Permanent magnet controller

申请号 JP3437093 申请日 1993-01-29 公开(公告)号 JPH0646585A 公开(公告)日 1994-02-18
申请人 Flynn Bros Inc; フライン ブラザース インコーポレイテツド; 发明人 CHIYAARUSU JIYOSEFU FURAIN;
摘要 PURPOSE: To allow members to make a rotary motion or other motions using energy of a permanent magnet. CONSTITUTION: This device is provided with a permanent magnet 22, having an N and an S-pole, a coil 24 wound around the permanent magnet 22 between the N and the S-pole, and a DC power supply 28 and a switching means which are serially connected to the coil 24, and a control circuit 26 for controlling the opening and closing of the switching means.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 永久磁石の磁気特性を制御するための装置であって、N極とS極を有する永久磁石と、N極とS
    極の中間で永久磁石の回りに巻かれた導電性金属のコイルと、コイルを通して直列に接続された直流エネルギー源とスイッチ手段と、スイッチ手段の開閉を制御する手段とを備え、スイッチ手段が閉じると直流エネルギー源がコイルを通して印加され、それにより永久磁石の透磁率が実質的に減じるようになっていることを特徴とする永久磁石制御装置。
  • 【請求項2】 回転軸および磁気特性を有する材料からなり円周方向に延びる部分を備える回転可能部材と、回転可能部材の磁気部分に隣り合う永久磁石を取り付けて、永久磁石を回転可能部材へ磁気的に結合させる手段とを備え、回転可能部材の磁気部分は他の部分よりも磁気特性が高いことを特徴とする請求項1記載の装置。
  • 【請求項3】 回転可能部材の磁気部分は、円周方向に延びるつる巻き状の部分を有することを特徴とする請求項2記載の装置。
  • 【請求項4】 つる巻き状の磁気部分は、最大径の点から同一の円周位置に隣り合う最小径の点まで、回転可能部材の周縁部の回りを円周方向に延びることを特徴とする請求項3記載の装置。
  • 【請求項5】 回転可能部材の磁気部分は、回転可能部材の回りに円周方向に厚さが変わり、その最大と最小の厚さ部分は互いに隣り合っていることを特徴とする請求項3記載の装置。
  • 【請求項6】 回転可能部材の1つの側面は、比較的平坦であり、永久磁石を取り付ける手段は前記平坦な側面に隣り合っていることを特徴とする請求項5記載の装置。
  • 【請求項7】 回転可能部材において回転運動を生成する永久磁石を使用する装置であって、回転軸を有する円板状部材と、回転のために円板状部材を支持するジャーナル手段と、前記軸の回りに円板状部材の回転運動を生成する手段とを含み、前記円板状部材は、その円周の回りの断面の大きさが変わる磁化可能な材料からなる円周方向に延びる部分を有し、前記部分はその周縁部の少なくとも1つの位置に隣り合って断面が最大と最小の位置を有し、前記装置はN極とS極を有する永久磁石と、円板状部材の円周方向に延びる部分に隣り合って永久磁石を取り付ける手段と、永久磁石上の取り付けられ、かつN極とS極の間の領域に永久磁石の回りに延びる導電性のコイルと、導電性コイルを通して直列に接続される直流電圧源およびスイッチ手段と、円板状部材の回転と同期して所定時間の期間スイッチ手段の開閉を制御する手段とを有することを特徴とする永久磁石利用装置。
  • 【請求項8】 スイッチ手段は、円板状部材の磁化可能部分の最大断面の位置が永久磁石に隣り合って移動する毎に、所定時間の期間閉じるようにしたことを特徴とする請求項7記載の装置。
  • 【請求項9】 スイッチ手段は、円板状部材の磁化可能部分の最大断面の位置が永久磁石に隣り合って移動する毎に、所定時間の期間開くようにしたことを特徴とする請求項7記載の装置。
  • 【請求項10】 回転軸および円板状部材を支持するジャーナル手段を有する回転可能な円板状部材の回転運動を生成する装置であって、円板状部材は最大と最小の磁気特性の隣接位置間で回りに延びる磁化可能な材料からなる円周部分を有し、円板状部材の片側は平坦面を有し、円板状部材の反対側は平坦面から最大距離の位置から、平坦面から最小距離の位置まで変わるものであり、
    前記装置は、N極とS極を有する永久磁石と、円板状部材の平坦面に隣り合って永久磁石にその極の1つを取り付ける手段と、永久磁石上に取り付けられ、かつN極とS極の間の領域において永久磁石の回りに延びるコイルと、コイルを通して直列に接続される直流電圧源およびスイッチ手段と、永久磁石に関して円板状部材の所定位置と同期してスイッチ手段の開閉を制御する手段を備えた回路とを含み、スイッチ手段を閉じることにより導電性のコイルを通り直流電圧が生成され、導電性のコイルは永久磁石と円板状部材内の磁気材料との間の磁気結合を実質的に変化するようにしたことを特徴とする円板状部材の回転運動生成装置。
  • 【請求項11】 回転移動とトルクとを生成する装置であって、回転軸の回りの回転運動させるためのジャーナル手段と、永久磁石の回転軸から半径方向外側に離間した位置で回転部材上に取り付けられる第1の永久磁石と、第1の永久磁石が第2の永久磁石に十分接近して動くことができ、その間に磁気相互作用を生成できるように回転部材に隣り合って固定的に取り付けられた第2の永久磁石と、前記第1と第2の永久磁石の1つの取り付けられた巻線と、エネルギー源を含み、かつ第1と第2
    の永久磁石の間の磁気相互作用を変化するために第1と第2の永久磁石が互いに最も近い近接領域にある毎に作動できる手段を有し、エネルギー源を巻線へ接続する回路手段を有する手段とから構成されたことを特徴とする回転運動およびトルク生成装置。
  • 【請求項12】 複数の第1の永久磁石は、回転部材の回りの円周方向に離間した位置に取り付けられることを特徴とする請求項11記載の装置。
  • 【請求項13】 複数の第2の永久磁石は、回転部材の回りの固定されかつ円周方向に離間した位置に取り付けられることを特徴とする請求項11記載の装置。
  • 【請求項14】 回路手段は、回転部材に隣り合って置かれた光学手段と、光学手段に対応する回転部材上の手段とを含むことを特徴とする請求項11記載の装置。
  • 【請求項15】 光学手段は、回転部材に隣り合って置かれた光源と、回転部材上に取り付けられたフォトトランジスタとを含むことを特徴とする請求項14記載の装置。
  • 【請求項16】 光学手段は、回転部材に隣り合って置かれた光源と、回転部材上に隣り合って置かれたフォトトランジスタと、回転部材が一定位置にある間、光源からフォトトランジスタまで光を反射するために回転部材上にある手段とを含むことを特徴とする請求項14記載の装置。
  • 【請求項17】 回転部材は、それに隣り合って置かれ、かつそれと共に回転可能な第1の整流子手段を備え、前記第1の整流子手段は巻線の片側に接続される導電性部分と、第1の整流子の回転の所定のアーチ部分にある間に前記導電性部分を係合するためのブラシ手段とを有し、巻線の反対側に接続される環状の導電性部分を有する第2の整流子手段を備え、前記第2の整流子手段は第2の整流子の環状の導電性部分と係合可能なブラシ手段と、電圧源の反対側への接続部を有することを特徴とする請求項11記載の装置。
  • 【請求項18】 複数の第1の永久磁石は、回転部材の回りの円周方向に離間した位置に取り付けられ、また第1の整流子部分は、それぞれに巻線が取り付けられる前記複数の第1の永久磁石のそれぞれに付属するセグメントを有することを特徴とする請求項17記載の装置。
  • 【請求項19】 回転運動とトルクとを生成する装置であって、円板部材の片側に隣り合うN極および円板部材の反対側に隣り合うS極を有する磁化材料からなる周辺部材を有し回転軸の回りに回転させるためのジャーナル円板部材と、円板部材の対応する反対側に隣り合って置かれ離間した脚部およびそれらの間に接続される部分を有する磁化材料から成るU字形部材であってそれにより円板部材の同縁部内の磁化材料がU字形部材内の磁界を形成するようにしたU字形部材と、U字形部材の接続部上に取り付けられた巻線と、円板部材の周縁部により形成される磁界に対向してU字形部材内に磁界を形成するために巻線に接続される回路手段およびエネルギー源とから構成されたことを特徴とする回転運動およびトルク生成装置。
  • 【請求項20】 永久磁石の磁気特性を制御する装置であって、N極とS極を有する永久磁石と、N極とS極の中間で永久磁石の回りに巻かれた導電性金属のコイルと、直流電流源および巻線がその直流源により励磁されると永久磁石の磁気特性が実質的に変更するように巻線を通して前記直流源を接続する手段と、直流電流源がコイルを通して接続されると制御する手段とから構成されたことを特徴とする永久磁石制御装置。
  • 【請求項21】 永久磁石上に巻かれたコイルの方向は、直流電流源がそれを通して接続されるときに生成される透磁率を増加するような方向であることを特徴とする請求項20記載の装置。
  • 【請求項22】 永久磁石上に巻かれたコイルの方向は、直流電流源がそれを通して接続されるときに永久磁石の透磁率に対抗するような方向であることを特徴とする請求項20記載の装置。
  • 【請求項23】 往復運動を生成するための装置であって、回転軸から半径方向に離間した位置でフライホイールに回動自在に接続されるアームを有するフライホイール構造の回転部材と、前記アームは往復運動のために取り付けられる第2のアームに回動自在に接続される対向端を有し、前記第2のアームはそれに取り付けられる第1の永久磁石を共に自由端を有し、第1の永久磁石の極の1つは往復部材の端面を形成するものであり、前記第1の永久磁石へ近接して置かれた固定支持部材と、フライホイールが回転したときに第1の永久磁石が第2の永久磁石の方向に前後するように、第1の永久磁石と整合して前記の固定支持部材上に取り付けられた第2の永久磁石と、前記第1と第2の永久磁石の1つに取り付けられた巻線と、巻線の磁気特性を制御するために前記巻線に接続された回路手段とから構成され、前記回路手段は、第1と第2の永久磁石の間の磁気相互作用を変更するように、かつフライホイールの回転を維持する方向に第1の永久磁石に力を加えるように巻線を励磁するために時間設定されることを特徴とする往復運動生成装置。
  • 【請求項24】 第1の部材を第2の部材に関して直線的に移動させるための装置であって、片側にN極、対向側にS極を有する永久磁石である第1の手段と、前記第1の手段は端部から端部へその磁気特性が実質的に変わるように構成されるものであり、磁気極を通す方向に直角の方向に直線移動するために第1の部材を支持する手段と、前記第1の部材の片側に取り付けられる磁気特性を有する第2の部材と、第2の部材の磁気特性および第1と第2の部材間の結合を変更するように前記巻線へ電気エネルギーの印加を制御する手段とから構成されたことを特徴とする直線移動装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、制御可能な永久磁石を使用して回転運動または他の種類の運動を生成するための装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】この種の手段は、「回転運動を生成するための装置」という名称で1988年3月13日に出願された本出願人の同時係属米国特許出願第322,12
    1号に開示されている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】何らかの目的に回転部材を必要とする多くの装置がある。 一般に公知の装置は各種の電動機と所定の方式の機械的に駆動される回転部材を備え、また限定した量の回転運動を生成する若干の装置が存在する。 本発明は、回転部材の周辺の回りを特定の仕方で変わる所定の磁気特性を有する回転部材の一部へ隣接して位置決めされかつ回転部材の一部と磁気的に結合される1つ以上の制御可能な永久磁石を使用して連続回転運動を生成できる装置に関する。 同様な方法で、制御可能な永久磁石は、固定部材の周辺の回りを特定の仕方で変わる所定の磁気特性を有する固定部材の一部へ隣接して位置決めされかつ固定部材の一部と磁気的に結合される非磁気性の回転自在部材上へ取り付けられる。 本磁気装置は、回転部材の回転の各サイクル中に永久磁石の磁界間の磁気結合が所定位置で中断されたら、
    回転部材の連続回転運動を生成できる。

    【0004】本発明は、永久磁石の時間を制御すること、および回転運動または他の運動を生成する装置を使用することをも内容とする。 本発明の1構成は、軸の回りを回転するジャーナル円板または円板状部材を備える。 この円板は、その周辺の回りを延びる磁気材料または磁化材料の帯部を有するように構成され、その帯部は、周辺の回りの同一位置に隣接して最大から最小条件までその磁気特性が変わるようになっている。 その装置は、円板との間の磁気結合が、一方向に連続的に増加し(反発方向では可能な限り連続的に減少する)、それにより円板が回転するように、回転円板上の磁気材料の帯部に隣接して取り付けられ、かつそれに磁気的に結合される制御可能な永久磁石を備える。 電気巻線は、永久磁石上に取り付けられ、その対向極間でその回りに延びる。 その巻線は、制御可能なスイッチ手段を通して直流電位源の両端に接続される。 スイッチ手段が閉じられると、直流電位はコイルへ印加されてその磁界を遮断し、
    またこの遮断は円板の回転中に所定の位置、すなわち回転円板上の磁気材料の帯部の最大と最小磁気部分が永久磁石に隣接して移動する時点で生じるように時間設定される。 そのように実施することにより、永久磁石の磁界強度したがってその円板への結合は、ほぼ減少または共に排除され、またこれは、そうでない場合に減速回転方向においてその間の結合が最大になると正確に生じる。
    すなわち回転円板上の永久磁石の効果は、回転円板の大部分の回転中に強力に維持されて円板が回転するが、そうでない場合に最大磁気結合が生じる期間中に回転円板から効果的に結合が外される。 これは、回転円板が磁気結合の力により停止されるのを防止するために実施される。

    【0005】本発明は、永久磁石の磁気特性を制御、特にそれを遮断する装置、および回転運動を生成するべく制御装置を使用する装置に関する。 磁気部材間の作用または結合により回転を生成する各種の装置が存在する。
    しかしながら、本出願人の同時係属米国特許出願第32
    2,121号を除き、永久磁石を回転部材の一部へ磁気的に結合することにより力が生成され回転部材の連続回転運動を生成でき、かつ本発明のような方法で永久磁石の磁界を所定のように制御しまたはそれを一時的に遮断する手段を備える装置は存在しない。 したがって本発明は、N極とS極を有する制御可能な永久磁石と、両極間の領域で永久磁石の回りに取り付けられるか巻かれる巻線の使用に関し、さらに本発明は、回転部材の磁気部分に隣接してそのような永久磁石を取り付けることに関する。 この装置は、巻線の両端に接続され、かつ回転部材の位置に同期される電子スイッチによる制御可能なスイッチ式回路を備え、それにより、スイッチ手段がその開位置にあると、永久磁石の磁界は比較的影響されず、また回転部材に磁気的に結合されるが、スイッチ手段が閉じると、永久磁石の磁界は実質的に変更され、かつ磁気結合が生じないように効果的に排除されることになる。
    永久磁石の磁界の排除の時間設定は、本発明にとり重要である。 回転部材の磁気部分の磁極の物理的形状および配向も、本発明にとり重要であり、また本発明の多くの実施例の幾つかがここで開示される。 回転部材の磁気部分または磁化部分の形状も重要であり、磁気結合力が円板の回転につれて連続的に変わる(増加または減少する)ようにする必要がある。

    【0006】本発明の主な目的は、部材の回転運動または他の運動を生成するために永久磁石のエネルギーを使用することにある。

    【0007】他の主な目的は、永久磁石により生成された磁界を所定通りに一時的に変更、排除または遮断する手段を提供することにある。

    【0008】他の目的は、磁気材料から構成される部分を備えた部材の回転運動または他の運動を生成するために制御可能な磁界を有する永久磁石を使用することにある。

    【0009】他の目的は、回転運動または他の運動の生成に必要なエネルギーの量を低減することにある。

    【0010】他の目的は、回転部材の連続回転を生成するように、永久磁石と回転部材の磁気部分との間の磁気結合を制御することにある。

    【0011】他の目的は、永久磁石の回りに巻かれたコイルに直流磁界を印加することにより、永久磁石により生成される磁界を変更、排除または遮断することにある。

    【0012】他の目的は、従来の線巻き鉄心回転子/固定子において逆起電力の形態で生成されるエネルギーの量が磁気エネルギーとして直接システムへ戻される手段を提供することにある。

    【0013】他の目的は、回転部材の回転運動を生成するための比較的安価な手段を提供することにある。

    【0014】他の目的は、全ての出力トルクは永久磁石の相互作用からのみ生成される手段を提供することにある。

    【0015】他の目的は、本発明以前の既知の電磁システムでは不可能な、渦電流損を発生させることなく運動を生成することにある。

    【0016】他の目的は、回転部材の回転運動を生成するのに使用される永久磁石の磁界の遮断を所定通りに時間設定することにある。

    【0017】他の目的は、回転運動、振動、直線運動および往復運動を生成するために、永久磁石の磁力を使用することにある。

    【0018】他の目的は、入力電力に関連しない回転速度と出力トルクを生成することにある。

    【0019】

    【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、本発明においては『フレームA』。

    【0020】次に、本発明の実施例を図面について説明する。 図1において、20は磁石組立体を示し、N極およびそれと対向する例(図では背面)にS極を有する永久磁石22を備える。 永久磁石22は、N極とS極間の領域でその回りに巻かれる巻線24を有する。 巻線24
    は、電池28として示される直流源と直列になっているスイッチ手段を含む制御回路26を備える直列回路中に接続されている。 電池28の接地側すなわち陰極側は、
    リード線30により巻線24の反対側へ接続される。 磁石組立体20は、回転円板部材34の周縁32に隣り合うように置かれ、その円板部材は、磁石22のN極と整合するS極および磁石22のS極と整合するN極を有するように示される磁化したまたは磁化可能な材料から成るつる巻き状の周縁部36を有する。 これにより、磁石22と円板34の間に磁気吸引および円板34の時計方向回転が生成される。 磁石22と周縁36の1つの磁極が逆にされるならば、反発力が生成され、かつ円板34
    は反時計方向に回転するであろう。 図示の実施例において組立体20は、円板34の磁気縁部36へ磁気的に結合されるか、または吸引される。 図1に示される構成において縁部36は、半径方向で最も外側の位置37から最も内側の位置38まで延び、その両方の位置は周辺において同一位置に位置している。 円板34は、回転軸4
    2を有する主軸40上に回転するように取り付けられ、
    また主軸40は、図示されない適切なジャーナルまたは軸受手段で支持される。

    【0021】円板34の周縁部36は、磁化材料からなるように示され、また上述したように配向されるので、
    そのS極は永久磁石22のN極近くに隣り合い、またそのN極は永久磁石22のS極に隣り合う側にある。 この配向により、部材間の磁気吸引または磁気結合が最大となる。 この理由は以下で明らかとなる。

    【0022】図1に示される構成により、円板部材34
    が回転すると、高位置37が永久磁石22に隣り合う場合を除き、縁部36は磁石組立体20に次第に近づき、
    磁石組立体20と円板部材34の縁部36との間の磁気結合を増加する。 この増加する結合は、円板34の回転運動を生成する力である。 しかしながら円板34が図1
    に示す位置まで回転すると、磁石組立体20と円板34
    との間の磁気結合が最大となり、またこの位置における磁気結合を減少または排除する動作がなされないならば、円板は回転を続行しないで停止するであろう。 この位置における組立体20と円板34との間の磁気結合力を減少または排除するために、巻線24の両端に直流電位を印加する必要がある。 これは、遅れ磁気結合が殆どまたは全く生じないように、後で説明されるように、高位置37が磁石22を通過する十分な時間実施される。
    コイル24へ直流を印加すると、その印加中、円板34
    から永久磁石22の磁界を一時的(永久的とは反対に)
    に変更、排除または遮断することになり、またそれらの間に結合が殆どまたは全く生じないことになる。 この状態は、直流が印加される限り持続する。 円板34の高位置37の動きにおいて、またはそれに隣接して永久磁石組立体20の磁界を、組立体20を通して排除または遮断することは、円板34が半永久的に回転を継続できることを意味する。 円板34の各回転のこの部分の期間における磁界の排除は、制御回路26および後述する付属のスイッチ手段により制御される。

    【0023】図2は、図1の装置と同様な装置を示す。
    だたし図2の構成において、直流源は、整流器/スイッチ回路44を備える整流された交流源を使用して得られ、その回路は、コード45により壁プラグ46または同期発電機などの交流を発生する他の手段へ接続される1つの接続部、およびスイッチ制御回路48へ、またそこからコイル24の一端へ接続される他の接続部を有する。 図1のものに比べて図2の回路を使用する利点は、
    直流源がスイッチ手段を制御するために電池に依存しない点である。

    【0024】図3から図5までは、本構成の他の実施例50を示し、そこにおいて円板部材51は、その周辺の回りに延びる可変厚の磁化または磁気周辺部52を有する。 この構成において、制御される永久磁石組立体54
    は、磁気円板部52の平坦側56に隣り合って取り付けられ、また回転部材51の平坦なS極側56に近接して置かれるN極58として示される組立体の極の1つを有する。 この構成において、円板51の平坦側56と磁石54との間の距離は一定のままであるが、その部材間の磁気結合は、円板51の磁気部52の厚さにより変わる。 永久磁石54の対向側すなわちS極側60および円板51の磁気部52のN極側は、対応する部材の対向側で互いに離間している。 磁石組立体54は、図示のように、それに取り付けられる巻線62を有し、また図1と図2に示される回路と同様な回路に接続され、永久磁石組立体54が、この場合、回転する磁気円板部52の最大厚さ部64に隣り合うときは常に、巻線62を通して直流電位を供給する。

    【0025】図4は、円板部材51の磁気周辺部52の他の位置へ隣り合って置かれる永久磁石組立体54を示す図3において示された同一の構成部50の他の図であり、また図5は、回転可能な円板部材51の回転方向を示す矢印を付けた同一の構成部50の透視図である。 この回転方向は、磁石52または54の陰性が逆であったならば、反対方向になるであろう。

    【0026】図6は、段付き回転円板部材67を備える装置の他の実施例66を示す分解図である。 この場合円板67は、3つの同一長さのつる巻きセグメントすなわち段部に分割されるのが示される環状の磁気部または磁化可能部68を有し、この段部のそれぞれは、対応する横面68A、68B、および68Cに隣り合う最大厚さ部と最小厚さ部を有する。 永久磁石組立体69のような1つ以上の離間された永久磁石組立体は、円板67の平坦側70に隣り合って設けられている。 図1と図2で上述されたもののような回路手段は、永久磁石が既に述べた仕方で最大厚さの円板部へ接近すると、対応する永久磁石の磁界を遮断するように設けられる。 図6に示す構成において同一または別個の回路は、個々の永久磁石組立体69上に巻かれるコイルへ直流電圧を印加するように設けることができる。 装置66は、主軸71と、回転のために円板67を支持する適切なジャーナルまたは軸受(図示されない)とを備える。

    【0027】図7から図12までは、永久磁石上に取り付けられるか、またはその回りに巻かれる巻線を通して直流電位を印加する効果を図示したものである。 図7と図8に示す構成において永久磁石72は、そのS極とN
    極間の部位において、その上に取り付けられる巻線73
    を有する。 リード線74と76は、巻線73の対向端へ接続され、また図1と図2に示すような回路に接続され、その回路は、電池80または他の直流源と直列のタイマーまたは同様な制御回路79におけるスイッチ78
    を備える。 磁石72は、図7、8に示すように、非導電性で非磁気性の架台または支持部材82に置かれるか、
    またはそれは取り付けられる。

    【0028】図9において第2の磁石部材84は、磁石72と間隔をおいて架台82上に置かれており、またそのS極が磁石72のN極の平面内にあるように、かつそのN極が磁石72のS極の平面内にあるように架台上に配置される。 直流電位がコイル73へ印加されないと、
    磁石部材84は、矢印で示されるように磁石72へ吸引されてその方向へ移動し、また強制的に抑制または引き離されない限り磁石72へ押しつけられたままとなる。

    【0029】図10において同一の第2の磁石84は、
    そのN極が磁石72のS極の平面内にあるように、かつそのS極が磁石72のN極の平面内にあるように架台上に転倒されて示されている。 この状態において磁石84
    は、磁石72により反発され、したがって矢印で示されるように、そこから離れることになる。

    【0030】図11と図12を参照すると、図7から図10のものと同一の構成が示され、ただ直流電流は、永久磁石72の磁界に対抗し、それを無効にする方向にコイル73を通り印加される。 この状況下で部材72の磁界および磁石84への結合は、効果的に排除または遮断されるので、磁石84は磁石72により吸引も反発もされないことになる。 これは、磁石84がそのN極を上にしているか、または下にしているかに関係なく当てはまる。 さらに磁石84がその上に巻線を有しない事実は、
    それ自体の磁力を磁石72へ磁気結合させることができないことになる。 図7から図12までは原理の幾つかを図示し、その原理は、本発明と連係して利用され、かつ円板部材51と67のような回転可能部材の磁気部または磁化可能部36、52または68へ制御自在に結合または脱結合に使用される。

    【0031】磁石組立体20、54または69と対応する回転円板34、51または67との間の結合を排除または防止するために、種々の手段が、制御回路26、4
    8および79に付属するスイッチ手段の投入を制御するのに使用できる。 しかしながら全ての場合に円板部材の回転は、円板回転の各サイクルの大部分の期間、吸引時には磁気結合を増加することにより、または永久磁石と円板の磁気部間での反発時には磁気結合を減少することにより生成されることに留意する必要がある。 スイッチ手段の制御は、図5の円板51内の開口部92のような開口部を通してセンサ94へ照射する電灯90からの光によるなど、円板の回転により制御される時間設定手段により、または後述するような種々の他の手段により実施できる。

    【0032】固定磁石か回転磁石かに関係なく、永久磁石上に巻かれるかまたは取り付けられるコイルへ直流を印加する原理は、その磁石だけの磁界に、直流が印加される限り影響するが、特に永久磁石がセラミックまたは同様な種類の磁石ならば一般的に永久磁石の磁気を永久的に変更しないか、またはそれに影響しないということは、本発明を理解する上で重要である。

    【0033】図7から図12に示される構成を再び参照すると、永久磁石を巻いているコイルが励磁されると、
    永久磁石の磁界に何が起こるかの疑問が生じる。 コイルの磁界が、コイルの取り付けられている永久磁石の磁界に対向するようにコイルが励磁されるならば、永久磁石のN極はコイルのS極へ短絡し、または永久磁石のS極はコイルのN極へ短絡することになる。 言い換えればコイルは、対向する逆起電力を生成するので、永久磁石の周りの磁力の全て、またはその所定部分を無効にすることになる。 コイルの対向磁界が永久磁石の周りの磁界と同等または殆ど同等ならば、その効果は、永久磁石の有効磁界を無効にするか、またはそれをゼロに等しくすることになる。 その磁界が上述した仕方でゼロまで減少したならば、ついでたとえ他の永久磁石でも、その磁石へ近接したならば、磁界は、磁界が無効にされた永久磁石へ吸引されないか、または磁気的に結合されないか、もしくは実質的に磁石は互いに遮断されることになる。 これは、U字形磁石へ鉄心保持部を置いたときと全く同様に起こる。 永久磁石の磁界を無効にすると外側磁界が、
    磁界がそのようにして無効にされた永久磁石への到達またはそれに結合するのを阻止する効果がさらにある。 したがってコイルは、永久磁石の効果を無効にするだけでなく、それに近接した他の永久磁石を含む他の磁石の磁界が、磁界が無効にされた磁石の磁界へ到達するのを阻止または防止する。 言い換えれば、磁界が無効にされる磁石は、他の磁石から磁気的に遮断される。 それは、固定磁石と回転磁石間を含む磁石間の結合を遮断できる本発明の現象であり、またこの条件は、比較的大型で強力な磁石が使用されるときでも存在する。 またこれにより、比較的小型の装置に、かなりの回転力とトルクを生成させることができる。

    【0034】永久磁石上のコイルが、励磁されたときコイルの磁界が永久磁石の磁界を助けるように配向されているならば、結果として生じた磁力は、永久磁石の磁界と励磁されたコイルによる磁界とを組み合わせたものまで、またはそれ近くまで増加されることになる。 これらの状況下において永久磁石は、その磁界に入った回転磁気部材などの第2の永久磁石を吸引(または反発)することになり、またその部材間で一層大きい結合力を、その部材間の一層長い距離で生成することになる。 この事実は、幾つかの実施例で発生されるトルクを増加するために本装置で利用できる。

    【0035】2つの部材が互いに最も接近したときのように、最も大きい吸引の領域の期間を除き、回転磁気部材の回転の各サイクルの比較的大きい部分について永久磁石上のコイルを励磁すると、毎分数千回転で、かつかなりのトルクのときでも、回転部材は一層高い速度で回転させられることが判明した。 これらの状況下において永久磁石の磁界が、部材間に最大の吸引があるときに回転運動のこれらの部分の期間、および2つの磁石が前述したように十分に磁気的に結合される回転の残りの期間、遮断されるならば、決して回転は中断されないことになる。 他の実施例と同様にここにおいて全回転力は、
    結合された磁石により生成される。 この構成により極磁石は、連続した磁界を有することになり、その磁界は回転部材または円板が回転している大部分の期間増加するが、極磁石の磁界は、極磁石が回転している磁石または回転子へ最も接近するか、またはそれへ最大の磁気吸引を有するときに回転の各サイクルのその部分の期間増加しない(および同様に遮断されない)ことになる。 この期間中に結合は、巻線へ印加される直流を排除することにより減少させられるが、回転を低下または停止する程十分ではない。 実験によれば、固定永久極磁極の磁界を、各サイクル中に短時間その磁石を、その非変更すなわち永久磁石の状態まで戻しながら、全回転360°
    の数度さえも増加すると、回転部材は、それを支持するのに使用される軸受によってのみ限定されるように半永久的に回転を続行することが分かっている。 全回転角3
    60°の僅か18°だけ極片の効果を無効にするようにコイルを通してエネルギーを加えれば、回転部材が停止する傾向を克服するのに十分であることも判明している。 そのような構成は、高速で変速し、また1つだけの回転片と1つだけの固定片を有する構成においても高い回転速度を維持することになる。 本出願人は、毎分数千回転で、かつ該当するトルクで回転部材が回転する装置を製作した。

    【0036】図13は、永久磁石制御手段を利用する本装置の比較的簡単な実施例100を示し、特別の形状を有しないが、プラスチック円板104のような非磁気性の回転可能円板の片側に隣り合って取り付けられる1つの永久磁石極片102を備える。 円板104は、回転できるようにジャーナル主軸105上に取り付けられている。 固定永久磁石極片106は、磁石極片102を円板104の一定位置において磁気吸引を生成する位置における固定サポート108上に、円板104の片側に隣り合って取り付けられている。 磁石極片102は図示されるようにその上にコイル110を有し、またコイル11
    0は整流手段(図示されない)を通して電圧源と制御回路へ接続することができる。 一旦円板104が回転を開始すると、これはフィンガーで回転を開始させるような機械的手段により実施されるが、回転している極片10
    2が固定極片106へ近接する毎に、円板104の回転速度は、極片102と106が互いに隣接するまで増加することになる。 この位置において、円板104が停止することが予測される。 しかしながら回転している磁石極片102が固定極磁石極片106と整合するように移動すると、コイル110は、それを通して直流電圧を印加することにより励磁され、それにより、永久磁石10
    2の磁界を無効にするように、その磁界と反対の磁界が生成されることになる。 したがって磁石102と106
    間の結合力は、この時点で遮断または阻止され、またこれにより、回転している円板104は最も近接した点を通して回転を続行できると共に、回転している磁石10
    2は、回転の継続サイクル用のエネルギーを生成するように磁石間の磁気吸引が生じる領域に再び到達できる。

    【0037】回転部材104は、プラスチックまたは他の非磁気性部材、もしくは軟鉄のような磁化可能物質から成る部材でもよい。 固定極片と回転極片間の回転結合力をさらに増加するために、極片112〜126(図1
    4)のような数個の固定磁石および/または数個の回転極片を設けることができ、その回転極片は回転円板10
    4上の正確に離間した位置へ取り付けられる。 この構成において固定磁石または回転磁石のそれぞれ、およびその上のコイルは、連続回転運動を生成するように、上述したようにかつ適切な時間に別個に制御しなければならない。

    【0038】図15、図16は、永久磁石102上のコイル110へ直流を印加する時間を設定するための概略回路図を示す。 図17と図18に示されるように、複数の制御される磁石が使用されるときは、磁石112〜1
    26それぞれに、同様な制御回路を設けることができる。

    【0039】軟鉄片のような磁化可能物質片が永久磁石の磁界に置かれるならば、その磁界は永久磁石の特性にある程度依存するであろう。 磁化可能部材の回りに線のコイルを巻くことにより、その物質の磁界は、上述したように巻線を通して電流を流すことにより、強化するか、強度を減少するか、または無効にできる。 例えば、
    図27に示されるように、U字形鉄極片150の離間した脚152と154を、同じく磁化物質からなる回転子または円板部材156に跨がるように置かれた極片15
    0を有する構成148を検討してみる。 円板156は、
    図示のように位置決めされるN極とS極を備える磁化物質からなる周辺部158を有する。 回転子156の磁界形成は、任意の永久磁石と同一の仕方で磁界が磁化可能物質または鉄に形成されるように行われる。 言い換えれば磁化可能物質がU字形永久磁石150の磁界内にあると、その磁界は永久磁石の特性に依存し、またそれ自体のN極とS極を有する。 このようにして回転部材156
    は、それ自体の隣接する極を生成する。 コイル160
    は、U字形部材150の中央部162へ取り付けられ、
    また電池166として示される直流電圧源への巻線16
    0の接続を制御する回路164へ接続されている。 エネルギー源166は、U字形部材150内の磁界に対抗しかつそれを無効にする方向に回路に配置されるが、部材150内にそれ自体の電磁界を生成するほど強力ではない。 これが実施されると、U字形部材150上の巻線1
    60により、部材150は電磁石となり、その電磁石内で、回転子または円板156の周辺永久磁石部158により部材150内に形成される磁束に等しくかつ反対の逆起電力を生成するに足るだけのエネルギーが流れる。
    U字形部材上の永久磁石150の磁界の効果を無効にする点までコイル160を励磁することにより、極片は、
    無効にしている磁束の量に等しい磁界を生成することになる。 この構成部148は、図13と図14に示される他の実施例と基本的に同じように動く。 ただし、図27
    の構成において巻線160は、磁化可能物質の磁界の効果を排除するように、最大の吸引が生じる点で消磁される代わりに励磁される。 他の構成と同じようにこの構成においては、回転運動を生成する力またはトルクの全ては、永久磁石により生成される。 図28と図29は同一の装置148を示し、図28は軟鉄極片150を使用する例を示し、一方図29は、永久磁石極片162Aにより互いに接続される2つの鋼製または同様なものの極片152Aと154Aを使用する例を示す。

    【0040】図15から図26に示される構成は、図1
    3、図14に示される構成に基づいており、制御巻線への電圧の印加を制御する種々の方法を示している。 図1
    5、図17および図19に示される構成において、絶縁された円板部材104上の永久磁石へ取り付けられるコイルへ印加される電圧により制御が行われる。 図21および図22に示される構成において、固定永久磁石10
    6上へ取り付けられる巻線により制御が行われる。

    【0041】図15において、磁石102は、それに取り付けられるコイル110を有し、またコイル110
    は、リード線170と172により、対応する整流子部材174と176の導電性部へ接続される。 整流子17
    4と176は円板状部材104と回転するように取り付けられている。 整流子174は直流電源が巻線110へ印加される時間に対応する所定の周辺アーチ部を走査するクーパーセグメントを有する。 整流子174は、電圧源184の陽極側への電気的接続部を有するアーム18
    2へ接続されるブラシ180により結合される。 リード線172は、整流子174内の孔を通して延び、また整流子176の周辺の周りを延びる環状の導電性リング1
    86へ接続される。 リング186は、直流電圧源184
    の陰端子へアーム190により接続されるブラシ188
    と常に電気的接触を行っている。 円板104および整流子174と176が回転していると、磁石106が磁石102へ近接しているときに生じる短時間の期間、直流電圧はコイル110へ印加されることになる。 これは、
    その相互間の磁気結合を防止するために行われる。 またこれは、そうでない場合に磁気結合が最大になり、したがって円板104が停止するときにも行われる。 この時点で磁石102と106を互いに磁気的に遮断することにより、円板104は、停止することなく回転を継続することになる。 図16は、図15で示される構成用の等価な電気回路を示す。

    【0042】図17は、図14で示されるものと同様な構成を示し、磁気部材112〜126のような複数の磁気部材が取り付けられる回転可能な円板部材104を有する。 この構成における固定永久磁石は磁石106と同様であり、また磁石112〜126に近接して一度に移動するように円板104へ隣り合って取り付けられている。 図17に示される構成において、永久磁石112〜
    126のそれぞれは、それ自体のコイルを有し、そのコイルは、対応する磁石112〜126のそれぞれが固定磁石106へ隣接して移動するときの位置に対応するように、位置決めまたは時間設定される整流子192上の対応する導電性セグメント片へ接続される。 磁石112
    〜126上のコイルのそれぞれの対向側は、他の整流子196上の環状の導電性層194へ共通に接続される。
    図17に示される構成は、図13と図16に示されるものと同様に働く。 ただし回転可能な磁石のそれぞれは、
    その磁石が固定コイル106に隣接して移動しているときに磁石へ直流電位を印加させることにより、個別に制御される。 そのような構成により、固定磁石と、回転可能な構造部上の固定磁石との間に一層連続した磁石結合が提供され、したがって円板104およびそれに接続される全てのものを回転する追加のエネルギーが供給されることになる。

    【0043】図18は、図17で示される構成の概略回路線図であり、またそこに示される部分は、同様に数字が付けられている。

    【0044】図19は、図14で示されるものと同様の構成の他の実施例200を示す。 ただし回転円板構造部104は、対応する回転コイルの直流電圧の印加を制御するために、光学手段を備えたより多くの回路構成部を有する。 図20は、回転コイルの1つに付属する回路構成部の詳細を示し、他のコイルも同様な回路構成部を有する。

    【0045】図19と図20において、上記で使用されたものと同様の数字が使用されているが、装置200は回転部104Aと104Bを接続している回転円板部材104を備える。 回転永久磁石112〜126は、既に述べた仕方で円板104上へ取り付けられ、また固定永久磁石106に隣り合って回転する。 磁石112〜12
    6は、それらの上にコイルを取り付けており、そのコイルは、上述した仕方でコイルを制御する回路構成部へ接続される。 磁石112〜126上のコイルのための制御装置は、対応する電力用MOS電界効果トランジスタスイッチ202を通して接続され、一方このトランジスタスイッチは、図20に示されるように接続されるトランジスタ206と208を備えた増幅器回路204へ接続される。 トランジスタ208への入力部は、抵抗器素子とフォトトランジスタ210を備える回路を通して接続される。 同様なフォトトランジスタおよび付属の増幅器回路は、コイルのそれぞれに設けられる。 フォトトランジスタ210は、回転可能な部材104B上へ取り付けられ、また回転可能な構造部104、104Aおよび1
    04Bの回転の各サイクル部分の期間中に、固定光源
    12からの光にさらされる。 光源212は、電圧源の両端へ抵抗器213と直列に接続される。 フォトトランジスタ210の回路および付属の増幅器回路204ならびに素子202は、導電性周辺部216を有する第1の整流子214を備えた整流子手段へ接続され、その導電性周辺部は、電圧源220の陽極側へ接続されるブラシ部材218と常に摺動的に結合する。 導電性周辺部224
    を有する整流子部材222を備える第2の同様な整流子構造部は、フォトトランジスタ210と増幅器回路20
    4を備える回路の他方の側へ接続された他のブラシ22
    6を摺動的に結合する。 ブラシ226は、電圧源220
    の陰極側へ接続される。

    【0046】増幅器回路204は、トランジスタ206
    と208により形成され、また対応する永久磁石112
    〜126上の磁石制御コイルを流れる電流のオン、オフの切り換えをするダーリントン増幅器対を形成する。 時間設定は、光源212から照射される光の領域におけるフォトトランジスタ210のようなフォトトランジスタの回転の度数により達成される。 永久磁石112〜12
    6それぞれに対する回路は同様であり、またフォトトランジスタ210のようなフォトトランジスタのそれぞれは、逆バイアスされ、さらにその出力は、ダーリントン増幅器のトランジスタ208のベースへ供給される。 トランジスタ208のスイッチング点の感度は、バイアス抵抗器228と230の比例値により決定され、また抵抗器232はトランジスタ208の利得を決定する。 トランジスタ206はエミッタフォロアであり、その利得は他の抵抗器234により制御および決定される。 トランジスタ206と208は、NPN汎用形のものでよい。

    【0047】各回路用の光源212は発光ダイオード(LED)でよく、その照射は、電磁スペクトルの赤外線領域内にあるであろう。 抵抗器213は、光源212
    用の限流制御を行う。

    【0048】回転磁石112〜126上に巻かれる線の巻き数および線番号は、制御されるべき永久磁石の大きさと強さにより、また電圧源の強さにより決定される。
    3/Bインチ径で1/4インチ厚さのボタン磁石を使用する代表的な磁石組立体は、28番銅線の約152の巻き数から構成されるコイルを有し、12ボルトの電源を使用するであろう。

    【0049】図25と図26は、コイルが取り付けられる永久磁石に関するコイルの巻き部の巻線方向およびその極性を示す。 巻線の方向およびその極性は、対応するコイルのアンペア回数により決まる量により透磁率を減少するように、永久磁石の周りの空気の透磁率に対抗するようになっている。 図23と図24は、永久磁石の透磁率に関して補助透磁率を生成するように巻かれたコイルの巻き部の方向と極性を示し、従ってこれが使用されるならば、対応するコイルのアンペア回数の量により永久磁石の強さが増加するであろう。 そのような実施例は、固定永久磁石と回転構造部上の磁石との間の結合を増加することにより、好ましくは回転磁石が固定磁石へ接近するときに、かつその磁石間の最大結合によりロックアップが丁度生じる角位置において、回転部材へのエネルギーを減少するのに使用できるであろうし、その結果、固定永久磁石と回転磁石との間の結合が正常に戻るであろう。 この場合、十分なエネルギーが回転部材へ伝えられ、回転部材の磁石は固定磁石の近くを通過し続けることになろう。 従って適切な時間に、かつ適正なアンペア回数の量により、磁気結合の増加と減少の両方を同一の実施例に組み込むことができるのは明らかであり、
    また巻線を通る電圧を排除して結合力を正常に戻すことではなく、コイルの磁界を逆にして、結合を無効にするか、または実質的に全く減少させることもできるであろう。

    【0050】図21と図22は、上述したものと同様な実施例を示すが、ただし回転自在の永久磁石ではなく固定磁気部材は、その上に制御巻線500を取り付けている。 そのような実施例は、1つだけの永久磁石すなわち固定磁石が、その上に制御巻線500を取り付ける必要があるので、幾つかの他の実施例よりも好ましい。 図2
    1と図22に示される実施例の回路は、図19と図20
    の構造に関連して示される回路と同様でもよい。 しかしながら図21に示される構造において、発光ダイオード502は、回転円板506の縁部上の反斜面504上へ投光し、またフォトランジスタすなわちフォトトランスデューサ508上へ反射され、そして生成された信号が増幅される。 図22の回路は、図20で示される回路と、構造と作用について実質的に異ならない。 しかしながら図21と図22に示される構造の利点は、光源からの光が、回転部材506上の反射面へ直接向けられ、ついでフォトランジスタ508へ戻るので、他の構造に備えられたような整流子を有する必要はないという点である。 この点については、MOSFET510は、磁石1
    06上の巻線500の両端への直流電源の印加を制御するように制御されることに留意する必要がある。 コイル500は固定円板106上にあるので、他の構造のように整流子を必要としない。 MOSFET510により制御されるコイル500の励磁の時間設定は、反射性セグメントの角長さに加えて、フォトランジスタ508の視野および光源502から発光される光のビーム発散により決定される。

    【0051】図30は、回転動作ではなく往復動作を生成するようにした本装置の他の実施例を示す。 この装置は、主軸304上に回転可能に取り付けられる回転部材すなわちフラホイール302を備え、そのフライホイール302は、サポート部材312において往復動作ができるように取り付けられる往復ロッド310の一端へクランクアーム306により回転自在に接続される。 サポート部材312は、図示のようにベース部材314へ取り付けられる。 ロッド310の他端すなわち自由端は、
    その上に磁気部材316を取り付けており、また部材3
    16は、サポート部材319へ取り付けられる第2の固定永久磁石部材318と間隔をおいて位置決めされる。
    磁石318は、その上に巻線320を取り付けている。
    巻線320は、制御回路322へ接続され、一方この制御回路は、交流源324のような電源へ接続される。 制御回路は、他の実施例に関連して既に開示されている電線路に沿ってタイマー手段および整流器手段を備えてもよい。 回路322は、フライホイールの慣性により、部材310と磁石316が磁石318へ最も近い位置まで移動されると、磁石316から磁石318の磁場を無効にし、かつ遮断するように機能する。 サイクルの残りの期間、反対の状態が生じ、コイル320は消磁される。
    回動部材302が一旦作動すると、ロッド310は、磁石316と318間の磁気結合または磁気反発により1
    方向または反対方向に押圧されながら、前後に移動することになる。 巻線320は、磁石318の周りに磁場を生成するように時間設定でき、その磁石は、その磁気を強め、従って磁石316と318の間の磁気吸引を増加するか、または磁石318の磁気を減少および/または遮断するので、作動の各サイクルの部分中、磁石316
    と318間には、磁気結合が生成されないことになる。
    巻線320へ印加される電圧を適切に時間設定することにより、回路部材302の回転およびロッド310の往復作動を維持することができる。

    【0052】図31は、往復運動または回転運動と区別される直線運動を生成する本発明の内容を使用する他の実施例400を示す。 図31に示される構造は、下部壁402を有するサポート台402、後部壁404、および2つの離間して直立する端壁406と408を備える。 固定永久磁石410は、後部壁404から外側へ延びるように取り付けられ、また磁石410は、図示のようにその上に巻線412を取り付けている。 巻線412
    は、リード線414と416により、他の図面で示される制御回路と電源と同様な制御回路418および付属の電源へ接続される。 永久磁石410は、伸張した永久磁石420上に位置決めされ、その磁石420は、磁気強さが端部から変わるように、端部から端部へ傾斜するように示される。

    【0053】図30と図31に示される構造に、戻りバネ機構を組み込むことができる。 バネが組み込まれるならば、そのバネは、吸引または反発するように反対に作用できるように配置するか、もしくは2つのバネが対抗方向に引っ張っている限り、1つのバネを吸引用および他のバネを反発用に設けることができる。 さらに、永久磁石の磁場を完全に無効にしないような量で、コイルへ直流電流を印加することにより、可動部材の位置を変更することができる。 可動部材の位置は、電流を変えることにより変更できる。 そのような装置は、何らかの目的で可動部材の位置を制御するのが望ましい位置で、円板駆動装置およびロボット装置と共に使用できる。

    【0054】部材420は、端壁部材の開口部または軸受ブロック406と408へ摺動自在に取り付けられるロッド422と424へ、その対向端で接続されるように示される。 この構造は、他のものと同様に、ロッド4
    22と424および付属部材420の所要の摺動を生成するように、磁気結合を増加または磁気反発を増加するのに使用できる。 他のものと同様に、この構造において、部材420は、その一端(図示のように上端または下端)にN極を、またその対向端にS極を有する。 従って、本発明の内容は、回転運動、往復運動、振動運動および直線運動を生成するのに使用できることが示された。

    【0055】このようにして、永久磁石により、およびある場合には、制御巻線を周りに巻いた、または取り付けた永久磁石により生成される動作を実施できる装置の幾つかの実施例が示され、かつ説明された。 しかしながら本発明の多くの変更、変形および他の用途と適用は、
    可能でありかつ考えられることは、技術に有能な者にとり明らかであり、また本発明の精神と範囲から逸脱しない全てのそのような変更、変形および他の用途と適用は、上記の請求の範囲にだけ限定される本発明により包含されるものとみなされる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】回転部材の回転動作を生成できる装置の電池作動実施例を示す線図である。

    【図2】整流される交流電流源を使用する装置を示す。

    【図3】本装置の他の実施例の端面図である。

    【図4】本装置の他の実施例の端面図である。

    【図5】図3と図4に示される装置の実施例の透視図である。

    【図6】本装置の他の実施例を示す透視図である。

    【図7】本発明の一定内容を図示するように構成された制御自在の磁気装置の透視図である。

    【図8】図7の線8−8についての拡大断面図である。

    【図9】隣接して位置決めされる他の永久磁石へ磁気的に結合される装置を示す図7、図8で示される装置の部分図である。

    【図10】制御自在の永久磁石に関して転倒位置にある他の付属永久磁石と、および直流電圧がコイルへ印加されないことを示す図9と同様な透視図である。

    【図11】制御自在の永久磁石が、その周りに巻かれる巻線の両端に直流電圧を印加させたとき、異なった関係位置で示される2つの永久磁石間に磁力が無いことを示す透視図である。

    【図12】制御自在の永久磁石が、その周りに巻かれる巻線の両端に直流電圧を印加させたとき、異なった関係位置で示される2つの永久磁石間に磁力がないことを示す透視図である。

    【図13】本発明の他の代替実施例を示す透視図である。

    【図14】本発明の他の代替実施例を示す透視図である。

    【図15】回転円板上の永久磁石の周りに巻かれるコイルへの直流電流の印加を制御および時間設定する整流器手段を使用する本発明の他の実施例を示す、部分的に線図になっている透視図である。

    【図16】第15図に示される装置用の回路の略図である。

    【図17】コイルを周りに巻いた複数の永久磁石を有する回転円板および付属の整流器と直流源手段を示す透視図である。

    【図18】第17図に示される構成の概略回路図である。

    【図19】光電式時間設定手段の使用を示す透視図である。

    【図20】図19に示される構成における回転自在の円板上に取り付けられるコイルの1つに対する制御回路の略図である。

    【図21】回転円板の他の実施例を示す透視図であり、
    その回転円板は、その上に永久磁石を取り付け、また固定永久磁石にコイルを取り付け、さらに光学的に制御される回路を、その円板に接続している。

    【図22】図21に示される構成に対する制御回路用の略図である。

    【図23】円板のはN極から見て反時計方向にコイルを周りに巻いた永久磁石の透視図である。

    【図24】図23に示されるもと同様にコイルを巻いた永久磁石であるが、そのコイルはN極から見て時計方向に巻かれる。

    【図25】図23と同様な図であるが、コイルのS極を永久磁石のN極へ隣接しするように設けて、コイルは時計方向に巻かれる。

    【図26】図25と同様な図であるが、コイルは、永久磁石のN極から見て時計方向に巻かれる。

    【図27】本発明の他の実施例の透視図である。

    【図28】図27の線28−28についての断面図である。

    【図29】図28と同様な透視図であるが、C字形部材の他の構成を示す。

    【図30】往復動作を生成するように、特に構成された本発明の他の実施例の側面図である。

    【図31】直線動作を生成するように特に構成された、
    さらに他の実施例を示す透視図である。

    【符号の説明】

    22 永久磁石 24 コイル 26 制御回路 28 直流電源

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成5年4月7日

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】全文

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【書類名】 明細書

    【発明の名称】 永久磁石制御装置

    【特許請求の範囲】

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、制御可能な永久磁石を使用して回転運動または他の種類の運動を生成するための装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】この種の装置は、「回転運動を生成するための装置」という名称で1988年3月13日に出願された本出願人の同時係属米国特許出願第322,12
    1号に開示されている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】何らかの目的に回転部材を必要とする多くの装置がある。 一般に公知の装置は各種の電動機と所定の方式の機械的に駆動される回転部材を備え、また限定した量の回転運動を生成する若干の装置が存在する。 本発明は、回転部材の周辺の回りを特定の仕方で変わる所定の磁気特性を有する回転部材の一部へ隣接して位置決めされかつ回転部材の一部と磁気的に結合される1つ以上の制御可能な永久磁石を使用して連続回転運動を生成できる装置に関する。 同様な方法で、制御可能な永久磁石は、固定部材の周辺の回りを特定の仕方で変わる所定の磁気特性を有する固定部材の一部へ隣接して位置決めされかつ固定部材の一部と磁気的に結合される非磁気性の回転自在部材上へ取り付けられる。 本磁気装置は、回転部材の回転の各サイクル中に永久磁石の磁界間の磁気結合が所定位置で中断されたら、
    回転部材の連続回転運動を生成できる。

    【0004】本発明は、永久磁石の磁界を制御すること、および回転運動または他の運動を生成する装置を使用することをも内容とする。 本発明の1構成は、軸の回りを回転するジャーナル円板または円板状部材を備える。 この円板は、その周辺の回りを延びる磁気材料または磁化材料の帯部を有するように構成され、その帯部は、周辺の回りの同一位置に隣接して最大から最小条件までその磁気特性が変わるようになっている。 その装置は、円板との間の磁気結合力が、一方向に連続的に増加し(反発方向では可能な限り連続的に減少する)、それにより円板が回転するように、回転円板上の磁気材料の帯部に隣接して取り付けられ、かつそれに磁気的に結合される制御可能な永久磁石を備える。 電気巻線は、永久磁石上に取り付けられ、その対向極間でその回りに延びる。 その巻線は、制御可能なスイッチ手段を通して直流電位源の両端に接続される。 スイッチ手段が閉じられると、直流電位はコイルへ印加されてその磁界を遮断し、
    またこの遮断は円板の回転中に所定の位置、すなわち回転円板上の磁気材料の帯部の最大と最小磁気部分が永久磁石に隣接して移動する時点で生じるように時間設定される。 そのように実施することにより、永久磁石の磁界強度したがってその円板への結合は、ほぼ減少または共に排除され、またこれは、そうでない場合に減速回転方向においてその間の結合が最大になると正確に生じる。
    すなわち回転円板上の永久磁石の効果は、回転円板の大部分の回転中に強力に維持されて円板が回転するが、そうでない場合に最大磁気結合が生じる期間中に回転円板から効果的に結合が外される。 これは、回転円板が磁気結合の力により停止されるのを防止するために実施される。

    【0005】本発明は、永久磁石の磁気特性を制御、特にそれを遮断する装置、および回転運動を生成するべく制御装置を使用する装置に関する。 磁気部材間の作用または結合により回転を生成する各種の装置が存在する。
    しかしながら、本出願人の同時係属米国特許出願第32
    2,121号を除き、永久磁石を回転部材の一部へ磁気的に結合することにより力が生成され回転部材の連続回転運動を生成でき、かつ本発明のような方法で永久磁石の磁界を所定のように制御しまたはそれを一時的に遮断する手段を備える装置は存在しない。 したがって本発明は、N極とS極を有する制御可能な永久磁石と、両極間の領域で永久磁石の回りに取り付けられるか巻かれる巻線の使用に関し、さらに本発明は、回転部材の磁気部分に隣接してそのような永久磁石を取り付けることに関する。 この装置は、巻線の両端に接続され、かつ回転部材の位置に同期される電子スイッチによる制御可能なスイッチ式回路を備え、それにより、スイッチ手段がその開位置にあると、永久磁石の磁界は比較的影響されず、また回転部材に磁気的に結合されるが、スイッチ手段が閉じると、永久磁石の磁界は実質的に変更され、かつ磁気結合が生じないように効果的に排除されることになる。
    永久磁石の磁界の排除の時間設定は、本発明にとり重要である。 回転部材の磁気部分の磁極の物理的形状および配向も、本発明にとり重要であり、また本発明の多くの実施例の幾つかがここで開示される。 回転部材の磁気部分または磁化部分の形状も重要であり、磁気結合力が円板の回転につれて連続的に変わる(増加または減少する)ようにする必要がある。

    【0006】本発明の主な目的は、部材の回転運動または他の運動を生成するために永久磁石のエネルギーを使用することにある。

    【0007】他の主な目的は、永久磁石により生成された磁界を所定通りに一時的に変更、排除または遮断する手段を提供することにある。

    【0008】他の目的は、磁気材料から構成される部分を備えた部材の回転運動または他の運動を生成するために制御可能な磁界を有する永久磁石を使用することにある。

    【0009】他の目的は、回転運動または他の運動の生成に必要なエネルギーの量を低減することにある。

    【0010】他の目的は、回転部材の連続回転を生成するように、永久磁石と回転部材の磁気部分との間の磁気結合を制御することにある。

    【0011】他の目的は、永久磁石の回りに巻かれたコイルに直流磁界を印加することにより、永久磁石により生成される磁界を変更、排除または遮断することにある。

    【0012】他の目的は、従来の線巻き鉄心回転子/固定子において逆起電力の形態で生成されるエネルギーの量が磁気エネルギーとして直接システムへ戻される手段を提供することにある。

    【0013】他の目的は、回転部材の回転運動を生成するための比較的安価な手段を提供することにある。

    【0014】他の目的は、全ての出力トルクは永久磁石の相互作用からのみ生成される手段を提供することにある。

    【0015】他の目的は、本発明以前の既知の電磁システムでは不可能な、渦電流損を発生させることなく連続
    運動を生成することにある。

    【0016】他の目的は、回転部材の回転運動を生成するのに使用される永久磁石の磁界の遮断を所定通りに時間設定することにある。

    【0017】他の目的は、回転運動、振動、直線運動および往復運動を生成するために、永久磁石の磁力を使用することにある。

    【0018】他の目的は、入力電力に関連しない回転速度と出力トルクを生成することにある。

    【0019】

    【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、本発明においては、 N極とS極を有する永久磁石
    と、N極とS極の中間で永久磁石の回りに巻かれた導電
    性金属のコイルと、コイルを通して直列に接続された直
    流エネルギー源とスイッチ手段と、スイッチ手段の開閉
    を制御する手段とを備え、スイッチ手段が閉じると直流
    エネルギー源がコイルを通して印加され、それにより永
    久磁石の透磁率が実質的に減じるようになっている。

    【0020】

    【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明する。 図1において、20は磁石組立体を示し、N極およびそれと対向する例(図では背面)にS極を有する永久磁石22を備える。 永久磁石22は、N極とS極間の領域でその回りに巻かれる巻線24を有する。 巻線24
    は、電池28として示される直流源と直列になっているスイッチ手段を含む制御回路26を備える直列回路中に接続されている。 電池28の接地側すなわち陰極側は、
    リード線30により巻線24の反対側へ接続される。 磁石組立体20は、回転円板部材34の周縁 32に隣り合うように置かれ、その円板部材は、磁石22のN極と整合するS極および磁石22のS極と整合するN極を有するように示される磁化したまたは磁化可能な材料から成るつる巻き状の周縁部36を有する。 これにより、磁石22と円板34の間に磁気吸引および円板34の時計方向回転が生成される。 磁石22と周縁部36の1つの磁極が逆にされるならば、反発力が生成され、かつ円板34は反時計方向に回転するであろう。 図示の実施例において組立体20は、円板34の磁気縁部36へ磁気的に結合されるか、または吸引される。 図1に示される構成において縁部36は、半径方向で最も外側の位置37から最も内側の位置38まで延び、その両方の位置は周辺において同一位置に位置している。 円板34は、
    回転軸42を有する主軸40上に回転するように取り付けられ、また主軸40は、図示されない適切なジャーナルまたは軸受手段で支持される。

    【0021】円板34の周縁部36は、磁化材料からなるように示され、また上述したように配向されるので、
    そのS極は永久磁石22のN極近くに隣り合い、またそのN極は永久磁石22のS極に隣り合う側にある。 この配向により、部材間の磁気吸引または磁気結合が最大となる。 この理由は以下で明らかとなる。

    【0022】図1に示される構成により、円板3 4が回転すると、高位置37が永久磁石22に隣り合う場合を除き、 周縁部36は磁石組立体20に次第に近づき、磁石組立体20と円板3 4の周縁部36との間の磁気結合を増加する。 この増加する結合は、円板34の回転運動を生成する力である。 しかしながら円板34が図1に示す位置まで回転すると、磁石組立体20と円板34との間の磁気結合が最大となり、またこの位置における磁気結合を減少または排除する動作がなされないならば、円板は回転を続行しないで停止するであろう。 この位置における組立体20と円板34との間の磁気結合力を減少または排除するために、巻線24の両端に直流電位を印加する必要がある。 これは、遅れ磁気結合が殆どまたは全く生じないように、後で説明されるように、高位置3
    7が磁石22を通過する十分な時間実施される。 コイル24へ直流を印加すると、その印加中、円板34から永久磁石22の磁界を一時的(永久的とは反対に)に変更、排除または遮断することになり、またそれらの間に結合が殆どまたは全く生じないことになる。 この状態は、直流が印加される限り持続する。 円板34の高位置37の動きにおいて、またはそれに隣接して永久磁石組立体20の磁界を、組立体20を通して排除または遮断することは、円板34が半永久的に回転を継続できることを意味する。 円板34の各回転のこの部分の期間における磁界の排除は、制御回路26および後述する付属のスイッチ手段により制御される。

    【0023】図2は、図1の装置と同様な装置を示す。
    だたし図2の構成において、直流源は、整流器/スイッチ回路44を備える整流された交流源を使用して得られ、その回路は、コード45により壁プラグ46または同期発電機などの交流を発生する他の手段へ接続される1つの接続部、およびスイッチ制御回路48へ、またそこからコイル24の一端へ接続される他の接続部を有する。 図1のものに比べて図2の回路を使用する利点は、
    直流源がスイッチ手段を制御するために電池に依存しない点である。

    【0024】図3から図5までは、本構成の他の実施例50を示し、そこにおいて円板部材51は、その周辺の回りに延びる可変厚の磁化または磁気周辺部52を有する。 この構成において、制御される永久磁石組立体54
    は、磁気周辺部52の平坦側56に隣り合って取り付けられ、また円板部材51の平坦なS極側56に近接して置かれるN極58として示される組立体の極の1つを有する。 この構成において、円板51の平坦側56と磁石54との間の距離は一定のままであるが、その部材間の磁気結合は、円板51の磁気周辺部52の厚さにより変わる。 永久磁石54の対向側すなわちS極側60および円板部材 51の磁気周辺部52のN極側は、対応する部材の対向側で互いに離間している。 磁石組立体54は、
    図示のように、それに取り付けられる巻線62を有し、
    また図1と図2に示される回路と同様な回路に接続され、永久磁石組立体54が、この場合、回転する磁気
    部52の最大厚さ部64に隣り合うときは常に、巻線62を通して直流電位を供給する。

    【0025】図4は、円板部材51の磁気周辺部52の他の位置へ隣り合って置かれる永久磁石組立体54を示す図3において示された同一の構成部50の他の図であり、また図5は、回転可能な円板部材51の回転方向を示す矢印を付けた同一の構成部50の透視図である。 この回転方向は、磁石52または54の陰性が逆であったならば、反対方向になるであろう。

    【0026】図6は、段付き回転円板部材67を備える装置の他の実施例66を示す分解図である。 この場合円板部材 67は、3つの同一長さのつる巻きセグメントすなわち段部に分割されるのが示される環状の磁気部または磁化可能部68を有し、この段部のそれぞれは、対応する横面68A、68B、および68Cに隣り合う最大厚さ部と最小厚さ部を有する。 永久磁石組立体69のような1つ以上の離間された永久磁石組立体は、円板部材
    67の平坦側70に隣り合って設けられている。 図1と図2で上述されたもののような回路手段は、永久磁石が既に述べた仕方で最大厚さの円板部へ接近すると、対応する永久磁石の磁界を遮断するように設けられる。 図6
    に示す構成において同一または別個の回路は、個々の永久磁石組立体69上に巻かれるコイルへ直流電圧を印加するように設けることができる。 装置66は、主軸71
    と、回転のために円板67を支持する適切なジャーナルまたは軸受(図示されない)とを備える。

    【0027】図7から図12までは、永久磁石上に取り付けられるか、またはその回りに巻かれる巻線を通して直流電位を印加する効果を図示したものである。 図7と図8に示す構成において永久磁石72は、そのS極とN
    極間の部位において、その上に取り付けられる巻線73
    を有する。 リード線74と76は、巻線73の対向端へ接続され、また図1と図2に示すような回路に接続され、その回路は、電池80または他の直流源と直列のタイマーまたは同様な制御回路79におけるスイッチ78
    を備える。 磁石72は、図7、8に示すように、非導電性で非磁気性の架台または支持部材82に置かれるか、
    またはそれは取り付けられる。

    【0028】図9において第2の磁石部材84は、磁石72と間隔をおいて架台82上に置かれており、またそのS極が磁石72のN極の平面内にあるように、かつそのN極が磁石72のS極の平面内にあるように架台上に配置される。 直流電位がコイル73へ印加されないと、
    磁石部材84は、矢印で示されるように磁石72へ吸引されてその方向へ移動し、また強制的に抑制または引き離されない限り磁石72へ押しつけられたままとなる。

    【0029】図10において同一の第2の磁石84は、
    そのN極が磁石72のS極の平面内にあるように、かつそのS極が磁石72のN極の平面内にあるように架台上に転倒されて示されている。 この状態において磁石84
    は、磁石72により反発され、したがって矢印で示されるように、そこから離れることになる。

    【0030】図11と図12を参照すると、図7から図10のものと同一の構成が示され、ただ直流電は、永久磁石72の磁界に対抗しそれを無効にする方向にコイル73を通り印加される。 この状況下で部材72の磁界および磁石84への結合は、効果的に排除または遮断されるので、磁石84は磁石72により吸引も反発もされないことになる。 これは、磁石84がそのN極を上にしているか、または下にしているかに関係なく当てはまる。 さらに磁石84がその上に巻線を有しない事実は、
    それ自体の磁力を磁石72へ磁気結合させることができないことになる。 図7から図12までは原理の幾つかを図示し、その原理は、本発明と連係して利用され、かつ円板部材51と67のような回転可能部材の磁気部または磁化可能部36、52または68へ制御自在に結合または脱結合に使用される。

    【0031】磁石組立体20、54または69と対応する回転円板34、51または67との間の結合を排除または防止するために、種々の手段が、制御回路26、4
    8および79に付属するスイッチ手段の投入を制御するのに使用できる。 しかしながら全ての場合に円板部材の回転は、円板回転の各サイクルの大部分の期間、吸引時には磁気結合を増加することにより、または永久磁石と円板の磁気部間での反発時には磁気結合を減少することにより生成されることに留意する必要がある。 スイッチ手段の制御は、図5の円板51内の開口部92のような開口部を通してセンサ94へ照射する電灯90からの光によるなど、円板の回転により制御される時間設定手段により、または後述するような種々の他の手段により実施できる。

    【0032】固定磁石か回転磁石かに関係なく、永久磁石上に巻かれるかまたは取り付けられるコイルへ直流を印加する原理は、その磁石だけの磁界に、直流が印加される限り影響するが、特に永久磁石がセラミックまたは同様な種類の磁石ならば一般的に永久磁石の磁気を永久的に変更しないか、またはそれに影響しないということは、本発明を理解する上で重要である。

    【0033】図7から図12に示される構成を再び参照すると、永久磁石を巻いているコイルが励磁されると、
    永久磁石の磁界に何が起こるかの疑問が生じる。 コイルの磁界がコイルの取り付けられている永久磁石の磁界に対向するようにコイルが励磁されるならば、永久磁石のN極はコイルのS極へ短絡し、また永久磁石のS極はコイルのN極へ短絡することになる。 言い換えればコイルは、対向する逆起電力を生成するので、永久磁石の周りの磁力の全て、またはその所定部分を無効にすることになる。 コイルの対向磁界が永久磁石の周りの磁界と同等または殆ど同等ならば、その効果は、永久磁石の有効磁界を無効にするか、またはそれをゼロに等しくすることになる。 その磁界が上述した仕方でゼロまで減少したならば、ついでたとえ他の永久磁石でも、その磁石へ近接したならば、磁界は、磁界が無効にされた永久磁石へ吸引されないか、または磁気的に結合されないか、もしくは実質的に磁石は互いに遮断されることになる。 これは、U字形磁石へ鉄心保持部を置いたときと全く同様に起こる。 永久磁石の磁界を無効にすると外側磁界が、
    磁界がそのようにして無効にされた永久磁石への到達またはそれに結合するのを阻止する効果がさらにある。 したがってコイルは、永久磁石の効果を無効にするだけでなく、それに近接した他の永久磁石を含む他の磁石の磁界が、磁界が無効にされた磁石の磁界へ到達するのを阻止または防止する。 言い換えれば、磁界が無効にされる磁石は、他の磁石から磁気的に遮断される。 それは、固定磁石と回転磁石間を含む磁石間の結合を遮断できる本発明の現象であり、またこの条件は、比較的大型で強力な磁石が使用されるときでも存在する。 またこれにより、比較的小型の装置に、かなりの回転力とトルクを生成させることができる。

    【0034】永久磁石上のコイルが、励磁されたときコイルの磁界が永久磁石の磁界を助けるように配向されているならば、結果として生じた磁力は、永久磁石の磁界と励磁されたコイルによる磁界とを組み合わせたものまで、またはそれ近くまで増加されることになる。 これらの状況下において永久磁石は、その磁界に入った回転磁気部材などの第2の永久磁石を吸引(または反発)することになり、またその部材間で一層大きい結合力を、その部材間の一層長い距離で生成することになる。 この事実は、幾つかの実施例で発生されるトルクを増加するために本装置で利用できる。

    【0035】2つの部材が互いに最も接近したときのように、最も大きい吸引の領域の期間を除き、回転磁気部材の回転の各サイクルの比較的大きい部分について永久磁石上のコイルを励磁すると、毎分数千回転で、かつかなりのトルクのときでも、回転部材は一層高い速度で回転させられることが判明した。 これらの状況下において永久磁石の磁界が、部材間に最大の吸引があるときに回転運動のこれらの部分の期間、および2つの磁石が前述したように十分に磁気的に結合される回転の残りの期間、遮断されるならば、決して回転は中断されないことになる。 他の実施例と同様にここにおいて全回転力は、
    結合された磁石により生成される。 この構成により極磁石は、連続した磁界を有することになり、その磁界は回転部材または円板が回転している大部分の期間増加するが、極磁石の磁界は、極磁石が回転している磁石または回転子へ最も接近するか、またはそれへ最大の磁気吸引を有するときに回転の各サイクルのその部分の期間増加しない(および同様に遮断されない)ことになる。 この期間中に結合は、巻線へ印加される直流を排除することにより減少させられるが、回転を低下または停止する程十分ではない。 実験によれば、固定永久極磁の磁界を、各サイクル中に短時間その磁石を、その非変更すなわち永久磁石の状態まで戻しながら、全回転角360°
    の数度さえも増加すると、回転部材は、それを支持するのに使用される軸受によってのみ限定されるように半永久的に回転を続行することが分かっている。 全回転角3
    60°の僅か18°だけ極片の効果を無効にするようにコイルを通してエネルギーを加えれば、回転部材が停止する傾向を克服するのに十分であることも判明している。 そのような構成は、高速で変速し、また1つだけの回転片と1つだけの固定片を有する構成においても高い回転速度を維持することになる。 本出願人は、毎分数千回転で、かつ該当するトルクで回転部材が回転する装置を製作した。

    【0036】図13は、永久磁石制御手段を利用する本装置の比較的簡単な実施例100を示し、特別の形状を有しないが、プラスチック円板104のような非磁性の回転可能円板の片側に隣り合って取り付けられる1つの永久磁石極片102を備える。 円板104は、回転できるようにジャーナル主軸105上に取り付けられている。 固定永久磁石極片106は、磁石極片102を円板104の一定位置において磁気吸引を生成する位置における固定サポート108上に、円板104の片側に隣り合って取り付けられている。 磁石極片102は図示されるようにその上にコイル110を有し、またコイル11
    0は整流手段(図示されない)を通して電圧源と制御回路へ接続することができる。 一旦円板104が回転を開始すると、これはフィンガーで回転を開始させるような機械的手段により実施されるが、回転している極片10
    2が固定永久磁石極片106へ近接する毎に、円板10
    4の回転速度は、極片102と106が互いに隣接するまで増加することになる。 この位置において、円板10
    4が停止することが予測される。 しかしながら回転している磁石極片102が固定永久磁石極片106と整合するように移動すると、コイル110は、それを通して直流電圧を印加することにより励磁され、それにより、永久磁石102の磁界を無効にするように、その磁界と反対の磁界が生成されることになる。 したがって磁石10
    2と106間の結合力は、この時点で遮断または阻止され、またこれにより、回転している円板104は最も近接した点を通して回転を続行できると共に、回転している磁石102は、回転の継続サイクル用のエネルギーを生成するように磁石間の磁気吸引が生じる領域に再び到達できる。

    【0037】回転部材104は、プラスチックまたは他の非磁性部材、もしくは軟鉄のような磁化可能物質から成る部材でもよい。 固定極片と回転極片間の回転結合力をさらに増加するために、極片112〜126(図1
    4)のような数個の固定磁石および/または数個の回転極片を設けることができ、その回転極片は回転円板10
    4上の正確に離間した位置へ取り付けられる。 この構成において固定磁石または回転磁石のそれぞれ、およびその上のコイルは、連続回転運動を生成するように、上述したようにかつ適切な時間に別個に制御しなければならない。

    【0038】図15、図16は、永久磁石102上のコイル110へ直流を印加する時間を設定するための概略回路図を示す。 図17と図18に示されるように、複数の制御される磁石が使用されるときは、磁石112〜1
    26それぞれに、同様な制御回路を設けることができる。

    【0039】軟鉄片のような磁化可能物質片が永久磁石の磁界に置かれるならば、その磁界は永久磁石の特性にある程度依存するであろう。 磁化可能部材の回りに線のコイルを巻くことにより、その物質の磁界は、上述したように巻線を通して電流を流すことにより、強化するか、強度を減少するか、または無効にできる。 例えば、
    図27に示されるように、U字形鉄極片150の離間した脚152と154を、同じく磁化物質からなる回転子または円板部材156に跨がるように置かれた極片15
    0を有する構成148を検討してみる。 円板156は、
    図示のように位置決めされるN極とS極を備える磁化物質からなる周辺部158を有する。 回転子156の磁界形成は、任意の永久磁石と同一の仕方で磁界が磁化可能物質または鉄に形成されるように行われる。 言い換えれば磁化可能物質がU字形永久磁石150の磁界内にあると、その磁界は永久磁石の特性に依存し、またそれ自体のN極とS極を有する。 このようにして回転部材156
    は、それ自体の隣接する極を生成する。 コイル160
    は、U字形部材150の中央部162へ取り付けられ、
    また電池166として示される直流電圧源への巻線16
    0の接続を制御する回路164へ接続されている。 エネルギー源166は、U字形部材150内の磁界に対抗しかつそれを無効にする方向に回路に配置されるが、部材150内にそれ自体の電磁界を生成するほど強力ではない。 これが実施されると、U字形部材150上の巻線1
    60により、部材150は電磁石となり、その電磁石内で、回転子または円板156の周辺永久磁石部158により部材150内に形成される磁束に等しくかつ反対の逆起電力を生成するに足るだけのエネルギーが流れる。
    U字形部材上の永久磁石150の磁界の効果を無効にする点までコイル160を励磁することにより、極片は、
    無効にしている磁束の量に等しい磁界を生成することになる。 この構成部148は、図13と図14に示される他の実施例と基本的に同じように動く。 ただし、図27
    の構成において巻線160は、磁化可能物質の磁界の効果を排除するように、最大の吸引が生じる点で消磁される代わりに励磁される。 他の構成と同じようにこの構成においては、回転運動を生成する力またはトルクの全ては、永久磁石により生成される。 図28と図29は同一の装置148を示し、図28は軟鉄極片150を使用する例を示し、一方図29は、永久磁石極片162Aにより互いに接続される2つの鋼製または同様なものの極片152Aと154Aを使用する例を示す。

    【0040】図15から図26に示される構成は、図1
    3、図14に示される構成に基づいており、制御巻線への電圧の印加を制御する種々の方法を示している。 図1
    5、図17および図19に示される構成において、絶縁された円板部材104上の永久磁石へ取り付けられるコイルへ印加される電圧により制御が行われる。 図21および図22に示される構成において、固定永久磁石10
    6上へ取り付けられる巻線により制御が行われる。

    【0041】図15において、磁石102は、それに取り付けられるコイル110を有し、またコイル110
    は、リード線170と172により、対応する整流子部材174と176の導電性部へ接続される。 整流子17
    4と176は円板状部材104と回転するように取り付けられている。 整流子174は直流電源が巻線110へ印加される時間に対応する所定の周辺アーチ部を走査するクーパーセグメントを有する。 整流子174は、電圧源184の陽極側への電気的接続部を有するアーム18
    2へ接続されるブラシ180により合される。 リード線172は、整流子174内の孔を通して延び、また整流子176の周辺の周りを延びる環状の導電性リング1
    86へ接続される。 リング186は、直流電圧源184
    端子へアーム190により接続されるブラシ188
    と常に電気的接触を行っている。 円板104および整流子174と176が回転していると、磁石106が磁石102へ近接しているときに生じる短時間の期間、直流電圧はコイル110へ印加されることになる。 これは、
    その相互間の磁気結合を防止するために行われる。 またこれは、そうでない場合に磁気結合が最大になり、したがって円板104が停止するときにも行われる。 この時点で磁石102と106を互いに磁気的に遮断することにより、円板104は、停止することなく回転を継続することになる。 図16は、図15で示される構成用の等価な電気回路を示す。

    【0042】図17は、図14で示されるものと同様な構成を示し、磁気部材112〜126のような複数の磁気部材が取り付けられる回転可能な円板部材104を有する。 この構成における固定永久磁石は磁石106と同様であり、また磁石112〜126に近接して一度に移動するように円板104へ隣り合って取り付けられている。 図17に示される構成において、永久磁石112〜
    126のそれぞれは、それ自体のコイルを有し、そのコイルは、対応する磁石112〜126のそれぞれが固定磁石106へ隣接して移動するときの位置に対応するように、位置決めまたは時間設定される整流子192上の対応する導電性セグメント片へ接続される。 磁石112
    〜126上のコイルのそれぞれの対向側は、他の整流子196上の環状の導電性層194へ共通に接続される。
    図17に示される構成は、図13と図16に示されるものと同様に働く。 ただし回転可能な磁石のそれぞれは、
    その磁石が固定コイル106に隣接して移動しているときに磁石へ直流電位を印加させることにより、個別に制御される。 そのような構成により、固定磁石と、回転可能な構造部上の固定磁石との間に一層連続した磁石結合が提供され、したがって円板104およびそれに接続される全てのものを回転する追加のエネルギーが供給されることになる。

    【0043】図18は、図17で示される構成の概略回路線図であり、またそこに示される部分は、同じ符号が
    付けられている。

    【0044】図19は、図14で示されるものと同様の構成の他の実施例200を示す。 ただし回転円板部材
    04は、対応する回転コイルの直流電圧の印加を制御するために、光学手段を備えたより多くの回路構成部を有する。 図20は、回転コイルの1つに付属する回路構成部の詳細を示し、他のコイルも同様な回路構成部を有する。

    【0045】図19と図20において、上記で使用されたものと同様の符号が使用されているが、装置200は回転部104Aと104Bを接続している回転円板部材104を備える。 回転永久磁石112〜126は、既に述べた仕方で円板部材 104上へ取り付けられ、また固定永久磁石106に隣り合って回転する。 磁石112〜
    126は、それらの上にコイルを取り付けており、そのコイルは、上述した仕方でコイルを制御する回路構成部へ接続される。 磁石112〜126上のコイルのための制御装置は、対応する電力用MOS電界効果トランジスタスイッチ202を通して接続され、一方このトランジスタスイッチは、図20に示されるように接続されるトランジスタ206と208を備えた増幅器回路204へ接続される。 トランジスタ208への入力部は、抵抗器素子とフォトトランジスタ210を備える回路を通して接続される。 同様なフォトトランジスタおよび付属の増幅器回路は、コイルのそれぞれに設けられる。 フォトトランジスタ210は、回転可能な部材104B上へ取り付けられ、また回転可能な構造部104、104Aおよび104Bの回転の各サイクル部分の期間中に、固定光源212からの光にさらされる。 光源212は、電圧源の両端へ抵抗器213と直列に接続される。 フォトトランジスタ210の回路および付属の増幅器回路204
    ならびに素子202は、導電性周辺部216を有する第1の整流子214を備えた整流子手段へ接続され、その導電性周辺部は、電圧源220の陽極側へ接続されるブラシ部材218と常に摺動的に合する。 導電性周辺部224を有する整流子部材222を備える第2の同様な整流子構造部は、フォトトランジスタ210と増幅器回路204を備える回路の他方の側へ接続された他のブラシ226 摺動的に合する。 ブラシ226 は電圧源2
    20の極側へ接続される。

    【0046】増幅器回路204は、トランジスタ206
    と208により形成され、また対応する永久磁石112
    〜126上の磁石制御コイルを流れる電流のオン、オフの切り換えをするダーリントン増幅器対を形成する。 時間設定は、光源212から照射される光の領域におけるフォトトランジスタ210のようなフォトトランジスタの回転の度数により達成される。 永久磁石112〜12
    6それぞれに対する回路は同様であり、またフォトトランジスタ210のようなフォトトランジスタのそれぞれ
    は逆バイアスされ、さらにその出力はダーリントン増幅器のトランジスタ208のベースへ供給される。 トランジスタ208の感度又はスイッチング点は 、バイアス抵抗器228と230の比例値により決定され、また抵抗器232はトランジスタ208の利得を決定する。 トランジスタ206はエミッタフォロアであり、その利得は他の抵抗器234により制御および決定される。 トランジスタ206と208 はN PN汎用形のものでよい。

    【0047】各回路用の光源212は発光ダイオード(LED)でよく、そのは電磁スペクトルの赤外線領域内のものを用いることができる。 抵抗器213は、
    光源212 に対する限流制御を行う。

    【0048】回転磁石112〜126上に巻かれる線の巻き数および線番号は、制御されるべき永久磁石の大きさと強さにより、また電圧源の強さにより決定される。
    3/ インチ径で1/4インチ厚さのボタン磁石を使用する代表的な磁石組立体は、28番銅線の約152の巻き数から構成されるコイルを有し、12ボルトの電源を使用することができる

    【0049】図25と図26は、コイルが取り付けられる永久磁石に関するコイルの巻き部の巻線方向およびその極性を示す。 巻線の方向およびその極性は、対応するコイルのアンペア回数により決まる量により透磁率を減少するように、永久磁石の周りの空気の透磁率に対抗するようになっている。 図23と図24は、永久磁石の透磁率に関して補助透磁率条件を生成するように巻かれたコイルの巻き部の方向と極性を示し、従ってこれが使用されるならば、対応するコイルのアンペア回数の量により永久磁石の強さが増加するようになる 。 そのような実施例は、固定永久磁石と回転構造部上の磁石との間の結合を増加することにより、好ましくは回転磁石が固定磁石へ接近するときに、かつその磁石間の最大結合によりロックアップが丁度生じる角位置において、回転部材へのエネルギーを減少するのに使用できるであろうし、その結果、固定永久磁石と回転磁石との間の結合が正常に戻るであろう。 この場合、十分なエネルギーが回転部材へ伝えられ、回転部材の磁石は固定磁石の近くを通過し続けることになろう。 従って適切な時間に、かつ適正なアンペア回数の量により、磁気結合の増加と減少の両方を同一の実施例に組み込むことができるのは明らかであり、また巻線にかかる電圧を排除して結合力を正常に戻すことではなく、コイルの磁界を逆にして、結合を無効にするか、または実質的に全く減少させることもでき
    る。

    【0050】図21と図22は、上述したものと同様な実施例を示すが、ただし回転可能な永久磁石ではなく固定磁気部材は、その上に制御巻線500を取り付けている。 そのような実施例は、1つだけの永久磁石すなわち固定磁石がその上に制御巻線を取り付ける必要があるので、幾つかの他の実施例よりも好ましい。 図21と図2
    2に示される実施例の回路は、図19と図20の構造に関連して示される回路と同様でもよい。 しかしながら図21に示される構造において、発光ダイオード502
    転円板506の縁部上の反面504上へ投光し、またフォトランジスタすなわちフォトトランスデューサ5
    08上へ反射され、そして生成された信号が増幅される。 図22の回路は、図20で示される回路と、構造と作用について実質的に異ならない。 しかしながら図21
    と図22に示される構造の利点は、光源からの光が回転部材506上の反射面へ向けられ、ついでフォトランジスタ508へ戻るので、他の構造に備えられたような整流子を有する必要はないという点である。 この点については、MOSFET510は、磁石106上の巻線50
    0の両端への直流電源の印加を制御するように制御されることに留意する必要がある。 コイル500は固定永久
    磁石 106上にあるので、他の構造のように整流子を必要としない。 MOSFET510により制御されるコイル500の励磁の時間設定は、反射性セグメント504
    の角長さに加えて、フォトランジスタ508の視野および光源502から発せられる光のビーム発散により決定される。

    【0051】図30は、回転動作ではなく往復動作を生成するようにした本装置の他の実施例を示す。 この装置は、主軸304上に回転可能に取り付けられる回転部材すなわちフラホイール302を備え、そのフライホイール302は、サポート部材312において往復動作ができるように取り付けられる往復ロッド310の一端へクランクアーム306により回転自在に接続されている。
    サポート部材312は、図示のようにベース部材314
    へ取り付けられている。 ロッド310の他端すなわち自由端は、その上に磁部材316を取り付けており、また部材316は、サポート部材319へ取り付けられる第2の固定永久磁石部材318と間隔をおいて位置決めされる。 磁石部材 318は、その上に巻線320を取り付けている。 巻線320 は制御回路322へ接続され、
    一方この制御回路は交流源324のような電源へ接続される。 制御回路は、他の実施例に関連して既に説明した
    電線路に沿ってタイマー手段および整流器手段を備えてもよい。 回路322は、フライホイールの慣性により、
    往復ロッド 310と磁石部材 316が磁石部材 318へ最も近い位置まで移動されると、磁石部材 316から磁石部材 318の磁場を無効にし、かつ遮断するように機能する。 サイクルの残りの期間、反対の状態が生じ、コイル320は消磁される。 フライホイール 302が一旦作動すると、ロッド310は、磁石部材 316と318
    間の磁気結合または磁気反発により1方向または反対方向に推進されて前後に移動することになる。 巻線320
    は、磁石部材 318の周りに磁場を生成するように時間設定でき、その磁石部材は、その磁気を強め、従って磁石部材 316と318の間の磁気吸引を増加するか、または磁石部材 318の磁気を減少および/または遮断
    作動の各サイクルの部分中、磁石部材 316と318
    間には、磁気結合が生成されない。 巻線320へ印加される電圧を適切に時間設定することにより、 フライホイ
    ール 302の回転およびロッド310の往復作動を維持することができる。

    【0052】図31は、往復運動または回転運動と区別される直線運動を生成する本発明の他の実施例400を示す。 図31に示される構造は、下部壁40 2、後部壁404、および2つの離間して直立する壁406と4
    08を備えるサポート台を含んでいる 。 固定永久磁石4
    10は、後部壁404から外側へ延びるように取り付けられ、また磁石410は、図示のようにその上に巻線4
    12を取り付けている。 巻線412は、リード線414
    と416により制御回路418に接続され、また電源と
    結ばれ、これらの制御回路、電源は他の実施例で示される制御回路と電源と同様である 。 永久磁石410 は延び
    た永久磁石420上に位置決めされ、その磁石420
    は、磁気強さが端部から変わるように、端部から端部へ傾斜している

    【0053】図30と図31に示される構造に、戻り
    機構を組み込むことができる。 ばねが組み込まれてい
    ると 、そのばねは、吸引または反発するように反対に作用できるように配置するか、もしくは2つのばね反対
    方向に引っ張っている限り、1つのばねを吸引用および他のばねを反発用に設けることができる。 さらに、永久磁石の磁を完全に無効にしないような量で、コイルへ直流電流を印加することにより、可動部材の位置を変更することができる。 可動部材の位置は、電流を変えることにより変更できる。 そのような装置は、 円板駆動装置
    およびロボット装置と共に、また何らかの目的で可動部材の位置を制御するのが望ましい場所において使用できる。

    【0054】部材420は、 側壁または軸受ブロック4
    06と408 の孔に摺動自在に取り付けられるロッド4
    22と424へ、その対向端で接続されている 。 この構造は、他のものと同様に、ロッド422と424およ
    材420の所要の直線状摺動を生成するように、磁気結合を増加または磁気反発を増加するのに使用できる。
    他のものと同様に、この構造において、部材420は、
    その一 (図示のように上または下 )にN極を、またその反対側にS極を有する。 従って、本発明の内容は、回転運動、往復運動、振動運動および直線運動を生成するのに使用できることが示された。

    【0055】このようにして、永久磁石により、およびある場合には、制御巻線を周りに巻いたは取り付けた永久磁石により生成される運動作り出すことのできる装置の幾つかの異なる実施例が示され、かつ説明された。 しかしながら本発明の多くの変更、変形および他の用途と適用が可能であることは、 当業に明らかであり、また本発明の精神と範囲から逸脱しない全てのそのような変更、変形および他の用途と適用は、 特許請求の範囲に包含されるものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】回転部材の回転運動を生成するための装置の電池作動式の実施例の構成配置図である。

    【図2】 回転部材の回転運動を生成するための装置の交
    流電源作動式の実施例の構成配置図である。

    【図3】本発明の他の実施例の面図である。

    【図4】本発明の他の実施例の面図である。

    【図5】図3と図4に示される装置の実施例の透視図である。

    【図6】本発明の他の実施例透視図である。

    【図7】本発明の一実施例の制御可能な磁気装置の透視図である。

    【図8】図7の線8−8に沿う拡大断面図である。

    【図9】隣接して位置決めされる他の永久磁石へ磁気的に結合される装置の実施例の図7、図8で示される部分
    の透視図である。

    【図10】制御可能な永久磁石に関して転倒位置にある他の付属永久磁石の装置の実施例の図9と同様な透視図である。

    【図11】制御可能な永久磁石がその周りに巻かれる巻線の両端に直流電圧を印加さたとき、2つの永久磁石間に磁力が無いことを示す透視図である。

    【図12】制御可能な永久磁石がその周りに巻かれる巻線の両端に直流電圧を印加さたとき、 図11と異なった関係位置で示される2つの永久磁石間に磁力がないことを示す透視図である。

    【図13】本発明の他の実施例透視図である。

    【図14】本発明のさらにの実施例透視図である。

    【図15】回転円板上の永久磁石の周りに巻かれるコイルへの直流電流の印加を制御および時間設定する整流器手段を使用する本発明の他の実施例の構成配置図であ

    【図16】 15に示される装置の回路の接続図である。

    【図17】コイルを周りに巻いた複数の永久磁石を有する回転円板および付属の整流と直流電源の実施例の構成配置図である。

    【図18】 17に示される装置の回路の接続図である。

    【図19】光電式時間設定手段使用した実施例の構成配置図である。

    【図20】図19に示される装置における回転自在の円板上に取り付けられるコイルの1つに対する制御回路の
    接続図である。

    【図21】回転円板の他の実施例透視図である。

    【図22】図21に示される構成に対する制御回路の接
    図である。

    【図23】 極から見て反時計方向にコイルを周りに巻いた永久磁石の透視図である。

    【図24】 N極から見て時計方向にコイルを周りに巻いた永久磁石の透視図である。

    【図25】 イルのS極を永久磁石のN極へ隣接するように設けコイルを反時計方向に巻いた永久磁石の透視図
    である。

    【図26】 イルのS極を永久磁石のN極へ隣接するよ
    うに設けコイルを時計方向に巻いた永久磁石の透視図で
    ある。

    【図27】本発明の他の実施例の透視図である。

    【図28】図27の線28−28に沿う断面図である。

    【図29】図28 の装置において C字形部材の他の構成を示す断面図である。

    【図30】往復運動を生成するための本発明の他の実施例の側面図である。

    【図31】直線運動を生成するためのさらに他の実施例
    透視図である。

    【符号の説明】 22 永久磁石 24 コイル 26 制御回路 28 直流電源

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