Thermally operated overload relay

申请号 JP2008032184 申请日 2008-02-13 公开(公告)号 JP2009193785A 公开(公告)日 2009-08-27
申请人 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd; 富士電機機器制御株式会社; 发明人 TATSUKAWA MASAHIRO; NAKANO MASAYOSHI; FURUHATA YUKIO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To improve a linking structure of an adjustment dial and a release lever so that reliability is enhanced, by suppressing the effect of deformation of an outer case due to thermal expansion or swelling on operating characteristics, and so that reduction in the number of parts and space saving of the outer case are realized.
SOLUTION: In the thermal overload relay in which a linking assembly of a main bimetal 2, curved by receiving energizing heating of a main circuit current, a shifter 3 which is driven-shifted to curving of the main bimetal, a release lever 5 made to be confronted with a reverse spring 7 for driving of a contact switching mechanism 6 by being linked to the shifter, and an adjustment dial 11 to position the release lever according to setting of a setting current value is internally installed in the outer case 1, and in which the switching operation of the output contact is made to be carried out by acquiring the curving of the main bimetal 2 due to energization of overcurrent, the release lever 5 is directly link-connected and integrated to the adjustment dial 11 consisting of a slider 14 and a stationary spring 15; and the release lever 5 is positioned, in matching with the setting of the setting current value by the operation of the slider 14.
COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • 主回路電流の通電加熱を受けて湾曲する主バイメタルと、主バイメタルの湾曲に従動変位するシフタ−と、該シフタ−に連係して接点開閉機構の駆動用反転ばねに対峙させた釈放レバーと、整定電流値の設定に合わせて前記釈放レバーを位置決めする調整ダイヤルとの連係組立体を外郭ケースに内装配備し、過電流の通電による主バイメタルの湾曲を捉えて前記出力接点を開閉動作させる熱動形過負荷継電器において、
    前記釈放レバーを調整ダイヤルに直接リンク結合した上で、調整ダイヤルを整定電流設定値に合わせて外郭ケースに固定したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  • 請求項1に記載の熱動形過負荷継電器において、釈放レバーとリンク結合した調整ダイヤルがその頂部を外郭ケースに形成したスライド溝に沿って移動可能に案内支持したスライダーであり、固定手段を介して前記スライダーを整定電流の設定位置に固定したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  • 請求項1に記載の熱動形過負荷継電器において、釈放レバーとリンク結合した調整ダイヤルがその外周一部を外郭ケースの外方に突き出して回動可能に軸支した円盤であり、固定手段を介して前記円盤を整定電流値の設定位置に固定したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  • 請求項2に記載の熱動形過負荷継電器において、スライダーの固定手段として、スライダーの頂部に螺設して外郭ケースに締結する固定ねじを設けたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  • 請求項2に記載の熱動形過負荷継電器において、スライダーの固定手段として、外郭ケースのスライド溝に沿って形成した凹凸状の歯列と、スライダーに取付けて前記歯列に噛み合う係合ばねとの組み合わせからなるノッチ式ラッチ機構を設けたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  • 請求項3に記載の熱動形過負荷継電器において、円盤の固定手段として、円盤の中心に位置を合わせて外郭ケース,ないし円盤自身に螺設し、該円盤を外郭ケースに固定する支軸兼用の固定ねじを設けたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  • 請求項3に記載の熱動形過負荷継電器において、円盤の固定手段として、回動方向に沿って円盤の表面に形成した凹凸状の歯列と、外郭ケース側に取付けて前記歯列に噛み合う係合ばねとの組み合わせからなるノッチ式ラッチ機構を設けたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  • 说明书全文

    本発明は、電磁接触器,配電用回路遮断器などに組み合わせて使用する熱動形過負荷継電器(サーマルリレー:thermal relay)に関し、詳しくは接点開閉機構の反転ばねを駆動する釈放レバーと整定電流設定用の調整ダイヤルとの連係構造に係わる。

    まず、頭記した熱動形過負荷継電器の代表的な従来例の構造を図9に示す(例えば、特許文献1参照)。 図において、1はモールド樹脂製の外郭ケース、2は3相主回路の各相に対応する主バイメタル、2aは加熱ヒータ、3は各相の主バイメタル2の先端(自由端)に連係させたシフター、4は上端を釈放レバー5に結合して前記シフター3に対向配置した入レバー兼用の補償バイメタル(周囲温度の補償バイメタル)、6は釈放レバー5の出力をトリガーとして開閉動作する接点開閉機構である。 この接点開閉機構6は、釈放レバー5の押圧操作によりスナップアクション動作する反転ばね7と、反転ばね7の先端に結合したスライダー8と、該スライダー8の動きに応動する出力接点9(b接点),10(a接点)との組立体で構成されている。 また、11は整定電流設定用の調整ダイヤル、12は調整ダイヤル11のカム部11aと前記釈放レバー5との間を連係する調整リンク、13は接点開閉機構6を手動復帰させるリセットボタンである。

    ここで、調整ダイヤル11は円筒形のカム部(外接偏心カム)11aをケース内方に突き出して外郭ケース1の頂部に設置されている。 一方、調整リンク12は、上下方向に延在するシーソー(seesaw)形のリンクで、その中央部に成形した軸受部12aを外郭ケース1に設けた主軸1a(調整リンク12のホルダー)に嵌合して回動可能に枢支している。 また、調整リンク12の上端にはカムフォロア12bを設け、このカムフォロア12bを前記カム部11aの周面に当接させている。 さらに、調整リンク12の下端には可動軸12cを設け、この可動軸12cに前記釈放レバー5の一端を軸支して調整リンク12と釈放レバー5との間を回動可能にリンク結合している。

    また、前記調整リンク12にリンク結合した釈放レバー5は、その先端から起立して反転ばね7の操作端7aと対峙する出力端部5aを有し、かつこの出力端部5aの裏面には先記した補償バイメタル4の上端が固定的に結合されている。

    上記の構成で、主回路の通電によるヒータ2aの加熱を受けて主バイメタル2が湾曲し、これに連動してシフター3が図示矢印Aの方向に変位すると、主バイメタル2の湾曲がシフター3,補償バイメタル4を介して釈放レバー5に伝わる。 これにより、釈放レバー5は調整リンク12の可動軸12cを支点にして反時計方向(矢印B)に回動し、その出力端部5aが反転ばね7の操作端7aを押す。 ここで、調整ダイヤル11で設定した整定電流値を超える過電流が主回路に通電して主バイメタル2が大きく湾曲すると、釈放レバー5の出力端部5aで押圧された反転ばね7がスナップアクション動作して反転し、この反転動作により接点開閉機構6のスライダー8が矢印C方向に移動して出力接点9,10を切換える。 そして、この接点出力信号により、当該サーマルリレーに接続した電磁接触器が開極動作して主回路の過電流を遮断する。 なお、主回路を断路した後(断路の後に主バイメタル2は常温に戻って元の状態に復帰)に配電路の安全を確認してリセットボタン13を押し込むと、スライダー8が左方向(矢印Cと反対方向)に移動して接点9,10を復帰させるとともに、反転ばね7を当初の状態に強制反転させてサーマルリレーがリセットされる。

    また、調整ダイヤル11を回して整定電流の設定値を変更すると、調整ダイヤル11のカム部11aと連係する調整リンク12が主軸1aを支点にして下端側の可動軸12cが左右方向に移動し、これに従動して釈放レバー5の出力端部5aと反転ばね7の操作端7aとの相対位置が変位してサーマルリレーの動作ポイントが変更されることは周知の通りである。

    なお、図9の従来例では、シーソー形の調整リンク12を用いているが、これとは別な調整レバーとして該レバーの下端を外囲ケースに枢支し、上端を調整ダイヤルのカム部に当接させた上で、レバーの中間位置に釈放レバーをリンク結合した構造を採用したサーマルリレーも知られている(例えば、特許文献2参照)。

    特開2005−116370号公報(図4)

    実開昭53−95168号公報(図1)

    先記した従来の熱動形過負荷継電器では、整定電流値を設定する調整ダイヤル11のカム部11aと釈放レバー5との間を別部品の調整リンク12で連係し、調整ダイヤル11で設定した整定電流値に合わせて釈放レバー5の動作ポイントを位置決めするようにしている。

    このために、外郭ケース1には調整リンク12を配置するスペースの確保、および調整リンク12を外郭ケース1に枢支する主軸1aが必要で、さらに調整リンク12を調整ダイヤル11のカム部11aに連係させるカムフォロア12bおよびその調整機構も必要となるなど、サーマルリレーの組立構造が複雑,大形化する。

    また、サーマルリレーの使用環境により、調整リンク12の枢支部に磨耗,ガタツキなどが生じると、可動軸12cにリンク結合した釈放レバー5の出力端部5aも設定位置から変位して反転ばね7との相対位置が変わり、その結果として熱動形過負荷継電器の動作特性(調整ダイヤル11で設定した整定電流値に対する出力接点の開閉動作ポイント)が変動してしまう。

    本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的はサーマルリレーの使用環境に起因して動作特性に及ぼす影響を抑制し、併せて部品点数の削減,外郭ケースの省スペース化が図れるように調整ダイヤルと釈放レバーの連係構造を改良した熱動形過負荷継電器を提供することにある。

    上記目的を達成するために、本発明によれば、主回路電流の通電加熱を受けて湾曲する主バイメタルと、主バイメタルの湾曲に従動変位するシフタ−と、該シフタ−に連係して接点開閉機構の駆動用反転ばねに対峙させた釈放レバーと、整定電流値の設定に合わせて前記釈放レバーを位置決めする調整ダイヤルとの連係組立体を外郭ケースに内装配備し、過電流の通電による主バイメタルの湾曲を捉えて前記出力接点を開閉動作させる熱動形過負荷継電器において、
    前記釈放レバーを調整ダイヤルに直接リンク結合した上で、調整ダイヤルを整定電流設定値に合わせて外郭ケースに位置決め固定するように構成する(請求項1)。

    また、本発明では、前記の調整ダイヤル,およびその取付構造を次記のような具体的態様で構成することができる。
    (1)釈放レバーとリンク結合した前記の調整ダイヤルを、その頂部を外郭ケースに形成したスライド溝に嵌合して移動可能に案内支持したスライダーで構成し、該スライダーを固定手段により所望の整定電流値に対応した設定位置に固定して釈放レバーを位置決めする(請求項2)。
    (2)釈放レバーとリンク結合した前記の調整ダイヤルを、外周一部を外郭ケースの外方に突き出して回動可能に軸支した円盤で構成し、該円盤を固定手段により所望の整定電流値に対応した設定位置に固定して釈放レバーを位置決めする(請求項3)。
    (3)ここで、前項(1)のスライダーの固定手段として、スライダーの頂部に螺設して外郭ケースに締結する固定ねじを設け、この固定ねじを介してスライダーを整定電流値の設定位置に固定する(請求項4)。 あるいは、外郭ケースのスライド溝に沿って形成した凹凸状の歯列と、スライダーに取付けて前記歯列に噛み合う係合ばねとの組み合わせからなるノッチ式ラッチ機構を介して外郭ケースに固定する(請求項5)。
    (4)一方、前項(2)の円盤に対する固定手段として、円盤の中心に位置を合わせて外郭ケース,ないし円盤自身に螺設し、該円盤を外郭ケースに固定する支軸兼用の固定ねじを設ける(請求項6)。 あるいは、円盤の回動方向に沿ってその板面に形成した凹凸状の歯列と、外郭ケース側に取付けて前記歯列に噛み合う係合ばねとの組み合わせからなるノッチ式ラッチ機構を設け、該ラッチ機構を介して円盤を外郭ケースに固定する(請求項7)。

    上記の構成によれば、次記の効果が得られる。
    (1)従来構造における調整リンクを省略し、釈放レバーを調整ダイヤルに直接リンク結合した上で、釈放レバーの位置決めを調整ダイヤルから直接行うようにしたことにより、従来構造と比べて部品点数の削減,外郭ケースの省スペース化が図れる。 また、外郭ケースに軸支ホールドする調整レバーを省略したことにより、外郭ケースの変形に起因する調整リンクの変位が原因で動作特性に及ぼす影響を排除して製品の信頼性が向上する。
    (2)また、調整ダイヤルをスライダーあるいは円盤で構成し、この調整ダイヤルを固定ねじ,あるいはノッチ式ラッチ機構を介して外郭ケースに固定して釈放レバーの位置を決めてこれを保持するようにしたことで、整定電流値の設定、変更を手動操作で簡単に行え、かつ調整ダイヤルが設定位置から変位するのを防ぐことができる。

    なお、前記調整ダイヤルをスライダーで構成し、このスライダーを釈放レバーの動作方向に合わせて外郭ケースに形成したスライド溝に沿って案内支持するようにすれば、調整ダイヤルで行う整定電流の設定操作に合わせて釈放レバーを精度よく位置決めすることができて有利である。

    以下、本発明の実施の形態を図1〜図8に示す実施例に基づいて説明する。 なお、図1は本発明の実施例1に係わる主要部の構成,動作説明図、図2は図1における調整ダイヤルと釈放レバーとの連係組立体の外形図、図3〜図8は調整ダイヤルの形状,および調整ダイヤルを外郭ケースに固定する構造の異なる実施例を示すものであり、各実施例の図中で図9に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。

    図1は本発明の請求項1,2および4に対応する熱動形過負荷継電器の主要部の組立構成図、図2は図1における調整ダイヤルと釈放レバーとの連係組立体の斜視図、図3(a),(b)は調整ダイヤルを整定電流設定値に合わせて外郭ケースに固定する構造図である。 まず、図1において、外郭ケース1には主バイメタル2,シフター3,補償バイメタル4,釈放レバー5,反転ばね7を含む接点開閉機構6,および調整ダイヤル11の各部品を図10に示した従来の熱動形過負荷継電器と同様に配置しているが、釈放レバー5と調整ダイヤル11との連係構造が次記のように構成されている。

    すなわち、図示実施例では図9の従来構造における調整リンク12を省略し、釈放レバー5の一端を調整ダイヤル11に直接リンク結合している。 ここで調整ダイヤル11は、その頂部を外郭ケース1に形成したスライド溝1bに嵌入して移動可能に案内支持したスライダー14であり、その下部に可動軸16を介して釈放レバー5をリンク結合している。 なお、スライド溝1bは釈放レバー5の動作方向と平行に形成している。 また、可動軸16はスライダー14(モールド樹脂製)に一体成型してもよい。

    また、スライダー14の頂部に形成した凸状段部14aには調整用の把手を兼ねた固定ねじ(化粧ねじ)15を螺設し、図3(a),(b)で示すように外郭ケース1の外方から螺合した前記固定ねじ15を締め付けてスライダー14を所望の整定電流設定位置で外郭ケース1に締結するようにしている。 なお、前記固定ねじ15は、そのねじ頭の直径をスライド溝1bの溝幅より径大に設定し、ねじの締め付けにより外郭ケース1をスライダー14と固定ねじ15で挟み込むようにしている。

    上記した調整ダイヤル11の組立構造でサーマルリレーの整定電流値を設定,変更するには、固定ねじ15を緩めた状態で調整ダイヤルの目盛に合わせてスライダー14を所望の整定電流値の位置にスライドし、この位置で固定ねじ15を締め付けて固定する。 これにより、スライダー14にリンク結合した釈放レバー5が整定電流値に対応した位置に位置決め保持されることになる。

    次に、前記スライダー14の固定手段について、図3の構造一部を変えた応用実施例を図4(a),(b)に示す。 なお、図4(b)では、スライダー14の固定構造を理解し易くするために、外郭ケース1をスライド溝1bに沿って分割して描かれている。 この実施例では、スライダー14の頂部14aを断面H形の形状として、外郭ケース1に形成したスライド溝1bに嵌合した上で、頂部14aに螺合した固定ねじ15の先端を外郭ケース1の板面に押し当ててスライダー14を所望の位置に固定するようにしている。 また、スライダー14の断面H形の頂部14aを外郭ケース1のスライド溝1bに嵌合するために、スライド溝1bの端部には溝幅を広げた挿入溝部1b−1を形成している。

    次に、先記実施例1の応用実施例として、本発明の請求項5に対応する実施例を図5(a),(b)に示す。 この実施例は、先記実施例1に示した固定ねじ15の代わりにノッチ式ラッチ機構を設け、このラッチ機構により調整ダイヤル11のスライダー14を所望の整定電流設定位置に固定するようにしている。

    すなわち、この実施例ではスライダー14の頂部には図4と同様な断面H形頂部14aを形成して外郭ケース1のスライド溝1bに嵌合して移動可能に案内支持している。 ここで、スライド溝1bには長手方向に沿って凹凸状のノッチ歯列1cを形成するとともに、このノッチ歯列1cに対向してスライダー14には板ばねで作られた逆V字形の係合ばね17を取付け、該係合ばね部材17の凸端を前記ノッチ歯列1cの凹部に嵌入して調整ダイヤル11を選択した整定電流値設定位置に位置決め保持する。 なお、14cはスライダー14の頂部に形成した把手である。 この実施例の構成により、固定ねじを使用せずに、把手14cをスライドして調整ダイヤル11の調整操作を行うことができる。

    次に、本発明の請求項3,6に対応する実施例を図6(a),(b)、および図7に示す。 この実施例では、調整ダイヤル11を外郭ケース1に軸支してケース外方から回動操作できるように設けた円盤18で構成し、その円盤18に釈放レバー5をリンク結合して整定電流値の設定,位置決めを行うようにしている。

    すなわち、外郭ケース1には調整ダイヤルの取付位置にスリット状の窓穴(穴)1d,および窓穴1dを挟んでその中央位置に軸受部1eを形成し、前記窓穴1dに円盤18を挿入した上で、軸受部1eに螺合した支軸兼用の固定ねじ19を円盤17の中心穴18aに通して回動可能に支持している。 また、釈放レバー5は円盤18の周縁下部(外郭ケース1の内側)に形成した可動軸16にリンク結合している。

    また、前記した支軸兼用の固定ねじ19はその軸上に径大軸部19aと径小軸部19bを形成した上で、図6の構造では径大軸部19aにねじ(雄ねじ)を切り、外郭ケース1の軸受部1eの内周面に形成した雌ねじに螺合するとともに、径小軸部19bを円盤18の中心軸穴18aに通して円盤18を軸支している。 この構成で固定ねじ19を締め付けると、図6(b)のように径大軸部19aの端面を円盤18に押しつけて調整ダイヤルをこの位置に固定する。 また、図7の構造では固定ねじ19の径小軸部19bにねじ(雄ねじ)を形成し、軸受部1eに形成したねじ穴に螺合して調整ダイヤルの円盤18を締め付け固定するようにしている。

    上記の組立構造で整定電流値を設定,変更するには、支軸兼用の固定ねじ19を緩めた状態で調整ダイヤルの目盛に合わせて円盤17を所望の整定電流値の位置に回し、この位置で固定ねじ19を締め付けて固定する。 これにより、円盤18にリンク結合した釈放レバー5が整定電流値に対応した位置に位置決め保持されることになる。

    次に、先記実施例3の応用実施例として、本発明の請求項7に対応する実施例を図8に示す。 すなわち、この実施例では円盤18の固定手段として、固定ねじの代わりにノッチ式ラッチ機構を採用して調整ダイヤルの円盤18を整定電流の設定位置に固定するようにしている。

    すなわち、円盤18は支軸20を介して外郭ケース1の軸受部1eに軸支されており、さらに円盤18の表面には周方向に沿って凹凸状のノッチ溝列18cを形成するとともに、このノッチ溝列18cに対向して外郭ケース1には板ばねで作られた係合ばね21を設け、該係合ばね21の先端をノッチ溝18cに嵌合して調整ダイヤルの円盤18を所望の整定電流値設定位置に位置決め保持するようにしている。

    これにより、先記の実施例2(図5参照)と同様に、固定ねじの締結によらずに調整ダイヤルを調整操作することができる。

    本発明の実施例1に係わる熱動形過負荷継電器の組立構成図

    図1における調整ダイヤルと釈放レバーとの組立体の斜視図

    図2の組立構造図で、(a)は分解斜視図、(b)は外郭ケースに締結した状態の縦断面図

    図3に対応する応用実施例の組立構造の説明図で、(a)は分解斜視図、(b)は縦断面図

    本発明の実施例2に係わる調整ダイヤルの構造図で、(a)は外郭ケースに装着した組立状態の斜視図、(b)は(a)におけるノッチ式ラッチ機構の構造を表す分解斜視図

    本発明の実施例3に係わる調整ダイヤルの組立構造図で、(a)は分解斜視図、(b)は組立状態の縦断面図

    図6の応用実施例を示す組立状態の縦断面図

    本発明の実施例4に係わる調整ダイヤルの組立構造を表す斜視図

    熱動形過負荷継電器の従来例の構成図

    符号の説明

    1 外郭ケース 1b スライド溝 1c ノッチ歯列 2 主バイメタル 3 シフター 4 補償バイメタル 5 釈放レバー 6 出力接点開閉機構 7 反転ばね 9,10 出力接点11 調整ダイヤル14 スライダー15 固定ねじ16 可動軸17 係合ばね18 円盤18a 軸穴18b ノッチ歯列20 支軸兼用の固定ねじ21 係合ばね

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