A method and apparatus for the complementary encoder / decoder

申请号 JP2003501077 申请日 2002-05-28 公开(公告)号 JP2004533175A 公开(公告)日 2004-10-28
申请人 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィKoninklijke Philips Electronics N.V.; 发明人 アレン、ヒー;
摘要 1と零を含む符号語を用いてビットストリームを符号化及び復号するための方法及び装置が開示される。 符号化を達成するために、ビットストリームが変更されたビットストリームが1と零の異なる組合わせを含むように変更される。 次に、こうして変更されたビットストリームと元のビットストリームが、符号化され、送信され、復号される。 デコーダは、上述の変更の効果を反転させることで、上述の異なるビットストリームを考慮する。
权利要求
  • 第1ビットストリームを符号化するためのエンコーダであって、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記第2ビットストリームを符号化するための手段と、を備えることを特徴とするエンコーダ。
  • 前記符号化のための手段が構成エンコーダから成ることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ。
  • 前記第2ビットストリームを生成するための手段がワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ。
  • 第1ビットストリームを符号化するためのエンコーダであって、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して第1ビットと第2ビットを生成するための手段と、
    前記第2ビットストリーム内の各ビットに対して第3ビットと第4ビットを生成するための手段と、を備えることを特徴とするエンコーダ。
  • 前記第2ビットストリームを生成するための手段がワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項4記載のエンコーダ。
  • 第1ビットストリームを符号化するためのエンコーダであって、
    前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して、第1エンコーダの第1ビット及び第1エンコーダの第2ビットを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記第2ビットストリーム内の各ビットに対して、第2エンコーダの第1ビット及び第2エンコーダの第2ビットを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリームと、前記第1エンコーダの第1ビットと、前記第1エンコーダの第2ビットと、前記第2エンコーダの第1ビットと第2エンコーダの第2ビットとを多重化するための手段と、を備えることを特徴とするエンコーダ。
  • 前記第1エンコーダの第1ビット及び前記第1エンコーダの第2ビットを生成するための手段が構成エンコーダから成ることを特徴とする請求項6記載のエンコーダ。
  • 前記第2エンコーダの第1ビット及び前記第2エンコーダの第2ビットを生成するための手段が構成エンコーダから成ることを特徴とする請求項6記載のエンコーダ。
  • 前記第2ビットストリームを生成するための手段がワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項6記載のエンコーダ。
  • さらに、前記第1ビットストリームと前記第2ビットストリームの少なくとも一つをインタリービングするための手段を備えることを特徴とする請求項6記載のエンコーダ。
  • 第1ビットストリームを符号化するための方法であって、
    前記第1ビットストリームを受信するステップと、
    前記第1ビットストリームを、前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して、第1エンコーダを用いて符号化することで、第1エンコーダの第1ビット及び第1エンコーダの第2ビットを生成するステップと、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するステップと、
    前記第2ビットストリームを、前記第2ビットストリーム内の各ビットに対して、第2エンコーダを用いて符号化することで、第2エンコーダの第1ビット及び第2エンコーダの第2ビットを生成するステップと、
    前記第1ビットストリームと、前記第1エンコーダの第1ビットと、前記第1エンコーダの第2ビットと、前記第2エンコーダの第1ビットと、第2エンコーダの第2ビットとを多重化するステップと、を含むことを特徴とする方法。
  • 更に、前記第1ビットストリームと前記第2ビットストリームの少なくとも一方内のビットの並び順を替えることで、並び順を替えられたビットストリームを生成するステップを含むことを特徴とする請求項11記載の方法。
  • 前記第2ビットストリームを生成するステップが、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つを有することを特徴とする請求項11記載の方法。
  • 第1ビットストリームを符号化するための方法であって、
    前記第1ビットストリームを受信するステップと、
    前記第1ビットストリームを、前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して、第1エンコーダを用いて符号化することで、第1エンコーダの第1ビット及び第1エンコーダの第2ビットを生成するステップと、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するステップと、
    前記第2ビットストリームから、インタリービングされたビットストリームを生成するステップと、
    前記インタリービングされたビットストリーム内の各ビットに対して、前記インタリービングされたビットストリームを符号化することで、第2エンコーダの第1ビット及び第2エンコーダの第2ビットを生成するステップと、
    前記第1ビットストリームと、前記第1エンコーダの第1ビットと、前記第1エンコーダの第2ビットと、前記第2エンコーダの第1ビットと第2エンコーダの第2ビットとを多重化するステップと、を含むことを特徴とする方法。
  • 前記第1ビットストリームを符号化するステップが、更に、構成エンコーダを用いて、第1エンコーダの第1ビット及び第1エンコーダの第2ビットを生成するステップを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
  • 前記インタリービングされたビットストリームを符号化するステップが、更に、構成エンコーダを用いて、第2エンコーダの第1ビット及び第2エンコーダの第2ビットを生成するステップを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
  • 前記第2ビットストリームを生成するステップが、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つを有することを特徴とする請求項14記載の方法。
  • 受信されたビットの第1ビットストリームを復号するためのデコーダであって、
    第1デコーダの第1ビットストリームと、第1デコーダの第2ビットストリームと、前記第1ビットストリームと、前の反復からの対応する受信されたビットが1である確率値の第2ストリームとを、対応する受信されたビットが1である確率値の第1ストリームに変換するための第1復号手段と、
    前記確率値の第1ストリームの符号を反転するための第1符号反転手段と、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いはそれ以上の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記確率値の第1ストリームと、前記第2ビットストリームと、第2デコーダの第1ビットストリームと、第2デコーダの第2ビットストリームとを、第2ビットストリームの対応するビットが零である確率値の第2ストリームに変換するための第2復号手段と、
    確率値の第2ストリームの符号を反転するための第2符号反転手段と、を備えることを特徴とするデコーダ。
  • 更に、前記第1ビットストリームと前記第2ビットストリームの少なくとも一方の並び順を替えるためのインタリーバ手段を備えることを特徴とする請求項18記載のデコーダ。
  • 前記第2ビットストリームを生成するための手段が、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項18記載のデコーダ。
  • 受信されたビットの第1ビットストリームを復号するためのデコーダであって、
    第1デコーダの第1ビットストリームと、第1デコーダの第2ビットストリームと、前記第1ビットストリームと、前の反復からの対応する受信されたビットが1である確率値の第2ストリームとを、対応する受信されたビットが1である確率値の第1ストリームに変換するための第1復号手段と、
    前記確率値のストリームを第2デコーダによって要求される順番に並べ替えるための第1デコーダ・インタリーバ手段と、
    前記確率値の第1ストリームの符号を反転するための第1符号反転手段と、
    受信されたビットストリームの並び順を第2デコーダによって要求される順番に並べ替えるための第2デコーダ・インタリーバ手段と、
    前記第2デコーダ・インタリーバ手段によって生成されたビットの並び順とは異なる一つ或いは複数の対応するビット値を有する順番を並べ替えられたビットの第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記確率値の第1ストリームと、前記第2ビットストリームと、第2デコーダの第1ビットストリームと、第2デコーダの第2ビットストリームとを、前記第2ビットストリームの対応するビットが1である確率値の第2ストリームに変換するための第2復号手段と、
    前記確率値の第2ストリームを前記第1デコーダによって要求される順番に並べ替えるために前記確率値の第2ストリームの並び順を変えるためのデインタリーバ手段と、
    前記確率値の第2ストリームの符号を反転するための第2符号反転手段と、
    前記確率値の第2ストリームの決定を一回或いは複数回反復できるようにするための判定ユニット手段と、を備えることを特徴とするデコーダ。
  • 第2ビットストリームを生成するための手段が、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項21記載のデコーダ。
  • 受信されたビットの第1ビットストリームを復号するための方法であって、
    第1デコーダの第1ビットストリームと、第1デコーダの第2ビットストリームと、前記第1ビットストリームと、前の反復からの確率値の第2ストリームとを、前記第1ビットストリームの対応するビットが1である確率値の第1ストリームに変換するステップと、
    前記確率値の第1ストリームの符号を反転するステップと、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するステップと、
    前記確率値の第1ストリームと、前記第2ビットストリームと、第2デコーダの第1ビットストリームと、第2デコーダの第2ビットストリームとを、前記第2ビットストリームの対応するビットが零である確率値の第2ストリームに変換するステップと、
    前記確率値の第2ストリームの符号を反転するステップと、
    上記各ステップを指定される反復回数だけ反復するステップと、を含むことを特徴とする方法。
  • 更に、前記第1ビットストリームと第2ビットストリームの少なくとも一つをインタリービングするステップを含むことを特徴とする請求項23記載の方法。
  • 前記第2ビットストリームを生成するステップが、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つを有することで達成されることを特徴とする請求項23記載の方法。
  • 受信されたビットの第1ビットストリームを復号するための方法であって、
    第1デコーダの第1ビットストリームと、第1デコーダの第2ビットストリームと、前記第1ビットストリームと、前の反復からの対応する受信されたビットが1である確率値の第2ストリームとを、前記第1ビットストリーム内の対応するビットが1である確率値の第1ストリームに変換するステップと、
    前記確率値の第1ストリームの並び順を第2デコーダによって要求される順番に並べ替えるステップと、
    前記確率値の第1ストリームの符号を反転するステップと、
    前記受信されたビットの第1ビットストリームを前記第2デコーダによって要求される順番にインタリービングすることで、順番を並べ替えられたビットストリームを生成するステップと、
    前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の対応するビット値を有する順番を並べ替えられたビットからなる第2ビットストリームを生成するステップと、
    前記確率値の第1ストリームと、前記第2ビットストリームと、第2デコーダの第1ビットストリームと、第2デコーダの第2ビットストリームとを、前記ワンズ・コンプリメント・ビットストリームの対応するビットが零である確率値の第2ストリームに変換するステップと、
    前記確率値の第2ストリームの順番を並び替えるための前記確率値の第2ストリームを、前記第1デコーダによって要求される順番にデ・インタリービングするステップと、
    前記確率値の第2ストリームの符号を反転するステップと、
    上記の各ステップを指定される反復回数だけ反復するステップと、を含むことを特徴とする方法。
  • 第2ビットストリームを生成するステップが、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つを有することを特徴とする請求項26記載の方法。
  • ビットストリームを表す信号であって、このビットストリームの元の各ビットに対して、
    前記元のビットと同一の第1ビットと、
    前記元の符号を一つ或いは複数のエンコーダにて符号化することで得られる第1複数ビットと、
    修正されたビットを一つ或いは複数のエンコーダにて符号化することで得られる第2複数ビットと、を含み、
    前記修正されたビットがワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つを適用することで生成され、前記第1ビットと、前記第1複数ビットと、前記第2複数ビットが互いに多重化されることを特徴とする信号。
  • 第1ビットストリームを符号化するためのエンコーダを備える装置であって、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して、第1ビットと第2ビットを符号化するための手段と、
    前記第2ビットストリーム内の各ビットに対して、第3ビットと第4ビットを符号化するための手段と、を備えることを特徴とする装置。
  • 第2ビットストリームを生成するための手段が、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項29記載の装置。
  • 第1ビットストリームを符号化するためのエンコーダを備える装置であって、
    前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して、第1エンコーダの第1ビットと第1エンコーダの第2ビットを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して、第2エンコーダの第1ビットと第2エンコーダの第2ビットを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリームと、前記第1エンコーダの第1ビットと、前記第1エンコーダの第2ビットと、前記第2エンコーダの第1ビットと、前記第2エンコーダの第2ビットとを多重化するための手段と、を備えることを特徴とする装置。
  • 前記第2ビットストリームを生成するための手段が、ワンズ・コンプリメンタと差分エンコーダの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項31記載の装置。
  • 第1ビットストリームを符号化するためのエンコーダを備えるモジュールであって、
    前記第1ビットストリーム内の各ビットに対して、第1エンコーダの第1ビットと第1エンコーダの第2ビットを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記第2ビットストリーム内の各ビットに対して、第2エンコーダの第1ビットと第2エンコーダの第2ビットを生成するための手段と、
    前記第1ビットストリームと、前記第1エンコーダの第1ビットと、前記第1エンコーダの第2ビットと、前記第2エンコーダの第1ビットと、前記第2エンコーダの第2ビットとを多重化するための手段と、を備えることを特徴とするモジュール。
  • 受信されたビットの第1ビットストリームを復号するためのデコーダを備える装置であって、
    第1デコーダの第1ビットストリームと、第1デコーダの第2ビットストリームと、前記第1ビットストリームと、前の反復からの対応する受信されたビットが1である確率値の第2ストリームとを、対応する受信されたビットが1である確率値の第1ストリームに変換するための第1復号手段と、
    前記確率値の第1ストリームの符号を反転するための第1符号反転手段と、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記確率値の第1ストリームと、前記第2ビットストリームと、第2デコーダの第1ビットと、第2デコーダの第2ビットとを、前記第2ビットストリームの対応するビットが零である確率値の第2ストリームに変換するための第2復号手段と、
    前記確率値の第2ストリームの符号を反転するための第2符号反転手段と、を備えることを特徴とする装置。
  • 受信されたビットの第1ビットストリームを復号するためのデコーダを備えるモジュールであって、
    第1デコーダの第1ビットストリームと、第1デコーダの第2ビットストリームと、前記第1ビットストリームと、前の反復からの対応する受信されたビットが1である確率値の第2ストリームとを、対応する受信されたビットが1である確率値の第1ストリームに変換するための第1復号手段と、
    前記確率値の第1ストリームの符号を反転するための第1符号反転手段と、
    前記第1ビットストリームから、前記第1ビットストリームとは異なる一つ或いは複数の異なる対応するビット値を有する第2ビットストリームを生成するための手段と、
    前記確率値の第1ストリームと、前記第2ビットストリームと、第2デコーダの第1ビットと、第2デコーダの第2ビットとを、前記第2ビットストリームの対応するビットが零である確率値の第2ストリームに変換するための第2復号手段と、
    前記確率値の第2ストリームの符号を反転するための第2符号反転手段と、を備えることを特徴とするモジュール。
  • 说明书全文

    【技術分野】
    【0001】
    本発明は、一般的には、通信システム、より詳細には、ビットメッセージを符号化及び/或いは復号化するための方法及び装置に係る。
    【背景技術】
    【0002】
    デジタル網は、一般的には、送信信号上のビットストリームの変調を伴う。 デジタル網は、一方においては、効率を向上させることができるが、他方においては、雑音、例えば、ビル、樹木、車、電源、電場源等からの雑音に弱い。 典型的には、デジタルメッセージは、変調及び伝送される前に符号化され、受信及び復調される際に復号される。 符号化されたデジタルメッセージは、通常は、一つ或いは複数のビットにグループ化され、シンボルが形成される。 そして、このシンボルを用いて、そのシンボルを表すものとして識別される高周波の正弦電磁(EM)波が選択される。 シンボルを高周波の正弦波によって伝送するために通常用いられる技術においては、その波の振幅、周波数、及び/或いは位相が所定のやり方にて変化される。 こうして、ある所定の振幅、周波数、及び/或いは位相を有する波は、あるシンボル、つまり、ある所定のビットパターンを表す。
    【0003】
    このようなやり方にてデジタルメッセージを伝送することで、伝送の際の雑音に起因するある種の誤りを回復することが可能となる。 ただし、誤りの回復は、本質的にランダムな零と1の分布に依存する。 不幸なことに、あるメッセージが、多くの零を含む場合は、エンコーダ及びデコーダの性能は、通常は、劣化する。 更に、伝送内に同一のシンボルが連続して発生する場合も、他の誤り訂正機能のループ(error correcting function loops)、例えば、同期ループ、自動利得制御ループ等に悪影響を及ぼす。 これは、これら機能ループは、正常に機能するためには、前に受信されたシンボルと次に受信されたシンボル間の差の情報を必要とするためである。
    【発明の開示】
    【発明が解決しようとする課題】
    【0004】
    従って、多くの零を含むデジタルメッセージを送信するための方法及び装置に対する必要性が生じる。
    【課題を解決するための手段】
    【0005】
    本発明は、符号化されたビットストリームが零と1を含むように、ビットストリームを符号化及び/或いは復号するための方法及び装置を提供する。 この符号化は、複数のエンコーダへの入として、そのビットストリームの対応するビット値の異なる系列を含む異なるバージョンを提供することで達成される。 同様にして、復号は、デコーダへの入力内のこれら異なるバージョンを考慮することで達成される。
    【0006】
    本発明の完全な理解と長所は、添付の図面を参照しながら以下の説明で得られる。
    【発明を実施するための最良の形態】
    【0007】
    以下の説明においては、本発明の完全な理解を図るために、数多くの具体的な詳細がなされる。 ただし、当業者においては明らかなように、本発明はこのような具体的な細部なしに実現することもできる。 他の幾つかのケースにおいては、公知の要素については、不必要な詳細によってかえって本発明が不明瞭なものとならないように簡略的に或いはブロック図にて示される。 加えて、殆どの部分において、電気通信等に関する詳細は、そのような詳細が本発明の完全な理解を得るために必要でないと考えられる場合、或いは当業者の技術の範囲内であると考えられる場合は割愛されている。
    【0008】
    さらに、改めて言及されてない限り、ここに説明される全ての機能は、ハードウェアによっても、ソフトウェアによっても、或いはこれらの組み合わせによっても遂行することができる。 ただし、一つの好ましい実施例においては、これら機能は、改めて言及されてない限り、コンピュータプログラムコードやソフトウェア等のコードに従ってコンピュータや電子データプロセッサ等のプロセッサによって、及び/或いはそのような機能を遂行するようにコーディングされた集積回路によって遂行される。
    【0009】
    本発明の原理及びこれらの長所は、図1から5に示す実施例を参照することで最も良く理解できるものである。
    【0010】
    図1において、参照符号100は、本発明の特徴を具現する通信網の部分を一般的に示す。 より詳細には、この通信部分100は、ソースビットストリーム110を受信し、送信符号語114を変調器116に供給するように適合化されたエンコーダ112を備える。 ソースビットストリームは、通常は、1つ或いは複数のフレームに編成され、各フレームは1つ或いは複数のビットを含む。 典型的には、ソースビットストリームは、数百或いは数千ビットから成るフレームに編成される。
    【0011】
    変調器116には、デジタル変調器、例えば、直交振幅変調器(Quadrature Amplitude Modulator, QAM)、パルス振幅変調(Pulse Amplitude Modulation、PAM)、パルス符号変調(Pulse Code Modulation、PCM)、差分パルス符号変調(Differental Pulse Code Modulation、DPCM)、位相シフトキーイング(Phase-Shift Keying, PSK)、差分位相シフトキーイング(Differental Phase-Shift Keying, PSK)、オフセット直交位相シフトキーイング(Offset Quadrature Phase-Shift Keying, OQPSK)、差分直交位相シフトキーイング(Differental Quadrature Phase-Shift Keying,π/4-Q PSK)、ガウスフィルタ最小シフトキーイング(Gaussian Filtered Minimum Shift Keying, GMSK)等が用いられ、送信符号語(transmitted code word)114を、送信され変調された信号(transimitted modulated signal)118に変換するように構成される。 この変調された信号120は、送信部120によって送信される。
    【0012】
    送信部120は、送信され変調された信号118を、無線或いは有線技術を介して送信するように構成される。 この結果として変調された信号122が受信される。 無線或いは有線技術を介しての信号の伝送は当業者においては周知であり、従って、本発明を説明するために必要な所を除いて詳細には説明しない。
    【0013】
    こうして受信された変調された信号(received modulated signal)122は、この受信された変調器信号(received modulator singal)122を受信符号語126に変換するように構成された復調器124に供給される。 この受信符号語126は、入力として、この受信符号語126を受信されたビットストリーム130に変換するように構成されたデコーダ(decoder)128に供給される。
    【0014】
    エンコーダ120及び/或いはデコーダ128は、スタンドアローン装置であっても、エンコーダ及び/或いはデコーダを備える装置、例えば、送信機、移動電話機等であっても、或いは装置に対するモジュール、例えば、送信機、受信機、移動電話機等のコンポーネントであっても構わない。 こうして、本発明は、スタンドアローンエンコーダ及び/或いはデコーダから成る装置、エンコーダ及び/或いはデコーダを備える装置、及び/或いはエンコーダ及び/或いはデコーダを備えるモジュールを含むものと解されるべきである。
    【0015】
    送信され変調された信号118を送信するための送信部120内に雑音が存在すると、送信され変調された信号118と同一の受信され変調された信号122を受信することができなくなることに注意する。 つまり、復調された信号、すなわち、受信符号語126が、送信符号語114と異なることとなる。 従って、エンコーダ112及びデコーダ128は、好ましくは、雑音の影響を低減するため、及び誤りを回復するためのメカニズムが利用できるように構成される。 当分野においてとりわけ有益であり、通常に用いられている一つのこのようなメカニズムとして、帰納的組織畳込み(Recursive Systematic Convolutional, RSC)符号技術を利用するターボエンコーダ/デコーダが知られている。 以下の議論においては、このRSCターボエンコーダ及びデコーダを用いるものと想定され、これを用いる実施例が示されるが、RSCターボエンコーダ及びデコーダは、単に例示の目的で示されるものであり、本発明はRSCターボエンコーダ及びデコーダの使用に制限されるものではない。 他の符号技術、例えば、ハミング符号(Hamming code)、ゴーレー符号(Goly code)、リード・マラー符号(Reed-Muller code)、BCH符号(Bose, Chaudhuri and Hocqenghem code)、リード・ソロモン符号(Reed-Solomon code)、ファイア符号(Fire code)、畳み込み符号(convolutional code)等を本発明と共に用いることもできるが、研究の結果、RSC符合技術を利用するターボエンコーダ(turb encoders)が通常は他のバリエーションよりも優れており、従って、より好ましい方法であることがわかっている。 代替のエンコーダ・デコーダ(encoder/decoder)に依存する方法の利用と動作も、当業者においては、本発明を読むことで明白であり、従って、本発明の範囲内に入るものである。
    【0016】
    図2は、本発明の特徴を具現するエンコーダ112(図1)、すなわち、1/5ターボエンコーダ(1つの入力ビットに対して5つの出力ビットが生成される)の一つの実施例を示す。 上述のように、本発明との関連で他のエンコーダを用いることもできるが、簡単のためにターボエンコーダについて説明する。
    【0017】
    エンコーダ112は、通常は、好ましくは、1つのシステミックビット(systemic bit)と、(好ましくは帰納的組織畳込み(Recursive Systematic Convolutional, RSC)を利用する)2つ或いはそれ以上の構成エンコーダ(constitute encoders)の各々からの2ビットを多重化する。 より詳細には、エンコーダ112は、第1構成エンコーダ210と第2構成エンコーダ212を備えるように構成されるが、これらの各々については、後に図3との関連でより詳細に説明される。
    【0018】
    第1構成エンコーダ210は、好ましくは、入力として、ソースビットストリーム110(図1)を受信する。 一般に、第1構成エンコーダ210は、ソースビットストリーム110内の各ビットに対して、1つのビットストリームを受信し、2つのビット、つまり、パリティビットとしても知られる、第1構成エンコーダ(CE1)の第1ビット214と第1構成エンコーダ(CE1)の第2ビット215を出力する。
    【0019】
    第2構成エンコーダ212は、好ましくは、雑音に対する追加の保護を与えるために、第1構成エンコーダ210と第2構成エンコーダ212が同一の結果を生成することを阻止するように修飾(修正)されている、ソースビットストリーム110を受信する。 好ましくは、第2構成エンコーダ212は、入力として、ソースビットストリーム110を、そのソースビットストリーム110がエンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ(encoder ones complementer)222によって符号化され、エンコーダ・インタリーバ(encoder interleaver)224によってインタリーブされた(つまり、ソースビットストリーム110の順番が本質的にランダム化された)後に、受信し、出力として、第2構成エンコーダ(CE2)の第1ビット216と、第2構成エンコーダ(CE2)の第2ビット217を出力するように構成される。
    【0020】
    エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ222は、ワンズ・コンプリメンタ機能(ones complement function)を遂行するように、つまり、1を零に、零を1に変換するように構成される。 後に図3との関連で説明するように、第2構成エンコーダ212は、非零の出力を生成するために、1つ或いは複数の1の入力を必要とする。 エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ222は、送信符号語114内に1を実質的にランダムに挿入する働きをし、こうすることで、雑音によって引き起こされる復号誤りを回復することが困難な実質的にオール零(all-zeros)の伝送が制限される。 後に例示されるように、オール零のビットストリームは、1と零を含む送信符号語(transmitted code word)に変換される。
    【0021】
    上述のように、エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ222は、ビットストリームを、対応するビット値が異なるように変化させる別の機能、例えば、差分エンコーダ(この出力は現在のビットと前のビットの排他的論理和(exclusive or)の逆数に等しい)と置換することもできる。 ワンズ・コンプリメンタ222、及び差分エンコーダの目的は、ビットストリームの2つの異なるバージョンを、少なくとも2つのエンコーダに提供することにある。 このような特徴を提供するあらゆる機能を利用することができる。 ただし、対応する修正をデコーダ128にも施す必要があることに注意する。
    【0022】
    エンコーダ・インタリーバ224は、本質的に、伝送中のバーストエラーの影響を低減するために、各フレーム内のソースビットストリーム110の順番をランダム化するように構成される。 一般に、伝送中の雑音は、一連の隣接するビット、つまり、バーストエラーに影響を及ぼす。 これら隣接するビットの回復は、典型的には、壊れた非隣接のビット(corrupted ,non-contiguous bits)を回復する場合より困難である。 エンコーダ・インタリーバ224は、この現象を認識し、雑音の影響を散逸させるために、ビットの並び順を替える。 こうすることで、ビットが受信され、そのビットの順番が元の順に再び戻されたとき、バーストエラーの隣接するビットへの悪影響が非隣接のビットへと分散される。 これに関しては、図5との関連で詳しく説明する。
    【0023】
    上述の一例として、ビット0、1、2、3、4及び5をこの順番にて有する6ビットから成るブロックにおいては、エンコーダ・インタリーバ224は、送信されるべきビットの順番を、例えば、2、5、3、1、4なる順番に並べ替える。 2つの隣接するビット、例えば、5と3を損傷させるバーストエラーは、受信されたとき、それらの元の順番に並べ替えられ、こうすることで、バーストエラーが非隣接ビットへと分散され、雑音の影響が非隣接ビットへと制限され、損傷されたビット(corrupted bits)を回復できる確率が向上される。 エンコーダ・インタリーバ224の設計は、とりわけ、データブロックのサイズと、予想される信号対雑音比に依存する。 インタリーバの使用及び設計は、当業者においては周知であり、ここでは、本発明を説明するために必要でない限り、詳細な説明は割愛される。
    【0024】
    マルチプレクサ230は、入力として、ソースビットストリーム110からの元の修正(修飾)されてないビットであるシステミックビット(systemic bit)213、第1構成エンコーダ(CE1)の第1ビット214、第1構成エンコーダ(CE1)の第2ビット215、第2構成エンコーダ(CE2)の第1ビット216及び第2構成エンコーダ(CE2)の第2ビット217を受信し、送信符号語114を出力するように構成される。 これらビットは、好ましくは、率直なビット毎の連接アルゴリズム(bit-wise concatenation algorithm)或いはパンクチャリングアルゴリズム(puncturing algorithm)を用いて多重化される。 ビット毎のアルゴリズムは、入力ビットストリームの各ビットに対して、システミックビット213、第1構成エンコーダ(CE1)の第1ビット214、第1構成エンコーダ(CE1)の第2ビット215、第2構成エンコーダ(CE2)の第1ビット216及び第2構成エンコーダ(CE2)の第2ビット217を順次的に連接する。
    【0025】
    代替として、パンクチャリングアルゴリズムを用いて、符号語114内のビットの数を削減することで、追加の効率を得ることもできる。 パンクチャリング(Puncturing)は、当分野において周知であり、従って、本発明を開示するために必要な所を除いて、これ以上の詳細な説明については割愛する。
    【0026】
    当業者においては本発明を読むことで理解できるように、エンコーダ112は単に一例として示されているものであり、本発明を制限することを意図するものではない。 例えば、追加の構成エンコーダを、追加のデータ回復を達成するために用いることもでき、エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタは、どこに配置しても構わない。 例えば、第1構成エンコーダ210と関連させることも、エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ222とエンコーダ・インタリーバ224の位置を逆にすること等も可能である。 ただし、このような修正を行うためには、図5に示すデコーダに対しても類似の修正を行うことが必要であり、このような修正は当業者においては、本発明を読むことで明らかになるものである。
    【0027】
    図3は、上で図2との関連で説明した第1構成エンコーダ(first constitute encoder)210を実現するための一つの方法を示す。 この第1構成エンコーダ210は、図2の第2構成エンコーダ212に対しても用いることができる。
    【0028】
    好ましくは、第1構成エンコーダ210は、図に示すように、3つのメモリを備えるRSCエンコーダから成る。 このRSCは、単に例示のために示されているものであり、本発明を制限するものと解されるべきではない。 当業者においては本発明を読むことで明らかなように、他の設計の、帰納的(recursive)或いは非帰納的(non-recursive)若しくは畳み込み(convolutional)或いはブロック(blok)エンコーダも存在し、本発明との関連で用いることができ、従って、これらも本発明の範囲に入るものである。
    【0029】
    一般に、第1構成エンコーダ210は、3つのメモリ、つまり、第1メモリ310、第2メモリ312、及び第3メモリ314を備えるように構成され、これらメモリは、遅延及び/或いはシフトレジスタとも呼ばれる。 第1構成エンコーダ210は、第2メモリ312の値と第3メモリ314との排他的論理和316の結果を、入力ビットとの排他的論理和318に加えることで、符号化に帰納的な性格を与えるようにも構成される。
    【0030】
    第1構成エンコーダ210の出力は、第1ビット320、例えば、第1構成エンコーダ(CE1)の第1ビット216及び/或いは第2構成エンコーダ(CE2)の第1ビット216と、第2ビット322、例えば、第1構成エンコーダ(CE1)の第2ビット215及び/或いは第2構成エンコーダ(CE2)の第2ビット217を含む。 第1ビット320は、好ましくは、排他的論理和318の結果と、第1メモリ310と、第3メモリ314との排他的論理和324の結果から成り、第2ビット322は、好ましくは、排他的論理和318の結果と、第1メモリ310と、第2メモリ312と、第3メモリ314の排他的論理和326の結果から成る。
    【0031】
    図4は、第1構成エンコーダ210(図3)によって実現されるRSC符号技術のトレリス図(Trellis diagram)であり、第1構成エンコーダ210(図3)によって実現されるRSC符号技術の理解をより深めるために示される。 このトレリス図400は、現在の状態410から新たな状態412への遷移を図解する状態図を表す。 各状態“S0”から“S7”とは、それぞれ、第1メモリ310、第2メモリ320、及び第3メモリ314の状態を表す3ビット値から成る状態値414と関連する。 各可能な遷移が実線或いは点線によって示される。 点線は、ラインラベルの斜線の前の“1”によって表されるように、入力ビットが“1”である結果としての現在の状態410から新たな状態412への遷移を表し、実線は、ラインラベルの斜線の前の“0”によって表されるように、入力ビットが“0”である結果としての現在の状態410から新たな状態412への遷移を表す。
    【0032】
    各ラインラベルは、さらに、斜線に続く2つのビットを含む。 第1ビットは、構成エンコーダからの第1ビット、例えば、図2の第1構成エンコーダ(CE1)の第1ビット214、及び/或いは第2構成エンコーダ(CE2)の第1ビット216を表す。 第2ビットは、構成エンコーダからの第2ビット、例えば、図2の第1構成エンコーダ(CE1)の第2ビット215、及び/或いは第2構成エンコーダ(CE2)の第2ビット217を表す。
    【0033】
    例えば、現在の状態410が“0”である場合、第1メモリ310、第2メモリ312、及び第3メモリ314は、それぞれ、“S0=000”なる状態値によって示されるように“0”を含む。 一方、“S0”の現在の状態410において、入力ビットは“0”である場合は、第1構成エンコーダ210の第1ビットと第2ビットの出力は、“S0”の現在の状態410と“S0”の新たな状態412との間の実線によって示されるように、各々、零となる。 このラインは、入力ビットが“0”であり、RSCエンコーダの第一と第2ビットの出力が各々“0”であったために、“0/00”としてラベルされていることに注意する。 “S0”の新たな状態412に遷移すると、第1メモリ310、第2メモリ312、及び第3メモリ314の値は、それぞれ、状態値“S0=000”によって示されるように、“000”となる。
    【0034】
    ただし、“S0”の現在の状態410において、システミックビット(入力)が“1”であるときは、第1構成エンコーダ210の第1ビット320と第2ビット322の出力は、それぞれ、“S0”の現在の状態410と“S4”の新たな状態412との間の点線によって示されるように、“1”となる。 このラインは、入力ビットが“1”であり、第1構成エンコーダ210の第1ビット320と第2ビット322の出力が各々“1”であったために、“1/11”としてラベルされていることに注意する。 “S4”の新たな状態412に遷移すると、第1メモリ310、第2メモリ312、及び第3メモリ314の値は、それぞれ、状態値“S4=100”によって示されるように、“100”となる。
    【0035】
    図5は、図1との関連で上で説明されたデコーダ128を実現するための一つの方法を示す。 好ましくは、デコーダ128は、図5に示すようにターボデコーダ(turbo decoder)から成る。 より詳細には、参照符号128は、図2から4との関連で説明されたようなターボエンコーダによって符号化された、受信符号語126を復号するために用いることができるターボデコーダを示す。 このターボデコーダは、最大帰納的確率(Maximum A-Posteriori Probability, MAP)アルゴリズムに基づくが、これは単に例示のためものであり、本発明を制限するものと解されるべきではない。 当業者においては、本発明を読むことで明らかなように、他の設計のデコーダ、例えば、log-MAP, Max-log-MAP, Soft Output Viterbi Algorithm, SOVA)等を用いることもでき、従って、これらも本発明の範囲内に含まれるものである。
    【0036】
    一般には、後により詳細に説明するように、デコーダ128は、シリアルに対話的に動作する第1デコーダ512と第2デコーダ518とを備える。 第1デコーダ512の出力、つまり、L e (12)は、第2デコーダ518への入力の一つを構成し、第2デコーダ518の出力、つまり、L e (21)は、第1デコーダ512への入力の一つを構成する。 第1デコーダ512は、第1構成エンコーダ210(図2)によって符号化されたビットを復号し、第2デコーダ518は、第2構成エンコーダ212(図2)によって符号化されたビットを復号する。
    【0037】
    デコーダ128は、受信符号語126(図1)を5つのビット、つまり、受信されたシステミックビット502、受信された第1デコーダ(D1)の第1ビット504、受信された第1デコーダ(D1)の第2ビット506、受信された第2デコーダ(D2)の第1ビット508、及び受信された第2デコーダ(D2)の第2ビット510に分離するが、これらは、それぞれ、システミックビット213、第1構成エンコーダ(CE1)の第1ビット214、第1構成エンコーダ(CE1)の第2ビット215、第2構成エンコーダ(CE2)の第1ビット216、及び第2構成エンコーダ(CE2)の第2ビット217に対応する。
    【0038】
    第1デコーダ512は、受信されたシステミックビット502、第1デコーダ(D1)の第1ビット504、及び第1デコーダ(D1)の第2ビット506を入力として受信するように構成される。 上述の3つの入力に加えて、第1デコーダ512は、入力として、受信されたシステミックビット502が1である確率の自然対数(-L e (21))も受信するように構成される。 ここで、“(21)”なる表記は、それら値が、第1デコーダに送られる第2デコーダの結果であることを表し、同様に、“(12)”なる表記は、それら値が、第2デコーダに送られる第1デコーダの結果であることを表す。 この(-L e (21))は零に初期化されるが、これについては、後に符号インバータ(sign inverter)526との関連でより詳細に説明する。
    【0039】
    第1デコーダ512は、選択されたタイプのエンコーダに対して満足できる結果を与えることができればどのような復号アルゴリズムであっても構わない。 例えば、図2から4に図解されるターボエンコーダに対して適当な復号技術としては、MAP、SOVA、log-MAP、Max-log-MAP等が含まれる。 復号技術は当業者においては周知であり、復号技術と本発明との相互作用については当業者においては本発明を読むことで明らかとなるものである。
    【0040】
    第1デコーダ512は、好ましくは、出力を、ある特定のビットが1である尤度(likelihood)の自然対数の形式にて提供する。 より詳細には、第1デコーダ512の出力は、以下の式によって与えられる:
    【数1】

    【0041】


    ここで、


    p[received systemic bit = 1]は、受信されたシステミックビット502が1に等しい確率を表し、


    p[received systemic bit = 0]は、受信されたシステミックビット502が0に等しい確率を表す。


    【0042】


    こうして、L

    e (12)は、受信されたシステミックビット502が1である確率が高い場合は正となり、受信されたシステミックビット502が0である確率が高い場合は負となる。


    【0043】


    上述のように、第1デコーダ512の出力値は、第2デコーダ518に入力される。 ただし、これら値は、エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ(encoder ones complementer)222(図2)及びエンコーダ・インタリーバ(encoder interleaver)224(図2)を考慮するように調節される必要がある。 図2に示すように、第1構成エンコーダ210は、入力として、インタリーブも、反転もされてない、つまり、1の補数(ones complement)ではないビットを受信する。 第2エンコーダ212は、ただし、入力として、エンコーダ・インタリーバ224によって並び順を替えられ、エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ222によって反転されたビットを受信する。


    【0044】


    こうして、図5に戻り、第1デコーダ512の出力は、第1デコーダのインタリーバ514によって並び順を換えられ、符号インバータ516によって符号を反転することを必要とされる。 第1デコーダのインタリーバ514及び符号インバータ516の結果は、受信されたシステミックビット502が、第2デコーダ(D2)の第1ビット508及び第2デコーダ(D2)の第2ビット510と同様に並べられたとき零である確率を表す。


    【0045】


    同様に、受信されたシステミックビット502も、第2デコーダ(D2)の第1ビット508及び第2デコーダ(D2)の第2ビット510を生成するために用いられたときと同じ順番で、同じように反転されている表現を提供できるように、つまり、第2構成エンコーダ212(図2)への入力を複製できるように調節される必要がある。 このために、受信されたシステミックビット502は、第1デコーダのインタリーバ520とデコーダのワンズ・コンプリメンタ522に加えられる。


    【0046】


    従って、第2デコーダ518への入力は、(-L

    e (12))と、順番を替えられてビットを反転された受信されたシステミックビット502と、第2デコーダの第1ビット508と、第2デコーダの第2ビット510とから成る。 第2デコーダ518の動作は、上で第1デコーダ512との関連で説明したそれと同一である。


    【0047】


    第2デコーダ518は、好ましくは、出力を ある特定のビットが1である尤度の自然対数の形式にて提供する。 ワンズ・コンプリメント機能(ones complement function)のために、第2エンコーダ518からのあるビットが1であるという高確率結果は、実際には、そのビットが零である高確率結果であることに注意されたい。 より詳細には、第2デコーダ518の出力は、以下の式によって与えられる:


    【数2】


    【0048】


    ここで、


    p[inverted received systemic bit = 1]は、受信されたシステミックビット502が、デコーダのワンズ・コンプリメント522の適用後に、1に等しい、つまり、実際には零である確率を表し、


    p[inverted received systemic bit = 0]は、受信されたシステミックビット502が、デコーダのワンズ・コンプリメント522の適用後に、0に等しい、つまり、実際には1である確率を表す。


    【0049】


    こうして、L

    e (21)は、受信されたシステミックビット502が零である確率が高い場合は正となり、受信されたシステミックビット502が1である確率が高い場合は負となる。


    【0050】


    上述のように、第2デコーダ518の出力は、第1デコーダ512への入力として用いられる。 出力L

    e (21)は、L

    e (12)と類似するが、ただし、ワンズ・コンプリメント及び反転機能を考慮するように調節する必要がある。 こうして、第2デコーダ518の出力は、第1デコーダ512に入力される前に、デインタリーバ(de-interleaver)524と第2符号インバータ(sign inverter)526に加えられる。


    【0051】


    上述したターボ復号プロセス(turbo decoder process)は、好ましくは、受信されたブロックのビットに対して、判定ユニット528によって決定される1回或いはそれ以上の回数だけ遂行される。 好ましくは、このプロセスは8回反復される。 代替として、判定ユニット528は、反復回数を、とりわけ、確率、反復間の分散等に基づいて変化させるように構成することもできる。 反復の回数が十分であることが決定されると、デコーダ128は、受信されたビットストリーム130(図1)を出力する。


    【0052】


    デコーダのワンズ・コンプリメンタ522は、上述のエンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ222(図2)の代りに差分エンコーダが用いられているときは差分エンコーダと置換することもできることに注意されたい。


    【0053】


    一例として、ソースビットストリーム110は42個の零から成るストリームであるものと想定する。 エンコーダ112の出力は、エンコーダ・インタリーバ224は存在しないものと想定すると、以下のテーブルに示されるようになる。 第一行は、送信符号語を表すが、これは、順番に、システミックビット213、第1エンコーダ(CE1)の第1ビット214、第1エンコーダ(CE1)の第2ビット215、第2エンコーダ(CE2)の第1ビット216、及び第2エンコーダ(CE2)の第2ビット217を含む。 第二行はシステミックビットの値を表すが、これは、この例では常に零である。


    【0054】


    第三行は、第1構成エンコーダ210の出力を表し、括弧内は図4に解説される状態遷移を表す。 第1構成エンコーダ210はシステミックビットの値が零のときは、オール零を出力し、状態遷移は常に状態“S0”から状態“S0”に変化することに注意する。


    【0055】


    第四行は、第2エンコーダ212の出力を表し、括弧内は、図4に解説される状態遷移を表す。 ワンズ・コンプリメントのために、出力は常に零ではないことに注意されたい。 42個の零から成る入力ストリームは、このパターンを6回繰り返す。


    【表1】


    【0056】


    こうして、各サイクルにおいて5ビットを送信する変調器116(図1)が用いられた場合は、零には4つの異なる値、つまり、0、1、2及び3が割当てられる。 このエンコーダのレート(この例では1/5)とは異なる数のビットを送信する変調器116、例えば、パルス当り6ビットを送信する64QAMを選択することで追加のバリエーションを得ることもできる。


    【0057】


    例えば、次のストリングは、1/5なるレートのターボエンコーダが64QMAと共に用いられた場合の互いに連接され6‐ビットブロックに分割された上述のビットパターンを表す。


    【表2】


    【0058】


    比較を簡単化するために、以下のデジタルストリングはこれら二進ストリングをそれらの等価の10進値にて示す。


    【表3】


    【0059】


    こうして、本発明に従ってワンズ・コンプリメントエンコーダ/デコーダを用いることで、64QAMを利用するシステムにおいて、14個の異なるシンボル(すなわち、パルス)、つまり、0、1、2、4、6、8、12、16、17、24、32、35、48、及び49を利用することが可能になる。


    【0060】


    本発明は多くの形態にて実現でき、このため上に説明された実施例からの幾つかのバリエーションが本発明の精神或いは範囲から逸脱することなく可能であることに注意する。 例えば、ビットストリームの異なるバージョンを複数のエンコーダに供給する異なる符号化方式を利用することもできる。


    【0061】


    こうして、本発明が、本発明の幾つかの好ましい実施例との関連で説明されたが、これら実施例は単に例示に過ぎず、本質的に制限することを意図するものではなく、上述の開示に対する広いレンジのバリエーション、修正、変更、及び代替が可能であり、幾つかのケースにおいては、本発明の幾つかの特徴は、他の対応する特徴は用いることなく、用いることもできることに注意されたい。 これらの多くのバリエーション及び修正は、当業者においては、上述の好ましい実施例の説明から明らかであり、従って、添付のクレームは、可能な限り広く、本発明の範囲と一貫したやり方にて解釈されるべきである。


    【図面の簡単な説明】


    【0062】


    【図1】本発明の特徴を具現する網環境の線図である。


    【図2】符号化の前にビットストリームにワンズ・コンプリメンタが適用される本発明は一つの実施例を示すブロック図である。


    【図3】ビットストリームが帰納的組織畳み込みエンコーダを用いて符号化される本発明の一つの実施例を示すブロック図である。


    【図4】図3に示すエンコーダの状態図を示すトレリス図である。


    【図5】本発明の一つの実施例によるビットストリームの復号の様子を示すブロック図である。


    【符号の説明】


    【0063】


    110 ソースビットストリーム112 エンコーダ116 変調器120 送信部124 復調器128 デコーダ210 第1構成エンコーダ212 第2構成エンコーダ222 エンコーダ・ワンズ・コンプリメンタ224 エンコーダ・インタリーバ400 トレリスダイアグラム414 状態値512 第1デコーダ518 第2デコーダ526 符号インバータ528 判定ユニット

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