遊技機用操作装置および遊技機

申请号 JP2016170235 申请日 2016-08-31 公开(公告)号 JP2018033742A 公开(公告)日 2018-03-08
申请人 オムロン株式会社; 发明人 阪本 斉士; 水谷 昌樹;
摘要 【課題】たとえ遊技者が遊技盤を注視していても、遊技盤の表示画面に操作を促す画像表示などの手段を講じることなく当該遊技機用操作装置の存在に気付かせて操作させることができる、インパクトのある演出を実施可能な遊技機用操作装置および遊技機を提供する。 【解決手段】遊技盤と、遊技盤を覆うガラス板(103)とを備えるパチンコ機に搭載される押しボタン装置(1)は、遊技盤の 正面 側に設置され、操作を受け付ける本体部(2)と、ガラス板(103)に向かって、ガラス板(103)に反射させることによって遊技者に視認させる第1画像となる光を照射する投影部とを備え、投影部は、表面あるいは裏面あるいはその両方に前記第1画像となる光を出射させるための光拡散パターン(40)が形成された外側レンズ(22A)と 光源 をなすフルカラーLED素子(28a−1)とを有する。 【選択図】図19
权利要求

遊技盤を備えた遊技機に搭載される遊技機用操作装置であって、 遊技盤の正面側に設置され、 操作を受け付ける操作部と、 前記遊技盤の有る方向に向かって光を照射して、前記遊技盤を視認している遊技者の視界に入る領域に第1画像を投影する投影部と、を備え、 前記投影部が、 第1光源と、 前記第1光源から発せられた光が導入される導光体と、を備え、 前記導光体は、表面あるいは裏面あるいはその両方に前記第1画像となる光を出射させるための光拡散パターンが形成されると共に、該光拡散パターンの形成部分を前記遊技盤の有る方向に向けて配置されていることを特徴とする遊技機用操作装置。前記遊技機は前記遊技盤の正面側を覆う透明板を備え、 前記投影部は、前記透明板に向かって光を照射し、 前記投影部は、前記第1画像として、前記透明板に反射させることによって遊技者に視認させる画像を投影することを特徴とする請求項1に記載の遊技機用操作装置。前記操作部が押し込み操作により移動する押しボタン部であり、 前記押しボタン部は、 上面部に表面あるいは裏面あるいはその両方に、遊技者に直接視認させる演出用画像を表示するための光拡散パターンが形成された、逆カップ状の導光体よりなるレンズ部材と、該レンズ部材に光を導入する第2光源とを備えた演出部を有し、 該演出部にて前記投影部が構成され、前記レンズ部材における前記上面部から胴部に至る傾斜あるいは丸みを持った部分の表面あるいは裏面あるいはその両方に、前記第1画像となる光を出射させるための光拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用操作装置。前記レンズ部材における前記傾斜あるいは丸みを持った部分に、さらに、遊技者に直接視認させる第2画像を表示するための光拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機用操作装置。請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機用操作装置を備える遊技機。

说明书全文

本発明は、遊技機用操作装置および遊技機に関する。

従来、パチンコ機やパチスロ機等の各種遊技機には遊技機用操作装置が設けられ、遊技者に対して操作部の点滅等による演出により、ゲームへの期待感等を持たせることが行われている。

遊技機用操作装置としては、操作部として押しボタン部を備えた押しボタン装置や、レバー部を備えたレバー操作装置などがある。その演出の1つとして、操作部を光らせたり、操作部に表示面を設けて画像を表示したりする方法が知られている。

例えば、特許文献1には、押しボタン部に表示面となるスクリーン面を設けると共に、押しボタン部の内部に投射ユニットと液晶表示装置とを配置し、投射ユニットから光を照射して、液晶表示装置に表示された画像をスクリーン面に表示することができる押しボタン装置が開示されている。

また、特許文献2には、レバー部の先端に設けた球形の操作子を光らせることができるレバー操作装置が開示されている。特許文献3には、レバー部の周囲に複数の光放出部を設けてレバー操作部の周囲を光らせることができるレバー操作装置が開示されている。

特開2012−045338号公報

特開2009−131509号公報

特開2011−104175号公報

特許文献1の押しボタン装置に限らず、遊技機において押しボタン装置は、遊技機の正面ではあっても、遊技盤の下側に配置されることが多い。

しかしながら、通常、遊技者は、遊技盤の遊技領域を流下してくる遊技球の動きと、遊技盤に設けられた表示画面の演出とを見ながら遊技しており、遊技盤を注視している。そのため、遊技盤の下側に配置された押しボタン装置は注目されず、押しボタン部のスクリーン面に表示された画像も遊技者に気付かれ難い。

特許文献2、3のレバー操作装置においても同様で、レバー部の先端の操作子を光らせたり、レバー操作部の周囲を光らせたりしているが、遊技盤を注視している遊技者には気付かれ難い。

そこで、従来、遊技盤にある液晶押しボタン装置やレバー操作装置に対する操作を促すために、表示画面に操作させるための情報を表示したりしている。

本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、たとえ遊技者が遊技盤を注視していても、遊技盤の表示画面に操作を促す画像表示などの手段を講じることなく当該遊技機用操作装置の存在に気付かせて操作させることができる、インパクトのある演出を実施可能な遊技機用操作装置および遊技機を提供することにある。

本発明に係る遊技機用操作装置は、遊技盤を備えた遊技機に搭載される遊技機用操作装置であって、遊技盤の正面側に設置され、操作を受け付ける操作部と、前記遊技盤の有る方向に向かって光を照射して、前記遊技盤を視認している遊技者の視界に入る領域に第1画像を投影する投影部と、を備え、前記投影部が、第1光源と、前記第1光源から発せられた光が導入される導光体と、を備え、前記導光体は、表面あるいは裏面あるいはその両方に前記第1画像となる光を出射させるための光拡散パターンが形成されると共に、該光拡散パターンの形成部分を前記遊技盤の有る方向に向けて配置されていることを特徴としている。

上記の構成によれば、投影部から遊技盤の有る方向に向かって光が照射され、遊技盤を視認している遊技者の視界に入る領域に第1画像が投影され、表示される。したがって、たとえ遊技者が遊技盤を注視していても、表示された第1画像を視認することができる。

これにより、従来なかった遊技機用操作装置から遊技盤の有る方向へ光を照射することによる画像表示といった、新しいインパクトのある演出が可能となり、ひいては、遊技機用操作装置が搭載される遊技機における演出の幅を広げることができる。

また、第1画像となる光の出射元として、遊技機用操作装置の存在をアピールすることができるので、遊技盤に設けられた表示画面に操作部への操作を促す画像表示などの手段を講じずとも、遊技機用操作装置に注目させて操作を自ずと促すことができる。

この場合、例えば第1画像として、操作部への操作を促す画像を表示することで、より確実に操作部への操作を促すことができる。また、遊技盤に設けられた表示画面に操作部への操作を促す画像表示などの手段を講じる必要がなくなることで、表示画面を別の演出に用いることも可能になり、搭載される遊技機における演出の幅をより一層広げることもできる。

また、上記構成によれば、導光体の厚み方向に沿った端面ではなく、広い表面から光拡散パターンを用いて第1画像となる光を出射させているので、導光体の厚み方向に沿った端面から光を出射させる構成に比べて、第1画像の表示に寄与できる面積の確保が容易に行え、第1画像を大きく表示することが容易に実施できる。

また、透明板に対する光拡散パターンが形成面の度にて、透明板における第1画像の表示(照射)位置を決定させることができるので、透明板上の狙う位置に第1画像を表示(照射)させるといったことが容易に実施できる。

さらに、導光体に光が導入されない限り、光拡散パターンから光が出射されることはないので、第1画像が演出時以外に視認されてしまって、演出の効果が低下するようなことは一切生じない。

さらに、光拡散パターンを変更することで、透明板に表示する第1画像を簡単に変更することができるので、種類の異なる遊技機間で、共通の構成を採用してコストを抑えながら、各遊技機に応じた演出が可能となる。

本発明に係る遊技機用操作装置は、さらに、前記遊技機は前記遊技盤の正面側を覆う透明板を備え、前記投影部は、前記透明板に向かって光を照射し、前記投影部は、前記第1画像として、前記透明板に反射させることによって遊技者に視認させる画像を投影する構成とすることもできる。

上記構成によれば、遊技盤に重畳して配された透明板に、該透明板に反射させることによって遊技者に視認させる第1画像が表示される。これにより、従来なかった遊技機用操作装置からであって、かつ、透明板の反射を利用した画像表示といった、新しいインパクトのある演出が可能となる。

本発明に係る遊技機用操作装置は、さらに、前記操作部が押し込み操作により移動する押しボタン部であり、前記押しボタン部は、上面部に表面あるいは裏面あるいはその両方に、遊技者に直接視認させる演出用画像を表示するための光拡散パターンが形成された、逆カップ状の導光体よりなるレンズ部材と、該レンズ部材に光を導入する第2光源とを備えた演出部を有し、該演出部にて前記投影部が構成され、前記レンズ部材における前記上面部から胴部に至る傾斜あるいは丸みを持った部分の表面あるいは裏面あるいはその両方に、前記第1画像となる光を出射させるための光拡散パターンが形成されている構成とすることもできる。

上記構成によれば、押しボタン部の演出部が備える、遊技者に直接視認させる演出用画像の光拡散パターンを上面部に保持する逆カップ状のレンズ部材の上面部から胴部に至る傾斜あるいは丸みを持った部分に第1画像の光拡散パターンを形成して、投影部としての機能を担わせている。これにより、投影部を別途設ける構成に比べて、部材点数が増加することなく、かつ、新たな部品の追加を伴わないので、第1画像を表示する新たな機能の追加により、押しボタン部を備えた遊技機用操作装置が大型化することもない。

本発明に係る遊技機用操作装置は、さらに、前記レンズ部材における前記傾斜あるいは丸みを持った部分に、さらに、遊技者に直接視認させる第2画像を表示するための光拡散パターンが形成されている構成とすることもできる。

上記構成によれば、透明板に表示される第1画像の他、押しボタン部の全方位にレンズ部材から出射する光を利用して遊技者に直接視認させる第2画像も表示されるので、よりインパクトのある演出が可能となる。

さらに、本発明の遊技機用操作装置は、遊技機に備えられていてもよい。これにより、演出の幅の広い遊技機を提供することができる。

本発明によれば、たとえ遊技者が遊技盤を注視していても、遊技盤の表示画面に操作を促す画像表示などの手段を講じることなく、当該遊技機用操作装置の存在に気付かせて操作させることができる、インパクトのある演出を実施可能な遊技機用操作装置および遊技機を提供できる。

本発明の一実施の形態に係る押しボタン装置が搭載されたパチンコ機の概略正面図である。

本発明の一実施の形態に係る押しボタン装置の外観を示す斜視図である。

上記押しボタン装置の分解斜視図であり、(a)は上方から見た分解斜視図、(b)は下方から見た分解斜視図である。

未操作時における上記押しボタン装置の断面図である。

未操作時における上記押しボタン装置の断面図である。

未操作時における上記押しボタン装置の断面図である。

上記押しボタン装置が備える本体部の分解斜視図であり、(a)は上方から見た分解斜視図、(b)は下方から見た分解斜視図である。

操作時における上記押しボタン装置を示す断面図である。

ボイスコイルモータ駆動時における上記押しボタン装置の断面図である。

上記押しボタン装置が備える光演出部の断面斜視図である。

上記光演出部の構成を示す分解斜視図であり、(a)は上方から見た分解斜視図、(b)は下方から見た分解斜視図である。

上記光演出部が備える導光レンズの斜視図である。

上記光演出部が備える、印刷シートが一体に形成された内側レンズの斜視図である。

上記光演出部を備えた押しボタン装置による演出動作を示す説明図であり、(a)は押しボタン装置を上方より見た状態を示し、(b)は押しボタン装置を側方より見た状態を示している。

上記パチンコ機における第1画像が反射される部分を拡大して示す要部拡大図である。

本発明の他の実施の形態に係る押しボタン装置に備えられた光演出部の断面斜視図である。

図16における破線で囲った部分を拡大して示す要部拡大図である。

上記光演出部が備える外側レンズに形成された光拡散パターンについて説明する図であり、(a)は光拡散パターンによる光が出射される原理を示し、(b)は光源が点灯している時の見え方を示し、(c)は光源が消灯している時の見え方を示す。

上記光演出部を備えた押しボタン装置による演出動作を示す説明図であり、(a)は押しボタン装置を上方より見た状態を示し、(b)は押しボタン装置を側方より見た状態を示している。

上記光演出部の変形例による、演出動作を示す説明図であり、押しボタン装置を上方より見た状態を示している。

本発明のさらに他の実施の形態に係る押しボタン装置に備えられた光演出部の断面斜視図である。

上記光演出部を備えた押しボタン装置による演出動作を示す説明図であり、押しボタン装置を側方より見た状態を示している。

本発明の各実施の形態の変形例を示すもので、押しボタン装置が搭載されたスロットマシンの概略正面図である。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態では、遊技機用操作装置として押しボタン操作部を備えた押しボタン装置を例示するが、レバー操作部を備えたレバー操作装置などの他の遊技機用操作装置にも適用できる。要は、遊技機の正面側に配置される遊技機用操作装置であれば適用できる。また、遊技盤の有る方向に光を照射する投影部の一例として、遊技盤の正面側を覆う透明板に向かって光を照射し、透明板にて反射させて第1画像を視認させる投影部を例示するが、例えば、前扉における遊技盤の周囲を囲う前枠の樹脂部分に第1画像を投影したり、前枠あるいはその周辺にスクリーンを設けて第1画像を投影したりするようにしてもよい。また、遊技機用操作装置が搭載される遊技機として、各実施の形態ではパチンコ機を例示するが、パチスロ機などの遊技盤を覆うガラス等の透明板を有する遊技機であれば適用できる。

〔実施の形態1〕 (1.パチンコ機100の概略構成) まず、本実施の形態に係る押しボタン装置1が搭載されたパチンコ機100の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る押しボタン装置1が搭載されたパチンコ機100の概略正面図である。

図1に示すように、パチンコ機100は、遊技球が打ち出される遊技盤101と、遊技盤101に対して開閉自在に構成された前扉102とを備えている。前扉102は、遊技盤101の正面側に遊技盤101と所定の間隔を隔てて平行に配置された透明なガラス板(透明板)103を支持している。前扉102は、ガラス板103を囲うように配設された前枠107を有し、また、前扉102の下部には、上皿105が設けられ、その向かって右側に、遊技者が玉の発射強度を調整しながら遊技を行うハンドル104が設けられている。

ガラス板103と遊技盤101との間には、遊技球が移動する遊技領域が形成されている。遊技者がハンドル104を握って時計方向へ回転させると、上皿105に溜められた遊技球がハンドル104の回転角度に応じた打球で発射装置(不図示)から発射される。発射された遊技球は、ガイド部材(不図示)によって遊技領域の上部位置へ案内され、遊技領域に配置された遊技釘(不図示)や風車(不図示)などに接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤101の表面に沿って落下する。遊技領域には、入賞や抽選に関する役物として、始動口(不図示)や入賞口(不図示)、ゲート(不図示)などが複数設けられている。始動口や入賞口に遊技球が入賞すると、入賞した場所に応じた個数の賞球(遊技球)が上皿105に払い出される。上皿105に溜まった遊技球は、上皿105の下方に配置された箱(不図示)へと落下させることができるようになっている。

例えば、始動口に遊技球が入賞すると、大当たり抽選などの、通常演出とは異なる特別演出が実行される。入賞口には大入賞口と小入賞口とがあり、大入賞口は大当たり抽選の結果に応じて開放される。大当たり抽選に当選して大入賞口が開放されることで、遊技者が多量の賞球を得ることが可能な大当たり遊技を楽しむことができる。

遊技領域の外側には、表示画面106や、遊技盤101およびその周囲を光にて装飾する演出用照明装置(不図示)、演出役物装置(不図示)、スピーカ(不図示)などが設けられている。

表示画面106には、例えば、大当たり抽選の結果を報知するための装飾図柄、予告演出を行うキャラクタやアイテム、大当たり抽選が保留されていることを示す保留表示画像などの各種表示オブジェクトが表示される。演出用照明装置は、遊技者による遊技の進行に応じて発光したり、点灯又は点滅のパターンを変更させたり、発光色を変更したりして、光による演出を行う。演出役物装置は、例えば内蔵された発光素子を発光させながら回転したり移動したりすることによって役物自体の動きと光による演出を行う。スピーカは、楽曲や音声、効果音などを出力して音による演出を行う。

また、上皿105の近くには、本実施の形態に係る押しボタン装置1が設けられている。押しボタン装置1は、押しボタン操作部を遊技者が操作して操作情報を入力するためのものである。表示画面106に、押しボタン装置1の操作を促す演出画像が表示され、該演出画像に従って、遊技者が押しボタン装置1を操作することで、演出画像の切り替えなどが行われる。

押しボタン装置1は、光による演出機能も備えており、演出用照明装置と同様に、遊技者による遊技の進行に応じて発光したり、点灯又は点滅のパターンを変更させたり、発光色を変更したりして、光による演出を行う。

さらに、詳細については後述するが、本実施の形態に係る押しボタン装置1においては、遊技盤101を覆うガラス板103に光を照射して、ガラス板103にて反射させて遊技者に第1画像を視認させるといった演出も行う。第1画像は、ガラス板103における下部の破線にて示す領域103aに照射される。

(2.押しボタン装置1の構成) まずは、図2〜図7を用いて、押しボタン装置1の構成について説明する。図2は、押しボタン装置1の外観を示す斜視図である。押しボタン装置1は、パチンコ機100に対して、押し込み方向が下方となるように取り付けられる。したがって、以下では、押しボタン装置1における押し込み方向を下方、押し込み方向とは反対の方向を上方として説明する。

図3は、押しボタン装置1の分解斜視図であり、(a)は上方から見た分解斜視図、(b)は下方から見た分解斜視図である。図4〜図6は、未操作時における押しボタン装置1の要部断面図であり、それぞれ押しボタン装置1の操作方向(上下方向)に沿った異なる断面を示している。なお、図4〜図6においては、後述する光演出部22の断面構造の記載は適宜省略している。図7は、押しボタン装置1が備える本体部2の分解斜視図であり、(a)は上方から見た分解斜視図、(b)は下方から見た分解斜視図である。

図3〜図6の示すように、押しボタン装置1は、本体部(押しボタン部)2と、下方ガイド(支持部)3と、復帰バネ(付勢部)4と、ボイスコイルモータ固定部5と、ケース6と、センサ7とを備える。

ケース6は、有底略円筒形状を有し、押しボタン装置1の各部を保持する部材であり、押しボタン装置1を備える遊技機等の各種装置に接続される。ケース6は、ボイスコイルモータ保持部61、上方ガイド規制部62、下方ガイド規制部63、センサ取付窓64を備える。

ボイスコイルモータ保持部61は、ケース6の底の中央部に設けられ、底面61aと、略円筒形状の壁部61bとで構成されている。

上方ガイド規制部62は、ケース6の底面外周に下方に突出するように形成されており、対向する位置の2箇所に設けられている。上方ガイド規制部62には、穴部62aが形成されている。

また、下方ガイド規制部63は、上方ガイド規制部62と同様に、ケース6の底面外周に下方に突出するように形成されており、対向する位置の2箇所に設けられている。下方ガイド規制部63には、穴部63aが形成されている。

センサ取付窓64は、ケース6の底面に形成されており、センサ7を取り付けるための窓である。

センサ7は、ケース6のセンサ取付窓64にビス等で固定されている。センサ7は、発光部(不図示)と受光部(不図示)とを有し、発光部と受光部との間に形成された物体検出空間への物体の出入りを検知するフォトインタラプタである。センサ7は、物体検出空間に物体が存在しないときはOFFの信号を、存在するときはONの信号を押しボタン装置1を備える装置の制御部(不図示)へと発信する。

ボイスコイルモータ固定部(固定部)5は、ケース6のボイスコイルモータ保持部61の内側に配置され、ボイスコイルモータ保持部61の底面61aにビス等で固定されている。ボイスコイルモータ固定部5は、ボイスコイルモータにおける可動子に相当し、円筒形状のコイルを備えている。このように、本実施の形態に係る押しボタン装置1では、通電が必要であるコイルを備える部分を固定することで、配線が容易となり、押しボタン装置1をより簡易な構成とすることを可能としている。なお、ボイスコイルモータ固定部5は、後述する本体部2が備えるボイスコイルモータ可動部(可動部)24と一体となり、ボイスコイルモータ(駆動部)8として動作する。

復帰バネ4は、コイルバネである。復帰バネ4は、ケース6の底面の上側の中央部に、内側にボイスコイルモータ8を収容するように配置される。復帰バネ4は、一端がケース6に当接し、他端が下方ガイド3と当接している。図4に示す状態では、復帰バネ4は、本体部2のカバー21、上方ガイド23およびボイスコイルモータ可動部24、ならびに下方ガイド3の重量により、自然長よりも圧縮した状態となっている。そのため復帰バネ4は、未操作時には、本体部2のカバー21、上方ガイド23およびボイスコイルモータ可動部24、ならびに下方ガイド3を上方へと付勢している。

下方ガイド3は、中央部に穴部3aが形成された略円盤形状であり、押しボタン装置1の操作時に、本体部2が備える操作体部10を支持する。下方ガイド3は、外周に形成された段部3bと、段部3bから下方に延伸し、先端が外周側に突出した1対の係止部3cと、センサ7の物体検出空間の上方に設けられた遮光部3eとを有する。下方ガイド3は、段部3bが本体部2のカバー21と当接し、カバー21を支持している。また、下方ガイド3は、係止部3cが、ケース6の下方ガイド規制部63の穴部63aに差し込まれるように配置される。

下方ガイド3は、未操作時(操作体部10が基準位置にあるとき)には、復帰バネ4により上方へと付勢されているが、係止部3cが下方ガイド規制部63の下端面に係止した第1位置に位置し、当該係止により上方への移動が規制されている。下方ガイド3は、押しボタン装置1の操作時には、下端がケース6と接触する第2位置まで移動し、操作時の下方の移動が制限されている。また、下方ガイド3の段部3bには、ケース6の上方ガイド規制部62に対応する位置に切り欠き3dが形成されている。なお、押し込み方向に垂直な方向において、下方ガイド3は、ケース6との間に、所定の間隔(クリアランス)を有している。

図7に示すように、本体部2は、カバー21と上方ガイド23とが一体となって構成される操作体部10(図4参照)と、光演出部22と、ボイスコイルモータ可動部24とを備える。

操作体部10は、操作者により押し込み操作に応じて、下方へと移動する部材であり、カバー21と上方ガイド23とが一体となって構成される。操作体部10は、カバー21と上方ガイド23とを備える。なお、押し込み方向に垂直な方向において、操作体部10は、ケース6との間に、所定の間隔(クリアランス)を有している。

カバー21は、有蓋略円筒形状の部材であり、中空部分に光演出部22が配置される。また、カバー21は、下方外周の対向する位置に、1対の係合穴21aが形成されている。

光演出部22は、光りによる演出を行うものであり、詳細については後述するが、その底面からは、ケース6にネジ等で固定されるための突出部27dや、給電や制御信号が入力されるコネクタ28bなどが突出している。

上方ガイド23は、光演出部22の下方に配置され、カバー21の移動を案内する部材である。上方ガイド23は、略円盤状に形成され、係合爪23aと、垂下部23bと、ボイスコイルモータ保持部(突出部)23cとを備える。

係合爪23aは、上方ガイド23の外周面におけるカバー21の係合穴21aに対応する位置に形成され、カバー21の係合穴21aと係合する。これにより、上方ガイド23とカバー21とは、その間に光演出部22を保持しながら一体となる。

垂下部23bは、外周の対向する位置に2箇所、下方へと延伸するように形成されている。また、垂下部23bは、下方ガイド3の切り欠き3d、およびケース6の上方ガイド規制部62に対応する位置に形成されており、下端に、係止部23b−1を有している。

ボイスコイルモータ保持部23cは、押しボタン装置1の中央部に形成され、下方へと突出するする下側が開放された円筒形状である。ボイスコイルモータ保持部23cの内側にはボイスコイルモータ可動部24が配置される。ボイスコイルモータ保持部23cは、下方ガイド3の穴部3aを通り、ケース6のボイスコイルモータ保持部61の壁部61bに摺動可能に接触している。

ボイスコイルモータ可動部24は、上方ガイド23のボイスコイルモータ保持部23c内に配置され、ビス9(図4参照)でボイスコイルモータ保持部23cに固定されている。そのため、ボイスコイルモータ可動部24は、操作体部10と一体となって移動する。ボイスコイルモータ可動部24は、ボイスコイルモータ8における固定子に相当し、永久磁石およびヨークを備えている。

(3.押しボタン装置1の動作説明) 次に、図8、図9を用いて押しボタン装置1の動作について説明する。図8は、操作時における押しボタン装置1の要部断面図であり、図6に対応する断面図である。

図6に示す状態では、操作体部10は、未操作時の位置である基準位置にあり、下方ガイド3は、第1位置にある。操作者が押し込み操作を行い、カバー21に対して押圧力を加えると、図8に示すように、基準位置にある操作体部10(カバー21およびカバー21と係合している上方ガイド23)、上方ガイド23と当接している下方ガイド3、およびボイスコイルモータ可動部24が下方へと移動する。これにより、復帰バネ4が圧縮され、下方ガイド3は、第2位置へと移動し、遮光部3eがセンサ7の物体検出空間へと入り込み、押しボタン装置1がONの状態となる。

このとき、上方ガイド23のボイスコイルモータ保持部23cは、ケース6のボイスコイルモータ保持部61の壁部61bに対して摺動することで、カバー21の移動が案内される。換言すれば、壁部61bは、押しボタン装置1の操作時に、操作体部10の移動を案内する。

操作時にカバーの外周が摺動する構成の押しボタン装置では、操作時にカバーの外周部分を押圧すると、カバーが傾動することとなり、押しボタン装置がONの状態とならないことがあった。また、カバーが傾動してしまうことで、カバーとケースとが引っかかり、摺動性が悪いという問題もあった。

一方、押しボタン装置1は、押しボタン装置1の操作時(操作体部10の移動時)には、押しボタン装置1の中央部が摺動する。そのため、カバー21の上面の外周部分を押圧したとしても、カバー21は、押しボタン装置1の中央部で摺動する上方ガイド23に案内されて移動し、カバー21および上方ガイド23は、略平を保った状態で下方へと移動する。これにより、下方ガイド3も略水平な状態で下方へと移動することとなる。そのため、押しボタン装置1は、カバー21のどの部分を押圧したとしても、容易にONの状態とすることができ、また、カバー21が水平を保った状態で下方へと移動するため、摺動性もよく、操作性がよい。

押しボタン装置1に対する押し込み操作が終了すると、押しボタン装置1は復帰バネ4の付勢力により、カバー21、上方ガイド23、ボイスコイルモータ可動部24、および下方ガイド3が未操作時の位置まで復帰し、図6に示す操作時の状態へと戻る。このとき、下方ガイド3の係止部3cが、ケース6に係止し、第1位置となるため、操作体部10は、基準位置へと復帰することができる。

図9は、ボイスコイルモータ8駆動時(作動時)における押しボタン装置1を示す要部断面図であり、図4に対応する断面図である。

ボイスコイルモータ8のボイスコイルモータ固定部5が備えるコイルに対して所定の向きの電流を印加すると、ボイスコイルモータ可動部24は、磁力によりボイスコイルモータ固定部5から離れる方向、すなわち上方へと移動する。そのため、ボイスコイルモータ可動部24が固定されている操作体部10(上方ガイド23、およびカバー21)も一体となって上方へと移動する(突出位置)。このとき、図8に示すように、上方ガイド23の垂下部23bの係止部23b−1がケース6の上方ガイド規制部62に係止するため、上方ガイド23、ならびに上方ガイドと一体となって移動するボイスコイルモータ可動部24およびカバー21の上方への移動量が制限される。

そして、ボイスコイルモータ8への電流の印加を中止すると、ボイスコイルモータ可動部24は、突出位置から、操作体部10、およびボイスコイルモータ可動部24の自重により図4に示す未操作時の状態(基準位置)へと復帰する。

また、未操作時に、上述した方向とは逆方向の電流をボイスコイルモータ8に対して印加すると、ボイスコイルモータ可動部24は、磁力により下方へと移動し、図9に示す状態となる。そのため、ボイスコイルモータ可動部24と一体となって移動する下方ガイド3の遮光部3eが、センサ7の物体検出空間へと入り込み、押しボタン装置1がONの状態となる。

そして、ボイスコイルモータ8への電流の印加を中止すると、ボイスコイルモータ可動部24は、復帰バネ4の付勢力により、図6に示す未操作時の状態へと復帰する。

このように、押しボタン装置1は、ボイスコイルモータ8への通電によりカバー21を上下動させることができ、これにより高い演出効果を得ることが可能である。

カバー21を上下動させる方法としては、ボイスコイルモータ8によりカバー21を上方へと移動し、自重により未操作時の位置へと復帰させる方法と、ボイスコイルモータ8によりカバー21を上方へと移動し、そのボイスコイルモータ8に流れる電流の向きを反転させ、カバー21を下方へと移動させる方法とが考えられる。また逆に、まずボイスコイルモータ8によりカバー21を下方へと移動し、その後、復帰バネ4の付勢力、あるいはボイスコイルモータ8に流れる電流の向きを反転させることでカバー21を上方へと移動させてもよい。

さらに、ボイスコイルモータ8にパルス電流等を印加することで、カバー21を小刻みに上下動させ、押しボタン装置1を振動させることができる。押しボタン装置1をどのように振動させるかは、ボイスコイルモータ8へ印加する電流(例えば、パルス幅等)を調整することで任意に設定することが可能である。

また、センサ7がONである信号を出力している間、光演出部22が光による演出を行うようにしてもよい。このような構成とすることで、カバー21の上下動に合わせて押しボタン装置1が発光し、高い演出効果を得ることが可能である。

このように、押しボタン装置1は、押し込み操作時に、押しボタン装置1の中央部において、操作体部10が備える上方ガイド23のボイスコイルモータ保持部23cが、ケース6のボイスコイルモータ保持部61の壁部61bに対して摺動する。そして、ボイスコイルモータ8は、当該摺動が起こる、ボイスコイルモータ保持部23cおよび壁部61bの内側に配置されている。

そのため、押しボタン装置1は、操作性のよい押しボタン装置であることに加えて、ボイスコイルモータ8を作動させることで、操作体部10の上下動や振動といった演出を行うことができ、高い演出効果を得ることができる。

また、操作体部10の上下動や振動をボイスコイルモータ8により実現することで、従来用いられている押しボタン装置のように、ギア等の機械的な機構を用いる必要が無く、押しボタン装置1を簡易な構成とすることができ、押しボタン装置1を小型化することが可能となる。

さらに、操作体部10の上下動や振動をボイスコイルモータ8の磁力により実現しているため、操作体部10の上下動や振動の最中に操作者が押しボタン装置1を操作したとしても押しボタン装置1が破損する可能性は低い。また、操作体部10は、磁力により移動するため、機械的な機構を使用した場合と比べて、操作体部10の移動を短時間で行うことができる。これにより、押しボタン装置1は、上下動だけではなく、振動といった演出も可能となり、操作者は、高い演出効果を得ることができる。

(4.光演出部22の構成) 次に、図10〜図13を用いて、光演出部22の構成について説明する。図10は、押しボタン装置1に備えられた光演出部22の断面斜視図であり、押しボタン装置1の操作方向(上下方向)に沿った断面を示している。図11は、光演出部22の構成を示す分解斜視図であり、(a)は上方から見た分解斜視図、(b)は下方から見た分解斜視図である。図12は、光演出部22が備える導光レンズ29の斜視図である。図13は、光演出部22が備える、印刷シート30が一体に形成された内側レンズ26の斜視図である。

図10、図11に示すように、光演出部22は、外側レンズ25と、内側レンズ26と、導光レンズ29と、印刷シート30と、ベース部27と、基板28とを備える。

基板28は、プリント回路基板であり、径の異なる同心円状に配設された複数のフルカラーLED素子28aを備えている。このうち、最も外周側の円に沿って配置されたフルカラーLED素子28a−1が、外側レンズ25に導入される光を発する光源であり、その内側の2周目の円に沿って配置されたフルカラーLED素子28a−2が、内側レンズ26に導入される光を発する光源である。そして、最も内周側の円に沿って配置されたフルカラーLED素子28a−3が、導光レンズ29に導入される光を発する光源である。

コネクタ28bは、フルカラーLED素子28aが搭載された面とは反対側の面に設けられている。基板28は、コネクタ28bを介して、押しボタン装置1を備えるパチンコ機100の制御部(不図示)と接続されており、当該制御部からの信号に基づいて、フルカラーLED素子28aを発光させる。

ベース部27は、光演出部22の各部を支持するための部材である。基板28は、ベース部27の底部の下側にビス等で固定される。ベース部27には、外周係合爪27aと、内周係合爪27bと、穴部27cと、突出部27dと、導光レンズ固定部27eとが形成されている。外周係合爪27aは、ベース部27の下部外周に2箇所形成されている。また、内周係合爪27bは、ベース部27の下部内周に2箇所形成されている。導光レンズ固定部27eはベース部27の底面に突出するように形成されている。

穴部27cは、ベース部27の底部に形成されており、基板28がベース部27に固定された状態で、基板28のフルカラーLED素子28a−3およびフルカラーLED素子28a−3に対応する位置に設けられている。

突出部27dは、ベース部27をケース6(図4参照)に固定するために設けられ、下方へと突出する円筒形状である。ここで、基板28、上方ガイド23、および下方ガイド3には、突出部27dに対応する位置に穴部が形成されており、そのため、突出部27dは、該穴部内に挿通されケース6に接触している。ベース部27は、突出部27dとケース6とをネジ等により固定することでケース6に対して固定されている。

導光レンズ29は、導光体からなり、一端部側から導入された光を内部で伝播して他端部側から出射するものである。図12に示すように、導光レンズ29は、上部(内側レンズ26側)が下部(ベース部27側)よりも広がったすり鉢状の胴部29aを有し、該胴部29aの上部の縁に光出射面29bが形成されている。光出射面29bは、内周側に対して外周側が低くなるように傾斜している。これにより、光出射面29bから出射された光は、光出射面29bの法線方向である斜め上方に向かって進むようになる。

このような導光レンズ29は、底部29cをベース部27の底部の中央部に当接させた状態で、ベース部27の導光レンズ固定部27eにネジ等により固定することで、ベース部27に対して固定されている。導光レンズ29の底部29cの下側には、底部29cの外周を囲うように、ベース部27側に固定された状態で穴部27cを通って最内周のフルカラーLED素子28a−3と対峙する突起部29dが複数形成されている。これら突起部29dよりフルカラーLED素子28a−3の光が導光レンズ29内に導入され、内部を伝播して光出射面29bから出射される。

図10、図11に戻り、内側レンズ26は、逆カップ状の導光体よりなり、導光レンズ29を覆うようにベース部27の上方に配置される。内側レンズ26は、ベース部27の内周係合爪27bに対応する位置に、係合穴26aが形成されている。内側レンズ26は、係合穴26aが、ベース部27の内周係合爪27bと係合することで、ベース部27に対して固定されている。

図13に示すように、内側レンズ26は、装飾用画像31を保持する印刷シート30が一体に形成されている。内側レンズ26の下端部(下部の縁)には、ベース部27側に固定された状態で穴部27cを通って2周目のフルカラーLED素子28a−2と対峙する突起部26bが複数形成されている。これら突起部26bよりフルカラーLED素子28a−2の光が内側レンズ26内に導入され、印刷シート30に保持されている装飾用画像31が表示される。

印刷シート30は、内側レンズ26の上面部26cに対応する領域に装飾用画像31を保持し、内側レンズ26の上面部26cから胴部26dに至る丸みを持った曲部26eに、第1画像の投影用画像32と第2画像33とを保持している。

装飾用画像31は、上述したように、フルカラーLED素子28a−2の光が内側レンズ26内に導入されて内側レンズ26が全体的に光ることで、内側レンズ26の上面部26cに表示される遊技者に直接視認させる画像である。

第1画像の投影用画像32は、導光レンズ29から出射された光によって、ガラス板103にて反射させ、遊技者に視認させる第1画像を投影するための画像である。第2画像33は、導光レンズ29から出射された光によって遊技者に画像を直接視認させる画像である。

装飾用画像31、投影用画像32および第2画像は、ここでは、印刷シート30に印刷にて形成されている。直接視認される装飾用画像31および第2画像とは異なり、投影用画像32は、ガラス板103に映ったものが視認される。したがって、投影用画像32のみ、第1画像の左右が反転した鏡像画像となっており、第1画像が文字であれば鏡文字に、図柄であれば左右反転した図柄になっている。投影用画像32は、押しボタン装置1がパチンコ機100に取り付けられた状態で、ガラス板103側を向く位置に形成されている。ここで、第1画像の文字や図柄をより目立たせるためには、文字や図柄の部分を透明にし、文字や図柄の周囲を不透明にした、いわゆる抜き文字の形式で作製することが好ましい。図13では、第1画像が「チャンス」であり、「チャンス」の鏡文字の投影用画像32が例示されている。

印刷シート30が一体に形成された内側レンズ26と導光レンズ29と最内周のフルカラーLED素子28a−3とにより、遊技盤101の有る方向に向かって光を照射して、遊技盤101を視認している遊技者の視界に入る領域に第1画像を投影する投影部であって、より具体的には、ガラス板103に向かって光を照射し、ガラス板103に反射させることによって遊技者に視認させる第1画像を投影する投影部が構成される。

第2画像33は、押しボタン装置1がパチンコ機100に取り付けられた状態で、投影用画像32が形成されているガラス板103側を向く位置を除いて形成可能である。第2画像33においても、文字や図柄をより目立たせるためには、投影用画像32と同様に、表示した文字や図柄の部分を透明にし、文字や図柄の周囲を不透明にした、いわゆる抜き文字の形式で作製すること好ましい。図13では、第2画像33として、「チャンス中」の文字が例示されている。本実施の形態では、第2画像33として、当該パチンコ機100の遊技者に向けた画像と、当該パチンコ機100の左右に向けた3つの画像を保持している。

さらに、本実施の形態に係る押しボタン装置1においては、より好ましい構成として、投影用画像32および第2画像33に対し、導光レンズ29からの照射光以外の光による視認性を低下させるべく、ハーフトーン印刷などの加工が施されている。

印刷シート30が一体に形成された内側レンズ26を製造する方法としては、例えば、シルクスクリーン印刷を用いて、装飾用画像31、投影用画像32および第2画像33を作成した印刷シート30を金型内に配置し、インサート成形により製造する方法が挙げられる。

図10、図11に戻り、外側レンズ25は、逆カップ状の導光体よりなり、内側レンズ26を覆うようにベース部27の上方に配置される。外側レンズ25は、上面部25cの表面あるいは裏面あるいはその両方に、遊技者に向けた演出用画像(不図示)を表示するための微細な凹凸の光拡散パターンが形成されている。外側レンズ25は、ベース部27の外周係合爪27aに対応する位置に係合穴25aが形成されている。外側レンズ25は、係合穴25aが、ベース部27の外周係合爪27aと係合することで、ベース部27に対して固定されている。

外側レンズ25は、ベース部27に固定された状態で、ベース部27の縦壁部の外側に位置し、その下端部25bが基板28の最外周のフルカラーLED素子28a−1と対峙する。下端部25bより外側レンズ25内に導入されたフルカラーLED素子28a−1の光は、光拡散パターンから出射して、遊技者に直接視認させる演出用画像を表示する。なお、光拡散パターンにて形成された演出用画像が視認可能となる原理については、実施の形態2において説明する。

(5.光演出部22の動作説明) 次に、図10、図13、図14、図15を用いて、光演出部22の動作について説明する。図14は、光演出部22を備えた押しボタン装置1による演出動作を示す説明図であり、(a)は押しボタン装置1を上方より見た状態を示し、(b)は押しボタン装置1を側方より見た状態を示している。図15は、パチンコ機100における第1画像が反射される部分を拡大して示す要部拡大図である。

図10に示すように、基板28における最内周のフルカラーLED素子28a−3が点灯されると、その光が光演出部22における導光レンズ29内に導入され、導光レンズ29内を伝播し、光出射面29bから斜め上方に出射される。出射光は、内側レンズ26の曲部26eにおいて、印刷シート30に保持されている投影用画像32および第2画像33(図13参照)を通過する。

図14の(a)(b)に示すように、投影用画像32を通過した第1画像となる出射光(LED光)は、ガラス板103に向かって照射され、図15に示すように、ガラス板103の領域103aにて反射され、第1画像が視認可能となる。領域103aは、遊技領域における始動口(不図示)や入賞口(不図示)付近とすることが好ましい。この部分は遊技者がすぐに認識できる場所であり、かつ、表示画面106の前に比べて暗い部分でもあり、第1画像の認識もしやすい。

また、図14の(a)(b)に示すように、第2画像33を通過した出射光(LED光)により、当該パチンコ機100の遊技者、および当該パチンコ機100の左右に位置する遊技者が、それぞれに対応した第2画像33を直接視認可能となる。

(6.構成による効果) 以上のように、本実施の形態に係る押しボタン装置1は、光演出部22を備えており、光演出部22から遊技盤101を覆うガラス板103に、ガラス板103にて反射させることによって遊技者に視認させる第1画像となる光を照射する構成である。

これにより、遊技盤101の下側の、遊技盤101を注視している遊技者にて気付かれ難い位置に配置された押しボタン装置1であっても、その光による演出が遊技盤101を注視する遊技者の視界に入るようになり、インパクトのある演出が可能となる。

また、第1画像となる光の照射元として、押しボタン装置1の存在をアピールすることができるので、遊技盤101に設けられた表示画面106に本体部2への操作を促す画像表示などの手段を講じずとも、押しボタン装置1に注目させて操作を自ずと促すことができる。

この場合、例えば第1画像として、本体部2への操作を促す画像を表示することで、より確実に本体部2への操作を促すことができる。また、遊技盤101に設けられた表示画面106に本体部2への操作を促す画像表示などの手段を講じる必要がなくなることで、表示画面106を別の演出に用いることも可能になり、搭載されるパチンコ機100における演出の幅をより一層広げることもできる。

また、印刷シート30に保持される投影用画像32を変更することで、透明板に表示する第1画像を簡単に変更することができるので、種類の異なる遊技機間で、共通の構成を採用してコストを抑えながら、各遊技機に応じた演出が可能となり、新しいバリエーションを取り入れることも簡単に可能となる。

ところで、照明装置が点灯された明るい環境下に設置されるパチンコ機100において、ガラス板103に反射させて第1画像を視認させるためには、光演出部22から照射される第1画像となる光は、ある程度強い光である必要がある。光演出部22では、導光レンズ29を用いてある程度強い光を実現している。

本実施の形態に係る押しボタン装置1では、印刷シート30に、投影用画像32以外に、パチンコ機100の正面に居る遊技者や、パチンコ機100の左右の方向に居る他の遊技者に直接視認させる第2画像33も保持させ、導光レンズ29より出射される比較的強い光を利用して表示する構成である。

導光レンズ29より出射される比較的強い光を利用して表示される第2画像33は、内側レンズ26に導光された光にて表示される装飾用画像31よりも強く輝いた表示となるため、装飾用画像31と一緒に表示されたとしても遊技者に視認させることが可能となり、よりインパクトのある演出が可能となる。

導光レンズ29を用いた構成では、導光レンズ29における光出射面29bのある一端部側を厚肉に形成し、帯状に延びる光出射面29bの幅を太くすることで、ガラス板103に反射させて視認させる第1画像を大きくできる。

ところで、装飾用画像31を表示するために、基板28のフルカラーLED素子28a−2の光が内側レンズ26内に導入された場合に、投影用画像32や第2画像33までもが視認されることがある。また、内側レンズ26内に導入されなくとも、遊技場の照明装置などの外部の光にて、投影用画像32や第2画像33が視認されることもある。このような場合、導光レンズ29を点灯して行う第1画像および第2画像33の表示による演出の効果が低下する。

これに対し、本実施の形態に係る押しボタン装置1においては、上述したように、より好ましい構成として、投影用画像32および第2画像33に対し、導光レンズ29からの照射光以外の光による視認性を低下させるべく、ハーフトーン印刷などの加工が施されている。これにより、導光レンズ29からの光によって表示される第1画像および第2画像33による演出の効果の低下を回避できる。

なお、本実施の形態に係る押しボタン装置1においては、本体部2が上方より見て円形をなす構成を例示したが、本体部の形状は、上方より見て矩形を成すものなど、他の形状であってもよい。本体部2が矩形を成す場合は、外側レンズ、内側レンズ、および導光レンズの光出射面等も、同じく矩形を成す構成とすることが好ましく、矩形形状の導光レンジ、内側レンズ、外側レンズも、本願発明の範疇である。

また、本実施の形態に係る押しボタン装置1においては、導光レンズ29をすり鉢状とし、光出射面29bを円環状としたが、第1画像のみを視認させる構成であれば、導光レンズ29を1/4にカットした形状とし、光出射面29bをガラス板103に向けて配置された構成であってもよい。

〔実施の形態2〕 本発明の他の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1との相違点について説明する。

本実施の形態に係る押しボタン装置1は、光演出部22に代えて光演出部22Aを備えている。この点が、実施の形態1に係る押しボタン装置1と異なる。

図16は、押しボタン装置1に備えられた光演出部22Aの断面斜視図であり、押しボタン装置1の操作方向(上下方向)に沿った断面を示している。図17は、図16における破線で囲った部分を拡大して示す要部拡大図である。但し、図16とは断面をとらえる角度が若干異なると共に、カバー21を記載している。図18は、外側レンズ25Aに形成された光拡散パターンについて説明する図であり、(a)は光拡散パターンによる光が出射される原理を示し、(b)は光源が点灯している時の見え方を示し、(c)は光源が消灯している時の見え方を示す。

図16に示すように、光演出部22Aにおいては、導光レンズ29は備えられておらず、これに伴い、基板28に代えて、導光レンズ29に対応した最内周のフルカラーLED素子28a−3が設けられていない基板28Aを備え、ベース部27に代えて、最内周のフルカラーLED素子28a−3に対応した穴部27cが形成されていないベース部27Aを備えている。

また、光演出部22Aにおいては、印刷シート30に代えて印刷シート30Aが内側レンズ26と一体に形成されると共に、外側レンズ25に代えて外側レンズ(導光体、レンズ部材)25Aを備えている。印刷シート30Aと印刷シート30との違いは、印刷シート30Aが第1画像の投影用画像32および第2画像33を保持していない点である。

外側レンズ(導光体、レンズ部材)25Aと外側レンズ25との違いは、外側レンズ25Aにおける上面部25Acから胴部25Adに至る丸みを持った部分25Aeの表面あるいは裏面あるいはその両方に、演出用画像(不図示)と同じ手法で、第1画像となる光を出射させるための光拡散パターン40が形成されている点である。外側レンズ25Aは、押しボタン装置1がパチンコ機100に取り付けられた状態で、光拡散パターン40の形成部分をガラス板103(図1参照)に向けて配置されている。

このような構成では、下端部25Abより外側レンズ25A内部に導入されたフルカラーLED素子28a−1の光が、光拡散パターン40から出射してガラス板103に向かって照射され、ガラス板103で反射させることで遊技者に視認させる第1画像となり、視認可能となる。

図18の(a)に示すように、光源90(フルカラーLED素子28a−1に相当)から出射され、導光体91(外側レンズ25Aに相当)の一端部側から内部に導入された光は、導光体91内部を全反射しながら他端側へと伝播していき、他端側から出射する。この間に、導光体91の表面に形成された微細な凹凸(ディンプル加工)92からなる光拡散パターンの作用を受けて、全反射条件が破られた光が導光体91の表面から出射する。演出用画像(不図示)は、光拡散パターンより出射される光が直接視認される。第1画像は、光拡散パターンより出射された光がガラス板103にて反射されたものが視認される。

なお、図18の(a)では、光拡散パターンを導光体91における全反射条件が破られた光が出射する表面とは反対側の裏面に形成しているが、表面に設けてもよく、表裏両面に設けることもできる。反射して表示させる第1画像の光拡散パターン40は、直接視認させる演出用画像の光拡散パターンとは常に表裏が反転したものとなる。つまり、拡散パターンを表面に形成する場合は、表面より見て、演出用画像の光拡散パターンは演出用画像のままであるが、第1画像の光拡散パターンは鏡像画像となる。逆に、光拡散パターンを裏面に形成する場合は、裏面より見て、第1画像の光拡散パターンは第1画像のままであるが、演出用画像の光拡散パターンは鏡像画像となる。

図18の(b)に示すように、光源(フルカラーLED素子28a−1)の点灯時、光拡散パターン40からは光が出射され、図18の(c)に示すように、光源(フルカラーLED素子28a−1)の消灯時、光拡散パターン40から光が出射されず、光拡散パターン40を視認することはできない。

図17に戻り、該図に示すように、上記構成の光演出部22Aにおいては、基板28における最外周のフルカラーLED素子28a−1(第1光源、第2光源)が点灯されると、その光が光演出部22Aにおける外側レンズ25A内に導入され、外側レンズ25A内を伝播し、伝播する間に光拡散パターン40から斜め上方へと出射される。

外側レンズ25Aと最外周のフルカラーLED素子28a−1とにより、遊技盤101の有る方向に向かって光を照射して、遊技盤101を視認している遊技者の視界に入る領域に第1画像を投影する投影部であって、より具体的には、ガラス板103に向かって光を照射し、ガラス板103に反射させることによって遊技者に視認させる第1画像を投影する投影部が構成される。

図19は、光演出部22Aを備えた押しボタン装置1による演出動作を示す説明図であり、(a)は押しボタン装置1を上方より見た状態を示し、(b)は押しボタン装置1を側方より見た状態を示している。

図19の(a)(b)に示すように、光拡散パターン40から出射された第1画像となる出射光(LED光)は、ガラス板103に向かって照射される。ガラス板103に向かって照射された光は、ガラス板103の領域103aにて反射され、第1画像が視認可能となる。

なお、図16の光演出部22Aでは、外側レンズ25Aの丸みを持った部分25Aeに、第1画像となる光を出射する光拡散パターン40のみを設けた構成を例示したが、遊技者に直接視認させる第2画像を表示するための光拡散パターンを設ける構成としてもよい。遊技者に直接視認させる第2画像を表示するための光拡散パターンは、外側レンズ25Aの上面部25Acに形成される演出用画像(不図示)の光拡散パターンと同様に形成すればよい。

図20は、外側レンズ25Aの丸みを持った部分25Aeに、第1画像となる光を出射する光拡散パターン40と、遊技者に直接視認させる第2画像を表示するための光拡散パターン41とが形成された変形例の光演出部22Aによる、演出動作を示す説明図であり、押しボタン装置1を上方より見た状態を示している。

図20に示すように、光拡散パターン40による第1画像となる出射光(LED光)に加えて、光拡散パターン41による出射光(LED光)が出射され、当該パチンコ機100の遊技者、および当該パチンコ機100の左右に位置する遊技者が、それぞれに対応した光拡散パターン41による第2画像を直接視認可能となる。

外側レンズ25Aを用いて第1画像を表示する構成では、外側レンズ25Aの丸みを持った部分25Aeの曲率を変えることで、ガラス板103に反射させて視認させる第1画像の位置を変えることができる。

なお、ここでは、丸みを持った部分25Aeを有する外側レンズ25Aとしたが、丸みに代えて面取り状に加工してテーパ(傾斜)を持った外側レンズとしてもよい。

このような構成では、丸みを持った部分25Aeやテーパ部分を広く取ることで、肉厚成形の必要な導光レンズ29を用いる構成よりも容易に、ガラス板103に反射させて視認させる第1画像を大きくすることができる。

〔実施の形態3〕 本発明の他の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1、実施の形態2との相違点について説明する。

本実施の形態に係る押しボタン装置1は、光演出部22に代えて光演出部22Bを備えている。この点が、実施の形態1に係る押しボタン装置1と異なる。

図21は、押しボタン装置1に備えられた光演出部22Bの断面斜視図であり、押しボタン装置1の操作方向(上下方向)に沿った断面を示している。図21に示すように、光演出部22Bは、光演出部22における導光レンズ29および第1画像の投影用画像32を保持する印刷シート30が一体に形成された内側レンズ26と、光演出部22Aにおける第1画像の光拡散パターン40が形成された外側レンズ25Aとを備えた構成である。

図22は、光演出部22Bを備えた押しボタン装置1による演出動作を示す説明図であり、押しボタン装置1を側方より見た状態を示している。図22に示すように、上記構成によれば、導光レンズ29から出射され、印刷シート30を通過する際に投影用画像32を取り込んだ第1画像となる出射光(LED光)と、外側レンズ25A内に導入され、光拡散パターン40から出射された第1画像となる出射光(LED光)との両方を、ガラス板103に向かって照射することができる。これにより、より多くの情報を、ガラス板103に反射させて遊技者に視認させることができる。

なお、図22の構成では、遊技者に直接視認させる第2画像を印刷シート30のみに形成しているが、外側レンズ25Aにさらに第2画像用の光拡散パターンを設ける構成としてもよい。

このような構成では、導光レンズ29の光源となる最内周のフルカラーLED素子28a−3(図10参照)と、外側レンズ25Aの光源となる最外周のフルカラーLED素子28a−1(図21参照)との点灯タイミングをずらすことで、より複雑な光による演出が実施でき、演出の幅をより一層広げることができる。

(変形例) 上述した各実施の形態に適用できる変形例について説明する。上述した各実施の形態では、図15に示したように、遊技機としてのパチンコ機100に押しボタン装置1を搭載して、押しボタン装置1より、遊技盤101の有る方向に光を照射し、ガラス板103の領域103aにて反射させることで第1画像を視認させる構成であった。

これに対し、変形例の構成では、図23に示すように、遊技機としてのスロットマシン200に押しボタン装置1が搭載されており、押しボタン装置1より、遊技盤202の有る方向に光を照射し、遊技盤202の周囲の枠体203の領域203aに第1画像を投影して視認させるようになっている。遊技盤202の周囲を覆う枠体203にスクリーンを設けて、視認性を上げるようにしてもよい。

本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

1 ボタン装置(遊技機用操作装置) 2 本体部(操作部、押しボタン部) 22A 投影部 22B 投影部 25A 外側レンズ(演出部、レンズ部材、導光体) 28a−1 フルカラーLED素子(第1光源、第2光源、投影部) 40 第1画像の光拡散パターン(投影部) 41 第2画像の光拡散パターン(投影部) 100 パチンコ機(遊技機) 101 遊技盤 103 ガラス板(透明板) 106 表示画面 200 スロットマシン 202 遊技盤

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