Golf putter club

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフパタークラブに関する。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフは、少なくとも５００年もの間プレーされてきた。 初期のクラブは、全て木製であったが、徐々にクラブに使用される材料が変化した。 金属が、ヘッド用に使用され、ステンレス鋼、チタン及び複合材料が、シャフト用に使用された。 螺旋状に巻かれた革製のグリップは、成型されたゴム及び人工の材料に取って代わられた。 しかしながら、全体の形状、すなわち、打撃ヘッド及び小径の先細シャフトは、変化しなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】パタークラブを除く全てのクラブは、極めて激しくボールを打撃するため、或る程度のシャフトの可撓性が必要とされる。 パッティングは、静かな性質のものであるため、パッティングに際しては、感触が重要である。

【０００４】本発明の発明者は、英国特許出願第９７２
０１９２．５号明細書において、パッティングのストロークにおける感触を高めるように設計されたゴルフパタークラブを開示した。 本発明は、前記英国特許出願第９
７２０１９２．５号明細書に開示された発明をさらに改良し、パッティングのストロークにおける感触を最大限に高め得るゴルフパタークラブを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、グリップエンド及びヘッドエンドを有するシャフトと、打撃面を有し前記ヘッドエンドに接続されたパターヘッドとを備え、前記シャフトは、実質的に大径の断面を有する平行シャフトであることを特徴とするゴルフパタークラブが提供される。

【０００６】好適には、本発明は、薄い肉厚で、高張力の大径管と、矩形断面の材料からなるＴ字形状のクラブヘッドとを使用する。 本発明は、短いトランジションピースによってＴ字形状のクラブヘッドに接続された大径で薄い肉厚の管を備える。

【０００７】本発明は、好適には、大きな断面寸法、すなわち、大きな直径の円形シャフトを備えるが、ゴルフのルールは、パターグリップとして非円形断面のものを許している。 従って、卵形及びＵ字形状の断面のものは、本発明の範囲内にある。 断面卵形シャフトの場合、
実質的に大きな断面寸法は、長径を基準として決められ、Ｕ字形状の断面の場合、大きな断面寸法は、平坦面と曲面の端部との距離を基準として決められる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。 図１は、本発明の一実施形態である、中空のシャフト及びＴ字形状のヘッドを備えたパタークラブの斜視図である。

【０００９】シャフト１０は、手の感触を最大限に高めるのに十分に大きな径を有する薄い肉厚の管である。 シャフト１０は、航空機用の品質を有するアルミニウム、
ステンレス鋼、複合材料、チタン、マグネシウム若しくはリチウム強化合金のような高性能合金、又はシャフトを通してプレーヤーの手に伝わるボールとの接触感を最大限に高めるのに適した同種の材料のような種々の高張力材料から形成されている。

【００１０】シャフト１０は、トランジションピース１
２内で終結している。 トランジションピース１２は、シャフト１０をパターヘッド１３に接続し、接触感を伝えることを可能とするべく、中空とされている。 中空のトランジションピース１２は、適切な複合材料、アルミニウム、チタン、合金又は高密度プラスチックから形成されている。 トランジションピース１２は、パターヘッド１３内及びカラー１１を通してシャフト１０内にきつく押し込み嵌合されている。 カラー１１も押し込み嵌合されている。 トランジションピース１２及びカラー１１
は、ピン又はねじで確実に位置決めされている。 パターヘッド１３は、バランス感覚を与えるように適切に重みづけられた軽量の合金から形成されている。 シャフト１
０の頂部は、わずかに隆起した中空のエンドキャップ１
４で仕上げられている。

【００１１】図１に示すように、シャフト１０は、全長に亘って平行であり、先細にされたり階段状にされていない。 シャフト１０は、ヘッドエンド１５及びグリップエンド１６を備え、パターヘッド１３は、打撃面１７を有する。

【００１２】通常、グリップエンド１６の部分に、ゴム又は革製のグリップが取り付けられる。 このパターグリップは、打撃の際にシャフトを上昇してくる振動を幾分か吸収しがちであり、感触を最大限に高めるには有害であると考えられる。 従って、本発明においては、図１に点線で境界を示したシャフト１０の上部１８がグリップを形成する。 換言すれば、従来のグリップを省略し、裸のシャフトがグリップとして使用される。 従って、ある意味では、滑らず、振動を吸収しないグリップが提供されると言うことができる。 実質的に大きな断面寸法、すなわち、２５ｍｍと４５ｍｍとの間の直径で、好ましくは３１ｍｍの直径であり、０．７５ｍｍと１ｍｍとの間の薄い肉厚を有する円形のカーボンファイバーシャフトが、本発明の実施形態として最も適切であるということが分かった。

【００１３】突出したエンドキャップ１４は、約１ｍｍ
と３ｍｍとの間だけ各側方へ超えるようにシャフト１０
の直径より大きく、曲面２２を有する。 曲面２２は、使用者の手の親指の付け根において、掌の付け根付近（he
el）にぴったりと適合するように設計されている。 これは、パタークラブを把持する際に、手の位置を維持するのに役立つ点で有用である。 また、通常の直径のシャフトよりも実質的に大きな直径のシャフトを使用することは、パタークラブを把持する際に、手と指を安定させるのにも役立つ。

【００１４】図６は、本発明の他の実施形態を部分的に断面で表した斜視図である。 図６には、本発明の重要な部分である、パターヘッド１３とシャフト１０との間にある接続部２３が示されている。 接続部２３は、０．７
５ｍｍと１．５ｍｍとの間の薄い肉厚を有するエンドプレート２４を備えている。 エンドプレート２４は、シャフト１０の端部を横切って掛け渡され、本実施形態では、前記端部を閉じている。 エンドプレート２４から下方には、パターヘッド１３に取り付けられた薄い肉厚の中空ホーゼル（hosel）部材２５が延び、エンドプレート２４から上方には、シャフト１０の内部に取り付けられた上部突出部２６が延びている。 接続部２３は、軽量の金属合金の鋳物又はトランジションピース１２について述べた材料のいずれかにより形成すればよい。 薄い肉厚のエンドプレート２４は、ある程度の「ドラムスキン」効果を奏し得る。 すなわち、パターヘッド１３からシャフト１０へ感触が伝わるのを増長させる傾向のあるダイアフラムを形成し得る。

【００１５】図７は、本発明のさらに他の実施形態を部分的に断面で表した斜視図である。 図７は、シャフト１
０及びヘッド２８の間の接続部２７が、どのように構成されて、「ドラムスキン」効果を増すようにシャフト１
０の直径よりも大きくされた薄い肉厚のエンドプレート２９を提供するかを示す。 本実施形態では、接続部２７
は、フレア状にされており、図６に示したシャフトのグリップエンドの直径によって与えられる領域に相当する面積を越えてエンドプレート２９の面積を増加させるベルマウス（bell-mouthed）の効果を与える。 図７に示す例では、接続部２７は、シャフト１０に連続している。

【００１６】トランジションピースを配置するため、深い一端の閉じた孔２０が設けられている（図２参照）。
孔２０は、個々のプレーヤーの技術に適するように位置決めすることが可能である。 聖アンドレのローヤル アンド エインシャント ゴルフクラブ（the Royal and
Ancient Golf Club of St. Andrews）及び米国ゴルフ協会によって制定されたゴルフのルールに適合するように、ゴルフクラブが単一の打撃面を有するように、ヘッドの後面をプレーに不適切なものとする十分な深さの凹部２１が設けられている。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施形態である、中空のシャフト及びＴ字形状のヘッドを備えたパタークラブを表す斜視図である。

【図２】図２は、図１に示すパタークラブにおけるパターヘッドの平面図である。

【図３】図３は、図２の矢符Ａの方向から見たパターヘッドの側面図である。

【図４】図４は、図１に示すパタークラブにおける突出したエンドキャップの詳細を示す斜視図である。

【図５】図５は、本発明に係る卵形及びＵ字形状のシャフト断面の一例を表す。

【図６】図６は、本発明の他の実施形態を部分的に断面で表した斜視図である。

【図７】図７は、本発明のさらに他の実施形態を部分的に断面で表した斜視図である。

【符号の説明】

１０ シャフト １２ トランジションピース １３ パターヘッド １４ エンドキャップ １５ ヘッドエンド １６ グリップエンド ２３ 接続部 ２４ エンドプレート ２５ ホーゼル部材 ２７ 接続部 ２９ エンドプレート

フロントページの続き (71)出願人 598111744 17 Ｂｕｒｗａｙ Ｔｒａｄｉｎｇ Ｅｓ ｔａｔｅ Ｂｒｏｍｆｉｅｌｄ Ｒｏａｄ Ｌｕｄｌｏｗ ＳｈｒｏｐｓｈｉｒｅＥ ｎｇｌａｎｄ ＳＹ８ １ＥＮ (72)発明者 ダグラス ボイド ブッチャナン イギリス エスワイ８ ３エーダブリュ シュロップシャー エヌアール ルドロー コアレイ ジ オークス （番地なし)