The signal processing device

申请号 JP33139188 申请日 1988-12-27 公开(公告)号 JPH07114367B2 公开(公告)日 1995-12-06
申请人 三菱電機株式会社; 发明人 久雄 加藤; 靖史 安達;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】アナログの入力信号を第1のデジタル信号に変換するAD変換器と、 複数のデータ処理モードのうち指定されたデータ処理モードで前記第1のデジタル信号に所定の処理を施して第2のディジタル信号を出力するデータ処理装置と、 前記第2のデジタル信号をアナログの出力信号に変換するDA変換器と、 前記データ処理装置の前記データ処理モードを変更るためのデータ処理モード変更命令を入力し、前記データ処理モード変更命令を第1の所定時間遅延させて前記データ処理装置へ出力し、前記データ処理モード変更命令が入力して活性化する第1の制御信号及び前記データ処理モード変更命令が入力してから前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間が経過して活性化する第2の制御信号を前記DA変換器に出力する制御手段と を備え、 前記DA変換器は 前記第2のディジタル信号が所定回数連続して一定値を反復すれば第1値となり、そうでなければ第2値となる第3のディジタル信号を送出する予測器と、 少なくとも前記第1の制御信号を受けてから前記第2の制御信号を受けるまでの期間は前記第2値と同一値の第4のディジタル信号を第5のディジタル信号として出力し、前記第4のディジタル信号が前記第5のディジタル信号として出力される場合以外において前記第3のディジタル信号を前記第5のディジタル信号として出力するスイッチ手段と、 前記第5のディジタル信号が前記第1値であれば前記第2のディジタル信号の値に応じて正または負の値となってしかもその絶対値が増加し、前記第5のディジタル信号が前記第2値であればその絶対値が減少する被積分信号を生成する被積分信号発生手段と、 前記被積分信号を積分して前記出力信号を出力する積分器と を有する信号処理装置。
  • 【請求項2】前記制御手段は電源投入を確認して活性化するリセット信号を前記DA変換器に更に出力し、 前記第2制御信号は前記リセット信号が活性化してから第3の所定時間が経過した場合にも活性化し、 前記スイッチ手段は前記リセット信号を受けてから前記第2の制御信号を受けるまでの期間においても、前記第4のディジタル信号を前記第5のディジタル信号として出力する、請求項1記載の信号処理装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、信号処理装置に関し、特にアナログ信号を受けデジタル信号に変換し、該デジタル信号に処理を施しアナログ信号に変換して出する信号処理装置に関するものである。

    〔従来の技術〕

    第7A図は電流積分型適応デルタ変換器とデータ処理装置で構成された従来の信号処理装置を示すブロック図である。 この信号処理装置は、アナログ遅延システムであって、エコー等の音声信号処理を行う場合に用いられる。
    音声アナログ信号はアナログ信号入力端子1に入力される。 電流積分型適応デルタ変調器2は、アナログ信号入力端子1から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変調する。 データ処理装置3は、電流積分型適応デルタ変調器2からデジタル信号が与えられ、該デジタル信号にエコーのための遅延処理を施し、出力する。 データ処理装置3は、第7B図に示すようにロジック回路3A及びメモリ3Bより成る。 データ処理装置3へはデータ処理モード変更命令端子4を介しデータ処理モード変更命令が与えられる。 データ処理モード変更命令が与えられると、
    データ処理装置3に含まれるメモリ3Bの使用領域が変更される。 電流積分型適応デルタ復調器5aはエコーのための遅延処理が施されたデジタル信号をアナログ信号に復調する。 電流積分型適応デルタ復調器5aが出力するアナログ信号はアナログ信号出力端子6より取ら出される。

    第8図は通常動作時の各信号の波形を示す図であり、第9図は電源投入時の初期状態での各信号の波形を示す図である。

    次に、通常動作時の動作を第8図を用いながら説明する。 アナログ信号入力端子1に第8図に示すようなアナログ信号Aが入力されたとする。 アナログ信号Aは、電流積分型適応デルタ変調器2によりデジタル信号に変調され、データ処理装置3に与えられる。 そして、データ処理装置3ではロジック回路3Aを介しメモリの一定領域を使用してFIFO方式によりデータの読み出し,書き込みが繰り返し行われる。 そして、メモリ3Bの使用領域に応じ遅延時間が決定される。 このようにして、デジタル信号にエコーのための遅延処理が施される。 電流積分型適応デルタ復調器5aは、遅延処理が施されたデジタル信号Cをアナログ信号Dに復調し、アナログ信号出力端子6
    より出力する。 今、時刻t1においてデータ処理モード変更命令端子4よりデータ処理モード変更命令Bがデータ処理装置3へ入力されたとする。 すると、これに応答してデータ処理装置3のデータ処理モードの変更が行われる。 例えばデータ処理モード変更として、データ処理装置3に含まれるメモリ3Bの使用領域が拡大されたとする。 すると、データ処理モード変更命令Bが与えられた直後では拡大されたメモリ3Bの使用領域においては正確なデータが書き込まれていないため、ランダムなデータの読み出しが行われる。 その後、その使用領域に正確なデータが書き込まれ、読み出されるには一定時間が必要である。 つまり、第8図に示す時刻t1〜t2の間はデータ処理装置3の出力データCが不安定な状態となっている。 時刻t1〜t2の間ではこの不安定なデータCが電流積分型適応デルタ変調器5aによりアナログ信号Dに復調されアナログ信号出力端子6から出力される。 そのため、
    時刻t1〜t2においては異常なアナログ信号Dが出力されることになり、ノイズ等の原因となる。 データCが安定した後(時刻t2以後)においては、正常なアナログ信号Dがアナログ信号出力端子6より出力される。

    次に、電源投入時の初期状態の動作について第9図を用いて説明する。 電源投入時の初期状態においても上述したのと同様メモリ3Bの使用領域に正確なデータが書き込まれていない。 そのため、正確なデータが書き込まれ、
    読み出されるためには一定時間(時刻0〜t3)経過することが必要である。 初期状態においても時刻0〜t3の間は不安定なデータCが電流積分型適応デルタ復調器5aによりアナログ信号Dに変換され出力される。 そのため時刻0〜t3において異常なアナログ信号Dが出力されノイズ等の原因となる。 データCが安定した後(時刻t3以後)においては正常なアナログ信号Dが出力される。

    〔発明が解決しようとする課題〕

    従来の信号処理装置は以上のように構成されており、十分安定していないデータCをも電流積分型適応デルタ復調器5aがアナログ信号Dに変換して出力するので異常なアナログ信号が出力されノイズ等の原因となるという問題点があった。 また電源投入時の初期状態においても十分安定していないデータCを電流積分型適応デルタ復調器5aがアナログ信号Dに変換し出力するので上記と同様の問題点があった。

    この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、データ処理モード変更時及び電源投入時にノイズが発生しない信号処理装置を得ることを目的とする。

    〔課題を解決するための手段〕 この発明のうち、請求項1に係る信号処理装置は、AD変換器と、データ処理装置と、DA変換器と、制御手段とを備える。 そしてDA変換器は予測器と、スイッチ手段と、
    アナログ信号発生手段と、積分器とを有する。

    AD変換器は、アナログの入力信号を第1のデジタル信号に変換する。 データ処理装置は、複数のデータ処理モードのうち指定されたデータ処理モードで第1のデジタル信号に所定の処理を施して第2のディジタル信号を出力する。 DA変換器は、第2のデジル信号をアナログの出力信号に変換する。 制御手段は、データ処理装置のデータ処理モードを変更するためのデータ処理モード変更命令を入力し、データ処理モード変更命令を第1の所定時間遅延させてデータ処理装置へ出力し、データ処理モード変更命令が入力して活性化する第1の制御信号及びデータ処理モード変更命令が入力してから第1の所定時間よりも長い第2の所定時間が経過して活性化する第2の制御信号をDA変換器に出力する。

    予測器は第3のディジタル信号を送出する。 第3のディジタル信号は、第2のディジタル信号が所定回数連続して一定値を反復すれば第1値を、そうでなければ第2値となる。 スイッチ手段は、第5のディジタル信号を出力する。 第5のディジタル信号は第3のディジタル信号と第4のディジタル信号のいずれかを出力する。 第4のディジタル信号は第2値と同一値を採る。 少なくとも第1
    の制御信号を受けてから第2の制御信号を受けるまでの期間において、第5のディジタル信号として第4のディジタル信号が選択される。 被積分信号発生手段は、第5
    のディジタル信号が第1値であれば第2のディジタル信号の値に応じて正または負の値となってしかもその絶対値が増加する被積分信号を発生する。 第5のディジタル信号が第2値であれば被積分信号の絶対値が減少する。
    積分器は被積分信号を積分してアナログの出力信号を出力する。

    本願請求項2にかかる発明は、制御手段が電源投入を確認して活性化するリセット信号をDA変換器に更に出力する。 第2制御信号はリセット信号が活性化してから第3
    の所定時間が経過した場合にも活性化する。 スイッチ手段はリセット信号を受けてから第2の制御信号を受けるまでの期間においても、第4のディジタル信号を第5のディジタル信号として出力する。

    〔作用〕

    この発明における制御手段はデータ処理モード変更命令を確認すると、第1の制御信号をDA変換器に出力してDA
    変換器において減衰を開始させる。 その後データ処理モード変更命令をデータ処理装置へ出力し、更にその後、
    減衰を解除する第2の制御信号をDA変換器に出力する。

    あるいは制御手段は電源投入を確認すると、リセット信号をDA変換器に出力してDA変換器において減衰を開始させる。 その後、減衰を解除する第2の制御信号をDA変換器に出力する。

    スイッチ手段は第1の制御信号及び第2の制御信号並びにリセット信号によって切り替わる、第5のディジタル信号を被積分信号発生手段へ伝達する。 減衰させる期間においては第5のディジタル信号は強制的に第2値となる。 被積分信号発生手段は第5のディジタル信号によってその絶対値が制御される被積分信号を発生する。

    〔実施例〕

    第1図はこの発明に係る信号処理装置の一実施例を示すブロック図である。 図において、第7A図に示した従来回路との相違点は、データ処理モード変更命令端子4より与えられるデータ処理モード変更命令に以下に示すような所定の処理を施す制御回路7を追加し、電流積分型適応デルタ復調器5aを同5bに置換したことである。 すなわち、制御回路7は、データ処理モード変更命令端子4,データ処理装置3及び電流積分型適応デルタ復調器5bに接続されている。

    第2図は制御回路7の一構成例を示すブロック図である。 ラッチ9は、データ処理モード変更命令端子4より与えられたデータ処理モード変更命令Bをラッチする。
    データ処理モード変更検知器10はシフトレジスタにより構成されており、データ処理モードが変更されたことを検知し、カウンタ11Aに変更信号Eを与える。 カウンタ1
    1Aは、変更信号Fに応答してカウントを開始し、第1の数だけカウントするとラッチ解除信号Gをラッチ9に与える。 ラッチ9は、ラッチ解除信号Gに応答してラッチ解除し、データ処理モード変更命令Eをデータ処理装置3に与える。 また、カウンタ11Aは、変更信号Fに応答して電流量制御信号発生回路12に信号Hを与えるととも、変更信号Fに応答してカウントを開始し、第2の数だけカウントすると信号I1を電流量制御信号発生回路12
    に与える。 なお、カウンタ11Aは、第2の数だけカウントするとリセットされる。 電流量制御信号発生回路12
    は、信号Hに応答して電流量制御回路8に減衰開始信号Jを与える。 電流量制御回路8は、減衰信号Jに応答して、出力電流を減衰させる。 一方、電流量制御信号発生回路12は信号I1に応答して電流量制御回路8に減衰解除信号Kを与える。 電流量制御回路8は、減衰解除信号K
    に応答して出力電流の減衰作用を停止させる。

    電源投入確認回路50は、電源投入前は、信号Yを電流量制御信号発生回路12に与える。 電流量制御信号発生回路
    12は信号Yに応答して、リセット信号RSを電流量制御回路8に与える。

    また、電源投入確認回路50は、電源が投入されると投入信号Zをカウンタ11Bに与える。 カウンタ11Bは、投入信号Zに応答してカウントを開始し、第3の数だけカウントすると信号I2を電流量制御信号発生回路12に与える。
    電流量制御信号発生回路12は、信号I2に応答して減衰解除信号Kを電流制御回路8に与える。 なお、カウンタ11
    Bは、第3の数だけカウントするとリセットされる。 第1
    0図は電源投入確認回路50の一構成例を示す回路図である。 比較器30の+入力はコンデンサC30を介し接地され、−入力は抵抗R30とR31の共通接続点に接続されている。 抵抗R30,R31はコンパレータ30のスレッシュホールド電位を決定する役目をする。 比較器30の+入力はらにに抵抗R32とR33の共通接続点に接続されている。 抵抗R3
    2,R33は比較器30の+入力の飽和電位を決定する役目をする。 抵抗R30とR32の共通接続点と接地間にはスイッチ
    40と、電源Eが直列に接続されている。 比較器30の+入力の電位が−入力の電位以下であると信号Yを出力し、
    大きいと信号Zを出力する。

    第3図は電流積分型適応デルタ変調器2の一構成例を示す回路図である。 図において、14は予測器であり、比較器19の出力信号が所定回数連続して“H"もしくは“L"であるか否かによって“H",“L"となるディジタル信号P1
    を出力するとともに、比較器19の出力信号の“H",“L"
    に応じたデジタル信号P2も出力する。 スイッチ15は、信号P1により制御される。 スイッチ15,抵抗R1,コンデンサ
    C1は直列接続され、電源・接地間に接続されている。 抵抗R2は、コンデンサC1に貯えられた電荷を放電させるためのものであり、コンデンサC1と並列に接続されている。 そして、抵抗R1,R2,コンデンサC1の共通接続点をノードXとする。 デルタ幅調整回路Lは、スイッチ16,電流源17より成る。 スイッチ16は、信号P2に応じてその極性が切り換わるスイッチである。 スイッチ16の一方端と電源間及び他方端と接地間には各々電流源17が接続されている。 電流源17は、ノードXの電位に応じその電流量が変化する。 積分器Mは、演算増幅器18,コンデンサC2,
    抵抗R3より成る。 演算増幅器18の+入力には基準電圧V
    refが入力されている。 演算増幅器18の出力と−入力の間にはコンデンサC2と抵抗R3の並列回路体が接続されている。 また、演算増幅器18の出力は、比較器19に与えられる。 比較器19は、アナログ信号入力端子1から与えられたアナログ信号と積分器Mの出力を比較し、その比較結果をデータ処理装置3へ与えるとともに予測器14へフィードバックしている。

    第4図は、電流積分型適応デルタ復調器5bの一構成例を示す回路図である。 この例において、電流積分型適応デルタ復調器5bは電流量制御回路8を含んで構成されている。 大部分の構成は第3図に示した電流積分型適応デルタ変調器2と同様である。 相違点は、予測器14の出力とスイッチ15との間にさらにスイッチ20を設けていること及び比較器19をなくしたことである。 スイッチ20には電流量制御信号発生回路12から信号Jあるいは信号Kが与えられる。 スイッチ20は、信号J,Kに応じ予測器14の出力側にあるいはグランド側に切換わることにより、アナログ信号出力端子6に出力されるアナログ信号Dを減衰させたり、減衰作用を解除したりする。

    第5図及び第6図は、この発明に係る信号処理装置の動作を説明するための図である。

    次に、第2図ないし第6図を用いながら動作について説明する。 アナログ信号Aがアナログ信号入力端子1に入力される。 すると第3図にその詳細を示す電流積分型適応デルタ変調器2において以下のようにしてアナログ信号Aがデジタル信号に変調される。 比較器19はアナログ信号Aと積分器Mの出力の比較を行い、その結果を出力する。 そして、予測器14は、比較器19の出力が所定回数“H"あるいは“L"であるか否かを判定し、信号P1を発する。 さらに、予測器14は比較器19の出力の“H",“L"に応じた信号P2を発する。 スイッチ15は、信号P1を受け、
    信号P1が前記所定回数連続であると判断されたときの信号である場合、ONする。 すると、抵抗R1を介しコンデンサC1が充電され、ノードXの電位は上昇する。 ノードX
    の電位が上昇すると、電流源17の電流値は増加する。

    一方、信号P1が前記所定回数連続でないと判断されたときの信号である場合、スイッチ15はOFFする。 すると、
    コンデンサC1に充電された電荷は抵抗R2を介し放電され、ノードXの電位は次第に低下する。 ノードXの電位が低下すると電流源17の電流値は減少する。

    一方、スイッチ16は信号P2によりその極性が切り換えられ、この切り換えられた極性に応じて電流源17からの電流が積分器Mに入力される。 そして、積分器Mの出力はアナログ信号Aと比較され、その比較結果がデジタル信号として出力される。 このデジタル信号はデータ処理装置3へ与えられるとともに予測器14へフィードバックされる。 データ処理装置3に入力されたデジタル信号は、
    従来と同様エコーのための遅延処理が施され、電流量制御回路8へ与えられる。

    時刻t4において、データ処理モード変更命令端子4よりデータ処理モード変更命令Bが与えられたとする。 すると、制御回路7において以下のような動作が行われる。
    データ処理モード変更命令端子4に与えられたデータ処理モード変更命令Bは、ラッチ9(第2図参照)によりラッチされる。 一方、データ処理モード変更検知器10は時刻t4において、変更信号Fをカウンタ11Aに与える。
    カウンタ11Aは、変更信号Fに応答してカウントを開始するとともに信号Hを電流量制御信号発生回路12に与える。 電流量制御信号発生回路12は、信号Hに応答して減衰開始信号Jを電流積分型適応デルタ復調器56に与える。 スイッチ20は、減衰開始信号Jに応答し、これに従って電流量制御回路8は積分器Mに与える電流を減衰させる。 その結果、アナログ信号出力端子6に出力されるアナログ信号Dは、第5図に示すように時刻t4より減衰を開始する。 カウンタ11Aは、そのカウントが第1のカウント数に達するとラッチ解除信号Gをラッチ9へ与える。 ラッチ9は、ラッチ解除信号Gに応答して、ラッチを解除し、データ処理モード変更命令Bは遅延した信号Eとしてデータ処理装置3に与えられる。 この時刻がt5
    である。 時刻t4〜t5の間の時間が、カウンタ11Aの第1
    のカウント数に対応するわけであるが、この第1のカウント数は、電流積分型適応デルタ復調器5bの出力であるアナログ信号Dが減衰し始めてから完全に減衰するまでの時間に対応させるようにあらかじめ設計段階で定めておく。

    データ処理装置3は、データ処理モード変更命令Bの遅延した信号Eに応答して、データ処理モードを変更する(時刻t5)。 当初、従来と同様データ処理装置3の出力データCは不安定である。 そして、データ処理装置3の出力データCが安定するのが時刻t6である。 カウンタ11
    Aは、第2のカウント数に達した時刻t6において、信号I
    1を電流量制御信号発生回路12に与える。 時刻t5〜t6においてアナログ信号出力端子6に出力されるアナログ信号Dは、アナログ信号Aの入力状態にかかわらず完全に減衰した状態であり、従来のようにノイズは出力されない。 電流量制御信号発生回路12は、信号I1に応答して減衰解除信号Kを電流量制御回路8に与える。 電流量制御回路8は減衰解除信号Kに応答して、電流積分型適応デルタ復調器5に与える電流の減衰を解除する。 その結果、出力端子6に出力されるアナログ信号Dは時刻t6より立ち上り始める。 時刻t4〜t6の間の時間がカウンタ11
    Aの第2のカウント数に対応するわけであるが、この第2のカウント数は、前述した第1のカウント数にデータCが安定するまでの時間、つまり時刻t5〜t6に対応するカウント数を加算して設計段階であらかじめ定めておく、前述したデータCの安定するまでの時間は、アナログ信号遅延システムではメモリの使用領域とメモリの書き込み、読み出しのサイクル時間により求めることができる。

    次に、上記のように電流積分型適応デルタ復調器5bの出力を減衰させたり、減衰を解除したりする様子を第4図を用いて説明する。 まず電流積分型適応デルタ復調器5b
    の出力を減衰させる場合について説明する。 スイッチ20
    は、減衰開始信号Jが与えられるとグランド側に接続される。 すると、スイッチ15がOFFし、抵抗R2を介しコンデンサC1が放電され、ノードXの電位が次第に低下し、
    電流源17の電流量が次第に減少する。 その結果、積分器Mの出力が減衰していく。

    次に、電流積分型適応デルタ復調器5bの減衰を解除する場合について説明する。 スイッチ20は、減衰解除信号K
    が与えられると予測器14側に接続される。 すると、スイッチ15は信号P1に応じON,OFFし、コンデンサC1が次第に充電され、ノードXの電位が次第に上昇し、電流源17の電流量が次第に増加していく。 その結果、積分器Mの出力も次第に増加していく。

    次に、電源投入時の初期状態において電流積分型適応デルタ復調器5の出力にノイズが出力されない様子を第6
    図,第11図を用いて説明する。 今、電流投入時において、時刻0〜t7の間はデータ処理装置3の出力データC
    が不安定な状態であるとする。 電源投入前(スイッチ40
    がOFFの時)は比較器30は信号Yを発生し、電流量制御信号発生回路12に与える。 電流量制御信号発生回路12は信号Yに応答しリセット信号RSを第4図に示すスイッチ
    20に与える。 スイッチ20はリセット信号RSに応答しグランド側に接続される。 そのため、アナログ信号Dは完全に減衰した状態にある。 電源が投入されると(スイッチ
    40がONの時)比較器30の−入力には即座に電位{R31/
    (R30+R31)}Eが印加される。 比較器30の+入力にはコンデンサC30が接続されているので、比較器30の+入力の時定数は、−入力の時定数より大きい。 その結果、
    比較器30の+入力の電位は第11図に示す実線Sのようにゆっくり上昇していく。 そして、比較器30の+入力の電位が−入力の電位より大きくなった時点(時刻t10)で比較器30が信号Zを出力する。 たお、0から時刻t10までの時間は0から時刻t7までの時間よりも小さいとする。 また、

    という関係があるものとする。 カウンタ11Bは、信号Z


    に応答してカウントを開始し、時刻t10〜t7の時間に対応するカウント数(第3の数)をカウントすると信号I2


    を電流量制御信号発生回路12に与える。 電流量制御信号発生回路12は信号I2に応答して減衰解除信号Kをスイッチ20に与える。 スイッチ20は減衰解除信号Kに応答し、


    予測器14側に切換り通常動作を行う。 このように、電源投入からデータCが安定するまでの時刻(t10〜t7)においては、上述のようにアナログ信号Dは完全に減衰した状態にあるので、従来のように、不安定なデータCが原因となるノイズは発生しない。

    なお、上記実施例では、電流積分型適応デルタ復調器5b
    内に電流量制御回路8を有する場合について説明したが、デルタ幅調整回路L及び積分器Mと電流量制御回路8とを別々に設けてもよい。

    また、上記実施例では電流量制御回路8が与える電流を減衰させ、電流積分型適応デルタ復調器5の出力であるアナログ信号Dを減衰させるようにしたが、電流積分型適応デルタ復調器5の出力自体を減衰させるようにしてもよく、この場合にも上記実施例と同様の効果が得られる。

    さらに、上記実施例では電流積分型適応デルタ変換器を用いた場合について説明したが、これらのものに限定されず、アナログ信号を受けデジタル信号に変換し該デジタル信号に所定の処理を施しアナログ信号に変換し出力する信号処理装置にも広くこの発明は適用することができる。

    〔発明の効果〕 以上のようにこの発明によれば、DA変換器の出力が完全に減衰した時点でデータ処理装置の処理モードが変更されるようにし、データ処理装置の出力データが不安定な期間はDA変換器の出力は完全に減衰した状態とすることができる。 そのため、従来のようにデータ処理装置の不安定な出力データがDA変換器の出力に表われることがなく、ノイズがなくなるという効果がある。

    【図面の簡単な説明】

    第1図はこの発明に係る信号処理装置の一実施例を示すブロック図、第2図は命令処理回路の一構成例を示すブロック図、第3図は電流積分型適応デルタ変調器の一構成例を示す回路図、第4図は電流積分型適応デルタ復調器を示す回路図、第5図及び第6図は第1図に示した装置の動作説明するための図、第7A図は従来の信号処理装置を示すブロック図、第7B図はデータ処理装置の構成を示す図、第8図及び第9図は第7A図に示した装置の動作を説明するための図、第10図は電源投入確認回路50の一構成例を示す回路図、第11図は第10図に示した回路の動作を説明すための図である。 図において、2は電流積分型適応デルタ変調器、3はデータ処理装置、4はデータ処理モード変更命令端子、5
    は電流積分型適応デルタ復調器、100は制御回路である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

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