Vehicle provided with a restraining device and said restraining device

申请号 JP2000588004 申请日 1999-12-16 公开(公告)号 JP2002532321A 公开(公告)日 2002-10-02
申请人 フェコマ テクノロギー ベー ヴェー; 发明人 オープホーフェン ライモント ウィルヘルムス ヘラルトゥス ヘンドリクス ファン; クリスティアーン ウィルヘルムス ペーテルス;
摘要 (57)【要約】 例えば車、飛行機、娯楽装置等のホルダーに少なくとも1人の乗り手を解放可能に拘束するのに適した拘束装置である。 拘束装置は、閉じたリングを形成するカラーを備え、使用時のカラーは、拘束すべき乗り手の首の側の近くに少なくとも部分的に配置されるとともに、胸の側の近くに少なくとも部分的に配置される。 カラーは、ホルダーに調整可能に接続されるものであって、少なくとも2つのカラー部材30,31を備え、これらの部材は、首の側の近くまたは胸の側の近くでピボットピン32により枢動可能に互いに接続されているとともに、胸の側の近くまたは首の側の近くでロック機構39により互いにロック可能となされている。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 少なくとも1人の乗り手をホルダーに解放可能に拘束するのに適した拘束装置であって、該拘束装置は、閉じたリングを形成しているカラーを備え、使用時のカラーは拘束すべき乗り手の首の側の近くに少なくとも部分的に配置されるとともに胸の側の近くに少なくとも部分的に配置されて、前記カラーが前記ホルダーに調整可能に接続され、該装置は、カラーが少なくとも2つのカラー部材を備えていて、これらの部材が、首の側の近くまたは胸の側の近くでピボットピンによって枢動可能に互いに接続されているとともに、胸の側の近くまたは首の側の近くで互いにロック可能となされていることを特徴とする、拘束装置。
  • 【請求項2】 互いに枢着されたカラー部材が、ばね力に抗して互いにロック可能となされていることを特徴とする、請求項1による拘束装置。
  • 【請求項3】 カラー部材を、前方に向かって横方向に移動させ、次いで上方に向かって互いに離れるように移動させられるようにするために、ピボットが、体の垂直軸に向かって任意の角度をなして前方に傾斜するように配置されていることを特徴とする、請求項1または2による拘束装置。
  • 【請求項4】 各カラー部材が、力を伝達するストリップ形状のプレートを備え、複数のベルトがこれらの端でプレートに接続されていることを特徴とする、先行する請求項1〜3のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項5】 前記プレートが金属よりなることを特徴とする、請求項4による拘束装置。
  • 【請求項6】 カラー部材がロック機構により互いにロック可能となされ、
    ロック機構がプレートに接続されていることを特徴とする、請求項4または5による拘束装置。
  • 【請求項7】 カラー部材が長さ方向に調整可能な複数の接続部材を備え、
    これらの接続部材がロック機構により互いにロック可能となされていることを特徴とする、先行する請求項1〜6のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項8】 前記接続部材が、緊急時に自らロックして、自動的にこれらの長さを乗り手の姿勢に調整することを特徴とする、請求項7による拘束装置。
  • 【請求項9】 接続部材が、横方向の力を吸収し得るように、横断方向に剛性およびねじり剛性を示すものであることを特徴とする、請求項7または8による拘束装置。
  • 【請求項10】 カラーが首の側の近くにヘッドレストを備えていることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項11】 カラーが胸の側の近くに配置された複数のハンドルを備えていることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項12】 横断方向に剛性を有する、力を吸収するカラー部材が、乗り手の胸の上方および首の回りに伸びていることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項13】 カラーにおける乗り手に面する側が内張りされていることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項14】 カラーが、少なくとも1つの緊張可能なベルトにより、ホルダーに接続されていることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項15】 少なくとも2つの緊張可能なベルトが、胸の側の近くで、
    カラーに接続されていることを特徴とする、請求項14による拘束装置。
  • 【請求項16】 少なくとも2つの緊張可能なベルトが、肩の高さで、カラーに接続されていることを特徴とする、請求項14または15による拘束装置。
  • 【請求項17】 少なくとも1つの緊張可能なベルトが、肩の高さで、カラーに接続されていることを特徴とする、請求項14または15による拘束装置。
  • 【請求項18】 各ベルトが、別々に、第1の端でカラーに接続され、かつ第2の端でホルダーに接続されて、各ベルトが別々に引っ張られる得るようになされていることを特徴とする、先行する請求項14〜17のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項19】 複数のベルトが互いに接続されて、これらのベルトが一緒に引っ張られるようになされていることを特徴とする、先行する請求項14〜1
    7のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項20】 ベルトが、ほぼ水平にかつホルダーに向かって横方向に伸びていることを特徴とする、先行する請求項14〜19のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項21】 乗り手を前向きの姿勢にするために、拘束装置の中央から後方に向かってほぼ水平に伸びるベルトを備えていることを特徴とする、先行する請求項14〜20のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項22】 ベルトがV形であって、第1のVアームが、ホルダーへの取付箇所からカラーの首の側の方向にほぼ水平に伸び、第2のVアーム(84)が、
    ホルダーへの取付箇所からカラーの鎖骨の部位の下方に位置する箇所の方向に伸びていることを特徴とする、先行する請求項14〜21のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項23】 第2のVアームが長さ方向に弾性を有し、該アームが、接触状態(position of abutment)で、その最大伸長状態まで伸ばされることを特徴とする、請求項22による拘束装置。
  • 【請求項24】 ベルトが、弾性を有する三角の布(fabric)を備え、該三角の布(fabric)の1つの足がカラーに接続される一方、前記足と反対に位置する接続箇所で布(fabric)がホルダーに接続されていることを特徴とする、先行する請求項14〜21のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項25】 少なくとも1つのベルトがベルト緊張機構により緊張可能となされ、該ベルト緊張機構がホルダーにおけるカラーに遠い方の側に配置されていることを特徴とする、先行する請求項18〜24のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項26】 ベルト緊張機構が、枢動可能となされているとともに、ベルトに及ぼされる張力の方向に調整可能となされていることを特徴とする、請求項25による拘束装置。
  • 【請求項27】 拘束装置が脱出装置を備え、該脱出装置はカラーに解放可能に取り付けられるベルトシステムを含んでおり、乗り手が、カラーに取り付けられた該脱出装置によって、ホルダーから脱出できるようになされていることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1つによる拘束装置。
  • 【請求項28】 先行する請求項のいずれか1つによる拘束装置を備えた乗物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 本発明は、少なくとも1人の乗り手(person)をホルダーに解放可能に拘束するのに適した拘束装置に関し、該拘束装置は、閉じたリングを形成するカラーを備え、使用時のカラーは、拘束すべき乗り手の首の側の近くに少なくとも部分的に配置されるとともに胸の側の近くに少なくとも部分的に配置されて、前記カラーが前記ホルダーに調整可能に接続される。

    【0002】 本発明は、さらに、前記拘束装置を備えた乗物に関する。

    【0003】 乗物という語は、例えば飛行機、車、娯楽装置といった、乗り手を着座、起立、横たわり等の姿勢で輸送するあらゆるものを含むと理解されるべきである。 ホルダーは、座席、壁またはその他の支持体であってよく、輸送すべき乗り手が所定の姿勢でホルダーに支持される。

    【0004】 本出願人の国際特許出願WO97/02878により知られた拘束装置では、
    乗り手は、硬くて垂直の調整可能なバーによってホルダーに接続される。

    【0005】 乗り手をホルダーまたはその中に拘束することに関係する問題として、比較的背の低い乗り手、背の高い乗り手、比較的細い乗り手、太った乗り手がホルダーを使用し、これら全ての乗り手がホルダーに所定の姿勢で確実に支持されなければならない点がある。 垂直の調整可能なバーを使用すれば、乗り手の身長に対する調整が可能となる。 しかしながら、該バーによっては、様々な乗り手の胴回りの寸法の違いを相殺することはできない。 拘束装置が使用されている娯楽装置の乗降に要する時間を最小化するためには、比較的短時間で乗り手をホルダーに拘束できるようにする必要がさらにある。 その上、拘束装置は乗り手の視界を遮るものであってはならない。

    【0006】 また、例えば、飛行機の場合、乗り手が安全に拘束されることが重要である。

    【0007】 飛行機の乗客に対する安全規制は明らかに強化されてきている。 加えて、集団の輸送に対する安全性の要求がかなり厳しくなってきている。 そのような適用についてしばしば提示される、横向きの座席に関して、特に安全性に関する幾つかの調査が行われてきた。 4点または5点シートベルトが使用された場合、衝突の際の上半身の強い横方向の移動およびねじれを回避できないことが明らかになった。 加えて、脊柱の首の部分に対して横方向に屈曲するようにかかる荷重の程度に関する不確定さがある。 前記荷重は、剪断、トルクおよび胴に対する首の度に左右される。 横方向の力およびトルクによって引き起こされる負傷の危険性は、首と胴との相対角度が大きくなるにつれて増大するものと推測される。 これまで使用されてきた4点または5点シートベルトの使用の別の欠点は、薄いベルトの縁が皮膚を切り込むことである。

    【0008】 さらに、軍事用として開発され、エアバッグのように電子センサーと火工ガス発生装置とを必要とする、膨張可能なシステムがある。 そのようなシステムは、
    購入費用が高くつくのみならず、絶え間ない検査とメンテナンスが必要とされるので、複雑で骨の折れるものである。

    【0009】 救助ヘリコプターには、横向きの座席または回転式の座席を使用したものが増加している。 さらに、それらに関係する要求として、飛行中に、救助員が、輸送すべき患者を看護できるようにしなければならない点がある。

    【0010】 そのためには、看護員がシートベルトを外さずに一時的に自分の座席を離れ得るようにしなければならず、また、シートベルトが完全にかつ確実に体と接触している必要がある。 これを達成するために、これまで、全てのベルトの端をベルト緊張機構に取り付けることが試みられてきた。 肩ベルトが滑り落ちるのを回避するために、2つの肩ベルトを、使用者の背後で別のベルトによって互いに接続することが試みられている。

    【0011】 本発明の目的は、サイズの異なる乗り手を比較的短時間でしかも確実にホルダーに拘束することができる拘束装置を提供することにある。

    【0012】 この目的は、本発明による拘束装置によって達成され、該装置において、カラーが少なくとも2つのカラー部材を備え、これらのカラー部材は、首の側の近くまたは胸の側の近くでピボットの周りに枢着されているとともに、胸の側の近くまたは首の側の近くで互いにロック可能となされている。

    【0013】 乗り手は、ホルダー内で自分の席に着くと、首および肩の回りにカラー部材を配置した後、それらをロックする。 カラーは、前記乗り手の胸および首の支持体を形成する。 次いで、カラーは、ホルダーと平行な方向およびこれと直角をなす方向に調整されて、所定の状態でホルダーにロックされ、これにより、中にいる乗り手がカラーによって確実に拘束される。 カラーは、着用者に心地良く接触するように、人間工学に基づいて形成されていてもよい。 また、例えばヘリコプターにおいて、緊急時にのみカラーを所定の状態でホルダーにロックし、輸送中はホルダーに対するカラーの移動を許容することも可能である。

    【0014】 複数のカラー部材が互いに枢動可能となされているとともに互いにロック可能となされているので、カラーを使用者の首および肩の周りに容易に取り付けることができ、これらのカラー部材を一方の側で互いにロックするのみでよい。

    【0015】 米国特許US−A−4063778に、乗り手の頭の上方に配置されて、2つの側でホルダーに接続されることを要するカラーが開示されている点が注目される。 カラーを乗り手の頭の上方に配置するのは、比較的多くの時間がかかる行動である。 さらに、該カラーは、乗り手の頭がそれを通過し得るようにデザインされている必要がある。 そのような要求は、本発明によるカラーから生じるものではなく、本発明によるカラーを首、肩および上半身の適当な支持体として最適にデザインすることを可能にするものである。 加えて、本発明によるカラーにおいて、複数のカラー部材は単に一方の側で互いにロックされればよく、したがってカラーの装着が比較的短時間で行われる。

    【0016】 さらに、米国特許US−A−3524679にも、乗り手をホルダーに固定する装置が開示されており、該装置は、使用者によって着用されるジャケットを備えている。 次いでジャケットは、ホルダーに4箇所で接続されることを要する。
    使用者が自分の腕をアームホールに通すことを伴うジャケットの着用は、比較的多くの時間を要し、また、ジャケットを数箇所でホルダーに接続することも同様に多くの時間を要する。

    【0017】 本発明による拘束装置は、他のものと比べて以下のような利点を有している。
    即ち、該装置は操作が簡単である、つまり、カラーを、短時間で、しかも至極簡単な方法で、また使用者が手袋をはめているときでさえも、着脱することができる。 使用者が、着座、起立または横たわりの姿勢でホルダーに支持されている際、カラーは使用者の体にしっかりと接触するであろう。 使用者が、立ち上がるか、患者を看護するか、または他の行動をする時にも、カラーは、使用者の体にしっかりと留まるであろう。 横方向の減速の際、乗り手の上半身は、カラーによって、横方向の初期位置に適切に保たれる。 カラーは、衝突の際の上半身の回転の程度を少なくするであろう。 カラーは、を傷つけることなく、使用者の首、肩および上半身をしっかりと支持する。 比較的硬いバーを備えた従来技術の装置では、乗り手が該バーで耳を打ち、これは当然ながら望ましくないことである。 カラーは、横方向の減速の際の、頭と首との相対角度を小さくするであろう。 カラーは、膨張可能なシステムと比べて購入価格がずっと安くつき、また、目視による検査やメンテナンスは別にして、いかなるケアも必要としない。 カラーは、火工システムと比べて、より高いシステム重量をもつものではない。

    【0018】 本発明による拘束装置の1つの実施形態においては、カラーが緊張可能な少なくとも1つのベルトによってホルダーに接続されることを特徴としている。

    【0019】 緊張可能なベルトは、ホルダーに取り付けられたカラーをホルダーに対して自由に移動させ得るものであって、これにより、サイズの異なる乗り手が、何ら困難を伴わずに、首の周りにカラーを装着することが可能となる。 その後、ベルトが引っ張られて、カラーおよびカラーを着用している乗り手が、ホルダーにしっかりと引き寄せられる。 もし3つのベルトが備えられていれば、カラーは、3方向に引っ張られて、ホルダーに固定される。 3つのベルトは、別々のベルトであってもよいし、1つの長いベルトの一部であってもよい。

    【0020】 しかしながら、多数の別々のベルトを使用することによって、もしベルトの1
    つが外れても乗り手を所定の姿勢で固定するであろう、さらに安全な拘束装置が得られる。 該ベルトは、ベルト、ケーブル、ロープ等の、あらゆるベルト状または粒状(granular)の材料からなるものであってよい。

    【0021】 横方向の移動の程度を小さくするために、ホルダーへのベルトの取付箇所を横の位置に設けるようにしてもよい。 上半身の回転の程度を小さくするために、本発明によるカラーを数箇所に取り付けるようにしてもよい。 さらに、本発明によるカラーの表面は、ベルトと違って、清掃および消毒が容易なものであり、該カラーの布(fabric)は、血液、他の流体および不純物を容易に吸収する。 この利点は、特に、救助船や救助飛行機で使用される場合に重要である。 これらの場合、
    カラーの使用者はホルダー(例えば座席)を一時的に離れる必要があるので、ベルトが伸びる方向は変化するであろう。 そこで、取付具が、常時、最適な力の伝達を確保するように構成されていることが重要である。 傾動可能なベルト緊張装置が使用された場合、前記ベルト緊張装置は、それら自体を、各々の引っ張り方向に合わせるであろう。

    【0022】 好ましくは、ベルトはカラーに組み込まれた複数のプレートに接続され、それにより、強くてしっかりした拘束装置が得られる。

    【0023】 本発明を、図面を参照して、より詳細に説明する。 図面において、 図1は、本発明による拘束装置の斜視図である。 図2は、図1の拘束装置の側面図である。 図3は、比較的背の低い乗り手が乗った状態を示す、図1の拘束装置の斜視図である。 図4は、比較的背の高い乗り手が乗った状態を示す、図1の拘束装置の図である。 図5は、本発明による拘束装置のカラーの第1の実施形態の分解図である。 図6は、図5のカラーの正面図である。 図7Aおよび7Bは、それぞれ、図5および6に図示されたカラーの解放状態とロック状態とを示している。 図8は、本発明によるカラーに取り付けられたヘッドレストの側面図である。 図9Aおよび9Bは、それぞれ、本発明によるカラーの第2の実施形態の解放状態とロック状態とを示している。 図10は、本発明による拘束装置の他の実施形態を示している。 図11A−11Dは、脱出装置を備えた本発明による拘束装置の斜視図である。 図12Aおよび12Bは、本発明による別の脱出装置の斜視図である。 図13は、本発明による拘束装置の別の実施形態の正面図である。 図14は、図13の拘束装置の側面図である。 図15−18は、本発明による拘束装置のさらに別の実施形態の正面図である。

    【0024】 これらの図において、互いに対応する部分は、同じ参照符号で示されている。

    【0025】 図1、図2は、それぞれ、本発明による拘束装置(1)の斜視図、側面図であって、該装置は座席状のホルダー(2)を備え、該ホルダーに、乗り手が、カラー(4)
    およびカラー(4)に固定されたベルト(5)-(8)によって解放可能に拘束されている。 カラー(4)については、図5を参照して以下にさらに詳細に説明するが、カラーは、乗り手の首の周りを通る閉じたリングまたはループを形成し、カラー(4)
    は、乗り手(3)の頭(10)を支持するヘッドレスト(9)と共に、首の側に備えられる。 カラー(4)は、さらに、乗り手(3)の胸の側に接触する部分(11)と、ヘッドレスト(9)と部分(11)とを接続しかつ乗り手の肩に接触する部分(12)とを備えている。 ベルト(5)(6)は、ヘッドレスト(9)の各側の肩部分(12)に、取付部材(13)(14)
    によって取り付けられている。 ベルト(7)(8)は、胸部分(11)の各側に、肩部分(1
    2)を遠くにおいて、前記同様、取付部材(15)(16)によって取り付けられている。
    ベルト(5)(6)は、座席(2)の背もたれ(17)を通過して伸び、これらは、カラー(4)
    を遠くにおいて、背もたれ(17)の各側にあるベルト緊張機構(18)に取り付けられている。 ベルト(7)(8)は、座席(2)の座部(19)を通過して伸び、これらは、カラー(4)を遠くにおいて座部(19)の各側にあるベルト緊張機構(18)に取り付けられている。 カラー(4)は、さらに、カラー(4)を着けた乗り手が握れるハンドル(20)
    を備えている。 拘束装置(1)が娯楽装置に使用された場合、乗り手は、娯楽装置に乗っている間、ハンドル(20)を握っていることができる。 図1および2に示す拘束装置(1)は、さらに、腰バー(21)を備え、該バーによって乗り手(3)の大腿部
    (22)が座席(2)に押し付けられる。 そのようなバー(21)は、それ自体知られており、従って、ここでは詳細な説明は行わない。 また、本発明による拘束装置(1)
    は、腰バー(21)を使用しないようにしてもよい。

    【0026】 カラー(4)の構成のさらに詳細な説明に入る前に、本発明による拘束装置(1)の操作を、図3および4を参照して説明する。

    【0027】 図3に示す状況では、比較的背の低い乗り手が座席(2)についており、カラー(
    4)が、乗り手の首の周りに取り付けられているとともに、乗り手の胸に接触させられている。 次に、乗り手(3)がカラー(4)によって座部(19)および背もたれ(17)
    にしっかりと引き寄せられるように、ベルト(5)-(8)がベルト緊張機構(18)によって引っ張られる。 それによって、カラー(4)は、矢印(P1)(P2)で示す方向と反対の方向に移動させられる。

    【0028】 図4に示す状況では、比較的背の高い太った乗り手(24)が座席(2)についている。 図3に示す状況と比較して、カラー(4)は、矢印(P1)で示す方向および矢印(
    P2)で示す方向の両方に移動させられている。 カラー(4)は、乗り手(24)の首の回りおよび胸に取り付けられた後、ベルト(5)-(8)のベルト緊張機構(18)によって座部(19)および背もたれ(17)の方に再度引き寄せられる。 図3に示す状況および図4に示す状況の両方において、ベルト緊張機構(18)がベルト(5)-(8)を引っ張った後でロックされ、それによって乗り手(23)(24)は一時的に座席(2)に解放不能に結合される。 特に、カラー(4)は装着状態において座席(2)に対してあらゆる方向に調整可能であるので、カラー(4)は異なるサイズの乗り手によって難なく使用され、前記乗り手は次いでカラー(4)によって座席(2)にしっかりと押さえられる(be fulled)。

    【0029】 図5は、拘束装置(1)のカラー(4)の分解斜視図である。 カラー(4)は、プラスチックのような比較的硬い材料よりなる2つのカラー部材(30)(31)を備えており、これらは首の側部の近くでヒンジ(32)によって互いに枢着されている。 各カラー部材(30)(31)は、首部(33)と、これに接続された肩部(34)と、胸部(35)とを備えている。 各肩部(30)(31)は、さらに、金属またはその他の力を伝達する材料よりなるプレート(36)を備え、該プレートは、使用中に使用者から遠い方の側で、
    プラスチック製のカラー部材(30)(31)に接続されている。 金属プレート(36)は、
    肩部(34)と、肩部(34)を遠くにおいた胸部(35)の下端との間に伸びている。 金属プレート(36)は、両端に取付手段(13)-(16)を備えており、該取付手段にベルト(
    5)-(8)が取り付けられている。 さらに、金属プレート(36)には、ハンドル(20)が取り付けられている。 また、ロック機構(39)の雄雌部(37)(38)が、金属プレート
    (36)に接続されている。 各カラー部材(30)(31)は、使用中に乗り手に面する側に、プラスチック材料よりなる柔らかいクッション(40)(41)を備えている。 クッション(40)(41)により、カラー(4)は乗り手の首、肩および胸に心地よく接触する。 金属プレート(36)およびベルト(5)-(8)は、ベルト(5)-(8)に及ぼされる力を適切に伝達する機構を備えている。

    【0030】 図6は、カラー(4)の正面図を示しており、ロック機構の部品(37)(38)が互いに接続され、カラー部材(30)(31)が閉じたリング形のカラーを形成している。 矢印(P5)-(P8)は、ベルト(5)-(8)が引っ張られているときにベルト(5)-(8)に及ぼされる力の方向を示している。

    【0031】 図7A、7Bは、それぞれ、図5のカラーの解放状態、ロック状態を示している。 カラー部材(30)(31)を互いに接続しているヒンジ(32)は、好ましくは、ねじりばね(図示略)を備え、該ばねによってカラー部材(30)(31)が図7Aに示す解放状態へと促される。 そのため、座席(2)に着いた乗り手は、カラー部材(30)(31
    )を閉じるだけでよく、乗り手がカラー(4)を着けているか否かを簡単に確認することができる。

    【0032】 図7Bに示す状態では、カラー部材(30)(31)は、ヒンジ内に設けられたねじりばねのばね力に抗して共に移動させられて、ロック機構(39)のインターロック部材(37)(38)により互いにロックされる。

    【0033】 図8は、カラー(4)のヘッドレスト(9)の側面図を示しており、該ヘッドレストによって、乗り手(3)の頭(10)がしっかりと支持される。

    【0034】 図9Aおよび9Bは、本発明によるカラー(40)の代案の実施形態を示しており、該実施形態では、カラー部材(40)(41)が、胸の側の近くで互いに枢着されているとともに、首の側の近くで互いにロックし合い得るようになっている。

    【0035】 図10は、本発明による拘束装置(43)の他の実施形態を示しており、該実施形態では、カラー(4)は、首の側の近くにおいては、1つのベルト(44)によってホルダー(2)に接続されているにすぎず、一方、胸の側の近くにおいては、2つのベルト(45)(46)によってホルダー(2)に接続されている。 カラー(4)およびその中にいる乗り手をホルダー(2)に強固に固定しておくことは、3つのベルトによっても可能である。

    【0036】 図11A−11Dは、幾つかの装着段階における、本発明による脱出装置(50)
    を示している。 脱出装置(50)は、例えばローラーコースター型娯楽装置において、座席(2)が望ましくない場所で停止した場合に、乗り手(3)が座席(2)から脱出することを可能にする。

    【0037】 脱出装置(50)は、例えば、座席(2)の座部(19)の下方に備えられていてよい。
    図11A−11Dに示す脱出装置(50)は、ベルト(51)を備えており、該ベルトの両端(52)(53)が、乗り手自身または第三者に掴まれて、矢印(P9)(P10)で示された方向に移動させられる。 次いで、ベルト(51)に接続されたリング(54)が、掴まれて、矢印(P11)(図11B参照)で示された方向に移動させられる。 ベルトの両端(52)(53)は、乗り手の大腿部(22)の上方を通過して、リング(54)に矢印(P12
    )(P13)(図11C参照)で示された方向に通された後、カラー(4)の取付手段(15
    )(16)に矢印(P14)(P15)で示された方向に通される。 その後、ベルト(51)の両端(
    52)(53)が、乗り手の背中の後方に、矢印(P16)(P17)で示された方向に、交差状に通されて、カラー(4)の取付手段(13)(14)に接続される。 次いで、ベルト(5)-(
    8)がカラー(4)から取り外され(図11D参照)、乗り手はカラー(4)に接続された脱出装置(50)によって座席(2)から脱出することができる。 このような脱出装置(50)の存在は、特に、娯楽装置においてホルダー(2)に対して乗り手がベルト(
    5)-(8)を外すと座席(2)から落ちてしまうような状態におかれた場合、例えば乗り手が座席から吊り下げられた場合に重要である。

    【0038】 図12A、12Bは、それぞれ、カラー(4)に接続される前と後の状態の、本発明による代案の脱出装置(60)を示している。 脱出装置(60)は、H型ベルト(61)
    を備えており、該ベルトは、4つのベルト足(62)-(65)と、ベルト足(62)-(63)をベルト足(64)-(65)に接続しているブリッジ部(66)とを備えている。 各ベルト足(
    62)-(65)は、その一端にエレメント(67)を備えており、該エレメントは取付手段
    (67)に固定される。 ベルト足(64)(65)は、さらにループ(68)を備えており、該ループにエレメント(67)が通されるようになっている。

    【0039】 ベルト部分(64)(65)は、脱出装置(60)を乗り手に取り付け得るように、脱出させるべき乗り手(3)の大腿部(22)の上方を、矢印(P18)(P19)で示された方向に、
    通過させられる。 次いで、ベルト足(64)(65)のエレメント(67)が、ループ(68)に通された後、矢印(P20)(P21)で示された方向に移動させられて、カラー(4)の取付部材(15)(16)に接続される。 ベルト足(62)(63)は、乗り手の背中の後方および乗り手の肩の上方を通過させられる。 そして、ベルト足(62)(63)のエレメント(6
    7)が、カラー(4)の取付部材(13)(14)に接続される(図12B参照)。

    【0040】 図13は、本発明による拘束装置(70)の別の実施形態を示している。 拘束装置
    (70)は、2つのカラー部材(30)(31)を備え、該部材は、これらの端(71)(72)で、
    ロック機構(73)に接続し得るようになっている。 ロック機構(73)は、2つの腰ベルト部(7)(8)に接続され、必要であれば、さらに交差ベルト(74)にも接続される。 カラー部材は、クッション部を備え、標準の使用者の首および体に合わせられており、また、少なくとも1つのヒンジ(32)によって互いに接続されている。 カラーの両端(71)(72)は、所定の状態でロックされるように、ロック機構(73)に挿入される。 その結果、クッション部が使用者の体に引き寄せられる。 ロック機構
    (73)が解放された際、2つのカラー部材(30)(31)が、ヒンジ(32)内またはその上方に配置されたばね(図示略)によって、互いに離れるように引っ張られ、それにより、両端(71)(72)の間に、より広がった出口が設けられる。

    【0041】 図14は、図13の拘束装置(70)の側面図を示しており、ここにはヒンジ(32)
    のピボット(75)が明確に示されている。 ピボット(75)は、上方に向かって体の垂直軸(76)の方に傾斜している。 カラー部材(30)(31)が互いに離れるように移動させられた際、カラー部材はわずかに上方へ枢動させられ、その結果、比較的広い出入り口が得られる。

    【0042】 図15に示すように、構造エレメント(77)がカラー部材(30)(31)の上側に設けられており、該エレメントは、ベルトまたは適当なベルト状の、力を伝達する材料よりなり、そのため、カラー部材(30)(31)は、力を伝達する機能をもつ必要がない。 構造エレメント(77)の下端は、直接または間接に、ロック機構に解放可能に接続され得る。 乗物、飛行機または娯楽装置のホルダーへの直接的または間接的取付具としてのベルトを、構造エレメント(77)に接続してもよい。

    【0043】 図16は、本発明による拘束装置(78)の1実施形態を示しており、ここでは、
    カラー部材(30)(31)が、例えば飛行機の壁(79)に、ベルトによって取り付けられている。 使用者の肩の高さでカラー部材(30)にベルト(80')が取り付けられ、該ベルトは、カラー(30)から遠い方の端で壁(79)に接続されている。 肩部分の高さでカラー部材(31)にベルト(80'')が取り付けられ、該ベルトは、カラー部材(31)
    から遠い方の端でベルト緊張機構(81)に接続されている。 ベルト緊張機構(81)は、2つの矢印(R1)(R2)で示された方向に傾動可能である。 これにより、ベルト緊張機構(81)は、それ自体を、ベルト(80'')に及ぼされる張力の方向に調整することができる。

    【0044】 ベルト(80')(80'')は、ほぼ平にかつ互いに並ぶように伸びており、それによって、衝突の際の乗り手の横方向の移動の程度を小さくするようになっている。 衝突の際、ベルト(80')(80'')が、前方に向けて極めて大きな荷重を受けることから、装置(78)は、さらにベルト(80''')を備えており、該ベルトは、その一方の端でカラー部材(30)(31)の中央に接続され、その他方の端でベルト緊張機構
    (82)に接続されている。 ベルト緊張機構(82)は、2つの矢印(P3)で示された方向に傾動可能である。 前記ベルト(80''')は、ホルダーと壁(79)との間での直接的でそれ故に減殺された力の伝達を確保し、それと同時に、乗り手の比較的小さな移動を許容する。

    【0045】 図17は、V形ベルト(83)(84)の配列を示しており、該ベルトの第1のVアーム(83)が実質的に使用者の後方に接続される一方、第2のVアーム(84)が使用者の鎖骨の僅かに下方の位置でカラー部材(31)に接続され、それにより、使用者の上半身の回転の程度が最小化されるようになっている。 第2のVアーム(84)は、
    その全長にわたって長さ方向に弾性を有するか、または弾性部分を備えたものであってもよく、該弾性アームまたは弾性部分は、必要であれば、ヒンジ(32)内のばねの機能に取って代わることができる。 また、使用者の体のサイズに応じて、
    前記Vアーム(84)の長さの比較的小さな変更を調整することも可能である。 好ましくは、弾性が可能ならしめる伸長は、Vアーム(84)が可能な最長の状態まで目一杯伸び、しかもこの状態でこれに及ぼされる力を吸収できるように調整され得る。

    【0046】 図17において、カラー部材(30)は、V形ベルト(83)(84)ではなく、三角の弾性布(elastic fabric)を備えており、該三角布(triangular fabric)は、長さ方向の一側でカラー部材(30)に接続され、前記長さ方向の一側と反対に位置する接続箇所(86)で、直接または間接に、ホルダーに接続されている。 平らな布(flat
    fabric)または材料(85)は、軽量であるという利点を持っていると同時に、比較的大きな力を吸収することが可能である。 また、平らな形態の布(fabric)(85)は、衝突の際に、肩の関節の部位を拘束するであろう。 好ましくは、布(fabric)がカラー(30)に直線的に接続され、それによって、衝突の際にそれ以上のいかなる遊びも許容しないような接触状態(abutting position)まで目一杯伸びるように、弾性が使用される。 図18は、調整可能な接続部材(87)が取り付けられた拘束装置を示しており、該部材は両端(70)(71)に接続されている。 これらの接続部材
    (87)は、それぞれ、横方向の力を吸収し得るように、ライナーの中に収容されている。 加えて、これらは、使用者の体のサイズ、および着座または起立の姿勢に合わせられるように、ばねで付勢されている。 衝突の際、前記接続部材は、ロック機構(図示略)により、更なる移動に対してロックされ、それによって、使用者が自分のとっている所定の姿勢を保つ。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明による拘束装置の斜視図である。

    【図2】 図1の拘束装置の側面図である。

    【図3】 比較的背の低い乗り手が乗った状態を示す、図1の拘束装置の斜視図である。

    【図4】 比較的背の高い乗り手が乗った状態を示す、図1の拘束装置の図である。

    【図5】 本発明による拘束装置のカラーの第1の実施形態の分解図である。

    【図6】 図5のカラーの正面図である。

    【図7】 図7A、7Bは、それぞれ、図5および6に描かれたカラーの解放状態、ロック状態とを示している。

    【図8】 本発明によるカラーに取り付けられたヘッドレストの側面図である。

    【図9】 図9A、9Bは、それぞれ、本発明によるカラーの第2の実施形態の解放状態、ロック状態を示している。

    【図10】 本発明による拘束装置の他の実施形態を示している。

    【図11】 図11A−11Dは、脱出装置を備えた本発明による拘束装置の斜視図である。

    【図12】 図12Aおよび12Bは、本発明による別の脱出装置の斜視図である。

    【図13】 本発明による拘束装置の別の実施形態の正面図である。

    【図14】 図13の拘束装置の側面図である。

    【図15】 本発明による拘束装置のさらに別の実施形態の正面図である。

    【図16】 本発明による拘束装置のさらに別の実施形態の正面図である。

    【図17】 本発明による拘束装置のさらに別の実施形態の正面図である。

    【図18】 本発明による拘束装置のさらに別の実施形態の正面図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN ,YU,ZA,ZW (72)発明者 ファン オープホーフェン ライモント ウィルヘルムス ヘラルトゥス ヘンドリ クス オランダ国 ヴェーイェー デン ボスフ ウェイドンクラーン 1 アー (番地 なし) Fターム(参考) 3D018 BA11 BA17 CB02 EA00

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