Laura coaster control system

申请号 JP2000612016 申请日 2000-04-05 公开(公告)号 JP4813664B2 公开(公告)日 2011-11-09
申请人 ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー; 发明人 グレゴリー・ジェイ・ルード; ピーター・ディ・ジェルフ;
摘要
权利要求
  • 第1の発進トラック傾斜部を有する第1のトラックと;
    少なくとも第1の地点で前記第1のトラックに近接し、第2の発進トラック傾斜部を有する第2のトラックと;
    前記第1のトラックに沿って移動可能な第1の車両と;
    前記第2のトラックに沿って移動可能な第2の車両と;
    前記第1の車両を前記第1の発進トラック傾斜部に引き上げる第1の車両リフタと;
    前記第2の車両を前記第2の発進トラック傾斜部に引き上げる第2の車両リフタと;
    測定された前記第1及び第2の車両 の負荷荷重 を示すデータ前記第1及び第2の 車両の性能 を示す、メモリに予め記憶されたデータとの内の少なくとも1つに基づいて、前記第2の車両に対する前記第1の車両の発進 の時間差を調整する手段を有する制御装置と、から構成される娯楽乗物。
  • 前記第1及び第2のトラックに沿った異なる位置で通過する車両を検出するセンサをさらに含み、前記センサが前記制御装置に接続されている、請求項1の娯楽乗物。
  • 前記第1の地点で前記第1のトラックが前記第2のトラックの上を越し、もしくは下をくぐ 、請求項1 又は2の娯楽乗物。
  • 前記制御装置が前記第1及び第2の車両リフタのリフト速度又は前記第1及び第2の車両の解放時間を制御する、請求項1 乃至3のいずれかに記載の娯楽乗物。
  • 前記第1及び第2の車両リフタが、第1及び第2のモータと、さらに各モータに流れる電流を感知する電流センサとを備え、前記電流センサが前記制御装置に接続され、感知された電流値の測定結果を車両負荷 荷重値に変換する手段をさらに有する、請求項4の娯楽乗物。
  • 前記第1の車両と第2の車両との発進の時間差を、 測定された車両負荷 荷重と以前の車両性能とを少なくとも含む入力変動要素を基にして決定する手段をさらに含む、請求項1 乃至5のいずれかに記載の娯楽乗物。
  • 前記第1及び第2のトラックが相互に接近もしくは交叉する複数 地点と、 該複数の地点で各トラックに結合された車両センサとをさらに備え、前記車両センサが前記制御装置に接続されている、請求項1 乃至6のいずれかに記載の娯楽乗物。
  • 前記第1及び第2の車両の性能を示す、前記メモリに予め記憶されたデータが前記第1及び第2の車両の性能曲線を含み、
    前記性能曲線が、前記第1及び第2の車両が発進してから所定の地点を到着するまでの所要時間に基づいて作成される 、請求項1 乃至7のいずれかに記載の娯楽乗物。
  • 前記 第1及び第2の車両が 前記発進の後、前記トラック上を重力 のみにより駆動されて移動する、請求項1 乃至8のいずれかに記載の娯楽乗物。
  • 第1のトラック上の第1の車両と、第2のトラック上の第2の車両とを有するローラ・コースタ乗物を操作する方法であって、
    前記第1及び第2のトラック上 前記第1及び第2の車両 走行 させて 、各車両の 性能特性を測定 し;
    測定された性能特性に基づいて 、前記第1及び第2の車両の車両性能曲線を求め;
    第2の車両の発進遅延時間を、 前記車両性能曲線を基に決定し;
    前記第1のトラック上の第1の車両を発進させ;
    前記第2の車両の前記発進遅延時間が経過するまで待機し;
    前記第2のトラック上の第2の車両を発進させる、ステップからなる方法。
  • 第1のトラック上の第1の車両と、第2のトラック上の第2の車両とを有するローラ・コースタ乗物を操作する方法であって、
    前記第1の車両及び第2の車両の負荷荷重を特定し;
    第2の車両の発進遅延時間を、当該車両の負荷荷重を基に決定し;
    前記第1のトラック上の第1の車両を発進させ;
    前記第2の車両の発進遅延時間が経過するまで待機し;
    前記第2のトラック上の第2の車両を発進させる、各ステップからなる方法。
  • 前記第1及び第2のトラックの傾斜部に前記車両を引き上げるためのモータに流れる電流を測定することにより、前記各車両の負荷荷重を特定するステップをさらに含む、請求項11の方法。
  • 両性能を監視するステップをさらに含む、請求項 10の方法。
  • 前記第1の車両の発進と、前記第1のトラックの第1のセンサ位置における前記第1の車両の到着との間の経過時間を測定し、前記第2の車両の発進と前記第2のトラックの第2のセンサ位置における前記第2の車両の到着との間の経過時間を測定し、 前記両経過時間を比較し;
    前記経過時間の比較に基づい 車両性能パラメータを調整するステップをさらに含む、請求項 10又は13の方法。
  • 前記車両が搭載モータを備えず、重力のみによって前記トラック上を移動する、請求項 10乃至14のいずれかに記載の方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    (技術分野)
    本発明は、ローラ・コースタ、及び同様な娯楽乗物の分野に関する。
    【0002】
    (背景技術)
    ローラ・コースタは、娯楽施設において最も好まれる乗物である。 通常、ローラ・コースタはエンドレスのトラック周回路を有する。 乗客は、一般に低位置にあるプラットホーム、すなわちステーションで乗降する。 各走行サイクルの開始時、ローラ・コースタ車両もしくは複数の車両からなる列車は、トラックの最初の領域の比較的急な傾斜部をトラック中の最高位まで牽引、すなわち持ち上げられる。 その後、最高点で解放された車両は運動エネルギを得てトラック周回路、すなわちループを全周駆け巡り、前記の乗降ステーションに戻る。 このローラ・コースタのトラックは通常、各種の宙返り、旋回、逆転、螺旋回転、その他乗客にスリルを与えるよう企図された仕様を含んでいる。
    【0003】
    レース用すなわち競争用ローラ・コースタは、通常、互いに平行な2つのエンドレスのトラック周回路を備える。 これにより、第1のトラックのローラ・コースタ列車は、第2のトラックのローラ・コースタ列車と「レース」をすることができる。 この良く知られた「レース」の特徴は、乗客に更なるスリルと興奮を与える。 一般に前記競争用すなわちレース用のローラ・コースタ列車とトラックとは、より競合的な「レース」ができるよう、でき得る限り同一に作られる。 もし一方のコースター列車、もしくはトラックが常に他方のものよりも速ければ、このレース用コースタの方がトラックを進むにつれてどんどん差を広げ、レースの感動が失われる。
    【0004】
    レース用コースタの操作において、各コースタは高位置まで並んでトラック上を牽引される。 その後、コースタは同時に走行開始、すなわち解放される。 前記コースタは単に重のみによって推進されるため、前記コースタの速度に関連する変動要素(コースタ荷重、コースタ車輪のベアリング効率、コースタ車輪の同心度、風の抵抗、トラックに対するコースタ車輪の抵抗、など)が対等であるときにのみ両コースタは等しく均衡する。 これらの変動要素の組合せが対等であれば両レース用コースタは均衡し、トラックを同一の速度で走行する。 しかしながら、これらの変動要素の組合せは、しばしば一方のコースタ列車が他方よりもはるかに速くなる結果を生じ、これによってレース用コースタの利点を不当に損ねている。 その結果、レース用コースタの設計に企図した興奮とスリルのいくらかは、これらの変動要素によってしばしば失われている。
    【0005】
    (発明が解決しようとする課題)
    したがって、本発明の目的は、これらの欠点を解消した、改善されたレース用ローラ・コースタを提供することにある。 他の目的と利点は以下の詳細から明らかになる。
    【0006】
    (解決手段)
    上述の目的は、主要請求の範囲の特性の組合せによって解決される。 従属の請求の範囲は、さらなる有利な実施の形態に関する。
    【0007】
    本発明の第1の態様では、ローラ・コースタもしくはその他の娯楽乗物は、第1のトラックもしくは通路に沿って移動可能な第1の車両と、第2のトラックもしくは通路に沿って移動可能な第2の車両とを有する。 この車両は、個々の車両であっても、連結された車両からなる列車であってもよい。 車両リフトすなわち牽引システムは、前記車両を前記トラックすなわち通路の高位置まで牽引する。 制御システムは、車両がトラック上を走行する間、より均衡させるため、他方より速いと予想される車両の解放を遅らせるように前記リフタを制御する。 好ましくは前記制御装置は、これら車両の負荷荷重、及び/又は以前の走行における第1及び第2のトラックの個々の車両速度性能を基礎に、どちらの車両を最初に解放するかを特定し、第1と第2の車両の間の開放の遅延量を決定する。 これら車両は、トラックにより、もしくは通路上の他の技術を利用して操され得る。
    【0008】
    本発明の第2の、そして個別の態様では、車両もしくは列車の前記負荷荷重が、前記リフトシステムを駆動するモータの電流値を測定することによって特定される。
    【0009】
    本発明の第3の、そして個別の態様では、選択されたトラック地点に個々の車両が到達する時間間隔が測定され、当該車両の性能パラメータの更新に使用される。
    【0010】
    本発明の第4の、そして個別の態様では、各トラック上で複数の列車を動かし、性能曲線が求められて各個別列車に対して使用される。
    【0011】
    本発明の第5の、そして個別の態様において、ローラ・コースタもしくは他の娯楽乗物は、第1の通路に沿って移動可能な第1の車両と、第2の通路に沿って移動可能な第2の車両とを有する。 第1の車両推進システムが第1の車両を第1の速度まで加速し、第2の車両推進システムが第2の車両を第2の速度まで加速する。 制御装置は、車両荷重及び/又は車両性能パラメータを基に、前記第1及び第2の速度を調整するよう前記推進システムを制御する。
    【0012】
    本発明の第6の、そして個別の態様では、前記第1及び第2の推進システムが、前記第1と第2の車両を同じ速度に加速すると共に、これら車両と係合し、もしくはこれらの車両の動きを開始させるタイミングをずらすことによって前記第1及び第2の車両に異なる解放時間を与える。
    【0013】
    上述の説明は、全ての必要な特性を述べたものではない。 本発明は、上述の特性の下位概念をも包含している。
    【0014】
    (発明の詳細説明)
    以下の図面において、同一の参照符号は全ての図面を通して同一の要素を表している。 図面の詳細に移って、図1に示すように、レース用コースタ娯楽乗物10は、第1のトラック12と第2のトラック14を有する。 第1の車両の列車20は、第1のトラック12のトラックレール34に搭載される。 同様に、第2の車両22を含む列車18は、第2のトラック14のトラックレール34に搭載される。 この車両20と22、及びトラック12と14は、構造的、機能的に同一である(但し、図2に示すようにトラックの経路は異なる)。 支持構造32が地上35から上方へ延び、トラック12、14を所望の位置、高さに支持する。
    【0015】
    さらに図1において、両トラック12、14は、高位置28、30へと高度を上げるトラックを含む当初発進部すなわち傾斜部24、26を有する。 車両牽引すなわちリフト駆動システム36、38が各傾斜部24、26にそれぞれ設けられている。 このリフトシステム36、38は、電動モータ40、42を備え、車両20、22の底にある牽引フックもしくはドッグに係合するチェーンループを駆動し、ローラ・コースタ業界では良く知られているように車両を前記傾斜部に沿って牽引、すなわち引き上げる。 代替として、このリフトシステムはリニア誘導モータ(LIM)やリニア同期モータ(LSM)、もしくは図7に示すように前記車両を所望の速度に加速する他の形式のモータ45に置き換えることができる。 これらの形式のモータが使用されると、車両を頂上まで持ち上げて位置のエネルギを与える実施の形態と異なり、車両には当初の運動エネルギが付与される。 このため、始めのリフトすなわち傾斜部は不要である。
    【0016】
    図2において、第1と第2のトラック12、14は、平行トラック領域90を有し、ここではトラック12と14とが互いに隣り合って平行に走る。 トラック12、14はさらに、娯楽乗物10全体を通して、相互に三次元の色々な度になるよう各種分岐領域92で相互に離れるように延びている。 したがって、この娯楽乗物10はレース用コースタを提供してはいるが、トラック12、14は常に平行で互いに隣同士で走るものではない。 トラック12、14はむしろ、一定の平行トラック領域90では互いに平行に隣同士で走り、他のいくつかの「ニアミス」地点70では相手の上を越え、下をくぐり、相互に接近する。 前記トラックが物理的に相互に交叉することはないので、2つの異なるトラック上の列車すなわち車両同士が衝突するリスクはない。 しかしながら、接近領域70では、両車両が同時に到達すると両トラックが相互に交叉し、もしくは相互に接近するため、乗客はニアミス現象もしくは衝突の恐れを体感する(但し、ニアミス地点70では垂直方向もしくは平方向に両者が離れている)。 前記トラック通路の多くは個別トラック領域92とされているが、長さ、高低変化、トラックの幾何学構造は、全ての車両速度変動要素が両車両間で同一かバランスがとれていれば、少なくとも1つのニアミス地点に両車両が同時に到達するようにセットされる。 好ましくは、両車両は幾つかのニアミス地点に同時に到達する。
    【0017】
    乗降ステーション、すなわちプラットホーム80が、傾斜領域24、26の前にある平行トラック領域90に設けられている。
    【0018】
    図3に移って、トラック・センサ60がニアミス地点70もしくはその近傍に配置されている。 このトラック・センサ60は、乗物制御システム55にある制御装置50に(ケーブル、RF、もしくは他の通信リンクを介して)接続されている。 電流センサ54、56も制御装置50に接続され、モータ40、42に流れる電流を検出する。 このモータ40、42はリフトシステム36、38を駆動する。 制御装置50は、モータ40、42を直接制御するDC駆動制御装置58に接続される。 制御装置50は、プロセサ51、メモリ52、クロック53を含む。 制御装置50、リフト・システム36、38、及び上述した各種センサ類は、乗物制御システム55を形成している。
    【0019】
    ローラ・コースタ業界でよく知られるように、列車もしくは車両は、モータを持っておらず、純粋に重力のみによって動かされる。 したがって、車両がトラックの高位置から解放され、もしくはLIMによって加速されると、車両の速度を能動的に制御することはできない。 単一トラックのローラ・コースタでは僅かな速度変動は問題にはならない。 しかしながら、レース用もしくは競争用ローラ・コースタでは、2つのトラック間の僅かな速度変動は、前記ニアミス地点に車両もしくは列車が異なった時間に到達することになり、ニアミス現象の価値を下げ、もしくは失われるために好ましくない。 レース用コースタの一対のトラックが適切に設計されているならば、各トラックの車両が同じ旋回抵抗、荷重、空力特性を有する限り一貫してニアミス現象が得られる。 しかしながら、一方の車両の荷重が重く、または空力特性もしくは旋回抵抗が異なっていれば、一方の車両はトラックをより遅く、もしくはより早く走行し、他のトラックの他の車両よりも先に、もしくは後に前記ニアミス地点に到達することになる。
    【0020】
    図1−3に示す本発明は、傾斜部を基礎とするものに対しても、推進(例えば、LIMベースの乗物)に対しても、ニアミス現象がより一貫して達成できるよう荷重、旋回抵抗、空力特性の変動要素を埋め合わせる方法を提供する。
    【0021】
    使用時には、乗客がプラットホーム80で車両16、18に搭乗する。 制御装置50はモータ40、42を制御し、車両を傾斜部24、26に引き寄せ、すなわち駆動する。 このとき、電流センサ54、56は、各モータに流れる電流を感知し、制御装置50に使用電流情報を提供する。 各車両16、18の負荷荷重は各車両を傾斜部に引き上げるために必要な電力と直接比例することから、電流センサ54、56から制御装置に提供される前記使用電流の情報は、各車両16、18の負荷荷重に関する情報を制御装置50に提供するものとなる。 制御装置50は、重い方の列車をリフトするモータ40又は42を計算量だけ制御して補正を行う。 その結果、リフトの頂上で両列車には差が生じ、軽い方の列車、すなわちより高い旋回抵抗を有する列車がまず発進すなわち解放され、先行スタートする。
    【0022】
    制御装置50内のプロセサ51は、前記軽い方の列車に与えられる先行スタートを決定する。 先行スタートの量、すなわち第1と第2の列車のスタート間の遅延間隔は、選択されたニアミス地点で早い方の列車が遅い方の列車に「追いつく」ように選択されるのが好ましい。 前記選択されたニアミス地点までは軽い方の列車が重い方の列車に「先行」し、そしてこの選択されたニアミス地点の後では「後続」するので、ニアミス地点70での到着時間の差は最小化される。 前記「先行スタート」は、リフトの速度及び/又は解放時間の差を制御することにより与えられる。 リフト速度とリフト上の列車位置は、図3に示すセンサ67により検出される。 LIMが使用されるなら、前記先行スタートは、軽い方の車両に、より大きい発進速度を与えることにより達成される。
    【0023】
    重量以外の他の要素も列車16、18の速度に影響を与える。 これらの要素には、旋回抵抗が含まれ、さらにこの中には従属要素としてベアリング状態、車輪の偏心度、トラックの幾何学構造及び状態、車輪/トラックの沿い、トラックに対するタイヤの摩擦、タイヤの状態、トラック表面の状態、などが含まれる。 列車16、18の車両20、22の空力特性も速度に影響を与える。 これらの変動要素を埋め合わせるため、制御装置50は列車の性能曲線を作成し、列車の荷重情報と共にどちらの列車が遅く走るかを特定し、そして、その遅く走る列車に与える先行スタート量を特定するために使用され、両方の列車がより一貫して1つもしくはそれ以上のニアミス地点70で同時に到着できるようにする。 前記性能パラメータは、前記列車の負荷荷重には関係せず、トラックを高速で走る列車の複数の走行を基礎とする傾向値である。
    【0024】
    図4は、性能パラメータ・データベースの作成を示す。 測定されたリフト上での電流量(I)と(x軸)、走行を完了するまでの測定された経過時間(Vt)と(y軸)を基に、各列車のポイントがプロットされる。 性能プロットすなわち曲線は、前記ポイントに一致する。 各列車は自身の性能曲線を有する。 これらの曲線は性能データベースを形成する。
    【0025】
    当初の性能曲線を作り出すため、好ましくは毎日の操業開始時に、無人で列車16、18を発進させ、それぞれトラック12、14を走行させる。 各列車の発進時間は発進検出器65で検出され、制御装置50に発進信号を提供する。 各列車16、18の前記ステーションもしくはその近傍への帰着は、トラック・センサ60で検出される。 このトラック・センサ60は、制御装置に列車の到着信号を提供し、これによって各列車16、18の所要時間(Δt)が特定される。 この情報を使用して制御装置50はどちらの列車が速いかを特定する。 列車16、18は、好ましくはトラック12、14上を複数回周回し、曲線に一致するに相応しい数のポイントを提供するために各列車に対するタイミングデータが収集される。 この性能曲線は、メモリ53に蓄積される。
    【0026】
    代替として、前記無人の走行を行わず、前記性能曲線を乗客が列車に搭乗した実際の使用状態で作り出すこともできる。 しかしながら、最初の走行時には性能曲線を使用する前記利点を享受することができない。
    【0027】
    性能曲線が作られると、乗物10は所定の使用準備が整う。 乗客が列車に乗る。 制御装置50に接続された列車牽引センサ25が、リフト上にある列車を個別に識別する。 上述したように、各列車16、18の負荷荷重が測定される。 各列車のこの荷重情報と性能曲線とが、前記制御装置に変動要素として入力され、制御装置は速い方の列車にどれだけの量の先行スタートを与えるべきかを計算する。 制御装置50は、好ましくはその後、速い方の列車をリフトするモータ40又は42の速度を落とし、もしくは遅い方の列車をリフトするモータの速度を上げ、遅い方の列車が先に発進できるようにする。 これは一定速度のモータによって異なる解放時間を用いることによっても達成され得る。 この結果、列車速度に影響を与える前記変動要素は、電流センサ54、56からのリアルタイムの列車重量データと、性能曲線の形態で得られる過去の性能データとを組合せて使用されることで補正される。
    【0028】
    図5に移って、前記解放ポイントすなわち発進ポイントがより詳細に表示されている。 列車牽引センサ25がリフト36上の列車を特定し、制御装置50に知らせる。 列車がリフトすなわち推進される間に、これらの列車の電流値が測定される。 制御装置は、データベースの中から当該列車の性能曲線を選ぶ。 前記電流値情報(これは荷重に直接比例する)と選ばれた性能曲線とを使用し、ΔtとΔt2の値が生み出される。 この値Δt2がΔt1から差し引かれ、所望の解放時間差Δtが特定される。
    【0029】
    図6は、制御システム55の操作を示す。 解放時間差Δtが計算されると、制御装置50は、所望の時間差を提供するために必要なトラック頂上において要求される間隙距離を決定する。 リフトは継続して作動する。 これにより、列車は一貫してリフト上を登る。 列車は停止しないので、列車が頂上に近づくにつれて競合する列車との間に間隙距離を提供することにより、前記時間差が達成される。 このリフト上の列車間の間隙は監視される。 前記リフト速度は、計算された間隙を達成するために増加され、もしくは減少される。 代替として、前記列車は、列車間の所定の間隙を得るために、異なる時間で一定の速度でリフトされる。
    【0030】
    上述のステップで、前記列車荷重情報又は性能パラメータ情報のいずれかにより多く、もしくはより少なく数学的荷重を割り当てるため、加重要素を使用してもよい。 この数学的加重要素は、もしそれが使用される時には、現在の状態での操作を最適化するために、テスト走行に基づいて選択され得る。
    【0031】
    乗物10が乗客を乗せて連続して走行すると、制御装置50は、発進検出器65とトラックセンサ60からの入力を介してトラック上の車両速度を監視する。 この情報は、前記性能曲線を継続して更新するために使用される。 この結果、旋回抵抗と空力特性の変化が継続して補正される。 例えば、もし一方の列車の旋回抵抗が上昇すると前記列車の旋回速度が減速する。 しかしながら、この速度の減速が制御装置によって検出される。 その結果、当該列車の次の走行で、制御装置は先行スタートの補正を提供し、これによってニアミス現象がより一貫して維持される。
    【0032】
    娯楽乗物10は、ペイロードすなわち荷重の差を前記列車の性能パラメータとは切り離して個別に補正するために使用することができる。 すなわち、補正は荷重のみを要素として使用し、もしくは過去の列車の性能のみを要素として使用することができる。 しかしながら、好ましくは、荷重と性能パラメータとの双方が使用される。
    【0033】
    娯楽乗物10は、各トラック12、14で操作される列車16、18が複数であるときの補正も行う。 この種の操作では、性能曲線は各列車毎に作られる。
    【0034】
    列車16、18では搭載モータもしくはブレーキを有していないので、列車が発進した後には速度の調整ができない。 トラック12、14の周回にニアミス地点70がいくつも離れて存在しているときは、この列車の交互にずれる発進タイミングは、1つのニアミス地点(通常は中央に位置する)のみで最適化される。 ほとんどの実施の形態ではこの補正で満足できる。 しかしながら、ニアミス地点70が距離を置いて配置されたより長いトラックを有する実施の形態では、トラック中間でのトリム・ブレーキシステム75、もしくは速度ブースト・システム76(LIMなど)が提供され得る。 これらのシステム75、76は制御装置50に接続されてこれにより制御され、複数のニアミス地点で両方の列車が同時に到着することが最適化される。
    【0035】
    2つの異なる通路もしくはトラックシステム12、14は、荷重と列車性能が一定であるとの前提で、全走行を通して分かれた車両16、18を複数のニアミス現象の地点で「会合」させるように設計される。 このニアミス現象を得るためにトラック・レイアウトは異なったものにしなければならない(もしトラック・レイアウトが同一なら、2つの列車は常に隣同士となり、ニアミス現象は起こらない)。 このようなトラック・レイアウトを選択し、構成することにより、列車荷重の差、列車性能などが特定され、ニアミス現象が実際に起こるように補正される。
    【0036】
    この補正コンセプトは、発進用の傾斜部を有せず、代わりに他の推進技術を使用することにより前記発進用の傾斜部が請求の範囲の必須要素とはならない乗物に対しても使用可能である。 同様に、前記リフタの代わりに、例えば各種形式の搭載、非搭載モータなど、他の推進装置が使用されてもよい。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 本発明に係るレース用ローラ・コースタのトラック傾斜部を示す斜視図である。
    【図2】 本発明に係るレース用ローラ・コースタのトラック・レイアウトを示す平面図である。
    【図3】 図1及び図2に示すレース用ローラ・コースタ用の制御システムを示す概略図である。
    【図4】 車両性能パラメータ・データベース開発のフローチャートである。
    【図5】 相対的な解放ポイント決定の概略図である。
    【図6】 解放ポイントの決定を示すフローチャートである。
    【図7】 推進システムを備えた他の実施の形態を示す斜視図である。
    【符号の説明】
    10. レース用ローラ・コースタ、 12. 第1のトラック、 14. 第2のトラック、 14. トラック、 18. 第2の列車、 20. 第1の列車、 34. トラックレール、 28、30. 高位置、 24、26. 傾斜部、 36、38. リフト駆動システム、 40、42. 電動モータ、 50. 制御システム、 70. ニアミス地点、

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