車両運搬室システム及び方法

申请号 JP2017503889 申请日 2015-07-07 公开(公告)号 JP6311069B2 公开(公告)日 2018-04-11
申请人 ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー; 发明人 マクヴィーン キース マイケル;
摘要
权利要求

乗り物経路上に配置された乗り物車両と、 前記乗り物経路上の前記乗り物車両と整列するように構成された、少なくとも部分的な部屋を含む発射室車両と、を備え、 前記発射室車両は、前記乗り物車両を前記少なくとも部分的な部屋に収容して前記乗り物車両と共に移動し、その後に前記乗り物車両との協調を断ち切って前記乗り物車両を前記少なくとも部分的な部屋から前記乗り物経路に沿って発射させるように構成される、システム。前記発射室車両は、ショー要素を含み、前記少なくとも部分的な部屋が前記乗り物車両と共に移動する際に、該ショー要素が前記乗り物車両と相互作用していることをシミュレートするように回路を介して該ショー要素を動作させるように構成される、請求項1に記載のシステム。前記ショー要素の前記動作は、前記発射室車両の速度が高まるにつれて激しさを増す効果を生み、該効果は、前記乗り物車両の前記発射時又は該発射時近くの終局においてクライマックスに達する、請求項2に記載のシステム。前記ショー要素は、1又は複数のアニマトロニクスキャラクタ、ディスプレイ、スピーカ、煙霧機、ストロボ照明又はこれらの組み合わせを含む、請求項2に記載のシステム。前記発射室車両は、前記乗り物車両との接触を通じて前記乗り物車両を推進し、その後に減速又は停止して前記乗り物車両を前記乗り物経路に沿って発射させるように構成される、請求項1に記載のシステム。前記発射室車両はバンパーを含み、該バンパーは、前記乗り物車両のバンパーに接触して前記乗り物車両を推進する、請求項5に記載のシステム。前記乗り物経路は、前記乗り物車両が配置される第1の内側経路と、前記発射室車両が配置される第2の外側経路とを含み、該第2の外側経路は、前記乗り物経路の一部に沿って該第1の内側経路と実質的に平行に隣接する、請求項1に記載のシステム。前記乗り物経路は、前記乗り物車両が配置される第1の下位経路と、前記発射室車両が吊り下げられる第2の上位経路とを含む、請求項1に記載のシステム。前記第2の上位経路は、前記乗り物車両が前記部分的な部屋から発射する地点から開始して、前記第1の下位経路から離れて上向きに傾斜するように構成される、請求項8に記載のシステム。前記発射室車両は、前記乗り物経路の湾曲部分の中心から旋回する回転アームに取り付けられる、請求項1に記載のシステム。前記発射室車両は、ターンテーブルの外縁部に取り付けられた発射機構を含み、前記乗り物経路の一部は、該ターンテーブルの該外縁部に部分的に沿う、請求項1に記載のシステム。前記発射室車両は、前記乗り物車両を後向き又は前向きの配向で発射するように構成される、請求項1に記載のシステム。第1の乗り物経路上に配置された乗り物車両と、 第2の乗り物経路上に配置された発射室車両と、 を備えたシステムであって、前記発射室車両は、 左側壁と、 右側壁と、 後壁と、 天井と、 を含み、前記左側壁、前記右側壁及び前記後壁は、各々が前記天井に接続されてショー要素を含む部分的な部屋を形成し、該部分的な部屋は、前記乗り物車両を収容するように構成され、該ショー要素は、前記発射室車両及び前記乗り物車両の動きと同期して動作するように構成され、前記発射室車両は、前記乗り物車両と共に移動して該乗り物車両を推進し、前記乗り物車両から接触を断ち切って前記乗り物車両を前記部分的な部屋から発射させるように構成される、システム。前記発射室車両は、所望の速度又は前記第2の乗り物経路上の停止地点において前記乗り物車両から接触を断ち切るように構成される、請求項13に記載のシステム。前記停止地点は、前記第2の乗り物経路の終端に固定された障壁又はストッパーを含む、請求項14に記載のシステム。前記発射室車両は、開閉するように構成された格納式壁部を含む前壁を含み、前記乗り物車両は、該格納式壁部が開いた状態のときに該前壁を通じて前記部分的な部屋に出入りすることができる、請求項13に記載のシステム。前記乗り物車両は、第1のバンパーを含み、前記部分的な部屋は、第2のバンパーを含み、該第1のバンパー及び該第2のバンパーは、前記発射室車両が前記乗り物車両を推進している間接触している、請求項13に記載のシステム。前記ショー要素は、1又は複数のディスプレイ装置と、スピーカと、アニマトロニクスとを含み、該1又は複数のディスプレイ装置は、該アニマトロニクスのうちの少なくとも1つのアニマトロニクスの動作、及び前記発射室車両の動きと同期して媒体を表示するように構成され、かつ前記1又は複数のスピーカは、該アニマトロニクスのうちの少なくとも1つのアニマトロニクスの動作、及び前記発射室車両の動きと同期して音声を再生するように構成され、該アニマトロニクスのうちの該少なくとも1つのアニマトロニクスが前記乗り物車両を推進していることをシミュレートする、請求項13に記載のシステム。前記乗り物車両は、前記部分的な部屋に進入して停車するように構成され、前記ショー要素は、前記乗り物車両の停車中であって前記発射室車両が前記乗り物車両を推進している間に動作するように構成され、前記第1の乗り物経路は、前記乗り物車両が前記部分的な部屋内に停車している間に構成を切り替えるように構成され、前記発射室車両は、前記ショー要素が動作しているときに前記乗り物車両を後向きに発射し、前記乗り物車両の発射後に停止し、前記第2の経路上で方向転換して当初の位置に戻るように構成される、請求項13に記載のシステム。第1の乗り物経路上に配置された乗り物車両を、第2の乗り物経路上に配置された発射室車両の部分的な部屋内に初期経路を介して駆動するステップと、 前記乗り物車両を前記部分的な部屋内で停車させるステップと、 前記部分的な部屋内に含まれる1又は複数のショー要素を動作させるステップと、 前記第1の乗り物経路の構成を、前記初期経路とは異なる経路に沿うように切り替えるステップと、 前記発射室車両を介して前記乗り物車両を前記異なる経路上で推進し、前記1又は複数のショー要素を前記発射室車両の動きと同期して動作させるステップと、 前記発射室車両と前記乗り物車両との間の接触を断ち切って前記乗り物車両を前記部分的な部屋から発射させるステップと、を含む方法。前記乗り物車両が前記部分的な部屋から発射した後に、前記発射室車両を当初の位置にリセットするステップを含む、請求項20に記載の方法。前記発射室車両の所望の速度に基づいて、又は前記第2の乗り物経路上の前記発射室車両の停止地点において、前記発射室車両と前記乗り物車両との間の接触を断ち切るステップを含む、請求項20に記載の方法。

说明书全文

本開示は、一般に遊園地の分野に関する。具体的には、本開示の実施形態は、遊園地の乗り物に関連して使用する車両及び方法に関する。

多くの場合、遊園地(又はテーマパーク)には、1人又は2人以上の来園客を収容できる車両を含む乗り物アトラクションがある。場合によっては、車両を線路上に配置して固定コースを走らせることができ、或いは車両を自走式として、オープンコースを行き来するように構成することもできる。車両は、乗り物アトラクションの様々な部分(「扇動部分」)において発射及び/又は手動操作を行って、来園客が体験する興奮を高めることができる。しかしながら、一部の乗り物アトラクションの扇動部分では、車両の速度を高めることや、或いは線路又はコース内の坂に乗り物車両を引っ張り上げることしか行われていない。最新の乗り物アトラクションの洗練度及び複雑度が増し、これに応じて遊園地又はテーマパークの来園客の間で期待が高まるにつれ、改善された創造的な扇動部分が必要とされている。

以下、当初の特許請求の範囲の主題と同一範囲のいくつかの実施形態を要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を制限するものではなく、むしろ開示するいくつかの実施形態の概要を示すものにすぎない。実際に、本開示は、以下に示す実施形態に類似することができる、又はそれとは異なることができる様々な形態を含むことができる。

本開示の1つの態様によれば、システムが、乗り物経路(ride path)上に配置された乗り物車両と、乗り物経路上の乗り物車両と整列するように構成できる、少なくとも部分的な部屋を含む発射室車両(launch room)とを含むことができる。発射室車両は、乗り物車両を少なくとも部分的な部屋に収容して乗り物車両と共に移動し、その後に乗り物車両との協調(coordination)を断ち切って乗り物車両を少なくとも部分的な部屋から発射させるように構成することができる。

本開示の別の態様によれば、システムが、第1の乗り物経路上に配置された乗り物車両と、第2の乗り物経路上に配置された発射室車両とを含むことができる。発射室車両は、左側壁と、右側壁と、後壁と、天井とを含むことができ、左側壁、右側壁及び後壁は、各々が天井に接続して、ショー要素を含む部分的な部屋を形成することができる。部分的な部屋は、乗り物車両を収容するように構成することができる。ショー要素は、発射室車両及び乗り物車両の動きと同期して動作するように構成することができ、発射室車両は、乗り物車両と共に移動して乗り物車両を推進し、乗り物車両から接触を断ち切って乗り物車両を部分的な部屋から発射させるように構成することができる。

本開示の別の態様によれば、方法が、第1の乗り物経路上に配置された乗り物車両を、第2の乗り物経路上に配置された発射室車両の部分的な部屋内に初期経路を介して駆動するステップと、乗り物車両を部分的な部屋内で停車させるステップと、部分的な部屋内に含まれる1又は複数のショー要素を動作させるステップと、第1の乗り物経路の構成を、初期経路とは異なる経路に沿うように切り替えるステップと、発射室車両を介して乗り物車両を異なる経路上で推進し、1又は複数のショー要素を発射室車両の動きと同期して動作させるステップと、発射室車両と乗り物車両との間の接触を断ち切って乗り物車両を部分的な部屋から発射させるステップとを含むことができる。

全体を通じて同じ部分を同じ符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるようになる。

ある実施形態による、乗り物車両を収容する部分的な部屋を含む発射室車両の概略側面図である。

ある実施形態による、発射室車両を配置できる乗り物アトラクション経路の扇動部分の概略俯瞰図である。

ある実施形態による、発射室車両を利用して乗り物車両を扇動する一連のイベントの概略俯瞰図である。

ある実施形態による、発射室車両を利用して乗り物車両を扇動する一連のイベントの概略俯瞰図である。

ある実施形態による、発射室車両を利用して乗り物車両を扇動する一連のイベントの概略俯瞰図である。

ある実施形態による、発射室車両を利用して乗り物車両を扇動する一連のイベントの概略俯瞰図である。

ある実施形態による、乗り物車両の経路の上方の経路から発射室車両が吊り下げられた、乗り物車両を後向きに推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分の概略側面図である。

ある実施形態による、乗り物車両の内側経路と実質的に平行な外側経路上に発射室車両が配置された、乗り物車両を後向きに推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分の簡略斜視図である。

ある実施形態による、乗り物アトラクション経路の扇動部分において発射室車両を利用して乗り物車両を推進する処理のフロー図である。

ある実施形態による、格納式壁部を利用して前方を向いた乗り物車両を推進する暖炉を含む発射室車両の簡略斜視図である。

ある実施形態による、格納式壁部を利用して前方を向いた乗り物車両を推進する暖炉を含む発射室車両の簡略斜視図である。

ある実施形態による、油圧リフトシステムを利用して前方を向いた乗り物車両を推進する発射室車両の簡略斜視図である。

ある実施形態による、乗り物車両の経路の上方の経路から発射室車両が吊り下げられた、前方を向いた乗り物車両を推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分の構成の概略側面図である。

ある実施形態による、乗り物車両の経路の上方の経路から発射室車両が吊り下げられた、前方を向いた乗り物車両を推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分の構成の概略側面図である。

ある実施形態による、乗り物車両の経路の上方の経路から発射室車両が吊り下げられた、前方を向いた乗り物車両を推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分の構成の概略側面図である。

ある実施形態による、乗り物車両の経路と実質的に平行な経路上に発射室車両が配置された、前方を向いた乗り物車両を推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分の構成の概略側面図である。

ある実施形態による、乗り物車両の経路と実質的に平行な経路上に発射室車両が配置された、前方を向いた乗り物車両を推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分の構成の概略側面図である。

ある実施形態による、乗り物アトラクション経路の扇動部分において乗り物車両を推進するために利用するアーム又はターンテーブルに取り付けられた発射機構の概略俯瞰図である。

ある実施形態による、発射室回路及び乗り物車両回路のブロック図である。

開示する実施形態は、発射室車両又は発射機構を利用して、遊園地又はテーマパーク内の乗り物アトラクションの扇動部分に沿って乗り物車両及び発射室車両を推進することに関する。発射室車両又は発射機構は、乗り物車両を収容するように構成された部分的に取り囲まれた部屋を含むことができる。この部分的な部屋内に乗り物車両を駆動して停車させることができる。発射室車両は、互いに、そして発射室車両及び/又は乗り物車両の動きと同期して動作するように構成された、ディスプレイ、アニマトロニックキャラクタ、スピーカ、煙霧機又はストロボ照明(strobe lights)などの1又は複数のショー要素を含むことができる。また、乗り物車両も、1又は複数のショー要素を含むことができる。具体的には、ショー要素は、動作中に、部分的な部屋内に提示されたエンティティによって乗り物車両が押されている、及び/又は引っ張られている印象を来園客に与えることができる。エンティティは、ショー要素のうちの1つ又は2つ以上のショー要素の動作を協調させることによってシミュレートすることができる。例えば、アニマトロニックキャラクタは、乗り物車両に魔法をかけているように見える怪物、魔法使い又はその他のエンティティを表すことができる。また、魔法をかけているエンティティの実在性を想像させる支援となるように、ディスプレイに稲妻、電気、煙などの効果を表示し、スピーカから音を発することもできる。一方で、発射室車両は、乗り物車両と共に移動して、魔法をかけているエンティティをシミュレートする効果の激しさが増すと同時に、乗り物車両の速度を徐々に高めることができる。他の実施形態では、気象シミュレーション及び地震などの異なる効果を使用することもできる。

何らかの時点で、ショー要素を利用することによって部分的な部屋内に別のエンティティを提示することもできる。ショー要素によって生じる効果の終局では、第1のエンティティの魔法を第2のエンティティが妨害し、乗り物車両が発射室車両との接触を断って発射室車両から発射するようにすることができる。このようにして、来園客は、扇動部分の期間にわたって乗り物アトラクションの発射体験及び好ましさを高める刺激的なショーを体験することができる。発射室車両及びそのショー要素を従来の映画又はテレビゲームなどの特定のテーマと関連付けて採用することにより、来園客は、遊園地に行きたくなるとともに、遊園地によって提供される主題的な及び/又は芝居的な体験をさらに楽しむことができる。

上記を念頭に置き、図1に、本開示による、乗り物車両14を収容する部分的な部屋12を含む発射室車両10の実施形態を示す。発射室車両10の断面は、部分的な部屋12が、2つの側壁と、後壁と、天井とを含み、乗り物車両14が部分的な部屋12に出入りできるように一端が開放されているという点で「U字」型とすることができる。乗り物車両14が部分的な部屋12に入ると、乗り物車両14又は乗り物経路は、制動システムを適用して乗り物車両14を停止させることができる。さらに、乗り物車両14に取り付けられたバンパー16が、発射室車両10の1又は複数の壁部に取り付けられたバンパー18に接触することができる。バンパー16、18は、発射室車両10が乗り物車両14を所望の速度及び/又は乗り物経路22上の所望の地点に押し進めている間は互いに接触した状態を保つことができる。これに加えて、又はこれとは別に、バンパー16、18は、発射室車両10が乗り物車両14を所望の速度及び/又は乗り物経路22上の所望の地点に引っ張ることができるように連結することもできる。また、発射室車両10は、乗り物経路22を横切るように構成された1又は複数の車輪24を含むことができる。

乗り物経路22は、線路(例えば、ローラコースタ線路)、オープンフロアコース、ウォータシュート、又はこれらの何らかの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、乗り物経路22が、乗り物車両14が配置される第1の線路と、発射室車両10が配置される第2の線路とを含むことができる。第2の線路は、第1の線路と整列することができる。例えば、第2の線路は、発射室車両10が吊り下がるように第1の線路よりも上方に位置することができる。いくつかの実施形態では、乗り物車両14が発射室車両10から接触を断った後に発射室車両10を持ち上げることができ、或いは乗り物車両14が下り坂において発射室車両10から離脱した場合には、発射室車両10が直線路上を進み続けることもできる。別の実施形態では、第2の線路が第1の線路に隣接して第1の線路と実質的に平行に存在することができる。しかしながら、さらに別の実施形態では、発射室車両10と乗り物車両14とを同じ線路上に配置して同じ線路を共有させることもできる。図示の実施形態では、乗り物車両14が、同じ線路上で部分的な部屋12の後壁を向いて停止している。したがって、発射室車両10は、発射シーケンスを開始すると、乗り物車両14を後向きに押すことができる。しかしながら、後述するように、乗り物車両14が前方を向いた状態で押す、又は引っ張ることができる実施形態も存在する。

また、上述したように、発射室車両10は、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ画面、スピーカ、煙霧機又はストロボ光などの1又は複数のショー要素20を含むこともできる。したがって、発射室車両10は、ショー要素20を制御する回路を含むことができる。この回路は、1又は複数のメモリに記憶されたコンピュータ実行可能コードを実行する1又は複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、様々なショー要素20に接続されてこれらの動作を制御する1又は複数の自動化制御装置(例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC))に含めることができる。例えば、回路は、アニマトロニックキャラクタの動き、ディスプレイ画面に表示される画像又はビデオ、及びスピーカから再生される音声などを制御することができる。さらに、回路は、乗り物車両14の動きを制御し、又は少なくとも協調させることができる。

1又は複数のメモリは、発射シーケンス中に再生されるビデオデータ、画像データ及び/又は音声データを記憶することもできる。実際に、回路は、発射室車両10が乗り物車両14と共に移動する際に、発射室車両10の動きと同期してショー要素20を制御し、芝居体験を提供することができる。すなわち、発射室車両10の部分的な部屋12の内部のエンティティ(例えば、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ画面、スピーカ)は、発射室車両10が乗り物車両14を所望の速度及び/又は乗り物経路22上の所望の地点に扇動する際に発射室車両10と共に移動するので、これらの協調されたショー要素20は、乗り物車両14内の来園客をエンティティが押している、及び/又は引っ張っている印象を与えることができる。周囲の環境(部分的な部屋12)が乗り物車両14と共に動くので、乗り物車両内の来園客は、原因から解離した物理的効果を感じるようになる。また、発射室車両10は、油圧リフトシステムを利用して傾斜して、来園客をエンティティに向って又はエンティティから離して押す又は引っ張るが存在するという印象を高めるように構成することもできる。

同様に、乗り物車両14も、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ画面、スピーカ、煙霧機又はストロボ光などの1又は複数のショー要素を含むことができる。したがって、乗り物車両14は、ショー要素を制御する回路を含むことができる。この回路は、1又は複数のメモリに記憶されたコンピュータ実行可能コードを実行する1又は複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、様々なショー要素に接続されてこれらの動作を制御する1又は複数の自動化制御装置(例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC))に含めることができる。例えば、回路は、アニマトロニックキャラクタの動き、ディスプレイ画面に表示される画像又はビデオ、及びスピーカから再生される音声などを制御することができる。メモリは、発射シーケンス中に再生されるビデオデータ、画像データ及び/又は音声データを記憶することもできる。実際に、回路は、乗り物車両14が発射室車両10によって推進される際に、ショー要素を互いに、そして発射室車両10及び/又は乗り物車両14の動きと同期して制御し、芝居体験を提供することができる。乗り物車両14のショー要素は、発射室車両10のショー要素と協調して動作して、エンティティ(例えば、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ画面、スピーカ)が乗り物車両14を押している、又は引っ張っている印象を与えることができる。

上述したような、発射室車両10を含むことができる乗り物アトラクション経路の扇動部分26の実施形態を図2に示す。図示の実施形態では、乗り物経路の扇動部分26が、ジェットコースタの乗り物で利用されるような線路を含む。扇動部分26は、入口線路28、曲線移動線路30、行き止まり線路32、直線移動線路34、発射線路36、発射室車両10の停止地点38、又はこれらの何らかの組み合わせを含むことができる。停止地点38は、発射室車両10を停止する1又は複数のストッパー(例えば、障壁、ゴム製ストッパー)、発射室車両10が通過した時に発射室車両10を停止させる1又は複数のセンサなどを含むことができる。図3A〜図3Dを参照しながら発射シーケンスについてさらに詳細に説明する。

発射シーケンスは、図3Aに示すように、1人又は2人以上の乗客を乗せた乗り物車両14が、曲線状とすることができる入口線路28を介して発射室車両10に接近することで開始することができる。図3Bに示すように、乗り物車両14は、曲線移動線路30を横切って行き止まり線路32上を走行することができ、ここで乗り物車両14又は線路は、乗り物車両14を停止及び停車させる制動システムを利用することができる。発射シーケンスが開始すると、発射室車両10及び/又は乗り物車両14内に含まれるショー要素が動作を開始することができる。その一方で、曲線移動線路30を直線移動線路34に切り替えて、行き止まり線路32及び発射線路と整列させることができる。いくつかの実施形態では、線路切替機を利用して曲線構成から直線構成に切り替えることができる。直線移動線路34が適所に来ると、発射室車両10は、図3Cに示すように乗り物車両14を後向きに推進し始めることができる。いくつかの実施形態では、乗り物車両14が後向きに発射室車両10に入り込み、発射線路上で発射室車両10によって前向きに推進することもできると理解されたい。推進中、発射室車両10は加速を開始し、そのバンパー18を乗り物車両14のバンパー16に接触させることによって乗り物車両14を動かすことができる。

乗り物車両14の扇動中には、ショー要素20が発射室車両10の動きと同期して動作し、エンティティが乗り物車両14を押している、又は引っ張っている印象を与える(例えば、シミュレートする)ことができる。例えば、怪物又は魔法使いなどのアニマトロニックキャラクタが乗り物車両14を物理的に揺り動かしたり、或いは乗り物車両14が押される又は引っ張られるようにする魔法をかけたりしているように見せることができる。同時に、アニマトロニックキャラクタ及び発射室車両10の動きと同期して他のショー要素を動作させて幻想を高めることもできる。すなわち、ディスプレイに効果(例えば、煙、火花、稲妻)を表示し、煙霧機によって霧を発生させ、スピーカから音を流すことができる。1又は複数のショー要素は、乗り物車両14の発射地点において、効果の終局を生じるように動作を変化させることができる。例えば、ディスプレイに、怪物又は他の魔法使いを退散させる魔法使いを表示することができる。併せて、ショー要素は、乗り物車両14が発射室車両10から離れてショー要素が芝居的に協調して動作する際に来園客が爆発的な発射の体験及び実感を得られるように、乗り物車両14が特定の速度に到達したことを悟られないように来園客の注意を逸らすことができる。図3Dに示すように、乗り物車両14が発射室車両10から離れた後、乗り物車両14は、乗り物経路を進み続けることができ、発射室車両10は、停止して発射線路上で方向転換して次の乗り物車両14のためにリセットすることができる。

ある実施形態では、乗り物アトラクション経路の扇動部分26が、発射室車両10及び乗り物車両14が配置される、別々に整列する直線線路を含むことができる。この実施形態では、乗り物車両14が直線線路上で発射室車両10に進入し、部分的な部屋12の後壁を向いて停車することができる。その後、発射室車両10及び乗り物車両14は、バンパー16、18を連結(例えば、互いの下部又は周囲に係合)し、発射室車両10が乗り物車両14を前向きに引っ張ることができる。発射室車両10が乗り物車両14の速度を高めるにつれ、発射室車両10及び/又は乗り物車両14のショー要素は、エンティティ(例えば、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ、スピーカの組み合わせ)が(例えば、魔法をかけることによって)乗り物車両14をエンティティの方に引っ張っていることをシミュレートするように動作することができる。発射室車両10及び乗り物車両14は、所望の速度及び/又は線路上の所望の地点において分離し、乗り物車両14は前方を向いて発射することができる。乗り物経路の扇動部分の、前を向いた乗り物車両14を発射させる技術及び構成については、以下でさらに詳細に説明する。

上述したように、乗り物車両14を後向きに発射させる際には、発射室車両10が乗り物車両14と同じ乗り物経路を共有することも、或いは2つの車両10及び14が異なる経路上に存在することもできる。例えば、図4に、発射室車両10を乗り物車両の経路42の上方の別個の経路40から吊り下げた、乗り物車両14を後向きに推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分26を示す。いくつかの実施形態では、発射室車両の経路40及び乗り物車両の経路42が、ジェットコースタで利用される線路を含むことができる。図示のように、発射室車両10は、乗り物車両14が発射した後に、乗り物車両の経路42から離れて上向きに傾斜した経路40に沿って進み続けることができる。発射室車両10は、乗り物車両14が経路42上の特定の地点を通過してしまうまで、坂の頂上などの離れた場所に留まることができる。乗り物車両14が経路42上のその地点を通過した後、発射室車両10は、経路40上で方向転換して次の乗り物車両14のためにリセットすることができる。別の実施形態では、発射室車両の経路40を終端させ、乗り物車両10が発射する際に発射室車両10を停止させることができる。この実施形態では、経路40の終端における壁部又はストッパーにより、発射室車両10が乗り物車両14と共に進み続けるのを防ぐことができる。さらに、いくつかの実施形態では、乗り物車両の経路42を下り坂にして乗り物車両14が発射室車両10から離脱できるようにする一方で、発射室車両10は、停止するまで経路40上を同じ高さで進み続けることもできる。

また、上述したように、別の実施形態では、発射室車両の経路40が、乗り物車両の経路42と実質的に平行に隣接することもできる。例えば、図5に、乗り物車両の経路42に隣接する別個の経路40上に発射室車両10が配置された、乗り物車両14を後向きに推進するために利用する乗り物アトラクション経路の扇動部分26を示す。この実施形態では、平行な経路40及び42が、やはりジェットコースタで利用されるような線路を含むことができる。さらに、発射室車両10の停止地点が、発射室車両10が接触するのに十分な距離だけ延びる壁部を含むことも、或いは発射室車両の経路40が終端して、経路40の終端が、発射室車両10が乗り物車両14と共に進み続けるのを防ぐストッパーを含むこともできる。いくつかの実施形態では、発射室車両の経路40が傾斜し、乗り物車両14が発射室車両10から離脱した後に、発射室車両10が乗り物車両の経路42から離れて坂を登るようにすることもできる。別の実施形態では、乗り物車両の経路42を下り坂にして乗り物車両14が特定の地点で発射室車両10から離脱できるようにする一方で、発射室車両10は、停止するまで経路40上を同じ高さで真っ直ぐに進み続けることもできる。なお、いくつかの実施形態では、発射室車両10が乗り物車両14を駆動せず、両車両が他の乗り物要素によって同期して動かされる。

図6に、ある実施形態による、乗り物アトラクション経路の扇動部分において発射室車両を利用して乗り物車両を後向きに推進する処理のフロー図を示す。処理50は、乗り物車両を発射室車両内に駆動するステップ(処理ブロック52)と、発射室車両及び/又は乗り物車両においてショー要素の動作を制御するステップ(処理ブロック54)と、乗り物車両の経路の構成を切り替えるステップ(処理ブロック56)と、ショー要素を同期して制御しながら発射室車両を介して乗り物車両を推進するステップ(処理ブロック58)と、所望の地点及び/又は速度において乗り物車両と発射室車両との間の接触を断つステップ(処理ブロック60)と、発射室車両を次の乗り物車両のためにリセットするステップ(処理ブロック62)とを含むことができる。処理50のいくつかの部分は、PLCなどの1又は複数のプロセッサによって実行される1又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ実行可能コードとして実装することができる。

詳述すると、処理50は、処理ブロック52において、曲線移動線路上で乗り物車両を発射室車両の部分的な部屋内に駆動することによって開始することができる。しかしながら、後述するように、いくつかの実施形態では、乗り物車両が移動線路を横切らずに、単一の乗り物経路上に留まることもできる。例えば、前向きの発射では、乗り物車両が発射室車両内に進入し、発射室車両が乗り物車両に係合して引っ張ることができる。別の実施形態では、円形に回転するアーム又はターンテーブルに発射機構を取り付け、この発射機構が乗り物車両の背後で回転して乗り物車両を部分的に封入し、半円形の屈曲部の周囲で発射させることができる。

乗り物車両が移動線路を介して発射室車両に進入する実施形態に戻ると、乗り物車両は、部分的な部屋の内部に来た時点で、制動システム、線形誘導モータ又は線形同期モータなどを利用することによって停止して停車することができる。或いは、乗り物車両は、発射室車両にバンパーを接触させた後に静止することもできる。このようにして、発射室車両は、乗り物車両を部分的な部屋の中に捕捉することができる。処理ブロック54において、発射室車両回路及び/又は乗り物車両回路によってショー要素の動作が開始した時に、乗り物車両は部分的な部屋内に停車したままであることができる。これに伴って、1又は複数のアニマトロニックキャラクタを動作させ、ディスプレイ装置上に記憶媒体を表示し、スピーカを介して関連する音を流し、煙霧機を介して霧を発生させ、部分的な部屋の内部でストロボ光などを介してライトを点灯させることなどを行うができる。所望の芝居的又は主題的体験をもたらすようにショー要素を協調的に制御している間に、乗り物車両の経路の構成を切り替えることができる(処理ブロック56)。上述したように、この切り替えは、線路切替機を利用して経路を曲線構成から切り替え、直線構成において発射線路と、乗り物車両が停車する行き止まり線路とに整列させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、曲線移動線路を物理的にずらし、直線移動線路がそれに取って代わって発射線路及び行き止まり線路に整列することができる。

線路の構成が切り替わった時点で、発射室車両は、ショー要素の動作を発射室車両及び/又は乗り物車両の動きと同期して制御しながら乗り物車両を推進することができる(処理ブロック58)。例えば、線路上の特定の地点及び/又は決定された発射室車両の速度において特定の媒体が表示されるように設定し、アニマトロニックキャラクタが特定の行動を行うことができる。したがって、ショー要素がもたらす効果を、発射室車両の速度が高まるにつれて激しさを増すように協調させて、刺激的な発射を実現することができる。1つの実施形態では、乗り物車両が発射室車両との接触を断つ時点又はその直前にトリガイベントを生じさせることができる(処理ブロック60)。このようなトリガイベントの例は、アニマトロニックキャラクタがかけた魔法をエンティティ(例えば、魔法使い)が解いて、乗り物車両を明白な魔法から解放することであってもよい。この時点で、効果の終局でショー要素を協調させ、乗り物車両を急加速させて、乗り物車両内の来園客に爆発的な発射をもたらすことができる。なお、発射室車両は、加速して1又は複数のバンパーを乗り物車両の1又は複数のバンパーに押し付けることによって乗り物車両を推進することができる。すなわち、いくつかの実施形態では、発射室車両と乗り物車両とを互いに係止させなくてもよい。

乗り物車両が発射室車両から離れた後には、発射室車両が方向転換して次の乗り物車両のためにリセットすることができる(処理ブロック62)。また、発射室車両が開始位置に戻った時点で、乗り物車両が曲線移動線路を介して発射室車両に進入できるように線路構成を切り替えることができ、処理50は、処理ブロック52に戻ることによって再開することができる。

別の実施形態では、図7A及び図7Bに、格納式壁部66を利用して前方を向いた乗り物車両14を推進する、暖炉64を含む発射室車両10を示す。この実施形態では、乗り物経路沿いの特定の地点において、発射室車両10の4つの側面を全て密閉することができる。例えば、乗り物車両14が発射室車両10に進入した時に、格納式壁部66を別の位置に上昇又は摺動させることができる。その後、図7Aに示すように、発射シーケンスの開始時に格納式壁部66を下降させ、来園客は、前方の暖炉64を見ることができる。暖炉64は、ディスプレイ画面、煙霧機などの1又は複数のショー要素20を含むことができ、発射室車両10は、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ装置、スピーカなどの他のショー要素20を含むことができ、及び/又は乗り物車両14は、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ装置、スピーカなどのショー要素20を含むことができる。

発射室車両回路及び/又は乗り物車両回路は、発射シーケンスの初期化時に様々なショー要素20の動作を制御することができる。1つの実施形態では、発射室車両のアニマトロニックキャラクタを、まるで乗り物車両14に魔法をかけているかのように動作させることができる。発射室車両10がバンパー16、18を接触させることによって乗り物車両14を前方に押し始めると、発射室車両10、乗り物車両14及び/又は暖炉64内の他のショー要素20を同期して制御することができる。上述したように、ショー要素20は、発射室車両の速度が高まるにつれて激しさを増す芝居的又は主題的体験をもたらすように協調させ、効果の終局で乗り物車両14が発射されて来園客に爆発的な体験を与えた時点で終了することができる。実施形態に示すように、発射室車両10は、その独自の経路40上に配置することができ、乗り物車両14も、その独自の経路42上に配置することができる。発射室車両10が速度を高めるにつれ、暖炉64内の様々な通気孔68から霧又は煙を発生させて、乗り物車両の来園客に格納式壁部66が見えないようにする煙幕を形成することができる。煙幕が適所に来ると、図7Bに示すように、乗り物車両14を所望の時点で発射室車両10から解放できるように、格納式壁部66を別の位置に上昇又は摺動させることができる。トリガイベント又は効果の終局が生じて乗り物車両14が解放されると、乗り物車両14は、急加速して煙幕を突き抜けて発射室車両10から脱出することができる。その後、発射室車両10は、停止し、方向転換して、次の乗り物車両14のためにリセットすることができる。

さらに、図8に、ある実施形態では前方を向いた乗り物車両14を推進するように構成される、油圧リフトシステム70を利用する発射室車両10を示す。この実施形態では、発射室車両が、乗り物車両14が発射室車両10の内部に配置された時に乗り物車両14を取り囲む4つの壁部を含むことができる。油圧リフトシステム70は、電気式又は空圧式などを含むいずれかの好適なタイプのものとすることができる。乗り物車両14は、油圧リフトシステム70を用いて発射室車両を上昇させている間に発射室車両10に逆向きに進入することができる。乗り物車両14が静止して発射室車両10内に停車すると、油圧リフトシステム70が発射室車両10を下降させて乗り物車両14を取り囲むことができる。この実施形態は、上述したような発射室車両10及び/又は乗り物車両14に含まれるショー要素20を含むこともでき、ショー要素20は、発射室車両10及び/又は乗り物車両14の動きと同期して動作するように回路を介して制御することができる。発射シーケンスが開始すると、発射室車両10は、そのバンパー18を利用して乗り物車両14のバンパー16を介して乗り物車両14を押すことができる。発射室車両10がその停止地点に接近するにつれ、油圧リフトシステム70は、発射室車両の前端部をゆっくりと上昇させ、これによって発射室車両に含まれるアニマトロニックキャラクタ又はその他のショー要素が乗り物車両14を前方に引っ張る魔法をかけている効果などを高めることができる。発射室車両10がその停止地点に到達すると、油圧リフトシステム70は完全に伸び、発射室車両10は停止して、乗り物車両14が接触を断って発射室車両10から発射するようにすることができる。その後、発射室車両10は方向転換し、開始点においてリセットすることができる。いくつかの実施形態では、乗り物車両14内の座席が、リフトシステム70を用いた発射室車両10の上昇と同期して自動的に動く(例えば、傾く)こともできる。

別の実施形態では、油圧リフトシステム70を発射室車両10の前方及び後方の両方に含めることができる。これにより、発射室車両10を乗り物車両の経路の真っ直ぐな部分に沿って(例えば、乗り物車両の経路に平行な又はその上方の2次経路上に)配置して、乗り物車両が前方を向いて走行し、両油圧リフトシステム70によって完全に上昇させることができる発射室車両10の下方で停止できるようにすることができる。その後、油圧リフトシステム70を用いて発射室車両10を乗り物車両14の周囲に下降させ、発射室車両は、乗り物車両14が前方を向いて排出されるまで乗り物車両14を押し、ショー要素20と油圧リフトシステム70とを望むように同期して動作させることによって発射シーケンスを開始することができる。

図9A〜図9C、図10A及び図10Bに、前方を向いた乗り物車両14を推進するために発射室車両10が利用する乗り物経路構成の異なる扇動部分の実施形態を示す。図9A〜図9Cには、乗り物車両14が発射されるまで乗り物車両の経路42に平行に隣接する2次乗り物経路40上に発射室車両10が配置される扇動部分26を示す。図10A及び図10Bには、乗り物車両の経路42の頭上の2次乗り物経路40から発射室車両10が吊り下げられた扇動部分26を示す。図9A〜図9C、図10A及び図10Bに示す各実施形態では、とりわけ開いた壁部を有する部分的な部屋、格納式壁部を含む暖炉及び/又は油圧リフトシステムなどの、前方を向いた乗り物車両14を発射室車両10から発射させる上述した技術のうちの1つ又は2つ以上を利用することができると理解されたい。また、乗り物車両は、発射室車両10、乗り物車両14及び/又は扇動経路構成の設計に応じて、押すことも、又は引っ張ることもできると考えられる。

まず図9Aを参照すると、乗り物車両14が発射室車両10から離れるまで発射室車両の経路40が乗り物車両の経路42と平行に整列し、その後に発射室車両の経路40が坂の形で傾斜する乗り物アトラクション経路の扇動部分26を示している。発射室車両10は、乗り物車両14の発射後、又は発射室車両10からの離脱後に、乗り物車両14の進路から外れてそれよりも高く上昇する経路40を進み続けることができる。発射室車両10は、乗り物車両14が乗り物経路上の所望の地点を通過するまで坂の頂上などの上昇位置に留まることができる。このような時点で、発射室車両10は、その開始位置に戻ることができる。

図9Bには、発射室車両の経路40が真っ直ぐに続き、乗り物車両の経路42が坂を下ることによって乗り物車両14が発射時に発射室車両10から離脱することができる乗り物アトラクション経路の扇動部分26の実施形態を示す。発射室車両10は、経路40上の特定の地点に到達すると方向転換して出発点に戻り、次の乗り物車両14のためにリセットことができる。

図9Cには、発射室車両10が強制的に停止するように発射室車両の経路40が終端し、乗り物車両14が、発射室車両10とは別個の内側経路42上に配置されていることによって発射室車両から飛び出す乗り物アトラクション経路の扇動部分26の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、発射室車両の外側経路40の各レールの終端に、発射室車両10を捕捉するストッパー72(例えば、壁部、ゴム製ストッパー)が存在することができる。

図10A及び図10Bには、扇動部分26が、乗り物車両の経路42の頭上に位置する発射室車両の経路40を含み、この経路40を発射室車両10が利用して前方を向いた乗り物車両14を推進することができる乗り物経路構成の実施形態を示す。具体的には、図10Aには、吊り下げられた発射室車両10から乗り物車両14が離脱する地点において発射室車両の経路40が乗り物車両の経路42から離れて持ち上がる扇動部分26を示している。上述した乗り物車両14を後向きに発射させるための説明と同様に、発射室車両10は、乗り物車両14が経路42上の特定の地点を通過するまで坂の頂上などの経路上の離れた所に上昇したまま留まることができる。その後、発射室車両10は、次の乗り物車両14のためにリセットすることができる。さらに、図10Bに示す実施形態では、乗り物車両14が望む通りに発射室車両10から離脱できるように、扇動部分26が、直線に沿って続く発射室車両の経路40と、坂を下る乗り物車両の経路42とを含む。この実施形態では、乗客の座席と発射室車両10の壁部との間の距離を、経路40に沿った落差と協調して乗客と壁部とが接触しないようにすることができる。

別の実施形態では、図11に示すように、乗り物アトラクション経路の扇動部分26を通じて乗り物車両14を推進するように円形に回転するアーム82に発射機構80を接続することができる。図示のように、扇動部分26は、その円形回転の途中で発射機構80と整列する、乗り物車両14が配置される半円形の乗り物経路を含むことができる。いくつかの実施形態では、発射機構80が、(3つの壁部及び天井を含む)「U字」型の部分的な部屋、大道具、又はアニマトロニックキャラクタを含むことができる。発射機構80が部分的な部屋を含む実施形態では、部分的な部屋の内部に、とりわけアニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ装置、スピーカ、煙霧機、ストロボ照明などの様々なショー要素を組み込むことができる。上述した発射室車両と同様に、発射機構80のアニマトロニックキャラクタ及びその他のショー要素も、発射機構80に含まれる回路を介して、発射機構80の動きと協調してショー要素が乗り物車両14を押している、又は引っ張っていることをシミュレートするように制御することができる。

図示のように、最初の時点(t1)において、乗り物車両14が乗り物経路の扇動部分26に接近すると、アーム82が発射機構80を乗り物車両14の背後の適所に来るように回転させることができる。ショー要素は、発射機構80が乗り物車両14に接近するにつれて、或いは発射機構80が乗り物車両14に接触した時に動作を開始することができる。第2の時点(t2)において、発射機構80は、バンパー同士を接触させることによって乗り物車両14に係合することができる。乗り物車両14は、発射機構80の内部で前向きとすることも、又は後向きとすることもできる。さらに、発射機構80は、乗り物車両14の背後に整列して乗り物車両14を押すように構成することも、或いは発射機構80を反転させ、乗り物車両14を捕捉して乗り物車両14を引っ張るように構成することもできる。発射機構80が乗り物車両を捕捉する実施形態では、発射機構80のバンパーを、乗り物車両14のバンパーの下部又はその周囲に係合するように構成することができる。図示の実施形態では、発射機構80が乗り物車両14の背後の適所に来るように回転し、第3の時点(t3)において乗り物車両80を推進する(例えば、押す)。

この時間(t3)中には、発射機構80の部分的な部屋に含まれるアニマトロニックキャラクタ又はショー要素が、発射機構80が乗り物車両14を動かすにつれてキャラクタが魔法をかけて乗り物車両14を押している印象を与えるように動作することができる。一方で、発射機構80が乗り物車両14を引っ張るように構成される実施形態では、協調するショー要素が、アニマトロニックキャラクタがかけているように思える魔法の呪文を通じて乗り物車両をキャラクタの方に引っ張っている印象を与えることができる。発射機構80の速度が増すにつれ、ショー要素は、乗り物車両が第4の時点(t4)において離脱する地点までさらに激しい効果を生じて興奮を高めるように制御することができる。この時間(t4)中には、乗り物車両14を解放する終局としての役割を果たす(例えば、魔法使いが現れてアニマトロニックキャラクタを退散させる)トリガイベントが存在することもでき、したがって乗り物車両14は、発射機構80から発射されて経路を進み続けることができ、発射機構80は、回転アーム82に基づいてその円形経路に沿って進み続けることができる。その後、第5の時点(t5)において、発射機構80は回転し続けて次の乗り物車両14のためにリセットすることができる。

いくつかの実施形態では、発射機構80を回転アーム82の代わりにターンテーブル84に取り付けることもできる。しかしながら、上述したように、ターンテーブル84も、発射機構80の構成に応じて乗り物車両14を押すように、又は乗り物車両14を捕捉して引っ張るように、乗り物車両の経路の半円形の扇動部分と共に適所に来るように回転することによって回転アーム82と同様に機能することができる。実際に、上述した様々な時点(t1〜t5)、及び各時間中に行われるイベントは、発射機構80の実施形態及びターンテーブル84の実施形態において同様に採用することができる。

図12は、ある実施形態による、発射室車両回路90(発射機構回路)及び乗り物車両回路92のブロック図である。発射室車両回路90は、プロセッサ94、メモリ96、ショー要素98、及び通信モジュール100を含むことができる。1又は複数のプロセッサを表すことができるプロセッサ94は、コンピュータ実行可能コードを実行できるあらゆるタイプのコンピュータプロセッサ又はマイクロプロセッサとすることができる。上述したように、プロセッサ94は、1又は複数の自動化コントローラ(例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC))に含めることができる。1又は複数のメモリ要素を表すことができるメモリ96は、コンピュータ実行可能コード又はデータなどを記憶する媒体として機能できるあらゆる好適な製造の物品とすることができる。これらの製造の物品は、開示した技術を実行するようにプロセッサ94によって使用されるコンピュータ実行可能コードを記憶できる有形の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、いずれかの好適な形の有形メモリ又はストレージ)を表すことができる。メモリ96は、発射シーケンス中にショー要素98が利用する媒体(例えば、ビデオ、音声、画像)及び(例えば、アニマトロニックキャラクタのための)コマンド命令を記憶するために使用することもできる。1又は複数のショー要素とすることができるショー要素98は、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ装置、スピーカ、煙霧機及びストロボ光などを含むことができる。上述したように、様々なショー要素の動作は、所望の体験を生み出すように発射室車両の動きと同期してコンピュータ実行可能コードを実行するプロセッサによって制御することができる。ディスプレイ装置は、ビデオファイルを表示できるあらゆるタイプのディスプレイ装置とすることができ、スピーカは、音声ファイルを再生できるあらゆるタイプのスピーカとすることができる。通信モジュール100は、発射室車両と乗り物車両との間、及び/又は発射室車両と、乗り物アトラクションのためのコマンドセンタ内の制御システムなどの1又は複数の外部システムとの間の通信を容易にすることができる無線通信要素とすることができる。したがって、通信モジュール100は、データを送受信することができる無線カードを含むことができる。

同様に、乗り物車両回路92は、プロセッサ102、メモリ104、ショー要素106、及び通信モジュール108を含むことができる。1又は複数のプロセッサを表すことができるプロセッサ102は、コンピュータ実行可能コードを実行できるあらゆるタイプのコンピュータプロセッサ又はマイクロプロセッサとすることができる。上述したように、プロセッサ94は、1又は複数の自動化コントローラ(例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC))に含めることができる。1又は複数のメモリ要素を表すことができるメモリ104は、コンピュータ実行可能コード又はデータなどを記憶する媒体として機能できるあらゆる好適な製造の物品とすることができる。これらの製造の物品は、開示した技術を実行するようにプロセッサ102によって使用されるコンピュータ実行可能コードを記憶できる有形の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、いずれかの好適な形の有形メモリ又はストレージ)を表すことができる。メモリ104は、発射シーケンス中にショー要素106が利用する媒体(例えば、ビデオ、音声、画像)及び(例えば、アニマトロニックキャラクタのための)コマンド命令を記憶するために使用することもできる。1又は複数のショー要素とすることができるショー要素106は、アニマトロニックキャラクタ、ディスプレイ装置、スピーカ、煙霧機及びストロボ光などを含むことができる。上述したように、様々なショー要素の動作は、所望の体験を生み出すように発射室車両の動き、乗り物車両の動き、及び/又は発射室車両のショー要素の動作と同期してコンピュータ実行可能コードを実行するプロセッサによって制御することができる。アニマトロニックキャラクタは、乗り物車両の下部又はバンパーの周囲に係合することができる。ディスプレイ装置は、ビデオファイルを表示できるあらゆるタイプのディスプレイ装置とすることができ、スピーカは、音声ファイルを再生できるあらゆるタイプのスピーカとすることができる。通信モジュール108は、乗り物車両と発射室車両との間、及び/又は乗り物車両と、乗り物アトラクションのためのコマンドセンタ内の制御システムなどの1又は複数の外部システムとの間の通信を容易にすることができる無線通信要素とすることができる。したがって、通信モジュール100は、データを送受信することができる無線カードを含むことができる。

本明細書では、本発明の実施形態のいくつかの特徴のみを図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が浮かぶであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本開示の実際の趣旨に含まれる全てのこのような修正及び変更も対象とすることが意図されていると理解されたい。さらに、開示した実施形態のいくつかの要素は、互いに組み合わせ、又は交換することもできると理解されたい。

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