Demodulator, its method and serving medium

申请号 JP23759398 申请日 1998-08-24 公开(公告)号 JP2000068850A 公开(公告)日 2000-03-03
申请人 Sony Corp; ソニー株式会社; 发明人 NAKAGAWA TOSHIYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To reduce propagation of an error with a simpler configuration on the occurrence of a bit shift error.
SOLUTION: An error code/restrain length discrimination section 21, a minimum run continuous limit code detection section 22, and a minimum run.maximum run restrain code detection section 23 of this demodulator specify a restrain length of a code with a prescribed length including an error and inverse conversion sections 26-1-26-4 and an error data demodulation table 25 demodulate the code based on the specified restrain length.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長がmビットのデータに復調する復調装置において、 誤りを含む所定の長さの前記符号の拘束長を特定する拘束長特定手段と、 前記拘束長特定手段が特定した拘束長を基に、前記符号を復調する復調手段とを備えることを特徴とする復調装置。
  • 【請求項2】 前記復調手段は、復調テーブルに含まない符号を復調することを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  • 【請求項3】 前記復調手段は、前記拘束長特定手段が特定した拘束長を基に、確からしいデータを復調することを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  • 【請求項4】 前記拘束長特定手段は、前記所定の長さの符号の先頭の1ビットの値を無視して、拘束長を特定することを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  • 【請求項5】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長がmビットのデータに復調する復調方法において、 誤りを含む所定の長さの前記符号の拘束長を特定する拘束長特定ステップと、前記拘束長特定ステップで特定した拘束長を基に、前記符号を復調する復調ステップとを含むことを特徴とする復調方法。
  • 【請求項6】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長がmビットのデータに復調する復調装置に、 誤りを含む所定の長さの前記符号の拘束長を特定する拘束長特定ステップと、前記拘束長特定ステップで特定した拘束長を基に、前記符号を復調する復調ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする提供媒体。
  • 【請求項7】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長がmビットのデータに復調する復調装置において、 誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する復調手段を備えることを特徴とする復調装置。
  • 【請求項8】 前記復調テーブルは、誤りを含まない所定の長さの符号に対応していることを特徴とする請求項7に記載の復調装置。
  • 【請求項9】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長がmビットのデータに復調する復調方法において、 誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する復調ステップを含むことを特徴とする復調方法。
  • 【請求項10】 最小ランが1以上で、基本符号長がn
    ビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長がmビットのデータに復調する復調装置に、 誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する復調ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする提供媒体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、復調装置および方法、並びに提供媒体に関し、特に、データ伝送や記録媒体への記録に適するように変調されたデータを、復調してデータを再生する復調装置および方法、並びに提供媒体に関する。

    【0002】

    【従来の技術】データを所定の伝送路で伝送する、または、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体に記録するとき、伝送や記録に適するようにデータの変調が行われる。 このような変調方法の1つとして、ブロック符号が知られている。 このブロック符号は、データ列をm×iビットからなる単位(以下、単にデータ語と称する)にブロック化し、このデータ語を適当な符号則に従ってn×iビットからなる符号語に変換するものである。 そして、この符号は、iが1のとき、固定長符号となり、また、iが複数個選べるとき、すなわち、1乃至imax(最大のi)の範囲の所定のiを選択して変換したとき、可変長符号となる。 このブロック符号化された符号は、可変長符号(d,k;m,n;r)と表される。

    【0003】ここでiは、拘束長と称され、imaxは、最大拘束長rと称される。 また、最小ランdは、符号系列内の連続する”1”の間に入る、連続する”0”の最小の個数を示し、最大ランkは、符号系列内の連続する”
    1”の間に入る、連続する”0”の最大の個数を示している。

    【0004】コンパクトディスクやミニディスク等においては、上述のようにして得られた可変長符号に対して、”1”で反転、”0”で無反転とするNRZI(NonRetu
    rn toZero Inverted)変調を行い、NRZI変調された可変長符号(以下、NRZI変調された可変長符号を、レベル符号と称する)を記録する。

    【0005】また、レベル符号を、”1”から”0”あるいは”0”から”1”に反転したとき、即ち、エッジとなったとき、”1”とする、逆NRZI変調を行うと、元のEFM符号やRLL(1-7)符号と同じ符号列を得ることができる。 この逆NRZI符号列は、エッジ符号と称する。

    【0006】レベル符号の最小反転間隔をTminとし、最大反転間隔をTmaxとするとき、線速方向に高密度の記録を行うためには、最小反転間隔Tminは長い方が、すなわち最小ランdは大きい方が良く、また、クロックの再生の面からは最大反転間隔Tmaxは短いほうが、すなわち最大ランkは小さい方が望ましく、種々の変調方法が提案されている。

    【0007】具体的には、例えば磁気ディスクまたは光磁気ディスク等で用いられる変調方式としてRLL(Run Le
    ngth Limited Code)(2-7)がある。 この変調方式のパラメータは(2,7;1,2;3)であり、レベル符号のビット間隔をTとすると、(d+1)Tで求められる最小反転間隔Tmin
    は、(2+1)Tより3Tとなる。 データ列のビット間隔をTdat
    aとすると、この最小反転間隔Tminは、(m/n)×Tmin=(1/
    2)×3より、1.5Tdataとなる。 また、(k+1)Tで求められる最大反転間隔Tmaxは、8(=7+1)T((=(m/n)×Tmax)Tdat
    a=(1/2)×8Tdata=4.0Tdata)となる。 さらに、(m/n)Tで求められる検出窓幅Twは、0.5(=1/2)Tdataとなる。

    【0008】この他、例えば、磁気ディスクまたは光磁気ディスク等の記録で用いられる変調方式としてRLL(1-
    7)がある。 この変調方式のパラメータは(1,7;2,3;2)であり、最小反転間隔Tminは、2(=1+1)T(=2/3×2Tdata=1.
    33Tdata)となる。 また最大反転間隔Tmaxは8(=7+1)T(=2/
    3×8Tdata=5.33Tdata)となる。 さらに検出窓幅Twは、
    0.67(=2/3)Tdataとなる。

    【0009】ここでRLL(2-7)とRLL(1-7)を比較すると、
    例えば磁気ディスクシステムや光磁気ディスクシステムにおいて、線速方向に記録密度を高くするには、最小反転間隔Tminが1.33TdataであるRLL(1-7)より、1.5Tdata
    であるRLL(2-7)の方が望ましい。 しかしながら、実際には、RLL(2-7)より、検出窓幅Twがより大きく、ジッタに対する許容量が大きいと言われるRLL(1-7)がよく用いられている。

    【0010】RLL(1-7)符号の変換テーブルは、例えば、
    表1に示すようなテーブルである。

    【0011】

    ここで変換テーブル内の記号xは、次に続くチャネルビットが”0”であるとき”1”を与え、または次に続くチャネルビットが”1”であるとき”0”を与える。 最大拘束長rは2である。

    【0012】また、最小ランdが2で、最大反転間隔Tma
    xが8T(最大ラン7)であるRLL(2-7)符号の変換テーブルは、例えば、表2に示すようなテーブルである。

    【0013】<表2>

    最大拘束長rは4である。

    【0014】ところで、RLL(1-7)による変調を行ったチャネルビット列は、発生頻度としてはTminである2Tが一番多く、以下3T,4Tと続く。 2Tや3Tのようなエッジ情報が早い周期で多く発生すると、クロック再生には有利であるが、2Tが連続しつづけると、記録波形に歪みが生じやすくなる(2Tの波形出は小さく、デフォーカスやタンジェンシャル・チルトによる影響を受けやすい)。 また、さらに高線密度で、最小マークの連続した記録は、
    ノイズ等の外乱の影響を受けやすく、データ再生誤りを起こしやすくなる。

    【0015】そこで、本出願人は特願平9−13337
    9号として、Tminが所定の回数以上連続するのを制限することを提案したが、その符号の変換テーブルは、例えば表3に示すテーブルである。

    【0016】

    ここで変換テーブル内の記号xは、次に来るチャネルビットが”0”であるとき”1”を与え、また次に来るチャネルビットが”1”であるとき”0”を与える。 最大拘束長rは3である。

    【0017】表3を使用した変換は、データ列が”1
    0”となった場合、さらに次の4データを参照し、合計6データ列が”100110”となったとき、最小ランdの繰り返しを制限するコード”100 000 01
    0”を与える。この変換により得られる符号の最小ランdの繰り返しは、最大で5回までになる。

    【0018】表3を使用した変換は、表1のRLL(1-7)と比較すると、最小ランd、最大ランk、基本データ長m、および基本符号長nが同じであるが、拘束長rが2
    から3に大きくなっている。 これは、即ち、テーブルの最大サイズが大きくなっていることを示し、例えば復調時にビットシフトエラーが発生したとき、復調エラー伝搬が増加する可能性があることを示している。

    【0019】ビットシフトエラーとは、符号列においてエッジを表す”1”が、前または後ろに1ビットずれるエラーのことである。 エラー伝搬は、例えば、ビットシフトエラーによって1ヶ所でエラーが発生した符号列を、そのまま復号した際に発生する復調エラーの、エラーの先頭からエラーの終了までのビット数で表される。

    【0020】このビットシフトエラーは、実際の記録再生装置における、データ再生時にもっともよく発生するエラーの形態である。 また、これらエラーは、もっぱら最小ランd付近において発生することが確認されている。

    【0021】またさらに、可変長符号(d,k;m,n;r)を、
    例えば可変長符号(2,7;1,2;5)であるとするとき、すなわち0の最小ランdを2ビット、0の最大ランkを7ビット、基本データ長mを1ビット、基本符号長nを2ビット、最大拘束長rを5とする変換テーブルは、例えば、表4に示すような変換テーブルとされる。

    【0022】

    最大拘束長rは5である。

    【0023】表4に示した変換テーブルを使用した変換は、データ列が”010”となった場合、さらに次の2
    データを参照し、合計5データ列が”01001”となったとき、最小ランdの繰り返しを制限するコード”0
    000100100”を与えることで、この変換により得られる符号の最小ランdの繰り返しは、最大で4回までとなる。

    【0024】この表4の処理は、表2のRLL(2-7)と比較すると、最小ランd、最大ランk、基本データ長m、および基本符号長nが同じであるが、最大拘束長rが、4
    から5に大きくなっている。 これは、即ち、テーブルの最大サイズが大きくなっていることを示し、例えば復調のときにビットシフトエラーが発生した場合、復調エラー伝搬が増加する可能性があることを示している。

    【0025】この他のラン長制限符号として、本出願人が特願平10−150280号にて提案している、例えば、表5および表6の変換テーブルで得られる符号がある。 表5および表6の変換テーブルで得られる符号は、
    RLL(1,7)符号であり、その上に最小ランdの連続を制限し、さらにデータ語と符号語の対応した要素に規則を与えた変調符号(17PP(Parity Preserve)符号)である。

    【0026】<表5> 17PP.RML.32 11 *0* 10 001 01 010 0011 010 100 0010 010 000 0001 000 100 000011 000 100 100 000010 000 100 000 000001 010 100 100 000000 010 100 000 "110111 001 000 000(next010) 00001000 000 100 100 100 00000000 010 100 100 100

    【0027】表5は、最小ランdが1、かつ最大ランk
    が7で、変換テーブル内の要素に不確定符号を有する。
    不確定符号は、直前および直後の符号語列の如何によらず、最小ランdと最大ランkを守るように、”0”か”
    1”かを決定する。すなわち表5の変換テーブルを利用した処理は、変換するデータ列2ビットが(11)であったとき、その直前の符号語列によって”000”あるいは”101”が選択され、直前の符号語列の1チャネルビットが”1”であったとき、最小ランdを守るため、(11)は、”000”に変換され、直前の符号語列の1チャネルビットが”0”であったとき、(11)
    は、”101”に変換され、最大ランdを守れるようにする。

    【0028】表5の変換テーブルは、可変長構造である。 すなわち拘束長iが1における変換コードは、必要数の4つ(2^(mxi) = 2^(2 x 1) = 4)よりも少ない3
    つで構成されている。 その結果、データ列を変換する際に、拘束長iが1だけでは変換出来ないデータ列が存在することになる。 結局、表5において、全てのデータ列に対応するためには、すなわち変換テーブルとして成り立つためには、拘束長iが3までのテーブルを参照する必要がある。

    【0029】また、表5の変換テーブルは、変換テーブル内に、最小ランの連続を制限する、置き換えコードを有する。 すなわち、データ列が(110111)である場合、表5の変換テーブルを使用する処理は、さらに後ろに続く符号語列を参照し、それが”010”であったとき、”001 000 000”に置き換える。 後ろに続く符号語列が”010”以外のとき、”*0* 01
    0 *0*”とテーブル変換する。

    【0030】これによって、データ変換後の符号語列は、最小ランdの連続が制限され、最大でも6回までの最小ランdの繰り返しとなる。

    【0031】さらに表5の変換テーブルは、データ列の要素内の”1”の個数と、変換される符号語列の要素内の”1”の個数が、それを2で割った時の余りが、どちらも1あるいは0で同一となるような変換規則を有する。 例えば、データ列の要素(000001)は”01
    0 100 100”の符号語列に対応しているが、それぞれ”1”の個数は、データ列では1個、対応する符号語列では3個であり、どちらも2で割った余りが1で一致している。同様にして、データ列の要素(00000
    0)は、”010 100 000”の符号語列に対応しているが、それぞれ”1”の個数は、データ列が0個、
    対応する符号語列は2個であり、どちらも2で割った余りが0で一致している。

    【0032】そして表5の変換テーブルは、最大拘束長rが4である。 拘束長iが4の変換コードは、最大ランkが7を実現するための、置き換えコードを有する。

    【0033】

    【0034】表6の変換テーブルは、最小ランdが1、
    最大ランkが7で、拘束長iが1において変換コードを4つ(2^(mxi) = 2^(2 x 1) = 4)有する構造をしている。 すなわち表6の変換テーブルは、拘束長iが1をメインテーブルとし、以下拘束長iを大きくすることで、
    最小ランd、および最大ランk等を制限する構造となっている。 表6の変換テーブルは、拘束長iが2では最小ランdを1に制限する置き換えコードを与え、拘束長i
    が3では最大ランkを8までに制限する置き換えコードを与え、さらに、拘束長iが4では、1である最小ランdの連続を制限する置き換えコードを与えると共に、最大ランkを7までに制限する置き換えコードを与える。
    表6の変換テーブルは、最大拘束長rが4である。

    【0035】表6の変換テーブルは、変換テーブル内に、最小ランdの連続を制限する、置き換えコードを有する。 すなわち、表6の変換テーブルを使用した処理では、例えばデータ列(00010001)は、”100
    010010010”に置き換えられ、データ列(10
    010001)は、その直前の符号語列を参照し、それが”0”か”1”かによって変換コードを選択して置き換えられる。 表6の変換テーブルを使用した処理は、直前の符号語列が”0”ならば、”1000000100
    10”を、”1”ならば”000010010010”
    を選択する。 これにより、データ変換後の符号語列は、
    最小ランdの連続が制限され、最大でも6回までの最小ランdの繰り返しとなる。

    【0036】さらに表6の変換テーブルは、データ列の要素内の”1”の個数と、変換される符号語列の要素内の”1”の個数が、それを2で割ったときの余りが、どちらも1あるいは0で同一となるような変換規則を有する。 例えば、データ列の要素(1000)は、”000
    010”の符号語列に対応しているが、それぞれ”1”
    の個数は、データ列が1個、対応する符号語列は1個であり、どちらも2で割った余りが1で一致する。 同様に、データ列の要素(111111)は、”00001
    0010”の符号語列に対応しているが、それぞれ”
    1”の個数は、データ列では6個、対応する符号語列では2個であり、どちらも2で割った余りが0で一致する。

    【0037】そして表6の変換テーブルは、最大拘束長iが4の変換コードにおいて、最大ランkが7を実現するための、置き換えコードを有する。 このとき、表6の変換テーブルを使用した処理は、変換するために、その直前の符号語列を参照し、それが”010”であるとき、置き換えが実行される。

    【0038】ここでDSV(Digital Sum Value)制御について説明する。 表1乃至表6の変換テーブルを使用したデータ変換は、それだけではDSV制御が行われない。 従って、システムによってDSV制御を行う必要があるとき、
    データ変調後のチャネルビット列に、所定の間隔でDSV
    制御ビットが挟みこまれる。

    【0039】ところで、表5および表6に従ってデータ列を変調し、変調後のチャネルビット列を、所定の間隔で、これまでと同様にDSV制御することができるが、表5および表6の例では、データ列と、変換される符号語列の関係を生かして、さらに効率良くDSV制御を行うことができる。

    【0040】即ち、変換テーブルが、データ列の要素内の”1”の個数と、変換される符号語列の要素内の”
    1”の個数が、それを2で割った時の余りが、どちらも1あるいは0で同一となるような変換規則を有するとき、チャネルビットに、「反転」を表す”1”、あるいは「非反転」を表す”0”のDSV制御ビットを挿入することは、データビット列内に、「反転」するならば”
    1”を挾み、「非反転」ならば”0”のDSV制御ビットを挿入することと等価となる。

    【0041】たとえば表5の変換テーブルを使用したデータ変換において、データ変換する3ビットが”00
    1”と続いたときに、その後ろにおいてDSV制御ビットを挾むと決定すると、データ変換は、(001−x)
    (xは1ビットで、0又は1)となる。 ここでxに”
    0”を与えれば、表5の変換テーブルは、表7に示すようになる。

    【0042】<表7> データ 符号語 0010 010 000

    【0043】また、”1”を与えれば、表5の変換テーブルは、表8に示すようになる。 <表8> データ 符号語 0011 010 100

    【0044】符号語列をNRZI化してレベル符号化したとき、表7の変換テーブルおよび表8の変換テーブルは、
    表9に示すようになる。

    【0045】<表9> データ 符号語 レベル符号 0010 010 000 011111 0011 010 100 011000

    【0046】レベル符号列の最後の3ビットが相互に反転する。 すなわち、DSV制御ビットxの、”1”と”
    0”を選択することによって、データ列内においても、
    DSV制御が行えることになる。

    【0047】DSV制御による冗長度を考えると、データ列内において1ビットでDSV制御を行うことは、チャネルビット列で表現すれば、表5および表6の基本データ長mが2で、基本符号長nが3であるから、1.5チャネルビットでDSV制御を行っていることに相当する。 ここで、例えば、表1のようなRLL(1-7)テーブルにおいて
    DSV制御をするためには、チャネルビット列においてDSV
    制御を行うことになり、最小ランdを守るためには、少なくとも2チャネルビットが必要であり、冗長度は、より大きくなってしまう。

    【0048】表5および表6の変換テーブルを使用した変換は、データ列内でDSV制御を行えるので、効率が良い。 表5および表6の変換テーブルにより変換された符号は、DSV制御が行えると共に、最小ランdの繰り返しが制限されているので、高線密度記録再生に適している符号である。

    【0049】ところで、表5および表6変換テーブルにより変換された符号(PP17符号)は、表3のRML17符号と比較すると、最小ランd、最大ランk、基本データ長m、および基本符号長nが同じであるが、最大拘束長r
    が3から4と大きい。 これは即ち、テーブルの最大サイズが大きくなっていることを示し、例えば復調時にビットシフトエラーが発生したとき、エラー伝搬が増加する可能性があることを示す。 エラー伝搬は少ない方がよいのは言うまでもない。

    【0050】

    【発明が解決しようとする課題】以上のように、磁気ディスクや光磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体を高密度化し、変調符号として、最小ランdが1以上である、最小マーク長が大きいRLL符号を選択する場合、さらに記録・再生時の歪みを少なくすることでエラーの発生を抑え、DSV制御の効率を良くすることで、より高密度記録再生に適した符号としてPP17符号を選択したとき、最大拘束長rの大きな符号は、 エラーが発生した後のエラー伝搬が増加することがあるという課題がある。

    【0051】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ビットシフトエラーが発生したとき、より簡単な構成でエラー伝搬が小さくなるようにする。

    【0052】

    【課題を解決するための手段】請求項1に記載の復調装置は、誤りを含む所定の長さの符号の拘束長を特定する拘束長特定手段と、拘束長特定手段が特定した拘束長を基に、符号を復調する復調手段とを備えることを特徴とする。

    【0053】請求項5に記載の復調方法は、誤りを含む所定の長さの符号の拘束長を特定する拘束長特定ステップと、拘束長特定ステップで特定した拘束長を基に、符号を復調する復調ステップとを含むことを特徴とする。

    【0054】請求項6に記載の提供媒体は、誤りを含む所定の長さの符号の拘束長を特定する拘束長特定ステップと、拘束長特定ステップで特定した拘束長を基に、符号を復調する復調ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする。

    【0055】請求項7に記載の復調装置は、誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する復調手段を備えることを特徴とする。

    【0056】請求項9に記載の復調方法は、誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する復調ステップを含むことを特徴とする。

    【0057】請求項10に記載の提供媒体は、誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する復調ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする。

    【0058】請求項1に記載の復調装置、請求項5に記載の復調方法、および請求項6に記載の提供媒体においては、誤りを含む所定の長さの符号の拘束長を特定し、
    特定した拘束長を基に、符号を復調する。

    【0059】請求項7に記載の復調装置、請求項9に記載の復調方法、および請求項10に記載の提供媒体においては、誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する。

    【0060】

    【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。 但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。

    【0061】すなわち、請求項1に記載の復調装置は、
    誤りを含む所定の長さの符号の拘束長を特定する拘束長特定手段(例えば、図2のエラーコード/拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、および最小ラン・最大ラン補償コード検出部23)と、拘束長特定手段が特定した拘束長を基に、符号を復調する復調手段(例えば、図2の逆変換部26−1乃至26−4およびエラーデータ復調テーブル25)とを備えることを特徴とする。

    【0062】請求項7に記載の復調装置は、誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調する復調手段(例えば、図9のエラーデータ/逆変換部32)を備えることを特徴とする。

    【0063】以下、本発明に係る復調装置の実施例を図面を参照しながら説明する。 この実施例は、データ列を表5および表6に示した変換テーブルを用いて可変長符号(d,k;m,n)=(1,7;2,3)に変換した変調符号語列を復調する復調装置に適用したものである。

    【0064】図1は、表5のテーブルに対応する復調テーブルを用いた、復調装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 復調装置のコンパレート部11は、
    図1に示すように、伝送路より伝送されてきた信号、または、記録媒体より再生された信号を2値化する。 コンパレート部11は、チャネルビット列に変調した後に挿入された、同期信号などのデータとは関係のない部分を取り除く。

    【0065】エラーデータ復調部12は、2値化されたデータより、復調テーブルには存在しないが、より確からしい復調を行う復調テーブルを作成し、これに基づいた復調を行う。

    【0066】復調部13は、復調テーブルに基づいて復調を行う。 コンパレート部11から供給されたデータが、復調部13の有する復調テーブルと一致した場合、
    復調部13は、供給されたデータの復調を行い、出力する。 また、コンパレート部11から供給されたデータが、復調部13の有する復調テーブルと一致しない場合、すなわちエラーの場合、エラーデータ復調部12
    が、復調結果を出力する。

    【0067】表5を用いた場合、データ列においてDSV
    制御ビットの1ビットを挿入した後に符号語列に変換する様な、DSV制御方法を用いることが出来るため、DSVビット取出部14は、復調部13から供給されたデータから、任意の間隔で挿入されているデータ列内のDSV制御ビットを取り除き、元のデータ列を出力する。

    【0068】そしてバッファ15は、DSVビット取出部14から供給されたシリアルデータを一旦記憶し、所定の転送レートで読み出し、出力する。 タイミング管理部16は、タイミング信号を生成し、コンパレート部1
    1、エラーデータ復調部12、復調部13、DSVビット取出部14、およびバッファ15に供給し、タイミングを管理する。

    【0069】図2は、復調部13およびエラーデータ復調部12の詳細な構成を示すブロック図である。 図1の復調装置におけるコンパレート部11は、NRZI変調されているデジタルデータ列(レベル符号)を、逆NRZI符号(エッジ符号)化する。 エラーコード/拘束長判定部2
    1は、2値のデジタル信号の入力を受け、拘束長iを判定し、デジタルデータ列が表5の復調テーブルに存在する場合、拘束長iを出力し、そうでない場合、すなわちエラーのデジタルデータ列の場合は、エラーデータ復調テーブル25を参照するような信号を出力する。

    【0070】最小ラン連続制限コード検出部22は、2
    値のデジタル信号の入力から、最小ランdの連続を制限するために与えられた専用のコードを検出し、その情報を拘束長判定部21に供給する。 最小ラン・最大ラン補償コード検出部23は、2値のデジタル信号の入力から、最小ランdおよび最大ランkを補償するために与えられた専用のコードを検出し、その情報を拘束長判定部21に供給する。

    【0071】エラーデータ復調コード検出部24は、2
    値のデジタル信号の入力から、表5の復調テーブルに存在しない、所定の復調コードを検出し、これがあった場合、その情報をエラーデータ復調テーブル25に供給する。

    【0072】エラーデータ復調テーブル25は、逆変換部26−1乃至26−4と同様の構造をしており、エラーデータ復調コード検出部24の情報を基に、どのエラーデータ復調テーブルを用いるかを選択し、決定する。

    【0073】逆変換部26−1乃至26−4は、n×i
    ビットの可変長符号を、m×iビットのデータに復調するテーブルを有している。 マルチプレクサ27は、逆変換部26−1乃至26−4からのデータ、およびエラーデータ復調テーブル25からのエラーデータを切り替え選択し、シリアルデータとして出力する。

    【0074】ここで、エラーデータの復調について説明する。 表5において、拘束長i=4の2つの要素は、先頭の1符号語は無視して復調を行っても、他と間違えることはない。 つまり、符号語列の、”000−100−
    100−100”(第1項)および”100−100−
    100−100”(第2項)並びに、”010−100
    −100−100”(第1項)および”110−100
    −100−100”(第2項)の、それぞれの符号語列の第1項は表5に存在するが、第2項は表5に存在せず、エラーである。しかし、これらの第2項を第1項と同じとみなして、”X00−100−100−100”
    を(00001000)と復調し、”X10−100
    −100−100”を(00000000)と復調しても(”X”を任意の1符号語とする)、符号語にエラーがないときは正しく復調が可能であり、またさらに、符号語にエラーがあった場合、よりエラーの少ない復調結果の選択が可能になる。

    【0075】同様に、拘束長iが4以外の3、または2
    のときについても、全ての要素において、先頭の1符号語は無視してもよく、その場合でも、符号語にエラーがない時は正しく復調し、またさらに、符号語にエラーがあった場合、よりエラーの少ない復調結果の選択が可能になる。

    【0076】さらに拘束長iが1のときについては、3
    つの要素のうち、”010”と”110”のみが先頭の1符号語を無視してもよく、”X10”を(01)と書くことができる。

    【0077】上記に基づいて表5の復調テーブルを作成すると、下の表10のように表すことができ、エラーコード/拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23、およびエラーデータ復調コード検出部24の処理は、図3
    のように表すことができる。

    【0078】最小ラン・最大ラン補償コード検出部23
    は、入力された符号語列が”X00−100−100−
    100”または”X10−100−100−100”であると判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21
    に拘束長iが4であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”X00−100−100−100”および”X10−100−100−100”でないと判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21に拘束長i
    が4以外であることを示す信号を出力する。 最小ラン連続制限コード検出部22は、入力された符号語列が”X
    01−000−000−(not100)”であると判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21に拘束長iが3であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”X01−000−000−(not100)”
    でないと判定したとき、エラーコード/拘束長判定部2
    1に拘束長iが3と判定しなかったことを示す信号を出力する。

    【0079】エラーコード/拘束長判定部21は、入力された符号語列が”X00−100−100”、”X0
    0−100−000−(not100)”、”X10−
    100−100”、または”X10−100−000−
    (not100)”であると判定したとき、拘束長iが3であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”X00−100−100”、”X00−100−0
    00−(not100)”、”X10−100−10
    0”、および”X10−100−000−(not10
    0)”でないと判定したとき、入力された符号語列が”
    X10−100”、”X10−000−(not10
    0)”、または”X00−100”であるか否かを判定する。エラーコード/拘束長判定部21は、入力された符号語列が”X10−100”、”X10−000−
    (not100)”、または”X00−100”であると判定したとき、拘束長iが2であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”X10−100”、”
    X10−000−(not100)”、および”X00
    −100”でないと判定したとき、入力された符号語列が”000”、”101”、”001”、または”X1
    0”であるか否かを判定する。エラーコード/拘束長判定部21は、入力された符号語列が”000”、”10
    1”、”001”、または”X10”であると判定したとき、拘束長iが1であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”000”、”101”、”00
    1”、および”X10”でないと判定したとき、エラーを出力する。

    【0080】 <表10> 復調テーブル(1,7;2,3;4) 符号 復調データ i=1 101 11 000 11 001 10 x10 01 i=2 x10 100 0011 x10 000(not 100) 0010 x00 100 0001 i=3 x00 100 100 000011 x00 100 000(not 100) 000010 x10 100 100 000001 x10 100 000(not 100) 000000 i=3 : Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength x01 000 000(not 100) 110111 i=4 : limits k to 7 x00 100 100 100 00001000 x10 100 100 100 00000000 (x: 0 or 1)

    【0081】上の表10に従った場合、図2の逆変換部26−1乃至26−4に表10を与え、またエラーコード/拘束長判定部21にも表10を与えることで、実質的に、図2に示したエラーデータ復調テーブル25およびエラーデータ復調コード検出部24は不要となる。 すなわち、図1で言えば、復調部13およびエラーデータ復調部12が統合されて一つとなった構成とすることが出来る。

    【0082】ところで表5に対応する、エラーを含めた復調を行わない、従来の復調テーブルは、以下の表11
    の通りである。

    【0083】 <表11> 復調テーブル(1,7;2,3;4) 符号 復調データ i=1 101 11 000 11 001 10 010 01 i=2 010 100 0011 010 000(not 100) 0010 000 100 0001 i=3 000 100 100 000011 000 100 000(not 100) 000010 010 100 100 000001 010 100 000(not 100) 000000 i=3 : Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength 001 000 000(not 100) 110111 i=4 : limits k to 7 000 100 100 100 00001000 010 100 100 100 00000000

    【0084】従来の処理を示す表11に従った場合、図2の逆変換部26−1乃至26−4は、表11が与えられ、またエラーコード/拘束長判定部21にも表11が与えられる。 すると、図2中のエラーデータ復調テーブル25およびエラーデータ復調コード検出部24が必要となる。

    【0085】図4は、表11に基づいて、復調部13とエラーデータ復調部12を区別し、図3に示した処理の詳細を、図2に対応するように書き換えたものである。
    図4は、図2の各部の動作に対応している。

    【0086】エラーデータ復調コード検出部24は、入力された符号語列が”100−100−100−10
    0”、”110−100−100−100”、”101
    −000−000−(not100)”、”100−1
    00−100−(not100)”、”110−100
    −100−(not100)”、”110−100−0
    00−(not100)”、”110−100−(no
    t100)”、”110−000−(not10
    0)”、”100−100−(not100)”、または”110−(not100)”であると判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21にエラーコードを出力し、入力された符号語列が”100−100−10
    0−100”、”110−100−100−10
    0”、”101−000−000−(not10
    0)”、”100−100−100−(not10
    0)”、”110−100−100−(not10
    0)”、”110−100−000−(not10
    0)”、”110−100−(not100)”、”1
    10−000−(not100)”、”100−100
    −(not100)”、および”110−(not10
    0)”でないと判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21にエラーでないことを示す所定のコードを出力する。

    【0087】最小ラン・最大ラン補償コード検出部23
    は、入力された符号語列が”000−100−100−
    100”または”010−100−100−100”であると判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21
    に拘束長iが4であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”000−100−100−100”および”010−100−100−100”でないと判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21に拘束長i
    が4以外であることを示す信号を出力する。 最小ラン連続制限コード検出部22は、入力された符号語列が”0
    01−000−000−(not100)”であると判定したとき、エラーコード/拘束長判定部21に拘束長iが3であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”001−000−000−(not100)”
    でないと判定したとき、エラーコード/拘束長判定部2
    1に拘束長iが3と判定しなかったことを示す信号を出力する。

    【0088】エラーコード/拘束長判定部21は、入力された符号語列が”000−100−100”、”00
    0−100−000−(not100)”、”010−
    100−100”、または”010−100−000−
    (not100)”であると判定したとき、拘束長iが3であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”000−100−100”、”000−100−0
    00−(not100)”、”010−100−10
    0”、および”010−100−000−(not10
    0)”でないと判定したとき、入力された符号語列が”
    010−100”、”010−000−(not10
    0)”、または”000−100”であるか否かを判定する。エラーコード/拘束長判定部21は、入力された符号語列が”010−100”、”010−000−
    (not100)”、または”000−100”であると判定したとき、拘束長iが2であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”010−100”、”
    010−000−(not100)”、および”000
    −100”でないと判定したとき、入力された符号語列が”000”、”101”、”001”、または”01
    0”であるか否かを判定する。エラーコード/拘束長判定部21は、入力された符号語列が”000”、”10
    1”、”001”、または”010”であると判定したとき、拘束長iが1であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”000”、”101”、”00
    1”、および”010”でないと判定したとき、エラーを出力する。

    【0089】図3および図4は、本発明における第1のシフトエラー減少の具体的な手法を示している。 このように、本発明における第1のシフトエラー発生時の、復調エラー伝搬減少の手法が示された。

    【0090】次に、本発明における第2のシフトエラー発生時の、復調エラー伝搬を減少させる手法を説明する。 第1と第2のシフトエラー減少の手法は独立であり、どちらか片方だけの構成としても良い。 ここでは、
    第1と第2の両方のシフトエラー減少の手法を含む例を述べる。 図5および図8は、本発明における第1のシフトエラー減少の手法に加えて、第2のシフトエラー減少の手法を合わせて具体的に示したものである。

    【0091】図5の処理は、エラーデータ復調の手法を拡大させたもので、表5においてエラーが発生したときでも、より正しく復調を行い、エラー伝搬を少なくし、
    かつ、エラーがない時は間違いなく復調を行えるようにした拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23、およびエラーデータ復調コード検出部24の処理を説明するものである。

    【0092】図5に示す処理は、拘束長iが2、3、または4の場合、図3の処理と同様であるが、拘束長iが1の場合、エラーの判定をより厳しくしている。 すなわち、エラーコード/拘束長判定部21は、入力された符号語列が”000−not(000−<not100
    >)”、”000−not(110)”、”not(0
    −000−010)”、”101”、”001−not
    100”、または”x10”であると判定したとき、拘束長iが1であることを示す信号を出力し、入力された符号語列が”000−not(000−<not100
    >)”、”000−not(110)”、”not(0
    −000−010)”、”101”、”001−not
    100”、および”x10”でないと判定したとき、エラーを出力する。しかし、復調時にエラーがない場合、
    図3に示す処理、および図5に示す処理は、同じ結果(復調結果)を出力する。 さらに図5に示す処理は、拘束長iが1とも一致しなかった場合、さらにエラーデータ復調テーブル25で一致するかしないかを判定する。

    【0093】図6は、図5に示したエラーデータ復調コード検出部24とエラーデータ復調テーブル25の処理の詳細を説明する図である。 すなわち、図6の左側に示された符号は、いずれも、表5の復調テーブルを用いた処理ではエラーとなるので、図6の右側に示されたデータに復調される。 符号は、最大で12符号語まで参照され(図6の上から1番目の符号の場合)、また、変換する符号語の、直前の1符号語が参照される(図6の下から2番目の符号の場合)。 そして、復調されるデータ語は、2データ語あるいは4データ語である(それぞれ、
    拘束長iが1あるいは2に相当する)。 ここでは参照する符号および復調されるデータは、表5の変換率(m、
    n)=(2、3)の関係とは異なる。 しかし復調が決定した後の、送られる(ビットが進められる)符号語は、
    復調データに基づき、復調データ×(n/m)だけとされる。

    【0094】図6に示した処理を実行するエラーデータ復調テーブル25は、例えばハードウエアの簡易化のために、部分的に省略しても、データの復調自体は正しく行われる。 例えば、エラーデータ復調テーブル25は、
    図6における上から1番目の、12符号語を参照する部分を省略し、参照する部分を最大9符号語(上から2番目と下から3番目)に縮小してもよい。

    【0095】図7は、エラーデータ復調コード検出部2
    4とエラーデータ復調テーブル25の、他の動作を記述した図であり、図5および図6を書き換えたものに相当し、ここでは拘束長iが2以下の復調部として独立させた処理を説明する図である。 図7に示した例では、拘束長iが1または拘束長iが2のとき、正しいデータの復調とエラーデータの復調が同じテーブル内で処理される。 図7の例では、例えば3符号語”101”を、データ(11)へ変換するといった正しい復調も行なわれ、
    さらに符号語”100−010”をデータ(11)へ変換するといったエラーデータの復調も行なわれる。 図7
    のようにすることで、エラーデータ復調部12の拘束長iが1または拘束長iが2に対応する部分が効率良く構成される。

    【0096】図8は、図7に示した動作を実行する場合における、拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部2
    3、およびエラーデータ復調コード検出部24の、他の動作を記述した図である。 図8は、図5を書き換えて簡単化したものに相当する。 エラーデータ復調部12が図7の構成を有するとき、復調部13およびエラーデータ復調部12の処理を示したものが図8であり、そのときの復調部13とエラーデータ復調部12の構成を示したものが図9である。 図5および図8は、同じ復調内容を示し、図6および図7は、エラーデータ復調部12の処理の具体例を示す。

    【0097】図9においても伝送路より供給された信号、または、記録媒体より再生された信号が2値化されたデジタルデータ列は、NRZI変調されているとき(レベル符号であるとき)、逆NRZI符号(エッジ符号)に変換されて入力される。 拘束長判定部31は、2値のデジタル信号の入力を受け、拘束長iを判定する。 拘束長判定部31は、拘束長i=3および拘束長i=4のとき、参照データのそれぞれ先頭の1ビットを省略して拘束長の判定を行い、拘束長i=2および拘束長i=1のとき、
    表5の復調テーブルである表11に存在する、または、
    存在しないに関わらず、拘束長iを判定する。

    【0098】エラーデータ復調コード検出部24は、この判定結果を、拘束長判定部31、および具体的な復調テーブルを有するエラーデータ復調テーブルを含む拘束長iが1または2のエラーデータ復調/逆変換部32に出力する。 拘束長判定部31は、拘束長iが1または2
    の判定は、エラーデータ復調コード検出部24から供給された情報を用いて行うが、拘束長iが3または4の判定には、エラーデータ復調コード検出部24からの情報は特に必要としない。 拘束長判定部31の判定結果は、
    マルチプレクサ27に供給される。

    【0099】また最小ラン連続制限コード検出部22
    は、2値のデジタル信号の入力から、最小ランdの連続を制限するために与えられた専用のコードを検出し、その情報を拘束長判定部31に供給する。 さらに最小ラン・最大ラン補償コード検出部23は、2値のデジタル信号の入力から、最小ランdおよび最大ランkを補償するために与えられた専用のコードを検出し、その情報を拘束長判定部31に送る。

    【0100】エラーデータ復調/逆変換部32は、n×
    iビットの符号語を、m×iビットのデータに逆変換するテーブルを有する。 逆変換部26−3乃至26−4
    は、n×iビットの可変長符号を、m×iビットのデータに復調するテーブルを有している。 マルチプレクサ2
    7は、拘束長判定部31から供給された情報に基づいて、逆変換部26−3,26−4、またはエラーデータ復調/逆変換部32の出力のいずれかを選択し、シリアルデータとして出力する。

    【0101】次に図9に示した復調部13およびエラーデータ復調部12の動作を説明する。

    【0102】伝送路より伝送されてきた信号、または記録媒体より再生された信号は、波形等化等の処理が施され、図1のコンパレート部11に入力され、コンパレートされる。

    【0103】コンパレート部11はその信号を、逆NRZI
    符号(”1”がエッジを示す符号)のデジタル信号に変換し、拘束長判定部31に入力する。 そこで拘束長の判定処理が実行され、判定結果(拘束長)がマルチプレクサ27に出力される。 拘束長判定部31は、例えば、図8に示すような、表5に対応する逆変換テーブル(復調テーブル)を有する。

    【0104】コンパレート部11のデジタル信号出力は、最小ラン連続制限データ検出部22にも入力され、
    最小ランdの連続を制限するために与えられた専用のパターンが検出され、その検出結果は拘束長判定部31に出力される。 最小ラン連続制限データ検出部22は、表5に示す、変換テーブルのうちの最小ランdの連続を制限する置き換えコード(表5の場合、符号語”001
    000 000”を変換する部分および、”101 00
    0 000”を含めて”x01 000 000”とする)を内蔵しており、この復調テーブルを参照して、最小ランdの連続を制限するコードを検出し、所定の検出信号を拘束長判定部31に出力する。

    【0105】また、コンパレート部11のデジタル信号出力は、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23にも入力され、最小ランdおよび最大ランkを補償するために与えられた専用のパターンが検出され、その検出結果が拘束長判定部31に出力される。 最小ラン・最大ラン補償コード検出部23は、表5に示す変換テーブルの中では、最大ランkを守る置き換えコード(表5の場合、符号語列”x00 100 100 100”あるいは”x
    10 100 100 100”)を内蔵しており、この復調テーブルを参照して、最大ランkを守る置き換えコードを検出し、所定の検出信号を拘束長判定部31に出力する。

    【0106】さらに、コンパレート部11のデジタル信号出力は、エラーデータ復調コード検出部24にも入力され、エラーが発生しても復調可能な、あるいはエラー伝搬を減少させるような、所定のコードが検出され、その検出結果が拘束長判定部31およびエラーデータ復調/逆変換部32に出力される。 エラーデータ復調コード検出部24は、例えば図8で示す、4段目である拘束長iが1または2のときの(すなわち図7の処理を実行する)決定部分を内蔵し、この復調テーブルを参照して判定し、所定の検出信号を拘束長判定部31およびエラーデータ復調/逆変換部32に出力する。

    【0107】最小ラン・最大ラン補償コード検出部23
    は、表5に示すテーブルの、”x00−100−100
    −100”または”x10−100−100−100”
    の復調テーブルを有し、入力された符号語列12ビットが、これと一致する場合、拘束長i=4を検出信号として拘束長判定部31に出力する。

    【0108】最小ラン連続制限コード検出部22は、表5に示すテーブルの、”x01−000−000”の復調テーブル分を有し、入力された符号語列12ビットが、”x01−000−000−(not100)”と一致する場合、拘束長i=3を検出信号として拘束長判定部31に出力する。

    【0109】また、拘束長判定部31は、表5に示す復調テーブルを内蔵しており、入力された符号語列の9ビットまたは12ビットが、”x00−100−10
    0”、”x00−100−000−(not100)”、”
    x10−100−100”、または”x10−100−
    000−(not100)”のいずれかに一致するとき、拘束長i=3と判定する。

    【0110】これに当てはまらない場合、拘束長判定部31は、表12に示すように、入力された符号語列のうち最大12ビットまでを参照し、それぞれ拘束長を判定していく。

    【0111】

    【0112】エラーデータ復調/逆変換部32は、図7
    のような復調テーブルを有し、拘束長iが1または2のデータの全てを変換する。 一方、図8に示す処理は、図5に示す処理と同様である。 図5に示す処理は、図2に示したエラーデータ復調部12および復調部13を用いる。

    【0113】図5は、エラーコード/拘束長判定部2
    1、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23、およびエラーデータ復調コード検出部24の動作の、表5おける具体例を説明している。

    【0114】最小ラン・最大ラン補償コード検出部23
    は、表5に示すテーブルの、”x00−100−100
    −100”または”x10−100−100−100”
    の復調部分を有し、入力された符号語列12ビットが、
    これと一致するとき、拘束長i=4を検出信号として拘束長判定部21に出力する。

    【0115】最小ラン連続制限コード検出部22は、表5に示すテーブルの、”x01−000−000”の復調部分を有し、入力された符号語列12ビットが、”x
    01−000−000−(not100)”と一致するとき、拘束長i=3を検出信号として拘束長判定部21に出力する。

    【0116】また拘束長判定部31は、表5に示す復調テーブルを内蔵しており、入力された符号語列の9ビットまたは12ビットが、”x00−100−10
    0”、”x00−100−000−(not100)”、”
    x10−100−100”、または”x10−100−
    000−(not100)”のいずれかに一致するとき、拘束長i=3と判定する。

    【0117】これに当てはまらない場合、拘束長判定部31は、入力された符号語列の6ビットまたは9ビットが、”x10−100”、”x10−000−(not10
    0)”、あるいは”x00−100”のいずれかに一致するとき、拘束長i=2と判定する。さらにこれに当てはまらない場合、拘束長判定部31は、入力された符号語列の3ビットが、”000−(not000−(not10
    0))”、”000−(not110)”、not(pre"0"−"000−01
    0")、”101”、”001−(not100)”、または”x
    10”のいずれかに一致するとき、拘束長i=1と判定する。

    【0118】そして以上の判定に当てはまらない場合、
    拘束長判定部31は、エラーと判定し、マルチプレクサ27に信号を送り、また、エラーデータ復調コード検出部24の入力された符号語列が、”100−000−0
    00−100”、”100−000−(not100)”、”1
    00−(else)"、”011−001”、”011−(els
    e)"、”001−100”、”000−000−(not10
    0)”、”pre0−000−010”、または”000−1
    10”のいずれかに一致するとき、エラーデータとしてそれぞれに対応する検出信号をエラーデータ復調テーブル25に出力する。エラーデータ復調コード検出部24
    での、それぞれの拘束長iは、図6に示すとおりである。

    【0119】なお、拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、および最小ラン・最大ラン補償コード検出部23の拘束長判定の処理は、図5および図8
    に示す他に、拘束長iの小さい方から順にi=1、i=
    2、i=3、およびi=4のようにしてもよく、この時も同様にして拘束長が判定される。

    【0120】ところで、拘束長の小さい方から順にi=
    1、i=2、i=3、およびi=4のように判定した場合、入力された符号語列が、例えば、”000−100
    −100−100”であったとき、拘束長判定部21において、拘束長iの小さいほうから順に一致/不一致を判定していくと、拘束長i=1あるいは、拘束長i=2、
    拘束長i=3、そして拘束長i=4と全ての拘束長にあてはまることになるため、拘束長から最大のものを選択する。

    【0121】図9に戻り、逆変換部26−3、および2
    6−4は、それぞれ表10の拘束長iが3または4に対応するデータが書き込まれ、供給された3×iビットの符号語列を2×iビットのデータ列に変換し、そのデータ列をマルチプレクサ27に出力する。

    【0122】マルチプレクサ27は、エラーデータ復調/逆変換部32、および逆変換部26−3、26−4より供給されたデータから、拘束長判定部31が出力する拘束長判定結果に対応するものを選択し、シリアルデータとして出力する。

    【0123】表13は、図7および図8による、拘束長iが1または2の処理において、エラーデータ復調コード検出を含んでいるときの、表5の復調テーブルである。

    【0124】 <表13> 復調テーブル(1,7;2,3;4) 符号 復調データ i=1,2 101 11 (ER) 100 000 000 100 0010 (ER) 100 000(not 100) 0000 (ER) 100(else) 11 (ER) 011 001 01 (ER) 011(else) 00 x10 100 0011 x10 000(not 100) 0010 x10(not 000,100) 01 (ER) 001 100 00 001(else) 10 (ER) 000 000(not 100) 0000 x00 100 0001 (ER) pre0 000 010 00 (ER) 000 110 10 000(else) 11 i=3 x00 100 100 000011 x00 100 000(not 100) 000010 x10 100 100 000001 x10 100 000(not 100) 000000 i=3 : Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength x01 000 000(not 100) 110111 i=4 : limits k to 7 x00 100 100 100 00001000 x10 100 100 100 00000000 (x: 0 or 1)

    【0125】以上の動作は、表5に対する復調テーブルとして具体例を示したが、これを表6に対する復調テーブルとしても同様に構成することが出来る。

    【0126】表14は、エラーデータ復調部分を含んだ復調テーブルの一例を示す。 表15は、エラーデータ復調部のエラーデータに対応した復調テーブルを示す。 表16には、エラーデータ復調部分のない、従来の復調テーブルを示す。

    【0127】

    【0128】

    【0129】

    【0130】図10は、復調装置全体の、ビタビ復号や
    Run-detector、およびランエラー補正等のエラーを減少させる手段を用いる場合の、他の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図10に示すように、復調部13
    の前段にデータ検出補正部41を設け、データ検出補正部41においてビタビ復号等を行えばよい。

    【0131】図11は、図10中のデータ検出補正部4
    1、復調部13、およびエラーデータ復調部12の詳細な構成を示すブロック図である。 データ検出補正部41
    は、図11に示すように、復調部13およびエラーデータ復調部12と、直列に接続される。 復調部13およびエラーデータ復調部12の動作は、前述と同様である。

    【0132】本発明における効果を確認するシミュレーションの結果を示す。 シミュレーションの手順は、まず、表5にもとづいて、Tminの連続を制限し、かつデータ列内においてDSV制御ビットを挿入したデータ列を変調した符号語列を作成する。 次に、この符号語列より任意の位置にシフトエラーを前方向および後ろ方向に発生させる。 そして、エラーを含んだ符号語列を、本方式を用いた場合とそうでない場合の2通りで復調し、比較する。 復調結果は、一箇所のエラー発生によって何データ語までエラーが伝搬したかによって評価を行った。

    【0133】符号語列(チャネルビット列)は、任意に作成した13107200ビットのランダムデータを、
    表5の変調コードテーブルを用いて、56データビットおきにDSV制御ビット1ビットを挿入しDSV制御を行い、
    発生させた。 発生した符号語列は、DSV制御されていることを確認した。 また平均のラン長は 3.366チャネルビットであった。 さらに、最小ラン2T、および最大ラン8Tを確認した。 そして最小ラン2Tの連続は、最大でも6回までであることを確認した。

    【0134】そして、上記のように得られたチャネルビット列より、任意の間隔でシフトエラーさせた結果は、
    表17の通りである。 ここでByte errorは百分率で示す。

    【0135】 <表17> ビットシフト時の復調エラー伝搬特性 その1 Shift error response <Table.5> <Table.5> <Table.5> 17PP-32 17PP-32 17PP-32 図3の手法 無し 有り 有り 図5(図8)の手法 無し 無し 有り worst case 3 Bytes 3 Bytes 3 Bytes (dc bit) in. in. in. Byte error(0) 0.0282 0.0282 0.1313 Byte error(1) 0.7472 0.7768 0.6795 Byte error(2) 0.2238 0.1944 0.1887 Byte error(3) 0.0006 0.0003 0.0003 Average - Byte error rate 1.1968 Byte 1.1668 Byte 1.0581Byte (Average) bit error rate 3.1320 bit 2.8496 bit 2.6148bit

    【0136】表17の結果により、本発明によるエラーデータ復調の2つの手法は、大きなByte-errorの発生を減少させ、すなわちビットシフト時のエラー補正を有効に行うことが確認された。 また、平均エラー伝搬においても、バイトエラー(8データ単位に区切った時のエラー)およびビットエラーの両方において、伝搬値が少なくなることが確認された。

    【0137】なお、17PP最悪エラー伝搬は、3バイトであり、これは、例えば、同じ最大ランd=1の符号である、表1の従来RLL(1、7)符号では2バイトである。 また、表3のRML符号でも最大は2バイトである。 しかしながら、シミュレーションの結果に示されるように、表5における、実際の3バイトのエラー伝搬の発生は、1000分の1以下であり、非常に小さい。

    【0138】そして、図10および図11にあるような実施例として、ランエラー補正を与えた後に本発明を適用した場合の結果は、表18の通りであり、最も良好な結果を得た。 なお、比較のために、表17のランエラー補正無しの結果も再度、示している。

    【0139】 <表18> ビットシフト時の復調エラー伝搬特性 その2 Shift error response <Table.5> <Table.5> <Table.5> 17PP-32 17PP-32 17PP-32 図3の手法 無し 有り 有り 図5(図8)の手法 無し 有り 有り ランエラー補正 無し 無し 有り worst case 3 Bytes 3 Bytes 3 Bytes (dc bit) in. in. in. Byte error(0) 0.0282 0.1313 0.1739 Byte error(1) 0.7472 0.6795 0.6403 Byte error(2) 0.2238 0.1687 0.1854 Byte error(3) 0.0006 0.0003 0.0003 Average - Byte error rate 1.1968 Byte 1.0581 Byte 1.0121Byte (Average) bit error rate 3.1320 bit 2.6148 bit 2.5382bit

    【0140】さらに、上記エラーレートの結果の数値は、DSVビットの1ビットを、含んだまま(すなわち、
    図1の復調装置のブロック図の変調部13が出力する値を言う)であり、実際のデータ列であるためには、さらにDSVビットの1ビットを取り出す必要がある。 従って、データ列でいうエラー伝搬特性はこれよりも多少変動する。 一般にはエラー伝搬平均値は、上記結果よりも良好になる。 いずれにしても、本発明を適用した結果、
    エラーは減少し、平均エラー伝搬も良好になった。

    【0141】また、同様に図10および図11の実施例である、ランエラー補正を直前で行った場合の結果は、
    表19に示され、表17および表18のいずれよりも良いものとなった。

    【0142】 <表19> ビットシフト時の復調エラー伝搬特性 その3 <Table.5> <Table.5> <Table.5> <Table.5> 17PP-32 17PP-32 17PP-32 17PP-32 図3の手法 無し 有り 有り 有り 図5(図8)の手法 無し 無し 有り 有り ランエラー補正 無し 無し 無し 有り (dc bit) out. out. out. out. Byte error(0) 0.0302 0.0389 0.1361 0.1776 Byte error(1) 0.7921 0.8032 0.7094 0.6721 Byte error(2) 0.1770 0.1575 0.1541 0.1498 Byte error(3) 0.0005 0.0003 0.0002 0.0002 Average - Byte error rate 1.1479 Byte 1.1191 Byte 1.0184 Byte 0.9726 Byte (Average) bit error rate 2.8505 bit 2.6110 bit 2.3986 bit 2.3268 bit

    【0143】以上のように、本発明の復調装置は、最小ランdが1以上のRLL符号列である、表5のようなPP
    17符号において、エラーが含まれていても、他と間違いがないようにして復調することによって、ビットシフトによる復調エラーを減らすことができ、また平均エラーレートを良好にすることができる。

    【0144】なお、本明細書において、システムとは、
    複数の装置により構成される装置全体を表すものとする。

    【0145】なお、上記したような処理を行うコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
    磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用することができる。

    【0146】

    【発明の効果】請求項1に記載の復調装置、請求項5に記載の復調方法、および請求項6に記載の提供媒体によれば、誤りを含む所定の長さの符号の拘束長を特定し、
    特定した拘束長を基に、符号を復調するようにしたので、ビットシフトエラーが発生したとき、より簡単な構成でエラー伝搬が小さくなるようにすることが可能になる。

    【0147】請求項7に記載の復調装置、請求項9に記載の復調方法、および請求項10に記載の提供媒体によれば、誤りを含む所定の長さの符号に対応する復調テーブルを用いて復調するようにしたので、ビットシフトエラーが発生したとき、より簡単な構成でエラー伝搬が小さくなるようにすることが可能になる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】復調装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。

    【図2】復調部13およびエラーデータ復調部12の詳細な構成を示すブロック図である。

    【図3】エラーコード/拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23、およびエラーデータ復調コード検出部2
    4の処理を説明する図である。

    【図4】エラーコード/拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23、およびエラーデータ復調コード検出部2
    4の処理を説明する図である。

    【図5】エラーコード/拘束長判定部21、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23、およびエラーデータ復調コード検出部2
    4の処理を説明する図である。

    【図6】エラーデータ復調コード検出部24の動作の詳細を説明する図である。

    【図7】エラーデータ復調コード検出部24の、他の動作を説明する図である。

    【図8】拘束長判定部31、最小ラン連続制限コード検出部22、最小ラン・最大ラン補償コード検出部23、
    およびエラーデータ復調コード検出部24の処理を説明する図である。

    【図9】復調部13およびエラーデータ復調部12の他の詳細な構成を示すブロック図である。

    【図10】ランエラー補正等のエラーを減少させる手段を用いる場合の、復調装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。

    【図11】データ検出補正部41、復調部13、およびエラーデータ復調部12の詳細な構成を示すブロック図である。

    【符号の説明】

    11 コンパレート部, 12 エラーデータ復調部,
    13 復調部, 14 DSVビット取出部, 15
    バッファ, 16 タイミング管理部, 21エラーコード/拘束長判定部、 22 最小ラン連続制限コード検出部、 23 最小ラン・最大ラン補償コード検出部, 25 エラーデータ復調テーブル, 26−1乃至26−4 逆変換部, 31 拘束長判定部, 32
    エラーデータ復調/逆変換部

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