Solid-state imaging device and imaging device

申请号 JP2006185981 申请日 2006-07-05 公开(公告)号 JP5190185B2 公开(公告)日 2013-04-24
申请人 パナソニック株式会社; 发明人 宏 吉田; 誠之 松長; 孝廣 室島;
摘要
权利要求
  • 光を画像信号に変換する画素が行列状に配置されてなる画素アレイと、
    前記画素アレイ上を列方向に延び、前記画素から読み出した前記画像信号を電圧信号の形で転送する列ごとに設けられた垂直信号線と、
    前記垂直信号線を経由して転送された前記画像信号を増幅し、列ごとに設けられた複数のアンプを有し、電源電圧および接地電圧が供給されたカラムアンプ部と、
    前記複数のアンプに電源電圧を供給するための電源線と、
    前記複数のアンプに接地電圧を供給するための 前記電源線と異なる接地線とを備え、
    前記複数のアンプの各々について、電源側のインピーダンスが接地側のインピーダンスよりも大きいことを特徴とする固体撮像装置。
  • 前記各アンプは、ソースが前記接地線に接続され、ゲート電極に前記画像信号が入力された増幅用トランジスタと、前記増幅用トランジスタのドレインと前記電源線との間に設けられ、常時オン状態で駆動されるトランジスタとを有し、前記増幅用トランジスタと前記トランジスタとの間から増幅された前記画像信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  • 前記各アンプからみて、(電源側のインピーダンス)/(接地側のインピーダンス)の値が(前記各アンプのゲイン)/2に等しくなっていることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  • 前記各アンプから見て電源側の抵抗に起因するインピーダンスは前記電源側の抵抗に起因しない電源側のインピーダンスに比べて大きく、
    前記各アンプから見て接地側の抵抗に起因するインピーダンスは前記接地側の抵抗に起因しない接地側のインピーダンスに比べて大きく、
    前記各アンプについて、電源側の抵抗値が接地側の抵抗値よりも大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の固体撮像装置。
  • 前記トランジスタは、線形領域で駆動されるnチャネル型トランジスタであることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置。
  • 前記トランジスタは飽和領域で駆動されるpチャネル型トランジスタであることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置。
  • 前記電源線上に、前記複数のアンプに対して1つ設けられた第1の抵抗体をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置。
  • 前記接地線上に、前記複数のアンプに対して1つ設けられた第2の抵抗体をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置。
  • 前記接地線の配線抵抗を前記電源線の配線抵抗より小さくすることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置。
  • 前記接地線の配線幅を前記電源線の配線幅よりも大きくすることを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置。
  • 前記電源線は、前記接地線の構成材料よりも抵抗値の大きい材料で構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の固体撮像装置。
  • 前記電源線および前記接地線はアルミニウムを含む導電体で構成されていることを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置。
  • 電源電圧供給部と、
    接地電圧供給部と、
    入射光を画像信号に変換する画素アレイと、前記画素アレイ上を列方向に延び、前記画素から読み出した前記画像信号を電圧信号の形で転送する列ごとに設けられた垂直信号線と、前記垂直信号線を経由して転送された前記画像信号を増幅し、列ごとに設けられた複数のアンプを有し、電源電圧および接地電圧が供給されたカラムアンプ部と、前記複数のアンプに電源電圧を供給するための電源線と、前記複数のアンプに接地電圧を供給するための 前記電源線と異なる接地線とを有する固体撮像装置と、
    前記電源電圧供給部と前記電源線との接続経路上に設けられた第1の抵抗体とを備え、
    前記複数のアンプの各々について、前記電源電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスが、前記接地電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスよりも大きいことを特徴とする撮像装置。
  • 前記各アンプから見て電源側の抵抗に起因するインピーダンスは前記電源側の抵抗に起因しない電源側のインピーダンスに比べて大きく、
    前記各アンプから見て接地側の抵抗に起因するインピーダンスは前記接地側の抵抗に起因しない接地側のインピーダンスに比べて大きく、
    前記各アンプについて、電源側の抵抗値が接地側の抵抗値よりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  • 前記接地電圧供給部と前記接地線との接続経路上に設けられた第2の抵抗体をさらに備えていることを特徴とする請求項13または14に記載の撮像装置。
  • 前記各アンプは、ソースが前記接地線に接続され、ゲート電極に前記画像信号が入力された増幅用トランジスタと、前記増幅用トランジスタのドレインと前記電源線との間に設けられ、常時オン状態で駆動されるトランジスタとを有し、前記増幅用トランジスタと前記トランジスタとの間から増幅された前記画像信号を出力し、
    前記各アンプと前記電源電圧供給部との間の抵抗値が、前記各アンプと前記接地電圧供給部との間の抵抗値よりも大きいことを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  • 前記各アンプと前記電源電圧供給部との間の抵抗値をA、前記各アンプと前記接地電圧供給部との間の抵抗値をBとするとき、A/Bの値が(前記各アンプのゲイン)/2に等しくなっていることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  • 前記トランジスタは、線形領域で駆動されるnチャネル型トランジスタであることを特徴とする請求項13〜17のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  • 電源電圧供給部と、
    接地電圧供給部と、
    入射光を画像信号に変換する画素アレイと、前記画素アレイ上を列方向に延び、前記画素から読み出した前記画像信号を電圧信号の形で転送する列ごとに設けられた垂直信号線と、前記垂直信号線を経由して転送された前記画像信号を増幅し、列ごとに設けられた複数のアンプを有し、電源電圧および接地電圧が供給されたカラムアンプ部と、前記複数のアンプに電源電圧を供給するための電源線と、前記複数のアンプに接地電圧を供給するための 前記電源線と異なる接地線とを有する固体撮像装置と、
    前記接地電圧供給部と前記接地線との接続経路上に設けられた抵抗体とを備え、
    前記複数のアンプの各々について、前記電源電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスが、前記接地電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスよりも大きいことを特徴とする撮像装置。
  • 前記各アンプは、ソースが前記接地線に接続され、ゲート電極に前記画像信号が入力された増幅用トランジスタと、前記増幅用トランジスタのドレインと前記電源線との間に設けられ、常時オン状態で駆動されるトランジスタとを有し、前記増幅用トランジスタと前記トランジスタとの間から増幅された前記画像信号を出力し、
    前記各アンプと前記電源電圧供給部との間のインピーダンスが、前記各アンプと前記接地電圧供給部との間のインピーダンスよりも大きいこと特徴とする請求項17に記載の撮像装置。
  • 说明书全文

    本発明は、固体撮像装置と、固体撮像装置を備えた撮像装置とに関するものである。

    近年、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサに代わるイメージセンサとしてMOS型イメージセンサが注目されている。 これは、CPU(中央演算装置)やメモリと同じCMOSプロセスで製造できるため、既存の設備を利用でき、安定供給が可能であること、CCD型イメージセンサに比べて駆動回路や信号処理回路を簡易な構成にできること、消費電を低減できることなど、MOS型イメージセンサが多くの利点を有しているためである。

    一般的なMOS型イメージセンサは、行列上に配置された複数の画素と、列ごとに設けられ、画素で光電変換された電圧信号を転送する垂直信号線101(図7(a)参照)とを有する画素アレイと、垂直信号線101ごとに設けられ、垂直信号線101によって転送された電圧信号を増幅するアンプを有するカラムアンプ部とを備えている。 カラムアンプ部で増幅された電圧信号は、平走査回路によって制御される水平信号線内を通り、マルチプレクサなどを介して出力回路に転送される。

    また、図7(a)、(b)は従来の固体撮像装置におけるカラムアンプ部の構成例を示す回路図である。 図7(a)は、1本の垂直信号線101に接続された1つのアンプを示しており、図7(b)は、複数のアンプを示している。

    従来のカラムアンプ部では、ソースが接地され、ゲート電極に電圧信号Vinが入力される増幅用トランジスタM1と、一端が電源電圧供給部V DDAに接続され、他端が増幅用トランジスタM1のドレインに接続された電流源M2とを有するアンプが複数個設けられている。 電流源M2は、例えば飽和領域で駆動されるpチャネル型MOSトランジスタで構成される。 ここで、図7(a)、(b)に示すraは電源電圧供給部V DDAと電流源M2との間に生じる寄生抵抗を示しており、rgは接地(図中のAGND)と増幅用トランジスタM1との間に生じる寄生抵抗を示している。

    このような構成のカラムアンプ部では、垂直信号線101を経由して入力された電圧信号Vinは増幅用トランジスタM1で増幅され、増幅された電圧信号Voutは増幅用トランジスタM1のドレイン側から取り出される。 従来のカラムアンプ部では、列ごとにアンプが設けられているので、単純な構成のソース接地アンプを用いることで回路面積の増大が抑制されている。

    ところで、増幅用トランジスタのしきい値電圧Vt(すなわち、電圧信号Vinの電圧)は、電源電位と接地電位とを基準として作られる電圧である。 そのため、信号レベルVps(すなわち、Voutの電圧)を読み出す時に信号電圧Vinが大きすぎると電流源M2を流れる電流の値Idsが変化し、電源電位と接地電位も変化することで、しきい値電圧Vtも変化してしまう。 その結果、アンプの出力Voutの電位も変化してしまい、高輝度信号の入力時と暗信号の入力時で黒レベルが変化したように見えてしまう。

    さらに、行方向に列の数と同じだけ設けられたアンプは電源および接地のインピーダンスを共有しているため、電源電圧供給部からいずれか1つのアンプに流れる電流の値Idsが変化すると、その影響を全てのアンプが受けてしまう。 例えば、画素アレイの一部に高輝度の光が入射すると、光が入射した部分の画素からの電圧信号を読み出すアンプに流れる電流が変化する。 すると、全てのアンプが電流変化の影響を受ける結果、出力画像において、高輝度部分の左右での黒レベルはその上下の部分の黒レベルから変化してしまう。 すなわち、高輝度部分の左右に白帯または黒帯が生じてしまう。 この現象は、一般的にストリーキングと呼ばれる。

    これに対し、特許文献1には、列ごとに設けられたアンプの出力部にリミッタを設けてアンプの出力電圧Voutをアンプに流れる電流Idsが一定に保たれる範囲に制限する技術が記載されている。

    特開2005−252529号公報

    しかしながら、特許文献1に記載された従来の固体撮像装置においても、アンプに流れる電流Idsを完全に一定に保つのは困難であった。

    本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ストリーキングの発生が効果的に抑えられた固体撮像装置および撮像装置を提供することを目的とする。

    本発明の固体撮像装置は、光を画像信号に変換する画素が行列状に配置されてなる画素アレイと、前記画素アレイ上を列方向に延び、前記画素から読み出した前記画像信号を電圧信号の形で転送する列ごとに設けられた垂直信号線と、前記垂直信号線を経由して転送された前記画像信号を増幅し、列ごとに設けられた複数のアンプを有し、電源電圧および接地電圧が供給されたカラムアンプ部と、前記複数のアンプに電源電圧を供給するための電源線と、前記複数のアンプに接地電圧を供給するための接地線とを備え、前記複数のアンプの各々について、電源側のインピーダンスが接地側のインピーダンスよりも大きい。

    この構成により、各アンプから見て電源側のインピーダンスが接地側のインピーダンスより大きくなっているので、アンプに入力される画像信号の電圧が変動して当該アンプに流れる電流が変動する場合でも、電源側のIRドロップ量を大きくすることで、出力される画像信号(Vout)の電位の変動を抑えることができる。 そのため、高輝度の画像信号がアンプに入力された場合であっても、当該アンプと電源線および接地線を共有するアンプの出力が高輝度の画像信号の影響を受けるのを防ぐことができる。

    特に、シングルエンドのアンプが用いられる場合には、各アンプからみて、電源側のインピーダンスが接地側のインピーダンスよりも大きいことが好ましく、各アンプからみて、(電源側のインピーダンス)/(接地側のインピーダンス)の値が(各アンプのゲイン)/2に等しくなっていればより好ましい。 なお、実際には寄生抵抗が画素ごとで若干ばらついたり、製造工程に起因する誤差などが発生することなどもあるため、(電源側の抵抗値)/(接地側の抵抗値)の値はこれらの誤差を含めて(各アンプのゲイン)/2にほぼ等しければよい。 なお、アンプの電源側および接地側ともにリアクタンス成分を電源側抵抗および接地側抵抗に比べて小さくすることにより、アンプの出力電圧を容易に調整できるようになるので好ましい。

    また、配線材料や配線幅を増幅用トランジスタの電源側と接地側とで変更するなどの手段によって電源側の抵抗値を接地側の抵抗値より大きくしてもよい。 また、アンプの電源側または接地側に抵抗体を別途設けて抵抗値の比を調節してもよい。

    また、本発明の第1の撮像装置は、電源電圧供給部と、
    接地電圧供給部と、
    入射光を画像信号に変換する画素アレイと、前記画素アレイ上を列方向に延び、前記画素から読み出した前記画像信号を電圧信号の形で転送する列ごとに設けられた垂直信号線と、前記垂直信号線を経由して転送された前記画像信号を増幅し、列ごとに設けられた複数のアンプを有し、電源電圧および接地電圧が供給されたカラムアンプ部と、前記複数のアンプに電源電圧を供給するための電源線と、前記複数のアンプに接地電圧を供給するための接地線とを有する固体撮像装置と、前記電源電圧供給部と前記電源線との接続経路上に設けられた第1の抵抗体とを備え、前記複数のアンプの各々について、前記電源電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスが、前記接地電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスよりも大きい。

    この構成によれば、電源電圧供給部と各アンプとの間のインピーダンスが、接地電圧供給部と各アンプとの間のインピーダンスよりも大きくなっているので、高輝度の画像信号がアンプに入力された場合であってもアンプにより増幅された画像信号の電位変動を小さくすることができる。 そのため、いわゆるストリーキングの発生を抑えることができる。

    特に、第1の抵抗体が固体撮像装置の外部に設けられていることにより、第1の抵抗体が固体撮像装置内に設けられる場合に比べて抵抗値の調節がより容易にできるようになっている。

    また、前記接地電圧供給部と前記接地線との接続経路上に設けられた第2の抵抗体をさらに備えていてもよい。

    本発明の第2の撮像装置は、電源電圧供給部と、接地電圧供給部と、入射光を画像信号に変換する画素アレイと、前記画素アレイ上を列方向に延び、前記画素から読み出した前記画像信号を電圧信号の形で転送する列ごとに設けられた垂直信号線と、前記垂直信号線を経由して転送された前記画像信号を増幅し、列ごとに設けられた複数のアンプを有し、電源電圧および接地電圧が供給されたカラムアンプ部と、前記複数のアンプに電源電圧を供給するための電源線と、前記複数のアンプに接地電圧を供給するための接地線とを有する固体撮像装置と、前記接地電圧供給部と前記接地線との接続経路上に設けられた抵抗体とを備え、前記複数のアンプの各々について、前記電源電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスが、前記接地電圧供給部と前記各アンプとの間のインピーダンスよりも大きくなっている。

    この構成により、上述のように、出力画像においてストリーキングの発生を抑えることが可能になっている。 特に、アンプから見て接地側に設けられた抵抗の影響は電源側に設けられた抵抗に比べて大きいため、上述の構成によれば、アンプの電源側の抵抗値と接地側の抵抗値の比をより効果的に調節することができる。

    本発明の固体撮像装置によれば、画素から読み出された画像信号を増幅するためのアンプにおいて、電源側の抵抗値を接地側の抵抗値よりも大きくしているので、1つのアンプに高輝度の画像信号が入力された場合でも、これと同じ列のアンプの出力電位が変動しにくくなっている。

    上記の課題を解決すべく、本願発明者らが種々の実験や検討を重ねて原因の究明を行ったところ、アンプの電源側あるいは接地側に接続された配線などに起因する寄生抵抗が予想以上にアンプの出力電位に影響を与えていることが判明した。 そのため、本願発明者らは、アンプ−電源電圧供給部間の抵抗値とアンプ−接地電圧供給部間の抵抗値とを適切に調節することが必要であると考え、以下で説明する発明に想到した。

    以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。

    (第1の実施形態)
    −固体撮像装置の構成−
    図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置を備えた撮像装置を示すブロック図であり、図2は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素アレイおよびその周辺回路を示す回路図である。

    図1に示すように、本実施形態の撮像装置は、外部からの入射光を集めるレンズ(光学部材)2と、入射光を画像信号に変換する受光部(画素アレイ)を有する固体撮像装置4と、固体撮像装置4に駆動タイミングを制御するための信号を供給するタイミングジェネレータ(TG)6と、固体撮像装置4から出力された画像信号を処理するとともに、画像信号に基づいて駆動タイミングを変化させるための信号をタイミングジェネレータ6に出力する信号処理回路(Digital Signal Processor;DSP)18と、信号処理回路18から出力された処理済みの画像信号を受けて当該画像信号を外部機器(Back-Endユニット:以下、B/Eユニットと略)12に出力するインターフェース部(I/F)10とを備えている。 ここで、タイミングジェネレータ6が出力する「駆動タイミングを制御するための信号」とは、例えばクロック信号、垂直同期信号、水平同期信号などを含んでいるものとする。 なお、固体撮像装置4、タイミングジェネレータ6、および信号処理回路18はそれぞれ別の半導体チップとして撮像装置に搭載されていてもよいが、互いに同一の半導体チップ上に設けられていてもよい。

    また、図2に示すように、本実施形態の固体撮像装置は、行列状に配置された複数の画素1で構成される画素アレイ5と、画素1の行ごとに配置され、画素アレイ5上を行方向に延びる行選択線14と、行選択線14を駆動する垂直走査回路20と、画素1の列ごとに配置され、画素アレイ5上を列方向に延び、画素1で生じた画像信号を転送する垂直信号線3と、垂直信号線3により転送された画像信号を増幅するカラムアンプ部7を有し、増幅された当該画像信号を外部へ出力するカラム読み出し部11と、カラム読み出し部11に保持された一行分の画像信号を順次読み出させる水平走査回路13と、カラム読み出し部11に保持された画像信号を外部回路(例えばDSP18)に出力するための出力回路9とを備えている。 本実施形態の固体撮像装置は、MOSトランジスタを介して画素(フォトダイオード)1で生成された画像信号を転送するいわゆるMOSセンサである。

    次に、本実施形態の固体撮像装置の特徴部分であるカラムアンプ部7の構成について説明する。

    図3(a)、(b)は、本実施形態の固体撮像装置のカラムアンプ部の構成を示す回路図である。 図3(a)、(b)に示すように、本実施形態の固体撮像装置におけるカラムアンプ部7は、垂直信号線3により伝送される電圧信号(画像信号)を増幅して出力するアンプ8− 、8− 、…、8− n−1 、8− と、アンプ8− 、8− 、…、8− n−1 、8− の各々に共通に接続され、各アンプ8に電源電圧を供給するための電源パッド21と、各アンプ8に接地電圧を供給するためのグランドパッド23と、例えば電源パッド21と各アンプ8との間に介設され、各アンプ8に共通に接続された第1の抵抗体30と、グランドパッド23と各アンプ8との間に介設され、各アンプ8に共通に接続された第2の抵抗体32とを有している。 ここで、アンプ8− 、8− 、…、8− n−1 、8− の各々を特に区別しないときは、各アンプのことを「アンプ8」と呼ぶものとする。 なお、電源パッド21は固体撮像装置の外部の電源電圧供給部AVDDに接続されており、グランドパッド23は固体撮像装置の外部の接地電位供給部AGNDに接続されている。 また、第1の抵抗体30および第2の抵抗体32は、配線とは別個に設けられた抵抗体である。

    さらに、各アンプ8は、図3(b)に示すように、例えばnチャネル型トランジスタで構成された抵抗25と、各垂直信号線により伝送される画像信号Vinを増幅し、出力Voutとして出力する増幅用トランジスタ27とを有している。 すなわち、抵抗25は増幅用トランジスタ27と第1の抵抗体30との間に介設されている。 ここで、図3(b)に示す抵抗25− 、25− 、…、25− n−1 、25− の各々を特に区別しないときは、上述のように各抵抗のことを「抵抗25」と呼ぶ。 また、増幅用トランジスタ27− 、27− 、…、27− n−1 、27− の各々を特に区別しないときは、上述のように各増幅用トランジスタのことを「増幅用トランジスタ27」と呼ぶ。

    図3(c)は、MOSトランジスタにおけるしきい値Vtとソース・ドレイン間電圧Vpsとの関係を示す図である。 本実施形態のアンプ8において、抵抗25は固体撮像装置の動作期間を通して図3(c)に示す線形領域で動作されるnチャネル型トランジスタである。

    増幅用トランジスタ27は、第2の抵抗体32を介して接地されており、いわゆるシングルエンドのアンプを構成している。 このため、複雑な構成を有するアンプに比べて列ごとに配置しても面積の増加を抑えることができる。

    本実施形態の固体撮像装置の特徴は、アンプ8の電源側のインピーダンスが接地側のインピーダンスよりも大きくなっていることにある。 さらに、アンプ8の電源側インピーダンスと接地側インピーダンスの比((電源側インピーダンス)/(接地側インピーダンス))が(アンプ8のゲイン)/2と実質的に等しくなっていれば特に好ましい。 ここで、アンプ8の電源および接地側配線においては配線抵抗と共にLC(リアクタンス)成分が必ず発生する。 従って、アンプ8から見て(電源側インピーダンス)=(電源側抵抗)+(抵抗以外に起因する電源側のリアクタンスXv)となっており、(接地側インピーダンス)=(接地側抵抗)+(抵抗以外に起因する接地側のリアクタンスXg)となっている。

    これに加え、本実施形態のアンプ8では、出力Voutの電位を調整しやすくするためにアンプ8の電源側および接地側で配線幅を広くしたり、第1の抵抗体30とアンプ8との距離および第2の抵抗体32とアンプ8との距離を共に短くするなどして電源側のリアクタンスXvおよび接地側のリアクタンスXgを無視できる程度に小さくしている。 ここで、電源側抵抗値とは、アンプ8と電源電圧供給部(AVDD)との間に生じる抵抗値の合計のことであり、具体的には(アンプ8と電源電圧供給部との間の寄生抵抗の合計)+(第1の抵抗体30の抵抗値Rv)で求められる値を意味する。 また、接地側抵抗とは、アンプ8と接地(AGND)との間に生じる抵抗値の合計のことであり、具体的には、(アンプ8と接地との間の寄生抵抗の合計)+(第2の抵抗体32の抵抗値Rg)で求められる値を意味する。 また、寄生抵抗にはそれぞれ電源線、接地線の配線抵抗などが含まれる。 ここで、配線材料としてはAlが好ましく用いられるが、Alを含む導電体やポリシリコン、あるいはCuを含む導電体などであってもよい。

    本実施形態の固体撮像装置において、アンプ8− 、8− 、…、8− n−1 、8− の各々の電源側の寄生抵抗をほぼ同じになるように設計し、接地側の寄生抵抗も同様にそれぞれほぼ同じになるように設計できれば、第1の抵抗体30および第2の抵抗体32の抵抗値を適切に設定することで、いずれの列においてもアンプ8の電源側抵抗値を接地側抵抗値より大きく最適な比率にすることができる。

    以上の構成によれば、アンプ8の電源側のインピーダンスを接地側のインピーダンスよりも大きくしているので、画像信号Vinの電位が変動する際のVoutへの影響が小さくなっている。 さらに、アンプ8の電源側での抵抗値を大きくすることで、カラムアンプ部7から接地方向に向かって流れるアンプ電流Icolが変動した場合に従来の固体撮像装置に比べて電源側でのIRドロップ量を大きくできるので、画像信号Vinの電位が変動する際のVoutへの影響を相殺することができる。 特に、アンプ8の電源側抵抗値と接地側抵抗値との比がアンプ8のゲイン/2と実質的に等しい場合には、画像信号Vinの電位がVoutに与える影響をより効果的に抑えることができる。

    また、上述の構成により、高輝度の画像信号Vinがアンプ8に入力された場合でもVoutの電位変動が抑えられるので、高輝度の画像信号Vinが入力されたアンプ8と電源線および接地線を共用する他のアンプ8が高輝度の画像信号Vinの影響を受けることがなくなる。 従って、出力画像において、いわゆるストリーキングが発生するのを抑えることができる。

    ところで、図7(a)、(b)に示す従来の固体撮像装置では、増幅用トランジスタのドレインに飽和領域で駆動され、電流源として機能するpチャネル型トランジスタM2が接続されているのに対し、本実施形態の固体撮像装置では、線形領域で駆動され、抵抗25として機能するnチャネル型トランジスタが接続されている。 本来、トランジスタを飽和領域で駆動する方がソース−ドレイン間電圧Vsdの変化に対するドレイン電流Idの変化を小さくできるが、本実施形態の固体撮像装置では、電源側抵抗値を接地側抵抗値よりも大きくすることにより、トランジスタを抵抗として用いた場合であってもVoutの輝度による影響を十分に抑えることが可能となっている。 そのため、本実施形態の固体撮像装置では、増幅用トランジスタに接続されるトランジスタの動作領域を制限する必要がないので、従来の固体撮像装置に比べて設計の自由度を大きくすることができる。 なお、本実施形態の固体撮像装置では、増幅用トランジスタ27に接続されるトランジスタが固体撮像装置の動作中に常にオン状態になっている。

    また、図3(a)に示すように、第1の抵抗体30および第2の抵抗体32は画素アレイおよびカラムアンプ部7と同一の半導体チップ上に形成されていてもよいが、第1の抵抗体30および第2の抵抗体32の一方あるいは両方がカラムアンプ部7を搭載する半導体チップの外部(且つ撮像装置の内部)に設けられていてもよい。 第1の抵抗体30および第2の抵抗体32がカラムアンプ部7と同一チップ上に形成されている場合には、各アンプ8と電源パッド21との間に生じる抵抗値の合計を電源側抵抗値とみなし、アンプ8とグランドパッド23との間に生じる抵抗値の合計を接地側抵抗値とみなすことができる。 第1の抵抗体30および第2の抵抗体32がカラムアンプ部7と同一チップ上に形成されている場合、固体撮像装置を備えた撮像装置のサイズを小さくすることができる。 一方、第1の抵抗体30および第2の抵抗体32を固体撮像装置の外部に設ける場合には、固体撮像装置内に設ける場合に比べて両抵抗体の抵抗値の制御を容易に行うことができる。

    なお、本実施形態の固体撮像装置においては、アンプ8から見て電源側抵抗値と接地側抵抗値の比を第1の抵抗体30と第2の抵抗体32の抵抗値を調節することで適切な値に設定しているが、配線幅や配線材料を変えることで電源側抵抗値と接地側抵抗値の比を所望の値に設定することもできる。 例えば、接地側の配線幅を電源側の配線幅よりも大きくすることで電源側の寄生抵抗を接地側の寄生抵抗よりも小さくすることができ、抵抗値を調節することができる。 また、第1の抵抗体30および第2の抵抗体32などの抵抗体を作成せずに、配線長をアンプ8の接地側で電源側よりも長くしたり、電源側の配線を接地側の配線よりも電気抵抗の小さい材料で構成したり、電源側の配線幅を接地側の配線幅よりも大きくするなどにより電源側の寄生抵抗を寄生抵抗より大きくしてもよい。

    また、本実施形態ではカラムアンプ部7を構成するアンプとしてシングルエンドのアンプを用いる例を説明したが、差動アンプを用いてもよい。 この場合、カラムアンプ部7の面積はシングルエンドのアンプを用いる場合に比べて増加するが、出力Voutが入力される画像信号の変化の影響を受けにくくすることができる。

    また、以上ではカラムアンプ部7を有する固体撮像装置について説明したが、カラムアンプ部7の出力側に、垂直信号線ごとに設けられたカラムADコンバータを設けていてもよい。 このカラムADコンバータは、電源電圧供給部および接地に接続されたコンパレータを有しており、コンパレータの電源側インピーダンスが接地側インピーダンスより大きいことが好ましく、(電源側インピーダンス)/(接地側インピーダンス)の値が(コンパレータのゲイン)/2とほぼ等しければなお好ましい。 このように、固体撮像装置にカラムADコンバータを組み込むことにより、カラムADコンバータ内のラッチとカウンタ間の配線長を列ごとに一定且つ短くすることができるので、AD変換の際の待ち時間が不要となり、画像信号の処理速度を向上させることができる。

    −電源側のインピーダンスと接地側のインピーダンスとの関係−
    次に、アンプ8から見て電源側のインピーダンスと接地側のインピーダンスとの比、または電源側抵抗値と接地側抵抗値との比を増幅用トランジスタのゲインの1/2に一致させることが好ましい理由について説明する。

    図4(a)、(b)は、本実施形態の固体撮像装置のカラムアンプ部7の構成を示す回路図である。 図4(a)は1つのアンプ8(符号は図3(b)参照)について見た回路図であり、図4(b)は複数のアンプ8について見た回路図である。

    図4(a)、(b)に示すアンプ8において、抵抗25は線形領域、増幅用トランジスタ27は飽和領域で動作しているとし、高輝度画像の出力があるアンプの抵抗25に流れる電流をIa、増幅用トランジスタ27に流れる電流をIbとすると、Ia=Ibである。 このとき、
    (β/2)(Vin−Vc−Vth) =(Va−Vout)/Rchp
    β×(Vin−Vc−Vth)=gmより、
    gm×(Vin−Vc−Vth)/2=(Va−Vout)/Rchp
    となる。 但し、β=μ・Cox・W/Lである(μはキャリア移動度、Coxは単位面積当たりのゲート容量、Wはトランジスタのゲート幅、Lはトランジスタのゲート長)。 また、Vinは増幅用トランジスタ27のゲート電極に入力される画像信号の電圧、Vcは増幅用トランジスタ27のソース電圧、Vthは増幅用トランジスタ27のしきい値電圧、Vaは抵抗25のドレイン電圧、Voutはアンプの出力電圧、Rchpは抵抗25の抵抗値である。

    次に、カラムアンプのリセットレベルはVin=Voutであることより、
    gm×Rchp×(Vout−Vc−Vth)=2×(Va−Vout)
    Vout={2Va+gm×Rchp×(Vc+Vth)}/(gm×Rchp+2)・・・(1)
    ここで、式(1)にVa=Vdd−Icol×Za、Vc=Icol×Zgを上式(1)に代入すると、
    Vout={2(Vdd−Icol×Za)+gm×Rchp×(Icol×Zg+Vth)}/(gm×Rchp+2)={2Vdd+gm×Rchp×Vth+Icol×(−2Za+gm×Rchp×Zg)}/(gm×Rchp+2) ・・・(2)
    ここで、Zaはそれぞれアンプから見て電源側のインピーダンスであり、Zgはそれぞれアンプから見て接地側の抵抗値および接地側のインピーダンスである。 上式(2)において、ストリーキングが発生しない条件、すなわちアンプから接地方向に流れる電流IcolによってVoutが変化しない条件になるためには、
    −2×Za+gm×Rchp×Zg=0
    (Za/Zg)=gm×Rchp/2
    Acol=gm×(Rchp+Za)、Rchp≫Zaの関係より、Acol≒gm×Rchpとして、(Za/Zg)≒Acol/2となる。 ここで、Acolはアンプのゲインを指す。 なお、本実施形態のアンプにおいて、電源側のリアクタンス成分、および接地側のリアクタンス成分が電源側および接地側の抵抗値に比べて著しく小さくなるように設計すれば、(電源側の抵抗値/接地側の抵抗値)≒Acol/2となることが分かる。

    −第1の実施形態の変形例−
    図3(d)は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る固体撮像装置において、カラムアンプ部7の回路構成を示す図である。 以下では、本変形例が第1の実施形態の固体撮像装置と異なっている点のみについて説明する。

    図3(d)に示すように、本変形例に係る固体撮像装置では、カラムアンプ部7において、増幅用トランジスタ27 −1 、27 −2 、…、27 −nの各々のドレインに、抵抗に代えてpチャネル型トランジスタで構成される電流源29 −1 、29 −2 、…、29 −nが接続されている。 そして、アンプから見て、電源側インピーダンスは接地側インピーダンスよりも大きくなっている。 また、アンプの電源側および接地側の両方において、リアクタンス成分は極力小さくなるよう設計されている。 そして、電源側抵抗値は接地側抵抗値よりも大きくなっている。 ここで、電源側抵抗値とは、アンプと電源電圧供給部との間の寄生抵抗と、第1の抵抗体30の抵抗値との合計のことである。 接地側抵抗値とは、アンプと接地との間の寄生抵抗と第2の抵抗体32の抵抗値との合計のことである。

    本変形例では、pチャネル型トランジスタを飽和領域で駆動させているので、ソース−ドレイン間電圧が変動してもドレイン電流の変動は比較的小さくなっている。 さらに、電流側抵抗値を接地側抵抗値よりも大きくすることで、アンプに流れる電流Icolが変化してもVoutの変動は小さくなっている。

    さらに、特許文献1に記載されたようなリミッタLMを各アンプの出力側に1個ずつ設けてもよい。 リミッタLMは、アンプの出力Voutを、電流源29を流れる電流が一定に保たれる範囲内に制限する。 このように、本変形例の固体撮像装置では、画像信号Vinの変化に伴うVoutの変動を従来の固体撮像装置に比べて著しく小さくすることができる。 そのため、高輝度画素出力がアンプに入力される場合にも、横帯の発生や黒レベルの変化を効果的に抑えることが可能となっている。

    (第2の実施形態)
    図5(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置のアンプ部の構成を示す回路図である。 本実施形態の固体撮像装置は、カラムアンプ部7と電源電圧供給部との間、およびカラムアンプ部7と接地との間の構成以外は第1の実施形態に係る固体撮像装置と同様であるので、以下では特徴部分についてのみ説明する。

    図5(a)、(b)に示すように、本実施形態の固体撮像装置のカラムアンプ部7の特徴は、アンプ8の電源側、すなわちアンプ8と電源電圧供給部AVDDまたは電源パッド21との間に第1の抵抗体が設けられていないことにある。 アンプ8と電源電圧供給部AVDDまたは電源パッド21との間は、固体撮像装置の他の部分の配線と同じ通常の配線で接続されている。 この配線は、例えばAlで構成されている。 ただし、第1の抵抗体30は、電源側のインピーダンスを低減するためにアンプ8からの距離が短く設定されている。

    一方、アンプ8と接地との間には、接地側の寄生抵抗を小さくするとともに、リアクタンス成分を低減するために、配線幅を電源側より広くしたり、配線の材質を電源側の配線に比べて低抵抗なものに変えたり、配線長を電源側よりも短くするなどした配線が設けられている。 また、アンプ8と接地またはグランドパッド23との間には、複数の増幅用トランジスタ27に対して1つ第2の抵抗体32が設けられている。

    そして、第1の実施形態の固体撮像装置と同様、アンプ8から見て電源側インピーダンスが接地側インピーダンスよりも大きくなっている。 より好ましくは、(電源側インピーダンス)/(接地側インピーダンス)の値がアンプ8のゲインの1/2とほぼ等しくなっている。 また、アンプ8から見て電源側抵抗値が接地側抵抗値よりも大きくなっている。 より好ましくは、(電源側抵抗値)/(接地側抵抗値)の値がアンプ8のゲインの1/2とほぼ等しくなっている。

    以上の構成により、画像信号Vinが高輝度信号である場合でも、Voutの変動を小さくすることができる。 また、一部の画素に高輝度光が入射した場合であっても、高輝度の画像信号Vinが入力されたアンプ8と電源線および接地線を共用する他のアンプが高輝度の画像信号Vinの影響を受けにくくすることができる。 従って、出力画像において、ストリーキングの発生を効果的に抑えることができる。 また、アンプ8の電源側および接地側で配線等のリアクタンス成分を小さく抑えているので、出力Voutの電位調整を容易に行うことが可能となっている。

    上述のように、カラムアンプ部7において、接地側の抵抗値を変更する場合、電源側の抵抗値を変化させるよりも接地側の抵抗値を変化させる方が効果的にVoutの電位変化を安定化させることができる。

    なお、本実施形態の固体撮像装置において第2の抵抗体32は、電源側抵抗値と接地側抵抗値の比を所望の値に調節するために設けられたものであるので、寄生抵抗のみで電源側抵抗値と接地側抵抗値の比を所望の値に調節する場合には設けられなくてもよい。

    なお、本実施形態の固体撮像装置において、第2の抵抗体32は固体撮像装置内に設けられていてもよく、固体撮像装置の外部に設けられていてもよい。

    (第3の実施形態)
    図6(a)、(b)は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置のアンプ部の構成を示す回路図である。 本実施形態の固体撮像装置は、カラムアンプ部7と電源電圧供給部との間、およびカラムアンプ部7と接地との間の構成以外は第1の実施形態に係る固体撮像装置と同様であるので、以下では特徴部分についてのみ説明する。

    図6(a)、(b)に示すように、本実施形態の固体撮像装置のカラムアンプ部7の特徴は、アンプ8の接地側、すなわちアンプ8と接地またはグランドパッド23との間に第2の抵抗体が設けられていないことにある。 そして、アンプ8と接地またはグランドパッド23との間は、固体撮像装置の他の部分の配線と同じ通常の配線で接続されている。 この配線は、例えばAlで構成されている。

    一方、アンプ8と電源電圧供給部または電源パッド21との間には、電源側の寄生抵抗を大きくするために、配線幅を接地側より狭くしたり、配線の材質を接地側の配線に比べて高抵抗なもの(例えばポリシリコン)に変えたり、配線長を接地側よりも長くするなどした配線が設けられている。 また、抵抗25と電源電圧供給部または電源パッド21との間には、複数の増幅用トランジスタ27に対して1つの第1の抵抗体30が設けられている。

    そして、第1の実施形態の固体撮像装置と同様、アンプ8から見て電源側インピーダンスが接地側インピーダンスよりも大きくなっている。 より好ましくは、(電源側インピーダンス)/(接地側インピーダンス)の値がアンプ8のゲインの1/2とほぼ等しくなっている。 さらに、リアクタンス成分は、アンプ8の電源側、接地側共に抵抗に比べて十分小さくなるように設計されている。 また、アンプ8から見て電源側抵抗値が接地側抵抗値よりも大きくなっている。 より好ましくは、(電源側抵抗値)/(接地側抵抗値)の値がアンプ8のゲインの1/2とほぼ等しくなっている。

    以上の構成により、画像信号Vinが高輝度信号である場合でも、Voutの変動を小さくすることができる。 また、一部の画素に高輝度光が入射した場合であっても、高輝度の画像信号Vinが入力されたアンプ8と電源線および接地線を共用する他のアンプが高輝度の画像信号Vinの影響を受けにくくすることができる。 従って、出力画像において、ストリーキングの発生を効果的に抑えることができる。 また、リアクタンス成分が低減されているので、アンプ8の出力Voutの電位を調整しやすくなっている。

    特に、本実施形態の固体撮像装置では、第1の抵抗体30の抵抗値と寄生抵抗との合計値が接地側の寄生抵抗より大きければよいので、電源側の配線幅等を他の部分と変えることなく、第1の抵抗体30の抵抗値を調節するだけでVoutの電位を安定化させることができる。 また、電源側抵抗値の変動がVoutに与える影響は接地側抵抗値の変動がVoutに与える影響に比べて小さいので、第2の実施形態に比べて第1の抵抗体30や寄生抵抗r1の抵抗値に多少の誤差があっても許容される。

    なお、本実施形態の固体撮像装置において電源側の寄生抵抗の調節のみで電源側インピーダンスと接地側インピーダンスの比、および電源側抵抗値と接地側抵抗値の比を所望の値にすることができる場合には、第1の抵抗体30を設けなくてもよい。

    また、本実施形態の固体撮像装置において、第2の抵抗体32は固体撮像装置内に設けられていてもよく、固体撮像装置の外部に設けられていてもよい。 ただし、第2の抵抗体32はできるだけアンプ8との距離が短くなるように配置されることが好ましい。

    本発明の固体撮像装置は、ディジタルカメラやビデオカメラなどの種々の撮像装置に用いられる。

    本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置を備えた撮像装置を示すブロック図である。

    第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素アレイおよびその周辺回路を示す回路図である。

    (a)、(b)は、第1の実施形態に係る固体撮像装置のカラムアンプ部の構成を示す回路図であり、(c)は、MOSトランジスタにおけるしきい値Vtとソース・ドレイン間電圧Vpsとの関係を示す図である。 また、図3(d)は、第1の実施形態の変形例に係る固体撮像装置において、カラムアンプ部7の回路構成を示す図である。

    (a)、(b)は、第1の実施形態に係る固体撮像装置のカラムアンプ部の構成を示す回路図である。

    (a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置のアンプ部の構成を示す回路図である。

    (a)、(b)は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置のアンプ部の構成を示す回路図である。

    (a)、(b)は従来の固体撮像装置におけるカラムアンプ部の構成例を示す回路図である。

    符号の説明

    1 画素3 垂直信号線4 固体撮像装置5 画素アレイ6 タイミングジェネレータ7 カラムアンプ部8 アンプ9 出力回路11 カラム読み出し部13 水平走査回路14 行選択線18 信号処理回路20 垂直走査回路21 電源パッド23 グランドパッド25 抵抗27 増幅用トランジスタ29 電流源30 第1の抵抗体32 第2の抵抗体r 寄生抵抗

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