Switching equipment

申请号 JP2009268290 申请日 2009-11-26 公开(公告)号 JP5350196B2 公开(公告)日 2013-11-27
申请人 アルプス電気株式会社; 发明人 竜二 安宅;
摘要 The device has multi-directional switches (1) actuatable in multiple directions. The multi-directional switches are designed such that the switches are actuatable in a direction. The multi-directional switches are connected with respective current supply lines. An output unit selectively deactivates a current supply line and activates the current supply line of the actuated multidirectonal switches during actuation of one of the switches in a direction. The output unit deactivates a current supply line of the other switch.
权利要求
  • 複数方向に操作可能な2つの多方向スイッチと、該多方向スイッチのうち先に操作された多方向スイッチのみを操作可能状態とする排他出力部とを有し、前記多方向スイッチによりモーターを駆動するスイッチ装置において、
    前記多方向スイッチはいずれか一方向にのみ操作可能とされると共に、それぞれ電流供給ラインに接続され、前記排他出力部は、前記電流供給ラインのうちいずれか一方を選択的に無効化可能とされ、一方の多方向スイッチがいずれか一方向に操作されたときに、該操作された一方の多方向スイッチの電流供給ラインを有効とすると共に、他方の多方向スイッチの電流供給ラインを無効化する ものであって、
    前記多方向スイッチはそれぞれ複数の切替接点を有し、該切替接点は前記モーターに対する電源電位部への接続とアースへの接続とを操作に伴い切替可能とされ、
    前記排他出力部は、前記切替接点をアース接続させる多方向スイッチを切替える切替駆動手段と、前記多方向スイッチの操作に伴い前記切替駆動手段を動作させる動作検知手段とを備え、
    前記動作検知手段は、各多方向スイッチと接続される2つの入力部と、前記切替駆動手段と接続される1つの出力部とを備え、
    操作に伴いいずれか一方の前記多方向スイッチを構成する切替接点により、前記モーターと電源電位部とが接続されて、一方の入力部に電源電圧が印加されると、前記出力部から前記切替駆動手段に対し、操作がなされた一方の多方向スイッチをアース接続させる第1出力がなされ、一方の多方向スイッチの操作が維持された状態で他方の多方向スイッチが操作されても前記第1出力を維持し、
    操作に伴い他方の前記多方向スイッチを構成する切替接点により、前記モーターと電源電位部とが接続されて、他方の入力部に電源電圧が印加されると、前記出力部から前記切替駆動手段に対し、操作がなされた他方の多方向スイッチをアース接続させる第2出力がなされ、他方の多方向スイッチの操作が維持された状態で一方の多方向スイッチが操作されても前記第2出力を維持することを特徴とするスイッチ装置。
  • 前記動作検知手段は、ベース部に印加される電圧の有無でオン・オフが切替わるスイッチング素子を3つ備え、第1のスイッチング素子はベース部が前記一方の入力部に接続されると共に、電源電位に接続された前記切替駆動手段側の出力部とアースの間のオン・オフを切替え、第2のスイッチング素子はベース部が前記他方の入力部に接続されると共に、前記第1のスイッチング素子のベース部とアースの間のオン・オフを切替え、第3のスイッチング素子はベース部が前記一方の入力部に接続されると共に、前記第2のスイッチング素子のベース部とアースの間のオン・オフを切替えるように接続されることを特徴とする請求項 記載のスイッチ装置。
  • 前記切替接点は、前記モーターの端子に接続される駆動端子と、前記モーターを駆動する電源電位に接続される電源端子と、アース接続される接地端子とを備えて、前記駆動端子から前記電源端子または接地端子のいずれかへの接続を操作により切替可能とされ、前記切替接点は2つ1組で配置され、各組の駆動端子はそれぞれ前記モーターの両端子に接続されると共に、一方向の操作に伴いいずれか一方の接続状態が切替えられて、前記モーターに電源が供給されることを特徴とする請求項 1または2記載のスイッチ装置。
  • 前記入力部は、前記多方向スイッチに設けられる各切替接点の駆動端子とそれぞれ接続線で接続され、各接続線には前記切替接点側から排他出力部側にのみ電流を流すダイオードが設けられることを特徴とする請求項 記載のスイッチ装置。
  • 说明书全文

    本発明は、複数のモーターを選択的に駆動するためのスイッチ装置に関し、特に複数の方向に操作可能な多方向スイッチを2つ備え、一方の多方向スイッチを操作中に他方の多方向スイッチの操作が無効化されるスイッチ装置に関する。

    従来、車両のパワーシートなどにおいては、複数のモーターを選択的に駆動するためのスイッチ装置が用いられている。 パワーシートのスイッチ装置には、複数方向に操作可能な多方向スイッチが設けられて、操作に伴ってシートを前後方向と上下方向及び傾倒方向にそれぞれ移動させるモーターを駆動できるようにしている。

    パワーシート用のモーターは、電流値が非常に高いため、同時に複数のモーターが駆動されると、配線やコネクターの電流容量を超えてしまう。 このため、スイッチ装置にはモーターが同時に駆動されないようにする機構が必要となる。 スイッチ装置においてモーターの同時動作を禁止するために、多方向スイッチを機械的な手段で一方向にのみ操作可能としたものが知られている。 このようなスイッチ装置としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。

    特開平7−192576号公報

    パワーシート用のスイッチ装置は、多方向スイッチの態様が様々であり、中には多方向スイッチを複数設ける場合もある。 このように多方向スイッチが複数設けられている場合であって、多方向スイッチ同士が離隔して配置されている場合などには、操作方向を機械的な手段で一方向のみに規制することは困難なことがある。 また、機械的な手段を設けることができたとしても、構造が複雑になったり、また部品数が多くなったりしてコストアップを招くという問題があった。

    本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、簡易な構成で複数の多方向スイッチについて同時操作を規制できるスイッチ装置を提供することを目的とする。

    前記課題を解決するため、本発明に係るスイッチ装置は、複数方向に操作可能な2つの多方向スイッチと、該多方向スイッチのうち先に操作された多方向スイッチのみを操作可能状態とする排他出部とを有し、前記多方向スイッチによりモーターを駆動するスイッチ装置において、
    前記多方向スイッチはいずれか一方向にのみ操作可能とされると共に、それぞれ電流供給ラインに接続され、前記排他出力部は、前記電流供給ラインのうちいずれか一方を選択的に無効化可能とされ、一方の多方向スイッチがいずれか一方向に操作されたときに、該操作された一方の多方向スイッチの電流供給ラインを有効とすると共に、他方の多方向スイッチの電流供給ラインを無効化するものであって、
    前記多方向スイッチはそれぞれ複数の切替接点を有し、該切替接点は前記モーターに対する電源電位部への接続とアースへの接続とを操作に伴い切替可能とされ、
    前記排他出力部は、前記切替接点をアース接続させる多方向スイッチを切替える切替駆動手段と、前記多方向スイッチの操作に伴い前記切替駆動手段を動作させる動作検知手段とを備え、
    前記動作検知手段は、各多方向スイッチと接続される2つの入力部と、前記切替駆動手段と接続される1つの出力部とを備え、
    操作に伴いいずれか一方の前記多方向スイッチを構成する切替接点により、前記モーターと電源電位部とが接続されて、一方の入力部に電源電圧が印加されると、前記出力部から前記切替駆動手段に対し、操作がなされた一方の多方向スイッチをアース接続させる第1出力がなされ、一方の多方向スイッチの操作が維持された状態で他方の多方向スイッチが操作されても前記第1出力を維持し、
    操作に伴い他方の前記多方向スイッチを構成する切替接点により、前記モーターと電源電位部とが接続されて、他方の入力部に電源電圧が印加されると、前記出力部から前記切替駆動手段に対し、操作がなされた他方の多方向スイッチをアース接続させる第2出力がなされ、他方の多方向スイッチの操作が維持された状態で一方の多方向スイッチが操作されても前記第2出力を維持することを特徴として構成されている。

    さらに、本発明に係るスイッチ装置は、前記動作検知手段は、ベース部に印加される電圧の有無でオン・オフが切替わるスイッチング素子を3つ備え、第1のスイッチング素子はベース部が前記一方の入力部に接続されると共に、電源電位に接続された前記切替駆動手段側の出力部とアースの間のオン・オフを切替え、第2のスイッチング素子はベース部が前記他方の入力部に接続されると共に、前記第1のスイッチング素子のベース部とアースの間のオン・オフを切替え、第3のスイッチング素子はベース部が前記一方の入力部に接続されると共に、前記第2のスイッチング素子のベース部とアースの間のオン・オフを切替えるように接続されることを特徴として構成されている。

    さらにまた、本発明に係るスイッチ装置は、前記切替接点は、前記モーターの端子に接続される駆動端子と、前記モーターを駆動する電源電位に接続される電源端子と、アース接続される接地端子とを備えて、前記駆動端子から前記電源端子または接地端子のいずれかへの接続を操作により切替可能とされ、前記切替接点は2つ1組で配置され、各組の駆動端子はそれぞれ前記モーターの両端子に接続されると共に、一方向の操作に伴いいずれか一方の接続状態が切替えられて、前記モーターに電源が供給されることを特徴として構成されている。

    そして、本発明に係るスイッチ装置は、前記入力部は、前記多方向スイッチに設けられる各切替接点の駆動端子とそれぞれ接続線で接続され、各接続線には前記切替接点側から排他出力部側にのみ電流を流すダイオードが設けられることを特徴として構成されている。

    本発明に係るスイッチ装置によれば、電気的な構成によって多方向スイッチの同時操作を規制するので、機械的な手段によりこれら多方向スイッチの同時動作を規制する場合に比べて、各多方向スイッチの配置の自由度を増し、また構造を簡易化できると共に、部品点数も少なくすることができる

    本実施形態におけるスイッチ装置を構成する操作部分の正面図である。

    第1操作ノブに対応する第1多方向スイッチの平面図である。

    第2操作ノブに対応する第2多方向スイッチの平面図である。

    第1多方向スイッチと第2多方向スイッチの同時操作を禁止するための電気回路図である。

    他の形態の排他出力部を有する電気回路図である。

    本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。 本実施形態のスイッチ装置は、車両のパワーシートを操作するために用いられるものであって、シートを複数の方向に動作させるモーターのスイッチとして機能するものである。 図1には、本実施形態におけるスイッチ装置を構成する操作部分の正面図を示している。 スイッチ装置の操作部分は、例えば運転者のシートの側面部などに配置される。

    図1に示すように、本実施形態のスイッチ装置を構成する操作部分には、2つの操作ノブ10、20が離隔して配置されている。 第1操作ノブ10は、略長方形状を有してなり、長手方向に沿う2方向と、該長手方向と直交する短手方向に沿う2方向に、それぞれ操作可能となっている。 第2操作ノブ20は、略長方形状を有してなり、長手方向に沿う2方向と、該長手方向と直交する短手方向に沿う2方向と、中央部を中心とした左右傾倒方向とに、それぞれ操作可能となっている。

    図2には、第1操作ノブ10に対応する第1多方向スイッチ1の平面図を示している。 第1多方向スイッチ1は、内部に切替接点などを納めるケース11を有しており、このケース11の上面に、第1操作ノブ10を保持すると共に、その操作に伴い4方向に移動自在な可動部材12が配置されている。 可動部材12は、中央部に第1操作ノブ10を保持する突出状のノブ取付部12aを有しており、ノブ取付部12aに隣接した一方側に第1平面部12bを、他方側に第2平面部12cを、それぞれ備えている。

    ケース11からは、内部の切替接点と連係する複数のスライド部品が突出しており、これらのスライド部品は可動部材12と連係して、その移動に伴いスライド移動するように構成されている。 スライド部品としては、第1スライダー13と第2スライダー14、第3スライダー15及び第4スライダー16が突出しており、各スライド部品毎にケース11内の切替接点と連係している。

    可動部材12は、第1平面部12bで第1スライダー13を保持すると共に、第3スライダー15と隣接し、また第2平面部12cで第2スライダー14を保持すると共に、第4スライダー16と隣接する。 可動部材12が第1操作ノブ10の操作により図中上下左右4方向のいずれか一方向に移動すると、これらスライド部品のいずれかがスライド移動し、ケース11のいずれか1つの切替接点が切替わる。

    ケース11の上面には、立ち上がる壁部11eが周方向に沿って形成されており、この壁部11eには、第1切欠部11aと第2切欠部11b、第3切欠部11c及び第4切欠部11dが形成されている。 第1切欠部11aは可動部材12の第1平面部12bの図中横方向の幅と略同幅とされ、第2切欠部11bは可動部材12の第1平面部12bの図中縦方向の幅と略同幅とされる。 また、第3切欠部11cは可動部材12の第2平面部12cの図中横方向の幅と略同幅とされ、第4切欠部11dは可動部材12の第2平面部12cの図中縦方向の幅と略同幅とされる。

    これにより、可動部材12が4方向のいずれかに移動したとき、各平面部のいずれかが、切欠部に納まった状態となり、壁部11eにより移動方向と直交する方向への移動を規制することができる。 このような機械的規制手段により、可動部材12は必ず一方向にのみ移動することとなり、複数のスライド部品が同時にスライドされることがないので、第1多方向スイッチ1に対応するモーターが複数同時に駆動されることを防止することができる。

    図3には、第2操作ノブ20に対応する第2多方向スイッチ2の平面図を示している。 第2多方向スイッチ2は、内部に切替接点などを納めるケース21を有しており、このケース11の上面に、第2操作ノブ20を保持すると共に、その操作に伴い6方向に移動自在な可動部材22が配置されている。 可動部材22は、中央部に第2操作ノブ20を保持する突出状のノブ取付部22aを有しており、ノブ取付部22aから四方に向かって第1平面部22b、第2平面部22c、第3平面部22d、及び第4平面部22eを備えている。

    ケース11からは、第1スライダー23、第2スライダー24、第3スライダー25、第4スライダー26、第5スライダー27、及び第6スライダー28が突出しており、これらのスライド部品は、可動部材22の一方向への移動に伴い、いずれか1つまたは2つが押圧されてスライド移動する。

    可動部材22は、第1平面部22bで第1スライダー23を保持し、第2平面部22cで第2スライダー24を保持し、第3平面部22dで第3スライダー25を保持し、第4平面部22eで第4スライダー26を保持している。 また、第5スライダー27と第6スライダー28は、第1平面部22bの両側と対向配置されている。

    可動部材22は、第2操作ノブ20によって図中上下左右方向に移動された場合、各平面部により第1スライダー23と第2スライダー24の組、あるいは第3スライダー25と第4スライダー26の組を、それぞれスライド移動させる。 また、可動部材が回転方向に移動された場合、第1平面部22bのいずれかの側部によって第5スライダー27または第6スライダー28をスライド移動させる。

    ケース21の上面には、立ち上がる壁部21eが周方向に沿って形成されており、この壁部21eには、第1切欠部21aと第2切欠部21b、第3切欠部21c及び第4切欠部21dが形成されている。 可動部材22の各平面部は、先端部が各切欠部と適合するように突出しており、可動部材22の直線方向の移動に伴い、平面部の突出部分が対向する切欠部に納まり、移動した方向と直交する方向にスライドすることを規制する。 また、可動部材22が回転された場合には、各平面部先端の突出部分が、壁部21eに当接し、それ以外の方向への可動部材22の移動を規制する。 このような機械的規制手段により、可動部材22は必ず一方向にのみ移動することとなり、複数のスライド部品が同時にスライドされることがないので、第2多方向スイッチ2に対応するモーターが複数同時に駆動されることを防止することができる。

    このように、第1多方向スイッチ1と第2多方向スイッチ2のそれぞれにおいて、複数モーターの同時駆動の禁止は、機械的規制手段によってなされる。 一方、第1多方向スイッチ1と第2多方向スイッチ2が同時に操作された場合に、複数のモーターが同時に駆動させることを防止するための機構としては、電気的な手段が用いられる。 図4には、第1多方向スイッチ1と第2多方向スイッチ2の同時操作を禁止するための電気回路図を示している。

    図4に示すように、スイッチ装置を構成する電気回路は、第1多方向スイッチ1と第2多方向スイッチ2及びこれらの多方向スイッチのうち先に操作された多方向スイッチのみを操作可能状態とする排他出力部4とで構成されている。 第1多方向スイッチ1は、4方向の操作に伴いオン・オフの状態が切替わる第1接点部30及び第2接点部31を有している。 また、第2多方向スイッチ2は、6方向の操作に伴いオン・オフの状態が切替わる第3接点部32と第4接点部33及び第5接点部34を有している。

    第1多方向スイッチ1は、電源電位部6とアース5とを繋ぐ第1電流供給ライン8の一部を構成しており、その接続状態を切替えて第1モーター7aまたは第2モーター7bへの電流供給を切替える。 第2多方向スイッチ2は、電源電位部6とアース5とを繋ぐ第2電流供給ライン9の一部を構成しており、その接続状態を切替えて第3モーター7cまたは第4モーター7dあるいは第5モーター7eへの電流供給を切替える。

    第1多方向スイッチ1と第2多方向スイッチ2の各接点部は、それぞれ2つ1組の切替接点を有している。 第1接点部30は第1切替接点30a及び第2切替接点30bを、第2接点部31は第3切替接点31a及び第4切替接点31bを、第3接点部32は第5切替接点32a及び第6切替接点32bを、第4接点部33は第7切替接点33a及び第8切替接点33bを、第5接点部34は第9切替接点34a及び第10切替接点34bを、それぞれ備えている。

    第1接点部30は、第1多方向スイッチ1において第1操作ノブ10の長手方向に沿う2方向の操作に伴い、オン・オフが切替えられ、第1モーター7aに対する電流供給の状態を切替えることができる。 第1切替接点30aと第2切替接点30bは、それぞれ第1モーター7aに接続された駆動端子35と、電源電位部6に接続された電源端子36と、アース側に接続される接地端子37とを備えており、初期状態では駆動端子35が接地端子37と接続状態にあり、第1操作ノブ10が所定の1方向に操作されることで、第1切替接点30aにおいて駆動端子35と電源端子36が接続状態となり、第1モーター7aが一方向に正転する。 第1操作ノブ10が反対側の1方向に操作されると、第2切替接点30bにおいて駆動端子35と電源端子36が接続状態となり、第1モーター7aが反対方向に逆転する。

    第1接点部30以外の接点部も、同様に構成されており、第1操作ノブ10または第2操作ノブ20が一方向に操作されるのに伴い、いずれか1つの切替接点が切替えられ、いずれかのモーターが正転または逆転する。 これらの説明は省略する。

    排他出力部4は、第1操作ノブ10または第2操作ノブ20でいずれか1方向の操作がなされたとき、第1多方向スイッチ1と第2多方向スイッチ2のいずれか一方の接地端子37のみを、アース接続するように切替え、それによって第1電流供給ライン8と第2電流供給ライン9のいずれか一方を選択的に無効化するものである。 そのために、排他出力部4は、切替接点をアース接続させる多方向スイッチを切替える切替駆動手段40と、多方向スイッチの操作に伴い切替駆動手段40を動作させる動作検知手段41とを有している。

    切替駆動手段40は、一方がアース5に接続され、他方が第1電流供給ライン8または第2電流供給ライン9のいずれかに選択的に接続される切替部48と、切替部48を駆動する駆動部49とを有している。 切替部48は、初期状態では第2電流供給ライン9をアース5に接続しており、第1電流供給ライン8はアース5に接続されていない。 また、駆動部49は、電源電位と接続されており、動作検知手段41の動作によって電流供給がなされる。

    動作検知手段41は、第1多方向スイッチ1の各駆動端子35に接続された第1入力部42と、第2多方向スイッチ2の各駆動端子35に接続された第2入力部43とを有し、また切替駆動手段40の駆動部49に接続される出力部44を有している。 第1入力部42と第2入力部43には、各駆動端子35からの接続線毎に、ダイオードが設けられて、切替接点側から排他出力部4側にのみ電流が流れるようにしている。

    第1多方向スイッチ1が操作されて第1入力部42から入力があったとき、出力部44からは第1出力がなされて、第1出力を受けた切替駆動手段40は第2電流供給ライン9を遮断して第2多方向スイッチ2の操作を無効化する。 一方、第2多方向スイッチ2が操作されて第2入力部43から入力があったとき、出力部44からは第2出力がなされて、第2出力を受けた切替駆動手段40は第1電流供給ライン8を遮断して第1多方向スイッチ1の操作を無効化する。

    また、動作検知手段41は、トランジスタからなり、ベース部に印加される電圧の有無でオン・オフが切替わる3つのスイッチング素子を備えている。 第1スイッチング素子45は、ベース部が第1入力部42に接続され、切替駆動手段40を構成する駆動部49とアースの間のオン・オフを切替えるように接続される。 第2スイッチング素子46は、ベース部が第2入力部43に接続され、第1スイッチング素子45及び第3スイッチング素子47の各々のベース部とアースの間のオン・オフを切替えるように接続される。 第3スイッチング素子47は、ベース部が第1入力部42に接続され、第2スイッチング素子46のベース部とアースの間のオン・オフを切替えるように接続される。

    動作検知手段41がこのように構成されることにより、多方向スイッチのいずれもが操作されていない状態から、第1多方向スイッチ1または第2多方向スイッチ2が操作されたときに、以下のように動作する。 まず、第1多方向スイッチ1がいずれか一方向に操作されると、第1入力部42を介して電源電位部6の電圧が、第1スイッチング素子45のベース部と第3スイッチング素子47のベース部に印加される。

    第1スイッチング素子45のベース部に電圧が印加されることにより、第1スイッチング素子45はオンとなり、切替駆動手段40を構成する駆動部49がアース接続される第1出力をなす。 これにより、駆動部49に電流が供給されて切替部48を駆動し、第1電流供給ライン8をアース5と接続させる。 これによって、第1多方向スイッチ1を介し第1モーター7aまたは第2モーター7bに電流が供給される。

    第3スイッチング素子47のベース部に電圧が印加されることにより、第3スイッチング素子47はオンとなり、第2スイッチング素子46のベース部はアースと同電位となって接地される。 この状態で、第2多方向スイッチ2が操作されて第2入力部43から入力があっても、第2スイッチング素子46はオンとはならず、第1出力の状態が維持される。 このため、第2多方向スイッチ2を操作しても第2電流供給ライン9は遮断されたままで、第3モーター7c、第4モーター7d、及び第5モーター7eに電流が供給されることもない。 したがって、第1多方向スイッチ1を操作している間は、第2多方向スイッチ2の操作が無効化される。

    次に、多方向スイッチのいずれもが操作されていない状態から、第2多方向スイッチ2がいずれか一方向に操作されたときには、以下のように動作する。 第2入力部43を介して電源電位部6の電圧が、第2スイッチング素子46のベース部に印加される。 第2スイッチング素子46のベース部に電圧が印加されることにより、第2スイッチング素子46はオンとなり、第1スイッチング素子45のベース部が接地される。 第1スイッチング素子45のベース部が接地されることで第1スイッチング素子45はオフとなり、切替駆動手段40を構成する駆動部49がアースと切り離される第2出力をなす。 これにより、駆動部49には電流が供給されず、切替部48は第2電流供給ライン9をアース5と接続させた状態となる。 これによって、第2多方向スイッチ2を介し第3モーター7cまたは第4モーター7dあるいは第5モーター7eに電流が供給される。

    このとき、第1多方向スイッチ1が操作されて第1入力部42から入力があっても、第1スイッチング素子45のベース部は第2スイッチング素子46によってアースと接続された状態であるため、第1スイッチング素子45はオンになることができず、第2出力の状態が維持される。 また、第3スイッチング素子47のベース部も第2スイッチング素子46によってアースと接続された状態であるため、第3スイッチング素子47はオフを維持しており、第2スイッチング素子46のベース部に作用することはなく、第2スイッチング素子46はオンを維持する。 このため、第1多方向スイッチ1を操作しても第1電流供給ライン8は遮断されたままで、第1モーター7a、第2モーター7bに電流が供給されることもない。 したがって、第2多方向スイッチ2を操作している間は、第1多方向スイッチ1の操作が無効化される。

    このように、電気的な構成によって第1多方向スイッチ1と第2多方向スイッチ2の同時操作を規制することとしたので、機械的な手段によりこれら多方向スイッチの同時動作を規制する場合に比べて、各多方向スイッチの配置の自由度を増し、また構造を簡易化できると共に、部品点数も少なくすることができる。

    次に、排他出力部の他の形態についても説明する。 図5には、他の形態の排他出力部104を有する電気回路図を示している。 この他の形態においては、排他出力部104を構成する切替駆動手段40、第1入力部42、第2入力部43は前述の実施形態と同様である一方、動作検知手段141の構成が若干異なる。

    動作検知手段104は、トランジスタとダイオードとからなり、ベース部に印加される電圧の有無でオン・オフが切替わる2つのスイッチング素子と1つのダイオードを備えている。 第4スイッチング素子145は、ベース部が第1入力部42に接続され、切替駆動手段40を構成する駆動部49とアースの間のオン・オフを切替えるように接続される。 第5スイッチング素子146は、ベース部が第2入力部43に接続され、第4スイッチング素子145のベース部とアースの間のオン・オフを切替えるように接続される。 第5スイッチング素子146のベース部及びエミッタ部間には第1抵抗R1が介在する。 ダイオードD1は、第2入力部43と第5スイッチング素子146との間に介在する第2抵抗R2と第3抵抗R3との接続点から、出力部44へ電流が流れるように接続される。

    動作検知手段141がこのように構成されることにより、多方向スイッチのいずれもが操作されていない状態から、第1多方向スイッチ1または第2多方向スイッチ2が操作されたときに、以下のように動作する。 まず、第1多方向スイッチ1がいずれか一方向に操作されると、第1入力部42を介して電源電位部6の電圧が、第4スイッチング素子145のベース部に印加される。

    第4スイッチング素子145のベース部に電圧が印加されることにより、第4スイッチング素子145はオンとなり、切替駆動手段40を構成する駆動部49がアース接続される第1出力をなす。 これにより、駆動部49に電流が供給されて切替部48を駆動し、第1電流供給ライン8をアース5と接続させる。 これによって、第1多方向スイッチ1を介し第1モーター7aまたは第2モーター7bに電流が供給される。

    この状態で、第2多方向スイッチ2が操作されて第2入力部43から入力があっても、第5スイッチング素子146は所定の条件を満たしていればオンとはならず、第1出力の状態が維持される。 このため、第2多方向スイッチ2を操作しても第2電流供給ライン9は遮断されたままで、第3モーター7c、第4モーター7d、及び第5モーター7eに電流が供給されることもない。 したがって、第1多方向スイッチ1を操作している間は、第2多方向スイッチ2の操作が無効化される。

    前述した所定の条件とは、次の式を満たすことである。

    Vce(sat):第4スイッチング素子145オン時のコレクタ−エミッタ間飽和電圧Vf:ダイオードD1の順方向電圧r1:第1抵抗R1の抵抗値r2:第2抵抗R2の抵抗値Vbe:第5スイッチング素子146がオンとなるベース−エミッタ間順方向電圧

    次に、多方向スイッチのいずれもが操作されていない状態から、第2多方向スイッチ2がいずれか一方向に操作されたときに、以下のように動作する。 第2入力部43を介して電源電位部6の電圧が、第5スイッチング素子146のベース部に印加される。 第5スイッチング素子146のベース部に電圧が印加されることにより、第5スイッチング素子146はオンとなり、第4スイッチング素子145のベース部が接地される。 第4スイッチング素子145のベース部が接地されることで、第4スイッチング素子145はオフとなり、切替駆動手段40を構成する駆動部49がアースと切り離される第2出力をなす。 これにより、駆動部49には電流が供給されず、切替部48は第2電流供給ライン9をアース5と接続させた状態となる。 これによって、第2多方向スイッチ2を介し第3モーター7cまたは第4モーター7dあるいは第5モーター7eに電流が供給される。

    このとき、第1多方向スイッチ1が操作されて第1入力部42から入力があっても、第4スイッチング素子145のベース部は第5スイッチング素子146によってアースと接続された状態であるため、第4スイッチング素子145はオンになることができず、第2出力の状態が維持される。 このため、第1多方向スイッチ1を操作しても第1電流供給ライン8は遮断されたままで、第1モーター7a、第2モーター7bに電流が供給されることもない。 したがって、第2多方向スイッチ2を操作している間は、第1多方向スイッチ1の操作が無効化される。

    排他出力部を本形態のような構成とすることで、第1の形態においてトランジスタからなるスイッチング素子が3つ必要であったのに対し、本形態では2つのトランジスタと1つのダイオードで構成できるので、コストを下げることができる。 一方で、本形態においては数1に示す条件を満たす必要がある。 また、第1の形態の排他出力部の方が、耐ノイズ性は高い。

    以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。

    1 第1多方向スイッチ 2 第2多方向スイッチ 4 排他出力部 5 アース 6 電源電位部 8 第1電流供給ライン 9 第2電流供給ライン 10 第1操作ノブ 20 第2操作ノブ 35 駆動端子 36 電源端子 37 接地端子 40 切替駆動手段 41 動作検知手段 42 第1入力部 43 第2入力部 44 出力部 45 第1スイッチング素子 46 第2スイッチング素子 47 第3スイッチング素子

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