Vehicles for the game

申请号 JP23498392 申请日 1992-09-02 公开(公告)号 JP2595424B2 公开(公告)日 1997-04-02
申请人 ザ ウオルト ディズニー カンパンニー; 株式会社オリエンタルランド; 发明人 令一 小嶋; 利浩 小林; 克廣 川内; 守昭 有賀;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 水路部を備えた勾配を有する走行路を走行させるための遊戯用乗り物において、 乗り物本体先
    端部を底部から先端に向けて迫り上がる形状とすると共
    に、前記乗り物本体先端部の上部に乗り物本体後方に向
    けて、乗り物本体幅方向外側に拡がるような切り込み部
    を設け、この切り込み部に、中央部から、乗り物本体中
    心軸に対称的に両側面に達する水ガイド面を形成し、底
    部表面を、乗り物本体長手方向中心軸を頂点とする湾曲
    面状に形成して前記中心軸近傍に空間部を形成する一
    方、側面表面を、底部から上方に向かって乗り物本体幅方向外側に曲線状に反りだすように形成することを特徴とする遊戯用乗り物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、遊戯用乗り物に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】近年における遊戯施設は、大規模化、かつ多様化の一途を辿っている。 この中で、ローラーコースター(いわゆるジェットコースター)は、設置当初から長年、人気を博してきた。 かかるローラーコースターにおいて、最近では、ループ状や螺旋状の軌道を備えたものが建設され、よりスリルを楽しむことができる施設となっている。

    【0003】ところで、前述のローラーコースターに似た施設として、ボートで急斜面を滑り降りて、前方の池に突入させるようにしたウォーターシュート(急流すべり)がある。 かかるウォーターシュートにおいて、ボート着時には水しぶきが客席内に多量に入るため、ボートの落下高さを10メートル以下に抑える一方、ボートの形状を工夫して水をボートより前方に跳ね返し、さらに、ビニール等のカバーで乗客への直接の水はねを回避していた。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の構造のものでは、落下高さを低くすることにより、スリル感が減退するところとなる。 また、水よけカバーに、
    ビニール等の透明なものを適用することにより乗客の視界を確保して臨場感の維持に供しているが、遊戯施設としての魅、人気度は下降していた。 本発明は、このような課題を改善すべくなされたもので、ボートの底部形状を独特の形状に形成することにより、遊戯施設としての魅力を損なうことなく、乗客への直接の水はねを抑制するようにした遊戯用乗り物を提供することを目的とする。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】前記した課題を解決するために、本発明は、水路部を備えた勾配を有する走行路を走行させるための遊戯用乗り物において、 乗り物本体
    先端部を底部から先端に向けて迫り上がる形状とすると
    共に、前記乗り物本体先端部の上部に乗り物本体後方に
    向けて、乗り物本体幅方向外側に拡がるような切り込み
    部を設け、この切り込み部に、中央部から、乗り物本体
    中心軸に対称的に両側面に達する水ガイド面を形成し、
    底部表面を、乗り物本体長手方向中心軸を頂点とする湾
    曲面状に形成して前記中心軸近傍に空間部を形成する一
    方、側面表面を、底部から上方に向かって乗り物本体幅方向外側に曲線状に反りだすように形成することを特徴とする。

    【0006】

    【作用】遊戯用乗り物が水路部を走行する際、あるいは勾配のある走行路から、水路部に突入する際においても、水は、乗り物本体先端側から凹面状の底部に沿って、乗り物本体後部へと通りぬけ、乗り物本体先端にあたった水による衝撃が緩和される。 さらに、水が乗り物本体側面に廻り込んでも、乗り物本体幅方向外側に掻き分けられるので、前方に飛ばされる水の量が減少し、水しぶきは抑制される。

    【0007】

    【実施例】次に、本発明にかかる遊戯用乗り物について、一実施例を挙げ、以下詳細に説明する。 図1において、参照符号1は本発明にかかる遊戯用乗り物を示し、
    この遊戯用乗り物1は例えば傾斜した走行部と、水路部を備えた走行路(後述)を走行させるようにしたボート形状を有するものである。 すなわち、この遊戯用乗り物1は合成樹脂により、形成されたもので、通常のボート同様、乗り物本体先端部2が底部3から先端に向けて迫り上がる形状を有する。

    【0008】前記底部3には、走行路(後述)に沿って走行するための主車輪4、走行路に設けた側壁(後述)
    に当接して追従させるための案内車輪5、そして、走行時における乗り物本体の浮き上がりを防止する支持車輪6が設けられている。

    【0009】また、かかる遊戯用乗り物1には、乗客の座席7が4つ形成され、二人ずつ掛けることができ、合計8名が乗り込むことができる。 前記座席7には、乗客の体を保持するための保持部材8と、乗客が掴まるべき握り部9が設けられる。

    【0010】前記乗り物本体先端部2の上部には、乗り物本体後方に向けて、乗り物本体幅方向外側に拡がるような切り込み部10が設けられる。 すなわち、この切り込み部10には、中央部から、乗り物本体中心軸に対称的に両側面に達する水ガイド面11が形成されている(図3参照)。

    【0011】さらに、遊戯用乗り物1本体には、ガイド溝12が形成され、走行路側壁に設けた水はね防止手段(後述)が摺動可能とした構造である。

    【0012】以上のような遊戯用乗り物1において、図4に示すように、底部3表面は、乗り物本体長手方向中心軸を頂点とする湾曲面状に形成され、前記中心軸近傍に空間部13が形成される。 一方、側面14は、底部3
    から上方に向かって凹曲面状に、乗り物本体幅方向外側に突出するように形成されている。 なお、かかる遊戯用乗り物1の乗り物本体、底部3、乗り物本体側面14の形状は、走行テストによって最適化調整されたものである(図5参照)。

    【0013】次に、遊戯用乗り物1を走行させる走行路について説明する。 図6は、遊戯用乗り物1を所定の水位を有する水路部15を走行する状態を示している。 この水路部15は、走行路を形成する水路壁16内の水路中に、水路長手方向沿って一対の基部17を設け、これら基部17上に支柱18を介してレール組立体19を敷設し、これらレール組立体19間をつなぎ梁20によって連結構成したものである。

    【0014】前記レール組立体19は、遊戯用乗り物1
    の主車輪4が走行可能な、水平面を有する走行レール2
    1と、走行レール21に鉛直状に立設したサイドガード22とから構成される。 このサイドガード22には、案内車輪5が当接する案内レール23が設けられている。

    【0015】以上のようなレール組立体19上には、浮き上がり防止部材24が設けられ、遊戯用乗り物1の浮き上がり防止用の支持車輪6が当接する構造である。

    【0016】さらに、前記レール組立体19上には、水はね防止手段25が取り付けられる。 前記水はね防止手段25は、サイドガード22上の支柱26に水路外側、
    内側に延在する断面台形状のガード板27を有する。 水路内側のガード板27縁は、弾性部材(ゴム製)によって被覆されており、遊戯用乗り物1のガイド溝12に臨入している。

    【0017】本発明にかかる遊戯用乗り物は、以上のように構成されるものであり、次に、遊戯用乗り物1を水路部15において走行させた場合の作用を説明する。

    【0018】遊戯用乗り物1を、勾配を有する走行路から、自重により落下走行させると、遊戯用乗り物1は水路部15に所定の俯をもって突入していく。 遊戯用乗り物1は、主車輪4がレール組立体19の走行レール2
    1に沿って走行する。 また、案内車輪5がサイドガード22の案内レール23に当接すると共に、浮き上がり防止部材24を浮き上がり防止用の支持車輪6が当接しつつ走行するので、遊戯用乗り物1は浮き上がることなく、且つふらつくことなく、走行することができる。 さらに、その際、遊戯用乗り物1のガイド溝12を、水はね防止手段25のガード板27が摺動するので一層遊戯用乗り物1は安定走行が可能である。

    【0019】水路部15における水は、乗り物本体先端部2における切り込み部10と、乗り物本体先端部2下面の底部3にぶつかり、それらの水は、切り込み部10
    から水ガイド面11に沿って、側方に掻き分けられる。
    また、水は、乗り物本体先端部2下面に沿って、底部3
    に至り、乗り物本体長手方向中心軸近傍の空間部13を通って船尾へと通りぬける。 さらに、水は、乗り物本体先端部2下面からボート側面14に廻り込んで、側面1
    4の形状により乗り物本体幅方向外側に掻き分けられていく(図10参照)。 このように、乗り物本体に当たった水は、乗り物本体に沿って後方、側方に廻り込んでいくことができるので、着水時の水による衝撃が緩和され、前方に飛ばされる水の量は少なく、水しぶきは抑制される。 また、乗り物本体側方に廻り込んだ水がはね上がっても、水はね防止手段25のガード板27により、
    阻止することができるので、乗客に直接水が及ぶことを回避することができる。

    【0020】着水後、遊戯用乗り物1は、水路部15を走行する際においても、水は、乗り物本体先端部2下面に沿って底部3に至り、乗り物本体長手方向中心軸近傍の空間部13を通って後部へと通りぬける一方、乗り物本体先端部2下面からボート側面14に廻り込んで、側面14の形状により乗り物本体幅方向外側に掻き分けられていくので、水の跳上りはない。 この際、遊戯用乗り物1には、水の大きな走行抵抗による制動作用が及ぼされ、適宜な走行距離にて停止することができる。

    【0021】以上、本発明にかかる遊戯用乗り物1を、
    水路部15において走行させた場合について、その作用を説明したが、遊戯用乗り物1は必ずしも、車輪等がなくともよい。 また、浮き上がり防止部材24、水はね防止手段25は適宜組み合わせて設けるようにしてもよいし、まったくなくとも遊戯用乗り物1自体の底部、側面形状により、水はね防止の効果はある。 その際、水路部における構造を対応させて改変し、適用するようにする。

    【0022】

    【発明の効果】本発明は、以上の通り、遊戯用乗り物の落下高さを低く設定する必要はないので、遊戯施設としての魅力を損なうことなく、しかも、水よけカバー等の設備はなくても乗客への直接の水はねを抑制することができる。

    【0023】

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明にかかる遊戯用乗り物の一実施例を示す概略側面図である。

    【図2】図1に示す遊戯用乗り物の平面説明図である。

    【図3】図1および図2に示す遊戯用乗り物先端部の拡大側面図である。

    【図4】図1および図2に示す遊戯用乗り物の横断面説明図である。

    【図5】図1および図2に示す遊戯用乗り物の横断面形状を説明するための図である。

    【図6】遊戯用乗り物を水路において走行する際の要部断面説明図である。

    【図7】遊戯用乗り物が走行する水路の平面図である。

    【図8】水はね防止手段の断面図である。

    【図9】本発明にかかる遊戯用乗り物が水路を走行する際の説明図である。

    【図10】遊戯用乗り物が水路を走行する際の作用を説明する図である。

    【符号の説明】

    1 遊戯用乗り物 2 先端部 3 底部 4 主車輪 5 案内車輪 6 支持車輪 7 座席 8 保持部材 9 握り部 10 切り込み部 11 水ガイド面側面 12 ガイド溝 13 空間部 14 側面 15 水路部 16 水路壁 17 基部 18 支柱 19 レール組立体 20 つなぎ梁 21 走行レール 22 サイドガード 23 案内レール 24 浮き上がり防止部材 25 水はね防止手段 26 支柱 27 ガード板

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 令一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 川内 克廣 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 小林 利浩 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−207486(JP,A) 特開 平2−126879(JP,A) 実開 平3−58492(JP,U)

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