、前記菓子組成物の重量に基づき約10から約30重量パーセントの量で存在することができる。約10から約30重量パーセントの範囲内で、前記ソルビトール量は、約15から25重量パーセント、特に約18から22重量パーセントであることができる。

一部のチューイー菓子実施形態において、前記ブレンドした成分は、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなる。約1から約10重量パーセントの範囲内で、前記食用の脂または油の量は、約1.5から約8重量パーセント、特に約2から約7重量パーセント、さらに特に約4から約6重量パーセント、およびさらにいっそう特に約4から約5重量パーセントであることができる。

前記食用の脂または油は、上記の脂および油をはじめとする任意の適する脂または油であることができる。一部の実施形態において、前記食用の脂または油は、水素添加パーム油、水素添加パーム核油、水素添加大豆油、水素添加落花生油、水素添加綿実油、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。

前記菓子組成物のガス化が望まれる一部の実施形態において、前記ブレンドした成分は、約0.3から約3重量パーセントの炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムまたはこれらの組み合わせ;および約0.3から約2.5重量パーセントの食品グレードの酸をさらに含んでなる。適する食品グレードの酸としては、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。約0.3から約3重量パーセントの範囲内で、前記炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムまたはこれらの組み合わせの量は、約0.5から約2.5重量パーセント、特に約0.8から約2重量パーセント、およびさらに特に約1.1から約2重量パーセントであることができる。0.3から約2.5重量パーセントの範囲内で、前記食品グレードの酸の量は、約0.5から約2重量パーセント、特に約0.8から約1.5重量パーセントであることができる。

一部の実施形態において、前記ブレンドした成分は、約1から約5重量パーセントの起泡剤をさらに含んでなる。約1から約5重量パーセントの範囲内で、前記起泡剤量は、約1.5から約4重量パーセント、および特に約2から約3重量パーセントであることができる。適する起泡剤としては、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムが挙げられる。1つの実施形態において、前記起泡剤は、カプチーノ増泡剤である。Nestle S.A.またはKraft Foods Inc.などの会社から市販されている任意の食品グレードの増泡剤を使用することができる。

一部の実施形態において、前記ブレンドした成分は、約0.5から約10重量パーセントの親水コロイドをさらに含んでなる。約1から約10重量パーセントの範囲内で、前記親水コロイド量は、約1から約8重量パーセント、特に約2から約6重量パーセント、およびさらに特に約3から6重量パーセントであることができる。適する親水コロイドとしては、例えば、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、グァーガム、ローカストビーンガム、カラギナン、ペクチン、寒天、グルテン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

一部のハードキャンディー実施形態において、前記菓子組成物には親水コロイドが実質的にない。詳細には、一部のハードキャンディー実施形態において、前記菓子組成物にはアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガム、ゼラチンおよびこれらの組み合わせが実質的にない。

一部の実施形態において、前記ブレンドした成分は、約0.01から約2重量パーセントの高甘味度甘味料(high-intensity sweetener)をさらに含んでなる。0.01から約2重量パーセントの範囲内で、前記高甘味度甘味料量は、約0.05から約1.5重量パーセント、特に約0.10から約1重量パーセント、さらに特に約0.20から約0.8重量パーセント、およびさらにいっそう特に0.20から約0.60重量パーセントであることができる。

本明細書において用いる場合の「高甘味度甘味料」は、毎重量ベースで砂糖(スクロース)の甘味の少なくとも100倍の甘味を有する作用物質を意味する。一部の実施形態において、前記高甘味度甘味料は、毎重量ベースで砂糖の甘味の少なくとも150倍、さらに特に、毎重量ベースで砂糖の甘味の少なくとも200倍、さらにいっそう特に、毎重量ベースで砂糖の甘味の少なくとも500倍の甘味を有する。前記高甘味度甘味料は、水溶性天然および人工甘味料、水溶性甘味料の誘導体、ジペプチド系甘味料、およびタンパク質系甘味料をはじめとする、広範な材料から選択することができる。2つ以上の高甘味度甘味料を併せ持つ任意の組み合わせを使用することができる。前記高甘味度甘味料の1つ以上を、上述の甘味料または甘味剤の1つ以上とさらに併用することができる。前記高甘味度甘味料を、様々な別個の物理的形態、例えば、甘味の初期バーストおよび/または甘味の持続感覚をもたらすことが当該技術分野において公知の形態で使用することができる。これらに限定されるものではないが、かかる物理的形態としては、自由形態(例えば、噴霧乾燥形態または粉末状形態)、ビーズ状形態、カプセル化形態、および前述の形態の組み合わせが挙げられる。

特定の甘味剤に限定されることなく、代表的カテゴリーおよび例としては、次のものが挙げられる:(1)水溶性甘味剤、例えば、ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、グリチルリチン、ジヒドロフラベノール、および糖アルコール、例えばソルビトール、マンニトール、マルチトール、モナチン、およびLアミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミド、例えばZannoらの米国特許第4,619,834号明細書に開示されているもの、または前述のものの少なくとも1つを含んでなる組み合わせ;(2)水溶性人工甘味料、例えば、サッカリン、可溶性サッカリン塩、例えばナトリウムサッカリンもしくはカルシウムサッカリン塩、シクラマート塩、アセスルファム塩、例えば3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウムもしくはカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセスルファム−K)、サッカリンの遊離酸形態、または前述のものの少なくとも1つを含んでなる組み合わせ;(3)ジペプチド系甘味料、例えば、L−アスパラギン酸由来甘味料、例えばL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)およびSchlatterらの米国特許第3,492,131号明細書に記載されている材料、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリターム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリシンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−αアスパルチル−L−フェニルグリシンメチルエステル、L−αアスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニルグリシンメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン、L−αアスパルチル−2,5−ジヒドロフェニルアラニンメチルエステル、L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、N−(N−(3,3−ジメチルブチル)−L−α−アスパルチル)−L−フェニルアラニンメチルエステル(ネオテーム)、またはこれらの組み合わせ;(4)水溶性甘味料の誘導体、例えば、ステビオシドの誘導体、レバウジオシドAの誘導体、レバウジオシドBの誘導体、レバウジオシドCの誘導体、普通の砂糖(スクロース)の塩素化誘導体、例えば、クロロデオキシ糖誘導体、例えば、クロロデオキシスクロースの誘導体、もしくは例えばスクラロースの製品呼称で公知のクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体[クロロデオキシスクロースおよびクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例としては、1−クロロ−1’−デオキシスクロース、4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フルクトフラノシド、4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース、4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシスクロース、1,6 ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシル−4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシド、4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、もしくは4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース、4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、もしくは4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース、6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、もしくは4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース、4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース]またはこれらの組み合わせが挙げられる:(5)タンパク質系甘味料、例えば、thaumaoccous danielli、タウマチン、タリン、またはこれらの組み合わせ;および(6)アミノ酸系甘味料。

一部の実施形態において、前記高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウム(CAS登録番号55589−62−3)、N−(L−α−アスパルチル)−L−フェニルアラニン1−メチルエステル(アスパルテームとして一般に公知;CAS登録番号22839−47−0)、1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシル−4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシド(スクラロースとして一般に公知;CAS登録番号56038−13−2)、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。

菓子組成物の形成方法の一部の実施形態において、前記菓子組成物は、ハードキャンディーである。非常に具体的なハードキャンディー実施形態において、菓子組成物の前記形成方法は、その全体が85℃未満または85℃に等しい温度で行われ;前記ブレンドした成分は、約70から約95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含んでなり;前記菓子組成物は、10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含んでなり;前記菓子組成物は、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいマルチトールを含んでなり;前記ポリグルシトールの量は、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールの合計の少なくとも60重量パーセントであり;前記ブレンドした成分は、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなり;および前記ブレンドした成分にはアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンが実質的にない。約70から約95重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約75から約95重量パーセント、特に約80から約95重量パーセント、およびさらに特に約85から約95重量パーセントであることができる。前記菓子組成物は、10重量パーセント未満もしくは10重量パーセントに等しい、8重量パーセント未満もしくは8重量パーセントに等しい、6重量パーセント未満もしくは6重量パーセントに等しい、または4重量パーセント未満もしくは4重量パーセントに等しい量でソルビトールを含んでなることができる。前記菓子組成物は、20重量パーセント未満もしくは20重量パーセントに等しい、15重量パーセント未満もしくは15重量パーセントに等しい、10重量パーセント未満もしくは10重量パーセントに等しい、または5重量パーセント未満もしくは5重量パーセントに等しい量でマルチトールを含んでなることができる。前記ポリグルシトールの量は、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールの合計の少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、または少なくとも95重量パーセントであることができる。0.5から2重量パーセントの範囲内で、前記食用の脂または油の量は、約0.7から約1.6重量パーセント、特に約0.9から約1.3重量パーセントであることができる。

菓子組成物の前記形成方法の一部の実施形態において、前記菓子組成物は、チューイーキャンディーである。非常に具体的なチューイーキャンディー実施形態において、前記菓子組成物の形成方法は、その全体が85℃未満または85℃に等しい温度で行われ;前記ポリグルシトールは、(a)約30から約70重量パーセントの粉末状ポリグルシトール組成物であって、その粉末ポリグルシトール組成物の重量に基づき約50から約99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水を含んでなる粉末状ポリグルシトール組成物と、(b)約30から約70重量パーセントの液体ポリグルシトール組成物であって、その液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき約30から約80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび約20から約40重量パーセントの水を含んでなる液体ポリグルシトール組成物とのブレンドの形態で供給され;ならびに前記ブレンドした成分は、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなる。約1から約10重量パーセントの範囲内で、前記食用の脂または油の量は、約1.5から約8重量パーセント、特に約2から約7重量パーセント、さらに特に約3から約6重量パーセント、およびさらにいっそう特に約4から約5重量パーセントであることができる。

一部の実施形態では、約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび約5から約10重量パーセントの水を含んでなる、菓子組成物を提供する。約35から約95重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約40から約90重量パーセント、約50から約85重量パーセント、約60から80重量パーセント、または約70から約75重量パーセントであることができる。前記ポリグルシトールは、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10の重合度を有することができる。約5から約10重量パーセントの範囲内で、前記水量は、約6から約9重量パーセント、または約7から約8重量パーセントであることができる。

一部のハードキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約80から約95重量パーセントのポリグルシトールを含んでなる。一部の他の実施形態において、前記ポリグルシトール量は、約85から95重量パーセントである。

一部のハードキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなる。約0.5から約2重量パーセントの範囲内で、前記食用の脂または油は、約0.7から約1.6重量パーセント、または約0.9から約1.3重量パーセントであることができる。適する食用の脂および油は、上に記載されている。

一部のチューイーキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約35から約50重量パーセントの前記ポリグルシトールを含んでなり、ならびにソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオールをさらに含んでなる。約35から約50重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約35から約45重量パーセント、または約35から約40重量パーセントであることができる。約35から約55重量パーセントの範囲内で、前記ポリオール量は、約40から約50重量パーセントであることができる。

一部のチューイーキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなる。約1から約10重量パーセントの範囲内で、前記食用の脂または油の量は、約1.5から約8重量パーセント、特に約2から約7重量パーセント、さらに特に約3から約6重量パーセント、またはさらにいっそう特に約4から約5重量パーセントであることができる。適する脂および油は、上に記載されている。

一部のチューイーキャンディー実施形態において、前記食用の脂または油は、水素添加パーム油、水素添加パーム核油、水素添加大豆油、水素添加落花生油、水素添加綿実油、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。

一部のチューイーキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約0.5から約10重量パーセントの親水コロイドをさらに含んでなる。0.5から約10重量パーセントの範囲内で、前記親水コロイド量は、約1から約8重量パーセント、約2から約6重量パーセント、約3から約6重量パーセント、または約4から約6重量パーセントであることができる。一部の実施形態において、前記親水コロイドは、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。

一部のチューイーキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約1から約10重量パーセントのグルテンをさらに含んでなる。約1から約10重量パーセントの範囲内で、前記グルテン量は、約2から約9重量パーセント、または約4から約8重量パーセントであることができる。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、約0.01から約2重量パーセントの高甘味度甘味料をさらに含んでなる。約0.01から約2重量パーセントの範囲内で、前記高甘味度甘味料量は、約0.05から約1.5重量パーセント、約0.10から約1重量パーセント、約0.20から約0.8重量パーセント、または約0.20から約0.6重量パーセントであることができる。

一部の実施形態において、前記高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウム(CAS登録番号55589−62−3)、N−(L−α−アスパルチル)−L−フェニルアラニン−1−メチルエステル(アスパルテームとしても公知;CAS登録番号22839−47−0)、1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシル−4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシド(スクラロースとしても公知;CAS登録番号56038−13−2)、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。前記菓子組成物は、上に記載した任意の他の高甘味度甘味料を含んでなってもよい。

非常に具体的なハードキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約70から約95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含んでなり;前記菓子組成物は、約10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含んでなり;前記菓子組成物は、約20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しい以下のマルチトールを含んでなり;前記ポリグルシトールの量は、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールの合計の少なくとも60重量パーセントであり;および前記菓子組成物は、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなる。約70から約95重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約75から約95重量パーセント、約80から約95重量パーセント、または約85から約95重量パーセントであることができる。前記菓子組成物は、ソルビトールを約10重量パーセント未満もしくは10重量パーセントに等しい、約8重量パーセント未満もしくは8重量パーセントに等しい、約6重量パーセント未満もしくは6重量パーセントに等しい、または約4重量パーセント未満もしくは4重量パーセントに等しい量で含んでなることができる。前記菓子組成物は、マルチトールを約20重量パーセント未満もしくは20重量パーセントに等しい、約15重量パーセント未満もしくは15重量パーセントに等しい、約10重量パーセント未満もしくは10重量パーセントに等しい、または約5重量パーセント未満もしくは5重量パーセントに等しい量で含んでなることができる。ポリグルシトールの前記量は、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールの合計の少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90または少なくとも95重量パーセントであることができる。

非常に具体的なチューイーキャンディー実施形態において、前記菓子組成物は、約35から約50重量パーセントのポリグルシトールを含んでなり;前記菓子組成物は、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオールをさらに含んでなり;および前記菓子組成物は、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含んでなる。約35から約50重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約35から約45重量パーセント、または約35から約40重量パーセントであることができる。約35から約55重量パーセントの範囲内で、前記ポリオール量は、約40から約50重量パーセントであることができる。約1から約10重量パーセントの範囲内で、前記食用の脂または油の量は、約1.5から約8重量パーセント、約2から約7重量パーセント、約3から約6重量パーセント、または約4から約5重量パーセントであることができる。

一部の実施形態では、チューインガム組成物を含んでなる第一の層と前記第一の層上に配置された第二の層とを含んでなる菓子物品であって、前記第二の層が菓子組成物を含んでなり、前記菓子組成物が、その菓子組成物の重量に基づき約35から約95重量パーセントのポリグルシトールおよび約5から約10重量パーセントの水を含んでなる、菓子物品を提供する。約35から約95重量パーセントの範囲内で、前記ポリグルシトール量は、約40から約90重量パーセント、約50から約85重量パーセント、約60から約80重量パーセント、または約70から約75重量パーセントであることができる。約5から約10重量パーセントの範囲内で、前記水量は、約6から約9重量パーセント、または約7から約8重量パーセントであることができる。一部の実施形態において、前記菓子物品は、前記チューインガム組成物と前記菓子組成物の共押出しによって調製される。

前記菓子物品は、前記菓子組成物中に存在する少なくとも1つの保湿剤をさらに含んでなることがある。前記保湿剤は、前記菓子組成物からの水分の喪失を防止する。前記保湿剤は、前記菓子組成物から前記チューインガム組成物への水分の移行も防止する。適する保湿剤としては、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、エリスリトール、キシリトール、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態において、前記保湿剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記保湿剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から1重量パーセントであることができる。

一部の実施形態では、ガムベースと菓子組成物とを含んでなるチューインガム組成物であって、前記菓子組成物が、約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび約5から約10重量パーセントの水を含んでなる、チューインガム組成物を提供する。

前記チューインガム組成物は、標準的な技法および機器を用いて調製することができる。一部の実施形態では、前記チューインガム配合成分混合プロセスの最後に前記菓子組成物を添加し、十分に混合して、チューインガムマトリックス内に菓子組成物の微小領域を含んでなる均質な塊を形成する。しかし、本明細書に記載するプロセスは、前記混合プロセスの最後での前記菓子組成物の添加に必ずしも限定されず、前記チューインガム製造プロセスの任意の所望の段階でそれを添加することができる。前記チューインガムは、連続チューインガム相に分散された前記菓子組成物の離散相を含有することができる。

1つの例示的プロセスでは、ガムベースを、該ベースを軟化させるほどに高いが該ベースの物理的および化学的構造に悪影響を及ぼさない温度に加熱し、この温度は、使用されるガムベースの組成に依存して変わることになり、および当業者によって過度の実験なしで容易に決定される。例えば、前記ガムベースを、前記ベースの残りの配合成分、例えば、可塑剤、フィラーおよび軟化剤と徐々に混合する直前に、前記ベースを溶融させるために十分な期間、例えば、約30分間、約60℃から約160℃に従来どおり溶融または150℃から約175℃に溶融して、そのブレンドを可塑化するならびに前記ベースの硬度、粘弾性および成形性を調節することができ、次に、それらのチューインガム配合成分をガムベースとブレンドし、このプロセスの最後に前記菓子組成物を添加する。チューインガム組成物の均一または均質な混合物が得られるまで、混合を継続する。その後、そのチューインガム組成物を所望の形状に成形することができる。

もう1つの例示的プロセスでは、チューインガム配合成分をガムベースと混合し、このプロセスの最後に菓子組成物を添加する。チューインガム組成物の均一または均質な混合物が得られるまで、混合を継続する。その後、前記チューインガム組成物を所望の形状に成形することができる。この実施形態の中で、前記出発ガムベースは、前の実施形態でのようにより高い温度で溶融するのではなく40から50℃で軟化させることができる非溶融形態で、例えばペレット状ガムベースの形態で、あることができる。

前記チューインガム組成物は、回分法もしくは連続法またはこれらの組み合わせを用いて調製することができる。

前記チューインガム組成物を調製するために使用される加工機器を自動的にモニターおよび/または制御することができる。例えば、配合成分の供給、配合成分の混合または加工、配合成分の搬送をはじめとする、運転パラメータの若干数および/またはすべてを使用者にインプットさせるコンピュータシステムに前記加工機器を接続することができる。ある実施形態では、前記システムを、バッチ加工機器に、連続加工機器に、または両方のタイプを使用する場合には両方に接続することができる。ある実施形態では、加工を制御するために用いるインプットパラメータを変えることで、最終組成、例えば、配合成分量およびタイプなどの変化を生じさせることができる。例えば、前記配合成分、ならびに/または前記配合成分の加工温度および/もしくは供給速度をモニターし、そしてオペレーターが必要に応じて調整できるように中央装置に、および/またはそのシステムが自動調整できる中央装置に、フィードバックすることができる。配合成分を混合した後、特定の形状および/または形態に加工する成形も、オペレーターインプットおよび/または自動調整のためにモニターし、フィードバックすることができる。前記システムが問題および/または1つ以上の加工パラメータの変動を検出するとオペレーターにシグナルを送るような音響および/または視覚アラームを実装することもできる。

押出しプロセス、共押出しプロセス、三重押出しプロセス、ラミネートプロセス、成型プロセス、圧縮プロセス、圧延およびスコアリングプロセス、チェーンダイプロセス、回転ダイプロセス、または切断およびラッププロセスをはじめとする、様々なプロセスを用いて、前記チューインガム組成物を成形することができる。

菓子技術分野において公知であるデバイスおよび技法を用いて、前記チューインガム組成物を造形することができる。例えば、前記チューインガム組成物を手によって、成形型および/またはダイ、カッター、プーラー、ストレッチャー、押出機ならびにこれらに類するもので、造形することができる。使用することができる成形型の非限定的な例としては、フレキシブル(例えば、シリコーン製)、金属、プラスチック、ガラス、および包装材料自体(例えば、未造形塊をそのパックに入れることより)、例えばブリスターパックが挙げられる。これらの組み合わせを利用してもよい。

前記チューインガム組成物をスラブ、スティック、ペレット、ボール、立方体およびこれらに類する形状の個別単位に調製することができる。個別単位への成形は、チェーンダイ、または圧延およびスコアリングプロセスを用いて果たすことができる。

チューインガムは、一般に、水不溶性ガムベース、甘味料、天然または人工香味料、および特定の放出特性の提供に即した様々なさらなる成分を含有する。例えば、一部のチューインガムは、咀嚼中の堅さを改善するための可塑剤または軟化剤を含むことがある。他のチューインガムは、例えば、使用者による消費時に涼感をもたらすための生理的冷感剤を含むことがある。活性物質、例えば、香味料、甘味料、感覚惹起剤および治療薬の、それらの所期の目的のための経口送達は、チューインガム組成物の主目的の1つである。

チューインガム組成物は、1つ以上のさらなる配合成分(または添加剤)をさらに含んでなってもよい。適する添加剤としては、甘味剤、香味変調剤または増強剤、香味剤、芳香剤、冷却剤、温感剤、着色剤、口臭予防剤(breath fresheners)、口内湿潤剤(mouth moisteners)、保湿剤、酸味料、緩衝剤、刺激剤(tingling agent)、口腔ケア剤、のどケア剤、薬物、酸化防止剤、保存薬、およびこれらの組み合わせが挙げられる。これらの添加剤の一部は、1つ以上の目的に役立つことができる。例えば、甘味剤、例えば、スクロース、ソルビトール、他の糖アルコール、およびこれらの組み合わせは、増量材として機能することもできる。上述のさらなる配合成分のうちの少なくとも1つを含んでなる組み合わせを、多くの場合、使用する。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいラクチトール、特に15重量パーセント未満または15重量パーセントに等しいラクチトール、さらにいっそう特に10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいラクチトールを含んでなる。一部の実施形態において、前記ラクチトール量は、5重量パーセント未満または5重量パーセントに等しい、および特に2重量パーセント未満または2重量パーセントに等しくなることができる。一部の実施形態において、前記菓子組成物は、ラクチトールを含まない。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、20重量パーセント未満の結晶性構成要素を含んでなる。一部の実施形態において、結晶性構成要素の前記量は、15重量パーセント未満、特に10重量パーセント未満、およびさらに特に5重量パーセント未満であることができる。一部の実施形態において、前記菓子組成物は、結晶性構成要素を含まない。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、イソマルトとポリグルシトールの合計に基づき0.2重量パーセント未満または0.2重量パーセントに等しいイソマルトを含んでなる。一部の実施形態において前記菓子は、イソマルトとポリグルシトールの合計に基づき0.1重量パーセント未満または0.1重量パーセントに等しいイソマルトを含んでなる。一部の他の実施形態において、前記菓子組成物は、イソマルトを含まない。

前記菓子組成物は、場合により、1つ以上のさらなる配合成分(または添加剤)をさらに含んでなることがある。適する添加剤としては、香味変調剤および増強剤、香味剤、芳香剤、冷却剤、温感剤、着色剤、口臭予防剤、口内湿潤剤、保湿剤、酸味料、緩衝剤、刺激剤、口腔ケア剤、のどケア剤、薬物、酸化防止剤、保存薬、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

ある菓子組成物において、甘味は、甘味剤にばかりでなく、香味変調剤もしくは増強剤にも、および/または香味剤にも起因することがある。香味変調剤は、別の成分の特性を補足するまたは無効にする、それら自体の特性を付与することができる。例えば、香味変調剤または増強剤、例えば、バニラ、バニリン、エチルマルトール、フルフラール、プロピオン酸エチル、ラクトンおよびこれらの組み合わせを含めることによって、さらなる甘い特徴を有するように香味剤を配合することができる。前記香味変調剤は、使用する香りの所望の強度に依存して、前記菓子組成物の約0.01から約30重量パーセントの量で使用することができる。一部の実施形態において、前記香味変調剤の含量は、前記菓子組成物の約0.2から約3重量パーセントの範囲である。

香味増強剤は、それら自体の特徴的味または香り知覚を誘導するのではなく、原材料の味または香り知覚を強化する、補足する、変更するまたは増進させる材料である。一部の実施形態において、香味増強剤は、香味、甘味、酸味、旨味、こく味、塩味、またはこれらの組み合わせの知覚を強化する、補足する、変更するまたは増進させるように設計される。前記香味増強剤は、使用する香りの所望の強度に依存して、前記菓子組成物の約0.01から約30重量パーセントの量で使用することができる。好ましくは、前記香味増強剤の含量は、前記菓子組成物の約0.2から約3重量パーセントの範囲である。

例示的香味変調剤または増強剤としては、グリチルリジン酸モノアンモニウム、甘草グリチルリチナート、ダイダイ(citrus aurantium)、アラピリダイン、アラピリダイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール)分子内塩、ミラクリン、クルクリン、ストロギン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン、グルピリダイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、ネオテーム、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、トレハロース、マルトール、エチルマルトール、フィロズルシン、バニアエキス、バニラオレオレジン、バニリン、甜菜エキス(アルコール抽出物)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出物)、Gタンパク質共役型受容体(T2RおよびT1R)に反応する化合物、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態では、糖酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸水素ナトリウム、または前述のもの少なくとも1つを含む組み合わせを使用する。他の実施形態では、グルタミン酸塩、例えば、グルタミン酸モノナトリウム、グルタミン酸モノカリウム、加水分解植物タンパク質、加水分解動物タンパク質、酵母エキス、およびこれらの組み合わせを含む。さらなる例としては、アデノシン一リン酸(AMP)、グルタチオン、およびヌクレオチド、例えば、イノシン一リン酸、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、グアニル酸一リン酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。こく味を付与する香味増強剤組成物のさらなる例は、Kurodaらの米国特許第5,679,397号明細書にも含まれている。

使用することができる香味剤(着香料、香味料、または着香剤としても公知)としては、当該技術分野において公知の人工および天然香味料、例えば、合成香味油、天然着香香料および/または油、オレオレジン、植物、葉、花、果実およびこれらに類するものに由来する抽出物、ならびに前述の香味剤の少なくとも1つを含んでなる組み合わせが挙げられる。非限定的な代表的香味料としては、油、例えば、スペアミント油、桂皮油、ウインターグリーン(サリチル酸メチル)の油、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ニクズク油、オールスパイス、セージ油、メース、苦扁桃油、カシア油;ならびにレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツをはじめとする、柑橘類油;バニラ;リンゴ、ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アンズ、バナナ、メロン、トロピカルフルーツ、マンゴ、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤをはじめとする、果実エッセンス;ハニーレモン;およびこれらに類するもの;ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。具体的な香味剤は、ミント、例えばペパーミント、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体、および様々な果実香味料である。

人工、天然および合成果実香味剤の例としては、ココナツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、レモン、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、ユズ(yazu)、スダチ、メントール、甘草、キャラメル、蜂蜜、落花生、クルミ、カシュー、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、サクランボ、桂皮、ペパーミント、ウインターグリーン、スペアミント、ユーカリおよびミント、果実エッセンス、例えば、リンゴ、ナシ、モモ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アンズ、バナナ、メロン、アンズ、梅、サクランボ、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、マンゴ、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤおよびこれらに類するものからのもの、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。

他のタイプの香味剤としては、様々なアルデヒドおよびエステル、例えば、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアニソール(p−methylamisol)、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(甘草、アニス)、シンナムアルデヒド(桂皮)、α−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、β−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、ピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーな果実香のある香味料)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(改質剤、多くのタイプ)、デカナール(柑橘類果実)、アルデヒドC−8(柑橘類果実)、アルデヒドC−9(柑橘類果実)、アルデヒドC−12(柑橘類果実)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリー果実)、ヘキセナール、trans−2−(ベリー果実)、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルムアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、メロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(グリーンフルーツ)、2−ドデセナール(柑橘類、マンダリン)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

放出プロファイルを管理することができる他の可能性ある香味料としては、ミルク香味料、バター香味料、チーズ香味料、クリーム香味料、ヨーグルト香味料、バニラ香味料、茶またはコーヒー香味料、例えば緑茶香味料、ウーロン茶香味料、ココア香味料、チョコレート香味料、ミント香味料、例えばペパーミント、スペアミントおよびハッカ(Japanese mint);スパイシー香味料、例えばアギ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、オールスパイス、桂皮、カモミール、カラシ、ショウズク、ヒメウイキョウ、クミン、チョウジ、コショウ、コリアンダー、サッサフラス、セイバリー、サンショウ(Zanthoxyli Fructus)、シソ、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、ホースラディッシュ、タイム、タラゴン、イノンド、トウガラシ、ニクズク、バジル、マヨラナ、ローズマリー、ベイリーフおよびワサビ;アルコール香味料、例えば、ワイン、ウイスキー、ブランディー、ラム、ジンおよびリキュール;花および植物香味料、例えば、タマネギ、ニンニク、キャベツ、ニンジン、セロリ、マッシュルーム、トマト、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられる。一般に使用される着香料としては、個々に利用されようと、または混合物で利用されようと、ミント、例えばペパーミント、メントール、スペアミント、人工バニラ、桂皮誘導体、および様々な果実香味料が挙げられる。香味料、特にミント香味料は、冷感剤と併用されたとき、口臭予防特性も提供することができる。一部の実施形態において、前記組成物は、フルーツジュースをさらに含むことができる。

着香剤は、多くの異なる物理的形態で使用することができる。かかる物理的形態は、液体形態および/または乾燥形態を含む。一部の実施形態において、前記着香剤は、自由(非カプセル化)形態、噴霧乾燥形態;凍結乾燥形態、粉末状形態、ビーズ状形態、カプセル化形態、薄片、小片、およびこれらの混合物であることができる。噴霧乾燥形態で利用するとき、適する乾燥手段、例えば、液体の噴霧乾燥を用いることができる。あるいは、前記着香剤を水溶性材料、例えばセルロース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどに吸着させることができ、またはそれをカプセル化することができる。さらに他の実施形態では、前記着香剤を水不溶性材料、例えば、シリカ、ゼロライトおよびこれらに類するものに吸着させることができる。前記着香剤の粒径は、その粒子の最長寸法として計算して、3ミリメートル未満、2ミリメートル未満、または1ミリメートル未満であることができる。前記着香剤は、約3マイクロメートルから2ミリメートル、特に約4マイクロメートルから約1ミリメートルの粒径を有することができる。前記香味剤は、使用する香りの所望の強度に依存して、前記菓子組成物の約0.01から約30重量パーセントの量で使用することができる。好ましくは、前記香味剤の含量は、前記菓子組成物の約0.2から約3重量パーセントの範囲である。

本明細書において用いる香味変調剤、香味増強剤および香味剤の量は、最終菓子製品組成物のタイプ、個々の香味、所望される香味の強度のような因子に従う、好みの問題であり得る。したがって、最終製品において所望される結果を得るために香味剤の量を変更することができ、かかる変更は、過度の実験の必要なく当業者の能力の範囲内である。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、天然および合成着香料、例えば、天然植物成分、着香香料および/または油、精油、エッセンス、抽出物、粉末、食品グレードの酸、オレオレジン、ならびに植物、葉、花、果実およびこれらに類するものに由来する抽出物、ならびにこれらの組み合わせを含む芳香剤を含有する。前記芳香剤は、液体形態であることもあり、または粉末状形態であることもある。前記芳香剤は、使用する香りの所望の強度に依存して、前記菓子組成物の約0.01から約30重量パーセントの量で使用することができる。好ましくは、前記芳香剤の含量は、前記菓子組成物の約0.2から約3重量パーセントの範囲である。

冷却剤としても公知の冷感剤は、口内に、鼻腔内にまたは皮膚に対して冷却または清涼効果もたらす添加剤である。本明細書において用いるメンチル系冷却剤は、メントールおよびメントール誘導体を含む。メントール(2−(2−プロピル)−5−メチル−1−シクロヘキサノールとしても公知)は、人工形態で入手可能であり、またはペパーミント油などの源から天然に入手可能である。メントール誘導体としては、メンチルエステル系およびメンチルカルボキサミド系冷感化合物、例えば、メンチルカルボキサミド、N−エチル−p−メンタンカルボキサミド、コハク酸モノメンチル、コハク酸モノメンチルメチル、グルタル酸モノメンチル、2−ピロリドン−5カルボン酸メンチル、3−メチルマレイン酸モノメンチル、酢酸メンチル、乳酸メンチル、サリチル酸メンチル、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール、3−L−メトキシプロパン−1,2−ジオール、メンタン、メントン、メントンケタール、メントングリセロールケタール、グルタル酸メンチルエステル、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)、またはこれらの組み合わせが挙げられる。さらなるメンチル系冷却剤、特にメンチルカルボキサミドは、Bardsleyらの米国特許第7,923,577号明細書に記載されている。

メンチル系冷却剤と併用することができるまたはメンチル系冷却剤の不在下で使用することができる他の冷感剤としては、例えば、2−メルカプト−シクロ−デカノン、2から6個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸、キシリトール、エリスリトール、コハク酸α−ジメチル、非環式カルボキサミド、例えばN−2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、およびこれらの組み合わせが挙げられる。さらなる冷感剤としては、Kazimierskiらの米国特許出願公開第2011/0070171号A1および同第2011/0070329号A1明細書に記載されている1−tert−ブチルシクロヘキサンカルボキサミドが挙げられる。

一次冷感化合物と、二次冷感化合物と、摂取可能な非極性溶媒とを含んでなる冷感組成物は、Furrerらの米国特許出願公開第2011/0091531号A1明細書に記載されている。冷感剤は、所望の冷感強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記冷感剤は、前記菓子組成物の約0.01から約1.5重量パーセントの量で存在する。約0.01から約1.5重量パーセントの範囲内で、前記冷感剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から1重量パーセントであることができる。

温感剤は、加温の知覚シグナルを使用者に与えることが公知の多種多様な化合物から選択することができる。これらの化合物は、知覚される温熱感覚、特に口腔内で知覚される温熱感覚をもたらし、多くの場合、香味料、甘味料および他の感覚刺激成分の知覚を増進させる。有用な温感化合物に含まれるのは、高砂香料工業株式会社(Takasago Perfumary Company Limited)、日本国東京都、によって供給されているバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000);バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−ペンチルエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、ギンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、およびこれらの組み合わせである。温感剤は、所望の温感強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記温感剤は、前記菓子組成物の約0.01から約1.5重量パーセントの量で存在する。約0.01から約1.5重量パーセントの範囲内で、前記温感剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から約1重量パーセントであることができる。

着色剤(着色材または色素としても公知)は、前記菓子組成物に所望の色を生じさせるのに有効な量で使用することができる。適する着色剤としては顔料が挙げられ、該顔料を前記菓子組成物の重量に対して約6重量パーセント以下の量で組み込むことができる。例えば、二酸化チタンを、前記菓子組成物の重量に対して約0.1から約2重量パーセントおよび特に約0.15から約1重量パーセントの量で組み込むことができる。適する着色剤としては、食品、薬品および化粧品用途に適する天然食品着色料および染料も挙げられる。

適する着色材としては、アナトー抽出物(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水ビート(ビート粉末)、ビート根赤/ベタニン(E162)、群青、カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオラキサンチン(violanxanthin)(E161e)、ロドキサンチン(E161f)、カラメル(E150(a−d))、β−アポ−8’−カロテナール(E160e)、β−カロテン(E160a)、α−カロテン、γ−カロテン、β−アポ−8−カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニール抽出物(E120)、カルミン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、銅クロロフィリンナトリウム(E141)、クロロフィル(E140)、焼かれ、ある程度脱脂され調理された綿実粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、ブドウ色素抽出物、ブドウ果皮抽出物(エノシアニナ(enocianina))、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカス(haematococcus)藻類粗粉、合成酸化鉄、酸化および水酸化鉄(E172)、フルーツジュース、野菜ジュース、乾燥藻類粗粉、タゲテス属植物(tagetes)(アステカマリーゴールド(Aztec marigold))粗粉および抽出物、ニンジン油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、ファフィア属(phaffia)酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ターメリック(E100)、ターメリックオレオレジン、アマランス(E123)、カプサンチン/カプソルビン(E160c)、リコピン(E160d)、FD&Cブルー#1、FD&Cブルー#2、FD&Cグリーン#3、FD&Cレッド#3、FD&Cレッド#40、FD&Cイエロー#5およびFD&Cイエロー#6、タートラジン(E102)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー(E110)、ポンソー(E124)、エリスロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/アシッドブリリアントグリーンBS(E142)、FD&Cアルミニウムレーキ、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。前記着色剤は、所望の着色強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記着色剤は、前記菓子組成物の約0.005から約1.25重量パーセントの量で存在する。約0.005から約1重量パーセントの範囲内で、前記着色剤は、約0.01から約1重量パーセント、特に約0.02から0.8重量パーセントであることができる。

例示的口臭予防剤としては、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、フッ化亜鉛、硫酸亜鉛アンモニウム、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、フルオロケイ酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、コハク酸亜鉛、ギ酸亜鉛、クロム酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ジチオン酸亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸銀、サリチル酸亜鉛、グリセロリン酸亜鉛、硝酸銅、クロロフィル、銅クロロフィル、クロロフィリン、水素添加綿実油、二酸化塩素、βシクロデキストリン、ゼオライト、シリカ系材料、炭素系材料、酵素、例えばラッカーゼ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。口臭予防剤は、精油はもちろん、様々なアルデヒドおよびアルコールも含むことができる。口臭予防剤として使用される精油としては、スペアミント、ペパーミント、ウインターグリーン、サッサフラス、クロロフィル、シトラール、ゲラニオール、ショウズク、チョウジ、セージ、カルバクロール、ユーカリ、ショウズク、厚朴エキス、マヨラナ、桂皮、レモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジおよびこれらの組み合わせの油を挙げることができる。アルデヒド、例えば、シンナムアルデヒドおよびサリチルアルデヒドを使用してもよい。加えて、メントール、カルボン、イソガリゴール(iso−garrigol)およびアネトールなどの化学物質は、口臭予防剤として機能することができる。前記口臭予防剤は、所望の強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記口臭予防剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。約0.01から約2重量パーセントの範囲内で、前記口臭予防剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント;特に約0.1から約1重量パーセントであることができる。

例示的口内湿潤剤としては、唾液分泌促進剤、例えば、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、および前述の酸の塩をはじめとする、酸および塩が挙げられる。前記口内湿潤剤は、所望の強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記口内湿潤剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。約0.01から約2重量パーセントの範囲内で、前記口内湿潤剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から1重量パーセントであることができる。

同様に、口内水分補給(mouth hydration)の知覚をもたらすことができる保湿剤を含めることができる。かかる保湿剤としては、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、エリスリトール、キシリトール、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。加えて、一部の実施形態において、脂は、口内湿潤の知覚をもたらすことができる。かかる脂としては、中鎖トリグリセリド、植物油、魚油、鉱油、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。前記保湿剤は、所望の強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記保湿剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記保湿剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から1重量パーセントであることができる。

適する酸味料には、酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、乳酸および硝酸、ならびにクエン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムまたはリン酸カリウム、酸化マグネシウム、メタリン酸カリウム、酢酸ナトリウム、およびこれらの組み合わせも、実例として挙げることができる。前記酸味料は、所望の強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記酸味料は、前記菓子組成物の約0.1から約3重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記酸味料量は、約0.5から約2.5重量パーセント、特に約0.75から2重量パーセントであることができる。一部の実施形態において、前記酸味料は、カプセル化されている。市販の任意の食品グレードのカプセル化酸味料を使用することができる。例えば、BALCHEM CONFECSHUREから商用名396AD0A878で入手可能なカプセル化クエン酸、またはBALCHEM CONFECSHUREから商用名573AD0A878で入手可能なカプセル化リンゴ酸を使用することができる。

例示的緩衝剤としては、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、スズ酸ナトリウム、トリエタノールアミン、クエン酸、塩酸、クエン酸ナトリウム、およびこれらの組み合わせが挙げられる。前記緩衝剤は、所望の強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記緩衝剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記緩衝剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から約1重量パーセントであることができる。

一部の実施形態では、ピリピリ感を与えることができる。刺激剤としては、ジャンブ、およびジャンブまたは山椒などの材料から抽出されたアルキルアミドが挙げられる。前記刺激剤は、所望の強度レベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記刺激剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記刺激剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から1重量パーセントであることができる。

適する口腔ケア剤としては、口臭予防剤、歯の美白剤、抗生物剤、歯の石灰化剤、虫歯抑制剤、局所麻酔薬、粘膜保護剤、ステイン除去剤、口腔清掃剤、漂白剤、減感剤、歯科用再石灰化剤、抗菌剤、虫歯予防薬、プラーク酸緩衝剤、界面活性剤および抗歯石剤、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。かかる配合成分の例としては、タンパク質分解酵素をはじめとする加水分解剤、研磨剤、例えばケイ酸、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウムおよびアルミナ、他の活性ステイン除去成分、例えば、典型的に歯石制御配合成分として利用される、表面活性剤(アニオン性界面活性剤、例えばステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、硫酸化オレイン酸ブチル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の塩、グリセロール、ヒドロキシル化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウムを含む)およびキレート剤、例えばポリホスファートが挙げられる。口腔ケア配合成分としては、ピロリン酸四ナトリウムおよびトリ−ポリリン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ピロリン酸水素ナトリウム、キシリトール、ヘキサメタリン酸ナトリウム、およびこれらの組み合わせも挙げることができる。

加えて、適する口腔ケア剤としては、過酸化物、例えば、過酸化カルバミド、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化ナトリウム、過酸化水素およびペルオキシジホスファート、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態では、硝酸カリウムおよびクエン酸カリウムが含まれる。他の例としては、カゼイングリコマクロペプチド、カルシウムカゼインペプトン−リン酸カルシウム、カゼインホスホペプチド、カゼインホスホペプチド−非晶質リン酸カルシウム(casein phosphopeptide−amorphous calcium phosphate:CPP−ACP)、および非晶質リン酸カルシウムを挙げることができる。さらに他の例としては、パパイン(papaine)、クリラーゼ(krillase)、ペプシン、トリプシン、リゾチーム、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、グリコアミラーゼ、アミラーゼ、グルコースオキシダーゼ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

適する口腔ケア剤は、予防作用増加を達成し、かつその口腔ケア配合成分をより化粧品的に許容され得るようにさせる、界面活性剤を含む。口腔ケア剤として使用される界面活性剤は、その組成物に洗浄および起泡特性を付与する洗浄剤材料を含む。適する界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウム、リシノール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸モノ硫酸モノグリセリドの水溶性塩、例えば水素添加ヤシ油脂肪酸のモノ硫酸化モノグリセリドのナトリウム塩、高級アルキル硫酸塩、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルアリールスルホナート、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、高級アルキルスルホアセタート、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、1,2−ジヒドロキシプロパンスルホナートの高級脂肪酸エステル、および低級脂肪族アミノカルボン酸化合物の実質的に飽和されている高級脂肪族アシルアミド、例えば、12から16個の炭素をその脂肪酸、アルキルまたはアシルラジカル中に有するもの、ならびにこれらに類するものが挙げられる。最後に述べたアミドの例は、N−ラウロイルサルコシン、ならびにN−ラウロイルサルコシンのナトリウム、カリウムおよびエタノールアンモニウム塩、N−ミリストイルサルコシン、ならびにN−パルミトイルサルコシンである。

界面活性剤に加えて、口腔ケア配合成分は、抗菌剤、例えば、トリクロサン、クロルヘキシジン、クエン酸亜鉛、硝酸銀、銅、リモネン、セチルピリジニウムクロリド、およびこれらの組み合わせを含むことがある。

虫歯予防薬としては、フッ素イオン源、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、フッ化カリウム第一スズ、ヘキサフルオロスズ酸ナトリウム、塩フッ化第一スズ、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。

虫歯防止薬のさらなる例は、Reynoldsの米国特許第5,227,154号、Greenberg の5,378,131号、およびHolmeらの同第6,685,916号明細書に含まれている。口腔ケア剤は、所望のケアレベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記口腔ケア剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記口腔ケア剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から約1重量パーセントであることができる。

のどケアまたはのど無痛化配合成分としては、鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、麻酔薬、緩和薬、粘液溶解薬、去痰薬、鎮咳薬、消毒薬、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態において、のど無痛化剤としては、蜂蜜、プロポリス、アロエベラ、グリセリン、メントール、またはこれらの組み合わせが挙げられる。のどケア剤は、所望のケアレベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記のどケア剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記のどケア剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から約1重量パーセントであることができる。

薬物を前記菓子組成物に含めることができる。非限定的な実例となるカテゴリーおよび具体的な例としては、抗ヒスタミン薬、うっ血除去薬(交感神経様作用薬)、鎮咳薬(咳止め剤)、去痰薬、麻酔薬、鎮痛薬、緩和薬、抗菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症薬、制酸薬、抗真菌剤、化学療法薬、利尿薬、精神治療薬、ホメオパシー剤、抗コリン作動薬、のど無痛化剤、制吐薬、心血管薬、様々なアルカロイド、緩下薬、食欲抑制薬、ACE−阻害剤、抗喘息薬、抗コレステロール血症薬、抗うつ薬、下痢止め製剤、抗高血圧薬、抗脂質薬、アクネ薬、アミノ酸製剤、抗尿酸血症薬、アナボリック製剤、食欲刺激薬、骨代謝調節剤、避妊薬、子宮内膜症管理薬、酵素、勃起不全療法薬、例えばシルデナフィルシトラート、排卵誘発剤、胃腸薬、ホメオパシー薬剤、ホルモン、乗物酔い処置剤、筋弛緩剤、骨粗鬆症製剤、子宮収縮薬、副交感神経遮断薬、副交感神経様作用薬、プロスタグランジン、呼吸剤、鎮静剤、禁煙補助薬、例えばブロモクリプチンまたはニコチン、振戦製剤、尿路剤、抗潰瘍薬、抗嘔吐薬、高および低血糖薬、甲状腺および抗甲状腺製剤、子宮(terine)弛緩薬、赤血球造血薬、粘液溶解薬、DNAおよび遺伝子修飾薬、ならびに栄養補給剤(機能性食品、微量栄養素、ビタミンおよび補酵素を含む)が挙げられる。前記薬物の医薬的に許容され得る塩およびプロドラッグも、別段の指定がない限り、含まれる。これらの薬物の一部は、1つより多くの目的に役立つことができる。上述のタイプの必要に応じた薬物の組み合わせを使用することができる。同じまたは異なる症状に対する活性を有する2つ以上の薬物を互いに併用することができる。

咳、または感冒もしくはインフルエンザ症状の処置のための薬物は、咳、感冒またはインフルエンザと一般に関連づけられる少なくとも1つの症状の改善のために使用されている、または前記改善に有用であることが証明されている、要素、化合物または材料を単独でまたは組み合わせで含む。「咳、または感冒もしくはインフルエンザ症状の処置のための薬物」は、他の原因、例えば、アレルギー、有害な環境条件、およびこれらに類するものに起因する感冒様またはインフルエンザ様症状の処置にも有用である薬物を含むと解するべきである。本明細書において用いる場合の感冒、感冒様、インフルエンザおよびインフルエンザ様症状は、咳、鼻かぜ、鼻づまり、上気道感染、アレルギー性鼻炎、炎、副鼻腔炎、くしゃみ;ならびに感冒、インフルエンザ、アレルギー、有害な環境条件およびこれらに類するものと関連づけられる不快感、疼痛、発熱および全身倦怠感を含む。

咳または感冒もしくはインフルエンザ症状の処置のための薬物の一般カテゴリーの例としては、抗ヒスタミン薬、うっ血除去薬(交感神経様作用薬)、鎮咳薬(咳止め剤)、抗炎症薬、ホメオパシー剤、去痰薬、麻酔薬、緩和薬、鎮痛薬、抗コリン作動薬、のど無痛化剤、抗菌剤および抗ウイルス剤が挙げられる。これらの薬物の一部は、1つより多くの目的に役立つことができる。前記薬物の医薬的に許容され得る塩およびプロドラッグも、別段の指定がない限り、含まれる。感冒または咳の同じもしくは異なる症状に対して活性を有する2つ以上の薬物を互いに併用することができる。

例示的抗ヒスタミン薬としては、アザタジン、ブロモジフェンヒドラミン、ブロムフェニラミン、マレイン酸ブロムフェニラミン、カルビノキサミン、マレイン酸カルビノキサミン、シメチジン、クロルフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、デクスクロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、フェニンダミン、フェニラミン、フェニルトロキサミン、ピリラミン、プロメタジン、トリプロリジン、ロラタジン、ラニチジン、クロルシクリジン、テルフェナジン、フマル酸クレマスチン、ジメンヒドリナート、マレイン酸ピリラミン(prilamine maleate)、塩酸トリペレンナミン、クエン酸トリペレンナミン、パモ酸ヒドロキシジン、塩酸ヒドロキシジン、乳酸シクリジン、塩酸シクリジン、塩酸メクリジン、アクリバスチン、塩酸セチリジン、アステミゾール、塩酸レボカバスチン、セチリジン(cetirzine)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

例示的うっ血除去薬としては、ナプシル酸レボプロキシフェン、ノスカピン、カルベタペンタン、カラミフェン、クロフェジアノール、塩酸プソイドエフェドリン、フェニルエフリン、フェニルプロパノールアミン、ジフェンヒドラミン、グラウシン、ホルコジン、ベンゾナタート、エフェドリン、エフネフリン、レボデスオキシエフェドリン、オキシメタゾリン、ナファゾリン、プロピルヘキセドリン、キシロメタゾリンなどの薬剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

鎮咳薬は、咳こみを和らげる助けとなる。鎮咳薬の例としては、コデイン、ジヒドロコデイン、ヒドロコドンおよびヒドロモルホン、カルベタペンタン、カラミフェン、重酒石酸ヒドロコドン、クロルフェジアノール、ノスカピン(noscarpine)、デキストロメトルファン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

去痰薬としては、グアイフェネシン、アニシード、アカネグサ、フキタンポポ、セイヨウニワトコ、ゴールデンシール、グリンデリア、ヒソップ、ヒメムラサキ、モウズイカ、セネガ、ニオイヒバ、タイム、クマツヅラ、グアヤコール酸グリセリン、抱水テルピン、N−アセチルシステイン、ブロムヘキシン、アンブロキソール、ドミオドール、3−ヨード−1,2−プロパンジオールおよびセイヨウミザクラ、塩化アンモニウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化グリセロール、グアイアコールスルホン酸カリウム、ヨウ化カリウム、クエン酸ナトリウム、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。

麻酔薬としては、エトミダート、ケタミン、プロポフォール、およびベンゾジアゼピン(benodiazapines)(例えば、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、クロラゼパート(clorezepate)、ハラゼパム、フルラゼパム、クアゼパム、エスタゾラム、トリアゾラム、アルプロゾルム(alprozolm)、ミダゾラム、テマゼパム、オキサゼパム、ロラゼパム)、ベンゾカイン、ジクロニン、ブピバカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プラモキシン(promoxine)、プリロカイン、プロカイン、プロパラカイン(proparcaine)、ロピバカイン、テトラカイン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。他の有用な薬剤としては、アモバルビタール(amobartital)、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メホバルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、チオペンタール、パラール、抱水クロラール、エトクロルビノール、クルテチミド(clutethimide)、メスプリロン、エチナマート、メプロバマート、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。

鎮痛薬としては、オピオイド、例えば、モルフィン、メピジン(mepidine)、デンタニル(dentanyl)、スフェンタニル(sufentranil)、アルフェンタニル、アスピリン、サリチルアミド、サリチル酸ナトリウム、アセトアミノフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ナプロキセン、アトリン(atrin)、イソカム(isocome)、ミドリン、アキソタール(axotal)、フィリナール(firinal)、フレニリン(phrenilin)、麦および麦角誘導体[ウィグライン(wigraine)、カフェルゴット、エルゴスタット、エルゴマール(ergomar)、ジヒドロエルゴタミン]、イミトレックス、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。

抗コリン作動薬としては、ホマトロピン、アトロピン、臭化水素酸スコポラミン、L−ヒヨスチアミン、ベラドンナのL−アルカロイド、ベラドンナアルカロイドのチンキ剤、臭化水素酸ホマトロピン、ホマトロピンメチルブロミド、メトスコポラミン、アニソトロピン、アニソトロピンとフェノバルビタール、クリジニウム(clindinium)、グリコピロラート、ヘキソシクリウム(hexocyclim)、イソプロパミド、メペンゾラート、メタンテリン、オキシフェンシクリミン、プロパンテリン、トリジヘキセチル、ジシクロミン、スコポラミン、アトロピン、ジシクロミン、フラボキサート、イプラトロピウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム、トルテロジン、トロピカミド、トリメタファン、アトラクリウム、ドキサクリウム、ミバクリウム、パンクロニウム、ツボクラリン、ベクロニウム、スキサメトニウムクロリド、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

緩和薬としては、フキタンポポ、コンフリー、トウモロコシの毛、シバムギ、亜麻子、アイルランドゴケ、ヒメムラサキ、甘草、ゼニアオイ、ウスベニタチアオイ、モウズイカ、オートミール、パースリピアート、アカニレ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

抗菌剤としては、アミノグリコシド、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミドおよびテトラサイクリンの抗生物質クラスの中のものが挙げられる。具体的な例示的抗生物質剤としては、ナフシリン(naficillin)、オキサシリン、バンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、トリメトプリム−スルファメトキサゾール、リファンピン、シプロフロキサシン、広域ペニシリン、アモキシシリン、ゲンタマイシン、セフトリアゾキソン(ceftriazoxone)、セフォタキシム、クロラムフェニコール、クラブラナート(clavunate)、スルバクタム、プロベネシド、ドキシサイクリン、スペクチノマイシン、セフィキシム、ペニシリンG、ミノサイクリン、β−ラクタマーゼ阻害剤;メズロシリン(meziocillin)、ピペラシリン、アズトレオナム、ノルフロキサシン、トリメトプリム、セフタジジム、ダプソン、ネオマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、アモキシシリン、シプロフロキサシンおよびバンコマイシンが挙げられる。

抗ウイルス剤は、普通感冒と関連づけられるウイルス、例えば、ピコナウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、単純ヘルペス、帯状ヘルペス、エンテロウイルス、水痘およびライノウイルスの生物学的活性を特異的にまたは一般に変調させる。例示的抗ウイルス剤としては、アシクロビル、トリフルリジン、イドキソルジン(idoxorudine)、ホスカルネット、ガンシクロビル、ジドブジン、ジデオキシシトシン、ジデオキシイノシン、ジピリダモール、スタブジン、シドフォビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、バルガンシクロビル、アシクロビル、ジダノシン、ザルシタビン、リフィマンタジン(rifimantadine)、サキナビル、インジナビル、リトナビル、リバビリン(ribavarin)、ネルフィナビル、アデフォビル、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ、アバカビル、アマンタジン、エムトリシタビン、エンテカビル、テノフォビル、ザナミビル、オセルタミビル、インプルシン、プレコナリル、ペンシクロビル、ビダラビン、サイトカイン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

抗炎症薬としては、アスピリンを含む、サリチル酸誘導体;アセトアミノフェンを含む、パラアミノフェノール(paraminophenol)誘導体;インドメタシン、スリンダクおよびエトドラク(etodalac)を含む、インドールおよびインデン酢酸;トルメチン、ジクロフェナクおよびケトロラックを含む、ヘテロアリール酢酸;イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、フェノプレン(fenopren)、ケトロラク(ketorlac)、カルプロフェン、オキサプロジン(oxaprozine)を含む、アリールプロピオン酸誘導体;メフェナム酸、メクロフェナム酸を含む、アントラニル酸;ならびにピロキシカム、テノキシカム、フェニルブタゾンおよびオキシフェンタトラゾン(oxyphenthatrazone)を含む、エノール酸が挙げられる。

制酸薬としては、シメチジン、ラニチジン、ニザチジン、ファモチジン、オメプラゾール、ビスマス制酸薬、メトロニダゾール制酸薬、テトラサイクリン制酸薬、クラリスロマイシン(clarthromycin)制酸薬、アルミニウムの水酸化物、マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カルシウムおよび他の炭酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。

抗真菌剤としては、例えば、ケトコナゾール、フルコナゾール、ナイスタチン、イトラコナゾール、クロミトラゾール(clomitrazole)、ナタマイシン、エコナゾール、イソコナゾール、オキシコナゾール、チアベンダゾール、チオコナゾール(tiaconazole)、ボリコナゾール、テルビナフィン、アモロルフィン、ミカファギン(micfungin)、アムホテリシンB、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

化学療法薬としては、シスプラチン(CDDP)、プロカルバジン、メクロレタミン、シクロホスファミド、カンプトテシン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン(bisulfan)、ニトロソウレア、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、プリカマイシン(plicomycin)、マイトマイシン、エトポシド(VP16)、タモキシフェン、タキソール、トランスプラチン(transplatinum)、5−フルオロウラシル、ビンクリスチン、ビンブラスチンおよびメトトレキサートならびにこれらの類似体または誘導体、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。

利尿薬としては、アセタゾラミド、ジクロルフェナミド、メタゾラミド、フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸、トルセミド(torseimde)、アゾセミド、ムゾリミン、ピレタニド、トリパミド、ベンドロフルメチアジド、ベンズチアジド、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、インダパミド、メトラゾン、キネタゾン、アミロライド、トリアムテレン、スピロノラクトン(sprionolactone)、カンレノン、カンレノン酸カリウム、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。

精神治療薬としては、ソラジン、セレンチル、メラリル、ミラジン、チンダル、ペルミチル、プロリキシン、トリラホン、ステラジン、スプラジン、タラクタン、ナヴァン(navan)、クロザリル、ハルドール、ハルペロン、ロキシタン、モーバン、オーラップ、リスパダール、アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド(chlordiaepoxide)、クロナゼパム(clonezepam)、クロラゼパート(clorezepate)、ジアゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、ブスピロン、エルバビル(elvavil)、アナフラニール、アダピン、シネクアン、トフラニール、スルモンチール、アセンジン、ノルプラミン、ペルトフラン、ルジオミール、パメロール、ビバクチル、プロザック、ルボックス、パキシル、ゾロフト、エフェキソール、ウェルブトリン(welibutrin)、セルゾン、デシレル、ナルジル、パルネート、エルデプリル、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

食欲抑制薬としては、ベンズフェタミン、ジエチルプロピオン、マジンドール、フェンジメトラジン、フェンテルミン、フーディア、麻黄、およびカフェインが挙げられる。さらなる食欲抑制薬は、商業的に(commericailly)次の商用名でのものである:Adipex、Adipost、Bontril PDM、Bontril Slow Release、Didrex、Fastin、Ionamin、Mazanor、Melfiat、Obenix、Phendiet、Phendiet−105、Phentercot、Phentride、Plegine、Prelu−2、Pro−Fast、PT 105、Sanorex、Tenuate、Sanorex、Tenuate、Tenuate Dospan、Tepanil Ten−Tab、Teramine、Zantrylおよびこれらの組み合わせ。

機能性食品および微量栄養素としては、ハーブおよび植物成分、例えば、アロエ、ビルベリー、アカネグサ、キンセンカ属、トウガラシ、カモミール、キャッツクロー、エキナセア、ニンニク、ショウガ、銀杏、ゴールデンシール、様々な人参、緑茶、ゴールデンシール、ガラナ、カバカバ、ルテイン、イラクサ、トケイソウ、ローズマリー、ノコギリヤシ、セイヨウオトギリソウ、タイム、カノコソウ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。ミネラル補給剤、例えば、カルシウム、銅、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、亜鉛、セレン、およびこれらの組み合わせも含まれる。加えることができる他の機能性食品としては、フルクトオリゴ糖、グルコサミン、ブドウ種子エキス、コーラエキス、ガラナ、麻黄、イヌリン、植物ステロール、植物性化学物質、カテキン、エピカテキン、没食子酸エピカテキン、エピガロカテキン、没食子酸エピガロカテキン、イソフラボン、レシチン、リコピン、オリゴフルクトース、ポリフェノール、フラバノイド、フラバノール、フラボノールおよびオオバコ、ならびに体重減少薬、例えば、ピコリン酸クロムおよびフェニルプロパノールアミンが挙げられる。ビタミンおよび補酵素としては、水溶性または脂溶性ビタミン、例えば、チアミン、リボフラビン、ニコチン酸、ピリドキシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、フラビン、コリン、イノシトールおよびパラアミノ安息香酸、カルニチン、ビタミンC、ビタミンDおよびその類似体、ビタミンAおよびカルテノイド、レチノイン酸、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB6、ビタミンB12、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。前述の機能性食品の少なくとも1つを含んでなる組み合わせを使用することができる。

使用することができる具体的な必要に応じたさらなる薬物としては、カフェイン、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、オメプラゾール、ジクロニン、ニコチン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。

前記薬物は、所望の目的に適する用量のレベルに依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記薬物は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。この範囲内で、前記薬物量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から約1重量パーセントであることができる。

酸化防止剤は、天然および人工酸化止剤、例えば、β−カロテン、酸味料(例えば、ビタミンC)、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、ビタミンE、カルノシン酸、ロスマノール、ロスマリジフェノール、およびこれらの組み合わせを含む。前記酸化防止剤は、所望の目的に依存する適量で存在することができる。一部の実施形態において、前記酸化防止剤は、前記菓子組成物の約0.01から約2重量パーセントの量で存在する。約0.01から約2重量パーセントの範囲内で、前記酸化防止剤量は、約0.05から約1.25重量パーセント、特に約0.1から約1重量パーセントであることができる。

保存薬は、前記菓子組成物の貯蔵寿命を向上させる任意の天然および合成保存薬を含む。適する保存薬としては、プロパン酸、安息香酸、およびソルビン酸が挙げられる。

前記菓子組成物の各々の成分の相対量は、その菓子組成物の個々の成分の素性、ならびにその菓子組成物についての所望の香味にも依存することになり、通常の当業者によって容易に決定される。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、乳化剤をさらに含んでなる。一部の実施形態において、前記乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコール、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。一部の実施形態において、前記乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、レシチン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。

有利には、前記乳化剤は、糖エステル、ポリグリセロール脂肪酸エステル、ポリリシノール酸ポリグリセロール(PGPR)、ポリソルベート(ポリオキシエチレンソルビタンエステル)、モノグリセリド、およびこれらの組み合わせを含んでなり得る。好ましい乳化剤は、糖エステルまたはポリリシノール酸ポリグリセロール(PGPR)である。一部の実施形態では、親水性乳化剤を、上に列挙した任意の他の乳化剤と併用する。一部の実施形態では、ステアロイルラクチル酸ナトリウム(SSL)を糖エステルまたはPGPRと併用する。

一部の実施形態では、レシチンおよびモノステアリン酸グリセリルを、約1:5から約1:7の重量比で使用する。

一部の実施形態において、前記乳化剤は、前記菓子組成物の重量に基づき約0.1から約1.0重量パーセントの量で存在する。一部の実施形態において、前記菓子組成物は、約0.001から約0.1重量パーセントの量でレシチンを、および約0.01から約0.7重量パーセントの量でモノステアリン酸グリセリルを含んでなる。

一部の実施形態において、前記菓子組成物は、乳化剤および触感改良剤を含んでなり、前記乳化剤の前記食感改良剤に対する重量比は、約1:6から約1:9である。

本発明は、少なくとも以下の実施形態を含む。

実施形態1:菓子組成物の形成方法であって、 約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール、および 約5から約13重量パーセントの水 を含む成分を、約50℃から約85℃の温度でブレンドして菓子組成物を形成する工程を含み; 前記菓子組成物が、前記添加した水の少なくとも90パーセントを保持し;および すべての重量パーセントが、別の基準の指定がない限り、前記菓子組成物の重量に基づく、方法。

実施形態2:前記ポリグルシトールが、構造

を有し、ここで、nは、少なくとも1である、実施形態1に記載の方法。

実施形態3:前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われる、実施形態1または2に記載の方法。

実施形態4:前記菓子組成物を形成する工程全体が、約90から約110キロパスカルの圧力で行われる、実施形態1〜3のいずれかに記載の方法。

実施形態5:前記菓子組成物がアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンを実質的に含まない、実施形態1〜4のいずれかに記載の方法。

実施形態6:前記菓子組成物が、10重量パーセント以下のソルビトールを含む、実施形態1〜5のいずれかに記載の方法。

実施形態7:前記菓子組成物が、前記ポリグルシトールの重量に基づき20重量パーセント以下のソルビトールを含む、実施形態1〜6のいずれかに記載の方法。

実施形態8:前記菓子組成物が、20重量パーセント以下のマルチトールを含む、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。

実施形態9:前記菓子組成物が、前記ポリグルシトールの重量に基づき30重量パーセント以下のマルチトールを含む、実施形態1〜8のいずれかに記載の方法。

実施形態10:前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールと前記ポリグルシトールとの合計の少なくとも50重量パーセントである、実施形態1〜9のいずれかに記載の方法。

実施形態11:前記ブレンドした成分が、約70から約95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含む、実施形態1〜10のいずれかに記載の方法。

実施形態12:前記ブレンドした成分が、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、実施形態1〜11のいずれかに記載の方法。

実施形態13:(a)前記ポリグルシトールの約30から約70重量パーセントが、粉末状ポリグルシトール組成物の形態で供給され、前記粉末状ポリグルシトール組成物は、前記粉末状ポリグルシトール組成物の重量に基づき約50から約99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水とを含み;そして (b)前記ポリグルシトールの約30から約70重量パーセントが、液体ポリグルシトール組成物の形態で供給され、前記液体ポリグルシトール組成物は、前記液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき約30から約80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと約20から約40重量パーセントの水とを含む、 実施形態1〜12のいずれかに記載の方法。

実施形態14:前記ブレンドした成分が、約35から約50重量パーセントの前記ポリグルシトールを含み;そして 前記ブレンドした成分が、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオールをさらに含む、 実施形態1〜13のいずれかに記載の方法。

実施形態15:前記ブレンドした成分が、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、実施形態1〜14のいずれかに記載の方法。

実施形態16:前記ブレンドした成分が、 約0.3から約3重量パーセントの炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、またはこれらの組み合わせ;および 約0.3から約2.5重量パーセントの食品グレードの酸 をさらに含む、実施形態1〜15のいずれかに記載の方法。

実施形態17:前記ブレンドした成分が、約1から約5重量パーセントの起泡剤をさらに含む、実施形態1〜16のいずれかに記載の方法。

実施形態18:前記ブレンドした成分が、約0.5から約10重量パーセントの親水コロイドをさらに含む、実施形態1〜17のいずれかに記載の方法。

実施形態19:前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われ; 前記ブレンドした成分が、約70から約95重量パーセントの前記ポリグルシトールを含み; 前記菓子組成物が、10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含み; 前記菓子組成物が、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいマルチトールを含み; 前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールとの合計の少なくとも60重量パーセントであり; 前記ブレンドした成分が、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含み;そして 前記ブレンドした成分がアラビアガム、カラギナン、ローカストビーンガム、グァーガムおよびゼラチンを実質的に含まない、 実施形態1〜18のいずれかに記載の方法。

実施形態20:前記菓子組成物を形成する工程全体が、85℃未満または85℃に等しい温度で行われ; 前記ポリグルシトールが、ブレンドの形態で供給され、前記ブレンドが、 約30から約70重量パーセントの粉末状ポリグルシトール組成物であって、前記粉末状ポリグルシトール組成物の重量に基づき約50から約99重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび1重量パーセント未満または1重量パーセントに等しい水を含む、粉末状ポリグルシトール組成物と、 約30から約70重量パーセントの液体ポリグルシトール組成物であって、前記液体ポリグルシトール組成物の重量に基づき約30から約80重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールおよび約20から約40重量パーセントの水を含む、液体ポリグルシトール組成物と のブレンドであり; 前記ブレンドした成分が、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオールをさらに含み;そして 前記ブレンドした成分が、約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 実施形態1〜19のいずれかに記載の方法。

実施形態21:実施形態1〜20のいずれかに記載の方法によって調製された菓子組成物。

実施形態22:約70から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと、 約5から約10重量パーセントの水と を含む、菓子組成物。

実施形態23:前記菓子組成物が、10重量パーセント未満または10重量パーセントに等しいソルビトールを含み; 前記菓子組成物が、20重量パーセント未満または20重量パーセントに等しいマルチトールを含み; 前記ポリグルシトールの量が、ソルビトールとマルチトールとポリグルシトールとの合計の少なくとも60重量パーセントであり;そして 前記菓子組成物が、約0.5から約2重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 実施形態22に記載の菓子組成物。

実施形態24:約35から約50重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトール; ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、約35から約55重量パーセントのポリオール; 約5から約10重量パーセントの水 を含み、 約1から約10重量パーセントの食用の脂または油をさらに含む、 菓子組成物。

実施形態25:チューインガム組成物を含む第一の層と、 前記第一の層上に配置された第二の層と を含む菓子物品であって、 前記第二の層が菓子組成物を含み、前記菓子組成物が、前記菓子組成物の重量に基づき、 約35から約95重量パーセントのポリグルシトール;および 約5から約10重量パーセントの水 を含む、菓子物品。

実施形態26:ガムベースと、 実施形態1〜20のいずれかに記載の方法によって調製された菓子組成物と を含む、チューインガム組成物。

実施形態27:ガムベースと、 菓子組成物と を含むチューインガム組成物であって、 前記菓子組成物が、 約35から約95重量パーセントの少なくとも3の重合度を有するポリグルシトールと、 約5から約10重量パーセントの水と を含み、 前記ガムベースと前記菓子組成物とが互いに均質に混合されている、 チューインガム組成物。

実施形態28:前記菓子組成物が、ハードキャンディー、ソフトキャンディー、チューイーキャンディー、ロゼンジ、トフィー、ファッジ、フォンダン、ゼリー、グミ、パスティーユ、キャラメル、タフィー、ヌガー、チューインガム、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、実施形態1〜20のいずれかに記載の方法。

本発明を以下の非限定的実施例によってさらに例証する。

ミント香味のハードキャンディー この実施例は、ミント香味のハードキャンディーの調製を実証する。実施例1のハードキャンディーの組成を表1にまとめ、表1では成分量をその菓子組成物の重量の合計に基づく重量パーセントで表す。表1において「ポリグルシトール粉末」と呼ぶ成分は、1重量パーセントのマルチトールと2重量パーセントのソルビトールと96重量パーセントのポリグルシトールとを有するRoquette POLYSORB(登録商標)96/02/01であった。さらに、表1中の「脂」は、約45℃の融点を有する水素添加綿実油であった。

ハードキャンディーを調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを75℃に加熱した。75℃に予熱しておいた水をそのミキサーに添加した。ポリグルシトール粉末をそのミキサーに少しずつ添加した、つまり、各分量を、添加されたポリグルシトールを湿潤させるようにブレンドした後、次の分量を添加した。得られた混合物を十分に混合して、均質な塊を得た。前もって溶融しておいた脂をその均質な混合物に添加し、さらに混合して、別の見かけ上均質な混合物を得た。その混合物を冷却した。その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料および甘味料を添加した。その組成物を混合ケトルから排出し、ハンドドロップロールでキャンディー片に成形した。

レモン香味のハードキャンディー この実施例は、レモン香味のハードキャンディーの調製を実証する。実施例2のハードキャンディーの組成を表2にまとめ、表2では成分量をその菓子組成物の重量の合計に基づく重量パーセントで表す。表2において「ポリグルシトール粉末」と呼ぶ成分は、Roquette POLYSORB 96/02/01であった。さらに、表2中の「脂」は、約45℃の融点を有する水素添加綿実油であり、レモン香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているLemon N&A 333240 25AHであった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを75℃に加熱した。75℃に予熱しておいた水をそのミキサーに添加した。ポリグルシトール粉末をそのミキサーに少しずつ添加した、つまり、各分量を、添加されたポリグルシトールを湿潤させるようにブレンドした後、次の分量を添加した。得られた混合物を十分に混合して、均質な塊を得た。前もって溶融しておいた脂をその均質な混合物に添加し、さらに混合して、別の見かけ上均質な混合物を得た。その混合物を冷却し、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、クエン酸および甘味料を添加した。その組成物を混合ケトルから排出し、ハンドドロップロールでキャンディー片に成形した。

オレンジ香味のチューイーキャンディー この実施例は、オレンジ香味のチューイーキャンディーの調製を実証する。その組成を表3にまとめる。ポリグルシトール粉末は、Roquette POLYSORB 96/02/01であった。「増量剤」は、25マイクロメートル未満またはそれに等しい粒径を有するイソマルトであった。「脂」は、45℃の融点を有する水素添加綿実油であり、オレンジ香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているOrange N&A 540507A(758908 17501A)であった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。ポリグルシトールおよび増量剤をそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。前もって溶融しておいた脂を添加し、得られた混合物を、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷却し、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、クエン酸および甘味料を添加した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

オレンジ香味のチューイーキャンディー この実施例は、別のオレンジ香味のチューイーキャンディーの調製を実証する。その組成を表4にまとめる。ポリグルシトール粉末は、Roquette POLYSORB 96/02/01であった。「増量剤」は、25マイクロメートル未満またはそれに等しい粒径を有するイソマルトであった。「脂」は、45℃の融点を有する水素添加ヤシ油であり、オレンジ香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているOrange N&A 540507A(758908 17501A)であった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。ポリグルシトール粉末および増量剤をそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。グリセリンおよび着色料を添加し、得られた混合物を混合した。前もって溶融しておいた脂を添加し、得られた混合物を、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷却し、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料および甘味料を添加した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

レモン香味のチューイーキャンディー この実施例は、「気泡入りの」(ガス発泡させた)レモン香味のチューイーキャンディーの調製を実証する。その組成を表5にまとめる。成分を重量部として記載する。ポリグルシトール粉末は、Corn Products International Inc.から入手可能なSTABILIT SD30であった。「増量剤」は、25マイクロメートル以下の粒径を有するイソマルトであった。「脂」は、45℃の融点を有する水素添加ヤシ油であり、レモン香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているLemon N&A 333240 25AHであった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。ポリグルシトールおよび増量剤をそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。60℃の前もって溶融しておいた脂を添加し、得られた混合物を、均質な混合物が形成されるまで混合した。炭酸水素ナトリウムおよび1.00グラムのクエン酸をドライブレンドし、その後、混合ケトルに添加し、得られた混合物を混合して、二酸化炭素気泡を形成させた。その混合物を冷却し、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料(残りの1.00グラムのクエン酸を含む)および甘味料を添加した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

レモン香味のチューイーキャンディー この実施例は、グルテンが組み込まれている「気泡入りの」(ガス発泡させた)レモン香味のチューイーキャンディーの調製を実証する。その組成を表6にまとめる。成分を重量部として記載する。ポリグルシトール粉末は、Corn Products International Inc.から入手可能なSTABILIT SD30であった。「増量剤」は、25マイクロメートル未満またはそれに等しい粒径を有するイソマルトであった。「脂」は、45℃の融点を有する水素添加ヤシ油であり、レモン香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているLemon N&A 333240 25AHであった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。ポリグルシトール、グルテンおよび増量剤をそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。前もって溶融しておいた脂を添加し、得られた混合物を、均質な混合物が形成されるまで混合した。炭酸水素ナトリウムおよび1.00グラムのクエン酸をドライブレンドし、その後、混合ケトルに添加し、得られた混合物を混合して、二酸化炭素気泡を形成させた。その混合物を冷却し、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、甘味料および残りのクエン酸を添加した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

オレンジ香味のチューイーキャンディー この実施例は、ゼラチンが組み込まれている「気泡入りの」(ガス発泡させた)オレンジ香味のチューイーキャンディーの調製を実証する。その組成を表6にまとめる。この表6中の「ゼラチン溶液(40%)」は、水中の40重量パーセントのゼラチン溶液を指す。ポリグルシトール粉末は、Roquette POLYSORB 96/02/01であった。「増量剤」は、マルチトールであった。「脂」は、45℃の融点を有する水素添加ヤシ油であり、オレンジ香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているOrange N&A 540507A(758908 17501A)であった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。ポリグルシトールおよび増量剤をそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。予め水和しておいたゼラチンをその均質な混合物に添加した。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。前もって溶融しておいた脂を添加し、得られた混合物を、均質な混合物が形成されるまで混合した。炭酸水素ナトリウムおよび1.00グラムのクエン酸をドライブレンドし、その後、混合ケトルに添加し、得られた混合物を混合して、二酸化炭素気泡を形成させた。その混合物を冷却し、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、甘味料および残りのクエン酸を添加した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

チューイーキャンディー この実施例は、液体ポリグルシトール成分と粉末状ポリグルシトール成分のブレンドが組み込まれているチューイーキャンディー組成物の調製を実証する。その組成を表8にまとめる。この表8中の「ポリグルシトール液」は、乾燥重量ベースで6重量パーセントのソルビトールと20重量パーセントのマルチトールと74重量パーセントのポリグルシトールを含むRoquette Polysorb(登録商標)75/08/22であった。ポリグルシトール粉末は、Polysorb(登録商標)96/02/01であった。また、表8中の「増泡剤」は、Kraft Foods Inc.から得られるカプチーノ増泡剤であった。香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているOrange N&A 540507A(758908 17501A)であった。Trucal D7(登録商標)は、Glanbia PLC、アイルランド、から入手可能なカルシウム源である。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。60℃の予熱しておいた液体ポリグルシトールをその混合ケトルに添加した。粉末ポリグルシトールおよびグルテンをそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。グリセリンをその均質な塊に添加し、混合した。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。前もって溶融しておいた脂を添加し、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷まし、その後、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、着香料、酸および甘味料を添加した。Trucal D7(登録商標)(Glanbia Nutritionals PLCから入手可能なカルシウム源)およびカプチーノ増泡剤(Kraft Foods Inc.から入手可能)をその粘稠な塊に添加し、混合した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをプラスチック製ラッピングペーパーでラップしてコールドフローを防いだ。

チューイーキャンディー この実施例は、液体ポリグルシトール成分と粉末状ポリグルシトール成分とのブレンドが組み込まれているチューイーキャンディー組成物の調製を実証する。その組成を表9にまとめる。この表9中の「ポリグルシトール液」は、Roquette Polysorb(登録商標)75/08/22であった。ポリグルシトール粉末は、Polysorb(登録商標)96/02/01であった。また、表9中の「増泡剤」は、Kraft Foods Inc.から得られるカプチーノ増泡剤であり、および香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているLemon N&A 333240 25AHであった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。60℃の予熱しておいた液体ポリグルシトールをその混合ケトルに添加した。粉末ポリグルシトール、アルギン酸ナトリウムおよびカルボキシメチルセルロースをそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。グリセリンおよびタルクをその均質な塊に添加し、混合した。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。前もって溶融しておいた脂、およびレシチンを添加し、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷まし、その後、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、酸および甘味料を添加した。Trucal D7(登録商標)およびカプチーノ増泡剤をその粘稠塊に添加し、混合した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

チューイーキャンディー この実施例は、液体ポリグルシトール成分と粉末状ポリグルシトール成分とのブレンドが組み込まれているチューイーキャンディー組成物の調製を実証する。その組成を表10にまとめる。この表10中の「ポリグルシトール液」は、Roquette Polysorb 75/08/22であり、「ポリグルシトール粉末」は、Roquette Polysorb 96/02/01であり、および増泡剤は、Kraft Foods Inc.から得られるカプチーノ増泡剤であった。香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているLemon N&A 333240 25AHであった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。60℃の予熱しておいた液体ポリグルシトールをその混合ケトルに添加した。粉末ポリグルシトール、アルギン酸ナトリウムおよびカルボキシメチルセルロースをそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。グリセリンおよびタルクをその均質な塊に添加し、混合した。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。植物油、レシチンおよびモノステアリン酸グリセロールを添加し、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷まし、その後、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、酸および甘味料を添加した。Trucal D7(登録商標)および増泡剤をその粘稠な塊に添加し、混合した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

チューイーキャンディー この実施例は、液体ポリグルシトール成分と粉末状ポリグルシトール成分とのブレンドが組み込まれている別のチューイーキャンディー組成物の調製を実証する。その組成を表11にまとめる。この表11中の「ポリグルシトール液」は、Roquette Polysorb 75/08/22であり、「ポリグルシトール粉末」は、Roquette Polysorb 96/02/01であり、および増泡剤は、Kraft Foods Inc.から入手可能なカプチーノ増泡剤であった。香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているOrange N&A 540507A(758908 17501A)であった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。60℃の予熱しておいた液体ポリグルシトールをその混合ケトルに添加した。粉末ポリグルシトールをそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。グリセリン、タルクおよび予め水和しておいたゼラチンをその均質な塊に添加し、混合した。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。予熱しておいた植物油、レシチンおよびモノステアリン酸グリセロールを添加し、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷まし、その後、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、酸および甘味料を添加した。増泡剤をその粘稠塊に添加し、混合した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

チューイーキャンディー この実施例は、液体ポリグルシトール成分と粉末状ポリグルシトール成分とのブレンドが組み込まれている別のチューイーキャンディー組成物の調製を実証する。その組成を表12にまとめる。この表12中の「ポリグルシトール液」は、Roquette Polysorb 75/08/22であり、「ポリグルシトール粉末」は、Roquette Polysorb 96/02/01であり、および増泡剤は、Kraft Foods Inc.から入手可能なカプチーノ増泡剤であった。香味料は、Firmenich Inc.、米国、から市販されているOrange N&A 540507A(758908 17501A)であった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。60℃の予熱しておいた液体ポリグルシトールをその混合ケトルに添加した。粉末ポリグルシトールをそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。グリセリン、タルクおよび予め水和しておいたゼラチンをその均質な塊に添加し、混合した。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。綿実油、レシチンおよびモノステアリン酸グリセロールを添加し、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷まし、その後、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、酸および甘味料を添加した。増泡剤をその粘稠塊に添加し、混合した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

チューイーキャンディー この実施例は、液体ポリグルシトール成分と粉末状ポリグルシトール成分のブレンドが組み込まれている別のチューイーキャンディー組成物の調製を実証する。その組成を表13にまとめる。この表13中の「ポリグルシトール液」は、Roquette Polysorb 75/08/22であり、「ポリグルシトール粉末」は、Roquette Polysorb 96/02/01であり、増泡剤は、Kraft Foods Inc.から入手可能なカプチーノ増泡剤であり、および香味料は、キャラメル香味料であった。

菓子組成物を調製するために、Zアーム型ミキサーを備えている混合ケトルを60℃に加熱した。60℃の予熱しておいた液体ポリグルシトールをその混合ケトルに添加した。粉末ポリグルシトールをそのケトルに添加し、混合した。水を添加し、混合して均質な塊を得た。グリセリンおよび予め水和しておいたゼラチンをその均質な塊に添加し、混合した。着色料を添加し、得られた混合物を混合した。綿実油、レシチンおよびモノステアリン酸グリセロールを添加し、均質な混合物が形成されるまで混合した。その混合物を冷まし、その後、その塊が粘稠になり始めたら(約40℃で)、香味料、酸および甘味料を添加した。Trucal D7(登録商標)および増泡剤をその粘稠塊に添加し、混合した。その組成物をケトルから排出し、キャンディー片に成形し、それらをラップしてコールドフローを防いだ。

実施例1〜13において調製した非調理キャンディー組成物を物理的外観、味、食感および咀嚼の特性について手作業で試験した。実施例1〜13の非調理キャンディー組成物は、物理的外観、味、食感および咀嚼の点で、対応する調理キャンディーと実質的に同様であった。例えば、前記非調理ハードキャンディーは、旧来の調理キャンディーのものにほぼ等しい硬度を持っており、および前記非調理チューイーキャンディーは、旧来のチューイーキャンディーとほぼ同一の噛み心地を持っていた。

ハードキャンディーを含むチューインガム この実施例は、実施例1の菓子組成物が組み込まれているチューインガム組成物の調製を実証する。その組成を表14にまとめる。

当該技術分野において公知の技法を用いてガムベースを溶融する。その後、バルク甘味料(例えば、マンニトール、ソルビトール、マルチトールまたはこれらの組み合わせ)および必要に応じた着色料を混合しながら添加する。必要に応じた追加の香味料/感覚惹起剤を混合しながら添加し、続いて必要に応じた高甘味度甘味料を添加して、チューインガム混合物を形成する。そのチューインガム混合物を溶融状態で維持する。

ハードキャンディー組成物を、実施例1において説明したように調製する。その後、前記チューインガム混合物をそのハードキャンディー組成物と混合し、この間の前記ハードキャンディー組成物は、高温であり、粘稠である。かくして形成されたチューインガム組成物を小片にすることができ、および場合により、当該技術分野において公知の技法を用いてコーティングすることができる。

チューイーキャンディーを含むチューインガム この実施例は、実施例8の菓子組成物が組み込まれているチューインガム組成物の調製を実証する。その組成を表15にまとめる。

当該技術分野において公知の技法を用いてガムベースを溶融する。その後、バルク甘味料(例えば、マンニトール、ソルビトール、マルチトールまたはこれらの組み合わせ)および必要に応じた着色料を混合しながら添加する。必要に応じた追加の香味料/感覚惹起剤を混合しながら添加し、続いて必要に応じた高甘味度甘味料を添加して、チューインガム混合物を形成する。そのチューインガム混合物を溶融状態で維持する。

チューイーキャンディー組成物を、実施例8において説明したように調製する。その後、前記チューインガム混合物をそのチューイーキャンディー組成物と混合し、この間の前記チューイーキャンディー組成物は、高温であり、粘稠である。かくして形成されたチューインガム組成物を小片にすることができ、および場合により、当該技術分野において公知の技法を用いてコーティングすることができる。

本明細書は、最良の様式を含めて本発明を開示するために、およびあらゆる当業者が本発明を作製および使用できるようにするために、実施例を用いている。本発明の特許可能な範囲は、本請求項によって規定され、当業者が思いつく他の実施例を含むことができる。かかる他の実施例は、本請求項の文言と異ならない構造要素を有する場合、または本請求項の文言と実質的でない相違がある等価の構造要素を含む場合、本請求項の範囲内であると解釈される。

すべての引用特許、特許出願および他の参照資料は、それら全体が参照により本明細書に援用されている。しかし、本願における用語が、援用参照資料の中の用語と矛盾するまたは相容れない場合、本願からの用語が、援用参考資料からの相容れない用語に優先する。

本明細書において用いる場合、移行用語「含む(comprising)」(同じく「含む(comprises)」)は、「含む(including)」、「含有する(containing)」または「特徴とする(characterized by)」と同義であって、請求項の前文または本文におけるその使用に関わらず、包含的または非限定的であり、かつ列挙されていない追加の要素または方法工程を除外しない。

用語「組み合わせ」は、一体化された全体に名を連ねる成分の均質または非均質なブレンド、混合物または合金を含む。用語「均質な」は、成分の均一なブレンドを指す。

「または」という語は、「および/または」を意味する。

本明細書において開示するすべての範囲は、終点を含み、それらの終点は、独立して互いに組み合わせ可能である。

本発明を説明する文脈の中での(特に、後続の請求項の文脈の中での)用語「a」および「an」および「the」ならびに同様の指示物の使用は、本明細書中で別段の指示がない限り、または文脈が明らかに矛盾しない限り、単数形と複数形の両方を包含すると考えるものとする。さらに、本明細書における用語「第一の」、「第二の」、およびこれらに類する用語がいずれの順序も量も重要性も示さず、むしろ、ある要素と別の要素を区別するために用いられていることに、さらに留意すべきである。量とともに用いている修飾語「約」は、述べられている値を含み、および文脈により指示された意味を有する(例えば、それは、特定の量の測定に関連づけられる程度の誤差を含む)。

例示的実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更を加えることができおよび等価物で本発明の要素を代用できることは、当業者には理解されるであろう。加えて、本発明の本質的な範囲を逸脱することなく、特定の状況または材料に適応するように多くの修飾を本発明の教示に加えることができる。したがって、本発明は、本発明の実施に企図される最良の形態として開示する特定の実施形態に限定されず、本発明は、添付の請求項の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。

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