装置を手動で制御するための制御装置

申请号 JP2016007634 申请日 2016-01-19 公开(公告)号 JP2016136389A 公开(公告)日 2016-07-28
申请人 メソッド・エレクトロニクス・マルタ・リミテッド; 发明人 エヴァン・ストリンゴス;
摘要 【課題】装置を手動で制御するための制御装置(1)を提供する。 【解決手段】装置(1)は、回転ノブ(2)と、この回転ノブ(2)に連結された、少なくとも一つの第1の割出プロファイル(4)及び少なくとも一つの第2の割出プロファイル(5)並びに少なくとも一つの非割出プロファイル(6)を持つキャリア(3)と、プランジャー(7)と、少なくとも一つの第1の移動可能な割出装置(8)と、少なくとも一つの第2の移動可能な割出装置(9)とを備え、割出装置(8)及び割出装置(9)により、割出プロファイル(4)及び割出プロファイル(5)に関して個別の割出 位置 が得られる。 【選択図】図2
权利要求

装置を手動で制御するための制御装置(1)において、 回転ノブ(2)と、 回転ノブ(2)に連結された、少なくとも一つの第1の割出プロファイル(4)及び少なくとも一つの第2の割出プロファイル(5)並びに少なくとも一つの非割出プロファイル(6)を有するキャリア(3)と、 プランジャー(7)と、 少なくとも一つの第1の移動可能な割出装置(8)と、 少なくとも一つの第2の移動可能な割出装置(9)とを備え、 割出装置(8)及び割出装置(9)により割出プロファイル(4)及び割出プロファイル(5)に関し、個別の割出位置が得られる、 制御装置。請求項1に記載の制御装置において、 キャリア(3)は、少なくとも一つの更なる非割出プロファイル(6)を有することを特徴とする、 制御装置。請求項1に記載の制御装置において、 第1の移動可能な割出装置(8)及び第2の移動可能な割出装置(9)は、垂直方向に移動可能な構成要素(10)に配置されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1又は2に記載の制御装置において、 第1の移動可能な割出装置(8)及び第2の移動可能な割出装置(9)は、互いに対し、ある度に配置されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1又は2に記載の制御装置において、 第1の移動可能な割出装置(8)及び第2の移動可能な割出装置(9)は、互いに対し、基本的に平行に配置されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1又は2に記載の制御装置において、 第1の移動可能な割出装置(8)及び第2の移動可能な割出装置(9)は、少なくとも一つの別の割出プロファイル(60、61、62)と関連することを特徴とする、 制御装置。請求項1から6までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 第1の移動可能な割出装置(8)及び第2の移動可能な割出装置(9)は、ばね装置(11、12)に取り付けられていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から7までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 前記割出プロファイル(4)は、戻り止めの輪郭(41)の形状で形成されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から8までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 前記割出プロファイル(5)は、戻り止めの輪郭(51)の形状で形成されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から9までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 少なくとも一つの別の割出プロファイル(60)は、戻り止め構造(61)の形状で形成されていることを特徴とする制御装置。請求項1から10までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 割出プロファイル(4)及び割出プロファイル(5)は、戻り止めの輪郭(41)及び戻り止めの輪郭(51)の形状で形成されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から11までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 割出プロファイル(4)、割出プロファイル(5)及び割出プロファイル(60)は、戻り止めの輪郭(41)、戻り止めの輪郭(51)及び戻り止めの輪郭(61)の形状で形成されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から12までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 割出プロファイル(4)の戻り止めの輪郭(41)及び割出プロファイル(5)の戻り止めの輪郭(51)は異なる形状に形成されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から13までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 垂直方向に移動可能な構成要素(10)は、回転的に固定された態様で配置されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から14までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 戻り止めの輪郭(41)及び/又は戻り止めの輪郭(51)は、制御装置の使用時に、これらの輪郭により異なる触覚が生じるように形成されていることを特徴とする、 制御装置。請求項1から15までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 一つの割出位置において、 第2の移動可能な割出装置(9)は、非割出プロファイル(6)上で自由に移動することができるが、 第1の割出プロファイル(4)及び戻り止めの輪郭(41)を一方とし、第1の移動可能な割出装置(8)とを他方として、これらの間の割出位置が係合することを特徴とする、 制御装置。請求項1から16までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 一つの割出位置において、 一方において、第2の移動可能な割出装置(9)は、割出プロファイル(5)及び前記戻り止めの輪郭(51)と、割出位置にあるが、 他方において、第1の割出プロファイル(4)及び戻り止めの輪郭(41)と、第1の移動可能な割出装置(8)との間の割出位置の係合が外れることを特徴とする、 制御装置。請求項1から17までのうちのいずれか一項に記載の制御装置において、 キャップ(21)を手動で作動することにより、リニアアクチュエーター(14)を作動する接触スイッチ(13)が設けられており、 リニアアクチュエーター(14)は、割出位置を変化させるために、垂直方向に移動可能な構成要素(10)を垂直方向に移動することを特徴とする、 制御装置。

说明书全文

本発明は、装置を手動で制御するための制御装置において、回転ノブと、この回転ノブに連結された、少なくとも一つの第1の割出プロファイル及び少なくとも一つの第2の割出プロファイル及び少なくとも一つの非割出プロファイルを持つキャリアと、プランジャーと、並びに少なくとも一つの第1の移動可能な割出装置及び少なくとも一つの第2の移動可能な割出装置とを含み、前述の割出装置により、第1及び第2の割出プロファイルに関して個別の割出位置が得られる装置に関する。

装置を手動で制御するための制御装置は、特に、自動車の分野で知られている。このような制御装置は、しばしば、自動車のセンターコンソールの領域に配置されている。こうした装置は、様々な機能、例えば、ナビゲーションシステム、ラジオ、インターネット・アプリケーション、音楽装置の制御に使用することができる。

制御装置がその基礎とする、又は制御装置に作用を及ぼす、前述の機能の電気的、電子的及び/又はソフトウェアによる制御は、一般的に知られている。

多くの場合、このような制御装置の中央には、垂直方向の軸線を中心として回転可能なノブが配置されており、ノブは、四つの方向に向きを変えることができ、垂直方向の軸線に沿って下方に押すことができるが、これにより、ノブの回転移動と組み合わせて、様々な割出位置を選択することができる。

様々な試みが、従来技術において、このような制御装置の触覚に影響を及ぼし、制御装置を手動で作動することから生じる様々な作動位置が選択され、実現されていることについてのフィードバックを使用者に与えるために、なされてきた。しかしながら、この点に関して提案された技術的な解決方法は、全て、非常に複雑であり、故障しやすく、そして製造に費用がかかる。さらに、これらの解決方法は、しばしば、これらの制御装置の使用を使用者にとって容易なものにするどころか、複雑であるために、使用者に対し過大な要求をすることになる。

例えば、DE 100 29 191 A1には、電子制御式液体回転ノブが、触覚制御エレメントとして、開示されている。回転ノブは、磁気流動性の液体中で作動する。粘度が磁界により制御される。磁界による制御に応じて、様々な戻り止め位置が実現する。このような制御装置の構造は非常に複雑であり、複雑な制御技術を必要とし、そして、製造に費用がかかる。

また、WO2013/068482 A2には、車輛装置を手動で制御するための車輛制御装置が開示されており、それは、少なくとも一つの回転ノブと、回転ノブに連結された、回転ノブと共通の回転軸線に回転可能取り付けられた少なくとも一つの歯車とを含み、更に、歯車の少なくとも一つの歯と関連し、歯車の回転に関し、静止した態様で取り付けられた、少なくとも一つの磁石エレメントを含んでいる。この装置の構造もまた非常に複雑であり、磁石の技術に関する問題点が解決されることを前提としており、取扱いが複雑であり、製造に非常に費用がかかる。

さらに、触覚の変化に磁界の技術を使用する、これらの複雑な装置は、高度な特別のLED技術と組み合わせられるが、それは、例えば、WO2013/068482に開示されている。

要するに、現在の従来技術の特徴は、回転ノブを有する、装置を手動で制御するためのこのような制御装置が、一つの触覚プロファイルしか決定しないことにある。したがって、異なる及びそれぞれの割出戻り止めの数を検知するため、二つの別々のモジュールが同じ機能を果たすために必要とされる。使用時に一つ以上の触覚プロファイルを検出する制御装置がある限り、これらの装置は複雑であり、故障しやすく、多くの場合において使用者に対し過大な要求をすることになる。

DE 100 29 191 A1

WO 2013/068482 A2

したがって、この従来技術を踏まえつつ、本発明の目的は、二つ又はそれ以上の触覚プロファイルの検出を単一の回転モジュールによりすることにあり、複数のモジュールを使用する必要がないようにされるべきであることにある。また、複雑でない電気的・機械的システムを使用することを目的とする。さらに、容易であるが、安全な扱いを、このような制御装置について、使用者ができるようにし、少なくとも二つの触覚プロファイルが提供されることにより、使用者が目的とする設定された割出位置を確認することができるようにされるべきである。

これらの課題は、主たる請求項の特徴により解決される。有利な実施態様は、従属項に記載されている。

装置を手動で制御するための本発明による制御装置は、回転ノブを含んでおり、その回転ノブは、固定ハウジングに配置されており、固定ハウジングは、自動車のセンターコンソール又はある装置の任意のほかの基礎の上に配置されている。回転ノブは、その垂直方向の軸線を中心として、360度、回転可能である。

有利には、回転ノブは波状の外リングを有し、使用者は、このリングにより、回転ノブを回転対称に動作させることができる。

さらに、回転ノブは、その上部正面側に配置された、外リングの回転動作には従わない表面を有している。正面側は、例えば、キャップの形状で形成されていてもよく、簡略化のために、これをキャップと呼ぶ。キャップは、使用者が、例えば、垂直方向の軸線の垂直方向に手で押すことにより作動させることができる。

キャップを作動すること、特に押すことにより、回転ノブの内側に設けられたプランジャーが作動され、プランジャーは、押された状態で、例えば、リニアアクチュエーターを作動する接触スイッチに当たる。これを、以下、詳細に説明する。

ハウジングの内部に配置されたキャリアが、回転ノブに、特に好適に波状とされた外リングに連結されている。

有利には、回転ノブ、特に波状の外リングと、ハウジングの内部に配置されたキャリアとの間の連結は、固定的にされている。

回転ノブ、特に波状の外リングを回転することにより、前述のキャリアが同様に回転する。

有利には、キャリアは、三次元的なリングの形状に形成されている。

前述のキャリアは、少なくとも二つの割出プロファイル、すなわち、少なくとも一つの第1の割出プロファイル及び第2の割出プロファイルを有する。

好ましくは、キャリアは、更に少なくとも一つの非割出プロファイルを有する。

前述のプロファイルは、好ましくは、キャリアにおいて、例えば、三次元的なリングにより、異なる高さのレベルに配置される。

底部から見て、まず、第1の割出プロファイルがキャリアの垂直方向の軸線に配置されている。第2の割出プロファイルがその上方に配置されている。少なくとも一つの非割出プロファイルが第2の割出プロファイルと隣接して配置されている。

前述の割出プロファイルは、好ましくは、キャリアの内周にわたり配置されている。

好ましくは、第1の割出プロファイルは鋸歯状のプロファイルである。特に好ましくは、鋸歯状のプロファイルは三形状をし、垂直方向に見て、下方に突出する角度が鈍角をなしている。

鋸歯状のプロファイルの代りに、同様のプロファイルが第1の割出プロファイルとして設けられていてもよく、例えば、波状のプロファイルが設けられていてもよい。このような幾何学的設計の組合せは、当業者の裁量の範囲内である。

特に好ましい実施態様では、前述の第1の割出プロファイルは、少なくとも6個から9個の鋸歯状又は波状のプロファイル部分を有する。

好ましくは、第2の割出プロファイルは、垂直方向において、第1の割出プロファイルの上方に配置され、鋸歯状又は波状に形成されている。

第2の割出プロファイルは、多数のそのようなプロファイルセグメントを含んでいる。内容を制限するものではないが、多くの用途について、18個から24個のプロファイルセグメントの数が好ましいと考えられる。

第2の割出プロファイルにおける多数のプロファイルセグメントにより、平らな接触面又はスキャニング面が形成される。

第2の割出プロファイルのプロファイルセグメントは、第1の割出プロファイルのプロファイルセグメントよりも低く形成される。

キャリアの垂直方向において底部から見ると、いわゆる非割出プロファイルが第2の割出プロファイルと隣接して、好ましくは第2の割出プロファイルの上方又は下方に配置されている。前述の非割出プロファイルは、好ましくは、第1及び第2の割出プロファイルに存在するようなプロファイルセグメントがない平らな表面の形状に形成されている。

第1の割出プロファイル及び第2の割出プロファイルのプロファイルセグメントは、それぞれ、戻り止めの輪郭を形成する。

前述の第1及び第2の割出プロファイルに加えて、キャリアは、一つ又は幾つかの別の割出プロファイル備えていてもよい。これは、主として所期の目的による。

所期の目的に応じて、それぞれの割出プロファイルの相対的な配置が異なっていてもよい。

前述の鋸歯状のセグメント及び/又は波状の高さ及び数が、それぞれの達成可能な割出位置の数を決定する。

好ましくは、プロファイルセグメントの異なる高さのプロファイルが、割出プロファイルと相互に動作する関係に入り、以下に説明される、移動可能な割出装置の作動と協働する回転ノブの作動に用いられるべき力に影響を及ぼす。

少なくとも第1及び第2の割出プロファイルの形状が異なるため、異なる触覚が作り出され、使用者に多様な割出位置の選択及び実現についての情報が与えられる。

第1の割出プロファイル及び第2の割出プロファイルの前述の鋸歯状又は波状に形成する代わりに、当然のことながら、逆の構造、例えば、異なる大きさ及び深さの半球形の凹部を、キャリアの方に選択することもできる。

また、第1の割出プロファイル、第2の割出プロファイル及び非割出プロファイルは、キャリアの外側に配置されていてもよい。さらに、これらのプロファイルは、キャリアの内側及び外側に交互に配置されていてもよい。

本発明による装置は、その内部に、少なくとも一つの第1の移動可能な割出装置及び少なくとも一つの第2の移動可能な割出装置をも有する。これらの移動可能な割出装置は、プランジャーとも呼ばれる。

第1の移動可能な割出装置は、キャリアの第1の割出プロファイルと相互に動作する関係に入るように設計されている。

第2の移動可能な割出装置は、キャリアの第2の割出プロファイル及び非割出プロファイルと相互に動作する関係に入るように設計されている。

特に、第2の移動可能な割出装置は、第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭と接触できるボールを含んでいてもよい。第2の移動可能な割出装置は、特にボール形態をしているが、ばねにより負荷されていてもよく、特に圧縮コイルばね上に配置されていてもよい。この点に関しては、「移動可能」という用語は、このばねによる負荷に言及しているわけではない。この用語については、以下、説明する。

好ましくは、第1の移動可能な割出装置も、ばねによる負荷がされている。特に圧縮コイルばねに連結されていてもよい。

少なくとも二つの移動可能な割出装置は、内ハウジングに配置され、内ハウジングは、プランジャーの下に配置され、プランジャーは回転ノブのキャップの下に設けられている。

内ハウジングは、キャリアと隣接して配置されている。

回転ノブの外側に面する上部の領域は開放されている。これにより、一方において、キャリアの第1の割出プロファイルと第1の移動可能な割出装置との間を効果的に接触でき、他方において、キャリアの第2の割出プロファイルと第2の移動可能な割出装置との間を効果的に接触できる。

第2の移動可能な割出装置の方は、移動可能な構成要素、例えば、ハウジングに配置されており、ハウジングの方は、前述の内ハウジング内で垂直方向に移動可能である。

第2の移動可能な割出装置は、好ましくは、第1の移動可能な割出装置に対し、直角に配置される。

第1の移動可能な割出装置との関係において、第2の移動可能な割出装置は、平位置をとり、すなわち、回転ノブの垂直方向との関係において、90度の角度に配置される。

第2の移動可能な割出装置のハウジングは、好ましくは、第1の移動可能な割出装置の上又は上部正面側に取り付けられている。特に圧縮コイルばねにより、ばねによる負荷が加えられたボールの移動可能性は、この取付けにより影響が及ぼされることはない。

好ましくは、第1の移動可能な割出装置は、垂直方向に整列されている。好適に設けられた圧縮コイルばねは、垂直方向に上下に移動可能な基礎の上に載せられている。

このような構成により、第1及び第2の割出装置は、ほぼ下部の位置から上部の位置まで、絶対的な態様のみならず、隣接したキャリアの割出プロファイルの配置との関係においても、垂直方向に移動する。

第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置がこのように移動可能な構成であることにより、第1の移動可能な割出装置は、回転及び/又は押圧による制御装置の作動に応じて、キャリアの第1の割出プロファイルと相互に動作する関係に入ることができる。このようなことが生ずることは、第2の移動可能な割出装置がキャリアの第2の割出プロファイルと相互に動作する関係に入るかどうか、及びその程度に関わらない。

第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置は、すなわち、垂直方向に移動可能な構成に配置される。この移動可能性を生じさせる機構を、以下、説明する。

第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置を入れているケース状の装置は、図示されるように、垂直方向に移動可能であるが、回転方向に固定されており、すなわち、回転ノブの好ましい外リング及びその上に配置されたキャリアとともに、周方向回転方向に移動することがない。

このような構成が意味することは、したがって、移動可能な基礎及び移動可能な構成要素の配置が、上方、言い換えれば、回転ノブのキャップの方向に、位置付けられたとき、第2の移動可能な割出装置が、キャリアの第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭とは接触していないということである。むしろ、第2の移動可能な割出装置は、キャリアの非割出プロファイル上で自由に移動することができる。その結果、第2の移動可能な割出装置は、キャリアの第2の割出プロファイルとは割出接触していない。

第2の移動可能な割出装置のこの配置において、接触が確立されるのは、第1の移動可能な割出装置の正面側とキャリアの第1の割出プロファイルの戻り止めの輪郭との間のみである。

第1割出装置は、この位置で上方に移動するが、キャリアの第1の割出プロファイルの鋸歯状又は波状の戻り止め構造と接触する。

したがって、キャリアを回転ノブの外リングとともに回転することにより、第1の移動可能な割出装置は、鋸歯状又は波状の戻り止めの輪郭をたどる。これにより比較的強い触覚が生じる。

移動可能な構成要素、好ましくはケース状の装置が、第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置とともに、回転ノブの垂直方向の軸線に対し、回転ノブの下部の領域に位置付けられているときは、このような配置により得られる効果は、二つの構成要素の割出位置が、キャリアの第1の割出プロファイル及び第2の割出プロファイルに対し、変化するというものである。その結果、触覚も変化する。

この場合、第2の移動可能な割出装置は、キャリアの第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭と接触する。回転ノブの外リングと、つまりは、キャリアとを、その垂直方向の回転軸線を中心として回転することにより、第2の移動可能な割出装置は、圧縮コイルばねにより取り付けられたボールの好ましい実施態様において、キャリアの第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭をたどる。

前述のように、この戻り止めの輪郭が、好ましくは、キャリアの第1の割出プロファイルの戻り止めの輪郭と比較して、より短く、かつ、より滑らかであるため、使用者が感じる触覚が変化する。

最後に述べた構成において、第1の移動可能な割出装置は、キャリアの第1の割出プロファイルとは接触していない。

第1及び第2の移動可能な割出装置を入れているケース状の装置の垂直方向の移動は、リニアアクチュエーターにより行われる。このリニアアクチュエーターは、モータによっても、又は任意のほかの方法で駆動されてもよく、したがって、手動で駆動されてもよい。唯一の重要なファクターは、リニアアクチュエーターにより、制御装置を第1の触覚プロファイルから第2の触覚プロファイルに切り換えることができるということであり、これは、ケース状の装置が移動することによる。

好ましくは、リニアアクチュエーターは、回転ノブのハウジングの内部に位置する接触スイッチにより作動される。好ましくは、これが生じるのは、使用者が回転ノブのキャップを垂直方向に下方に押したときであり、プランジャーもまた下方に押され、これにより接触スイッチとの接触が確立されるときである。

本発明の第2の実施態様では、第1の移動可能な割出装置は、第2の移動可能な割出装置に対し、軸線方向の位置から平行な位置にシフトされる。

推奨されることは、第1の移動可能な割出装置が、キャリアの鋸歯状又は波状の戻り止め構造と接触すべきではないということ、かつ、前述の割出プロファイルの波状の戻り止め構造エレメントの数が、第2の割出プロファイルの戻り止め構造の戻り止め構造エレメントの数とは大きく異ならないということであり、それは、最初に言及した鋸歯状に形成された実施態様におけるようなものである。

前述のほかの実施態様では、第1の移動可能な割出装置は、同様に、第1の割出プロファイルの戻り止めの輪郭と接触することができるボールを有していてもよい。ボールを備えた第1の移動可能な割出装置は、好ましくは、圧縮コイルばねに、ばねによる負荷がされた態様で配置されている。

ボールを備えた第2の移動可能な割出装置もまた、好ましくは、圧縮コイルばねに、ばねが負荷された態様で配置されている。

ボールの代りに、ほかの設計を選択してもよく、それは、摺動又はそれ以外の移動を、キャリアの関連する戻り止め構造をたどることができるものであり、例えば、ばねワイヤ形状又は弓状などがある。これは、全ての実施態様に当てはまる。

この第2の実施態様では、非割出プロファイルは、同様に、キャリアの内面に配置されており、好ましくは第1及び第2の割出プロファイル間に配置される。

第1の移動可能な割出装置の設計は、キャリアの第1の割出プロファイルと相互に動作する関係に入るようにされている。

第2の移動可能な割出装置の設計は、キャリアの第2の割出プロファイル及び非割出プロファイルと相互に動作する関係に入るようにされている。

このような構成により、この実施態様においても、第1及び第2の割出装置は、ほぼ下部の位置から上部の位置まで、絶対的な態様のみならず、隣接したキャリアの割出プロファイルの配置との関係においても、垂直方向に移動する。

第1割出装置及び第2割出装置がこのように移動可能な形状であることから、第1の移動可能な割出装置は、回転及び/又は押圧による制御装置の作動に応じて、キャリアの第1の割出プロファイルと相互に動作する関係に入ることができる。

すなわち、このような構成が意味することは、第2の移動可能な割出装置が、キャリアの第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭とは接触していないということである。言い換えれば、第2の移動可能な割出装置は、キャリアの非割出プロファイル上で自由に移動することができる。その結果、第2の移動可能な割出装置は、キャリアの第2の割出プロファイルとは割出接触していない。

このような第2の移動可能な割出装置の配置において、接触が確立されるのは、第1の移動可能な割出装置の正面側とキャリアの第1の割出プロファイルの戻り止めの輪郭との間のみである。

第1割出装置は、この位置で上方に移動され、キャリアの第1の割出プロファイルの波状の戻り止め構造と接触する。

したがって、キャリアを回転ノブの外リングとともに回転することにより、第1の移動可能な割出装置は、前述の波状の戻り止めの輪郭をたどる。

移動可能な構成要素、好ましくは、第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置を備えたケース状の装置が、回転ノブの垂直方向の軸線において、回転ノブの下部の領域に位置決めされているときは、この配置が有する効果として、二つの構成要素の割出位置が、キャリアの第1の割出プロファイル及び第2の割出プロファイルと比較して変化する。その結果、触覚も変化する。

この場合には、第2の移動可能な割出装置は、キャリアの第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭と接触する。回転ノブの外リングと、つまりは、キャリアとを、その垂直方向の回転軸線を中心として回転することにより、圧縮コイルばねに取り付けられたボールの好ましい実施態様の第2の移動可能な割出装置は、キャリアの第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭をたどる。

例えば、第2の実施態様の更なる設計としては、更に別の非割出プロファイルがキャリアの内面に配置されるようにされていてもよい。この場合、好ましくは、プランジャーの方向での垂直方向において、第2の移動可能な割出装置用のための第2非割出プロファイルは、キャリアの内面の頂部に配置され、その下には第2の割出プロファイルがあり、その下には第1の割出プロファイルが、その下には、さらに、第1非割出プロファイルがある。

この場合においても、第1の割出プロファイルが示すプロファイル構造エレメントの数が、第2の割出プロファイルの場合よりも少なく、これにより、制御装置の作動に応じて異なる触覚を伴う。

このようにして、移動可能な構成要素は、装置の内側に配置され、その装置の内側には、第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置が第2の実施態様のように入れられている。先ほど言及した視点において、装置は第1の移動可能な割出装置を有し、その下に第2の移動可能な割出装置が設けられ、それぞれ、一つのボールを備え、そのボールはキャリアの関連する戻り止め構造に沿うことができるものであり、これらの移動可能な割出装置は、両方とも、ばねにより作動する内ハウジングに配置されている。

プランジャーと、つまりは、キャリアとを、その垂直方向の回転軸線を中心として、回転及び/又は押圧し、回転ノブを作動することにより、第1の移動可能な割出装置は、キャリアの第1の割出プロファイルと相互に動作する関係に入る。回転ノブの外リングと、つまりは、キャリアとを、その垂直方向の回転軸線を中心として、回転することにより、第1の移動可能な割出装置は、圧縮コイルばねにより取り付けられたボールを備えた好ましい実施態様において、キャリアの第1の割出プロファイルの戻り止めの輪郭をたどる。

そのとき、第2の移動可能な割出装置は、キャリアの第2非割出プロファイルの高さにあり、このようにして非割出状態にある。

プランジャーと、つまりは、キャリアとを、その垂直方向の回転軸線を中心として、回転及び/又は押圧し、回転ノブを更に作動することにより、第2の移動可能な割出装置がキャリアの第2の割出プロファイルと相互に動作する関係に入る。回転ノブの外リングと、つまりは、キャリアとを、その垂直方向の回転軸線を中心として回転することにより、第2の移動可能な割出装置は、圧縮コイルばねにより取り付けられたボールを備えた好ましい実施態様において、キャリアの第2の割出プロファイルの戻り止めの輪郭をたどる。

そのとき、第1の移動可能な割出装置は、キャリアの第1非割出プロファイルの高さにあり、このようにして、非割出状態にある。

第2の実施態様のこれらの二つの部分的な構成の作動モードは、最初に説明した実施態様の作動モードとほぼ同じであり、その説明をこの実施態様にも用いることができる。

更なる第3の実施態様は、上述した二つの実施態様の一種の変形である。

この実施態様は、例えば、第1の実施態様と同様に、第1の移動可能な割出装置と鋸歯状の第1の割出プロファイルとをキャリア上に備える。しかしながら、さらに、少なくとも一つの第3の割出プロファイルが、第2の割出プロファイルのほかに、キャリアに設けられている。

選択された説明によれば、この第3の割出プロファイルは、最初に説明した実施態様によるキャリアの第1の割出プロファイルと第2の割出プロファイルとの間に配置されている。

第2及び第3の割出プロファイルは、好ましくは波状に形成されており、これらのプロファイルは、相互に比較すると、波状のセグメントの数が異なるが、少なくとも、好ましくは、波状のセグメントの数は、第1の割出プロファイルの鋸歯状のセグメントの数と比べて、多くされている。特に、第2の割出プロファイルは、鋸歯状のプロファイルと波状プロファイルとを構造的に組み合わせたものでもよい。

第1の実施態様と関連して説明した第2の移動可能な割出装置は、第2及び第3の割出プロファイルと関連し、回転ノブを上述したように作動したとき、第1又は第2の割出プロファイルのいずれかをたどる。

また、これに関し、非割出プロファイルが設けられており、好ましくは、垂直方向の視点において、第3の割出プロファイルと回転ノブのプランジャーとの間に配置される。

内ハウジングは、好ましくは、この実施態様におけるように、すなわち、三つの割出プロファイル位置にわたり、移動する。

第1位置では、第1の移動可能な割出装置は、キャリアの第1の割出プロファイルと接触している。そのとき、第2の移動可能な割出装置は、非割出位置にある。

第2位置では、第1の移動可能な割出装置は非割出位置にある。第2の移動可能な割出装置は、第2の割出プロファイルと接触している。

第3位置では、第1の移動可能な割出装置は非割出位置にある。第2の移動可能な割出装置は第3の割出プロファイルと接触している。

この実施態様の作動モードは、最初に説明した実施態様とほぼ同じである。そのため、その説明をこの実施態様にも用いることができる。

また、これらの前述の実施態様とは別の組合せも可能である。

例えば、少なくとも一つの非割出プロファイルが、前述かつ後述する実施態様とは異なり、割出プロファイルの外面に配置されるのではなく、割出プロファイル間に配置される。これは、一つ以上の非割出プロファイルが使用される場合にも当てはまる。

当業者は、制御装置の目的とする使い方に応じて、配置を適切に選択する。その結果、二つ以上の割出プロファイルを使用することもできる。これは、意図した触覚に応じて、それぞれ好ましい輪郭を選択するのにも適用される。

更に有利な実施態様が従属項に記載されている。

利点及び有用性が、以下の説明において、次の図面と関連して明らかにされる。

図1は、本発明の一実施態様による制御装置の外形の斜視図である。

図2は、本発明による制御装置の、本発明の実施態様による透視断面図である。

図3は、割出装置の垂直方向の軸線を中心とした回転移動及び垂直方向の動きを示す、本発明による制御装置の透視図である。

図4は、割出プロファイルを備えたキャリアを、頂部から見たものである。

図5は、本発明の実施態様による、図4のキャリア及び割出プロファイルを、底部から見たものである。

図6は、移動可能な構成要素を示し、第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置がその内部に入れられている。

図7は、本発明による制御装置を通る垂直方向の断面の透視図であり、第1割出位置におけるものである。

図8は、本発明による制御装置を通る垂直方向の断面の透視図であり、第2割出位置におけるものである。

図9は、本発明による制御装置を通る垂直方向の断面の透視図であり、併せてリニアアクチュエーターの配置及び機能的な原理を示す。

図10は、本発明による制御装置を示す透視断面図であり、本発明の第2の実施態様の一例であり、第1の移動可能な割出装置が、割出位置にある。

図11は、本発明による制御装置を示す透視断面図であり、本発明の第2の実施態様の一例であり、第1の移動可能な割出装置が、非割出位置にある。

図12は、第2の実施態様による移動可能な構成要素を示しており、第1の移動可能な割出装置及び第2の移動可能な割出装置がその内部に入れられている。

図13は、本発明の第2の実施態様における、この実施態様によるキャリア及び割出プロファイルを底部から見たものである。

図14は、第1の移動可能な割出装置及びキャリア上の鋸歯状の第1の割出プロファイル並びに第2の割出プロファイルのほかにキャリア上の少なくとも一つの第3の割出プロファイルを備えたキャリアを示しており、更なる実施態様におけるものである。

図1は、本発明による装置を手動で制御するための制御装置1を示す。制御装置1は、回転ノブ2を備え、回転ノブ2は固定ハウジング22に配置され、固定ハウジング22の方は、自動車のセンターコンソール又はある装置のほかの基礎の上に配置されている。回転ノブは、その垂直方向の軸線を中心として、360度、回転可能である。

有利には、回転ノブは波状の外リング2を有し、これにより、使用者は、回転ノブを回転対称の態様において動かすことができる。

また、回転ノブは、上部正面側に配置された表面21を有しており、表面21は、外リングの回転移動には従わない。この例示の実施態様においては、正面側は、キャップの形状に形成されている。これは、使用者が、例えば、垂直方向の軸線の垂直方向に、手動で押すことにより作動できる。

図2及び図9から分かるように、キャップを、特に押して、作動させることにより、回転ノブの内側に配置されたプランジャー7が作動され、プランジャー7は、押された状態において、接触スイッチ13に当たり、例えば、線型アクチュエータを作動させる。これを、以下、更に詳細に説明する。

ハウジングの内部に配置されたキャリア3は、回転ノブ2に、特に、好ましくは波状の外リングに、連結されている。

有利には、回転ノブと、特に波状の外リングと、ハウジングの内部に配置されたキャリアとの間の連結は、固定的に形成されている。

回転ノブ2を、特に波状の外リングを、回転することにより、前述のキャリアが同様に回転する。

キャリア3は、三次元的なリングの形状に形成されている。

図3は、前述の構成を示し、割出装置の回転及び垂直移動の配置を示している。

図4から分かるように、キャリア3は、少なくとも二つの割出プロファイル、すなわち、少なくとも一つの第1の割出プロファイル4及び第2の割出プロファイル5を有する。

また、キャリア3は、非割出プロファイル6を有する。

前述のプロファイルは、好ましくは、キャリアの異なる高さレベルに配置されている。

底部から見たとき、まず、第1の割出プロファイル4が、キャリアの垂直方向の軸線20を中心として、配置されている。第2の割出プロファイル5は、その上方に、配置されている。非割出プロファイル6は、第2の割出プロファイルの頂部に配置されている。

前述の割出プロファイルは、キャリアの内周にわたり、配置されている。

第1の割出プロファイルは、鋸歯状のプロファイル42を有する。鋸歯状のプロファイルは三角形状であり、垂直方向の視点において下方に延びる角は、鈍角又は平らな角度をなしている。

前述の第1の割出プロファイルは、このような鋸歯状のプロファイルの部分を、約8個、有する。

第2の割出プロファイル5は、垂直方向の視点において、第1の割出プロファイル4の頂部に配置されており、波状に形成された52を有する。

第2の割出プロファイルは、多数のこのようなプロファイルセグメント52を含んでいる。

第2の割出プロファイル5のプロファイルセグメント52は、第1の割出プロファイル4のプロファイルセグメント42よりも低く形成されている。

垂直方向で底部から見た場合、いわゆる非割出プロファイル6が、第2の割出プロファイルの上方に、配置されている。非割出プロファイルは、第1及び第2の割出プロファイルに存在するようなプロファイルセグメントがない平らな表面の形状に形成されている。

第1の割出プロファイル及び第2の割出プロファイルのプロファイルセグメントは、それぞれ、戻り止めの輪郭41及び51の形状とされている。

前述の鋸歯状のセグメント及び/又は波状に形成されたものの高さ及び数が、それぞれの達成可能な割出位置の数を決定する。プロファイルセグメントの異なる高さのプロファイルも、移動可能な割出装置8及び9の作動と協働する回転ノブを作動するために適用されるべき力にも、影響を及ぼす。

少なくとも第1及び第2の割出プロファイルの形状が異なることにより、異なる触覚が生じ、使用者に対し、様々な割出位置の選択及び実現についての情報を提供する。

図5は、図4で説明したキャリア3を、本発明による制御装置の取付け方向から、すなわち、180度、回転したものを示している。

図2、図3、図6及び図7によれば、本発明による装置は、少なくとも一つの第1の移動可能な割出装置8及び少なくとも一つの第2の移動可能な割出装置9をもその内部に有する。これらの移動可能な割出装置は、プランジャーとも呼ばれる。

図6は、前述の割出装置を拡大したものを示している。

第1の移動可能な割出装置8は、キャリア3の第1の割出プロファイル4と相互に動作する関係に入るように、設計されている。

第2の移動可能な割出装置9は、キャリア3の第2の割出プロファイル5及び非割出プロファイル6と相互に動作する関係に入るように、設計されている。

第2の移動可能な割出装置9は、ボールを有しており、そのボールは、第2の割出プロファイル5の戻り止めの輪郭52と接触することができる。第2の移動可能な割出装置は、ボールの形状で形成され、ばねにより負荷されており、圧縮コイルばねに配置されている。

第1の移動可能な割出装置8は、ばねにより負荷されており、圧縮コイルばね11に連結されている。

二つの移動可能な割出装置8及び9は、内ハウジング101内に配置されており、内ハウジング101は、回転ノブ2のキャップ21の下に設けられたプランジャー7の下方に位置し、回転ノブの外側に面する上部の領域において開放されており、このようにして、一方においては、キャリア3の第1の割出プロファイル4と第1の移動可能な割出装置8との間を、他方においては、キャリア3の第2の割出プロファイル5と第2の移動可能な割出装置9との間を、効果的に接触させることができる。

第2の移動可能な割出装置9は、移動可能なハウジング10に配置され、ハウジング10は、前述の内ハウジング101内において、垂直方向に移動可能である。

第2の移動可能な割出装置は、この例では、第1の移動可能な割出装置に対し、直角に配置されている(図6)。

第1の移動可能な割出装置との関係において、第2の移動可能な割出装置は、水平な位置をとり、すなわち、回転ノブの垂直方向の軸線に対し、90度の角度に配置されている。

第2の移動可能な割出装置9のハウジング10は、第1の移動可能な割出装置8の上又は上部正面側に取り付けられている。ボール90の移動可能性については、特に圧縮コイルばねにより、負荷が加えられているときは、このような取付けによる影響を及ぼされることはない。

第1の移動可能な割出装置8は、垂直方向に整列している。圧縮コイルばね11は、基礎102に載止されており、垂直方向に上下方向に移動可能である(図3及び図5)。

第1割出装置8及び第2割出装置9がこのように移動可能な構成とされていることから、第1の移動可能な割出装置8は、回転及び/又は押圧による制御装置の作動に応じて、キャリア3の第1の割出プロファイル4と相互に動作する関係に入ることができる。このようなことが生ずることは、第2の移動可能な割出装置9が、キャリア3の第2割出装置5と相互に動作する関係に入っているかどうか、及びその程度には関わらない。

図7は、第1位置を示しており、この位置において、配置は上方、すなわち回転ノブ2のキャップ21の方向に位置付けられており、第2の移動可能な割出装置9は、キャリア3の第2の割出プロファイル5の戻り止めの輪郭52とは接触していない。むしろ、第2の移動可能な割出装置9は、キャリア3の非割出プロファイル6上において、自由に移動することができる。その結果、第2の移動可能な割出装置9は、キャリア3の第2の割出プロファイル5と割出接触していない。

この第2の移動可能な割出装置9の配置においては、第1の移動可能な割出装置8の正面側と、キャリア3の第1の割出プロファイル4の戻り止めの輪郭41との間において、接触が確立される。

ケース状の装置10は、第1の移動可能な割出装置8及び第2の移動可能な割出装置9を受けており、垂直方向に移動可能であるが(図3に示される。)、回転方向は固定されており、すなわち、回転ノブの好ましい外リング2及びこのリングに配置されたキャリア3とともに周方向の回転方向に動くことはない。

第1割出装置8は、この位置で上方に移動しているが、キャリア3の第1の割出プロファイル4の鋸歯状の戻り止め構造41と接触している。したがって、キャリア3を回転ノブ2の外リングとともに回すことにより、第1の移動可能な割出装置8が鋸歯状の戻り止め構造41をたどる。これにより、比較的、強い触覚が得られる。

図8は、配置の第2位置を示している。このとき、ケース状の装置10は、第1の移動可能な割出装置8及び第2の移動可能な割出装置9とともに、回転ノブ2の垂直方向の軸線において、制御装置の下部の領域に位置している。このような構成による効果は、二つの構成要素の割出位置が、キャリア3の第1の割出プロファイル4及び第2の割出プロファイル5との関係において、変化するというものである。その結果、触覚が同様に変化する。

このとき、第2の移動可能な割出装置9は、キャリアの第2割出装置の戻り止めの輪郭52と接触する。

回転ノブの外リング2、つまりは、キャリア3を、その垂直方向の回転軸線20を中心として回転することにより、ボール90を備えた第2の移動可能な割出装置9は、キャリア3の第2の割出プロファイル5の戻り止めの輪郭51をたどる。この戻り止めの輪郭51が、好ましくは、キャリア3の第1の割出プロファイル4の戻り止めの輪郭41と比較して、より短く、かつ、より滑らかであることから、使用者が感じる触覚が変化する。

最後に言及した図8による構成において、第1の移動可能な割出装置8は、キャリア3の第1の割出プロファイル4とは接触していない。

図9から分かるように、第1及び第2の移動可能な割出装置を入れているケース状の装置の垂直方向への移動は、リニアアクチュエーター14により実行される。リニアアクチュエーター14の駆動は、モータによることも、又は任意のほかの方法によることもできる。唯一の重要なファクターは、リニアアクチュエーター14により、制御装置を、第1の触覚プロファイルから第2の触覚プロファイルに切り換えることができるということであり、それは、ケース状の装置10の移動による。

好ましくは、リニアアクチュエーターの作動は、回転ノブのハウジングの内部に位置する接触スイッチ13による。好ましくは、このようなことが生じるのは、使用者が回転ノブ2のキャップ21を垂直方向において下方に押し、これにより、プランジャー7もまた下方に押され、接触スイッチ13との接触が確立されるときである。

図10は、本発明の第2の実施態様の一例を示している。制御装置の基礎的な構造は、以下、特に言及がない限り、図2及び図9の実施態様の制御装置の基礎的な構造と基本的に一致する。

回転ノブ2の作動は、プランジャー、つまりは、キャリア3をその垂直方向の回転軸線において回転させ、及び/又は押すことによるが、それにより、第1の移動可能な割出装置8、80は、キャリア3の第1の割出プロファイル4(図示していない。)と相互に動作する関係に入る。回転ノブの外リング、つまりは、キャリアをその垂直方向の回転軸線において回転することにより、圧縮コイルばね11により取り付けられたボール80の実施態様における第1の移動可能な割出装置8は、キャリア3の第1の割出プロファイル4の波状の戻り止めの輪郭41(図示していない。)をたどる。

このようなことが生ずることは、第2の移動可能な割出装置9がキャリア3の第2の割出プロファイル5と相互に動作する関係に入るかどうか、及びその程度に関わらない。

第2の移動可能な割出装置9は、このとき、この例示の実施態様においては、キャリア3の第2非割出プロファイル6の高さにあり、すなわち、非割出状態にある。

図11は、本発明による制御装置の透視断面図であり、本発明の第2の実施態様のこの一例によるものであり、このとき、第1の移動可能な割出装置は、非割出位置にある。

プランジャー7、つまりは、キャリア3をもその垂直方向の回転軸線において回転させ、及び/又は押すことにより、回転ノブ2を更に作動すると、第2の移動可能な割出装置9が、キャリアの第2の割出プロファイル5と相互に動作する関係に入る。回転ノブ2の外リング、つまりは、キャリア3をその垂直方向の回転軸線20(図示していない。)において回転することにより、圧縮ばね12により取り付けられたボール90に係る実施態様における第2の移動可能な割出装置9は、キャリア3の第2の割出プロファイル5の戻り止めの輪郭51(図示していない。)をたどる。

第1の移動可能な割出装置8は、このとき、この例示の実施態様においては、キャリアの第1非割出プロファイル600(図示していない。)の高さにあり、すなわち、非割出状態にある。

この戻り止め構造51は、好ましくは、キャリア3の第1の割出プロファイル4の戻り止め構造41と比較して、より短く、かつ、より滑らかであることから、使用者に異なる触覚が生じる。

図12は、移動可能な構成要素を示しており、それは、第1の移動可能な割出装置8、80及び第2の移動可能な割出装置9、90がその中に入れられている第2の実施態様によるものである。

第1の移動可能な割出装置8の設計は、キャリア3の第1の割出プロファイル4及び第1非割出プロファイル600(図示していない。)(この例において、このように呼ぶ。)と相互に動作する関係に入るようにされている。

第2の移動可能な割出装置9の設計は、キャリア3の第2の割出プロファイル5及び第2非割出プロファイル6(図示していない。)(この例において、このように呼ぶ。)と相互に動作する関係に入るようにされている。

第2の移動可能な割出装置9は、ボール90を有しており、そのボールは、第2の割出プロファイル5(図示していない。)の戻り止めの輪郭51と接触している。第2の移動可能な割出装置9は、ボール90の形状において、圧縮コイルばね12に、ばねにより負荷された態様で配置されている。

第1の移動可能な割出装置8は、圧縮コイルばね11に、ばねにより負荷された態様で取り付けられ、連結されている。

二つの移動可能な割出装置8及び9は、内ハウジング101に配置されており、内ハウジング101は、回転ノブ2のキャップ21の下に設けられたプランジャー7に位置しており、回転ノブの外側に面する上部の領域において開放され、このようにして、キャリア3の第1の割出プロファイル4と第1の移動可能な割出装置8との間を効果的に接触することができる一方、キャリアの第2の割出プロファイル5と第2の移動可能な割出装置9との間を効果的に接触することができる(図10、11に示される。)。

第2の移動可能な割出装置9の方は、移動可能なハウジング10に配置されて、このハウジング10の方は、前述の内ハウジング101の内部において、垂直方向に移動可能とされている(図10、11に示される。)。

この例において、第2の移動可能な割出装置9、90は、第1の移動可能な割出装置8、80に対し、多かれ少なかれ、平行に配置されている(図10、11に示される。)。

図13は、底部から見た、本発明の第2の実施態様における、キャリア3及びこの実施態様における割出プロファイルである。

キャリア3は、二つの波状の割出プロファイル4、5を有し、これらは、平行に配置された第1及び第2の割出装置と接触するためのものである。

機能から見れば、シフトされた波状の割出プロファイル4、41は、図4、5における鋸歯状の割出プロファイル4、41の機能を果たしている。

波状の割出プロファイル4、41は、図4、図5における鋸歯状の割出プロファイル4、41と比較すると、プロファイルエレメントの数が多く、これにより触覚が滑らかになる。

また、キャリア3は、第2非割出プロファイル6(この例において、このように呼ぶ。)及び第1非割出プロファイル600(この例において、このように呼ぶ。)を有する。

これらのプロファイルは、キャリアにおいて、異なる高さのレベルに、配置されている。

底部から見たとき、第1非割出プロファイル600(この例において、このように呼ぶ。)は、まず、キャリアの垂直方向の軸線20において、第1の割出プロファイル4の上方に、配置されている。第2の割出プロファイル5は、上方に位置している。第2非割出プロファイル6(この例において、このように呼ぶ。)は、第2の割出プロファイル5の頂部に配置されている。

第1割出装置8及び第2割出装置9がこのように移動可能な構成をしていることから、第1の移動可能な割出装置8は、回転及び/又は押圧による制御装置の作動に応じて、キャリア3の第1の割出プロファイル4と相互に動作する関係に入ることができる。このようなことが生じることは、第2の移動可能な割出装置9がキャリア3の第2割出装置5と相互に動作する関係に入るかどうか、及びその程度には関わらない。

第1割出装置8は、キャリア3の第1の割出プロファイル4の波状の戻り止め構造41と接触する。したがって、キャリア3を回転ノブ2の外リングとともに回転することにより、ボール80を備えた第1の移動可能な割出装置8が波状の戻り止めプロファイル41をたどる。

回転ノブの外リング2、つまりは、キャリア3をその垂直方向の回転軸線20において回転することにより、ボール90を備えた第2の移動可能な割出装置9が、キャリア3の第2の割出プロファイル5の戻り止め構造51をたどる。

これに関し、図10、図11及び図12に関する説明を参照されたい。

図14は、第1の移動可能な割出装置、鋸歯状の第1の割出プロファイル及び第2の割出プロファイルと併せて、少なくとも一つの第3の割出プロファイルが設けられた、第3の実施態様におけるキャリアを示している。

この実施態様は、第1の実施態様と同様、キャリア3において、第1の移動可能な割出装置8と、鋸歯状41の第1の割出プロファイル4とを備えている。しかし、第2の割出プロファイル5と併せて、第3の割出プロファイル60が、キャリア3に存在する。選択された説明によれば、この第3の割出プロファイルは、最初に説明した実施態様における、キャリアの第1の割出プロファイルと第2の割出プロファイルとの間に配置されている。

両割出プロファイル5、60は、戻り止めの輪郭セグメント52、62を備えた波状の戻り止めの輪郭51、61を有し、これらの輪郭は、互いに対し、異なる数の戻り止めの輪郭セグメント52、62を有しており、少なくとも、好ましくは、戻り止めの輪郭セグメント52、62の数が、第1の割出プロファイル4の鋸歯状の戻り止めの輪郭セグメント42の数と比較して多い。

第2の移動可能な割出装置9は、第1の実施態様と関連して説明したように、第2の割出プロファイル5及び第3の割出プロファイル60と関連し、回転ノブを既に説明したように作動したとき、第1の割出プロファイル4又は第2の割出プロファイル5のいずれかをたどる。

また、これに関し、非割出プロファイルが設けられている。この非割出プロファイルは、第2の割出プロファイル5と第3の割出プロファイル60との間に配置されているが、第1の割出プロファイル4と第2の割出プロファイル5との間に配置されていてもよい。

第1位置において、第1の移動可能な割出装置8(図示していない。)は、キャリア3の第1の割出プロファイル4と接触している。第2移動可能割出位置9(図示していない。)は、このとき、非割出位置6にある。

第2位置において、第1の移動可能な割出装置8(図示していない。)は、非割出位置6にある。第2の移動可能な割出装置9(図示していない。)は、第2の割出プロファイル5と接触している。

第3位置において、第1の移動可能な割出装置8(図示していない。)は、非割出位置6にある。第2の移動可能な割出装置9(図示していない。)は、第3の割出プロファイル60と接触している。

1 制御装置 2 回転ノブ 3 キャリア 4 第1の割出プロファイル 5 第2の割出プロファイル 6 非割出プロファイル 7 プランジャー 8 第1の移動可能な割出装置 9 第2の移動可能な割出装置 10 垂直方向に移動可能な構成要素 11 ばね配置 12 ばね配置 13 接触スイッチ 14 リニアアクチュエーター 15 ソケット 16 モータ 20 垂直方向の軸線 21 キャップ 22 固定ハウジング 41 戻り止めの輪郭 42 戻り止めの輪郭セグメント 51 戻り止めの輪郭 52 戻り止めの輪郭セグメント 60 割出プロファイル 61 戻り止めの輪郭 62 戻り止めの輪郭セグメント 80 ボール 90 ボール 101 内ハウジング 102 垂直方向に移動可能な基礎 600 別の非割出プロファイル

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