発明の詳細な説明 〔技術分野〕 本発明は、ゴルフクラブのセットに関し、より具体的には、シャフトの長さおよび/またはクラブヘッドのロフト角に応じて、異なる素材で形成されたシャフトを有するゴルフクラブのセットに関する。 〔背景技術〕 ゴルフクラブのシャフトの市場では、2種類のシャフトが市場を独占している。 第1の種類のシャフトは、全体が、高強度の合金スチール(鋼)などの金属より作られる。 第2の種類のシャフトは、全体が、グラファイト(graphite)などの複合材(composite)により作られる。 金属製のシャフトは、一般に、比較的重いが、捩り剛性(torsional stiffness)が高いと考えられている。 これにより、ボールを正確にコントロールでき、かつ良い感触でプレイできるが、クラブヘッドスピード、ひいては飛距離が限定される。 また、複合材製のシャフトでは、ボールの弾道に関して妥協できるのに比べて、金属製のシャフトでは、先端部での高い柔軟性(a high tip flexibility)を得ることが難しい。 複合材製のシャフトは、一般に軽く、先端部がより柔軟であると考えられている。 これにより、ボールの弾道をより高くできるだけでなく、クラブヘッドスピードを上げることができ、また、飛距離を伸ばすことができる。 しかし、複合材製のシャフトは、捩り剛性が高くないので、ボールの正確なコントロールや感触に関しては、ある程度限定されていると考えられる。 金属製のシャフトと複合材製のシャフトとの異なる利点を生かし、欠点をできるだけ抑えるために、最近、複数の素材を使用したゴルフクラブのシャフトが市場に出てきている。 複数の素材製のシャフトは、部分的には金属からなり、部分的には複合材から作られる。 すなわち、シャフトの第1の部分は金属より作られ、シャフトの第2の部分は複合材から作られ、この2つの部分が連結されている。 複数の素材製のシャフトは、一般に、軽く、トルクに耐えると考えられている。 これにより、全体が金属からなるシャフトよりもクラブヘッドスピードを上げ、全体が複合材製のシャフトよりも精度を上げることができる。 ロフト角が小さいロングアイアンでは、クラブヘッドスピードが速いことが非常に要求され、ロフト角が大きいショートアイアンでは、精度の要求が非常に高く、ロフト角が中程度のミドルアイアンでは、クラブヘッドスピードと精度との妥協が非常に望まれるので、ゴルフセット全体に渡ってこれらのシャフトの特性を最大限に活用したゴルフセットの提供が望まれている。 〔発明の概要〕 本発明の第1の実施形態では、ハイブリッド(hybrid)ゴルフクラブシャフトのセットが提供される。 このセットは、全体が複合材から形成されるシャフトを含む複合材製のシャフトサブセット、複合材製/金属を組み合わせたシャフトから形成されたシャフトを含む複合材製/金属製のシャフトサブセット、および全体が金属から形成されるシャフトを含む金属製のシャフトサブセットを有する。 複合材製のシャフトサブセットは、好ましくは、2番、3番、および4番アイアンのシャフトなどの、ロフト角が最も小さいロングアイアンを含む。 複合材製/金属製のシャフトサブセットは、好ましくは、5番、6番、および7番アイアンのシャフトなどの、ロフト角が中程度のミドルアイアンを含む。 金属製のシャフトサブセットは、好ましくは、8番、および9番アイアン、ならびにウェッジアイアンのシャフトなどの、ロフト角が大きいショートアイアンを含む。 このように提案されたシャフトセットを提供することにより、距離が非常に重要である領域(系;regime)において、クラブヘッドスピードを最高速にすることができると一般に考えられるシャフトのスタイルが提供可能になる。 同様に、精度が非常に重要である領域において、捩り抵抗(torsional resistance)を最も高くすることができると一般に考えられるシャフトのスタイルが提供可能になる。 最後に、飛距離と精度とが同じように重要である領域において、飛距離と精度との最高のバランスをとったと一般に考えられるシャフトスタイルを提供できる。 本発明の第2の実施形態では、ハイブリッドゴルフクラブシャフトのセットは、複合材製のシャフトサブセット、複合材製/金属製のシャフトサブセット、および金属製のシャフトサブセットの群から選択されたシャフトサブセットのみを含む。 このように提案されたシャフトセットにより、精度よりも飛距離に関心のあるゴルファーは、複合材製のシャフトサブセットおよび複合材製/金属製のシャフトサブセットを含むシャフトセットを使用できる。 このサブセットを使えば、ゴルファーは金属製のシャフトサブセットを含むシャフトセットを用いた場合よりも、広範囲に渡ってクラブヘッドスピードを最大限に上げることができる。 同様に、飛距離よりも精度に関心のあるゴルファーは、複合材製/金属製のシャフトサブセットおよび金属製のシャフトサブセットを含むシャフトセットを使用できる。 このシャフトサブセットを使えば、ゴルファーは複合材製のシャフトサブセットを含むシャフトセットを用いた場合よりも、広範囲に渡って精度を最大限に上げることができる。 本発明のさらなる応用領域については、以下の詳細な説明より明らかになるであろう。 以下の詳細な説明と具体的な例とは、本発明の好適な実施形態を示すものであるが、例示の目的のみのものであり、本発明の範囲を限定するものではないことが理解されるであろう。 本発明は、以下の詳細な説明および添付の図面により、より完全に理解されるであろう。 図1は、本発明の、3つの領域(regime)各々について3つの異なるシャフトのサブセットを有するセットを形成する一連のゴルフクラブを示す。 図2は、本発明の第1のシャフトのサブセット中の、全体が複合材から作られたあるシャフトの部分断面図であり、図1を線2−2に沿って見た図である。 図3は、本発明の第2のシャフトのサブセット中の、複合材および金属より作られたあるシャフトの部分断面図であり、図1を線3−3に沿って見た図である。 図4は、本発明の第3のシャフトのサブセット中の、全体が金属より作られたあるシャフトの部分断面図であり、図1を線4−4に沿って見た図である。 図5は、本発明の、2つの異なるシャフトのサブセットを有するセットを形成する一連のゴルフクラブを示す。 図6は、本発明の、2つの異なるシャフトのサブセットを有するセットを形成する一連のゴルフクラブを示す。 〔好適な実施形態の詳細な説明〕 以下の好適な実施形態の説明は、単に例示の目的のみのもので、本発明、その応用、またはその使用を限定する意図は全くない。 本発明は、ハイブリッドゴルフクラブシャフトのセットに関する。 このシャフトセットは、全体が複合材から作られたシャフトを一本または複数本、複合材/金属の組み合わせから作られたシャフトを一本または複数本、全体が金属から作られたシャフトを一本または複数本を含む。 1番、2番、3番、および4番アイアンのうちの1本または複数本を含むロングアイアン領域(系;regime)では、全体が複合材製のシャフトであることが好ましい。 このような軽く柔軟性のあるシャフトにより、ユーザはクラブのヘッドスピードを上げ、ボールの弾道を上げて、飛距離を伸ばすことができる。 5番、6番、および7番アイアンのうちの1本または複数本を含むミドルアイアン領域では、複合材/金属を組み合わせたシャフトであることが好ましい。 このような混成式の(ハイブリッド)シャフトにより、ユーザは全体が金属製のシャフトよりも飛距離を伸ばすことができ、全体が複合材製のシャフトよりも精度を高めることができる。 8番アイアン、9番アイアン、およびウェッジ(特に特定されるものではないが、ピッチングウェッジ、ギャップウェッジ、サンドウェッジ、およびロブウェッジを含む)のうちの1本または複数本を含むショートアイアン領域では、全体が金属製のシャフトである。 このような重く硬いシャフトにより、ユーザは、高い捩り抵抗および良い感触が得られ、精度を高めることができる。 上述に代えて、ハイブリッドゴルフクラブシャフトのセットは、2つのシャフトサブセットのみを有しても良い。 この2つのサブセットは、全体が複合材製のシャフト、複合材/金属を組み合わせたシャフト、および全体が金属製のシャフトから選ばれる。 図1に、本発明のゴルフクラブセット10を示す。 このゴルフクラブセット10は、第1のシャフトサブセット12、第2のシャフトサブセット14、および第3のシャフトサブセット16を有する。 第1のシャフトサブセット12は、全体がグラファイトなどの複合材から形成されたシャフトを含む。 第2のシャフトサブセット14は、グラファイトの根元部分をスチール(鋼)の先端部に連結したシャフトなどの、複合材/金属の組み合わせから形成されたシャフトを含む。 第3のシャフトサブセット16は、全体がスチールなどの金属から形成されたシャフトを有する。 第1のシャフトサブセット12は、ロングアイアン領域を含むことが好ましい。 例えば、第1のシャフトサブセット12は、1番アイアン18、2番アイアン20、3番アイアン22、および/または4番アイアン24のうちの1本または複数本を含む。 第2のシャフトサブセット14は、ミドルアイアン領域を含むことが好ましい。 例えば、第2のシャフトサブセット14は、5番アイアン26、6番アイアン27、および/または7番アイアン28のうちの1本または複数本を含む。 第3のシャフトサブセット16は、ショートアイアン領域を含むことが好ましい。 例えば、第3のシャフトサブセット16は、8番アイアン30、9番アイアン32および/またはウェッジ34を含む。 ここでは、1つのウェッジ34のみが図示されているが、第3のシャフトサブセットには、複数のウェッジが含まれても良いと理解される。 図2は、1番アイアンシャフト18の部分断面図である。 1番アイアンシャフト18は、全体が複合材から形成される。 図示はしていないが、図1に示す第1のシャフトサブセット12の他の全てのシャフトも、全体が複合材から形成されるシャフトに含まれる。 上記1番アイアンシャフト18(および第1のシャフトサブセット12の他のすべてのシャフト)の壁の厚さ(wall thickness)および積層素材(material lay-up)は、上記シャフト18の所望のスウィング特性が得られるように選択されている。 例えば、複合材製のシャフトのシャフト重量は70gである。 図3は、5番アイアンシャフト26の部分断面図である。 5番アイアンシャフト26は、金属部分26bに複合材部分26aが連結されて形成されている。 2つの部分26a・26bの間には接着剤29が付着され、2つの部分が離れないようにしている。 図示はしていないが、図1の第2のシャフトサブセット14の他の全てのシャフトも、複合材/金属の組み合わせから形成されたシャフトに含まれる。 複合材製/金属製のシャフトの1つの実施形態は、米国特許出願09/745,001号(2000年12月21日出願)に記載されているが、ここで、この出願全体を本願の参考文献として挙げる。 複合材製/金属製のシャフトの別の実施形態は、米国特許出願10/228,392号(2002年8月27日出願、発明の名称「ゴルフクラブシャフトセット(Golf Club Shaft Set)」)に記載されているが、ここで、この出願全体を本願の参考文献として挙げる。 上記5番アイアンシャフト26(および第2のシャフトサブセット14の他のすべてのシャフト)の素材および寸法は、上記シャフト26の所望のスウィング特性が得られるように選択されている。 例えば、複合材製/金属製のシャフトのスウィング重量は82gである。 図4は、ウェッジシャフト34の部分断面図である。 ウェッジシャフト34は、全体が金属から形成されている。 図示はしていないが、図1に示す第3のシャフトサブセット16の他の全てのシャフトも、全体が金属から形成されるシャフトに含まれる。 シャフト34(および第3のシャフトサブセット16の他のすべてのシャフト)の壁の厚さおよび素材は、シャフト34の所望のスウィング特性が得られるように選択されている。 例えば、金属製のシャフトのシャフト重量は94gである。 再び図1に戻って、第2のシャフトサブセット14の各シャフトの先端部は、長さがほぼ同じであるように図示されている。 これに代えて、先端部の長さは、シャフトの長さが短くなるのに比例して、短くするようにしても良い。 しかし、この好適な実施形態においては、先端部の長さは、シャフト全体の長さに反比例している。 従って、シャフト全体の長さが短くなるに従って、先端部の長さの割合は大きくなる。 これにより、短くなるに従って精度要求がより高まる一連のクラブでは、捩り抵抗がより上昇する。 (したがって、精度が高まり、感触もよくなる。)このような複合材製/金属製のシャフトセットの好適な実施形態は、上述の米国特許出願10/228,392号に記載されている。 例えば、5番、6番、および7番の複合材製/金属製のアイアンのシャフトにおける、スチール製の先端部の長さは、それぞれ、9インチ、9.5インチ、および10インチである。 第1のシャフトサブセット12、第2のシャフトサブセット14、および第3のシャフトサブセット16は、その中に含まれるクラブのタイプ(例えば、1番アイアン、2番アイアンなど)により、区分される。 これらのサブセットは、シャフトの長さ、および/またはクラブヘッドのロフト角によって区分することも可能である。 これらの寸法は、絶対的および/または相対的に設定することができる。 しかし、クラブの番号、クラブの長さ、およびクラブのロフト角は、業界全体で標準化されたものではないと理解される。 最近、ロフト角が小さい長尺のクラブも出てくる傾向にある。 それゆえ、本願の記述は、本願の出願時における状況を記載したものである。 以下の表1に、様々なアイアンの長さおよびロフト角の範囲を例示する。 上の表1に基づき、第1のシャフトサブセットは、1番、2番、3番、および4番アイアンのシャフトを含むと定義することができる。 これに代えて、第1のシャフトサブセット12は、第1の所定の範囲内の長さ(例えば、37〜40インチ)のシャフトを含むと定義することもできる。 第1のシャフトサブセット12は、さらに、クラブヘッドのロフト角が、第1の所定の範囲内(例えば、15〜25度(°))であるシャフトを含むと定義することもできる。 第2のシャフトサブセット14は、5番、6番、および7番アイアンのシャフトを含むと定義することができる。 これに代えて、第2のシャフトサブセット14は、第2の所定の範囲内の長さ(例えば、36〜38インチ)のシャフトを含むと定義することもできる。 第2のシャフトサブセット14は、さらに、クラブヘッドのロフト角が、第2の所定の範囲内(例えば、24〜36度)であるシャフトを含むと定義することもできる。 第3のシャフトサブセット16は、8番アイアン、9番アイアン、およびウェッジのシャフトを含むと定義することができる。 第3のシャフトサブセット16は、これに代えて、第3の所定の範囲内の長さ(例えば、35〜37インチ)のシャフトを含むと定義することもできる。 第3のシャフトサブセット16は、さらに、クラブヘッドのロフト角が、第3の所定の範囲内(例えば、35〜60度)であるシャフトを含むと定義することもできる。 相対的には、前記第1の所定の範囲とは、長さXインチからYインチまでの、または、ロフト角A度(°)からB度(°)までのシャフトを含むと定義することができる。 第2の所定の範囲は、長さ(X−Z 1 )インチから(Y−Z 2 )インチまでの、または、ロフト角(A+C 1 )度から(B+C 2 )度までのシャフトを含み、例えば、Z 1 =1、Z 2 =2、C 1 =10、およびC 2 =12と定義することができる。 第3の所定の範囲は、長さ(X−Z 3 )インチから(Y−Z 4 )インチまでの、または、ロフト角(A+C 3 )度から(B+C 4 )度までのシャフトを含み、例えば、Z 3 =2、Z 4 =3、C 3 =20、およびC 4 =35と定義することができる。 上述よりわかるように、第1、第2、および第3の所定の範囲は異なるが、重なっても良い。 第1の所定の範囲の長さは、第2の所定の範囲の長さよりも大きく、第2の所定の範囲の長さは、第3の所定の範囲の長さよりも大きい。 これに反して、第1の所定の範囲のロフト角は、第2の所定の範囲のロフト角よりも小さく、第2の所定の範囲のロフト角は、第3の所定の範囲のロフト角よりも小さい。 図5に、本発明の別の実施形態を示す。 この実施形態では、ゴルフクラブセット10aは、第1のシャフトサブセット12a、および第2のシャフトサブセット14aを有する。 第1のシャフトサブセット12aは、全体がグラファイトなどの複合材から形成されたシャフトを含む。 第2のシャフトサブセット14aは、グラファイトの根元部分をスチールの先端部に連結したシャフトなどの、複合材/金属の組み合わせから形成されたシャフトを含む。 第1のシャフトサブセット12aは、ロングアイアン領域からミドルアイアン領域を含むことが好ましい。 例えば、第1のシャフトサブセット12aは、1番アイアン18a、2番アイアン20a、3番アイアン22a、4番アイアン24a、および/または5番アイアン26aのうちの1本または複数本を含む。 第2のシャフトサブセット14aは、ミドルアイアン領域からショートアイアン領域を含むことが好ましい。 例えば、第2のシャフトサブセット14aは、6番アイアン27a、7番アイアン28a、8番アイアン30a、9番アイアン32a、および/またはウェッジ34aのうちの1本または複数本を含む。 ここでは、1つのウェッジ34aのみが図示されているが、第2のシャフトサブセットには、複数のウェッジが含まれても良いと理解される。 第1の実施形態に関連して述べたように、第2のシャフトサブセット14aの先端部は、長さがほぼ同じであるように図示されている。 これに代えて、先端部の長さは、シャフトの長さが短くなるのに比例して、短くするようにしても良い。 しかし、この好適な実施形態においては、先端部の長さは、シャフト全体の長さに反比例している。 従って、シャフト全体の長さが短くなるに従って、先端部の長さの割合は大きくなる。 これにより、短くなるに従って精度要求がより高まる一連のクラブでは、捩り抵抗がより上昇する。 (したがって、精度が高まり、感触もよくなる。) 第1のシャフトサブセット12a、および第2のシャフトサブセット14aは、その中に含まれるクラブのタイプ(例えば、1番アイアン、2番アイアンなど)により、区分される。 これらのサブセットは、シャフトの長さおよび/またはクラブヘッドのロフト角によって区分することも可能である。 これらの寸法は、絶対的および/または相対的に設定することができる。 上の表1に基づき、第1のシャフトサブセット12aは、1番、2番、3番、4番、および5番アイアンのシャフトを含むと定義することができる。 これに代えて、第1のシャフトサブセット12aは、第1の所定の範囲内の長さ(例えば、36.5〜40インチ)のシャフトを含むと定義することもできる。 第1のシャフトサブセット12aは、さらに、クラブヘッドのロフト角が、第1の所定の範囲内(例えば、15〜28度)であるシャフトを含むと定義することもできる。 第2のシャフトサブセット14aは、6番、7番、8番、9番、およびウェッジアイアンのシャフトを含むと定義することができる。 これに代えて、第2のシャフトサブセット14aは、第2の所定の範囲内の長さ(例えば、35〜38インチ)のシャフトを含むと定義することもできる。 第2のシャフトサブセット14aは、さらに、クラブヘッドのロフト角が、第2の所定の範囲内(例えば、28〜60度)であるシャフトを含むと定義することもできる。 相対的には、前記第1の所定の範囲とは、長さXインチからYインチまでの、または、ロフト角A度からB度までのシャフトを含むと定義することができる。 第2の所定の範囲は、長さ(X−Z 1 )インチから(Y−Z 2 )インチまでの、または、ロフト角(A+C 1 )度から(B+C 2 )度までのシャフトを含み、例えば、Z 1 =2、Z 2 =2.5、C 1 =13、およびC 2 =30と定義することができる。 上述よりわかるように、第1、および第2の所定の範囲は異なるが、重なっても良い。 第1の所定の範囲の長さは、第2の所定の範囲の長さよりも大きい。 これに反して、第1の所定の範囲のロフト角は、第2の所定の範囲のロフト角よりも小さい。 図6に、本発明のさらに別の実施形態を示す。 この実施形態では、ゴルフクラブセット10bは、第1のシャフトサブセット12b、および第2のシャフトサブセット14bを有する。 第1のシャフトサブセット12bは、グラファイトの根元部分をスチールの先端部に連結したシャフトなどの、複合材/金属を組み合わせたシャフトを含む。 第2のシャフトサブセット14bは、全体がスチールなどの金属から形成されたシャフトを含む。 第1のシャフトサブセット12bは、ロングアイアン領域からミドルアイアン領域を含むことが好ましい。 例えば、第1のシャフトサブセット12bは、1番アイアン18b、2番アイアン20b、3番アイアン22b、4番アイアン24b、および/または5番アイアンのうちの1本または複数本を含む。 第2のシャフトサブセット14bは、ミドルアイアン領域からショートアイアン領域を含むことが好ましい。 例えば、第2のシャフトサブセット14bは、6番アイアン27b、7番アイアン28b、8番アイアン30b、9番アイアン32b、および/またはウェッジ34bのうちの1本または複数本を含む。 ここでは、1つのウェッジ34bのみが図示されているが、第2のシャフトサブセットには、複数のウェッジが含まれても良いと理解される。 第1のシャフトサブセット12bの先端部は、長さがほぼ同じであるように図示されている。 これに代えて、先端部の長さは、シャフトの長さ全体が短くなるのに比例して、短くするようにしても良い。 しかし、この現行の好適な実施形態においては、先端部の長さは、シャフト全体の長さに反比例している。 従って、シャフト全体の長さが短くるに従って、先端部の長さの割合は大きくなる。 これにより、短くなるに従って精度要求がより高まる一連のクラブでは、捩り抵抗がより上昇する。 (したがって、精度が高まり、感触もよくなる。) 第1のシャフトサブセット12b、および第2のシャフトサブセット14bは、その中に含まれるクラブのタイプ(例えば、1番アイアン、2番アイアンなど)により、区分される。 これらのサブセットは、シャフトの長さおよび/またはクラブヘッドのロフト角によって区分することも可能である。 これらの寸法は、絶対的および/または相対的に設定することができる。 上の表1に基づき、第1のシャフトサブセット12bは、1番、2番、3番、4番、および5番アイアンのシャフトを含むと定義することができる。 これに代えて、第1のシャフトサブセット12bは、第1の所定の範囲内の長さ(例えば、36.5〜40インチ)のシャフトを含むと定義することもできる。 第1のシャフトサブセット12bは、さらに、クラブヘッドのロフト角が、第1の所定の範囲内(例えば、15〜28度)であるシャフトを含むと定義することもできる。 第2のシャフトサブセット14bは、6番、7番、8番、9番、およびウェッジアイアンのシャフトを含むと定義することができる。 これに代えて、第2のシャフトサブセット14bは、第2の所定の範囲内の長さ(例えば、35〜38インチ)のシャフトを含むと定義することもできる。 第2のシャフトサブセット14bは、さらに、クラブヘッドのロフト角が、第2の所定の範囲内(例えば、28〜60度)であるシャフトを含むと定義することもできる。 相対的には、前記第1の所定の範囲とは、長さXインチからYインチまでの、または、ロフト角A度からB度までのシャフトを含むと定義することができる。 第2の所定の範囲は、長さ(X−Z 1 )インチから(Y−Z 2 )インチまでの、または、ロフト角(A+C 1 )度から(B+C 2 )度までのシャフトを含み、例えば、Z 1 =2、Z 2 =2.5、C 1 =13、およびC 2 =30と定義することができる。 上述よりわかるように、第1、および第2の所定の範囲は異なるが、重なっても良い。 第1の所定の範囲の長さは、第2の所定の範囲の長さよりも大きい。 これに反して、第1の所定の範囲のロフト角は、第2の所定の範囲のロフト角よりも小さい。 上述のようにハイブリッドゴルフクラブシャフトのセットが提供される。 このセットは、各サブセット領域において、およびセット全体に渡って所望のシャフト特性を最大限に生かす。 ある実施形態では、ロングアイアン領域は、全体が複合材から作られる複合材製のシャフトを有するので、軽く、柔軟性があり、かつ飛距離を最大限に伸ばすことができる。 ショートアイアン領域は、全体が金属製のシャフトを有するので、重く、捩り剛性が高く、精度を最大限に伸ばすことができる。 ミドルアイアン領域では、複合材/金属の組み合わせから作られたシャフトを有するので、重量、柔軟性、および捩り剛性を融合し、飛距離と精度とのバランスを取る。 別の実施形態では、3つのシャフトサブセットのうちの2つのみを採用する。 本発明の詳細な説明は、ただ例示の目的のものであり、本発明の要旨から外れない変形例は、本発明の範囲内にあるものと意図される。 このような変形例は、本発明の思想および範囲から外れるものとはみなされない。
本発明の、3つの領域各々について3つの異なるシャフトのサブセットを有するセットを形成する一連のゴルフクラブを示す。 本発明の第1のシャフトのサブセット中の、全体が複合材から作られたあるシャフトの部分断面図であり、図1を線2−2に沿って見た図である。 本発明の第2のシャフトのサブセット中の、複合材および金属より作られたあるシャフトの部分断面図であり、図1を線3−3に沿って見た図である。 本発明の第3のシャフトのサブセット中の、全体が金属より作られたあるシャフトの部分断面図であり、図1を線4−4に沿って見た図である。 本発明の、2つの異なるシャフトのサブセットを有するセットを形成する一連のゴルフクラブを示す。 本発明の、2つの異なるシャフトのサブセットを有するセットを形成する一連のゴルフクラブを示す。 |