Small-signal amplifier with a large signal output boost stage

申请号 JP2008543277 申请日 2006-10-04 公开(公告)号 JP4865804B2 公开(公告)日 2012-02-01
申请人 アナログ デバイセス インコーポレーテッドAnalog Devices,Incorporated; 发明人 ブロコー,ポール・エイ;
摘要
权利要求
  • 第1および第2の電源レールであって、前記第1のレールが前記第2のレールに対して正である第1および第2の電源レールと、
    前記レールの間に接続された、それぞれの入力接続点に印加される第1および第2の入力信号を受け取り、かつ、負荷をドライブするために適した出力接続点に出力信号を提供する小信号増幅器であって、前記入力信号間の差動電圧が所定の閾値未満である場合に、前記出力信号が前記差動電圧に応じてほぼ直線的に変化するようになされた小信号増幅器と、
    前記出力接続点に接続された大信号出力ブースト段であって、前記差動電圧が前記所定の閾値より高い場合に、前記第1または第2の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブし、それにより、前記小信号増幅器の負荷容量よりも大きな負荷電流を提供するようになされた大信号出力ブースト段と、
    前記出力接続点に接続された、帰還信号として前記第2の入力信号を提供する負荷回路であって、増幅器回路が、前記大信号出力ブースト段が前記第1または第2の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブし、それにより前記第1の入力信号と第2の入力信号との間の前記差動電圧を低くするようになされた負荷回路と を備え、前記小信号増幅器が、
    前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の前記差動電圧にしたがって変化する第1の電流を第4の接続点にミラーする第1の電流ミラーと、
    前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の前記差動電圧にしたがって変化する第2の電流を第4の接続点にミラーする第2の電流ミラーと を備え、前記大信号出力ブースト段が、
    前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して負である場合に第1のブースト電流を前記出力接続点に供給するように、前記第1の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続されたトランジスタと、
    前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して正である場合に第2のブースト電流を前記出力接続点に供給するように、前記第2の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続されたトランジスタと、
    を備え
    前記小信号増幅器が電流帰還増幅器を備え、前記電流帰還増幅器が、
    その制御入力が前記第1の入力接続点に結合され、かつ、フォロワとして動作するようにバイアスされた、逆極性の第1および第2のトランジスタと、
    それぞれ前記第1および第2のフォロワトランジスタの出力に応答して前記第2の入力接続点にそれぞれの電流を導くように接続された、逆極性の第3および第4のトランジスタと、
    前記第3のトランジスタによって導かれた電流を前記第4の接続点にミラーするように接続された前記第1の電流ミラーと、
    前記第4のトランジスタによって導かれた電流を前記第4の接続点にミラーするように接続された前記第2の電流ミラーと、
    前記第4の接続点の電圧に応答して前記小信号増幅器の出力信号を提供する出力段と、
    を備えること、
    を特徴とする増幅器回路。
  • 前記電流帰還増幅器の出力段がトーテムポール出力段である、請求項 に記載の増幅器回路。
  • 前記第1の電流ミラーが、前記第1の電源レールと前記第3のトランジスタとの間に接続された第1のダイオード接続トランジスタを備え、前記第2の電流ミラーが、前記第2の電源レールと前記第4のトランジスタとの間に接続された第2のダイオード接続トランジスタを備え、
    前記第1の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続された前記トランジスタが、前記出力接続点に前記第1のブースト電流を導く前記第1のダイオード接続トランジスタと共に電流ミラーを形成するように接続された第5のトランジスタを備え、
    前記第2の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続された前記トランジスタが、前記出力接続点に前記第2のブースト電流を導く前記第2のダイオード接続トランジスタと共に電流ミラーを形成するように接続された第6のトランジスタを備え、前記第5および第6のトランジスタが、
    前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して負である場合、前記第5のトランジスタがターンオンして、前記第1の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブし、また、
    前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して正である場合、前記第6のトランジスタがターンオンして、前記第2の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブする ようになされた、請求項 に記載の増幅器回路。
  • 前記第1および第2のダイオード接続トランジスタならびに前記第5および第6のトランジスタが個々に閾値電圧を有し、前記第5および第6のトランジスタが、それらの閾値電圧が前記第1および第2のダイオード接続トランジスタの閾値電圧より高くなるようになされた、請求項 に記載の増幅器回路。
  • 前記第1の電源レールと第5の接続点との間、および前記第1の電源レールと第6の接続点との間にそれぞれ接続された第7および第8のトランジスタと、
    前記第2の電源レールと第7の接続点との間、および前記第2の電源レールと第8の接続点との間にそれぞれ接続された第9および第10のトランジスタと をさらに備え、前記第1の電流ミラーが、
    前記第5の接続点と前記第3のトランジスタとの間に直列に接続された第1のダイオード接続入力トランジスタと、
    前記第6の接続点と前記第4の接続点との間に直列に接続された出力トランジスタと を備え、前記第2の電流ミラーが、
    前記第7の接続点と前記第4のトランジスタとの間に直列に接続された第2のダイオード接続トランジスタと、
    前記第8の接続点と前記第4の接続点との間に直列に接続された出力トランジスタと を備え、
    前記第1の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続された前記トランジスタが、前記出力接続点に前記第1のブースト電流を導く前記第1のダイオード接続トランジスタと共に電流ミラーを形成するように接続された第11のトランジスタを備え、
    前記第2の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続された前記トランジスタが、前記出力接続点に前記第2のブースト電流を導く前記第2のダイオード接続トランジスタと共に電流ミラーを形成するように接続された第12のトランジスタを備え、前記第7および第8のトランジスタが、前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して負である場合に、前記第11のトランジスタがターンオンして、前記第1の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブするように、前記差動電圧が前記所定の閾値未満である場合に、それらがトライオード領域で動作し、また、前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して負である場合に、飽和領域で動作するように、サイズ化され、かつ、バイアスされ、
    前記第9および第10のトランジスタが、前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して正である場合に、前記第12のトランジスタがターンオンして、前記第2の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブするように、前記差動電圧が前記所定の閾値未満である場合に、それらがトライオード領域で動作し、また、前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して正である場合に、飽和領域で動作するように、サイズ化され、かつ、バイアスされた、請求項 に記載の増幅器回路。
  • 前記第1の電源レールと第5の接続点との間に接続された第7のトランジスタと、
    前記第2の電源レールと第6の接続点との間に接続された第8のトランジスタと をさらに備え、前記第1の電流ミラーが、
    前記第5の接続点と前記第3のトランジスタとの間に直列に接続された第1のダイオード接続入力トランジスタと、
    前記第5の接続点と前記第4の接続点との間に直列に接続された出力トランジスタと を備え、前記第2の電流ミラーが、
    前記第6の接続点と前記第4のトランジスタとの間に直列に接続された第2のダイオード接続トランジスタと、
    前記第6の接続点と前記第4の接続点との間に直列に接続された出力トランジスタと を備え、
    前記第1の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続された前記トランジスタが、前記出力接続点に前記第1のブースト電流を導く前記第1のダイオード接続トランジスタと共に電流ミラーを形成するように接続された第9のトランジスタを備え、
    前記第2の電流ミラーによりミラーされる前記電流をミラーするために接続された前記トランジスタが、前記出力接続点に前記第2のブースト電流を導く前記第2のダイオード接続トランジスタと共に電流ミラーを形成するように接続された第10のトランジスタを備え、前記第7および第8のトランジスタが、
    前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して負である場合に、前記第9のトランジスタが前記第1の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブし、また、
    前記差動電圧が前記所定の閾値より高く、かつ、前記第2の入力信号が前記第1の入力信号に対して正である場合に、前記第10のトランジスタが前記第2の電源レールの近くに前記出力接続点をドライブする ように、前記差動電圧が前記所定の閾値未満である場合に、それらがトライオード領域で動作し、また、前記差動電圧が前記所定の閾値より高い場合に、飽和領域で動作するように、サイズ化され、かつ、バイアスされた、請求項 に記載の増幅器回路。
  • 前記第1、第2、第3および第4のトランジスタが、静止動作状態下で前記第1の入力接続点と第2の入力接続点との間のオフセット電圧を最小化するようになされた、請求項 に記載の増幅器回路。
  • 说明书全文

    本発明は増幅器の分野に関し、詳細には、オンデマンドで高負荷電流を提供することができる増幅器回路に関する。

    本出願は、2005年1月25日出願の、Brokawに対する仮特許出願第60/647,299号、および2005年11月30日出願の、Brokawに対する仮特許出願第60/741,142号の利益を主張するものである。

    いくつかのアプリケーションでは、増幅器は、負荷に電荷を引き渡すためのもの、と称することができる。 たとえば、典型的なLCDディスプレイは、複数のピクセルで構築されており、個々のピクセルの光透過率は、ピクセルキャパシタンスに蓄積される電圧によって制御されている。 蓄積されているおびただしい電圧を同時に変化させる必要がある場合、その変化を画像化するためには大量の電荷をパネル内にドライブしなければならない。 この電荷を提供する増幅器は、所望の小信号応答を提供するように構成することができる。 しかしながら、大量の電荷を必要とする場合、所望の小信号応答は、出がオーバドライブされる原因になることがあり、したがって負荷によって要求される電流を引き渡すことができない。

    所望の小信号応答を提供し、かつ、負荷によって要求される可能性のある大電流を提供する点で上で言及した問題を取り扱った、大信号出力ブースト段を備えた小信号増幅器を備えた増幅器回路が提供される。

    この増幅器回路は、小信号増幅器と、第1の電源レールと第2の電源レールとの間に接続された大信号出力ブースト段を備えている。 小信号増幅器は、それぞれの入力接続点で第1および第2の入力信号を受け取り、負荷が接続される出力接続点に出力信号を提供している。 入力信号間の差動電圧が所定の閾値より低い場合(つまり小信号である場合)、出力信号は、差動電圧に応じてほぼ直線的に変化する。 しかしながら、差動電圧が所定の閾値より高い場合(つまり大信号である場合)、出力接続点に接続されたレール−レール大信号出力ブースト段は、負荷によって要求される電流を必要に応じて提供するために、第1または第2の電源レールの近くに出力接続点をドライブするようになされている。 大信号出力ブースト段は、小信号状態ではオフであり、小信号しか存在していない場合におけるそのバイアス化を単純化し、かつ、低電力動作を可能にしている。 しかし、大信号状態の下では出力段が急激にオンになり、最大電荷が負荷に引き渡される。 このように、この増幅器回路は、さもなければ小信号増幅器が過負荷になる負荷電流を供給している。

    当業者には、添付の図面に照らして行う以下の詳細な説明から、本発明の他の特徴および利点が明らかになるであろう。

    本発明は、正確な小信号応答を提供することができ、また、ドライブされている負荷によって大信号応答が要求されると大電流を供給することができる増幅器回路である。 この増幅器回路は、小信号増幅器と大信号出力ブースト段を組み合わせることによって達成される。

    図1は、この増幅器回路の一例示的実施形態を示したものである。 増幅器回路は、第1の段10と、出力接続点14をドライブする出力段12と、同じくドライブ出力接続点14に接続された大信号出力ブースト段16とを備えた小信号増幅器を備えている。 増幅器回路は、図1にVINおよびGNDのラベルが振られた第1の電源レールと第2の電源レールの間に接続されている。 これらのレールは、いずれも非ゼロ電位であってもよい。

    小信号増幅器は、電流帰還増幅器として適切に構成されている。 ここでは、第1の段10は、逆極性の第1および第2のトランジスタ(Q1、Q2)を備えている。 Q1およびQ2は、図1にはバイポーラトランジスタとして示されているが、FETを使用することも可能である。 Q1およびQ2は、それぞれ、小信号増幅器の非反転入力として作用している第1の入力接続点INPに結合されたベースを有しており、エミッタフォロワとして動作するようにバイアスされている。 Q1およびQ2は、それぞれ入力信号のレベルを上下にシフトさせている。 レベルがシフトした結果は、それぞれ接続点18および20に出現する。 逆極性のトランジスタQ3およびQ4は、それぞれ接続点18および20によってドライブされ、小信号増幅器の反転入力INMとして作用している接続点22に対して、入力信号レベルをシフトさせて下に戻し(Q3)、また、上に戻す(Q4)働きをしている。

    第1の段10は、Q1〜Q4がほぼ等しい電流で動作するようになされていることが好ましい。 電流源24はバイアス電流I1を提供しており、Q1を通って流れた後、I1の大部分が電流ミラー26を介してQ2にミラーされ、また、Q4のベースにミラーされる。 Q1〜Q4は、等しい電流を導いている場合、それらの個々のベース−エミッタ電圧がほぼ等しくなるようにサイズ化されている。 したがってQ3およびQ4を通って流れる電流は、Q1電流とQ2電流の積の平方根(I1とほぼ同じである)を近似していなければならない。

    Q3およびQ4を流れる電流は、それらの差が接続点32に出現するように、それぞれ電流ミラー28および30によってミラーされる。 接続点32の負荷は極めて軽く、したがってQ1電流およびQ2電流の差が小さくても、ミラー28および30のコンプライアンスおよび出力インピーダンスによって制限されている接続点32における信号の揺れが大きくなる。

    入力接続点INMは、小さい入力インピーダンスを提供している。 したがって、INMに存在している信号がゼロではない場合、正味電流がINMに流入し、電流ミラー28および30によって接続点32に引き渡されることになる。 この電流は、出力段12をドライブするだけではなく、接続点22と32の間に接続されることが好ましい周波数補償コンデンサC1を充電する。

    接続点32の信号は、出力接続点14に出力信号(OUT)を提供する小信号増幅器の出力段12をドライブする。 小信号増幅器は、OUT=INP=INMである場合に平衡する。 図に示す構造の場合、接続点32の信号は、INMとINPの間の非ゼロ差動電圧に極めて迅速に応答する。 INMは反転入力であるため、小信号増幅器は、平衡を試行し、かつ、回復するべく、その差に対抗してOUTをドライブすることになる。

    出力段12は、トーテムポール出力として構成されることが好ましく、図1は、その可能な構造の1つを示したものである。 トランジスタMP1は、接続点32の信号のためのレベルシフタおよびフォロワとして作用するように接続されており、バイアス電流I biasが提供される接続点34にレベルシフト信号を提供している。 I biasは、たとえば、BIAS接続点に印加される電流によってドライブされる電流ミラーを使用して生成される。 ダイオード接続FET MP2は、接続点34とトランジスタQ5のベースの間に接続されている。 トランジスタQ5は、VINとOUTの間に接続されたコレクタ−エミッタ回路を有している。 I biasは、MP2によってQ5をドライブし、Q5をOUT上にプルアップさせている。 しかしながら、出力が上昇すると、接続点34の電圧も同じく上昇し、OUTが接続点32の電圧に近づくと、I biasの一部がMP1に向かって方向を変える。 方向が変化したこの電流により、MP1は、OUTとGNDの間に接続されたFET MN1のゲートを抵抗R1によってプルアップし、MN1をターンオンさせる。 MN1のドレイン電流は、R1によって、OUTによってドライブされる負荷に向かって導かれる。 それによって得られる、R1の両端間に展開する電圧は、Q5のベースにダイオード接続されたトランジスタQ6のエミッタをプルダウンする。 MN1電流がさらに大きくなると、Q5のベースをドライブしているバイアス電流が奪われ、したがって出力の正の揺れが制限される。

    したがって、I biasは、接続点32の所与の電圧に対して、MP2によってQ5のベースをドライブし、Q5は、フォロワとして作用して負荷をドライブする。 OUTが接続点32の電圧に近づくと、バイアス電流は、その方向を変えてMP1を通って流れ、MN1をターンオンする。 MN1がターンオンすると、Q5に対するドライブが減少し、したがって出力電圧は、接続点32の電圧によって固定されるレベルに保持される。 この局部ループにより、開ループ出力インピーダンスが比較的小さくなり、また、広い帯域幅を有することになる。

    接続点32がローにドライブされると、OUTもそれに続き、また、OUTはMN1によってローにドライブされるため、OUTは、より低い電源レールGNDに近づくことができる。 Q6、R1構造は、無負荷状態でのQ5およびMN1内のシュートスルー電流を制限し、より低い電源レールの近傍の一定の範囲の出力にわたる低インピーダンス擬似等級A動作を許容している。 MP2およびQ5のベース−エミッタ電圧は、出力の正の揺れを制限している。

    この小信号増幅器は、いくつかの動作モードでその負荷を軽くすることができ、また、小さい動作バイアスを維持し、かつ、小さいシュートスルー電流を維持する要求により、出力段12は、比較的小さい電流制限を有する出力段になっており、また、R1によって負のドライブが制限されている。 しかしながら、いくつかのアプリケーションでは、この小信号増幅器によってドライブされている負荷は、時折、出力段12の能力を超える大電流を要求することがある。

    このようなアプリケーションの1つは、複数のピクセルを備えたLCDパネルに「Vcom」電圧を提供するアプリケーションである。 このようなパネルによって提供される負荷(40)は、図1に示すようにモデル化される。 通常、個々のピクセルの光透過率は、ドライブ電圧と、ここではこの増幅器回路の出力として提供される電圧「Vcom」との間に接続されるピクセルキャパシタンスに蓄積される電圧によって制御され、所望のVcom電圧がINPに印加される。 図1に示す負荷40の極めて単純化された略図では、DRV接続点は、同じ方向の1行の極めて多数のピクセルを充電する効果を表している。 そうすることにより、DRV上の電圧の正または負のステップのように作用する。 1行のピクセルによってパネル内に置かれる正味電荷を示す帰還電圧(FB)が取得される。 たとえば、リフレッシュ動作の間、1行中のピクセルキャパシタンスの大部分が正にドライブされると、FB接続点は正にドライブされることになる。 この正のパルスが反転入力INMに結合され、OUTが負に揺れる。 この出力によってパネルが負にドライブされ、パネルの分散ネットワーク中に大きな負の電荷が広がる。 電荷が平衡すると、FB接続点のオーバドライブが減少し、増幅器回路の出力は、INPに印加されるVcom電圧に向かって変化する。

    LCDパネル内の信号パターンによっては、ピクセルをドライブしている電荷の変化を画像化するためには、大量の電荷をパネル内にドライブしなければならない。 小信号増幅器の負の偏りは、Vcom入力電圧と電源レールの差までに制限されているため、小信号増幅器は、直線的に応答することはできない。 これらの大きなオーバドライブが存在している場合、出力電圧は、可能な限り速やかにその最大まで理想的に揺れることになり、また、オーバドライブが整定すると、増幅器は線形動作に復帰し、パネルに対する正規の動作電圧を回復する。

    この増幅器回路は、大信号出力ブースト段16によってこの非線形応答を達成している。 大信号出力ブースト段16は、ドライブされている負荷によって大電流が要求されるとスイッチオンする追加出力ドライバを備えている。 図1は、このような段(16)の可能な一実施態様を示したものである。 FET MP3は、VINとOUTの間に接続されており、Q3のコレクタ電圧によってドライブされている。 また、FET MN2は、OUTとGNDの間に接続されており、Q4のコレクタ電圧によってドライブされている。 したがって、MP3およびMN2はOUTを直接ドライブし、トーテムポール出力段12をバイパスしている。

    正確な小信号性能を保証するためには、大信号出力ブースト段16は、大信号状態である間のみ動作するようになされていることが好ましい。 これを達成することができる方法の1つは、FET MP3およびMN2をDMOSデバイスにし、かつ、電流ミラー28(MP4、MP5)および30(MN3、MN4)を構築しているFETを通常のMOSデバイスにすることである。 DMOSデバイスの閾値電圧は、通常のMOSデバイスの閾値より高く、したがって正規の平衡状態の下ではMP3またはMN2には電流はほとんど流れないか、あるいは全く流れない。 しかしながら、INMが正にドライブされると、たとえばQ4ははるかに大きい電流を引き渡すことになり、したがってMN3の両端間の電圧が上昇し、MN2がターンオンすることになる。 MN2はMN3よりはるかに大きいため、MN2は、一度起動するとMN4よりはるかに多くの電流を供給することができ、したがってMN2電流によってOUTが負のレールの極めて近くに直接ドライブされ、かつ、負荷によって要求される大電流が供給される。 同様に、INMがローにドライブされるとQ3電流が大きくなる。 ここでは、MP4の両端間の電圧が高くなると、MP3がターンオンして出力が正のレールの近くに直接ドライブされる。

    図1に示す大信号出力ブースト段16実施態様の欠点は、DMOSFET MP3またはMN2をドライブして大電流を導くためには、DMOSFETの閾値電圧より数ボルト高い電圧をミラー28または30の両端間に展開させる必要があることである。 そのためには、Q3またはQ4からの一定の量の、場合によっては許容することができない大きい電流が必要である。 さらに、MOS閾値とDMOS閾値の間の製造可変性は、所与の出力に必要な実際の電流レベルが容易に変化し得ることを意味している。

    この欠点は、図2に示す好ましい大信号出力ブースト段実施態様によって除去される。 図2では、大信号応答をトリガするために必要な電流レベルを小さくし、かつ、そのレベルをより良好に制御するために、飽和電流ミラーがミラー28および30に直列に配置されている。 FET MP6およびMP7は、それぞれVINとFET MP4およびMP5の間に直列に挿入されており、また、FET MN5およびMN6は、それぞれGNDとFET MN3およびMN4の間に直列に挿入されている。

    MP6およびMP7は、小信号状態の下では、トライオード領域で動作し、かつ、MP4およびMP5のためのデジェネレーションとして作用するようにバイアスされ、かつ、サイズ化されている。 しかしながら、INMがローに引っ張られることによって小信号増幅器の動作平衡が妨害されると、たとえばはるかに大きな電流がQ3から流れることになる。 この電流が大きくなると、MP6は、トライオード動作から引っ張り出され、電流が飽和する。 そのため、MP3のゲートがローに引っ張られる。 MP3のゲートがローに引っ張られると、DMOSFET MP3がターンオンし、したがってMP3は負荷に大電流を引き渡すことができ、かつ、負荷電圧をVINの近くへドライブする。 ツェナーダイオードD1であることが好ましい保護回路は、ミラー28ならびにMP3のゲートを過剰電圧から保護している。

    MP6がトライオード領域から離れ、電流飽和に入ると、MP4のゲートのインピーダンスが大きくなり、増幅器回路は、高「利得」状態に入る。 しかしながら、これが生じるのは入力過負荷状態の間であるため、とりわけMP3が一旦トライオード動作に入ると実際のループ利得が小さくなり、したがって周波数安定性は問題ではない。

    高負荷電流の要求が満たされると、INMへの帰還によって入力が再平衡し、MP4電圧をその元の電圧に復帰させ、延いてはMP3をターンオフさせることができ、また、増幅器回路は小信号動作を再開することになる。

    同様に、MN5およびMN6も、小信号状態の下では、トライオード領域で動作し、かつ、MP3およびMP4のためのデジェネレーションとして作用するようにバイアスされ、かつ、サイズ化されている。 INMが正の方向にオーバドライブされると、Q4は、MN3によって大電流をMN5に引き渡すことになる。 そのため、MN5が電流飽和に入り、MN3、MN4およびMN2のゲート接続点の正の揺れを許容する。 小信号動作では、このゲートラインは、MN2の閾値電圧であるかあるいはそれ未満であり、したがってMN2はオフである。 しかしながら、正の過負荷状態ではDMOSFET MN2がターンオンし、負荷に大電流を引き渡すことができ、かつ、負荷電圧をGNDの近くにドライブする。 そのため、正の過負荷事象の間、負荷に引き渡される電荷が最大化される。 引き渡される電荷によって負荷の帰還電圧を回復することができると仮定すると、INMに対する過負荷が解消され、MN2のゲート電圧が降下し、増幅器回路は小信号動作を再開することになる。 ツェナーダイオードD2は、ミラー30ならびにMP2のゲートを過剰電圧から保護している。

    また、図2には、例示的バイアス電流構造が示されている。 バイアス電流源50は、PMOSFET MP8のゲート上にプルダウンする電流I2を提供している。 この電流I2によってMP8がFET MP9のゲート上にプルダウンし、それによりFET MP9がターンオンし、MP10を通って流れるその電流が大きくなってバイアス電流I2と整合する。 これは、MP8のゲート電圧が安定する平衡点であり、MP9がバイアスされてI2と整合する。 また、これにより、VINに関連する、ダイオード接続FET MP11などの他のPMOSデバイスのゲート電圧が安定し、したがってそれらは、I2電流のイメージを引き渡す。 個別に提供されない場合、このミラー化構造を使用して、電流源24からバイアス電流I1を生成することも場合によっては可能である。 MP11電流を使用して、底部電源レール上の多重出力ミラー52(FET MN7およびMN8を備えている)の動作点が設定される。 また、MP9ゲート電圧は、MP12をドライブして、MP13とカスコードされたI biasを引き渡し、それにより出力電圧の揺れに対して電流を安定させ、かつ、過剰電圧からMP12を遮蔽している。

    このような構造にすることにより、MP6およびMP7の飽和レベルは、MP9に対するそれらの相対サイズで決まり、また、MN5およびMN6の飽和レベルは、MN7に対するそれらの相対サイズで決まる。

    図に示すバイアス化スキームは、単に例示的なものにすぎず、必要なバイアス電流を生成することができる無数の方法が存在していることに留意されたい。
    図2に示すようにミラー28および30に直列に配置された二重飽和ミラー(MP6/MP7、MN5/MN6)は、別法として、図3に示すように単一のトランジスタを使用して実施することも可能である。 図3に示す略図は、MP6/MP7がFET MP14に置換され、また、MN5/MN6がFET MN9に置換されている点を除き、図2に示す略図と全く同じである。 動作も上で説明した通りであり、INMが正の方向にオーバドライブされると、MN9が電流飽和に入り、MN2がターンオンするよう、MN3、MN4およびMN2のゲート接続点の正の揺れを許容する。 INMが負の方向にオーバドライブされると、MP14が電流飽和に入り、MP3がターンオンするよう、MP4、MP5およびMP3のゲート接続点の負の揺れを許容する。

    図2および3に示すように、電源レールの各々は、少なくとも2つの分岐を備え、小信号増幅器に電力を供給している電源レール分岐と、大信号出力ブースト段に電力を供給している分岐は、互いに異なっていることが好ましい。

    図1〜3に示す実施態様は、単に例示的なものにすぎず、本発明は、多くの異なる回路構成を使用して実現することができることに留意されたい。 本発明による増幅器回路が、その入力信号間の差動電圧が所定の閾値未満である場合、つまり小信号状態下にある場合、その差動電圧に応じてほぼ直線的に変化する出力信号を提供する小信号増幅器を備え、また、差動電圧が所定の閾値より高い場合、つまり大信号状態下にある場合、出力を増幅器回路の複数の電源レールのうちの1つの近くにドライブするようになされた出力接続点に接続された大信号出力ブースト段を備えており、それにより、負荷によって要求される可能性のある大電流の供給を可能にしていることは、単に基本的なことにすぎない。

    以上、本発明の特定の実施形態について、図に示し、かつ、説明したが、当業者には多くの変形形態および代替実施形態が可能である。 したがって本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるものとする。

    本発明による大信号出力ブースト段を備えた小信号増幅器の可能な一実施形態を示す略図である。

    本発明による大信号出力ブースト段を備えた小信号増幅器の可能な他の実施形態を示す略図である。

    本発明による大信号出力ブースト段を備えた小信号増幅器の可能な他の実施形態を示す略図である。

    QQ群二维码
    意见反馈