Switch control device and switch control method

申请号 JP2007013186 申请日 2007-01-23 公开(公告)号 JP4997988B2 公开(公告)日 2012-08-15
申请人 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社; 发明人 孝幸 宮島; 文治 小川; 由美 柴田;
摘要 A hardware switch receives a usage command for utilizing an auxiliary function of a vehicle from an operation portion provided in the vehicle. A software switch displays information indicating the auxiliary function and a command portion performing the usage command on a screen, and receives the usage command for the auxiliary function through a command operation made with respect to the command portion. When either of the hardware switch or the software switch is operated, information is provided for identifying the other switch that corresponds to the auxiliary function utilized by the operated switch.
权利要求
  • 車両に設けられた操作部によって前記車両 に搭載された可動部を動作させるための利用指示を受け付けるハードウェアスイッチと、
    前記可動部を示す画像と、当該可動部の動作を示す矢印の画像と、前記可動部の動作を行わせる指示を行う指示部とを ソフトウェアスイッチとして所定の画面に表示するとともに 前記指示部に対する指示操作によって 前記可動部に対する動作指示を受け付けるソフトウェアスイッチ 制御手段と、
    前記ハードウェアスイッチが操作されたときに、当該操作された ハードウェアスイッチによって 動作される前記可動部を示す画像と、当該可動部の動作を示す矢印の画像と、当該可動部の動作を行わせる指示を行う指示部とを前記所定の画面に表示させるとともに、前記ハードウェアスイッチによって動作される可動部の動作に対応する指示部を強調表示するスイッチ特定情報提示手段と、
    を備えるスイッチ制御装置。
  • 前記ハードウェアスイッチは、前記操作部に対応した発光部を備え、
    前記スイッチ特定情報提示手段は、前記他方のスイッチが前記ハードウェアスイッチであるときに前記発光部を発光させる、
    請求項1に記載のスイッチ制御装置。
  • スイッチの表示を制御するスイッチ制御方法であって、
    前記車両に搭載された可動部を示す画像と、当該可動部の動作を示す矢印の画像と、前記可動部の動作を行わせる指示を行う指示部とをソフトウェアスイッチとして所定の画面に表示するとともに、前記指示部に対する指示操作によって前記可動部に対する動作指示を受け付けるソフトウェアスイッチ制御工程と、
    前記可動部を動作させるための利用指示を受け付けるハードウェアスイッチが操作されたときに、当該操作されたハードウェアスイッチによって動作される前記可動部を示す画像と、当該可動部の動作を示す矢印の画像と、当該可動部の動作を行わせる指示を行う指示部とを前記所定の画面に表示させるとともに、前記ハードウェアスイッチによって動作される可動部の動作に対応する指示部を強調表示するスイッチ特定情報提示工程と、
    を含むスイッチ制御方法。
  • 说明书全文

    本発明は、車両に設けられた付属機能を利用するスイッチの制御装置および方法に関する。

    車両のシートのポジション調整やミラーの度調整など、車両には各種の付属機能が設けられており、通常、各種スイッチによってこれらの付属機能を利用する。 このようなスイッチとして、操作部によって付属機能を調整するハードウェアスイッチや、タッチディスプレイにシートやミラーの画像等を表示し、タッチ操作によって各種付属機能を動作させるソフトウェアスイッチが知られている(例えば、特許文献1)。

    特開2005−153684号公報

    従来の技術においては、ハードウェアスイッチの位置や、そのスイッチに対応付けられた付属機能を的確に把握することが困難であった。
    すなわち、車両のハードウェアスイッチにおいてはシートの横やダッシュボードの下部など運転者から見づらい位置にスイッチが設けられることが多く、このような場合にはハードウェアスイッチの位置や対応付けられた付属機能を的確に把握することが困難である。 また、車両の付属機能の数が多いと各付属機能を操作するためのハードウェアスイッチの数が非常に多数となるため、やはり、各ハードウェアスイッチの位置や対応付けられた付属機能を的確に把握することが困難である。

    さらに、上述の従来の技術のように、タッチディスプレイによるソフトウェアスイッチを利用する際には画面上への視線移動や画面の切り替え等が必要になる。 従って、タッチディスプレイ上に表示されているソフトウェアスイッチを視認しながらハードウェアスイッチを認識あるいは操作することは困難である。 このため、やはりハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとの対応関係を明確に把握することは困難であった。
    本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、ハードウェアスイッチの位置や、そのスイッチに対応付けられたソフトウェアスイッチを的確に把握させるための技術を提供することを目的とする。

    上記の目的を達成するため、本発明においては、ハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとによって車両に設の付属機能を操作する構成において、ハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとのいずれか一方が操作されたときに、当該操作されたスイッチによって利用される付属機能に対応した他方のスイッチを特定するための情報を提示する。

    すなわち、ハードウェアスイッチが操作されたときにはそのハードウェアスイッチによって利用される付属機能に対応したソフトウェアスイッチを特定するための情報が提示される。 また、ソフトウェアスイッチは、付属機能を示す情報と付属機能の利用指示を行う指示部とを前記画面に表示したスイッチである。 従って、上述のようにハードウェアスイッチの操作に応じてソフトウェアスイッチを特定するための情報を提示すると、前記画面上でハードウェアスイッチに対応した付属機能が明示されることになる。 このため、操作者は、操作したハードウェアスイッチにて利用可能な付属機能を把握することが可能である。

    一方、ソフトウェアスイッチが操作されたときにはそのソフトウェアスイッチによって利用される付属機能に対応したハードウェアスイッチを特定するための情報が提示される。 上述のようにソフトウェアスイッチにおいては、前記画面上に、ソフトウェアスイッチによって利用する付属機能が明示されているため、ソフトウェアスイッチを操作する段階でその操作者はソフトウェアスイッチに対応付けられた付属機能を明確に把握している。

    従って、ソフトウェアスイッチの操作に応じてハードウェアスイッチを特定するための情報が提示されると、ソフトウェアスイッチに対応付けられた付属機能を利用するためのハードウェアスイッチの位置を的確に把握することが可能である。 さらに、この動作を数回繰り返せば、スイッチの操作者は容易に適切なハードウェアスイッチの位置を記憶することができるので、一旦、その位置を記憶すれば、車両のエンジン停止中やエンジン始動前等においてソフトウェアスイッチを駆動していない状態であってもハードウェアスイッチによって容易に付属機能を利用することが可能である。

    ここで、ハードウェアスイッチにおいては、操作部に対して指などによって物理的な動作を与えることによって付属機能を利用するための利用指示を行うことができればよく、例えば、ボタン,レバー,つまみ,ダイヤル等の押込操作,揺動操作,回転操作,移動操作等によって利用指示を受け付けるスイッチを採用可能である。

    また、車両における付属機能としては、ハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとによって利用指示を行うすべての機能が想定され、例えば、ステアリングやシート,ミラー,ヘッドレスト等の位置調整機能や角度調整機能,シートヒータ機能,ドライビングポジションの記憶機能,エアコン機能,オーディオ機能,駐車アシスト実行指示機能,ナビゲーションシステムによる案内実行指示機能など、スイッチによって利用可能なあらゆる機能が前記付属機能に相当する。

    さらに、ソフトウェアスイッチにおいては、画面上で付属機能を示す情報とその利用指示を行う指示部とを明示することができればよく、その態様は特に限定されない。 例えば、付属機能を示す情報として、付属機能を示すアイコンを表示しても良いし、付属機能を示す文字を表示してもよく、各種の態様を採用可能である。 また、指示部においても当該指示部に対する指示操作によって付属機能の利用指示を行うことができればよく、ここでも、付属機能の利用状態(例えば、シートポジション調整時のシート移動方向)を示すアイコンや文字等を採用可能である。

    また、ソフトウェアスイッチにおいて、前記指示部に対する指示操作は付属機能の利用指示を実施するための指示操作であればよく、前記画像表示手段の画面をタッチパネルによって構成し、指示部に対するタッチ操作を前記指示操作としても良いし、画面に付属したカーソルキーやダイヤル等によって指示部を選択可能に構成し、所望の指示部を選択して指示操作を行う構成としてもよく、種々の構成を採用可能である。

    さらに、上述の画面においては画像を表示することができればよく、少なくともソフトウェアスイッチとしての表示内容に相当する画像を表示することができればよいが、むろん、ナビゲーションシステムやインストルメントパネル等の画像表示手段を流用しても良いし、HUD等を利用しても良い。

    さらに、スイッチ特定情報提示手段においては、ある付属機能を利用するためにハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとのいずれか一方が操作されたときに、その付属機能を操作するための他方のスイッチを特定するための情報を提示することができればよい。 ここで、スイッチを特定するための情報としては、スイッチの存在を操作者に認識させるためのあらゆる情報がこれに相当し、画像,音声等によってスイッチの位置を示す情報を提示する構成やスイッチを示す情報を画面上で表示する構成、スイッチを示す表示を強調する構成等を採用可能である。

    例えば、ハードウェアスイッチを特定するための情報を提示する構成としては、ハードウェアスイッチを構成する操作部に発光部を組み付け、当該発光部を発光させることによってハードウェアスイッチ自体からその位置を示す光を出するように構成してもよいし、ハードウェアスイッチの周囲に設けた発光部によって当該ハードウェアスイッチを照らす構成を採用してもよく、種々の構成を採用可能である。

    また、ソフトウェアスイッチを特定するための情報を提示する構成としては、画面上に複数のソフトウェアスイッチが表示されている状況において、利用指示のなされた付属機能に対応したソフトウェアスイッチを強調表示して当該ソフトウェアスイッチを特定させる構成や、画面上に表示されていなかったソフトウェアスイッチを表示してソフトウェアスイッチを特定させる構成等を採用可能である。 むろん、ソフトウェアスイッチの表示においては、ハードウェアスイッチに対応したソフトウェアスイッチを明示することができればよく、前記付属機能を示す情報と当該付属機能の利用指示を行う指示部とのいずれかまたは双方を画面に表示すればよい。

    さらに、本発明のようにハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとのいずれか一方が操作されたときに、他方のスイッチを特定するための情報を提示する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。 また、以上のようなスイッチ制御装置、プログラム、方法は、単独のスイッチ制御装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。 例えば、以上のようなスイッチ制御装置を備えたナビゲーション装置や方法、プログラムを提供することが可能である。 また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。 さらに、スイッチ制御装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。 むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。

    ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
    (1)スイッチ制御装置の構成:
    (2)スイッチ制御処理:
    (3)他の実施形態:

    (1)スイッチ制御装置の構成:
    図1は、車両に搭載されたスイッチ制御装置10の構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるスイッチ制御装置10は、車両に設けられたハードウェアスイッチ20a,20b〜20m,20nとアクチュエータ23a,23b〜23m,23nとナビゲーション装置30と表示部40とが協働することによって実現される。

    ハードウェアスイッチ20a,20b〜20m,20nは、車両における各種の可動部を動作させる機能(請求項における付属機能に相当する)を実現するために、アクチュエータ23a,23b〜23m,23nと組で構成されたスイッチである。 表示部40は、車両に設けられたディスプレイに任意の画像を表示するユニットであり、本実施形態においては画面に対する指の接触によって指示操作を受け付けるタッチパネルを備えている。

    ナビゲーション装置30は、図示しないGPS受信部における受信信号や図示しない記憶媒体に記憶された地図情報等を利用して車両を案内するナビゲーション処理を実行するシステムであり、この機能の一部としてソフトウェアスイッチを実現し、また、スイッチの制御を実施するように構成されている。 すなわち、ナビゲーション装置30は図示しないCPU,RAM,ROM等によって所定のプログラムを実行するECU31を備えており、当該ECU31によって上述のソフトウェアスイッチやスイッチの制御機能を含むナビゲーションプログラム32を実施する。

    また、ECU31はハードウェアスイッチ20a,20b〜20m,20nとアクチュエータ23a,23b〜23m,23nと表示部40とに接続されており、当該ECU31はハードウェアスイッチ20a,20b〜20m,20n、アクチュエータ23a,23b〜23m,23nおよび表示部40と信号の授受を行って各部の制御を行い、また、各部から情報を取得する。

    より具体的には、車両に複数の可動部A,B〜M,Nが設けられており、各可動部に対応するハードウェアスイッチ20a,20b〜20m,20nとアクチュエータ23a,23b〜23m,23nが設けられている。 また、各ハードウェアスイッチには操作部21a,21b〜21m,21nが設けられている。 さらに、ハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとの双方によって利用可能な可動部(図1に示す例では可動部A,B〜M)においては、そのハードウェアスイッチに発光部が設けられている。 すなわち、図1に示す例においては、ハードウェアスイッチ20a,20b〜20mに発光部22a,22b〜22mが設けられている。

    操作部21a,21b〜21m,21nは、指などによって物理的な動作を与えることが可能なボタン,レバー,つまみ,ダイヤル等の機構であり、この機構に対する押込操作,揺動操作,回転操作,移動操作等によって各種の可動部を動作させるための指示を行う。 すなわち、操作部21a,21b〜21m,21nが操作されるとその操作に応じた信号が出力され、ECU31はこの信号によってその操作内容を取得する。

    発光部22a,22b〜22mは各操作部21a,21b〜21mに組み込まれており、ECU31が出力する信号に応じて発光する。 また、各発光部22a,22b〜22mは、その出力光が各操作部21a,21b〜21mの外部に出力されるように構成されている。 従って、発光部22a,22b〜22mが発光しているときには対応する操作部21a,21b〜21mから光が出力され、運転者は各操作部21a,21b〜21mの位置を極めて容易に特定することができる。

    アクチュエータ23a,23b〜23m,23nは、電気的な信号に応じて物理的な運動を行う機構であり、ECU31が出力する信号に応じて車両に搭載された可動部を動作させる。 例えば、車両に搭載されたシートは、リクライニング,座面の前後移動,上下移動,角度調整等を実施する機能を備えており、シートの各部が可動である。 そこで、これらの各部にアクチュエータ23a,23b〜23m,23nを組み込み、ECU31の制御下でアクチュエータを駆動することによって前記各部を動作させるように構成する。

    なお、本実施形態においては、アクチュエータによって上述のシートの他、ステアリングの前後移動,上下移動およびドアミラーの角度調整を実施可能に構成されている。 また、本実施形態において、発光部を備えていないハードウェアスイッチ20nは、ソフトウェアスイッチによる利用を想定していない可動部を動作させるためのスイッチ(例えば、トランクを開けるためのスイッチ)である。

    図2は、ハードウェアスイッチの一例を示す図であり、同図2においては車両に搭載された運転席のシート50を斜視図で示している。 シート50は、座面50aを構成する部位の側面に複数の操作部21a,21b,21cを備えており、各操作部21a,21b,21cによって座面50aの前後移動,リクライニング,上下移動および角度調整を実施可能である。 なお、図2においては、操作部21aを拡大して示している。

    当該操作部21aは、座面50aを構成する部位の側面に略矩形の部位が突出した構成であり、操作部21aの前側を押込操作することによって座面50aを前側に移動させる指示を行い、操作部21aの後側を押込操作することによって座面50aを後側に移動させる指示を行う構成となっている。 例えば、操作部21aの前側を押込操作することによって当該押込操作がなされたことを示す信号がECU31に出力され、ECU31はこの信号に応じて座面50aを前側に移動させるための信号を出力し、アクチュエータ23aがこの信号に応じて駆動して座面50aを前側に移動させる。

    また、操作部21aの内部には発光部22aが組み込まれており、ECU31がスイッチ特定情報提示部32bの指示に基づいて当該発光部22aを発光させるための信号を出力すると、発光部22aが発光し、操作部21aを特定するための情報(光出力)を運転者に提示する。 なお、本実施形態において、前記可動部A,B〜Mにはシート50以外にもステアリングやドアミラーが含まれ、ハードウェアスイッチによる動作指示によってアクチュエータを駆動し、各部を動作させるように構成されている。

    一方、本実施形態において、ソフトウェアスイッチは、ナビゲーションプログラム32が備えるソフトウェアスイッチ制御部32aとECU31と表示部40とによって実現される。 ECU31は、ソフトウェアスイッチ制御部32aを実行し、当該ソフトウェアスイッチ制御部32aの処理に基づいて可動部A,B〜Mの動作を示す情報とその動作を行わせる指示を行う指示部とを表示させるための信号を表示部40に出力する。

    表示部40は、この信号に基づいて可動部A,B〜Mの動作を示す情報と指示部とを表示する。 本実施形態において、表示部40は指示操作受付部40aを備えており、画面上への指等の接触を検出することができる。 すなわち、指示操作受付部40aは、画面上で指等が接触された部位を検出し、その位置を示す信号を出力するように構成されており、ECU31はこの信号に基づいて表示部40の画面に対するタッチ操作を取得する。 従って、ECU31は、上述の指示部に対するタッチ操作を取得することによって可動部A,B〜Mに対する動作指示を取得することができる。

    ECU31が、当該可動部A,B〜Mに対する動作指示を受け付けると、ソフトウェアスイッチ制御部32aは、当該動作指示がなされた可動部A,B〜Mを特定し、対応するアクチュエータ23a,23b〜23mを駆動するための信号を出力する。 以上の構成により、表示部40にて指示された可動部が駆動することになり、表示部40における表示に応じてアクチュエータを駆動させるソフトウェアスイッチが実現されている。

    図3は、ソフトウェアスイッチを実現する際に表示部40に表示される画面の一例を示す図である。 同図3に示す画面41においては、車両の可動部A,B〜Mのうち、ステアリングとシートとドアミラーとを動作させるためのソフトウェアスイッチが表示されている。 すなわち、画面41には、ステアリング,シート,ドアミラーを示す画像とともにその動作を示す矢印の画像を表示し、この表示によって可動部の機能を示している。 また、可動部の動作に対応した指示部を三角形の画像で表示し、その利用指示を行うように構成している。 従って、運転者が画面41に表示された三角形に触れると、ステアリング,シート,ドアミラーにおいて当該三角形に対応したアクチュエータが駆動され、指示された動作がなされる。

    本実施形態においては、上述のようにハードウェアスイッチの操作部がシート50の座面50aを構成する部位の側面に取り付けられており、車両を運転する総ての運転者(特に始めてこの車両を運転する運転者)が即座に適切なハードウェアスイッチの位置を認識できるとは限らない。 また、本実施形態における車両は可動部が複数個設けられており、ハードウェアスイッチも複数個設けられているため、運転者が各スイッチの機能を的確に把握することは困難である。 そこで、本実施形態においては、ナビゲーションプログラム32にスイッチ特定情報提示部32bが設けられており、以下の処理によってハードウェアスイッチの位置や機能を明示する。

    (2)スイッチ制御処理:
    ナビゲーションプログラム32を実行している状態において、ECU31は運転者の指示等によって適宜ソフトウェアスイッチ制御部32aを実行してソフトウェアスイッチによる可動部の動作を行うことができる。 また、ECU31やアクチュエータ等に電力を供給可能な任意の状態においてハードウェアスイッチ20a,20b〜20m,20nによる可動部の動作を行うことができる。

    一方、ECU31のスイッチ特定情報提示部32bは図4に示す処理を行っており、スイッチの操作を受け付けたか否かを判別している(ステップS100)。 すなわち、ECU31は、ソフトウェアスイッチに基づくスイッチの操作(表示部40が出力する信号)またはハードウェアスイッチの操作部に対する操作(操作部に対する操作によって出力される信号)を受け付けたか否かを判別している。

    当該ステップS100にてスイッチの操作を受け付けたと判別したときには、受け付けたスイッチに対応した可動部を動作させるためのハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとの双方が存在するか否かを判別する(ステップS105)。 当該ステップS105にてハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとの双方が存在すると判別されたときには、操作されたスイッチがソフトウェアスイッチであるか否かを判別する(ステップS110)。

    当該ステップS110にてソフトウェアスイッチが操作されたと判別されたときには、このソフトウェアスイッチに対応するハードウェアスイッチの発光部を点灯させる(ステップS115)。 すなわち、ECU31が表示部40からの信号を受信することによって動作すべき可動部が判明するので、ECU31はその可動部に対応した発光部を点灯させるための信号を出力する。

    ステップS110にてハードウェアスイッチが操作されたと判別されたときには、このハードウェアスイッチに対応するソフトウェアスイッチを特定するための情報を表示部40の画面上で提示する(ステップS120)。 すなわち、ECU31がハードウェアスイッチの操作部からの信号を受信することによって動作すべき可動部が判明するので、ECU31はその可動部に対応したソフトウェアスイッチを特定するための情報を表示するための信号を表示部40に出力する。

    なお、ここでは、操作されたハードウェアスイッチに対応したソフトウェアスイッチを特定するための情報を提示することができればよく、表示部40において図3に示すようなソフトウェアスイッチが表示されていない状態においては、少なくとも操作されたハードウェアスイッチに対応したソフトウェアスイッチを画面上に表示する。 表示部40において図3に示すようなソフトウェアスイッチが表示されている状態であれば、操作されたハードウェアスイッチに対応したソフトウェアスイッチを強調表示する。 例えば、図3に示すようなソフトウェアスイッチが表示されている状態で、操作部21aにて座面を後方に移動させる押込操作がなされたとき、その押込操作に対応した三角形の指示部にハッチングを付すなどして表示部40の画面上で強調表示する。 むろん、表示部40において図3に示すようなソフトウェアスイッチが表示されていない状態において、図3に示すように複数のソフトウェアスイッチを表示するとともに、操作されたハードウェアスイッチに対応したソフトウェアスイッチを強調表示する構成を採用しても良い。

    一方、ステップS105にてハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとの双方が存在すると判別されないときには、ステップS110〜S120をスキップする。 すなわち、本実施形態においては、図1に示す可動部Nのようにハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとの一方のみしか設けられていないスイッチが存在し、このようなスイッチにおいてはハードウェアスイッチの位置や機能を明示することができない。 そこで、ステップS110〜S120をスキップし、一方のスイッチ(操作されたスイッチ)に対応した可動部を動作させるための他方のスイッチを特定する情報を提示するための処理を行わない。

    以上の処理を行うと、ECU31はステップS100において操作を受け付けたスイッチに対応するアクチュエータを認識し(ステップS125)、このアクチュエータを駆動させる(ステップS130)。 すなわち、ECU31はスイッチによる操作対象のアクチュエータを駆動するための信号を出力し、アクチュエータがこの信号に応じて動作することによって操作対象となっている可動部を動作させる。

    以上のように、ソフトウェアスイッチが操作されたとき、例えば、図3に示すハッチングを付した指示部にてシートの座面を後方に移動させる指示がなされたとき、ステップS125,S130にてシートの座面を後方に移動させるが、このとき、対応するハードウェアスイッチの操作部21aにて発光部22aが点灯している。 ソフトウェアスイッチを操作する際に、運転者は表示部40の表示を視認しながら操作を行うので、操作対象が座面であり、その指示が後方への移動であることを明確に把握している。

    本実施形態においては、この状態において操作部21aを発光部22aにて示すので、当該操作部21aが座面を後方に移動させるためのスイッチであることを極めて容易に認識することができる。 従って、この操作を少なくとも一回、好ましくは数回繰り返すとその運転者は座面を後方に移動させるためのハードウェアスイッチの位置を覚えることができ、一旦、その位置を記憶すれば、車両のエンジン停止中やエンジン始動前等においてソフトウェアスイッチを駆動していない状態であってもハードウェアスイッチによって容易に付属機能を利用することが可能である。

    また、ハードウェアスイッチが操作されたとき、例えば、表示部40において図3に示すソフトウェアスイッチが表示されている状態において、図2に示す操作部21aにて座面を後方に移動させる押込操作がなされたとき、座面を後方に移動させるためのソフトウェアスイッチにおいて、図3に示すように三角形の指示部にハッチングを付すなどして表示部40の画面上で強調表示する。 従って、運転者が操作部21aによる操作対象を明確に把握することなく操作部21aを操作したとしても、その操作対象が座面であり、その指示が後方への移動であることを容易に把握することができる。

    (3)他の実施形態:
    以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、ハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとのいずれか一方が操作されたときに、他方のスイッチを特定するための情報を提示することができる限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。 例えば、上述のスイッチ制御装置においては、複数のスイッチの制御をECU31が行っていたが、複数のスイッチの制御を複数のECUで行うように構成してもよい。

    図5は、複数のスイッチのそれぞれに対応したECUが設けられている車両のスイッチ制御装置を示すブロック図である。 同図5において、図1と同じ符号を付して示した要素は上述の要素と同様の構成となっている。 本実施形態において、各ハードウェアスイッチ20a,20b〜20mの操作部21a,21b〜21m,発光部22a,22b〜22mとアクチュエータ23a,23b〜23mとのそれぞれはECU310a,310b〜310mのそれぞれに対して接続されている。

    すなわち、各ECU310a,310b〜310mは、操作部の操作に基づいてアクチュエータを駆動可能であり、表示部400から出力される信号に応じて発光部を点灯させることが可能である。 また、操作部が操作されたときにその操作部を示す信号を表示部に対して出力することが可能である。

    さらに、ECU310a,310b〜310mは表示部400に接続されている。 表示部400においては、図示しないECUによって各種のプログラムを実行可能であり、各種の画像を表示することができる。 本実施形態においては、当該図示しないECUにおいてソフトウェアスイッチ制御部320aを実行してソフトウェアスイッチを実現することが可能である。 すなわち、上述の図3と同様のインタフェースによって可動部に対する操作指示を受け付け、対応するアクチュエータに接続されたECUに対してその動作指示を示す信号を出力する。 なお、ハードウェアスイッチ20nは、ソフトウェアスイッチによる利用を想定していない可動部を動作させるためのスイッチであり、ECU310nに制御されるが、ECU310nは表示部400に接続されていない。

    ECU310a,310b〜310mはハードウェアスイッチの位置や機能を明示するためにスイッチ特定情報提示部320a,320b〜320mよる処理を実行可能である。 図6,図7は、当該スイッチ特定情報提示部320a,320b〜320mによる処理を示すフローチャートである。

    スイッチ特定情報提示部320a,320b〜320mにおいては、ハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチとの操作指示を受け付けており、ハードウェアスイッチによる操作を受け付けたとき(ステップS200)には、対応するアクチュエータを駆動し(ステップS205)、対応するソフトウェアスイッチが存在するか否かを判別する(ステップS210)。 そして、ステップS210にて対応するソフトウェアスイッチが存在すると判別されたときには、そのソフトウェアスイッチを特定するための情報を表示部400の画面上で提示する(ステップS215)。 従って、操作したハードウェアスイッチに対応した操作対象とその動作を容易に把握することができる。

    一方、ソフトウェアスイッチによる操作を受け付けたとき(ステップS300)には、対応するアクチュエータを駆動し(ステップS305)、対応するハードウェアスイッチが存在するか否かを判別する(ステップS310)。 そして、ステップS310にて対応するハードウェアスイッチが存在すると判別されたときには、そのハードウェアスイッチに対応した発光部を点灯させる(ステップS315)。 従って、運転者は、ハードウェアスイッチの位置を容易に認識し、覚えることができる。

    さらに、上述の実施形態においては、スイッチによる操作対象がステアリング,シート,ミラー等の可動部であったが、操作対象は可動部に限定されず車両内の付属機能を利用する利用指示を行うスイッチの総てに対して本発明を適用することができる。 例えば、ヘッドレスト等の位置調整機能や角度調整機能,シートヒータ機能,ドライビングポジションの記憶機能,エアコン機能,オーディオ機能,駐車アシスト実行指示機能,ナビゲーションシステムによる案内実行指示機能を利用するスイッチに対して本発明を適用することができる。

    さらに、上述の例においては運転席のシートに設けられたスイッチについて説明したが、むろん、シートは運転席に限られず、助手席や後部座席の可動部を動作させるスイッチについて本発明を適用しても良い。

    さらに、図3に示すソフトウェアスイッチの態様は一例であり、図3に示すようにスイッチによって利用する付属機能を示すアイコンを表示する構成としても良いし、付属機能を示す文字を表示してもよく、各種の態様を採用可能である。 また、指示部においても、当該指示部に対する指示操作によって付属機能の利用指示を行うことができればよく、図3に示すように三角形等のアイコンによって指示部を構成する例の他、付属機能の利用状態(例えば、シートポジション調整時のシート移動方向)を示す文字等によって指示部を構成してもよい。

    むろん、ソフトウェアスイッチを特定するための情報を提示する際には、スイッチによる操作対象を明示することができればよいので、上述のように三角形の指示部を強調表示する構成の他、付属機能を示す情報、すなわち、シートのアイコンやシートに重ねられた矢印も合わせて強調表示する構成を採用しても良いし、付属機能を示す情報を強調表示する構成を採用しても良い。

    画面にソフトウェアスイッチが表示されていない状態でハードウェアスイッチが操作されたとき、そのハードウェアスイッチに対応したソフトウェアスイッチを画面に表示する構成においても各種の表示態様を採用可能である。 すなわち、ソフトウェアスイッチを画面に表示する際に、操作されたハードウェアスイッチに対応した付属機能を示す情報を表示する構成としても良いし、当該付属機能の利用指示を行う指示部によって付属機能を特定できる場合には当該指示部を画面に表示する構成としても良い。 むろん、双方を表示する構成としても良い。

    さらに、ソフトウェアスイッチにおける指示操作の入力は、指示操作受付部40aの制御に基づくタッチパネルに対するタッチ操作によって行う構成に限定されず、画面に付属したカーソルキーやダイヤル等によって指示部を選択可能に構成し、所望の指示部を選択した状態で指示操作を行う構成としてもよく、種々の構成を採用可能である。

    さらに、表示部40の画面においては、少なくともソフトウェアスイッチとしての表示内容に相当する画像を表示することができればよく、インストルメントパネル等の画像表示手段を流用しても良いし、HUD等を利用しても良い。

    さらに、上述の実施形態においてはハードウェアスイッチを特定するための情報を、操作部に組み込まれた発光部からの出力光によって提示しているが、他にも、スイッチの存在を操作者に認識させるためのあらゆる情報によってハードウェアスイッチを特定するための情報を構成することができる。 例えば、画像,音声等によってスイッチの位置を示す情報であっても良いし、ハードウェアスイッチの周囲に設けた発光部によってハードウェアスイッチを照らす構成を採用してもよく、種々の構成を採用可能である。

    車両に搭載されたスイッチ制御装置の構成を示すブロック図である。

    ハードウェアスイッチの一例を示す図である。

    ソフトウェアスイッチの一例を示す図である。

    スイッチ制御処理を示すフローチャートである。

    スイッチ制御装置を示すブロック図である。

    スイッチ制御処理を示すフローチャートである。

    スイッチ制御処理を示すフローチャートである。

    符号の説明

    10…スイッチ制御装置、20a,20b〜20m,20n…ハードウェアスイッチ、21a,21b〜21m,21n…操作部、22a,22b〜22m…発光部、23a,23b〜23m,23n…アクチュエータ、30…ナビゲーション装置、31…ECU、32…ナビゲーションプログラム、32a…ソフトウェアスイッチ制御部、32b…スイッチ特定情報提示部、40…表示部、40a…指示操作受付部、41…画面、50…シート、50a…座面

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