Power generation control device for a vehicle

申请号 JP2012234363 申请日 2012-10-24 公开(公告)号 JP5580867B2 公开(公告)日 2014-08-27
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 潤 飯田; 正彦 朝倉; 悟 砂田; 浩志 遠藤; 康次郎 堤; 立昂 小松; 宣匡 豊嶋;
摘要
权利要求
  • 車両に搭載され、内燃機関を動力源として発電を行うとともに、発生した電力を電装部品を介してバッテリに充電するための発電機による発電を制御する車両の発電制御装置であって、
    前記発電機の発電モードを、当該発電機の発生電圧が所定電圧以上である第1発電モードと、前記発電機の発生電圧が前記所定電圧未満である第2発電モードに、選択的に切り換える発電モード切換手段と、
    前記第2発電モードの実行期間に対する第1発電モードの実行期間の割合を表す第1発電割合パラメータを随時、算出する第1発電割合パラメータ算出手段と、 を備え、
    当該第1発電割合パラメータ算出手段はカウンタであるとともに、前記第1発電割合パラメータは、前記カウンタにより、前記第1発電モードのときにカウントアップされ、前記第2発電モードのときにカウントダウンされるカウンタ値であり、
    当該算出された第1発電割合パラメータが所定の上限値に達したときに、前記第1発電モードを禁止し、前記発電モードを前記第2発電モードに決定する発電モード決定手段 をさらに備え、
    当該発電モード決定手段は、前記第1発電割合パラメータが前記上限値に達してから所定の下限値まで低下するまでの期間である禁止期間において、前記第1発電モードの禁止を維持することを特徴とする車両の発電制御装置。
  • 前記発電モード決定手段は、 前記第1発電割合パラメータが前記下限値まで低下した場合において、前記車両が減速中であるという条件、および前記内燃機関への燃料供給量が所定値以下であるという条件の少なくとも一方である所定の条件が成立しているときには、前記第1発電モードを禁止することを特徴とする、請求項1に記載の車両の発電制御装置。
  • 前記発電モード決定手段は、 前記第1発電割合パラメータが前記下限値まで低下してから前記上限値に達するまでの期間である禁止外期間において、前記所定の条件が成立したときに、前記第1発電モードを許可することを特徴とする、請求項 1または2に記載の車両の発電制御装置。
  • 前記発電モード決定手段は、 前記禁止外期間において、前記所定の条件が成立していないときに、前記発電モードを前記第2発電モードに決定し、
    前記禁止期間における前記第2発電モードでの前記発電機の発生電圧を、前記禁止外期間における前記第2発電モードでの前記発電機の発生電圧よりも低く設定する発生電圧設定手段をさらに備えることを特徴とする、請求項 に記載の車両の発電制御装置。
  • 前記第1発電モードのときの前記カウンタのカウントアップ速度は、前記第2発電モードのときの前記カウンタのカウントダウン速度よりも大きいことを特徴とする、請求項 1ないし4のいずれかに記載の車両の発電制御装置。
  • 前記第2発電モードのときの前記カウンタのカウントダウン速度は、前記発電機の発生電圧に応じて設定されることを特徴とする、請求項 1ないし5のいずれかに記載の車両の発電制御装置。
  • 前記バッテリを電源とする空調装置用のファンの作動電圧を指示する作動電圧指示手段をさらに備え、
    前記発電モード決定手段は、前記指示された作動電圧が所定値以上のときに、前記第1発電モードを禁止することを特徴とする、請求項 1ないし4のいずれかに記載の車両の発電制御装置。
  • 说明书全文

    本発明は、内燃機関を動源とする発電機による発電を制御する車両の発電制御装置に関する。

    従来の車両の発電制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。 車両に搭載された発電機は、内燃機関を動力源とするものであり、コイルに供給される供給電流に応じた電圧および電力を発生させるとともに、発生した電力は、ワイヤハーネスなどの電装部品を介して、バッテリに充電される。 この発電制御装置では、車両の減速時以外のときには、コイルへの供給電流を0に制御することによって、発電機による発電を停止させる。 一方、車両の減速時には、コイルへの供給電流を初期値に設定し、発電を開始させるとともに、その後、供給電流を車速の低下に応じて減少させることによって、発生電圧を供給電流の初期値に対応する値から徐々に減少させる。 それにより、発電トルクを徐々に減少させ、車両を滑らかに停止させるようにしている。

    特開平2−16344号公報

    従来の発電制御装置では、コイルへの供給電流を初期値に設定することによって発電を開始するとともに、供給電流を車速の低下に応じて減少させるにすぎない。 このため、供給電流の初期値が大きく、かつ供給電流の減少速度が小さい場合には、発電機への供給電流および発生電圧が大きな状態が長い時間にわたって続くことがある。 その場合には、発電機からバッテリに電力を供給するための電装部品が発熱するとともに、電装部品の温度が許容温度よりも高い過熱状態になることによって、電装部品およびその周辺に設けられた部品が劣化するおそれがある。 一方、そのような不具合を回避するために、発電機の発生電圧を全体的に小さくすることも考えられる。 しかし、その場合には、電装部品などの過熱は防止されるものの、バッテリの充電を十分に行うことができない。

    本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、発電機による発電に伴う電装部品の過熱を防止しながら、発電を最大限、行うことができる車両の発電制御装置を提供することを目的とする。

    上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両Vに搭載され、内燃機関3を動力源として発電を行うとともに、発生した電力を電装部品(実施形態における(以下、本項において同じ)ワイヤハーネス8)を介してバッテリ5に充電するための発電機4による発電を制御する車両の発電制御装置1であって、発電機4の発電モードを、発電機4の発生電圧(指示電圧VACG)が所定電圧(許容電圧VMAX)以上である第1発電モードと、発電機4の発生電圧が所定電圧未満である第2発電モードに、選択的に切り換える発電モード切換手段(ECU2)と、第2発電モードの実行期間に対する第1発電モードの実行期間の割合を表す第1発電割合パラメータ(カウンタ値GCNT)を随時、算出する第1発電割合パラメータ算出手段(ECU2、ステップ9,11,15,17)と、 を備え、第1発電割合パラメータ算出手段はカウンタであるとともに、第1発電割合パラメータは、カウンタにより、第1発電モードのときにカウントアップされ(ステップ9)、第2発電モードのときにカウントダウンされる(ステップ11,15,17)カウンタ値であり、算出された第1発電割合パラメータが所定の上限値NLMTHに達したときに、第1発電モードを禁止し、発電モードを第2発電モードに決定する発電モード決定手段(ECU2、ステップ7) をさらに備え、発電モード決定手段は、第1発電割合パラメータが上限値NLMTHに達してから所定の下限値NLMTLまで低下するまでの期間である禁止期間において、第1発電モードの禁止を維持する(ステップ1,3,4,5)ことを特徴とする。

    この車両の発電制御装置によれば、発電機の発電モードが、発生電圧が所定電圧以上である第1発電モードと、発生電圧が所定電圧未満である第2発電モードとの間で選択的に切り換えられる。 また、第2発電モードの実行期間に対する第1発電モードの実行期間の割合を表す第1発電割合パラメータを随時、算出する。 そして、算出された第1発電割合パラメータが所定の上限値に達したときに、第1発電モードを禁止し、発電モードを第2発電モードに決定する。 それにより、第2発電モードに対する第1発電モードの実行期間の割合が高くなったときに、発生電圧を所定電圧未満に低下させることによって、発電機から電力をバッテリに充電するための電装部品の発熱を抑制でき、その過熱を防止することができる。 また、第1発電割合パラメータが所定の上限値に達するまでは、原則として第1発電モードが許可されるので、より高い発生電圧で発電を最大限、行うことができる。

    また、この構成によれば、第1発電割合パラメータ算出手段はカウンタであり、そのカウンタ値が、第1発電モードのときにカウントアップされ、第2発電モードのときにカウントダウンされ、第1発電割合パラメータとして用いられる。 そのようにカウントされるカウンタ値は、その値が大きいほど、第2発電モードに対する第1発電モードの実行期間の割合がより高いことを表し、したがって、電装部品の発熱の度合が高く、その過熱までの余裕度が低いことを表す。 このように、カウンタのカウンタ値は、電装部品の発熱の度合を表すので、それを直接、検出するセンサを省略でき、コストダウンを図ることができる。

    さらに、この構成によれば、上限値に達してから所定の下限値まで低下するまでの期間を禁止期間として定義するとともに、この禁止期間では、第1発電モードを禁止する。 このように、第1発電割合パラメータが上限値に達することで、第1発電モードが一旦、禁止された後には、第1発電割合パラメータが下限値に低下するまで、第1発電モードの禁止状態を維持するので、電装部品の発熱を十分に抑制し、その過熱を確実に防止することができる。 また、第1発電モードの許可状態と禁止状態が頻繁に切り換わることを回避できる。

    請求項に係る発明は、請求項に記載の車両の発電制御装置1において、発電モード決定手段は、第1発電割合パラメータが下限値NLMTLまで低下した場合において、車両Vが減速中であるという条件、および内燃機関3への燃料供給量が所定値以下であるという条件の少なくとも一方である所定の条件が成立しているときには、第1発電モードを禁止する(ステップ2)ことを特徴とする。

    例えば、車両が下り坂を長い時間にわたって走行している場合には、所定の条件(車両が減速中であるという条件、および/または内燃機関への燃料供給量が所定値以下であるという条件)が成立したままの状態で、第1発電割合パラメータが上限値から下限値まで低下することがあるとともに、その間は、第2発電モードによる発電が継続して行われている。 このため、そのような状態において、第1発電割合パラメータが下限値まで低下したのに伴い、第1発電モードを許可すると、発電量が増加するので、バッテリが過充電状態になるおそれがある。 この構成によれば、第1発電割合パラメータが下限値まで低下した場合において、上記の所定の条件が成立しているときには、第1発電モードを禁止するので、上記のような状態において、バッテリの充電を制限し、その過充電を防止することができる。

    請求項に係る発明は、請求項1または2に記載の車両の発電制御装置1において、発電モード決定手段は、第1発電割合パラメータが下限値NLMTLまで低下してから上限値NLMTHに達するまでの期間である禁止外期間において、所定の条件が成立したときに、第1発電モードを許可する(ステップ6,7)ことを特徴とする。

    この構成によれば、第1発電割合パラメータが下限値まで低下してから上限値に達するまでの期間を禁止外期間として定義するとともに、この禁止外期間では、前述した所定の条件が成立したときに、第1発電モードを許可する。 所定の条件が成立したときには、内燃機関に要求される出力が小さい状態である。 したがって、この状態で第1発電モードを許可することによって、内燃機関の余剰の運動エネルギを有効に活用し、発電機による発電を十分に行うことができる。 また、上記のように定義される禁止外期間は、禁止期間に続く期間であり、禁止期間において電装部品の発熱が十分に抑制されているので、第1発電モードによる発電を行っても、電装部品の過熱は生じない。

    請求項に係る発明は、請求項に記載の車両の発電制御装置1において、発電モード決定手段は、禁止外期間において、所定の条件が成立していないときに、発電モードを第2発電モードに決定し(ステップ6)、禁止期間における第2発電モードでの発電機の発生電圧を、禁止外期間における第2発電モードでの発電機の発生電圧よりも低く設定する発生電圧設定手段(ECU2、ステップ10,16)をさらに備えることを特徴とする。

    この構成によれば、禁止外期間においても、所定の条件が成立していないときには、第1発電モードを禁止し、発電モードを第2発電モードに決定する。 また、禁止期間における第2発電モードでの発電機の発生電圧を、禁止外期間における第2発電モードでの発電機の発生電圧よりも低く設定する。 前述したように、禁止期間は、第1発電割合パラメータが上限値に達した直後から開始する期間であるので、その開始直後には特に、電装部品の過熱に対する余裕度が低い。 したがって、禁止期間における第2発電モードでの発生電圧をより低く設定することによって、電装部品の発熱をより抑制し、その過熱をより確実に防止することができる。

    請求項に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の車両の発電制御装置1において、第1発電モードのときのカウンタのカウントアップ速度(加算値=1.0)は、第2発電モードのときのカウンタのカウントダウン速度(減算値=0.8、0.7)よりも大きいことを特徴とする。

    この構成によれば、第1発電モードのときのカウンタ値の増加速度が第2発電モードのときのカウンタ値の減少速度よりも大きいので、第1発電モードでは、カウンタ値が大きめにカウントされ、すなわち、電装部品の発熱の度合が安全側に評価される。 したがって、電装部品の過熱に対する余裕が確保された状態で、カウンタ値が上限値に達するのに応じて第1発電モードを禁止でき、電装部品の過熱をより確実に防止することができる。

    請求項に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の車両の発電制御装置1において、第2発電モードのときのカウンタのカウントダウン速度は、発電機の発生電圧に応じて設定される(ステップ10〜11,14〜15,16〜17)ことを特徴とする。

    電装部品の発熱量は、発電機の発生電圧が低いほど、より少なくなる。 この構成によれば、第2発電モードのときのカウントダウン速度を、発電機の発生電圧に応じて設定するので、このときのカウントダウンを、発生電圧に応じた電装部品の発熱の低下度合を良好に反映させながら、適切に行うことができる。

    請求項に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の車両の発電制御装置1において、バッテリ5を電源とする空調装置9用のファン(ブロアファン9a)の作動電圧(指示電圧VFAN)を指示する作動電圧指示手段(ECU2)をさらに備え、発電モード決定手段は、指示された作動電圧が所定値VREF以上のときに、第1発電モードを禁止する(図3のステップ31、10)ことを特徴とする。

    バッテリを電源とする空調装置用のファンへの指示電圧が高い場合、すなわち、ファンを高い速度で回転させようとしている状態では、発電機の発生電圧を大きくすると、発生電圧の変化によってファンの実際の作動電圧が変動し、それに伴ってファンの回転速度が大きく変動しやすいので、騒音が増大するおそれがある。 上記の構成によれば、ファンへの指示電圧が所定値以上のときに第1発電モードを禁止するので、発電機の発生電圧の変化に伴うファンの実際の作動電圧の変動を抑制でき、したがって、ファンの回転速度の変動とそれに起因する騒音を効果的に抑制することができる。

    実施形態による発電制御装置を、これを適用した車両とともに概略的に示す図である。

    第1実施形態による、発電機への指示電圧の設定処理を示すフローチャートである。

    第2実施形態による、発電機への指示電圧の設定処理を示すフローチャートである。

    以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。 図1に示すように、実施形態による発電制御装置1を適用した車両Vには、内燃機関(以下「エンジン」という)3、発電機4、バッテリ5および補機6などが搭載されている。 このバッテリ5は、発電機4および補機6にワイヤハーネス8を介して接続されており、バッテリ5の充電容量は、ECU2により発電機4への指示電圧VACGを変更することによって制御される。 この充電容量は、バッテリ5を放電状態に保持した場合において、バッテリ5の電圧が終止電圧に到達するまでの間に、バッテリ5から取り出すことが可能な電気量に相当する。

    発電機4は、交流発電装置(図示せず)と、この交流発電装置を制御する制御回路(図示せず)を組み合わせたものである。 発電機4は、車両Vに搭載されたエンジン3にクランクシャフト3aを介して連結されており、エンジン3を動力源として発電を行うように構成されている。

    制御回路は、ECU2から出力される指示電圧VACGに基づく駆動信号に応じ、その指示電圧VACGを発生するように、交流発電装置を制御する。 発電機4で発電された電力は、ワイヤハーネス8を介して、バッテリ5に供給され、充電される。

    ワイヤハーネス8には、許容電圧VMAX(例えば14.5V)が設定されており、ワイヤハーネス8は、それよりも高い電圧が印加されると、発熱量が増大するという特性を有する。 また、補機6は、空調装置9や音響機器(図示せず)などで構成されており、バッテリ5から供給された電力によって作動する。

    上記の空調装置9は、蒸発器やヒータなどの空調機器(いずれも図示せず)と、送風を行うブロアファン9aと、ブロアファン9aを制御する制御回路(図示せず)などで構成されている。 ブロアファン9aの作動電圧は、ECU2から制御回路に出力される、指示電圧VFANに基づく駆動信号に応じて、制御される。

    センサ装置7は、センサ素子と電気回路(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、バッテリ電流IBATおよびバッテリ端電圧VBATを検出し、その検出信号をECU2に出力する。 ECU2は、それらの検出信号に応じて、補機6の消費電力ELCONを算出する。

    ECU2は、CPU、RAM、ROMおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。 ECU2は、ROMに記憶された制御プログラムなどに基づいて、各種の演算処理を実行する。 なお、実施形態では、ECU2は、発電モード切換手段、第1発電割合パラメータ算出手段、発電モード決定手段、発生電圧設定手段および作動電圧指示手段に相当する。

    次に、図2を参照しながら、ECU2で実行される、第1実施形態による、発電機4への指示電圧VACGの設定処理について説明する。 本処理は、発電機4の発電モードを、指示電圧VACGがワイヤハーネス8の許容電圧VMAXよりも高い第1発電モードと、指示電圧VACGが許容電圧VMAXよりも低い第2発電モードに、選択的に切り換えるとともに、決定された発電モードに応じて、指示電圧VACGを設定するものである。 本処理は、所定時間(例えば0.1sec)ごとに実行される。

    本処理ではまず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、カウンタ値GCNTが所定の下限値NLMTL(例えば0)に等しいか否かを判別する。 後述するように、このカウンタ値GCNTは、第1発電モードのときにカウントアップされ、第2発電モードのときにカウントダウンされるものであり、第2発電モードの実行期間に対する第1発電モードの実行期間の割合(以下「第1発電モード割合」という)を表す。

    ステップ1の答がYESのときには、ステップ2において、フューエルカットフラグF_FCが「1」であるか否かを判別する。 このフューエルカットフラグF_FCは、車両Vの減速時にエンジン3への燃料供給を停止する減速フューエルカットが実行されているときに、「1」にセットされるものである。 ステップ2の答がNOのとき、すなわち、カウンタ値GCNTが下限値NLMTに達していて、第1発電モード割合が非常に低くなっており、かつ減速フューエルカットが実行されていないときには、ステップ3において、下限値到達フラグF_CNTLを「1」にセットし、ステップ4に進む。

    一方、上記ステップ1の答がNOで、カウンタ値GCNTが下限値NLMTLに達していないとき、または上記ステップ2の答がYESで、減速フューエルカットが実行されているときには、ステップ3をスキップし、ステップ4に進む。

    このステップ4では、カウンタ値GCNTが所定の上限値NLMTH(例えば300)に等しいか否かを判別する。 この答がYESのとき、すなわち、カウンタ値GCNTが上限値NLMTHに達しており、第1発電モード割合が非常に高くなったときには、ステップ5において、下限値到達フラグF_CNTLを「0」にセットし、ステップ6に進む。 一方、ステップ4の答がNOのときには、ステップ5をスキップし、ステップ6に進む。

    以下、カウンタ値GCNTが上限値NLMTHに達してから下限値NLMTLまで低下するまでの期間(F_CNTL=0の期間)を禁止期間といい、カウンタ値GCNTが下限値NLMTLまで低下してから上限値NLMTHに達するまでの期間(F_CNTL=1の期間)を禁止外期間という。

    上記のステップ6では、フューエルカットフラグF_FCが「1」であるか否かを判別する。 この答がYESのときには、ステップ7において、下限値到達フラグF_CNTLが「1」であるか否かを判別する。 この答がYESのとき、すなわち、禁止外期間において減速フューエルカットが実行されているときには、発電モードを第1発電モードに決定するとともに、指示電圧VACGを、ワイヤハーネス8の許容電圧VMAXよりも大きな第1発電モード用の第1所定電圧V1(例えば16V)に設定する(ステップ8)。 また、前回のカウンタ値GCNTに1.0を加算することによって、発電カウンタ値GCNTをカウントアップし(ステップ9)、後述するステップ18に進む。

    一方、上記ステップ7の答がNOのとき、すなわち、禁止期間において減速フューエルカットが実行されているときには、発電モードを第2発電モードに決定するとともに、指示電圧VACGを、ワイヤハーネス8の許容電圧VMAXよりも小さな禁止期間用の第2所定電圧V2(例えば12.5V)に設定する(ステップ10)。 また、前回のカウンタ値GCNTから0.8を減算することによって、発電カウンタ値GCNTをカウントダウンし(ステップ11)、後述するステップ18に進む。

    一方、前記ステップ6の答がNOで、フューエルカットフラグF_FCが「0」のときには、ステップ12において、下限値到達フラグF_CNTLが「1」であるか否かを判別する。 この答がYESのとき、すなわち、禁止外期間において減速フューエルカットが実行されていないときには、発電モードを第2発電モードに決定するとともに、禁止外期間用の第3所定電圧V3を算出し(ステップ13)、算出された第3所定電圧V3を指示電圧VACGとして設定する(ステップ14)。

    この第3所定電圧V3の算出は、補機6の消費電力ELCONに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって行われる。 このマップでは、第3所定電圧V3は、消費電力ELCONが大きいほど、より大きな値に設定されるとともに、ワイヤハーネス8の許容電圧VMAXよりも小さな所定の範囲(例えば12.5〜14.5V)に設定されている。 上記ステップ14に続くステップ15では、前回のカウンタ値GCNTから、上記の禁止期間用の減算値(=0.8)よりも小さな0.7を減算することによって、発電カウンタ値GCNTをカウントダウンし、ステップ18に進む。

    一方、上記ステップ12の答がNOで、禁止期間において減速フューエルカットが実行されていないときには、発電モードを第2発電モードに決定するとともに、前記ステップ10と同様、指示電圧VACGを第2所定電圧V2に設定する(ステップ16)。 また、前記ステップ11と同様、前回のカウンタ値GCNTから0.8を減算することによって、発電カウンタ値GCNTをカウントダウンし(ステップ17)、ステップ18に進む。

    ステップ9,11,15または17に続くステップ18以降では、カウンタ値GCNTのリミット処理を行う。 まず、ステップ18において、カウンタ値GCNTが上限値NLMTHよりも大きいか否かを判別する。 この答がYESのときには、ステップ19において、カウンタ値GCNTを上限値NLMTHに設定した後、本処理を終了する。

    一方、上記ステップ18の答がNOのときには、ステップ20において、カウンタ値GCNTが下限値NLMTLよりも小さいか否かを判別する。 この答がYESのときには、ステップ21において、カウンタ値GCNTを下限値NLMTLに設定した後、本処理を終了する。 一方、上記ステップ20の答がNOで、NLMTL<GCNT<NLMTHのときには、そのまま本処理を終了する。

    以上のように、本実施形態によれば、発電機4の発電モードを、指示電圧VACGがワイヤハーネス8の許容電圧VMAXよりも大きな第1発電モードと、指示電圧VACGが許容電圧VMAXよりも小さな第2発電モードとの間で選択的に切り換える。 また、カウンタ値GCNTを、第1発電モードのときにカウントアップし(ステップ9)、第2発電モードのときにカウントダウンする(ステップ11,15,17)。

    そして、カウンタ値GCNTが上限値NLMTHに達したときに、第1発電モードを禁止し、発電モードを第2発電モードに決定する(ステップ7:NO)。 これにより、第2発電モードに対する第1発電モードの実行期間の割合が非常に高くなるのに伴い、ワイヤハーネス8が過熱するおそれが高くなったときに、指示電圧VACGを第1所定電圧V1から第2所定電圧V2に低下させることによって、ワイヤハーネス8の発熱を抑制でき、その過熱を防止することができる。 また、カウンタ値GCNTは、ワイヤハーネス8の過熱までの余裕度を表すので、それを直接、検出するセンサを省略でき、コストダウンを図ることができる。

    また、上記のように第1発電モードが一旦、禁止されたときには、その後、カウンタ値GCNTが下限値NLMTLに低下するまでの禁止期間において、第1発電モードの禁止状態を維持する(ステップ7)。 これにより、ワイヤハーネス8の発熱を十分に抑制し、その過熱を確実に防止できるとともに、第1発電モードと第2発電モードが頻繁に切り換わることを回避できる。

    また、カウンタ値GCNTが下限値NLMTLまで低下した後の禁止外期間においては、減速フューエルカットが実行されているときに、第1発電モードを許可する(ステップ6:YES)ので、エンジン3の余剰の運動エネルギを有効に活用し、発電機4による発電を十分に行うことができる。

    また、禁止期間においてカウンタ値GCNTが下限値NLMTLまで低下した場合において、減速フューエルカットが実行されているときには、第1発電モードを禁止する(ステップ2:YES)ので、例えば、車両Vが下り坂を長い時間にわたって走行し、禁止期間の全体にわたって第2発電モードでの発電が行われた状態において、バッテリ5の充電を制限し、その過充電を防止することができる。

    また、禁止期間における第2発電モードでの指示電圧VACGを、禁止外期間における第2発電モードでの指示電圧VACGよりも低く設定する(ステップ10,16)ので、ワイヤハーネス8の発熱をより抑制し、その過熱をより確実に防止することができる。 また、そのような指示電圧VACGの相違に応じ、禁止期間におけるカウンタ値GCNTの減算値(=0.8)を、禁止外期間におけるカウンタ値GCNTの減算値(=0.7)よりも大きな値に設定するので、第2発電モードにおけるカウントダウンを、指示電圧VACGに応じたワイヤハーネス8の温度の低下度合を良好に反映させながら、適切に行うことができる。

    また、第1発電モードにおいてカウンタ値GCNTをカウントアップする際の加算値(=1.0)を、第2発電モードにおいてカウントダウンする際の減算値(=0.8、0.7)よりも大きな値に設定するので、ワイヤハーネス8の温度が安全側に評価され、ワイヤハーネス8の過熱をより確実に防止することができる。

    また、禁止外期間における第2発電モードでの指示電圧VACGとして設定される第3所定電圧V3を、補機6の消費電力ELCONに応じて設定する(ステップ13)ので、消費電力ELCONが大きい場合でも、バッテリ5の充電状態を確保することができる。

    次に、図3を参照しながら、第2実施形態による 発電機4への指示電圧VACGの設定処理について説明する。 図2との比較から明らかなように、本処理は、上述した第1実施形態による設定処理に、空調装置9のブロアファン9aへの指示電圧VFANに応じた設定を付加したものであるので、同じ内容の処理については、図3に同一のステップ番号を付するとともに、以下、付加した部分を中心として説明を行うものとする。

    本処理では、前記ステップ7の答がYESのとき、すなわち、禁止外期間において減速フューエルカットが実行されているときに、ブロアファン9aへの指示電圧VFANが所定値VREFよりも小さいか否かを判別する(ステップ31)。

    このステップ31の答がYESで、指示電圧VFAN<所定値VREFのときには、第1実施形態と同様、発電モードを第1発電モードに決定し、前記ステップ8および9に進み、発電機4への指示電圧VACGを、第1発電モード用の前記第1所定電圧V1(例えば16V)に設定するとともに、前回のカウンタ値GCNTに1.0を加算することによって、発電カウンタ値GCNTをカウントアップした後、ステップ18に進む。

    一方、上記ステップ31の答がNOで、指示電圧VFANが所定値VREF以上のときには、発電モードを第2発電モードに決定し、前記ステップ10および11に進み、指示電圧VACGを、第1所定電圧V1よりも小さな前記第2所定電圧V2(例えば12.5V)に設定するとともに、前回のカウンタ値GCNTから0.8を減算することによって、発電カウンタ値GCNTをカウントダウンした後、ステップ18に進む。 本処理における他のステップの実行内容は、第1実施形態と同じである。

    以上のように、本実施形態によれば、禁止外期間において減速フューエルカットが実行されている場合において、ブロアファン9aへの指示電圧VFANが所定値VREF以上のときには、第1発電モードを禁止し、発電機4への指示電圧VACGを、第1所定電圧V1よりも小さな第2所定電圧V2に設定する。 これにより、発電機4の発生電圧の変化に伴うブロアファン9aの実際の作動電圧の変動を抑制でき、したがって、ブロアファン9aの回転速度の変動とそれに起因する騒音を効果的に抑制することができる。

    なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。 例えば、実施形態では、第1発電モードの許可を、減速フューエルカットが実行されているか否かに応じて行っているが、エンジン3への燃料供給量が所定値以下であるか否かに応じて行ってもよく、または、車両Vが減速中であるか否かに応じて行ってもよい。

    また、実施形態では、禁止外期間における第2発電モードでのカウンタ値GCNTの減算値(=0.7)は、固定値であるが、第3所定電圧V3に応じて設定してもよい。 また、指示電圧VACGとして設定される第1所定電圧V1および第2所定電圧V2も、固定値であるが、第3所定電圧V3と同様に、補機6の消費電力ELCONに応じて設定してもよい。

    また、実施形態は、エンジンのみを動力源とする車両に適用した例であるが、本発明を、ハイブリッド車両に適用してもよいことはもちろんである。 その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。

    V 車両 1 発電制御装置 2 ECU(発電モード切換手段、第1発電割合パラメータ算出手段、
    発電モード決定手段、発生電圧設定手段、作動電圧指示手段)
    3 内燃機関 4 発電機 5 バッテリ 8 ワイヤハーネス(電装部品)
    9 空調装置9a ブロアファン(ファン)
    VACG 発電機への指示電圧(発電機の発生電圧)
    GCNT カウンタ値(第1発電割合パラメータ)
    VFAN ブロアファンへの指示電圧(指示されたファンの作動電圧)
    VREF 所定値

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