Moving magnetic field type permanent magnet motor

申请号 JP23022191 申请日 1991-09-10 公开(公告)号 JPH05236719A 公开(公告)日 1993-09-10
申请人 Takashi Nomura; ▲隆▼ 野村; 发明人 NOMURA TAKASHI;
摘要 PURPOSE:To obtain a self-traveling moving magnetic field type permanent magnet motor which can be easily started by providing drive mode switching means for switching a starting operation to a self-driving operation when a rotating speed of a rotary shaft becomes a predetermined speed. CONSTITUTION:When a SW 78 is closed, currents flow to coils A-D through a starting controller 50, a moving magnetic field is generated by a shading coil 10, and a rotor 40 is started. When a rotating speed of a rotary shaft 30 becomes a predetermined speed or more, a weight 72 is displaced outside by a centrifugal force of the shaft 30, a joint 73 is shortened, a slidable cylindrical member 74 is moved to a leftside, and a bridgelike arm 75 is moved to the leftside. Accordingly, a brush retainer 76 is moved leftward to drive a self- driving controller 60. Simultaneously, as the retainer 76 is moved leftward, a response switch 77 is operated to open a power switch 78 and to close a load side switch 79, thereby switching a starting operation to a self-driving operation. Therefore, an energy saving motor which can be easily started and self-driven is obtained.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 固定子鉄心と、隈取りコイルと、多層コイル組立体とを有する固定子とを具備し、前記固定子鉄心は、略ドーナツ形状の本体部と、該本体部の両面に所定ピッチで放射状に形成される複数の突起状磁極と、放射状に穿設された円周方向に所定幅を有する穴とを有し、前記隈取りコイルは、前記本体部の内周面に沿って配置される内輪線と、前記本体部の外周面に沿って配置される外輪線と、前記各突起状磁極と鎖交するように前記内輪線と外輪線間を接続する接続線とを有し、前記多層コイル組立体は、前記突起状磁極の2倍の前記所定ピッチに対応させて順次巻回方向を転換させて巻装する第1のコイルと、該第1のコイルと前記所定ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第2のコイルと、
    該第2のコイルと前記所定ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第3のコイルと、該第3のコイルと前記所定ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第4のコイルとを有し、前記固定子を挟むように、該固定子の両側に配置される一対の回転子を設け、
    該回転子は、回転軸に固定される略ドーナツ形状の本体部と、該本体部の前記固定子と対向する面に前記第1乃至第4コイルのピッチに対応して交互に極性が変わるように配置される永久磁石を有し、前記第1乃至第4コイルを順次切換える起動用制御装置と、前記第1乃至第4
    コイルを順次切換える自走用制御装置と、前記回転軸の回転数が所定回転数になると起動運転から自走運転へ切り換える運転モード切り換え手段とを設けることを特徴とする移動磁界型永久磁石モータ。
  • 【請求項2】 請求項1記載の移動磁界型永久磁石モータにおいて、前記所定ピッチは45°である移動磁界型永久磁石モータ。
  • 【請求項3】 請求項1記載の移動磁界型永久磁石モータにおいて、前記起動用制御装置及び前記自走用制御装置は前記回転軸の回転数に応じて回転する整流子とこれに摺動するブラシを有する移動磁界型永久磁石モータ。
  • 【請求項4】 請求項1記載の移動磁界型永久磁石モータにおいて、前記起動用制御装置及び前記自走用制御装置は前記回転軸にロータリーエンコーダを設け、該ロータリーエンコーダからの情報に基づいて、切り換えられる電子制御装置を有する移動磁界型永久磁石モータ。
  • 【請求項5】 請求項1記載の移動磁界型永久磁石モータにおいて、運転モード切り換え手段は、前記回転軸に設けられる遠心力に応じて変位する重りの作動によりアームを変位させ、ブラシ組立体を起動用整流子と自走用整流子のいずれかに接触させるように構成してなる移動磁界型永久磁石モータ。
  • 【請求項6】 請求項1記載の移動磁界型永久磁石モータにおいて、運転モード切り換え手段は、前記回転軸にロータリーエンコーダを設け、該ロータリーエンコーダからの情報に基づいて、起動用スイッチング回路と自走用スイッチング回路のいずれかを駆動するように構成してなる移動磁界型永久磁石モータ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、移動磁界型永久磁石モータに関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、直流電動機は、継鉄に磁極を形成した固定子によって磁界を発生させ、この磁界中に回転子としての電機子を配置して、該電機子にブラシを経て直流を供給することにより、該電機子を回転させるように構成されている。 また、永久磁石を有する回転子を用いた直流電動機も良く知られている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる従来の直流電動機は、起動時に円滑な起動に難があり、
    の消費量が嵩むものであった。 更に、高トルクで、
    しかも信頼性の高い駆動を行うには問題があった。 本発明の目的は、このような状況に鑑みて、起動が容易であり、しかも自走可能な省エネルギー型の移動磁界型永久磁石モータを提供することにある。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、移動磁界型永久磁石モータは、固定子鉄心と、隈取りコイルと、多層コイル組立体とを有する固定子と、前記固定子を挟むように、該固定子の両側に配置される一対の回転子と、前記多層コイルを順次切換える起動用制御装置及び自走用制御装置と、回転軸の回転数が所定回転数になると起動運転から自走運転へ切り換える運転モード切り換え手段とを具備する。 また、前記固定子鉄心は、略ドーナツ形状の本体部と、該本体部の両面に所定ピッチで放射状に形成される複数の突起状磁極と、放射状に穿設された円周方向に所定幅を有する穴とを有し、更に、前記隈取りコイルは、前記本体部の内周面に沿って配置される内輪線と、前記本体部の外周面に沿って配置される外輪線と、前記各突起状磁極にそれぞれ鎖交するように前記内輪線と外輪線間を接続する接続線とを有し、また、前記多層コイル組立体は、前記突起状磁極の2倍の前記所定ピッチに対応させて順次巻回方向を転換させて巻装する第1のコイルと、該第1のコイルと前記所定ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第2のコイルと、該第2のコイルと前記所定ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第3
    のコイルと、該第3のコイルと前記所定ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第4のコイルとを設ける。 一方、回転子には2倍の前記所定ピッチずらした交互に極性が変わる永久磁石を配置して、前記突起状磁極に対向させる。 そこで、隈取コイルにより、移動磁界を生じさせて、起動させ、回転軸の回転により、上記第1乃至第4コイルに前記永久磁石の磁界を作用させて、
    起電力を生じさせて、その起電力により突起状磁極の極性を変換して、該突起状磁極による前記永久磁石の反発により、回転子を自走させる。

    【0005】

    【作用】本発明によれば、移動磁界型永久磁石モータは、固定子鉄心と、隈取りコイルと、多層コイル組立体とを有する固定子と、前記多層コイルを順次切換える起動用制御装置及び自走用制御装置と、回転軸の回転数が所定回転数になると起動運転から自走運転へ切り換える運転モード切り換え手段とを具備する。 また、前記固定子鉄心は、略ドーナツ形状の本体部と、該本体部の両面に45°ピッチで放射状に形成される複数の突起状磁極と、放射状に穿設された円周方向に所定幅を有する穴とを有し、更に、前記隈取りコイルは、前記本体部の内周面に沿って配置される内輪線と、前記本体部の外周面に沿って配置される外輪線と、前記各突起状磁極と鎖交するように前記内輪線と外輪線間を接続する接続線とを有し、また、前記多層コイル組立体は、前記突起状磁極の2倍の90°ピッチに対応させて順次巻回方向を転換させて巻装する第1のコイルと、該第1のコイルと45°
    ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第2
    のコイルと、該第2のコイルと45°ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第3のコイルと、該第3のコイルと45°ピッチずらして順次巻回方向を転換させて巻装する第4のコイルとを設ける。 その固定子の両面に対向して90°ピッチで交互に極性が変わる永久磁石を有する回転子を配置し、起動及び自走運転を行なう。

    【0006】

    【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。 本発明の移動磁界型磁石モータは、図1に示すように、固定子鉄心2と、隈取りコイルと、多層コイル組立体とからなる固定子1、該固定子1を挟むように配置される一対の回転子40、固定子1の多層コイル20を順次切換える起動用制御装置50、固定子1
    の多層コイル20を順次切換える自走用制御装置60、
    回転軸30が所定回転数に至ると起動運転から自走運転に切り換える運転モード切り換え装置70とを具備する。

    【0007】図3乃至図5に示すように、前記固定子1
    は、固定子鉄心2と、隈取りコイル10と、多層コイル組立体20とからなる。 その固定子鉄心2は、珪素鋼板からなる略ドーナツ形状の本体部3と、該本体部3の両面に45°のピッチで放射状に形成される8個の突起状磁極4と、放射状に穿設された円周方向に所定幅を有する穴5とを有する。 その固定子鉄心2の本体3の内周面に沿って配置される内輪線11と、固定子鉄心2の本体3の外周面に沿って配置される外輪線12と、前記各突起状磁極4と鎖交するように内輪線11と外輪線12との間を接続する接続線からなる隈取りコイル10が設けられる。

    【0008】そのように構成された固定子鉄心2に、突起状磁極の2倍のピッチ、つまり、90°で順次巻回方向を転換させて第1のコイル(Aコイル)21を巻回する。 その上に、第1のコイル21と45°ずらして順次巻回方向を転換させて第2のコイル(Bコイル)22を巻回する。 その上に、第2のコイル22と45°ずらして順次巻回方向を転換させて第3のコイル(Cコイル)
    23を巻回する。 最後に、一番上に第3のコイル23と45°ずらして順次巻回方向を転換させて第4のコイル24(Dコイル)を巻回する。

    【0009】このようにして、固定子鉄心2に隈取りコイル10と多層コイル組立体20を有する固定子1が得られる。 この固定子1は適宜樹脂などで成形することがてきる。 次に、図1に示すように、回転子40は、固定子1を挟むように、該固定子1の両側に配置される。 その回転子40は、図2(a)及び図2(b)に示すように、回転軸30に固定され、略ドーナツ形状の本体部4
    1と、その本体部41の固定子1と対向する側に前記第1乃至第4のコイル21〜24のピッチに対応して90
    °間隔で交互に極性が変わる永久磁石42を配置する。

    【0010】次に、起動用制御装置50は、図1に示すように、起動用整流子51とこれに接触するブラシ58
    を有する。 その起動用整流子51は、図6に示すように、絶縁体からなる面52に裏側に配置される導電板5
    9の導電面が区画されて露出するようになっている。 5
    3は内側のスリップリングであり、電源90に接続される。 その内側から順に、ブラシ58を介してAコイル2
    1の+に接続される導電面54、Bコイル22の+に接続される導電面55、Cコイル23の+に接続される導電面56、Dコイル24の+に接続される導電面57が45°の幅で円周上に順次配置される。 このように、絶縁体からなる面52を区画するように、各コイルへ接続するための導電面54〜57が形成される。 この面へブラシ58が接触することにより、このモータの起動時に電源90からの電力をAコイル21−Bコイル22−C
    コイル23−Dコイル24と順次接続することにより、
    直流ステッピングモータとして起動することができる。

    【0011】このような駆動方式のモータとしては、既に、本件出願人による特許出願である特願平2−297
    249号において、固定子のコイルは2層形成であるが、交互にN極とS極を生じる円環状の固定子と、該N
    極とS極に対応する磁極を有する永久磁石からなる回転子と、該回転子の回転軸の回転に同期して前記N極とS
    極との極性の切り換えを行う制御手段と、起動時に移動磁界を発生する環状隈取りコイルを有する移動磁界型直流モータを提案している。

    【0012】次に、自走用制御装置60は、図1に示すように、自走用整流子61とこれに接触するブラシ68
    を有する。 その自走用整流子61は、図7に示すように、絶縁体からなる面62に裏側に配置される導電板6
    9の導電面が区画されて露出するようになっている。 その内側から順に、ブラシ68を介してAコイル21の+
    に接続される導電面64、Bコイル22の+に接続される導電面65、Cコイル23の+に接続される導電面6
    6、Dコイル24の+に接続される導電面67が90°
    の幅で円周上に順次配置される。 このように、絶縁体からなる面62を区画するように、各コイルへ接続するための導電面64〜67が形成される。 つまり、互いに導電面67と導電面64と、導電面64と導電面65、導電面65と導電面66、導電面66と導電面67とは、
    自走用整流子61の45°の回転度においてブラシ6
    8の接触により短絡されることになる。 したがって、自走用整流子の面へブラシ68が接触することにより、図17に示すように、Dコイル24とAコイル21、Aコイル21とBコイル22、Bコイル22とCコイル2
    3、Cコイル23とDコイル24とが順次短絡される。

    【0013】また、モータが起動されて、回転軸30の回転数が所定回転数に至ると起動運転から自走運転へと切り換える運転モード切り換え装置70を設ける。 その運転モード切り換え装置70は、回転軸30に固定される円筒部材71、回転軸30の軸方向に摺動自在に係合する摺動円筒部材74、円筒部材71に一端を固定され、他端を摺動円筒部材74に固定され、遠心力に応じて変位する重り72を有する継手73、摺動円筒部材7
    4と回転軸30の軸方向に摺動自在に支持されるブラシ保持体76間に介在するブリッジ状アーム75を具備する。 前記ブラシ保持体76には、このモータの起動時に起動用整流子51に接触するブラシ58と、このモータの自走時に自走用整流子61に接触するブラシ68を有している。 また、ブラシ保持体76の移動に応動して動作する応動スイッチ77、その応動スイッチ77の動作に基づいて開閉される電源スイッチ78、自走のための回路側に設けられるスイッチ79が設けられ、電源スイッチ(SW)78と負荷側スイッチ(SW)79は一方が閉じると、他方は開き、一方が開くと、他方は閉じるように連動して動作する。

    【0014】更に、回転軸30の両端には軸受31が設けられ、回転軸30の出力側にはプーリ32が設けられている。 また、90は直流電源であり、例えば、電池が用いられる。 A〜Dコイルの互いの間には雑音を防止のためのコンデンサ80が接続される。 更に、上記隈取りコイル10は絶縁被覆を有しない裸線を用いる必要がある。 そのため、特に、接続線13によって永久磁石の磁束を切ることによる起電力の発生をなくす必要があり、そのために、隈取りコイル10は固定子鉄心2の穴5内に配置して磁気的にシールドするように工夫している。

    【0015】次に、この実施例の移動磁界型永久磁石モータの動作について図1、図8〜図18を参照しながら説明する。 まず、SW78(図1参照)が閉じられると、起動用制御装置50を介して、A〜Dコイルに電流が流れ、隈取りコイル10によって移動磁界が発生して、回転子40は起動する。 そして、回転軸30の回転速度が所定回転数以上になると、回転軸30の遠心力により重り72は外側に変位するため、継手73は縮まり、摺動円筒部材74は左側へと移動する。 すると、ブリッジ状アーム75は左側へ移動するために、ブラシ保持体76は左に移動して、自走用制御装置60が駆動する。 ブラシ保持体76の左へに移動に伴い、応動スイッチ77は動作して、電源スイッチ78をオフにすると共に、負荷側スイッチ79がオンになる。

    【0016】このようにして、起動運転から自走運転へと切り換わる。 以下、自走運転について、図8〜図18
    を参照しながら詳細に説明する。 まず、回転子40が電気角0°から45°まで回転する場合は、図8に示すように、Aコイル21とDコイル24が自走用整流子61
    により短絡される。 すなわち、図17(a)に示すように、Aコイル21は、電気角0°から90°までは反時計方向(左)巻き、90°から180°までは時計方向(右)巻き、180°から270°までは反時計方向(左)巻き、270°から360°までは時計方向(右)巻きのコイル配置となる。 一方、Dコイル24はAコイル21とは45°ピッチ進んだ巻回方向になっている。 つまり、Dコイル24は、0°から45°までは反時計方向(左)巻き、45°から135°までは時計方向(右)巻き、135°から225°までは反時計方向(左)巻き、225°から315°までは時計方向(右)巻き、315°から360°までは反時計方向(左)巻きとなっている。

    【0017】次に、自走用整流子61により、図17
    (b)に示すように、Aコイル21とBコイル22とが短絡される。 次に、自走用整流子61により、図17
    (c)に示すように、Bコイル22とCコイル23とが短絡される。 次に、自走用整流子61により、図17
    (d)に示すように、Cコイル23とDコイル24とが短絡される。

    【0018】このように、順次2組のコイルが短絡される。 そこで、図17(a)に返って、Aコイル21とD
    コイル24が短絡している場合、回転子40の永久磁石42が電気角0°を通過すると、その永久磁石42がN
    極である場合、そのN極の移動により、Aコイル21とDコイル24を組み合わせた等価なコイル95には、図18に示すような電流iが誘起される。 この誘起電流i
    により、図18に示すような磁界が発生し、突起状磁極4にはN極が生じる。 このN極は永久磁石42のN極と反発しあい、永久磁石42は回転力を得る。 電気角18
    0°においても、同様であり、また、電気角90°及び270°においても永久磁石42の極性はS極に変わるが、コイル巻回方向が転換されるために、同様に永久磁石42は回転力を得ることができる。 ここで、電気角0
    °においては、隈取りコイル10に生じる磁界により磁界は移動するため、永久磁石42は電気角0°+δ°に位置する。 そのために、図16に示すように、その進み角に対応したコイルによる誘起電流iにより、永久磁石42の回転力を得ることができる。

    【0019】このようにして、回転子40は電気角0°
    から45°まで回転する。 なお、図18においては、
    実際に巻回される各コイルは図示されておらず、実際の回転子の永久磁石42に作用する磁界の発生のみを等価なコイル95を用いて示している。 次に、電気角45°
    から90°までは、図9に示すように、Aコイル21とBコイル22とが自走用整流子61により短絡され、図17(b)に示すように、誘起電流iを生じて永久磁石42の回転力を得ることができる。

    【0020】次に、電気角90°から135°までは、
    図10に示すように、Bコイル22とCコイル23とが自走用整流子61により短絡され、図17(c)に示すように、誘起電流iを生じて永久磁石42の回転力を得ることができる。 次に、電気角135°から180°までは、図11に示すように、Cコイル23とDコイル2
    4とが自走用整流子61により短絡され、図17(d)
    に示すように、誘起電流iを生じて永久磁石42の回転力を得ることができる。

    【0021】以下、順次、電気角135°から180°
    までは、図12に示すように、電気角180°から22
    5°までは、図13に示すように、電気角225°から270°までは、図14に示すように、電気角270°
    から315°までは、図15に示すように、電気角31
    5°から360°までは、図16に示すように、それぞれ2組のコイルの短絡が行われて、誘起電流iが生じ、
    回転子40の永久磁石42を持続回転することができる。

    【0022】このように自走運転を行うことができるが、負荷が過度にかかったり、故障により、自走運転による回転数が所定値より下がる場合には、図1に示すように、重り72は内側に変位するため、継手73は伸びて、摺動円筒部材74は右側へと移動する。 すると、ブリッジ状アーム75は右側へ移動するために、ブラシ保持体76は右に移動して、起動用制御装置50が駆動する。 したがって、起動運転に切り換わり、モータの回転をバックアップすることができる。

    【0023】また、自走運転を停止したい場合には、負荷側スイッチ79をオフすることにより、停止することができる。 図19は本発明の他の実施例を示す移動磁界型永久磁石モータの電子制御システムの構成図である。
    この図において、100は起動用整流子に代わる回転軸30の一端に設けられる起動用ロータリーエンコーダ、
    101はその起動用ロータリーエンコーダ100に対向する光学式読取装置、102は自走用整流子に代わる回転軸30の他端に設けられる自走用ロータリーエンコーダ、103はその自走用ロータリーエンコーダ102に対向する光学式読取装置である。 110は電子制御装置であり、CPU111、入力インタフェース112,1
    13、メモリ114、出力インタフェース115、データ入力装置116などを有している。 120はスイッチング回路であり、電源90の開閉及び固定子のA〜Dコイルへ短絡を行うためのスイッチング回路である。

    【0024】この実施例においては、回転軸30の一端部に設けられるロータリーエンコーダ100,102には、回転軸30の回転角をコード化したパターン(図示なし)が形成されている。 そこで、起動運転の場合は、
    図19に示すように、回転軸30の一端部に設けられるロータリーエンコーダ100のコードを光学式読取装置101で読み取り、回転軸30の回転角情報を電子制御装置110に読み込み、その出力された信号に基づいて、電源90からの電力を、例えばトランジスタスイッチング素子を用いたスイッチング回路によりスイッチングを行い、固定子1のAコイル21乃至Dコイル24への電流の制御を行うことができる。

    【0025】また、自走運転の場合は、回転軸30の他端部に設けられるロータリーエンコーダ102のコードを光学式読取装置103で読み取り、回転軸30の回転角情報を電子制御装置110に読み込み、その出力された信号に基づいて、上記したように、Aコイル21とD
    コイル24を、Aコイル21とBコイル22を、Bコイル22とCコイル23を、Cコイル23とDコイル24
    をそれぞれ短絡して、回転子40の回転を持続して、自走運転制御を行なう。

    【0026】

    【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏することができる。 (1)起動が容易で、電源をオフにしても回転子の持続運転が可能なな省資源型のモータを得ることができる。

    【0027】(2)固定子を挟むように1対の回転子を対向させ、回転トルクを得るようにしているため、コイパクトな高トルク型のモータを得ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の移動磁界型磁石モータの全体構成図である。

    【図2】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の構成図である。

    【図3】本発明の移動磁界型磁石モータの固定子の固定子鉄心の平面図である。

    【図4】その移動磁界型磁石モータの固定子の固定子鉄心の斜視図である。

    【図5】その移動磁界型磁石モータの固定子の部分断面図である。

    【図6】本発明の移動磁界型磁石モータの起動用整流子の平面図である。

    【図7】本発明の移動磁界型磁石モータの自走用整流子の平面図である。

    【図8】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の0°
    −45°回転機構の説明図である。

    【図9】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の45
    °−90°回転機構の説明図である。

    【図10】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の9
    0°−135°回転機構の説明図である。

    【図11】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の1
    35°−180°回転機構の説明図である。

    【図12】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の1
    80°−225°回転機構の説明図である。

    【図13】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の2
    25°−270°回転機構の説明図である。

    【図14】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の2
    70°−315°回転機構の説明図である。

    【図15】本発明の移動磁界型磁石モータの回転子の3
    15°−360°回転機構の説明図である。

    【図16】本発明の移動磁界型磁石モータの各部の電流の波形図である。

    【図17】本発明の移動磁界型磁石モータの自走のための磁界の発生機構の説明図である。

    【図18】図17の一部分拡大図である。

    【図19】本発明の移動磁界型磁石モータの制御部の他の実施例を示す構成図である。

    【符号の説明】

    1 固定子 2 固定子鉄心 3,41 略ドーナツ形状の本体部 4 突起状磁極 5 穴 10 隈取りコイル 11 内輪線 12 外輪線 13 接続線 20 多層コイル(多層コイル組立体) 21 第1のコイル(Aコイル) 22 第2のコイル(Bコイル) 23 第3のコイル(Cコイル) 24 第4のコイル(Dコイル) 30 回転軸 31 軸受 32 プーリ 40 回転子 42 永久磁石 50 起動用制御装置 51 起動用整流子 52,62 絶縁体からなる面 53 スリップリング 54,55,56,57,64,65,66,67
    導電面 58,68 ブラシ 59,69 導電板 60 自走用制御装置 61 自走用整流子 70 運転モード切り換え装置 71 円筒部材 72 重り 73 継手 74 摺動円筒部材 75 ブリッジ状アーム 76 ブラシ保持体 77 応動スイッチ 78 電源スイッチ(SW) 79 負荷側スイッチ 80 コンデンサ 90 電源 95 等価なコイル 100 起動用ロータリーエンコーダ 101 光学式読取装置 102 自走用ロータリーエンコーダ 103 光学式読取装置 110 電子制御装置 111 CPU 112,113 入力インタフェース 114 メモリ 115 出力インタフェース 116 データ入力装置 120 スイッチング回路

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